JP6116312B2 - 吐出検査装置および基板処理装置 - Google Patents

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本発明は、基板処理装置の複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置、および、当該吐出検査装置を備える基板処理装置に関する。
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板処理装置を用いて酸化膜等の絶縁膜を有する基板に対して様々な処理が施される。例えば、基板の表面に洗浄液を供給することにより、基板の表面上に付着したパーティクル等を除去する洗浄処理が行われる。
一方、対象物に向けて液体を吐出する装置の1つとして、記録紙に向けてインクの液滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。特許文献1のインクジェット記録装置では、印字ヘッドからのインクの吐出状態を検出する液滴検出装置が設けられる。当該装置では、光源から光センサに向かう平行光ビーム中にインクを吐出し、光センサからの出力に基づいてインクの液滴の吐出状態が検出される。当該装置では、印字ヘッドにマトリクス状に配置されたノズルのうち、直線状に配列された1列のノズル列について、吐出状態の検出が同時に行われる。
また、特許文献2のインクジェット記録装置では、ノズルから吐出されたインクの液滴にレーザ光を照射して散乱光を発生させ、当該散乱光をフォトダイオード等の受光素子で受光し、受光素子からの出力電圧に基づいて吐出が正常か異常かが判定される。
特開2005−280351号公報 特開2010−253771号公報
ところで、特許文献1の液滴検出装置において、マトリクス状に配置された複数のノズルの吐出状態を同時に検出しようとすると、インクの液滴が光軸方向にて重なってしまい、吐出状態を精度良く検出することが難しい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板処理装置において、複数の吐出口からの吐出動作の良否を精度良く判定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置であって、予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って同時に撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部とを備え、前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吐出検査装置であって、前記吐出方向に垂直な投影面上に前記吐出方向に投影された前記一の吐出口列、前記他の吐出口列および前記撮像軸をそれぞれ、一の投影吐出口列、他の投影吐出口列および投影撮像軸として、前記投影撮像軸が、前記撮像部から離れるに従って前記一の投影吐出口列から前記他の投影吐出口列へと向かい、前記一の投影吐出口列と前記他の投影吐出口列との間、かつ、前記投影撮像軸よりも前記配列方向の前記一方側において、前記投影撮像軸と前記一の投影吐出口列を通る直線との成す角度である水平撮像角度αが、atan(ΔY/(P+ΔX))である第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(2P−ΔX)))である第2水平角度θ2よりも小さく、ここにおいて、Pは前記配列ピッチであり、ΔXは前記シフト距離であり、ΔYは前記一の吐出口列と前記他の吐出口列との間の前記配列方向に垂直な方向の距離である列間距離である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吐出検査装置であって、前記水平撮像角度αが、前記第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、atan(ΔY/ΔX)である第3水平角度θ3よりも小さく、または、(180°−atan(ΔY/(P−ΔX)))である第4水平角度θ4よりも大きく、かつ、前記第2水平角度θ2よりも小さい。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の吐出検査装置であって、前記水平撮像角度αが、atan(ΔY/ΔX)である第3水平角度θ3よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(P−ΔX)))である第4水平角度θ4よりも小さい。
請求項5に記載の発明は、複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置であって、予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部とを備え、前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、前記吐出方向に垂直な投影面上に前記吐出方向に投影された前記一の吐出口列、前記他の吐出口列および前記撮像軸をそれぞれ、一の投影吐出口列、他の投影吐出口列および投影撮像軸として、前記投影撮像軸が、前記撮像部から離れるに従って前記一の投影吐出口列から前記他の投影吐出口列へと向かい、前記一の投影吐出口列と前記他の投影吐出口列との間、かつ、前記投影撮像軸よりも前記配列方向の前記一方側において、前記投影撮像軸と前記一の投影吐出口列を通る直線との成す角度である水平撮像角度αが、atan(ΔY/(P+ΔX))である第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(2P−ΔX)))である第2水平角度θ2よりも小さく、ここにおいて、Pは前記配列ピッチであり、ΔXは前記シフト距離であり、ΔYは前記一の吐出口列と前記他の吐出口列との間の前記配列方向に垂直な方向の距離である列間距離であり、前記水平撮像角度αが90°以下の場合、前記撮像軸と前記投影撮像軸との成す角度である傾斜撮像角度βが、数1に示す第1傾斜角度φ1よりも大きく、
Figure 0006116312
前記水平撮像角度αが90°よりも大きい場合、前記傾斜撮像角度βが、数2に示す第2傾斜角度φ2よりも大きく、
Figure 0006116312
ここにおいて、tは前記光出射部からの光の前記吐出方向の厚さである。
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし5のいずれかに記載の吐出検査装置であって、前記投影撮像軸と、前記光出射部の光軸を前記吐出方向に前記投影面上に投影した投影光軸とが交点を有し、前記投影撮像軸の前記交点と前記撮像部との間の部位と、前記投影光軸の前記交点と前記光出射部との間の部位との成す角度が、90°よりも大きい。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吐出検査装置であって、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む他の検査画像を取得する他の撮像部をさらに備え、前記判定部が、前記検査画像および前記他の検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の吐出検査装置であって、前記撮像部および前記他の撮像部が、前記吐出方向に垂直な一の面上に配置される。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の吐出検査装置であって、前記光存在面が、前記吐出方向に垂直な平面に対して傾斜している。
請求項10に記載の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置と、基板を保持する基板保持部と、基板保持部の周囲を囲むカップ部と、前記複数の吐出口を有し、前記カップ部の内側において前記基板保持部の上方に配置され、前記複数の吐出口から前記基板に向けて前記液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを前記基板保持部の上方から前記カップ部の外側の検査位置へと移動する供給部移動機構とを備え、前記吐出検査装置が、予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部とを備え、前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、前記吐出検査装置の前記撮像部による前記検査画像の取得が、前記吐出ヘッドが前記検査位置に位置した状態で行われる。
請求項11に記載の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置と、基板を保持する基板保持部と、基板保持部の周囲を囲むカップ部と、前記複数の吐出口を有し、前記カップ部の内側において前記基板保持部の上方に配置され、前記複数の吐出口から前記基板に向けて前記液体を吐出する吐出ヘッドとを備え、前記吐出検査装置が、予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部とを備え、前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、前記吐出検査装置の前記光照射部が、前記カップ部の外側に配置され、前記カップ部の上部開口を介して前記カップ部の内側に向けて光を出射し、前記撮像部が、前記カップ部の外側に配置され、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を前記カップ部の前記上部開口を介して撮像する。
本発明では、基板処理装置において、複数の吐出口からの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。
第1の実施の形態に係る基板処理装置の正面図である。 基板処理装置の平面図である。 吐出ヘッドの底面図である。 吐出ヘッドの断面図である。 制御ユニットの機能を示すブロック図である。 吐出ヘッドおよび待機ポッドの側面図である。 ヘッド待機部、光出射部および撮像部の斜視図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された光出射部および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された吐出口列および撮像部を示す図である。 投影面上に投影された光出射部および撮像部を示す図である。 第2の実施の形態に係る基板処理装置の正面図である。 基板処理装置の平面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置1の正面図である。図2は、基板処理装置1の平面図である。図2では、基板処理装置1の向きを図1から変更している。基板処理装置1は、半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)を1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1では、基板9に対して処理液が供給されて所定の処理が行われる。本実施の形態では、処理液である洗浄液の液滴を基板9上に吐出することにより、基板9上からパーティクル等を除去する洗浄処理が行われる。基板処理装置1では、例えば、直径約20μmの液滴が、基板9に向けてスプレー状に吐出される。
図1および図2に示すように、基板処理装置1は、基板保持部21と、カップ部22と、基板回転機構23と、処理液供給部3と、供給部移動機構35と、保護液供給部36と、ヘッド待機部4と、吐出検査部5と、チャンバ6と、後述する制御ユニットとを備える。チャンバ6は、基板保持部21、カップ部22、基板回転機構23、処理液供給部3、供給部移動機構35、保護液供給部36、ヘッド待機部4および吐出検査部5等の構成を内部空間60に収容する。チャンバ6は、外部から内部空間60への光の入射を遮る遮光チャンバである。図1および図2では、チャンバ6を破線にて示し、チャンバ6の内部を図示している。
基板保持部21は、チャンバ6内において基板9の一方の主面91(以下、「上面91」という。)を上側に向けた状態で基板9を保持する。基板9の上面91には、回路パターン等の微細パターンが形成されている。カップ部22は、基板9および基板保持部21の周囲を囲む略円筒状の部材である。基板回転機構23は、基板保持部21の下方に配置される。基板回転機構23は、基板9の中心を通るとともに基板9の上面91に垂直な回転軸を中心として、基板9を基板保持部21と共に水平面内にて回転する。
処理液供給部3は、処理液を下方に向けて吐出する吐出ヘッド31と、吐出ヘッド31に接続される処理液配管32と、基板処理装置1の外部の処理液供給源から供給される処理液を処理液配管32を介して吐出ヘッド31に向けて圧送するポンプ33とを備える。処理液配管32は、吐出ヘッド31への処理液の供給を行う処理液供給配管318(図4参照)と、吐出ヘッド31からの処理液の回収を行う処理液回収配管319(図4参照)とを備える。
吐出ヘッド31は、カップ部22の内側において基板保持部21の上方に配置される。換言すれば、吐出ヘッド31の下面311(以下、「吐出面311」という。)は、カップ部22の上部開口220と、基板9の上面91との間に位置する。吐出ヘッド31は、後述する複数の吐出口から相互に分離した微小な液滴を連続的に吐出する装置である。吐出ヘッド31により、基板9の上面91に向けて処理液の微小液滴が吐出される。処理液としては、純水(好ましくは、脱イオン水(DIW:deionized water))、炭酸水、アンモニア水と過酸化水素水との混合液等の液体が利用される。吐出ヘッド31からの処理液の設計上の吐出方向は、上下方向(すなわち、重力方向)におよそ平行である。
図3は、吐出ヘッド31の吐出面311を示す底面図である。吐出ヘッド31の吐出面311は、上下方向におよそ垂直である。吐出ヘッド31の吐出面311には、複数の吐出口が設けられる。当該複数の吐出口は、それぞれが図3中の左右方向に略直線状に延びる4つの吐出口列313a〜313dを含む。吐出口列313a〜313dはそれぞれ、図3中の左右方向に所定の配列ピッチにて直線状に配列される吐出口群を含む。
以下の説明では、図3中の左右方向を「配列方向」という。また、図3中の上側から下側に向かって配列される吐出口列313a〜313dをそれぞれ、「第1吐出口列313a」、「第2吐出口列313b」、「第3吐出口列313c」および「第4吐出口列313d」という。さらに、第1吐出口列313aの複数の吐出口を「第1吐出口314a」といい、第2吐出口列313bの複数の吐出口を「第2吐出口314b」という。第3吐出口列313cの複数の吐出口を「第3吐出口314c」といい、第4吐出口列313dの複数の吐出口を「第4吐出口314d」という。第1吐出口314a〜第4吐出口314dをまとめて「吐出口314a〜314d」ともいう。
各吐出口314a〜314dの直径は、およそ5μm〜10μmである。図3では、各吐出口314a〜314dを実際よりも大きく、吐出口314a〜314dの個数を実際よりも少なく描いている。吐出ヘッド31では、複数の吐出口314a〜314dのそれぞれから、処理液の微小液滴が噴射される。
第1吐出口列313a、第2吐出口列313b、第3吐出口列313cおよび第4吐出口列313dは、それぞれが上述の配列方向に延びる略直線状であり、吐出面311上において互いに平行に配置される。配列方向に垂直な方向(すなわち、図3中の上下方向)において、第1吐出口列313aと第2吐出口列313bとの間の距離は、第3吐出口列313cと第4吐出口列313dとの間の距離に等しく、第2吐出口列313bと第3吐出口列313cとの間の距離よりも小さい。
第1吐出口列313aと第3吐出口列313cとは、配列方向に関して同じ位置に配置される。第2吐出口列313bと第4吐出口列313dとも、配列方向に関して同じ位置に配置される。第2吐出口列313bおよび第4吐出口列313dはそれぞれ、第1吐出口列313aおよび第3吐出口列313cに対し、配列方向の一方側である図3中の右側に所定のシフト距離だけずれて配置される。換言すれば、複数の吐出口列313a〜313dはそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、配列方向にシフト距離だけずれて配置される。当該シフト距離は、上述の配列ピッチよりも小さい距離であり、例えば、配列ピッチの半分の距離である。
吐出ヘッド31では、配列方向に垂直、かつ、吐出面311に平行な方向から見た場合、複数の第1吐出口314aと複数の第2吐出口314bとが配列方向に交互に並び、複数の第3吐出口314cと複数の第4吐出口314dとが配列方向に交互に並ぶ。また、複数の第1吐出口314aと複数の第3吐出口314cとがそれぞれ重なり、複数の第2吐出口314bと複数の第4吐出口314dとがそれぞれ重なる。
図4は、図3中のA−Aの位置にて吐出ヘッド31を切断した縦断面図である。吐出ヘッド31は、ヘッド本体部312と、圧電素子315とを備える。ヘッド本体部312の内部には、処理液を保持する空間である処理液保持部316が設けられる。処理液保持部316の一方の端部は、処理液供給配管318を介して吐出ヘッド31に処理液を供給する処理液供給源およびポンプ33に接続される。処理液保持部316の他方の端部は、処理液回収配管319を介して吐出ヘッド31からの処理液を回収する処理液回収部に接続される。当該処理液回収部は、基板処理装置1の外部に設けられる。
ヘッド本体部312の外面の一部である下面は、上述の吐出面311である。複数の第1吐出口314aはそれぞれ処理液保持部316に接続される。吐出口314b〜314d(図3参照)についても、第1吐出口314aと同様である。圧電素子315は、ヘッド本体部312の上面に取り付けられる。圧電素子315により、ヘッド本体部312を介してヘッド本体部312内の処理液に振動が付与されることにより、複数の吐出口314a〜314dのそれぞれから処理液の微小液滴が吐出される。
図1および図2に示すように、供給部移動機構35は、アーム351と、回転軸352と、ヘッド回転機構353と、ヘッド昇降機構354とを備える。アーム351は、回転軸352から水平方向に延びる。アーム351の先端部には、吐出ヘッド31が取り付けられる。ヘッド回転機構353は、吐出ヘッド31をアーム351と共に回転軸352を中心として水平方向に回転する。ヘッド昇降機構354は、吐出ヘッド31をアーム351と共に上下方向に移動する。ヘッド回転機構353は、例えば、電動モータを備える。ヘッド昇降機構354は、例えば、ボールねじ機構および電動モータを備える。後述するように、吐出ヘッド31は供給部移動機構35により、基板9に対向する位置と、ヘッド待機部4に対向する位置との間で移動するが、吐出ヘッド31の吐出面311は当該移動にかかわらず、ほぼ水平に維持される。
保護液供給部36は、吐出ヘッド31に直接的または間接的に固定され、保護液を斜め下方に向けて吐出する。図1および図2に示す例では、保護液供給部36はアーム351に取り付けられ、吐出ヘッド31に間接的に固定される。保護液としては、上述の処理液と同様に、純水(好ましくは、脱イオン水)、炭酸水、アンモニア水と過酸化水素水との混合液等の液体が利用される。保護液は処理液と同じ種類の液体でもよく、異なる種類の液体でもよい。
基板処理装置1では、保護液供給部36から基板9の上面91に向けて液柱状に吐出された保護液が、吐出ヘッド31の下方において基板9上に広がることにより、吐出ヘッド31の真下に所定の厚さの保護液の膜(以下、「保護液膜」という。)が形成される。保護液供給部36は、ヘッド回転機構353およびヘッド昇降機構354により、吐出ヘッド31と共に移動する。
図5は、制御ユニット7の機能を示すブロック図である。図5では、制御ユニット7以外の構成も併せて描いている。制御ユニット7は、処理制御部71と、検査制御部72と、判定部75とを備える。判定部75は、上述の吐出検査部5の一部でもある。判定部75は、その判定結果に基づいて、モニタ等の報知部78を制御する。
図1および図2に示す基板処理装置1において基板9の処理が行われる際には、まず、チャンバ6の開閉可能な遮光扉(図示省略)が開放され、基板9がチャンバ6内に搬入されて基板保持部21により保持される。基板9の搬入時には、吐出ヘッド31は、図2に二点鎖線にて示すように、カップ部22の外側に配置されたヘッド待機部4の待機ポッド41上の待機位置にて待機している。
図6は、待機位置に位置する吐出ヘッド31をヘッド待機部4の待機ポッド41と共に拡大して示す側面図である。待機ポッド41は、略直方体の容器であり、上部に開口が設けられる。待機位置では、吐出ヘッド31の一部が、上記開口を介して待機ポッド41内に挿入される。なお、図6では、保護液供給部36の図示を省略している。また、後述する検査位置に位置する吐出ヘッド31を二点鎖線にて示す。
図1および図2に示すように、基板9が基板保持部21により保持されると、上記遮光扉が閉鎖される。そして、処理制御部71により基板回転機構23が駆動され、基板9の回転が開始される。続いて、処理制御部71により供給部移動機構35のヘッド回転機構353およびヘッド昇降機構354が駆動され、吐出ヘッド31および保護液供給部36が、待機位置から待機ポッド41の上方へと上昇して回転し、カップ部22の上方へと移動した後に下降する。これにより、吐出ヘッド31および保護液供給部36が、カップ部22の上部開口220を介してカップ部22の内側かつ基板保持部21の上方へと移動する。
次に、保護液供給部36から基板9上への保護液の供給が開始され、基板9の上面91の一部を覆う保護液膜が形成される。また、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314d(図3参照)から、保護液膜が形成された基板9の上面91に向けて処理液の吐出(すなわち、微小液滴の噴射)が開始される。保護液膜は、複数の吐出口314a〜314dからの処理液の基板9上における設計上の複数の着液点(すなわち、微小液滴の着弾点)を覆う。
吐出ヘッド31から保護液膜に向けて噴射された多数の微小液滴は、基板9の上面91上の保護液膜に衝突し、保護液膜を介して基板9の上面91に間接的に衝突する。そして、基板9の上面91に付着しているパーティクル等の異物が、処理液の微小液滴の衝突による衝撃により基板9上から除去される。換言すれば、処理液の微小液滴により保護液膜を介して基板9に間接的に付与される運動エネルギーにより、基板9の上面91の洗浄処理が行われる。
このように、処理液の微小液滴が保護液膜を介して基板9に衝突することにより、微小液滴が直接的に基板に衝突する場合に比べて、基板9の上面91に形成されたパターン等にダメージを与えることを防止または抑制しつつ、基板9の洗浄処理を行うことができる。また、基板9上の洗浄処理が行われる部位が保護液により覆われているため、基板9上から除去されたパーティクル等が、基板9の上面91に再付着することを防止または抑制することができる。
基板処理装置1では、保護液および処理液の吐出と並行して、ヘッド回転機構353による吐出ヘッド31および保護液供給部36の回動が行われる。吐出ヘッド31および保護液供給部36は、回転中の基板9の中央部の上方と基板9の外縁部の上方との間にて、水平に往復移動を繰り返す。これにより、基板9の上面91全体に対して洗浄処理が行われる。基板9の上面91に供給された保護液および処理液は、基板9の回転により、基板9のエッジから外側へと飛散する。基板9から飛散した保護液および処理液は、カップ部22により受けられて廃棄または回収される。
吐出ヘッド31からの処理液による所定の処理(すなわち、基板9の洗浄処理)が終了すると、保護液および処理液の吐出が停止される。吐出ヘッド31および保護液供給部36は、ヘッド昇降機構354によりカップ部22の上部開口220よりも上側まで上昇する。そして、ヘッド回転機構353により、基板保持部21および基板9の上方からカップ部22の外側の検査位置(図6参照)へと移動する。検査位置は、待機ポッド41の上方の位置、すなわち、上述の待機位置の上方の位置である。吐出ヘッド31の検査位置では、吐出検査部5により、定期的に、または、必要に応じて、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314dからの処理液の吐出動作の検査が行われる。
図7は、検査位置における吐出ヘッド31、および、吐出ヘッド31の周囲に配置される吐出検査部5を示す斜視図である。吐出検査部5は、光出射部51と、撮像部52とを備える。光出射部51および撮像部52は、吐出ヘッド31の真下を避けて、吐出ヘッド31の斜め下方に配置される。光出射部51および撮像部52は、図5に示すように、制御ユニット7の検査制御部72により制御される。
図7に示す光出射部51は、光源と、当該光源からの光を略水平方向に延びる線状光に変換する光学系とを備える。光源としては、例えば、レーザダイオードやLED(light emitting diode)素子が利用される。光出射部51は、予め定められた仮想面である光存在面に沿って、吐出ヘッド31の下方に向けて光を出射する。図5では、光出射部51の光軸J1を一点鎖線にて描き、光出射部51から出射される面状の光の輪郭を、符号510を付す二点鎖線にて示す。
光出射部51からの面状光510は、吐出ヘッド31の吐出面311近傍にて、吐出ヘッド31の真下を通過する。基板処理装置1では、検査制御部72から処理液供給部3に所定の駆動信号が送出され、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314d(図3参照)から待機ポッド41の内部に向けて処理液が吐出される。そして、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314dから吐出される処理液である複数の飛翔体が、上述の光存在面を通過する(すなわち、面状光510を通過する)際に、光出射部51から当該複数の飛翔体に光が照射される。面状光510は、吐出ヘッド31からの処理液の設計上の吐出方向(すなわち、複数の飛翔体の予め定められた所定の吐出方向)におよそ垂直である。厳密には、面状光510(すなわち、光存在面)は、複数の飛翔体の所定の吐出方向に垂直な平面に対して、僅かな角度(例えば、5°〜10°)だけ傾斜していることが好ましい。
撮像部52は、上記光存在面よりも下方にて、撮像軸J2を吐出ヘッド31の下方に位置する面状光510に向けて配置される。撮像部52における撮像方向(すなわち、撮像軸J2が延びる方向)は、複数の飛翔体の所定の吐出方向に垂直な平面に対して傾斜している。撮像部52としては、例えば、CCD(charge-coupled device)カメラが利用される。
撮像部52は、吐出ヘッド31が検査位置に位置した状態で面状光510を通過する処理液(すなわち、複数の飛翔体)を、撮像軸J2に沿って撮像することにより、当該複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する。換言すれば、撮像部52により、上記複数の飛翔体の飛翔状態が観測される。吐出検査部5では、撮像部52による撮像結果から、1フレームの静止画が検査画像として抽出される。撮像部52は、図3中の4つの吐出口列313a〜313dのうち、第1吐出口列313aが最も手前側に見える位置に配置される。
基板処理装置1において吐出ヘッド31の吐出動作の検査が行われる際には、まず、検査制御部72(図5参照)により、処理液供給部3が制御されることにより、図7に示す待機ポッド41の上方の検査位置に位置する吐出ヘッド31から、待機ポッド41に向けて処理液が吐出される。また、検査制御部72により、光出射部51および撮像部52が制御されることにより、上述のように、面状光510を通過する処理液である複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像が取得される。検査画像は、判定部75に送られる。
判定部75では、撮像部52からの検査画像に基づいて、吐出ヘッド31における複数の吐出口314a〜314d(図3参照)のそれぞれの吐出動作の良否が判定される。判定部75による判定は、例えば、吐出ヘッド31から正常に吐出された処理液上の複数の輝点を含む基準画像を予め準備しておき、当該基準画像と検査画像とを比較することにより行われる。基準画像上の輝点に対応する輝点が検査画像上に存在しない場合、あるいは、対応する輝点の位置が大きくずれている場合、判定部75では、検査画像上の当該輝点に対応する吐出口314a〜314dからの処理液の吐出に異常が生じていると判定される。吐出動作の異常(すなわち、吐出不良)は、例えば、吐出口314a〜314dから処理液が吐出されない不吐出や、吐出口314a〜314dからの液滴が所定の吐出方向からずれて吐出される斜め吐出である。なお、判定部75による吐出ヘッド31の吐出動作の良否判定は、基準画像と検査画像との比較以外の様々な方法により行われてもよい。
判定部75により吐出ヘッド31の吐出動作の不良が検出された場合、吐出検査部5の報知部78(図5参照)が制御され、吐出不良の発生が作業者等に通知される。そして、必要に応じて、図示省略のメンテナンス部により吐出ヘッド31のメンテナンスが行われたり、作業者による吐出ヘッド31の交換が行われる。その後、上述の吐出検査が再度行われ、判定部75により吐出ヘッド31の吐出動作が正常であると判定された場合、吐出ヘッド31が、検査位置から待機位置へと下降して待機する。
図8は、吐出ヘッド31からの処理液の設計上の吐出方向に垂直な投影面(すなわち、吐出面311に平行な水平面)を示す図である。図8では、図3に示す第1吐出口列313aおよび第2吐出口列313bを、上記投影面上に吐出方向に投影した第1投影吐出口列316aおよび第2投影吐出口列316bを示す。また、図7に示す撮像部52の撮像軸J2を、上記投影面上に吐出方向に投影した投影撮像軸J4を示す。さらに、撮像部52の投影面上への投影図を二点鎖線にて併せて示す。投影撮像軸J4は、投影面上において撮像部52から離れるに従って第1投影吐出口列316aへと向かい、第1投影吐出口列316aの一の第1投影吐出口317aを通って、第1投影吐出口列316aから第2投影吐出口列316bへと向かう。
図8では、第1投影吐出口列316aの複数の第1投影吐出口317aを通って投影面上における配列方向(実際の配列方向と一致する方向であり、以下、単に「配列方向」という。)に延びる直線に符号L1を付し、第2投影吐出口列316bの複数の第2投影吐出口317bを通って配列方向に延びる直線に符号L2を付す。また、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間、かつ、投影撮像軸J4よりも配列方向の上記一方側(すなわち、第2吐出口列313bが第1吐出口列313aに対してずれる方向であり、図8中の右側)において、投影撮像軸J4と第1投影吐出口列316aを通る直線L1との成す角度である水平撮像角度に符号αを付す。図8に関する上記説明は、後述する図9〜12においても同様である。
好ましくは、水平撮像角度αは、図9に示すように、第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第2水平角度θ2よりも小さい。第1水平角度θ1は、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間、かつ、直線L5よりも配列方向の上記一方側(すなわち、図9中の右側)において、当該直線L5と直線L1との成す角度である。直線L5は、一の第1投影吐出口317aと、当該第1投影吐出口317aに配列方向の上記一方側にて隣接する第2投影吐出口317bのさらに上記一方側にて隣接する第2投影吐出口317bとを結ぶ直線である。
第2水平角度θ2は、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間、かつ、直線L6よりも配列方向の上記一方側において、当該直線L6と直線L1との成す角度である。直線L6は、一の第1投影吐出口317aと、当該第1投影吐出口317aに配列方向の他方側(すなわち、図9中の左側)にて隣接する第2投影吐出口317bのさらに上記他方側にて隣接する第2投影吐出口317bとを結ぶ直線である。
ここにおいて、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bの配列ピッチ(すなわち、吐出面311上における配列ピッチ)を「P」とし、上述のシフト距離を「ΔX」とし、第1吐出口列313aと第2吐出口列313bとの間の配列方向に垂直な方向の距離である列間距離(すなわち、吐出面311上における列間距離)を「ΔY」とする。上述のように、投影面は、吐出面311に平行な水平面であるため、複数の第1投影吐出口317aおよび複数の第2投影吐出口317bの配列ピッチ、すなわち、投影面上における配列ピッチも「P」である。また、投影面上におけるシフト距離も「ΔX」である。さらに、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間の配列方向に垂直な方向の距離、すなわち、投影面上における列間距離も「ΔY」である。したがって、第1水平角度θ1は、atan(ΔY/(P+ΔX))であり、第2水平角度θ2は、(180°−atan(ΔY/(2P−ΔX)))である。
水平撮像角度αは、より好ましくは、図10に示すように、第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第3水平角度θ3よりも小さい。第3水平角度θ3は、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間、かつ、直線L7よりも配列方向の上記一方側(すなわち、図10中の右側)において、当該直線L7と直線L1との成す角度である。直線L7は、一の第1投影吐出口317aと、当該第1投影吐出口317aに配列方向の上記一方側にて隣接する第2投影吐出口317bとを結ぶ直線である。第3水平角度θ3は、atan(ΔY/ΔX)である。
このように、基板処理装置1では、水平撮像角度αが、第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第3水平角度θ3よりも小さい鋭角となるように、撮像部52の吐出ヘッド31に対する相対位置が決定される。これにより、吐出ヘッド31の第1吐出口列313aに含まれる各第1吐出口314aの撮像方向の射影(すなわち、撮像方向に垂直な面への射影)が、第1吐出口列313aに隣接する第2吐出口列313bに含まれる複数の第2吐出口314b(すなわち、吐出口群)の撮像方向の射影群と互いに離間する。このため、撮像部52により取得される検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを抑制することができる。その結果、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。例えば、水平撮像角度αは約50°に設定される。
図11は、撮像部52を吐出ヘッド31に対して他の好ましい相対位置に配置した場合の投影面を示す図である。図11に示す例では、水平撮像角度αは、第4水平角度θ4よりも大きく、かつ、第2水平角度θ2よりも小さい。第4水平角度θ4は、第1投影吐出口列316aと第2投影吐出口列316bとの間、かつ、直線L8よりも配列方向の上記一方側(すなわち、図11中の右側)において、当該直線L8と直線L1との成す角度である。直線L8は、一の第1投影吐出口317aと、当該第1投影吐出口317aに配列方向の上記他方側(すなわち、図11中の左側)にて隣接する第2投影吐出口317bとを結ぶ直線である。第4水平角度θ4は、(180°−atan(ΔY/(P−ΔX)))である。
このように、基板処理装置1では、水平撮像角度αが、第4水平角度θ4よりも大きく、かつ、第2水平角度θ2よりも小さい鈍角となるように、撮像部52の吐出ヘッド31に対する相対位置が決定される。これにより、各第1吐出口314aの撮像方向の射影が、複数の第2吐出口314b(すなわち、吐出口群)の撮像方向の射影群と互いに離間する。このため、検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを抑制することができる。その結果、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。
図12は、撮像部52を吐出ヘッド31に対してさらに他の好ましい相対位置に配置した場合の投影面を示す図である。図12に示す例では、水平撮像角度αは、第3水平角度θ3よりも大きく、かつ、第4水平角度θ4よりも小さい。これにより、各第1吐出口314aの撮像方向の射影が、複数の第2吐出口314b(すなわち、吐出口群)の撮像方向の射影群と互いに離間する。このため、検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを抑制することができる。その結果、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。
図10ないし図12に示すように、基板処理装置1では、水平撮像角度αが第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第2水平角度θ2よりも小さくなるように、撮像部52の吐出ヘッド31に対する相対位置が決定される。また、水平撮像角度αは、第3水平角度θ3および第4水平角度θ4におよそ等しくなることを避けて決定される。これにより、各第1吐出口314aの撮像方向の射影が、複数の第2吐出口314b(すなわち、吐出口群)の撮像方向の射影群と互いに離間する。その結果、輝点の重複を抑制して、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。
基板処理装置1では、図12のように撮像部52を配置することにより、図10または図11のように撮像部52を配置する場合に比べて、投影撮像軸J4と配列方向との成す角度が90°に近くなる。これにより、検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを、より一層抑制することができる。一方、図10または図11のように撮像部52を配置することにより、図12のように撮像部52を配置する場合に比べて、検査画像における第1吐出口314aからの処理液上の輝点が、第2吐出口列313bよりも奥側に位置する第3吐出口列313cおよび第4吐出口列313dからの処理液上の輝点と重複することを、より一層抑制することができる。
図13は、投影撮像軸J4、および、光出射部51の光軸J1を吐出方向に投影面上に投影した投影光軸J3を示す図である。図13では、光出射部51および撮像部52の投影面上への投影図を二点鎖線にて併せて示す。図13に示すように、投影撮像軸J4と投影光軸J3とは交点K1を有する。投影撮像軸J4の交点K1と撮像部52との間の部位と、投影光軸J3の交点K1と光出射部51との間の部位との成す角度γは、90°よりも大きい。このため、面状光510が照射された処理液からの前方散乱光を、撮像部52により十分に取り込むことができる。これにより、検査画像上における輝点が明るくなり、輝点を容易に抽出することが可能となる。その結果、吐出ヘッド31の吐出動作の良否を、より精度良く判定することができる。
なお、一部の吐出口からの処理液の前方散乱光が、撮像部52により十分に取り込むことが難しい場合等、上記光出射部51に加えて、光出射部51とは異なる方向から処理液に面状光を照射する他の光出射部が設けられてもよい。この場合、光出射部51から面状光510が照射された処理液の撮像部52による撮像後、他の光出射部からの面状光が照射された処理液が、撮像部52により撮像される。そして、2つの検査画像に基づいて、複数の吐出口314a〜314dのそれぞれの吐出動作の良否判定が行われる。各吐出口314a〜314dに対応する輝点は、当該2つの検査画像のうち少なくとも一方の検査画像において十分に明るく、容易に検出される。これにより、吐出ヘッド31の吐出動作の良否を、より精度良く判定することができる。
ところで、光出射部51からの面状光510は、上下方向に僅かながら厚さを有しているため、検査画像上の各輝点は、上下方向に対応する方向に長い略楕円形となる。また、上述のように、撮像部52は吐出ヘッド31の斜め下方に配置されており、検査画像上の各輝点は、撮像方向に垂直な面に投影された形状として検査画像上に現れる。図14は、撮像部52から見た各輝点、すなわち、撮像方向に垂直な面に投影された見かけ上の輝点81a,81bを示す図である。見かけ上の輝点81aは、第1吐出口314aからの処理液上の輝点に対応し、見かけ上の輝点81bは、第2吐出口314bからの処理液上の輝点に対応する。以下、見かけ上の輝点81a,81bを、単に「輝点81a,81b」という。
図14では、1つの第1吐出口314aに対応する輝点81aと、当該第1吐出口314aに隣接する1つの第2吐出口314bに対応する輝点81bを図示し、他の第1吐出口314aおよび第2吐出口314bに対応する輝点の図示を省略する。他の第1吐出口314aおよび第2吐出口314bについては、撮像方向に垂直な面に投影された見かけ上の各吐出口を同符号を付して示す。また、図14では、撮像部52の吐出ヘッド31に対する相対位置は、図10に示す相対位置に等しく、水平撮像角度α(図10参照)は、第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第3水平角度θ3よりも小さい鋭角である。
輝点81aと輝点81bとが重複すると、上述のように、吐出動作の良否判定の精度が低下する可能性がある。したがって、輝点81aの撮像方向の長さを「d」とし、図14中の左右方向である配列方向にて隣接する見かけ上の第1吐出口314aと第2吐出口314bとの間の撮像方向の距離を「PD」とすると、輝点長さdは距離PD未満であることが好ましい。
ここにおいて、光出射部51からの面状光510の上下方向の厚さ(すなわち、吐出方向の厚さ)を「t」とし、投影撮像軸J4と撮像軸J2との成す角度である傾斜撮像角(すなわち、仰角)を「β」とすると、輝点長さdは、(t×cos(β))である。また、距離PDは、以下の数3のように表される。
Figure 0006116312
したがって、上述のように輝点長さdが距離PD未満となるためには、傾斜撮像角度βは、以下の数4に示される第1傾斜角度φ1よりも大きい必要がある。
Figure 0006116312
傾斜撮像角度βを第1傾斜角度φ1よりも大きくすることにより、検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを、より一層抑制することができる。その結果、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を、さらに精度良く判定することができる。基板処理装置1では、水平撮像角度αが、第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、第3水平角度θ3よりも小さい角度である場合のみならず、水平撮像角度αが90°以下であれば、傾斜撮像角度βを第1傾斜角度φ1よりも大きくすることにより、上記と同様に、検査画像上における輝点の重複を抑制することができ、吐出動作の良否を、さらに精度良く判定することができる。例えば、傾斜撮像角度βは約40°に設定される。
一方、水平撮像角度αが、90°よりも大きい場合、距離PDは、以下の数5のように表される。
Figure 0006116312
したがって、上述のように輝点長さdが距離PD未満となるためには、傾斜撮像角度βは、以下の数6に示される第2傾斜角度φ2よりも大きい必要がある。
Figure 0006116312
水平撮像角度αが、90°よりも大きい場合、傾斜撮像角度βを第2傾斜角度φ2よりも大きくすることにより、上記と同様に、検査画像において、第1吐出口314aからの処理液上の輝点と、第2吐出口314bからの処理液上の輝点とが重複することを、より一層抑制することができる。その結果、複数の第1吐出口314aおよび複数の第2吐出口314bからの吐出動作の良否を、さらに精度良く判定することができる。
以上、吐出ヘッド31の第1吐出口列313aおよび第2吐出口列313bに注目して、撮像部52の吐出ヘッド31に対する相対位置について説明したが、上記説明は、複数の吐出口列313a〜313dに含まれる一の吐出口列と、当該一の吐出口列に隣接する他の吐出口列について同様である。例えば、第3吐出口列313cおよび第4吐出口列313dに注目し、第3吐出口列313cに含まれる各第3吐出口314cの撮像方向の射影が、第4吐出口列313dに含まれる複数の第4吐出口314dの撮像方向の射影群と互いに離間するように、第3吐出口列313c、第4吐出口列313dおよび撮像部52が配置されてもよい。また、第2吐出口列313bおよび第3吐出口列313cに注目し、第2吐出口列313bに含まれる各第2吐出口314bの撮像方向の射影が、第3吐出口列313cに含まれる複数の第3吐出口314cの撮像方向の射影群と互いに離間するように、第2吐出口列313b、第3吐出口列313cおよび撮像部52が配置されてもよい。このように、基板処理装置1では、一の吐出口列に含まれる各吐出口の撮像方向の射影が、当該一の吐出口列に隣接する他の吐出口列に含まれる吐出口群の撮像方向の射影群と互いに離間することにより、これらの吐出口列に含まれる複数の吐出口からの吐出動作の良否を精度良く判定することができる。
上述のように、基板処理装置1では、吐出ヘッド31がカップ部22の外側の検査位置に位置した状態で、撮像部52による検査画像の取得が行われる。これにより、光出射部51や撮像部52等、吐出ヘッド31の吐出検査に係る構成を容易に配置することができる。また、吐出検査部5では、光存在面が処理液の所定の吐出方向に垂直な平面に対して傾斜している。これにより、検査画像上において複数の輝点が互いに重なることを抑制することができる。その結果、複数の吐出口314a〜314dにおける吐出動作の良否判定精度をさらに向上することができる。
基板処理装置1では、図15に示すように、撮像部52に加えて他の撮像部52aがさらに設けられてもよい。撮像部52aは、好ましくは、撮像部52と同様の構造を有する。撮像部52aは、撮像部52と同様に、吐出ヘッド31の斜め下方に配置される。好ましくは、撮像部52および撮像部52aは、上述の吐出方向に垂直な一の面上に配置される。撮像部52aの撮像軸を上記投影面上に吐出方向に投影した投影撮像軸J5は、投影撮像軸J4とは異なる角度にて光出射部51の投影光軸J3と交差する。したがって、吐出ヘッド31の吐出口列313a〜313d(図3参照)に対する投影撮像軸J5の向きは、撮像部52の投影撮像軸J4の向きと異なる。
撮像部52aは、撮像部52と同様に、吐出ヘッド31が検査位置に位置した状態で面状光510を通過する処理液(すなわち、光存在面を通過する複数の飛翔体)を撮像することにより、当該複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する。上述のように、投影撮像軸J5の向きは投影撮像軸J4の向きと異なるため、撮像部52aにより取得される検査画像は、撮像部52により取得される上述の検査画像とは、輝点の配置等が異なる他の検査画像である。
判定部75では、撮像部52により取得された検査画像、および、撮像部52aにより取得された他の検査画像に基づいて、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314dのそれぞれの吐出動作の良否が判定される。このように、撮像方向が互いに異なる複数の撮像部52,52aにより複数の検査画像を取得することにより、各吐出口314a〜314dに対応する輝点を、他の輝点と重複しない状態で検出できる可能性を高めることができる。その結果、複数の吐出口314a〜314dにおける吐出動作の良否判定精度をさらに向上することができる。
また、撮像部52,52aが、吐出方向に垂直な一の面上に配置されることにより、撮像部52aの吐出ヘッド31および光出射部51に対する相対位置を、撮像部52の吐出ヘッド31および光出射部51に対する相対位置に基づいて、容易に所望のものとすることができる。これにより、基板処理装置1の製造を容易とすることができる。
図16および図17は、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置1aの正面図および平面図である。基板処理装置1aでは、吐出検査部5の光出射部51および撮像部52が、カップ部22の周囲に配置される。その他の構造は、図1および図2に示す基板処理装置1とほぼ同様であり、以下の説明では、対応する構成に同符号を付す。
図16および図17に示すように、光出射部51および撮像部52は、カップ部22の外側において、カップ部22の上部開口220よりも上方に配置される。したがって、光出射部51および撮像部52は、カップ部22の内側にて基板9に対する処理を行う場合と同様の位置(以下、「処理位置」という。)に位置する吐出ヘッド31の斜め上方に位置する。
光出射部51は、カップ部22の上部開口220を介してカップ部22の内側に向けて光存在面に沿う面状光を照射する。光出射部51からの面状光は、処理位置に位置する吐出ヘッド31の下方を通過し、吐出ヘッド31の複数の吐出口314a〜314d(図3参照)から吐出される処理液である複数の飛翔体に照射される。撮像部52は、面状光を通過する(すなわち、上記光存在面を通過する)複数の飛翔体をカップ部22の上部開口220を介して撮像する。撮像部52により取得された検査画像は、基板処理装置1と同様に、判定部75(図5参照)に送られる。そして、判定部75により、複数の吐出口314a〜314dにおける吐出動作の良否が判定される。
基板処理装置1aでは、図1および図2に示す基板処理装置1と同様に、複数の吐出口314a〜314dにおける吐出動作の良否を精度良く判定することができる。基板処理装置1aでは、カップ部22内において処理位置に位置する吐出ヘッド31の吐出動作を検査することができる。このため、基板9に対する処理が行われる直前の状態の吐出ヘッド31の吐出動作を検査することができる。また、基板9に対する吐出ヘッド31による処理と並行して、吐出ヘッド31の吐出動作を検査することもできる。これにより、基板9に対する処理中に吐出異常が発生した場合であっても、当該吐出異常を迅速に検出することができる。
上述の基板処理装置1,1aでは、様々な変更が可能である。
例えば、基板処理装置1,1aでは、第1吐出口列313aの一の第1吐出口314aの撮像方向の射影が、第1吐出口列313aに隣接する第2吐出口列313bの複数の第2吐出口314b(すなわち、吐出口群)の撮像方向の射影群と互いに離間するのであれば、上述の水平撮像角度αは、第1水平角度θ1よりも小さくてもよく、あるいは、第2水平角度θ2よりも大きくてもよい。隣接する他の2つの吐出口列においても同様である。
光出射部51では、必ずしも面状に光が出射される必要はなく、光存在面に沿って光出射部51から前方に直線状に延びる光が出射され、当該光がポリゴンミラー等の光走査手段により光存在面に沿って走査されてもよい。これにより、複数の吐出口314a〜314dから吐出された処理液である複数の飛翔体が光存在面を通過する際に、当該複数の飛翔体に光が照射される。また、光存在面は、吐出ヘッド31からの処理液の設計上の吐出方向に垂直であってもよく、撮像部52における撮像方向は、当該設計上の吐出方向に垂直な平面に平行であってもよい。
吐出ヘッド31から吐出される処理液は、必ずしも、液滴状には限定されず、液柱状に連続する処理液が吐出ヘッド31から吐出されてもよい。
基板処理装置1は、基板9の洗浄以外の様々な処理に利用されてよい。また、基板処理装置1では、半導体基板以外に、液晶表示装置、プラズマディスプレイ、FED(field emission display)等の表示装置に使用されるガラス基板の処理に利用されてもよい。あるいは、基板処理装置1は、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板および太陽電池用基板等の処理に利用されてもよい。
上述の光出射部51、撮像部52、判定部75を備える装置は、基板処理装置1の他の構成から独立する吐出検査装置として使用されてもよい。上記吐出検査装置は、例えば、上述の様々な基板に対して複数の吐出口から液体を吐出する装置において、複数の吐出口からの液体の吐出動作の検査に利用される。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 基板処理装置
9 基板
21 基板保持部
22 カップ部
31 吐出ヘッド
35 供給部移動機構
51 光出射部
52,52a 撮像部
75 判定部
311 吐出面
313a〜313d 吐出口列
314a〜314d 吐出口
316a 第1投影吐出口列
316b 第2投影吐出口列
510 面状光
J1 光軸
J2 撮像軸
J3 投影光軸
J4,J5 投影撮像軸
K1 交点
L1,L2,L5〜L8 直線
α 水平撮像角度
β 傾斜撮像角度
θ1 第1水平角度
θ2 第2水平角度
θ3 第3水平角度
θ4 第4水平角度

Claims (11)

  1. 複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置であって、
    予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、
    前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って同時に撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、
    前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、
    前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間することを特徴とする吐出検査装置。
  2. 請求項1に記載の吐出検査装置であって、
    前記吐出方向に垂直な投影面上に前記吐出方向に投影された前記一の吐出口列、前記他の吐出口列および前記撮像軸をそれぞれ、一の投影吐出口列、他の投影吐出口列および投影撮像軸として、
    前記投影撮像軸が、前記撮像部から離れるに従って前記一の投影吐出口列から前記他の投影吐出口列へと向かい、
    前記一の投影吐出口列と前記他の投影吐出口列との間、かつ、前記投影撮像軸よりも前記配列方向の前記一方側において、前記投影撮像軸と前記一の投影吐出口列を通る直線との成す角度である水平撮像角度αが、atan(ΔY/(P+ΔX))である第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(2P−ΔX)))である第2水平角度θ2よりも小さく、
    ここにおいて、Pは前記配列ピッチであり、ΔXは前記シフト距離であり、ΔYは前記一の吐出口列と前記他の吐出口列との間の前記配列方向に垂直な方向の距離である列間距離であることを特徴とする吐出検査装置。
  3. 請求項2に記載の吐出検査装置であって、
    前記水平撮像角度αが、
    前記第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、atan(ΔY/ΔX)である第3水平角度θ3よりも小さく、
    または、
    (180°−atan(ΔY/(P−ΔX)))である第4水平角度θ4よりも大きく、かつ、前記第2水平角度θ2よりも小さいことを特徴とする吐出検査装置。
  4. 請求項2に記載の吐出検査装置であって、
    前記水平撮像角度αが、atan(ΔY/ΔX)である第3水平角度θ3よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(P−ΔX)))である第4水平角度θ4よりも小さいことを特徴とする吐出検査装置。
  5. 複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置であって、
    予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、
    前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、
    前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、
    前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、
    前記吐出方向に垂直な投影面上に前記吐出方向に投影された前記一の吐出口列、前記他の吐出口列および前記撮像軸をそれぞれ、一の投影吐出口列、他の投影吐出口列および投影撮像軸として、
    前記投影撮像軸が、前記撮像部から離れるに従って前記一の投影吐出口列から前記他の投影吐出口列へと向かい、
    前記一の投影吐出口列と前記他の投影吐出口列との間、かつ、前記投影撮像軸よりも前記配列方向の前記一方側において、前記投影撮像軸と前記一の投影吐出口列を通る直線との成す角度である水平撮像角度αが、atan(ΔY/(P+ΔX))である第1水平角度θ1よりも大きく、かつ、(180°−atan(ΔY/(2P−ΔX)))である第2水平角度θ2よりも小さく、
    ここにおいて、Pは前記配列ピッチであり、ΔXは前記シフト距離であり、ΔYは前記一の吐出口列と前記他の吐出口列との間の前記配列方向に垂直な方向の距離である列間距離であり、
    前記水平撮像角度αが90°以下の場合、前記撮像軸と前記投影撮像軸との成す角度である傾斜撮像角度βが、数7に示す第1傾斜角度φ1よりも大きく、
    Figure 0006116312
    前記水平撮像角度αが90°よりも大きい場合、前記傾斜撮像角度βが、数8に示す第2傾斜角度φ2よりも大きく、
    Figure 0006116312
    ここにおいて、tは前記光出射部からの光の前記吐出方向の厚さであることを特徴とする吐出検査装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の吐出検査装置であって、
    前記投影撮像軸と、前記光出射部の光軸を前記吐出方向に前記投影面上に投影した投影光軸とが交点を有し、
    前記投影撮像軸の前記交点と前記撮像部との間の部位と、前記投影光軸の前記交点と前記光出射部との間の部位との成す角度が、90°よりも大きいことを特徴とする吐出検査装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の吐出検査装置であって、
    前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む他の検査画像を取得する他の撮像部をさらに備え、
    前記判定部が、前記検査画像および前記他の検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定することを特徴とする吐出検査装置。
  8. 請求項7に記載の吐出検査装置であって、
    前記撮像部および前記他の撮像部が、前記吐出方向に垂直な一の面上に配置されることを特徴とする吐出検査装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の吐出検査装置であって、
    前記光存在面が、前記吐出方向に垂直な平面に対して傾斜していることを特徴とする吐出検査装置。
  10. 基板を処理する基板処理装置であって、
    複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置と、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部の周囲を囲むカップ部と、
    前記複数の吐出口を有し、前記カップ部の内側において前記基板保持部の上方に配置され、前記複数の吐出口から前記基板に向けて前記液体を吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドを前記基板保持部の上方から前記カップ部の外側の検査位置へと移動する供給部移動機構と、
    を備え、
    前記吐出検査装置が、
    予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、
    前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、
    前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、
    前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、
    前記吐出検査装置の前記撮像部による前記検査画像の取得が、前記吐出ヘッドが前記検査位置に位置した状態で行われることを特徴とする基板処理装置。
  11. 基板を処理する基板処理装置であって、
    複数の吐出口から吐出される液体を基板に供給して基板を処理する基板処理装置において、前記複数の吐出口から所定の吐出方向に吐出される液体である複数の飛翔体の飛翔状態を観測し、前記複数の吐出口からの液体の吐出動作を検査する吐出検査装置と、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部の周囲を囲むカップ部と、
    前記複数の吐出口を有し、前記カップ部の内側において前記基板保持部の上方に配置され、前記複数の吐出口から前記基板に向けて前記液体を吐出する吐出ヘッドと、
    を備え、
    前記吐出検査装置が、
    予め定められた光存在面に沿って光を出射することにより、前記複数の飛翔体が前記光存在面を通過する際に前記複数の飛翔体に光を照射する光出射部と、
    前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を所定の撮像方向に延びる撮像軸に沿って撮像することにより、前記複数の飛翔体上に現れる複数の輝点を含む検査画像を取得する撮像部と、
    前記検査画像に基づいて前記複数の吐出口のそれぞれの吐出動作の良否を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の吐出口が、前記吐出方向に垂直な吐出面上に互いに平行に配置されるとともにそれぞれが所定の配列方向に直線状に延びる複数の吐出口列を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、前記配列方向に所定の配列ピッチにて配列される吐出口群を含み、
    前記複数の吐出口列がそれぞれ、隣接する吐出口列に対し、前記配列方向に前記配列ピッチよりも小さいシフト距離だけずれて配置され、
    前記複数の吐出口列に含まれる一の吐出口列の一の吐出口の前記撮像方向の射影が、前記一の吐出口列に隣接するとともに前記一の吐出口列に対して前記配列方向の一方側に前記シフト距離だけずれて配置される他の吐出口列の吐出口群の前記撮像方向の射影群と互いに離間し、
    前記吐出検査装置の前記光照射部が、前記カップ部の外側に配置され、前記カップ部の上部開口を介して前記カップ部の内側に向けて光を出射し、
    前記撮像部が、前記カップ部の外側に配置され、前記光存在面を通過する前記複数の飛翔体を前記カップ部の前記上部開口を介して撮像することを特徴とする基板処理装置。
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