JP6120314B2 - 細胞培養デバイス - Google Patents
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Description
貫通孔を有する第1基板と、
前記貫通孔の一端を塞ぐように前記第1基板の下面側に配置される第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板とを磁気吸引力によって接合させる磁力対である第1保持部材及び第2保持部材と
を含み、前記第1保持部材は前記貫通孔を取り囲むように環状に前記第1基板側に配置され、前記第2保持部材は前記第2基板側に配置されていることを特徴とする。
ここで、「磁力対」とは、磁石と、磁石に吸引される強磁性体、又は、磁石と磁石である。
貫通孔を有する第1基板と、
前記貫通孔の一端を塞ぐように前記第1基板の一面側に配置される第2基板と、
前記貫通孔の他端を塞ぐように前記第1基板の他面側に配置された第3基板と、
前記第1基板と前記第2基板とを磁気吸引力によって接合させる磁力対である第1保持部材及び第2保持部材と
を含み、前記第1保持部材は前記貫通孔の中心軸を取り囲むように環状に前記第3基板に配置され、及び前記第2保持部材は前記第2基板側に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る細胞培養デバイスの第1実施例について、図1及び2を参照しつつ詳述する。図1は、本実施例の第1基板の上面図(a)、AA'矢視断面図(b)であり、図2は、該第1基板を含む同実施例の細胞培養デバイスの上面図(a)、AA'矢視断面図(b)である。なお、図1及び2では、説明のため内部構造の一部を透過させて図示している。
なお、この作製方法は一例にすぎず、適宜の方法によって第1基板11を作製してよい。例えば、貫通孔12は、鋳型を加工して形成してもよいし、環状凹部14は、円盤状基板の硬化したPDMSを削ることによって形成してもよい。また、第1基板11の素材もPDMSに限定されることはないが、ガス透過性に優れた材料であることが望ましい。
細胞培養ディッシュ21を載せるプレート41(アルミ製又は樹脂製)には、ネオジム磁石31と同じ内径外径で、ネオジム磁石31との間に磁気吸引力が働くように配置された環状のネオジム磁石32(第2保持部材に該当する)が嵌め込まれており、環状のネオジム磁石32の内側のプレート41部分には、少なくとも貫通孔12より大きな、貫通している開口42が形成されている。プレート41とネオジム磁石32は、接着剤によって接合されている。
また、本実施例に係る細胞培養デバイス70の各部材は磁気吸引力によって接合されているため、組み立て時に多少のずれが生じた場合でも、各部材を分解して組み立てなおすことが容易にできる。
細胞非接着処理としては、例えば特許3731921号公報に開示のような、部材表面に親水化処理を施すことでタンパク質の吸着を抑制する方法などが挙げられる。
ネオジム磁石31は、第1基板11の内部に完全に埋め込まれており、培養室71に導入される細胞や培地等と触れることがないため、細胞や培地等の付着を原因とするネオジム磁石31の磁気吸引力の低下やサビを防止し、各部材の接合力が低下することを防ぐことができる。
本実施例に係る細胞培養デバイス70では、プレート41のうち、培養室71の底面の下方(すなわち貫通孔12の下方)に配置されるプレート41部分に開口42が形成されており、この開口42を通してプレート41の下からも細胞を観察できるようになっている。従って、例えばIn Cell Analyzer 2000(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)のような、培養細胞を下方から観察する装置を利用することができる。プレート41の開口42は貫通孔12より大きく形成してされているため、細胞培養デバイス70を磁気吸引力によって組み立てた時、第1基板11の貫通孔12の中心軸とプレート41の開口42の中心軸とが多少ずれてもプレート41の開口42から培養室71の底面全体を観察することが可能である。
本発明に係る細胞培養デバイス70の第2実施例について、図3及び4を参照しつつ詳述する。図3は、本実施例の第1基板と第3基板の上面図(a)、AA'矢視断面図(b)であり、図4は、該第1基板と該第3基板とを含む本実施例に係る細胞培養デバイス70の上面図(a)、AA'矢視断面図(b)である。なお、図3及び4では、説明のため内部構造の一部を透過させて図示している。
以下には、第1実施例と異なる点のみを記載する。特に記載がない点は第1実施例と同様である。
第1基板11は、厚み1.3mmであり、中央には直径2.5mmの貫通孔12が形成されている。ここで、第1基板11において、貫通孔12の中心軸側を基板の中心側、その反対を外側とし、培養時に細胞培養ディッシュ21と接する側の面を底面、その反対の面を上面とする。第1基板11の上面には、2本の流路(幅0.5mm深さ0.2mm)17a及び17bが形成されており、各流路17a、17bの一端は貫通孔12へ連通している。第1基板11の底面には、貫通孔12を取り囲むように環状凹部14が形成されている。貫通孔12は、培養室の壁面に起因する影によって培養室71内の細胞が観察できないことがないように、観察に用いる顕微鏡のレンズの性能に合わせて、すり鉢状とすることが望ましい。
第1基板11と第3基板51は、例えば真空プラズマなどで表面を活性化させて接合されている。
本発明に係る細胞培養デバイス70の第3実施例について、図5を参照しつつ詳述する。図5は、本実施例に係る細胞培養デバイス70の、貫通孔12の中心軸を含む断面図である。以下には、第1実施例と異なる点のみを記載する。特に記載がない点は第1実施例と同様である。
プレート41には、ネオジム磁石32の下に、内径がネオジム磁石32と同じで、外径が第1基板11より大きい第2ヨーク62が包含されている。第2ヨーク62の外周側の端部62aは、ネオジム磁石32の厚みと同じ程度、上面側に突出していることが望ましい。プレート41とネオジム磁石32と第2ヨーク62とは、接着剤によって接合されている。
本実施例において、第1ヨーク61、第2ヨーク62の厚み分だけ、第1基板11、プレート41の厚みが適宜変更されている。
12…貫通孔
14…環状凹部
15…溝
17a、17b…流路
21…細胞培養ディッシュ
31、32…ネオジム磁石
41…プレート
42…開口
51…第3基板
52a、52b…孔
61…第1ヨーク
62…第2ヨーク
70…細胞培養デバイス
71…培養室
Claims (9)
- 貫通孔を有する第1基板と、
前記貫通孔の一端を塞ぐように前記第1基板の下面側に配置される第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板とを磁気吸引力によって接合させる磁力対である第1保持部材及び第2保持部材と
を含み、前記第1保持部材は前記貫通孔を取り囲むように環状に前記第1基板側に配置され、前記第2保持部材は前記第2基板側に配置されていることを特徴とする細胞培養デバイス。 - 貫通孔を有する第1基板と、
前記貫通孔の一端を塞ぐように前記第1基板の一面側に配置される第2基板と、
前記貫通孔の他端を塞ぐように前記第1基板の他面側に配置された第3基板と、
前記第1基板と前記第2基板とを磁気吸引力によって接合させる磁力対である第1保持部材及び第2保持部材と
を含み、前記第1保持部材は前記貫通孔の中心軸を取り囲むように環状に前記第3基板に配置され、及び前記第2保持部材は前記第2基板側に配置されていることを特徴とする細胞培養デバイス。 - 前記第1基板の前記第2基板との接合面には、前記貫通孔の周縁部を除いて凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞培養デバイス。
- 前記凹部は、前記第1保持部材と前記第2保持部材の間に位置するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の細胞培養デバイス。
- 前記凹部は、前記第1保持部材よりも外側に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の細胞培養デバイス。
- 前記第1保持部材は前記第1基板内に完全に包埋されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の細胞培養デバイス。
- 前記第1基板は親水性基板であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の細胞培養デバイス。
- 前記第1基板はガス透過性を有する樹脂から作製されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の細胞培養デバイス。
- 第1基板の第3基板との接合面には、その一端が前記貫通孔に連通した流路が形成され、第3基板には、前記流路に連通した孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の細胞培養デバイス。
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