JP6114629B2 - 回転可能状態検出装置及び回転可能状態検出方法、並びにこれを用いた基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

回転可能状態検出装置及び回転可能状態検出方法、並びにこれを用いた基板処理装置及び基板処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転可能状態検出装置及び回転可能状態検出方法、並びにこれを用いた基板処理装置及び基板処理方法に関する。
ウェハを枚葉式のエピタキシャル成長装置の処理容器内に搬入する際、ウェハの周囲温度が常温から500℃以上に急激に変化するため、ウェハに反りが生じてしまう。かかるウェハの反りは、ウェハの温度が上昇し、周囲の高温環境に近い温度となると収まるが、一旦反り、次いで反りが収まるという動作をするため、反った状態でウェハをサセプタ上に載置すると、反りが回復する際に、ウェハの裏面エッジ部とサセプタが擦れて発塵する場合がある。
そこで、ウェハをサセプタ上に移載する前に、ウェハをリフトピンで中継支持するとともに、CCD(Charge Coupled Device)カメラでウェハの中心部付近の反りをモニタし、加熱されてウェハの反りが回復した後、サセプタへの移載を行うようにしたエピタキシャル成長装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の発明によれば、ウェハがサセプタ上で反りの回復動作を行うことを防止できるため、ウェハの反りの回復動作時に発生するウェハの裏面エッジ部とサセプタの接触が低減され、ウェハの裏面エッジ部が損傷することを防止することができる。
特開平10−294287号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載した構成では、リフトピン上のウェハの形状が、ウェハの非反り時の形状と一致したことによりウェハの反りの回復を判断しているため、ウェハの反りがほぼ完全に回復した状態まで待ってからサセプタへの移載を行うこととなり、ウェハの移載に時間を要するという問題があった。
一方、回転テーブルを用いた回転テーブル式の基板処理装置においては、回転テーブルの表面に、ウェハを固定するためのポケット状の凹部が設けられているのが一般的である。よって、凹部にウェハが収まり、回転テーブルを回転させてもウェハが飛び出さない状態であれば、多少の反りが残っていても、基板処理に影響が無い場合が多い。また、スループット向上の観点から、処理開始可能な状態となったら、すぐに基板処理を開始する方がプロセス上好ましい。
そこで、本発明は、回転テーブルを用いて基板処理を行う場合に、回転テーブルを回転させても基板が飛び出さない回転可能な状態となったことを検出できる回転可能状態検出装置及び回転可能状態検出方法、並びにこれを用いた基板処理装置及び基板処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転可能状態検出装置は、チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出装置であって、
前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出手段、を有し、
前記回転可能状態検出手段は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像手段と、前記撮像手段で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定する画像処理手段とを含み、
前記所定値は、前記回転テーブルの表面と同じか該表面より低い所定高さであり、
前記画像処理手段は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する。
本発明の他の態様に係る基板処理装置は、チャンバと、
該チャンバ内に回転可能に収容され、表面に基板載置用の凹部を有する回転テーブルと、
前記回転可能状態検出装置と、を有する。
本発明の他の態様に係る回転可能状態検出方法は、チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出方法であって、
前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出工程、を有し、
前記回転可能状態検出工程は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像工程と、前記撮像手段で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを検出する画像処理工程とを含み、
前記所定値は、前記回転テーブルの表面と同じか該表面より低い所定高さであり、
前記画像処理工程は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する。
本発明の他の態様に係る基板処理方法は、前記チャンバは、内部が観察可能な窓を有し、
前記基板高さ検出工程では、前記チャンバの外部から前記窓を介して前記基板の端部の表面の高さを検出する。
本発明によれば、回転テーブル上のウェハが、回転テーブルを回転させても飛び出さない状態となったことを検出することができる。
本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置を含む基板処理装置の一例を示した断面図である。 実施形態1に係る回転可能状態検出装置及び基板処理装置の斜視図である。 実施形態1に係る回転可能状態検出装置及び基板処理装置の真空容器内の構成を示す概略平面図である。 実施形態1に係る基板処理装置の回転テーブルの同心円に沿ったチャンバの断面図である。 実施形態1に係る基板処理装置の天井面が設けられている領域を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置のカメラの配置及び視野角について説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置の一例の装置構成を示した図である。 本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置による撮像画像の一例を示した図である。図8(A)は、回転不能状態における撮像画像の一例を示した図である。図8(B)は、回転可能状態における撮像画像の一例を示した図である。 回転テーブル上に載置されたウェハの状態変化の一例を示した図である。図9(A)は、ウェハが凹部上に載置された直後の状態の一例を示した図である。図9(B)は、ウェハが凹部上に載置されてからある程度の時間が経過した状態の一例を示した図である。図9(C)は、ウェハの反りが解消した状態の一例を示した図である。 本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法の一例を示す処理フロー図である。 ウェハがチャンバ内の回転テーブルの凹部上に載置されたときのウェハの反りの変化状態の一例を詳細に示した図である。図11(A)は、ウェハの反りの変化状態を示した第1の図である。図11(B)は、ウェハの反りの変化状態を示した第2の図である。図11(C)は、ウェハの反りの変化状態を示した第3の図である。図11(D)は、ウェハの反りの変化状態を示した第4の図である。図11(E)は、ウェハの反りの変化状態を示した第5の図である。図11(F)は、ウェハの反りの変化状態を示した第6の図である。 本発明の実施形態2に係る回転可能状態検出装置及び基板処理装置の一例を示した図である。 ウェハWの反り量の時間経過特性及び実施形態2に係る回転可能状態検出装置で行う回転可能状態検出方法の一例を説明するための図である。図13(A)は、ウェハWの反り量の時間経過特性の一例を示した図である。図13(B)は、実施形態2に係る回転可能状態検出装置による回転可能状態検出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態2に係る回転可能状態検出装置により実施される回転可能状態検出方法の処理フローの一例を示した図である。 本発明の実施形態3に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。図15(A)は、ウェハが回転テーブルの凹部上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図15(B)は、ウェハの反りが収まり、凹部内に収まった状態を示した図である。 本発明の実施形態4に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。図16(A)は、ウェハが回転テーブルの凹部上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図16(B)は、ウェハの反りが収まり、凹部内に収まった状態を示した図である。 本発明の実施形態5に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。図17(A)は、ウェハが回転テーブルの凹部上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図17(B)は、ウェハの反りが収まり、凹部内に収まった状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置を含む基板処理装置の一例を示した断面図である。図1において、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200は、カメラ180と、画像処理部190とを備える。また、実施形態1に係る基板処理装置210は、回転可能状態検出装置200に加えて、主要な構成要素として、チャンバ1と、回転テーブル2と、窓18と、回転軸22と、凹部24と、制御部100と、基板位置検出装置170とを備える。その他、基板処理装置210は、基板の処理に必要なチャンバ1内の種々の構成要素及びチャンバ1に取り付けられた種々の構成要素を、必要に応じて備えてよい。また、図1において、回転可能状態検出対象であるウェハWが示されている。
本発明の実施形態1に係る基板処理装置210は、図1に示すように平面形状が概ね円形である扁平なチャンバ1と、このチャンバ1内に設けられ、当該チャンバ1の中心に回転中心を有する回転テーブル2と、を備えている。
チャンバ1は、天板11が容器本体12から分離できるように構成されている。天板11は、内部の減圧状態により封止部材例えばOリング13を介して容器本体12側に押し付けられ、これによりチャンバ1が気密に密閉される。一方、天板11を容器本体12から分離する必要があるときは、図示しない駆動機構により上方に持ち上げられる。
回転テーブル2は、中心部にて円筒形状のコア部21に固定され、このコア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定されている。回転軸22は容器本体12の底面部14を貫通し、その下端が当該回転軸22を鉛直軸回りに、この例では時計方向に回転させる駆動部23に取り付けられている。回転軸22及び駆動部23は、上面が開口した筒状のケース体20内に収納されている。このケース体20はその上面に設けられたフランジ部分20aを介してチャンバ1の底面部14の下面に気密に取り付けられており、これにより、ケース体20の内部雰囲気が外部雰囲気から隔離されている。
チャンバ1は、ウェハW等の基板に処理を行うための処理容器である。本実施形態に係る回転可能状態検出装置200が適用され得るチャンバ1は、回転テーブル2を用いて基板処理を行う総ての基板処理用のチャンバを適用することができ、チャンバ1内の基板処理内容は問わない。よって、基板処理装置200は、種々の基板処理を行う装置として構成することができる。しかしながら、実施形態1においては、説明の容易のため、チャンバ1を、成膜処理を行う成膜チャンバとして構成した例を挙げて説明する。また、チャンバ1を用いて成膜処理を行う場合、チャンバ1内を高温にし、成膜用の反応ガスをチャンバ1内に供給するのが一般的である。本実施形態に係る基板処理装置210においては、ウェハWの表面上に原子層を形成する原子堆積法(Atomic Layer Deposition)又は分子層を形成する分子堆積法(Molecular Layer Deposition)を用いた成膜処理を行う例を挙げて説明する。
チャンバ1は、ウェハWを処理する密閉容器として構成される。図1に示すように、チャンバ1は、天板11と容器本体12とから構成され、全体として密閉容器を構成してもよい。なお、本実施形態に係る基板処理装置200においては、容器本体12の側壁の一部に、カメラ180でチャンバ1の内部を撮像可能なように、穴17が設けられている。また、穴17を塞ぐように窓18が設けられている。つまり、カメラ180が、窓18を介してチャンバ1の内部を撮像可能なように構成されている。
回転テーブル2は、基板を載置するための基板載置台であり、チャンバ1内に設けられる。回転テーブル2の表面には、ほぼウェハWと同一サイズを有し、窪み形状を有する凹部24が基板載置領域として形成され、ウェハWが所定位置に載置されるように構成される。また、回転テーブル2は、円形の円盤状に形成され、円周方向に沿って、複数のウェハWが載置可能に構成される。回転テーブル2は、回転軸22に接続され、回転可能に構成される。なお、回転テーブル2は、サセプタ2と呼んでもよい。
回転テーブル2の表面上に形成された凹部24の深さは、ウェハWの厚さと同じ深さであってもよいし、ウェハWの厚さよりも深くてもよい。凹部24の深さをあまりに深くすると、ウェハWの凹部24への出し入れが困難になるので現実的ではないが、例えば、ウェハWの2〜3倍程度まで深くしてもよい。これにより、ウェハWの反りが収まるのを待つ時間を短縮することができる。なお、図1においては、ウェハWの厚さと凹部24の深さがほぼ同じ大きさに設定された例が挙げられている。
穴17及び窓18は、回転テーブル2の表面が、外部のカメラ180から撮像可能な高さに設けられる。カメラ180は、回転テーブル2の表面近傍を、側方から撮像し、凹部24からのウェハWのはみ出し量を撮像する。つまり、基板処理装置210内も、成膜処理を行う際には、チャンバ1内は300〜650℃程度の高温に保たれているため、常温下にあったウェハWがチャンバ1内に搬入されると、急激な温度変化により、ウェハWに反りが生じてしまう。ウェハWの反りは、ウェハWの温度が上昇し、周囲の雰囲気と同じ温度に接近するにつれて収まってゆくが、どの程度ウェハWの反りが収まった段階で回転テーブル2の回転を開始させてもよいかは、回転テーブル2の凹部24へのウェハWの収まり具合により判断することができる。つまり、凹部24の端部において、ウェハWの端部の最も高い箇所が回転テーブル2の表面よりも下にあれば、回転テーブル2を回転させても、凹部24の端部の壁がウェハWに作用する遠心力に抗することができ、ウェハWを凹部24内に収めたまま回転テーブル2を回転させることができる。一方、ウェハWの端部が、高さ方向において凹部24から大きくはみ出し、回転テーブル2の表面よりもウェハWの下端が高い位置にあれば、回転テーブル2を回転させると、ウェハWに作用する遠心力に抗する部材は何も存在しないので、ウェハWは遠心力により凹部24から飛び出してしまい、チャンバ1の内壁に衝突することになってしまう。
そこで、本実施形態に係る回転可能状態検出装置200及び基板処理装置210においては、凹部24内に載置されたウェハWを側方から観察することが可能なように、容器本体12の回転テーブル2の表面と同じ高さを含む領域に穴17を形成している。そして、孔7に窓18を設けてチャンバ1内を密閉するとともに、チャンバ1の外部にカメラ180を設け、ウェハWの凹部24からのはみ出し量を外部から撮像できる構成としている。
なお、穴17は、容器本体2の側壁の一部をくり抜いて切除することにより構成してよい。
また、窓18は、光を透過する種々の材料で構成されてよいが、例えば、石英ガラスからなる石英窓18として構成されてもよい。窓18は、穴17を容器本体2の外側から覆うように設けられてもよいし、穴17の厚さ方向のいずれかの箇所に溝を設け、溝に嵌め込むようにして設けてもよい。窓18は、チャンバ1の密閉性を保ちつつ、外部からの視認を可能とすることができれば、種々の態様で設けることができる。
カメラ180及び画像処理部190は、回転可能状態を検出する回転可能状態検出手段として機能し、回転可能状態検出装置200を構成する。
カメラ180は、チャンバ1の内部を撮像できれば、種々のカメラ180が用いられてよいが、例えば、CCDカメラや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等を用いてもよい。
画像処理部190は、カメラ180で撮像した画像を画像処理し、ウェハWの端部の表面の高さを算出することにより、ウェハWが回転テーブル2の回転を開始してよい状態にあるかを判定する判定手段である。具体的には、例えば、画像処理部190は、カメラ180で取得した画像データからエッジ検出を行い、凹部24のエッジと、ウェハWの端部のエッジの高さを比較する。ウェハWのエッジの高さが、凹部24のエッジより低いか、又は高くても所定の範囲内にあれば、回転テーブル2を回転させてもよい状態であると判定することができる。このように、画像処理部190は、画像処理を行うとともに、回転テーブル2が回転可能状態であるか否かを判定する。なお、画像処理部190で判定した判定結果は、制御部100に送信され、制御部100は、画像処理部190から受信した判定結果に基づいて、回転テーブル2の回転を開始するか、又は回転をさせずにそのまま待機するかを制御する。
このように、画像処理部190は、カメラ180で撮像した画像データに基づいて、ウェハWの端部の表面の高さが所定値以下であり、回転テーブル2が回転開始可能状態にあるか否かを検出するための演算処理を行う手段である。よって、画像処理部190は、演算処理が可能に構成され、例えば、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)を備え、プログラムによって動作するマイクロコンピュータや、特定の用途にために設計、製造されるASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路として構成されてもよい。
本実施形態に係る回転可能状態検出装置200及び基板処理装置210によれば、回転テーブル2の凹部24の端部付近を撮像可能なカメラ18を設け、取得した画像からウェハWの凹部24からの高さ方向のはみ出し量を検出し、これに基づいて回転テーブル2が回転可能状態にあるか否かを判定するので、必要以上にウェハWの反りが消滅するのを待つ必要が無くなり、ウェハWの飛び出しを確実に防止しつつスループットの向上を図ることができる。
なお、窓18及びカメラ180は、チャンバ1の所定箇所に設けられるため、凹部24を、窓18及びカメラ180から撮像可能な位置に移動させ、ウェハWの反り具合を検出する必要がある。つまり、回転テーブル2は回転可能であるため、回転テーブル2上に載置されたウェハWの位置は固定しておらず、各ウェハWの回転可能状態を検出するに際し、ウェハWの位置を検出する必要がある。このため、基板処理装置210は、基板位置検出装置170を備えることが好ましい。
基板位置検出装置170は、回転テーブル2上に載置されたウェハWの位置を検出するための装置であり、天板11に取り付けられて設けられる。基板位置検出装置は、窓110と、照明120と、照明反射板130と、カメラ140と、筐体150と、処理部160とを有する。天板11の上面には、カメラ140でチャンバ1の内部を撮像可能なように穴16が設けられており、この上方に基板位置検出装置170が設けられている。穴16は、チャンバ1の内部に通じる開口であり、穴16を塞ぐように窓110を配置することにより、チャンバ1が密閉状態となる。
チャンバ1の表面には、チャンバマーク19が備えられてよい。チャンバマーク19は、チャンバ1の基準位置を示すためのマークであり、チャンバマーク19を基準にウェハWの位置が検出される。また、回転テーブル2の表面の、凹部24の近傍には、サセプタマーク25が設けられてよい。チャンバマーク19を絶対基準とし、チャンバマーク19に対するサセプタマーク25の相対位置を検出することにより、ウェハWの位置を検出することができる。
窓110は、穴16上に設けられ、穴16による開口を塞ぐとともに、上方に設置されたカメラ140から上面視可能な撮像視野を確保する。窓18と同様に、例えば、石英ガラス等で構成されてよい。
照明120は、光を照射する光源であり、照明120よりも上方にある照明反射板130に向かって上方に光を照射し、照明反射板130で反射した反射光で窓110に光を入射させる。照明120は、光を適切な輝度で照射できれば、種々の光源が用いられてよいが、例えば、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)を用いてもよい。なお、照明120は、カメラ140の撮像視野を遮蔽しないように、筐体150の壁面付近に設けられ、斜め上方に向かって光を照射する。
照明反射板130は、照明120から入射した光を反射し、反射光で窓110を照射し、チャンバ1の内部を明るくするための光反射手段である。照明反射板130は、下方から入射した光を反射するので、下面に反射面131を有する。照明反射板130は、カメラ140の撮像視野を遮蔽しないように、開口部132を有する。
カメラ140は、窓110を介してチャンバ1の内部を撮像する撮像手段である。カメラ140も、用途に応じて種々の構成のカメラ140を用いることができるが、例えば、CCDカメラやCMOSカメラを用いてもよい。
筐体150は、窓110、照明120、照明反射板130及びカメラ140を収容するためのケーシングである。筐体150で全体を覆うことにより、カメラ140の周囲を暗くし、撮像に適した状態とすることができる。
処理部160は、カメラ140で撮像した画像に基づいて、基板の位置を検出するための演算処理を行う手段である。よって、画像処理部190と同様に、演算処理機能を有するマイクロコンピュータ、集積回路等として構成されてもよい。
図2は、実施形態1に係る回転可能状態検出装置及び基板処理装置の斜視図である。図3は、実施形態1に係る回転可能状態検出装置及び基板処理装置の真空容器内の構成を示す概略平面図である。
回転テーブル2の表面部には、図2及び図3に示すように、回転方向(周方向)に沿って複数(図示の例では5枚)の基板であるウェハWを載置するための円形状の凹部24が設けられている。なお図3には、便宜上1個の凹部24だけにウェハWを示す。この凹部24は、ウェハWの直径よりも僅かに例えば4mm大きい内径と、ウェハWの厚さにほぼ等しいか、又はウェハWの厚さよりも深い深さとを有している。したがって、反りの無いウェハWが凹部24に収容されると、ウェハWの表面と回転テーブル2の表面(ウェハWが載置されない領域)とが同じ高さになるか、又はウェハWの表面が回転テーブル2の表面よりも低くなる。なお、凹部24がウェハWより深く構成される場合には、ウェハWの厚さよりも深く、ウェハWの厚さの2倍以下又は3倍以下程度までの深さに構成することが好ましい。凹部24を深く構成すると、ウェハWが迅速に回転可能状態となるようにも思われるが、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方にある状態となっても、ウェハWの反りが大き過ぎる場合には、成膜を均一に行うことが困難となるおそれがあるからである。また、あまり深く構成すると、ウェハWの凹部24への出し入れに余分な時間を要するとともに、成膜時の処理ガスのウェハW表面への到達が低下するおそれがあるからである。よって、凹部24の深さは、ウェハWの厚さと同じ深さか、ウェハWの厚さ以上であって、2〜3倍以下であることが好ましい。
なお、凹部24の底面には、ウェハWの裏面を支えてウェハWを昇降させるための例えば3本の昇降ピンが貫通する貫通孔(いずれも図示せず)が形成されている。
また、図2及び図3に示すように、回転テーブル2の上方には、各々例えば石英からなる反応ガスノズル31、反応ガスノズル32、及び分離ガスノズル41,42がチャンバ1の周方向(回転テーブル2の回転方向(図16の矢印A))に互いに間隔をおいて配置されている。図示の例では、後述の搬送口15から時計回り(回転テーブル2の回転方向)に、分離ガスノズル41、反応ガスノズル31、分離ガスノズル42、及び反応ガスノズル32がこの順番で配列されている。これらのノズル31、32、41、42は、各ノズル31、32、41、42の基端部であるガス導入ポート31a、32a、41a、42a(図3)を容器本体12の外周壁に固定することにより、チャンバ1の外周壁からチャンバ1内に導入され、容器本体12の半径方向に沿って回転テーブル2に対して水平に伸びるように取り付けられている。
本実施形態においては、反応ガスノズル31は、不図示の配管及び流量制御器などを介して、第1の反応ガスの供給源(図示せず)に接続されている。反応ガスノズル32は、不図示の配管及び流量制御器などを介して、第2の反応ガスの供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスノズル41、42は、いずれも不図示の配管及び流量制御バルブなどを介して、分離ガスの供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスとしては、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)などの希ガスや窒素(N)ガスなどの不活性ガスを用いることができる。本実施形態では、Nガスを用いることとする。
なお、一般に、第1の反応ガスには、Si含有ガス等の成膜用のガスが用いられ、第2の反応ガスには、酸化ガス、窒化ガス等のガスか、又は第1の反応ガスと同様に成膜用のガスが用いられる場合が多い。
反応ガスノズル31、32には、回転テーブル2に向かって開口する複数のガス吐出孔33が、反応ガスノズル31、32の長さ方向に沿って、例えば10mmの間隔で配列されている。反応ガスノズル31の下方領域は、第1の反応ガスをウェハWに吸着させるための第1の処理領域P1となる。反応ガスノズル32の下方領域は、第1の処理領域P1においてウェハWに吸着された第1の反応ガスと反応する第2の反応ガスを供給し、第1の反応ガスと第2の反応ガスが反応生成物を堆積させる第2の処理領域P2となる。
ウェハWが回転し、第1の反応ガスが供給されている第1の処理領域P1、第2の反応ガスが供給されている第2の処理領域P2を順次通過することにより、ウェハWの表面上への第1の反応ガスの吸着、第1の反応ガスと第2の反応ガスとの反応による反応生成物が順次堆積し、反応生成物の原子層又は分子層がウェハWの表面上に成膜されてゆく。
実施形態1に係る基板処理装置210では、このような回転テーブル2の回転によるALD法又はMLD法による成膜を行うため、ウェハWをチャンバ1内に搬入し、ウェハWを凹部24に順次載置した後、ウェハWの反りがある程度の範囲内に収まり、回転テーブル2を回転して成膜を開始してよい状態まで待つ必要がある。つまり、ウェハWの反りが残った状態で回転テーブル2を回転させ、ウェハWが凹部24から飛び出してしまうと、飛び出したウェハWが破損するのみでなく、チャンバ1内も破損し、その後の製造プロセスを実施できなくなるおそれがある。
よって、実施形態1に係る基板処理装置210においては、搬送口15よりもやや左側の容器本体2の側面に穴17を形成するとともに窓18で覆い、窓18の外側にカメラ180を配置している。カメラ180は、窓18からチャンバ1の内部が撮像可能であり、特に、搬送口15から搬入され、凹部24上に載置されたウェハWの端部が撮像可能な位置に配置されている。これにより、搬入された後のウェハWの反りの状態を撮像することが可能となるため、反りが解消し、ウェハWが回転可能な状態となったことを容易に検出することができる。また、撮像は、連続的に行うことが可能なため、載置後からウェハWの反りの状態をカメラ180により監視し、ウェハWが回転開始可能状態となり次第、その状態を検出することができる。回転可能状態の検出は、画像処理部190による画像処理により可能なことは、上述の通りである。
そして、1枚のウェハWの回転開始可能状態を検出したら、順次回転テーブル2を移動させ、次に凹部24上に載置されたウェハWの反りの状態を観察する。これを順次繰り返し、各々の凹部24に載置された5枚の各ウェハWについて、回転開始可能状態が検出されたら、回転テーブル2を回転開始可能な状態となったことが検出される。そして、速やかに上述の成膜工程を開始することが可能となり、待機のためのロスタイムを最小限に抑えることができる。
次に、実施形態1に係る基板処理装置の構成について、より詳細に説明する。
図2及び図3を参照すると、チャンバ1内には2つの凸状部4が設けられている。凸状部4は、分離ガスノズル41、42とともに分離領域Dを構成するため、後述のとおり、回転テーブル2に向かって突出するように天板11の裏面に取り付けられている。また、凸状部4は、頂部が円弧状に切断された扇型の平面形状を有し、本実施形態においては、内円弧が突出部5(後述)に連結し、外円弧が、チャンバ1の容器本体12の内周面に沿うように配置されている。
図4は、実施形態1に係る基板処理装置の反応ガスノズル31から反応ガスノズル32まで回転テーブル2の同心円に沿ったチャンバ1の断面を示している。図示のとおり、天板11の裏面に凸状部4が取り付けられているため、チャンバ1内には、凸状部4の下面である平坦な低い天井面44(第1の天井面)と、この天井面44の周方向両側に位置する、天井面44よりも高い天井面45(第2の天井面)とが存在する。天井面44は、頂部が円弧状に切断された扇型の平面形状を有している。また、図示のとおり、凸状部4には周方向中央において、半径方向に伸びるように形成された溝部43が形成され、分離ガスノズル42が溝部43内に収容されている。もう一つの凸状部4にも同様に溝部43が形成され、ここに分離ガスノズル41が収容されている。また、高い天井面45の下方の空間に反応ガスノズル31、32がそれぞれ設けられている。これらの反応ガスノズル31、32は、天井面45から離間してウェハWの近傍に設けられている。なお、説明の便宜上、図4に示すように、反応ガスノズル31が設けられる、高い天井面45の下方の空間を参照符号481で表し、反応ガスノズル32が設けられる、高い天井面45の下方の空間を参照符号482で表す。
また、凸状部4の溝部43に収容される分離ガスノズル41、42には、回転テーブル2に向かって開口する複数のガス吐出孔41h(図4参照)が、分離ガスノズル41、42の長さ方向に沿って、例えば10mmの間隔で配列されている。
天井面44は、狭隘な空間である分離空間Hを回転テーブル2に対して形成している。分離ガスノズル42の吐出孔42hからNガスが供給されると、このNガスは、分離空間Hを通して空間481及び空間482へ向かって流れる。このとき、分離空間Hの容積は空間481及び482の容積よりも小さいため、Nガスにより分離空間Hの圧力を空間481及び482の圧力に比べて高くすることができる。すなわち、空間481及び482の間に圧力の高い分離空間Hが形成される。また、分離空間Hから空間481及び482へ流れ出るNガスが、第1の領域P1からの第1の反応ガスと、第2の領域P2からの第2の反応ガスとに対するカウンターフローとして働く。したがって、第1の領域P1からの第1の反応ガスと、第2の領域P2からの第2の反応ガスとが分離空間Hにより分離される。よって、チャンバ1内において第1の反応ガスと第2の反応ガスとが混合し、反応することが抑制される。
なお、回転テーブル2の上面に対する天井面44の高さh1は、成膜時のチャンバ1内の圧力、回転テーブル2の回転速度、供給する分離ガス(Nガス)の供給量などを考慮し、分離空間Hの圧力を空間481及び482の圧力に比べて高くするのに適した高さに設定することが好ましい。
一方、天板11の下面には、回転テーブル2を固定するコア部21の外周を囲む突出部5(図2及び図3)が設けられている。この突出部5は、本実施形態においては、凸状部4における回転中心側の部位と連続しており、その下面が天井面44と同じ高さに形成されている。
先に参照した図1は、天井面45が設けられている領域を示している。
一方、図5は、実施形態1に係る基板処理装置の天井面44が設けられている領域を示す断面図である。図5に示すように、扇型の凸状部4の周縁部(チャンバ1の外縁側の部位)には、回転テーブル2の外端面に対向するようにL字型に屈曲する屈曲部46が形成されている。この屈曲部46は、凸状部4と同様に、分離領域Dの両側から反応ガスが侵入することを抑制して、両反応ガスの混合を抑制する。扇型の凸状部4は天板11に設けられ、天板11が容器本体12から取り外せるようになっていることから、屈曲部46の外周面と容器本体12との間には僅かに隙間がある。屈曲部46の内周面と回転テーブル2の外端面との隙間、及び屈曲部46の外周面と容器本体12との隙間は、例えば回転テーブル2の上面に対する天井面44の高さと同様の寸法に設定されている。
容器本体12の内周壁は、分離領域Dにおいては図4に示すように屈曲部46の外周面と接近して垂直面に形成されているが、分離領域D以外の部位においては、図1に示すように例えば回転テーブル2の外端面と対向する部位から底部14に亘って外方側に窪んでいる。以下、説明の便宜上、概ね矩形の断面形状を有する窪んだ部分を排気領域と記す。具体的には、第1の処理領域P1に連通する排気領域を第1の排気領域E1と記し、第2の処理領域P2に連通する領域を第2の排気領域E2と記す。これらの第1の排気領域E1及び第2の排気領域E2の底部には、図1から図3に示すように、それぞれ、第1の排気口610及び第2の排気口620が形成されている。第1の排気口610及び第2の排気口620は、図1に示すように各々排気管630を介して真空排気手段である例えば真空ポンプ640に接続されている。なお図1中、圧力制御器650も示されている。
回転テーブル2とチャンバ1の底部14との間の空間には、図1及び図4に示すように加熱手段であるヒータユニット7が設けられ、回転テーブル2を介して回転テーブル2上のウェハWが、プロセスレシピで決められた温度(例えば400℃)に加熱される。回転テーブル2の周縁付近の下方側には、回転テーブル2の上方空間から排気領域E1、E2に至るまでの雰囲気とヒータユニット7が置かれている雰囲気とを区画して回転テーブル2の下方領域へのガスの侵入を抑えるために、リング状のカバー部材71が設けられている(図5)。このカバー部材71は、回転テーブル2の外縁部及び外縁部よりも外周側を下方側から臨むように設けられた内側部材71aと、この内側部材71aとチャンバ1の内壁面との間に設けられた外側部材71bと、を備えている。外側部材71bは、分離領域Dにおいて凸状部4の外縁部に形成された屈曲部46の下方にて、屈曲部46と近接して設けられ、内側部材71aは、回転テーブル2の外縁部下方(及び外縁部よりも僅かに外側の部分の下方)において、ヒータユニット7を全周に亘って取り囲んでいる。
ヒータユニット7が配置されている空間よりも回転中心寄りの部位における底部14は、回転テーブル2の下面の中心部付近におけるコア部21に接近するように上方側に突出して突出部12aをなしている。この突出部12aとコア部21との間は狭い空間になっており、また底部14を貫通する回転軸22の貫通穴の内周面と回転軸22との隙間が狭くなっていて、これら狭い空間はケース体20に連通している。そしてケース体20にはパージガスであるNガスを狭い空間内に供給してパージするためのパージガス供給管72が設けられている。またチャンバ1の底部14には、ヒータユニット7の下方において周方向に所定の角度間隔で、ヒータユニット7の配置空間をパージするための複数のパージガス供給管73が設けられている(図18には一つのパージガス供給管73を示す)。また、ヒータユニット7と回転テーブル2との間には、ヒータユニット7が設けられた領域へのガスの侵入を抑えるために、外側部材71bの内周壁(内側部材71aの上面)から突出部12aの上端部との間を周方向に亘って覆う蓋部材7aが設けられている。蓋部材7aは例えば石英で作製することができる。
また、チャンバ1の天板11の中心部には分離ガス供給管51が接続されていて、天板11とコア部21との間の空間52に分離ガスであるNガスを供給するように構成されている。この空間52に供給された分離ガスは、突出部5と回転テーブル2との狭い隙間50を介して回転テーブル2のウェハ載置領域側の表面に沿って周縁に向けて吐出される。空間50は分離ガスにより空間481及び空間482よりも高い圧力に維持され得る。したがって、空間50により、第1の処理領域P1に供給されるTiClガスと第2の処理領域P2に供給されるNHガスとが、中心領域Cを通って混合することが抑制される。すなわち、空間50(又は中心領域C)は分離空間H(又は分離領域D)と同様に機能することができる。
さらに、チャンバ1の側壁には、図2、図3に示すように、外部の搬送アーム10と回転テーブル2との間で基板であるウェハWの受け渡しを行うための搬送口15が形成されている。この搬送口15は図示しないゲートバルブにより開閉される。また回転テーブル2におけるウェハ載置領域である凹部24はこの搬送口15に臨む位置にて搬送アーム10との間でウェハWの受け渡しが行われることから、回転テーブル2の下方側において受け渡し位置に対応する部位に、凹部24を貫通してウェハWを裏面から持ち上げるための受け渡し用の昇降ピン及びその昇降機構(いずれも図示せず)が設けられている。
また、本実施形態による基板処理装置には、図1に示すように、装置全体の動作のコントロールを行うためのコンピュータからなる制御部100が設けられており、この制御部100のメモリ内には、後述する成膜方法を制御部100の制御の下に基板処理装置に実施させるプログラムが格納されている。このプログラムは後述の成膜方法を実行するようにステップ群が組まれており、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスクなどの媒体102に記憶され、所定の読み取り装置により記憶部101へ読み込まれ、制御部100内にインストールされる。なお、制御部100は、上述の処理部160、画像処理部190等も制御してよい。
このように、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200は、このような回転テーブル式の基板処理装置210に好適に適用することができる。
次に、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200について、より詳細に説明する。
図6は、本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置200のカメラ180の配置及び視野角について説明するための図である。図1乃至図3において、カメラ180とチャンバ1との位置関係を示したが、カメラ180からの視野角は、図6に示すように、ウェハWの全周に亘る端部について、一度に撮像を行うことが可能なように設定することができる。つまり、カメラ180の視野角で、ウェハWの両端を含むように撮像することができるので、凹部24の総ての端部について、回転テーブル2よりも高いときのウェハWの端部の表面の高さを撮像することができる。これにより、回転テーブル2を回転させても、ウェハWがいずれの箇所からも飛び出さない状態を確実に担保することができる。
なお、図6に示した状態の視野角は、カメラ180の視野角、窓18の大きさ、窓18とカメラ180との距離を考慮することにより、容易に設定可能である。
このように、カメラ180の撮像領域を適切に設定することにより、ウェハWの全周について、回転開始可能状態を確実に検出することができる。
図7は、本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置の一例の装置構成を示した図である。図7に示すように、本実施形態に係る回転可能状態検出装置200は、カメラ180と、画像処理部190とを備える。そして、本実施形態に係る基板処理装置210の回転テーブル2の表面上に形成された凹部24上に載置されたウェハWを、窓18を介して側方から撮像する。窓18は、回転テーブル2の表面と同じ高さの領域を少なくとも含むように配置され、カメラ180が、回転テーブル2の表面をほぼ同じ高さで撮像することが可能となっている。カメラ180は、回転テーブル2の表面又は凹部24の端部のエッジと、ウェハWの凹部24からのはみ出し領域を一緒に撮像することができ、ウェハWの上端が凹部24から高さ方向にはみ出していることを撮像により検出できる。
なお、カメラ180は、CCDカメラ、CMOSカメラ等のデジタルカメラの他、アナログカメラ等も用いることができる。
カメラ180で撮像された画像データは、画像処理部190に送られる。画像処理部190では、カメラ180から受信した画像データから、ウェハWの上端の位置と、回転テーブル2の表面の位置とを画像処理により特定し、ウェハWの上端が、回転テーブル2の表面よりも下にあるか否かを判定する。ウェハWの上端が、回転テーブル2の表面よりも下にあるか否かは、ウェハWの上端のエッジが消滅したか否かにより判定することができる。つまり、ウェハWの上端のエッジが検出できるということは、ウェハWの上端は、回転テーブル2の表面からはみ出しているということを意味する。一方、ウェハWの上端のエッジが回転テーブル2よりも下方に下がれば、ウェハWのエッジは回転テーブル2の表面の影に隠れてカメラ180からは撮像できない状態にあることを意味するので、ウェハWの反りが、回転テーブル2を回転させても飛び出さない程度まで無くなった状態であることを検出できる。
なお、画像処理部190においては、例えば、ウェハWが回転可能状態であるか否かについて、制御部100に状態信号を送信し続ける構成としてもよいし、状態が変化した段階で、状態信号を送信するようにしてもよい。つまり、ウェハWが凹部24上に載置されたときに、ウェハWが反って回転不能状態であれば、回転不能状態を示す状態信号を制御部100に送信し、回転可能状態となったら、回転可能状態を示す状態信号を制御部100に送信すればよいが、状態信号は、継続的であってもよいし、変化の際に送信するトリガ信号のようなものであってもよい。
画像処理部190は、上述のように、画像処理及び判定処理が可能な画像処理機能及び演算処理機能を有すればよく、マイコロコンピュータを含むコンピュータ、集積回路等により構成されてよい。
なお、図2及び図3に示したように、回転テーブル2上に複数の凹部24が形成されており、複数のウェハWが各々の凹部24に載置される場合には、各凹部24上にウェハWが載置される毎に回転可能状態の検出動作を行い、総てのウェハWについて回転可能状態が検出されたときに、回転テーブル2が回転可能と判定するようにしてよい。その判定は、画像処理部190で行ってもよいし、制御部100で行ってもよい。但し、基板処理装置210の全体の制御を行うのは制御部100であるので、画像処理部190では順次個別の検出を行い、全体は制御部100で判定を行うように構成することが好ましい。
また、画像処理部190で行う判定処理において、上限の時間を設定するようにしてもよい。つまり、ウェハWが凹部24上に載置してから時間を計測し、所定時間以内に回転可能状態が検出されない場合には、アラーム信号を出力し、制御部100に送信する処理を行うようにしてもよい。制御部100では、必要に応じて、基板処理装置210を停止させ、全体の点検を行う等の対策を採ることが可能となる。
この場合には、上限時間の設定を変更可能なようにし、例えば、時間設定テーブルを設けるようにしてもよい。時間の設定可能範囲は、例えば、0〜300秒としておき、そのような時間設定が不要な場合には、0秒設定を無監視設定とする構成としてもよい。
このように、本実施形態に係る回転可能状態検出装置200は、用途に応じて種々の機能を付加することが可能である。
図8は、本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出装置200による撮像画像の一例を示した図である。
図8(A)は、回転不能状態における撮像画像の一例を示した図である。図8(A)において、ウェハWが回転テーブル2の凹部24上に載置されているが、ウェハWが反り、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも上方にある状態が示されている。ウェハWの左側の端部がカメラ180により撮像されており、カメラ180の画素180aが模式的に示されている。図8(A)において、ウェハWの端部のエッジWeは、回転テーブル2の表面のエッジTeよりも大きく上方にあり、このまま回転テーブル2を回転させると、ウェハWが凹部24から飛び出すであろう回転不能状態であることが示されている。
図8(B)は、回転可能状態における撮像画像の一例を示した図である。図8(B)において、ウェハWの左側の端部において、ウェハWのエッジWeは、回転テーブル2の表面のエッジTeよりも下方にあり、撮像されない状態であることが示されている。この状態は、ウェハWの反りが収まり、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方にある状態であるので、回転テーブル2を回転させてもウェハWは凹部24の内壁に当たり、ウェハWは凹部24を飛び出さない回転可能状態である。
このように、カメラ180で撮像した画像により、ウェハWが回転可能状態であるか回転不能状態であるかを検出することができる。
図9は、回転テーブル上に載置されたウェハの状態変化の一例を示した図である。図9(A)は、ウェハWが凹部24上に載置された直後の状態の一例を示した図である。ウェハWが回転テーブル2の凹部24上に載置された直後は、常温下から加熱雰囲気下の環境に急激に変化するため、ウェハWが反り、端部がはね上がった状態となる。
図9(B)は、ウェハWが凹部24上に載置されてからある程度の時間が経過した状態の一例を示した図である。図9(B)に示すように、ウェハWの温度が上昇するにつれて、ウェハWの反りが軽減されてゆく。しかしながら、ウェハWの端部は、僅かに回転テーブル2の表面よりも上にあるので、このまま回転テーブル2を回転させると、ウェハWは凹部24から飛び出すおそれがある。
図9(C)は、ウェハWの反りが解消した状態の一例を示した図である。ウェハWの反りが小さくなり、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方になると、ウェハWは凹部24内に収まった状態であり、カメラ180の画像からウェハWは消滅する。この状態で、回転可能状態となる。
実施形態1に係る回転可能状態検出装置200では、このようなウェハWの状態変化を監視することにより、ウェハWが回転可能状態となり次第、回転テーブル2の回転を開始し、基板処理を開始することが可能となるので、確実にウェハWの飛び出しを防止できるとともに、余分な待ち時間を無くし、スループットを向上させることができる。
図10は、本発明の実施形態1に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法の一例を示す処理フロー図である。なお、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
ステップS100では、回転テーブル2上の基板載置領域である凹部24上に、ウェハWが載置される。この時、ウェハWは、常温下から400℃程度の高温下に移動するので、急激な温度変化により、図8(A)、図9(A)で示したように、大きく反り上がる。
ステップS110では、カメラ180によりウェハWの観察画像の取り込みが開始される。これにより、ウェハWの状態が画像で監視される。カメラ180で撮像され、取得された画像は、画像処理部190に送られる。
ステップS120では、ウェハWの反りが、凹部24内に収まったか否かが判定される。ウェハWの反りが、凹部24内に収まった場合には、回転可能状態であると判定され、ステップS130に進む。なお、ここで、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方にある場合には、確実に回転可能状態となるが、ウェハWの端部の上端が回転テーブル2の表面よりも僅かに上方にあるが、回転テーブル2を回転させても、ウェハWが凹部24を飛び出さない状態もあり得る。よって、このような場合を考慮し、回転可能状態は、ウェハWの回転テーブル2の表面からの高さ方向のはみ出し量が、所定値以下の場合も含めてよい。しかしながら、所定値は、ウェハWの飛び出しを確実に防止する観点から、ゼロに近い極めて小さい値であることが好ましい。また、回転テーブル2の表面と同じ高さに所定値を設定した場合には、当然ながら所定値はゼロの設定となる。
ステップS130では、回転テーブル2を少しだけ回転させ、次のウェハWが載置された凹部24が窓18からカメラ180で撮像可能な位置に来るように移動させる。
ステップS140では、ウェハWを移動させた段階で、設定の枚数の回転可能状態の検出が完了したかが判断される。例えば、図2及び図3に示した回転テーブル2の場合には、5枚のウェハWについて回転可能状態の検出が完了したか否かが判断される。
ステップS140において、設定枚数の回転可能状態の検出が完了したと判定された場合にはステップS150に進む。一方、設定枚数の回転可能状態の検出が完了していないと判定された場合には、ステップS110に戻り、ウェハWの観察画像取り込みから、ステップS140までの一連の判定・検出処理が繰り返される。各ウェハWについて一連の処理を繰り返し、設定枚数が完了したら、ステップS150に進む。
ステップS150では、基板処理装置210における成膜処理が開始される。具体的には、図1乃至図5において説明したように、回転テーブル2の回転が開始され、成膜処理が行われる。所定の成膜処理が終了したら、処理フローを終了する。
一方、ステップS120において、ウェハWの反りが凹部24内に収まっていないと判定された場合には、ステップS160に進む。
ステップS160では、ウェハWを凹部24上に載置してから、所定の検出上限時間以上経過したか否かが判定される。上限時間は、例えば、0〜300秒の範囲で設定されてもよい。
ステップS160において、上限時間が経過していないと判定された場合には、ステップS110に戻り、ウェハWの反りが収まるまで、ステップS110、S120及びS160の処理を繰り返す。
一方、ステップS160において、所定の検出上限時間以上が経過したと判定された場合には、制御部100にアラーム信号を出力し、制御部100が基板処理装置210の動作を停止させる。これにより、基板処理装置210の操作者は、異常を認識することができ、装置の状態を点検することができる。
なお、ステップS160において、検出上限時間は、用途等に応じて、変更可能とされてよい。例えば、1秒刻みの時間設定テーブルを設け、1秒刻みの任意の時間に検出上限時間を設定するようにしてもよい。なお、この場合において、検出上限時間を設けない場合には、無監視設定として、0秒を設定するようにしてもよい。
更に、ステップS160及びステップS170は、必要に応じて設けるようにしてよく、必須ではない。
実施形態1に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法によれば、ウェハWが回転テーブル2上に載置されたときに反りが発生した場合であっても、回転テーブル2を回転可能な状態まで反りが収まった回転可能状態を確実にリアルタイムで検出することができ、ウェハWの飛び出し防止を担保しつつ、最小限の待機時間で基板処理を開始することができる。
〔実施形態2〕
図11は、ウェハWがチャンバ1内に搬入され、回転テーブル2の凹部24上に載置されたときのウェハWの反りの変化状態の一例を詳細に示した図である。図11(A)〜図11(F)に示すように、ウェハWを凹部24上に載置したときに、上述のようにウェハWは周囲の急激な温度変化により反るが、一瞬で反る訳ではなく、数秒から数十秒、例えば、10数秒〜20秒程度の時間を経て再々反り状態に達する場合が多い。そのような場合には、最大反り状態から反り量が徐々に減少してゆき、反り量が減少傾向にあるタイミングで、実施形態2に係る回転可能状態検出装置による検出を行う。よって、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200においては、ウェハWが凹部24上に載置されてから最大反り量に達するまで待ち、ウェハWの反り量が確実に減少に転ずると考えられる所定の時間を待機する必要があり、この時間を「反り待ち時間」と呼ぶこととする。
具体的には、図11(A)に示すように、ウェハWを凹部24上に載置した後、図11(B)に示すようにウェハWは反り始め、図11(C)に示すように次いでウェハWは最大反り量となる。更に時間が経過すると、図11(D)、図11(E)に示すようにウェハWの反り量が減少し、最後には図11(F)に示すように、凹部24内に収まり、平坦な状態となる。ここで、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200を用いるためには、図11(A)〜図11(C)に達するまでの時間を反り待ち時間とし、この時間が経過してから回転可能状態検出を行う必要がある。反り待ち時間は、例えば、20秒弱程度に設定されるが、この時間は、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200では、完全な待機時間となってしまう。
一方、ウェハWの反りの状態によっては、反り待ち時間を待たずとも、いち早く最大反り状態となり、反り待ち時間内に回転可能状態となってしまうような場合もあり得る。このような場合であっても、反り待ち時間を経過しないと回転可能状態検出を行わないようなシーケンスでは、
実施形態2に係る回転可能状態検出装置においては、反り待ち時間内であっても、ウェハWの反りが十分収まり、かつ、ウェハWがそれ以上に反ることが無い、つまり反り量増加状態に無い場合には、当該ウェハWを回転可能状態と判定し、次のウェハWの回転可能状態の検出に移行することが可能な回転可能状態検出装置について説明する。
図12は、本発明の実施形態2に係る回転可能状態検出装置201及び基板処理装置211の一例を示した図である。図12において、チャンバ1から天板11を除いた容器本体12の上面図が示されており、回転テーブル2の表面に形成された凹部24上にウェハWが載置された状態が示されている。また、容器本体12の側壁には、穴17が形成され、穴17の内壁側を覆う内側の窓18aと、穴17の外壁側を覆う外側の窓18bが設けられている。
また、基板処理装置211の外部には、実施形態2に係る回転可能状態検出装置201が設けられている。回転可能状態検出装置201は、2台のカメラ181、182と、各々のカメラ181、182に対応する画像処理部191、192と、制御部100とを有する。カメラ181は、凹部24及びウェハWのゲートバルブ側(搬送口15側)を撮像するための撮像手段であり、カメラ182は、凹部24及びウェハWの回転軸側(回転テーブル2の中心側)を撮像するための撮像手段である。2台のカメラ181、182を設けることにより、単にウェハWの表面が回転テーブル2の表面より高いか否かだけではなく、凹部24内におけるウェハWの正確な高さ、つまりウェハWの表面が、回転テーブル2の表面からどれだけ低いかを撮像及び画像認識することができる。これにより、ウェハWの反り量が増加傾向にあるか否かを検出することができる。つまり、ゲートバルブ側と回転軸側の2箇所のウェハWのエッジの高さを撮像及び検出し、エッジの高さが増加していれば反り量が増加していると判定することができる。なお、ウェハWの高さは、回転テーブル2の表面を基準としてよく、回転テーブル2の表面との高さの差(回転テーブル2の表面とウェハWの表面の高さ方向における距離)に基づいて検出してもよい。つまり、実際の撮像及び画像認識では、回転テーブル2の表面よりウェハWの表面の高さがどれだけ低いかを検出し、これに基づいて種々の判定を行ってよい。
このように、ウェハW及び凹部24の対向する2箇所を撮像するため、穴17及び窓18a、18bは、広角でウェハW及び凹部24が撮像可能な大きさに形成されている。また、画像処理部191、192は、カメラ181、182で撮像した画像を画像処理するための手段であり、各々カメラ181、182と接続され、実施形態1で説明した画像処理部190と同様の機能を有する。また、制御部100も、実施形態1で説明した通りであり、画像処理部191、192がそれぞれ接続される。
図13は、ウェハWの反り量の時間経過特性及び実施形態2に係る回転可能状態検出装置201で行う回転可能状態検出方法の一例を説明するための図である。
図13(A)は、ウェハWの反り量の時間経過特性の一例を示した図である。図13(A)において、横軸を時間、縦軸を反り量として3枚のウェハA、B、Cの反り量時間経過特性が示されている。ウェハAは、反り量及び反り待ち時間が最も大きく、ウェハBが2番目に反り量及び反り待ち時間が大きく、ウェハCが反り量及び反り待ち時間が最も小さい特性を示している。この場合、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200を用いた感回転可能状態検出方法では、反り待ち時間は、安全サイドに立つと最も反り量が大きいウェハAに合わせる必要があり、反り待ち時間T1は、最も反り待ち時間の長いウェハAの反り待ち時間に設定される。よって、画像判定期間T2は、反り待ち時間T1が経過した後となる。反り待ち時間が、例えば20秒に設定されれば、20秒経過後に回転可能状態検出を行うシーケンスとなる。
図13(B)は、実施形態2に係る回転可能状態検出装置201による回転可能状態検出方法を説明するための図である。図13(B)において、反り待ち時間T0は、図13(A)における反り待ち時間T1よりも短く設定されている。実施形態2に係る回転可能状態検出装置201においては、反り待ち時間T0は、例えば、反り待ち時間T1の1/2程度に設定してよく、反り待ち時間T1が20秒の場合には、反り待ち時間T0を10秒以下に設定してよい。
短縮された反り待ち時間T0経過後に画像判定を開始するが、図13(B)の例では、反り待ち時間T0においてウェハA、Bは反り量が増加傾向にあり、ウェハCは反り量が変化していない。このような場合、ウェハA、Bは反り量が増加中であるが、ウェハCは反り量が増加中ではないと判定し、反り量が増加中でないと判定したウェハCについては、ウェハCの表面が所定の高さよりも低いか否かが判定される。
図13(B)の例では、ウェハCの表面の高さは、判定位置よりも低いので、ウェハCの反りは収まり、回転可能状態にあると判定し、次のウェハCの回転可能状態の判定に移行する。このように、反り待ち時間T1よりも短い時間でウェハCの回転可能状態を検出することができ、全体の回転可能状態検出判定に要する時間を短縮することができる。また、反り待ち時間T0を短縮したことにより、画像判定期間T3は当然に図13(A)に示した画像判定期間T2よりも長くなる。
図14は、実施形態2に係る回転可能状態検出装置201により実施される回転可能状態検出方法の処理フローの一例を示した図である。なお、図14において、図10に示した実施形態1に係る回転可能状態検出方法の処理フローと同様の処理内容には、同一のステップ番号を付し、その説明を簡略化又は省略する。
ステップS100では、ウェハWが回転テーブル2の表面上の凹部24に載置される。ウェハWが徐々に反り始める。
ステップS101では、ウェハWの反り待ち時間の間、そのまま待機する。なお、反り待ち時間は、ウェハWが最大反り量となる反り待ち時間よりも短い時間、例えば、半分程度の時間に設定される。なお、待機の指令は、画像処理部191、192が行ってもよいし、制御部100が行ってもよい。
ステップS110では、カメラ181、182を用いて、基板観察画像の取り込みが開始する。なお、このステップは、図10と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
ステップS111では、画像処理部191、192が、ウェハWの反り量が減少しているか、又は変化が無いか否かを判定する。換言すれば、画像処理部191、192により、ウェハWの反り量が増加中であるか否かが判定される。ウェハWの反り量が増加中であると判定されたときにはステップS110に戻り、処理フローをステップS110から繰り返す。一方、反り量が増加中でないと判定されたときには、ステップS121に進む。
ステップS121では、画像処理部191、192により、ウェハWの上面の高さが所定高さ(所定値)以下であるか否かが判定される。ウェハWの上面の高さが所定高さ以下であると判定されたときには、ウェハWの反りが増加中でなく、かつ、ウェハWの上面が回転テーブル2の凹部24の深さに収まっていることを意味するので、ウェハWは回転可能状態にあると判定される。そして、ステップS130に進み、検出対象を次のウェハWの載置位置とする。
なお、ステップS121では、ウェハWの高さは、回転テーブル2の表面と同じ高さである必要は無く、より安全サイドに立ち、回転テーブル2の表面よりも低い高さであってもよい。カメラ181、182は、ウェハWの表面高さを認識可能であるので、より精密な判定が可能である。
ステップS130〜ステップS170は、図10の処理フローと同様のステップであるので、同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
このように、実施形態2に係る回転可能状態検出装置201及び回転可能状態検出方法によれば、回転可能状態検出開始時間を早め、全体の回転可能検出時間を短縮することができる。
なお、本実施形態においては、カメラ181、182を2個用いてウェハWの表面高さを検出する例を挙げて説明したが、使用するカメラを広角とし、広い範囲に亘りウェハWの表面高さを検出することができれば、実施形態1のようなカメラ180を1つ用いた構成としてもよい。また、逆に、カメラ181、182の数を増やし、より精密にウェハWの表面高さを検出する構成としてもよい。実施形態2に係る回転可能状態検出装置201は、ウェハWの反り量の変化状態と、ウェハWの表面高さを検出し、これに基づいて回転可能状態を判定できれば、種々の構成とすることができる。
〔実施形態3〕
図15は、本発明の実施形態3に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。実施形態3に係る回転可能状態検出装置202においては、カメラ180及び画像処理部190ではなく、透過型の光学的検出器を用いて回転可能状態検出手段を構成する点で、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200と異なっている。なお、その他の構成要素については、実施形態1に係る回転可能状態検出装置と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図15(A)は、ウェハWが回転テーブル2の凹部24上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図15(A)において、投光器183と受光器183とが対向して配置され、回転テーブル2の表面近傍の高さで投光器183から光が照射された状態が示されている。ここで、ウェハWが反っており、端部が回転テーブル2の表面よりも上方に上がっているため、投光器183からの光はウェハWの端部で遮蔽され、受光器183には到達しない状態となっている。このように、投光器183から凹部24の端部近傍に向けて照射した光が、ウェハWにより遮蔽されることにより、回転不能状態を検出することができる。
図15(B)は、ウェハWの反りが収まり、凹部24内に収まった状態を示した図である。ウェハWの反りが収まり、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方に位置するようになったことに伴い、投光器183から出射された光が遮蔽されずに凹部24上を通過し、対向する受光器183に入射している。このように、投光器183から受光器183に向けて出射された光が、ウェハWに遮蔽されることなく受光器183に入射したことから、回転可能状態を検出することができる。
このように、実施形態3に係る回転可能状態検出装置202においては、回転可能状態検出手段として一対の投光器183及び受光器183からなる光学的検出器を用いることにより、簡素な構成でウェハWの回転可能状態を検出することができる。
なお、投光器183と受光器183の配置は、互いに対向するように配置するが、その設置高さは、出入射光の光路が、回転テーブル2の表面から所定値間隔を空けた所定の高さとなるように設置することができるが、回転テーブル2の表面と接触しない極めて小さい間隔とすることにより、所定値をほぼゼロとすることができる。
また、投光器183と受光器183を有する実施形態3に係る回転可能状態検出装置202を、実施形態1において示した基板処理装置210に適用する場合には、窓18と対向する位置にもう一つ窓を設け、対向する一対の窓の外側に投光器183及び受光器183を配置することにより、チャンバ1の外部からウェハWの反りの有無を検出することができる。そして、このような構成とすることにより、実施形態3に係る基板処理装置を構成することができる。
更に、実施形態3に係る回転可能状態検出装置202においては、画像処理部190が不要となり、受光器183から状態信号が直接制御部100に入力される。つまり、受光部183が投光器183からの光を受光したときに、回転テーブル2が回転可能状態にある旨の状態信号を出力し、制御部100に送信するようにすればよい。
また、実施形態3に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法は、図10で示した処理フローにおいて、ステップS110を、ウェハWの画像を取り込むステップ内容から、投光器183から光の出射を行うステップ内容に変更すればよい。その他のステップは、図10で示した処理フローと同様の内容で、実施形態3に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法を実行することができる。
このように、実施形態3に係る回転可能状態検出装置202及びこれを用いた基板処理装置、回転可能状態検出方法、基板処理方法によれば、一対の光学的検出器を用いた簡素な構成及び低コストで回転開始可能状態を確実かつ迅速に検出することができる。
〔実施形態4〕
図16は、本発明の実施形態4に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。実施形態4に係る回転可能状態検出装置203においては、カメラ180及び画像処理部190ではなく、反射型の光学的検出器を用いて回転可能状態検出手段を構成する点で、実施形態1に係る回転可能状態検出装置200と異なっている。なお、その他の構成要素については、実施形態1に係る回転可能状態検出装置と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図16(A)は、ウェハWが回転テーブル2の凹部24上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図16(A)において、反射型光センサ185が回転テーブル2の表面高さ付近の側方に配置され、回転テーブル2の表面近傍の高さで反射型光センサ185から光が照射された状態が示されている。ここで、ウェハWが反っており、端部が回転テーブル2の表面よりも上方に上がっているため、反射型光センサ185から出射された光は、ウェハWの端部で反射され、反射光が反射型光センサ185に入射する状態となっている。このように、反射型光センサ185から凹部24の端部近傍に向けて照射した光が、ウェハWの反り上がった端部(はみ出し部分)から反射されることにより、回転不能状態を検出することができる。
図16(B)は、ウェハWの反りが収まり、凹部24内に収まった状態を示した図である。ウェハWの反りが収まり、ウェハWの端部が回転テーブル2の表面よりも下方に位置するようになったことに伴い、反射型光センサ185から出射された光が反射されずに凹部24上を通過し、反射型光センサ185で反射光を受光できない状態となっている。このように、反射型光センサ185から回転テーブル2の凹部24上に向けて出射された光が、ウェハWに反射されることなく凹部24上を通過し、反射型光センサ185が反射光を受光しなくなったことに基づいて、回転可能状態を検出することができる。
このように、実施形態4に係る回転可能状態検出装置203においては、回転可能状態検出手段として、光学的検出器の一種である反射型光センサ185を用いることにより、極めて簡素な構成でウェハWの回転可能状態を検出することができる。
なお、反射型光センサ185は、回転テーブル2の表面近傍であって凹部24上を通過するように配置するが、その設置高さは、回転テーブル2の表面から所定値離間した所定の高さに設置することができる。また、反射型光センサ185の設置高さを、出射する光が回転テーブル2の表面と接触しない極めて小さい間隔となるように設定することにより、所定値をほぼゼロとすることができる。
また、実施形態3に係る回転可能状態検出装置203を、実施形態1において示した基板処理装置210に適用する場合には、窓18をそのまま利用し、カメラ180の配置箇所と類似した箇所に反射型光センサ185を配置することにより、チャンバ1の外部からウェハWの反りの有無を検出することができる。そして、このような構成とすることにより、実施形態4に係る基板処理装置を構成することができる。
更に、実施形態4に係る回転可能状態検出装置203においても、実施形態3に係る回転可能状態検出装置202と同様に、画像処理部190が不要となり、反射型光センサ185から状態信号が、直接制御部100に入力される。つまり、反射型光センサ185がウェハWからの反射光を受光したときには、回転テーブル2が回転不能状態にある旨の状態信号を出力し、反射型光センサ185がウェハWからの反射光を受光しなくなったら、回転テーブル2が回転可能状態となった旨の状態信号を制御部100に送信するようにすればよい。
また、実施形態4に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法は、図10で示した処理フローにおいて、ステップS110を、ウェハWの画像を取り込むステップ内容から、反射型光センサ185から光の出射を行うステップ内容に変更すればよい。その他のステップは、図10で示した処理フローと同様の内容で、実施形態4に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法を実行することができる。
このように、実施形態3に係る回転可能状態検出装置202及びこれを用いた基板処理装置、回転可能状態検出方法、基板処理方法によれば、反射型の1つの光学的検出器を用いた更に簡素な構成及び低コストで、回転開始可能状態を確実かつ迅速に検出することができる。
〔実施形態5〕
図17は、本発明の実施形態5に係る回転可能状態検出装置の一例を示した図である。実施形態5に係る回転可能状態検出装置203においては、チャンバ1の側方に設けられた回転可能状態検出手段ではなく、チャンバ1の上方に設けられた干渉計141を用いて回転可能状態検出手段を構成する点で、実施形態1乃至3に係る回転可能状態検出装置200〜203と異なっている。なお、その他の構成要素については、実施形態1に係る回転可能状態検出装置と同様であるので、同様の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図17(A)は、ウェハWが回転テーブル2の凹部24上に載置され、ウェハWが反った状態を示した図である。図17(A)において、干渉計141が回転テーブル2の上方に配置され、凹部24上に載置されたウェハWの端部の表面に光が照射された状態が示されている。ここで、干渉計141により形成された干渉縞142を撮像した画像143が示されているが、ウェハWが反っており、端部が湾曲しているため、湾曲の曲率の変化に応じて干渉縞142の間隔(ピッチ)が変化している。これにより、ウェハWの反りの状態を検出することができ、検出された反り量から、ウェハWが凹部24からはみ出して回転テーブル2の表面よりも高くなっており、回転不能状態にあることを検出することができる。このように、干渉計141を用いて干渉縞142を撮像することにより、回転不能状態を検出することができる。
図17(B)は、ウェハWの反りが収まり、凹部24内に収まった状態を示した図である。ウェハWの反りが収まり、ウェハWの端部の湾曲が消滅したことに伴い、干渉計141による干渉縞142が消滅した画像143が撮像される。このように、干渉計141による干渉縞142が消滅したことに基づいて、回転可能状態を検出することができる。なお、図17(B)においては、理解の容易のため、干渉縞142が完全に消滅した状態を示しているが、干渉縞142が完全に消滅しなくても、ウェハWの湾曲が所定量以下となり、回転可能状態にあることが検出できればよいので、干渉縞142が必ずしも完全に消滅する必要は無い。つまり、干渉縞142が低減し、どのような干渉縞142となったときに、ウェハWの端部の表面の高さが所定値以下となり、回転テーブル2を回転させてもウェハWが飛び出さない状態となったかを予め把握しておけばよい。これにより、干渉縞142の変化によりウェハWの反り量及び端部の表面の高さを把握することができ、回転開始可能状態を検出することができる。
なお、干渉計141は、回転テーブル2の上方に設置するので、基板位置検出装置170内に設けることができ、既存の窓110をそのまま利用することができる。また、基板位置検出装置170に干渉計141を設けることにより、実施形態5に係る回転可能状態検出装置204を用いた基板処理装置を構成することができる。この場合、干渉縞142に基づく画像143の画像処理は、基板位置検出装置170内の処理部160で行い、回転可能状態にあるか否かの状態信号を、制御部100に送信する構成としてもよい。
このように、実施形態5に係る回転可能状態検出装置204においては、回転可能状態検出手段として、干渉計141を用いることにより、既存の基板位置検出装置170に含ませる形で基板処理装置を構成することができ、ウェハWの回転可能状態を検出することができる。
また、実施形態5に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法は、図10で示した処理フローにおいて、ステップS110を、ウェハWの画像を取り込むステップ内容から、干渉計141による干渉縞142の画像143を取り込むステップ内容に変更すればよい。その他のステップは、図10で示した処理フローと同様の内容で、実施形態5に係る回転可能状態検出方法及び基板処理方法を実行することができる。
このように、実施形態5に係る回転可能状態検出装置204及びこれを用いた基板処理装置、回転可能状態検出方法、基板処理方法によれば、既存の基板位置検出装置170に回転可能状態検出装置204を組み込んだ簡素な構成で、回転開始可能状態を確実かつ迅速に検出することができる。
また、干渉計141は、ウェハWの表面高さを正確に測定できる場合が多いので、そのような干渉計141を用いれば、実施形態2で示した回転可能状態検出方法と組み合わせることができる。つまり、実施形態5に係る回転可能状態検出装置204を用いて、実施形態2で説明した図13(B)及び図14の処理を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1 チャンバ
2 回転テーブル
16、17 穴
18、18a、18b、110 窓
22 回転軸
24 凹部
100 制御部
140、180、181、182 カメラ
141 干渉計
160 処理部
170 基板位置検出装置
180a 画素
183 投光器
183 受光器
185 反射型光センサ
190、191、192 画像処理部
200、201、202、203、204 回転可能状態検出装置
210、211 基板処理装置

Claims (19)

  1. チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出装置であって、
    前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出手段、を有し、
    前記回転可能状態検出手段は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像手段と、前記撮像手段で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定する画像処理手段とを含み、
    前記所定値は、前記回転テーブルの表面と同じか該表面より低い所定高さであり、
    前記画像処理手段は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する回転可能状態検出装置。
  2. チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出装置であって、
    前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出手段、を有し、
    前記回転可能状態検出手段は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像手段をと、前記撮像手段で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定する画像処理手段とを含み、
    前記撮像手段は、複数箇所の前記基板の端部の表面を撮像可能であり、
    前記画像処理手段は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する回転可能状態検出装置。
  3. 前記撮像手段は、前記複数箇所の前記基板の端部の表面の各々を撮像する複数の撮像手段を有する請求項に記載の回転可能状態検出装置。
  4. 前記画像処理手段は、前記基板が前記凹部上に載置されてから所定時間経過後に前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定する請求項1乃至のいずれか一項に記載の回転可能状態検出装置。
  5. チャンバと、
    該チャンバ内に回転可能に収容され、表面に基板載置用の凹部を有する回転テーブルと、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の回転可能状態検出装置と、を有する基板処理装置。
  6. 前記回転テーブルは、前記凹部を複数有する請求項に記載の基板処理装置。
  7. 前記凹部の深さは、前記基板の厚さよりも深い請求項又はに記載の基板処理装置。
  8. 前記チャンバは、内部が観察可能な窓を有し、
    前記回転可能状態検出手段は前記チャンバの外部に設けられ、前記窓から前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下であることを検出する請求項乃至のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記チャンバ内にガスを供給可能なガスノズルを有し、
    前記チャンバ内で成膜処理を行う請求項乃至のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記ガスノズルは、前記チャンバ内の異なる位置に複数設けられ、
    各々の前記ガスノズルから、種類の異なる処理ガス又は不活性ガスを供給し、前記回転テーブルを回転させることにより、前記種類の異なる処理ガス又は前記不活性ガスが順次前記基板上に供給され、原子堆積法による成膜が可能である請求項に記載の基板処理装置。
  11. チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出方法であって、
    前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出工程、を有し、
    前記回転可能状態検出工程は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像工程と、前記撮像工程で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを検出する画像処理工程とを含み、
    前記所定値は、前記回転テーブルの表面と同じか該表面より低い所定高さであり、
    前記画像処理工程は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する回転可能状態検出方法。
  12. チャンバ内に備えられた回転テーブルの表面に形成された基板載置用の凹部上に基板が載置されたときに、前記回転テーブルを回転させても前記基板が前記凹部から飛び出さない状態となったことを検出する回転可能状態検出方法であって、
    前記基板が前記凹部上に載置されたときに、前記基板の端部の表面の高さが、前記回転テーブルを回転開始可能な所定値以下となったことを検出する回転可能状態検出工程、を有し、
    前記回転可能状態検出工程は、側方から前記凹部の端部を撮像し、前記基板の端部の表面の高さを撮像により検出する撮像工程と、前記撮像工程で取得した画像から、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを検出する画像処理工程とを含み、
    前記撮像工程は、複数箇所の前記基板の端部の表面を撮像し、
    前記画像処理工程は、前記基板の端部の表面の高さが増加中であるか否かを判定し、前記基板の端部の表面の高さが増加中でなく、かつ、前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを判定したときに、前記回転テーブルを回転開始可能と判定する回転可能状態検出方法。
  13. 前記撮像工程は、前記複数箇所の前記基板の端部の表面の各々を複数の撮像手段により撮像する請求項12に記載の回転可能状態検出方法
  14. 前記凹部は、前記回転テーブル上に複数設けられ、
    前記回転可能状態検出工程を、複数の前記基板について順次行う請求項11乃至13のいずれか一項に記載の回転可能状態検出方法。
  15. 前記基板が前記凹部に載置されてから、所定の時間以内に前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことが検出されない場合に、アラーム信号を発する請求項11乃至14のいずれか一項に記載の回転可能状態検出方法。
  16. 前記チャンバは、内部が観察可能な窓を有し、
    前記チャンバの外部から、前記窓を介して前記基板の端部の表面の高さが前記所定値以下となったことを検出する請求項11乃至15のいずれか一項に記載の回転可能状態検出方法。
  17. 請求項11乃至16のいずれか一項に記載の回転可能状態検出方法と、
    前記回転可能状態検出工程の後、前記回転テーブルの回転を開始して前記基板の処理を開始する基板処理工程と、を有する基板処理方法。
  18. 前記基板処理工程は、ガスを供給しながら前記回転テーブルを回転させ、前記基板の表面上に成膜を行う成膜工程である請求項17に記載の基板処理方法。
  19. 前記ガスは、種類の異なる複数の処理ガス又は不活性ガスを含み、前記回転テーブルを回転させることにより、前記種類の異なる処理ガス又は前記不活性ガスが順次前記基板上に供給され、原子堆積法による成膜を行う請求項18に記載の基板処理方法。
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