JP6113447B2 - 面材外壁の止水構造 - Google Patents

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Description

この発明は、金属サイディング材等の外装面材を左右に並設して構成される面材外壁の止水構造に関し、外壁パネル形式および非パネル化形式のいずれの面材外壁にも適用される止水構造に関する。
従来、金属サイディング材等を外装面材として用いる面材外壁では、図11のように、左右に隣合う外装面材32の間の目地部は、湿式シーリング材34を用いて止水している。湿式シーリング材34の施工は、建物の周囲に足場を建てて行う。
外装面材32の屋内側となる裏面には透湿防水シート33を張り、外装面材32の上下や左右の継ぎ目を超えて浸入した雨水を止水する。透湿防水シート33は切れ目なく施工する必要があるため、現場で建物周囲に足場を建てて施工し、透湿防水シート33の相互のジョイントは、重ね代を確保するか、防水テープを貼ることで止水する。
特許第4004946号公報 特許第4056931号公報 特開2010−261153号公報
従来の面材外壁の止水構造では、湿式シーリング材34を使用しているが、湿式シーリング材34は、建物として建ち上がった状態で施工するため、建物周囲に足場を組んで施工する必要があって、施工性が悪く、工期が長くなり、足場によってコストも増大する。雨天では施工できないため、天候が工期に大きく影響するという問題もある。また、湿式シーリングは、職人の技量によって品質が大きく左右され、安定した水密性能の確保が難しい。湿式シーリングは、耐久年数が約10年と短く、その度にシーリングを施工し直す必要がある。また、この湿式シーリングの打ち替えは、その都度、足場が必要となり、コストが掛かる。店舗等の場合は、建物周囲が覆われてしまうため、営業にも影響を与える。
金属サイディング材等の外装面材34では、上記のように裏面に透湿防水シート33を張り、外装面材34の継ぎ目を超えて浸入した雨水を止水するが、透湿防水シート33のジョイントは、重ねるだけの場合が多く、水密性能に不安がある。ジョイントに防水テープを入れる場合は、作業者の技量によって品質が左右され、安定した水密性能の確保が難しい。透湿防水シート33は切れ目なく張らなければならないため、金属サイディング材等の外装面材34を用いた面材外壁では、外壁のパネル化も難しい。
この発明の目的は、施工性に優れ、安定した水密性能が確保でき、工期短縮が図れ、かつメンテナンスの不要化が図れる面材外壁の止水構造を提供することである。
この発明の他の目的は、外装面材の裏面に防水シートを張る構成の場合に、防水シートのジョイント部での防水性能が確保できて、より安定した水密性能が確保でき、また外壁のパネル化が可能な面材外壁の止水構造を提供することである。
この発明の面材外壁の止水構造は、左右に互いに同一平面にまたは互いに屈曲角度を持って隣合って配置される外装面材を備え、これら左右の外装面材の隣合う裏面側縁部、建物の互いに同じ柱の前面に配置された面材外壁における止水構造であって、前記外装面材の裏面の側縁部と前記柱との間に弾性材料からなる面材裏面止水材介在、前記左右の外装面材間の縦目地に向かって突出する係止部を有する役物受け材前記柱の前面に取付けられ、前記左右の外装面材の表面の隣合う側縁部間に渡る目地カバー本体部およびこの目地カバー本体部の裏面から突出し前記係止部に押し付けられて前記係止部に係止される被係止部を有する目地カバーが設けられたことを特徴とすする。
この構成によると、目地内に雨水が浸入することが目地カバーにより防止され、また目地内に雨水が浸入しても、外装面材の裏面の弾性材料からなる面材裏面止水材が柱の前面に圧縮状態に介在していて、雨水がさらに建物内部に浸入することが防止される。
このように、外装面材の裏面の側縁部に弾性材料からなる面材裏面止水材を設けると共に、目地カバーで目地を覆うようにし、シールを乾式化して湿式シーリングを不要としたため、施工性に優れ、作業者の技量によらずに安定した水密性能が確保でき、工期短縮が図れる。目地カバーは、柱にプレセットした役物受け材に押し付けて係止させるようにしたため、作業時間が短くて簡単かつ迅速に行え、高所作業となる場合でも、足場を組むことなく、高所作業車等を利用して作業が行える。
記外装面材上下または左右に複数枚並び、これら複数枚の外装面材に渡って裏面を覆う防水シートを設けられ、この防水シートの側縁部を抑え込む状態に前記面材裏面止水材前記外装面材に取付けられている。前記防水シートは、透湿防水シートであることが好ましい。
また、前記役物受け材が、この役物受け材を貫通するビスで前記柱に取付けられ、前記ビスの頭部が前記面材裏面止水材の幅内にあり、前記外装面材が前記柱に取付けられた状態において、前記面材裏面止水材は圧縮変形して前記ビスの頭部の周囲を覆うように前記役物受け材の表面を押し付けている。
前記防水シートを設けることにより、上下の外装面材の継ぎ目から浸入した雨水がさらに屋内に進入することが防止される。また、防水シートの側縁は前記面材裏面止水材に続き、この面材裏面止水材と前記目地カバーとで目地での止水性が確保される。そのため、防水シートが左右の外装面材毎に分けて設けられていても、左右の外装面材間での防水性の低下の問題がなくて、防水シートの左右の継ぎ目による問題を生じることなく、外壁のパネル化が可能になる。
この発明において、前記外装面材が金属サイディング材であっても良い。前記外装面材は、この他に、窯業系のサイディング材や、その他の材質のものであっても良い。金属サイディング材は、薄い金属板製の外殻内に断熱材等を充填したものであり、断熱性、軽量化による耐震性、防水性等に優れる。そのため、金属サイディング材を用いることで、この発明の他の構成と相まって、非常に優れた防水性が得られる。
この発明において、前記役物受け材が、前記面材裏面止水材の表面に沿って延びる板状部を有し、この板状部の前記面材裏面止水材よりも幅方向に突出した両側端に、前面側へ折り返された折り返し部を有するものとしても良い。この構成の場合、2次止水材となる面材裏面止水材を水が通過した場合でも、その水は前記折り返し部を伝わって流れ落ちることになり、前記折り返し部よりも屋内側に浸入することが防止される。
この発明において、前記外装面材とこの外装面材を屋外側の面に張ったパネルフレームとで外壁パネルを構成し、前記外装面材は前記パネルフレームよりもパネル幅方向に突出し、前記パネルフレームは、外周のパネル縦フレーム材が前記柱の側面に沿って配置されるようにしても良い。前記パネルフレームに対して、前記外装面材は上下または左右に複数枚並んで設けられていても良い。
上記のように、パネル縦フレーム材が柱の側面に沿って配置されるようにしたため、外装面材をパネルフレームと共に外壁パネルとしてパネル化した場合に、外装面材の裏面の側縁部が柱の前面に位置することになり、上記の弾性材料からなる面材裏面止水材と目地カバーによる止水の構造が適用でき、その優れた施工性、止水性能、工期短縮の効果が得られる。また、外壁パネル化によって、パネルフレームを柱に取付けることで、上記の弾性材料からなる面材裏面止水材を圧縮状態で柱との間に介在させることができ、より一層施工性の向上、工期の短縮が図れる。
前記防水シートを設ける場合も、防水シートの幅方向の縁が面材裏面止水材に続き、また前記のように隣合う外壁パネル間の目地の防水が確保されるため、防水シートのジョイント上の問題を生じることなく、外壁パネル化が図れる。
この発明の面材外壁の止水構造は、左右に互いに同一平面にまたは互いに屈曲角度を持って隣合って配置される外装面材を備え、これら左右の外装面材の隣合う裏面側縁部、建物の互いに同じ柱の前面に配置された面材外壁における止水構造であって、前記外装面材の裏面の側縁部と前記柱との間に弾性材料からなる面材裏面止水材介在、前記左右の外装面材間の縦目地に向かって突出する係止部を有する役物受け材前記柱の前面に取付けられ、前記左右の外装面材の表面の隣合う側縁部間に渡る目地カバー本体部およびこの目地カバー本体部の裏面から突出し前記係止部に押し付けられて前記係止部に係止される被係止部を有する目地カバーが設けられたため、施工性に優れ、安定した水密性能が確保でき、工期短縮が図れ、かつメンテナンスの不要化が図れる。
記外装面材上下または左右に複数枚並び、これら複数枚の外装面材に渡って裏面覆う防水シートを設けられ、この防水シートの側縁部を抑え込んで前記面材裏面止水材前記外装面材に取付けられ、また前記役物受け材が、この役物受け材を貫通するビスで前記柱に取付けられ、前記ビスの頭部が前記面材裏面止水材の幅内にあり、前記外装面材が前記柱に取付けられた状態において、前記面材裏面止水材は圧縮変形して前記ビスの頭部の周囲を覆うように前記役物受け材の表面を押し付けているため、防水シートのジョイント部での防水性能が確保できて、より安定した水密性能が確保でき、また外壁のパネル化が可能となる。
この発明の止水構造が適用される面材外壁の一例の外観斜視図である。 同面材外壁の水平断面図である。 同面材外壁に適用される止水構造の一実施形態の施工手順を示す説明図である。 同止水構造の他の構成例を示す断面図である。 同止水構造のさらに他の構成例を示す断面図である。 同止水構造を建物の出隅部の面材外壁に適用した実施形態の施工手順を示す説明図である。 同止水構造を建物の入隅部の面材外壁に適用した実施形態の施工手順を示す説明図である。 金属サイディングからなる外層面材の中間省略縦断面図である。 金属サンドイッチパネルの一例を示す断面図である。 外壁パネルの他の構成例を示す正面図である。 従来例を示す斜視図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3、および図8と共に説明する。図1はこの発明の止水構造が適用される面材外壁の一例の外観斜視図を示し、図2は同面材外壁の水平断面図を示す。適用する建物は、戸建て住宅や集合住宅、事務所建物、その他種々の鉄骨系の建物である。この面材外壁は、外壁パネル1を、パネルフレーム3の部分で建物の隣合う柱10間にそれぞれ位置させて、左右に複数枚並べたものである。柱10の両側の外装面材4,4は、互いに同一平面に並べられている。外壁パネル1の高さは、例えば、建物の1階分または2階分の高さとされる。各外壁パネル1は、サイディング材からなる外装面材4を上下に複数枚並べた面材上下並設体2と、この面材上下並設体2の建物屋内側となる裏面に取付けたパネルフレーム3とで構成される。各外装面材4は金属サイディングからなり、上下の外装面材4は互いに継手部で継がれる。外装面材4は、金属サイディングの他に、金属サンドイッチパネルや窯業系のサイディング、あるいはさらに他の板材を用いて良い。
金属サイディングからなる外装面材4は、例えば図8に縦断面を示すように、めっき鋼板またはステンレス鋼板等の薄い金属板製で略溝形の屋外側外殻4A内に、発泡樹脂等の断熱材4B等を充填し、断熱材4Bの裏面をアルミライナーシート4Cで覆った矩形の板状体であり、断熱性、軽量化による耐震性、防水性等に優れる。この金属サイディングからなる外装面材4は、上下縁に、その上下に隣合う外装面材4と接合する継手部4Aa,4Abが設けられている。継手部4Aa,4Abは、同図の例では表裏にそれぞれ位置する相欠継ぎとなる突状部分とされているが、さね継ぎ等の継ぎ手となる形状や、その他の形状であっても良い。
外装面材4の横幅は、前記外壁パネル1の全体に渡る幅とされ、上下幅は、例えば数枚程度の外装面材4を上下に順次継いで外壁パネル1の全体高さとなる上下幅とされている。
なお、外装面材4として用いられる金属サンドイッチパネルは、例えば図9に示すように、薄い金属板製の中空の両面外殻4A′内に、断熱材4B等を充填した矩形の板状体である。両面外殻4A′および断熱材4Bには、それぞれステンレス鋼板、発泡樹脂等が用いられる。この金属サンドイッチパネルからなる外装面材4は、上下縁に、その上下に隣合う外装面材4と接合する継手部4Aa′,4Ab′が設けられている。継手部4Aa′,4Ab′は、同図の例ではさね継ぎとなる突状部分および溝状部分とされているが、相欠継ぎ等の継ぎ手となる形状や、その他の形状であっても良い。両面外殻4A′の屋外側に用いる面は、凹凸模様等の化粧が施され、または平坦面とされる。この例では、横幅方向に延びる化粧用の凹溝4Acが設けられている。凹溝4Acは、例えば、上下の外装面材4,4間の継ぎ目41と同様な外観となる溝形状とされる。
図1において、パネルフレーム3は、両側辺の一対のパネル縦フレーム材5,5、およびパネル上下辺フレーム材6により矩形に枠組みされる。前記面材上下並設体2は、前記パネルフレーム3の外周から、上下辺および左右両辺が若干張り出す矩形に形成される。パネルフレーム3を構成する各フレーム材5,6は、パネルフレーム3の枠内側に開口する軽量形鋼等のC形鋼からなる。パネルフレーム3の内部には、外装面材固定用および補強用の部材として、複数本の中桟となる縦桟材8および横桟材9が配置される。これら縦桟材8および横桟材9は、それらの端部が前記各フレーム材5,6の開口内で溶接されることでパネルフレーム3に固定され、縦桟材8および横桟材9の前面がパネルフレーム3の屋外側に面する前面に揃えられる。縦桟材8および横桟材9は、軽量形鋼のC形鋼やL形鋼等からなる。
パネルフレーム3の前面と、縦桟材8および横桟材9の前面に渡って、前記面材上下並設体2と同一寸法、または若干大きな寸法、または若干小さな寸法の矩形とされた透湿防水シート11が張り渡される。透湿防水シート11は、複数枚を上下または左右に継いで用いても良い。その場合、透湿防水シート11の継ぎ部分は重ね合わせる。この透湿防水シート11を挟んで、パネルフレーム3の前面に面材上下並設体2が、透湿防水シート11と重なるように配置され、各外装面材4が、パネルフレーム3、および縦桟材8にビス止めされる。このビス(図示せず)には、ドリル付きタッピングビス等が用いられる。面材上下並設体2の固定は、ビス止めによる他に、金具留めにより行っても良い。このとき、透湿防水シート11の周辺部は両面テープ12(図3)を介して面材上下並設体2の裏面に固定される。
外装面材4の裏面の側縁部には、面材上下並設体2の全体高さに渡り、2次止水材となる面材裏面止水材15が貼り付けられる。この面材裏面止水材15は、例えばEPDM(疎水性ウレタン発泡体)等の発泡材の弾性体からなり、厚手の防水テープとされたものが使用される。この防水テープは、粘着剤等の接着剤が片面に施されていて、その接着剤により、透湿防水シート11の上から外装面材4に固定される。なお、外装面材4の側縁部の一部が透湿防水シート11から露出するように透湿防水シート11の幅を外装面材4よりも若干狭くし、透湿防水シート11の縁を面材裏面止水材15の幅内に位置させ、透湿防水シート11を外装面材4に固定した両面テープ12の露出部分に面材裏面止水材15を貼り付けても良い。
図2のように、外壁パネル1のパネルフレーム3は、隣合って並ぶ柱10,10の間に収まり、その両側辺のパネル縦フレーム材5,5が隣合う柱10,10の互いに内側となる側面に沿うように配置され、各パネル縦フレーム材5が、対向する柱10に取付けられる。具体的には、各柱10に側方へ突出して固定されたガセットプレート13に、パネルフレーム3のパネル縦フレーム材5が、その裏面側のフランジ部でボルト14により取付けられる。
このようにして左右に隣合って配置される外壁パネル1の両側の外装面材4,4は、互いに建物の柱10の前面の柱幅中央まで覆うことになる。外壁パネル1の取付けに先立ち、前記柱10の前面には、役物受け材17が縦方向に延びて配置され、柱側止水材18を介して柱10の前面にビス19で取付けられる。柱側止水材18は、両面ブチルテープからなる。
外壁パネル1を前記ボルト14により柱10に取付けた状態で、外壁パネル1の外装面材4と柱10の前面との間隔は、図3(B)のように、外壁パネル1の面材裏面止水材15が柱10側の役物受け材17に押さえ付けられて圧縮される間隔に形成され、これにより、面材裏面止水材15が止水性能を発揮する。
前記役物受け材17は、柱10の表面に沿って延びる板状部17bと、この板状部17bから前記両外装面材4,4間の縦目地16に向かって突出する係止部17aとを有し、前記板状部17bで前記ビス19により取付けられる。板状部17bは、その前面に対向する外壁パネル1の面材裏面止水材15よりも外壁パネル1の中央側へ延びる幅とされ、その両側の側縁に、前面側へ折り返された折り返し部17cを有する。この折り返し部17cにより、2次止水材となる前記面材裏面止水材15を水が通過した場合でも、その水がそれよりも屋内側に浸入するのを防止することができる。
前記役物受け材17の前記係止部17aは、二股状の突片からなり、両側の突片の対向面の先端に、抜止め突部が長さ方向に沿って設けられている。換言すれば、前記係止部17aは、入口部が狭まった溝を先端面に有する突条として形成されている。
前記役物受け材17の材質例を説明すると、前記板状部17bは鉄板等の金属板からなり、前記係止部17aは前記板状部17bと共に一体形成された金属材からなる。
左右に隣り合う外壁パネル1,1の接続部である前記縦目地16には、図3(B),(C)に示すように目地カバー20が全長に渡って配置される。この目地カバー20は、両外壁パネル1の表面の側縁部間に渡る目地カバー本体部20aと、この目地カバー本体部20aの裏面の中央から突出する被係止部20bとを有する。この被係止部20bは、前記役物受け材17の係止部17aに押し付けられることによって係止部17aに係止される。具体的には、係止部17aは、立ち上がり片状に形成されて、先端に厚肉となった逆止部が設けられ、この逆止部が前記係止部17aの両側の突片間に前記抜止め突部よりもよりも奥側に押し込まれることで、これら抜止め突部と逆止部との係合により抜け止めされる。
目地カバー20における目地カバー本体部20aの裏面の被係止部20bを挟む左右には、1次止水材となるカバー側止水材21が縦に延びて貼り付けられている。このカバー側止水材21も、EPDM等の発泡性の弾性体からなる厚手の防水テープ等が用いられる。目地カバー20を役物受け材17に係止させて、目地カバー20の目地カバー本体部20aで前記縦目地16を覆った図3(C)の状態で、前記カバー側止水材21が目地カバー20と面材上下並設体2とに挟まれて圧縮されるので、縦目地16からの水の浸入が阻止される。
なお、前記面材裏面止水材15は、面材上下並設体2の裏面に貼り付けるのに替えて、図4のように役物受け材17における板状部17bの前面の係止部17aを挟む左右に貼り付けても良い。あるいは、図5のように、面材上下並設体2の裏面に面材裏面止水材15を貼り付けると共に、これらに対向する役物受け材17における板状部17bの前面の左右にも面材裏面止水材15を貼り付けるようにしても良い。
この構成の面材外壁の止水構造によると、縦目地16内に雨水が浸入することが目地カバー20およびそのカバー側止水材21により防止され、また縦目地16内に雨水が浸入しても、外装面材4の裏面の弾性材料からなる面材裏面止水材15が柱10の前面に圧縮状態に介在していて、雨水がさらに建物内部に浸入することが防止される。
このように、外装面材4の裏面の側縁部に弾性材料からなる面材裏面止水材15を設けると共に、目地カバー20で縦目地16を覆うようにし、シールを乾式化して湿式シーリングを不要としたため、施工性に優れ、作業者の技量によらずに安定した水密性能が確保でき、工期短縮が図れる。目地カバー20は、柱10にプレセットした役物受け材7に押し付けて係止させるようにしたため、作業時間が短くて簡単かつ迅速に行え、高所作業となる場合でも、足場を組むことなく、高所作業車等を利用して作業が行える。
外装面材4は金属サイディングからなるため、断熱性、軽量化による耐震性、防水性等に優れる。そのため、外装面材4として金属サイディングを用いることで、前記面材裏面止水材15や目地カバー20による止水構造とあいまって、非常に優れた防水性が得られる。 外装面材4を金属サイディングとした場合、上下の外装面材4の継ぎ目から内部に雨水が浸入することの防止を行う必要があるが、この止水は、前記防水シート11により行われる。
防水シート11の側縁は面材裏面止水材15に続き、この面材裏面止水材15と前記目地カバー20とで縦目地16での止水性が確保される。そのため、防水シート11が左右の外装面材4毎に分けて設けられていても、左右の外装面材4間での防水性の低下の問題がない。このため、防水シート11の左右の継ぎ目による問題を生じることなく、外壁パネル化が可能になる。この外壁のパネル化により、より一層、施工性に優れたものとなる。
この場合に、上記のように、パネル縦フレーム材5が柱10の側面に沿って配置されるようにしたため、外装面材4をパネルフレーム3と共に外壁パネル1としてパネル化した場合に、外装面材1の裏面の側縁部が柱10の前面に位置することになり、上記の弾性材料からなる面材裏面止水材15と目地カバー20による止水の構造が適用でき、その優れた施工性、止水性能、工期短縮の効果が得られる。また、外壁パネル化によって、パネルフレーム3を柱10に取付けることで、上記の弾性材料からなる面材裏面止水材15を圧縮状態で柱10との間に介在させることができ、より一層施工性の向上、工期の短縮が図れる。
なお、この実施形態では、外壁パネル1のパネル部が複数枚の外装面材4を上下に並べて構成した面材上下並設体2からなる例を示したが、図10に示すように外装面材4を左右に並べて前記パネル部を構成しても、また外装面材4の単体で前記パネル部を構成しても上記と同様の効果を得ることができる。
図6は、この発明の他の実施形態を示す。同図は、建物の出隅部における面材外壁の止水構造およびその施工手順を示す。この実施形態では、出隅部の柱10の隣合う2面(図示せず)に沿って外壁パネル1,1が設けられており、これらの外壁パネル1,1の外装面材4,4は、互いに屈曲角度を持って隣合っている。前記役物受け材17は、前記板状部17bが折板状とされ、柱10の前面側となる2面に跨がって取付けられている。役物受け材17の係止部17aは柱10の角部から外方に突出している。目地カバー20は、出隅部において左右に隣合う外壁パネル1の両面材上下並設体2,2の表面に跨がる断面L形に目地カバー本体部20aが形成されていて、その角部の内側に被係止部20bが突出している。その他の構成は図3の構成例の場合と同様である。
図7は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この例は、建物の入隅部における面材外壁の止水構造およびその施工手順を示す。この実施形態では、入隅部の組み合わせ型の柱10Aを構成する2本の互いに前面が直角に対向する柱構成部材10aに対して、外壁パネル1,1が設けられている。前記組み合わせ型の柱10Aは、2本の柱構成部材10aと他の柱構成部材10bとで構成される。各柱構成部材10a,10bは、角パイプやC形鋼等の軽量形鋼からなる。
役物受け材17は板状部17bがL形の折れ板状に形成され、前記2本の柱構成部材10aの直角に対向する前面間に跨がって取付けられている。役物受け材17の係止部17aは、柱構成部材10a,10a間の角部から外方に突出している。目地カバー20は、入隅部において左右に隣合う外壁パネル1の両面材上下並設体2,2の表面に跨がる断面L形に目地カバー本体部20aが形成されていて、その角部の外側に被係止部20bが突出している。その他の構成は図3の構成例の場合と同様である。
1…外壁パネル
2…面材上下並設体
3…パネルフレーム
4…外装面材
5…パネル縦フレーム材
10…柱
10A…柱
10a,10b…柱構成部材
15…面材裏面止水材
16…縦目地
17…役物受け材
17a…係止部
17b…板状部
17c…折り返し部
18…柱側止水材
20…目地カバー
20a…目地カバー本体部
20b…被係止部

Claims (4)

  1. 左右に互いに同一平面にまたは互いに屈曲角度を持って隣合って配置される外装面材を備え、これら左右の外装面材の隣合う裏面側縁部、建物の互いに同じ柱の前面に配置された面材外壁における止水構造であって、
    前記外装面材の裏面の側縁部と前記柱との間に弾性材料からなる面材裏面止水材介在、前記左右の外装面材間の縦目地に向かって突出する係止部を有する役物受け材前記柱の前面に取付けられ、前記左右の外装面材の表面の隣合う側縁部間に渡る目地カバー本体部およびこの目地カバー本体部の裏面から突出し前記係止部に押し付けられて前記係止部に係止される被係止部を有する目地カバーが設けられ、
    前記外装面材が上下または左右に複数枚並び、これら複数枚の外装面材に渡って裏面を覆う防水シートが設けられ、この防水シートの側縁部を抑え込む状態に前記面材裏面止水材が前記外装面材に取付けられ、
    前記役物受け材が、この役物受け材を貫通するビスで前記柱に取付けられ、前記ビスの頭部が前記面材裏面止水材の幅内にあり、前記外装面材が前記柱に取付けられた状態において、前記面材裏面止水材は圧縮変形して前記ビスの頭部の周囲を覆うように前記役物受け材の表面を押し付けている面材外壁の止水構造。
  2. 請求項1において、前記外装面材が金属サイディングである面材外壁の止水構造。
  3. 請求項1または請求項2において、前記役物受け材が、前記面材裏面止水材の表面に沿って延びる板状部を有し、この板状部の前記面材裏面止水材よりも幅方向に突出した両側端に、前面側へ折り返された折り返し部を有する面材外壁の止水構造。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記外装面材とこの外装面材を屋外側の面に張ったパネルフレームとで外壁パネルを構成し、前記外装面材は前記パネルフレームよりもパネル幅方向に突出し、前記パネルフレームは、外周のパネル縦フレーム材が前記柱の側面に沿って配置される面材外壁の止水構造。
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