JP2014081015A - パイプ保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプの周方向の回転を抑制する。
【解決手段】クランプ10では、第1リブ60及び第2リブ70が、第1収容部20の内周面に沿って延設されて、パイプ80の外周部に当接されている。これにより、第1リブ60及び第2リブ70がパイプ80の樹脂層84に食い込むように当接される。また、第1リブ60の第1係合面62及び第2リブ70の第2係合面72が、パイプ80の長手方向から見て、パイプ80の径方向に沿って配置されている。これにより、第1係合面62及び第2係合面72が、パイプ80の周方向に対して直交する方向に沿って配置されている。このため、パイプ80が周方向に回転しようとすると、第1係合面62及び第2係合面72がパイプ80の樹脂層84に食い込むように作用するため、パイプ80の周方向の回転を抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイプを保持する収容部を備えたパイプ保持具に関する。
下記の特許文献1に記載された保持具は、ワイヤ結束体を保持する保持部を備えており、保持部は、円筒部分面と、受け止め弾性片と、抜け止め弾性片と、を含んで構成されている。また、円筒部分面には、リブが一体に設けられており、このリブは軸方向リブと周方向リブとで構成されている。これにより、ワイヤ結束体の軸方向及び周方向の移動がリブによって抑制されている。
特開2006−112498号公報 特開2011−133003号公報
しかしながら、上記保持具において、例えば、周方向リブの端面が、ワイヤ結束体の長手方向から見て、円筒部分面との成す角度が鈍角になるように傾斜して配置されると、所定値以上の回転力でワイヤ結束体が周方向に回転するという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、パイプの周方向の回転を抑制できるパイプ保持具を提供することを目的とする。
請求項1に記載のパイプ保持具は、車体に取付けられる取付部と、外周部が樹脂層で構成されたパイプの長手方向の一部を収容すると共に、前記パイプの長手方向に直交する方向に開放された溝状に形成され、収容された当該パイプの外周部を保持する収容部と、前記収容部の内周面に沿って延設されると共に、前記パイプの外周部に当接されるリブと、前記リブの延設方向一方側の端面を構成し、前記パイプの長手方向から見て前記パイプの径方向に沿って配置され又は前記収容部との成す角度が鋭角になるように配置された一端面と、を備えている。
請求項1に記載のパイプ保持具では、パイプ保持具が、溝状の収容部と、車体に取付けられる取付部と、を含んで構成されている。そして、外周部が樹脂層で構成されたパイプの長手方向の一部が収容部に収容されて、収容されたパイプの外周部が収容部に保持される。
ここで、収容部の内周面に沿ってリブが延設されており、リブはパイプの外周部に当接さる。これにより、パイプの樹脂層にリブが食い込むように当接される。
しかも、リブの延設方向一方側の端面を構成する一端面が、パイプの長手方向から見て、パイプの径方向に沿って配置され又は収容部との成す角度が鋭角になるように配置されている。
これにより、リブの一端面がパイプの周方向に対して直交する方向に沿って配置される。又は、一端面を含むリブの延設方向一端部が、パイプの長手方向から見て、リブの延設方向一方側へ突出される楔形状(V字形状)に形成される。このため、パイプがリブの一端面へ向けて回転しようとすると、リブの一端面がパイプの樹脂層に食い込むように作用して、パイプの回転が抑制される。したがって、例えばリブを1箇所形成する場合には、パイプが回転されやすい方向に対応してリブの一端面を配置することで、パイプの周方向の回転を抑制できる。また、例えばリブを2箇所形成する場合には、各リブの一端面をパイプの周方向において対向するように配置することで、パイプの周方向一方側及び他方側のいずれの方向に対してもパイプの回転を抑制できる。
請求項2に記載のパイプ保持具は、請求項1に記載のパイプ保持具において、前記パイプの長手方向から見て、前記一端面と前記収容部との境界部が、前記パイプの中心を通過しかつ前記収容部の開放方向に直交する直交線上に配置され又は当該直交線に対して前記収容部の開放方向側に配置されている。
請求項2に記載のパイプ保持具では、収容部の開放方向(パイプが収容部から抜ける方向)に対して、一端面が直交する方向に配置される。あるいは、パイプの長手方向から見て、一端面が収容部の開放方向とは反対側へ傾くように配置される。このため、パイプが収容部から抜け出ようとした際にも、一端面がパイプの樹脂層に食い込むように作用する。したがって、パイプの収容部からの抜去力を高くできる。
請求項3に記載のパイプ保持具は、請求項1又は請求項2に記載のパイプ保持具において、前記収容部には、前記パイプに対して前記収容部の開放方向側に配置されると共に、前記パイプと係合される係合爪が形成され、前記係合爪は前記パイプの外周部から離間して配置されている。
請求項3に記載のパイプ保持具では、パイプと係合にされる係合爪が収容部に形成されており、係合爪は、パイプに対して収容部の開放方向側に配置されている。これにより、パイプが収容部から抜け出ようとした際には、パイプが係合爪に係合されるため、パイプの収容部からの抜去力を一層高くできる。
ここで、係合爪はパイプの外周部から離間して配置されている。すなわち、係合爪とパイプとの間には、隙間が形成されている。このため、仮に、パイプの直径寸法が設定寸法より大きくなった場合(パイプの直径寸法においてバラツキが生じた場合)でも、パイプが収容部に保持された状態で、係合爪がパイプに押圧されることを抑制できる。これにより、パイプの直径寸法におけるバラツキによって係合爪が変形することを抑制できる。
請求項4に記載のパイプ保持具は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のパイプ保持具において、前記収容部の内周面からの前記リブの突出高さ寸法が、前記樹脂層の厚さ寸法に比して小さく設定されている。
請求項4に記載のパイプ保持具では、収容部の内周面からのリブの突出高さ寸法が、樹脂層の厚さ寸法に比して小さく設定されているため、リブがパイプの樹脂層に食い込んでも、リブが樹脂層の径方向内側へ突出されることが抑制される。これにより、例えば、樹脂層の径方向内側に配置された、表面処理が施されたパイプ部材の傷つきを防止できる。
請求項5に記載のパイプ保持具は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のパイプ保持具において、前記リブが、前記パイプを介して対向して配置されるように前記収容部の内周面に一対形成されている。
請求項5に記載のパイプ保持具では、収容部の内周面に一対のリブが形成されており、一対のリブはパイプを介して対向して配置されている。このため、一対のリブの一端面をパイプの周方向において対向するように配置することで、パイプの周方向一方側及び他方側のいずれの方向においてもパイプの回転を抑制できる。また、パイプの収容部からの抜去力もより一層高くできる。
請求項1に記載のパイプ保持具によれば、パイプの周方向の回転を抑制できる
請求項2に記載のパイプ保持具によれば、パイプの収容部からの抜去力を高くできる。
請求項3に記載のパイプ保持具によれば、例えば、パイプの直径寸法のバラツキによって係合爪が変形することを抑制できる。
請求項4に記載のパイプ保持具によれば、例えば、樹脂層の径方向内側に配置された、表面処理が施されたパイプ部材の傷つきを防止できる。
請求項5に記載のパイプ保持具によれば、パイプの周方向一方側及び他方側のいずれの方向においてもパイプの回転を抑制でき、パイプの収容部からの抜去力もより一層高くできる。
本実施の形態に係るクランプ全体を示すクランプの前方から見た正面図である。 図1に示されるクランプ全体を示すクランプの上方から見た平面図である。 (A)は、パイプがクランプの第1収容部に収容される前の状態を示すクランプの前方から見た拡大図であり、(B)は、パイプが第1収容部に収容された状態を示すクランプの前方から見た拡大図である。
本実施の形態に係るパイプ保持具としてのクランプ10について、図1〜図3を用いて説明する。なお、図面では、クランプ10の前方を矢印FRで示し、クランプ10の右方(幅方向一側)を矢印RHで示し、クランプ10の上方を矢印UPで示す。
図1に示されるように、クランプ10は、自動車の車体に取付られて、燃料用配管やブレーキ用配管等に用いられるパイプ80及びパイプ90の長手方向の一部を保持するためのものである。以下、このクランプ10に保持されるパイプ80及びパイプ90について説明し、次いでクランプ10の構成について説明する。
パイプ80及びパイプ90は、直径寸法が異なる(パイプ80の直径寸法がパイプ90の直径寸法に比して大きく設定されている)以外は同様に構成されている。このため、パイプ80について説明して、パイプ90についての説明は省略する。図3(A)に示されるように、パイプ80では、金属製のパイプ部材82の径方向外側に、樹脂(例えば、PP等)で構成された樹脂層84が形成されており、パイプ部材82の外周部が樹脂層84によって被覆されている。また、パイプ部材82の外周面には、メッキ処理等の表面処理が施されている。
図1及び図2に示されるように、クランプ10は、樹脂(例えば、POM等)により製作されると共に、略直方体ブロック状に形成されている。このクランプ10は、クランプ10を車体に取付けるための取付部12と、パイプ80を収容する一対の収容部としての第1収容部20と、パイプ90を収容する一対の収容部としての第2収容部40と、を含んで構成されている。
取付部12は、クランプ10の幅方向略中央部に設けられている。この取付部12には、上側へ開放されたスタッド挿入孔14が形成されており、スタッド挿入孔14内には、複数(本実施の形態では6箇所)の係止爪16が形成されている。そして、車体側部材であるスタッドボルト(図示省略)をスタッド挿入孔14内に挿入することで、係止爪16がスタッドボルトに係合されて、クランプ10が車体に取付けられる。
一対の第1収容部20は取付部12の右側に設けられると共に、クランプ10の幅方向に並んで配置されている。この第1収容部20は、クランプ10の前後方向に貫通されると共に、上側へ開放された溝状に形成されている。また、第1収容部20は、第1収容部20の下部を構成する保持部22と、第1収容部20の上部を構成する連通部24と、を含んで構成されている。
保持部22は、クランプ10の前方から見て、上側へ開放された略C字形の円弧状に形成されて、連通部24によって第1収容部20の外部と連通されている。また、保持部22の半径寸法は、パイプ80の半径寸法と略同じか、若しくは僅かに大きく設定されている。さらに、保持部22における開口部の幅寸法はパイプ80の直径寸法に比して小さく設定されている。これにより、パイプ80の長手方向をクランプ10の前後方向にしてパイプ80を保持部22内に挿入させることで、パイプ80の外周部が保持部22によって保持されるようになっている。
連通部24の左側面は、内側傾斜面26とされており、内側傾斜面26は、クランプ10の前方から見て、保持部22の開口部から上側へ向かうに従い左側へ傾斜して配置されている。また、連通部24の右側面は、外側傾斜面28とストッパ面30とで構成されている。そして、クランプ10の前方から見て、外側傾斜面28は保持部22の開口部から上側へ向かうに従い右側へ傾斜されており、ストッパ面30は外側傾斜面28の上端から上側へ延びている。
また、連通部24には、略板状の係合爪32が形成されており、係合爪32は、ストッパ面30の上部から保持部22(パイプ80)の略中心へ向けて延びている。そして、係合爪32の先端部が、パイプ80の上側かつパイプ80の中心より右側に配置されると共に、パイプ80の外周部から離間して配置されている。さらに、係合爪32の板厚寸法は、その先端に向かうに従い大きく設定されており、係合爪32の先端部は、クランプ10の前方から見て、左側へ向かうに従いパイプ80の外周部から離間される方向へ傾斜されている。
そして、保持部22内に配置されたパイプ80が仮に上側(第1収容部20の開放方向側)へ移動される際には、パイプ80の外周部が係合爪32の先端部に当接して、パイプ80の上側への移動(保持部22からの抜け)が制限されるようになっている。すなわち、係合爪32は、パイプ80の保持部22からの抜け止めとして機能するようになっている。
また、パイプ80が連通部24内に挿入される際には、パイプ80が係合爪32を押圧して、係合爪32が弾性変形するようになっている。さらに、係合爪32が所定の量に弾性変形した際には、係合爪32の先端部がストッパ面30に当接されて、係止爪16の弾性変形が制限されるようになっている。これにより、パイプ80が保持部22内へ挿入される際のガイドとしても係合爪32が機能するようになっている。
一対の第2収容部40は、取付部12に対してクランプ10の左側に設けられると共に、クランプ10の幅方向に並んで配置されている。そして、第2収容部40には、パイプ80より小径のパイプ90が収容されるようになっており、第2収容部40は、取付部12を基準として左側へ反転された第1収容部20に対して略相似形状を成している。
すなわち、第2収容部40は、パイプ90を保持する保持部42と、保持部42と連通された連通部44と、を含んで構成されている。また、連通部44の右側面は、内側傾斜面46とされて、連通部44の左側面は、外側傾斜面48とストッパ面50とで構成されている。そして、係合爪52が、ストッパ面50の上部から保持部42の略中心へ向けて延びており、係合爪52の先端部がパイプ90の外周部から上側へ離間して配置されている。
次に本発明の要部であるリブとしての第1リブ60及び第2リブ70について説明する。この第1リブ60及び第2リブ70は、第1収容部20及び第2収容部40にそれぞれ形成されており、第1収容部20に形成された第1リブ60及び第2リブ70と、第2収容部40に形成された第1リブ60及び第2リブ70とは左右対称に構成されている。これにより、第1収容部20に形成された第1リブ60及び第2リブ70について説明して、第2収容部40に形成された第1リブ60及び第2リブ70についての説明は省略する。
図3(A)及び(B)に示されるように、第1リブ60は、第1収容部20の左側部分における内周面に沿って延設されている。具体的には、クランプ10の前方から見て、保持部22(パイプ80)の中心を通過しかつ第1収容部20の開放方向(上側)と直交する直交線Cと保持部22とが交差する部分に、第1リブ60の延設方向一端部が配置されている。また、第1リブ60の延設方向他端部は、連通部24の内側傾斜面26における上下方向中間部に配置されている。これにより、本発明の「収容部の内周面に沿って延設され」とは、クランプ10の前方(パイプ80の長手方向)から見て、第1収容部20の内周面に沿って延設されていることをいう。
また、第1リブ60は、上方から見た断面視で略三角形状に形成されており、第1収容部20の内周面からの第1リブ60の突出高さ寸法H1は、パイプ80の樹脂層84の厚さ寸法Tに比して小さく設定されている(図3(A)参照)。そして、第1リブ60の延設方向他端部では、第1リブ60の突出高さ寸法H1が第1リブ60の延設方向他側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。
さらに、第1リブ60の延設方向一端部における端面が、一端面としての第1係合面62とされており、第1係合面62は、クランプ10の前方から見て、直交線Cに沿って配置されている。すなわち、第1係合面62は、クランプ10の前方から見て、保持部22(パイプ80)の径方向に沿って(パイプ80の中心へ向かって直線状に)配置されると共に、クランプ10の上下方向に対して直交する方向に配置されている。換言すると、第1係合面62と保持部22(の接線)との成す角度θ1が90°に設定されて(図3(B)参照)、第1係合面62と保持部22との境界部64が直交線C上に配置されている。
第2リブ70は、第1収容部20の右側部分における内周面に沿って延設されている。具体的には、クランプ10の前方から見て、直交線Cと保持部22とが交差する部分に第2リブ70の延設方向一端部が配置されている。また、第2リブ70の延設方向他端部は、連通部24の外側傾斜面28における上下方向中間部に配置されている。さらに、第2リブ70は、第1リブ60と対向して配置されている。すなわち、クランプ10の前後方向における第1リブ60及び第2リブ70の位置が一致されている。
また、第2リブ70は、第1リブ60と同様に、上方から見た断面視で略三角形状に形成されており、第2リブ70の突出高さ寸法H2は、第1リブ60の突出高さ寸法H1と同じ寸法に設定されている(図3(A)参照)。
さらに、第2リブ70の延設方向一端部における端面が、一端面としての第2係合面72とされており、第2係合面72は、クランプ10の前方から見て、直交線Cに沿って配置されている。すなわち、第2係合面72も第1係合面62と同様に、クランプ10の前方から見て、保持部22(パイプ80)の径方向に沿って(パイプ80の中心へ向かって直線状に)配置されると共に、クランプ10の上下方向に対して直交する方向に配置されている。換言すると、第2係合面72と保持部22(の接線)との成す角度θ2が90°に設定されて(図3(B)参照)、第2係合面72と保持部22との境界部74が直交線C上に配置されている。そして、第1係合面62と第2係合面72とが、保持部22(パイプ80)の周方向において対向するように配置されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたクランプ10の第1収容部20内にパイプ80を収容する際には、まず、第1収容部20の上側において、パイプ80の長手方向をクランプ10の前後方向にして配置する(図3(A)参照)。この状態で、パイプ80を下側(図3(A)の矢印A方向側)へ移動させると、パイプ80の外周部が係合爪32に当接して、係合爪32がパイプ80に押圧される。これにより、係合爪32が弾性変形して、パイプ80の保持部22側への移動が許容される。
そして、パイプ80が、保持部22の開口部を通過して保持部22内に挿入されることで、パイプ80が保持部22に保持される。この際には、係合爪32が初期位置に復帰されて、係合爪32の先端部がパイプ80の上側かつパイプ80の中心より右側に配置される(図3(B)参照)。
ここで、第1リブ60及び第2リブ70が、第1収容部20の内周面に沿って延設されて、パイプ80の外周部に当接されている。これにより、第1リブ60及び第2リブ70がパイプ80の樹脂層84に食い込むように当接される。
また、第1リブ60の第1係合面62及び第2リブ70の第2係合面72が、パイプ80の長手方向から見て、保持部22(パイプ80)径方向に沿って配置されている。これにより、第1係合面62及び第2係合面72が、パイプ80の周方向に対して直交する方向に沿って配置されている。このため、パイプ80が周方向に回転しようとすると、第1係合面62及び第2係合面72がパイプ80の樹脂層84に食い込むように作用するため、パイプ80の周方向の回転を抑制できる。
さらに、第1係合面62(第2係合面72)と保持部22との境界部64(境界部74)が、直交線C上に配置されている。これにより、第1係合面62及び第2係合面72が、第1収容部20の開放方向(パイプ80が第1収容部20の保持部22から抜ける方向)に対して、直交する方向に沿って配置されている。このため、パイプ80が第1収容部20の保持部22から抜け出ようとした際にも、第1係合面62及び第2係合面72がパイプ80の樹脂層84に食い込むように作用する。したがって、パイプ80の保持部22からの抜去力を高くできる。
また、第1収容部20には係合爪32が形成されており、パイプ80が第1収容部20の保持部22から抜け出ようとする際には、パイプ80が係合爪32の先端部に係合される。このため、パイプ80の保持部22からの抜去力を一層高くできる。
さらに、係合爪32の先端部は、パイプ80の外周部から離間して配置されている。つまり、係合爪32の先端部とパイプ80の外周部との間には、隙間が形成されている。このため、仮に、パイプ80の直径寸法が設定寸法に対して大きくなった場合(パイプ80の直径寸法においてバラツキが生じた場合)でも、パイプ80が第1収容部20に保持された状態で、係合爪32がパイプ80に押圧されることを抑制できる。これにより、パイプ80の直径寸法のバラツキによって係合爪32が変形することを抑制できる。
また、第1リブ60及び第2リブ70の突出高さ寸法H1,H2が、パイプ80の樹脂層84の厚さ寸法Tに比して小さく設定されている。このため、第1リブ60及び第2リブ70が樹脂層84に食い込んだ状態でパイプ80が保持部22に保持されても、第1リブ60及び第2リブ70が樹脂層84の径方向内側に突出されることが抑制される。これにより、例えば、表面処理が施されたパイプ部材82の傷つきを防止できる。
さらに、第1リブ60及び第2リブ70は、第1収容部20の内周面に沿って延設されている。これにより、クランプ10に対するパイプ80のスラスト方向(パイプ80の長手方向)の移動を第1リブ60及び第2リブ70によって抑制できる。
なお、本実施の形態では、第1リブ60の第1係合面62及び第2リブ70の第2係合面72が、クランプ10の前方から見て、パイプ80(パイプ90)の径方向に沿って配置されている。すなわち、第1係合面62(第2係合面72)と保持部22(の接線)との成す角度θ1(θ2)が90°に設定されている。これに替えて、角度θ1(θ2)が鋭角になるように第1係合面62(第2係合面72)を傾斜して配置してもよい。これにより、第1リブ60(第2リブ70)の延設方向一端部が、クランプ10の前方から見て、第1リブ60(第2リブ70)の延設方向一方側(クランプ10の下側)へ突出される楔形状(V字形状)に形成される。このため、この場合においても、パイプ80が周方向に回転しようとすると、第1係合面62(第2係合面72)がパイプ80の樹脂層84に食い込むように作用する。したがって、パイプ80の周方向の回転を抑制できる。
また、本実施の形態では、一対の第1収容部20及び一対の第2収容部40のそれぞれに第1リブ60及び第2リブ70が形成されているが、第1リブ60及び第2リブ70の一方を省略してもよい。この場合には、パイプ80(パイプ90)が回転されやすい方向に対応して第1リブ60及び第2リブ70の他方を配置することで、パイプ80(パイプ90)の周方向の回転を抑制できる。さらに、一対の第1収容部20及び一対の第2収容部40のそれぞれに第1リブ60及び第2リブ70を複数箇所形成してもよい。
さらに、本実施の形態では、境界部64(境界部74)が直交線C上に配置されている。これに替えて、境界部64(境界部74)を直交線Cに対して第1収容部20(第2収容部40)の開放方向側(上側)に配置してもよい。この場合においても、第1係合面62及び第2係合面72が、クランプ10の前方から見て、第1収容部20の開放方向側とは反対側(下側)へ傾いて配置される。このため、パイプ80が第1収容部20の保持部22から抜け出ようとした際に第1係合面62及び第2係合面72がパイプ80の樹脂層84に食い込むように作用する。したがって、パイプ80の保持部22からの抜去力を高くできる。
また、本実施の形態では、第1リブ60及び第2リブ70が、上方から見た断面視で略三角形状に形成されているが、第1リブ60及び第2リブ70の断面形状はこれに限らない。例えば、第1リブ60及び第2リブ70の断面形状を台形状や矩形状に形成してもよい。これにより、第1リブ60及び第2リブ70の側面が、パイプ80の長手方向に対して直交する方向に近づくように配置されるため、クランプ10に対するパイプ80のスラスト方向への移動を一層抑制できる。
さらに、本実施の形態では、第1リブ60及び第2リブ70が、対向して配置されている。つまり、クランプ10の車両前後方向において第1リブ60及び第2リブ70の位置が一致されている。これに替えて、クランプ10の車両前後方向において第1リブ60及び第2リブ70をずらして配置してもよい。
また、本実施の形態では、クランプ10に一対の第1収容部20と一対の第2収容部40とが形成されているが、第1収容部20及び第2収容部40の個数はこれに限らない。例えば、第1収容部20(第2収容部40)を1箇所形成してもよいし、3箇所以上形成してもよい。
10 クランプ(パイプ保持具)
12 取付部
20 第1収容部(収容部)
32 係合爪
40 第2収容部(収容部)
52 係合爪
60 第1リブ(リブ)
62 第1係合面(一端面)
64 境界部
70 第2リブ(リブ)
72 第2係合面(一端面)
74 境界部
80 パイプ
84 樹脂層
90 パイプ
C 直交線
H1 突出高さ寸法
H2 突出高さ寸法
T 厚さ寸法

Claims (5)

  1. 車体に取付けられる取付部と、
    外周部が樹脂層で構成されたパイプの長手方向の一部を収容すると共に、前記パイプの長手方向に直交する方向に開放された溝状に形成され、収容された当該パイプの外周部を保持する収容部と、
    前記収容部の内周面に沿って延設されると共に、前記パイプの外周部に当接されるリブと、
    前記リブの延設方向一方側の端面を構成し、前記パイプの長手方向から見て前記パイプの径方向に沿って配置され又は前記収容部との成す角度が鋭角になるように配置された一端面と、
    を備えたパイプ保持具。
  2. 前記パイプの長手方向から見て、前記一端面と前記収容部との境界部が、前記パイプの中心を通過しかつ前記収容部の開放方向に直交する直交線上に配置され又は当該直交線に対して前記収容部の開放方向側に配置された請求項1に記載のパイプ保持具。
  3. 前記収容部には、前記パイプに対して前記収容部の開放方向側に配置されると共に、前記パイプと係合される係合爪が形成され、
    前記係合爪は前記パイプの外周部から離間して配置される請求項1又は請求項2に記載のパイプ保持具。
  4. 前記収容部の内周面からの前記リブの突出高さ寸法が、前記樹脂層の厚さ寸法に比して小さく設定された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のパイプ保持具。
  5. 前記リブが、前記パイプを介して対向して配置されるように前記収容部の内周面に一対形成された請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のパイプ保持具。
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