JP2006283922A - フォームタイの緩み防止冶具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 型枠の振動による締付けナットの緩みを効果的に防止できる低コストで作業性の良いフォームタイの緩み防止冶具を提供する。
【解決手段】 一端に雄ねじ5aを設けたタイロッド5と、タイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具6と、端太押え金具6から突出したタイロッド5の雄ねじ5aにねじ込む締付けナット7とから成る締付けナット形式のフォームタイAの緩み防止冶具Bであって、金属板の曲げ加工により、前記締付けナット7の両側面を弾性的に挟持する一対の挟持片8を備えた基板部9と、基板部9の一辺から延設された端太押え金具の側面に当接する舌片8と、舌片8の先端から折れ曲がった端太押え金具の裏面端縁と係合する係止片11とを形成してある。係止片11の先端に折り返し片12を設けることもある。
【選択図】 図1
【解決手段】 一端に雄ねじ5aを設けたタイロッド5と、タイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具6と、端太押え金具6から突出したタイロッド5の雄ねじ5aにねじ込む締付けナット7とから成る締付けナット形式のフォームタイAの緩み防止冶具Bであって、金属板の曲げ加工により、前記締付けナット7の両側面を弾性的に挟持する一対の挟持片8を備えた基板部9と、基板部9の一辺から延設された端太押え金具の側面に当接する舌片8と、舌片8の先端から折れ曲がった端太押え金具の裏面端縁と係合する係止片11とを形成してある。係止片11の先端に折り返し片12を設けることもある。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一端に雄ねじを設けたタイロッドと、タイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具と、端太押え金具から突出したタイロッドの雄ねじにねじ込む締付けナットとから構成される締付けナット形式のフォームタイの緩み防止冶具に関する。
近時、低スランプのコンクリートでも型枠内に密実に充填できるようにするため、型枠自体を振動させる型枠バイブレーターを使用することが多い。この場合、上記のような締付けナット形式のフォームタイでは、型枠の振動によって締付けナットが緩み、型枠外面に当て付けた端太の押さえが利かなくなり、型枠がずれるなどの障害が起きることもあった。
そのため、特許文献1に見られるように、締付けナットの代わりに楔を用いる形式のものも提案されているが、建設現場においては、古くから使用されている締付けナット形式の多く使われており、その対処が必要になっている。
こうした締付けナット形式のフォームタイにおける締付けナットの緩み止め方法としては、端太押え金具と締付けナットの間にワッシャーをかませる、あるいはナットを二重にすることが考えられる。
しかしながら、ワッシャーをかませる方法では、型枠バイブレーターの振動に耐え得るだけの緩み防止効果はあまり期待できない。また、フォームタイにおけるナットの締付けは、通常、ラチェットレンチを使用して行われるため、二重ナット方式では、締付けに手間が掛かるだけでなく、コンクリート打設後には相当な圧力が加わっているために、脱型時のナットの取り外しに大変な手間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を踏まえてなされたもので、その目的とするところは、型枠の振動による締付けナットの緩みを効果的に防止できる低コストで作業性の良いフォームタイの緩み防止冶具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明では、一端に雄ねじを設けたタイロッドと、タイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具と、端太押え金具から突出したタイロッドの雄ねじにねじ込む締付けナットとから成るフォームタイの緩み防止冶具を構成するにあたり、金属板の曲げ加工により、前記締付けナットの両側面を弾性的に挟持する一対の挟持片を備えた基板部と、基板部の一辺から延設された端太押え金具の側面に当接する舌片と、舌片の先端から折れ曲がった端太押え金具の裏面端縁と係合する係止片とを形成して、緩み防止冶具を構成している。
尚、回り止め機能を高めるために、前記係止片の先端に折り返し片を設けてもよい(請求項2)。
上記の発明の構成によれば、フォームタイで型枠を締め付けた後、つまり、型枠外面に当て付けた端太を端太押え金具で押さえ、端太押え金具から突出したタイロッドの雄ねじに締付けナットを螺着して、ラチェットレンチなどの工具により所定の締付け状態にまでねじ込んだ後、当該締付けナットに緩み防止冶具を装着することにより、型枠の振動による締付けナットの回転を阻止でき、フォームタイの緩みを防止できる。
即ち、緩み防止冶具をフォームタイに対して側方から押し当て、一対の挟持片を締付けナットの側面に押し付けることにより、挟持片が弾性復元力に抗して押し広げられ、締付けナットの両側面を挟持する。この状態では、舌片が端太押え金具の側面に当接し、舌片先端の係止片が端太押え金具の裏面端縁と係合する。
従って、型枠の振動により、締付けナットが緩み方向に挟持片ごと回転しようとしても、舌片が端太押え金具の側面に当接することによって、締付けナットの回転が阻止されることになる。また、型枠の振動によって緩み防止冶具が締付けナットから軸芯方向に抜け出ようとしても、舌片先端の係止片と端太押え金具の裏面端縁との係合により、外側への移動が阻止され、緩み防止冶具自体の抜け落ちが阻止されることになる。
型枠脱型時には、挟持片の先端をハンマーなどで叩くだけで、緩み防止冶具を外すことができ、フォームタイに対する緩み防止冶具の脱着操作が容易である。
しかも、緩み防止冶具は、金属板の曲げ加工により作製される簡単な構造であるため、低コストで実施できる。
このように、本発明によれば、型枠の振動による締付けナットの緩みを効果的に防止できる低コストで作業性の良いフォームタイの緩み防止冶具を実現し得るのである。
図1〜図4は本発明に係るフォームタイAの緩み防止冶具Bの使用状態を示し、図5は緩み防止冶具Bを示す。図において、1は堰板1aとその裏面に固定された桟木1bとで構成された型枠、2は型枠1の外面に当て付けた丸パイプより成る端太、3は型枠セパレータ、4は型枠セパレータ3の端部に装着されたコーンである。
フォームタイAは、一端に雄ねじ5aを、他端には前記コーン4の雄ねじと螺合する雌ねじ5bを設けたタイロッド5と、中央にタイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具6と、端太押え金具6から突出したタイロッド5の雄ねじ5aにねじ込む締付けナット7とから構成されている。
緩み防止冶具Bは、例えば、ステンレス板を所定形状に裁断し、製品形状にまで曲げ加工した後、焼入れを行ってバネ性を高める等、金属板の曲げ加工によって作製されたものであり、図5に示すように、前記締付けナット7の両側面を弾性的に挟持する一対の挟持片8を備えた基板部9と、基板部9の一辺から延設された端太押え金具2の側面に当接する舌片10と、舌片10の先端から折れ曲がった端太押え金具2の裏面端縁と係合する係止片11とを形成して成るものである。両挟持片8の付け根側は、平坦な基板部9に対して鋭角に折れ曲がった平坦な断面形状に形成されており、先端側は、内側へ湾曲した後、外広がりになるように湾曲した断面形状に形成されている。
上記の構成によれば、フォームタイAで型枠1を締付けた後、つまり、型枠1外面に当て付けた2本の端太2を端太押え金具6で押さえ、端太押え金具6から突出したタイロッド5の雄ねじ5aに締付けナット7を螺着して、ラチェットレンチなどの工具により所定
の締付け状態にまでねじ込んだ後、当該締付けナット7に緩み防止冶具Bを装着することにより、型枠1の振動による締付けナット7の回転を阻止でき、フォームタイAの緩みを防止できる。
の締付け状態にまでねじ込んだ後、当該締付けナット7に緩み防止冶具Bを装着することにより、型枠1の振動による締付けナット7の回転を阻止でき、フォームタイAの緩みを防止できる。
即ち、緩み防止冶具Bを手で持って、図3、図4に仮想線で示す状態から実線で示す状態へと、フォームタイAに対して側方から押し当て、一対の挟持片8を締付けナット7の側面に押し付けることにより、挟持片8が弾性復元力に抗して押し広げられ、先端側の湾曲部分が締付けナット7を通過して、締付けナット7の両側面を挟持する。この状態では、舌片10が端太押え金具6の側面に当接し、舌片10先端の係止片11が端太押え金具6の裏面と係合する。
従って、型枠1の振動により、締付けナット7が緩み方向に挟持片8ごと回転しようとしても、舌片10が端太押え金具6の側面に当接することによって、締付けナット7の回転が阻止されることになる。また、型枠1の振動によって緩み防止冶具Bが締付けナット7から軸芯方向に抜け出ようとしても、舌片10先端の係止片11と端太押え金具6の裏面端縁との係合により、外側への移動が阻止され、緩み防止冶具B自体の抜け落ちが阻止されることになる。
型枠脱型時には、挟持片8の先端をハンマーなどで叩くだけで、緩み防止冶具Bを外すことができ、フォームタイAに対する緩み防止冶Bの脱着操作が容易である。
図6は他の実施形態を示し、係止片11の先端に折り返し片12を折曲連設して、当該折り返し片12が端太押え金具6の裏面端縁の背面側と係合するように構成した点に特徴がある。この構成によれば、舌片10と端太押え金具6の側面との当接による回り止め機能に加え、折り返し片12が端太押え金具6の裏面端縁の背面側と係合することによって、この係合部でも端太押え金具6に対する緩み防止冶具Bの回り止め機能が発揮されることになり、その結果、締付けナット7の回り止めがより強固に行われることになる。その他の構成、作用は、図1〜図5の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
尚、図示の例では、端太押え金具6として、端太2を掴持する面が丸パイプ製の端太2に対応して半円状に形成されたものを使用しているが、端太押え金具6を角パイプ製の端太に対応した形状としてもよい。また、図示の例では、端太押え金具6として、両側部で2本の端太2を掴持する形式のものを示したが、端太押え金具6で1本の端太2を掴持するように構成した所謂シングルフォームタイの場合にも本発明を適用できることは勿論である。
A フォームタイ
B 緩み防止冶具データベース
5 タイロッド
6 端太押え金具
7 締付けナット
8 挟持片
9 基板部
10 舌片
11 係止片
12 折り返し片
B 緩み防止冶具データベース
5 タイロッド
6 端太押え金具
7 締付けナット
8 挟持片
9 基板部
10 舌片
11 係止片
12 折り返し片
Claims (2)
- 一端に雄ねじを設けたタイロッドと、タイロッド挿入用の孔が形成された端太押え金具と、端太押え金具から突出したタイロッドの雄ねじにねじ込む締付けナットとから成るフォームタイの緩み防止冶具であって、金属板の曲げ加工により、前記締付けナットの両側面を弾性的に挟持する一対の挟持片を備えた基板部と、基板部の一辺から延設された端太押え金具の側面に当接する舌片と、舌片の先端から折れ曲がった端太押え金具の裏面端縁と係合する係止片とを形成して成るフォームタイの緩み防止冶具。
- 係止片の先端に折り返し片が設けられている請求項1に記載のフォームタイの緩み防止冶具。
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JP2005107106A JP2006283922A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | フォームタイの緩み防止冶具 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009138416A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 床化粧材 |
KR200445969Y1 (ko) | 2009-03-04 | 2009-09-14 | 주식회사 금호 | 공사장 가림막 설치용 체결구 |
CN101963183A (zh) * | 2010-09-21 | 2011-02-02 | 三一重机有限公司 | 一种大型挖掘机配重螺栓防松紧固结构及其紧固方法 |
JP2014219057A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 特許機器株式会社 | 吊りボルトの係止ナット回転防止具 |
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-
2005
- 2005-04-04 JP JP2005107106A patent/JP2006283922A/ja active Pending
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