JP6115354B2 - 自動車ボディの電着塗装用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車ボディの電着塗装工程で用いられ、トランクリッドやフードなどの蓋物部品を保持するための治具に関するものである。
トーションバースプリングの反発力により全開位置に旋回力が付勢されたトランクリッドを備えた自動車ボディを電着塗装する場合に、塗装治具を用いてトランクリッドを所定の開度に保持し、前処理工程及び電着塗装工程の各処理が行われる(特許文献1)。
特公平4−16557号公報
ところで、上述したトーションバースプリングは塗装工程前の車体溶接工程で組み付けられるため、塗装工程に搬入された自動車ボディのトランクリッドは、無負荷の状態では全開することになる。これに対して、トーションバースプリングに代えてガスステーからなるトランクリッドステーによりトランクリッドの開閉動作を補助するものもある。
ガスステーからなるトランクリッドステーを用いた自動車ボディの場合には、当該トランクリッドステーは塗装工程後の艤装工程で組み付けられるため、塗装工程に搬入される自動車ボディのトランクリッドは、無負荷の状態では自重によって全閉することになる。したがって、そのまま前処理工程及び電着塗装工程の各処理を行うと、トランクリッドとボディ側のトランク開口部とが接触し、電着塗装が形成されなかったり、接触により変形が生じたりするので、何らかの保持治具が必要となる。
しかしながら、トランクリッドの保持位置によってはトランクリッドが変形するという問題が生じる。こうした問題は、トランクリッドに限らず自重で全閉する蓋物部品、すなわちフードパネルやバックドアパネルにも共通する問題である。
本発明が解決しようとする課題は、自動車ボディを電着塗装する際に蓋物部品の変形を抑制できる電着塗装用治具を提供することである。
本発明は、蓋物部品が組み付けられた自動車ボディを電着塗装する際に蓋物部品を所定位置に保持する治具であって、治具本体を蓋物部品に対応するボディ開口部の左右辺のそれぞれに装着し、蓋物部品のヒンジから先端部までの間の水平面を少なくとも2点で支持することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、蓋物部品の水平面を2点支持した状態で電着塗装を行い、電着塗装工程の液圧を蓋物部品のヒンジから先端部までの間の水平面で受けることになるので、蓋物部品の先端部で支持する場合に比べて、液圧による蓋物部品の変形を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る電着塗装用治具を示す平面図及び正面図である。 図1のII部を示す拡大平面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図2のIV矢視図である。 図1のV-V線に沿う断面図である。 図1のVI-VI線に沿う断面図である。 自動車ボディの一例を示す斜視図である。 自動車ボディの他例を示す斜視図である。 図7に示す自動車ボディのトランクルーム開口部を示す斜視図である。 図7に示す自動車ボディのトランクリッドの内面を示す斜視図である。 図1に示す電着塗装用治具をトランクルーム開口部に装着した状態を示す平面図である。 図1に示す電着塗装用治具をトランクルーム開口部に装着した状態を示す斜視図であり、ヒンジとの干渉状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る第2電着塗装用治具を示す斜視図である。 図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の一実施の形態に係る電着塗装用治具1(以下、単に治具1ともいう)は、自動車のホワイトボディに装着され、この状態で塗装工程の前処理及び電着塗装処理が行われる。ホワイトボディとは、塗装工程に搬入される前の未塗装の状態であって、艤装部品も未装着の状態の自動車ボディをいう。
図7は自動車のホワイトボディ5の一例を示す斜視図である。このホワイトボディ5は、骨格をなすシェルボディに、トランクリッド51、フード52及びドア53などの蓋物部品がヒンジを介して開閉可能に組み付けられたボディであり、いわゆる3ボックスタイプ又はセダンタイプと称される車型であって、トランクリッド51は、水平面511と垂直面512を有する形状とされている。また、フード52は大部分が水平面521で構成されているが先端に少しの垂直522を有する形状とされているものもある。
図8は自動車のホワイトボディ5の他例を示す斜視図である。このホワイトボディ5は、骨格をなすシェルボディに、バックドア54、フード52及びドア53などの蓋物部品がヒンジを介して開閉可能に組み付けられたボディであり、いわゆる1.5ボックス又はハッチバックタイプと称される車型であって、バックドア54は、大部分が垂直面542で構成されているが中央に少しの水平面541を有する形状とされているものもある。
本例の治具1は、図7及び図8に示すいずれのホワイトボディ5にも適用でき、また塗装工程に搬入される際に、無負荷の状態では自重により閉位置に旋回する蓋物部品、具体的には図7に示すトランクリッド51及びフード52のほか図8に示すバックドア54にも適用することができる。以下の例では、図7に示すトランクリッド51を所定位置に保持する治具1として本発明の一例を説明する。
上述したように、本例の治具1を適用して好ましいのは、トーションバースプリングに代えてガスステーからなるトランクリッドステーによりトランクリッド51の開閉動作を補助する自動車であり、この場合には、トランクリッド51は自重によって全閉位置に旋回し、トランクリッド51とトランクルーム開口部55(図9参照)が接触し、この接触部分には電着塗装が形成されない。このため、トランクリッド51がトランクルーム開口部55と接触しないように、全閉位置から若干開いた位置にトランクリッド51を保持し、前処理及び電着塗装を行う。
図1は本発明の一実施の形態に係る電着塗装用治具1を示す平面図(上図)及び正面図(下図)である。本例の治具1は、治具本体部11と、この治具本体部11の両端部に設けられ、トランクリッド51に対応する自動車ボディ側の開口部55(図9参照)に装着される固定部12と、この2つの固定部12のそれぞれの近傍に設けられ、トランクリッド51のヒンジ513(図12参照)から先端部514までの間の水平面511の内面に接触してトランクリッド51を支持する支持部13と、を備える。
治具本体部11は、たとえば鉄製の角パイプからなり、適用されるホワイトボディのトランクリッド開口部55のほぼ左右辺に亘る長尺な、剛性を有する部材で構成されている。治具1をトランクリッド開口部55に装着した場合に鉛直方向下側になる治具本体部11の面に、複数の水抜き孔を形成することが望ましい。前処理液や電着塗料が治具本体部11の内部にも浸入するが、これによるトランクルーム内への二次タレを防止するためである。
固定部12と支持部13は、治具本体部11の両端のそれぞれに設けられている。図2は図1のII部を示す拡大平面図、図3は図2のIII-III線に沿う断面図、図4は図2のIV矢視図である。支持部13は、厚めの鉄板からなり、トランクリッド51の内面との接触部が線接触するように上端が断面半円状に加工され(図4参照)、下端が治具本体部11に溶接などによって固定されている。また、固定部12は、支持部13を構成する鉄板の側面に溶接などで固定され、断面がC字状の板状の第1部材121と、この第1部材121の外側に溶接などで固定された板状の第2部材122とを有する。
図3に、本例の治具1をトランクリッド開口部55に装着し、トランクリッド51を支持した状態を示す。二点鎖線で示す符号551がクォータパネル、符号552がクォータパネル551に接合され、トランクリッド開口部55を構成するエクステンションパネルであり、当該エクステンションパネル552のフランジ553に、第1部材121の断面C字状の部分が装着され、エクステンションパネル552の溝部554に第2部材122の下端が当接する。そして、治具1の自重はエクステンションパネル552の溝部554と第2部材122の下端との当接によって受け、治具本体部11の水平面内における旋回方向の動きは第1部材121とエクステンションパネル552のフランジ553との係合によって抑止される。
この第2部材122の下端部とエクステンションパネル552の溝部554との接触部には前処理及び電着塗装は形成されないが、接触部が線接触であって非処理面積が小さく、また中塗り工程及び/又は上塗り工程において中塗り塗料(内板色塗料)及び/又は上塗り塗料が塗布されるので、発錆の可能性はきわめて低く、見栄えの点でも問題はない。また、第1部材121とエクステンションパネル552のフランジ553との係合部分も一部接触するので前処理及び電着塗装は形成されないが、フランジ553は中塗り工程及び/又は上塗り工程において中塗り塗料(内板色塗料)及び/又は上塗り塗料が塗布され、またフランジ553には艤装工程においてウェザーストリップが嵌合されるので発錆の可能性はきわめて低く、見栄えの点でも問題はない。
また、図3に示すように、支持部13の上端は、トランクリッド51のインナパネル515であって、塗装工程後の艤装工程においてトランクリッドインナトリム516(図10参照)が装着された場合に隠蔽される範囲Xに当接する。この支持部13の上端とトランクリッド51のインナパネル515との接触部には前処理及び電着塗装は形成されないが、中塗り工程及び/又は上塗り工程において中塗り塗料(内板色塗料)及び/又は上塗り塗料が塗布され、接触部が線接触であって非処理面積が小さく、トランクルーム側(すなわち室外ではない)であることから、発錆の可能性はきわめて低く、しかもインナトリムにて隠蔽されるので見栄えの点でも問題はない。
図1に戻り、本例の治具1の治具本体部11の中央部には、トランクリッド開口部55の前辺に装着される固定部14が設けられている。図5は図1のV-V線に沿う断面図である。本例の固定部14は、上述した2つの固定部12,12がトランクリッド開口部55の左右辺のそれぞれに装着されるのに対し、これとは別にトランクリッド開口部55の前辺に装着されるものである。本例の固定部14は、治具本体部11に溶接などによって固定された板状の第1部材141と、この第1部材141の先端に溶接などによって固定された断面がC字状の板状の第2部材142とを有する。そして、図5に二点鎖線で示すように、トランクリッド開口部55の前辺を構成するエクステンションパネル555のフランジ556に第2部材142の断面C字状の部分が装着される。これにより、治具1をトランクリッド開口部55へ装着した場合の、治具本体部11の軸周りの回転を制止することができる。
なお、第2部材142とエクステンションパネル555のフランジ556との係合部分も一部接触するので前処理及び電着塗装は形成されないが、フランジ556は中塗り工程及び/又は上塗り工程において中塗り塗料(内板色塗料)及び/又は上塗り塗料が塗布され、またフランジ556には艤装工程においてウェザーストリップが嵌合されるので発錆の可能性はきわめて低く、見栄えの点でも問題はない。
再び図1に戻り、本例の治具本体11の固定部12と14の間にはそれぞれ回転阻止部15,15が設けられている。図6は図1のVI-VI線に沿う断面図である。本例の回転阻止部15は、たとえば鉄製丸棒からなり、治具本体部11の上面に溶接などによって固定されている。そして、図6の二点鎖線で示すように、トランクリッド開口部55の前辺を構成するエクステンションパネル555のフランジ556の内側面に当接する長さ及び形状とされている。
図11は、本例の治具1をトランクルーム開口部55に装着した状態を示す平面図である。上述したとおり、治具本体部11の両端に設けられた固定部12,12は、図3に示すように断面C字状の第1部材121がエクステンションパネル552のフランジ553に装着されるが、当該フランジ553との間にはある程度の余裕をもって装着される。第1部材121とフランジ553とを強く嵌合させると当該フランジ553が変形してウェザーストリップの装着不具合が生じるおそれがあり、また治具1の装着作業性を考慮したものである。ところが、固定部12,12とフランジ553との装着に余裕があると、図11に示す平面において、治具本体部11がY方向に旋回し、これによりトランクリッド51のインナパネル515の支持部が定まらないおそれがある。そこで、本例の回転阻止部15,15を設け、治具本体部11のY方向への旋回を回転阻止部15,15にて阻止する。
なお、図12に示すように、トランクリッド51をボディに対して回転可能に支持するヒンジ513が、トランクルーム内にオーバハングする形状のヒンジ(グースネックヒンジとも称される)で構成されている場合もあるが、このようなヒンジを有するボディの場合は、トランクリッド51を開閉した際の当該ヒンジ513の旋回軌跡範囲に、治具本体部11、固定部12、支持部13及び回転阻止部15が入らないように、すなわち干渉しないように治具1の各構成部の位置や形状を考慮する。
次に作用を説明する。
本例の治具1は、図11に示すように、塗装工程の前処理工程に搬入される前、たとえば車体溶接工程の最終ラインにてホワイトボディ5に装着される。この際、トランクリッド51を開いた状態で、治具本体部11の長手方向をボディ5の左右方向に向け、両端の固定部12,12をトランクリッド開口部55の左右辺のフランジ553,553にそれぞれ装着するとともに、中央の固定部14をトランクリッド開口部55の前辺のフランジ556に装着する。この状態を図11に示すが、3つの固定部12,12,14はトランクリッド開口部55のフランジ553,553,556にそれぞれ装着されるとともに、2つの回転阻止部15,15がトランクリッド開口部55の前辺のフランジ556に当接又は所定の隙間をもって対向することになる。そして、トランクリッド51を閉めることで、治具1の支持部13がトランクリッド51のインナパネル515に当接し、これによりトランクリッド51を所定の開度で支持することになる。
《第2実施形態》
上述した第1実施形態では、一つの治具1によりトランクリッド51の水平面を2つの支持部13にて支持したが、本例ではこの治具1に加えて、トランクリッド51のロック取付部517の周囲の水平面518に接触して当該トランクリッド51を支持する第2電着塗装用治具2をさらに備える。図13はこの第2電着塗装用治具2を示す斜視図、図14は図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
本例の第2電着塗装用治具2は、平板状基部22と直立部23とを有する第2治具本体部21と、直立部23に固定された第2支持部とを備える。平板状基部22は、図13及び図14に示すように平板の前後を下向きに折り返した屈曲部25,26を有し、これら屈曲部25,26がトランクリッド開口部55に当該治具2を装着したときに前後への倒れを防止する。
平板状基部22の中央には角パイプで構成された直立部23が溶接などによって固定され、その上部に、丸棒からなり水平方向(自動車ボディでいうと左右の水平方向)に延在する第2支持部24が溶接などにより固定されている。トランクリッド51の内面には、トランクリッドのロック取付部(開口部からなる)517が形成されているが、このロック取付部517の周囲は、図14に示すように水平面518とされ、この水平面518に丸棒からなる第2支持部24が当接することによりトランクリッド51を支持することになる。
なお、第2電着塗装用治具2は、図9及び図11に示すように、トランクリッド開口部55の中央に形成されたストライカ取付部557を基準にして装着され(載置され)、この状態でトランクリッド51を閉じると、第2支持部24とロック取付部517の周囲の水平面518が当接することになる。
《第1及び第2実施形態の効果》
以上のとおり、本例の治具1によれば、トランクリッド51の水平面を2つの支持部13にて支持した状態で前処理及び電着塗装を行い、前処理工程及び電着塗装工程の水圧をトランクリッド51のヒンジ513から先端部514までの間の水平面511で受けることになるので、トランクリッド51の先端部514で支持する治具に比べて、水圧によるトランクリッド51の変形を抑制することができる。
すなわち、図7に示すような断面L字形状のトランクリッド51に対して、トランクリッド51の先端部514のたとえばロック部分を支持すると、前処理工程及び電着塗装工程にあるディッピング時において、その液圧はヒンジ513とトランクリッドの先端部514の間に作用することになる。トランクリッドなどの蓋物部品は、アウタパネルとインナパネルとのへミング部が電着乾燥炉にて硬化する接着剤で固定される構造であるため、電着乾燥炉前の電着塗装層などにおいて接着剤は未硬化状態であり、この状態でヒンジと先端部との間に大きな液圧が作用すると、トランクリッド51に変形が生じ、その状態で電着乾燥炉に搬入されるのでトランクリッド51とボディ5との間に建て付け誤差が生じる。
これに対して、本例の治具1は、トランクリッド51のヒンジと先端部との間の水平面511の内面で支持するので、治具1の支持部13からトランクリッド51の先端部514の間はフリーな状態とされている。また、トランクリッド51の水平面511で支持するので、ディッピング槽における液圧も水平面511の全体に対して均等に作用することになり、その結果、トランクリッド51の変形を抑制することができる。
また本例の治具1によれば、治具本体11の両端に設けられた2つの固定部12,12のみならず中央に設けられた固定部14によってもトランクリッド開口部55に装着されるので、治具本体11の軸周りの回転が阻止され、治具1が安定し、脱落や外れを防止することができる。
また本例の治具1によれば、治具本体11の両端に設けられた2つの固定部12,12をある程度の隙間をもってフランジ553に係合させ、回転阻止部15,15を設けたので、治具1の装着作業性を高めることができると同時に、治具1の水平面内における回転を阻止することができ、治具1の装着安定性を高めることができる。
また本例の治具1によれば、グースネックヒンジのようなオーバハングするヒンジ513を有するトランクリッド51であっても、このヒンジの旋回軌跡と干渉することなく装着できる治具1を提供することができる。
また本例の治具1に加えて治具2を用いた場合、治具1はトランクリッド51のヒンジと先端部との間の水平面511の内面で支持し、治具2はトランクリッド51の先端部514の中央近傍を接触支持するので、治具1の支持部13からトランクリッド51の先端部514の間はフリーな状態とされたうえで3点支持されることになる。また、治具1はトランクリッド51の水平面511で支持するとともに治具2もトランクリッド51の水平面518で支持するので、ディッピング槽における液圧も水平面511,518の全体に対して均等に作用することになり、その結果、トランクリッド51の変形を抑制することができる。
また本例の治具2は、トランクリッド開口部55のストライカ取付部557に載置される平板状基部22と、この平板状基部22の前後に屈曲部25,26を有するので、ディッピング槽において液圧が作用しても治具2の位置ずれを抑制することができる。また、治具2はストライカ取付部557の開口に挿入するのではなく載置するだけであるため、治具2によって開口を変形させるおそれもなく、ストライカ部品の取付作業に悪影響を及ぼすことも防止できる。
上記トランクリッド51は本発明に係る蓋物部品に相当し、上記固定部12は本発明に係る第1固定部及び第2固定部に相当し、上記固定部14は本発明に係る第3固定部に相当し、上記支持部13は本発明に係る第1支持部及び第2支持部に相当する。
1…電着塗装用治具
11…治具本体部
12…固定部
121…第1部材
122…第2部材
13…支持部
14…固定部
141…第1部材
142…第2部材
15…回転阻止部
2…第2電着塗装用治具
21…第2治具本体部
22…平板状基部
23…直立部
24…第2支持部
25,26…屈曲部
5…ホワイトボディ(自動車ボディ)
51…トランクリッド
511…水平面
512…垂直面
513…ヒンジ
514…先端部
515…インナパネル
516…インナトリム
517…ロック取付部
518…ロック取付部周囲の水平面
52…フード
521…水平面
522…垂直面
53…ドア
54…バックドア
541…水平面
542…垂直面
55…トランクリッド開口部
551…クォータパネル
552,555…エクステンションパネル
553,556…フランジ
554…溝部
557…ストライカ取付

Claims (10)

  1. 蓋物部品が組み付けられた自動車ボディを電着塗装する際に用いられ、無負荷の状態では自重により閉位置に旋回する前記蓋物部品を所定位置に保持する電着塗装用治具において、
    治具本体部と、
    前記治具本体部の両端部のそれぞれに設けられ、前記蓋物部品に対応する自動車ボディ側の開口部の左右辺のそれぞれに装着される固定部と、
    前記治具本体部の両端部のそれぞれに設けられ、前記蓋物部品のヒンジから先端部までの間の水平面の内面に接触して当該蓋物部品を支持する支持部と、を備える自動車ボディの電着塗装用治具。
  2. 前記固定部は、前記開口部の左右辺それぞれに装着される第1固定部及び第2固定部と、少なくとも前後辺のいずれか一方に装着される第3固定部とを含む請求項1に記載の自動車ボディの電着塗装用治具。
  3. 前記第3固定部の両側に、前記開口部に当接して前記治具本体部の前記水平面における回転を阻止する回転阻止部をさらに備える請求項2に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
  4. 前記治具本体部は、前記治具本体及び前記支持部が前記ヒンジの旋回領域と干渉しないように、前記開口部に装着される請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
  5. 前記自動車ボディ側の開口部のストライカ取付部に装着される第2治具本体部と、
    前記第2治具本体部に設けられ、前記蓋物部品の内面のロック取付部の周囲に接触して当該蓋物部品を支持する第2支持部と、をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
  6. 前記第2治具本体部は、前記開口部のストライカ取付部に載置される平板状基部と、当該平板状基部から直立し、先端部に前記第2支持部が設けられる直立部と、を含む請求項5に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
  7. トランクリッドが組み付けられた自動車ボディを電着塗装する際に用いられ、無負荷の状態では自重により閉位置に旋回する前記トランクリッドを所定位置に保持する電着塗装用治具において、
    トランクリッド開口部の左右辺に亘る長尺の治具本体部と、
    前記治具本体部の両端部のそれぞれに設けられ、前記トランクリッド開口部の左右辺のそれぞれのフランジに装着される第1固定部及び第2固定部と、
    前記治具本体部の両端部のそれぞれに設けられ、前記トランクリッドのヒンジから先端部までの間の水平面の内面に接触して当該トランクリッドを支持する第1支持部及び第2支持部と、
    を備える自動車ボディの電着塗装用治具。
  8. 前記治具本体部から延在し、先端部が前記トランクリッド開口部の前辺のフランジに装着される第3固定部をさらに備える請求項7に記載の電着塗装用治具。
  9. 前記第3固定部の両側に、前記トランクリッド開口部に当接して前記治具本体部の前記水平面における回転を阻止する回転阻止部をさらに備える請求項7又は8に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
  10. 前記トランクリッド開口部のストライカ取付部に装着される第2治具本体部と、
    前記第2治具本体部に設けられ、前記トランクリッドの内面のロック取付部の周囲に接触して当該トランクリッドを支持する第2支持部と、をさらに備える請求項7〜9のいずれか一項に記載の自動車ボディの電着塗装治具。
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