JP7232592B2 - 回動阻止機構、回動部材、回動ストッパ、センサユニット及び回動阻止機構の製造方法 - Google Patents

回動阻止機構、回動部材、回動ストッパ、センサユニット及び回動阻止機構の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回動阻止機構、回動部材、回動ストッパ、センサユニット及び回動阻止機構の製造方法に関する。
従来、回動部材の回動を阻止する回動阻止機構が知られている。例えば、アーム部材と係合して、アーム部材の回動を阻止する固定部材を設けた回動阻止機構が提案されている。この固定部材は、突起を有し、この突起がアーム部材に形成された穴に挿入された状態において、アーム部材が固定されているハウジングに取り付けられることにより、ハウジングに対するアーム部材の回動が阻止されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002-350178号公報
しかしながら、特許文献1の構成において、アーム部材をハウジングと共に取り付け対象に取り付ける場合、アーム部材の回動阻止状態を解除するためには、アーム部材を強制的に回動させてアーム部材が固定部材の突起を破断しなければならない。破断した突起が取り付け対象における他の構成要素に干渉することを回避するために、破断した突起を確実に回収するという作業が必要になっていた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所望の回動角において回動部材の回動を簡単に阻止すると共に、回動部材の回動阻止状態を材料の破断を伴わずに簡単に解除することができる、回動阻止技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る回動阻止機構は、本体に対して回動自在に支持される回動部材と、前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、を備え、前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、双方が互いに係合することにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止することを特徴とする。
この態様によれば、本体に対する回動部材の回動を所望の回動角において容易に阻止することができる。また、回動部材と回動ストッパとの係合を解除する場合には、双方の材料の破断を伴うことはない。
また、この態様によれば、回動部材が回動ストッパの材料内に入り込むことにより、回動部材及び回動ストッパ相互の間隔における公差を広く許容しながら容易に本体に対する回動部材の回動を阻止することができる。
また、前記回動部材は、外周面から突出した複数の突起部を有し、前記突起部は、前記外周面において部分的に、前記回動部材の回動方向に沿って互いに所定の間隔をあけて設けられていてもよい。この態様によれば、回動部材を広い範囲の回動角において保持することができる。
また、前記突起部は、前記回動部材の回動軸線方向に見て、前記外周面から突出方向に向かって先細るようにして形成されていてもよい。この態様によれば、突起部の先端が回動ストッパに接触するので、回動ストッパとの接触時に回動ストッパを容易に変形させることができる。
また、前記回動ストッパは、前記突起部に向かって突出して前記突起部と係合する鍔部を有し、前記鍔部において、前記回動部材の回動軸線方向に見た前記鍔部の延在長さは、前記回動軸線に沿った前記鍔部の厚さよりも大きくてもよい。この態様によれば、意図しない外力が回動部材の回動方向に加わったとしても、回動部材の回動を阻止する力、つまり、抵抗が大きく、所望の回動角において回動部材を確実に保持し続けることができる。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る回動部材は、本体に対して回動自在に支持される回動部材であって、前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、前記回動ストッパと係合することにより前記本体に対する回動が阻止される
ことを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る回動ストッパは、本体に対して回動自在に支持される回動部材の回動を阻止する回動ストッパであって、前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、前記回動ストッパと係合することにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止されることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係るセンサユニットは、本体と、前記本体に対して回動自在に支持される回動部材と、前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、前記本体に対する前記回動部材の回動角を検知する回動角センサと、を備え、前記回動ストッパは前記本体に取り付けられており、前記回動部材及び前記回動ストッパの一方が他方を変形させて、双方が互いに係合して前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止していることを特徴とする。
また、前記回動部材は、車両のブレーキペダルに取り付けられていて、前記回動角センサは、前記ブレーキペダルの変位量を計測してもよい。この態様によれば、車両に応じて異なるブレーキペダルの初期位置に対応した回動角において、回動部材を回動ストッパにより容易に保持することができる。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、本体に対して回動自在に支持される回動部材と、前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、を備える回動阻止機構の製造方法であって、前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、前記回動部材と前記回動ストッパを互いに係合させることにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止するように、前記回動部材及び前記回動ストッパを相対的に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、所望の回動角において回動部材の回動を簡単に阻止すると共に、回動部材の回動阻止状態を材料の破断を伴わずに簡単に解除することができる。
本実施の形態に係る回動阻止機構を備えたセンサユニットの斜視図である。 本実施の形態に係る回動阻止機構が分解された状態におけるセンサユニットの斜視図である。 本実施の形態に係る回動阻止機構における回動部材の構成を説明するための図である。 本実施の形態に係る回動阻止機構における回動ストッパの構成を説明するための図である。 回動部材と回動ストッパとが互いに係合する前の状態を示す図である。 回動部材と回動ストッパとが互いに係合した状態を示す図である。 回動部材と回動ストッパとの係合が解除された状態を示す図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の実施の形態をとりうる。
図1は、回動阻止機構50を備えたセンサユニット100の斜視図である。センサユニット100は、自動車のブレーキペダル装置(図示せず。)に取り付けられており、ブレーキペダルのストローク量(変位量)を測定する。センサユニット100は、ハウジング(本体)10と、回動角センサ20と、回動部材30と、回動ストッパ40と、を備える。
回動部材30は、ハウジング10に対して回動自在に支持される。回動部材30は、ブレーキペダルに同軸的に連結されて、ブレーキペダルの回動に伴い回動する。ブレーキペダルは、車種に応じて初期位置が異なる。ブレーキペダルに対する組付け時に、回動部材30がブレーキペダルの初期位置に応じてハウジング10に対して所定の回動位置に保持されていないと、組付け作業が煩雑になる。そのため、ハウジング10に対する回動部材30の回動を回動ストッパ40が阻止する。
回動ストッパ40がハウジング10に取り付けられたときに、回動部材30及び回動ストッパ40の一方が他方を変形させて、双方が互いに係合することによりハウジング10に対する回動部材30の回動を阻止する。本実施の形態では、回動部材30が回動ストッパ40を変形させている。しかしながら、回動ストッパ40が回動部材30を変形させるようにしてもよい。なお、以下では、ハウジング10における回動部材30の回動軸線xが延在する方向(回動軸線方向)を「軸線x方向」とする。
ハウジング10は、自動車のブレーキペダル装置のペダルブラケット(図示せず。)に固定される。ハウジング10は、2つの固定部11と、収容部12と、を有する。固定部11には、それぞれ貫通孔13が形成されており、貫通孔13に、ボルトやねじ等の締結部材が挿通されてペダルブラケットにねじ込まれる。これにより、センサユニット100は、ハウジング10の固定部11においてペダルブラケットに取り付けられる。
収容部12は、回動部材30及び回動ストッパ40を収容する。収容部12は、外周壁部10aと、底部10bとを有する。外周壁部10aは、収容部12の外周を画定する。外周壁部10aは、底部10bに対して垂直に延在する。底部10bには、回動部材30がハウジング10に対して回動自在に支持されて取り付けられる。
図2は、回動阻止機構50の回動ストッパ40が取り外された状態におけるセンサユニット100の斜視図である。収容部12は、回動部材30を収容する第1収容部12aと、回動ストッパ40を収容する第2収容部12bと、を有する。第1収容部12aは、円弧状の外周壁部10aによって画定されて、略円セグメント状に形成されている。第2収容部12bは、第1収容部12aの円弧状の外周壁部10aとは反対側に形成されている
第2収容部12bには、案内部材12cと、一対の案内壁12dと、が設けられている。案内部材12cは、第2収容部12bへの回動ストッパ40の取付けを案内する柱状の部材であり、軸線x方向に見た形状が十字形状である。一対の案内壁12dは、案内部材12cを間に挟んで互いに対向して設けられており、回動ストッパ40の取付けを案内する板状の部材である。一対の案内壁12dの対向する面のほぼ中央部には、軸線x方向に沿って延在する溝12eが形成されている。
図3(a)は、回動部材30の構成を説明するための斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のA部分の拡大図である。回動角センサ20は、センサハウジング21の内部にポテンショメータ又はホール素子を有し、センサ軸22を介して回動部材30と連結されている。回動角センサ20としては、公知のセンサを使用することができる。
回動部材30は、第1収容部12aにおいてハウジング10に対して、センサ軸22を中心に回動自在に取り付けられている。回動部材30は、ガラス繊維を含む樹脂材料により形成されている。回動部材30は、センサ軸22を介してハウジング10に対して取り付けられるアーム部31と、アーム部31の一端に設けられて、リンク機構(図示せず。)を介してブレーキペダルに連結される連結部32と、を有する。
なお、回動部材30は、ばね等の付勢部材(図示せず。)により、回動部材30が回動した場合に、ハウジング10に対して初期位置に戻るように付勢されている。以下、「回動角」とは、初期位置を基準にした角度を意味する。
アーム部31は、円形部分31bと、延在部分31cと、を有する。円形部分31bは、センサ軸22を収容する収容孔31aを中心とした略円筒状に形成されている。延在部分31cは、円形部分31bに一体に形成されて、円形部分31bの一部外周部から、径方向外側に延在する。延在部分31cの、円形部分31bに連結された基端部とは反対側の先端部に連結部32が設けられている。連結部32は、円柱状に形成されており、表面31dから垂直に延びている。ここで表面31dは、回動部材30がハウジング10の第1収容部12aに取り付けられた状態において、ハウジング10の底部10bとは反対側に面する面である。
延在部分31cに対して径方向において反対側の、円形部分31bの外周面33には、この外周面33から外側に突出した複数の突起部35が形成されている。複数の突起部35が設けられていることにより、回動部材30をハウジング10に対して広い範囲の回動角において保持することができる。複数の突起部35は、外周面において部分的に、回動部材30の回動方向mに沿って互いに所定の間隔をあけて設けられている。突起部35は、外周面33において円形部分31bの表面31d側に設けられている。
突起部35は、軸線x方向から見た場合、三角形状のように外周面33から突出方向に向かって先細る形状を有する。突起部35は平面視において三角形状に形成されているので、突起部35の先端が鍔部42bに接触する場合、鍔部42bを容易に変形させることができる。なお、軸線x方向から見た突起部35の形状は、台形状、先端部が丸味を帯びていてもよく、また、突起部35自体が、円錐、角錐等のように形成されていてもよい。
図4は、回動阻止機構50における回動ストッパ40の構成を説明するための図である。回動ストッパ40は、回動部材30と係合して回動部材30の回動を阻止し、ハウジング10において第2収容部12bに取り付けられている。回動ストッパ40は、ポリエチレン(PE)により形成されており、回動部材30よりも変形しやすい材料により形成さ
れている。ここで「変形しやすい」とは、回動ストッパ40が回動部材30よりも塑性変形しやすい、すなわち、降伏応力が低いことを意味する。一方で、「変形しやすい」とは、回動ストッパ40が回動部材30よりも弾性変形もしやすく、すなわち、回動ストッパ40のヤング率が回動部材30のヤング率よりも低くてもよい。なお、回動ストッパ40は、ポリプロピレン(PP)等の他の樹脂材料により形成されていてもよい。
回動ストッパ40は、本体部41と、係合部42と、案内板部43と、を有する。本体部41は、略円筒状に形成されており、案内部材12cを案内する案内孔41aが形成されている。案内孔41aは、案内部材12cが挿入されることにより回動ストッパ40のハウジング10への取付けを案内する。回動ストッパ40がハウジング10に取り付けられた状態において、本体部41の案内孔41aには案内部材12cが挿通されている。案内孔41aに案内部材12cが挿通された状態において、案内部材12cの外周面は案内孔41aの内周面に少なくとも部分的に接触する。
係合部42と案内板部43との間の本体部41の外周面には一対の係合凸部41bが形成されている。係合凸部41bは、本体部41の先端面41cの側に設けられていて、案内壁12dの溝12eと係合する。本体部41の先端面41cは、回動ストッパ40を第2収容部12bに取り付けた状態においてハウジング10に面している。
係合凸部41bは、本体部41の後端面41dの側から先端面41cの側に向かって本体部41の外周面に接近する傾斜面41eを有する。本体部41の後端面41dは、回動ストッパ40を第2収容部12bに取り付けた状態において、ハウジング10とは反対側に面する面である。後端面41dの側に面する係合凸部41bの端面41fは、本体部41の外周面に対して略垂直に延びている。
係合部42は、本体部41に一体に形成されていて、案内板部43に対向して形成されている。係合部42は、本体部41の外周面に一体に形成された略直方体状のブロック部42aを有する。ブロック部42aは、本体部41の後端面41dに対して面一をなしているが、先端面41cまでは延びていない。回動ストッパ40は、先端面41c側のブロック部42aの端部において、鍔部42bを有する。鍔部42bは、ブロック部42aから突起部35に向かって突出しており、回動ストッパ40がハウジング10に取り付けられた状態において、突起部35と係合する。
鍔部42bは、軸線x方向から見て、ブロック部42aの外周面に沿って(回動部材30の回動方向mに沿って)延在しており、鍔部42bの先端縁部は、本体部41の側に凹んで湾曲して形成されている。鍔部42bは、案内板部43に対して略平行に延在している。なお、回動ストッパ40のうち少なくとも係合部42のみが回動部材30よりも変形しやすい材料により形成されていてもよい。
軸線x方向に見た鍔部42bの延在長さlは、軸線x方向に沿った鍔部42bの厚さdよりも大きくなっている。これにより、回動部材30の回動が回動ストッパ40により阻止された状態において、意図しない外力が回動方向mに加わったとしても、回動部材30の回動を阻止する力、つまり、鍔部42bにおける抵抗が大きく、所望の回動角において回動部材30を確実に保持し続けることができる。
案内板部43は、本体部41において係合部42に対向する側に設けられている。案内板部43は、軸線x方向から見て、回動ストッパ40を等分する二等分線を鍔部42bの延在長さlに直交する方向に引いた場合、本体部41の外周から二等分線に対して対称をなして延びている。案内板部43は、回動ストッパ40が第2収容部12bに取り付けられた状態において、案内壁12dとハウジング10の外周壁部10aとの間の空間に収容
される。
回動阻止機構50は、回動部材30と回動ストッパ40と、を備える。回動阻止機構50においては、回動部材30の複数の突起部35が、回動ストッパ40の係合部42における鍔部42bを変形させて、突起部35及び鍔部42bが互いに係合する。突起部35及び鍔部42bの係合により、ハウジング10に対する回動部材30の回動を容易に阻止することができる。なお、複数の突起部35のうち少なくとも1つが鍔部42bと係合していれば、回動部材30の回動は阻止される。
回動ストッパ40の鍔部42bは、回動部材30との係合状態において、回動部材30の突起部35により変形させられている。ここで、突起部35による鍔部42bの変形には、弾性変形、塑性変形、及び突起部35による鍔部42bの材料除去による変形が含まれる。
次に、回動阻止機構50の製造方法について説明する。図5(a)は、回動部材30と回動ストッパ40とが互いに係合する前の状態を示す。図5(b)は、センサユニット100における回動部材30及び回動ストッパ40を軸線x方向に沿った断面において示す。なお、図5(a)においては、ハウジング10は省略した。
まず、ハウジング10の第1収容部12aに回動部材30を取り付ける。具体的には、回動部材30の収容孔31aにセンサ軸22を挿通させる。この状態において、回動部材30は、ハウジング10に対して相対回動自在になっている。ところで、回動部材30の保持したい回動角は、センサユニット100が取り付けられる車種のブレーキペダル装置のブレーキペダルの位置に応じて異なる。そのため、車種に応じた回動角において、回動部材30を保持しなければならない。回動部材30を所定の回動角に保持する手段としては、所定の治具を用いることができる。
回動部材30及び回動ストッパ40を相対的に移動して、回動部材30及び回動ストッパ40の一方により他方を変形させて、双方を互いに係合させることによりハウジング10に対する回動部材30の回動を阻止する。本実施の形態においては、回動ストッパ40を、所定の治具により所定の回動角において保持された回動部材30に対して移動させる。回動ストッパ40は、先端面41c側から鍔部42bを下側にして回動部材30に対して移動させる。なお、回動部材30を回動ストッパ40に対して移動させるようにしてもよい。
回動ストッパ40を、本体部41における案内孔41aに案内部材12cを挿通させると共に、係合凸部41bが案内壁12dの溝12eと係合するようにセットする。この状態において、回動ストッパ40の鍔部42bは、軸線x方向において後端面41d側から見た場合、回動部材30における全ての突起部35のうち複数(一部)の突起部35に重なっている。回動部材30の突起部35は、その先端部が回動ストッパ40の鍔部42bに重なるようになっている。
図6(a)は、後端面41dの側から見た、回動部材30と回動ストッパ40とが互いに係合した状態を示す。図6(b)は、先端面41cの側から見た、回動部材30と回動ストッパ40とが互いに係合した状態を示す。図6(c)は、センサユニット100における回動部材30及び回動ストッパ40を軸線x方向に沿った断面において示す。なお、図6(a)、(b)においては、ハウジング10は省略した。また、図6(c)には、センサユニット100の取付け対象となるペダルブラケットPbを破線にて示す。
回動ストッパ40を軸線x方向に沿って、回動部材30に対してさらに押し込む。回動
ストッパ40は回動部材30に対して変形しやすい材料により形成されているので、回動ストッパ40の押し込みにより、回動部材30の複数の突起部35の先端が回動ストッパ40の鍔部42bを変形させる。これにより、ハウジング10に対する回動部材30の回動を所望の回動角において容易に阻止することができる。
突起部35により鍔部42bを変形させることにより、回動部材30及び回動ストッパ40の双方が係合するので、センサユニット100における組付け公差及び製造公差を、回動部材30及び回動ストッパ40により吸収することができる。具体的には、鍔部42bに対する突起部35の進入量により、公差を吸収することができる。
ハウジング10において、回動部材30及び回動ストッパ40が互いに係合している場合、回動ストッパ40の本体部41は、ハウジング10の接触面14よりも軸線x方向において外側に部分的に突出している。本体部41の突出量は、突起部35及び鍔部42bの軸線x方向における厚さよりも大きくなっている。
回動部材30の突起部35と回動ストッパ40の鍔部42bとの係合状態において、回動部材30を所定の回動角において保持していた治具を取り外す。以上の作業工程によって回動阻止機構50が製造され、センサユニット100において回動部材30の回動は阻止される。
次に、図7を用いて、回動阻止機構50が構築されたセンサユニット100を、ブレーキペダル装置に取り付ける方法について説明する。図7(a)は、後端面41dの側から見た、回動部材30と回動ストッパ40との係合が解除された状態を示す。図7(b)は、先端面41cの側から見た、回動部材30と回動ストッパ40との係合が解除された状態を示す。図7(c)は、回動部材30及び回動ストッパ40を軸線x方向に沿った断面において示す。なお、図7(a)、(b)においては、ハウジング10は省略した。また、図7(c)には、センサユニット100の取付け対象となるペダルブラケットPbを破線にて示す。
センサユニット100において回動部材30は、ブレーキペダルの初期位置(無負荷状態)に対応した位置に連結部32が位置するように保持されている。この状態において、センサユニット100を、ブレーキペダル装置のペダルブラケットPbに対して、回動部材30の表面31d又は回動ストッパ40の後端面41d側から移動させる。
次いで、ハウジング10の固定部11における貫通孔13にボルトやねじ等の締結部材を挿通させて、締結部材をペダルブラケットにねじ込む。センサユニット100をペダルブラケットPbに仮留めして、回動部材30の連結部32をブレーキペダルに連結する。締結部材をペダルブラケットに対してさらにねじ込むことにより、センサユニット100は、ハウジング10の接触面14の側からペダルブラケットPbに対してさらに移動する。
センサユニット100がペダルブラケットPbに対して移動する過程において、回動ストッパ40は、ハウジング10の接触面14から突出している部分だけ軸線x方向にハウジング10内に押し込まれる。ハウジング10の接触面14がペダルブラケットPbと接触すると、回動ストッパ40の鍔部42bは、軸線x方向において回動部材30の突起部35を通過して回動部材30の突起部35から外れる。
回動部材30及び回動ストッパ40の係合は、鍔部42bが突起部35によって変形させられながら、回動部材30に対して回動ストッパ40が相対的に移動するだけで容易に解除することができる。回動ストッパ40と回動部材30との係合は、ペダルブラケット
Pbに対するセンサユニット100の取り付け完了時に解除されている。
また、回動部材30及び回動ストッパ40の係合は、回動部材30及び回動ストッパ40のいずれの材料も破断することなく解除することができる。これにより、ペダルブラケットPbへのセンサユニット100の組付け時に異物が発生することを防止することができる。回動部材30の突起部35との係合が解除された回動ストッパ40の鍔部42bには、突起部35による変形痕42cが形成されている。
回動部材30との係合が解除された回動ストッパ40は、ペダルブラケットPbとハウジング10との間で第2収容部12b内に留まるので、回動ストッパ40がセンサユニット100から外側に抜け出ることはない。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、回動ストッパ40が回動部材30を変形させる場合、回動部材30を回動ストッパ40よりも変形しやすい材料により形成してもよい。この場合、回動部材30に鍔部を設け、回動ストッパ40に突起部を設ければよい。
10 ハウジング(本体)
20 回動角センサ
30 回動部材
35 突起部
40 回動ストッパ
42b 鍔部
50 回動阻止機構
100 センサユニット

Claims (9)

  1. 本体に対して回動自在に支持される回動部材と、
    前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、
    を備え、
    前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、
    前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、双方が互いに係合することにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する
    ことを特徴とする回動阻止機構。
  2. 前記回動部材は、外周面から突出した複数の突起部を有し、前記突起部は、前記外周面において部分的に、前記回動部材の回動方向に沿って互いに所定の間隔をあけて設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回動阻止機構。
  3. 前記突起部は、前記回動部材の回動軸線方向に見て、前記外周面から突出方向に向かって先細るようにして形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の回動阻止機構。
  4. 前記回動ストッパは、前記突起部に向かって突出して前記突起部と係合する鍔部を有し、
    前記鍔部において、前記回動部材の回動軸線方向に見た前記鍔部の延在長さは、前記回動軸線に沿った前記鍔部の厚さよりも大きい
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の回動阻止機構。
  5. 本体に対して回動自在に支持される回動部材であって、
    前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、
    前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、前記回動ストッパと係合することにより前記本体に対する回動が阻止される
    ことを特徴とする回動部材。
  6. 本体に対して回動自在に支持される回動部材の回動を阻止する回動ストッパであって、
    前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、
    前記回動ストッパが前記本体に取り付けられたときに、前記回動部材が前記回動ストッパを変形させて、前記回動ストッパと係合することにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止される
    ことを特徴とする回動ストッパ。
  7. 本体と、
    前記本体に対して回動自在に支持される回動部材と、
    前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、
    前記本体に対する前記回動部材の回動角を検知する回動角センサと、
    を備え、
    前記回動ストッパは前記本体に取り付けられており、前記回動部材及び前記回動ストッパの一方が他方を変形させて、双方が互いに係合して前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止している
    ことを特徴とするセンサユニット。
  8. 前記回動部材は、車両のブレーキペダルに取り付けられていて、
    前記回動角センサは、前記ブレーキペダルの変位量を計測する
    ことを特徴とする請求項7に記載のセンサユニット。
  9. 本体に対して回動自在に支持される回動部材と、
    前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止する回動ストッパと、
    を備える回動阻止機構の製造方法であって、
    前記回動ストッパは、前記回動部材よりも変形しやすい材料により形成されており、
    前記回動部材と前記回動ストッパを互いに係合させることにより前記本体に対する前記回動部材の回動を阻止するように、前記回動部材及び前記回動ストッパを相対的に移動させる
    ことを特徴とする回動阻止機構の製造方法。
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