JP6111243B2 - 多層反射膜付き基板の製造方法、反射型マスクブランクの製造方法、及び反射型マスクの製造方法 - Google Patents

多層反射膜付き基板の製造方法、反射型マスクブランクの製造方法、及び反射型マスクの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造等に使用されるEUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク及び反射型マスクの製造方法に関する。
近年、半導体産業において、半導体デバイスの微細化に伴い、極紫外(Extreme Ultra Violet:以下、EUVと呼称する)光を用いた露光技術であるEUVリソグラフィーが有望視されている。ここで、EUV光とは、軟X線領域又は真空紫外線領域の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2〜100nm程度の光のことである。このEUVリソグラフィーにおいて用いられるマスクとしては、例えば特許文献1に記載された露光用反射型マスクが提案されている。
特許文献1に記載の反射型マスクは、基板上に露光光を反射する多層反射膜が形成され、該多層反射膜上に露光光を吸収する吸収体膜がパターン状に形成されたものである。露光機(パターン転写装置)に搭載された反射型マスクに入射した光は、吸収体膜のある部分では吸収され、吸収体膜のない部分では多層反射膜により反射される。吸収体膜のない部分で反射された光は、反射光学系を通して半導体基板上に転写される。
特許文献2には、光源から発するEUV光をマスクブランクの所定の被検査領域に照射する工程を含むマスクブランクの欠陥検査方法が記載されている。また、特許文献2には、マスクブランクを構成するマスク基板(超平滑基板)の表面の一部には、微細幅の凹部が集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)等により予め形成されていること、及び凹部を覆うように多層膜を堆積することにより、基準マークが形成されていることが記載されている。
特許文献3には、EUVリソグラフィー用反射型マスクブランク用基板であって、前記基板の成膜面に所定の条件を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク用基板が記載されている。所定の条件とは、(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nmであり、(2)成膜面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らないことである。また、特許文献3には、リソグラフィープロセスにより所定のマークを形成することが記載されている。
特公平7−27198号公報 特開第2010−272553号公報 国際公開第2008/129914号パンフレット
近年、反射型マスク等の転写用マスクに対するパターン位置精度の要求レベルが特に厳しくなってきている。特に、EUVリソグラフィー用反射型マスク(単に「反射型マスク」ともいう。)の場合には、従来技術と比べて非常に微細なパターン形成を目的として用いられるため、パターン位置精度の要求レベルはさらに厳しく、また、反射型マスクを作製するための原版となるEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク(単に「反射型マスクブランク」ともいう。)に許容される欠陥も、さらに厳しくなっている。例えば、反射型マスクブランクの場合、ハーフピッチ32nm以下の半導体デバイスを作製するためのリソグラフィー技術の場合には、大きさが球相当直径で約30nm程度以上の欠陥が存在しないことが要求されている。
しかしながら、球相当直径で30nmという欠陥が全く存在しない反射型マスクブランクを製造することは、極めて難しい。そこで、反射型マスクブランクの欠陥を修正する方法が提案されている。欠陥の修正方法として、レーザー光又は電子ビームを局所的に照射する方法が提案されている。また、反射型マスクブランクの欠陥の位置を検出し、反射型マスクの製造の際、欠陥が吸収体膜パターンの存在する位置に配置するようにパターン補正を行う欠陥緩和技術も提案されている。
反射型マスクブランクの欠陥を修正するため、又は、パターン補正を行うためには、欠陥の位置を正確に把握する必要がある。そのために、欠陥位置の測定のために、反射型マスクブランク又は反射型マスクブランクを製造するための多層反射膜付き基板には、欠陥位置の基準となる基準マークが配置されることがある。基準マークの具体例を図6(a)及び(b)に示す。例えば、図6(a)に示す基準マークは、大きさが数μm×数μm(例えば、5μm×5μm)のファインマーク82と、ファインマーク82の外側に配置され、ファインマーク82の位置を検出するための補助マーク84(大きさが数μm×数十μm、例えば、1μm×200μm)からなる。このような基準マークは、例えば、反射型マスクブランク等の多層反射膜を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより形成することができる。
例えば、反射型マスクブランク又は多層反射膜付き基板の多層反射膜を、集束イオンビームで加工して基準マークを形成する場合、多層反射膜の全層を加工するとなると、1箇所の加工に約1時間を要する。例えば、一つの反射型マスクブランク等に基準マークを3箇所形成する場合には、基準マークの形成に3時間を要することになる。
一方、加工時間を短縮するため、多層反射膜を全層加工せず、半分程度加工して基準マークを形成すると、一つの反射型マスクブランク等への3箇所の基準マークの形成時間は、半分の1.5時間に短縮できる。しかしながら、この場合には、反射型マスクブランクの基準マークを欠陥検査光又は電子ビームで検出する際に、十分にコントラストがとれず、欠陥の位置精度の保証ができないという問題が発生する。
本発明は、このような状況下になされたものであり、多層反射膜付き基板及び反射型マスクブランクに基準マークを形成する場合に、欠陥検査光及び電子ビームによる基準マーク検出のための十分なコントラストが得られる基準マークを、短時間で形成することのできる、多層反射膜付き基板及び反射型マスクブランクの製造方法を得ることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。本発明は、下記の構成1乃至8であることを特徴とするEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板(単に、「多層反射膜付き基板」ともいう。)の製造方法である。
(構成1)
本発明の構成1は、基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜が形成された多層反射膜付き基板の製造方法であって、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域が設けられるように多層反射膜を形成する多層反射膜形成工程と、多層反射膜の少なくとも一部を除去することにより、前記膜厚傾斜領域に前記多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークを形成する基準マーク形成工程と、を有することを特徴とする、EUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板の製造方法である。
本発明の多層反射膜付き基板の主表面の周縁部には膜厚傾斜領域が設けられている。膜厚傾斜領域では、多層反射膜の膜厚が、基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる。多層反射膜の膜厚が小さい膜厚傾斜領域に基準マークを形成することにより、基準マークの形成時間を短くすることができる。また、形成された基準マークの断面形状は垂直で良好となり、アライメント精度も良好となる。
(構成2)
本発明の構成2は、前記基準マーク形成工程において、前記多層反射膜の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより基準マークを形成することを特徴とする、構成1に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。エッチング又は集束イオンビームを用いるならば、所定の形状の基準マークの形成のために、確実に多層反射膜を除去することができる。
(構成3)
本発明の構成3は、前記多層反射膜形成工程において、前記周縁部に離間して遮蔽部材を設け、前記基板の主表面の法線に対して斜めに前記高屈折率層と前記低屈折率層とが堆積するように、スパッタリング法により成膜することにより形成することを特徴とする、構成1又は2に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。遮蔽部材を設けることにより、スパッタ粒子が基板の周縁部に堆積することが妨げられる。そのため、周縁部に離間して遮蔽部材を設けることにより、多層反射膜の膜厚傾斜領域を簡単に確実に形成することができる。
(構成4)
本発明の構成4は、前記多層反射膜が、イオンビームスパッタリング法により成膜することを特徴とする、構成1乃至3の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。イオンビームスパッタリング法により、所定の膜厚の高屈折率層及び低屈折率層を再現性良く周期的に形成することができる。
(構成5)
本発明の構成5は、前記基板の主表面の法線に対して、前記低屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子の入射角度が、前記高屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子の入射角度より大きくなるように成膜することを特徴とする、構成4に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。上述の構成による製造方法を用いるならば、低屈折率材料の高屈折率層への拡散が起こることを抑制することができ、金属拡散層の形成を抑えることができる。したがって、金属拡散層の形成による多層反射膜の反射率の低下を抑制することができる。また、このような方法で作られた多層反射膜を用いることにより、基準マーク形成時の集束イオンビーム又はエッチングによる加工速度を向上させることができる。多層反射膜の膜厚傾斜領域において、集束イオンビーム又はフッ素系ガスのエッチャントによるエッチングにおいて、エッチングレートが速い低屈折率材料である金属又は合金、又はそれらの化合物の割合が大きくなるからである。
(構成6)
本発明の構成6は、前記多層反射膜がモリブデン(Mo)膜とケイ素(Si)膜とを交互に積層させた周期積層膜であって、前記基板の主表面の法線に対して、前記Mo膜の成膜のためのスパッタ粒子の入射角度が、前記Si膜の成膜のためのスパッタ粒子の入射角度より大きくなるように成膜することを特徴とする、構成4に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。シリコン(Si)とモリブデン(Mo)の薄膜を交互に積層した周期積層膜は、波長12〜14nm程度の軟X線領域であるEUV光を反射するための多層反射膜12として、好適に用いることができる。
(構成7)
本発明の構成7は、前記多層反射膜上に保護膜を形成する保護膜形成工程を有することを特徴とする、構成1乃至6の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。多層反射膜上に保護膜を設けることにより、吸収体膜のパターン形成時だけでなく、パターン修正時の多層反射膜へのダメージが防止されるため、多層反射膜の反射率を高い値に維持することが可能となる。
(構成8)
本発明の構成8は、前記保護膜の材料が、ルテニウム(Ru)を含む材料であることを特徴とする、構成7記載の多層反射膜付き基板の製造方法である。保護膜の材料が、ルテニウム(Ru)を含む材料であることにより、多層反射膜の反射率を高い値に維持することがより可能となる。
本発明は、下記の構成9乃至14であることを特徴とする反射型マスクブランクの製造方法である。
(構成9)
本発明の構成9は、構成1乃至8の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法により得られた多層反射膜付き基板の前記多層反射膜上に、吸収体膜を形成する吸収体膜形成工程を有することを特徴とする、反射型マスクブランクの製造方法である。吸収体膜を備えるEUVリソグラフィー用反射型マスクブランクを用いることにより、吸収体膜パターンを有するEUVリソグラフィー用反射型マスクを得ることができる。なお、本発明のEUVリソグラフィー用反射型マスクブランクは、吸収体膜の上に、吸収体膜をパターニングするためのレジスト膜等の薄膜を、さらに有することができる。
(構成10)
本発明の構成10は、前記吸収体膜形成工程において、前記膜厚傾斜領域を覆わないように吸収体膜を形成することを特徴とする、構成9記載の反射型マスクブランクの製造方法である。膜厚傾斜領域に基準マークが形成されている場合に、膜厚傾斜領域を覆わないように吸収体膜を形成することにより、欠陥検査光及び電子ビームによる基準マーク検出の際のコントラストを、多層反射膜付き基板と同じ高い状態に維持することができる。
(構成11)
本発明の構成11は、基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜が形成された反射型マスクブランクの製造方法であって、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域が設けられるように多層反射膜を形成する多層反射膜形成工程と、多層反射膜付き基板の前記多層反射膜上に、吸収体膜を形成する吸収体膜形成工程と、多層反射膜の少なくとも一部を除去することにより、前記膜厚傾斜領域に前記多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークを形成する基準マーク形成工程と、を有することを特徴とする、反射型マスクブランクの製造方法である。本発明の反射型マスクブランクでは、多層反射膜の膜厚が小さい膜厚傾斜領域に基準マークを形成することにより、基準マークの形成時間を短くすることができる。また、形成された基準マークの断面形状は垂直で良好となり、アライメント精度も良好となる。
(構成12)
本発明の構成12は、前記基準マーク形成工程において、前記多層反射膜の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより基準マークを形成することを特徴とする、構成11記載の反射型マスクブランクの製造方法である。エッチング又は集束イオンビームを用いるならば、所定の形状の基準マークの形成のために、多層反射膜と、場合によりその上に形成された吸収体膜とを確実に除去することができる。
(構成13)
本発明の構成13は、基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜が形成された反射型マスクブランクの製造方法であって、前記基板の主表面上に、多層反射膜を形成して多層反射膜付き基板を準備する多層反射膜付き基板準備工程と、前記多層反射膜上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域が設けられるように吸収体膜を形成する吸収体膜形成工程と、前記吸収体膜の少なくとも一部を除去することにより、前記膜厚傾斜領域に前記反射型マスクブランク表面の欠陥情報、又は前記多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークを形成する基準マーク形成工程と、を有することを特徴とする、反射型マスクブランクの製造方法である。本発明の反射型マスクブランクでは、吸収体膜の膜厚が小さい膜厚傾斜領域に基準マークを形成することにより、基準マークの形成時間を短くすることができる。また、形成された基準マークの断面形状は垂直で良好となり、アライメント精度が良好となる。
(構成14)
本発明の構成14は、前記基準マーク形成工程において、前記吸収体膜の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより基準マークを形成することを特徴とする、構成13記載の反射型マスクブランクの製造方法である。エッチング又は集束イオンビームを用いるならば、所定の形状の基準マークの形成のために、吸収体膜と、場合によりその下に形成された保護膜及び多層反射膜とを確実に除去することができる。
(構成15)
本発明の構成15は、構成9乃至14の何れか一に記載の製造方法で製造された反射型マスクブランクの前記吸収体膜をパターニングするパターニング形成工程を有することを特徴とする、反射型マスクの製造方法である。本発明の反射型マスクは、反射型マスクブランクの欠陥を、吸収体膜パターンの下に隠すことができるため、この反射型マスクを用いた半導体基板への露光投影の際に、欠陥に起因する悪影響を防止することができる。
本発明により、多層反射膜付き基板及び反射型マスクブランクに基準マークを形成する場合に、欠陥検査光及び電子ビームによる基準マーク検出のための十分なコントラストが得られる基準マークを、短時間で形成することのできる、多層反射膜付き基板及び反射型マスクブランクの製造方法を得ることができる。
図1は、反射型マスクブランクの構成の一例を示す断面模式図である。 図2は、反射型マスクの構成の一例を示す断面模式図である。 図3は、反射型マスクブランクから反射型マスクを製造するまでの過程の一例を示す断面模式図である。 図4は、反射型マスクを搭載したパターン転写装置の概略構成を示す模式図である。 図5は、本発明に用いることのできるガラス基板を示す模式図である。 図6は、本発明に用いることのできる基準マークを例示する模式図である。 図7は、本発明の反射型マスクブランクの模式図であって、基準マークを三つ有する反射型マスクブランクの模式図である。 図8は、本発明の反射型マスクブランクの模式図であって、基準マークを三つ有する反射型マスクブランクの模式図である。 図9は、本発明の反射型マスクブランクの模式図であって、基準マークを三つ有する反射型マスクブランクの模式図である。 図10は、本発明の反射型マスクブランクの周縁部の断面模式図である。 図11は、遮蔽部材を設けたスパッタリング法により、膜厚傾斜領域を有する多層反射膜を形成することを説明するための説明図である。 図12は、イオンビームスパッタリング法による成膜装置の概念図である。
本発明は、基板11の主表面71上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜12が形成されたEUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板の製造方法である。本発明の製造方法では、多層反射膜付き基板の多層反射膜12に膜厚傾斜領域90が設けられ、多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マーク80を、膜厚傾斜領域90に形成することに特徴がある。
多層反射膜付き基板表面の欠陥情報は、例えば、検査光源の波長として266nmのUVレーザー又は193nmのArFエキシマレーザーのレーザー光を多層反射膜表面に照射し、その反射光から異物を検出する検査方法、及びマスクパターン露光に用いる波長と同じ波長のEUV光を用いて欠陥を検出する同波長(at wavelength)欠陥検査法などが挙げられる。欠陥検査では、多層反射膜付き基板表面に形成された基準マーク80を利用することにより、多層反射膜付き基板の欠陥の位置情報を正確に把握し、記憶することができる。
上述の欠陥検査を行う場合には、吸収体膜パターン22を形成する際に、吸収体膜パターン22の形成位置を規定するための吸収体パターンマスクと、上述の多層反射膜付き基板を用いた反射型マスクブランク1との相対位置を、記憶した欠陥位置情報に基づいて決定することができる。このときに、吸収体膜パターン22が反射型マスクブランク1上の欠陥を覆い隠すように、吸収体パターンマスクの位置決めをすることが可能である。決定した相対位置に基づいて、マスクブランク1上に吸収体膜パターン22を形成することができる。このようにして吸収体膜パターン22を形成した反射型マスク2は、欠陥が吸収体膜パターン22の下に隠れていることになる。そのため、この反射型マスク2を用いた半導体基板への露光投影の際に、欠陥に起因する悪影響を防止することができる。
図1は本発明の反射型マスクブランク1の一例の断面模式図、図2は本発明により得られる反射型マスク2の一例の断面模式図である。また、図3は本発明の反射型マスク2の製造方法にかかる概略工程の一例を示す断面模式図である。本発明の多層反射膜付き基板及び反射型マスクブランク1では、ガラス基板11上に、EUV光31を反射する多層反射膜12が形成される。なお、本発明でいうEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板とは、ガラス基板11上に、EUV光31を反射する多層反射膜12が形成されたものである。また、本発明でいうEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板は、ガラス基板11上に、EUV光31を反射する多層反射膜12と、さらに、多層反射膜12上に保護膜13(キャッピング層)とが形成されたものも含む。保護膜13を形成することにより、吸収体膜パターン22形成時に多層反射膜12を保護することができる。また、本発明のEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板は、エッチングプロセスを有するリソグラフィープロセスにより基準マーク80を多層反射膜12及び/又は保護膜13に形成する場合には、多層反射膜12又は保護膜13上にレジスト膜19が形成されたものも含む。
本発明の反射型マスク2の製造方法に用いる反射型マスクブランク1の例は、図1に示すように構成されている。すなわち、図1の例は、ガラス基板11上に、順に、EUV領域を含む短波長域の露光光を反射する多層反射膜12、吸収体膜パターン22形成時及び吸収体膜パターン22修正時に多層反射膜12を保護する保護膜13、及びEUV領域を含む短波長域の露光光を吸収する吸収体膜16を有する。図1に示す例では、吸収体膜16は、下層を、EUV領域を含む短波長域の露光光吸収体層14とし、上層を、吸収体膜パターン22の検査に使用する検査光に対する低反射層15とした二層構造で構成された反射型マスクブランク1である。
また、図2に示すように、本発明により得られる反射型マスク2は、上記のような反射型マスクブランク1における吸収体膜16(すなわち低反射層15及び露光光吸収体層14)がパターン状に形成されたものである。なお、上記のような積層構成の吸収体膜16を備える反射型マスク2において、マスク表面の吸収体膜16を、露光光を吸収する層と、マスクパターン検査波長に対して反射率の小さい層とにそれぞれ機能を分離して積層構成することにより、マスクパターン検査時のコントラストを十分得ることができる。
本発明により得られる反射型マスク2は、従来のフォトリソグラフィー法による転写限界を上回る、より微細なパターンの転写を可能とするため、EUV光の領域を含む短波長域の光を使用するリソグラフィーに用いられ、EUV露光光用の反射型マスク2として使用することができるものである。
本発明のEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板に用いる基板11は、良好な平滑性及び平坦度が得られることから、ガラス基板11を好ましく用いることができる。具体的には、基板11の材料として、合成石英ガラス、及び低熱膨張の特性を有するSiO−TiO系ガラス(2元系(SiO−TiO)及び3元系(SiO−TiO−SnO等))、例えばSiO−Al−LiO系の結晶化ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスなどを挙げることができる。
ガラス基板11は0.2nmRms以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることが高反射率及び転写精度を得るために好ましい。なお、本発明において平滑性を示す単位Rmsは、二乗平均平方根粗さであり、原子間力顕微鏡で測定することができる。また、本発明における平坦度は、TIR(total indicated reading)で示される表面の反り(変形量)を示す値である。これは、ガラス基板11の表面を元に最小二乗法で定められる平面を焦平面としたとき、この焦平面より上にあるガラス基板11の表面の最も高い位置と、焦平面より下にある最も低い位置の高低差の絶対値である。平滑性は10μm角エリアでの平滑性、平坦度は142mm角エリアでの平坦度で示している。
なお、ガラス基板11の「主表面71」とは、図5に例示するように、ガラス基板11周縁部(側面72及び面取面73)を除く表面のことをいう。すなわち、ガラス基板11の「主表面71」とは、図5において、対向する2つの「主表面71」として示される表面をいう。
本発明は、基板11の主表面71上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜12が形成されたEUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板の製造方法である。
ガラス基板11の主表面71上に形成される多層反射膜12は、EUV領域を含む短波長域の露光光を反射する材質で構成される。多層反射膜12は、EUV光などの短波長域の光に対する反射率が極めて高い材質で構成することが、反射型マスク2として使用する際のコントラストを高められるので特に好ましい。高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜12は、EUV光などの短波長域の光に対する反射率が極めて高く、反射型マスク2として使用する際のコントラストを高めることができるため、多層反射膜12として好適に用いることができる。
多層反射膜12を構成する低屈折率層の材料として、Mo、Nb、Ru及びRhからなる群から選択される少なくとも一つの材料を用いることが好ましい。また、多層反射膜12を構成する高屈折率層の材料として、Si及びSi化合物からなる群から選択される少なくとも一つの材料を用いることが好ましい。本発明の多層反射膜付き基板の製造方法では、低屈折率層がモリブデン(Mo)であって、高屈折率層がケイ素(Si)であることが好ましい。シリコン(Si)とモリブデン(Mo)との薄膜を交互に積層した周期積層膜は、波長12〜14nm程度の軟X線領域であるEUV光を反射するための多層反射膜12として、好適に用いることができる。通常は、高屈折率層及び低屈折率層の薄膜(数nm程度の厚さ)を40〜60周期(層数)繰り返して積層し多層反射膜12とする。
EUV光の領域で使用されるその他の多層反射膜の例としては、Ru/Si周期多層反射膜、Mo/Be周期多層反射膜、Mo化合物/Si化合物周期多層反射膜、Si/Nb周期多層反射膜、Si/Mo/Ru周期多層反射膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層反射膜、Si/Ru/Mo/Ru周期多層反射膜などが挙げられる。
この多層反射膜12の成膜は、例えばイオンビームスパッタリング法及びマグネトロンスパッタリング法などを用いて行う。特に、本発明の多層反射膜付き基板の製造方法では、多層反射膜12を、イオンビームスパッタリング法により成膜することが好ましい。イオンビームスパッタリング法により、所定の膜厚の高屈折率層及び低屈折率層を再現性良く周期的に形成することができる。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法では、基板11の主表面71の法線に対して、低屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度が、高屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度より大きくなるように成膜することが好ましい。より具体的には、Mo膜の成膜のためのスパッタ粒子(Mo粒子)の入射角度66の入射角度が、Si膜の成膜のためのスパッタ粒子(Si粒子)の入射角度より大きくなるように成膜することが好ましい。
図12に、イオンビームスパッタリング法による成膜装置の概念図を示す。図12に、イオンビームスパッタリング法の際の、基板11の主表面71の法線に対するスパッタ粒子66の入射角度αを示す。イオンビームスパッタリング法の場合、入射角度αは、イオンビーム64がターゲット62に入射することにより発生するスパッタ粒子66が、基板11へ入射するときの基板11の主表面71の法線に対する角度である。低屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度αを、高屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度αより大きくすると、低屈折率材料の飛散粒子の運動エネルギーが基板11の表面に対する垂直方向の成分と、基板11に対して平行方向の成分に分散される。そのため、低屈折率材料の飛散粒子が高屈折率層に被着するときの衝突エネルギーを小さくすることができる。これにより、低屈折率材料の高屈折率層への拡散が起こることを抑制することができ、金属拡散層の形成を抑えることができる。このため、拡散防止層を設けずに多層反射膜12の構成材料のみで高い反射率を有する多層反射膜12を得ることができる。また、このような方法で作られた多層反射膜12を用いることにより、基準マーク80形成時の集束イオンビーム64又はエッチングによる加工速度を向上させることができる。多層反射膜の膜厚傾斜領域において、集束イオンビーム又はフッ素系ガスのエッチャントによるエッチングにおいて、エッチングレートが速い低屈折率材料である金属又は合金、又はそれらの化合物の割合が大きくなるからである。
Mo等の低屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度αは、40度以上90度未満であることが好ましい。また、Si等の高屈折率層の成膜のためのスパッタ粒子66の入射角度αは、5度以上60度以下であることが好ましい。上記入射角度を用いて多層反射膜12を成膜することにより、基準マーク80形成時の集束イオンビーム64又はエッチングによる加工速度をさらに向上させることができる。
本発明の反射型マスク2の製造方法は、基板11の主表面71上に、主表面71の周縁部において基板11の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域90が設けられるように多層反射膜12を形成する多層反射膜形成工程を有する。
図7に、基準マーク80を三つ有する本発明の反射型マスクブランク1の一例を示す。なお、基準マーク80の個数は特に限定されない。基準マーク80については、最低3つ(3箇所)必要であるが、3つ以上であっても構わない。図7に示すように、基板11の主表面71の周縁部には、膜厚傾斜領域90が設けられている。図10に、本発明の反射型マスクブランク1の周縁部の断面模式図を示す。図10に示すように、膜厚傾斜領域90では、基板11の内側から外側に向かって多層反射膜12の膜厚が小さくなる。多層反射膜12の膜厚が小さい膜厚傾斜領域90に基準マーク80を形成することにより、基準マーク80の形成時間を短くすることができる。なお、多層反射膜付き基板の場合も、反射型マスクブランク1と同様に、膜厚傾斜領域90を有することができる。
反射型マスク2の吸収体膜パターン22に影響を及ぼさないために、膜厚傾斜領域90は、例えば、基板11の大きさが152mm×152mmの場合、基板11の側面72から5mm幅の領域、すなわち142mm×142mmの領域よりも外側とすることが好ましい。この場合には、図7に示す傾斜領域の幅Dslopeは、5mmである。また、基板11の大きさが上述のように152mm×152mmの場合、膜厚傾斜領域90は、より好ましくは、基板11の側面72から1mm幅の領域を除いた142mm×142mmの大きさから、150mm×150mmまでの大きさを有する領域であることができ、さらに好ましくは、142mm×142mmの大きさから、148mm×148mmまでの大きさを有する領域であることができる。
また、膜厚傾斜領域90は、図8に示すように、基板11のコーナー部74の四角形の領域のみに形成することができる。このコーナー部74の四角形の領域の中に、基準マーク80を配置することができる。膜厚傾斜領域90は、例えば、基板11の大きさが152mm×152mmの場合、基板11のコーナー部74の四角形の領域の大きさを9mm×9mmの領域とすることができる。図8に示す場合の傾斜領域の幅Dslopeは、コーナー部74の四角形の一辺の長さ(例えば9mm)である。
さらに、膜厚傾斜領域90は、図9に示すように、基板11のコーナー部74の四角形の領域を、他の部分より大きく形成することができる。この場合も、このコーナー部74の四角形の領域の中に、基準マーク80を配置することができる。膜厚傾斜領域90は、例えば、基板11の大きさが152mm×152mmの場合、基板11の側面72から5mm幅の領域、すなわち142mm×142mmの領域よりも外側、及び基板11のコーナー部74の9mm×9mmの領域とすることもできる。図9に示す場合の傾斜領域の幅Dslopeは、コーナー部74の四角形の一辺の長さ(例えば9mm)である。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法は、多層反射膜形成工程において、周縁部に離間して遮蔽部材68を設け、基板11の主表面71の法線に対して斜めに高屈折率層と低屈折率層とが堆積するように、スパッタリング法により成膜することにより形成することが好ましい。
図11に、周縁部に離間して遮蔽部材68を設けたスパッタリング法により多層反射膜を形成する様子を例示する。遮蔽部材68を設けることにより、スパッタ粒子66が基板11の周縁部に堆積することが妨げられる。そのため、スパッタ粒子66が基板11の主表面71の法線に対して斜めに入射して堆積する。その結果、主表面71の周縁部において基板11の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚分布を有するように、多層反射膜12(高屈折率層及び低屈折率層)の材料が堆積するようになる。このように、周縁部に離間して遮蔽部材68を設けることにより、多層反射膜12の膜厚傾斜領域90を簡単に確実に形成することができる。遮蔽部材68を設けることで、通常の多層反射膜12の形成方法と同様のプロセスにより、膜厚傾斜領域90を形成することができる。
図11に示すような遮蔽部材68を設けたスパッタリング法では、基板11の主表面71と遮蔽部材68との距離h、遮蔽部材68による遮蔽長さL、基板11の主表面71の法線に対する多層反射膜12材料(高屈折率層及び低屈折率層の材料)のスパッタ粒子の入射角度αを調節することにより、膜厚傾斜領域90における多層反射膜12の膜厚及び傾斜角度を制御することができる。成膜の際には、回転ステージ63に基板11を載置することにより、基板11を回転させることができる。そのため、四角形の基板11のすべての辺の膜厚傾斜領域90において、基板11の回転に応じて、所定の入射角度αでの成膜を行うことができる。
図11に示すような遮蔽部材68を設けたスパッタリング法では、膜厚傾斜領域90での膜厚を所定の値とするために、基板11の主表面71の法線に対する多層反射膜12材料(高屈折率層及び低屈折率層の材料)のスパッタ粒子の入射角度αは、5度以上90度未満とすることが好ましく、10度以上80度以下、15度以上70度以下、20度以上60度以下とすることがより好ましい。基板11の主表面71と遮蔽部材68との距離hは、0.1mm〜1.0mmであることが好ましく、0.2mm〜0.6mmであることがより好ましい。また、遮蔽部材68による遮蔽長さLは、0.5mm〜4.0mmであることが好ましく、1.0mm〜2.0mmであることがより好ましい。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法は、多層反射膜12の少なくとも一部を除去することにより、膜厚傾斜領域90に多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マーク80を形成する基準マーク形成工程を有する。
上述のように膜厚傾斜領域90の多層反射膜12の膜厚は薄いため、膜厚傾斜領域90への基準マーク80の形成は短時間で行うことができる。また、膜厚が薄い膜厚傾斜領域90に基準マーク80を形成するため、形成された基準マークの断面形状は垂直で良好となり、アライメント精度も良好となる。基準マーク80は、エッチングプロセスを有するリソグラフィープロセス、集束イオンビーム照射、レーザー光照射、ダイヤモンド針等を走査しての加工痕、微小圧子によるインデンション、及びインプリント法による型押しなどの方法で形成することができる。それらの中でもエッチングプロセスを有するリソグラフィープロセス、集束イオンビーム照射により基準マーク80を形成する場合、加工時間短縮効果が顕著となる。また、基準マーク80のコントラスト向上の観点から、多層反射膜12の全層を集束イオンビーム64又はエッチングプロセスを有するリソグラフィープロセスにより所定の形状に除去して、基準マーク80を形成することが好ましい。しかしながら、多層反射膜12の全層を加工してなくても十分にコントラストがとれる場合には、必ずしも多層反射膜12の全層を除去しなくても良い。また、本発明の多層反射膜付き基板の製造方法では、膜厚傾斜領域90に基準マーク80を形成し、さらに、膜厚傾斜領域90よりも内側の領域にさらなる基準マーク80を形成することもできる。
基準マーク80の形状は、例えば、図6(a)及び(b)に示すような形状とすることができる。例えば、図6(a)に示す基準マーク80は、ファインマーク82と、二つの補助マーク84からなり、ファインマーク82は5μm×5μmの正方形、二つの補助マーク84は1μm×200μmの長方形とすることができる。一般に、ファインマーク82は、欠陥位置の基準となる位置(基準点)を決定するためのものであり、補助マーク84は、欠陥検査光又は電子ビームによりファインマーク82のおおよその位置を特定するためのものである。ファインマーク82の形状は点対称の形状であって、且つ、欠陥検査光又は電子ビームの走査方向に対して0.2μm以上10μm以下の幅の部分を有する形状とすることが好ましい。ファインマーク82は図6(a)のような正方形に限らず、正方形の角部が丸みを帯びた形状、八角形又は十字形状等であってもよい。また、補助マーク84は、ファインマーク82の周囲に、欠陥検査光又は電子ビームの走査方向に沿って配置されていることが好ましい。補助マーク84の形状は、欠陥検査光又は電子ビームの走査方向に対して垂直な長辺と平行な短辺を有する矩形状であることが好ましい。補助マーク84が、欠陥検査光又は電子ビームの走査方向に対して垂直な長辺と平行な短辺を有する矩形状であることにより、欠陥検査装置又は電子線描画機の走査により補助マーク84を確実に検出できるため、ファインマーク82の位置を容易に特定することができる。
なお、図6(a)の基準マークを用いて、欠陥位置の基準となる基準点は次のようにして決定することができる。上記補助マーク84上を欠陥検査光又は電子ビームによってX方向及びY方向に走査し、これら補助マーク84を検出することにより、ファインマーク82の位置を大まかに特定することができる。そして、位置が特定された上記ファインマーク82上を欠陥検査光又は電子ビームによってX方向及びY方向に走査後、上記補助マークの走査により検出されたファインマーク82上の交点P(通常、ファインマーク82の略中心)をもって基準点を決定することができる。
基準マーク80を形成する位置(中心位置)は、多層反射膜12の中央部分の膜厚の1/3〜1/2の膜厚となるような膜厚傾斜領域90に配置することが好ましい。例えば、傾斜領域の幅Dslopeが5mmの場合には、基準マーク80を形成する位置(中心位置)を、基板11の側面72から1.5mm〜4.0mmの位置とすることが好ましい。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法は、基準マーク形成工程において、多層反射膜12の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビーム64によって除去することにより基準マーク80を形成することが好ましい。エッチング又は集束イオンビーム64を用いるならば、所定の形状の基準マーク80の形成のために、確実に多層反射膜12を除去することができる。
上述のようにして形成した基準マーク80を欠陥検査に利用することにより、多層反射膜付き基板の欠陥の位置情報を正確に把握し、記憶することができる。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法は、多層反射膜12上に保護膜13を形成する保護膜13形成工程を有することが好ましい。
図1に示す反射型マスクブランク1の例では、多層反射膜12と吸収体膜16との間に保護膜13を形成している。保護膜13を設けることにより、吸収体膜16のパターン形成時だけでなく、パターン修正時の多層反射膜12へのダメージが防止されるため、多層反射膜12を高反射に維持することが可能となるので好ましい。
保護膜13の形成は、多層反射膜12成膜後、基準マーク80形成前にすることができ、又は基準マーク80形成後にすることができる。基準マーク80形成後の洗浄によって多層反射膜12の反射率低下を防止する観点から、保護膜13の形成は基準マーク80の形成前、つまり、多層反射膜12上に保護膜13が形成された多層反射膜付き基板に対して、基準マーク80を形成することが好ましい。
保護膜13は、イオンビームスパッタリング法及びマグネトロンスパッタリング法等の成膜方法を用いて形成することができる。上述の多層反射膜12の形成と同様に、保護膜13の形成も、基板11の主表面71の法線に対して斜めに保護膜13の材料が堆積するように形成することが好ましい。すなわち、保護膜13の膜厚は、多層反射膜と同様の傾向の膜厚分布とすることが好ましい。保護膜13の形成では、上述の遮蔽部材68を設けて成膜することができ、また、遮蔽部材68を設けずに成膜することもできる。保護膜13の膜厚を薄くすることができる点から、遮蔽部材68を設けて保護膜13を形成することが好ましい。
本発明の多層反射膜付き基板の製造方法では、保護膜13の材料が、ルテニウム(Ru)を含む材料であることが好ましい。
保護膜13の材料は、Ru、RuとNb、Zr、Y、B、Ti、La又はMoとの合金、SiとRu、Rh、Cr又はBとの合金、Si、Zr、Nb、La、B及びTa等の材料を使用することができる。これらの材料の中でも、反射率特性の観点から、ルテニウム(Ru)を含む材料、具体的には、Ru、又はRuと、Nb、Zr、Y、B、Ti、La及び/又はMoとの合金を材料とする保護膜13を形成することが好ましい。
本発明の多層反射膜付き基板は、ガラス基板11の多層反射膜12が設けられた主表面71に対して反対側の主表面71(「裏面」という。)に導電膜18を形成することができる。多層反射膜付き基板が裏面に導電膜18を有することにより、パターン転写装置50に反射型マスク2をセットする際の、静電チャックの性能を向上することができる。導電膜18の材料としては、静電チャックが適性に動作できれば何でもよい。例えば、クロム(Cr)及びタンタル(Ta)等の金属及び合金、又は上記金属及び合金の酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化炭化物、酸化窒化炭化物等を使用することができる。それらの中でも、TaBN及び/又はTaNを用いることが好ましく、TaBN/Ta又はTaN/Taを用いることがさらに好ましい。導電膜18は、単層であることができ、また、複数層及び組成傾斜膜であってもよい。
静電チャックが適性に動作するために、導電膜18のシート抵抗は好ましくは200Ω/□以下、より好ましくは100Ω/□以下、さらに好ましくは75Ω/□以下、特に好ましくは50Ω/□以下であることができる。導電膜18の組成及び膜厚を調整することにより、適切なシート抵抗の導電膜18を得ることができる。
次に、本発明の反射型マスクブランク1の製造方法について説明する。
本発明は、上述の多層反射膜付き基板の製造方法により得られた多層反射膜付き基板の多層反射膜12上に、吸収体膜16を形成する吸収体膜形成工程を有する、反射型マスクブランク1の製造方法である。
図1に、本発明のEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1の一例の断面模式図を示す。図1に示すように、本発明のEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板の多層反射膜12上に、所定の吸収体膜16を備えることにより、EUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1とすることができる。なお、本発明のEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1は、吸収体膜16の上に、吸収体膜16をパターニングするための電子線描画用レジスト膜19等の薄膜を、さらに有することができる。すなわち、本発明のEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1は、本発明のEUVリソグラフィー用多層反射膜付き基板の多層反射膜12上に、所定の吸収体膜16及び電子線描画用レジスト膜19を備えた構造を有することができる。
本発明の反射型マスクブランク1の製造方法は、吸収体膜形成工程において、膜厚傾斜領域90を覆わないように吸収体膜16を形成することが好ましい。膜厚傾斜領域90に基準マーク80が形成されている場合に、吸収体膜16を基準マーク80の上にも成膜すると、基準マーク80の形状が歪む恐れがある。そのため、膜厚傾斜領域90に基準マーク80が形成されている場合に、膜厚傾斜領域90を覆わないように吸収体膜16を形成することにより、多層反射膜付き基板における欠陥検査光及び電子ビームによる基準マーク検出の高コントラストの状態を維持することができる。吸収体膜16が膜厚傾斜領域90を覆わないようにするには、膜厚傾斜領域90に対向する位置に、上述と同様の遮蔽部材を設置して、スパッタリング法により形成することができる。
上述の本発明の反射型マスクブランク1の製造方法では、吸収体膜16を形成する前の多層反射膜12に基準マーク80を形成する場合について述べた。次に述べる本発明の反射型マスクブランク1の製造方法では、基準マーク80の形成を、多層反射膜12の上に吸収体膜16の形成を行った後に行うことができる。
基準マーク80の形成を、多層反射膜12の上、又は保護膜13の上に吸収体膜16の形成を行った後に行う場合には、次の手順によって、所定の基準マーク80を有する反射型マスクブランク1を製造方法することができる。すなわち、上述のように、まず、膜厚傾斜領域90が設けられるように多層反射膜12を形成する(多層反射膜形成工程)。次に、多層反射膜付き基板の多層反射膜12上、又は保護膜13上に、吸収体膜16を形成する(吸収体膜形成工程)。その後に、多層反射膜12の少なくとも一部を除去することにより、膜厚傾斜領域90に多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マーク80を形成する(基準マーク形成工程)。なお、吸収体膜16の形成は、多層反射膜12の膜厚傾斜領域90を除いて行うことができる。すなわち、基板11の周縁部には多層反射膜12の膜厚傾斜領域90のみが形成されている場合には、多層反射膜12をのみを除去することにより、基準マーク80を形成することができる。また、基準マーク80が形成される位置にも吸収体膜16が形成されている場合には、多層反射膜12の少なくとも一部を除去する際に、必然的に吸収体膜16も除去することにより、基準マーク80を形成することができる。
また、基準マーク80の形成を、多層反射膜12の上に吸収体膜16の形成を行った後に行う場合にも、基準マーク形成工程において、多層反射膜12の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビーム64によって除去することにより基準マーク80を形成することが好ましい。
また、次に述べる本発明の反射型マスクブランク1の製造方法によれば、基準マーク80を、多層反射膜12上、又は保護膜13上に形成された吸収体膜16に形成することができる。すなわち、上述のように、まず基板11の主表面上に多層反射膜12を形成して多層反射膜付基板を準備する(多層反射膜付き基板準備工程)。次に、多層反射膜付き基板の多層反射膜12上、又は保護膜13上に、主表面の周縁部において基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域90が設けられるように吸収体膜を形成する(吸収体膜形成工程)。その後に、吸収体膜16の少なくとも一部を除去することにより、膜厚傾斜領域90に反射型マスクブランク表面の欠陥情報、又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マーク80を形成する(基準マーク形成工程)。なお、多層反射膜12は、上述のように、膜厚傾斜領域90が設けられるように形成しても構わない。
また、基準マーク80の形成のために、吸収体膜16のみを除去してもよいし、吸収体膜16、保護膜13及び多層反射膜12を除去してもよい。この場合、多層反射膜12の全層を加工しなくても十分にコントラストがとれる場合には、必ずしも多層反射膜12の全層を除去しなくても良い。
また、基準マーク形成工程において、吸収体膜16の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビーム64によって除去することにより基準マーク80を形成することが好ましい。
上述のようにして形成した基準マーク80を欠陥検査に利用することにより、反射型マスクブランク1及び多層反射膜付き基板の欠陥の位置情報を正確に把握し、記憶することができる。
なお、吸収体膜16を形成した後に基準マーク80を形成する場合、多層反射膜付き基板の段階では基準マーク80が形成されていないので、反射型マスクブランク1における欠陥検査と、基準マーク80を基準にした欠陥の座標管理は以下のようにして行うことができる。
まず、基板11上に多層反射膜12が形成された多層反射膜付き基板に対して、欠陥検査装置により、基板主表面71の中心を基準点として欠陥検査を行い、欠陥検査により検出された欠陥と位置情報とを取得する。次に、多層反射膜12上に保護膜13と吸収体膜16とを形成した後、吸収体膜の所定位置に、基準マーク80を形成して、基準マーク80が形成された反射型マスクブランク1を得る。
次に、基準マーク80を基準にして欠陥検査装置により反射型マスクブランク1の欠陥検査を行う。上述の通り吸収体膜16は多層反射膜12上に形成されているので、この欠陥情報(欠陥マップ)は、上述のように取得した多層反射膜付き基板の欠陥検査も反映されている。したがって、多層反射膜付き基板の欠陥と反射型マスクブランク1の欠陥とが一致している欠陥を元に、多層反射膜付き基板の欠陥情報(欠陥マップ)と、反射型マスクブランク1の欠陥情報(欠陥マップ)とを照合することにより、上記基準マーク80を基準にした多層反射膜付き基板の欠陥情報(欠陥マップ)と、反射型マスクブランクの欠陥情報(欠陥マップ)とを得ることができる。
本発明は、上述の製造方法で製造された反射型マスクブランク1の吸収体膜16をパターニングするパターニング形成工程を有する、反射型マスク2の製造方法である。図2に、本発明の反射型マスク2の構成の一例の断面模式図を示す。図3を参照して本発明の反射型マスク2の製造方法を説明する。
図3(a)は、上述の本発明の製造方法により得られる反射型マスクブランク1の構成の一例を示している。この反射型マスクブランク1は、ガラス基板11上に、多層反射膜12、保護膜13、露光光吸収体層14、及び検査光の低反射層15をこの順に積層して形成される。また、多層反射膜12の傾斜領域には、基準マーク80が形成されている。なお、反射型マスクブランク1は、さらにレジスト膜19を有することができる(図3(b))。
次に、EUV光31の吸収体である露光光吸収体層14及び検査光の低反射層15からなる吸収体膜16を加工して所定の吸収体膜パターン22を形成する。通常は、吸収体膜16の表面に、電子線描画用レジスト膜19を塗布・形成し、レジスト膜付きの反射型マスクブランク1を準備する(図3(b))。次に、電子線描画用レジスト膜19に所定のパターンを描画し、現像を経て、所定のレジストパターン21を形成する(同図(c))。次いで、レジストパターン21をマスクにして吸収体膜16のエッチングを行い、最後にレジストパターン21を除去して、吸収体膜パターン22を有する反射型マスク2を得る(同図(d))。本実施の形態では、吸収体膜16が、EUV光31の吸収体で構成する露光光吸収体層14と、マスクパターンの検査光の吸収体で構成する低反射層15との積層構成からなる。露光光吸収体層14及び低反射層15は、何れもタンタル(Ta)を主成分とする材料からなることができる。この吸収体膜16をエッチングする工程において、同一エッチングガスを使用してドライエッチングしたときに、吸収体膜16を構成する各層のエッチングレート比が0.1〜10の範囲であることが好ましい。これにより、積層構成のタンタル系吸収体膜16のエッチング制御性を改善することができ、そのためパターン線幅及び保護膜13へのダメージの程度等の面内均一性を改善することができる。
本発明では、上記積層構成の吸収体膜16をドライエッチングするときのエッチングガスとしてフッ素(F)を含むガスを用いることが最も好適である。フッ素(F)を含むガスを用いて前記積層構成のタンタル系吸収体膜16をドライエッチングすると、吸収体膜16を構成する各層のエッチングレート比を上記の好ましい範囲となるように制御することができるからである。
フッ素(F)を含むガスとしては、例えば、CF、CHF、C、C、C、C、CH、CHF、C、SF及びF等が挙げられる。このようなフッ素を含むガスを単独で用いても良いが、上記フッ素ガスより選択される2種以上の混合ガス、又は、例えばアルゴン(Ar)等の希ガス及び塩素(Cl)ガス等を混合して用いても良い。
上記吸収体膜16を構成する露光光吸収体層14及び低反射層15の何れか一方が、タンタル(Ta)とホウ素(B)と酸素(O)とを含む材料からなり、他方がタンタル(Ta)とホウ素(B)と窒素(N)とを含む材料からなる場合において、この吸収体膜16を、フッ素を含むガスを用いてドライエッチングすると、吸収体膜16を構成する各層のエッチングレート比が0.15〜5.0の範囲となるように制御することができる。
積層構成のタンタル系吸収体膜16を、例えばフッ素を含有するガスを用いてドライエッチングすることにより、吸収体膜16を構成する各層のエッチングレート比を0.1〜10の範囲とすることによって、吸収体膜16のエッチング制御性を改善することができ、また吸収体膜16をエッチングしたときの下層のダメージを最小限に抑えることができる。
以上のようにして、吸収体膜16をエッチングした後、残存するレジストパターン21を酸素アッシング等の方法で除去する。
なお、吸収体膜16の形成の際には、多層反射膜付き基板又は反射型マスクブランク1の欠陥検査によって記憶した欠陥位置情報に基づいて、吸収体膜パターン22の下に欠陥が隠れるように、吸収体膜パターン22の形成位置を調整することができる。この結果、反射型マスク2を用いた半導体基板への露光投影の際に、欠陥に起因する悪影響を防止することができる。
上述のようにして作製した反射型マスク2を、EUV光31で露光するとマスク表面の吸収体膜16のある部分では吸収され、それ以外の吸収体膜16を除去した部分では露出した保護膜13及び多層反射膜12でEUV光31が反射されることにより(同図(d)参照)、EUV光31を用いるリソグラフィー用の反射型マスク2として使用することができる。
本発明の反射型マスク2の製造方法によって得られた反射型マスク2を用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写することにより、半導体装置を製造することができる。上述の反射型マスク2を用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写することで、高精度のパターンを有する半導体デバイスを製造することができる。
以下、実施例により、本発明の実施の形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1に使用した基板11は、SiO−TiO系のガラス基板11(6インチ角[152.4mm×152.4mm]、厚さが6.3mm)である。このガラス基板11を機械研磨することにより、表面粗さRms(二乗平均平方根粗さ)が0.15nm(測定領域:1μm×1μm、原子間力顕微鏡で測定)の平滑な表面と、0.05μm以下の平坦度とを有するガラス基板11を得た。
次に、基板11の主表面71に、Mo膜/Si膜周期多層反射膜12を成膜することにより、実施例1の多層反射膜付き基板を作製した。
具体的には、上述の基板11の主表面71に、イオンビームスパッタリング法によって、Si膜(4.2nm)とMo膜(2.8nm)とを一周期として、40周期積層することにより、Mo膜/Si膜周期多層反射膜12(合計膜厚280nm)を成膜した。なお、基板11の周縁部に膜厚傾斜領域90を形成するために、図11に示すような遮蔽部材68を設けて、多層反射膜12を成膜した。なお、遮蔽部材68による遮蔽長さLを1.3mm、基板11の主表面71と遮蔽部材68との距離hを0.3mmとしたところ、膜厚傾斜領域90の幅Dslopeは2.5mmとなった。また、Mo膜/Si膜周期多層反射膜11は、基板11の主表面71の法線に対して、Si膜のスパッタ粒子の入射角度が5度、Mo膜のスパッタ粒子の入射角度が65度なるように成膜した。
さらに、Mo膜/Si膜周期多層反射膜12の上に、RuNb(Ru:80原子%、Nb:20原子%)の保護膜13(2.5nm)を成膜して、実施例1の多層反射膜付き基板を得た。
次に、上述の実施例1の多層反射膜付き基板の膜厚傾斜領域90に、図6(a)の形状の基準マーク80を集束イオンビーム64により3個所に形成した。このときの条件は加速電圧50kV、ビーム電流値20pAとした。また、ファインマーク82及び補助マーク84の形成のため、膜厚傾斜領域90の多層反射膜12をガラス基板11の主表面71が露出するまで除去した。なお、ファインマーク82は5μm×5μmの正方形、二つの補助マーク84は1μm×200μmの長方形とした。実施例1の基準マーク80の形成には、1箇所につき、40分を要した。
基準マーク80のファインマーク82に対して欠陥検査光(波長:193nm)及び電子ビームをそれぞれ走査したときに検出される欠陥検査光の反射強度及び電子ビームの反射強度を測定することによりコントラストを求めた。なお、欠陥検査光及び電子ビームのコントラストは、ファインマーク82の底部(ガラス)の欠陥検査光及び電子ビームの強度をImin、多層反射膜部の欠陥検査光及び電子ビームの強度をImaxとし、コントラスト=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)で求めた。
上述のようにコントラストを求めた結果、欠陥検査光のコントラストは、0.53、電子ビームのコントラストは、0.023だった。これらはともに高いコントラストを有しており、欠陥検査光及び電子ビームの走査でファインマーク82が検出可能であった。
(実施例2)
実施例1と同様に、多層反射膜12が膜厚傾斜領域90を有する、多層反射膜付き基板を作製した。
次に、上述の実施例1と同様の多層反射膜付き基板の膜厚傾斜領域90に、図1(a)の形状の基準マーク80を、エッチングを用いたフォトリソグラフィーにより3個所に形成し、実施例2の多層反射膜付き基板を得た。なお、ファインマーク82は5μm×5μmの正方形、二つの補助マーク84は1μm×200μmの長方形とした。また、スピンコート法により形成したフォトリソグラフィーの際のレジスト膜の膜厚は400nmとした。レジストパターン21をマスクにして保護膜13ならびに多層反射膜12を除去する際のエッチング条件は、エッチングガス:CFガス、圧力:50mTorrとした。また、1箇所につき、フォトリソグラフィーによる基準マーク80の形成に要した時間は、5分だった。
実施例1と同様にコントラストを求めた結果、欠陥検査光のコントラストは、0.52、電子ビームのコントラストは、0.023だった。これらはともに高いコントラストを有しており、欠陥検査光及び電子ビームの走査でファインマーク82が検出可能であった。
(比較例1)
多層反射膜12成膜時に遮蔽部材68を設けずに、基板11の主表面71上に多層反射膜12を形成した以外は実施例1と同様に、多層反射膜付き基板を作製した。したがって、比較例1の多層反射膜付き基板は、多層反射膜12の膜厚傾斜領域90を有しなかった。
次に、上述の比較例1の多層反射膜付き基板に、実施例1の基準マーク80の形成位置に、図6(a)の形状の基準マーク80を集束イオンビーム64により3個所に形成した。このときの条件は加速電圧50kV、ビーム電流値20pAとした。また、ファインマーク82及び補助マーク84の形成のため、多層反射膜12をガラス基板11の主表面71が露出するまで除去した。なお、ファインマーク82は5μm×5μmの正方形、二つの補助マーク84は1μm×200μmの長方形とした。また、基準マーク80を形成した位置は、実施例1の基準マーク80と同じ位置とした。比較例1の基準マーク80の形成には、1箇所につき、80分を要した。
実施例1と同様にコントラストを求めた結果、欠陥検査光のコントラストは、0.55、電子ビームのコントラストは、0.023だった。これらはともに高いコントラストを有しており、欠陥検査光及び電子ビームの走査でファインマーク82が検出可能であった。しかしながら、比較例1の基準マーク80の形成は、実施例1と比べて2倍の時間を要した。
なお、基準マーク80の加工時間を短縮するために、多層反射膜12の総膜厚280nmに対して、半分の140nmの深さを集束イオンビーム64で加工して基準マーク80を形成した。この場合には、電子ビームのコントラストは、多層反射膜12をガラス基板11の主表面71が露出するまで除去した上述の比較例1に対して30%低下してしまい、基準マーク80を検出するには不十分であった。
(実施例1、実施例2及び比較例1の反射型マスクブランクの作製)
実施例1、実施例2及び比較例1の多層反射膜付き基板を用いて、多層反射膜12が形成された側と反対側の基板11の主表面71上に、裏面導電膜18をマグネトロンスパッタリングにより形成した。
具体的には、裏面導電膜18としては、ガラス基板11上に、DCマグネトロンスパッタリング法によってCr及びNを含むCrN膜を成膜した。DCマグネトロンスパッタリング法による成膜には、Crターゲットを用い、スパッタガスとしてアルゴン(Ar)ガスと窒素(N)ガスとの混合ガス(Ar:N=90%:10%)を用いた。成膜した導電膜18の組成比は、Crが90原子%、Nが10原子%であり、膜厚は20nmだった。
次に、保護膜13上に吸収体膜16(TaBN膜とTaBNO膜との積層膜)を、保護膜13の上に、マグネトロンスパッタリングにより形成した。
吸収体膜16を形成は、次のようにして行った。まず、Ruからなる保護膜13上に、吸収体膜16下層の露光光吸収体層14として、TaとBとNとを含むTaBN膜を、DCマグネトロンスパッタリング法によって形成した。具体的には、Ta及びBを含むターゲット(Ta:B=80原子%:20原子%)を用いて、キセノン(Xe)ガスと窒素(N)ガスとの混合ガス(Xe:N=90%:10%)を使用して、DCマグネトロンスパッタリング法によって、TaBN膜を成膜した。成膜したTaBN膜の組成比は、Taが80原子%、Bが10原子%、Nが10原子%であり、膜厚は56nmだった。
次に、露光光吸収体層14の上にさらに低反射層15として、Ta、B、N及びOを含むTaBNO膜を、DCマグネトロンスパッタリング法によって形成した。具体的には、Ta及びBを含むターゲット(Ta:B=80原子%:20原子%)を用いて、アルゴン(Ar)ガスと酸素(O)ガスとの混合ガス(Ar:N:O=60%:15%:25%)を使用して、DCマグネトロンスパッタリング法によって、TaBO膜を成膜した。成膜したTaBO膜の組成比は、Taが40原子%、Bが10原子%、Nが10原子%、Oが40原子%であり、膜厚は14nmだった。このようにして、露光光吸収体層14及び低反射層15からなる吸収体膜16を有するEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1を得た。
なお、上記吸収体膜16が上述の膜厚傾斜領域90を覆わないように形成した反射型マスクブランク1と、吸収体膜16が上述の膜厚傾斜領域90を覆うように形成した反射型マスクブランク1をそれぞれ作製し、ファインマーク82における欠陥検査光及び電子ビームのコントラストを測定した。
上述のようにコントラストを求めた結果、実施例1及び実施例2の多層反射膜付き基板を使用して得られた反射型マスクブランク1のコントラストは次のようになった。すなわち、吸収体膜16が膜厚傾斜領域90を覆わないように形成した反射型マスクブランク1の場合には、欠陥検査光、及び電子ビームともに多層反射膜付き基板時の高コントラストの状態を維持した。また、吸収体膜16が膜厚傾斜領域90を覆うように形成した反射型マスクブランク1の場合には、コントラストが数%低下するだけであった。これに対して、比較例1の多層反射膜付き基板を使用して得られた反射型マスクブランク1では、吸収体膜16が膜厚傾斜領域90を覆うように形成した場合で、欠陥検査光、及び電子ビームともにコントラストが30%低下した。
(実施例3)
実施例1と同様に、多層反射膜12が膜厚傾斜領域90を有する、多層反射膜付き基板を作製した。次に、実施例1及び2の反射型マスクブランクの作製方法と同様に、多層反射膜12が形成された側と反対側の基板11の主表面71上に裏面導電膜18を、保護膜13上に吸収体膜16を成膜してEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1を得た。
なお、吸収体膜16は、膜厚傾斜領域90に形成されている多層反射膜12及び保護膜13を覆うように形成した。そして、吸収体膜16の形成の際には、図11に示すような遮蔽部材68を設けて、DCマグネトロンスパッタリング法により形成した。
その結果、多層反射膜12及び吸収体膜16の膜厚傾斜領域90の幅Dslopeは2.5mmとなった。
次に、実施例1で形成した位置と同じ位置に、実施例1と同じ大きさと形状の基準マーク80(ファインマーク82及び補助マーク84)を、集束イオンビーム64により3箇所に形成した。このときの条件は加速電圧50kV、ビーム電流値20pAとした。なお、ファインマーク82及び補助マーク84の形成のため、膜厚傾斜領域90の吸収体膜16を除去し、保護膜13が露出するまで除去した。実施例3の基準マーク80の形成には、1箇所につき、10分を要した。
実施例1と同様にコントラストを求めた結果、欠陥検査光のコントラストは、0.42、電子ビームのコントラストは、0.020だった。これらはともに高いコントラストを有しており、欠陥検査光及び電子ビームの走査でファインマーク82が検出可能であった。
(実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1のEUVリソグラフィー用反射型マスク2の作製)
次に、上述のようにして製造した実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1のEUVリソグラフィー用反射型マスクブランク1を用いて、デザインルールが22nmハーフピッチのDRAM用のパターンを有する実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1のEUV露光用反射型マスク2を以下のように作製した。
まず、上記反射型マスクブランク1上に電子線描画用レジスト膜19(120nm)を形成し、電子線描画と現像により所定のレジストパターン21を形成した。
次に、このレジストパターン21をマスクとして、ICP(Inductively Coupled Plasma)型のドライエッチング装置を用いて、積層構成の吸収体膜16をドライエッチングし、吸収体膜16に転写パターンとなる吸収体膜パターン22を形成した。このとき、エッチングガスとして、CHFガス及びArガスの混合ガスを使用し、CHFガス及びArガスの流量比、ドライエッチング時のガス圧、ICPパワー及びバイアスを適宜調整して吸収体膜16をドライエッチングした。
次に、塩素(Cl)及び酸素(O)の混合ガス(塩素(Cl)及び酸素(O)の混合比(流量比)は8:2)を用いて、反射領域上(吸収体膜パターン22のない部分)のRu保護膜13を吸収体膜パターン22に従ってドライエッチングして除去し、多層反射膜12を露出させ、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の反射型マスク2を得た。
上記マスク検査機を用いて、得られた実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の反射型マスク2の最終確認検査を行った。実施例1、実施例2及び実施例3の反射型マスク2では、デザインルールが22nmハーフピッチのDRAM用のパターンを設計通りに形成できていることが確認できた。また、反射領域におけるEUV光31の反射率は、多層反射膜付き基板で測定した反射率と同じく63.5%であった。これに対して、比較例1の反射型マスク2では、デザインルールが22nmハーフピッチのDRAM用のパターンを設計通りに形成できていなかった。
(実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の反射型マスク2を用いた露光転写)
次に、得られた実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1の反射型マスク2を用いて、図4に示すような、半導体基板34上へのEUV光31によるパターン転写装置50による露光転写を行った。
反射型マスク2を搭載したパターン転写装置50は、レーザープラズマX線源32、縮小光学系33等から概略構成される。縮小光学系33は、X線反射ミラーを用いている。縮小光学系33により、反射型マスク2で反射されたパターンは通常1/4程度に縮小される。なお、露光波長として13〜14nmの波長帯を使用するので、光路が真空中になるように予め設定した。
このような状態で、レーザープラズマX線源32から得られたEUV光31を反射型マスク2に入射し、ここで反射された光を、縮小光学系33を通してシリコンウエハ(レジスト膜付き半導体基板)34上に転写した。
以上のようにして半導体基板上へのパターン転写を行ったところ、実施例1、実施例2及び実施例3の反射型マスク2の精度は22nmデザインルールの要求精度を十分満たすものであった。しかしながら、比較例1の反射型マスク2の精度は22nmデザインルールの要求精度を十分満たすものではなかった。
1 反射型マスクブランク
2 反射型マスク
11 基板(ガラス基板)
12 多層反射膜
13 保護膜
14 露光光吸収体層
15 低反射層
16 吸収体膜
18 導電膜
19 電子線描画用レジスト膜
21 レジストパターン
22 吸収体膜パターン
31 EUV光
32 レーザープラズマX線源
33 縮小光学系
34 シリコンウエハ(レジスト膜付き半導体基板)
50 パターン転写装置
60 イオンビームスパッタリング装置
61 イオンビーム発生装置
62 ターゲット
63 回転ステージ
64 集束イオンビーム
66 スパッタ粒子
68 遮蔽部材
71 主表面
72 側面
73 面取面
74 コーナー部
80 基準マーク
82 ファインマーク
84 補助マーク
90 膜厚傾斜領域
Dslope 膜厚傾斜領域の幅
α スパッタ粒子の入射角

Claims (36)

  1. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜が形成された多層反射膜付き基板の製造方法であって、
    前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域が設けられるように多層反射膜を形成する多層反射膜形成工程と、
    多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより、前記膜厚傾斜領域に前記多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークを形成する基準マーク形成工程と、
    を有し、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、EUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板の製造方法。
  2. 前記基準マーク形成工程において、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより基準マークを形成することを特徴とする、請求項1に記載の多層反射膜付き基板の製造方法。
  3. 前記多層反射膜形成工程において、前記周縁部に離間して遮蔽部材を設け、前記基板の主表面の法線に対して斜めに前記高屈折率層と前記低屈折率層とが堆積するように、スパッタリング法により成膜することにより形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の多層反射膜付き基板の製造方法。
  4. 前記多層反射膜が、イオンビームスパッタリング法により成膜することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法。
  5. 前記多層反射膜上に保護膜を形成する保護膜形成工程を有することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法。
  6. 前記保護膜の材料が、ルテニウム(Ru)を含む材料であることを特徴とする、請求項5記載の多層反射膜付き基板の製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか一に記載の多層反射膜付き基板の製造方法により得られた多層反射膜付き基板の前記多層反射膜上に、吸収体膜を形成する吸収体膜形成工程を有することを特徴とする、反射型マスクブランクの製造方法。
  8. 前記吸収体膜形成工程において、前記膜厚傾斜領域を覆わないように吸収体膜を形成することを特徴とする、請求項7記載の反射型マスクブランクの製造方法。
  9. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜が形成された反射型マスクブランクの製造方法であって、
    前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域が設けられるように多層反射膜を形成する多層反射膜形成工程と、
    多層反射膜付き基板の前記多層反射膜上に、吸収体膜を形成する吸収体膜形成工程と、
    多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより、前記膜厚傾斜領域に前記反射型マスクブランク表面の欠陥情報又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークを形成する基準マーク形成工程と、
    を有し、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、反射型マスクブランクの製造方法。
  10. 前記基準マーク形成工程において、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を、エッチング又は集束イオンビームによって除去することにより基準マークを形成することを特徴とする、請求項9記載の反射型マスクブランクの製造方法。
  11. 請求項7乃至10の何れか一に記載の製造方法で製造された反射型マスクブランクの前記吸収体膜をパターニングするパターニング形成工程を有することを特徴とする、反射型マスクの製造方法。
  12. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜を有する多層反射膜付き基板であって、
    前記多層反射膜は、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域と、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより前記膜厚傾斜領域に形成された、前記多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークと、を有し、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、EUVリソグラフィー用の多層反射膜付き基板。
  13. 前記多層反射膜上に保護膜を有することを特徴とする、請求項12に記載の多層反射膜付き基板。
  14. 前記保護膜は、前記多層反射膜と同じ傾向の膜厚分布を有することを特徴とする、請求項13に記載の多層反射膜付き基板。
  15. 前記基準マークは、前記多層反射膜の中央部分の膜厚に対して1/3〜1/2の膜厚となるような膜厚傾斜領域に配置されることを特徴とする、請求項12乃至14の何れか一に記載の多層反射膜付き基板。
  16. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜とを有する反射型マスクブランクであって、
    前記多層反射膜は、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域と、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより前記膜厚傾斜領域に形成された、前記反射型マスクブランク表面の欠陥情報又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークと、を有し、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、EUVリソグラフィー用の反射型マスクブランク。
  17. 前記多層反射膜と前記吸収体膜との間に保護膜を有することを特徴とする、請求項16に記載の反射型マスクブランク。
  18. 前記保護膜は、前記多層反射膜と同じ傾向の膜厚分布を有することを特徴とする、請求項17に記載の反射型マスクブランク。
  19. 前記基準マークは、前記多層反射膜の中央部分の膜厚に対して1/3〜1/2の膜厚となるような膜厚傾斜領域に配置されることを特徴とする、請求項16乃至18の何れか一に記載の反射型マスクブランク。
  20. 前記吸収体膜は、前記膜厚傾斜領域を覆わないように形成されることを特徴とする、請求項16乃至19の何れか一に記載の反射型マスクブランク。
  21. 前記吸収体膜は、前記膜厚傾斜領域を覆うように形成されることを特徴とする、請求項16乃至19の何れか一に記載の反射型マスクブランク。
  22. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜パターンとを有する反射型マスクであって、
    前記多層反射膜は、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域と、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより前記膜厚傾斜領域に形成された、反射型マスクブランクの欠陥情報又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークと、を有し、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、反射型マスク。
  23. 前記多層反射膜と前記吸収体膜パターンとの間に保護膜を有することを特徴とする、請求項22に記載の反射型マスク。
  24. 前記保護膜は、前記多層反射膜と同じ傾向の膜厚分布を有することを特徴とする、請求項23に記載の反射型マスク。
  25. 前記基準マークは、前記多層反射膜の中央部分の膜厚に対して1/3〜1/2の膜厚となるような膜厚傾斜領域に配置されることを特徴とする、請求項22乃至24の何れか一に記載の反射型マスク。
  26. 前記吸収体膜パターンは、前記膜厚傾斜領域を覆わないように形成されることを特徴とする、請求項22乃至25の何れか一に記載の反射型マスク。
  27. 前記吸収体膜パターンは、前記膜厚傾斜領域を覆うように形成されることを特徴とする、請求項22乃至25の何れか一に記載の反射型マスク。
  28. 前記膜厚傾斜領域は、前記基板の142mm×142mmの領域よりも外側の領域である、請求項22乃至27の何れか一に記載の反射型マスク。
  29. 前記膜厚傾斜領域は、前記基板の142mm×142mmの大きさから150mm×150mmの大きさの領域である、請求項22乃至28の何れか一に記載の反射型マスク。
  30. 前記請求項22乃至29の何れか一に記載の反射型マスクを用い、半導体基板上のレジスト膜に転写パターンを露光転写することにより、半導体装置を製造する半導体装置の製造方法。
  31. 基板の主表面上に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層させた構成の多層反射膜と、該多層反射膜上に吸収体膜とを有する反射型マスクブランクであって、前記多層反射膜は、前記基板の主表面上に、前記主表面の周縁部において前記基板の内側から外側に向かって膜厚が小さくなる膜厚傾斜領域と、前記多層反射膜の前記膜厚傾斜領域の少なくとも一部を除去することにより前記膜厚傾斜領域に形成された、前記反射型マスクブランクの欠陥情報又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報における欠陥位置の基準となる基準マークと、を有する反射型マスクブランクを準備し、
    前記吸収体膜をエッチングすることにより、吸収体膜パターンを形成する反射型マスクの製造方法であって、
    前記多層反射膜が、前記周縁部の前記膜厚傾斜領域と、前記周縁部の内側の露光光を反射するための膜厚非傾斜領域とを有することを特徴とする、反射型マスクの製造方法。
  32. 前記反射型マスクブランクは、前記吸収体膜上にレジスト膜を有し、
    前記レジスト膜にパターンを描画し、現像することによりレジストパターンを形成し、
    前記レジストパターンをマスクにして前記吸収体膜をエッチングすることを特徴とする、請求項31に記載の反射型マスクの製造方法。
  33. 前記反射型マスクブランクの前記吸収体膜上にレジスト膜を塗布して形成し、
    前記レジスト膜にパターンを描画し、現像することによりレジストパターンを形成し、
    前記レジストパターンをマスクにして前記吸収体膜をエッチングすることを特徴とする、請求項31又は32に記載の反射型マスクの製造方法。
  34. 前記反射型マスクブランクの欠陥情報又は多層反射膜付き基板表面の欠陥情報に基づいて、前記吸収体膜パターンの形成位置を調整することを特徴とする、請求項31乃至33の何れか一に記載の反射型マスクの製造方法。
  35. 前記吸収体膜パターンは、前記膜厚傾斜領域を覆わないように形成されることを特徴とする、請求項31乃至34の何れか一に記載の反射型マスクの製造方法。
  36. 前記吸収体膜パターンは、前記膜厚傾斜領域を覆うように形成されることを特徴とする、請求項31乃至34の何れか一に記載の反射型マスクの製造方法。
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