JP2020096129A - ロードロックチャンバ及び真空処理装置 - Google Patents

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【課題】ステージ上に設置されるトレイの在荷確認、ステージに対するトレイの位置ずれの監視や、ステージの動作異常の監視を統括的に行うことができるロードロック装置を提供する。【解決手段】ロードロック装置LMは、透孔11aを有する隔壁11と隔壁上面で透孔の外周縁部に当接する、筒状の蓋体12と、隔壁の下方に配置されて、平坦な上面3aにトレイ2の設置が可能で上下動自在なステージ3とを備え、ステージを上動させると、フランジ31が隔壁下面で当接して、ステージ上部が透孔を通って突出して気密な内部空間20が画成され、蓋体上面に所定波長の光を透過する窓部13a〜13cが設けられ、窓部の上方に、所定波長の光を照射する光源を持つ少なくとも2個の反射式の変位センサ14a〜14cが設けられ、第1変位センサ14aがトレイ上面2aで反射した光を受光し、第2変位センサ14bがステージ上面で反射した光を受光する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロードロック装置及び真空処理装置に関し、より詳しくは、ステージ上に設置されるトレイの在荷確認、ステージに対するトレイの位置ずれの監視や、ステージの動作異常の監視を統括的に行うことができるようにしたものに関する。
太陽電池やフラットパネルディスプレイの製造工程においては、基板に対して成膜処理、エッチング処理や熱処理といった各種の真空処理が行われる。このような真空処理を行うインライン式の真空処理装置は例えば特許文献1で知られている。この真空処理装置には、複数枚の基板がセットされたトレイを大気雰囲気中から真空雰囲気中の真空チャンバ内に搬入し、または、このトレイを真空雰囲気中の真空チャンバから大気雰囲気中に搬出するためのロードロック装置が一体に組み付けられている。即ち、真空チャンバの上壁に透孔が開設され、この透孔を覆うように真空チャンバの上壁には、筒状の蓋体が開閉自在に設けられている。透孔の下方に位置させて真空チャンバ内には、トレイを設置可能な平坦な上面を有するステージが上下動自在に設けられている。
例えば、複数枚の基板がセットされたトレイを大気雰囲気中から真空雰囲気中の真空チャンバ内に搬入するのに際しては、蓋体の下面を透孔の外周縁部に気密保持した状態で真空チャンバ上壁の上面に当接させ、ステージを上動させ、ステージに形成したフランジを真空チャンバ上壁の下面に当接させる。これにより、ステージの上部が透孔を通って蓋体の内部空間に突出し、この蓋体内に、気密な内部空間(言い換えると、真空チャンバ内の真空雰囲気と隔絶された内部空間)が画成され、内部空間が大気雰囲気のときに蓋体を開放すれば、ステージに対するトレイの設置が可能になる。
ステージに対するトレイの設置が終了すると、蓋体の下面を透孔の外周縁部に気密保持した状態で真空チャンバ上壁の上面に当接するように蓋体を閉じ、内部空間内を真空ポンプによって真空排気する。内部空間内が所定圧力まで減圧されると、ステージを下動させ、これにより、トレイが大気雰囲気中から真空雰囲気中の真空チャンバ内に搬入される。そして、真空チャンバ内に設けられる移載手段によりステージからトレイ搬送手段にトレイを移載し、トレイ搬送手段によりトレイを水平方向に搬送しながら、その搬送経路に設けられた処理ユニットによって各基板に所定の真空処理が施される。一方、処理済みの基板がセットされたトレイを真空雰囲気中の真空チャンバから大気雰囲気中に搬出する場合には、上記と逆の手順に従って操作され、ステージの上部が透孔を通って蓋体の内部空間に突出した状態で気密な内部空間にベントガスを導入して大気圧に戻される。
ここで、真空チャンバ内で実施される真空処理によっては、トレイ自体が然程汚染されない場合がある。このような場合、複数枚の基板がセットされたトレイごと交換するのでは、トレイに付着した水などの汚染ガスが真空チャンバ内に持ち込まれる虞がある。このことから、蓋体を開放した状態で多関節式ロボット等によりトレイ上の基板のみを交換する場合があるが、トレイ搬送手段からステージにトレイを移載したときにステージに対してトレイが位置ずれしていると、多関節ロボット等がトレイにセットされた基板の交換ができないという問題がある。また、トレイ搬送手段からステージ上面にトレイを移載する際に、ステージ上面に別のトレイが存在したのでは、トレイ同士が接触してトレイや基板を破損してしまうという問題がある。更に、ステージを上動させてステージに形成したフランジを真空チャンバ上壁の下面に当接させるときに、ステージを上下動させる機構に不具合が発生し、または、フランジのシール面に異物があることで、ステージの動作異常に起因してステージ自体が水平面に対して傾き、正しい姿勢でフランジが真空チャンバ上壁の下面に当接しない場合があり、これでは、上記操作を行うと、例えば真空チャンバ内に真空リークを発生させるといった問題が生じる。
国際公開第2017/104826
本発明は、以上の点に鑑み、ステージ上に設置されるトレイの在荷確認、ステージに対するトレイの位置ずれの監視や、ステージの動作異常の監視を統括的に行うことができるようにしたロードロック装置及び真空処理装置を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、複数枚の基板がセットされたトレイを大気雰囲気中から真空雰囲気中に搬入し、または、このトレイを真空雰囲気中から大気雰囲気中に搬出するための本発明のロードロック装置は、上下方向に貫通する透孔を有して水平な姿勢で設置される隔壁と隔壁上面で透孔の外周縁部に気密保持した状態で当接する、下面が開放された筒状の蓋体と、隔壁の下方に配置されて、その平坦な上面にトレイの設置が可能であると共にこの隔壁に対して上下動自在なステージと、を備え、ステージを上動させると、ステージの外周面からその水平方向に延出されたフランジが隔壁下面で透孔の外周縁部に気密保持した状態で当接して、ステージの上部が透孔を通って蓋体の内部空間に突出して気密な内部空間が画成されるようにし、蓋体上面に所定波長の光を透過する窓部が設けられ、窓部の上方に、所定波長の光を照射する光源を持つ少なくとも2個の反射式の変位センサが設けられ、その中の第1変位センサがトレイの上面で反射した光を受光し、その中の第2変位センサがステージの上面で反射した光を受光するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、窓部の上方に設けた第1変位センサを、トレイ上面で反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整すると共に、第2変位センサを、ステージ上面で反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整しておく。このように調整しておけば、ステージ上にトレイが存在する場合には第1変位センサの受光位置は変化しないが、ステージ上にトレイが存在しないと、第1変位センサがステージ上面で反射した光を受光し、トレイの厚みに起因して第1変位センサの受光位置が変化する。また、ステージに対するトレイの位置ずれが発生していない場合には第2変位センサの受光位置が変化しないが、トレイの位置ずれが発生すると、第2変位センサがトレイ上面で反射した光を受光し、トレイの厚みに起因して第2変位センサの受光位置が変化する。また、ステージの動作異常によりステージが傾くと、第1及び第2の変位センサの受光位置が大きく変化する。従って、第1及び第2の変位センサの受光位置の変化量に基づいて、トレイの在荷確認、ステージに対するトレイの位置ずれの監視や、ステージの動作異常の監視を統括的に行うことができる。
本発明においては、前記窓部の上方に、所定波長の光を照射する光源を持つ1個の反射式の第3変位センサが更に設けられ、第3変位センサがトレイまたはステージの上面で反射した光を受光するように構成されていることが好ましい。これによれば、第3変位センサを例えばステージ上面で反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整しておけば、トレイの位置ずれが発生すると、第3変位センサがトレイ上面で反射した光を受光し、第3変位センサの受光位置が変化する。従って、第2及び第3の変位センサのいずれか一方の受光位置が変化したときに、トレイの位置ずれを検知できる。さらに、第1〜第3の3つの変位センサの受光位置の変化量からステージの傾きを求めることができるため、求めた傾きからステージの動作異常をより精度良く検知することもできる。
上記少なくとも2個の反射式の変位センサを有するロードロック装置を備える本発明の真空処理装置は、前記隔壁が真空チャンバの上壁であると共に、この真空チャンバ内に前記ステージが設けられ、水平方向で互いに直交する方向をX軸方向及びY軸方向、ステージの下動位置を起点とし、この起点に向けてX軸方向一方にトレイを搬送できるトレイ搬送手段と、トレイ搬送手段で搬送されるトレイをステージ上に移載する移載手段と、トレイ搬送手段による搬送中にトレイにセットされた基板に対して真空処理を施す処理ユニットとを備え、Y軸方向に位置するトレイの側面にその外方に突出する突片が設けられ、前記第1変位センサが突片で反射した光を受光するように構成されていることを特徴とする。
ここで、移載手段としては、トレイの突片に係合する係合部を持つものが含まれる。この場合、第1変位センサが突片で反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整すれば、トレイがY軸方向に位置ずれを起こしても、第1変位センサの受光位置が変化しないが、トレイが存在しない場合や、トレイがX軸方向又は回転方向に位置ずれを起こした場合には、第1変位センサがステージ上面で反射した光を受光するため、突片からステージ上面までの距離に起因して第1変位センサの受光位置が変化する。また、ステージの動作異常によりステージが傾くと、各変位センサの受光位置の変化量が大きくなる。このため、第1及び第2の両変位センサの受光位置の変化量から、トレイの在荷確認、トレイのX軸方向又は回転方向の位置ずれの監視や、ステージの動作異常の監視を統括的に行うことができる。さらに、前記ステージ上面にストッパ部を設け、移載手段によってトレイをX軸方向一方に更に移動させて搬送手段からステージ上に移載するとき、トレイのX軸方向一方の側面がストッパ部に当接してトレイがX軸方向に位置決めされるように構成すれば、トレイのX軸方向の位置ずれは発生しない。このため、第1及び第2の2つの変位センサの受光位置の変化量から、トレイの回転方向の位置ずれを検知できる。
本発明の実施形態のロードロック装置が組み付けられた真空処理装置を示す模式的断面図。 ロードロック装置に設けられる変位センサを示す模式図。 ステージとその上面に設置されるトレイを示す模式的平面図。 本発明の変形例を示す模式的平面図。
以下、図面を参照して、ロードロック装置が組み付けられたインライン式の真空処理装置を例に、本発明の真空処理装置の実施形態について説明する。以下においては、水平方向で互いに直交する方向をX軸方向及びY軸方向として説明する。
図1及び図2を参照して、VMは、真空処理装置であり、真空処理装置VMは、真空チャンバ1を備える。真空処理装置VMには、複数枚の基板Swがセットされたトレイ2を大気雰囲気中から真空雰囲気中の真空チャンバ1内に搬入し、または、このトレイ2を真空雰囲気中の真空チャンバ1から大気雰囲気中に搬出するためのロードロック装置LMが一体に組み付けられている。真空チャンバ1の上壁11には、上下方向に貫通する透孔11aが開設され、この透孔11aを覆うように、真空チャンバ1の上壁11には、下面が開放された筒状の蓋体12が開閉自在(上下動自在)に設けられている。蓋体12の下面にはOリング12aが設けられており、当該下面を透孔11aの外周縁部に気密保持できるようになっている。透孔11aの下方に位置させて真空チャンバ1内には、トレイ2を設置可能な平坦な上面3aを持つステージ3が上下動自在に設けられている。ステージ3には、ステージ3を上下動させる公知の昇降機構Evが連結されている。ステージ3の外周面には、水平方向に延出するフランジ31が設けられており、このフランジ31の上面には真空シール用のOリング32が設けられている。そして、ステージ3を上動させると、ステージ3のフランジ31がOリング32を介して真空チャンバ1の下面で透孔11aの外周縁部に当接して蓋体12の気密な内部空間20が画成され、この内部空間20にステージ3の上部が透孔11aを通って突出する。
蓋体12の天板12bには、所定波長の光を透過する窓部13a,13b,13cが設けられ、窓部13a,13b,13cの上方に、少なくとも2個(本実施形態では3個)の変位センサ14a,14b,14cが設けられている。変位センサ14a,14b,14cとしては、所定波長の光を照射する光源(図示省略)を持つ反射式変位センサが用いられる。このような変位センサの構造及びその受光位置の調整方法(キャリブレーション)は公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
真空処理装置VMは、真空チャンバ1内でX軸方向他方にトレイ2を搬送する第1ローラコンベヤ41と、第1ローラコンベヤ41の下方でX軸方向一方にトレイ2を搬送する第2ローラコンベヤ42とを備え、各ローラコンベヤ41,42は、X軸方向に並設される複数の回転ローラ41a,42aを有する。そして、第2両ローラコンベヤ42がトレイ搬送手段を構成する。第1ローラコンベヤ41と第2ローラコンベヤ42との間には隔絶板15が設けられ、隔絶板15により上下2つの処理空間が相互に隔絶される。これら第1及び第2のローラコンベヤ41,42のX軸方向他方側(図中左側)には、他のステージ30が上下動自在に設けられている。
真空チャンバ1内には、ステージ3から第1ローラコンベヤ41にトレイ2を移載する移載手段51aと、第2ローラコンベヤ42からステージ3にトレイ2を移載する移載手段51bと、第1ローラコンベヤ41から他のステージ30にトレイ2を移載する移載手段52aと、他のステージ30から第2ローラコンベヤ42にトレイ2を移載する移載手段52bとが設けられている。これらの移載手段51a,51b,52a,52bとしては、図1に拡大して示す如く、トレイ2のY軸方向に位置する側面から外方に突出する突片21に係合する係合部50を持ち、係合部50を突片21に係合させた状態でX軸方向に移動自在なスライダーを有するものを用いることができる。
第1ローラコンベヤ41及び第2ローラコンベヤ42によるトレイ2の搬送経路には処理ユニット61,62が夫々設けられ、トレイ2にセットされた各基板Swに所定の真空処理が施されるようになっている。尚、上記真空処理装置VMは、マイクロコンピュータ、記憶素子やシーケンサ等を備えた公知の構造の制御手段Cuを備え、この制御手段Cuが、蓋体12の作動、ベントガス導入手段の作動、真空ポンプの作動、ステージ3,30の昇降機構Evの作動、処理ユニット61,62の作動等を統括制御するほか、後述の如く、変位センサ14a,14b,14cの受光位置の変化量から、トレイ2の在荷確認、トレイ2の位置ずれや、ステージ3の動作異常を検知する。以下、上記真空処理装置VMの動作について説明する。
複数枚の基板Swがセットされたトレイ2を大気雰囲気中から真空雰囲気中の真空チャンバ1内に搬入するのに際しては、蓋体12の下面を真空チャンバ1の上壁11の上面に当接させた状態で、ステージ3をロードロック位置(図1中に実線で示す最上位置)に上動させる。これにより、ステージ3のフランジ31がOリング32を介して真空チャンバ1の上壁11の下面に当接し、ステージ3の上部が透孔11aを通って蓋体12内に突出し、この蓋体12内に気密な内部空間(言い換えると、真空チャンバ1内の真空雰囲気と隔絶された内部空間)20が画成される。この内部空間20にベントガスを導入して大気雰囲気にし、この状態で蓋体12を開放した後、例えば多関節式の基板搬送ロボット(図示省略)を用いてステージ3上のトレイ2に対して複数枚の基板Swをセットする。基板Swのセットが完了すると、つまり、ステージ3に対するトレイ2の設置が終了すると、蓋体12を閉じて内部空間20を再び画成し、内部空間20内を真空ポンプによって真空排気する。内部空間20内が所定圧力まで減圧されると、ステージ3を下動させ、これにより、トレイ2が真空雰囲気中の真空チャンバ1内に搬入される。
そして、ステージ3が上記ロードロック位置よりも下方の上動位置(図1中に仮想線で示す中間位置)に達すると、移載手段51aによりステージ3から第1ローラコンベヤ41にトレイ2を移載し、第1ローラコンベヤ41によりトレイ2をX軸方向他方(図1中の左側)に搬送しながら、その搬送経路に設けられた処理ユニット61によって各基板Swに所定の真空処理が施される。その後、移載手段52aにより第1ローラコンベヤ41から他のステージ30にトレイ2を移載し、ステージ30を下動し、移載手段52bによりステージ30から第2ローラコンベヤ42にトレイ2を移載する。第2ローラコンベヤ42によりトレイ2をX軸方向一方(図1中の右側)に搬送しながら、その搬送経路に設けられた処理ユニット62によって各基板Swに所定の真空処理が施される。処理ユニット61,62としては、基板Swに対してスパッタリング法により成膜処理を施すためのロータリーカソードを備えるものを用いることができる。尚、処理ユニット61,62により施される真空処理としては、成膜処理に限らず、エッチング処理や熱処理等を例示できる。処理ユニット61,62は各処理に必要な公知の構成を持つため、ここでは詳細な説明を省略する。また、処理ユニット61,62により同一の真空処理を施してもよいし、異なる真空処理を施してもよい。
また、ステージ3を上記上動位置よりも下方の下動位置(図1中に仮想線で示す最下位置)に下動し、移載手段51bにより第2ローラコンベヤ42からステージ3にトレイ2を移載する。このトレイ2を真空雰囲気中の真空チャンバ1から大気中に搬出するため、ステージ3を上記ロードロック位置まで上動して内部空間20を画成し、この内部空間20内にベントガスを導入して大気雰囲気とする。
ところで、第2ローラコンベヤ42からステージ3にトレイ2を移載したときに、ステージ3に対してトレイ2が位置ずれしていると、ステージ3のロードロック位置にてトレイ2に対する基板Swの交換ができない。また、第2ローラコンベヤ42からステージ3にトレイ2を移載する際に、ステージ3に別のトレイ2が存在すると、トレイ2同士が接触してトレイ2や基板Swの破損を招く。更に、ステージ3の動作異常に起因してステージ3が傾くことがある。
そこで、本実施形態では、窓部13aの上方に設けた第1変位センサ14aを、例えばステージ3の下動位置にて、トレイ2の上面2aで反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整すると共に、窓部13bの上方に設けた第2変位センサ14bを、ステージ3の上面3aで反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整しておく。図3を参照して、Paは、第1変位センサ14aにより受光する光の反射位置を、Pbは、第2変位センサ14bにより受光する光の反射位置を示す。このように調整しておけば、ステージ3上にトレイ2が存在する場合には第1変位センサ14aの受光位置(第1変位センサ14aからトレイ2までの距離)は変化しないが(たとえ変化したとしてもその変化量が極めて小さい)、ステージ3上にトレイ2が存在しないと、第1変位センサ14aがステージ3の上面3aで反射した光を受光するため、トレイ2の厚みに起因して第1変位センサ14aの受光位置(距離)が変化する(つまり、第1変位センサ14aにより受光する光の反射位置は、トレイ2の有無により受光距離が(略トレイ2の厚み分)変化する位置とする必要がある)。また、ステージ3に対するトレイ2の位置ずれが発生していない場合には第2変位センサ14bの受光位置(第2変位センサ14bからステージ3までの距離)が変化しないが、トレイ2の位置ずれが発生し、その位置ずれが第2変位センサ14bの光の反射位置まで到達すると、第2変位センサ14bがトレイ2の上面2aで反射した光を受光し、トレイ2の厚みに起因して第2変位センサ14bの受光位置(距離)が変化する。また、ステージ3の動作異常によりステージ3が傾くと、第1及び第2の変位センサ14a,14bの少なくとも一方の受光位置(距離)が、例えばステージ3の下動位置にて、予め調整した際に制御手段Cu内に記憶した、各上面にて反射した光に基づく当初位置(距離)よりも大きく変化する。従って、第1及び第2の変位センサ14a,14bの受光位置の変化量に基づいて、トレイ2の在荷確認、ステージ3に対するトレイ2の位置ずれの監視や、ステージ3の動作異常の監視を統括的に行うことができる。尚、蓋体12の内部空間20が真空雰囲気か大気雰囲気かによって、蓋体12ひいては蓋体12に設けられた(レンズとして機能する)窓部13a,13b,13cの位置が変わるため、各変位センサの受光位置の調整及び当初位置(距離)の制御手段Cu内への記憶は、蓋体12の内部空間20を真空引きした後に行うことが好ましい。尚、制御手段Cu内への当初位置(距離)の記憶は、下動位置および上動位置の双方共に記憶されることが検出精度向上、特に傾き検知(ステージ3の動作異常の監視)の面から望ましい。
また、窓部14c上方の第3変位センサ14cをステージ3の上面3aで反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整しておけば、トレイ2の位置ずれが発生し、第3変位センサ14cがトレイ2の上面2aで反射した光を受光する位置となった場合、第3変位センサ14cの受光位置(ステージ3の上面3から第3変位センサ14cまでの距離)が変化する。尚、図3に示すPcは、第3変位センサ14cにより受光する光の反射位置を示す。従って、第2及び第3の変位センサ14b,14cのいずれか一方の受光位置が変化したときに、トレイ2の位置ずれを検知でき、トレイ2の位置ずれについて回転方向(Z軸回転方向)の検出精度を向上させる結果を得ることができる。さらに、第1〜第3の3つの変位センサ14a〜14cの受光位置の変化量からステージ3の傾きを求めることができるため、求めた傾きからステージ3の動作異常をより精度良く検知することもできる。つまり、検出点を3点とし、かつ、3点のうち2点についてはトレイ2のX軸方向及びZ軸回転方向の位置ずれを検出を兼ねる構成とし、また、各センサから反射面までの距離をも測定し、この測定値と当初記憶値とを比較することで、トレイ2の有無、トレイ2のX軸方向及びZ軸回転方向の姿勢の検出、およびステージ3の平面度(当初記憶値からの逸脱度)の検出を同時に行うことを可能とした。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1変位センサ14aが、トレイ2の上面2aで反射した光を所定の受光位置で受光するように予め調整しているが、図4に示す如く第1変位センサ14aがトレイ2の突片21で反射した光を所定の受光位置で受光するように、窓部13a及び第1変位センサ14aの位置を含めて予め調整してもよい。これによれば、トレイ2がY軸方向で位置ずれを起こしたとしても、第1変位センサ14aの受光位置は変化しないが、トレイ2が存在しない場合や、トレイ2がX軸方向又は回転方向に位置ずれを起こした場合には、第1変位センサ14aがステージ3の上面3aで反射した光を受光するため、突片21からステージ3の上面3aまでの距離に起因して第1変位センサ14aの受光位置が変化する。このため、第1及び第2の両変位センサ14a,14bの受光位置の変化量から、トレイ2の在荷確認、トレイ2のX軸方向又は回転方向の位置ずれの監視、ステージ3の動作異常の監視を統括的に行うことができる。
さらに、図4に示すように、ステージ上面3aにストッパ部33を設け、トレイ2をX軸方向一方に移動させて第2ローラコンベア42からステージ3上に移載するとき、トレイ2のX軸方向一方の側面2bがストッパ部33に当接してトレイ2がX軸方向に位置決めされるように構成すれば、トレイ2のX軸方向の位置ずれは発生しない。このため、第1及び第2の2つの変位センサ14a,14bの受光位置の変化量から、トレイ2の回転方向の位置ずれを検知できる。
また、上記実施形態では、2つのローラコンベヤ41,42を備える場合を例に説明したが、1つのローラコンベヤを備えるものにも適用できる。この場合、ローラコンベヤによりトレイをX軸方向に往復動させながら、真空ユニットにより基板に対して真空処理が施される。尚、トレイ搬送手段としては、ローラコンベヤに限らず、例えば2つの駆動ローラにチェーンを巻き掛けたものを用いることができる。
また、上記実施形態では、第3変位センサ14cを、ステージ3の上面3aで反射した光を所定位置で受光するように調整する場合を例に説明したが、トレイ2の上面2aで反射した光を所定位置で受光するように調整してもよい。この場合も、上記実施形態と同様に、3つの変位センサ14a〜14cの受光位置からステージ3の傾きを求めることができ、ステージ3の動作異常を検知できる。
LM…ロードロック装置、VM…真空処理装置、Sw…基板、1…真空チャンバ、11…隔壁,真空チャンバ上壁、11a…透孔、12…蓋体、13a〜13c…窓部、14a…第1変位センサ、14b…第2変位センサ、14c…第3変位センサ、2…トレイ、2a…トレイ2の上面、21…突片、3…ステージ、3a…ステージの上面、31…フランジ、33…ストッパ部、42…第2ローラコンベヤ(トレイ搬送手段)、61,62…処理ユニット。

Claims (4)

  1. 複数枚の基板がセットされたトレイを大気雰囲気中から真空雰囲気中に搬入し、または、このトレイを真空雰囲気中から大気雰囲気中に搬出するためのロードロック装置であって、
    上下方向に貫通する透孔を有して水平な姿勢で設置される隔壁と、隔壁上面で透孔の外周縁部に気密保持した状態で当接する、下面が開放された筒状の蓋体と、隔壁の下方に配置されて、その平坦な上面にトレイの設置が可能であると共にこの隔壁に対して上下動自在なステージと、を備え、ステージを上動させると、ステージの外周面からその水平方向に延出されたフランジが隔壁下面で透孔の外周縁部に気密保持した状態で当接してステージの上部が透孔を通って蓋体の内部空間に突出し、この蓋体内に気密な内部空間が画成されるようにしたものにおいて、
    蓋体上面に所定波長の光を透過する窓部が設けられ、窓部の上方に、所定波長の光を照射する光源を持つ少なくとも2個の反射式の変位センサが設けられ、その中の第1変位センサがトレイの上面で反射した光を受光し、その中の第2変位センサがステージの上面で反射した光を受光するように構成されていることを特徴とするロードロック装置。
  2. 前記窓部の上方に、所定波長の光を照射する光源を持つ1個の反射式の第3変位センサが更に設けられ、第3変位センサがトレイまたはステージの上面で反射した光を受光するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のロードロック装置。
  3. 請求項1記載のロードロック装置を備える真空処理装置であって、前記隔壁が真空チャンバの上壁であると共に、この真空チャンバ内に前記ステージが設けられているものにおいて、
    水平方向で互いに直交する方向をX軸方向及びY軸方向、ステージの下動位置を起点とし、この起点に向けてX軸方向一方にトレイを搬送できるトレイ搬送手段と、トレイ搬送手段で搬送されるトレイをステージ上に移載する移載手段と、トレイ搬送手段による搬送中にトレイにセットされた基板に対して真空処理を施す処理ユニットとを備え、
    Y軸方向に位置するトレイの側面にその外方に突出する突片が設けられ、前記第1変位センサが突片で反射した光を受光するように構成されていることを特徴とする真空処理装置。
  4. 前記ステージ上面にストッパ部が設けられ、移載手段によってトレイをX軸方向一方に更に移動させて搬送手段からステージ上に移載するとき、トレイのX軸方向一方の側面がストッパ部に当接してトレイがX軸方向に位置決めされることを特徴とする請求項3記載の真空処理装置。
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