JP6117759B2 - 窓パネル付き車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体パネルの窓開口部を窓パネルで開閉可能に覆い、窓パネルを開閉方向に移動する駆動機構を備えた窓パネル付き車体構造に関する。
窓パネル付き車体構造のなかには、車室の車体後方がアウタパネルで仕切られ、アウタパネルの上部に窓ガラス(すなわち、窓パネル)が設けられ、アウタパネルの下部に窓ガラス昇降装置が取り付けられたものが知られている。
具体的には、アウタパネルの下部に車室側に凹む凹部が形成され、凹部に車室の外側から窓ガラス昇降装置が取り付けられる。さらに、凹部が車室の外側からカバーパネルで塞がれることにより、カバーパネルで窓ガラス昇降装置が覆われる。
窓ガラス昇降装置を操作してアウタパネルの窓ガラスを昇降させる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4337577号公報
ところで、窓パネル付き車体構造として、アウタパネルに窓ガラス昇降装置が車室側から取り付けられ、窓ガラス昇降装置が車室側からカバーパネルで覆われるものが考えられる。この窓パネル付き車体構造によれば、例えば、アウタパネルおよびカバーパネル間の隙間から車室内に水が浸入することが考えられる。
このため、アウタパネルおよびカバーパネル間を密封(シール)する必要がある。
アウタパネルおよびカバーパネル間を密封する対策として、アウタパネルやカバーパネルの一方に液状シール材を塗布した状態で、アウタパネルにカバーパネルを車室側から取り付けることが考えられる。
これにより、アウタパネルおよびカバーパネル間を液状シール材で密封することが可能である。
しかし、アウタパネルにカバーパネルを取り付ける際に、カバーパネルの位置合わせ中に、液状シール材を取付位置からずれた位置に接触させてしまうことが考えられる。
この場合、液状シール材を取付位置からずれた位置に接触させた後、カバーパネルを取付位置に合わせて取り付けるため、液状シールが取付位置とは異なる位置に付着してしまう虞がある。
本発明は、液状シールを取付位置に付着させることができる窓パネル付き車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車室を形成する車体パネルの窓開口部を開閉可能に覆う窓パネルと、該窓パネルを開閉方向に移動する駆動機構と、該駆動機構を前記車体パネルとの間に収納するカバーパネルと、を備えた窓パネル付き車体構造において、前記車体パネルおよび前記カバーパネル間を密封する液状シールと、前記カバーパネルに設けられた状態で該カバーパネルの縁部よりも外側に延出され、前記窓パネルを開閉方向に案内するサッシュと、該カバーパネルの縁部よりも外側の位置で該サッシュおよび前記車体パネルに設けられ、該車体パネルに対して前記カバーパネルを位置決めする位置決め手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2は、前記サッシュおよび前記車体パネル間が固体シールで密封されることを特徴とする。
請求項3は、前記固体シールは、前記サッシュから前記カバーパネルまで延出され、前記液状シールは、前記カバーパネルまで延出された前記固体シールの端部よりも前記サッシュ側まで塗布されることを特徴とする。
請求項4は、前記サッシュは、前記カバーパネルよりも上方に延びていることを特徴とする。
請求項5は、前記位置決め手段は、前記車体パネルに設けられた係合部と、前記サッシュに設けられ、前記係合部に対して係合可能に下側に開口するU字溝を有する被係合部と、を備えることを特徴とする。
請求項6は、前記車体パネルに仮保持孔を設け、前記カバーパネルは、前記仮保持孔に挿通されるクリップを備えることを特徴とする。
請求項7は、前記位置決め手段は、前記サッシュのうち前記カバーパネルから最も離れた端部に設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、カバーパネルの縁部よりもサッシュを外側に延出させ、カバーパネルの縁部よりも外側の位置でサッシュおよび車体パネルに位置決め手段を設けた。よって、位置決め手段をカバーパネルから離すことができる。この位置決め手段を用いてカバーパネルを車体パネルの取付位置に位置決めするようにした。
よって、位置決め手段を用いることにより、カバーパネルを車体パネルから離した状態で、車体パネルにカバーパネルを位置決めできる。これにより、液状シールが取付位置からずれた状態で付着することを防止し、液状シールを取付位置に確実に付着させることができる。
液状シールとして、例えば、ブチルシールなどが用いられる。
請求項2に係る発明では、サッシュおよび車体パネル間を固体シールで密封するようにした。
固体シールとは、ゴムシールやスポンジシールなどのように弾性変形(圧縮)させることによりサッシュおよび車体パネル間を密封する部材をいう。
ここで、サッシュおよび車体パネルに位置決め手段が設けられている。よって、位置決め手段を用いてカバーパネルを位置決めする際に、サッシュが車体パネルに接触することが考えられる。
そこで、サッシュおよび車体パネル間を固体シールで密封するようにした。これにより、カバーパネルを位置決めする際に、固体シールが車体パネルに接触しても車体パネルに固体シールが付着することを防止できる。
請求項3に係る発明では、固体シールをサッシュからカバーパネルまで延出させた。さらに、液状シールを固体シールの端部よりもサッシュ側まで塗布した。よって、固体シールや液状シールの延長方向に対して交差する方向に、固体シールの端部および液状シールの端部を重ね合わせる(オーバーラップさせる)ことができる。
これにより、車体パネルおよびカバーパネル間の密封性(シール性)を高めることができる。
請求項4に係る発明では、サッシュをカバーパネルよりも上方に延出させた。すなわち、カバーパネルを位置決め手段よりも下方に位置させることができる。よって、車体パネルからカバーパネルを離した状態でカバーパネルを位置決めした後、位置決め手段を中心としてカバーパネルを車体パネルに近づけるように自重で回動させることができる。
これにより、カバーパネルを車体パネルの取付位置に取り付ける際の取付作業性が向上する。
請求項5に係る発明では、位置決め手段として、車体パネルに設けられた係合部と、サッシュに設けられた被係合部とを備えた。さらに、被係合部にU字溝を形成し、U字溝を下側に開口させることにより係合部に係合可能とした。
よって、係合部にU字溝を係合させて被係合部を係合部に引掛けることにより、カバーパネルの自重で係合部にU字溝の底部が当接してカバーパネルの上下方向が位置決めされる。
さらに、被係合部を係合部に引掛けた状態において、係合部にU字溝の側壁が当接してカバーパネルの左右方向が位置決めされる。
これにより、係合部にU字溝を係合させて被係合部を係合部に引掛けることにより、カバーパネルを上下方向や左右方向に対して位置決めできる。
請求項6に係る発明では、車体パネルに仮保持孔を設け、カバーパネルにクリップを備えた。さらに、このクリップを仮保持孔に挿通させるようにした。よって、位置決め手段を中心としてカバーパネルを車体パネルに近づけるように自重で回動させることにより、クリップを仮保持孔に挿通させることができる。
これにより、カバーパネルを車体パネルの取付位置に取り付ける際の取付作業性が一層向上する。
請求項7に係る発明では、サッシュのうちカバーパネルから最も離れた端部に位置決め手段を設けた。よって、位置決め手段を用いてカバーパネルを位置決めする際に、カバーパネルを車体パネルから十分に離した状態でカバーパネルを位置決めできる。
これにより、液状シールが取付位置からずれた状態で付着することを一層良好に防止できる。
本発明に係る窓パネル付き車体構造を示す斜視図である。 図1の窓パネル付き車体構造を示す分解斜視図である。 図1の3−3線断面図である。 図2の仕切壁部および昇降装置を示す斜視図である。 図2の仕切壁部から昇降装置を外した状態を示す分解斜視図である。 図4の仕切壁部および昇降装置を車室側から見た状態を示す正面図である。 図6の位置決め手段を示す斜視図である。 図7の位置決め手段を示す分解斜視図である。 図5の仕切壁部から昇降装置を車両後方から見た状態を示す背面図である。 図6の10−10線断面図である。 図6の11−11線断面図である。 図9の昇降装置を示す背面図である。 図6の13−13線断面図である。 本発明に係る位置決め手段の右スタッドボルトに右フックを引掛ける例を説明する図である。 本発明に係るカバーパネルを車体パネルの取付位置に仮保持する例を説明する図である。 本発明に係るカバーパネルおよびサッシュを車体パネルの取付位置に取り付けた状態を説明する図である。 本発明に係るカバーパネルの挿通孔から車室に水が浸入することを防止する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る窓パネル付き車体構造10について説明する。以下、窓パネル付き車体構造10を車体構造10と略記する。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車室11内に設けられた乗員用シート12と、乗員用シート12の車体後方に設けられた仕切壁部15と、仕切壁部15を車室11側から覆う不織布などの内装部材16と、仕切壁部15に設けられた窓ガラス(窓パネル)35を昇降させる昇降装置21とを備えている。
乗員用シート12は、車幅方向右寄りに設けられるドライバシート(第1シート)13と、車幅方向左寄りに設けられるパッセンジャシート(第2シート)14とを備えている。
ドライバシート13が車幅方向右寄りに設けられ、パッセンジャシート14が車幅方向左寄りに設けられることにより、ドライバシート13およびパッセンジャシート14が車幅方向に間隔をおいて設けられている。
よって、ドライバシート13およびパッセンジャシート14間に中央空間26が形成される。
図3、図4に示すように、仕切壁部15は、車室11および後室27を仕切る車体パネル31と、車体パネル31から車体前方に向けて張り出された後部ルーフ部32と、車体パネル31の窓開口部47(図5参照)に設けられるサッシュ34と、サッシュ34に昇降自在に支持される窓ガラス35とを備えている。
車体パネル31には、窓開口部47の左側に左窓ガラス36が固定され、窓開口部47の右側に右窓ガラス37が固定されている。
さらに、仕切壁部15は、昇降装置21の駆動機構22を覆うカバーパネル38と、カバーパネル38を車体パネル31に対して位置決めする位置決め手段41(図7参照)と、カバーパネル38を車体パネル31に仮止めする仮保持手段42と、車体パネル31およびカバーパネル38間を密封する液状シール43と、サッシュ34および車体パネル31間を密封する固体シール44(図6参照)とを備えている。
車体パネル31は、ドライバシート13およびパッセンジャシート14の車体後方において、車幅方向に向けて略鉛直に配置されている。車体パネル31で車室11の後壁が形成され、車体パネル31の車体後方に後室27が形成されている。
図5、図6に示すように、車体パネル31は、車室11の後部を仕切る一般面46と、一般面46の上部中央に形成された窓開口部47と、窓開口部47の下左側に設けられた左凹部48と、窓開口部47の下右側に設けられた右凹部49とを備えている。一般面46で車室11の後部を仕切る後壁部が形成されている。
窓開口部47は、ドライバシート13およびパッセンジャシート14(図1参照)の間に設けられている。右凹部49がドライバシート13の車体後方に設けられ、左凹部48がパッセンジャシート14の車体後方に設けられている。
左凹部48および右凹部49は、窓ガラス35や一般面46よりも車体後方へ向けて凹むように凹状に形成され、車室11側に向けて開口されている。すなわち、左凹部48および右凹部49は後室27(図3参照)内に膨出するように形成されている。
左凹部48にはパッセンジャシート14(図2参照)のシートベルトを巻き取るリトラクタ機構が収納される。右凹部49にはドライバシート13(図2参照)のシートベルトを巻き取るリトラクタ機構や、昇降装置21の作動部23が収納される。
このように、車体パネル31の車体後方に後室27を備え、後室27内に左凹部48および右凹部49を膨出させた。これにより、左凹部48および右凹部49を車両の意匠面(すなわち、車両外面)に突出させないようにできるので、車両のデザイン性(外観性)を良好に確保できる。
図7、図8に示すように、窓開口部47の周縁部47aが後面視略矩形状に形成され(図5も参照)、周縁部47aにサッシュ34が車室11側から取り付けられている。
すなわち、サッシュ34は、周縁部47aの左側縁47bに取り付けられる左脚部51と、周縁部47aの右側縁47cに取り付けられる右脚部52と、左脚部51の上端部51aおよび右脚部52の上端部52aに架け渡された頂部53とを備えている。
頂部53は周縁部47aの上縁47dに取り付けられている。窓開口部47の周縁部47aおよびサッシュ34間に固体シール44が介在されている。
図9、図10に示すように、左脚部51、右脚部52および頂部53でサッシュ34が後面視略U字状(コ字状)に形成されている。左脚部51の下端部51bおよび右脚部52の下端部52bがカバーパネル38の上端部(縁部)38aに車体後方側から設けられている。これにより、カバーパネル38の上端部38aよりもサッシュ34が上方(外側)に延出された状態で、カバーパネル38にサッシュ34が取り付けられている。
サッシュ34の裏面34aに固体シール44が接着されている。裏面34aは、窓開口部47の周縁部47aに対向する面である。よって、サッシュ34が窓開口部47の周縁部47aに車室11側から取り付けられた状態において、サッシュ34の裏面34aおよび窓開口部47の周縁部47a間が固体シール44で水密状に密封されている。
固体シール44とは、ゴムシールやスポンジシールなどのように弾性変形(圧縮)させることによりサッシュおよび車体パネル間を密封する部材をいう。
ここで、固体シール44の左下端部(端部)44aが左脚部51の下端部51bからカバーパネル38の左側上部38bまで延出されている。よって、固体シール44の左下端部44aが液状シール43の左上端部43aの車幅方向内側に設けられている。換言すれば、液状シール43の左上端部43aが、固体シール44の左下端部44aよりも左脚部51側まで塗布されている。
これにより、固体シール44の左下端部44aおよび液状シール43の左上端部43aが車幅方向(すなわち、左下端部44aや左上端部43aの延長方向に対して交差する方向)において重ね合わされている。
さらに、固体シール44の右下端部(端部)44bが右脚部52の下端部52bからカバーパネル38の右側上部38cまで延出されている。よって、固体シール44の右下端部44bが液状シール43の右上端部43bの車幅方向内側に設けられている。換言すれば、液状シール43の右上端部43bが、固体シール44の右下端部44bよりも右脚部52側まで塗布されている。
これにより、固体シール44の右下端部44bおよび液状シール43の右上端部43bが車幅方向(すなわち、右下端部44bや右上端部43bの延長方向に対して交差する方向)において重ね合わされている。
図11に示すように、固体シール44の左下端部44aおよび液状シール43の左上端部43aが車幅方向において重ね合わされることにより、車体パネル31の一般面46およびカバーパネル38の左側シール部57間の密封性(シール性)が高められる。
同様に、固体シール44の右下端部44bおよび液状シール43の右上端部43b(図9参照)が車幅方向において重ね合わされることにより、車体パネル31の一般面46およびカバーパネル38の右側シール部57間の密封性(シール性)が高められている。
図6、図9に示すように、サッシュ34の左脚部51および右脚部52に窓ガラス35が昇降自在に支持されている。サッシュ34に沿って窓ガラス35を上昇させることにより、窓開口部47(図8参照)が窓ガラス35で閉じた状態に覆われる。
一方、サッシュ34に沿って窓ガラス35を下降させることにより、窓開口部47の下方に窓ガラス35が配置されて窓開口部47が開けられる。
カバーパネル38は、窓開口部47の下方に設けられ、車体パネル31から車体前方に膨出される膨出部56(図13も参照)と、膨出部56の外周(すなわち、左側部56a、右側部56bおよび底部56c)に沿って設けられるシール部57と、シール部57から外方に向けて張り出されるフランジ58とを備えている。
膨出部56は、後面視略矩形状に形成され、底部56cの車幅方向中央が下方へ僅かに突出されている。すなわち、底部56cが後面視略湾曲状に形成されている。
膨出部56は、底部56cよりも上方で、かつ、車幅方向右側に一対の挿通孔61が形成されている。一対の挿通孔61にはグロメット62がそれぞれ取り付けられている。一対のグロメット62には昇降装置21の駆動ワイヤー77が挿通されている。
ここで、車体パネル31のうち膨出部56の底部56cに対応する部位に水抜孔63が形成されている。
シール部57は、膨出部56の外周(具体的には、左側部56a、右側部56bおよび底部56c)に沿って平面視略U字状に形成されている。このシール部57は、車体前方に向けて凹むように断面溝状に形成されている(図11も参照)。
シール部57に液状シール43が塗布されている。液状シール43として、例えば、ブチルシールなどが用いられる。
液状シール43は、一般的に、固体シール44よりも安価で、かつ、取付作業性が高い。よって、液状シール43を用いることによりコストを抑え、さらに、生産性を高めることができるので、接着剤として液状シール43を用いることが好ましい。
カバーパネル38のフランジ58が、車体パネル31に車室11側から複数のボルト65・ナット66(ナット66は図13参照)や左右のクリップ107で取り付けられる。これにより、車体パネル31に車室11側からカバーパネル38が取り付けられている。
この状態において、車体パネル31の一般面46およびシール部57間が液状シール43で水密状に密封されている(図11も参照)。
左右のクリップ107は、仮保持手段42の一部を構成する部材である。
カバーパネル38が車体パネル31に取り付けられることにより、カバーパネル38の膨出部56および車体パネル31の一般面46間に収納空間71が形成されている。収納空間71の左側部、右側部および底部71aが液状シール43で密封されている。
収納空間71が窓開口部47の下方に形成され、膨出部56の底部56cの中央に収納空間71の底部71aが形成されている。よって、収納空間71の底部71aよりも上方に膨出部56の一対の挿通孔61が配置されている。
収納空間71の車幅方向中央に昇降装置21の駆動機構22が収納されている。さらに、収納空間71には、サッシュ34から下降した窓ガラス35が収納される。
収納空間71は、窓ガラス35が収納可能な形状に抑えられている。よって、収納空間71の形状を窓ガラス35に合わせて決めることができ、収納空間71を必要以上に大きくする必要がない。
換言すれば、カバーパネル38の幅寸法、高さ寸法や車室11側への張出寸法などを窓ガラス35に合わせて決めることができる。よって、カバーパネル38を必要以上に大きくする必要がなく、カバーパネル38の形状を小さく抑えることができる。
これにより、カバーパネル38が大形化することを好適に抑えることができる。
加えて、カバーパネル38の外側に作動部23を設けるようにした。よって、収納空間71に作動部23を収納する必要がない。これにより、カバーパネル38の形状を、窓ガラス35を収納可能な範囲で可能な限り小さくでき、特に、カバーパネル38の車室11側への張出しを一層好適に抑えることができる。
昇降装置21は、窓開口部47を開閉する方向に窓ガラス35を昇降させる駆動機構22と、駆動機構22を作動させる作動部23とを備えている。駆動機構22が収納空間71の車幅方向中央に収納され、作動部23が収納空間71の外側に配置されている。
図9、図12に示すように、駆動機構22は、膨出部56の車幅方向中央に略鉛直状に取り付けられたスライダガイド73と、スライダガイド73に昇降自在に支持されたスライダ74と、スライダ74の上端部に設けられた上ワイヤガイド75と、スライダ74の下端部に設けられた下ワイヤガイド(案内部)76と、上ワイヤガイド75および下ワイヤガイド76で案内される駆動ワイヤー77とを備えている。
駆動機構22は、サッシュ34の下方に配置され、駆動ワイヤー77の一部77aを除いて収納空間71に収納されている。収納空間71の底部71aで、かつ、一対の挿通孔61の下方に下ワイヤガイド76が配置されている。
駆動ワイヤー77の一部77aは、収納空間71から作動部23まで延ばされ、作動部23の駆動モータ81に連結されている。
スライダ74に一対のガラスホルダ79が取り付けられ、各ガラスホルダ79に窓ガラス35の下中央部35aが取り付けられている。スライダ74には駆動ワイヤー77の上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cが連結されている。
具体的には、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cが下ワイヤガイド76からスライダガイド73に沿って窓ガラス35の昇降方向(矢印A方向)に延出されている。延出された下降ワイヤー部77cがスライダ74に連結されている。また、延出された上昇ワイヤー部77bが上ワイヤガイド75を経てスライダ74に連結されている。
上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cは下ワイヤガイド76を経てグロメット62を介して挿通孔61に挿通されている。下ワイヤガイド76が一対の挿通孔61の下方に配置されている。
よって、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cは、下ワイヤガイド76から挿通孔61に向けて矢印A方向とは異なる方向(矢印B方向)に延びている。上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cは、グロメット62を介して挿通孔61に挿通され、カバーパネル38の外側(すなわち、収納空間71の外側)に延ばされ、駆動モータ81に連結されている。
ここで、一対の挿通孔61が収納空間71の底部71aよりも上方に設けられている。よって、例えば、駆動機構22で窓ガラス35を昇降する際に収納空間71に入り込んだ水が、一対の挿通孔61を経て車室11(図4参照)側に浸入することが抑えられる。
加えて、収納空間71の底部71a(すなわち、車体パネル31)に水抜孔63が形成されている。よって、収納空間71に入り込んだ水は、水抜孔63を経て収納空間71の外側に排出される。これにより、収納空間71に入り込んだ水が、一対の挿通孔61より上方に位置することを一層好適に防止できる。
また、一対の挿通孔61が下ワイヤガイド76よりも上方に設けられている。よって、窓ガラス35の昇降方向に沿って延出された上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cが、下ワイヤガイド76から一対の挿通孔61に向けて矢印B方向の上り勾配に配索されている。
これにより、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cを伝って下ワイヤガイド76まで流れてきた水が、下ワイヤガイド76から上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cを伝って一対の挿通孔61まで流れることが防止される。
駆動ワイヤー77は作動部23の駆動モータ81に連結されている。作動部23は、収納空間71の外側(すなわち、カバーパネル38の外側)に設けられている。作動部23は、駆動ワイヤー77が連結される駆動モータ81と、駆動モータ81を右凹部49(図6参照)に取り付けるモータブラケット82とを備えている。
図3、図6に示すように、モータブラケット82は、駆動モータ81とともに右凹部49の底部49aに複数のボルト84・ナット85で取り付けられる。これにより、駆動モータ81がモータブラケット82で右凹部49に収納した状態に支持される。
ここで、右凹部49がドライバシート13の車体後方に配置されている。よって、右凹部49に収納された駆動モータ81がドライバシート13の車体後方に設けられている。
また、ドライバシート13およびパッセンジャシート14が車幅方向に間隔をおいて設けられている。さらに、ドライバシート13およびパッセンジャシート14の車体後方に作動部23(すなわち、駆動モータ81)が設けられている。
よって、ドライバシート13およびパッセンジャシート14間の中央空間26(図1参照)に駆動モータ81を突出させないように配置できる。これにより、ドライバシート13およびパッセンジャシート14間の中央空間26を荷物置きなどに有効利用することができる。
さらに、右凹部49に駆動モータ81を収納させることにより、車体パネル31の一般面46から駆動モータ81が車体前方に突出しないように抑えることができる。よって、駆動モータ81とドライバシート13との間隔(クリアランス)86を比較的大きく確保できる。
これにより、ドライバシート13やパッセンジャシート14を車体パネル31側に近づけて配置できるので車室11の室内空間を良好に確保できる。
また、右凹部49に駆動モータ81を収納させた状態において、モータブラケット82のカバー部83で駆動モータ81が車体前方側から覆われている。よって、可撓性を有する不織布などの内装部材16で右凹部49を覆った状態において、右凹部49を覆う内装部材16をモータブラケット82のカバー部83で支えることができる。
これにより、車室11内の乗員や荷物などが駆動モータ81に接触することをモータブラケット82のカバー部83で防止でき、駆動モータ81をモータブラケット82で保護できる。
さらに、カバー部83の前面83aが車体パネル31の一般面46と同一面(すなわち、面一)になるように配置されている。よって、内装部材16のうち、モータブラケット82の前面83aと車体パネル31の一般面46との間に位置する部位16aが段差状に変形することを防止できる。
これにより、カバー部83の前面83aや車体パネル31の一般面46を覆う内装部材16を平坦に配置でき、外観性を高めることができる。
図9に戻って、昇降装置21によれば、駆動モータ81が作動することにより駆動ワイヤー77が駆動する。駆動ワイヤー77が駆動することにより、上昇ワイヤー部77bでスライダ74を上昇させ、下降ワイヤー部77cでスライダ74を下降させる。
このように、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cでスライダ74を昇降させることにより、スライダ74とともに窓ガラス35を昇降させることができる。
図7、図13に示すように、カバーパネル38を車体パネル31に取り付ける際に、カバーパネル38やサッシュ34が位置決め手段41で車体パネル31に位置決めされる。
位置決め手段41は、車体パネル31に設けられる係合部91と、サッシュ34に設けられて係合部91に係合可能な被係合部95とを備えている。
係合部91は、車体パネル31のうち窓開口部47の左右側に設けられた左スタッドボルト92および右スタッドボルト93を備えている。
図8に示すように、左スタッドボルト92は、車体パネル31の上部31aのうち窓開口部47の左側部31bからねじ部92aが車室11側に向けて突出された状態で、左側部31bに固定されている。すなわち、左スタッドボルト92は、窓開口部47の左上角部47eから車幅方向外側に隣接して設けられている。
右スタッドボルト93は、左スタッドボルト92と同様に、車体パネル31の上部31aのうち窓開口部47の右側部31cからねじ部93aが車室11側に向けて突出された状態で、右側部31cに固定されている。すなわち、右スタッドボルト93は、窓開口部47の右上角部47fから車幅方向外側に隣接して設けられている。
被係合部95は、サッシュ34のうち左脚部51の上端部51aから車幅方向外側に張り出された左フック96と、サッシュ34のうち右脚部52の上端部52aから車幅方向外側に張り出された右フック101とを備えている。
すなわち、左フック96がサッシュ34の左上角部34bに設けられ、右フック101がサッシュ34の右上角部34cに設けられている。
左フック96は、左スタッドボルト92のねじ部92aに車室11側から係合可能に、下側に向けて開口するU字溝97を有する。U字溝97は、略水平に形成された溝底部97aと、溝底部97aの内端から下方に略鉛直に延びる溝側部97bとを有する。
左フック96を左スタッドボルト92のねじ部92aに係合させた状態で、ねじ部92aに溝底部97aおよび溝側部97bが接触する。
右フック101は、左フック96と同様に、右スタッドボルト93のねじ部93aに車室11側から係合可能に、下側に向けて開口するU字溝102を有する。U字溝102は、略水平に形成された溝底部102aと、溝底部102aの内端から下方に略鉛直に延びる溝側部102bとを有する。
右フック101を右スタッドボルト93のねじ部93aに係合させた状態で、ねじ部93aに溝底部102aおよび溝側部102bが接触する。
左フック96が左スタッドボルト92のねじ部92aに上方から引掛けられることにより、ねじ部92aに左フック96のU字溝97が係合される。同様に、右フック101が右スタッドボルト93のねじ部93aに引掛けられることにより、ねじ部93aに右フック101のU字溝97が係合される。
この状態において、カバーパネル38およびサッシュ34の自重で、左フック96の溝底部97aが左スタッドボルト92のねじ部92aに接触する。同様に、右フック101の溝底部102aが右スタッドボルト93のねじ部93aに接触する。
これにより、左スタッドボルト92および右スタッドボルト93の各ねじ部92a,93aでカバーパネル38の上下方向(すなわち、高さ方向)が位置決めされる。
さらに、左スタッドボルト92のねじ部92aに左フック96が引掛けられることにより、U字溝97の溝側部97bがねじ部92aに接触する。同様に、右スタッドボルト93のねじ部93aに右フック101が引掛けられることにより、U字溝102の溝側部102bがねじ部93aに接触する。
よって、左スタッドボルト92および右スタッドボルト93の各ねじ部92a,93aでカバーパネル38の左右方向が位置決めされる。
このように、左スタッドボルト92のねじ部92aに左フック96が引掛けられ、右スタッドボルト93のねじ部93aに右フック101が引掛けられることにより、カバーパネル38やサッシュ34が上下方向や左右方向に対して位置決めされる。
カバーパネル38(図4参照)やサッシュ34の位置決めを容易に、かつ、確実におこなうことができる。
図6、図8に示すように、左スタッドボルト92が窓開口部47の左上角部47eに隣接して設けられ、右スタッドボルト93が窓開口部47の右上角部47fに隣接して設けられている。
よって、左スタッドボルト92のねじ部92aに左フック96を引掛けるために、サッシュ34の最上位となる左上角部34bに左フック96が設けられる。また、右スタッドボルト93のねじ部93aに右フック101を引掛けるために、サッシュ34の最上位となる右上角部34cに右フック101が設けられる。
すなわち、位置決め手段41の左フック96および右フック101がカバーパネル38から最も離れた上端部34b,34cに設けられている。よって、左スタッドボルト92および右スタッドボルト93に左フック96および右フック101を引掛けた状態で、カバーパネル38を車室11側に傾斜させて車体パネル31から離すことができる。
よって、位置決め手段41を用いてカバーパネル38を位置決めする際に、カバーパネル38を車体パネル31から離した状態で位置決めできる。これにより、液状シール43が車体パネル31の取付位置からずれた状態で付着することを防止できる。
この状態から、カバーパネル38が左スタッドボルト92および右スタッドボルト93を支点にして車室11側から車体パネル31に近づけるように回動され、カバーパネル38やサッシュ34が車体パネル31の取付位置に位置決めされた状態で配置される。
ここで、位置決め手段41の左フック96および右フック101がカバーパネル38から最も離れた端部34b,34cに設けられている。これにより、カバーパネル38やサッシュ34の自重を効率よく利用して、カバーパネル38やサッシュ34が車体パネル31の取付位置まで円滑に回動される。
図7に示すように、カバーパネル38やサッシュ34が車体パネル31の取付位置に配置された状態で、左スタッドボルト92のねじ部92aに左ナット104がねじ結合される。同様に、右スタッドボルト93のねじ部93aに右ナット105がねじ結合される。
これにより、左フック96が車体パネル31の上部31aに取り付けられる。
図9、図13に示すように、カバーパネル38および車体パネル31に仮保持手段42が備えられている。仮保持手段42は、カバーパネル38に取り付けられた左右のクリップ107と、車体パネル31に設けられて左右のクリップ107を挿通可能な左右の係止孔(仮保持孔)108(図5参照)とを備えている。
左クリップ107がカバーパネル38の左側フランジ58に取り付けられ、右クリップ107がカバーパネル38の右側フランジ58に取り付けられている。
よって、位置決め手段41を中心としてカバーパネル38を車室11側から車体パネル31に近づけるように自重で回動させることにより、左クリップ107が左係止孔108に係止され、右クリップ107が右係止孔108に係止される。
よって、カバーパネル38が左クリップ107および右クリップ107で車体パネル31の取付位置に仮保持される。これにより、カバーパネル38を車体パネル31の取付位置に取り付ける際の取付作業性を向上させることができる。
つぎに、車体パネル31にカバーパネル38およびサッシュ34を取り付ける例を図14〜図16に基づいて説明する。なお、図14〜図16においては取付作業の理解を容易にするために位置決め手段41や仮保持手段42の右側部材についてのみ説明して左側部材の説明を省略する。
図14(a)に示すように、カバーパネル38のフランジ58に仮保持手段42の左右のクリップ107を取り付ける。さらに、カバーパネル38のシール部57に液状シール43を塗布し、サッシュ34の裏面34aに固体シール44を接着する。
図14(b)に示すように、位置決め手段41の右スタッドボルト93(具体的には、右スタッドボルト93のねじ部93a)に右フック101を車室11側から矢印Cの如く引掛ける。
図15(a)に示すように、右スタッドボルト93に右フック101を引掛けることにより、カバーパネル38やサッシュ34を上下方向や左右方向に対して位置決めする。
ここで、位置決め手段41の右フック101はカバーパネル38から最も離れた端部34cに設けられている。よって、右スタッドボルト93に右フック101を引掛けた状態において、カバーパネル38とともに液状シール43を車体パネル31の一般面46から車体前方側に十分に離すことができる。
これにより、カバーパネル38を位置決めする前に、液状シール43が一般面46の取付位置からずれた状態で付着することを防止できる。
ここで、右フック101がサッシュ34に設けられている。よって、右フック101を右スタッドボルト93に引掛けた状態において、サッシュ34が車体パネル31に接触することが考えられる。
そこで、サッシュ34に固体シール44を接着するようにした。これにより、右フック101を右スタッドボルト93に引掛けた状態において、固体シール44が車体パネル31に接触しても車体パネル31に固体シール44が付着することを防止できる。
これにより、カバーパネル38やサッシュ34を車体パネル31の取付位置に取り付ける際の取付作業性を高めることができる。
右フック101を右スタッドボルト93に引掛けた状態において、右スタッドボルト93を中心にしてカバーパネル38およびサッシュ34を矢印Dの如く車体パネル31に近づける。
ここで、カバーパネル38は右スタッドボルト93よりも下方に配置されている。よって、右スタッドボルト93を中心にしてカバーパネル38およびサッシュ34を矢印Dの如く車体パネル31の取付位置に近づける際に、カバーパネル38およびサッシュ34の自重を利用して各部材38,34を矢印D方向に容易に回動させることができる。
これにより、カバーパネル38やサッシュ34を車体パネル31(具体的には、一般面46)の取付位置に取り付ける際の取付作業性を一層高めることができる。
カバーパネル38やサッシュ34を一般面46の取付位置に近づけることにより、カバーパネル38の右クリップ107が車体パネル31の右係止孔108に向けて矢印Eの如く移動する。
図15(b)に示すように、カバーパネル38やサッシュ34が一般面46の取付位置に接触するとともに、右クリップ107が右係止孔108に挿通する。右クリップ107が右係止孔108に挿通することにより、カバーパネル38やサッシュ34を一般面46の取付位置に仮保持する。
これにより、カバーパネル38の液状シール43を一般面46の取付位置に確実に付着させることができる。同時に、サッシュ34の固体シール44を一般面46の取付位置に確実に接着させることができる。
カバーパネル38やサッシュ34が一般面46の取付位置に仮止めされた状態で、右スタッドボルト93に右ナット105を矢印Fの如く締結する。右スタッドボルト93および右ナット105で一般面46の取付位置に右フック101を固定する。
図16(a)に示すように、右スタッドボルト93および右ナット105で一般面46の取付位置に右フック101を固定した状態で、複数のボルト65を各ナット66に矢印Gの如くねじ結合する。
図16(b)に示すように、カバーパネル38のフランジ58を複数のボルト65・ナット66で一般面46の取付位置に取り付ける。これにより、カバーパネル38およびサッシュ34を一般面46の取付位置に取り付ける作業が完了する。
このように、右フック101を右スタッドボルト93に引掛けることにより、液状シール43が取付位置からずれた状態で付着することを容易に防止できる。さらに、カバーパネル38およびサッシュ34の自重を利用して各部材38,34を車体パネル31の取付位置に容易に仮保持できる。
これにより、カバーパネル38やサッシュ34を車体パネル31の一般面46に取り付ける際の取付作業性を高めることができる。
ついで、カバーパネル38の挿通孔61から車室11(図16(b)参照)側に水が浸入することを防止する例を図17に基づいて説明する。
図17に示すように、挿通孔61が収納空間71の底部71aよりも上方に設けられている。よって、窓ガラス35の昇降の際に収納空間71に入り込んだ水112が挿通孔61より上方に位置することを防止できる。
これにより、収納空間71に浸入した水112が一対の挿通孔61を経て車室11側に浸入することを抑制できる。
また、挿通孔61が下ワイヤガイド76よりも上方に設けられ、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cが下ワイヤガイド76から一対の挿通孔61に向けて上り勾配に配索されている。
よって、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cを伝って下ワイヤガイド76まで矢印Hの如く流れてきた水112が、下ワイヤガイド76から上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cを伝って一対の挿通孔61まで流れることを防止できる。
これにより、上昇ワイヤー部77bおよび下降ワイヤー部77cを伝って下ワイヤガイド76まで流れてきた水112が、一対の挿通孔61を経て車室11側に浸入することを抑制できる。
なお、本発明に係る窓パネル付き車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、窓ガラス35を昇降させる構成に本発明を適用する例について説明したが、これに限らないで、例えば、窓ガラス35を左右方向に移動させる構成に本発明を適用させることも可能である。
また、前記実施例では、駆動モータ81を右凹部49に収納させてドライバシートの車体後方に配置させる例について説明したが、これに限らないで、例えば、駆動モータ81を左凹部48に収納させてパッセンジャシートの車体後方に配置させることも可能である。
さらに、前記実施例では、カバーパネル38の縁部よりも外側にサッシュ34が延びるように取り付ける例として、サッシュがカバーパネル38の上端部38aよりも上方に延びる内容について説明したが、サッシュ34が延びる方向は上方に限定するものではない。
例えば、カバーパネル38の側端部よりも横方向にサッシュ34が延びるように取り付けることも可能である。
また、前記実施例では、窓パネルとして窓ガラス35を例示するが、これに限定するものではなく、例えば、樹脂製のパネルを窓パネルとして用いることも可能である。
さらに、前記実施例で示した車体構造、駆動機構、車体パネル、サッシュ、窓ガラス、カバーパネル、位置決め手段、液状シール、固体シール、窓開口部、左右のスタッドボルト、左右のフック、U字溝、左右のクリップおよび左右の係止孔などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明の車体構造は、車体パネルの窓開口部が窓パネルで開閉可能に覆われ、この窓パネルを開閉方向に移動する駆動機構を備えた自動車への適用に好適である。
10 車体構造(窓パネル付き車体構造)
11 車室
22 駆動機構
31 車体パネル
34 サッシュ
35 窓ガラス(窓パネル)
38 カバーパネル
38a カバーパネルの上端部(カバーパネルの縁部)
41 位置決め手段
43 液状シール
44 固体シール
47 窓開口部
65 左右のスタッドボルト(係合部)
96,101 左右のフック(被係合部)
97,102 U字溝
107 左右のクリップ(クリップ)
108 左右の係止孔(仮保持孔)

Claims (7)

  1. 車室を形成する車体パネルの窓開口部を開閉可能に覆う窓パネルと、該窓パネルを開閉方向に移動する駆動機構と、該駆動機構を前記車体パネルとの間に収納するカバーパネルと、を備えた窓パネル付き車体構造において、
    前記車体パネルおよび前記カバーパネル間を密封する液状シールと、
    前記カバーパネルに設けられた状態で該カバーパネルの縁部よりも外側に延出され、前記窓パネルを開閉方向に案内するサッシュと、
    該カバーパネルの縁部よりも外側の位置で該サッシュおよび前記車体パネルに設けられ、該車体パネルに対して前記カバーパネルを位置決めする位置決め手段と、
    を備えることを特徴とする窓パネル付き車体構造。
  2. 前記サッシュおよび前記車体パネル間が固体シールで密封されることを特徴とする請求項1記載の窓パネル付き車体構造。
  3. 前記固体シールは、
    前記サッシュから前記カバーパネルまで延出され、
    前記液状シールは、
    前記カバーパネルまで延出された前記固体シールの端部よりも前記サッシュ側まで塗布されることを特徴とする請求項2記載の窓パネル付き車体構造。
  4. 前記サッシュは、前記カバーパネルよりも上方に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の窓パネル付き車体構造。
  5. 前記位置決め手段は、
    前記車体パネルに設けられた係合部と、
    前記サッシュに設けられ、前記係合部に対して係合可能に下側に開口するU字溝を有する被係合部と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の窓パネル付き車体構造。
  6. 前記車体パネルに仮保持孔を設け、
    前記カバーパネルは、
    前記仮保持孔に挿通されるクリップを備えることを特徴とする請求項4または請求項5記載の窓パネル付き車体構造。
  7. 前記位置決め手段は、
    前記サッシュのうち前記カバーパネルから最も離れた端部に設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の窓パネル付き車体構造。
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