JP6119428B2 - シート後処理装置および画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置から出力されるシートに後処理を施すシート後処理装置および画像形成システムに関する。
複写機などの画像形成装置から出力される画像形成済みの用紙などのシートに対して、ステープル綴じなどの後処理を施すシート後処理装置が種々開発されている。
このようなシート後処理装置として、特許文献1に開示されたシート後処理装置の構成を、図19(a)、図19(b)を参照しながら説明する。
図19(a)は、シート後処理装置における記録シートの整合部300とステープラー301の概略構成を示す斜視図であり、図19(b)は、図19(a)に示す矢印Pの方向から整合部300とステープラー301を見たときの概略正面図である。
両図に示すように、整合部300は、水平方向に対して傾斜するトレイ302を有し、画像形成装置から出力されるシートSを1枚ずつトレイ302上に受け取る。
トレイ302の上方には、パドル304が設けられていて、パドル304の矢印の向きの回転により、トレイ302上のシートSをトレイ302の傾斜に沿って滑落させ、滑落するシートの先端を3個のストッパー306,308,310に当接させて、当該シートSの滑落(搬送)を規制することにより、当該シートSの先端を揃える。
中央のストッパー308は、固定されており、両端のストッパー306,310は、シートSの幅(搬送方向と直交する方向のシート長さ)方向に移動可能になっている。両端のストッパー306,310は、画像形成装置からシートSが出力されるのに先立って、画像形成装置から通知されるシートSの幅を示すシート幅情報に基づいて、幅方向の整合に適した位置に予め位置決めされる。
整合部300では、シートSを1枚受け取るごとに、サイド規制板312,314を矢印の向きに、両サイド規制板312,314の間隔が、通知されたシート幅と同じになるまで変位させ、トレイ302上のシートSの幅方向の整合を行う。
トレイ302上で整合されたシート束は、ステープラー301によってステープル綴じされた後、不図示の排出ローラー対によって、シート後処理装置から排出される。
上記のシート後処理装置は、画像形成装置から通知されるシート幅と、実際に画像形成装置から出力されるシートSの幅との一致を前提としているが、必ずしも一致しているとは限らない。画像形成装置でのシート幅の誤検知が生じる場合があるからである。
画像形成装置には、シートが収容されるカセット内にそのシートを挟んでその幅方向両側に幅方向に沿って移動可能な一対の規制板を配し、ユーザーが異なるサイズのシートをセットするごとにその一対の規制板の間隔を、セットされるシートの幅に調整する作業を行うと、その規制板の間隔をセンサー等で検出して、カセットに収容されているシートの幅を決定する方法をとるものが多い。
ところが、ユーザーによる規制板の間隔調整が不十分、例えば大サイズに代えて小サイズのシートをセットする際に、規制板の間隔を大サイズから小サイズのシートに対する間隔に切り替える調整作業を忘れて、小サイズのシートをセットしてしまう場合、小サイズのシートの幅よりも、大サイズ用のままの規制板の間隔の方が大きくなるので、実際のシートよりも大きな幅のシートが収容されていると誤検出されることになる。
特開2009−242014号公報 特開平9−309663号公報
上記のようなシート幅の誤検出により、画像形成装置から通知されるシート幅とは異なった幅のシート(以下、「サイズエラーシート」という。)が画像形成装置から出力されると、シート後処理装置では整合処理に適した位置にストッパーを位置決めできないという問題が生じる。このことを図19(c)〜図19(e)を参照しながら説明する。
図19(c)〜図19(e)は、図19(a)において、矢印Uで示す方向からストッパー306,308,310およびシートSを視たときの模式図である。
図19(c)では、実際に画像形成装置から出力されたサイズエラーシートS(シート幅W1)を黒い太線で示し、画像形成装置から通知されたシート幅W2(>W1)のシートSが出力されたと仮定したときの当該シートSを一点鎖線で示している。
シート後処理装置は、画像形成装置から通知されたシート幅W2に従ってストッパー306,310の位置を決めるため、W1とW2の差分が大きくなると、ストッパー306,310がサイズエラーシートSに当たらない位置に位置決めされることが生じる。
この場合、サイズエラーシートSは、中央のストッパー308の1個だけで支持されることになってバランスを崩し、例えば図19(a)の破線で示すシートSzのように斜行状態になるおそれがある。ストッパー306,310の位置決めと同様に、サイド規制板312,314による幅方向の整合も画像形成装置から通知されたシート幅W2に応じて行うため、上記の斜行状態を幅方向の整合でも解消できない。
特許文献2には、センサーを有するステープラーをシート幅方向に移動させて、このセンサーで記録シートの幅を検出する技術が開示されており、この技術を用いれば、サイズエラーシートSの幅を検出することが可能となる。シート幅を検出できれば、検出されたシート幅に基づいてストッパー306,310を相互に近づく方向に移動させることにより、サイズエラーシートSに対しても適正な位置決めを行えるようになると考えられる。
ところが、図19(c)に示すように、サイズエラーシートSの幅方向の両端部がストッパーによって支持されていないと、図19(d)に示すように、サイズエラーシートSの幅方向の両端部が重力により垂れ下がった状態になる。この状態でストッパー306,310を相互に近づく方向に移動させると、図19(e)に示すようにサイズエラーシートSの両端部がストッパー306,310の下に潜り込んで下方に折れ曲がったり、サイズエラーシートSが幅方向に移動し難くなって幅方向の整合を行い難くなったりする。
画像形成装置におけるシート幅の誤検出は、上記の規制板の間隔を検出する構成だけに発生するとは限られない。例えば、ユーザーが異なるサイズのシートをカセットにセットする度に操作パネル上でそのサイズ(A4など)を設定し直す操作が必要な構成であれば、ユーザーが設定すべきサイズを誤ったり設定自体を忘れたりする場合にも生じ得る。
本発明は、上記した課題に鑑み、サイズエラーシートであっても、確実にストッパーで受け止められ、かつ整合処理に適した位置にストッパーを位置決め可能なシート後処理装置、および、当該シート後処理装置と画像形成装置とを含む画像形成システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート後処理装置は、画像形成装置から出力され、トレイ上に1枚ずつ搬送されて来るシートに対し、規制手段により当該搬送方向への移動を規制した状態で当該搬送方向に直交する幅方向の整合を行った後、当該トレイ上のシート束を排出するシート後処理装置であって、前記規制手段は、前記幅方向に沿って列設され、前記トレイ上を搬送されるシートの先端に当接して当該シートの搬送方向への移動を規制する2個以上のストッパーと、前記2個以上のストッパーの内、前記幅方向の両外側に位置する第1と第2のストッパーの少なくとも一方のストッパーを当該幅方向に沿って移動させる移動手段と、前記少なくとも一方のストッパーを位置決めする位置決め手段と、を備え、前記位置決め手段は、前記トレイ上のシートの幅方向側縁と前記位置決め対象のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出する検出手段と、前記トレイ上に最初に搬送されて来たシートが前記ストッパーに到達する前に、当該ストッパーを、前記画像形成装置から出力され得る最小幅のシートの移動規制を行うための第1位置に待機させ、前記最初のシートが前記第1位置に待機するストッパーに到達した後に、当該ストッパーを前記幅方向の外側に向かって、前記検出手段により検出される位置関係に基づき決まる前記整合に適した第2位置まで移動させる制御手段と、を有することを特徴とする。
また、前記検出手段は、前記位置関係として、前記最初のシートの幅方向側縁と前記第1位置に位置するストッパーとの前記幅方向における距離を指標する当該シートの幅方向長さを検出し、前記制御手段は、前記検出された前記最初のシートの幅方向長さに基づき、前記ストッパーの前記第1位置から前記第2位置への移動に必要な距離を求め、求めた距離だけ前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うとしても良い。
ここで、前記検出手段は、前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該最初のシートの幅方向長さの検出を2回行い、前記制御手段は、前記検出手段により1回目に検出された幅方向長さに基づいて、前記整合に適した仮の位置決めとして、前記ストッパーの前記第2位置への移動を行った後、前記検出手段により2回目に検出された幅方向長さに基づき、前記整合に適した本来の位置決めのために、前記ストッパーの追加の移動量を求め、求めた移動量だけさらに前記ストッパーを前記幅方向外側に移動させる追加の移動を行うとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記2回目に検出された幅方向長さが所定の閾値よりも大きい場合に前記ストッパーの追加の移動を行い、前記閾値以下の場合に前記追加の移動を禁止するとしても良い。
また、前記検出手段は、前記幅方向に沿って移動し、前記トレイ上のシートの前記幅方向一方の側縁と他方の側縁をこの順に検出するセンサーを有し、当該センサーによる検出結果に基づいて前記シートの幅方向長さを検出し、前記制御手段は、前記第1のストッパーが前記第2のストッパーよりも前記センサーの移動方向上流側に位置する関係、かつ、前記第2のストッパーが位置決め対象のストッパーである場合に、前記最初のシートの幅方向長さの検出のために移動中の前記センサーが前記第2のストッパーの当該移動方向における位置を通過すると、前記第2のストッパーの前記第2位置への移動を開始させるとしても良い。
さらに、前記検出手段は、前記画像形成装置からの2枚目以降の各シートに対してもその幅方向長さを検出し、前記制御手段は、前記検出手段により検出されたN(2以上の整数)枚目のシートの幅方向長さが(N−1)枚目までのシートの幅方向長さよりも大きい場合には、前記N枚目のシートの幅方向長さに基づいて決まる第2位置まで前記ストッパーを再度、移動させるとしても良い。
また、前記検出手段は、位置決め対象のストッパーよりも前記幅方向外側に所定距離だけ離れた位置に当該ストッパーと一体で移動可能なように当該ストッパーに取り付けられたセンサーを有し、前記位置関係として、前記ストッパーの前記幅方向外側への移動に伴って一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁を検出し、前記制御手段は、前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該ストッパーの前記第1位置から前記幅方向外側への移動を開始し、当該ストッパーと一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、当該検出時における当該ストッパーの位置と当該ストッパーの本来の第2位置との前記幅方向におけるずれ量として予め決められた距離xだけ当該ストッパーの移動を継続させるとしても良い。
ここで、前記所定距離は、前記最初のシートの幅方向側縁と、前記整合に適した本来の第2位置に位置したと仮定した場合の前記ストッパーとの間の前記幅方向における距離に相当し、前記制御手段は、前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、前記予め決められた距離xを0として前記ストッパーの移動の継続を禁止して当該ストッパーを停止させるとしても良い。
また、前記画像形成装置は、給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、前記シート後処理装置の制御手段は、前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うとしても良い。
ここで、前記検出手段は、前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出を禁止するとしても良い。
また、前記画像形成装置は、給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、前記シート後処理装置は、前記最初のシートについてだけ前記検出手段による検出を実行する第1モードと、前記画像形成装置からの複数枚のシートの1枚ずつについて前記検出手段による検出を実行する第2モードと、前記画像形成装置からのエラー通知を受信したときにだけ前記検出手段による検出を実行する第3モードと、をユーザーの指示により切り替える手段を有し、前記制御手段は、ユーザーにより前記第1モードが指示された場合には、前記最初のシートに対して前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記第2モードが指示された場合には、搬送されて来る1枚のシートごとにそのシートに対して前記ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記幅方向の整合の後に前記ストッパーを当該第1位置に戻す動作を繰り返し行い、前記第3モードが指示された場合には、前記エラー通知が受信されると、前記検出手段の検出結果に基づく前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記エラー通知が受信されないときには、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うとしても良い。
さらに、前記トレイ上に積載されたシート束をステープル綴じするステープラーを備え、前記ステープラーは、前記検出手段による検出結果に基づきステープル位置まで移動して、ステープル綴じを行うとしても良い。
また、前記移動手段は、前記第1と第2の両方のストッパーを移動させ、前記位置決め手段は、前記両方のストッパーを位置決めし、前記検出手段は、前記シートの幅方向両側縁と前記両方のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出し、前記制御手段は、前記両方ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させて位置決めを行うとしても良い。
本発明に係る画像形成システムは、シート上に画像を形成し、画像が形成されたシートを出力する画像形成装置と、上記のシート後処理装置と、を備えることを特徴する。
ここで、前記画像形成装置は、シートを収容する給紙部と、前記給紙部に収容されているシートの幅方向長さを検出する検出手段と、前記検出されたシートの幅方向長さに基づき前記給紙部から繰り出されたシートに画像を形成する作像部と、前記シート後処理装置において検出された前記最初のシートの幅方向長さを前記シート後処理装置から取得する取得手段と、を備え、前記作像部は、取得したシートの幅方向長さが前記検出手段により検出されたシートの幅方向長さと異なる場合には、前記検出されたシートの幅方向長さに代えて前記取得された幅方向長さに基づき、前記取得時以降に前記給紙部から繰り出されるシートに対する画像形成動作を実行するとしても良い。
上記のように構成すれば、サイズエラーシートであっても第1位置に位置するストッパーによりトレイ上のシートに対してその搬送方向への移動を規制でき、また、そのシートの幅方向の整合に適した第2位置までストッパーを移動させることにより、シートの姿勢が安定して適切な幅方向の整合を行うことができる。
画像形成装置とシート後処理装置を含む画像形成システムの概略構成を示す図である。 画像形成装置における制御部のブロック図である。 (a)は、シート後処理装置におけるトレイ等の斜視図であり、(b)は、トレイを含むCD整合手段の平面図である。 (a)は、シート後処理装置におけるストッパーおよびその移動手段の第1例を示す斜視図であり、(b)は同第2例を示す斜視図である。 シート後処理装置におけるCD幅検出手段の例を示す斜視図である。 シート後処理装置の制御部の構成を示すブロック図である。 画像形成装置からの後処理指示があった場合にシート後処理装置で実行される後処理制御の内容を示すフローチャートである。 ストッパー位置決め処理の第1例に係るサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第1例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、第1例においてストッパーが待機位置に位置する様子を示す模式図であり、(b)は、ストッパーがCD整合に適した位置に位置決めされる様子を示す模式図である。 ストッパー位置決め処理の第2例に係るサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 (a)は、第2例においてストッパーが待機位置に位置する様子を示す模式図であり、(b)は、ストッパーが移動する様子を示す模式図であり、(c)は、ストッパーが仮の位置に位置決めされる様子を示す模式図であり、(d)は、ストッパーがCD整合に適した位置に位置決めされる様子を示す模式図である。 第3例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、第3例においてストッパーが待機位置に位置する様子を示す模式図であり、(b)は、CD幅検出用センサーが移動する様子を示す模式図であり、(c)と(d)は、ストッパーがCD幅検出用センサーに追随して移動する様子を示す模式図であり、(e)は、ストッパーがCD整合に適した位置に位置決めされる様子を示す模式図である。 第4例に係るストッパー位置決め処理を実現するための、両端ストッパーの内の一方のストッパーおよびその周辺の構成を示す斜視図である。 第4例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、第4例においてストッパーが待機位置に位置する様子を示す模式図であり、(b)は、ストッパーが移動する様子を示す模式図であり、(c)は、ストッパーがCD整合に適した位置に位置決めされる様子を示す模式図である。 変形例に係る後処理制御の内容を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、従来に係る後処理装置を説明するための図である。
本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、画像形成システム2の概略構成を示す図である。
同図に示すように画像形成システム2は、電子写真方式で記録シートに画像を形成する画像形成装置4と、画像形成装置4から出力される画像形成済みの記録シートにステープル綴じなどの後処理を施して排出するシート後処理装置6とで構成される。
<画像形成装置>
画像形成装置4は、スキャナー、プリンター、およびコピー機の機能を有するタンデム型のカラー複合機(MFP)である。
画像形成装置4は、原稿画像を読み取るイメージリーダー部8と、読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンター部10とから構成されている。
イメージリーダー部8は、自動原稿搬送装置12を有している。
自動原稿搬送装置12は、原稿トレイ14にセットされた原稿を1枚ずつ原稿ガラス板(不図示)へと搬送する公知のものである。
イメージリーダー部8は、自動原稿搬送装置12によって原稿ガラス板の所定位置に搬送された原稿の画像をスキャナーの移動によって読み取る公知のものであって、スキャナーに設置された露光ランプの照射により得られた原稿画像の反射光をCCDカラーイメージセンサー(以下、単に「CCDセンサー」という。)で受光し、CCDセンサーで電気信号に変換した後、さらにA/D変換して、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の多値デジタル信号からなる画像データを得る。
イメージリーダー部8で得られた各色成分の画像データは、制御部16において各種のデータ処理を受け、更にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
Y〜K色の画像データは、制御部16内の画像メモリ82(図2参照)に再現色ごとに格納され、記録シートの供給と同期して後述するタイミングで走査ラインごと読み出され、対応するLEDアレイ18Y,18M,18C,18Kの駆動信号となる。
プリンター部10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20を張架する駆動ローラー22、従動ローラー24、バックアップローラー26、中間転写ベルト20に対向して中間転写ベルト20の走行方向に沿って所定間隔で配置された作像部28Y,28M,28C,28Kと、記録シートを給送する給紙部30と、定着部32とからなる。
作像部28Y,28M,28C,28Kは、像担持体である感光体ドラム34Y,34M,34C,34Kと、感光体ドラム表面を露光走査するためのLEDアレイ18Y,18Y,18M,18Kの外に、公知の帯電チャージャ、現像器、クリーナー(いずれも符号不記入)、および1次転写ローラー36Y,36M,36C,36Kなどからなる。
給紙部30は、サイズの異なる記録シートを収容する給紙カセット38,40,42と、この記録シートを各給紙カセットから搬送路に繰り出すためのピックアップローラー46,48,50と、後述する2次転写ローラー54に記録シートを送り出すタイミングをとるためのレジストローラー52などからなる。
給紙カセット38,40,42ごとに、給紙カセットに収容される記録シートのサイズ(A4やB4など)を検出するセンサーなどのサイズ検出手段(不図示)が設けられている。このサイズ検出手段としては、上記の一対の規制板の間隔を検出する構成などが用いられる。プリンター部10は、検出されたシートサイズに基づき画像形成を実行するが、本実施の形態では、この検出されたシートのサイズ情報がシート後処理装置6には通知されず、シート後処理装置6側で記録シートの幅方向長さを検出する構成をとっている。
各感光体ドラム34Y〜34Kは、対応するLEDアレイ18Y〜18Kによる露光を受ける前にクリーナーで表面の残存トナーが除去された後、帯電チャージャにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記露光を受けると、感光体ドラム34Y〜34Kの表面に静電潜像が形成される。
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器により現像され、これにより感光体ドラム34Y〜34Kの表面にY〜K色のトナー像が形成され、感光体ドラム34Y〜34Kの表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト20の裏面側に配設された1次転写ローラー36Y〜36Kの静電作用により、中間転写ベルト20の表面上に順次転写されていく。
この際、Y〜K色のトナー像が、走行する中間転写ベルト20の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにすべく、各色の作像動作は、その走行方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
一方、給紙部30からは、作像部28Y〜28Kによる作像動作に合わせて、いずれかの給紙カセットから記録シートが給送され、2次転写ローラー54とバックアップローラー26とが中間転写ベルト20を挟んで対向する位置(2次転写位置)へと搬送路上を搬送される。この2次転写位置で、2次転写ローラー54の静電的作用により、中間転写ベルト20上のY〜K色のトナー像が記録シートへ2次転写される。
Y〜K色のトナー像が2次転写された記録シートは、さらに定着部32にまで搬送される。定着部32の定着ローラー56は、内部ヒータにより定着温度まで加熱されており、記録シートは、定着部32を通過する際に加熱、加圧により、その表面のトナー粒子がシート表面に融着して定着され、定着部32を通過した後、排出ローラー対58によって搬送ユニット60へと送出される。
搬送ユニット60では、水平方向に搬送路が形成されており当該搬送路に沿って列設された第1〜第3搬送ローラー対62,64,66を有している。搬送ユニット60は、3つの搬送ローラー対62,64,66によって、画像形成済みの記録シートをシート後処理装置6へと出力する。
画像形成装置4の正面かつ上面の操作しやすい位置には、操作パネル70が設けられている。操作パネル70は、ユーザーからの、コピー開始の指示やコピー枚数の設定、シート後処理装置6における後処理の種類(ステープル綴じなど)の選択や実行指示などを受け付けて、受け付けた内容を制御部16に伝える。また、操作パネル70には、液晶表示板などで構成される表示部が設けられ、ユーザーによって設定されたコピーモードや各種のメッセージを表示するようになっている。
次に、図2を参照しながら制御部16の構成を説明する。
制御部16は、メイン制御部72、イメージリーダー部制御部74、およびプリンター部制御部76からなる。
イメージリーダー部制御部74は、イメージリーダー部8のスキャナーの移動や露光ランプのON・OFF制御を行って原稿画像の読取動作を実行させる。
プリンター部制御部76は、プリンター部10の各部の動作を制御するものであって、給紙カセット38、40,42からの給送動作や作像部28Y〜28Kの作像動作などを統一的に制御し、上述の画像形成動作を実行させる。
メイン制御部72は、CCDセンサーにより得られた原稿の画像データの信号処理のほか、イメージリーダー部制御部74およびプリンター部制御部76に対して制御のタイミングなどを指示する。
各制御部は、内部にCPUやROMを備えており、ROMに格納された制御プログラムに基づき、それぞれの制御を実行する。
このうち、メイン制御部72は、CPU78、画像信号処理部80、画像メモリ82、LEDアレイ駆動部84、RAM86、ROM88、およびネットワークI/F部90などから構成される。
画像信号処理部80は、原稿のスキャンによりCCDセンサーから得られたR,G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を施した後、Y,M,C,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ82に出力して再現色ごとに格納させる。
LEDアレイ駆動部84は、CPU78からの制御を受けて、画像メモリ82から走査ラインごとに画像データを読み出し、各LEDアレイ18Y〜18Kを駆動する。
RAM86は、各種の制御変数および操作パネル70から設定されたコピー枚数などを一時記憶すると共にCPU78によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
ROM88には、コピー動作などの各種ジョブを実行させるための制御プログラムなどが格納されている。
ネットワークI/F部90は、LANなどのネットワークを介してPC(パーソナルコンピューター)などの外部端末装置からのプリントジョブを受け付ける。CPU78は、ネットワークI/F部90によりプリントジョブが受け付けられると、プリンター部制御部76に指示して、そのプリントジョブのデータに基づき画像形成動作を実行させる。
また、CPU78は、ユーザーから操作パネル70を介してシート後処理装置6におけるステープル綴じなどの後処理が指示された場合には、シート後処理装置6に対してその後処理の実行指示を行う。
<シート後処理装置>
図1に戻り、シート後処理装置6の概略構成について説明する。
シート後処理装置6は、後処理として、複数枚の記録シートの束(シート束)を整合する整合機能、シート束にステープル綴じを行うステープル綴じ処理を実行する機能を有し、画像形成装置4からの指示に基づき各処理を実行する。
シート後処理装置6は、搬送ユニット60から出力される記録シートに対して、後処理を実行しない場合は、その記録シートを搬送ローラー対92,94,96によって第1搬送路100を搬送させて第1排出トレイ98に排出させる。
後処理を実行する場合には、第1搬送路100から分岐している第2搬送路104に記録シートを搬送させる。すなわち、第1搬送路100における搬送ローラー対92と94の間の切換爪106を動作させて、第1搬送路100を搬送されている記録シートを第2搬送路104へ導く。
第2搬送路104には、搬送ローラー対108,110、および排出ローラー対112がこの順で列設されている。
排出ローラー対112は、上側の排出ローラー112Aが下側の排出ローラー112Bに対して、公知の昇降手段により昇降可能になっており、後処理の実行前には、排出ローラー112Aが排出ローラー112Bから離間すると共に、両排出ローラー112A,112Bの回転が停止された状態で待機される。
搬送ローラー対110によって搬送される記録シートSの先端が離間状態のローラー112Aと112Bの間を通過した後、後端が搬送ローラー対110を通過すると、当該記録シートSは、自重によって下方へ落下する。
自重によって落下した記録シートSは、搬送ローラー対110から排出ローラー対112へ至る搬送路の下方に設けられた後処理用のトレイ114に受け入れられる。
トレイ114は、水平方向に対して、排出ローラー対112から遠ざかる程、上面が低くなる向きに傾斜した状態で設けられている。
傾斜したトレイ114とこれよりも上方に配置された搬送ローラー対110との間には、パドル116が設けられている。パドル116は、円柱状をした支持部材118にゴムやシリコーンなどからなる短冊状をしたシート片120,122の一端が取り付けられてなるものである。
トレイ114に受け入れられた記録シートSは、トレイ114の上面をその傾斜方向に重力によって滑落するが、矢印A方向に回転するパドル116のシート片120,122が記録シートSの上面をはたくことにより、その滑落する方向への搬送力も付与されて、トレイ114の排出ローラー対112とは反対側(低端部側)の端部近傍に設けられたストッパー128(130,132)(図3(a))に向かって搬送される。
トレイ114上を搬送される記録シートSは、その先端がストッパー128(130,132)に当接すると、ストッパー128(130,132)により、その搬送方向への移動が規制される。これにより、記録シートSの搬送が停止され、搬送方向に記録シートSの先端(端縁)が揃う。このトレイ114上において記録シートSが滑落して搬送される方向をFD方向といい、FD方向に記録シートSを整合することをFD整合という。
FD整合の後、トレイ114上の記録シートSは、第1整合板134と第2整合板136(図3)によりFD方向に直交する方向(シート幅方向)に整合される。このシート幅方向をCD方向といい、CD方向に記録シートSを整合することをCD整合という。
整合処理およびステープル綴じ処理では、指定された複数枚の記録シートSが間隔をおいて画像形成装置4から連続して搬送されて来るので、その複数枚の記録シートSが1枚ずつトレイ114に搬送されて来る度に、FD整合とCD整合が繰り返し実行される。トレイ114上には、FD整合とCD整合後の複数枚の記録シートSが積載される。
後処理すべき全ての枚数の記録シートSがトレイ114上に積載されると、ステープル綴じ処理を実行する場合には、そのシート束にステープラー124によるステープル綴じを施した後、排出ローラー112Aが下降し、排出ローラー112Aと排出ローラー112Bとでシート束を挟持する。この状態で、両排出ローラー112A,112Bが矢印の向きに回転されることにより、当該シート束は、第2排出トレイ102へと排出される。
一方、整合処理を実行する場合には、ステープル綴じを行うことなく、排出ローラー112A,112Bによるシート束の第2排出トレイ102への排出が実行される。
なお、第2搬送路104における搬送ローラー対108と110の間であり、搬送ローラー対110の近傍の位置には、搬送される記録シートSの搬送方向先端と後端を検出するためのシート検出第1センサー126が設けられている。このシート検出第1センサー126の用途については後述する。
<記録シートの整合>
図3(a)は、トレイ114等の斜視図であり、図3(b)は、トレイ114を含むCD整合手段の平面図である。
図3(a)に示すように、複数(本例では3個)のストッパー128,130,132が、傾斜して配されたトレイ114の矢印Fで示す傾斜方向(FD方向)における低端部側の外方に、FD方向と直交する矢印Cで示すCD方向に列設されている。ストッパー128,130,132は、記録シートSの一端縁(トレイ114上を傾斜に沿って搬送する場合の先端)Sfと当接し、その記録シートSの搬送方向(傾斜方向下方)への移動を規制する。ストッパー128,130,132のうち、CD方向中央に位置するストッパー130は固定であるが、CD方向両外側に位置するストッパー128,132は、CD方向に沿って移動可能になっている。このストッパーの構成については、後述する。
トレイ114には、図3(a)に示すように、矢印Cで示すCD方向に、衝立状をした一対の第1整合板134と第2整合板136が対向配置されている。
図3(b)に示すように、第1整合板134と第2整合板136とは、それぞれ、矢印Fで示すFD方向と平行な当接面134A,136Aを有している。
トレイ114には、矢印Cで示すCD方向に第1長孔138、第2長孔140が開設されている。第1長孔138には、第1整合板134に固定された第1スライド部材142がCD方向にスライド自在に嵌め込まれており、第2長孔140には、第2整合板136に固定された第2スライド部材144がCD方向にスライド自在に嵌め込まれている。
また、第1整合板134、第2整合板136には、それぞれ、トレイ114の裏側に配された第1ラック146、第2ラック148が取り付けられている。そして、第1ラック146と第2ラック148の両方は、トレイ114の裏側で、第1整合板134と第2整合板136間の真ん中に設置されたピニオン150と歯合していて、ラック・アンド・ピニオン機構が構成されている。
これにより、第1整合板134と第2整合板136は、両者間の中央位置(本例では、ピニオン150の軸心150Aに該当)からの距離を等しく維持しながらCD方向に移動可能となっている。ここで、軸心150Aを通りFD方向に平行な仮想線を基準ラインとして中央ラインCLと称することとする。
よって、第1整合板134と第2整合板136は、中央ラインCLに対し互いに、等しい距離だけ近接または離間可能に保持されていることとなる。
ピニオン150は、不図示のシャフトに軸支されており、当該シャフトは、不図示の動力伝達機構を介して整合板移動用モーター198(図6)によって回転駆動される。
整合板移動用モーター198は、シート後処理装置6のメイン制御部180(図6)によって回転制御され、これにより、第1整合板134と第2整合板136は、相対的に離間したり近接したりする。
記録シートSをトレイ114に受け入れる毎に(すなわち、記録シート1枚毎に)、第1整合板134と第2整合板136の離間と近接を繰り返し、CD整合を行う。すなわち、受け入れる記録シートSのCD(幅)方向長さ(CD幅)よりも整合板134(当接面134A)と整合板136(当接面136A)の間隔を拡げた状態で、当該記録シートSをトレイ114上に受け入れ、FD整合の後、整合板134と整合板136とをその間隔が記録シートSのCD幅と同じになるまで近接させる。
このCD整合処理によって、トレイ114上に積載される記録シートSのCD方向の端部が揃えられることになると共に、記録シートSがトレイ114上におけるCD方向の中央に中央ラインCLを基準に位置決めされることになる。
図3(a)に示すステープラー124は、周知の構成をしており、ステープル処理の態様や記録シートのサイズ(CD幅)に応じてCD方向にステープル位置まで移動して停止され、ステープル綴じを実行する。この移動制御は、シート後処理装置6のステープラー制御部182(図6)によって行われる。この移動制御やステープラー124の移動手段などは周知なので、その説明については省略する。
なお、図3(a)に示すステープラー124の位置は、複数枚の記録シートSをトレイ114に受け入れ、最後の記録シートのCD整合処理が完了するまでの待機位置である。
<ストッパーの構成>
図4(a)は、ストッパー128,130,132およびその移動手段の第1例を示す斜視図である。
同図に示すように、ストッパー128,130,132は、それぞれ、例えば、細長い帯状の金属板の一端部が「コ」字状に屈曲されてなる。
移動手段は、2個の歯付きプーリ152,154を有し、両プーリ152,154間に歯付きベルト156が張架されている。
ストッパー128,132のそれぞれは、その屈曲部分とは反対側の端部が歯付きベルト156に固着されてなる。
一方、ストッパー130は、固定のストッパーであり、歯付きベルト156とは離間しており、中央ラインCL(図3(b))上に位置するように位置決めされた状態で、その屈曲部分と反対側の端部がトレイ114(図3)の下面に固着されている。
プーリ154は、不図示のシャフトに回転自在に軸支されている。プーリ152は、不図示のシャフトに軸支されており、当該シャフトは、不図示の動力伝達機構を介してストッパー移動用モーター194(図6)によって回転駆動される。ストッパー移動用モーター194が正転してプーリ152が矢印Bの向きに回転されると、ストッパー128とストッパー132は、ストッパー130(中央ラインCL)に近づく向きに移動する。ストッパー移動用モーター194が逆転してプーリ152が矢印Eの向きに回転されると、ストッパー128とストッパー132は、ストッパー130(中央ラインCL)から遠ざかる向きに移動する。いずれの場合も、ストッパー128,132は、CD方向に、ストッパー130(中央ラインCL)を中心とする対称な位置に位置する。このCD方向の両外側に位置するストッパー128,132を両端ストッパーという。
ストッパー132の移動経路の上方には、ストッパー132を最も中央寄り(最も、ストッパー130に近接する位置:破線で示す位置)に位置決めするためのストッパー中寄せ位置センサー158が設けられている。この最も中央寄りの位置が、後述する両端ストッパー128,132の待機位置になる。
ストッパー中寄せ位置センサー158には、例えば、反射型の光学センサーが用いられ、ストッパー132が待機位置にある場合にこれを検出して、ON状態となり、待機位置から外れた位置にあるときにOFF状態となるような位置に設けられている。
ここで、両端ストッパー128,132の待機位置(破線で示す位置)とは、画像形成装置4から出力され得る最小のCD幅の記録シートSを受け止めることができる(すなわち、FD方向の移動を規制できる)位置であり、予め決められている。
また、ストッパー130からCD方向に少し外れた上方には、トレイ114に落下し、ストッパー130に向かって搬送される記録シートSの先端を検出するためのシート検出第2センサー160が設けられている。シート検出第2センサー160には、ストッパー中寄せ位置センサー158と同様の光学センサーなどが用いられる。
図4(a)では、ストッパー128,130,132の移動手段としてベルト駆動を用いる例を説明したが、他の移動手段であっても良く、例えば図4(b)に示す第2例の構成を用いることもできる。
図4(b)に示す移動手段は、上記のCD整合手段と同様、ラック・アンド・ピニオン機構を利用したものである。すなわち、ピニオン162に第1および第2の二つのラック164,166を歯合させ、両端ストッパー128,132の屈曲部分と反対側の端部をそれぞれ、第1ラック164、第2ラック166に固着したものである。
ピニオン162は、不図示のシャフトに軸支されており、当該シャフトは、不図示の動力伝達機構を介してストッパー移動用モーター194(図6)によって回転駆動される。ストッパー移動用モーター194が正転してピニオン162が矢印Gの向きに回転されると、両端ストッパー128,132は、ストッパー130(中央ラインCL)に近づく向きに移動する。ストッパー移動用モーター194が逆転してピニオン162が矢印Hの向きに回転されると、両端ストッパー128,132は、ストッパー130(中央ラインCL)から遠ざかる向きに移動する。いずれの場合も、両端ストッパー128,132は、常に、ストッパー130を中心とする対称な位置に位置する。
なお、第2例においても、ストッパー中寄せ位置センサー158およびシート検出第2センサー160が設けられているが、図4(a)と同様なので、図示と説明を省略する。
<記録シートのCD幅の検出>
次に、トレイ114上でFD整合された記録シートSのシート幅(CD幅)を検出するためのCD幅検出手段について、図5を参照しながら説明する。
図5の斜視図に示すように、CD幅検出手段は、2個の歯付きプーリ168,170を有し、両プーリ168,170間に歯付きベルト172が張架されている。
ベルト172の外周面には、CD幅検出用センサー174が取り付けられている。CD幅検出用センサー174には、例えば、発光部と受光部を有する反射型の光学センサーが用いられる。ベルト172は、ストッパー128,130,132の下方に、ベルト172の張架方向(長手方向)が矢印Cで示すCD方向に一致するように設けられている。
プーリ170は、不図示のシャフトに回転自在に軸支されている。プーリ168は、不図示のシャフトに軸支されており、当該シャフトは、不図示の動力伝達機構を介してCD検出センサー移動用モーター196(図6)によって回転駆動される。CD検出センサー移動用モーター196には、例えば、パルスモーターが用いられる。
プーリ168が矢印Kの向きに回転(正転)させると、CD幅検出用センサー174が図5に示すホーム位置から矢印Jの向きに移動する。
CD幅検出用センサー174の移動開始から、ストッパー128,130,132によりFD方向の移動が規制された、トレイ114上の記録シートSの幅方向一方端側の側縁SaがCD幅検出用センサー174により検出されるまでの間は、CD幅検出用センサー174の発光部から出射された光ビームの、記録シートSからの反射光が受光部で受光されないことからCD幅検出用センサー174がOFF状態となる。
記録シートSの側縁SaがCD幅検出用センサー174により検出されると、その反射光を受光することにより、CD幅検出用センサー174がON状態に切り替わる。このON状態は、記録シートSの幅方向他方端側の側縁SbがCD幅検出用センサー174により検出されるまで継続される。
そして、記録シートSの側縁SbがCD幅検出用センサー174により検出されると、これ以降、CD幅検出用センサー174がOFF状態に戻る。
よって、CD幅検出用センサー174がON状態となっている間のCD幅検出用センサー174の移動距離(ベルト172の走行距離)が記録シートSのCD幅となる。CD検出センサー移動用モーター196の回転角とベルト172の走行距離とは、予め求められていて関連付けされているため、CD幅検出用センサー174がON状態になっている間のCD検出センサー移動用モーター196の回転角を検出することによって、記録シートSのCD幅を知ることができる。なお、CD検出センサー移動用モーター196の回転角は、駆動パルスをカウントすることにより検出できる。
記録シートSのCD幅が検出されると、プーリ168が矢印Kとは逆方向に回転(逆転)されることにより、ベルト172の走行方向が逆方向に切り替わり、CD幅検出用センサー174が矢印Jとは逆方向に移動してホーム位置に戻ると、プーリ168の回転が停止され、CD幅検出用センサー174がホーム位置で待機する状態になる。
CD幅検出用センサー174がホーム位置に戻ったことの検出は、プーリ168よりも上方に配置された反射板176をCD幅検出用センサー174が検出することにより行われる。このようにCD幅検出用センサー174をホーム位置からCD方向に沿って移動させる構成において、その移動中にCD幅検出用センサー174のOFFからONへの切り替わり(記録シートSの側縁Saを検出)と、ONからOFFへの切り替わり(記録シートSの側縁Sbを検出)の各タイミングを検出すれば、記録シートSのCD幅の検出だけではなく、ホーム位置を基準に、トレイ114上に載置されている記録シートSの側縁Sa、SbのCD方向における位置を検出できる。
また、ホーム位置と両端ストッパー128,132の待機位置とのCD方向における位置関係を予め求めておけば、CD方向における記録シートSの側縁Sa、Sbの位置と待機位置に位置するストッパー128,132の位置との関係が判り、さらに記録シートSの側縁Sa(Sb)とストッパー128(132)間のCD方向における距離Lを求めることもできる。
<制御部の構成>
次に、図6を参照しながら、シート後処理装置6における制御部178の構成について説明する。
制御部178は、メイン制御部180、ステープラー制御部182、および用紙排出制御部184からなる。メイン制御部180、ステープラー制御部182、および用紙排出制御部184は、内部にCPUやROMを備えており(メイン制御部180のCPUとROMのみ図示)、ROMに格納されたプログラムに基づき、それぞれの制御を実行する。
ステープラー制御部182は、ステープラー124の移動手段(不図示)を制御してステープラー124をステープル位置へ移動させたり、ステープラー124のステープル綴じ動作を制御したり、また、ステープル綴じ処理の終了後、ステープラー124の移動手段を制御してステープラー124を図3(a)に示す待機位置に戻したりする。
用紙排出制御部184は、排出ローラー対112に対し、上記の昇降手段(不図示)を制御して、排出ローラー112Aを昇降させると共に、排出ローラー112A,112Bの回転動作を制御して、ステープル綴じなどの後処理の終了したシート束を第2排出トレイ102へ排出する。
メイン制御部180は、CPU186、RAM188、およびROM190を有し、CPU186には内部タイマー192が内蔵されている。
CPU186は、シート検出第1センサー126、シート検出第2センサー160、ストッパー中寄せ位置センサー158、およびCD幅検出用センサー174の検出結果に基づき、ROM190に格納されたプログラムを実行することにより、ストッパー移動用モーター194、CD検出センサー移動用モーター196、および整合板移動用モーター198を制御して、FD整合とCD整合を実現する。
RAM188は、ジョブごとに、画像形成装置4から取得した情報、例えば整合処理やステープル綴じ処理に対する記録シートSの枚数(2以上の整数)などの情報を一時記憶すると共に、CPU186によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
<制御部178による後処理の内容>
(1)全体制御およびストッパー位置決め処理(第1例)
図7は、画像形成装置4からの後処理指示があった場合に実行される後処理制御の内容を示すフローチャートである。図8は、図7におけるストッパー位置決め処理(ステップS1)の第1例に係るサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
図9は、第1例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを示す図であり、図10は、当該処理においてストッパーが位置決めされる様子を示す模式図である。なお、画像形成装置4からの後処理指示には、整合処理とステープル綴じ処理のいずれを行うかの情報が含まれる。
先ず、図7のステップS1のストッパー位置決め処理の詳細について、図8に示すフローチャートに基づき、図9のタイミングチャートも参照しながら説明する。このストッパー位置決め処理は、メイン制御部180により実行される。
図8に示すように、メイン制御部180は、両端ストッパー128,132の中寄せ処理を実行する(ステップS11)。
具体的には、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図9:A1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図9:A2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置(第1位置)に位置決めされる(図10(a))。
この待機位置への位置決めは、画像形成装置4から出力された1枚目(最初)の記録シートSがストッパー128,130,132に到達する前に実行される。
画像形成装置4から出力された最初の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したか否かを判断する(ステップS12)。
この到達の判断は、シート検出第2センサー160(図4(a))により、トレイ114上を搬送する最初の記録シートSの先端が検出された時点(図9:A3)からの経過時間が所定時間T0に達したことを検出することにより行われる。ここで、所定時間T0は、最初の記録シートSの先端がシート検出第2センサー160の検出位置を通過してからストッパー128,130,132に至るまでに要する時間に相当し、予め実験などにより決められている。所定時間T0の計時は、内部タイマー192により行われる。
最初の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したことを判断すると(ステップS12で「YES」)、その記録シートSのCD幅を検出する(ステップS13)。具体的には、CD検出センサー移動用モーター196を正転駆動し(図9:A4)、ホーム位置にあるCD幅検出用センサー174をCD幅に沿って移動させ(10(a))、CD幅検出用センサー174がトレイ114上の最初の記録シートSを検出している間(図9:A5〜A6)の移動距離から当該記録シートSのCD幅を検出(測定)する。
なお、最初の記録シートSのCD幅の検出を終了すると(図9:A6)、CD検出センサー移動用モーター196を一旦停止後、逆転させて、CD幅検出用センサー174がホーム位置まで戻ると(図9:A9)、CD検出センサー移動用モーター196を停止させる。
メイン制御部180は、検出された最初の記録シートSのCD幅をRAM188に記憶し(ステップS14)、待機位置に位置している両端ストッパー128,132を、それぞれのストッパーが離れる方向に、RAM188に記憶されているCD幅を有する、最初の記録シートSのCD整合に適した位置まで移動させる(ステップS15)。
ここで、CD整合に適した位置(第2位置)とは、例えば、CD幅の大小にかかわらず、図10(b)に示すように両端ストッパー128,132(実線)による記録シートSの支持位置(ストッパー側縁)Za,Zbから記録シートSのCD方向端縁Sa,SbまでのCD方向の距離Lsが所定の大きさになる位置である。この所定の大きさが、両端ストッパー128,132の第1位置から第2位置への移動に必要な距離に相当する。
両端ストッパー128,132の、待機位置からCD整合に適した位置までの移動は、その移動距離に相当する回転数(角度)だけストッパー移動用モーター194を逆転させることにより行われる(図9:A7〜A8)。
移動距離に相当する回転数(または角度)は、異なるサイズの記録シートSのCD幅ごとに、予め実験などから決められて対応付けされたCD幅/回転数情報がROM190に予め記憶されている。このCD幅/回転数情報を参照して、検出されたCD幅に対応する回転数(または角度)を読み出し、読み出した回転数(または角度)分だけ、ストッパー移動用モーター194が逆転される。
複数枚の記録シートSのそれぞれは、CD方向の位置が中央ラインCLを基準になるようにトレイ114上を搬送されるが、そのCD方向における搬送位置がある程度ばらついても、その記録シートSのCD幅が判れば、その記録シートSの両側縁Sa,SbがCD方向のどの位置にあるかを略検出できる。従って、CD幅を検出することは、記録シートSの両側縁Sa、Sbと両端ストッパー128,132とのCD方向における位置関係を検出することに相当し、検出されたCD幅は、記録シートSの側縁Saとストッパー128とのCD方向における距離および記録シートSの側縁Sbとストッパー132とのCD方向における距離を示す指標値といえ、そして、読み出した回転数(または角度)は、その指標値に基づいて決まるCD整合に適した位置を示すものといえる。
これにより、画像形成装置4から出力された最初の記録シートSの実際のCD幅に適した位置に両端ストッパー128,132が位置決めされることになる(図10(b))。
両端ストッパー128,132が位置決めされると、メイン制御部180は、整合板移動用モーター198を回転制御し、検出されたCD幅に対応させて第1および第2整合板134,136を移動させ、最初のCD整合を行う(ステップS16)。この意味で、両端ストッパー128,132、歯付きベルト156、CD幅検出用センサー174、メイン制御部180などは、トレイ114上における記録シートSの搬送方向への移動を規制する規制手段として機能し、このうち、CD幅検出用センサー174、メイン制御部180などは、ストッパーの位置を決める位置決め手段として機能するものである。
図7に戻り、ステップS2では、画像形成装置4から2枚目の記録シートSがトレイ114まで搬送され、その2枚目の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したか否かを判断する。この判断は、最初の記録シートSに対する判断(ステップS12)とは別の、以下の方法により行われる。
すなわち、第2搬送路104(図1)を搬送される2枚目の記録シートSの後端がシート検出第1センサー126で検出されてからの経過時間が所定時間T1に達したことを検出することにより行われる。この所定時間T1は、記録シートSの後端がシート検出第1センサー126の検出位置を通過してから、その記録シートSがトレイ114上を滑落してストッパー128,130,132に到達するまでに要する時間であり、予め求められたものがROM88に格納されている。所定時間T1の計時は、内部タイマー192により行われる。
2枚目の記録シートSのストッパーへの到達を判断すると(ステップS2で「YES」)、FD整合がなされたとして、現在、RAM188に記憶されているCD幅(上記ステップS13で検出されたもの)に適したCD整合を行う(ステップS3)。このCD整合は、上記ステップS16と同じ方法により行われる。
そして、最終シートに対するCD整合が終了したか否かを判断する(ステップS4)。終了したことの判断は、トレイ114上に収容されている記録シートSの枚数が、画像形成装置4から取得した、後処理すべき記録シートSの全枚数に一致した場合に行われる。
最終シートに対するCD整合が終了していないことを判断すると(ステップS4で「NO」)、ステップS2に戻って、ステップS2〜4の処理を実行する。上記例では、3枚目の記録シートSに対するFD整合、CD整合が実行される。
ステップS4で最終シートの判断がされるまで、画像形成装置4から出力される複数枚の記録シートSのそれぞれに対してステップS2〜S4の処理を繰り返し実行する。
最終シートが判断されると(ステップS4で「YES」)、トレイ114上に積載されている複数枚の記録シートSからなるシート束に対するFD整合とCD整合が終了したとして、ステップS5に移る。
ステップS5では、画像形成装置4からの後処理指示にステープル綴じ処理が含まれるか否かを判断する。ステープル綴じ処理が含まれる場合は(ステップS5で「YES」)、ステープラー制御部182に指示して、トレイ114上のシート束に対してステープル綴じを実行させた後(ステップS6)、用紙排出制御部184に指示してトレイ114上におけるステープル綴じ後のシート束を第2排出トレイ102へ排出させて(ステップS7)、当該制御を終了する。
一方、ステープル綴じ処理が含まれない場合は(ステップS5で「NO」)、ステップS6をスキップして、ステップS7に移る。
以上説明したように、第1例に係るストッパー位置決め処理によれば、画像形成装置4から出力される最初の記録シートSがストッパーに到達する前に、画像形成装置4から出力され得る最小幅(CD幅)の記録シートSを受け入れることができる待機位置(FD方向の移動を規制できる位置)に、両端ストッパー128,132を移動させておくので(図10(a))、最初の記録シートSがサイズエラーシートであったとしても3つのストッパー128,130,132で確実に受け止めることができる。
そして、3つのストッパー128,130,132で受け止められた記録シートSのCD幅をCD幅検出用センサー174により測定し、両端ストッパー128,132を図10(b)において一点鎖線で示す待機位置から、実測されたCD幅のCD整合に適した実線で示す位置まで移動するので、CD整合された記録シートSの姿勢が安定して、最初の1枚目を含み2枚目以降に搬送されて来る複数枚のシートのそれぞれに対して適切なCD整合を行うことが可能となる。
(2)ストッパー位置決め処理(第2例)
図11は、第2例に係るストッパー位置決め処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、図12は、同処理において両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を示す模式図である。
上記第1例では、CD幅検出用センサー174による記録シートのCD幅の測定は1回だけであったが、第2例では、2回実施することとしている。
先ず、2回実施する理由について図12を参照しながら説明する。
画像形成装置4から間隔をおいて順次出力される複数枚の記録シートSの内、最初の記録シートSを受け入れる前の待機状態の際には、両端ストッパー128、132が待機位置で待機する(図12(a))。
待機位置は、上記のように画像形成装置4から出力され得る最小幅(最小CD幅)の記録シートSを受け止めることができる位置であり、両端ストッパー128、132のCD方向の間隔が最も短くなる。このため、例えば、最初の記録シートSが、画像形成装置4から出力され得る最大幅(最大CD幅)の記録シートSであった場合、図12(a)に示すようにストッパー128,130,132で受け止められた記録シートSのCD方向両端部Scが重力により下方に垂れ下がる事態が生じ得る。
この状態で、CD幅検出用センサー174で記録シートのCD幅を検出しても、正確な値が得られない。具体的には、垂れ下がりのない姿勢の記録シートS(破線)により検出されるべき正確な値よりも垂れ下がりの相当分αだけ、短めのCD幅が検出される。
そこで、まず図12(a)に示す状態で1回目の検出(測定)を行い、得られたCD幅(正確な値よりも2×αだけ短めのCD幅)に基づいて定められる、整合処理に適した位置まで両端ストッパー128,132を移動させる(仮の位置決め)(図12(b))。
1回目の検出により得られるCD幅は、垂れ下がりの相当分2×αだけ短めであるが、1回目の検出により得られたCD幅に基づき両端ストッパー128,132に対して仮の位置決めを行えば、図12(b)に示すように記録シートSのCD方向両端Sa,Sbにある程度、近い位置まで両端ストッパー128,132を移動させることができ、記録シートSにおける両端部Scの垂れ下がりをほぼ解消することができる。
このように記録シートSにおける両端部Scの垂れ下がりを解消させた状態で、改めて、CD幅検出用センサー174の移動による2回目の検出を行い(図12(c))、2回目の検出結果に基づいて定められる、整合処理に適した本来の位置まで両端ストッパー128,132をさらに移動させる(図12(d))。この追加の移動量は、上記のαに相当する。これにより、記録シートSに対する、整合処理に適した本来の位置に両端ストッパー128,132を位置決めすることができる(本来の位置決め)。
なお、記録シートSにおけるCD方向両端部Scの垂れ下がりは、最大幅の記録シートSに限られず、例えば最小幅と最大幅の中間の幅を有する記録シートSでも生じ得るし、腰の弱い材質や厚みの薄い記録シートSでは、小サイズのものであっても生じ得るので、このような記録シートSに対しても有効となる。
上記の動作を実現するため、メイン制御部180の実行するストッパー位置決め処理について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS21〜S25は、基本的に上述したステップS11〜S15(図8)と同じ処理である。すなわち、ストッパー128,132の中寄せ処理を行い(ステップS21)、ストッパー128,132を待機位置に位置決めしてから、最初の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したことを判断すると(ステップS22で「YES」)、その記録シートSのCD幅を検出して(ステップS23)、検出したCD幅をRAM188に記憶する(ステップS24)。
次に、記憶されているCD幅に基づいて両端ストッパー128,132をその記録シートSのCD整合に適した位置まで移動させる(仮の位置決め)(ステップS25)。
そして、最初の記録シートSのCD幅を再検出する(ステップS26)。この再検出は、CD幅検出用センサー174をホーム位置から再度、CD方向に沿って移動させることにより行われる。
記録シートSのCD幅を再検出すると、再検出されたCD幅と、現にRAM188に記憶されているCD幅との差分βに基づき、両端ストッパー128,132の追加の移動量αを求める(ステップS27)。追加の移動量αは、図12から判るように差分βを2で除した値になる。
求めた追加の移動量αだけ両端ストッパー128,132を記録シートSの両端側にさらに移動させた後(本来の位置決め)(ステップS28)(図12(d))、最初のCD整合を行って(ステップS29)、メインルーチン(図7)にリターンする。
両端ストッパー128,132を移動量αだけ移動させるのは、両端ストッパー128,132を1〔mm〕移動するのに要するストッパー移動用モーター194の回転数(または角度)Rpを予め求めておいて、移動量αにRpを乗算した値に相当する回転数(または角度)だけストッパー移動用モーター194を回転させる方法をとることができる。
なお、上記では、移動量αの大小に関わらず、両端ストッパー128,132の位置決めを2回行うとしたが、これに限られない。例えば、移動量αが小さければ、それだけCD幅の検出誤差が少ないことになり、検出誤差が少なければ、1回目の位置決めだけでも適切なCD整合を行える場合もあり得る。そこで、CD幅の検出誤差を許容できる範囲の最大値に対応する移動量の大きさを所定の閾値として予め決めておき、求めた移動量αが閾値以下であれば2回目の位置決めを行わず(追加の移動を禁止して)、閾値よりも大きい場合に2回目の位置決めを行う(追加の移動を実行する)構成をとることもできる。
また、図12に示すように1回目のCD幅の検出においてCD幅検出用センサー174をホーム位置からCD方向に沿って移動させ、CD幅検出後に一旦、ホーム位置まで戻し、2回目のCD幅の検出において再度、CD幅検出用センサー174をホーム位置からCD方向に沿って移動させる構成としたが、これに限られない。
例えば、1回目のCD幅の検出後、CD幅方向に記録シートSを挟んでホーム位置とは反対側の位置に停止させておき、2回目のCD幅の検出時にCD幅検出用センサー174をその反対側の停止位置からホーム位置に向かって移動させ、その移動の間に記録シートSを検出する構成としても良い。この構成をとる場合、その反対側の停止位置を基準にCD幅検出用センサー174の移動量に基づきCD幅を検出する方法をとることができる。
さらに、両端ストッパー128,132を1回目の位置決めの位置から(図12(b))、2回目のCD幅の検出後に(図12(c))、さらに移動量αだけ移動させるとしたが(図12(d))、これに限られない。
例えば、2回目のCD幅の検出後に(図12(c))、両端ストッパー128,132を再度、待機位置まで戻し、待機位置の両端ストッパー128,132を、検出された2回目のCD幅に基づく、CD整合に適した本来の位置まで移動させる構成としても良い。このようにすれば、差分βを算出する処理が不要になる。
(3)ストッパー位置決め処理(第3例)
上記第1例、第2例では、記録シートSのCD幅の検出終了後に両端ストッパー128,132の移動を開始するとしたが、第3例では、CD幅の検出と並行して両端ストッパー128,132を移動させるとしており、この点が異なっている。
第3例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを図13に、両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を図14に示す。
図13および図14を参照しながら、第3例に係るストッパー位置決め処理の手順について説明する。
メイン制御部180は、先ず、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図13:B1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図13:B2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置に位置決めされる。
次に、シート検出第2センサー160が、画像形成装置4から出力された最初の記録シートSの先端を検出した時点(図13:B3)から所定時間T0経過すると、当該記録シートSの先端がストッパー128,130,132に到達したものとみなして(図14(a))、記録シートSのCD幅を検出するため、CD検出センサー移動用モーター196を正転で起動(ON)する(図13:B4)。
これにより、CD幅検出用センサー174の走行が開始され、CD幅検出用センサー174が両端ストッパー128,132のうち、その走行(移動)方向上流側に位置するストッパー128のCD方向における位置を通過した後、その下流側に位置するストッパー132の方向に向かって前進する。
走行するCD幅検出用センサー174が待機位置にあるストッパー132を通過するタイミングになると(図14(b))、ストッパー移動用モーター194を逆転で起動(ON)し(図13:B6)、両端ストッパー128,132の離間動作を開始させる。
走行中のCD幅検出用センサー174が待機位置にあるストッパー132を通過するタイミングになったことの検出は、次のようにして実行される。
すなわち、CD幅検出用センサー174がホーム位置からCD方向に沿って待機位置に位置しているストッパー132まで移動するのに要する、CD検出センサー移動用モーター196の回転数(回転角)R0を予め取得しておく。
そして、CD幅検出用センサー174の走行中に、CD幅検出用センサー174の移動開始からのCD検出センサー移動用モーター196の回転数(回転角)Rbを実測して、その実測値RbがR0に達すると、その時点をCD幅検出用センサー174が待機位置にあるストッパー132を通過するタイミングになったことを検出する方法がとられる。
時点B6からCD幅検出用センサー174の移動と両端ストッパー128,132の離間動作が並行して実行される(図14(c))。
CD幅検出用センサー174の移動速度Vcと両端ストッパー128,132の移動速度Vsとは、移動速度Vs<Vcの関係を有する。
従って、両端ストッパー128,132の離間動作の開始(時点B6)以降、CD幅検出用センサー174と両端ストッパー132の関係を見ると、図14(c)で破線と実線で示すように両端ストッパー132がCD幅検出用センサー174よりも少し遅れながら追随して移動するようになる。両端ストッパー128,132の離間動作により、記録シートSのCD方向両端部の垂れ下がりが徐々に解消されていく。
図14(d)に示すようにCD幅検出用センサー174が記録シートSの側縁Sbを検出すると(図13:B7)、CD方向両端部の垂れ下がりが解消された状態の記録シートSに対するCD幅の検出が終了する。
メイン制御部180は、検出されたCD幅をRAM188に記憶し、検出されたCD幅の大きさに基づき、そのCD幅を有する記録シートSのCD整合に適した位置まで両端ストッパー128,132をさらに移動させる(図13:B8、図14(e))。これにより、画像形成装置4から出力された最初の記録シートSの実際のCD幅に適した位置に両端ストッパー128,132が位置決めされることとなる。
記録シートSのCD幅の検出時からさらに両端ストッパー128,132を離間方向に移動させるには、CD幅の検出時には未だ両端ストッパー128,132がCD幅に適した位置まで到達していないことが条件になるので、最大幅の記録シートSでもこの条件を満たすように移動速度Vcに対するVsの大きさが予め決められる。
第3例に係るストッパー位置決め処理によれば、CD幅検出用センサー174による記録シートSの検出が終了する前に、両端ストッパー128,132の待機位置からの離間動作を開始するため、CD幅検出用センサー174による記録シートSの検出が終了してから両端ストッパー128,132の移動を開始する第1例と比較して、両端ストッパー128,132の位置決めに要する時間を短縮することができる。
なお、上記では、CD幅検出用センサー174をCD方向に移動させて、トレイ114上におけるシートSのCD幅方向の長さ(シート幅)を検出するとしたが、これに限られない。シート幅を検出できれば良く、他の方法を用いるとしても良い。
また、両端ストッパー128,132を1つの移動手段としての歯付きベルト156により同じ距離だけ逆方向に同時に移動させるとしたが、これに限られず、例えば両端ストッパー128,132を個別に独立して移動させる移動機構を採用するとしても良い。
(4)ストッパー位置決め処理(第4例)
第1例〜第3例では、記録シートSのCD幅を実測し、その測定結果に基づいて、両端ストッパー128,132をその記録シートSのCD整合に適した位置に位置決めするとしたが、第4例では、CD幅の実測に代えて、記録シートSにおけるCD方向の側縁を検出することにより、両端ストッパー128,132の位置決めを行う構成としている。
第4例について、図15、図16、および図17を参照しながら説明する。
図15は、ストッパー128およびその周辺の斜視図を、図16は、ストッパー位置決め処理のタイミングチャートを、図17は、両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を、それぞれ示している。
図15に示すように、両端ストッパー128,132のうち、一方のストッパー128には、記録シートSのCD幅方向一方の側縁を検出するためのシート側縁検出用センサー200が取り付けられている。
シート側縁検出用センサー200は、CD幅検出用センサー174(図5)と同様のものであり、第4例では、CD幅検出手段としての歯付きプーリ168,170、歯付きベルト172、CD幅検出用センサー174、CD検出センサー移動用モーター196が配置されていない。また、シート側縁検出用センサー200がシート検出第2センサー160を兼用しているため、シート検出第2センサー160も配置されていない。
シート側縁検出用センサー200とストッパー128とのCD方向の位置関係は、シート側縁検出用センサー200の検出位置Zcと、ストッパー128が記録シートSを支持する部分の縁端128A(支持端)の位置Zaとの距離Lsが上記のLsと同じ大きさになるような関係になっている。他方のストッパー132には、シート側縁検出用センサー200が取り付けられておらず、上記の第1例と同じものが用いられる。
なお、第4例では、ストッパーの移動手段として、上記の第2例(図4(b))のものを用いる構成としているが、これに限られず、第1例(図4(a))の構成を用いるとしても構わない。
第4例に示す構成において、先ず、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図16:C1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図16:C2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置に位置決めされる。
次に、シート側縁検出用センサー200が、画像形成装置4から出力された最初の記録シートSの先端を検出した時点(図16:C3)から所定時間T0経過すると、当該記録シートSの先端がストッパー128,130,132に到達したものとみなして(図17(a))、ストッパー移動用モーター194を逆転で起動(ON)し(図16:C4)、両端ストッパー128,132の離間動作を開始させる(図17(b))。
時点C4から両端ストッパー128,132の離間動作が実行されるが、ストッパー128よりもCD方向外側に所定距離だけ離れた位置でストッパー128と一体で移動可能に取り付けられたシート側縁検出用センサー200もストッパー128と一緒にCD方向に沿って外側に移動する。両端ストッパー128,132の離間動作により、記録シートSのCD方向両端部の垂れ下がりが徐々に解消されていく。
シート側縁検出用センサー200が記録シートSの側縁Saを検出すると(図16:C5、図17(c))、シート側縁検出用センサー200がONからOFFに切り替わり、ストッパー移動用モーター194を停止させる(OFF)。
これにより、記録シートSのCD方向両端部の垂れ下がりが解消された状態で両端ストッパー128,132が停止し、記録シートSのCD方向の側縁Sa,Sbとストッパー128,132の支持端128A,132Aとの距離Lsが所定の大きさになって、記録シートSに対するCD整合に適した位置に位置決めされる。
このように記録シートSのCD方向における一方の側縁Saを検出することにより、CD幅を検出しなくても、両端ストッパー128,132をCD整合に適した位置に位置決めすることができる。
記録シートSのCD方向の側縁Saを検出することが、記録シートSの側縁Saとストッパー128とのCD方向における位置関係を検出することに相当し、検出された側縁Saから距離Ls(所定の大きさ)だけCD方向中央寄りの位置が、その位置関係に基づき決まるCD整合に適した位置を示すものといえる。
なお、上記では、両端ストッパー128,132のうち、ストッパー128と記録シートSの一方の側縁SaとのCD方向の位置関係を検出するとしたが、ストッパー132がストッパー128に対して中央ラインCLを挟んで同じ距離だけ逆方向に移動する構成なので、記録シートSの側縁Saを検出することは、他方のストッパー132と記録シートSの他方の側縁SbとのCD方向の位置関係を検出していることと同義といえる。
第4例では、CD幅検出手段とシート検出第2センサー160を配置する必要のない分、装置内におけるストッパーなどの各部材の配置スペースに余裕ができると共に部品点数の削減によるコスト低減を図ることができる。
なお、上記では、ストッパー128と一体で移動するシート側縁検出用センサー200がシートSの幅方向側縁Saを検出したときに、ストッパー128がCD整合に適した位置に位置するように、ストッパー128とシート側縁検出用センサー200間のCD方向における距離Lsを所定距離に設定しておく構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、距離Lsを上記よりもx〔mm〕長くする構成をとれば、シート側縁検出用センサー200がシートSの幅方向側縁Saを検出してから距離x〔mm〕だけ移動を継続したときにストッパー128がCD整合に適した本来の第2位置に位置することになるので、その検出時からストッパー128が距離x〔mm〕だけ移動するのに要する時間txを予め求めておけば、その検出時から時間tx経過時にストッパー128を停止させることにより、両端ストッパー128,132がその検出時からさらに距離x〔mm〕だけ移動して、CD整合に適した位置に位置決めすることができる。
距離xは、シート側縁検出用センサー200によるシート側縁Saの検出時におけるストッパー128の位置と、CD整合に適した本来の第2位置に位置したと仮定した場合のストッパー128とのCD方向における差分(ずれ量)として予め決められた距離に相当し、上記の第4例は、距離x(ずれ量)が0であり、両端ストッパー128,132の移動の継続を禁止して当該ストッパーを直ちに停止させる場合の例ということができる。
本発明は、シート後処理装置に限られず、画像形成装置と当該画像形成装置から出力されるシートに後処理を施すシート後処理装置とを含む画像形成システムにも適用することができる。また、シート後処理装置におけるストッパーの位置決め方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、画像形成装置4から出力される複数枚の記録シートSのうち、最初の記録シートSに対してストッパーの位置決めを行い、2枚目以降の記録シートSに対しては最初の記録シートSと同じサイズとみなしてストッパーの位置をそのまま維持する構成例を説明したが、これに限られない。例えば、2枚目以降の記録シートSに最初の記録シートSよりもCD幅の大きい記録シートSが含まれているような場合には、そのCD幅の大きい記録シートSに対して、再度、CD整合の適した位置にストッパーの位置決めを行う構成とすることもできる。
この構成をとる場合、1枚の記録シートSがトレイ114上に収容されるごとに、その記録シートSのCD幅を検出して、検出したCD幅がそれまでに収容済みの記録シートSのCD幅よりも大きい場合に、その検出したCD幅を有する記録シートSに対してCD整合に適した位置にストッパーの位置決めが行われる。
図18は、本変形例に係る後処理制御の内容を示すフローチャートである。
同図に示すようにまず、ストッパー位置決め処理を実行する(ステップS1)。ストッパー位置決め処理は、複数枚の記録シートSのうち、最初の記録シートSに対する両端ストッパー128,132の位置決めを行う処理であり、上記実施の形態と同じである。
そして、2枚目の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したか否かを判断する(ステップS31)。この判断は、上記実施の形態におけるステップS2の処理と同じ方法により行われる。
2枚目の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したことを判断すると(ステップS31で「YES」)、CD幅を検出する(ステップS32)。このCD幅の検出は、上記実施の形態におけるステップS13の処理と同じ方法、すなわちCD幅検出用センサー174をCD幅に沿って移動させることにより行われるが、ここではトレイ114上において1枚目の記録シートSの上に2枚目の記録シートSが積載された状態でCD幅が検出される点で異なっている。
検出されたCD幅が、現にRAM86に記憶されているCD幅よりも大きいか否かを判断する(ステップS33)。大きいと判断した場合は(ステップS33で「YES」)、検出されたCD幅に応じて両端ストッパー128,132の位置決めを行い(ステップS34)、現にRAM86に記憶されているCD幅を、検出されたCD幅に更新して(ステップS35)、ステップS36に移る。
この両端ストッパー128,132の位置決めは、上記の第2例と同様に、検出されたCD幅と現にRAM86に記憶されているCD幅との差分βの大きさに基づき両端ストッパー128,132の追加の移動量αを求めることにより実現できる。
一方、検出されたCD幅が、現にRAM86に記憶されているCD幅以下であることを判断すると(ステップS33で「NO」)、ステップS34、S35をスキップして、ステップS36に移る。
ステップS36では、トレイ114上に積載されている最初の記録シートSと2枚目の記録シートSに対するCD整合を行う。このCD整合は、現にRAM86に記憶されているCD幅の大きさに基づき実行される。
そして、最終シートに対するCD整合が終了したか否かを判断する(ステップS37)。この判断は、上記実施の形態におけるステップS4の処理と同じ方法により行われる。最終シートではないことを判断すると(ステップS37で「NO」)、ステップS31に戻って、ステップS31以降の処理を実行する。上記例では、3枚目の記録シートSに対してCD幅の検出(ステップS32)、検出されたCD幅が現に記憶されているCD幅よりも大きいことの判断(ステップS33)、大きいことを判断した場合に両端ストッパー128,132の再度の位置決め(ステップS34)などを実行する。
最終シートの判断が行われるまで、1枚の記録シートごとにステップS31〜S36の処理が繰り返し実行される。この実行の間に、RAM86に記憶されているCD幅が更新されると、それ以降、更新されたCD幅の大きさに基づきCD整合が実行される。
最終シートの判断が行われると(ステップS37で「YES」)、ステップS5以降の処理を実行する。ステップS5以降の処理は、上記実施の形態のステップS5以降の処理と同じである。
上記のように制御することにより、複数枚の記録シートSからなるシート束に後処理を施す場合に、最後の記録シートSに対するCD整合が行われるまでの間、最大のCD幅を有する記録シートSに対するCD整合に適した位置に両端ストッパー128,132の位置を随時、更新することができ、FD整合とCD整合をより安定して行うことができる。
(2)上記実施の形態では、CD幅の検出を、複数枚の記録シートSのうち最初の記録シートSについてだけ行い、上記の変形例(1)では、CD幅の検出を1枚の記録シートSごとに行うとしたが、CD幅の検出を行う条件は、これらに限られない。
例えば、画像形成装置4から、実際に搬送されている記録シートSの搬送方向長さ(FD長さ)が給紙部30に収容されているときに検出された当該記録シートSのサイズに基づくFD長さと異なっていることのエラー通知を受信したことを、CD幅の検出を行う条件とすることができる。
この構成をとる場合、シート後処理装置6では、画像形成装置4からのエラー通知を受信しなければ、画像形成装置4からの記録シートSのサイズ情報に基づき両端ストッパー128,132の位置決めを行う。この場合、シート後処理装置6では、1枚目の記録シートSに対してもCD幅の検出を行わない(禁止する)。なお、CD幅の検出を行ってもこの検出結果を用いないとしても良い。
画像形成装置4からのエラー通知を受信すると、画像形成装置4からのサイズ情報を用いずに、シート後処理装置6では、エラー通知の対象となる記録シートSに対して、CD幅の検出を含む上記の後処理制御により両端ストッパー128,132の位置決めが実行される。
エラー通知の受信の有無で位置決め制御の方法を切り替えるのは、次の理由による。
すなわち、画像形成装置4の給紙部30で給送前に検出されたサイズ(A4やB4など)から決まるFD長さ(例えば、A4サイズであれば210〔mm〕または297〔mm〕など)が、画像形成装置4の搬送路を搬送中の記録シートSのFD長さと同じであれば、その記録シートSがサイズエラーシートではない蓋然性が極めて高く、シート後処理装置6側でCD幅の検出を行う必要がない。
ところが、FD長さが異なっていれば、その記録シートSがサイズエラーシートである蓋然性が高いことになるので、シート後処理装置6側で上記の後処理制御において、CD幅を検出し、その検出結果に基づき位置決め制御を行った方がより適切な記録シートSの整合を行えるようになるからである。
画像形成装置4における搬送中の記録シートSのFD方向長さの検出は、例えば、図1に示す第1搬送ローラー対62と第2搬送ローラー対64間における搬送路下方に、通過する記録シートSの搬送方向先端と後端を検出するためのセンサー68を設け、搬送中の記録シートSの搬送方向先端の検出時から後端の検出時までの経過時間をタイマー(不図示)で計時し、計時された経過時間に記録シートSのシート搬送速度を乗算する方法がとられる。なお、シート搬送速度は、予め制御部16のROM88などに格納される。
画像形成装置4では、検出されたFD方向長さが給紙部30で検出されたサイズのFD長さと異なっていれば、上記のエラー通知をシート後処理装置6に送る制御が行われるが、これに加えて、次の制御を行うとしてもよい。
すなわち、画像形成装置4は、シート後処理装置6において1枚目の記録シートSに対するCD幅が検出されると、その検出結果をシート後処理装置6から取得し、取得したCD幅と給紙部30で検出されたサイズに基づくCD幅とが異なっている場合には、取得したCD幅を取得時以降に実行される画像形成動作に適用する制御を行うことができる。
具体的には、画像形成装置4は、給紙部30で検出されたサイズのCD幅が257〔mm〕(B4サイズに相当)であれば、B4サイズに応じて感光体ドラム34Y〜34Kに対する露光走査などの画像形成を行う。この露光走査時の主走査方向における1本の走査ラインの長さ(露光走査幅)は、B4サイズに応じた長さ、例えば257〔mm〕程度とされる。
ところが、シート後処理装置6から取得した実際の記録シートSのCD幅が210〔mm〕(A4サイズに相当)であれば、B4サイズにおけるCD幅よりも狭いことから、走査ラインの長さ(露光走査幅)も、A4サイズに応じた長さ、例えば210〔mm〕程度であれば足り、A4サイズとの差分(=47〔mm〕)だけ余計に感光体ドラム34Y〜34Kを露光走査していることになる。
感光体ドラム34Y〜34K上において、その余計に露光走査された部分にトナー画像が形成され、その部分のトナー画像が中間転写ベルト20に一次転写されても、幅の狭い記録シートSには二次転写されないので、それだけ無駄なトナー消費が多くなる。
そこで、画像形成装置4は、給紙部30に収容されているときに検出されたサイズのCD幅X1よりも、シート後処理装置6から取得した記録シートSのCD幅X2の方が短い場合には、CD幅X2をCD幅X1で除した値である縮小率を求め、形成画像がその縮小率で縮小されるように画像データ上で縮小処理を施した上で、感光体ドラム34Y〜34Kに対する露光走査などの画像形成を行う制御を実行する。
このように縮小処理を施せば、感光体ドラム34Y〜34K上での主走査方向における1本の走査ラインの長さが、シート後処理装置6から取得したCD幅、すなわち実際に搬送される記録シートSのCD幅相当になるので、余計な部分の露光走査による無駄なトナー消費を防止することができる。
なお、形成画像の縮小処理だけに限られず、これに代えて例えば、画像データ上で縮小処理を行わずに、1枚の記録シートSごとに、形成すべき画像のうち、シート後処理装置6から取得したCD幅よりもはみ出る部分が強制的にカットされるように画像データを補正して、補正後の画像データに基づき感光体ドラム34Y〜34K上の露光走査などの画像形成を行うとしてもよい。また、CD幅X1<CD幅X2の場合に限られず、CD幅X1>CD幅X2の場合もあり得、この場合には例えば拡大処理を行うとしても良い。
さらに、CD幅X1とCD幅X2とが異なる場合に画像形成装置4がシート後処理装置6から取得したCD幅に基づき縮小などの処理を実行する制御と、画像形成装置4がシート後処理装置6にエラー通知を行う制御とを組み合わせる構成に限られず、いずれか一方だけを行う構成にも適用できる。
(3)さらに、シート後処理装置6におけるCD幅の検出を、複数枚の記録シートSのうち最初の記録シートSについてだけ行うモードを第1モード、変形例(1)のように1枚の記録シートSごとに行うモードを第2モード、変形例(2)のようにエラー通知を受信したときにだけ行うモードを第3モードとしたとき、これらのモードをユーザーからの指示により切り替える構成をとることもできる。
ユーザーからの指示は、シート後処理装置6が例えば画像形成装置4の操作パネル70を介してシート後処理装置6から取得するとしても良いし、シート後処理装置6にユーザーの指示を受け付ける操作部などを設ける構成としても良い。
第1モードが指示された場合には、最初の記録シートSに対してだけ両端ストッパー128,132の待機位置(第1位置)からCD整合に適した位置(第2位置)への移動を行い、第2モードが指示された場合には、トレイ114に搬送されて来る1枚の記録シートごとに、その記録シートSに対して両端ストッパー128,132を第1位置から第2位置に移動させ、第1整合板134と第2整合板136によるCD整合の後に両端ストッパー128,132を第1位置に戻す動作を繰り返し行う。
そして、第3モードが指示された場合には、(a)エラー通知が受信されると、上記の如くCD幅検出用センサー174による検出結果に基づく両端ストッパー128,132の第2位置への移動を行い、(b)エラー通知が受信されないときには、CD幅検出用センサー174による検出結果を用いずに、画像形成装置4からのシートのサイズ情報(CD幅の大きさ)に基づき両端ストッパー128,132の第2位置への移動を行う構成をとることできる。
(4)上記実施の形態では、シート後処理装置6におけるストッパーの個数を3個としたが、これに限られず、2個または4個以上としても良い。複数であればよいが、少なくともCD方向両端側の2個をCD方向に移動可能とすることができる。
また、上記実施の形態では、トレイ114上の中央ラインCLを挟んで対向する位置関係にある両端ストッパー128,132をセットで相互に接近したり離間したりする構成(いわゆる、センター基準の搬送方式)としたが、これに限られない。
装置構成によって、例えば3個のストッパーのうち、ステープラー124に近い側の一方端のストッパーだけをCD方向に沿って移動可能とし、残りの2個のストッパーを最小のCD幅に対応する位置に固定配置する構成をとることもできる。
記録シートSのCD方向における両端部のうち、ステープラー124に近い方である一方端側の端部が重力により垂れ下がるとステープル綴じに不都合が生じるおそれがあるが、他方端側の端部が多少垂れ下がってもCD整合にもステープル綴じにもほとんど影響を与えないような構成に適用できる。
さらに、センター基準の搬送方式に限られず、例えば、3つのストッパー128,130,132のうち、CD方向一方端側のストッパーを固定し、他方端側のストッパーが移動する構成(いわゆる、片側基準の搬送方式)にも適用することができる。
具体的には、ストッパー132,130と第2整合板136を固定した状態で、ストッパー128と第1整合板134をCD方向に移動可能として、CD整合は、基準の第2整合板136に対して第1整合板134が接近、離間することにより行われ、ストッパー128を最小幅に対応する待機位置から、記録シートSの幅方向長さに基づくCD整合に適した位置まで移動させて位置決めする構成とすることができる。
(5)上記実施の形態では、画像形成装置をタンデム型カラー画像形成装置に適用した場合の例を説明したが、これに限られない。モノクロ画像のみを形成可能な画像形成装置であっても良いし、電子写真方式によるものにも限られない、また、複合機(MFP)に限られず、プリンター、複写機、ファクシミリ装置等にも適用できる。
また、トレイ114上を搬送されるシートSをストッパーでその搬送(滑落)方向の移動を規制した状態で後処理を実行するシート後処理装置に適用することができ、また、後処理としては整合処理とステープル綴じ処理に限られず、例えばシート束に穴を空けるパンチ処理であっても良く、さらに整合処理だけを行うシート後処理装置にも適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしてもよい。
本発明は、画像形成装置から出力されるシートに対して整合などの後処理を施すシート後処理装置および画像形成システムに適用できる。
2 画像形成システム
4 画像形成装置
6 シート後処理装置
16,178 制御部
34Y,34M,34C,34K 感光体ドラム
114 トレイ
128,130,132 ストッパー
124 ステープラー
134 第1整合板
136 第2整合板
158 ストッパー中寄せ位置センサー
172 歯付きベルト
174 CD幅検出用センサー
192 タイマー
194 ストッパー移動用モーター
200 シート側縁検出用センサー

Claims (15)

  1. 画像形成装置から出力され、トレイ上に1枚ずつ搬送されて来るシートに対し、規制手段により当該搬送方向への移動を規制した状態で当該搬送方向に直交する幅方向の整合を行った後、当該トレイ上のシート束を排出するシート後処理装置であって、
    前記規制手段は、
    前記幅方向に沿って列設され、前記トレイ上を搬送されるシートの先端に当接して当該シートの搬送方向への移動を規制する2個以上のストッパーと、
    前記2個以上のストッパーの内、前記幅方向の両外側に位置する第1と第2のストッパーの少なくとも一方のストッパーを当該幅方向に沿って移動させる移動手段と、
    前記少なくとも一方のストッパーを位置決めする位置決め手段と、を備え、
    前記位置決め手段は、
    前記トレイ上のシートの幅方向側縁と前記位置決め対象のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出する検出手段と、
    前記トレイ上に最初に搬送されて来たシートが前記ストッパーに到達する前に、当該ストッパーを、前記画像形成装置から出力され得る最小幅のシートの移動規制を行うための第1位置に待機させ、前記最初のシートが前記第1位置に待機するストッパーに到達した後に、当該ストッパーを前記幅方向の外側に向かって、前記検出手段により検出される位置関係に基づき決まる前記整合に適した第2位置まで移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記位置関係として、前記最初のシートの幅方向側縁と前記第1位置に位置するストッパーとの前記幅方向における距離を指標する当該シートの幅方向長さを検出し、
    前記制御手段は、
    前記検出された前記最初のシートの幅方向長さに基づき、前記ストッパーの前記第1位置から前記第2位置への移動に必要な距離を求め、求めた距離だけ前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該最初のシートの幅方向長さの検出を2回行い、
    前記制御手段は、
    前記検出手段により1回目に検出された幅方向長さに基づいて、前記整合に適した仮の位置決めとして、前記ストッパーの前記第2位置への移動を行った後、
    前記検出手段により2回目に検出された幅方向長さに基づき、前記整合に適した本来の位置決めのために、前記ストッパーの追加の移動量を求め、求めた移動量だけさらに前記ストッパーを前記幅方向外側に移動させる追加の移動を行うことを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記2回目に検出された幅方向長さが所定の閾値よりも大きい場合に前記ストッパーの追加の移動を行い、前記閾値以下の場合に前記追加の移動を禁止することを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記幅方向に沿って移動し、前記トレイ上のシートの前記幅方向一方の側縁と他方の側縁をこの順に検出するセンサーを有し、
    当該センサーによる検出結果に基づいて前記シートの幅方向長さを検出し、
    前記制御手段は、
    前記第1のストッパーが前記第2のストッパーよりも前記センサーの移動方向上流側に位置する関係、かつ、前記第2のストッパーが位置決め対象のストッパーである場合に、
    前記最初のシートの幅方向長さの検出のために移動中の前記センサーが前記第2のストッパーの当該移動方向における位置を通過すると、前記第2のストッパーの前記第2位置への移動を開始させることを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記画像形成装置からの2枚目以降の各シートに対してもその幅方向長さを検出し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段により検出されたN(2以上の整数)枚目のシートの幅方向長さが(N−1)枚目までのシートの幅方向長さよりも大きい場合には、前記N枚目のシートの幅方向長さに基づいて決まる第2位置まで前記ストッパーを再度、移動させることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  7. 前記検出手段は、
    位置決め対象のストッパーよりも前記幅方向外側に所定距離だけ離れた位置に当該ストッパーと一体で移動可能なように当該ストッパーに取り付けられたセンサーを有し、
    前記位置関係として、前記ストッパーの前記幅方向外側への移動に伴って一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁を検出し、
    前記制御手段は、
    前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該ストッパーの前記第1位置から前記幅方向外側への移動を開始し、
    当該ストッパーと一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、当該検出時における当該ストッパーの位置と当該ストッパーの本来の第2位置との前記幅方向におけるずれ量として予め決められた距離xだけ当該ストッパーの移動を継続させることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  8. 前記所定距離は、
    前記最初のシートの幅方向側縁と、前記整合に適した本来の第2位置に位置したと仮定した場合の前記ストッパーとの間の前記幅方向における距離に相当し、
    前記制御手段は、
    前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、前記予め決められた距離xを0として前記ストッパーの移動の継続を禁止して当該ストッパーを停止させることを特徴とする請求項7に記載のシート後処理装置。
  9. 前記画像形成装置は、
    給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、
    前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、
    前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、
    前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、
    前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、
    前記シート後処理装置の制御手段は、
    前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  10. 前記検出手段は、
    前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出を禁止することを特徴とする請求項9に記載のシート後処理装置。
  11. 前記画像形成装置は、
    給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、
    前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、
    前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、
    前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、
    前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、
    前記シート後処理装置は、
    前記最初のシートについてだけ前記検出手段による検出を実行する第1モードと、前記画像形成装置からの複数枚のシートの1枚ずつについて前記検出手段による検出を実行する第2モードと、前記画像形成装置からのエラー通知を受信したときにだけ前記検出手段による検出を実行する第3モードと、をユーザーの指示により切り替える手段を有し、
    前記制御手段は、
    ユーザーにより前記第1モードが指示された場合には、前記最初のシートに対して前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、
    前記第2モードが指示された場合には、搬送されて来る1枚のシートごとにそのシートに対して前記ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記幅方向の整合の後に前記ストッパーを当該第1位置に戻す動作を繰り返し行い、
    前記第3モードが指示された場合には、前記エラー通知が受信されると、前記検出手段の検出結果に基づく前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記エラー通知が受信されないときには、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  12. 前記トレイ上に積載されたシート束をステープル綴じするステープラーを備え、
    前記ステープラーは、
    前記検出手段による検出結果に基づきステープル位置まで移動して、ステープル綴じを行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  13. 前記移動手段は、
    前記第1と第2の両方のストッパーを移動させ、
    前記位置決め手段は、
    前記両方のストッパーを位置決めし、
    前記検出手段は、
    前記シートの幅方向両側縁と前記両方のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出し、
    前記制御手段は、
    前記両方ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させて位置決めを行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  14. シート上に画像を形成し、画像が形成されたシートを出力する画像形成装置と、
    請求項2〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
    を備えることを特徴する画像形成システム。
  15. 前記画像形成装置は、
    シートを収容する給紙部と、
    前記給紙部に収容されているシートの幅方向長さを検出する検出手段と、
    前記検出されたシートの幅方向長さに基づき前記給紙部から繰り出されたシートに画像を形成する作像部と、
    前記シート後処理装置において検出された前記最初のシートの幅方向長さを前記シート後処理装置から取得する取得手段と、を備え、
    前記作像部は、
    取得したシートの幅方向長さが前記検出手段により検出されたシートの幅方向長さと異なる場合には、前記検出されたシートの幅方向長さに代えて前記取得された幅方向長さに基づき、前記取得時以降に前記給紙部から繰り出されるシートに対する画像形成動作を実行することを特徴する請求項14に記載の画像形成システム。
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