JP6111901B2 - 液体吐出装置、液体吐出方法及び該液体吐出装置に用いられるプログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法及び該液体吐出装置に用いられるプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体への画像形成時に、記録媒体への液体の予備吐出を行う液体吐出装置、液体吐出方法及び該液体吐出装置に用いられるプログラムに関する。
従来より、インクを吐出する複数の吐出口が形成されたヘッドを有して、記録媒体に該複数の吐出口からインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置において、印刷時に予備吐出という動作が行われている。これは、搬送される記録媒体に対して、画像データに基づいた画像の印刷とは別に、複数の吐出口から所定期間毎にインクを吐出することにより、気泡や塵芥あるいは溶媒の蒸発で増粘したインクが複数の吐出口内に残存することを防ぐ動作である(特許文献1参照)。予備吐出によって記録媒体上に記録されるドットは記録媒体上に分散し、且つ、1つづつのドットは微小であるから、印刷された記録媒体上では殆ど目立たない。
ところが、記録媒体上にはバーコードのようなコード画像データに係る画像が印刷される場合がある。かかる場合にバーコードの画像が印刷される記録媒体の領域の付近に予備吐出が行われると、バーコードの読み取りに影響を及ぼす虞がある。そこで、圧縮された画像データの解凍時に、画像データ内にコード画像データが存在する場合には、コード画像データに係るコード画像が印刷される記録媒体の領域を予備吐出の非対象領域とする技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開2006-76247号公報 特開2009-255480号公報
従来技術では、コード画像データに係るコード画像が記録される記録媒体の領域を全て予備吐出の非対象領域としているから、予備吐出の対象領域が狭くなることになる。そして、予備吐出の非対象領域に行われる予定であった予備吐出は、予備吐出の対象領域に行われることになるので、記録媒体上の予備吐出の対象領域に記録される画像の品質が低下する虞がある。
本発明の目的は、コード画像データを含む画像データに係る画像を記録媒体上に記録する場合において、記録媒体上に記録されたコード画像データに係る画像の読取性を確保しつつ、記録媒体上に記録されるコード画像データに係る画像以外の画像の品質低下を抑えることにある。
記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有するヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための記憶手段とを備え、前記複数の吐出口から液体を吐出して前記画像データに係る画像を記録媒体に記録する際に、前記画像データに係る画像の記録とは別に前記複数の吐出口のうち少なくとも1つの吐出口から液体を記録媒体に吐出する予備吐出を行う液体吐出装置であって、
前記記憶手段に記憶された画像データに、識別情報を有するコード画像に係るコード画像データが含まれるか否か、及び、該コード画像データが特定種のコード画像に係るコード画像データであるか特定種以外のコード画像に係るコード画像データであるかを判断するための判断手段と、
前記画像データ及び前記判断手段の判断結果に基づいて、記録媒体への予備吐出に係る予備吐出データを作成する予備吐出データ作成手段とを備え、
前記予備吐出データ作成手段は、前記判断手段によって前記画像データに前記コード画像データが含まれ、且つ、前記画像データに含まれる前記コード画像データが前記特定種のコード画像に係るコード画像データであると判断された場合に、記録媒体上に前記コード画像が記録される領域であるコード画像記録領域における、前記特定種のコード画像を形成する際の予備吐出の量を、該特定種のコード画像が同一面積を持つ前記特定種以外のコード画像であると仮定した場合の予備吐出の量よりも少なくなるように、前記予備吐出データを作成する。
本発明に係る液体吐出装置の予備吐出にあっては、コード画像が特定種のコード画像である場合はコード画像が特定種以外のコード画像である場合よりもコード画像記録領域内の予備吐出の量が少なくなっている。即ち、コード画像が特定種のコード画像であるか否かによって、コード画像記録領域における予備吐出の量を変えている。
これにより、コード画像領域に特性種以外のコード画像が形成される場合に、コード画像記録領域に吐出される予備吐出量を、コード画像が特定種のコード画像である場合の予備吐出量より多くできるので、コード画像記録領域以外の領域における予備吐出量を減少させることができる。この結果として、記録媒体上のコード画像データに係る画像の読取性を確保しつつ、コード画像記録領域以外の領域に記録される画像の品質が向上する。ひいては、記録媒体上に形成されるコード画像データを含む画像データに係る画像の品質が向上する。
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 インクが予備吐出された後の用紙を示す図である。 (a)は一次元コードを、(b)は二次元コードを夫々示す平面図である。 制御部の周辺構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。 (a)、(b)、(c)は、吐出口の配列と一次元コードの関係を示す平面図である。 第2の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態における予備吐出の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。以下の記載では、上方及び下方は鉛直方向に沿う向きを指す。また、本発明に係る「液体吐出装置」としてインクジェット記録装置を例示し、「液体」の具体例としてインクを、「記録媒体」の具体例として用紙を夫々例示する。
図1は、インクジェット記録装置1の全体構成を示す図である。インクジェット記録装置1は直方体状の筐体10を有し、該筐体10の天板上部には、用紙Pを排出するトレイ11が設けられている。筐体10内には、上方から下方に向かって、インクを用紙Pに吐出するヘッド4、用紙Pを水平に搬送した後にトレイ11に送る搬送ユニット5、用紙Pを供給する給紙ユニット6が配置されている。ヘッド4の下側には、ヘッド4に対向して、搬送される用紙Pを水平面内にて支持するプラテン3が設けられている。
筐体10の内側上部にて、ヘッド4に干渉しない位置には、筐体10内の各機構及び電気回路の動作を司る制御部8が配置されている。筐体10の内部下側には、ヘッド4に供給するインクが収納されたタンク14が配置されている。該タンク14とヘッド4とはチューブ(図示せず)によって接続されている。
筐体10の側面には、外部のパーソナルコンピュータから送信される画像記録ジョブを含む信号が入力される端子13が設けられている。端子13から入力された信号は制御部8に入力される。筐体10の上面には、使用者が情報を入力する操作パネル12が設けられている。
搬送ユニット5は、図1中の用紙Pを左から右に搬送する機構である。以下の記載では、プラテン3上にて用紙Pを搬送する方向を副走査方向又は第1方向、水平面内において該副走査方向と直交する方向を主走査方向又は第2方向と呼ぶ。
前記搬送ユニット5は、ヘッド4の両側に配備された第1及び第2搬送ローラ対51、52と、該搬送ローラ対52よりも用紙Pの搬送下流側に配置された第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、内部を用紙Pが通過する3つのガイド56、57、58を有して構成される。第1搬送ローラ対51とヘッド4との間には、搬送される用紙Pの端部を検出する端部検出センサSE1が設けられている。この端部検出センサSE1により発せられた検出信号は制御部8に伝送される。搬送される用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE1によって検出されると、所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。第1搬送ローラ対51によって搬送力を付与された用紙Pはヘッド4からインクを吐出されながら搬送される。用紙Pの搬送下流側端部が端部検出センサSE1によって検出されると、用紙Pは端部検出センサSE1を通過するのであるから、該検出後で且つ、所定時間経過後にヘッド4から用紙Pへのインクの吐出が開始される。この所定時間は用紙Pが端部検出センサSE1を通過してからヘッド4に搬送される時間に対応している。
ヘッド4の下側を通過した用紙Pは、搬送方向下流側の第2搬送ローラ対52によって搬送力を付与されて、該第2搬送ローラ対52とトレイ11との間に位置する第3乃至第5搬送ローラ対53、54、55、及び、ガイド56、57、58によってトレイ11に送られる。
前記給紙ユニット6は、用紙Pが収納される給紙トレイ60と、給紙ローラ61と、該給紙ローラ61と搬送ユニット5との間に配備された第6及び第7搬送ローラ対62、63と、内部を用紙Pが通過する2つのガイド64、65を有して構成される。給紙ローラ61は給紙トレイ60内から1枚の用紙Pを送り出した後に、次の用紙Pを所定の時間間隔を空けて取り出し、該ガイド64、65及び、第6及び第7搬送ローラ対62、63によって該用紙Pを搬送ユニット5の上流側に搬送する。
ヘッド4は、主走査方向(第2方向)に延びた直方体状のラインヘッドであって、その下面にはインクを吐出する複数の吐出口が形成された吐出面40が形成されている。
ヘッド4により画像が記録された用紙Pは第2乃至第5搬送ローラ対52、53、54、55及び、ガイド56、57、58によりトレイ11に排出される。
プラテン3の下方には、水平に配列された複数の液体受け部材70がヘッド4に対して昇降自在に設けられている。該液体受け部材70はキャップ状に形成されて、用紙Pにインクを吐出して印刷する際には液体受け部材70は該印刷を妨げないように、用紙Pの搬送路から下方に位置して、該搬送路から退避している。
長時間に亘って印刷を行わないときに、吐出面40が露出したままであると、該吐出面40に残存したインクが乾燥する。この対策として、長時間に亘って印刷を行わないときは、ヘッド4の下端部をプラテン3を通して液体受け部材70に当接させ、吐出面40と液体受け部材70上面との間に、封止空間を形成する。これにより、吐出面40が露出したままであることを防いでいる。なお、プラテン3をヘッド4に対応しない領域に移動させてから、液体受け部材70をヘッド4の下端部に当接させてもよい。
また、印刷開始前には、吐出面40と液体受け部材70上面との間に封止空間を形成した状態で、該封止空間を負圧に形成、又は吐出口内を正圧に形成して吐出口内側のインクを強制的に吐出させる。これをパージ動作と呼ぶ。これにより、その後の印刷がスムーズに実行される。
従来と同様に、用紙Pへの画像形成時に、即ち印刷時に予備吐出動作が行われている。これは、用紙Pに対して、画像データに係る画像の印刷とは別に、複数の吐出口から所定間隔毎にインクを吐出することにより、気泡や塵芥あるいは溶媒の蒸発で増粘したインクが複数の吐出口内に残存することを防ぐ動作である。図2は、インクが予備吐出された後の用紙Pを示す図である。ヘッド4の吐出口41からの予備吐出によって用紙P上に記録されるドットDは用紙P上に分散し、且つ、1つづつのドットDは微小であるから、該ドットDは印刷された用紙P上では殆ど目立たない。
また、用紙P上に印刷される画像に係る画像データには、コード画像データが含まれる場合がある。このコード画像データには、バーコードのような一次元コードのデータとQRコード(登録商標)、Data Matrix(登録商標)のような二次元コードのデータとが含まれる。
尚、コード画像データには、一次元コードと二次元コード以外の画像データも含まれ得る。しかし、本実施形態では説明の便宜上、コード画像データは、一次元コード又は二次元コードのデータであるとする。
一次元コード2は、図3(a)に示すように、長手方向を一方向に揃えた複数の直線状コード20を水平方向(図3(a)の矢印A方向)に配列して構成される。隣り合う直線状コード20の間には、所定の間隔が設けられて、該複数本の直線状コード20を矢印A方向に走査することにより、一次元コード2で表現された情報が読み取られる。
二次元コード21は、例えば、図3(b)に示すように、矩形状のコードフレーム22の三隅に正方形状の切出しシンボル23を配置し、該3つの切出しシンボル23の内側の空間に情報を格納したデータセル24を配置して構成される。二次元コード21は矢印Aに示す水平方向のみならず、矢印Bに示す垂直方向や矢印Cに示す斜め方向に走査されても、切出しシンボル23の走査により二次元コード21の向きが判断され、データセル24内に表現された情報が読み取られる。切出しシンボル23とデータセル24の間には、フォーマット情報領域25が設けられ、該フォーマット情報領域25にはデータセル24内に表現された情報に対する誤り訂正情報がリードソロモン符号等の形式にて格納されている。該リードソロモン符号は、周知の如く、データセル24内に表現された情報に対する冗長符号であり、該データセル24内に表現された情報とリードソロモン符号とを照合することにより、読み取ったデータセル24内に表現された情報の正誤が判るとともに該情報が誤っていた場合は正しい情報に復元される。
即ち、仮に二次元コード21のデータセル24内にある程度の汚れや損傷等が生じても、フォーマット情報領域25から誤り訂正情報が読み取られることにより、データセル24内に表現された情報は正しく復元される。
これに対し、一次元コード2の隣り合う直線状コード20間に汚れや損傷等が生じると、一次元コード2の情報は正しく読み取られないことがある。換言すれば、一次元コード2は誤り訂正機能を有さず、二次元コード21は誤り訂正機能を有する。
図4は、制御部8の周辺構成を示すブロック図である。制御部8は、1つのCPUで構成されるが、複数のCPUの組み合わせであってもよい。また、制御部8はCPUとASIC(Application Specific Integrated Circuit)とを組み合わせて用いてもよい。
制御部8には、前記の操作パネル12、端子13、第1搬送ローラ対51乃至第7搬送ローラ対63を回転させるモータ群Mの他に、動作プログラムが格納されたROM83、一時的に情報を記録するワークメモリとして働くRAM84、入力された画像データを一旦格納する画像データ記憶手段80、各コード画像データ、即ち一次元コード2及び二次元コード21のテンプレートが格納されているコード情報メモリ81、制御部8が作成した予備吐出のパターンを記憶するパターン記憶手段82とが接続されている。端子13に入力される画像データが、ベクタ型データやコマンド型データなどである場合は、制御部8は該画像データに公知のRIP(Raster Image Processor)処理を行って、画素が用紙Pの印刷可能な領域に対応してマトリックス状に配置されたビットマップ形式のデータに変換して、これを雑音除去した2値化画像として画像データ記憶手段80に格納する。尚、画像データがビットマップ形式などのラスタ型データの場合はそのまま画像データ記憶手段80に格納する。
画像データ記憶手段80、コード情報メモリ81、パターン記憶手段82は、1つのメモリ素子内にて区分けされた状態で設けられてもよい。
制御部8は、画像データ記憶手段80に画像データが格納されると、該画像データ内にコード画像データが含まれるかどうかを検索するコード情報検索を実行する。
画像データがビットマップ形式の場合は、制御部8はコード情報メモリ81から一次元コード2及び二次元コード21のテンプレートを読み出して、画像データ記憶手段80内の画像データに対してパターンマッチングを実行し、画像データ内に一次元コード2又は二次元コード21のデータがあるか否かを検索する。即ち、制御部8は本発明における「判断手段」を構成する。パターンマッチングは、テンプレートの中心を画像データ記憶手段80内の画像データ上の任意の点上に置き、該点から走査しながら、画像データ内においてテンプレートとの相関係数が所定値よりも高い箇所をコード画像データと判断する公知の手法である。
矩形状の領域内に同一方向に延びた同一長さの直線が、延長方向と直交する方向に複数存在すれば、その矩形状の領域が一次元コード2であると判断される。矩形状の領域の三隅に正方形状の切出しシンボル23が存在し、該3つの切出しシンボル23の内側に白黒の矩形パターンが複数存在すれば、その矩形状の領域が二次元コード21と判断される。尚、画像データ内におけるコード情報検索はパターンマッチング法には限定されない。また、画像データがコマンド形式などの場合は、制御部8はコマンド内からコード画像データを検索する。
(第1の実施形態)
本実施形態に係るインクジェット記録装置1にあっても、従来と同様に、気泡や塵芥あるいは溶媒の蒸発で増粘したインクが複数の吐出口内に残存することを防ぐべく、用紙Pへの画像データに係る画像印刷時にヘッド4の複数の吐出口から用紙Pへインクの予備吐出を行う。ここにおいて、誤り訂正機能を有する二次元コード21上にインクを予備吐出しても、印刷された該情報は大凡正確に読み取られる。その反面、誤り訂正機能を有しない一次元コード2上にインクを予備吐出すると、該一次元コード2は正確に読み取られない虞がある。そこで、本実施形態に係るインクジェット記録装置1にあっては、画像データ内に一次元コード2のデータがある場合と、二次元コード21のデータがある場合とで、以下の如く予備吐出の手順を変更している。
図5及び図6は、予備吐出の手順の一例を示すフローチャートであり、この手順を実行するプログラムは前記のROM83内に格納されている。用紙Pに画像データに係る画像を印刷する際には、制御部8は画像データ記憶手段80内の画像データに対してパターンマッチングを実行し、画像データ内にコード画像データがあるか否かを検索する(ステップS1)。画像データ内にコード画像データがないと判断されれば、制御部8は通常の予備吐出パターンを作成する(ステップS2)。この通常の予備吐出パターンとは、用紙Pの印刷領域に亘って各吐出口41から所定周期ごとに予備吐出するようなパターンであり、特定の領域に集中して予備吐出しないことを意味する。
ステップS1にて、画像データ内にコード画像データがあると判断されれば、制御部8は用紙P上にてコード画像データに係る画像が記録されるべき領域を特定する(ステップS3)。この領域をコード画像記録領域とする。逆に用紙P上にてコード画像データに係る画像が記録されない領域をコード画像未記録領域とする。即ち、コード画像記録領域には一次元コード2か二次元コード21の何れかが記録される。
次に、制御部8はコード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれているか否かを検索する(ステップS4)。この検索は前記の如く、パターンマッチング法等により実行する。コード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれていない、即ち二次元コード21のデータのみであると判断したときは、制御部8はコード画像記録領域について、通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンを作成する(ステップS5)。この記録されるべきコード画像データに係るコード画像が、二次元コード21のみである場合には、二次元コード21が1つの場合と複数の場合の両方を含み、且つ、二次元コード21の各辺が用紙Pの縁に平行である場合と、傾いている場合の両方を含む。
この通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンとは、コード画像記録領域と同一面積を持つ領域について、通常の予備吐出パターンと同じ予備吐出パターンである場合と、通常の予備吐出パターンよりもインクを吐出する吐出口41の数が稍少ない場合のいずれかを含む。更に、通常の予備吐出パターンよりもインクを吐出する吐出口41の数が稍少ない場合とは、通常の予備吐出パターンよりもインクを吐出する吐出口41の数が少なく、且つ、コード画像記録領域内の二次元コード21が同一面積を有する一次元コード2であると仮定した場合よりもインクを吐出する吐出口41の数が多いことを意味する。
制御部8は、画像データ、該画像データ内のコード画像データの有無、及び、該コード画像データが存在する場合には該コード画像データが一次元コード2又は二次元コード21のデータであるかの判断結果に基づいて、予備吐出パターンを作成するから、本発明における「予備吐出データ作成手段」を構成する。
制御部8は作成された予備吐出パターンを、パターン記憶手段82に格納する(ステップS10)。
ステップS4にて、コード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれていると判断されれば、制御部8はコード画像記録領域について、予備吐出する吐出口41の数をゼロ程度とするパターンを作成する(ステップS6)。この予備吐出する吐出口41の数がゼロ程度とは、コード画像記録領域に予備吐出する吐出口41がゼロである場合と、コード画像記録領域内の該一次元コード2が同一面積を有する二次元コード21であると仮定した場合よりもインクを吐出する吐出口41の数が少ない場合のいずれかを含む。コード画像記録領域に予備吐出する吐出口41の数がゼロ程度であるから、該吐出口41は目詰まり等を防ぐべく、コード画像未記録領域にて予備吐出する必要がある。即ち、記録されるべきコード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれている場合は、一次元コード2のデータが含まれていない場合に比して、用紙P上のコード画像未記録領域にて予備吐出する単位面積当たりの吐出口41の数が多くなる。具体的には、一次元コード2が形成されるコード画像記録領域に予備吐出される吐出口41は予備吐出されるタイミングが早くなるように、且つ、このコード画像記録領域に隣接するコード画像未記録領域に予備吐出がなされるように予備吐出パターンが作成される。なお、予備吐出パターンの作成は、先に述べた通常の予備吐出パターンを一部変更することで作成されてもよい。
ステップS7にて、制御部8はコード画像データの中に一次元コード2のデータが残っているか否かを確認し、一次元コード2のデータが残っていればステップS6に戻り、予備吐出パターンを作成する。記録されるべきコード画像データの中に一次元コード2のデータが残っていなければ、制御部8は記録されるべきコード画像データの中に二次元コード21のデータがあるか否かを確認し(ステップS8)、二次元コード21のデータがあれば、該データに係る二次元コード21が記録される領域について通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンを作成する(ステップS5)。コード画像データの中に二次元コード21のデータがなければ、コード画像記録領域内の一次元コード2及び二次元コード21のデータが検索されたのであるから、制御部8は一次元コード2の予備吐出パターンを作成し(ステップS9)、パターン記憶手段82に作成した予備吐出パターンを格納する(ステップS10)。
用紙Pがヘッド4に対向する位置にまで搬送されたときには、制御部8は画像データ記憶手段80に格納された通常の画像形成パターンとは別に、パターン記憶手段82に格納された予備吐出パターンを読み出し、通常の画像形成パターンと予備吐出パターンに基づいて、ヘッド4の吐出口41からインクを吐出する(ステップS11)。これにより、用紙P上に画像が形成される、即ち印刷がされる。
尚、制御部8が画像データ記憶手段80に格納された通常の画像形成パターンからインクを吐出するパターンを形成する際には、該画像パターンにRIP(Raster Image Processor)処理を行って、ビットマップデータに変換し、ガンマ補正、誤差拡散処理を行った後に4値化画像データに変換して、インクを吐出するパターンを作成するが、これは公知技術であり、詳細な記載を省く。
上記の図5に示すフローチャートのステップS6にて、一次元コード2が印刷されるコード画像記録領域における予備吐出する吐出口41の数をゼロとすれば、コード画像記録領域にドットが形成されないから、該一次元コード2が正確に読み取られる。
特に、図7(a)に示すように、該一次元コード2を構成する直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と平行であって、且つ、吐出口41の配列方向が直線状コード20の長手方向と平行である場合を考える。
この場合は、隣り合う直線状コード20間に予備吐出がされてドットが形成されると、該一次元コード2が正確に読み取られない可能性がある。従って、この場合はコード画像記録領域における予備吐出する吐出口41の数をゼロとすることにより、一次元コード2が正確に読み取られる。
(第2の実施形態)
図7(a)に示す隣り合う直線状コード20の間隔は広い場合もあれば、狭い場合もある。隣り合う直線状コード20の間隔が広ければ、該間隔内に予備吐出がされてドットが形成されても、一次元コード2は正確に読み取られる場合がある。その反面、隣り合う直線状コード20の間隔が狭ければ、該間隔内に予備吐出がされてドットが形成されると、一次元コード2は正確に読み取られない虞が高い。特に、図7(a)に示すように、複数の吐出口41の配列方向が用紙Pの搬送方向と直交し、且つ、該一次元コード2を構成する直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と平行である場合は、直線状コード20の間に対応する吐出口41からはインクが吐出されないため、直線状コード20の間に予備吐出される可能性が高くなる。したがって、予備吐出により形成されたドットが直線状コード20と誤検知される虞が高い。
そこで、コード画像記録領域内に一次元コード2があり、且つ、吐出口41の配列方向が用紙Pの搬送方向と直交する場合は、隣り合う直線状コード20の間隔に応じて、図8及び図9のフローチャートに示す制御を行っている。以下の記載では、隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1未満か否かによって、その後の処理を区別している。この所定値K1の値は一次元コード2を誤検知しない直線状コード20の間隔の最低量に基づいて定められ、前記のROM83等に格納されている。
用紙Pに画像データに係る画像を印刷する際には、制御部8は画像データ記憶手段80内の画像データに対してパターンマッチングを実行し、画像データ内にコード画像データがあるか否かを検索する(ステップS20)。画像データ内にコード画像データがあると判断されれば、制御部8はコード画像記録領域を特定し(ステップS22)、コード画像データがないと判断されれば、通常の予備吐出パターンを作成する(ステップS21)。次に、制御部8はコード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれているか否かを検索し(ステップS23)、コード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれていない、即ち二次元コード21のデータのみであると判断したときは、制御部8はコード画像記録領域について、通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンを作成する(ステップS24)。ここまでは、第1の実施形態における制御動作と同様である。
次に、制御部8はコード画像データの中に一次元コード2のデータがある場合には、該一次元コード2を構成する直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行であるか否かを判断する(ステップS25)。直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に直交又は傾いている場合は、予備吐出により形成されたドットの列が直線状コード20と誤検知される虞は低い。しかし、誤り訂正機能を有さない一次元コード2内に予備吐出によりドットが多数形成されるのは好ましくないから、制御部8はコード画像記録領域について、予備吐出する吐出口41の数をゼロ程度とするパターンを作成する(ステップS27)。この予備吐出する吐出口41の数がゼロ程度とは、図5のフローチャートのステップS6にて説明したのと同じ意味である。
尚、ステップS27にて、予備吐出により形成されたドットの列が直線状コード20と誤検知される虞が非常に小さければ、通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンを作成してもよい。即ち、直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行である場合は、該直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に直交又は傾いている場合に比して、隣り合う直線状コード20間の予備吐出の量は少ない。
直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行であれば、制御部8は隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1未満か否かを判断する(ステップS26)。隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1以上であれば、予備吐出により形成されたドットの列が直線状コード20と誤検知される虞は低いと判断して、制御部8はコード画像記録領域について、予備吐出する吐出口41の数をゼロ程度とするパターンを作成する(ステップS27)。
隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1未満であれば、該間隔内に予備吐出すると、予備吐出により形成されたドットの列が直線状コード20と誤検知される虞が高いから、コード画像記録領域における予備吐出の量をゼロとする(ステップS28)。すなわち、隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1未満の場合は、隣り合う直線状コード20の間隔が所定値K1以上の場合よりもコード画像記録領域における予備吐出の量を少なくする。
その後、制御部8は、一次元コード2の予備吐出パターンを作成し(ステップS31)、パターン記憶手段82に格納する(ステップS32)。制御部8は、用紙Pへの画像形成時に、通常の画像形成パターンと予備吐出パターンに基づいて、ヘッド4の吐出口41からインクを吐出する(ステップS33)。
(第3の実施形態)
図7(b)に示すように、コード画像が一次元コード2であって、吐出口41の配列方向が用紙Pの搬送方向と直交し、且つ、該一次元コード2を構成する直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と平行である場合と、図7(c)に示すように、直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と直交する場合とを考える。
直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と平行である場合は、複数の吐出口41の配列方向に沿う1又は少数の吐出口41から連続的にインクを吐出し、用紙Pの搬送に従って、各直線状コード20を形成することが考えられる。
この場合は、各直線状コード20を形成する際に、直線状コード20の間の領域に対応する吐出口41からはインクが吐出されないため、直線状コード20の間に予備吐出される可能性が高くなる。従って、この場合は、少なくとも直線状コード20の間の領域に対応する吐出口41については、直線状コード20を形成する事前に予備吐出する必要がある。
一方、直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向と直交する場合、又は直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に対して傾いている場合は、各直線状コード20を形成する際に、コード画像に対向する全ての吐出口41からインクが吐出されることになる。ここで、コード画像は一般に通常画像の形成途中、又は形成後に形成される。この通常画像は用紙Pの幅方向、即ち搬送方向と直交する方向に亘って形成されることが多いから、コード画像を形成する直前に、各吐出口41から既にインクが吐出されていると考えられる。また、コード画像が用紙Pの搬送先頭側に形成される場合は、その前にパージ動作を行って、各吐出口41から既にインクが吐出されているのが通常である。従って、コード画像が用紙P上の何処に形成されようとも、各吐出口41から既にインクが吐出されていると考えられるから、予備吐出は必要最低限に留めた方がよい。即ち、本実施形態にあっては直線状コード20の長手方向が、用紙Pの搬送方向と平行である場合と平行でない場合とで、予備吐出動作が異なる。この動作を図10及び図11のフローチャートに示す。
画像データ内にコード画像データがあると判断されれば、制御部8はコード画像記録領域を特定し、コード画像データがないと判断されれば、通常の予備吐出パターンを作成する。即ち、第2の実施形態のステップS20乃至S22の動作を行う(ステップS40)。
次に、制御部8は記録されるべきコード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれているか否かを検索し(ステップS41)、コード画像データの中に一次元コード2のデータが含まれていない、即ち二次元コード21のデータのみであると判断したときは、制御部8はコード画像記録領域について、通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンを作成する(ステップS42)。このとき、通常の予備吐出パターンと同等程度の予備吐出パターンに代えて、通常の予備吐出パターンと同じ予備吐出パターンを作成してもよい。
次に、制御部8はコード画像データの中に一次元コード2のデータがある場合には、該データに係る一次元コード2を構成する直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行であるか否かを判断する(ステップS43)。
直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行である場合は、制御部8はコード画像記録領域よりも用紙Pの搬送上流側にて、コード画像記録領域内にてインクを吐出すべき吐出口41以外の吐出口41から予備吐出を行うような予備吐出パターンを作成する(ステップS44)。なお、この場合に、コード画像記録領域内にてインクを吐出すべき吐出口41からも予備吐出を行うように予備吐出パターンを作成してもよい。これにより、直線状コード20を形成する事前に吐出口41の目詰まり等を防ぎ、各吐出口41からのインクにて確実に一次元コード2を形成することができる。
一方、ステップ43にて直線状コード20の長手方向が用紙Pの搬送方向に平行でないと判断されれば、前記の如く、コード画像を形成する直前に、各吐出口41から既にインクが吐出されていると考えられるから、予備吐出は必要最低限に留めた方がよい。従って、制御部8は先ず、最初に形成される直線状コード20の幅が所定値H1未満であるか否かを判断する(ステップS45)。この所定値H1の値は、一次元コード2であると判断される最低の幅の値に基づいて定められ、前記のROM83等に格納されている。
最初に形成される直線状コード20の幅が所定値H1以上であれば、予備吐出が十分でなかった吐出口41が一部に存在しても、直線状コード20は十分形成される。従って、制御部8はコード画像記録領域について、予備吐出する吐出口41の数をゼロ程度とするパターンを作成する(ステップS52)。この予備吐出する吐出口41の数がゼロ程度とは、図5のフローチャートのステップS6にて説明したのと同じ意味である。
最初に形成される直線状コード20の幅が所定値H1未満の細い幅であれば、該直線状コード20を形成すべくインクを吐出する吐出口41を十分に予備吐出して目詰まり等を防止しておかないと、細い直線状コード20を形成することができない。従って、制御部8はコード画像記録領域における画像形成前に、直線状コード20を形成する吐出口41を予備吐出させるような予備吐出パターンを作成する(ステップS46)。
その後、制御部8は、一次元コード2が記録されるコード画像記録領域について、予備吐出する吐出口41の数をゼロ程度とする予備吐出パターンを作成し(ステップS50)、パターン記憶手段82に格納する。この予備吐出する吐出口41の数がゼロ程度とは、図5のフローチャートのステップS6にて説明したのと同じ意味である。制御部8は、用紙Pへの画像形成時に、通常の画像形成パターンと予備吐出パターンに基づいて、ヘッド4の吐出口41からインクを吐出する(ステップS51)。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1には、以下の効果がある。
1.コード画像データが一次元コード2か二次元コード21のデータかによって、コード画像記録領域における予備吐出の量を変え、該データに係るコード画像が二次元コード21である場合は、該二次元コード21が同一面積を有する一次元コード2であると仮定した場合よりも、予備吐出の量を多くしている。
これにより、コード画像記録領域に二次元コード21が記録される場合には、コード画像記録領域に全て一次元コード2が記録されるとした場合のコード画像記録領域における予備吐出量に比べて、コード画像記録領域における予備吐出量が増える。よって、予備吐出の対象領域における予備吐出量が減少する。予備吐出の対象領域において、予備吐出によって形成されるドットの数が減少するから、対称領域に記録される画像の品質が向上し、結果として用紙P上に形成されるコード画像データを含む画像データに係る画像の品質が向上する。
特に、コード画像記録領域を全て予備吐出の非対象領域とすると、用紙P上にてコード画像未記録領域に画像が形成されない場合、即ち、用紙Pにコード画像のみが形成される場合は、コード画像が印刷された後の用紙P上に、本来は不要なドットが形成されることになる。従って、コード画像が印刷された用紙Pを見た使用者に違和感を与える虞もある。本実施形態に係るインクジェット記録装置1では、コード画像が二次元コード21である場合は、コード画像記録領域内であっても、コード画像が同一面積を有する一次元コード2である場合に比して予備吐出の量を多くしているから、このような虞を緩和することができる。
2.制御部8が、多数種の予備吐出データを作成すると、作成に時間がかかるから予備吐出データの種類は必要最小限とするのが望ましい。
ここで、誤り訂正機能を有する二次元コード21のコード画像内に予備吐出を行っても、形成されたコード画像は確実に読み取られる。従って、二次元コード21に係るコード画像を形成する際の予備吐出の量を、コード画像未記録領域における予備吐出の量と同等とすることにより、コード画像の確実な読み取りを担保しつつ、予備吐出データの種類を必要最小限としている。
なお、上述の実施形態においては、二次元コード21が記録されるコード画像記録領域における予備吐出の量を、コード画像記録領域以外であってコード画像記録領域と同一面積の領域における予備吐出の量と同等の量としている。しかし、これに代えて、二次元コード21が記録されるコード画像記録領域における予備吐出の量は、コード画像記録領域に一次元コード2が記録される場合の予備吐出の量より多く、且つ、コード画像記録領域と同一面積の領域に通常画像記録時において予備吐出される量よりも少ない量であってもよい。
上記の第2の実施形態において、一次元コード2の隣り合う直線状コード20の間隔が狭い場合に、その間隔に予備吐出されるとバーコード2の読取性が悪くなる。従って、吐出口41の配列や直線状コード20の方向は考慮せず、隣り合う直線状コード20の間隔のみに基づいて予備吐出の量を判断するようにしてもよい。
上記の第2の実施形態および第3の実施形態においては、一次元コード2と二次元コード21が混在している場合の処理を説明していない。しかし、一次元コード2と二次元コード21が混在している場合は上述の第1の実施形態のように、一次元コード2と二次元コード21それぞれのコード画像記録領域において個別の予備吐出パターンが作成されるように処理がなされる。
本発明は、印刷時に予備吐出を行うインクジェット記録装置のような液体吐出装置に用いると有用である。
1 インクジェット記録装置
2 一次元コード
4 ヘッド
8 制御部
21 二次元コード
80 画像データ記憶手段

Claims (9)

  1. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有するヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための記憶手段とを備え、前記複数の吐出口から液体を吐出して前記画像データに係る画像を記録媒体に記録する際に、前記画像データに係る画像の記録とは別に前記複数の吐出口のうち少なくとも1つの吐出口から液体を記録媒体に吐出する予備吐出を行う液体吐出装置であって、
    前記記憶手段に記憶された画像データに、識別情報を有するコード画像に係るコード画像データが含まれるか否か、及び、該コード画像データが特定種のコード画像に係るコード画像データであるか特定種以外のコード画像に係るコード画像データであるかを判断するための判断手段と、
    前記画像データ及び前記判断手段の判断結果に基づいて、記録媒体への予備吐出に係る予備吐出データを作成する予備吐出データ作成手段とを備え、
    前記予備吐出データ作成手段は、前記判断手段によって前記画像データに前記コード画像データが含まれ、且つ、前記画像データに含まれる前記コード画像データが前記特定種のコード画像に係るコード画像データであると判断された場合に、記録媒体上に前記コード画像が記録される領域であるコード画像記録領域における、前記特定種のコード画像を形成する際の予備吐出の量を、該特定種のコード画像が同一面積を持つ前記特定種以外のコード画像であると仮定した場合の予備吐出の量よりも少なくなるように、前記予備吐出データを作成する、液体吐出装置。
  2. 前記特定種のコード画像は誤り訂正機能を有さないコード画像であり、前記特定種以外のコード画像は誤り訂正機能を有するコード画像である、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記予備吐出データ作成手段は、前記コード画像記録領域における、前記特定種のコード画像を形成する際の予備吐出の量をゼロとするように、前記予備吐出データを作成する、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記予備吐出データ作成手段は、前記コード画像記録領域における、前記特定種以外のコード画像を形成する際の予備吐出の量を、前記記録媒体上にて前記コード画像記録領域以外の領域における予備吐出の量と同等とするように、前記予備吐出データを作成する、請求項1乃至3の何れかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記予備吐出データ作成手段は、前記コード画像記録領域における、隣り合う直線状コードの間の間隔が所定値未満の場合にのみ、前記複数の直線状コードのうち、隣り合う直線状コードの間の予備吐出の量をゼロとするように、前記予備吐出データを作成する、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  6. 前記記録媒体は搬送方向に搬送され、前記特定種のコード画像は、複数の直線状コードを互いに平行に配置して構成される一次元コードであって、前記複数の直線状コードそれぞれの長手方向は前記搬送方向と平行であり、
    前記複数の吐出口の配列方向と前記長手方向とが直交する場合には、前記予備吐出データ作成手段は、前記コード画像記録領域における画像形成前に、前記複数の吐出口それぞれから予備吐出を行うように、前記予備吐出データを作成する、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  7. 前記記録媒体は搬送方向に搬送され、前記特定種のコード画像は、複数の直線状コードを互いに平行に配置して構成される一次元コードであって、前記複数の直線状コードそれぞれの長手方向は前記搬送方向と直交しており、
    前記複数の吐出口の配列方向と前記長手方向とが平行である場合には、前記予備吐出データ作成手段は、前記複数の直線状コードのうち、最初に形成される直線状コードの幅が所定値未満の場合にのみ、前記コード画像記録領域における画像形成前に、前記複数の吐出口それぞれから予備吐出を行うように、前記予備吐出データを作成する、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  8. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有するヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための記憶手段とを備え、前記複数の吐出口から液体を吐出して前記画像データに係る画像を記録媒体に記録する際に、前記画像データに係る画像の記録とは別に前記複数の吐出口のうち少なくとも1つの吐出口から液体を記録媒体に吐出する予備吐出を行う液体吐出装置における液体吐出方法であって、
    前記記憶手段に記憶された画像データに、識別情報を有するコード画像に係るコード画像データが含まれるか否か、及び、該コード画像データが特定種のコード画像に係るコード画像データであるか特定種以外のコード画像に係るコード画像データであるかを判断する工程と、
    前記画像データ及び前記判断する工程の判断結果に基づいて、記録媒体への予備吐出に係る予備吐出データを作成する工程と、
    前記判断する工程にて、前記画像データに前記コード画像データが含まれ、且つ、前記画像データに含まれる前記コード画像データが前記特定種のコード画像に係るコード画像データであると判断された場合に、記録媒体上に前記コード画像が記録される領域であるコード画像記録領域における、前記特定種のコード画像を形成する際の予備吐出の量を、該特定種のコード画像が同一面積を持つ前記特定種以外のコード画像であると仮定した場合の予備吐出の量よりも少なくなるように、前記予備吐出データを作成する工程を含む、液体吐出方法。
  9. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための複数の吐出口を有するヘッドと、記録媒体に記録される画像に係る画像データを記憶するための記憶手段とを備え、前記複数の吐出口から液体を吐出して前記画像データに係る画像を記録媒体に記録する際に、前記画像データに係る画像の記録とは別に前記複数の吐出口のうち少なくとも1つの吐出口から液体を記録媒体に吐出する予備吐出を行う液体吐出装置にて実行されるプログラムであって、
    前記記憶手段に記憶された画像データに、識別情報を有するコード画像に係るコード画像データが含まれるか否か、及び、該コード画像データが特定種のコード画像に係るコード画像データであるか特定種以外のコード画像に係るコード画像データであるかを判断する工程と、
    前記画像データ及び前記判断する工程の判断結果に基づいて、記録媒体への予備吐出に係る予備吐出データを作成する工程と、
    前記判断する工程にて、前記画像データに前記コード画像データが含まれ、且つ、前記画像データに含まれる前記コード画像データが前記特定種のコード画像に係るコード画像データであると判断された場合に、記録媒体上に前記コード画像が記録される領域であるコード画像記録領域における、前記特定種のコード画像を形成する際の予備吐出の量を、該特定種のコード画像が同一面積を持つ前記特定種以外のコード画像であると仮定した場合の予備吐出の量よりも少なくなるように、前記予備吐出データを作成する工程とを液体吐出装置に実行させる、プログラム。
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