JP6114104B2 - 吊りボルトの係止ナット回転防止具 - Google Patents

吊りボルトの係止ナット回転防止具 Download PDF

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本発明は、建築躯体の天井部に吊支された空調設備、配管あるいは軽天井等の吊支対象物を特殊な螺着ナットや吊りボルトを要せずに安全に吊支することができるナット回転防止具に関する。
一般に、建築躯体の天井部に垂設された吊りボルトに吊支対象物を取り付けて吊り下げる場合、吊りボルトに吊支対象物を係止させる手段として吊りボルトに螺着した螺着ナットが使用されている。ここに用いられる螺着ナットは緩まないように該螺着ナットを回り止めする対策を施すことが安全性において重要であり、現状ではダブル螺着ナット掛け、U螺着ナット、歯付き座金螺着ナット等の回り止め機能を有する螺着ナットを吊りボルトに螺着させることが推奨されている。
しかし、このような螺着ナットは塑性変形による経年劣化や、外部から何らかの振動が繰り返し与えられることにより次第に締結力が弱くなって緩み易くなり、さらに地震等の衝撃的な揺れにより螺着ナットの回り止め機能が損なわれることがある。上述のような螺着ナットの緩みの発生原因は特殊な回り止め形状を有する螺着ナット自体の品質や取付時の施工精度に大きく影響し、螺着ナットに品質不良や施工不良があると振動や地震の影響を受けて螺着ナットが吊りボルトから脱落するおそれがあり、吊支対象物の脱落事故を発生させてしまう問題がある。
上述の螺着ナットの脱落を防止する対策として、ボルトの端部に切欠き部を形成し、これに螺着される螺着ナットにカシメ用の片部を周方向に分割させて突出させておき、ボルトの切欠き部と対応する片部を折り曲げることによりボルトと螺着ナットとを一体化して螺着ナットを回り止めするという螺着ナットの回り止め装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、このような螺着ナットの回り止め装置ではボルトに切欠き部の形成を必要とし、螺着ナットにカシメ用の片部の形成を必要とし、回り止め機能を付加する製作に特殊な形成を要してしまい、組み付けにおいても手間のかかる組付作業を要してコスト高となってしまう。
このほか、螺着ナットの回り止め装置として、ボルトには、端部にスプライン部を形成しておき、螺着ナットには、外周面に環状溝を形成しておき、さらにスプライン部に嵌合する嵌合部と、環状溝に係止される係止部とを備えたロックカバーを設けておき、このロックカバーでボルトと螺着ナットとを連結させて螺着ナットを回り止めする装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、ボルトにはスプライン部の形成を必要とし、螺着ナットには環状溝の形成を必要とし、さらにボルトと螺着ナットとを連携させるロックカバーを要するので部品点数が増え、特殊なボルトや螺着ナット及びロックカバーとの特有な形状の製作に加えてボルトに螺着ナットとロックカバーを取り付ける組立作業を要して手間がかかるのでコスト高となっていた。このように特許文献1、2では、いずれにおいても螺着ナットの取付作業性が悪く、市販のボルトや螺着ナットを利用できない不経済な問題を有していた。
特開平10−169628号公報 特開平8−14239号公報
そこで本発明は、上述の問題に鑑み、特殊な形状を要しない市販のボルトや螺着ナットを利用して螺着ナットの回り止めを可能にし、しかもシンプルな構成でありながら安全性が高く、ワンタッチで簡単に取り付けることができる取付性及び経済性に優れたナット回転防止具を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「吊支対象物60に設けられた取付金具40を介して建築躯体の天井部から垂設された吊りボルト20に螺着され、該吊支対象物60を吊りボルト20に係止させる多角形の螺着ナット50の回転を防止するナット回転防止具30であって、
吊りボルト20が入り込む切欠32が形成された本体31と、
本体31に設けられ、螺着ナット50の外周平面51に当接又は近接するナット回転防止片35及び、 取付金具40又は吊支対象物60に接触して、ナット回転防止具30自体の吊りボルト20に対する回転を阻する自転防止部37とで構成されており、
ナット回転防止片35は、本体31の切欠開口側と切欠奥部32b側とに設けられ、
切欠開口側のナット回転防止片35aは、弾性体で形成され、本体31の切欠開口側から切欠奥部32bに向かって切欠32を交差する方向に傾斜して形成され、
奥部32b側のナット回転防止片35bは、切欠方向に向かって傾斜するように形成されている」ことを特徴とするナット回転防止具30である。
請求項に記載した発明は、請求項1に記載のナット回転防止具30において「本体31が折り返されており、折り返しの一方にナット回転防止片35が形成され、本体31に自転防止部37が形成されている」ことを特徴とする。
請求項に記載した発明は、「吊支対象物60に設けられた取付金具40を介して建築躯体の天井部から垂設された吊りボルト20に螺着され、該吊支対象物60を吊りボルト20に係止させる多角形の螺着ナット50の回転を防止するナット回転防止具30であって、
吊りボルト20が入り込む切欠32が形成された本体31と、
本体31に設けられ、螺着ナット50の外周平面51に当接又は近接するナット回転防止片35及び、
取付金具40又は吊支対象物60に接触して、ナット回転防止具30自体の吊りボルト20に対する回転を阻する自転防止部37とで構成されており、
ナット回転防止片35は、吊りボルト20が挿通された切欠32の内側辺に沿って対面して立設され、その一方の開口側端面は、他方の開口側端面より切欠32の開口側に位置する」ことを特徴とするナット回転防止具である
請求項1に記載の発明によれば、吊りボルト20の螺着ナット50に吊支対象物60の取付金具40を係止させ、ナット回転防止具30の本体31の切欠32に吊りボルト20が入り込むように差し込むと、本体31に設けられているナット回転防止片35が係止状態の螺着ナット50の外周平面51に当接する。この状態で地震その他の入力外乱によって螺着ナット50が回転しても螺着ナット50の外周平面51に当接しているナット回転防止片35も共に最大で180°程度、回転する。そして、本体31には取付金具40又は吊支対象物60に接触する自転防止部37が設けられているので、ある程度回転したところで自転防止部37が取付金具40又は吊支対象物60に接触して螺着ナット50の回転を止め、それ以上の緩みが防止される。
また、ナット回転防止片35は、本体31の切欠開口側と切欠奥部32b側とに設けられているので、螺着ナット50を両側から拘束でき、螺着ナット50からの脱落がない。
請求項に記載した発明は、ナット回転防止片35は、切欠32の内側辺に沿って対面して立設され、その一方の開口側端面は、他方の開口側端面より切欠32の開口側に位置するように構成しているので、挿入に連れて螺着ナット50の外周平面51は開口側端面に先に接触して回転せしめられて平行とされる。それ故、ナット回転防止片35を並設したとしてもワンタッチでの装着が可能となる。
(A)は本発明のナット回転防止具の実施例1の使用状態を示す斜視図、(B)は一部断面図である。 (A)は本発明の実施例1の変形例1の裏面側側斜視図、(B)は実施例1の変形例2の裏面側斜視図である。 (A)は本発明の実施例1の裏面側斜視図である。 本発明の実施例1の変形例3の取付時の正面図、(B)は同側面図、(C)は同底面図である。 本発明の実施例1の変形例3の取付前の状態を示す底面図、(B)は同取付途中の状態を示す底面図、(C)は同取付完了状態を示す底面図である。 本発明の実施例1の変形例3の斜視図である。 (A)は本発明の実施例1の変形例3の平面図、(B)は同側面図、(C)は同正面図、(D)は同底面図である。 (A)は取付金具を示す平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は吊りボルトに対する取付金具とナット回転防止具の実施例2との取付前の状態を示す説明図、(B)は同取付完了後の状態を示す平面図である。 (A)は本発明の実施例2の使用状態を示す平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は本発明の実施例2の平面図、(B)は同側面図、(C)は同正面図である。 (A)は本発明の実施例3の使用状態を示す平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は本発明の実施例3の平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は本発明の実施例4の使用状態を示す平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は本発明の実施例4の平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は同底面図である。 (A)は本発明の実施例4の変形例の取付前の状態を示す平面図、(B)は同取付開始時の状態を示す平面図、(C)は取付途中の状態を示す平面図、(D)は取付完了後の状態を示す平面図である。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は本発明にかかる一実施例の吊支部材10を示し、この吊支部材10は建築躯体の天井部から垂設された吊りボルト20と、この吊りボルト20の下端に螺着された螺着ナット50、螺着ナット50に係止された弾性体80と、吊支対象物60に取り付けられ、弾性体80に係止・載置された取付金具40と、弾性体80から取付金具40が脱落するのを防止する脱落防止具70及び螺着ナット50に装着されたナット回転防止具30とを備えて構成される。なお、弾性体80は図1の場合、脱落防止具70とナット回転防止具30とが別体であって、この部位に用いられているが、一体の場合には省略可能であり、別途、弾性機能を持った防振吊り具吊りボルト20に取り付けられる。実施例2以下では、脱落防止具70はナット回転防止具30と一体になっており、一体化されたものもナット回転防止具30とする。
吊りボルト20は1本の長い雄ネジ又は上下端部に雄ネジが刻設された棒材で構成され、上端部が建築躯体のような躯体(図面省略)に固定され、その下端部が天井部から吊支高さ位置まで垂設されている。そして、この吊りボルト20の下端部にナット回転防止具30と螺着ナット50と、図1の実施例では弾性体80を介して取付金具40及び脱落防止具70とが取り付けられる。
[実施例1]
ナット回転防止具30の実施例1は、図1、図2(A)及び図3に示すように、ナット回転防止具30が脱落防止具70と別体で構成され、且つ、ナット回転防止片35が本体31の四隅から切欠32の中心に向って配設されている場合である。実施例1の本体31は板状で構成され、本体31の短辺に開口する切欠32が形成され、本体31の長辺には螺着ナット50を全周から抱え込んでその回転を阻止するナット回転防止部33が形成されている。なお、ナット回転防止具30は金属性で構成されるが、耐久性に富む材質であればよく、金属製に代えて合成樹脂材であってもよい。
ナット回転防止部33は、本体31の幅方向両外側縁から本体31に対してそれぞれ略直角に折曲され、本体31と側辺中央部31kで繋がっており、その両側において本体31とナット回転防止部33との間が細い幅で切り取られており、フリーとなっている。この部分を切り溝31m、31nとする。このナット回転防止部33の両端のフリー部分の一部を本体31の裏面に沿うように切欠32の開口中央に向けてハ及び逆ハの字形に傾斜させて折り曲げ、その端部同士を螺着ナット50の対向外周平面51の幅を以って突き合わせた状態となるように突設させている。この折曲部分をナット回転防止片35とする。前述のように、ナット回転防止部33と本体31とは側辺中央部31kで繋がっており、側辺中央部31kの前後において、切り溝31m,31nが設けられていて前記ナット回転防止部33に弾性変形能を付与している。本実施例では、ナット回転防止片35において、開口側のナット回転防止片35aに大きな弾性変形能を付与するため、開口側の切り溝31mは奥側の切り溝31nより長く形成されている。4方向から中心に向かって突設されているナット回転防止片35a,35bの中心点からナット回転防止具30の最遠点P(この場合は、本体31の先端)までの距離は取付金具40の吊りボルト20の取付位置を中心として垂直支持板42までの距離より長く形成されており、この最遠点Pがナット回転防止部33の、取付金具40又は吊支対象物60に接触する自転防止部37となる。なお、ナット回転防止片35a,35bの長さと本体31の長辺に対する開き角度θ1,θ2は同じでもよいが、図3に示すように、ナット回転防止片35aは撓む必要があるので、ナット回転防止片35bより長く形成され且つ、ナット回転防止片35aの本体31の長辺に対する開き角度θ1はナット回転防止片35bの開き角度θ2より小さくなっている。
切欠32は、吊りボルト20を貫通させる大きさに開口されたものであり、平面視U字形に切欠させて設けている。特に、本体31のU字形開放端から吊りボルト20を内方へと導入許容させる直線的な通路構造を有している。
脱落防止具70は、金属製の長尺板を長手方向に二つ折りしてU字形を形成し、このU字形を横向きに寝かせて上下に平行する上平板70aと下平板70bとで横向きのU字形を構成している。そして、これらの上平板70aと下平板70bとの上下の対向面間で作られる、取付金具40の板厚にほぼ等しい間隔で形成されたU形空間とで重ね合わせ用の平面取付部76として設けている。なお、脱落防止具70は耐久性に富む材質であればよく、金属製に代えて合成樹脂材であってもよい。
脱落防止具70の上平板70aと下平板70bとに一致して平面視U字形に切欠させて切欠72a、72bがU字形開放端から内方端近くまで設けられている。そして、上平板70aの一方の側縁から舌片状の位置決め部74が折曲されている。位置決め部74の幅は後述する取付金具40の抱え込み部44間の導入ガイド切欠41の開口部分に挿入できる幅に形成されている。
取付金具40は、図8に示すようにL形状に設けられ、このL形の垂直側の垂直支持板42と、L形の水平側の水平支持板43と、導入ガイド切欠41の開口部分の両側にて水平支持板43の端部を垂直支持板42側に折曲して形成した抱え込み部44とを備えて構成している。
垂直支持板42は、同図(B)に示すように、空調設備の一側面、或いは消火機器設備、配管、軽天井等の吊支対象物60に図示しない金具に取り付けられる垂直な平板であり、平板中央の上下位置には取付ボルト45を取り付ける取付孔46を貫通して設けている。
水平支持板43は、垂直支持板42の下端より水平に折曲した水平板であり、この水平板の中央部には吊りボルト20を上下方向に貫通させる横長の長円孔47を開口し、さらにこの長円孔47の中央部から図8(A)に示すように、垂直支持板42と反対側となる他端に連通して開口する導入ガイド切欠41を設けている。よって、長円孔47と導入ガイド切欠41とは水平支持板43上で平面視T字形に開口して設けられている。
抱え込み部44は、上述した垂直支持板42と反対側の端部よりナット回転防止具30の幅方向一端面を抱え込める高さに立ち上げた垂直壁であり、導入ガイド切欠41を避けたその両側に突設させている。
螺着ナット50は、吊りボルト20に回転自由に螺着されるネジ孔を有し、外周面は六角ナットのように外周平面51を有するものであればよい。また、螺着ナット50と共に図示しない座金を用いてもよい。この実施例では六面の外周平面51を有する例えば市販されている座金付きのフランジナットを例にとって説明する。
弾性体80は、図1(B)に示すように、ゴム筒である。内部にスプリングを配してもよい。材質は、通常の合成ゴムや、低反発ゴムのようなものが使用される。
このように構成された吊支部材10を構築する際は、図1に示すように、まず天井部から垂直に吊支された吊りボルト20の下端部に弾性体80と、弾性体80の上下に座金81とを挿入し、弾性体80が所定高さになるように螺着ナット50が螺着される。この場合、上下2個の螺着ナット50a、50bを螺入しており、上下2個の螺着ナット50a、50bで螺着ナット50とする。勿論、下側の1個でもよく、下側の螺着ナット50bのフランジ部分を上向きにして螺着させる。
取付金具40は吊支対象物60に予め取り付けられている。この吊支対象物60を天井部分まで持ち上げ、導入ガイド切欠41から長円孔47に吊りボルト20を導入する。導入ガイド切欠41及び長円孔47の開口幅は吊りボルト20の直径より大きく、座金81より小さいので、吊支対象物60に予め取り付けられている取付金具40を吊りボルト20の座金81に係止することで、弾性体80、その下側の座金81を介して螺着ナット50に係止させて天井部分の所定高さに吊支対象物60をセットできる。高さの微調整は螺着ナット50の螺進・螺退によって行う。
続いて、図5に示すようにナット回転防止具30を取り付ける。(図5は実施例1の変形例3の取り付け図であるが、実施例1と同じなので、この図面を借用して実施例1の説明を行う。)十分な隙間を設けたダブルナット50a、50b間にて吊りボルト20に対してナット回転防止具30の切欠32を受入方向に挿入すると、開口側の一方の回転防止片35aの斜面に下側の螺着ナット50aのいずれかの角が触れて僅かに回動し、螺着ナット50の両角が両回転防止片35aに接触する処まで回転する。その状態で更に押し込むと、差し込みに合わせて螺着ナット50が開口側の両回転防止片35aを押し広げ、最終的に同図(C)に示すように螺着ナット50の対称位置にある4つの外周平面51に回転防止片35a、35bの当接端35tが接触し、螺着ナット50の回転を防止した状態で固定する。前述の押し撓まされた開口側の回転防止片35aはその弾性力で元の状態に復帰して、前述の係合状態となる。
最後に、脱落防止具70の上・下平板70a、70bにて取付金具40の水平支持板43を上下から挟むようにしてその切欠72a・72bに吊りボルト20が挿入されるように押し込み、位置決め部74が取付金具40の導入ガイド切欠41に嵌まり込んで嵌め殺しになるまで挿入する。この状態では、取付金具40の抱え込み部44に嵌め殺しになった脱落防止具70の位置決め部74の前後の部分が係合して地震入力時でも吊りボルト20の導入ガイド切欠41からの脱落が確実に防止される。
この状態で、地震が入力すると、吊支対象物60が大きく揺れ、それに伴って吊りボルト20が大きく繰り返し撓む。揺れの繰り返しにより、螺着ナット50、特に、下の螺着ナット50aが少しづつ回転する。下側の螺着ナット50aにはナット回転防止具30が前述のように取り付けられているので、下側の螺着ナット50aと共に回転するが、その最遠点Pである自転防止部37が取付金具40又は吊支対象物60に接触して吊りボルト20の周囲での自転を停止する。これによって、下側の螺着ナット50aの回転も阻止される。これによって、それ以降の揺れに対しても取付金具40の吊りボルト20からの脱落は防止される。螺着ナット50は上下2個の場合を示したが、勿論、1個でもよい。
なお、脱落防止具70は取付金具40の抱え込み部44によって抱え込まれているために導入ガイド切欠41側への脱落は防止され、且つ、位置決め部74が抱え込み部44の間に嵌め殺し状態で保持されているため、脱落防止具70の脱落方向への移動も確実に阻止されており、上記地震の揺れに対して脱落防止具70の脱落も確実に阻止される。
地震の衝撃は弾性体80によって吸収され、吊支対象物60への衝撃は大幅に緩和される。なお、ナット回転防止片35は、嵌め殺し状態で螺着ナット50を抱き抱えた状態となったとき、螺着ナット50が脱落しないように対向するナット回転防止片35a同士、及び35b同士の当接端35tが閉じる方向に屈曲されていることが好ましい。
実施例1の変形例1は、図2(A)に示すようにナット脱落防止部33のナット回転防止片35aが開口側に1個又は2個となっている場合である。2個の場合は、一方は仮想線で示している。開口側にナット回転防止片35aが1個又は2個あれば、螺着ナット50は螺着ナット50の回転は阻止できる。ただし、ナット回転防止片35aの当接端35tが螺着ナット50の外周平面51に当接した場合、ボルト20が切欠23の奥部32bに接しており、外周平面51に対する当接状態がグラグラしないようになっていることが必要である。それ以外の点は実施例1と同じである。
実施例1の変形例2は、図2(B)に示すように、立設部分とナット回転防止片35aとの間の螺着ナット50の外周平面51に添う傾斜面が当接端35tに相当する当接面である。この部分も機能上同じであるので35tとする。ナット回転防止片35aの形状が若干相違する以外は実施例1の変形例1と同じである。
図4〜7は実施例1の変形例3で、ナット回転防止具30に脱落防止具70が一体となった場合である。この場合は、本体31が折り返されてU字形を形成し、このU字形を横向きに寝かせて上下に平行する上平板31aと下平板31bとで横向きのU字形を構成している。そして、これらの上平板31aと下平板31bとの上下の対向面間で作られる、取付金具40の板厚にほぼ等しい間隔で形成されたU形空間を、重ね合わせ用の平面取付部36として設けている。
また、上平板31aと下平板31bとに一致して平面視U字形に切欠させて切欠31as、31bsがU字形開放端から内方端近くまで設けられている。そして、両者を合わせて切欠32とする。上平板31aの一方の側縁から舌片状の位置決め部34が折曲され又は上平板31aの下面に矩形の位置決め部34が溶接にて取り付けられている。この場合は後者である。位置決め部34の幅は既に述べた取付金具40の抱え込み部44間の導入ガイド切欠41の開口部分に挿入できる幅に形成されている。その他の点は実施例1と同じである。
このように構成されたナット回転防止具30は、以下のようにして使用される。前述のように、吊支対象物60を天井部分まで持ち上げ、天井部から垂直に吊支された吊りボルト20を取付金具40の導入ガイド切欠41から長円孔47に吊りボルト20を導入し、螺着ナット50に係止する。続いて、図5に示すように、ナット回転防止具30の上・下平板31a、31bにて取付金具40の水平支持板43を上下から挟むようにしてその切欠31as・31bsに吊りボルト20が挿入されるように押し込み、位置決め部34が取付金具40の導入ガイド切欠41に嵌まり込んで嵌め殺しになるまで挿入する。この間、前述のように開口側の一方の回転防止片35の斜面に螺着ナット50のいずれかの角が触れて僅かに回動し、螺着ナット50の両角が両回転防止片35に接触する処まで回転する。その状態で更に押し込むと、差し込みに合わせて螺着ナット50が両回転防止片35を押し広げ、最終的に同図(C)に示すように螺着ナット50の対称位置にある4つの外周平面51に回転防止片35の当接端35tが接触し、螺着ナット50の回転を防止した状態で固定する。前述の押し撓まされた入口側の回転防止片35はその弾性力で元の状態に復帰して、前述の係合状態となる。
この状態で、地震が入力すると前述のように螺着ナット50の回転が阻止されて吊支対象物60の落下が防止される。この場合は、本体31の屈曲部分が取付金具40に接触して揺れによる回転が防止されることになるので、この本体31の屈曲部分が自転防止部37となる。
図10は本発明の実施例2で、実施例1の変形例3と比較してナット回転防止具30の一部を変えた点のみが異なる。よって、ナット回転防止具30の異なる点について説明する。このナット回転防止具30は、コ形の本体31を有し、このコ形の本体31の上下に対向する上平板31aと下平板31bとの間に形成されるコ形収納空間を広くとり、このコ形収納空間内に実施例1と同様な回転防止片35を備えたナット回転防止部33を形成したものである。このナット回転防止部33は実施例1では下平板31bの下側に設けたが、実施例2では下平板31bより180度上向きに折曲して平面取付部36内に設けたことを特徴としている。
このように構成した場合は、実施例1の変形例3と同様な作用効果が得られるほか、螺着ナット50を回り止めするナット回転防止部33が平面取付部36内に位置して螺着ナット50を平面取付部36のコ形収納空間に格納した保護状態にて回り止めすることができる。したがって、吊りボルト20に螺着されている螺着ナット50は外部と遮断して囲われ、作業者や第3者によって誤って螺着ナット50が回転操作されるのを防止することができ、吊支部材10の安全性をより一層高めることができる。
[実施例3]
図12及び図13は実施例3で、実施例1の変形例3と比較してナット回転防止具30の更にその一部を変えた点が異なり、特にナット回転防止部33が異なるのでそのナット回転防止具30の異なる点について説明する。このナット回転防止具30は、ナット回転防止部33を上述した4本の回転防止片35に代えて本体31の一部(外側辺に設けた切り溝間の舌片)を折り曲げた2枚のナット回転防止片35で構成したものである。このナット回転防止片35は吊りボルト20を貫通させる切欠32の内側辺32cの両側に、螺着ナット50の外周平面51が平行する2面間の幅Lを隔てて対設させたものであり、この実施例3では平板状のナット回転防止片35を対設させて構成した例を示している。さらに、螺着ナット50と平面対設するナット回転防止片35との接触性を考慮して螺着ナット50はフランジのない六角螺着ナットを用いる。なお、切欠32の幅は螺着ナット50の外周平面51の平行2面間の幅Lより狭い。
このように構成した場合は、切欠32で対応する螺着ナット50は導入過程で両側のナット回転防止片35に接するがこの時、螺着ナット50の角部が当たると回転してナット回転防止片35の平面部に沿うように導入ガイドされ、導入後の螺着ナット50は両側のナット回転防止片35と平行した状態のまま導かれるので確実に回り止めされる。
この場合も実施例1と同様な作用効果が得られるほか、螺着ナット50を回り止めするナット回転防止部33を2枚の平板状のナット回転防止片35で構成でき、しかも図10に示すように、螺着ナット50の径方向の最小幅となる2面間幅に対応させて平板の一部を下方に90度折り曲げるだけで構成でき、新たな部品を追加することもなく、また複雑な形状や特殊な構成も要しない極めてシンプルな構成で実現することができる。なお、自転防止部37は前述と同様本体31に折り曲げ部分である。
[実施例4]
図13は本発明の実施例4で、実施例3で述べたナット回転防止片35を下平板31bの下側に設けるのではなく上側に設けたものであり、他は実施例3と同じ構成である。このナット回転防止具30は、図13及び図14に示すようにナット回転防止部33となるナット回転防止片35を、下平板31bの両側の一部(外側辺に設けた切り溝間の舌片)を上方に90度折り曲げて立設させる。その他は実施例3と同じである。このように構成した場合の取り付けも実施例3と同じである。
この場合も実施例1の変形例3と同様な作用効果が得られるほか、実施例2で述べたように螺着ナット50を回り止めするナット回転防止部33が平面取付部36内に位置して螺着ナット50を平面取付部36のコ形収納空間に格納した保護状態で回り止めすることが可能になり、螺着ナット50は外部と遮断して囲われる。
図16は本発明の実施例4の変形例で、上述した実施例3及び実施例4で述べた平行する一対のナット回転防止片35に対し、その長さを導入方向で異ならせたもので、前記ナット回転防止片35の一方の開口側端面35mは、他方の開口側端面35nより切欠32の開口側に位置することになる。換言すれば、図16(A)に示すように吊りボルト20に接続する切欠32の開口側でその両側に対向する一側と他側のナット回転防止片35が接触し始める螺着ナット50との接触開始位置を導入方向で一側を長く他側を短くして異ならせたものである。
このように構成した場合は、一側と他側のナット回転防止片35が螺着ナット50に接触し始める螺着ナット50との接触開始位置を異ならせているので、ここで対応する螺着ナット50は図16(B)に示すように最初に長く設けられたナット回転防止片35と接触し始めた側で螺着ナット50の回転位置の向きを図16(C)に示すように導入に適した向きに変えて導入させることができる。そして、螺着ナット50の導入完了後は図16(D)に示すように、両側のナット回転防止片35によって螺着ナット50が回り止めされて固定支持される。
この場合も実施例1と同様な作用効果が得られるほか、螺着ナット50の導入過程で該螺着ナット50が両側のナット回転防止片35との同時接触を回避するので、より安定した螺着ナット50の導入を確保することができる。なお、図示していないが、実施例3,4においても実施例1と同様、本体31を1枚ものとし、脱落防止具70と別個にするようにしてもよい。
以上説明したように、脱落防止具70と別体のナット回転防止具30は、吊りボルト20から螺着ナット50が脱落しないように回り止めする螺着ナット50の脱落防止機能を必要とし、脱落防止具70と一体型のナット回転防止具30は、これに加えて更に吊支対象物60と一体の取付金具40が吊りボルト20から脱落しないようにする脱落防止機能を必要とするが、ナット回転防止具30を用いて水平方向からワンタッチで簡単に取り付けるだけでこれらを達成することができる。しかも、市販の螺着ナットやボルトをそのまま適用することが可能となり、シンプルで経済的に製作することが可能となる。
なお、本発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、本発明の構成は請求項に記載される技術思想に基づいて構成することができ、実施例の構成に限定されるものではない。
10…吊支部材,20…吊りボルト,30…ナット回転防止具,31…本体,31a…上平板,31as…上の切欠,31b…下平板,31bs…下の切欠,31k…側辺中央部,31m・31n…切り溝,32…切欠,32b…奥部,33…ナット回転防止部,34…位置決め部,35・35a・35b…ナット回転防止片,35m・35n…開口側端面,35t…当接端,36…平面取付部,37…自転防止部,40…取付金具,41…導入ガイド切欠,42…垂直支持板,43…水平支持板,44…抱え込み部,45…取付ボルト,46…取付孔,47…長円孔,50…螺着ナット,51…外周平面,60…吊支対象物,70…脱落防止具,70a…上平板,70b…下平板,72a・72b…切欠,74…位置決め部,76…平面取付部,80…弾性体,81…座金、P…最遠点。

Claims (3)

  1. 吊支対象物に設けられた取付金具を介して建築躯体の天井部から垂設された吊りボルトに螺着され、該吊支対象物を吊りボルトに係止させる多角形の螺着ナットの回転を防止するナット回転防止具であって、
    吊りボルトが入り込む切欠が形成された本体と、
    本体に設けられ、螺着ナットの外周平面に当接又は近接するナット回転防止片及び、
    取付金具又は吊支対象物に接触して、ナット回転防止具自体の吊りボルトに対する回転を阻する自転防止部とで構成されており、
    ナット回転防止片は、本体の切欠開口側と切欠奥部側とに設けられ、
    切欠開口側のナット回転防止片は、弾性体で形成され、本体の切欠開口側から切欠奥部に向かって切欠を交差する方向に傾斜して形成され、
    奥部側のナット回転防止片は、切欠方向に向かって傾斜するように形成されていることを特徴とするナット回転防止具。
  2. 本体が折り返されており、折り返しの一方にナット回転防止片が形成され、本体に自転防止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のナット回転防止具。
  3. 吊支対象物に設けられた取付金具を介して建築躯体の天井部から垂設された吊りボルトに螺着され、該吊支対象物を吊りボルトに係止させる多角形の螺着ナットの回転を防止するナット回転防止具であって、
    吊りボルトが入り込む切欠が形成された本体と、
    本体に設けられ、螺着ナットの外周平面に当接又は近接するナット回転防止片及び、
    取付金具又は吊支対象物に接触して、ナット回転防止具自体の吊りボルトに対する回転を阻する自転防止部とで構成されており、
    ナット回転防止片は、前記吊りボルトが挿通された切欠の内側辺に沿って対面して立設され、その一方の開口側端面は、他方の開口側端面より切欠の開口側に位置することを特徴とするナット回転防止具。
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