JP6119428B2 - シート後処理装置および画像形成システム - Google Patents
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Description
このようなシート後処理装置として、特許文献1に開示されたシート後処理装置の構成を、図19(a)、図19(b)を参照しながら説明する。
図19(a)は、シート後処理装置における記録シートの整合部300とステープラー301の概略構成を示す斜視図であり、図19(b)は、図19(a)に示す矢印Pの方向から整合部300とステープラー301を見たときの概略正面図である。
トレイ302の上方には、パドル304が設けられていて、パドル304の矢印の向きの回転により、トレイ302上のシートSをトレイ302の傾斜に沿って滑落させ、滑落するシートの先端を3個のストッパー306,308,310に当接させて、当該シートSの滑落(搬送)を規制することにより、当該シートSの先端を揃える。
トレイ302上で整合されたシート束は、ステープラー301によってステープル綴じされた後、不図示の排出ローラー対によって、シート後処理装置から排出される。
画像形成装置には、シートが収容されるカセット内にそのシートを挟んでその幅方向両側に幅方向に沿って移動可能な一対の規制板を配し、ユーザーが異なるサイズのシートをセットするごとにその一対の規制板の間隔を、セットされるシートの幅に調整する作業を行うと、その規制板の間隔をセンサー等で検出して、カセットに収容されているシートの幅を決定する方法をとるものが多い。
図19(c)〜図19(e)は、図19(a)において、矢印Uで示す方向からストッパー306,308,310およびシートSを視たときの模式図である。
シート後処理装置は、画像形成装置から通知されたシート幅W2に従ってストッパー306,310の位置を決めるため、W1とW2の差分が大きくなると、ストッパー306,310がサイズエラーシートSに当たらない位置に位置決めされることが生じる。
本発明は、上記した課題に鑑み、サイズエラーシートであっても、確実にストッパーで受け止められ、かつ整合処理に適した位置にストッパーを位置決め可能なシート後処理装置、および、当該シート後処理装置と画像形成装置とを含む画像形成システムを提供することを目的としている。
また、前記検出手段は、前記幅方向に沿って移動し、前記トレイ上のシートの前記幅方向一方の側縁と他方の側縁をこの順に検出するセンサーを有し、当該センサーによる検出結果に基づいて前記シートの幅方向長さを検出し、前記制御手段は、前記第1のストッパーが前記第2のストッパーよりも前記センサーの移動方向上流側に位置する関係、かつ、前記第2のストッパーが位置決め対象のストッパーである場合に、前記最初のシートの幅方向長さの検出のために移動中の前記センサーが前記第2のストッパーの当該移動方向における位置を通過すると、前記第2のストッパーの前記第2位置への移動を開始させるとしても良い。
また、前記画像形成装置は、給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、前記シート後処理装置は、前記最初のシートについてだけ前記検出手段による検出を実行する第1モードと、前記画像形成装置からの複数枚のシートの1枚ずつについて前記検出手段による検出を実行する第2モードと、前記画像形成装置からのエラー通知を受信したときにだけ前記検出手段による検出を実行する第3モードと、をユーザーの指示により切り替える手段を有し、前記制御手段は、ユーザーにより前記第1モードが指示された場合には、前記最初のシートに対して前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記第2モードが指示された場合には、搬送されて来る1枚のシートごとにそのシートに対して前記ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記幅方向の整合の後に前記ストッパーを当該第1位置に戻す動作を繰り返し行い、前記第3モードが指示された場合には、前記エラー通知が受信されると、前記検出手段の検出結果に基づく前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記エラー通知が受信されないときには、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うとしても良い。
また、前記移動手段は、前記第1と第2の両方のストッパーを移動させ、前記位置決め手段は、前記両方のストッパーを位置決めし、前記検出手段は、前記シートの幅方向両側縁と前記両方のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出し、前記制御手段は、前記両方のストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させて位置決めを行うとしても良い。
ここで、前記画像形成装置は、シートを収容する給紙部と、前記給紙部に収容されているシートの幅方向長さを検出する検出手段と、前記検出されたシートの幅方向長さに基づき前記給紙部から繰り出されたシートに画像を形成する作像部と、前記シート後処理装置において検出された前記最初のシートの幅方向長さを前記シート後処理装置から取得する取得手段と、を備え、前記作像部は、取得したシートの幅方向長さが前記検出手段により検出されたシートの幅方向長さと異なる場合には、前記検出されたシートの幅方向長さに代えて前記取得された幅方向長さに基づき、前記取得時以降に前記給紙部から繰り出されるシートに対する画像形成動作を実行するとしても良い。
図1は、画像形成システム2の概略構成を示す図である。
同図に示すように画像形成システム2は、電子写真方式で記録シートに画像を形成する画像形成装置4と、画像形成装置4から出力される画像形成済みの記録シートにステープル綴じなどの後処理を施して排出するシート後処理装置6とで構成される。
<画像形成装置>
画像形成装置4は、スキャナー、プリンター、およびコピー機の機能を有するタンデム型のカラー複合機(MFP)である。
イメージリーダー部8は、自動原稿搬送装置12を有している。
自動原稿搬送装置12は、原稿トレイ14にセットされた原稿を1枚ずつ原稿ガラス板(不図示)へと搬送する公知のものである。
プリンター部10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20を張架する駆動ローラー22、従動ローラー24、バックアップローラー26、中間転写ベルト20に対向して中間転写ベルト20の走行方向に沿って所定間隔で配置された作像部28Y,28M,28C,28Kと、記録シートを給送する給紙部30と、定着部32とからなる。
給紙部30は、サイズの異なる記録シートを収容する給紙カセット38,40,42と、この記録シートを各給紙カセットから搬送路に繰り出すためのピックアップローラー46,48,50と、後述する2次転写ローラー54に記録シートを送り出すタイミングをとるためのレジストローラー52などからなる。
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器により現像され、これにより感光体ドラム34Y〜34Kの表面にY〜K色のトナー像が形成され、感光体ドラム34Y〜34Kの表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト20の裏面側に配設された1次転写ローラー36Y〜36Kの静電作用により、中間転写ベルト20の表面上に順次転写されていく。
一方、給紙部30からは、作像部28Y〜28Kによる作像動作に合わせて、いずれかの給紙カセットから記録シートが給送され、2次転写ローラー54とバックアップローラー26とが中間転写ベルト20を挟んで対向する位置(2次転写位置)へと搬送路上を搬送される。この2次転写位置で、2次転写ローラー54の静電的作用により、中間転写ベルト20上のY〜K色のトナー像が記録シートへ2次転写される。
画像形成装置4の正面かつ上面の操作しやすい位置には、操作パネル70が設けられている。操作パネル70は、ユーザーからの、コピー開始の指示やコピー枚数の設定、シート後処理装置6における後処理の種類(ステープル綴じなど)の選択や実行指示などを受け付けて、受け付けた内容を制御部16に伝える。また、操作パネル70には、液晶表示板などで構成される表示部が設けられ、ユーザーによって設定されたコピーモードや各種のメッセージを表示するようになっている。
制御部16は、メイン制御部72、イメージリーダー部制御部74、およびプリンター部制御部76からなる。
イメージリーダー部制御部74は、イメージリーダー部8のスキャナーの移動や露光ランプのON・OFF制御を行って原稿画像の読取動作を実行させる。
メイン制御部72は、CCDセンサーにより得られた原稿の画像データの信号処理のほか、イメージリーダー部制御部74およびプリンター部制御部76に対して制御のタイミングなどを指示する。
このうち、メイン制御部72は、CPU78、画像信号処理部80、画像メモリ82、LEDアレイ駆動部84、RAM86、ROM88、およびネットワークI/F部90などから構成される。
LEDアレイ駆動部84は、CPU78からの制御を受けて、画像メモリ82から走査ラインごとに画像データを読み出し、各LEDアレイ18Y〜18Kを駆動する。
ROM88には、コピー動作などの各種ジョブを実行させるための制御プログラムなどが格納されている。
ネットワークI/F部90は、LANなどのネットワークを介してPC(パーソナルコンピューター)などの外部端末装置からのプリントジョブを受け付ける。CPU78は、ネットワークI/F部90によりプリントジョブが受け付けられると、プリンター部制御部76に指示して、そのプリントジョブのデータに基づき画像形成動作を実行させる。
<シート後処理装置>
図1に戻り、シート後処理装置6の概略構成について説明する。
シート後処理装置6は、搬送ユニット60から出力される記録シートに対して、後処理を実行しない場合は、その記録シートを搬送ローラー対92,94,96によって第1搬送路100を搬送させて第1排出トレイ98に排出させる。
第2搬送路104には、搬送ローラー対108,110、および排出ローラー対112がこの順で列設されている。
搬送ローラー対110によって搬送される記録シートSの先端が離間状態のローラー112Aと112Bの間を通過した後、後端が搬送ローラー対110を通過すると、当該記録シートSは、自重によって下方へ落下する。
トレイ114は、水平方向に対して、排出ローラー対112から遠ざかる程、上面が低くなる向きに傾斜した状態で設けられている。
傾斜したトレイ114とこれよりも上方に配置された搬送ローラー対110との間には、パドル116が設けられている。パドル116は、円柱状をした支持部材118にゴムやシリコーンなどからなる短冊状をしたシート片120,122の一端が取り付けられてなるものである。
整合処理およびステープル綴じ処理では、指定された複数枚の記録シートSが間隔をおいて画像形成装置4から連続して搬送されて来るので、その複数枚の記録シートSが1枚ずつトレイ114に搬送されて来る度に、FD整合とCD整合が繰り返し実行される。トレイ114上には、FD整合とCD整合後の複数枚の記録シートSが積載される。
なお、第2搬送路104における搬送ローラー対108と110の間であり、搬送ローラー対110の近傍の位置には、搬送される記録シートSの搬送方向先端と後端を検出するためのシート検出第1センサー126が設けられている。このシート検出第1センサー126の用途については後述する。
<記録シートの整合>
図3(a)は、トレイ114等の斜視図であり、図3(b)は、トレイ114を含むCD整合手段の平面図である。
図3(b)に示すように、第1整合板134と第2整合板136とは、それぞれ、矢印Fで示すFD方向と平行な当接面134A,136Aを有している。
トレイ114には、矢印Cで示すCD方向に第1長孔138、第2長孔140が開設されている。第1長孔138には、第1整合板134に固定された第1スライド部材142がCD方向にスライド自在に嵌め込まれており、第2長孔140には、第2整合板136に固定された第2スライド部材144がCD方向にスライド自在に嵌め込まれている。
よって、第1整合板134と第2整合板136は、中央ラインCLに対し互いに、等しい距離だけ近接または離間可能に保持されていることとなる。
整合板移動用モーター198は、シート後処理装置6のメイン制御部180(図6)によって回転制御され、これにより、第1整合板134と第2整合板136は、相対的に離間したり近接したりする。
図3(a)に示すステープラー124は、周知の構成をしており、ステープル処理の態様や記録シートのサイズ(CD幅)に応じてCD方向にステープル位置まで移動して停止され、ステープル綴じを実行する。この移動制御は、シート後処理装置6のステープラー制御部182(図6)によって行われる。この移動制御やステープラー124の移動手段などは周知なので、その説明については省略する。
<ストッパーの構成>
図4(a)は、ストッパー128,130,132およびその移動手段の第1例を示す斜視図である。
移動手段は、2個の歯付きプーリ152,154を有し、両プーリ152,154間に歯付きベルト156が張架されている。
ストッパー128,132のそれぞれは、その屈曲部分とは反対側の端部が歯付きベルト156に固着されてなる。
プーリ154は、不図示のシャフトに回転自在に軸支されている。プーリ152は、不図示のシャフトに軸支されており、当該シャフトは、不図示の動力伝達機構を介してストッパー移動用モーター194(図6)によって回転駆動される。ストッパー移動用モーター194が正転してプーリ152が矢印Bの向きに回転されると、ストッパー128とストッパー132は、ストッパー130(中央ラインCL)に近づく向きに移動する。ストッパー移動用モーター194が逆転してプーリ152が矢印Eの向きに回転されると、ストッパー128とストッパー132は、ストッパー130(中央ラインCL)から遠ざかる向きに移動する。いずれの場合も、ストッパー128,132は、CD方向に、ストッパー130(中央ラインCL)を中心とする対称な位置に位置する。このCD方向の両外側に位置するストッパー128,132を両端ストッパーという。
ストッパー中寄せ位置センサー158には、例えば、反射型の光学センサーが用いられ、ストッパー132が待機位置にある場合にこれを検出して、ON状態となり、待機位置から外れた位置にあるときにOFF状態となるような位置に設けられている。
また、ストッパー130からCD方向に少し外れた上方には、トレイ114に落下し、ストッパー130に向かって搬送される記録シートSの先端を検出するためのシート検出第2センサー160が設けられている。シート検出第2センサー160には、ストッパー中寄せ位置センサー158と同様の光学センサーなどが用いられる。
図4(b)に示す移動手段は、上記のCD整合手段と同様、ラック・アンド・ピニオン機構を利用したものである。すなわち、ピニオン162に第1および第2の二つのラック164,166を歯合させ、両端ストッパー128,132の屈曲部分と反対側の端部をそれぞれ、第1ラック164、第2ラック166に固着したものである。
<記録シートのCD幅の検出>
次に、トレイ114上でFD整合された記録シートSのシート幅(CD幅)を検出するためのCD幅検出手段について、図5を参照しながら説明する。
ベルト172の外周面には、CD幅検出用センサー174が取り付けられている。CD幅検出用センサー174には、例えば、発光部と受光部を有する反射型の光学センサーが用いられる。ベルト172は、ストッパー128,130,132の下方に、ベルト172の張架方向(長手方向)が矢印Cで示すCD方向に一致するように設けられている。
プーリ168が矢印Kの向きに回転(正転)させると、CD幅検出用センサー174が図5に示すホーム位置から矢印Jの向きに移動する。
そして、記録シートSの側縁SbがCD幅検出用センサー174により検出されると、これ以降、CD幅検出用センサー174がOFF状態に戻る。
CD幅検出用センサー174がホーム位置に戻ったことの検出は、プーリ168よりも上方に配置された反射板176をCD幅検出用センサー174が検出することにより行われる。このようにCD幅検出用センサー174をホーム位置からCD方向に沿って移動させる構成において、その移動中にCD幅検出用センサー174のOFFからONへの切り替わり(記録シートSの側縁Saを検出)と、ONからOFFへの切り替わり(記録シートSの側縁Sbを検出)の各タイミングを検出すれば、記録シートSのCD幅の検出だけではなく、ホーム位置を基準に、トレイ114上に載置されている記録シートSの側縁Sa、SbのCD方向における位置を検出できる。
<制御部の構成>
次に、図6を参照しながら、シート後処理装置6における制御部178の構成について説明する。
ステープラー制御部182は、ステープラー124の移動手段(不図示)を制御してステープラー124をステープル位置へ移動させたり、ステープラー124のステープル綴じ動作を制御したり、また、ステープル綴じ処理の終了後、ステープラー124の移動手段を制御してステープラー124を図3(a)に示す待機位置に戻したりする。
メイン制御部180は、CPU186、RAM188、およびROM190を有し、CPU186には内部タイマー192が内蔵されている。
<制御部178による後処理の内容>
(1)全体制御およびストッパー位置決め処理(第1例)
図7は、画像形成装置4からの後処理指示があった場合に実行される後処理制御の内容を示すフローチャートである。図8は、図7におけるストッパー位置決め処理(ステップS1)の第1例に係るサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
先ず、図7のステップS1のストッパー位置決め処理の詳細について、図8に示すフローチャートに基づき、図9のタイミングチャートも参照しながら説明する。このストッパー位置決め処理は、メイン制御部180により実行される。
具体的には、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図9:A1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図9:A2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置(第1位置)に位置決めされる(図10(a))。
画像形成装置4から出力された最初の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したか否かを判断する(ステップS12)。
この到達の判断は、シート検出第2センサー160(図4(a))により、トレイ114上を搬送する最初の記録シートSの先端が検出された時点(図9:A3)からの経過時間が所定時間T0に達したことを検出することにより行われる。ここで、所定時間T0は、最初の記録シートSの先端がシート検出第2センサー160の検出位置を通過してからストッパー128,130,132に至るまでに要する時間に相当し、予め実験などにより決められている。所定時間T0の計時は、内部タイマー192により行われる。
メイン制御部180は、検出された最初の記録シートSのCD幅をRAM188に記憶し(ステップS14)、待機位置に位置している両端ストッパー128,132を、それぞれのストッパーが離れる方向に、RAM188に記憶されているCD幅を有する、最初の記録シートSのCD整合に適した位置まで移動させる(ステップS15)。
移動距離に相当する回転数(または角度)は、異なるサイズの記録シートSのCD幅ごとに、予め実験などから決められて対応付けされたCD幅/回転数情報がROM190に予め記憶されている。このCD幅/回転数情報を参照して、検出されたCD幅に対応する回転数(または角度)を読み出し、読み出した回転数(または角度)分だけ、ストッパー移動用モーター194が逆転される。
両端ストッパー128,132が位置決めされると、メイン制御部180は、整合板移動用モーター198を回転制御し、検出されたCD幅に対応させて第1および第2整合板134,136を移動させ、最初のCD整合を行う(ステップS16)。この意味で、両端ストッパー128,132、歯付きベルト156、CD幅検出用センサー174、メイン制御部180などは、トレイ114上における記録シートSの搬送方向への移動を規制する規制手段として機能し、このうち、CD幅検出用センサー174、メイン制御部180などは、ストッパーの位置を決める位置決め手段として機能するものである。
すなわち、第2搬送路104(図1)を搬送される2枚目の記録シートSの後端がシート検出第1センサー126で検出されてからの経過時間が所定時間T1に達したことを検出することにより行われる。この所定時間T1は、記録シートSの後端がシート検出第1センサー126の検出位置を通過してから、その記録シートSがトレイ114上を滑落してストッパー128,130,132に到達するまでに要する時間であり、予め求められたものがROM88に格納されている。所定時間T1の計時は、内部タイマー192により行われる。
そして、最終シートに対するCD整合が終了したか否かを判断する(ステップS4)。終了したことの判断は、トレイ114上に収容されている記録シートSの枚数が、画像形成装置4から取得した、後処理すべき記録シートSの全枚数に一致した場合に行われる。
ステップS4で最終シートの判断がされるまで、画像形成装置4から出力される複数枚の記録シートSのそれぞれに対してステップS2〜S4の処理を繰り返し実行する。
ステップS5では、画像形成装置4からの後処理指示にステープル綴じ処理が含まれるか否かを判断する。ステープル綴じ処理が含まれる場合は(ステップS5で「YES」)、ステープラー制御部182に指示して、トレイ114上のシート束に対してステープル綴じを実行させた後(ステップS6)、用紙排出制御部184に指示してトレイ114上におけるステープル綴じ後のシート束を第2排出トレイ102へ排出させて(ステップS7)、当該制御を終了する。
以上説明したように、第1例に係るストッパー位置決め処理によれば、画像形成装置4から出力される最初の記録シートSがストッパーに到達する前に、画像形成装置4から出力され得る最小幅(CD幅)の記録シートSを受け入れることができる待機位置(FD方向の移動を規制できる位置)に、両端ストッパー128,132を移動させておくので(図10(a))、最初の記録シートSがサイズエラーシートであったとしても3つのストッパー128,130,132で確実に受け止めることができる。
図11は、第2例に係るストッパー位置決め処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、図12は、同処理において両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を示す模式図である。
上記第1例では、CD幅検出用センサー174による記録シートのCD幅の測定は1回だけであったが、第2例では、2回実施することとしている。
画像形成装置4から間隔をおいて順次出力される複数枚の記録シートSの内、最初の記録シートSを受け入れる前の待機状態の際には、両端ストッパー128、132が待機位置で待機する(図12(a))。
待機位置は、上記のように画像形成装置4から出力され得る最小幅(最小CD幅)の記録シートSを受け止めることができる位置であり、両端ストッパー128、132のCD方向の間隔が最も短くなる。このため、例えば、最初の記録シートSが、画像形成装置4から出力され得る最大幅(最大CD幅)の記録シートSであった場合、図12(a)に示すようにストッパー128,130,132で受け止められた記録シートSのCD方向両端部Scが重力により下方に垂れ下がる事態が生じ得る。
そこで、まず図12(a)に示す状態で1回目の検出(測定)を行い、得られたCD幅(正確な値よりも2×αだけ短めのCD幅)に基づいて定められる、整合処理に適した位置まで両端ストッパー128,132を移動させる(仮の位置決め)(図12(b))。
上記の動作を実現するため、メイン制御部180の実行するストッパー位置決め処理について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
そして、最初の記録シートSのCD幅を再検出する(ステップS26)。この再検出は、CD幅検出用センサー174をホーム位置から再度、CD方向に沿って移動させることにより行われる。
求めた追加の移動量αだけ両端ストッパー128,132を記録シートSの両端側にさらに移動させた後(本来の位置決め)(ステップS28)(図12(d))、最初のCD整合を行って(ステップS29)、メインルーチン(図7)にリターンする。
なお、上記では、移動量αの大小に関わらず、両端ストッパー128,132の位置決めを2回行うとしたが、これに限られない。例えば、移動量αが小さければ、それだけCD幅の検出誤差が少ないことになり、検出誤差が少なければ、1回目の位置決めだけでも適切なCD整合を行える場合もあり得る。そこで、CD幅の検出誤差を許容できる範囲の最大値に対応する移動量の大きさを所定の閾値として予め決めておき、求めた移動量αが閾値以下であれば2回目の位置決めを行わず(追加の移動を禁止して)、閾値よりも大きい場合に2回目の位置決めを行う(追加の移動を実行する)構成をとることもできる。
例えば、1回目のCD幅の検出後、CD幅方向に記録シートSを挟んでホーム位置とは反対側の位置に停止させておき、2回目のCD幅の検出時にCD幅検出用センサー174をその反対側の停止位置からホーム位置に向かって移動させ、その移動の間に記録シートSを検出する構成としても良い。この構成をとる場合、その反対側の停止位置を基準にCD幅検出用センサー174の移動量に基づきCD幅を検出する方法をとることができる。
例えば、2回目のCD幅の検出後に(図12(c))、両端ストッパー128,132を再度、待機位置まで戻し、待機位置の両端ストッパー128,132を、検出された2回目のCD幅に基づく、CD整合に適した本来の位置まで移動させる構成としても良い。このようにすれば、差分βを算出する処理が不要になる。
上記第1例、第2例では、記録シートSのCD幅の検出終了後に両端ストッパー128,132の移動を開始するとしたが、第3例では、CD幅の検出と並行して両端ストッパー128,132を移動させるとしており、この点が異なっている。
第3例に係るストッパー位置決め処理のタイミングチャートを図13に、両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を図14に示す。
メイン制御部180は、先ず、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図13:B1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図13:B2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置に位置決めされる。
走行するCD幅検出用センサー174が待機位置にあるストッパー132を通過するタイミングになると(図14(b))、ストッパー移動用モーター194を逆転で起動(ON)し(図13:B6)、両端ストッパー128,132の離間動作を開始させる。
すなわち、CD幅検出用センサー174がホーム位置からCD方向に沿って待機位置に位置しているストッパー132まで移動するのに要する、CD検出センサー移動用モーター196の回転数(回転角)R0を予め取得しておく。
時点B6からCD幅検出用センサー174の移動と両端ストッパー128,132の離間動作が並行して実行される(図14(c))。
従って、両端ストッパー128,132の離間動作の開始(時点B6)以降、CD幅検出用センサー174と両端ストッパー132の関係を見ると、図14(c)で破線と実線で示すように両端ストッパー132がCD幅検出用センサー174よりも少し遅れながら追随して移動するようになる。両端ストッパー128,132の離間動作により、記録シートSのCD方向両端部の垂れ下がりが徐々に解消されていく。
メイン制御部180は、検出されたCD幅をRAM188に記憶し、検出されたCD幅の大きさに基づき、そのCD幅を有する記録シートSのCD整合に適した位置まで両端ストッパー128,132をさらに移動させる(図13:B8、図14(e))。これにより、画像形成装置4から出力された最初の記録シートSの実際のCD幅に適した位置に両端ストッパー128,132が位置決めされることとなる。
第3例に係るストッパー位置決め処理によれば、CD幅検出用センサー174による記録シートSの検出が終了する前に、両端ストッパー128,132の待機位置からの離間動作を開始するため、CD幅検出用センサー174による記録シートSの検出が終了してから両端ストッパー128,132の移動を開始する第1例と比較して、両端ストッパー128,132の位置決めに要する時間を短縮することができる。
また、両端ストッパー128,132を1つの移動手段としての歯付きベルト156により同じ距離だけ逆方向に同時に移動させるとしたが、これに限られず、例えば両端ストッパー128,132を個別に独立して移動させる移動機構を採用するとしても良い。
第1例〜第3例では、記録シートSのCD幅を実測し、その測定結果に基づいて、両端ストッパー128,132をその記録シートSのCD整合に適した位置に位置決めするとしたが、第4例では、CD幅の実測に代えて、記録シートSにおけるCD方向の側縁を検出することにより、両端ストッパー128,132の位置決めを行う構成としている。
図15は、ストッパー128およびその周辺の斜視図を、図16は、ストッパー位置決め処理のタイミングチャートを、図17は、両端ストッパー128,132が位置決めされる様子を、それぞれ示している。
図15に示すように、両端ストッパー128,132のうち、一方のストッパー128には、記録シートSのCD幅方向一方の側縁を検出するためのシート側縁検出用センサー200が取り付けられている。
第4例に示す構成において、先ず、ストッパー移動用モーター194を正転で起動(ON)し(図16:C1)、ストッパー中寄せ位置センサー158がストッパー132を検出した時点(図16:C2)でストッパー移動用モーター194を停止させる。これにより、両端ストッパー128,132が待機位置に位置決めされる。
これにより、記録シートSのCD方向両端部の垂れ下がりが解消された状態で両端ストッパー128,132が停止し、記録シートSのCD方向の側縁Sa,Sbとストッパー128,132の支持端128A,132Aとの距離Lsが所定の大きさになって、記録シートSに対するCD整合に適した位置に位置決めされる。
記録シートSのCD方向の側縁Saを検出することが、記録シートSの側縁Saとストッパー128とのCD方向における位置関係を検出することに相当し、検出された側縁Saから距離Ls(所定の大きさ)だけCD方向中央寄りの位置が、その位置関係に基づき決まるCD整合に適した位置を示すものといえる。
なお、上記では、ストッパー128と一体で移動するシート側縁検出用センサー200がシートSの幅方向側縁Saを検出したときに、ストッパー128がCD整合に適した位置に位置するように、ストッパー128とシート側縁検出用センサー200間のCD方向における距離Lsを所定距離に設定しておく構成例を説明したが、これに限られない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、画像形成装置4から出力される複数枚の記録シートSのうち、最初の記録シートSに対してストッパーの位置決めを行い、2枚目以降の記録シートSに対しては最初の記録シートSと同じサイズとみなしてストッパーの位置をそのまま維持する構成例を説明したが、これに限られない。例えば、2枚目以降の記録シートSに最初の記録シートSよりもCD幅の大きい記録シートSが含まれているような場合には、そのCD幅の大きい記録シートSに対して、再度、CD整合の適した位置にストッパーの位置決めを行う構成とすることもできる。
図18は、本変形例に係る後処理制御の内容を示すフローチャートである。
そして、2枚目の記録シートSがストッパー128,130,132に到達したか否かを判断する(ステップS31)。この判断は、上記実施の形態におけるステップS2の処理と同じ方法により行われる。
一方、検出されたCD幅が、現にRAM86に記憶されているCD幅以下であることを判断すると(ステップS33で「NO」)、ステップS34、S35をスキップして、ステップS36に移る。
そして、最終シートに対するCD整合が終了したか否かを判断する(ステップS37)。この判断は、上記実施の形態におけるステップS4の処理と同じ方法により行われる。最終シートではないことを判断すると(ステップS37で「NO」)、ステップS31に戻って、ステップS31以降の処理を実行する。上記例では、3枚目の記録シートSに対してCD幅の検出(ステップS32)、検出されたCD幅が現に記憶されているCD幅よりも大きいことの判断(ステップS33)、大きいことを判断した場合に両端ストッパー128,132の再度の位置決め(ステップS34)などを実行する。
最終シートの判断が行われると(ステップS37で「YES」)、ステップS5以降の処理を実行する。ステップS5以降の処理は、上記実施の形態のステップS5以降の処理と同じである。
(2)上記実施の形態では、CD幅の検出を、複数枚の記録シートSのうち最初の記録シートSについてだけ行い、上記の変形例(1)では、CD幅の検出を1枚の記録シートSごとに行うとしたが、CD幅の検出を行う条件は、これらに限られない。
この構成をとる場合、シート後処理装置6では、画像形成装置4からのエラー通知を受信しなければ、画像形成装置4からの記録シートSのサイズ情報に基づき両端ストッパー128,132の位置決めを行う。この場合、シート後処理装置6では、1枚目の記録シートSに対してもCD幅の検出を行わない(禁止する)。なお、CD幅の検出を行ってもこの検出結果を用いないとしても良い。
エラー通知の受信の有無で位置決め制御の方法を切り替えるのは、次の理由による。
画像形成装置4における搬送中の記録シートSのFD方向長さの検出は、例えば、図1に示す第1搬送ローラー対62と第2搬送ローラー対64間における搬送路下方に、通過する記録シートSの搬送方向先端と後端を検出するためのセンサー68を設け、搬送中の記録シートSの搬送方向先端の検出時から後端の検出時までの経過時間をタイマー(不図示)で計時し、計時された経過時間に記録シートSのシート搬送速度を乗算する方法がとられる。なお、シート搬送速度は、予め制御部16のROM88などに格納される。
すなわち、画像形成装置4は、シート後処理装置6において1枚目の記録シートSに対するCD幅が検出されると、その検出結果をシート後処理装置6から取得し、取得したCD幅と給紙部30で検出されたサイズに基づくCD幅とが異なっている場合には、取得したCD幅を取得時以降に実行される画像形成動作に適用する制御を行うことができる。
そこで、画像形成装置4は、給紙部30に収容されているときに検出されたサイズのCD幅X1よりも、シート後処理装置6から取得した記録シートSのCD幅X2の方が短い場合には、CD幅X2をCD幅X1で除した値である縮小率を求め、形成画像がその縮小率で縮小されるように画像データ上で縮小処理を施した上で、感光体ドラム34Y〜34Kに対する露光走査などの画像形成を行う制御を実行する。
なお、形成画像の縮小処理だけに限られず、これに代えて例えば、画像データ上で縮小処理を行わずに、1枚の記録シートSごとに、形成すべき画像のうち、シート後処理装置6から取得したCD幅よりもはみ出る部分が強制的にカットされるように画像データを補正して、補正後の画像データに基づき感光体ドラム34Y〜34K上の露光走査などの画像形成を行うとしてもよい。また、CD幅X1<CD幅X2の場合に限られず、CD幅X1>CD幅X2の場合もあり得、この場合には例えば拡大処理を行うとしても良い。
(3)さらに、シート後処理装置6におけるCD幅の検出を、複数枚の記録シートSのうち最初の記録シートSについてだけ行うモードを第1モード、変形例(1)のように1枚の記録シートSごとに行うモードを第2モード、変形例(2)のようにエラー通知を受信したときにだけ行うモードを第3モードとしたとき、これらのモードをユーザーからの指示により切り替える構成をとることもできる。
第1モードが指示された場合には、最初の記録シートSに対してだけ両端ストッパー128,132の待機位置(第1位置)からCD整合に適した位置(第2位置)への移動を行い、第2モードが指示された場合には、トレイ114に搬送されて来る1枚の記録シートごとに、その記録シートSに対して両端ストッパー128,132を第1位置から第2位置に移動させ、第1整合板134と第2整合板136によるCD整合の後に両端ストッパー128,132を第1位置に戻す動作を繰り返し行う。
また、上記実施の形態では、トレイ114上の中央ラインCLを挟んで対向する位置関係にある両端ストッパー128,132をセットで相互に接近したり離間したりする構成(いわゆる、センター基準の搬送方式)としたが、これに限られない。
記録シートSのCD方向における両端部のうち、ステープラー124に近い方である一方端側の端部が重力により垂れ下がるとステープル綴じに不都合が生じるおそれがあるが、他方端側の端部が多少垂れ下がってもCD整合にもステープル綴じにもほとんど影響を与えないような構成に適用できる。
具体的には、ストッパー132,130と第2整合板136を固定した状態で、ストッパー128と第1整合板134をCD方向に移動可能として、CD整合は、基準の第2整合板136に対して第1整合板134が接近、離間することにより行われ、ストッパー128を最小幅に対応する待機位置から、記録シートSの幅方向長さに基づくCD整合に適した位置まで移動させて位置決めする構成とすることができる。
また、トレイ114上を搬送されるシートSをストッパーでその搬送(滑落)方向の移動を規制した状態で後処理を実行するシート後処理装置に適用することができ、また、後処理としては整合処理とステープル綴じ処理に限られず、例えばシート束に穴を空けるパンチ処理であっても良く、さらに整合処理だけを行うシート後処理装置にも適用できる。
4 画像形成装置
6 シート後処理装置
16,178 制御部
34Y,34M,34C,34K 感光体ドラム
114 トレイ
128,130,132 ストッパー
124 ステープラー
134 第1整合板
136 第2整合板
158 ストッパー中寄せ位置センサー
172 歯付きベルト
174 CD幅検出用センサー
192 タイマー
194 ストッパー移動用モーター
200 シート側縁検出用センサー
Claims (15)
- 画像形成装置から出力され、トレイ上に1枚ずつ搬送されて来るシートに対し、規制手段により当該搬送方向への移動を規制した状態で当該搬送方向に直交する幅方向の整合を行った後、当該トレイ上のシート束を排出するシート後処理装置であって、
前記規制手段は、
前記幅方向に沿って列設され、前記トレイ上を搬送されるシートの先端に当接して当該シートの搬送方向への移動を規制する2個以上のストッパーと、
前記2個以上のストッパーの内、前記幅方向の両外側に位置する第1と第2のストッパーの少なくとも一方のストッパーを当該幅方向に沿って移動させる移動手段と、
前記少なくとも一方のストッパーを位置決めする位置決め手段と、を備え、
前記位置決め手段は、
前記トレイ上のシートの幅方向側縁と前記位置決め対象のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出する検出手段と、
前記トレイ上に最初に搬送されて来たシートが前記ストッパーに到達する前に、当該ストッパーを、前記画像形成装置から出力され得る最小幅のシートの移動規制を行うための第1位置に待機させ、前記最初のシートが前記第1位置に待機するストッパーに到達した後に、当該ストッパーを前記幅方向の外側に向かって、前記検出手段により検出される位置関係に基づき決まる前記整合に適した第2位置まで移動させる制御手段と、
を有することを特徴とするシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
前記位置関係として、前記最初のシートの幅方向側縁と前記第1位置に位置するストッパーとの前記幅方向における距離を指標する当該シートの幅方向長さを検出し、
前記制御手段は、
前記検出された前記最初のシートの幅方向長さに基づき、前記ストッパーの前記第1位置から前記第2位置への移動に必要な距離を求め、求めた距離だけ前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該最初のシートの幅方向長さの検出を2回行い、
前記制御手段は、
前記検出手段により1回目に検出された幅方向長さに基づいて、前記整合に適した仮の位置決めとして、前記ストッパーの前記第2位置への移動を行った後、
前記検出手段により2回目に検出された幅方向長さに基づき、前記整合に適した本来の位置決めのために、前記ストッパーの追加の移動量を求め、求めた移動量だけさらに前記ストッパーを前記幅方向外側に移動させる追加の移動を行うことを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。 - 前記制御手段は、
前記2回目に検出された幅方向長さが所定の閾値よりも大きい場合に前記ストッパーの追加の移動を行い、前記閾値以下の場合に前記追加の移動を禁止することを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
前記幅方向に沿って移動し、前記トレイ上のシートの前記幅方向一方の側縁と他方の側縁をこの順に検出するセンサーを有し、
当該センサーによる検出結果に基づいて前記シートの幅方向長さを検出し、
前記制御手段は、
前記第1のストッパーが前記第2のストッパーよりも前記センサーの移動方向上流側に位置する関係、かつ、前記第2のストッパーが位置決め対象のストッパーである場合に、
前記最初のシートの幅方向長さの検出のために移動中の前記センサーが前記第2のストッパーの当該移動方向における位置を通過すると、前記第2のストッパーの前記第2位置への移動を開始させることを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
前記画像形成装置からの2枚目以降の各シートに対してもその幅方向長さを検出し、
前記制御手段は、
前記検出手段により検出されたN(2以上の整数)枚目のシートの幅方向長さが(N−1)枚目までのシートの幅方向長さよりも大きい場合には、前記N枚目のシートの幅方向長さに基づいて決まる第2位置まで前記ストッパーを再度、移動させることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
位置決め対象のストッパーよりも前記幅方向外側に所定距離だけ離れた位置に当該ストッパーと一体で移動可能なように当該ストッパーに取り付けられたセンサーを有し、
前記位置関係として、前記ストッパーの前記幅方向外側への移動に伴って一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁を検出し、
前記制御手段は、
前記最初のシートが前記ストッパーに到達した後に、当該ストッパーの前記第1位置から前記幅方向外側への移動を開始し、
当該ストッパーと一体で移動する前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、当該検出時における当該ストッパーの位置と当該ストッパーの本来の第2位置との前記幅方向におけるずれ量として予め決められた距離xだけ当該ストッパーの移動を継続させることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。 - 前記所定距離は、
前記最初のシートの幅方向側縁と、前記整合に適した本来の第2位置に位置したと仮定した場合の前記ストッパーとの間の前記幅方向における距離に相当し、
前記制御手段は、
前記センサーにより前記最初のシートの幅方向側縁が検出されると、前記予め決められた距離xを0として前記ストッパーの移動の継続を禁止して当該ストッパーを停止させることを特徴とする請求項7に記載のシート後処理装置。 - 前記画像形成装置は、
給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、
前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、
前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、
前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、
前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、
前記シート後処理装置の制御手段は、
前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記検出手段は、
前記画像形成装置からのエラー通知が受信されない場合には、前記検出を禁止することを特徴とする請求項9に記載のシート後処理装置。 - 前記画像形成装置は、
給紙部に収容されているシートを1枚ずつ順に搬送路上に繰り出して、搬送路上を搬送されているそれぞれのシートに画像を形成し、画像が形成された後のそれぞれのシートを出力する構成であり、
前記給紙部に収容されているシートのサイズを検出する機能と、
前記検出されたシートのサイズ情報を前記シート後処理装置に出力する機能と、
前記搬送路を搬送中のシートの搬送方向長さを検出する機能と、
前記搬送中のシートに対して検出された搬送方向長さが、前記給紙部に収容されているときに検出されたサイズに基づく搬送方向長さと異なっている場合に、その旨を示すエラー通知を出力する機能と、を有し、
前記シート後処理装置は、
前記最初のシートについてだけ前記検出手段による検出を実行する第1モードと、前記画像形成装置からの複数枚のシートの1枚ずつについて前記検出手段による検出を実行する第2モードと、前記画像形成装置からのエラー通知を受信したときにだけ前記検出手段による検出を実行する第3モードと、をユーザーの指示により切り替える手段を有し、
前記制御手段は、
ユーザーにより前記第1モードが指示された場合には、前記最初のシートに対して前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、
前記第2モードが指示された場合には、搬送されて来る1枚のシートごとにそのシートに対して前記ストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記幅方向の整合の後に前記ストッパーを当該第1位置に戻す動作を繰り返し行い、
前記第3モードが指示された場合には、前記エラー通知が受信されると、前記検出手段の検出結果に基づく前記ストッパーの前記第2位置への移動を行い、前記エラー通知が受信されないときには、前記検出手段の検出結果を用いずに、前記画像形成装置からのシートのサイズ情報に基づき前記ストッパーの前記第2位置への移動を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記トレイ上に積載されたシート束をステープル綴じするステープラーを備え、
前記ステープラーは、
前記検出手段による検出結果に基づきステープル位置まで移動して、ステープル綴じを行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記移動手段は、
前記第1と第2の両方のストッパーを移動させ、
前記位置決め手段は、
前記両方のストッパーを位置決めし、
前記検出手段は、
前記シートの幅方向両側縁と前記両方のストッパーとの前記幅方向における位置関係を検出し、
前記制御手段は、
前記両方のストッパーを前記第1位置から前記第2位置に移動させて位置決めを行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - シート上に画像を形成し、画像が形成されたシートを出力する画像形成装置と、
請求項2〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
を備えることを特徴する画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、
シートを収容する給紙部と、
前記給紙部に収容されているシートの幅方向長さを検出する検出手段と、
前記検出されたシートの幅方向長さに基づき前記給紙部から繰り出されたシートに画像を形成する作像部と、
前記シート後処理装置において検出された前記最初のシートの幅方向長さを前記シート後処理装置から取得する取得手段と、を備え、
前記作像部は、
取得したシートの幅方向長さが前記検出手段により検出されたシートの幅方向長さと異なる場合には、前記検出されたシートの幅方向長さに代えて前記取得された幅方向長さに基づき、前記取得時以降に前記給紙部から繰り出されるシートに対する画像形成動作を実行することを特徴する請求項14に記載の画像形成システム。
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