JP2010003844A - 半導体製造装置、ウェハ位置管理方法、及びウェハ位置管理システム - Google Patents

半導体製造装置、ウェハ位置管理方法、及びウェハ位置管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】処理室内に搬入された半導体ウェハの位置検出に基づいてウェハの設置位置を適切に管理する。
【解決手段】半導体ウェハに温度処理を施す処理ユニット内に配置され、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサ(15)と、前記処理ユニットに接続され、前記処理ユニットの出力に基づいて前記処理ユニットの動作を制御する制御コンピュータ(40)と、を含むウェハ位置管理システム(50)であって、前記制御コンピュータは、前記複数のセンサの検出値が一致するか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に従って制御信号を生成する制御信号生成部と、を有し、前記制御信号生成部は、前記判断部の判断結果が、前記複数のセンサの検出値が一致せず、かつ前記検出値の間の差がしきい値を超える場合に、第1の警告を通知する制御信号を生成する。
【選択図】図9A

Description

本発明は、広くは半導体製造装置に関し、特に、処理室内に搬入された半導体ウェハの位置検出に基づいてウェハの設置位置を適切に管理する方法及びシステムに関する。
半導体デバイスの製造プロセスでは、コーターデベロッパ(塗布現像装置)で半導体ウェハ上にフォトレジスト液が塗布され、フォトリソグラフィ法により回路パターンが露光されたフォトレジスト膜に、現像処理が施される。また、フォトレジスト液の塗布前ベークや、プリベーク、露光後ベーク、ポストベークなどの熱処理や、これらの前後に、冷却(クーリング)処理も行われる。
図1は、一般的な処理ステーション100の概略図である。処理ステーション100は塗布部(COT)101、現像部(DEV)102、熱処理部(HP)103、冷却部(COL)104を含む。この例では、各処理部101〜104において、コーター、デベロッパ、ヒートプレートユニット、クーラユニットがそれぞれ多段に組まれ、ある処理から次の処理へと、ウェハ110を回収し、搬送するために、アーム112を有する搬送装置(アーム式搬送装置)111が用いられている。
たとえば、熱処理部103の所定のヒートプレート上へのウェハ110を搭載、ヒートプレート上からのウェハの回収に、アーム式の搬送装置111を用いる場合を考える。何らかの外的要因により、アーム式搬送装置111に歪みや曲がりが生じた場合、或いは、何らかの要因で動作異常が発生した場合、搬送されるウェハ110が、ヒートプレート上の所定位置に搭載されないことがある。それに気付かずに処理されてしまうと、熱分布が悪化して、正常な熱処理が行われない。この不適切な熱処理は、その後のプロセスに影響し、デバイス特性を悪くさせる。
アームの変形を検出するために、アームの高さをセンサで検知して形状異常を判断する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。しかし、この方法では、実際に熱処理が施されるときのウェハの設置状態を確認するまでには至っていない。また、アーム本体に変形はなくとも、ウェハ搬送、搭載の水平性に問題がある場合には対処できない。
また、システムの立ち上げの際などに、ダミーウェハを使って、正しい受け渡し位置に対するダミーウェハの位置ずれ量を計算し、位置ずれ量が許容範囲内にあるときは、受け渡し位置が正しくなるように補正し、許容範囲を越えるときは、システムを設定し直す方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この方法では、定期的又は不定期に位置合わせを行うが、毎処理ごとに異常を検出することはできない。
ウェハの熱処理において、一部に割れやクラックが発生したウェハが処理ユニット内に搬送された場合、熱処理中に、割れやクラックを起点としてウェハが完全に割れてしまう可能性がある。これに気付かずに搬送アームで割れたウェハを回収しようとすると、割れた破片がアームや搬送装置に巻き込まれる、あるいは別の処理ユニット内に持ち込まれる等の二次的なトラブルが発生する可能性がある。
これに対して、処理直後にCCDカメラ等でウェハ全体を撮像し、予め記録してあるクラック等のない完全なウェハの全体画像と比較して、ウェハ上の割れ、欠けを検出する方法が知られている(たとえば、特許文献3参照)。しかし、多種類、多レイヤのウェハのそれぞれについて、あらかじめ画像を記録しておくのは現実的でない。また、ウェハが大口径化された場合に、全体像を撮像することが困難になると予測される。また、この公知方法では、処理前のウェハの搬送位置については、何ら言及されていない。
特開2004−39841号 特開2000−349133号 特開2002−261146号
そこで、上記の問題点を解決し、半導体装置の製造プロセスで、温度処理装置内を搬送されるウェハの搬送状態や設置状態が適正であるかどうかを簡易に判断することのできる半導体製造装置を提供することを課題とする。
また、処理装置内での半導体ウェハの搬送、設置を適正に行うウェハ位置管理システムと、ウェハ位置管理方法を提供することを課題とする。
第1の側面では、半導体製造装置は、
処理対象の半導体ウェハに温度処理を施す温度処理手段と、
前記半導体ウェハを、前記温度処理手段の所定の処理位置に保持する保持手段と、
前記温度処理手段の近傍に位置し、前記半導体ウェハを前記処理位置に搭載、又は前記処理位置から引き上げる際に、前記処理位置を含むエッジ検出ゾーンにおいて、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサと、
を備える。
第2の側面では、ウェハ位置管理システムは、
半導体ウェハに温度処理を施す処理ユニット内に配置され、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサと、
前記処理ユニットに接続され、前記処理ユニットの出力に基づいて前記処理ユニットの動作を制御する制御コンピュータと、
を含み、前記制御コンピュータは、
前記複数のセンサの検出値が一致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果に従って制御信号を生成する制御信号生成部と、
を有し、
前記制御信号生成部は、前記判断部の判断結果が、前記複数のセンサの検出値が一致せず、かつ前記検出値の間の差がしきい値を超える場合に、第1の警告を通知する制御信号を生成する。
第3の側面では、ウェハ位置管理方法は、
半導体ウェハに温度処理を施す処理装置内の温度処理手段の近傍に、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサを配置し、
前記半導体ウェハを前記処理位置へ搭載、又は前記処理位置から引き上げる際に、前記複数のセンサからの出力値が一致するか否かを判断し、
前記複数のセンサの出力値が一致せず、前記出力値の間の差がしきい値を超える場合に第1の警告を発生して、前記半導体ウェハの搭載又は引き上げ動作を継続する、
工程を含む。
上記の構成及び方法により、温度処理装置内を搬送されるウェハの搬送状態や設置状態が適正であるかどうかを容易に判断することができる。
以下、図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。
図2は、本発明の実施形態の半導体製造装置10の概略構成図である。半導体製造装置10は、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」と称する)20に対して加熱、冷却等の温度調整処理を行う熱処理ユニット11と、熱処理ユニット11内の所定位置にウェハを搬送する搬送装置30を含む。搬送装置30は、矢印Hのように移動可能なアーム31を有し、アーム31でウェハ20を支持して、熱処理ユニット11内に差し入れ、又は熱処理ユニット11から取り出す。
熱処理ユニット11内には、ヒータ12hを有するヒートプレート12が配置されている。ヒートプレート12は、後述するプロキシミティピン14とともに、ウェハホルダとして機能する。アーム31により熱処理ユニット11に差し入れられたウェハ20はまず、図2(a)に示すように、上昇してヒートプレート12上に突出したリフトピン(ウェハ支持ピン)13上に支持される。図2(a)では3本のリフトピン13が示されているが、リフトピン13の本数はこれに限定されない。ウェハ20は、リフトピン13とともに下降し、ヒートプレート12上に複数配置されるプロキシミティピン14上の所定位置に設置される。
ヒートプレート12上には、その円周に沿って複数のウェハガイド17が設け、ウェハ20がプロキシミティピン14から横滑りすることを防止する。ウェハガイド17は、円柱形のものや、図2(b)に示すように、円錐形の先端部を切り取った形状のもの等がある。図2(b)の形状では、ウェハ20の横ずれが、ウェハガイド17の外径d2と内径d1の差の半分(d2−d1)/2の範囲内であれば、ウェハ20のエッジがウェハガイド17の側面に沿って下降し、ヒートプレート12上の適正位置に戻る構成となっている。
実施形態では、熱処理ユニット11内に、ウェハ20のエッジの高さ位置を検出するためのセンサ15が複数配置されている。このセンサ15を、適宜、エッジセンサと称する。センサ15の詳細については後述するが、センサ15は、リフトピン13の動作と連動して、ウェハ20のエッジ位置検出を行う。
ヒータ12hによる熱処理が終わると、再びリフトピン13が上昇し、ウェハ20を所定の高さまで押し上げて、熱処理ユニット12内に差し入れられたアーム31に受け渡す。処理済みのウェハ20は、アーム31により熱処理ユニット11の外に搬出される。
図3は、ウェハ20が正しく配置されたときの位置関係を示す概略平面図である。図3(a)に示すように、搬送装置30のアーム31が矢印Hの方向に動いて、アーム31の先端のアーム爪32で支持されたウェハ20が、ヒートプレート(又はウェハホルダ)12上に搭載される。ヒートプレート12の周囲に、センサ15a〜15cが配置されている。
図3の例では、3つのセンサ15a〜15c、3本のリフトピン13、及び4つのウェハガイド17が図示されているが、この例に限定されない。ただ、センサ15の配置場所は、ヒートプレート12上に設置されている4つのウェハガイド17のうちのいずれかの近傍に1つと、その対極側に1つ設置されるのが望ましい。なぜなら、ウェハ20が位置ずれした状態でヒートプレート12上に搭載された場合、少なくともいずれか1つのウェハガイド17上にウェハ20が乗り上げる可能性が高く、その場合にウェハ20のエッジの高さの差を感度よく検出できるからである。ウェハガイド17の残り1つは、他の2つと異なる適当な位置でよい。
図4は、図3のように、ウェハ20が正常にヒートプレート12上に置かれる場合の、ウェハ20の上下移動を示す概略断面図である。搬送装置30のアーム31のアーム爪32に支持されて熱処理ユニット内に搬送されたウェハ20は、最初はH2の高さにあり、破線で示すリフトピン13がH2の高さまで突出してウェハ20を受け取る。
リフトピン13がプロキシミティピン14の頂部、すなわち高さH1まで下降する間に、ヒートプレート12の周囲に配置された複数のセンサ15(図3の例では3つのセンサ15a〜15c)の各々が、通過するウェハ20のエッジを検出する。センサ15によってウェハ20のエッジが検出される空間領域を、ウェハエッジ検出ゾーンAとする。なお、エッジセンサ15は同じ高さ、同じ感度に調整されている。センサ15は、熱処理ユニット11内に設置することから、高域温度幅に対応可能な、例えば反射型のファイバセンサであるが、透過型のセンサであってもよい。実施例では、反射型のファイバセンサを用いることとする。プロキシミティピン14は、ウェハ20を熱処理ユニット11内の所定位置に保持する保持手段として機能する。
図5は、外部的な要因で、熱処理ユニット11内のウェハ20位置に異常が発生した場合の第1の例を示す図である。たとえば、アーム31の曲がりや、従来法では検知が難しかったアーム爪32の磨耗などのわずかな変形に起因して、ウェハ20がヒートプレート12上の正常な位置に設置されない場合がある。適正位置からの逸脱は、システムの動作不良に起因することもある。図5(a)及び図5(b)の例では、そのような外部要因によって、ウェハ20の端部が、いずれかのウェハガイド17の上に乗り上げて大きく傾き、ヒートプレート12上の所定位置にウェハ20が設置されていない。
ウェハ20がリフトピン13に支持された時点で、ウェハ20の水平位置が矢印hの方向に横ずれしたとする。ウェハ20が下降し、ウェハエッジ検出ゾーンAに達したところで、複数のセンサ15は、各々ウェハ20のエッジの検出を開始する。エッジ位置の検出により、ウェハエッジの現在の高さが算出されるが、図5(b)の場合だと、各センサの検出値(又は算出値)が一致しない。後述するように、この時点では、ウェハ20又はリフトピン13の下降動作を続行しつつ、何らかの警告が示されるのが望ましい。
ウェハ20がさらに下降を続けると、ウェハ20の一方の側は、プロキシミティピン14に保持されるが、他方の側は、ウェハガイド17に乗り上げた状態で停止する。この場合、各センサ15の検出値は、ウェハガイド17の高さに相当する程度にまで、差が生じている。たとえば、1つのセンサ15cの検出値は、ウェハガイド17の高さに相当するが、別のセンサ15aの検出値は、ほぼゼロ(基準点となるプロキシミティピン14の頂部の位置)となる。このような状態で熱処理を行っても、熱分布が不適切になり、ウェハ20上のデバイス機能がばらつくだけでなく、設計基準を満たさなくなる。そこで、アラームを発して処理を停止する。
図6は、図5の場合の、3つのセンサ15a〜15cが検出するウェハエッジの高さ位置を、時間の関数として示すグラフである。ウェハ20が下降して、ウェハエッジ検出ゾーンAに入ってからしばらくの間は、各センサ15とも同じ検出値を出力し、高さ位置はリニアに減少する。ウェハ20がウェハガイド17の1つに乗り上げた時点で、このウェハガイド17に最も近いセンサ15cの出力値は、ほとんど変化しなくなる。一方、ヒートプレートの中心点に対して、乗り上げたウェハガイド17と点対称の位置の近傍にあるセンサ15aの出力値は、より傾きを増して減少する。中間のセンサ15bの出力は、ある時点まで、一定の傾きで減少した後、変化が激減する。
このような各センサ15a〜15cの出力値に基づいて、後述するように、熱処理ユニット11内のウェハ20の位置を制御、管理する。
図7は、ウェハ20に内在する原因で、熱処理ユニット11内のウェハ20に異常が発生した場合の第2の例を示す図である。この例では、図7(a)及び図7(b)に示すように、ウェハ20がヒートプレート12上で割れてしまっている。熱処理前のいずれかの工程で、ウェハ20に欠けや放電痕が生じていた場合、熱処理ユニット11内で熱処理中、又は熱処理後に、欠けや放電痕が起点となって、ウェハ20が割れてしまうことが多々ある。
この場合、熱処理が終わり、リフトピン13が矢印Uのように上昇し始めると、各センサ15がウェハ20のエッジを検出する。割れたウェハ20は、重心が変化し、上昇途中にリフトピン13から落下するため、図7(b)に示すように、割れたウェハ部分がウェハエッジ検出ゾーンAに残ることになる。割れたウェハ部分の落下位置の近傍にあるセンサ15aによってウェハ部分の落下が検出されると、アラームを発して処理を停止する。
図8は、図7の場合の、3つのセンサ15a〜15cが検出するウェハエッジの高さ位置を、時間の関数として示すグラフである。熱処理が終わり、ウェハ20が処理位置から上昇すると、3つのセンサ15a〜15cの検出値はリニアに増加する。しかし、ウェハ割れにより割れた部分がリフトピン13から落下すると、落下部分に最も近い位置にあるセンサ15aの検出値は、一気にゼロに下がる。ウェハ20の残りの部分を支持するリフトピン13はさらに上昇を続け、センサ15b、15cの検出値はリニアな増加を継続するが、やがてウェハ20の残りの部分も重心を崩してリフトピン13から落下し、センサ15b、15cの検出値は下降し、落下したウェハが停止すると、センサ15b、15cの出力値は一定となる。図8では、説明の便宜上、センサ15aの出力値がゼロに下がった後、センサ15b、15cの出力値が下降して、一定値になるまでを図示しているが、後にウェハ位置管理システム50の動作フローで詳細を述べるように、リフトピン13がウェハ検出ゾーンAを通過した時点で、センサ15aの出力のみがゼロになる場合(又はエッジを検出している場合)は、センサ15b、15cの出力が下降または一定値となる前に装置の動作は停止される。
このような各センサ15a〜15cの出力値に基づいて、後述するように、熱処理ユニット11のウェハ20の位置を制御、管理する。
図9Aは、センサ15a〜15cの出力に基づいて熱処理ユニット11内のウェハ位置を制御、管理するウェハ位置管理システム50の概略構成図、図9Bは、図9Aのウェハ位置管理システム50で用いられる制御コンピュータ40の機能ブロック図である。ウェハ位置管理システム50は、熱処理ユニット11内でウェハ20を支持してウェハ20に対して垂直方向に移動するリフトピン13と、前記リフトピン13に支持されたウェハ20のエッジ位置を検出する2以上のセンサ15と、センサ15の出力(エッジ信号)及びリフトピン13の動作を示す信号(動作信号)に基づいてシステムの動作を制御する制御コンピュータ40を含む。制御コンピュータ40は、システム制御信号を出力して、熱処理ユニット11やリフトピン13の動作を制御するとともに、熱処理ユニット11内のウェハ位置に異常ありと判断した場合に、エラー信号を出力してアラーム装置47を動作させ、或いはモニタディスプレイ48に警告を表示させる。アラーム装置47は、警告灯を点滅する装置であってもよいし、アラーム音を発生する装置であってもよい。なお、熱処理ユニット11は、図2と関連して説明したように、ウェハ20をヒートプレート12上の所定位置へ案内するウェハガイド17、熱処理中にウェハ20をヒートプレート12に保持するプロキシミティピン14、ウェハ20を加熱するヒータ12h等を含む。
図9Bに示すように、制御コンピュータ40の受信部41は、熱処理ユニット11から出力される信号、たとえば、センサ15の出力であるエッジ信号や、図示しないピン駆動部の出力であるリフトピン13の動作信号を受信する。エッジ位置計算部42は、エッジ信号に基づいて、ウェハ20上の複数箇所でのエッジの高さ位置を計算する。判断部43は、すべてのエッジ高さ位置の値が一致するか否かと、リフトピンは動作中であるか否かを判断する。制御信号生成部44は、判断部43の判断結果に基づいて、システム制御信号やエラー信号を生成する。
より具体的には、判断部43の出力が、熱処理ユニット11内のウェハ20の位置について異常の可能性(たとえばしきい値以上のウェハ20の傾斜が検出された等)を示すものである場合は、制御信号生成部44はエラー信号を生成して、警告装置47やモニタディスプレイ48に第1段階の警告を出力させる。また、判断部43の出力が、熱処理ユニット11内のウェハ20の位置に、装置の停止を要する程度の異常が発生したことを示す場合(たとえば、リフトピン13の下降が完了して熱処理を開始すべき時点なのにウェハ20に傾斜がある、或いは、熱処理が完了して、ウェハ20をアーム31に受け渡すべき時点なのに、ヒートプレート12上にウェハ20のエッジが検出される等の場合)は、リフトピン13やヒートプレート12の動作を含む熱処理ユニット11の動作を停止させるシステム制御信号を生成し、警告装置47やモニタディスプレイ48に第2段階の警告を出力させる。
図10は、図5のようにウェハ保持位置がずれた場合のウェハ位置管理システム50の動作の流れを示すフローチャートである。まず、ウェハ搬送アーム31がウェハ20を処理ユニット11内に搬入し(S101)、上昇したリフトピン13にウェハ20を受け渡す(S102)。ウェハ20を受け取ったリフトピン13は、下降を始める(S103)。このときのリフトピン13の駆動動作は、動作信号として制御コンピュータ40に出力される。ウェハ20がウェハ受け渡し位置(図4のH2)から下降して、ウェハエッジ検出ゾーンAに入ると、熱処理ユニット11内に配置された2以上のセンサ15が下降中のウェハ20のエッジを検出し、エッジ信号を制御コンピュータ40に出力する(S104)。制御コンピュータ40は、センサ15の出力であるエッジ信号から、各検出位置でのエッジの高さを算出する(S105)。
制御コンピュータ40は、算出値に基づいて、すべてのエッジの高さが許容誤差内でほぼ同じかどうかを判断する(S106)。同じであれば(S106でYES)、検出されたエッジの高さがゼロ、すなわち起点であるプロキシミティピン14の頂部の位置にあるか否かを判断する(S107)。エッジ高さがゼロであればプロセスを終了する。高さがゼロでない場合は、ウェハ20が下降中であることを意味するので、ステップS106に戻って動作を繰り返す。
エッジの高さに差があると判断された場合は(S106でNO)、ステップS108に進んで、リフトピン13は下降を完了したか否かを判断する。下降が完了していない場合は(S108でNO)、エッジ高さの差がしきい値よりも小さいか否か(差<しきい値)を判断する(S109)。しきい値は、たとえば3mmである。検出されるエッジの高さが3mmよりも小さければ(S109でYES)、そのまま動作を続行し、ステップS106に戻る。エッジ高さの差がしきい値以上であれば(S109でNO)、ウェハ20に傾きがあることを知らせるために第1段階の警告を発して動作を続行し(S110)、プロセスはステップS106に戻る。
ステップS108で、ウェハ20のエッジに傾きが検出された状態でリフトピン13が下降動作を完了すると(S108でYES)、第2段階の警告を発して、熱処理ユニット11の動作を停止する(S111)。
このようにして、簡単な構成と手法で、すべてのウェハ20について、熱処理中の位置異常を検出することができる。また、ウェハ位置の管理において、撮像のような大量の画像データの取得が不要になる。
図11は、図7のように熱処理後のウェハ搬出の際の、ウェハ割れ等の異常管理をするときのウェハ位置管理システム50の動作フローである。まず、熱処理が完了して、リフトピン13がウェハ20を載せて上昇する(S201)。熱処理ユニット11内に配置された2以上のセンサ15で、ウェハ20のエッジ位置を検出して、検出結果(エッジ信号)を制御コンピュータ40に出力する(S202)。制御コンピュータ40において、検出結果から各エッジ位置でのウェハ20の高さを算出する(S203)。算出した値に基づいて、すべてのエッジの高さが同じかどうかを判断する(S204)。
すべてのエッジの高さが同じ場合は(S204でYES)、リフトピン13はさらに上昇を続け、エッジ検出ゾーンAを越えて搬送アームの受け渡し位置(図4のH2)までさらに上昇する(S205)。この過程で、いずれかのセンサ15がウェハ20のエッジを検出したか否かを判断する(S209)。フローチャートでは、便宜上、ウェハ20の上昇のステップS205の後に、ステップS209の判断が行われるかのように描かれているが、ステップS205の上昇過程にわたって、ステップS209の判断が行われる。
ステップS209でいずれかのセンサ15がウェハ20のエッジを検出した場合は(S209でYES)、ウェハ20の割れた部分がリフトピン13から落下したことを意味し、この場合は、第2段階の警告を発して、熱処理ユニット11の動作を停止する(S210)。
ステップS204で、検出されたエッジの高さに差がある場合は(S204でNO)、ステップS206へ進んで、高さの差がしきい値(たとえば3mm)よりも小さいか否かを判断する。しきい値よりも小さい場合は(S206でYES)、ウェハ上昇の動作を継続し(S208)、ステップS205へ戻る。ウェハ20のエッジの高さの差がしきい値以上のときは(S206でNO)、第1段階の警告を発して上昇動作を続行し(S207)、ステップS205へ戻る。その後のS209以降の処理は、上記と同様である。
以上述べたように、簡単な構成と手法で、パイロットウェハだけでなく、すべてのウェハについて、リアルタイムで処理対象のウェハのエッジ位置が検出される。検出されたエッジ高さの差に応じて、動作を続行しつつ第1段階の警告を出す、あるいは第2段階の警告を発して、熱処理ユニット11の動作を停止する、という制御が可能になる。これにより、ウェハ20に異常位置のまま熱処理が施されることを防ぎ、熱分布異常によるプロセストラブルを未然に防ぐことができる。
また、ヒートプレート上でウェハが割れた場合も、早期に検知できるので、割れウェハの巻き込み等の二次トラブルでアームに傷害が生じることを未然に防止できる。
なお、図9のシステム図には図示されていないが、制御コンピュータの出力を解析装置の入力に接続してもよい。この場合は、ウェハ20が熱処理ユニット11内のヒートプレート12上の適正な位置に設置されていないことが判明した場合、その要因を分析し、適切な措置を提示することができる。さらに、対処後も継続して図9のシステムを用いることで、提示した対処策が妥当か否か、すなわち熱処理ユニット11が正常に回復したか否かを確認することができる。
一般的な半導体ウェハの処理ステーションの構成を示す概略図である。 本発明が適用される半導体製造装置の概略構成図である。 ウェハ搭載の位置関係を示す図である。 熱処理ユニット内でのウェハの上下移動を示す概略断面図である。 熱処理ユニット内のウェハ位置に異常が発生した場合の第1の例を示す図である。 図5の状態になったときの各センサの出力(又はウェハエッジの高さ位置)を時間の関数として示すグラフである。 熱処理ユニット内のウェハ位置に異常が発生した場合の第2の例を示す図である。 図7の状態になったときの各センサの出力(又はウェハエッジの高さ位置)を時間の関数として示すグラフである。 本発明の実施形態のウェハ位置管理システムの概略構成図である。 本発明の実施形態のウェハ位置管理システムの概略構成図である。 図5の状態になったときのウェハ位置管理システムの動作を示すフローチャートである。 図7の状態になったときのウェハ位置管理システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 半導体製造装置
11 熱処理ユニット
12 ヒートプレート(温度処理手段)
13 リフトピン
14 プロキシミティピン(ウェハ保持手段)
15a〜15c センサ(エッジセンサ)
17 ウェハガイド
20 半導体ウェハ
30 搬送装置
31 アーム
32 アーム爪
40 制御コンピュータ
41 信号受信部
42 エッジ位置計算部
43 判断部
44 制御信号生成部
47 警告装置
48 モニタディスプレイ
50 ウェハ位置管理システム

Claims (8)

  1. 処理対象の半導体ウェハに温度処理を施す温度処理手段と、
    前記半導体ウェハを、前記温度処理手段の所定の処理位置に保持する保持手段と、
    前記温度処理手段の近傍に位置し、前記半導体ウェハを前記処理位置に搭載、又は前記処理位置から引き上げる際に、前記処理位置を含むエッジ検出ゾーンにおいて、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサと、
    を備える半導体製造装置。
  2. 前記半導体ウェハを、前記処理位置に案内する複数のガイド、
    をさらに有し、
    前記複数のセンサの少なくとも1つは、前記複数のガイドのいずれかの近傍に位置する第1のセンサであり、
    前記複数のセンサの他の少なくとも1つは、前記温度処理手段に対して前記第1のセンサと対極に位置する第2のセンサである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 半導体ウェハに温度処理を施す処理ユニット内に配置され、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサと、
    前記処理ユニットに接続され、前記処理ユニットの出力に基づいて前記処理ユニットの動作を制御する制御コンピュータと、
    を含むウェハ位置管理システムであって、
    前記制御コンピュータは、
    前記複数のセンサの検出値が一致するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に従って制御信号を生成する制御信号生成部と、
    を有し、
    前記制御信号生成部は、前記判断部の判断結果が、前記複数のセンサの検出値が一致せず、かつ前記検出値の間の差がしきい値を超える場合に、第1の警告を通知する制御信号を生成する、
    ことを特徴とするウェハ位置管理システム。
  4. 前記処理ユニット内に配置され、前記半導体ウェハを支持して、前記半導体ウェハの受け渡し位置と、前記温度処理の処理位置との間を上下移動可能なリフトピン、
    をさらに有し、
    前記制御コンピュータは、前記リフトピンの動作を示す動作信号を前記処理ユニットから受け取り、
    前記制御信号生成部は、前記判断部の判断結果が、前記複数のセンサの検出値が一致しないことを示し、かつ、前記動作信号が前記リフトピンの下降完了を示す場合に、第2の警告を通知する制御信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェハ位置管理システム。
  5. 前記処理ユニット内に配置され、前記半導体ウェハを支持して、前記半導体ウェハの受け渡し位置と、前記温度処理の処理位置の間を上下移動可能なリフトピン、
    をさらに有し、
    前記制御コンピュータは、前記リフトピンの動作を示す動作信号を前記処理ユニットから受け取り、
    前記制御信号生成部は、前記動作信号が、前記リフトピンは前記センサによる検出可能ゾーンを越えて上昇していることを示し、かつ、前記センサの検出値の少なくとも1つが、前記半導体ウェハのエッジが検出されたことを示す場合に、第2の警告を通知する制御信号を生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェハ位置管理システム。
  6. 半導体ウェハに温度処理を施す処理装置内の温度処理手段の近傍に、前記半導体ウェハのエッジの高さ位置を検出する複数のセンサを配置し、
    前記半導体ウェハを前記処理位置へ搭載、又は前記処理位置から引き上げる際に、前記複数のセンサからの出力値が一致するか否かを判断し、
    前記複数のセンサの出力値が一致せず、前記出力値の間の差がしきい値を超える場合に第1の警告を発生して、前記半導体ウェハの搭載又は引き上げ動作を継続する、
    工程を含むことを特徴とするウェハ位置管理方法。
  7. 前記複数のセンサの出力値が一致しないままに、前記半導体ウェハの前記処理位置への搭載動作が終了した場合に、第2の警告を発して、前記処理装置の動作を停止する
    工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のウェハ位置管理方法。
  8. 前記温度処理終了後に、半導体ウェハが、前記処理位置から、前記センサの検出可能ゾーンを越えて引き上げられた場合に、前記複数のセンサのいずれかにおいて、前記半導体ウェハのエッジが検出されたときに、第2の警告を発して、前記処理装置の動作を停止する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のウェハ位置管理方法。
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