JP2003096564A - 真空成膜装置 - Google Patents

真空成膜装置

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JP2003096564A
JP2003096564A JP2001287966A JP2001287966A JP2003096564A JP 2003096564 A JP2003096564 A JP 2003096564A JP 2001287966 A JP2001287966 A JP 2001287966A JP 2001287966 A JP2001287966 A JP 2001287966A JP 2003096564 A JP2003096564 A JP 2003096564A
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JP
Japan
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holder
monitor
mask
glass
film forming
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JP2001287966A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yamabe
真一 山辺
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モニタガラス13を基板支持用のドーム5と
共に真空槽1内に搬入して、基板の成膜時に基板と同等
の条件でモニタガラス13に成膜し、そのモニタガラス
13に検知光L1を照射して基板の成膜状態をモニタす
る場合において、モニタガラス13と、そのモニタガラ
ス13を覆いかつモニタ成膜部13aを成膜させる開口
44を有するマスク42とを安定して近接配置し、成膜
時にモニタガラス13に広がってぼけない明瞭なモニタ
成膜部13aを成膜させ、またホルダ8のドーム5に対
する位置決めを不要とする。 【解決手段】 モニタガラス13を、ドーム5に昇降可
能に載置支持される筒状ホルダ8の底部に設け、真空槽
1内の上部に、ホルダ8上部の当接面11との当接によ
りモニタガラス13をモニタ位置に位置決めするホルダ
受部27を設け、マスク昇降機構47により、ホルダ8
上部の当接面11がホルダ受部27に当接するようにマ
スク42を上昇させてホルダ8の下部に押し付け、その
状態で基板の成膜を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空槽内で基板を
成膜するときにその基板の成膜状態をモニタガラスによ
りリアルタイムでモニタするようにした真空成膜装置に
関し、特に、成膜状態のモニタ精度を高めるための対策
に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の真空成膜装置に用い
られる光学式モニタとして、投光器、ミラーボックス、
受光器、計測器本体等からなり、モニタガラスを基板保
持用の基板ドームの回転中心近くで真空槽内の基板と同
等の成膜条件が得られるモニタ位置に配置しておき、そ
のモニタガラスに成膜されるモニタ成膜部に投光器から
の検知光を照射して反射させ、その反射光量の変化を受
光器で検知して膜厚を計測するようにしたものが公知で
ある。
【0003】このモニタでは、モニタガラスからの反射
光のうち、フィルタを介して特定波長の単色光のみを受
光器に導入し、これを光電変換して膜厚の計測を行う。
このとき、単色光の反射率は、膜厚の増加に伴ってサイ
ンカーブ状に連続して増減する。つまり、膜厚が単色光
の半波長の整数倍(0倍を含む)のときに反射率(反射
光量)が最大となり、膜厚が単色光の1/4波長の整数
倍のときに最小の反射率となる。
【0004】ところで、上記基板に多数の成膜を層状に
順に行って多層膜を形成する場合、例えば真空槽の上壁
にそれを貫通して回転可能に支持された円筒状ドーム回
転軸と、このドーム回転軸の下端に設けられ、基板ドー
ムを吊り下げるアームとを備えた吊下げ式ドーム回転機
構に対し、そのドーム回転軸内に回転軸を回転可能に挿
通支持し、この回転軸の下端にガラスホルダを設け、該
ガラスホルダの外周部に複数のモニタガラスを配設し、
基板の各層の成膜毎にガラスホルダを回転させてモニタ
ガラスを逐次交換することにより、各成膜の膜厚をモニ
タするようにしたモニタガラス交換装置が知られてい
る。
【0005】その一例として、本願出願人は、前に、上
記ガラスホルダをケース内に備えたものをカートリッジ
として真空槽とは別に設け、このカートリッジを真空槽
内に搬入してその回転軸を真空槽内の駆動機構にクラン
プ保持させ、その状態でカートリッジの回転軸の駆動に
よりガラスホルダを回転させてモニタガラスを交換する
ようにしたものを提案している(特公平6―49939
号公報参照)。
【0006】また、この他、上端部にフランジを有する
筒状ホルダの底部に比較的大径の1枚のモニタガラスを
設けて、そのホルダをドームに昇降可能に載置支持する
ようにしておき、真空槽内の上部に、上記ホルダを上端
部のフランジに係止して吊り上げる吊上げフックを設け
る一方、真空槽内の下部に、成膜物質を通過させてモニ
タガラスにモニタ成膜部を成膜させるための開口を有す
るマスクをマスク昇降機構により昇降可能に設け、ドー
ムと共に真空槽内に搬入されたホルダを上記吊上げフッ
クによりドームから吊り上げてモニタガラスをモニタ位
置にセットする一方、そのモニタガラスの下側からマス
クを上昇させてモニタガラスに近接配置し、この状態で
ドーム上の基板に成膜することで、モニタガラスの不要
部分をマスクにより遮蔽しながら、その開口に対向する
部分のみに基板と同等の条件でモニタ成膜部を成膜さ
せ、この基板に対する1つの層の成膜が終了すると、上
記吊上げフックの回転によりホルダを一定角度だけイン
デックス回転させてモニタガラスにおいてマスクの開口
に対向する位置を変更し、その後に基板に対し次の層の
成膜を行うようにしたものも知られている(←この段落
に記載の技術は資料中の「旧方式」で、公知であるとの
ことでしたが、念のため公知であることをご確認下さ
い)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記後者の従
来例のものでは、成膜時の加熱に伴う吊上げフックやマ
スク昇降機構の熱変形、或いはドームやホルダの搬送位
置のずれ等を考慮すると、吊上げフックにより吊り下げ
られたホルダの下部と、その下側に近接配置されるマス
クとの間に互いの干渉防止用の逃げための一定以上の間
隔(例えば5mm)が必要となり、この間隔によりマス
クの開口とモニタガラスとの距離が大きくなってしま
い、成膜時にモニタガラスにモニタ成膜部が大きく広が
ってぼけた状態で成膜されてしまい、そのモニタ成膜部
において成膜状態を適正にモニタするための範囲は逆に
狭くなり、成膜のモニタ精度やその信頼性が低くなるば
かりでなく、モニタ成膜部自体の大きさの増大により1
枚のモニタガラスに成膜できるモニタ成膜部の数が少な
くなるという問題がある。
【0008】また、ホルダのフランジを吊上げフックに
係止するために、そのホルダのフランジに吊上げフック
が通る切欠き等の基準部位を設けて、係止前又は係止解
除時には、この基準部位に吊上げフックを対応させねば
ならず、このために、予め、ホルダをドームに対し位置
決めしておく必要が生じて作業性が悪くなる。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のように真空槽内でホルダをその
底部のモニタガラスがモニタ位置に位置付けられるよう
に保持する場合において、その保持構造に改良を加える
ことにより、ホルダ底部のモニタガラスがマスクに対し
常に一定の距離で安定して近接配置されるようにし、成
膜時にモニタガラスに広がってぼけることのないモニタ
成膜部を成膜して、成膜モニタガラスの精度及びその信
頼性を向上させるとともに、ホルダの基板支持用の治具
に対する位置決めをも不要とできるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、マスクをモニタガラスに一定の距
離で近接配置させるという点に着目し、上記したように
ホルダを吊り下げてモニタガラスのモニタ位置に保持す
るのではなく、真空槽内の上部にホルダ受部を配置し、
ホルダをマスクにより押し上げてその上部をホルダ受部
に押し付けた状態で保持するようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、モニタ
ガラスを基板支持用の治具と共に真空槽内に搬入して基
板と同等の条件で成膜されるモニタ位置に配置し、基板
の成膜時にモニタ位置のモニタガラスに検知光を照射し
て基板の成膜状態をモニタするようにした真空成膜装置
が前提である。
【0012】そして、上記モニタガラスは、上記治具に
昇降可能に載置支持される筒状ホルダの底部に設けられ
ている。また、真空槽内の上部に配置され、上記ホルダ
の上部が当接したときにモニタガラスを上記モニタ位置
に位置決めするホルダ受部と、上記ホルダの底部に当接
可能に設けられ、かつ成膜物質を通過させてモニタガラ
スにモニタ成膜部を成膜させる開口を有し、この開口以
外の部分で上記モニタガラスを覆うマスクと、上記ホル
ダの上部がホルダ受部に当接するように上記マスクを上
昇させてホルダの下部に押し付けるマスク昇降機構とを
備えた構成とする。
【0013】上記の構成によると、底部にモニタガラス
が設けられているホルダは、基板を支持する治具に昇降
可能に支持されているので、ホルダを治具に支持し、そ
の治具を真空槽内に搬入することで、モニタガラスが真
空槽に搬入される。真空槽内において、搬入された治具
が所定位置に位置付けられると、ホルダがマスクの上方
に位置し、その後にマスク昇降機構によりマスクが上昇
してホルダが治具から押し上げられ、そのホルダの上部
がホルダ受部に当接するようにマスクがホルダの下部に
押し付けられ、このホルダ受部との当接状態でモニタガ
ラスがモニタ位置に位置付けられる。この状態で治具に
支持されている基板に対し成膜物質により所定の成膜処
理が行われ、一部の成膜物質がマスクの開口を通過して
モニタガラスにモニタ成膜部を形成し、このモニタ成膜
部は基板と同等の条件で成膜される。基板に対する成膜
処理の終了後は、上記マスク昇降機構によりマスクが下
降移動し、このマスクの下降移動によりホルダがホルダ
受部から離れて下降し元の治具上に載置支持される。
【0014】このとき、上記成膜時には、マスクがホル
ダの下部に押し付けられてホルダの上部がホルダ受部に
押し当てられ、その状態でモニタガラスにモニタ成膜部
が成膜されるので、成膜時の加熱に伴う各部分の熱変
形、或いは治具やホルダの搬送位置のずれ等があって
も、マスク(開口)とモニタガラスとを近接させて両者
間の距離を常に一定の距離に安定して保つことができ、
モニタガラスに広がりがなくかつぼけのない明瞭なモニ
タ成膜部が成膜されることになり、そのモニタ成膜部に
よる成膜モニタのモニタ精度及び信頼性を高めることが
できる。
【0015】また、マスクをホルダ下部に押し付け、そ
のホルダ上部をホルダ受部に当接させてモニタガラスを
モニタ位置に保持するので、治具に対するホルダの回転
位置如何に関係なく、ホルダをマスクで持ち上げ、或い
は成膜後にホルダを治具上に再支持することができ、予
め、ホルダを治具に対し位置決めしておく必要がなく、
ホルダを治具に支持するときの作業性を高めることがで
きる。
【0016】請求項2の発明では、上記マスク昇降機構
は、マスクをホルダの下部に押し付けられる方向に付勢
する弾性部材を有するものとする。こうすると、マスク
に熱変形等があっても、それを吸収しながら、ホルダを
ホルダ受部に安定して当接させることができ、モニタガ
ラスによる成膜モニタを安定して行うことができる。
【0017】請求項3の発明では、マスクがモニタガラ
スを覆ったときにマスクの開口がモニタガラスの中央位
置からオフセットした位置に対向するように設定され、
ホルダ受部は回転可能とされている一方、マスクにはホ
ルダに当接した状態で回転可能な回転部が設けられ、上
記ホルダ受部をホルダと共に回転駆動してモニタガラス
におけるマスクの開口との対向位置を変更する回転機構
が設けられている構成とする。
【0018】このことで、マスクがモニタガラスを覆っ
たときに開口がモニタガラスの中央位置からオフセット
した位置に対向するので、基板の成膜時に、このモニタ
ガラスの中央位置からオフセットした位置にモニタ成膜
部が成膜される。そして、基板に対し多数の成膜を層状
に順に行って多層膜を形成する場合、各層の成膜が終了
する都度、回転機構によりホルダ受部が回転駆動され、
このホルダ受部の回転に伴い、ホルダ受部とマスクの回
転部との間に挟まれた状態で支持されているホルダが回
転し、モニタガラスにおいてマスクの開口に対向する位
置がモニタ成膜部の成膜されていない新しい位置に変更
される。従って、基板に多層膜を成膜するときの成膜状
態のモニタ精度やその信頼性を高めることができること
は勿論、モニタガラスでのモニタ成膜部の大きさも小さ
くなって1枚のモニタガラスに成膜できるモニタ成膜部
の数を多くすることができ、より多くの多層膜の成膜モ
ニタに対処することができる。
【0019】請求項4の発明では、上記治具にはホルダ
支持孔が形成されている一方、ホルダは、ホルダ支持孔
内に嵌挿されるホルダ本体と、このホルダ本体の上端部
に形成され、ホルダ支持孔の周縁部に係止されるフラン
ジとを備えている構成とする。
【0020】こうすると、ホルダは治具に対し、そのホ
ルダ本体がホルダ支持孔内に嵌挿されかつフランジがホ
ルダ支持孔の周縁部に係止された状態で支持され、この
ホルダを治具から取り出すときには、マスクによりホル
ダの下部を押し上げると、そのホルダはホルダ支持孔か
ら押し出され、その上部がホルダ受部に押し付けられ
る。このような治具に対するホルダの支持構造により、
ホルダのフランジを吊上げフックに係止して持ち上げる
構造のように、そのフランジを治具から突出させてフラ
ンジの下側にフック挿入用に隙間を設けておく必要はな
く、ホルダを支持した状態の治具の高さを低くして、真
空槽において治具搬入出用の開口の高さを小さくするこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図7は本発明の実施形態に係る真
空成膜装置Aの全体構成を概略的に示し、1は真空槽
で、その内部には常時真空状態に保たれる蒸着室2が形
成され、この蒸着室2内の底壁には複数種類の蒸着源
3,3,…(1つのみ図示する)が配置されており、こ
の各蒸着源3を加熱して蒸発させ、その蒸発物質を蒸着
室2内で飛翔させてドーム5上の各基板(図示せず)に
蒸着させて蒸着膜を成膜する。
【0022】図2に示すように、上記ドーム5は円形ド
ーム形状をなし、その表面に複数の基板が支持される。
このドーム5の中心部(頂部)には円形状のホルダ支持
孔6が形成され、このホルダ支持孔6にはホルダ8が着
脱可能に載置支持されている。このホルダ8は、図1に
も示すように、上記ドーム5のホルダ支持孔6に嵌挿さ
れる円筒状のホルダ本体9と、そのホルダ本体9の上端
部から半径方向外側に延び、ホルダ支持孔6の周縁部に
上側から係止されるフランジ10とからなり、このフラ
ンジ10及びホルダ本体9の接続部分の上面には、水平
面からなる当接面11と、その外側に位置し、半径方向
外側に向かって上側にテーパ状に傾斜するガイド面12
とが形成され、このガイド面12は後述するホルダ受部
27の下端部の受面28を当接面11に当接するように
案内する。そして、ホルダ8はドーム5に対し、ホルダ
本体9がホルダ支持孔6内に嵌挿されかつフランジ10
がホルダ支持孔6周縁部に係止された状態で昇降可能に
載置支持されている。
【0023】上記ホルダ本体9内の下端部には円形板状
のモニタガラス13が嵌合固定されており、このことで
モニタガラス13はホルダ8の底部に設けられている。
このモニタガラス13は、各基板に対する複数種類の多
層の成膜状態をモニタするためのもので、モニタガラス
13をドーム5と共に真空槽1内の蒸着室2に搬入して
基板と同等の条件で成膜されるモニタ位置に配置し、基
板の成膜時にモニタ位置のモニタガラス13に後述する
検知光L1を照射して基板の成膜状態をモニタするよう
にしている。
【0024】図7に示すように、上記真空槽1内の蒸着
室2の上部において対向する側壁の一方の外側には入口
ロードロック室(図示せず)が、また他方の外側には出
口ロードロック室(図示せず)がそれぞれ配設され、入
口ロードロック室と蒸着室2とは両室を連通する搬入口
(図示せず)を有する入口ゲート弁15を介して、また
蒸着室2と出口ロードロック室とは両室を連通する搬出
口(図示せず)を有する出口ゲート弁16を介してそれ
ぞれ接続されている。
【0025】そして、上記ドーム5は入口ロードロック
室、蒸着室2及び出口ロードロック室の各々の内部で1
台のキャリア18により載置支持された状態で入口ロー
ドロック室から蒸着室2を経由して出口ロードロック室
に順に搬送される。このため、蒸着室2の側壁部には、
上記キャリア18を入口ロードロック室及び出口ロード
ロック室の各々に亘り移送させる搬送ローラ19,1
9,…が設けられている。
【0026】図2に示すように、蒸着室2内の上壁部に
はドーム5を保持して回転させるドーム回転機構21が
設けられている。このドーム回転機構21は、蒸着室2
の上壁に気密状に貫通した状態で回転可能に支持されか
つ蒸着室2の外部から駆動されて回転動作が行われる回
転軸部22と、この回転軸部22の下端に中央部にて一
体的に固定され、外周縁部でドーム5の外周縁部を回転
しながら係止する係止アーム部23とを備えてなる。
【0027】また、図示しないが、蒸着室21内の下部
には上記搬送ローラ19,19,…上にあるキャリア1
8を上昇動作により上昇させるキャリア昇降機構が設置
されており、ドーム5の各基板に成膜するときには、処
理前のドーム5を載置支持したキャリア18が蒸着室2
1(詳しくはその搬送ローラ19,19,…上)に位置
している状態で、キャリア昇降機構の上昇動作によりキ
ャリア18を搬送ローラ19,19,…から持ち上げ、
その状態でドーム回転機構21の係止アーム部23によ
りドーム5を係止してキャリア18から取り上げた後、
このドーム回転機構21によりドーム5を保持したまま
で回転させることにより、そのドーム5の基板に蒸着源
3からの蒸発物質で蒸着膜を成膜する一方、ドーム5の
基板に対する成膜処理が終了すると、上記成膜時とは逆
に、ドーム回転機構21の係止アーム部23のドーム5
との係止を解除してドーム5を係止アーム部23からキ
ャリア18上に預けるとともに、キャリア昇降機構を下
降移動させてキャリア18を搬送ローラ19,19,…
上に載置支持するようにしている。
【0028】尚、蒸着室2の上部にはシースヒータ25
が配置されており、蒸着室2でドーム回転機構21によ
りドーム5を回転させながら成膜するときに、その各基
板をヒータ25の作動により加熱する。
【0029】図2及び図5に示す如く、上記蒸着室2の
上部には円筒状のホルダ受部27が配設されている。す
なわち、真空槽1の上壁部には円筒状の支持部材30の
上端部が固定され、この支持部材30は真空槽1の上壁
から垂下して、その下端部内に上記ホルダ受部27が同
心状に配置され、このホルダ受部27は支持部材30に
対し上下に近接して並んだ1対のベアリング31,31
を介して回転可能に支持されている。ホルダ受部27
は、上記ホルダ8のホルダ本体9と略同径及び略同厚の
円筒形状のもので、その下端面にはホルダ8上部の当接
面11に当接する受面28が形成されており、このホル
ダ受部27の受面28にホルダ8上部の当接面11が当
接したときに、ホルダ8底部のモニタガラス13をモニ
タ位置に位置決めするようにしている。
【0030】上記ホルダ8を回転させるためのホルダ受
部回転機構32が設けられている。つまり、ホルダ受部
27の上端部にはスリット状の歯部29が形成され、こ
の歯部29にはピニオン33が内接状態で噛合されてい
る。図5に示すように、このピニオン33は、支持部材
30内の一側を上下方向に延びる駆動軸34の下端部に
回転一体に取付固定され、この駆動軸34の下部は軸受
35により支持部材30に回転可能に支持されている。
駆動軸34の上端部は真空槽1の上壁を気密状に貫通し
てその外側に延び、この駆動軸34の上端部には従動ギ
ヤ36が回転一体に取付固定され、この従動ギヤ36は
駆動ギヤ37に噛合され、この駆動ギヤ37は減速ギヤ
機構(図示せず)を内蔵したモータ38の出力軸38a
に取り付けられており、ホルダ受部27下端の受面28
にホルダ8上端の当接面11を当接させた状態で、モー
タ38の作動によりピニオン33を駆動してホルダ受部
27をホルダ8と共に回転駆動し、モニタガラス13に
おける後述のマスク42の開口44との対向位置を変更
するようにしている。
【0031】また、真空槽1の上壁には上記支持部材3
0内の他側に対応する部分に長円形状のガラス装着孔3
9が貫通形成され、このガラス装着孔39には同形状の
ガラスが気密状に取付固定されている。そして、図示し
ないが、真空槽1上壁の外側には公知の光学式膜厚モニ
タ装置が取り付けられている。この膜厚モニタ装置は、
ドーム5上の各基板に蒸着される成膜状態をリアルタイ
ムで測定するためのもので、投光器と、2つの反射ミラ
ーが隣接して配置されたミラーボックスと、投光器にミ
ラーボックスを挟んで対向配置された受光器と、計測器
とを備え、真空槽1内の蒸発物質の飛翔領域においてモ
ニタ位置に配置されるモニタガラス13を基板と同等の
試料とし、これに照射した検知光L1の反射度合を計測
して膜厚を判定する。すなわち、図6に示すように、投
光器からミラーボックスの一方の反射ミラーを介して変
向案内させた検知光L1(入射光)を上記ガラス40を
通してモニタガラス13に入射するとともに、このモニ
タガラス13からの計測光L2(反射光)をガラス40
を通してミラーボックスの他方の反射ミラーを介して変
向案内させて受光器で受け、この受光器のフィルタでの
光干渉作用によりモニタガラス13からの反射光の中か
ら特定波長の単色光のみを通過させ、この単色光を光電
管やフォトダイオード等の光電変換素子で信号電流に変
換して計測器に出力するようにしている。
【0032】一方、蒸着室2内の中間部には、上記モニ
タ位置にあるモニタガラス13を下側から覆って蒸着源
3から飛翔する蒸発物質の蒸着を防ぐためのマスク42
が配置されている。図1に拡大して示すように、このマ
スク42は円板状のもので、その上面の周縁部にはホル
ダ8の外径よりも若干だけ大径の内径を有するリンク状
のガイド部43が取付固定され、このガイド部43の内
周上端部は上側に向かって大径となるように傾斜するテ
ーパ面に形成されており、このテーパ面で案内しながら
ガイド部43内側のマスク42上面、詳しくは後述の回
転部45上面にホルダ8の下端部を当接させるようにし
ている。
【0033】そして、上記マスク42において中心から
オフセットした位置には、下面から上面に向かって小径
となるテーパ状貫通孔からなる開口44が形成され、こ
の開口44の位置は、マスク42がモニタガラス13を
覆ったときにモニタガラス13の中心位置からオフセッ
トした位置になるように設定されており、このマスク4
2において開口44により蒸着源3からの蒸発物質を通
過させてモニタガラス13に蒸着膜からなるモニタ成膜
部13aを成膜させ、開口44以外の部分でモニタガラ
ス13を覆うようにしている。
【0034】また、上記マスク42の上面にはガイド部
43内側の位置に円環状の凹溝42aが同心状に形成さ
れ、この凹溝42aにはベアリングからなる円環状の回
転部45がその半径方向外半部をガイド部43で抜止め
されて嵌装されており、この回転部45の上面の半径方
向内半部にホルダ8の下端面を当接させた状態で回転部
45を回転させることにより、ホルダ受部回転機構32
による駆動回転によりホルダ8をマスク42上で回転可
能としている。
【0035】さらに、上記マスク42を昇降させるマス
ク昇降機構47が設けられている。このマスク昇降機構
47は、図3及び図4に示すように、円周方向に略等間
隔をあけて配置されかつ内端側に向かって上側に傾斜す
る4本のアーム48,48,…を備え、これらのアーム
48,48,…の内端部はマスク42下面の周縁部に連
結固定されている。各アーム48の外端部にはブラケッ
ト49が固定され、このブラケット49の上側には2本
のアーム48,48毎にまとめられた1対の円弧状の昇
降部材52,52の各々の両端部が配置されている。そ
して、各ブラケット49の上面には、昇降部材52の端
部を貫通してその上側に延びる上下方向の連結ピン50
が突設されており、この各連結ピン50によりブラケッ
ト49が昇降部材52の両端部に昇降可能に支持されて
いる。昇降部材52の上側に位置する各連結ピン50の
上端部にはばね止め51が形成され、このばね止め51
と昇降部材52の上面との間には弾性部材としてのコイ
ルばね53が連結ピン50の周りに位置した状態で縮装
されている。そして、昇降部材52は図外の昇降駆動手
段に連結されており、この昇降駆動手段の駆動による昇
降部材52の昇降移動により各コイルばね53及び各ア
ーム48を介してマスク42を昇降させ、その上昇移動
によりマスク42の回転部45上面をホルダ8の下端部
に押し付けてホルダ8上端の当接面11をホルダ受部2
7下端の受面28に当接させるとともに、コイルばね5
3の伸張付勢力により、マスク42をホルダ8の下端部
に押し付けられる上方向に付勢している。
【0036】したがって、上記実施形態においては、蒸
着室2、入口ロードロック室及び出口ロードロック室が
いずれも真空状態にあるときに入口ゲート弁15が開
き、各基板及びホルダ8を支持したドーム5がキャリア
18上に載置されて搬送ローラ19,19,…により入
口ロードロック室から蒸着室2に搬入され、この搬入後
に入口ゲート弁15が閉じられて蒸着室2が密閉され
る。
【0037】そのとき、上記ホルダ8はドーム5に対
し、ホルダ本体9がドーム5中心部のホルダ支持孔6内
に嵌挿されかつホルダ8のフランジ10がホルダ支持孔
6周縁部に係止された状態で載置支持されている。
【0038】そして、蒸着室2においては、マスク昇降
機構47によりマスク42は下降位置にあり、搬入され
たドーム5が所定位置に位置付けられると、そのドーム
5に支持されているホルダ8が上記マスク42の上方に
停止する。この後、キャリア昇降機構によりキャリア1
8が搬送ローラ19,19,…から押し上げられ、キャ
リア18上のドーム5がドーム回転機構21の係止アー
ム部により支持される。また、マスク昇降機構47の昇
降部材52が上昇して、この昇降部材52の両端部に連
結ピン50、コイルばね53、ブラケット49及びアー
ム48を介して支持されているマスク42も上昇移動
し、このマスク42の上昇移動によりマスク42上の回
転部45上面がホルダ8の下端部に当接し、その後はホ
ルダ8がドーム5から押し上げられてホルダ本体9がホ
ルダ支持孔6から抜け出す。マスク42の上昇端位置で
はホルダ8上部の当接面11がホルダ受部27下端の受
面28に当接し、このホルダ受部27とホルダ8との当
接状態では、ホルダ本体9内の下端部に嵌合固定されて
いるモニタガラス13がモニタ位置に位置付けられる。
このモニタ位置にあるモニタガラス13は、ホルダ8下
端部をそれと当接した状態で押しているマスク42によ
り覆われ、そのマスク42の開口44のみを通して蒸着
室2下部の蒸着源3が臨んだ状態となる。
【0039】この状態で、蒸着源3が加熱され、その加
熱状態でドーム5がドーム回転機構21により回転し、
ドーム5に支持されている各基板に対し蒸着源3から飛
翔した蒸発物質が蒸着して蒸着膜が成膜される。また、
上記蒸着源3からの蒸発物質の一部がマスク42の開口
44を通過してモニタガラス13下面に蒸着し、この蒸
着によりモニタガラス13に蒸着膜からなるモニタ成膜
部13aが基板に対する蒸着膜と同等の条件で形成され
る。そして、このモニタ成膜部13aに対する蒸着膜の
形成を膜厚モニタ装置によりモニタすることで、基板に
対する蒸着膜の成膜状態を判定することができる。
【0040】そのとき、上記マスク42がホルダ8の下
端部に押し付けられ、そのホルダ8上部の当接面11が
ホルダ受部27下端の受面28に当接した状態で、その
モニタガラス13にモニタ成膜部13aが成膜されるの
で、仮に成膜時の加熱に伴う各部分の熱変形、或いはド
ーム5やホルダ8の搬送位置のずれ等があったとして
も、マスク42のホルダ8下端部への押付けによりマス
ク42の開口44とモニタガラス13とが近接し、両者
間の距離が常に一定の距離に安定して保たれる。このこ
とで、モニタガラス13に広がりがなくぼけない明瞭な
モニタ成膜部13a(蒸着膜)を形成することができ、
そのモニタ成膜部13aの大きさが小さくなるととも
に、モニタ成膜部13a全体において成膜状態を適正に
モニタするための範囲が相対的に大に確保され、成膜モ
ニタの精度及び信頼性を高めることができる。
【0041】また、マスク42をホルダ8の下端部に押
し付け、ホルダ8上部の当接面11をホルダ受部27に
押し付けてモニタガラス13をモニタ位置に保持するの
で、ホルダ8をどのような回転位置でドーム5に載置支
持しておいても、ホルダ8をマスク42で持ち上げ、或
いは後述の如く成膜後にホルダ8をドーム5上に再支持
することができ、蒸着室2(入口ロードロック室)に搬
入する前のドーム5にホルダ8を支持する際に、そのホ
ルダ8をドーム5に位置決めして支持する必要がなく、
その作業性を高めることができる。
【0042】さらに、上記マスク昇降機構47における
昇降部材52と連結ピン50上端のばね止め51との間
にコイルばね53が縮装されているので、このばねの伸
張付勢力によりマスク42が上方に付勢されて、マスク
42の回転部45上面がホルダ8の下端部に、またホル
ダ8上端部の当接面11がホルダ受部27の受面28に
それぞれ常時押し付けられるようになり、マスク42に
熱変形等があっても、それを吸収しながら、ホルダ8を
ホルダ受部27に安定して押し当てることができ、モニ
タガラス13による成膜処理のモニタを安定して行うこ
とができる。
【0043】そして、このようにして膜厚モニタ装置に
よる成膜状態のモニタにより各基板に適正な蒸着膜が成
膜されると、蒸着源3の加熱のみが停止されて蒸発物質
の飛翔が止まり、基板に対する1層目の成膜処理を終了
する。
【0044】この後、ホルダ受部回転機構32のモータ
38が作動して駆動ギヤ37、従動ギヤ36及び駆動軸
34を介してピニオン33が回転駆動され、このピニオ
ン33に噛合しているホルダ受部27が所定角度だけイ
ンデックス回転する。このホルダ受部27下端の受面2
8とマスク42の回転部45上面との間にはホルダ8が
挟圧保持されているので、ホルダ受部27の回転に伴
い、ホルダ8がマスク42の回転部45と共に所定角度
だけ追従回転し、このことで、モニタガラス13におい
てマスク42の開口44に対向する位置が、先に形成さ
れている1層目のモニタ成膜部13aから未だ成膜され
ていない新しい位置に変更される。この状態で、基板に
対する2層目に対応する蒸着源3が加熱されてその蒸着
源3からの蒸発物質の飛翔が開始され、上記と同様にし
て、各基板に対し2層目の蒸着膜が成膜され、その成膜
処理がモニタガラス13への成膜により膜厚モニタ装置
でモニタされる。以後は、基板の各層の成膜の都度、同
様の処理が繰り返される。
【0045】そのとき、上記のように、モニタガラス1
3でのモニタ成膜部13a(蒸着膜)自体の大きさが小
さくなるので、1枚のモニタガラス13に成膜できるモ
ニタ成膜部13aの数を多くすることができ、基板に多
層の蒸着膜を成膜するに当たり、より多くの多層膜の成
膜モニタに対処することができる。
【0046】以上の如く、基板に対し多層の蒸着膜を成
膜して全ての成膜処理が終了すると、その後は、上記成
膜開始前の動作とは逆の動作が行われ、マスク昇降機構
47によりマスク42が下降移動して、このマスク42
の下降移動によりホルダ8がホルダ受部27から離れて
下降し元のドーム5上に載置支持される。この後、上記
ドーム5の搬入時と逆の動作が行われ、出口ゲート弁1
6が開いて、成膜後の基板と使用後のホルダ8とを支持
したドーム5が蒸着室2から出口ロードロック室に搬出
される。
【0047】そして、この実施形態では、上記ホルダ8
はドーム5に対し、ホルダ本体9がドーム5のホルダ支
持孔6内に嵌挿されかつフランジ10がホルダ支持孔6
周縁部に係止された状態で支持されているので、ホルダ
8のフランジ10を吊上げフックに係止して持ち上げる
構造のように、そのフランジ10をドーム5上面から上
方に突出させてフランジ10の下側にフック挿入用の隙
間を設けておく必要はなく、ホルダ8を支持した状態の
ドーム5の高さを低くすることができ、真空槽1におい
てドーム5の搬入出用の開口、つまり各ゲート弁15,
16の搬入口及び搬出口の高さを小さくすることができ
る。
【0048】尚、上記実施形態は、基板に蒸着源3から
の蒸発物質を蒸着させる成膜装置の例であるが、本発明
は、蒸着処理以外の成膜処理を行う真空成膜装置に対し
ても適用することができるのはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、モニタガラスを基板支持用の治具と共に真空槽
内に搬入して、基板の成膜時に基板と同等の条件でモニ
タガラスに成膜し、そのモニタガラスに検知光を照射し
て基板の成膜状態をモニタする場合において、モニタガ
ラスを、治具に昇降可能に載置支持される筒状ホルダの
底部に設け、真空槽内の上部に、ホルダ上部の当接によ
りモニタガラスをモニタ位置に位置決めするホルダ受部
を設け、モニタガラスを覆いかつモニタガラスにモニタ
成膜部を成膜させる開口を有するマスクをマスク昇降機
構により上昇させ、そのマスクをホルダ下部に押し付け
てホルダ上部をホルダ受部に当接させるようにしたこと
により、成膜時の加熱に伴う各部分の熱変形、或いは基
板支持用の治具やホルダの搬送位置のずれ等があって
も、マスクの開口とモニタガラスとの間の距離を常に一
定の距離に安定して保ち、モニタガラスに明瞭なモニタ
成膜部を形成でき、モニタガラスによる成膜モニタの精
度及び信頼性の向上を図ることができる。また、予め、
ホルダを治具に対し位置決めしておく必要がなく、その
作業性の向上を図ることができる。
【0050】請求項2の発明によると、マスクをホルダ
の下部に押し付けられる方向に付勢するようにしたこと
により、マスクの熱変形等を吸収しながら、ホルダをホ
ルダ受部に押し付けてモニタガラスによる成膜処理のモ
ニタを安定して行うことができる。
【0051】請求項3の発明によると、マスクの開口を
モニタガラスの中央位置からオフセットした位置に配置
し、ホルダ受部を回転可能とする一方、マスクにはホル
ダに当接した状態で回転可能な回転部を設け、ホルダ受
部をホルダと共に回転駆動してモニタガラスにおけるマ
スクの開口との対向位置を変更するようにしたことによ
り、基板に多層膜を成膜するときの成膜状態のモニタの
精度及び信頼性の向上を図るとともに、モニタガラスで
のモニタ成膜部を小さくしてその数を多くでき、より多
くの多層膜の成膜モニタを行うことができる。
【0052】請求項4の発明によると、治具にホルダ支
持孔を形成し、ホルダの上端部にフランジを形成し、ホ
ルダは治具に対し、ホルダ本体をホルダ支持孔内に嵌挿
しかつフランジをホルダ支持孔周縁部に係止して支持す
るようにしたことにより、ホルダを支持した状態の治具
の高さを低くして、真空槽において治具搬入出用の開口
の高さを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホルダがマスクによりホルダ受部に押し付けら
れた状態を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態において真空槽内の上部を示
す断面図である。
【図3】マスク昇降機構の要部を示す平面図である。
【図4】マスク昇降機構の要部を示す正面図である。
【図5】ホルダ受部回転機構を示す断面図である。
【図6】モニタガラスにより膜厚をモニタする原理を示
す図である。
【図7】実施形態に係る真空成膜装置の概略構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
A 真空成膜装置 1 真空槽 2 蒸着室 3 蒸着源 5 ドーム 6 ホルダ支持孔 8 ホルダ 9 ホルダ本体 10 フランジ 11 当接面 13 モニタガラス 13a モニタ成膜部 27 ホルダ受部 28 受面 32 ホルダ受部回転機構 42 マスク 44 開口 45 回転部 47 マスク昇降機構 53 コイルばね(弾性部材) L1 検知光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モニタガラスを基板支持用の治具と共に
    真空槽内に搬入して基板と同等の条件で成膜されるモニ
    タ位置に配置し、基板の成膜時にモニタ位置のモニタガ
    ラスに検知光を照射して基板の成膜状態をモニタするよ
    うにした真空成膜装置において、 上記モニタガラスは、上記治具に昇降可能に載置支持さ
    れる筒状ホルダの底部に設けられており、 真空槽内の上部に配置され、上記ホルダの上部が当接し
    たときにモニタガラスを上記モニタ位置に位置決めする
    ホルダ受部と、 上記ホルダの底部に当接可能に設けられ、成膜物質を通
    過させてモニタガラスにモニタ成膜部を成膜させる開口
    を有し、該開口以外の部分で上記モニタガラスを覆うマ
    スクと、 上記ホルダの上部がホルダ受部に当接するように上記マ
    スクを上昇させてホルダの下部に押し付けるマスク昇降
    機構とを備えたことを特徴とする真空成膜装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空成膜装置において、 マスク昇降機構は、マスクをホルダの下部に押し付けら
    れる方向に付勢する弾性部材を有することを特徴とする
    真空成膜装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の真空成膜装置におい
    て、 マスクがモニタガラスを覆ったときにマスクの開口がモ
    ニタガラスの中央位置からオフセットした位置に対向す
    るように設定され、 ホルダ受部は回転可能とされている一方、 マスクにはホルダに当接した状態で回転可能な回転部が
    設けられ、 上記ホルダ受部をホルダと共に回転駆動してモニタガラ
    スにおけるマスクの開口との対向位置を変更する回転機
    構が設けられていることを特徴とする真空成膜装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの真空成膜
    装置において、 治具にはホルダ支持孔が形成されている一方、 ホルダは、上記ホルダ支持孔内に嵌挿されるホルダ本体
    と、該ホルダ本体の上端部に形成され、ホルダ支持孔の
    周縁部に係止されるフランジとを備えていることを特徴
    とする真空成膜装置。
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