JP6183289B2 - 細胞培養デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、細胞を培養するためのウエル(細胞培養室)を有し、そのウエル内に細胞の培養に適した環境を形成するための細胞培養デバイスに関するものである。そのような細胞培養デバイスは、例えば生体内の微小環境の模擬を行なうことにより、細胞の機能や細胞に対する薬剤の効用を解析するために使用されるものである。細胞培養デバイスは生体内の微小環境の模擬できるため、例えば肝細胞を入れることで肝臓の解毒作用を模擬するためのデバイスとして利用することができる。また、iPS細胞やES細胞から得られた網膜細胞を培養するために利用することができる。
近年、小さな基板上に様々な機能を集積するμTAS(micro Tatal Analysis System)の研究が盛んに行なわれており、微少空間での細胞培養機能を集積する研究も特に盛んに行なわれている。微小空間の利用するメリットとして、高価な試薬消費量の低減、熱容量が小さいことから温度の均一性に優れることや温度変化の追従性が良いことなどがある。特に、小型かつ密閉型の細胞培養デバイスにすることで、試薬の蒸発を防ぎ、試薬の置換を容易にし、細胞培養の分野では特に問題となる外界からの雑菌の混入を防ぐことができる。
微少空間での細胞培養においてのメリットとして、観察が必要な面積が小さく、顕微鏡を移動せずに常に全ての細胞を観察できるように設計できることが挙げられる。細胞培養は主に細胞培養室の底面において行なわれるが、細胞が底面以外の部分に接着して培養されることがある。細胞培養室の底面以外に接着した細胞は観察が難しいため、そのような細胞の存在する容器を用いると不具合のある細胞が存在する可能性があり、医療用途に用いることができない。したがって、観察できない細胞ができる限り存在しないように、細胞培養デバイスの細胞培養室以外の部分に細胞が接着しないようにすることが好ましい。
特開2004−361205号公報 特開2006−220566号公報 特開2011−244713号公報
細胞の接着を防止するための一般的な対策としては、細胞の接着が好ましくない部位にPEG(ポリエチレングリコール)などによる親水化処理などの細胞非接着処理を行なうことが知られている。また、細胞を接着して培養する細胞培養面には、培養に適したコーティングをすることも知られている。
細胞培養デバイスとしては、細胞培養面である細胞培養室の底面には細胞の培養に適したコーティングなどの処理が施され、細胞培養面以外の部分、例えば細胞培養室に通じる流路などの壁面には細胞の接着を防止する細胞非接着処理が施されていることが好ましい。しかし、細胞培養デバイスは微小でかつ微細なデバイスであるため、局所的な表面処理が難しい。例えば、薬液によって細胞培養面に細胞接着処理を施そうとすると、必ず細胞培養室に通じる流路の壁面も同じ処理が施されてしまう。同様に、細胞培養面以外の部分に細胞非接着処理を施そうとしても、必ず細胞培養面も同じ処理が施されてしまう。
そこで、本発明は、細胞培養面とそれ以外の面に対して異なる表面処理を施すことができる構成を有する細胞培養デバイスを提供することを目的とするものである。
本発明にかかる細胞培養デバイスは、底をもつ開口を一方側の面に有する容器、ベース部材及びカバー部材を有し、容器の開口内底面の中央部にベース部材を配置して該底面に密着させ、さらに開口にカバー部材を嵌め込んで構成する。容器の開口内底面の中央部は平坦になっている。ベース部材は、耐薬品性を有する弾性材料からなり、開口内底面よりも小さい主平面及びその主平面に対して垂直に設けられた貫通孔を有する。カバー部材は、耐薬品性を有する材料からなり、開口に嵌合する平面形状をもち、開口に嵌め込まれたときに外周面で開口の内側壁面を保持するとともに、開口内底面側の平面がベース部材に密着するように構成されている。容器、ベース部材及びカバー部材が一体として構成された際、ベース部材の貫通孔の内側側面と開口内底面の一部によって画された空間により細胞培養室が構成される。カバー部材には、細胞培養室に液を供給するための流路をなす貫通孔が設けられている。
容器の開口の平面形状として円形が挙げられる。かかる形状の開口を有するものとして一般的なシャーレを用いることができる。
その場合、カバー部材は少なくとも周縁部が弾性材料で構成され、外径が開口の内径よりも大きくなっていることが好ましい。カバー部材の外径が開口の内径よりも大きくなっていることにより、開口に嵌め込まれたカバー部材の周縁部の弾性力によってカバー部材の外周面が開口の内側壁面を保持する力が強くなり、カバー部材の開口内底面側の平面がベース部材に密着した状態をより確実に維持することができる。これにより、細胞培養室内の液密性をより確実に確保することができる。
カバー部材の弾性材料で構成された周縁部としては、カバー部材の外周面に設けられ、弾力性をもって外周面と開口の内側壁面との間に介在して開口の内側壁面を保持する保持部材であってもよい。かかる保持部材としては、例えばOリングを挙げることができる。
カバー部材の中心を対象としたカバー部材の周縁部の2ヶ所の位置に、それらの位置でカバー部材を挟むようにしてカバー部材を保持し、開口への嵌め込み又は開口からの取出しを可能とする切欠き部が設けられていてもよい。そうすれば、ピンセットなどを用いてカバー部材を容器へ装着したり容器から取り出したりする作業が容易になる。
カバー部材の開口内底面側の面においてベース部材と接する部分はその周囲よりも底面側へ突出した凸平面であることが好ましい。そうすれば、カバー部材とベース部材との間の密着面における面圧が高まり、細胞培養室内の液密性をさらに高めることができる。
本発明にかかる細胞培養デバイスの好ましい実施の態様は、カバー部材全体が弾性材料によって構成されており、開口に嵌め込まれたカバー部材の周縁部を弾性変形させて開口内底面側へ均等に押し込んだ状態にし、その弾性力によって凸平面を開口内底面側へ押し付け、開口内底面とベース部材との間及びベース部材とカバー部材との間の気密及び液密を保持するものである。かかる態様にすることで、細胞培養室内の液密性をさらに高めることができる。
また、カバー部材全体が弾性材料によって構成されており、カバー部材の開口内底面側とは反対側の面の中央部に凹部が設けられていてもよい。そうすれば、カバー部材の外周面が開口の内側壁面から応力を受けたときに、カバー部材が底面側の面を底面側へ押し出す方向に変形しやすくなり、ベース部材に対する開口内底面側への押圧力を高めて細胞培養室内の液密性を高めることができる。
開口内底面に細胞接着処理が施されていることが好ましい。これにより、細胞培養室に送り込んだ細胞をその底面に接着させることができる。
また、ベース部材及びカバー部材には細胞非接着処理が施されていることが好ましい。そうすれば、本発明の細胞培養デバイスのうち、細胞培養室の底面以外の部分に細胞非接着処理が施されていることになり、細胞培養面である細胞培養室の底面以外の面に細胞が接着することを防止することができる。
ベース部材の貫通孔の内側側面は該ベース部材の一方の面側(容器開口の底面側)へいくにしたがって内径が小さくなる方向に傾斜していることが好ましい。そうすれば、細胞培養室の底面を観察する際にその底面に細胞培養室の内壁面の影が生じることを防止することができる。
本発明の細胞培養デバイスは、別々の部材である容器、ベース部材及びカバー部材を組み合わせて構成するものであるので、容器、ベース部材及びカバー部材に対して別々の表面処理を施すことができる。これにより、細胞培養面である細胞培養室の底面をなす開口内底面には細胞接着処理を施し、ベース部材やカバー部材には細胞非接着処理を施すことができる。そして、この細胞培養デバイスは、容器の開口内底面の中央部にベース部材を配置し、さらに開口にカバー部材を嵌め込んで構成するものであるので、専用の治具や工具を用いなくても手作業で構成することができ、デバイスの組立作業が容易である。
細胞培養デバイスの一実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A位置における断面図である。 同実施例の各部材を示す図であり、(A)はカバー部材、(B)はベース部材、(C)は容器である。 細胞培養デバイスの他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B位置における断面図である。 同実施例の細胞培養デバイスを示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のC−C位置における断面図である。 細胞培養デバイスのさらに他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のD−D位置における断面図である。
細胞培養デバイスの一実施例について図1及び図2を用いて説明する。
この細胞培養デバイスは、底をもつ開口を一方側の面に有する容器2、その容器2内に配置されるベース部材4及びカバー部材6を備えている。容器2は例えばシャーレなどの透明容器であり、開口内底面2aは平坦である。容器2の開口の内径は例えば35mmであり、深さは例えば9.5mmである。
細胞培養デバイスは、容器2の開口内底面2aの中央部にベース部材4を配置して密着させ、さらにカバー部材6を開口に嵌め込んでカバー部材6の凸平面部6aをベース部材4に密着させることで構成する。ベース部材4に設けられた貫通孔4aと開口内底面2aの一部によって細胞培養室8が画される。
細胞培養室8内の液密は、開口内底面2aとベース部材4の間の接触面及びベース部材4とカバー部材6との間の接触面のシール性が保たれることで確保されるようになっている。開口内底面2aとベース部材4との間の接触面のシール性が確保されるためには、開口内底面2aは全面が平坦である必要はなく、少なくともベース部材4と接する中央部が平坦であればよい。容器2の平面形状及び開口の平面形状は円形に限られず、多角形等いかなる形状であってもよい。
ベース部材4は、例えばPDMS(ポリジメチルシロキサン)などガス透過性に優れ、耐薬品性と弾力性を有する材料により構成された、例えば円板状の部材である。ベース部材4の主平面には細胞培養室8を画す貫通孔がその中央部に設けられ、さらに主平面のうち一方の面に細胞培養室8に通じる流路12及び14をなす溝が設けられている。なお、ベース部材4の平面形状は必ずしも円形である必要はない。
ベース部材4は、流路12及び14をなす溝が設けられている面とは反対側の面が開口内底面2a側を向いた状態で開口内底面2aの中央部に配置される。細胞培養室8を画す貫通孔4aの内側側面は、その内径が開口内底面2aへいくにしたがって小さくなるように傾斜している。これにより、細胞培養室8の側壁が傾斜し、底面8aの内径は上面の内径よりも小さくなる。細胞培養室8内は容器2の下面側(開口の開口が設けられている面とは反対側)から観察されるため、容器2の下面側から見たときに細胞培養室8の側壁が広がる方向へ傾斜し、それによって細胞培養室8の底面8aに側壁の影が生じることが防止される。
ベース部材4は、細胞培養室8を画す貫通孔や流路をなす溝を有する鋳型を作成しておき、転写によって作成することができる。なお、細胞培養室8を画す貫通孔4aは、打ち抜き工具を用いて形成してもよい。細胞培養室8を画す貫通孔は、例えば細胞培養室8の底面8aの直径が2.5cm程度になるように形成する。流路12及び14をなす溝の寸法は、例えば幅が1mm程度、深さが0.1mm程度である。
カバー部材6は、ベース部材4と同様に、例えばPDMSなどガス透過性に優れ、耐薬品性と弾力性を有する材料により構成されている。カバー部材6の平面形状は円形であり、容器2の開口に嵌め込まれるようになっている。カバー部材6の外径φ2は容器2の開口の内径φ1よりも僅かに大きくなっている。カバー部材6の外径が容器2の開口の内径よりも僅かに大きくなっていることで、カバー部材6が容器2の開口に嵌め込まれたときにカバー部材6の外周面が容器2の開口の内側壁面に密着して該壁面を保持し、容器2の開口内における自身の位置を維持する。カバー部材6の寸法は、例えば厚みが6mm、外径が36mmである。
カバー部材6は、開口内底面2a側の面の中央部に開口内底面2a側へ突起した凸平面部6aを有する。凸平面部6aの平面形状はベース部材4と同じ円形であり、同程度の外径を有する。この凸平面部6aの先端平面がベース部材4に密着する。カバー部材6の外周面は容器2の開口内側壁面を保持するため、容器2の開口にカバー部材6を嵌め込んでカバー部材6の凸平面部6aをベース部材4に押し付ければ、その状態が維持される。
カバー部材6の凸平面部6aとは反対側の面の中央部に凹部6bが設けられている。凹部6bは、カバー部材6の外周面が容器2の内側壁面から応力を受けたときに凸平面部6aを底面2a側へ押し出す方向にカバー部材6が変形することを許容するものである。容器2の内側壁面からの応力によってカバー部材6が凸平面部6aを底面2a側へ押し出す方向に変形することで、凸平面部6aがベース部材4に押し付けられ、開口内底面2aとベース部材4との間及びベース部材4と凸平面部6aの先端面との間のシール性が向上する。
凹部6bの形状は特に限定されない。例えば図3に示されているように、凹部6bの内側側面が、開口内底面2a側へいくにしたがってその内径を小さくする方向に傾斜していてもよい。また、凹部6bは必ずしも設けられている必要はない。
カバー部材6には、細胞培養室8に対して培養液などの液の注入や排出を行なうための流路をなす貫通孔6c,6d及び6eが設けられている。貫通孔6cは細胞培養室8の上面に通じるようにカバー部材6の中央部に設けられ、貫通孔6dと6eはそれぞれ細胞培養室8に通じる流路14,16の端部に対応する位置に設けられている。これらの貫通孔6c,6d及び6eは打ち抜き工具によって形成することができる。また、PDMSの硬化の際に用いられる鋳型を加工して形成してもよい。貫通孔6c,6d及び6eの内径は例えば1mmである。
ベース部材4とカバー部材6は予め貼り合わせされていてもよい。ベース部材4とカバー部材6が予め貼り合わせされていれば、ベース部材4の位置決めが容易であり、この細胞培養デバイスの組立てが容易になる。ベース部材4とカバー部材6は、例えばプラズマ処理などによって表面を活性化することにより貼り合わせることができる。ベース部材4とカバー部材6を貼り合わせる際は、ベース部材4の表面に設けられた流路14及び16をなす溝の端部の位置に貫通孔6dと6eがくるようにカバー部材6の位置を合わせる。
容器2の開口の内面には、ベース部材4及びカバー部材6と一体化される前の段階において、疎水性処理など細胞を接着させるための細胞接着処理のほか、例えばマトリゲルの塗布などの細胞培養に必要な処理を予め施しておくことが好ましい。そうすれば、容器2にベース部材4とカバー部材6を一体化させたときに形成される細胞培養室8の底面8aが細胞接着処理などの細胞培養に必要な処理が施された状態となり、細胞培養室8に細胞を導入する際の細胞の通り道となる流路12,14や貫通孔6c,6d,6eの内面にはそのような処理が施されていない状態となる。
さらに、ベース部材4及びカバー部材6には、容器2に一体化される前の段階において、例えばPEGを用いた親水性処理など細胞の接着を抑制する細胞非接着処理を施しておくことが好ましい。そうすれば、容器2にベース部材4とカバー部材6を一体化させて細胞培養デバイスを構成したときに、細胞培養デバイスの内部のうち細胞培養室8の底面には細胞接着処理など細胞培養に必要な処理が施され、それ以外の部分には細胞非接着処理が施された状態となる。これにより、細胞培養デバイス内に細胞を流し込んだときに、細胞培養室8に導入すべき細胞がその道中の流路12,14や貫通孔6c,6d,6eの内面に接着することなく確実に細胞培養室8の底面8aに確実に到達し、適切な場所において細胞培養を実施することができる。
図3は細胞培養デバイスの他の実施例を示している。この実施例では、容器2の開口へのカバー部材6の挿入及び開口からのカバー部材6の取出しを容易に行なうことができるように、ピンセットなどによってカバー部材6を挟んで保持するための切欠き16をカバー部材6の周縁部に設けている。
図4は、カバー部材6の周縁部を開口内底面2a側へ押し込むことによって、カバー部材6の弾性力を利用して容器2の開口内底面2aとベース部材4との間及びベース部材4とカバー部材6との間のシール性をさらに高めた実施例を示している。カバー部材6の周縁部を開口内底面2a側へ押し込むと、カバー部材6の外周面が開口の内側壁面を保持することによってその状態が維持され、カバー部材6の弾性力(復元力)によって凸平面部6aを開口内底面2a側へ押し出そうとする力が作用し、開口内底面2aとベース部材4との間及びベース部材4とカバー部材6との間のシール性が向上する。
図4の実施例では、カバー部材6の開口内底面2a側の面の周縁部にリング状に突起した突起部6fが設けられている。突起部6fが均一に開口内底面2aに接するようにカバー部材6の周縁部を開口内底面2a側へ押し込むことで、カバー部材6の周縁部の押し込み量が均一になり、凸平面部6aがベース部材4に対して均一に押し付けられる。
なお、必ずしもカバー部材6の全体がPDMSのような弾性力を有する材料で構成されている必要はない。要はカバー部材6の外周面の少なくとも一部が容器2の開口の内側壁面を保持するようになっていればよい。
図5はカバー部材6をPDMSなどの弾性力を有する材料ではなくPP(ポリプロピレン)やPC(ポリカーボネート)などで構成し、その外周にOリング18(保持部材)を設けた例を示している。Oリング18はカバー部材6の外周面の一部を構成する。
図5の実施例では、カバー部材6自体(Oリング18を除く)の外径は容器2の開口の内径よりも小さく、Oリング18の外径が容器2の開口の内径よりも僅かに大きくなっている。カバー部材6が容器2の開口に嵌め込まれたときにOリング18が開口の内側壁面を保持し、開口内におけるカバー部材6の位置を固定する。これにより、凸平面部6aがベース部材4に密着した状態で維持される。また、Oリング18によってOリング18の内側の空間(図においてOリング18よりも下側にある区間)の気密性が保たれるので、それによっても開口内底面2aとベース部材4との間及びベース部材4とカバー部材6との間のシール性が確保される。
2 容器
2a 開口内底面
4 ベース部材
4a ベース部材の貫通孔
6 カバー部材
6a 凸平面部
6b 凹部
6c,6d,6e カバー部材の貫通孔
6f 突起部
8 細胞培養室
8b 細胞培養室の底面(細胞培養面)
12,14 流路
16 切欠き
18 Oリング

Claims (11)

  1. 底をもつ開口を一方側の面に有し、その開口内底面の中央部が平坦な容器と、
    耐薬品性を有する弾性材料からなり、前記開口内底面よりも小さい主平面及びその主平面に設けられた貫通孔を有し、前記主平面のうち一方の面を前記開口内底面側にして前記開口内底面の中央部に配置されて前記開口内底面に密着するベース部材と、
    前記開口内底面に前記ベース部材が配置された状態の前記開口に嵌め込んで前記ベース部材に密着する耐薬品性を有するカバー部材であって、前記開口に嵌合する平面形状をもち、前記開口に嵌め込まれたときに外周面で前記開口の内側壁面を保持するとともに、前記開口内底面側の平面が前記ベース部材に密着するように構成されたカバー部材と、を備え、
    前記ベース部材の前記貫通孔の内側側面と前記開口内底面の一部によって画された空間により細胞培養室が構成され、
    前記カバー部材に、前記細胞培養室に液を供給するための流路をなす貫通孔が設けられている細胞培養デバイス。
  2. 前記開口の平面形状は円形である請求項1に記載の細胞培養デバイス。
  3. 前記カバー部材は少なくとも周縁部が弾性材料により構成されており、その外径が前記開口の内径よりも大きい請求項2に記載の細胞培養デバイス。
  4. 前記カバー部材の外周面に、弾力性をもって前記外周面と前記開口の内側壁面との間に介在して前記開口の内側壁面を保持する保持部材が設けられている請求項3に記載の細胞培養デバイス。
  5. 前記カバー部材の中心を対象とした前記カバー部材の周縁部の2ヶ所の位置に、それらの位置で前記カバー部材を挟むようにして前記カバー部材を保持し、前記開口への嵌め込み又は前記開口からの取出しを可能とする切欠き部が設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
  6. 前記カバー部材の前記開口内底面側の面のうち前記ベース部材と接する部分はその周囲よりも前記開口内底面側へ突出した凸平面である請求項1から5のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
  7. 前記カバー部材全体が弾性材料によって構成されており、
    該細胞培養デバイスは、前記開口に嵌め込まれた前記カバー部材の周縁部を弾性変形させることによって前記開口内底面側へ均等に押し込んだ状態にし、その弾性力によって前記凸平面を前記開口内底面側へ押し付け、前記開口内底面と前記ベース部材との間及び前記ベース部材と前記カバー部材との間の気密及び液密を保持するものである請求項6に記載の細胞培養デバイス。
  8. 前記カバー部材全体が弾性材料によって構成されており、該カバー部材の前記開口内底面側とは反対側の面の中央部に凹部が設けられている請求項1から7のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
  9. 前記開口内底面に細胞接着処理が施されている請求項1から8のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
  10. 前記ベース部材及び前記カバー部材には細胞非接着処理が施されている請求項1から9のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
  11. 前記ベース部材の前記貫通孔の内側側面は該ベース部材の一方の面側へいくにしたがって内径が小さくなる方向に傾斜している請求項1から10のいずれか一項に記載の細胞培養デバイス。
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