JP2009070067A - バーコード生成システム、バーコード生成プログラム、および印刷装置 - Google Patents

バーコード生成システム、バーコード生成プログラム、および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バーコード品位の低下が予め予想されるバーコードのサイズである等の所定の条件下で警告を発することにより、バーコード品位の低下や不良を未然に防止する。
【解決手段】テストチャートの画像データに基づいて特定の印刷装置で印刷されたテストチャートのイメージに基づいて、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定する。この測定結果に基づいて、印刷後のバーコードの黒バー幅と白バー幅が規定の大きさとなるように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求める。特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する。
【選択図】図14

Description

本発明は、記録ヘッドを用いて画像の記録を行う印刷装置およびこの印刷装置でバーコードを印刷するためのデータを生成するバーコード生成システムに関する。
一般に、インクジェット記録ヘッドを用いたバーコード生成システムでは、さまざまなメディアに対して非接触で画像を形成することができるという利点がある一方、紙面上でインク滴が滲む現象により、バーコードの黒バーが太くなり、それに隣り合う白バー(すなわち白スペース)が細くなる傾向にある。本来、バーコードは黒バーと白バーは同じ幅である必要がある為、このバーの太り細りはバーコードの読取り精度に大きく影響を与え、時には読取り不可能なバーコードになってしまうという問題があった。
この問題を解決するために、予めドットの滲みを見越してバーコードの白バーを大きくした構成にするバーコード補正方法や、黒バー部分を滲みにくくする方法が提案されている(特許文献1)。
また、このインクの滲む度合いは紙の素材に大きく起因する為、紙の種類(紙種)によってバーコードが読めなくなるという問題もあった。
この問題に対しては、紙の種類ごとに黒バーと白バーのドット数を予めテーブルとして用意することにより紙種の違いをカバーする技術が提案されている(特許文献2)。
さらに、インクの滲み具合に関わる要因は紙の素材だけでなく、インクの種類や記録ヘッドの個体差、使用環境など様々な要因が関与し合っており、これら使用条件の違いによってもバーコードが読めなくなる場合があるという問題もあった。
この問題に対しては、補正値の異なるバーコードを幾つも作成して実際に印刷し、バーコード検証機で読み取ることにより個々の使用環境に合ったバーコード生成を可能にする技術が提案されている(特許文献3)。
また、特許文献4には、印刷されたパッチを読み取って解析を行い、自動的に画像処理を調整する画像形成装置が提案されている。
特許文献5には、従来のバーコードリーダで読取可能な汎用コード対応のミニバーコードを生成するために、指定されたバーコード出力条件に基づいて、指定されたバーコードリーダの読取分解能に合わせた最小エレメント幅でバーコード化を行うバーコード印刷方法が提案されている。
特開2003−237059号公報 特開平08−123886号公報 特開平08−044807号公報 特開平09−307750号公報 特開2000−105794号公報
しかしながら、従来の技術には以下のような問題がある。
特許文献1記載のバーコード生成システムは、ドットの滲み具合が予め判っている場合は有効な手段であるが、紙種の変更などに対応できないという課題が残っている。
特許文献2記載のバーコード生成システムでは、紙種が新規追加される度に、ソフトウエアのバーコード補正テーブルも追加修正しなければならない課題があった。
特許文献3記載のバーコード生成システムでは、実際に使用するバーコードの条件、つまりEAN128やCODE39などのバーコード種類や、バーコード化する数値の桁数やサイズなどの各パラメータに対して補正値を微調整した非常に多くのバーコードを生成して印刷し、検証機による読取り結果を比較する手法であり、最適なバーコード条件を決定する為には印刷に使用する用紙や時間を多く浪費するという課題があった。また、従来の条件と滲み率が大きく異なる用紙が追加されると、補正範囲を広げた検証用バーコードをさらに追加する必要があり、検証パターンのメンテナンス面での課題もあった。
また、インクジェット記録方式の印刷装置においては、吐出されたインクの主滴から切り離されたサテライトによって、同じドット幅でバーコードを構成しようとしても搬送方向に対して平行に構成した場合と、垂直に構成した場合のバー幅が異なってしまうという課題もあった。この問題は特に1パスで印刷を行う場合に顕著である。
また特許文献4の画像処理システムでは、解析した結果を自動的に画像処理の調整に反映させるものであり、解析結果から特定の条件が発生した場合になんらかの警告を出すものではない為、印刷されたバーコードにおいて、白スペースの両端にある黒バーのにじみにより、白スペースの領域が潰れてしまい白スペースの寸法が出ず、バーコード品位の低下が生じる可能性のある環境下において問題発生のサイズのバーコードを印刷する手段が残ったままになっているおそれがあった。
このような従来の問題に対して、本願出願人は特願2007−151371号および特願2007−183745号として、実際の印刷環境にて、バーコードを構成するバーとスペースそれぞれの補正値を算出するためのテストチャートを印刷し、その印刷結果を基にバーコード補正値を決定するバーコード生成システムおよびそのためのテストチャートを提案した。これにより上記の問題が解決された。
但し、印刷装置や記録媒体などの環境に対してバーコードの構成が適正化されても、バーコードリーダの分解能の観点からバーコードの幅が狭すぎる場合にはバーコードが適正に読みとれないという問題がある。
また、インク滴の着弾精度、ドット大きさのばらつきが同一のノズルで大きく異なった場合において、ライン状の印刷を行っても1本のライン内で線幅が大きく異なってしまい、バーコードのランクが低下してしまう恐れもあった。
なお、特許文献5にはバーコードリーダの分解能に合わせて最小エレメント幅でバーコード化を行うこと、および出力機器や印刷媒体に応じてバーの幅を補正することが開示されているが、その補正値の設定はバーコードリーダでバーコードを読みとった結果に基づいて試行錯誤的にユーザが補正値を設定するものである。したがって、バーコードリーダの分解能を考慮したとしても、特定の出力機器や印刷媒体において読取可能な最小の幅のバーコードを生成しようとする際には相応の手間を要するという問題がある。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、短時間且つ最小限の用紙およびインクの使用で、個々のユーザの使用条件に合った適正なバーコード構成情報ひいてはバーコードを生成するとともに、バーコード品位の低下が予め予想されるバーコードのサイズである等の所定の条件下で警告を発することにより、バーコード品位の低下や不良を未然に防止することにある。
本発明によるバーコード生成システムは、バーコードを印刷するためのバーコード構成情報を生成するバーコード生成システムであって、バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データを記憶する手段と、前記テストチャートの画像データに基づいて特定の印刷装置で印刷されたテストチャートのイメージに基づいて、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて、印刷後のバーコードの黒バー幅と白バー幅が規定の大きさとなるように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるバー幅補正手段と、特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する制御手段とを備えたことを特徴とする。
バー幅の細いバーコードの印刷においては、バー幅の大きいバーコードと比較して許容される寸法誤差が非常に小さく、僅かのドット大きさズレや形状の変化、使用環境や印刷用紙の変化でバーコードの品質が大きく悪化してしまう。印刷後の実際のバー幅は環境によって異なるため、同じドット数のバーでも環境によって実際のバー幅は変化する。本発明では各ドット数についての実際のバー幅を測定し、または測定したバー幅から推測することにより、指定されたドット数のバー幅が許容できるかどうかを判断することができる。その結果、当該ドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する。これによりバーコード品位の低いバーコードの生成を行うことを未然に防止することが可能となる。
異なる記録領域で同じ幅のバーを複数組記録したテストチャートを用意し、前記制御手段は、その読み取り結果に基づいて黒バーおよび白スペース幅を解析する際に、検出された複数の幅の標準偏差が所定値以上になった場合においても警告を発するようにしてもよい。これにより、何らかの不具合が印刷に発生した場合において、低品位なバーコードを出力されることを未然に防止することが可能となる。
本発明によるバーコード生成プログラムは、バーコードを印刷するためのバーコード構成情報を生成するバーコード生成プログラムであって、バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データに基づいて特定の印刷装置で印刷されたテストチャートのイメージから、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定するステップと、この測定結果に基づいて、前記テストチャートに含まれないドット数の黒バー幅および白バー幅を前記測定結果に基づいて予測し、それぞれ導き出し、所定とドット数範囲内で1ドットきざみのドット数と前記黒バーおよび白バーの幅との関係を定めた補正テーブルを作成するステップと、バーコードの種類および基準となるバーの幅情報の入力を受け付けるステップと、前記受け付けたバーコードの種類および基準となるバーの幅情報に基づいて、前記補正テーブルを参照し、当該種類の印刷後のバーコードのすべての黒バーおよび白バーの幅が規定の大きさに一致または近づくように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるステップと、特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明による印刷装置は、バーコードを印刷することが可能な印刷装置であって、バーコードの黒バーおよび白バーを規定の幅で印刷するテストチャートの画像データを外部装置から受け取って印刷する印刷手段と、バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データに基づいて前記印刷手段で印刷されたテストチャートのイメージに基づいて、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定した測定結果に基づいて、印刷後のバーコードの黒バー幅と白バー幅が規定の大きさとなるように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるバー幅補正手段と、特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する制御手段とを備え、前記バー幅補正手段は、前記テストチャートに含まれないドット数について、当該バーが印刷された場合の黒バー幅および白バー幅を前記測定結果に基づいて予測して求め、前記求められた補正値に基づきバーコードを印刷する。
本発明の更に他の構成および作用効果については以下に詳述される。
本発明によれば、プリンタの設置環境や装置の個体差、紙の種類などユーザ個々の使用環境条件に合致した適正なバーコード構成情報の生成が可能なバーコード生成システムにおいて、低品位になりうるバーコードの印刷を未然に防止することが可能となり、バーコード印刷の信頼性を向上することができる。
また、本発明のバーコード生成システムは、短時間で適正なバーコード補正値を見出すことができ、且つインクや用紙の使用量を低減することができる。さらに本発明は、テストチャートの解析でドットの太り細りを測定する手法なので、バーコードの種類や用紙の種類が増えても、システムのメンテナンスが不要であり、さらには罫線や枠線などのドットサイズ幅にも応用できるものである。
さらに本発明では、バーコード品位の低下が予め予想されるバーコードのサイズである等の所定の条件下で警告を出し、バーコードをユーザに印刷させないことで、バーコード品位の低下、不良を未然に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。尚、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1に、本実施の形態におけるバーコード生成システムの概略図を示す。このシステムは情報処理装置100とイメージスキャナ110と印刷装置200とを備える。
図1に、本実施の形態におけるバーコード生成システムの概略図を示す。このシステムは情報処理装置100とイメージスキャナ110と印刷装置200とを備える。
本実施の形態における印刷装置200は、熱エネルギーを利用したインク吐出方式を採用したインクジェット印刷装置であり、記録媒体の一種としての用紙103を搬送する搬送ユニット106と、用紙103の搬送速度を検出するエンコーダ104と、画像データを記録するインクジェット記録方式の記録ユニット101で構成される。この記録ユニット101は、USBなどのインタフェースケーブル102を介して情報処理装置100と接続されている。情報処理装置100はパーソナルコンピュータ(PC)などの装置であり、この装置から印刷装置200に対して、画像データの転送やクリーニングなどの制御コマンドの転送が行われる。情報処理装置100には、その周辺装置の一つとして、後述するテストパターンを記録したテストチャートを光学的に読み取るためのイメージスキャナ110が接続される。
記録ユニット101による画像データの記録は、搬送ユニット106における用紙センサ(図示せず)からの用紙検出信号をトリガにして、エンコーダ104の用紙速度信号に同期しながら、搬送された用紙103に対してインク滴を吐出することにより行われる。記録内容は、任意であるが、図1の例では1次元バーコード105である。
なお、エンコーダ104を用いずに、記録ユニット101とは独立した搬送装置により用紙等の記録媒体をユーザが指定する任意の速度で搬送する構成であってもよい。
図2は、図1のシステムにおける情報処理装置100と印刷装置200の制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。
情報処理装置100は、中央処理装置(CPU)等により構成される制御部111を備え、この制御部111により記憶部112に格納されている制御プログラムを実行し、各部を制御する。記憶部112は、ROM,RAM,HDD等を含みうる。表示部113はLCD,CRT等のディスプレイを含み、ユーザに対して表示画面上に情報を提示する。操作部114は、キーボード、マウス等を含み、ユーザからの操作や情報の入力を受け付ける。USBインタフェース115は、情報処理装置100を印刷装置200と接続するためのプリンタインタフェースの一例として示してある。但し、プリンタインタフェースはUSBに限るものではない。
印刷装置200の制御部201は、中央処理装置(CPU)202を備え、このCPU202により不揮発性メモリ(ROM)203に格納されている制御プログラムを実行し、各部を制御する。また、制御部201は、CPU202により各種データ処理のワークエリアや受信バッファとして使用されるメモリ(RAM)204や、制御回路209を介して、画像展開部として使用されるイメージメモリ205を備える。更に、CPU202は、制御回路209を介して、記録ヘッド214〜217を駆動するヘッド駆動回路210や、各記録ヘッドを記録に適正な状態に保つためのクリーニング動作や記録動作を制御する各種モータ206を駆動するモータドライバ211、記録ヘッド下に給紙を行うための搬送制御I/F207の入出力インターフェース制御部(I/O)212を制御する構成となっている。本例では、図1内のエンコーダ104は搬送制御I/F207に含まれているものとする。
また、印刷装置200は、基本的に、外部装置である情報処理装置100から送信された画像データやクリーニングコマンドなどをインタフェースケーブル102を介して受信するUSBコントローラ208を有し、この受信した各種コマンドに従って動作する。
図3は、記録ユニット101で、バーコードのような黒バーと白バーにて構成されるパターンを記録した場合の概略図である。黒バーは黒インクで記録された直線要素であり、白バーは記録の空白部で構成される直線要素であり、白スペースともいう。この図において、ライン21,22,23の順で、記録を行ったものである。以下、バーコードの記録部である黒バーを単にバーと呼び、隣接する黒バーと黒バーの間の間隙(非記録部)である白スペースを単にスペースとも呼ぶ。図3の例では、ライン21により細バーを構成し、ライン22,23により太バーを構成している。
インクジェット印刷装置では、記録されるドットのサイズは、インクという液体を吐出させて画像を形成するという特性上、使用環境や記録ヘッドの個体差、インクの種類などの条件に依存するインクの吐出量と、用紙の素材に依存する滲み率によって変化する。通常、ある範囲内の使用環境を想定し、対記録媒体との関係から吐出量を設定し、インクのドットサイズを決定している。しかし、産業用途等の過酷な記録条件や設置環境、ヘッドの個体差、紙種などの影響で、にじみ、吐出量が変化する。その結果、図3にケース1、ケース2として示すように印刷されたドットサイズが変化することがある。ドットサイズが変化すると、ドット間のスペースが規定値に対し増減することとなり、その結果、バーコードの読取り不良や、最悪ケースでは読めなくなるといった場合が生じる。
また、仮に上記のようなにじみ方のばらつき要因がないとしても、インクをにじませて画像を形成している以上、同じドット数で黒バーと白スペースを形成しても両者は同じ幅にはならない。インクジェット印刷装置におけるバーコードの生成になんらかの補正が必要なのはこの為である。
図4はインクジェット印刷装置におけるサテライトが用紙に着弾するまでの時間経過に応じた状態を表した模式図である。記録ヘッド(ここでは記録ヘッド214)からインクが吐出されるとき、画像を形成するインクの主滴40が用紙103に着弾した後に、インク主滴40から遅れてインク主滴40の残りである副滴(サテライトともいう)41が用紙に着弾する。この副滴41は主滴40よりもサイズが小さい。記録ヘッド214に対して相対的に用紙103が一方向(図の→方向)に搬送されるとき、サテライト41は主滴40の着弾に対して必ず用紙搬送方向の後ろ側に形成されてしまう。ここでは用紙の全幅に亘って並んだノズル列を有するライン型の記録ヘッドを想定しているが、いわゆる用紙の搬送方向と直交する方向に主走査されるシリアル型の記録ヘッドにおいても同様のサテライトによる影響がありうる。すなわち、サテライトは主滴40の着弾に対して必ずヘッド走査方向の後ろ側に形成されてしまう。
図5(a)は、インクジェット印刷装置においてノズル列223に対して平行のバーを有するバーコードを構成した際に発生するサテライトの状態を図にしたものである。これはライン型の記録ヘッドに対して用紙をA方向に搬送した場合を示している。上述のように、サテライト41は主滴40の着弾に対して必ず用紙搬送方向の後ろ側に形成されてしまう為、用紙搬送方向に対して垂直(すなわちノズル列に対して平行)のバーで構成されるバーコードは、主滴ドット列221に隣接するサテライトドット列220の影響により黒バーの幅が白スペースの幅に対して極端に大きくなってしまう恐れがある。
図5(b)は、インクジェット印刷装置において用紙搬送方向に平行(すなわちノズル列223に対して垂直)のバーを有するバーコードを構成した際に発生するサテライトの状態を図にしたものである。図5(a)に場合に比べて図5(b)のバーコードは、サテライトドット列が主滴ドット列の線上に重なり、大半のサテライトは主滴ドット列に重なり相殺されてしまう。また、この場合のサテライトが主滴に対してずれる方向はバー幅に影響しない方向である。その為、サテライトが発生しても、黒バー幅が白スペース幅よりも極端に大きくなってしまうということはない。
このようにサテライトが発生するインクジェット印刷装置においてバーコードを印刷する場合は、バーコードの向きによっても黒バー幅と、白スペース幅が異なる為、それぞれの場合に対して適正なバーコードの生成を行う必要がある。
本発明は、このような問題に対応すべく、バーコードを構成するバー、スペースのドット数と実記録されたバーおよびスペースの幅との関係を簡単に得られるテストパターンを用い、その読取結果をもとにバーコードを補正することにより、記録環境が変化しても安定して読取り可能なバーコードを記録可能とした。
次に、本実施の形態による、バーコード補正値決定のために用いるテストチャートおよび、バーコード幅の補正の方法について説明する。
図6および図7にそれぞれ、本実施の形態における、黒バーおよび白スペースの太り細りの状態が確認可能なテストパターンの構成例を示す。
図6のテストパターン600pは、黒バー群を含むポジ(正)のテストパターンであり、それぞれ、各バーがノズル列223に平行な方向に延びる複数の黒バーからなる黒バー群601pと、ノズル列に垂直な方向に延びる複数の黒バーからなる黒バー群602pとを含む。この例では、いずれの黒バー群も3,4,5,6,10,15,20の各ドット数の7種類の異なるバー幅で構成されている。但し、バー幅は必ずしもこのような7種類が必要なわけではなく、このテストパターンにおける黒バー幅の種類は最低2種類あれば良い。ドット列603pの各ドットは孤立した単一ドット(黒ドット)により構成され、各ドット径の確認等に利用されるものであるが、本実施の形態における動作には直接関係しない。
図7のテストパターン600nは、白スペース群を含むネガ(負)のテストパターンであり、それぞれ、各バーがノズル列223に平行な方向に延びる複数の白バーからなる白バー群601nと、ノズル列に垂直な方向に延びる複数の白バーからなる白バー群602nとを含む。この例では、いずれの白バー群も3,4,5,6,10,15,20の各ドット数の7種類の異なるバー幅で構成されている。白バーについても、そのバー幅は必ずしもこのような7種類が必要なわけではなく、このテストパターンにおける白バー幅の種類は最低2種類あればよい。ドット列603nの各ドットは孤立した単一ドット(白ドット)により構成され、各ドット径の確認等に利用されるものであるが、本実施の形態における動作には直接関係しない。
図6、図7で説明したテストパターン600p、600nを記録したテストチャート600(図9)は、実際にバーコードの印刷に使用される用紙に印刷されたテストチャートの面上の各バーの幅を実測することにより、印刷されたドット数と紙面上の実バー幅の関係を掌握することができる構成である。つまり、実際の使用条件(装置、環境、用紙)で本発明のテストチャートを印刷すれば、記録ヘッドの個体差に起因する吐出量の違いや、用紙の種類に起因する滲み率の違いを考慮した実バー幅を知ることができ、その実バー幅に応じて黒バー/白スペースのサイズを補正したバーコードを生成することが可能である。テストチャートを読み取って得られるイメージの解析手法に関しては後述する。
本例では7種類のバー幅(ドット数3、4、5、6、10、15、20)を使用した。このように、テストチャートを比較的多くの種類のドット幅で構成する場合は、図示のように比較的細い幅のバーを構成するドット数をより多く入れ込むのが望ましい。実際のバーコードの寸法許容値はバーが細いものほど寸法許容範囲が小さく、少しの寸法のずれでも品質低下が発生する恐れがある。一方、バーが太いものほど寸法許容範囲が大きい為、寸法がある程度ずれていても読取ランクに影響はない。よって、テストパターンに複数種類のドット列を入れる場合は細いドット列を多く入れることにより、細いバーコードの生成精度をアップさせ、バーコードの品質をより高めることが可能となる。
用紙の大きさによって複数の種類のテストチャートを有する場合も、バーの占有面積の見地からも、太い幅のドット列よりも細い幅のドット列の数を優先して配置する方が有利である。但し、本発明はテストチャートのバー幅の補間は必須ではなく、すべてのバー幅のバーを含むテストチャートを用いてもよい。
図8(a)(b)は、テストチャートのバーおよびスペースの印刷時のドット数と、それに対応する実際の印刷結果のバーおよびスペースの幅の測定値をそれぞれグラフ化したものである。これはテストチャートから得られた各値から、テストチャートに含まれないドット数とバーおよびスペースとの関係を推測する為のものである。それぞれバーコードのバーの向きがノズル列に「平行」の場合と「垂直」の場合の測定結果を示している。この図から分かるように、同じドット数でもバーの方が白スペースより実サイズが大きい。また、「垂直」と「平行」では、バーの場合は「平行」の方が大きく、スペースの場合は「垂直」の方が大きくなっている。
隣接するバーの間隙を白スペースとしてして利用するテストパターンを採用することにより、テストチャートに入れる黒バーと白スペースを配置する面積はグラフを作成する為の最小限で済むことになる。また、大きなバーコードを生成することまで考慮してテストチャートを大きく取ったり、複数枚にする必要もなくなる。
本実施の形態では10ドットまで作成したが、上述したように理論的には上記グラフを描く為に、テストチャートに入れる黒バー、白スペース、ともに2種類、少なくとも幅の違うものがあればよい。もちろん印刷用紙の印刷可能な領域に余裕がある場合は、精度を高める為にこれ以上に増やしても構わない。
ところで、バーコードの読取精度に関連したバーコードの品位(ランク)には、主に、実際に印刷された太さの異なる黒バー同士および白バー同士の幅の比率、および黒バーと白バーの幅の比率に関連したバーの寸法と反射率とが影響する。黒バーおよび白バーの幅に関連した寸法が適切なものであったとしても、黒バーおよび白スペース双方がある一定の反射率を満たさない場合は、反射率に関する項目のランクが低下し結果としてバーコードのランク低下となる。反射率の不具合が発生するのは主に、バー幅が小さい場合である。バーコード読み取りの解像度に対してバー幅が小さいと反射率を低下して、バーコードリーダがバーをうまく検出できずに読取エラーとなる。
図9(a)は、黒バーとその反射率の関係を模式化したものである。
用紙の白地を黒バーの背景として用いる場合、白地の部分が最大の反射率となり、逆に印刷された黒バー部分が最低の反射率になる。黒バーが細すぎる場合、バーコードリーダでバーを走査する際、黒バー部分で反射率が下がり切らないうちに(ΔR)、白地が発生してしまい、結果として黒バー部分の反射率が上昇する(すなわち、黒バー部分の反射率が白に近づく)。太い黒バーについてはその幅が広い為、反射率が十分下がり切る余裕があり黒バー部分の反射率は最低反射率(黒)に近づく。基本的にバーコードは細いバーと太いバーで構成されており、両者のバーの反射率は一定値であることが望ましく、同じバーコードの中で反射率の差ΔRが大きい、あるいは反射率が一定値以下だとバー幅の読み取り値が極端に小さくなる為にランク低下やエラーになることもある。
図9(b)は、白バー(白スペース)とその反射率を模式化したものである。
用紙の白地を白バー(白スペース)として用いる場合、白バーはその両測で印刷された黒バーにはさまれている為、インクのにじみの影響を大きく受ける。その為に、白スペースが細い場合、バーコードリーダでバーを走査する際、にじみ部分のグレー部分が反射率の上昇を抑える。すなわち、白バー部分で反射率が上がらないうちに(ΔR)、黒バーの領域が発生することにより、白バー部分の反射率が紙の白地部分の反射率よりも小さくなってしまう(すなわち、白バー部分の反射率が黒に近づく)。白スペースが大きい場合は両端のにじみ部分の影響を受けたとしても反射率が十分に立ちがる余裕がある為に、反射率は細い場合に比べて高くなる。この場合も上記と同様に、同一のバーコード内で白スペースの反射率の差ΔRが大きくなることや、反射率が一定値以下となることでランク低下やエラーを引き起こす恐れがある。
図10(a)(b)は、それぞれバーおよびスペースに関して、図8のグラフにおいて、バーコードを作成する際にバー幅に関する制限を設ける領域を示したものである。バーコードリーダの特性に応じて正常な読取を保証できる反射率、すなわちバー幅およびスペース幅の許容下限値が予め定まる。図8のようなグラフが与えられたとき、図10に示すように、バーおよびスペースのそれぞれの許容下限値以上の幅が得られるバーのドット数およびスペースのドット数の許容下限値がグラフに基づいて決定される。そこで、本発明ではこのようなバーコードランク低下を及ぼす恐れのある、許容下限値に達しない細い黒バーおよび白スペースの幅に対して制限を設ける。
図11は、本実施の形態におけるバーコード生成システムの外観構成例を示す。
図6、図7に示したよなテストパターンを記録したテストチャート600を得るためには、情報処理装置100の記憶部112に格納された、テストパターンに対応するテストチャート画像データ806が、情報処理装置100からインタフェースケーブル102を介して印刷装置200に転送される。印刷装置200における記録ユニット101(図1)によるテストチャート600の記録は、前述したように、実際の使用条件(印刷装置、記録環境、使用用紙等)と同じ条件下で行うことによって、最大限の効果が得られる。用紙上に記録出力されたテストチャート600はイメージスキャナ110にセットされて読み取られる。情報処理装置100はこの読み取られたイメージ情報をインタフェースケーブル805を介して受信し、制御部111(図2)が、テストチャート600の各幅のバー要素の記録による実バー幅情報を得る。制御部111はまた、バー幅補正手段として、この実バー幅情報に基づいて後述するバーコード補正値1100を生成し、記憶部112に格納する。記憶部112には、後述する補正テーブル1000も記憶される。
図12は、テストチャート600の読取および解析から得られた、ドット数と黒バー幅および白スペース幅との関係を示す測定結果テーブル900を例示したものである。ノズル列に平行な黒バーおよび白スペースの測定結果と、ノズル列に垂直な黒バーおよび白スペースについての測定結果とを含む。このデータは、テストチャート600をイメージスキャナ110で読み取ることにより得られた画像データ上の、指示値としての各バー幅のドット数(整数)に対して、実際に紙面上に着弾し滲んだ黒バー幅および白スペース幅の実バー幅(単位はマイクロメートル)を測定することによって得られた結果を示している。したがって、測定結果テーブル900は実際の異なる使用条件毎に作成される。ここでは、上述した例に対応して、3、4、5、6、10、15、20の各ドット数の測定結果が得られている。具体的には、例えば、6ドットで構成したノズル列方向に垂直な黒バー幅は、紙面上で295μmであり、同じ6ドットの白スペース幅は165μmになっていることが示されている。なお、図12に示したデータは図8に示したグラフの結果と一致するべきものであるが、本例では便宜上、その整合を図ってはいない。
図13は、図10の測定結果に基づいて作成されたグラフから推測したドット数と黒バーおよび白スペースのと関係を、ドット数1ドットから25ドットまで1ドットきざみで記載した補正テーブル1000である。この例では3、4、5、6、10、15、20の各ドット数についての幅値が実測値で、それ以降は既知のデータを補間して得た推定値である。ノズル列に対して垂直な黒バーおよび白スペースのパターンについてのテーブルと、平行な黒バーおよび白スペースのパターンについてのテーブルを含む。
図14は、図13の補正テーブル1000において、バーコード品位が低下する恐れがある領域(バーコード不安定領域)をハッチングを施して示したものである。バーコード不安定領域は黒バーおよび白スペースの幅が許容下限値より細い為、一定の反射率を出す為に不十分な領域であり、このドット数でバーコードを構成しようとすると品位低下やエラーの可能性がある領域である。図の例では、黒バーは5ドット以下、白スペースは8ドット以下で反射率において不利なことから、バーコードの生成を行わないようにする。
反射率は同一のバーコード内で一定であることが望ましいため、ドットを制限する領域については反射率が安定する黒バーおよび白スペース幅であることが望ましいが、各バーコードの寸法規格を満足すれば、品位低下やエラーを出さない範囲内である程度ばらつきを持たせても構わない。本実施の形態では、例えばJANにおける許容下限寸法を264μmと設定し、バー幅がそれより小さくならないように制限を設けた。これに対応する許容下限ドット数は、黒バー幅では6ドット、白スペース幅では9ドット、と補正テーブル1000から求められる。
図15(a)(b)は、図11内に示したバーコード補正値1100の例として、種類の異なるバーコードについてのバーコード構成情報を格納したバーコード構成情報テーブル1101,1102を示している。
1次元バーコードは、大きく分けてバイナリレベルとマルチレベルの2種類に分類できる。バイナリレベルのバーコードとは、2種類の幅の黒バーと2種類の幅の白スペースで構成されたバーコードであり、両種類の幅は1:2の比率で構成される。代表的なバーコードとしては、Code39、ITFなどがある。マルチレベルのバーコードとは、4種類の幅の黒バーと4種類の幅の白スペースで構成されたバーコードであり、全種類の幅は1:2:3:4の比率で構成される。代表的なバーコードとして、JAN、EAN128、Code128などがある。例えば、マルチレベルのバーコードを補正する場合、図14に示した黒バーと白スペースの補正テーブル1000から、実際の幅サイズが1:2:3:4となる黒バーの各ドット数を選び、且つ白スペースについては黒バーと実サイズ幅が同じとなるドット数を選ぶことによって、適正なバーコードの補正値を決定し、読取り品位の高い適正なバーコードを生成することが可能である。
以下、バイナリレベルのバーコードCode39及びマルチレベルのバーコードEAN128のノズル列に対して垂直に構成されるバーから構成されるバーコードの補正値決定方法を具体的に説明する。
図15(a)に示したバーコード構成情報テーブル1101は、細バー幅(NB)6ドットの場合のCode39の補正されたドット構成を示し、「垂直」「平行」の両方の向きについてのデータを有する。この補正ドット構成は次のようにして得られる。細バー幅6ドットは、図14に示した補正テーブル1000から、その黒バー幅は295μmである。細スペースは、細バーと同じ295μmとなるドット数を補正テーブル1000から探し出すことにより、9ドットと決定される。これにより、6ドットで構成された黒バー幅と9ドットで構成された白スペース幅が、紙面上の実サイズとしては同じになる。太バーおよび太スペースは、細太比1:2により、295μm×2=590μmに最も近い幅に対応するドット数を補正テーブル1000から探し出し、実際の黒バー幅が590μmに一致した太バー13ドット、実際の白スペース幅が590μmに一致した太スペース16ドットと決定される。これにより、バーコード読取り率の重要ファクターの一つである『細バー×2=太バー』および『黒バー幅=白スペース』という規格条件を紙面上の実サイズで保証することができる。
図15(b)に示したバーコード構成情報テーブル1102は、細バー幅(NB)4ドットの場合のEAN128の補正されたドット構成を示し、「垂直」「平行」の両方の向きについてのデータを有する。例えば「垂直」の場合、補正ドット構成は次のようにして得られる。細バー幅6ドットは、補正テーブル1000から実際の黒バー幅で295μmなので、1:2:3:4となる4値の各黒バーのバー幅は、計算上、それぞれ295μm、590μm、885μm、1180μmである。そこで、上記と同様の手法で、図14の補正テーブル1000から各々のバー幅となるドット数は、6ドット、13ドット、20ドット、26ドットと決定される。同様に、295μm、590μm、885μm、1180μmのスペース幅は、7ドット、16ドット、25ドット、30ドットと決定できる。これにより、バーコード読取り率の重要ファクターの一つである『1:2:3:4の比率』および『黒バー幅=白スペース』という規格条件を、紙面上の実サイズで保証することができる。「平行」の場合にも同様である。
情報処理装置100の記憶部112に、これらのバーコード構成情報テーブル1101,1102はバーコードの種別情報とともに保存される。
図16は、本実施の形態のバーコード生成システムの動作を説明する為の画面例を示している。
情報処理装置100上で実行されるバーコード生成アプリケーションの入力画面1200は、バーコードの種類を選択肢の中から選択するバーコード種類選択欄1201と、基準となるバーの幅情報としての細バー(ナローバー)のドット数を入力するドット数入力欄1202と、テストチャート600を読み取ることを指示する「チャート読込」ボタン1203と、少なくともバーコードの構成情報を生成するための「バーコード生成」ボタン1204と、用紙サイズを選択するための「用紙サイズ選択」ラジオボタン1205と、終了指示を受けるための「終了」ボタン1207とで構成される。
バーコード生成アプリケーションは、「チャート読込」ボタン1203がユーザにより指示されたとき、イメージスキャナ110にセットされたテストチャート600の記録出力を読み取り、読み取ったイメージに基づく各要素幅のドット数と実測値に基づいて図14に示したような補正テーブル1000を作成する。その後、「バーコード生成」ボタン1204が操作可能となる。「バーコード生成」ボタン1204がユーザにより指示されると、入力画面1200でユーザが指定したバーコード種類と細バーのドット数に合致した適正なバーコード補正値を求めて、バーコード構成情報画面1210を出力する。バーコード構成情報画面1210は、バイナリレベルのバーコードの場合は、バーの方向の選択結果に応じて、その細バー(ナローバー)1211、細スペース(ナロースペース)1213、太バー(ワイドバー)1212、太スペース(ワイドスペース)1214の各表示欄に適正な構成ドット数を表示する。「バーコード方向」選択メニュー1217でバーコードのバーの方向(ノズル列に垂直または平行)を選択することができる。「OK」ボタン1215により情報処理装置100内の記憶部112に当該バーコードの構成情報(適正な構成ドット数等)が記憶される。記憶された情報は以降のバーコード記録に利用される。また、バーコード構成情報画面1210上の各表示欄はユーザによる修正入力を受け付けるようにしてもよい。例えば、バーコードの品位は低下するが、バーコードの小サイズ化のためにユーザがドット幅を例えば1ドット小さくするような微調整入力を行えるようにしてもよい。また、「バーコード方向」選択メニュー1217を設けずに「垂直」「平行」の両方のデータを同時に表示するようにしてもよい。
なお、バーコード生成アプリケーションがバーコード記録機能を備えない場合には、バーコード構成情報画面1210はユーザが補正値を確認するために利用することができる。確認した後は、一般的なバーコード生成ソフトウェアのドット構成入力欄(図示せず)に、それらのバー幅およびスペース幅の値を設定することができる。その結果、読取り率の高い適正なバーコード生成が可能となる。
マルチレベルのバーコードの場合には、図示しないが同様の画面1210に、4値の各バー/スペースの表示欄に適正な構成ドット数を表示する。
同様にノズル列に対して平行なバーコードを生成する場合は、それに対応した補正テーブルを参照してバーコードの生成を行うことにより、バーコードの方向に対応したバーコードの生成を行うことが可能になる。
図17は、入力画面1200においてバーコード生成ボタン1204が押下されたときに発生されうる警告の一例を示している。図の例では、ナローバーの値として許容下限値に達しない数値“2”が設定されたときに「警告! ナローバーが小さすぎるため、正常なバーコードが作成されない可能性があります。」という警告メッセージ1220が入力画面1200に重ねて表示された状態を示している。但し、本発明は警告の具体的な内容および表示形態等について特に限定するものではない。
図18は、警告の他の例を示している。図17の例では、警告が発せられても設定された数値の利用は可能である場合を想定した。これに対して、図18の例では、そのような数値の利用自体を抑止するものである。すなわち、この例では、ナローバーのドット数入力欄1202に許容下限値の数値を設定しようとすると、「警告! ナローバーには6以上の値を設定して下さい」という警告メッセージ1221が入力画面1200に重ねて表示された状態を示している。許容下限値を下回る数値の設定を抑止するのみで、警告メッセージは特に出力しないという構成もありうる。
図19は、本実施の形態のバーコード生成システムにおける補正テーブル1000の作成までの処理を表したフローチャートである。このフローチャートの処理の実行手順を表すプログラムは記憶部112(図2)内に格納され、制御部111がこれを解釈実行することにより、この処理が実現される。後述する他の処理についても同様である。
図19の処理の前にユーザは所定の操作によりテストチャート600を印刷装置200で印刷しているものとする。ユーザにより印刷済みのテストチャートがイメージスキャナ110にセットされた状態で、「用紙サイズ選択」ラジオボタン1205での用紙サイズ選択操作を受け(S11)、「チャート読込」ボタン1203の押下に応じて(S12)、テストチャート600を読み取る(S13)。テストチャート600に印刷された各ドット数に対する黒バーおよび白スペースの幅(μm)をその読取イメージに基づいて測定し(S14)、測定結果テーブル900(図12)の作成を行う(S15)。ついで、この測定結果テーブル900からドット数とその幅の長さの関係式を求めグラフを作成する(S16)。さらにこのグラフから、1ドット刻みで各ドット数に対応する黒バー、白スペースの幅の値(μm)を算出し(S17)、ドット数と幅の補正テーブル1000(図13)を作成する(S18)。実測値があるドット数についてはグラフによらずそのまま利用してもよい。これで先に作成した測定結果テーブル900の不足ポイントが補間された形で新たに補正テーブル1000が作成される。作成された補正テーブル1000は記憶部112に記憶され(S19)、実際のバーコード生成の際に使用される。また、「バーコード生成」ボタン1204(図13)が有効化される。なお、補正テーブル1000の記憶の際には、図14に示したように、利用できない領域をマークした状態で記憶してもよい。この代わりに、補正テーブル1000の利用時に利用できない領域の判定を行うようにしてもよい。
図20は、バーコード生成システム内で適正な補正が施されたバーコード構成を生成する処理を表したフローチャートである。
まず、図16に示した入力画面1200において、ユーザによるナローバーの所望のドット数の選択もしくは入力を受ける(S21)。ついで、バーコード種類の選択を受ける(S22,S23)。
その後、「バーコード生成」ボタンが押されると(S24,Yes)、前述したドット数と幅の補正テーブル1000を参照し(S25)、バーコード種類、および両方向に適した黒バー、白バーの適正ドット数を決定する(S28)。「バーコード方向」選択メニュー1217で指定された方向の、決定されたドット数は図16のバーコード構成情報画面1210上に表示される(S29)。「バーコード方向」選択メニュー1217の方向を切り替えれば、表示されるドット数も切り替えて表示される。読取可能なバーコードを生成可能でない場合には(S26,No)、すなわち、生成したバーコードの読取り品位が所定の判断基準に従って所定のレベルに達しないと判断された場合には、ユーザに対して警告を行って本処理を終了する(S27)。この警告は、テキストや記号、画像等、任意のメッセージの表示または音によるものが考えられる。読取可能なバーコードを生成可能でない場合およびその警告の具体例については後述する。
なお、図19と図20の処理について共通の入力画面1200を用いたが、それぞれに利用される選択欄やボタンを設けた別個の画面を用意してもよい。
図21は、補正テーブル1000の作成時に、作成された補正テーブル1000に基づいてドット数の許容下限値の判断を行う処理例を示している。本例はJANコードの最小バー幅である264μm未満のドット数の領域をバーコード不安定領域とした。
補正テーブル作成(S31)の後、バー幅が許容下限値(ここでは264μm)未満となるドット数を有する黒バーおよび白スペースのドット数をそれぞれ検出し(S32)、指定された幅より小さいそれらの領域をバーコード不安定領域に決定する(S33)。
ユーザの作成するバーコードが、このようなバーコード不安定領域領域に入った場合において、作成しようとしているバーコードの品位が低下する可能性があるという内容の警告を出すことで、品位の低いバーコードの生成を未然に防止することが可能となる。
前記実施の形態では、検出された黒バー、白スペースの線幅が一定値に満たない場合において、その領域内に入るドット数幅のバーコードの印刷をさせないことでバーコードランクの低下を未然に防止した。しかしながらインクジェット印刷装置における着弾位置ずれや、吐出量ばらつき、サテライトの発生状態は記録ヘッドの複数あるノズルにおいて、必ずしも均等に発生する訳ではなく、場合によっては同一ヘッド内でも大きくばらつくこともある。このばらつきは前述の実施の形態における黒バーおよび白スペースの解析結果のズレを発生させる原因となる。また幅がばらついている箇所にバーコードを配置してしまった場合においてはバーコードランクが低下してしまう恐れもある。そこで、ノズル列の異なるノズル領域(記録領域)で同じ幅のバーを複数組記録したテストチャートを用意し、その読み取り結果に基づいて黒バーおよび白スペース幅を解析する。その際に、検出された複数の幅の標準偏差が所定値以上になった場合においても、ユーザに対して警告を出すようにする。これにより、解析結果の精度の向上と、低品位となりうるバーコードの生成を未然に防止することが可能となる。
検出されたばらつきがどの程度の場合において、警告を出すかということに関しては、例えば600dpiのプリンタの場合、1ノズル以上のばらつきがないようばらつきが42.5μm以上の場合において警告を出すのが望ましいと言える。具体的には、テストチャートの読取結果に基づいて黒バーおよび白スペースの幅を測定した後、各幅において標準偏差σを算出する。その際に実際の幅のばらつきが42.5μm以上あった場合はユーザに対して警告を発生する。これにより、作成されるバーコードの品位の安定化を図ることができる。
上記の説明では黒バーおよび白スペースの幅が一定値に満たない場合にユーザに警告を出すようにしたが、検出した各バーの幅が一定値以上あるにもかかわらず何らかの吐出不具合等で各バーの幅のばらつきが所定値以上になってしまうことも考えられる。そこで、上記の複数の特徴を併用した形で、各バーの幅が一定値未満、あるいは各バー幅のばらつきが一定値以上の場合において、ユーザに警告を出す、または選択させないようにする、あるいはその両方、としてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、印刷装置の設置環境や装置の個体差、紙の種類などユーザ個々の使用環境条件に合致した適正なバーコードの生成が可能なバーコード生成システムを提供することができる。また、本発明のバーコード生成システムは、短時間で適正なバーコード補正値を見出すことができ、且つインクや用紙の消耗を最小限にした手法により実現するものである。さらに本発明は、テストチャートの解析でドットの太り細りを測定する手法なので、バーコードの種類や用紙の種類が増えても、テストチャートの変更は不要であり、さらには罫線や枠線などの幅にも応用できるものである。
また、テストチャートとして印刷する黒バーの間の非印刷部を、白スペースとして使用することにより、これまで黒バー用、白スペース用として分けていたテストチャートを一つのテストチャートとすることが可能となる。その結果、これまでの半分の作業で、また余分なインクを消費することなくユーザ環境下に応じたバーコード生成が可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
例えば、テストチャートに用いるテストパターンとして、どのドット数のバーを印刷するかをユーザが選択できるようにしてもよい。その場合、テストチャートとして有効に機能するために必要なドット数の値が不足するような場合には適宜ユーザにガイダンスを行ったり、警告を出したりすることが好ましい。許容される異なるドット数の組み合わせを複数組用意しておいてユーザに所望の組を選択させるようにしてもよい。
上記実施の形態では、記録ヘッドを固定し、用紙が移動することにより画像を形成するタイプの印刷装置について述べたが、用紙が固定されて記録ヘッドが移動することにより画像を形成するタイプの印刷装置であってもよい。
読み取り装置としてイメージスキャナを採用したが、バーコードリーダやバーコード検証機などバーコードに特化した光学的な検出器を用いてもよい。
イメージスキャナで読み取られたテストチャートの画像の解析およびバーコード補正値の決定は、情報処理装置100の機能として説明したが、この機能を印刷装置自体が備えてもよい。
印刷装置の記録ヘッドは4本用いる例を示したが、個数は1本でも4本以外の複数本でもよい。
記録方式としてはインクジェットを例に挙げたが、本発明は、記録ドットサイズが使用条件によって異なるような任意の記録方式に適用可能である。
使用する用紙のサイズが一種類のみの場合には、「用紙サイズ選択」ラジオボタン1205は不要である。
表示画面上に設けた各種のボタン、メニュー、入力欄等の位置、サイズ、構成、具体的な数値等はあくまで例示であり、本発明はそれらに限定されるものではない。
本発明の実施の形態におけるバーコード生成システムの概略図である。 図1のシステムにおける情報処理装置と印刷装置の制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。 記録ユニットで、バーコードのような、黒バーと白スペースにて構成されたパターンを記録した場合の概略図である。 インクジェット印刷装置におけるサテライトが用紙に着弾するまでの時間経過に応じた状態を表した模式図である。 インクジェット印刷装置においてノズル列に対して平行および垂直のそれぞれのバーを有するバーコードを構成した際に発生するサテライトの状態を示した図である。 本発明の実施の形態における、黒バーの太り細りの状態が確認可能なテストパターンの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における、白スペースの太り細りの状態が確認可能なテストパターンの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態において、テストチャートのバーおよびスペースの印刷時のドット数と、それに対応する実際の印刷結果のバーおよびスペースの幅の測定値をそれぞれグラフ化した図である。 本発明の実施の形態におけるバーコード生成システムの外観構成例を示した図である。 バーおよびスペースに関して、図8のグラフにおいて、バーコードを作成する際にバー幅に関する制限を設ける領域を示した図である。 本発明の実施の形態におけるバーコード生成システムの外観構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるテストチャートの読取により得られた測定結果テーブルを例示した図である。 本発明の実施の形態における補正テーブルを例示した図である。 図13の補正テーブルにおいて、バーコード品位が低下する恐れがある領域(バーコード不安定領域)をハッチングを施して示した図である。 、図11内に示したバーコード補正値の例としてのバーコード構成情報を格納したバーコード構成情報テーブルを示した図である。 本発明の実施の形態のバーコード生成システムの動作を説明する為の画面例を示した図である。 図16に示した入力画面においてバーコード生成ボタンが押下されたときに発生されうる警告の一例を示す図である。 図16に示した入力画面においてバーコード生成ボタンが押下されたときに発生されうる警告の他の例を示す図である 本発明の実施の形態のバーコード生成システムにおける補正テーブルの作成までの処理を表したフローチャートである。 本発明の実施の形態のバーコード生成システム内で適正な補正が施されたバーコード構成を生成する処理を表したフローチャートである。 本発明の実施の形態において補正テーブルに基づいてドット数の許容下限値の判断を行う処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
100…情報処理装置
101…記録ユニット
102…インタフェースケーブル
103…用紙
104…エンコーダ
105…バーコード
106…搬送ユニット
110…イメージスキャナ
200…印刷装置
201…制御部
205…イメージメモリ
210…ヘッド駆動回路
211…モータドライバ
214〜217…記録ヘッド
223…ノズル列
600…テストチャート
806…テストチャート画像データ
900…測定結果テーブル
1000…補正テーブル
1100…バーコード補正値
1101,1102…バーコード構成情報テーブル
1201…バーコード種類選択欄
1202…ドット数入力欄
1203…「チャート読込」ボタンボタン
1204…「バーコード生成」ボタン
1205…「用紙サイズ選択」ラジオボタン
1207…「終了」ボタン
1210…バーコード構成情報画面
1215…「OK」ボタン
1217…「バーコード方向」選択メニュー
1220,1221…警告メッセージ

Claims (14)

  1. バーコードを印刷するためのバーコード構成情報を生成するバーコード生成システムであって、
    バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データを記憶する手段と、
    前記テストチャートの画像データに基づいて特定の印刷装置で印刷されたテストチャートのイメージに基づいて、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果に基づいて、印刷後のバーコードの黒バー幅と白バー幅が規定の大きさとなるように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるバー幅補正手段と、
    特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する制御手段と
    を備えたことを特徴とするバーコード生成システム。
  2. 前記テストチャートの印刷は、実際の使用条件と同じ条件下で行うことを特徴とする請求項1に記載のバーコード生成システム。
  3. 前記バー幅補正手段は、前記テストチャートに印刷した黒バーおよび白バーの幅のドット数と前記黒バーおよび白バーの幅の実測値との関係に基づいて、ドット数と前記黒バーおよび白バーの幅とを対応づけた補正テーブルを生成する請求項1に記載のバーコード生成システム。
  4. 前記バー幅補正手段は、前記テストチャートに含まれないドット数について、当該バーが印刷された場合の黒バー幅および白バー幅を前記測定結果に基づいて予測して求めて前記補正テーブルを完成する請求項3に記載のバーコード生成システム。
  5. 前記白バーは記録されないスペースにより構成される請求項1に記載のバーコード生成システム。
  6. 前記バー幅補正手段は、バーコードの種類および基準となるバーの幅情報の入力を受け付ける手段を有し、前記受け付けたバーコードの種類および基準となるバーの幅情報に基づいて、前記補正テーブルを参照し、当該種類の印刷後のバーコードのすべての黒バーおよび白バーの幅が規定の大きさに一致または近づくように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数を選定する請求項3に記載のバーコード生成システム。
  7. 前記印刷装置はインクジェット記録方式を採用した印刷装置である請求項1〜6のいずれかに記載のバーコード生成システム。
  8. 前記黒バーは、縦方向に互いに平行に伸びる複数の黒バーと、横方向に互いに平行に伸びる複数の黒バーとを含み、前記補正テーブルおよびバーコード補正値は縦方向と横方向とで別個に生成することを特徴とする請求項1に記載のバーコード生成システム。
  9. 前記テストチャートに記録される黒バーおよび白バーは、各々、少なくとも2種類以上の幅を有する請求項1に記載のバーコード生成システム。
  10. 異なる記録領域で同じ幅のバーを複数組記録したテストチャートを用意し、前記制御手段は、その読み取り結果に基づいて黒バーおよび白スペース幅を解析する際に、検出された複数の幅の標準偏差が所定値以上になった場合においても警告を発することを特徴とする請求項1に記載のバーコード生成システム。
  11. バーコードを印刷するためのバーコード構成情報を生成するバーコード生成プログラムであって、
    バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データに基づいて特定の印刷装置で印刷されたテストチャートのイメージから、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定するステップと、
    この測定結果に基づいて、前記テストチャートに含まれないドット数の黒バー幅および白バー幅を前記測定結果に基づいて予測し、それぞれ導き出し、所定とドット数範囲内で1ドットきざみのドット数と前記黒バーおよび白バーの幅との関係を定めた補正テーブルを作成するステップと、
    バーコードの種類および基準となるバーの幅情報の入力を受け付けるステップと、
    前記受け付けたバーコードの種類および基準となるバーの幅情報に基づいて、前記補正テーブルを参照し、当該種類の印刷後のバーコードのすべての黒バーおよび白バーの幅が規定の大きさに一致または近づくように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるステップと、
    特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止するステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするバーコード生成プログラム。
  12. 前記テストチャートに印刷した黒バーおよび白バーの幅のドット数と前記黒バーおよび白バーの幅の実測値との関係に基づいて、ドット数と前記黒バーおよび白バーの幅とを対応づけた補正テーブルを生成するステップをさらに実行させる請求項11に記載のバーコード生成プログラム。
  13. バーコードの種類および基準となるバーの幅情報の入力を受け付けるステップと、
    前記受け付けたバーコードの種類および基準となるバーの幅情報に基づいて、前記補正テーブルを参照し、当該種類の印刷後のバーコードのすべての黒バーおよび白バーの幅が当該バーコードの種類における規定の大きさに一致または近づくように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数を選定するステップと
    をさらに実行させる請求項11または12に記載のバーコード生成プログラム。
  14. バーコードを印刷することが可能な印刷装置であって、
    バーコードの黒バーおよび白バーを規定の幅で印刷するテストチャートの画像データを外部装置から受け取って印刷する印刷手段と、
    バーコード用の黒バーおよび白バーを、それぞれ複数の異なるドット数の幅で印刷するためのテストチャートの画像データに基づいて前記印刷手段で印刷されたテストチャートのイメージに基づいて、前記バーコード用の黒バーおよび白バーの幅を測定した測定結果に基づいて、印刷後のバーコードの黒バー幅と白バー幅が規定の大きさとなるように、印刷時に設定されるべき黒バー幅と白バー幅のドット数をバーコード補正値として求めるバー幅補正手段と、
    特定のバーコードの種類について基準となるバーのバー幅を定めるドット数が指定されたとき、そのドット数に対応するバー幅が所定の値に達しない場合に少なくとも警告を発する、またはその設定を阻止する制御手段とを備え、
    前記バー幅補正手段は、前記テストチャートに含まれないドット数について、当該バーが印刷された場合の黒バー幅および白バー幅を前記測定結果に基づいて予測して求め、
    前記求められた補正値に基づきバーコードを印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
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