JP6111724B2 - 液滴吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出ヘッドの製造方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ及びこれらの複合機等の画像形成装置として、例えば、インク液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。この画像形成装置は、液滴吐出ヘッドから被記録媒体に対してインク滴を吐出して画像形成を行なうものである。
液滴吐出ヘッドは、インクタンクから供給されるインクを共通液室から複数の圧力室に分配し、各圧力室の容積を変化させることにより連通するノズルからインクを吐出させる。例えば、圧力室の壁の一部に振動板を設け、アクチュエータ等の圧力変換手段により振動板を変位させることにより圧力室の体積を変化させ、圧力を高めて圧力室内のインクをノズルから吐出させる方式が広く知られている。この方式は、多様な液滴に対応できる点で、サーマル方式に対し優位性がある。
また、アクチュエータを使用した液滴吐出ヘッドとしては、たわみモードの圧電素子により、圧力室の1面を構成する振動板を振動させる方式のもの(例えば、特許文献1〜3参照)が知られている。このような液滴吐出ヘッドを製造する方法としては、高集積化のために、リソグラフィ法により流路及び圧力発生素子を形成する方法が広く知られている。
特許文献1〜3に記載された液滴吐出ヘッドでは、圧電素子を封止してプロセス中に使用される薬液等から保護するため、プロセス中における基板全体の強度を確保するため、及び製品としての使用時に環境から受ける影響から保護するため等の目的で、圧力室が形成される流路形成基板の圧電素子側の面に別の基板(保護基板)を接合されている。吐出される液滴は、保護基板に形成されたリザーバ部から、振動板の開口領域(貫通部)を通じて流路形成基板の液供給部に供給される。
このような液滴吐出ヘッドの製造方法としては、流路形成基板の一方の面に振動板と圧電素子とを形成し、振動板にエッチングにより貫通部を形成した後、圧電素子が形成された面にリザーバ部が形成された保護基板を接合し、圧電素子が形成されていない面からエッチングすることにより圧力発生室及び連通部等の流路を形成する方法が知られている。
例えば、ウェットエッチングにより流路形成のためのエッチングを行う場合は、使用するエッチング液が振動板の貫通部を介して保護基板側に回り込むのを防止する必要がある。このため、貫通部に金属膜等の封止膜を形成し、流路形成を行った後、さらに封止膜をエッチング除去する工程が必要となり、生産性の低下やコストアップの要因となってしまうという問題があった。
これに対し、ICP(誘導結合型プラズマ)をプラズマ源とするシリコン深堀用エッチャーの加工寸法の寸法高精度化及び高エッチングレート化が進んだことから、上述の流路形成のためのエッチングを、ドライエッチングにより行う方法も実用化されてきている。これにより、上述のエッチング液のまわり込みを防止するための工程の増加は回避することができる。
一方、液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置において、近年は吐出される液滴の種類が増えてきている。例えば、家庭用やオフィス用のインクジェット記録装置においては、画質と印字速度の両立のために、吐出される液滴(インク)の高粘度化の傾向がみられる。また、記録紙以外の材質の被印刷物を対象とする装置や、文字及び画像の印刷以外に回路のパターンを形成する装置への応用も進んでおり、当該装置に用いられる液滴吐出ヘッドとして、高粘度の液滴を吐出可能なものが要求される傾向がある。
高粘度な液滴を吐出可能な、吐出力の高い液滴吐出ヘッドを構成するためには、振動板の剛性の向上が必要となる。
剛性が向上した振動板(例えば、膜厚の増加した振動板)に貫通部を形成するためには、エッチングに要する時間が長くなるため、エッチング方法や工程数の多少にかかわらず、全体的な生産性の低下やコストアップの要因となるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、振動板の貫通部形成に要するエッチング時間を短縮することができ、生産性の向上及びコスト低減を実現可能な液滴吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、液滴を吐出するノズル孔を有するノズル板と、前記ノズル孔に連通する圧力室及び該圧力室へ液滴を供給する液供給部が形成された流路形成基板と、前記圧力室の少なくとも一面を構成し、前記液供給部と連通供給する貫通部を有する振動板と、前記振動板の前記圧力室を構成する面と反対側の面に設けられ、下電極、圧電体及び上電極からなる圧電素子とを備える液滴吐出ヘッドの製造方法であって、前記流路形成基板上に前記振動板、前記圧電素子及び絶縁膜を形成する第1の工程と、前記絶縁膜に、前記圧電素子を構成する電極と配線とを接続するための接続孔を形成する第2の工程と、前記接続孔に配線を形成する第3の工程と、前記配線を被覆するパッシベーション膜を形成する第4の工程と、前記圧電素子の上部領域及び前記配線の端子部領域の前記パッシベーション膜をエッチングする第5の工程と、前記圧電素子の上部領域をエッチングする第6の工程と、を有し、前記第2の工程、前記第5の工程及び前記第6の工程の少なくともいずれかにおいて、前記振動板の前記貫通部が形成される開口領域のエッチングが行われることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法である。
本発明の液滴吐出ヘッドの製造方法によれば、振動板の貫通部形成に要するエッチング時間を短縮することができ、生産性の向上及びコスト低減を実現可能な液滴吐出ヘッドの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る液滴吐出ヘッドの製造の一例を示す断面の模式図である。 実施例1に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例1に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例1に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例1に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例2に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例1の第7の工程を示した説明図である。 実施例2の第7の工程を示した説明図である。 実施例3に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例3に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例4に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例4に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程の一例を示す説明図である。 実施例1〜4に係る液滴吐出ヘッドの製造方法の工程を比較した表である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す側面図である。
以下、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本実施形態の液滴吐出ヘッドの製造方法は、液滴を吐出するノズル孔を有するノズル板と、前記ノズル孔に連通する圧力室及び該圧力室へ液滴を供給する液供給部が形成された流路形成基板と、前記圧力室の少なくとも一面を構成し、前記液供給部と連通供給する貫通部を有する振動板と、前記振動板の前記圧力室を構成する面と反対側の面に設けられ、下電極、圧電体及び上電極からなる圧電素子とを備える液滴吐出ヘッドの製造方法である。本実施形態の方法により製造される液滴吐出ヘッドの一例の断面構成の模式図を図1に示す。(なお、細部の構成については理解を用意にするために縮尺を変更してあらわし、構造の一部については簡略化または省略している。)
〔液滴吐出ヘッド〕
図1に示すように、液滴吐出ヘッドは、第一の基板10、第二の基板20、ノズル板40、各種保持部材(図示せず)、ドライバーIC(図示せず)等から構成されている。
保護基板である第一の基板10と、流路形成基板である第二の基板20とは、熱膨張係数が大きく異なることがないことが好ましく、また加工しやすい材料からなることが好ましい。本実施形態では、面方位(100)の単結晶シリコン基板である。
第一の基板10には、第二の基板20上に形成された圧電素子22の動作を妨げないための凹部11やリザーバ部17などが、ICP(誘導結合型プラズマ)をプラズマ源とするシリコン深堀用エッチャーによるドライエッチングにて形成されている。
流路形成基板である第二の基板20はシリコン単結晶基板からなり、第一の基板10側の面に、厚さ2.2μm程度の振動板21が形成されている。振動板21は、シリコン酸化膜、ポリシリコン及びシリコン窒化膜の積層膜からなる。このように異なる膜が積層されてなることにより、応力と剛性との調整がはかられ、クラックの発生が防止される。
振動板21上には、空隙である圧力室(圧力発生室)33に対応して、下電極22a、圧電体22b及び上電極22cからなる圧電素子22が形成されている。
圧電素子22の周囲には、側面を覆うように厚さ1μm程度の絶縁膜23が形成されている。絶縁膜23は、圧電素子22の吸湿を防止するとともに、配線(引出し配線)25と下電極22aとの電気的な短絡を防止している。
圧電素子22の上面(側面に近い部分以外)の絶縁膜23は、圧電素子22の変位を妨げないように除去されている。
電極22aと上電極22cとの接続部において、絶縁膜23には接続孔24が形成され、配線25が接続されている。配線25は外部との電気的接続部まで延設されており、端部(端子部領域)は電極端子28となっている。配線25と電極端子28とは同一材料で一体的に形成されている。
電極端子28には、ドライバーIC(図示せず)がワイヤーボンドやFPC(フレキシブル基板)を介して、またはフリップチップ実装により、直接接続されている。
配線25の保護のために、配線25を覆うように厚さ0.8μm程度のパッシベーション膜26が形成されている。パッシベーション膜26は、外部との接続のため、電極端子28の部分が開口している。
また、パッシベーション膜26は圧電素子22上にも成膜されるが、絶縁膜23と同様に、圧電素子22の変位をさまたげないように、圧電素子22の上面の側面に近い部分以外は除去されている。
振動板21の開口領域29には貫通部29aが形成され、第一の基板10に形成されたリザーバ部17と第二の基板20に形成された液供給部31とが連通している。
下電極22aは、例えば、厚さ約0.1μmの白金(Pt)、イリジウム(Ir)等の比較的導電性の高い材料からなり、スパッタリング法等で形成されている。
圧電体22bは、例えば、厚さ約1.0μm程度のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)をゾルゲル法により形成されている。
上電極22cは、例えば、厚さ0.05〜0.1μmの白金(Pt)、イリジウム(Ir)等からなり、スパッタリング法等で形成されている。
これらの厚みは、使用する材料やアクチュエータの仕様等により適宜調整することが好ましい。
絶縁膜23は、水分の透過・吸収が少なく、電気的絶縁性に優れたアルミナ(Al)(約0.1μm)上に、成膜レートが大きく、電気的絶縁性に優れたシリコン酸化膜(厚さ1μm程度)が積層されて形成されている。
絶縁膜23の上には、配線25が形成されている。配線25には、加工し易くかつ電気伝導性に優れたAl系合金が用いられ、厚さは3.0μm程度である。
絶縁膜23と電極との界面には、密着層として0.05〜0.1μmのTiNが設けられている。
第一の基板10と第二の基板20とは、接着剤15により貼り合わされている。
ノズル板40としては公知の材料、例えば、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板、ステンレス等を使用することができる。本実施形態のノズル板は、厚さ30μmのステンレスにプレス加工により形成されたノズル孔41を有し、液の出口側の面にはフッ素系の樹脂を蒸着して成膜した撥液膜を有する。
ノズル板40と第二の基板20とは、接着剤15により貼り合わされている。
〔液滴吐出ヘッドの製造方法〕
本実施形態の液滴吐出ヘッドの製造方法は、
(1)流路形成基板である第二の基板20上に振動板21、圧電素子22及び絶縁膜23を形成する第1の工程と、
(2)絶縁膜23に、圧電素子22を構成する下電極22a、上電極22c、配線25を接続するための接続孔24を形成する第2の工程と、
(3)接続孔24に配線25を形成する第3の工程と、
(4)配線25を被覆するパッシベーション膜26を形成する第4の工程と、
(5)圧電素子22の上部領域及び配線25の端子部領域のパッシベーション膜26をエッチングする第5の工程と、
(6)圧電素子22の上部領域及び配線25の端子部領域の絶縁膜23をエッチングする第6の工程と、を有する。
そして、(2)第2の工程、(5)第5の工程及び(6)第6の工程の少なくともいずれかにおいて、振動板21の貫通部29aが形成される開口領域29のエッチングが行われる。これにより、振動板21の開口領域29に形成される貫通部29aの加工時間を短縮することができ、液滴吐出ヘッドの製造における生産性の向上及びコスト低減を実現することができる。
また、第2の工程、第5の工程及び第6の工程のいずれかに加え、振動板21の開口領域29のエッチングを行う独立した第7の工程を設け、これらの工程で行われるエッチングにより貫通部29aを形成してもよい。これにより、第2の工程、第5の工程及び第6の工程の所要時間(エッチング時間)を変更することなく、かつ振動板21の開口領域29に形成される貫通部29aの加工時間の短縮をはかることができ、液滴吐出ヘッドの製造における生産性の向上及びコスト低減を実現することができる。
また、第2の工程、第5の工程及び第6の工程で行われるエッチングにより貫通部29aを形成することもできる。これにより、振動板21の開口領域29に形成される貫通部29aをエッチングする工程を別途設ける必要がないため、液滴吐出ヘッドの製造における生産性の向上及びコスト低減を実現することができる。
具体的には、以下に説明する各実施例の製造方法により製造される。
〔実施例1〕
本実施例の液滴吐出ヘッドの製造方法を、図2〜5を参照して説明する。
最初に、図2(A)の(a1)に示すように、流路形成基板である第二の基板20上に振動板21となる積層膜を熱酸化・LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により成膜する。
形成された振動板21上に、下電極22aをスパッタで、圧電体22bをゾルゲル法で、上電極22cをスパッタでそれぞれ成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングを行い、圧電素子22を形成する(第1の工程)。
次に、図2(B)の(b1)に示すように、圧電素子22及び振動板21が形成された第二の基板20上に、ALD(Atomic Layer Deposition)法により約0.1μmのアルミナ(Al)を成膜した後、PECVD(Plasma−Enhanced Chemical Vapor Deposition)法により1μm程度のシリコン酸化膜を成膜し、絶縁膜23を形成する(第1の工程)。
次いで、接続孔部分24a及び振動板開口領域部分24bを開口したマスク(以下、「開口マスク1」という)を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行い、絶縁膜23に接続孔24を形成する(第2の工程)。
絶縁膜23のエッチングは、具体的には、開口マスク1によりレジストパターンを形成した後、反応ガスとしてCF+CHFを用い、RIE(Reactive Ion Etching)装置を使用して絶縁膜23のシリコン酸化膜をエッチングし、さらに反応ガスとしてClを用い、別の装置によりアルミナをエッチングする。
このエッチング工程におけるオーバーエッチングにより、振動板21の貫通部29aが形成される開口領域29が、0.05μm程度エッチングされる。
次に、図2(C)の(c1)に示すように、絶縁膜23上に配線25を形成する(第3の工程)。
具体的には、まず、接続孔24の形成後、成膜面の清浄化のために絶縁膜23の表面をArスパッタによりエッチングする(いわゆる逆スパッタ)。このとき、振動板21の開口領域29が、0.05μm程度エッチングされる。
次いで、密着層を構成するTiNと、配線層を構成するAl系合金をスパッタ法により成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングによりパターニングし、配線25を形成する。
次に、図3(A)の(d1)に示すように、配線25を保護するパッシベーション膜26を形成する(第4の工程)。
具体的には、配線25上を被覆するシリコン窒化膜を、厚さ0.8μm程度成膜する。
次に、図3(B)の(e1)に示すように、電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域部分27bを開口したマスク(以下、「開口マスク2」という)を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第5の工程)。
パッシベーション膜26のエッチング時には、レジスト50が開口した電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域部分27bのパッシベーション膜26がエッチング除去される。電極端子部27aでは、電極端子28が露出し、圧電素子上部27cでは、先に成膜した絶縁膜23表面が露出する。
また、振動板開口領域29では、先の工程でエッチングされた振動板21が露出し、
エッチングされる。
次に、図3(C)の(f1)に示すように、前記開口マスク2を用いて、絶縁膜23をエッチングする(第6の工程)。
シリコン酸化膜からなる絶縁膜23を、反応ガスとしてCF+CHFを用い、RIE装置を使用してエッチングする。このとき、圧電素子上部27c及び電極端子部27aの絶縁膜23がエッチングされるが、配線25を構成するAl系膜はほとんどエッチングされない。
一方、振動板21はシリコン系材料であるため、振動板開口領域29がエッチングされる。エッチング条件に応じて減少する膜厚は変化するが、おおむね絶縁膜23と同程度(1.0μm程度)である。
次に、図4(A)の(g1)に示すように、振動板の開口領域29を開口したマスク(以下、「開口マスク3」という)を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第7の工程)。
本実施例では、貫通部29aが形成されるまでエッチングを行う。
振動板の開口領域29は、上記第2の工程、第3の工程、第5の工程及び第6の工程においてエッチングされ、既に1.1μm程度の膜厚が減少しているため、残存した1.1μm程度のエッチングを行うことで貫通部29aを形成することができる。よって、エッチング時間を短くすることができる。
そして、図4(B)の(h1)に示すように、リザーバ部17及び凹部11が形成された第一の基板10と、第二の基板20とを接着剤15を介して接合する。
次に、図5(A)の(i1)に示すように、第二の基板20を研磨により薄板化する。
薄板化により吐出特性が向上する。また、薄板化は、次の工程におけるエッチング時間の短縮及び寸法の高精度化に寄与する。
そして、図5(B)の(j1)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、第二の基板20に液供給部31、流体抵抗部32及び圧力室(圧力発生室)33からなる流路を形成する。エッチングは、ICPをプラズマ源とするシリコン深堀用エッチャーによるドライエッチングを行った。
流路が形成されるとともに、図4(A)の(g1)に示した第7の工程で形成された振動板の貫通部29aを介し、リザーバ部17と液供給部31とが連通する。
その後、従来の液滴吐出ヘッドの製造方法と同様に、電気部品の実装、液供給部品の実装、保持部材への実装を行うことにより、液滴吐出ヘッドの主要部が完成する。
〔実施例2〕
本実施例の液滴吐出ヘッドの製造方法を、図6を参照して説明する。
本実施例の工程のフローは、実施例1と同じであるが、振動板21の開口領域29のエッチングに用いられる前記開口マスク2及び前記開口マスク3の開口寸法が異なっている。
上述の実施例1において、開口マスク2の27bは、開口マスク3の開口部よりも大きいが、本実施例では、開口マスク2の27bが、開口マスク3の開口部よりも小さい。
図6(A)の(d2)に示すように、実施例1と同様に配線25を保護するパッシベーション膜26を形成する(第4の工程)。
次に、図6(B)の(e2)及び(f2)に示すように、実施例1で用いたものよりも振動板開口領域部分27bの開口寸法が小さい開口マスク2を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第5の工程)。
次に、図6(C)の(g2)に示すように、前記開口マスク2の振動板開口領域部分27bの開口寸法よりも大きい前記開口マスク3を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第7の工程)。
開口マスク2及び開口マスク3の開口寸法の違いによる効果を、図7及び図8に基づき説明する。図7は実施例1の第7の工程における振動板開口領域29の拡大図であり、図8は実施例2の第7の工程における振動板開口領域29の拡大図である。
図7及び図8に示すように、開口マスクの開口寸法の違いにより、形成された貫通部の厚み(図7のT1、図8のT2)と、レジスト塗布異常の有無による貫通部の幅(図7のW1及びW2、図8のW3及びW4)のバラツキの程度が異なる。
貫通部の厚み(T1、T2)は各層の膜厚やエッチング量に依存するため、単純に良否を判断することはできないが、所望の厚みとなるように使用する開口マスクの寸法組みあわせを選択することができる。
貫通部の幅(W1〜W4)は、レジスト塗布不良による気泡の発生など、レジスト塗布異常により影響を受ける。例えば、図7及び図8の右側に示すように、先の工程により形成された段差によりレジストが底部まで達せず、テント状に塗布されて気泡を噛んでしまう場合がある(右側(A)の図)。この気泡はベークの工程で膨張する(右側(B)の図)。
この状態でエッチングを行った結果、図7に示す実施例1の構成では、振動板貫通部の幅W2は、狙いの寸法W1よりも大きくなってしまう。
この寸法の誤差は、振動板貫通部の機能が単にインク等の液滴の流路であって、貫通さえしていれば良い設計である場合には問題とならないが、例えば、微細な貫通部を複数並べてフィルターとして使用する場合等には問題となることがある。
一方、図8に示す実施例2の構成では、振動板貫通部の幅W4は、狙いの寸法W3との誤差が小さい。
レジスト塗布異常の発生を防止することが好ましことは言うまでもないが、万一レジスト塗布異常が生じた場合であっても、実施例2の製造方法によれば、寸法の誤差の発生を低減し、製品として不良となるのを防止し、歩留まりの向上をはかることができる。
〔実施例3〕
本実施例の液滴吐出ヘッドの製造方法を、図9及び図10を参照して説明する。
なお、本実施例における構成部材の材料や形成方法などは実施例1と同じであり、使用する開口マスク1〜3の開口寸法は実施例2と同じである。
最初に、図9(A)の(a3)に示すように、流路形成基板である第二の基板20上に振動板21、圧電素子22及び絶縁膜23を形成し(第1の工程)、絶縁膜23に接続孔24を形成し(第2の工程)、配線25を形成する(第3の工程)。
実施例1と同様に、第2の工程及び第3の工程において、振動板21の開口領域29がエッチングされる。
次に、図9(B)の(b3)に示すように、振動板の開口領域29を開口した開口マスク3を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第7の工程)。本実施例の第7の工程では、貫通部29bを完成させず、後の開口マスク2を用いたエッチング時に貫通部29bが形成される程度の厚みとなるようにエッチングを行う。
次に、図9(C)の(c3)に示すように、配線25上にシリコン窒化膜であるパッシベーション膜26を、厚さ0.8μm程度成膜する(第4の工程)。
次に、図10(A)の(d3)に示すように、電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域27bを開口した開口マスク2を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第5の工程)。
パッシベーション膜26のエッチング時には、レジスト50が開口した電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域27bのパッシベーション膜26がエッチング除去される。電極端子部27aでは、電極端子28が露出し、圧電素子上部27cでは、先に成膜した絶縁膜23表面が露出する。また、振動板開口領域29では、先の工程でエッチングされた振動板21が露出し、エッチングされる。
次に、図10(B)の(e3)に示す様に、前記開口マスク2を用いて、絶縁膜23をエッチングする(第6の工程)。
シリコン酸化膜からなる絶縁膜23を、反応ガスとしてCF+CHFを用い、RIE装置を使用してエッチングする。このとき、圧電素子上部27c及び電極端子部27aの絶縁膜23がエッチングされるが、配線25を構成するAl系膜はほとんどエッチングされない。
一方、振動板21はシリコン系材料であるため、振動板開口領域29がエッチングされ、貫通部29bが形成される。
振動板の開口領域29は、上記第2の工程、第3の工程、第5の工程及び第7の工程においてエッチングされ、既に1.1μm程度の膜厚が減少しているため、残存した1.1μm程度のエッチングを行うことで貫通部29bを形成することができる。よって、エッチング時間を短くすることができる。
続いて、実施例1において図4(B)の(h1)、図5(A)の(i1)、図5(B)の(j1)を参照して説明した工程を行った後、電気部品の実装、液供給部品の実装、保持部材への実装を行うことにより、液滴吐出ヘッドの主要部が完成する。
〔実施例4〕
本実施例の液滴吐出ヘッドの製造方法を、図11及び図12を参照して説明する。
なお、本実施例における構成部材の材料や形成方法などは実施例1と同じである。
最初に、図11(A)の(a4)に示すように、流路形成基板である第二の基板20上に振動板21及び圧電素子22を形成する(第1の工程)。
次に、図11(B)の(b4)に示すように、圧電素子22及び振動板21が形成された第二の基板20上に、ALD(Atomic Layer Deposition)法により約0.1μmのアルミナ(Al)を成膜した後、PE−CVD法により1μm程度のシリコン酸化膜を成膜し、絶縁膜23を形成する。
次いで、接続孔24a及び振動板開口領域29の部分24bを開口した開口マスク1を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行い、絶縁膜23に接続孔24を形成する(第2の工程)。
本実施例の第2の工程は、実施例1の工程よりもオーバーエッチングを長くして、振動板開口領域29が0.6μm程度エッチングされるようにする。なお、圧電素子22は構成材料がシリコン系材料とPt系材料であるため、電極はオーバーエッチングによる影響をほとんど受けない。
次に、図11(C)の(c4)に示すように、絶縁膜23上に配線25を形成し(第3の工程)、図12(A)の(d4)に示すように、配線25の保護のためにシリコン窒化膜であるパッシベーション膜26を厚さ0.8μm程度成膜する(第4の工程)。
次に、図12(B)の(e4)に示すように、電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域27bを開口した開口マスク2を用いてフォトリソグラフィ及びエッチングを行う(第5の工程)。
パッシベーション膜26のエッチング時には、レジスト50が開口した電極端子部27a、圧電素子上部27c及び振動板開口領域27bのパッシベーション膜26がエッチング除去される。電極端子部27aでは、電極端子28が露出し、圧電素子上部27cでは、先に成膜した絶縁膜23表面が露出する。また、振動板開口領域29では、先の工程でエッチングされた振動板21が露出し、エッチングされる。
次に、図12(C)の(f4)に示すように、前記開口マスク2を用いて、絶縁膜23をエッチングする(第6の工程)。
シリコン酸化膜からなる絶縁膜23を、反応ガスとしてCF+CHFを用い、RIE装置を使用してエッチングする。このとき、圧電素子上部27c及び電極端子部27aの絶縁膜23がエッチングされるが、配線25を構成するAl系膜はほとんどエッチングされない。
一方、振動板21はシリコン系材料であるため、振動板開口領域29がエッチングされる。振動板開口領域29は、上記第2の工程においてエッチングされているため、この第6の工程のエッチングにより貫通部29bが形成される。
第6の工程において、貫通部29bが形成されるまでオーバーエッチングとなるエッチングを行う必要があるが、他の部材については選択比が十分な材質で構成することによりオーバーエッチングの影響はほとんどない。
続いて、実施例1において図4(B)の(h1)、図5(A)の(i1)、図5(B)の(j1)を参照して説明した工程を行った後、電気部品の実装、液供給部品の実装、保持部材への実装を行うことにより、液滴吐出ヘッドの主要部が完成する。
上記の実施例1〜4の製造方法の工程をまとめたものを図13に示す。
図13中、工程の数字[1]〜[7]は、第1の工程〜第7の工程を示す。
振動板21の開口領域29がエッチングされる工程には「●」を示している。
実施例1〜4のいずれの製造方法でも、従来の方法よりも振動板の貫通部形成に要するエッチング時間を短縮することができる。また、実施例4の製造方法によれば、開口マスク3を省略することができ、工程数も低減することができるため、さらに生産性の向上及びコスト低減を実現することができる。
実施例1〜4の製造方法は、製造される液滴吐出ヘッドの所望の性能等に応じて、適宜選択することができる。
〔画像形成装置〕
上述の方法により製造された液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置の一例の画像形成装置について、図14及び図15を参照して説明する。なお、図14は装置の斜視説明図であり、図15は前記装置の機構部の側面説明図である。
本実施形態の画像形成装置(インクジェット記録装置)81は、主に、装置本体の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ93と、キャリッジ93に搭載した上述の実施形態により形成された液滴吐出ヘッド94と、液滴吐出ヘッド94へインクを供給するインクカートリッジ95とで構成される印字機構部82等を有している。
画像形成装置81の下方部には前方側から多数枚の記録媒体83を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)84を抜き差し自在に装着することができ、また、記録媒体83を手差しで給紙するための手差しトレイ85を開倒することができ、給紙カセット84或いは手差しトレイ85から給送される記録媒体83を取り込み、印字機構部82によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ86に排紙する。
印字機構部82は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド91と従ガイドロッド92とでキャリッジ93を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ93にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係るインクジェットヘッドからなる液滴吐出ヘッド94を、複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ93には液滴吐出ヘッド94に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ95を交換可能に装着している。
インクカートリッジ95は上方に大気と連通する図示しない大気口、下方には液滴吐出ヘッド94へインクを供給する図示しない供給口を、内部にはインクが充填された図示しない多孔質体を有しており、該多孔質体の毛管力により液滴吐出ヘッド94へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。また、記録ヘッドとしてここでは各色の液滴吐出ヘッド94を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
キャリッジ93は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド91に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド92に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ93を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ97で回転駆動される駆動プーリ98と従動プーリ99との間にタイミングベルト100を張装している。タイミングベルト100はキャリッジ93に固定しており、主走査モータ97の正逆回転によりキャリッジ93が往復駆動される。
一方、給紙カセット84にセットした記録媒体83を液滴吐出ヘッド94の下方側に搬送するために、給紙カセット84から記録媒体83を分離給装する給紙ローラ101及びフリクションパッド102と、記録媒体83を案内するガイド部材103と、給紙された記録媒体83を反転させて搬送する搬送ローラ104と、この搬送ローラ104の周面に押し付けられる搬送コロ105及び搬送ローラ104からの記録媒体83の送り出し角度を規定する先端コロ106とを設けている。搬送ローラ104は副走査モータ107によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ93の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ104から送り出された記録媒体83を液滴吐出ヘッド94の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材109を設けている。この印写受け部材109の用紙搬送方向下流側には、記録媒体83を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ111、拍車112を設け、さらに記録媒体83を排紙トレイ86に送り出す排紙ローラ113及び拍車114と、排紙経路を形成するガイド部材115、116とを配設している。
記録時には、キャリッジ93を移動させながら画像信号に応じて液滴吐出ヘッド94を駆動することにより、停止している記録媒体83にインクを吐出して1行分を記録し、記録媒体83を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、記録媒体83の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ記録媒体83を排紙する。
キャリッジ93の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、液滴吐出ヘッド94の吐出不良を回復するための回復装置117を配置している。回復装置117はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ93は印字待機中にはこの回復装置117側に移動されてキャッピング手段で液滴吐出ヘッド94をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で液滴吐出ヘッド94の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。
また、吸引されたインクは、本体下部に設置された図示しない廃インク溜に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
本実施形態の画像形成装置81は、本発明に係る液滴吐出ヘッド94を用いているため、生産性の向上及びコスト低減を実現可能である。
なお、上記実施形態ではインクジェット記録装置としての画像形成装置を説明しているが、これに限定されるものではなく、DNA試料、レジスト、パターン材料などを吐出する画像形成装置にも適用することができる。
10 第一の基板(保護基板)
11 凹部(圧電素子振動空間)
15 接着剤
17 リザーバ部
20 第二の基板(流路形成基板)
21 振動板
22 圧電素子
22a 下電極
22b 圧電体
22c 上電極
23 絶縁膜
24 接続孔
25 配線
26 パッシベーション膜(配線保護膜)
27a 絶縁膜開口部(電極端子部)
27b 絶縁膜開口部(振動板開口領域部分)
27c 絶縁膜開口部(圧電素子上部)
28 電極端子
29 振動板開口領域
29a 振動板貫通部
31 液供給部
32 流路抵抗部
33 圧力発生室
40 ノズル板
41 ノズル孔
50 レジスト
特許第4591019公報 特開2008−062451号公報 特開2009−274226号公報

Claims (3)

  1. 液滴を吐出するノズル孔を有するノズル板と、前記ノズル孔に連通する圧力室及び該圧力室へ液滴を供給する液供給部が形成された流路形成基板と、前記圧力室の少なくとも一面を構成し、前記液供給部と連通供給する貫通部を有する振動板と、前記振動板の前記圧力室を構成する面と反対側の面に設けられ、下電極、圧電体及び上電極からなる圧電素子とを備える液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記流路形成基板上に前記振動板、前記圧電素子及び絶縁膜を形成する第1の工程と、
    前記絶縁膜に、前記圧電素子を構成する電極と配線とを接続するための接続孔を形成する第2の工程と、
    前記接続孔に配線を形成する第3の工程と、
    前記配線を被覆するパッシベーション膜を形成する第4の工程と、
    前記圧電素子の上部領域及び前記配線の端子部領域の前記パッシベーション膜をエッチングする第5の工程と、
    前記圧電素子の上部領域をエッチングする第6の工程と、を有し、
    前記第2の工程、前記第5の工程及び前記第6の工程の少なくともいずれかにおいて、前記振動板の前記貫通部が形成される開口領域のエッチングが行われることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記振動板の開口領域をエッチングする第7の工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記振動板の前記貫通部が、前記第2の工程、前記第5の工程及び前記第6の工程において行われる前記振動板の開口領域のエッチングにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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