JP3453923B2 - 画像形成装置の後処理装置 - Google Patents

画像形成装置の後処理装置

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JP3453923B2
JP3453923B2 JP10163195A JP10163195A JP3453923B2 JP 3453923 B2 JP3453923 B2 JP 3453923B2 JP 10163195 A JP10163195 A JP 10163195A JP 10163195 A JP10163195 A JP 10163195A JP 3453923 B2 JP3453923 B2 JP 3453923B2
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宏明 粟野
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置から排出
される用紙を整合して綴じ込みを行う後処理装置に関
し、特に、用紙の端部に対する綴じ込みと、用紙の中央
部等に対する中綴じを可能に構成するとともに、用紙の
綴じ込みモードに対応させて用紙の先端部に対する整合
を行う際に、用紙の先端部のカール等を修正可能にする
補助部材を設けた後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やレーザビームプリンタ
等の画像形成装置に接続して、コピーの綴じ込み等を行
う後処理装置は、従来より一般に用いられている。単純
にステープル針による綴じ込みを行う装置としては、例
えば、実開昭62−35863号公報等に示されるよう
な装置が知られている。前記従来例では、1つのステー
プル装置を綴じ込みを行う用紙の束の端部に沿わせて移
動可能に設け、任意の箇所でステープル針による綴じ込
みを行うことができるように構成している。また、画像
形成装置に接続されて用紙の仕分けを行うソータ装置に
対してステープル装置を配置し、用紙の束の角の部分を
綴じ込む装置としては、例えば、特開昭64−4345
6号公報等に示されるような装置が知られている。前記
従来例のステープル装置では、ソータのトレイを綴じ込
み位置に位置決めしてから、ステープル装置を用いた綴
じ込みを行うもので、用紙の後処理の作業を容易に行い
得るものとすることができる。
【0003】前述したような従来のステープル装置の他
に、例えば、特開平2−219601号公報等に示され
るように、大サイズの用紙の長さ方向中央部を綴じ込ん
で製本物を作成し、その後に製本物を綴じ込み部を介し
て2つ折りにするような装置を用いることもある。前記
従来例では、堆積された用紙の束の上下の位置に対応さ
せて、ステッチャ部材とクリンチャ部材とを個別に移動
可能に設け、前記2つのステープル部材を連動させて、
綴じ込み位置に停止させ、ステープル針による綴じ込み
を行うようにしている。そして、前述したようなステー
プル装置を用いることにより、用紙の束の任意の位置に
ステープル針による綴じ込みを行うことが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−219
601号公報等に示されるようなステープル装置を用い
る際にも、用紙の端部を綴じ込む端綴じと、用紙の長さ
方向の中央部を綴じ込む中綴じの2つのモードで、用紙
に対する綴じ込みを行うことができないという問題があ
る。これは、前述したような端綴じと、中綴じのそれぞ
れのモードでは、綴じ込みを行う用紙の先端部と、ステ
ープル針による綴じ部との間隔が異なるために、1つの
整合部材を設けた場合には、用紙に対する整合作用を容
易に行い得ないことによる。また、用紙の先端部がカー
ルを生じている場合には、ステープル装置による綴じ込
み位置に対応させて、ストッパ部材等により用紙を位置
決めする際に、用紙の整合作用を良好に行うことができ
ない等の問題が発生する。
【0005】そこで、前述したような問題を解消するた
めには、例えば、特開昭64−43456号公報等に示
されるように、用紙の先端部のカールを押える手段を配
置することも1つの方法とされる。しかしながら、前記
従来例に示されるカール押えは、トレイ等に対して固定
位置に配置するものであり、用紙の幅方向に移動可能な
ステープル装置に対して適用することは困難である。ま
た、ステープル装置を用いて用紙の端綴じと中綴じの2
つのモードで、製本物を作成できるように構成した場合
には、特に、用紙の中綴じの動作を行う際には、ステー
プル装置の部分を用紙が通過して、下流部に配置するス
トッパ部材に突き当てて停止させるような処理を行うこ
とが必要となる。ところが、用紙を上下のステープル部
材の間を通過させて、下流部の用紙搬送路に向けて案内
する際には、用紙の先端部のカールが用紙搬送路のガイ
ド板の接続部の間に係止されたりするために、ジャムの
発生原因となったりすることがある。前述したような問
題に加えて、綴じ込みを行う用紙に対して、用紙の横部
分にタンパー等の整合部材を配置して、用紙に対する整
合作用を付与しようとする場合に、ステープル装置の移
動範囲にタンパー等を配置すると、両部材が相互に干渉
するという問題も発生する。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来のステー
プル装置に配置する用紙整合装置の問題を解消するもの
で、先端部にカールを生じている用紙等に対する案内手
段を設けて、ステープル装置による端綴じの綴じ込み位
置に整合させ得るようにする装置を提供することを第1
の目的とし、中綴じに対応させてステープル装置の部分
に用紙を案内する手段を設けるとともに、用紙の幅方向
の整合作用を行う装置を、ステープル装置と干渉しない
位置に設けた画像形成装置の後処理装置を提供すること
を第2の目的としている。
【0007】本発明は、画像形成装置から排出された用
紙に端綴じあるいは中綴じを行う画像形成装置の後処理
装置に関する。請求項1の発明は、端綴じあるいは中綴
じを行うとともに用紙の閉じ位置に応じて用紙の幅方向
に移動可能なステープラと、用紙搬送方向に伸び用紙を
載置する用紙載置部と、前記用紙載置部の端綴じ位置に
用紙を位置決めする第1の位置と、前記用紙載置部の前
記端綴じ位置より用紙搬送方向下流の中綴じ位置へ用紙
を送る第2の位置とに移動可能な端綴じストッパとを備
え、前記端綴じストッパは前記ステープラに設けられ、
前記ステープラと前記ストッパは、前記用紙の幅方向に
共に移動することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、前記ステープラによる
端綴じの際には、用紙の正面に対応させる位置に停止
し、中綴じの際には、用紙を下流の前記中綴じ位置へ通
過させる位置に移動可能であり、前記端綴じの際に、前
記ストッパが用紙を止める位置と異なる位置で用紙を止
める第2の端綴じストッパを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第2のストッパは用紙の幅方向
に移動可能な整合用キャリア部材に設けられることを特
徴とする。
【0009】
【作用】前述したように構成した本発明の用紙後処理装
置においては、用紙搬送路の上下に配置する2つのステ
ープル部材を組み合わせて1つのステープル装置を構成
し、前記2つのステープル部材を用紙の幅方向に移動可
能に設けて、綴じ込み位置を任意に選択して、ステープ
ル針の打ち込みを行うことができる装置を構成してい
る。そして、ステープル装置による端綴じと中綴じの2
つのモードを選択可能に構成し、ステープル装置に対し
て用紙の先端部を位置決めして端綴じモードに対応させ
て整合する場合と、ステープル装置の下流部に配置する
ストッパまで用紙を送り込み、用紙の中央部を綴じ込む
中綴じモードに対応させることができるようにする。
【0010】前述したように構成してなる綴じ込み装置
において、2つの綴じ込みモードに対応させて用紙の先
端部の整合を行う手段を各々設けており、端綴じのモー
ドを設定する際には、用紙の先端部のカールに対応させ
てカール押え手段を設け、用紙に対する整合を良好な状
態で行い得るようにしている。また、前記ステープル装
置の上流部に配置する上ガイド板の上に、ステープル装
置にカール押え手段を載置する状態で配置することによ
り、上向きのカールが形成されている用紙に対しても、
ガイド面に引っ掛かり部が形成されないので、用紙に対
する案内作用を行わせることができる。さらに、用紙の
中綴じモードに際して、ステープル装置の位置で用紙の
通過を許容するために、上部ステープル部材に対して用
紙のカールを押えながら、下流部の用紙搬送路に向けて
用紙の先端部を案内する手段を設けているので、中綴じ
モードに対応する整合部での整合作用を容易に行うこと
ができる。
【0011】前記構成に加えて、中綴じモードに対応さ
せて、上部ステープル部材に配置する用紙の案内を行う
手段を、上部ステープル部材に対して一体に設けること
と、用紙の側面から叩き作用を加えるタンパー部材を一
体にしてキャリヤ部材に組み込み、前記キャリヤを用紙
の幅方向に移動可能に設けることができる。そして、前
記キャリヤに対して2つの作動部材を設けた場合には、
用紙のサイズに対応させてキャリヤを移動させることに
より、用紙に対する案内と整合作用を発揮させることが
可能になる。したがって、前述したような構成の2種類
の用紙整合部材を配置することにより、後処理装置に対
して2種類の綴じ込みモードの設定を容易に行うことが
でき、画像形成装置から排出される用紙に対する綴じ込
みの作業を容易に行うことができる。
【0012】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の後処理装置を説明する。図1に示される用紙後
処理装置1は、レーザビームプリンタ等の画像形成装置
に接続されて、用紙の処理を行う装置を構成しており、
画像形成装置から排出される用紙を上部搬送路2を介し
て導入し、排出トレイ6に直接排出させる動作と、ステ
ープル装置を用いて綴じ込む動作とを任意に行い得る装
置を構成している。前記用紙後処理装置1に配置する上
部搬送路2では、複数の搬送ローラ装置3、3a……
と、排出ローラ装置5を設けており、前記排出ローラ装
置5は、駆動ローラ部材5aに対してピンチローラ部材
としてのオービットローラ5bを組み合わせて構成して
いる。
【0013】前記排出ローラ装置5においては、用紙を
反転させてステープルトレイ部材10に向けて案内する
際に、駆動ローラ部材5aとピンチローラ部材5bの間
に用紙をニップした状態で、オービットローラ5bを駆
動ローラ部材の周囲に遊星回転させる動作を行い、用紙
の先端部をステープルトレイ部材10に向けて案内させ
るようにする。また、前記排出ローラ装置5の上流部で
は、用紙を反転させる際に、上ガイド板4を支軸4aを
介して揺動させる機構を設けて、用紙を大きく湾曲させ
てループを形成しながら案内する手段を設けている。
【0014】前記排出ローラ装置5の下流部に配置する
排出部ローラ装置7では、駆動ローラ部材7aに対して
ピンチローラ部材7bを離接可能に設けており、排出ロ
ーラ装置5から排出トレイ6に向けて直接排出する際に
は、駆動ローラ部材7aを排出方向に駆動する。また、
排出ローラ装置による反転排出を行わずに、スイッチバ
ック方式の搬送系を用いてステープルトレイ部材10に
用紙を堆積させる際には、前記排出部ローラ装置7を離
したままで、排出ローラ装置5によって用紙を反転させ
ずに、ステープルトレイ部材上に自由落下状態で排出さ
せるようにすることができる。さらに、前記排出部ロー
ラでは、ステープルトレイ部材10上で綴じ込みを行っ
た文書を排出トレイ6に向けて排出させることも可能で
あり、そのような各種の搬送モードに対応させるため
に、駆動ローラ部材7aに対して、ピンチローラ部材7
bを離接可能に設けている。
【0015】前記用紙後処理装置1の搬送路2の下部に
配置されるステープルトレイ部材10に対応させて、用
紙を綴じ込むためのステープル装置20を設けており、
ステープルトレイ部材に堆積される用紙の上下に位置す
るように、上部ステープル部材21と下部ステープル部
材25を配置している。また、前記ステープルトレイ部
材10は、1つの板部材で用紙を支持する部材を構成す
るものではなく、後述するように、下部ステープル部材
のガイド板とその前後の位置に配置する用紙支持板部材
等を組み合わせて、1つのステープルトレイ部材として
の作用を発揮させ得る部材を構成している。そして、前
記ステープル装置20を構成する上部ステープル部材2
1に対応させる位置にストッパ装置を配置し、前記スト
ッパ装置40を用紙搬送路に対して出没可能に設けてい
る。さらに、前記ステープル装置20の上流部には、ス
テープルトレイ部材10の上部に、揺動可能なガイド板
部材70と、用紙搬送路に出没可能なパドル81を配置
して、用紙の端綴じのモードに対応させて、ストッパ装
置とパドルによる第1の紙揃え手段(用紙整合装置)を
構成している。
【0016】前記ステープル装置の下流部では、用紙の
先端部の整合を行わせるための第2の紙揃え手段(用紙
整合装置)12を設けており、前記用紙整合装置12に
は、ストッパ13とパドル14を配置するとともに、搬
送ローラ装置11を設けている。そして、前記用紙整合
装置12を上下流方向に移動可能に設けており、用紙の
先端部を綴じ込む際には、用紙整合装置は任意の位置に
保持できる。また、用紙の長さ方向の中央部に対する綴
じ込み(中綴じ)を行う際に、例えば、A3サイズの用
紙に対しては、用紙整合装置12を図の仮想線で示す位
置にまで移動させ、A4サイズの用紙に対しては、図の
実線位置に用紙整合装置を位置決めする等して、それぞ
れのサイズの用紙の中央部が綴じ込み線Tに一致する位
置で整列させ得るようにする。さらに、前記用紙後処理
装置12では、ステープルトレイ部材の端部から装置本
体の下部に向けて排出路17を配置しており、ゲート部
材15と排出ローラ装置16を配置して、綴じ込んだ文
書を装置の下部に向けて排出させるようにする。なお、
前記綴じ込み装置では、用紙整合装置12を仮想線の位
置まで移動させて、用紙の中央部を綴じ込んだ際には、
綴じ込み作業を終了した状態で、搬送ローラ装置11を
逆転駆動し、文書の先端部がゲート部材15の上流部に
達してから、再び搬送ローラ装置を正転駆動させること
により、文書を排出路17に向けて案内させるような作
用を行う。
【0017】
【ステープル装置の構成】本発明の用紙後処理装置に組
み込まれるステープル装置20は、図2に示すように構
成することができるもので、ステープルトレイ部材に堆
積される用紙の上下に位置するように、上部ステープル
部材21と下部ステープル部材25を配置している。前
記ステープル装置20では、ステープル針を打ち込む手
段を配置するステッチャ部材26を設けた下部ステープ
ル部材25を、ガイドバー28、28aに摺動させて案
内する装置を構成しており、その下部ステープル部材2
5を駆動するためのベルト部材39を設けている。ま
た、用紙の上部に位置する上部ステープル部材21で
は、ステープル針の先端部を折り曲げて止める作用を行
うクリンチャ部材22を配置しており、前記上部ステー
プル部材21を案内するためのガイドバー24、24a
を配置して、ベルト部材36により駆動する手段を構成
している。さらに、前記上部ステープル部材21と下部
ステープル部材25には、用紙に対する案内を行うため
に、ガイド板23、27をそれぞれ配置しており、ステ
ープルトレイ部材上での用紙に対する案内の作用を行わ
せるようにする。
【0018】前記ステープル装置20において、上部ス
テープル部材21と下部ステープル部材25に対する駆
動を行うために、駆動装置30を配置しており、モータ
31の回転を伝導装置32を介して駆動軸33に伝達す
る。前記駆動軸33にはクラッチ34を介してプーリ3
5を配置し、前記プーリ35を介してベルト部材36に
対する駆動を行い、上部ステープル部材21に対する駆
動を行う。また、下部ステープル部材25に対する駆動
は、駆動軸33に設けたクラッチ37を介して設けたプ
ーリ38に対してベルト部材39を巻き掛け、前記ベル
ト部材39に接続した下部ステープル部材を駆動させる
ようにする。そして、前記モータを正逆方向に駆動可能
なステッピングモータで構成することにより、上下のス
テープル部材を任意の方向に向けて、任意の距離だけ移
動させて綴じ込み位置に位置決めし、ステープル針を用
いた綴じ込みの動作を行うことができる。また、前記ス
テープル装置20において、上下のステープル部材を移
動させる際には、例えば、センサSに対して下部ステー
プル部材25の側部を位置決めしてイニシャライズの動
作を行い、その後で、モータに所定の数のパルスを印加
することにより、ステープル部材に対する位置決めを行
い、ステープル針による綴じ込み位置を設定できるよう
にする。
【0019】
【用紙整合装置の構成および動作】前記図2に示される
ステープル装置に組み合わせて、第1の用紙整合装置を
構成するストッパ装置と搬送部材は、図3に示されるよ
うに構成されるもので、それ等の各構成部材のうちのス
トッパ装置40は上部ステープル部材に設ける。また、
ガイド板部材70の支持と揺動を行うための機構は、ス
テープル装置とは別体の固定フレームに対して配置し、
搬送部材80のパドル81を上下動させる動作に追従さ
せて、ガイド板部材70に対する揺動を行わせる。な
お、図3に示される例において、ストッパ装置に近接し
て配置するカールガイド部材としてのガイド部材60
は、図2の上部ステープル部材の両側に配置するガイド
板23、23aを指すが、図3においては符号を変更
し、他の部材と関連させて説明している。
【0020】前記ガイド部材60、60aは、上部ステ
ープル部材に設けた支軸66を介して支持されるもの
で、前記支軸66に対してアーム65を配置し、前記ア
ーム65の後端部にはスプリング67による付勢手段を
設け、アーム65を支軸66を介して時計方向(ガイド
部材を下降させる方向)に付勢する。また、前記アーム
65の先端部にはリンク63を配置し、前記リンク63
の先端部に設けた支軸62を介して、ガイド部材70を
配置している。なお、前記アーム65とリンク63との
2つの部材は一体のものとして構成することが可能であ
るが、ガイド部材の配置位置の微調整を行うためには、
2つのアーム部材を相互に摺動させて、任意の位置で固
定可能に構成すると良い。そして、前記ガイド部材60
の用紙搬送方向の上流側のガイド面は、後述するよう
に、ガイド板部材70の端部の上に乗る状態に設けてお
り、用紙搬送路を搬送されてくる用紙に対する案内を行
って、ストッパ装置40のストッパ41により停止させ
るようにする。
【0021】前記図3に示される第1の用紙整合装置に
おいて、ステープルトレイ部材10に対向させて、用紙
搬送路の上部に配置するガイド板部材70は、図1に示
すように、用紙挿入側先端部で排出ローラ装置5に近接
させる位置で支軸を介して設けている。そして、前記ガ
イド板部材70に対しては、用紙搬送方向の下流部にス
プリング73、73aを配置して、ガイド板部材を上方
に持ち上げる方向に付勢しているが、前記スプリングに
よりガイド板部材の下流部の端部を持ち上げる作用は、
搬送部材80におけるパドル81の上下動の作用に関連
させて行うようにする。前記ガイド板部材70に対応さ
せて配置するパドル81、81aは、駆動軸83に対し
てローラ82を挟む状態に固定配置されており、前記駆
動軸83に設けたカラー部材84、84aをガイド板部
材70の上部に位置させ、前記カラー部材によりガイド
板部材がスプリングの力で上方に揺動されることを阻止
している。なお、前記パドルを設ける駆動軸83は、任
意の駆動手段を用いて回転させることができる。
【0022】前記パドルを支持する駆動軸83に対し
て、長孔86を介してリンク85を配置しており、前記
リンク85の上端部を、支軸91を介してアーム部材9
0に接続しているが、装置のリヤ側にも同様に、リンク
85aとアーム部材90aを組み合わせ部材を配置して
いる。前記アーム部材90、90aの端部を長い軸部材
92を用いて接続し、前記軸部材92をソレノイド95
により回転させて、パドルを支持する駆動軸に対する上
下動の動作を行わせる。また、前記軸部材92に対し
て、後リンク97を介してスプリング98を配置し、ア
ーム部材90に対して軸を介して側面から見て時計方向
に付勢する手段を構成している。さらに、前記搬送部材
において、駆動軸に配置するローラ部材82とパドル8
1は、それ等の部材の重量が用紙に対して付与され、用
紙に対する送りの作用を発揮するものとして構成され
る。
【0023】したがって、前記搬送部材80において
は、図3に示されるように、パドル81、81aを下降
させた位置では、ガイド板部材70とステープルトレイ
部材10の間に挿入される用紙を、パドル81によりス
トッパに向けて搬送する作用を行うことができる。な
お、前記搬送部材80において、駆動軸83に設けるパ
ドル81、81aは、一般に紙送りに使用するパドルと
同様に、駆動軸に設けた円筒状の部材に対して、その周
囲に軟質のゴム等の羽根部材を多数突出させて配置す
る。そして、前記パドルとローラ部材とを近接させて配
置することにより、パドルとローラ部材とが自重により
用紙に押圧された際に、ローラ部材の外周部が用紙に当
接して、パドルの羽根部材が余分に湾曲されない状態と
なるので、パドルによる送り作用を良好な状態で発揮さ
せることができる。
【0024】前記搬送部材80とともに、上部ステープ
ル部材に対応させて配置するストッパ装置40は、スト
ッパ41をフレーム42に支持させて、ストッパ41を
用紙搬送路に対して出没可能に設けており、前記ストッ
パ41のフレーム42を支軸を介して揺動させる手段を
設けている。そして、前記ストッパ装置40に対する駆
動を行うために、ソレノイド50を用いた駆動装置を配
置し、ソレノイドリンク51を接続するギヤ53と、前
記ギヤ53の回転をギヤ55に伝達し、駆動軸56に設
けたギヤ55aを介してストッパ41の駆動部のギヤ5
7を駆動し、ストッパ41をフレームの支軸を介して揺
動させるようにする。また、リヤ側のガイド部材60a
の周辺にも同様なストッパが配置されるが、それ等の駆
動機構は、ストッパ41に対するものと同様に構成され
るので、図示を省略している。なお、ストッパ装置40
の動作に関しては、図10以降において詳細に説明する
が、ストッパ41を用紙搬送路を閉じる位置に向けて付
勢するために、スプリング44、54を配置している。
【0025】前記ストッパ41を駆動するギヤ55a
は、駆動軸56に対して摺動可能に設けており、前記駆
動軸56をDカットの断面を有するものとして構成し、
ギヤ55aの軸に対応する軸孔を、駆動軸のDカット断
面に対応させて構成する。そして、前記2つのギヤ5
3、57を介して揺動可能に設けるストッパを上部ステ
ープル装置とともに移動させた際に、ストッパを駆動軸
に沿わせて移動させた任意の位置で、用紙に対する停止
の作用を行わせることができる。なお、前記図3に示す
例において、ソレノイド50による駆動装置および軸5
6に配置するギヤ55等は、アーム部材90aの外側に
配置するものであるが、本発明においては、説明の都合
上、アーム部材の内側に記載している。
【0026】
【用紙の綴じ込みに対応する動作】前述したように、ス
テープル装置の上部ステープル部材に対応させて配置す
るストッパ装置40は、搬送部材80の駆動軸を上昇さ
せる動作に連動させて、用紙搬送路から退避する動作を
行うものである。また、ガイド部材60は、ガイド板部
材70を上昇させる動作により、ガイド板部材70によ
り持ち上げられ、ステープルトレイから離間することに
より、用紙搬送路を大きく開放させるようにする。そし
て、ストッパ41が用紙搬送路を閉じる位置に配置する
場合には、搬送部材80により用紙の先端部をストッパ
に突き当てて整合する作用を行い、用紙の先端部を綴じ
込む端綴じのモードに対応させることができる。これに
対して、ストッパ41が用紙搬送路から退避する位置に
揺動させた状態では、用紙の中綴じのモードに対応させ
て、図1の用紙整合装置12により整合作用を行い、ス
テープル装置を用いた綴じ込みの動作を行わせるように
する。
【0027】前記端綴じのモードを設定した場合には、
各構成部材は、図4に示される状態に位置決めされるも
ので、ステープル装置を構成する上下のステープル部材
21、25に対して、ガイド板部材70とパドル81を
整合位置に位置決めする。また、上部ステープル部材2
1に設けたストッパ41は、用紙搬送路を閉じる位置に
位置決めされる。そして、上流部から排出ローラ装置5
を介して送られてくる用紙Pの先端部を、パドルにより
送り込んでストッパ41に係止させて整合し、用紙の端
の部分に対する綴じ込みの作用を行わせるようにする。
【0028】したがって、前記図4に示される端綴じの
モードでは、ステープル装置の下流部に配置する用紙整
合装置12は作動しない状態におかれる。また、排出ロ
ーラ装置5から排出される用紙を、スイッチバック方式
で、トレイの傾斜に沿わせてステープル装置に向けて滑
り落とすようにして、ステープルトレイ部材10に送り
込むようにすることができる。そして、前記トレイ部材
10に送り込まれた用紙は、ガイド板部材70とステー
プルトレイ部材10の間でパドル81により送り作用を
受けて、用紙Pの端部がガイド部材60のガイド面か
ら、ガイド部材60のガイド面61に沿わせる状態で案
内し、ストッパ41に係止される状態で整合されて、堆
積された用紙に対して端綴じの作用が付与される。
【0029】図5に示す例は、用紙の中綴じを行う状態
を示しているもので、ストッパ41を支軸を介して時計
方向に揺動させて用紙搬送路から退避させ、パドル81
とガイド板部材70を上昇させることにより、用紙の先
端部を第2の用紙整合装置12に向けて送り込むように
する。そして、ステープル装置に対応する位置に配置す
るパドルとガイド板部材および、ストッパの各部材は、
上下のステープル部材の間の間隔よりも大きく退避され
るので、用紙Pが第2の用紙整合装置12に向けて移動
する動作に支障が生じないようにする。また、後述する
ように、上部ステープル部材に対応して配置するガイド
部材は、用紙の先端部が上部ステープル部材の下面に引
っ掛かったりすることがないようにして、案内する作用
を維持できるようにする。
【0030】さらに、前記図5に示されるように、パド
ル81を上方に揺動させた際に、前記パドルの駆動軸に
よる拘束から解放された状態で、ガイド板部材70をス
プリング73により上昇させる状態を示している。そし
て、パドル81を上昇させる動作に追従させて、ガイド
板部材70を上昇させる際に、ガイド板部材70の上昇
位置を制限することにより、パドル81の羽根がガイド
板部材の下面よりも、間隔hだけ上に位置する状態に設
定し、用紙搬送路を通過する用紙に対して障害とならな
いようにしている。また、ストッパ41を揺動させると
ともに、ガイド板部材70を上に揺動させた状態では、
ステープルトレイ部材10と上部のガイド板部材等との
間には、大きな間隔の余裕空間を形成することができる
ので、中綴じモードに対応させて用紙の整合を行う動作
を良好に設定させることができる。なお、前記図5に示
す例では、排出ローラ装置5のオービットローラ5b
を、駆動ローラ5aに対して遊星回転させて、用紙の先
端部をステープル装置に向けて案内する動作を行うよう
にする。さらに、前記排出ローラ装置5では、用紙の後
端部が排出ローラ装置のニップ位置を抜けた状態で、オ
ービットローラ5bを元の位置(図4に示す)に戻すよ
うにしている。前述したようにして、用紙を第2の用紙
整合装置に対応させて位置決めすることにより、用紙の
綴じ込み位置をステープル装置に対応させて位置決めし
て中綴じを行うようにする。
【0031】また、前記図5に示されるように、パドル
81を上昇させることによりガイド板部材70を上昇さ
せる構成は、図6に示されるような関係に設定されてい
るもので、前記ガイド板部材70の先端部の上に乗って
いる状態のガイド部材60を上昇させる。そして、前記
図5に示されるように、リンクが支軸66を介して反時
計方向に揺動した状態で、用紙搬送路を広く開放する。
さらに、前記ガイド部材60とガイド板部材70を上昇
させる動作に連動させて、ストッパ41を揺動させて用
紙搬送路を開放し、用紙Pの先端部を第2の用紙整合装
置に向けて送り込むことができるようになる。
【0032】前記図6に示す例とは別に、本発明におい
ては、図7に示すように、ガイド板部材70とガイド部
材60とを組み合わせて、両部材を連動させた状態で上
昇させる機構を構成することができる。前記図7に示す
例では、ガイド部材60の上流側に凹部64を設け、ガ
イド板部材70の下流側先端部には立上がり部を介して
フランジ74を形成している。そして、前記ガイド板部
材70のフランジ74を、ガイド部材60の凹部64に
挿入して組み合わせることにより、ガイド板部材70を
上昇させた際に両部材による用紙案内面に大きな段差が
生じたりすることがなく、用紙に対する案内作用を良好
な状態で行うことができるものとなる。
【0033】
【ストッパの揺動機構】前記図3に示すように、ソレノ
イド50による駆動手段を設けたストッパ装置40にお
いて、ストッパ41を揺動させるために、前記ソレノイ
ドに対抗させてスプリング44、54をそれぞれ配置し
ており、前記スプリングによりストッパ41を用紙搬送
路に突出させる状態に維持する。前記ソレノイドにより
ストッパ41を用紙搬送路から退避させるための機構
は、図8に示すように構成されているもので、支軸43
を介してギヤ57とストッパのフレーム42を、それぞ
れ揺動や回転可能に支持する。そして、前記ギヤ57か
ら側部に突出させて設けたスタッド部材58を介して、
ストッパ41を支持するフレーム42に伝達することに
より、ストッパ41を揺動させる機構を構成している。
また、前記ストッパ41により用紙搬送路を閉じる位置
を調整するために、カム部材45を配置しており、前記
カム部材45を軸46を介して回転させることにより、
ストッパ41に対する停止位置を調整できるようにす
る。
【0034】前述したように構成したストッパ装置40
において、用紙の端綴じモードを設定した際には、図3
のソレノイドをオフにしてスプリングによりギヤを回転
させるので、図9に示すように、ギヤ55aに対して時
計方向の回転を行わせる。そして、前記ギヤ55aに噛
み合うギヤ57が、軸43を中心にして反時計方向に回
転するので、スタッド部材58がフレーム42を押圧す
る位置から離間し、フレーム42はスプリング44によ
り付勢されるので、カム部材45に当接する位置に停止
される。したがって、ストッパ41は用紙を停止させる
ための基準線Kに対応させて停止保持され、第1の用紙
整合装置に配置するパドルにより送り作用と整合の動作
が行われる。
【0035】また、中綴じモードを設定する場合には、
ソレノイドによりギヤ55aが反時計方向に回転され、
ギヤ57が時計方向に回転されるので、スタッド部材5
5を介してフレーム42を時計方向に揺動させる。そし
て、図10に示すように、ストッパ41を軸43を介し
て揺動させて、用紙の通過経路を幅広く設定して任意の
枚数の用紙を堆積させ得るようにし、中綴じモードに対
応させて第2の用紙整合装置による整合を行わせるよう
にする。また、前記中綴じモードで用紙をステープルト
レイ部材に堆積させる際には、その用紙のサイズの情報
に応じて、図1に示す第2の用紙整合装置の位置決めを
行うことができるので、ステープル装置により用紙の長
さ方向の中央部に対する綴じ込みの動作を容易に行うこ
とができる。
【0036】
【中綴じに対応させて配置する用紙案内装置】前述した
ように構成したステープル装置において、用紙の中綴じ
の動作を行う際には、ステープル装置による綴じ込み位
置の下流部まで用紙を送り込む必要があり、ステープル
装置の部分を通過する用紙にカールが生じている場合に
は、ステープル装置の部分で用紙の先端部が引っ掛かっ
たりすることが懸念される。そこで、上部ステープル部
材21に対して、図11、12に示すように、上部ステ
ープル部材の両側に案内アーム部材100、101をそ
れぞれ支軸102を介して揺動可能に支持させて設けて
いる。そして、前記案内アーム部材においては、下面に
形成する案内面を円弧面として構成し、用紙の先端部が
上向きに突出する状態でカールを生じている状態でも、
前記案内アーム部材の下面に形成する湾曲案内面を介し
て、その用紙のカールの先端部を押し下げる状態で通過
させ得るようにしている。
【0037】前述したようにして、ステープル装置の下
流部に向けて搬送する用紙に対する案内部を構成した場
合に、ステープル装置を用紙の幅方向に移動させて、綴
じ込みの動作を行う際には、ステープル装置による綴じ
込み位置に対して、上部ステープル部材の一方の側部が
用紙の側面から突出する状態が発生する。したがって、
案内アーム部材が用紙の側部から外れた状態では、案内
アーム部材が支軸を中心にして下部に揺動する状態が発
生し、その案内アーム部材の支持部材に復元作用を持た
せないと、次に上部ステープル部材を移動させようとし
た場合に、案内アーム部材が用紙の側面に引っ掛かり、
上部ステープル部材の横移動に支障が生じるという問題
が発生する。そこで、本発明においては、用紙の側面か
ら案内アーム部材が突出する位置では、案内アーム部材
の端部が下部に向けて揺動する状態が生じないようにす
るために、案内アーム部材の上部にレバー部材103を
突出させて設け、前記レバー部材に対応させてレバー案
内部材105を配置している。そして、前記レバー案内
部材105の板カム106に摺動させる状態で、レバー
部材103を案内させることにより、案内アーム部材の
位置決めを行うことができるようにする。
【0038】前記レバー案内部材105に設ける板カム
106では、用紙の幅方向の中央部に凹部107を配置
し、両端部には突部108をそれぞれ設けている。そし
て、前記板カム106に対して案内アーム部材に設けた
レバー部材103を摺動させるようにすることにより、
板カムの中央部の凹部107にレバー部材が摺動する位
置では、案内アーム部材は支軸を介して自由に揺動可能
な状態で案内される。また、レバー案内部材の両側の部
分では、突部108によりレバー部材が押圧される状態
となるので、案内アーム部材の揺動が制限されるため
に、用紙の側部を外れた位置でも、案内アーム部材が下
方に揺動することを防止できる。
【0039】前記図11に示されるように、上部ステー
プル部材21の両側に案内アーム部材100、101を
配置して、上部ステープル部材とともに用紙の幅方向に
移動させながら、用紙に対する綴じ込みの動作を行う場
合には、図13に示されるように、用紙Pの中央部にス
テープル装置が位置するでは、上部ステープル部材2
1の両側の案内アーム部材が用紙に対して押圧する状態
に設定される。これに対して、用紙の両側に上部ステー
プル部材が移動して、の位置では、用紙から外れた
案内アーム部材は非作動位置に固定されて、用紙に対し
て押圧作用を発揮しない状態を維持する。そして、前記
、に示すように、用紙Pの側部に移動させた案内ア
ーム部材を、カム装置を用いて上昇させる位置に保持さ
せた状態では、その後に上部ステープル部材を移動させ
る途中で、レバー案内部材に設けた突部からレバー部材
が外れる位置で案内アーム部材を下降させて、用紙の上
に乗るように制御することが可能である。したがって、
上部ステープル部材を用紙の幅方向に移動させる途中
で、案内アーム部材が用紙の側部に当接したりするよう
な不都合が生じることを防止でき、中綴じの作業を行う
際に、用紙に対する整合の作用に支障が生じたりするこ
とを防止できる。
【0040】また、前記図12に示されるような、上部
ステープル部材の側部に配置する案内アーム部材と同様
な部材は、図14に示すように、ステープル装置の下流
部に配置するストッパ13に対応させて配置することも
できる。前記ストッパ13は、図1にも示されるよう
に、パドル14と組み合わせて用紙の先端部を整合させ
て位置決めするために用いられ、用紙の中綴じに対応さ
せている。そして、前記ストッパ13の上流部に案内ア
ーム部材109を配置して、用紙の先端部を押し下げる
ように案内することにより、用紙に対する整合の動作を
補助させることができ、先端部にカールが生じている用
紙を、ステープル装置を構成する上下のステープル部材
の間を通過させる作用に対応させることができる。
【0041】前記図14に示されるように、上部ステー
プル部材21の両側に案内アーム部材を配置して、ステ
ープル装置の部分を通過する用紙に対する案内機構を構
成する場合には、ステープル装置の下流部の用紙搬送路
を構成する上下のガイド板75、76の間に向けて用紙
を案内するための補助手段を構成する。そして、用紙の
先端部がガイド板の接続部に引っ掛かったりしないよう
に、案内アーム部材により案内することができ、ステー
プル装置の下流部に配置する用紙搬送路を、比較的狭く
構成することが可能である。また、ステープル装置の下
流部の用紙搬送路に対して、多数枚の用紙を堆積させ得
るように構成する場合には、上下のガイド板の間隔を大
きく設定するが、そのような構成の綴じ込み装置を構成
した場合には、用紙の先端部を案内アーム部材109に
より押圧して停止位置に案内することができるので、ス
トッパ13により停止される用紙に乱れが生じることを
防止することもできる。
【0042】また、本発明においては、図15に示すよ
うに、前記図5、6とは異なるガイド板部材の案内手段
を設けることも可能である。前記図15に示す例におい
ては、例えば、ステープル部材による綴じ部の上流部
で、ガイド板部材70の端部とステープル部材との間隔
Lが、大きく設定されている場合に適用することができ
る。また、端綴じの用紙停止に際しても適用が可能なも
ので、カールガイド部材としてのガイド部材60と、前
記ガイド板部材70の間隔に対応させて、前記ガイド部
材60を上流側に大きく突出させる状態に配置し、前記
ガイド部材60を支軸66を介して保持するリンク63
に支持させる。そして、前記リンク63の下流側上部に
向けてカムフォロワー69を突出させて設け、前記カム
フォロワー69をレバー案内部材の突部108aに摺動
させるようにする。
【0043】したがって、前記ガイド部材60をステー
プル部材とともに用紙の幅方向に移動させた際に、ガイ
ド部材60が用紙の端部に当接するような不都合が懸念
される際には、ガイド部材を用紙にと移せさせないよう
に、上昇させた位置に保持できるようにする。前記実施
例において、前記図11に示されたように、用紙の幅方
向の両端部に突出させたレバー案内部材のカムの突部1
08aを配置し、上部ステープル部材が用紙の幅方向に
移動する途中で、カムフォロワー69が突部に対応する
位置まで到達すると、リンク63を介してガイド部材6
0を上昇させることができるようにする。
【0044】さらに、前記図15に示すガイド部材60
の例とは別に、図16に示す例のように、案内アーム部
材100に対する案内機構を構成することも可能であ
る。前記図16に示す例では、上部ステープル部材21
に対して案内アーム部材100の支軸102を上流側に
大きく突出させたブラケットを介して支持させるように
する。そして、前記案内アーム部材100の端部に配置
するレバー部材103をレバー案内部材の板カムの突部
108に係合する位置で、前記レバー部材103を大き
く揺動させ、案内アーム部材100の用紙案内面を大き
く上昇させるようにする。したがって、前記図16に示
す例でも、案内アーム部材がステープル部材とともに用
紙の幅方向に移動する際に、用紙の端部に案内アーム部
材が当接するような不都合が生じることを防止できる。
さらに、本実施例においては、ガイド板部材70の端部
とステープル部材との間隔Lが大きく設定されている場
合に対応させて、ガイド部材を用いずに、案内アーム部
材100のみを用いて、カールガイド部材としての機能
と、図12〜14に示すような用紙に対する案内の機能
を発揮させることができる。なお、前記図15、16に
示す例において、それぞれの機能に合わせて揺動部材と
カムによる案内部材の配置関係を任意に設定することが
できる。
【0045】
【整合用キャリヤ部材の構成と動作】前述した本発明の
実施例では、ステープル装置の上部ステープル部材に対
して、案内アーム部材とガイド部材60とをそれぞれ設
けて、ガイド部材60により端綴じに対応する用紙の先
端部の案内を行うとともに、案内アーム部材100によ
りステープル装置の下流部に送る用紙の案内を行う機構
を構成している。これに対して、本発明においては、図
17に示すように、ガイド部材60と案内アーム部材1
00を1つの整合用キャリヤ部材120に対して設ける
とともに、端綴じに対応するストッパ部材125と、中
綴じに対応するタンパー部材126を一体に設けて、用
紙の案内と整合作用を行う機構を構成することもでき
る。なお、前記図17に示す整合用キャリヤ部材120
は、装置のリヤ側に配置する部材の構成を示しているも
のであって、図18に示すように、整合用キャリヤ部材
120に対応させて、装置のフロント側には整合用キャ
リヤ部材110を配置して、2つの整合用キャリヤ部材
により用紙に対する案内と整合の作用を行わせるように
構成する。
【0046】前記図17に示される整合用キャリヤ部材
120では、2つの摺動部材123、124を設けて、
ステープル装置と平行に移動可能に構成する本体122
の上部に、用紙の移動方向に平行なタンパー部材126
と、前記タンパー部材に対して直角に形成したストッパ
部材125とを一体に設けている。また、前記タンパー
部材126の両側には、支軸127、128をそれぞれ
突出させて設け、ストッパ部材125に対応する支軸1
28には、ガイド部材60を揺動可能に支持させ、他方
の支軸127にはステープル装置の上下のステープル部
材の間を通過する用紙に対応させて、案内アーム部材1
00を配置している。
【0047】そして、前記整合用キャリヤ部材120に
おいては、整合用キャリヤ部材を用紙の幅方向に移動さ
せる手段を用いて駆動し、用紙の端綴じの動作を行う際
には、整合用キャリヤ部材のストッパ部材125を用紙
の正面に対応させる位置に停止させ、用紙をガイド部材
60により規制してストッパ部材125に当接させて整
合作用を行わせることができる。さらに、用紙を中綴じ
の動作に対応させる際には、整合用キャリヤ部材のタン
パー部材126の内側に用紙を案内する状態で、案内ア
ーム部材100により用紙のカールを案内しながら、下
流部の用紙整合装置に向けて送り、その用紙がストッパ
により停止された状態で、タンパー部材126を用紙の
側面に押圧する作用を行わせて、用紙の整合作用を行う
ことができる。
【0048】前記図17に示されるような整合用キャリ
ヤ部材は、図18に示すように、ステープル装置と平行
に移動する装置として構成することができる。前記図1
8に示される実施例において、用紙の幅方向に往復移動
しながら綴じ込みを行うステープル装置は、上下のステ
ープル部材21、25により構成され、装置の両側に配
置するプーリ35、35aの巻き掛けたベルト36によ
り駆動される。また、前記ステープル装置に対して平行
に移動する整合用キャリヤ部材110、120は、用紙
搬送路を横切る状態に配置する2本のガイドロッド14
5、146に対して摺動案内される状態に配置している
もので、駆動装置130に設けたステッピングモータ1
31を用いて駆動する。前記駆動装置130では、モー
タ131の回転をギヤ132を介して駆動軸133に伝
達し、スリップクラッチ部材140を介して、回転可能
なプーリ141を駆動する。前記駆動プーリ141に対
応させて他方の端部にプーリ142を配置し、両プーリ
に対してワイヤ143を巻き掛け、ワイヤ143の一方
の端部を直接接続し、ワイヤの他方の端部をスプリング
144を介して整合用キャリヤ部材120に接続する。
【0049】前記駆動軸に設けた別のクラッチ部材15
0は、駆動プーリ151に対する駆動を行い、テンショ
ン側に配置したプーリ152とに対してワイヤ153を
配置し、前記ワイヤ153の一方の端部を直接接続し、
他方の端部をスプリング154を介して整合用キャリヤ
部材110に接続する。また、前記2つの整合用キャリ
ヤ部材に対する案内を行うガイドロッド145には、整
合用キャリヤ部材120に対するリヤ側の停止限界を規
定するためのストッパ147を配置しており、整合用キ
ャリヤ部材120をリヤ側に移動させる際に、ホームポ
ジション位置に配置するセンサSpに検知された状態で
も、さらに移動しようとした場合に、ストッパ147に
より停止させることができるようにする。前記整合用キ
ャリヤ部材120とは別に、装置のフロント側に位置す
る整合用キャリヤ部材110には、ガイドロッド146
に対してストッパ157と158を配置しており、スト
ッパ157をフロント側の停止限界を規定するものとし
て配置する。これに対して、別のストッパ158はサイ
ドレジにモードに対応させて配置するもので、整合用キ
ャリヤ部材110をストッパ158に対して停止させた
状態では、用紙の一方の側面をフロント側の基準線に沿
わせて搬送する際の案内を行うようにする。しかし、装
置における用紙搬送モードがセンターレジの場合には、
前記ストッパ158を設ける必要はない。
【0050】前述したような駆動装置を用いて、用紙に
対する案内を行う整合用キャリヤ部材においては、ステ
ープル装置の両側に対応させて、整合用キャリヤ部材1
10、120をそれぞれ位置させて設けており、ステー
プル装置により用紙の端綴じを行う際には、2つの整合
用キャリヤ部材のうち片方を用紙の先端部中央に対応さ
せて位置決めする。そして、ストッパ部材115、12
5により用紙の先端部を規制して、ステープル装置によ
る綴じ込みの動作に対応させることができる。また、綴
じ込みの動作の途中で、ステープル装置が整合用キャリ
ヤ部材に当接する状態が生じた場合には、ステープル装
置が整合用キャリヤ部材を押圧し、スリップクラッチ部
材140の作用によって、ドライブシャフト133とプ
ーリ141(151)がスリップすることにより、整合
用キャリヤ部材をステープル装置とともに移動できるよ
うになっている。前記端綴じの動作とは別に、用紙に対
する中綴じを行う場合には、用紙のサイズに対応させ
て、2つの整合用キャリヤ部材110、120のタンパ
ー部材116、126の内面の間隔を設定し、用紙を上
下のステープル部材21、25の間に通過させ、その用
紙を通過させる際には、案内アーム部材によりカールを
押圧して案内させるようにする。さらに、用紙の中綴じ
の動作を行う場合には、用紙が2つの整合用キャリヤ部
材の間を通過して下流部の用紙整合装置により整合され
る際に、整合用キャリヤ部材を用紙の幅方向に対して小
さな振幅で往復移動させて、タンパー部材により用紙の
側面を叩く作用を行うことにより、整合の動作を行わせ
るようにする。
【0051】前記図18に示される整合用キャリヤ部材
とステープル装置は、図19ないし図25にそれぞれ示
すように移動され、用紙に対する整合の動作と、ステー
プル装置による綴じ込み作用の補助を行うことができ
る。図19、20に示す例は、用紙の端綴じに対応させ
る動作を行うもので、図19に示すように、両側の整合
用キャリヤ部材110、120を端部のストッパに対し
て当接し、スリップさせることによって位置決めを行
い、ホームポジション位置の設定を行う。その後で、図
20に示すように、2つの整合用キャリヤ部材を中央部
に向けて移動させる動作を行い、1つのキャリャ部材を
ステープル装置に当接させて、駆動部材に対してスリッ
プさせ、用紙の先端部に対応させて用紙搬送路の中央で
位置決めさせる。そして、その用紙搬送路の中央部で位
置決めしたストッパ部材により用紙の先端部を係止して
整合させ、ステープル装置20により用紙の先端部の綴
じ込みを行うようにする。前記図20に示すようにし
て、ステープル装置により綴じ込みを行う際に、ステー
プル装置を横移動させて綴じ込みの作業を行う場合に
は、ステープル装置の移動経路に停止している整合用キ
ャリヤ部材に対してステープル装置が当接する状態とな
っても、整合用キャリヤ部材の横移動スリップクラッチ
部材によって許容できるようにしている。
【0052】また、図21、22に示す例は、用紙の中
綴じに対応させて2つの整合用キャリヤ部材を配置する
場合を示すもので、図21に示すように、両側の整合用
キャリヤ部材の間に用紙の横幅に対応する間隔Sを設定
し、用紙が整合用キャリヤ部材のタンパー部材の間を通
過できるようにする。さらに、図22に示す例では、中
綴じに対応させて用紙を位置決めした状態で、整合用キ
ャリヤ部材110、120を所定の間隔Sだけ横移動さ
せて、タンパー部材を用いて用紙の側面に対する叩き作
用を行い、用紙の幅方向の整合作用を行わせるようにす
る。
【0053】図23〜25に示す例は、整合用キャリヤ
部材をホームポジション位置に設定して、動作の開始時
の位置決めを行う動作を示しているもので、最初に図2
3に示すように、整合用キャリヤ部材110、120を
それぞれストッパ147、157に当接させる位置に位
置決めする。その後で、図24に示すようにして、2つ
の整合用キャリヤ部材が近接する方向に移動させて、整
合用キャリヤ部材120がセンサSpにより検知される
位置まで移動させる。次いで、図25に示すようにし
て、ステープル装置20を停止の基準線に沿わせる位置
まで移動させて停止させ、次の綴じ込みモードに対応さ
せて待機させる。
【0054】
【綴じ込みの動作の制御】前記図18に示す装置を用い
て、用紙に対する綴じ込みの動作を行う場合には、図2
6ないし図29のフローチャートに示すようなステップ
を踏んで、用紙に対する綴じ込みの作業を行うことがで
きる。図26、27に示すフローチャートは、用紙の端
綴じに対応させる動作を示しているもので、綴じ込みモ
ードを端綴じに対応させて設定して、スタート信号が入
力されると、最初にステップa−1でステープル装置を
端綴じに対応する位置に停止させる。次いで、ステップ
a−2で、2つの整合用キャリヤ部材を用紙の先端部に
対応させる位置に移動させて停止させ、ステップa−3
で用紙を収容する動作を行うとともに、ステップa−4
で用紙に対する整合の動作を行わせるようにする。そし
て、前記ステップa−3、4の動作は1つの製本物に対
応する用紙の枚数だけ継続して行い、綴じ込みを行う用
紙の全部を収容して整合した後で、ステップa−5のク
ランプの動作に移行する。
【0055】前記a−5のステップで用紙の束をクラン
プする動作は、図1に示す排出ローラによるニップを行
うことや、パドルを用紙の上に押圧する等の動作により
行うことができる。その後で、ステップa−6でステー
プル装置により綴じ込みの動作を行い、綴じ込みを終了
した製本物は、ステップa−7で排出トレイ(図1)に
向けて排出部ローラ装置7を駆動して排出させる。そし
て、ステップa−7に続いて、ステップa−8で綴じ込
みの動作を継続する際には、ステップa−3に戻って、
用紙の収容の動作を開始させるようにする。また、前記
ステップa−8で綴じ込みの動作が終了したことが確認
されると、図27のフローチャートに移行し、整合用キ
ャリヤ部材をホームポジション位置に向けて移動させる
動作を行うようにする。
【0056】前記図27のフローチャートにおいては、
最初に、ステップa−9で、2つの整合用キャリヤ部材
をそれぞれ端方向に向けて移動させる動作を、モータの
逆転駆動により行い、ステップa−10のように、整合
用キャリヤ部材をストッパに係止させる位置で逆転を終
了する。次いで、ステップa−11でモータを正転させ
る動作を行い、整合用キャリヤ部材がセンサSpにより
検知するかを判断(ステップa−12)する。さらに、
ステップa−13で、ステープル装置をホームポジショ
ン位置に向けて移動させ、ステップa−14でステープ
ル装置の停止位置を確認した状態で、端綴じのモードに
対応させた動作を終了する。
【0057】図28、27に示す例は、用紙の中綴じの
動作に対応させて、整合用キャリヤ部材とステープル装
置を作動させる順序を示すもので、装置に対して中綴じ
のモードを設定して、スタート信号を入力することによ
り、ステップb−1でステープル装置を1か所目の綴じ
込み位置に移動させる動作を行う。次いで、ステップb
−2で整合用キャリヤ部材を用紙の幅方向の両側に対応
させた位置に移動させ、b−3の用紙収容の動作と、用
紙に対してタンパー部材を用いた整合の動作(ステップ
b−4)とを行わせる。そして、前記b−3、4の動作
を繰り返して実行し、綴じ込む枚数の用紙全部を整合さ
せて堆積させた後で、ステップb−5に移行して用紙を
クランプして保持させ、ステップb−6で第1か所目の
綴じ込みを行う。さらに、ステップb−7でステープル
装置を移動させて、図29のフローチャートに移行す
る。
【0058】図29のフローチャートにおいては、ステ
ップb−8で2か所目の綴じ込みを行って製本作業を終
了し、ステップb−9で製本物を排出する。前記ステッ
プb−9で製本物を排出する際には、製本部の下流側に
配置した紙折り装置に向けて送り出し、用紙の綴じ込み
部を折り込んで、2つ折りにした製本物を排出させるよ
うにする。前記ステップb−9に続いてステップb−1
0に移行し、綴じ込み作業をさらに継続する状態では、
ステップb−11に移行してステープル装置を1か所目
の綴じ込み位置に移動させ、前記図28のステップb−
3に戻り、用紙に対する製本作業を継続させるようにす
る。
【0059】前記ステップb−10で綴じ込み作業が終
了したことが確認されると、ステップb−12に移行し
て、モータを逆回転させて整合用キャリヤ部材を両端部
に向けて移動させる動作を開始し、ステップb−13の
ように、整合用キャリャ部材をストッパに係止する位置
で、逆回転を停止する。次いで、ステップb−14でモ
ータを正転させる動作を行い、整合用キャリャ部材がセ
ンサSpにより検知するかを判断(ステップb−15)
する。さらに、ステップb−16でステープル装置をホ
ームポジション位置に向けて移動させ、ステップb−1
7でステープル装置の停止を確認した状態で、中綴じモ
ードに対応させた動作を終了して、次の綴じ込みの作業
に向けて待機させる。
【0060】したがって、前記図26〜29に示される
ようなフローチャートにしたがった制御の動作を行うこ
とにより、ステープル装置と整合用キャリヤ部材に対し
て、図19〜25に示すように、それぞれの綴じ込みモ
ードに対応させた移動を行わせることができる。そし
て、前記図18に示されたように、ステープル装置と整
合用キャリヤ部材とをそれぞれ個別に移動可能に設け、
用紙に対する綴じ込みの動作を行って、画像形成装置か
ら排出される用紙を製本物として排出させることができ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明の画像形成装置の後処理装置は、
前述したように、用紙搬送路の上下に配置する2つのス
テープル部材を組み合わせて1つのステープル装置を構
成し、前記2つのステープル部材を用紙の幅方向に移動
可能に設けて、綴じ込み位置を任意に選択して、ステー
プル針の打ち込みを行うことができる。そして、ステー
プル装置による端綴じと中綴じの2つのモードを選択可
能に構成し、ステープル装置に対して用紙の先端部を位
置決めして端綴じモードに対応させて整合する場合と、
ステープル装置の下流部に配置するストッパまで用紙を
送り込み、用紙の中央部を綴じ込む中綴じモードに対応
させることが可能である。
【0062】また、本発明の装置では、2つの綴じ込み
モードに対応させて用紙の先端部の整合を行う手段を各
々設け、端綴じのモードを設定する際には、用紙の先端
部のカールに対応させてカール押え手段を設け、用紙に
対する整合を良好な状態で行うことができる。そして、
前記ステープル装置の上流部に配置する上ガイド板の上
に、ステープル装置に配置するカール押え手段を載置す
る状態で配置することにより、上向きのカールが形成さ
れている用紙に対しても、ガイド面に引っ掛かり部が形
成されないので、用紙に対する案内作用を行わせること
ができる。さらに、用紙の中綴じモードに際して、ステ
ープル装置の位置で用紙の通過を許容するために、上部
ステープル部材に対して用紙のカールを押えながら、下
流部の用紙搬送路に向けて用紙の先端部を案内する手段
を設けているので、中綴じモードに対応する整合部での
整合作用を容易に行うことが可能になる。
【0063】前記効果に加えて、中綴じモードに対応さ
せて、上部ステープル部材に配置する用紙の案内を行う
手段を、上部ステープル部材に対して一体に設けること
と、用紙の側面から叩き作用を加えるタンパ部材を一体
にしてキャリヤ部材に組み込み、前記キャリヤを用紙の
幅方向に移動可能に設けることができる。そして、前記
キャリヤに対して2つの作動部材を設けた場合には、用
紙のサイズに対応させてキャリヤを移動させることによ
り、用紙に対する案内と整合作用を発揮させることが可
能になる。したがって、前述したような構成の2種類の
用紙整合部材を配置することにより、後処理装置に対し
て2種類の綴じ込みモードの設定を容易に行うことがで
き、画像形成装置から排出される用紙に対する綴じ込み
の作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の後処理装置の構成を示す説明図であ
る。
【図2】 本発明のステープル装置の構成を示す斜視図
である。
【図3】 本発明のステープル装置に対して配置する用
紙整合部材の構成を示す説明図である。
【図4】 用紙の端綴じに対応する整合装置の位置を示
す説明図である。
【図5】 用紙の中綴じに対応する整合装置の位置を示
す説明図である。
【図6】 ステープル装置に設けるガイド部材をガイド
板部材の上に位置させる例の説明図である。
【図7】 ステープル装置に設けるガイド部材をガイド
板部材の先端部に組み合わせて位置させる例の説明図で
ある。
【図8】 第1の用紙整合装置におけるストッパに対応
させて配置する部材の関係を示す説明図である。
【図9】 図8のストッパを端綴じに対応させて位置決
めする状態の説明図である。
【図10】 図8のストッパを中綴じに対応させて位置
決めする状態の説明図である。
【図11】 ステープル装置に案内アーム部材を取り付
けた装置の構成を示す説明図である。
【図12】 ステープル装置に配置する案内アーム部材
の説明図である。
【図13】 用紙に対する案内アーム部材の動作を示す
説明図である。
【図14】 中綴じに対応する位置に案内アーム部材を
設ける例の説明図である。
【図15】 図6、7と異なるガイド板部材の案内機構
の説明図である。
【図16】 図11と異なる案内アーム部材の案内機構
の説明図である。
【図17】 本発明の整合用キャリヤ部材の構成を示す
説明図である。
【図18】 整合用キャリヤ部材とステープル装置を組
み合わせた装置の構成を示す説明図である。
【図19】 整合用キャリヤ部材とステープル装置のホ
ームポジションの設定の動作を示す説明図である。
【図20】 端綴じに対応させて整合用キャリヤ部材と
ステープル装置の位置決めの動作の説明図である。
【図21】 中綴じに対応する整合用キャリヤ部材とス
テープル装置の位置を示す説明図である。
【図22】 中綴じに対応する用紙の整合の動作の説明
図である。
【図23】 整合用キャリヤ部材の戻しの動作の説明図
である。
【図24】 整合用キャリヤ部材をホームポジション位
置に戻した状態の説明図である。
【図25】 ステープル装置をホームポジション位置に
戻した状態の説明図である。
【図26】 用紙の端綴じに対する動作を示すフローチ
ャートである。
【図27】 各部材を戻す動作を示すフローチャートで
ある。
【図28】 用紙の中綴じに対する動作を示すフローチ
ャートである。
【図29】 各部材を戻す動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 後処理装置、 5 排出ローラ装置、 5b
オービットローラ、7 排出部ローラ装置、 10
ステープルトレイ部材、12 第2の用紙整合装
置、 13 ストッパ、14 パドル、 20
ステープル装置、21 上部ステープル部材、 25
下部ステープル部材、30 駆動装置、 40
ストッパ装置、 41 ストッパ、50 ソレノ
イド、 56 駆動軸、 60 ガイド部材、70
ガイド板部材、 73 スプリング、 80
搬送部材、81 パドル、 83 駆動軸、 90
アーム、95 ソレノイド、 100・101
案内アーム部材、103 レバー部材、 105
レバー案内部材、110・120 整合用キャリヤ
部材、115・125 ストッパ部材、 116、1
26 タンパー部材、130 駆動装置、 140・
150 クラッチ部材、143・153 ワイヤ、
145・146 ガイドロッド、147・157・
158 ストッパ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出された用紙に端綴
    じあるいは中綴じを行う画像形成装置の後処理装置であ
    って、 端綴じあるいは中綴じを行うとともに用紙の閉じ位置に
    応じて用紙の幅方向に移動可能なステープラと、 用紙搬送方向に伸び用紙を載置する用紙載置部と、 前記用紙載置部の端綴じ位置に用紙を位置決めする第1
    の位置と、前記用紙載置部の前記端綴じ位置より用紙搬
    送方向下流の中綴じ位置へ用紙を送る第2の位置とに移
    動可能な端綴じストッパとを備え、 前記端綴じストッパは前記ステープラに設けられ、前記
    ステープラと前記ストッパは、前記用紙の幅方向に共に
    移動することを特徴とする画像形成装置の後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ステープラによる端綴じの際には、
    用紙の正面に対応させる位置に停止し、中綴じの際に
    は、用紙を下流の前記中綴じ位置へ通過させる位置に移
    動可能であり、 前記端綴じの際に、前記ストッパが用紙を止める位置と
    異なる位置で用紙を止める第2の端綴じストッパを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の後
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のストッパは用紙の幅方向に移
    動可能な整合用キャリア部材に設けられることを特徴と
    する請求項2に記載の画像形成装置の後処理装置。
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