JP6111087B2 - 除染システム - Google Patents

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Description

本発明は、無菌室、クリーンルーム或いは病室などの室内に除染用ガスを発生させて除染を行う除染システムに関するものである。
医薬品或いは食品などを製造する製造現場、或いは、手術室などの医療現場においては、室内の無菌状態を維持することが重要である。特に医薬品製造の作業室である無菌室の除染においては、GMP(Good Manufacturing Practice)に即した高度な除染バリデーションを完了させる必要がある。
近年、無菌室などの作業室(以下、除染対象室という)の除染には、人体に有害なホルマリンガスに替えて過酸化水素ガスが採用されている。この過酸化水素ガスは、強力な滅菌効果を有し、安価で入手しやすく、且つ、最終的には酸素と水に分解する環境に優しい除染用ガスとして有効である。しかし、過酸化水素ガスは従来、アイソレーターやグローブボックスなど小空間の除染に使用されてきた。一方、除染対象室のような大空間の除染に過酸化水素ガスを用いるには、所定濃度の過酸化水素ガスを大量に安定して供給しなければならないという問題があった。
そこで、下記特許文献1においては、除染ガス発生装置として殺菌ガス(過酸化水素ガス)の濃度制御が容易で、しかも大量の殺菌ガス(過酸化水素ガス)を供給可能な殺菌液気化装置が提案されている。この殺菌液気化装置は、加熱手段により高温に加熱した空気中に過酸化水素水を噴霧して過酸化水素ガスにするものであり、噴霧手段の下流側に2つの温度センサーを備えている。これらの温度センサーの温度差から加熱手段を制御して過酸化水素ガス濃度を安定にするというものである。
特開2003−339829号公報
これらの除染ガス発生装置で発生した大量の過酸化水素ガスは、過酸化水素水を気化させたものであり過酸化水素と水蒸気との混合ガスの状態である。この過酸化水素ガスは密度が低く、大口径のダクトを介して除染対象室に供給される。従って、除染ガス発生装置で所定の濃度に調整された過酸化水素ガスを除染対象室まで安定して供給するには、ダクト内での凝縮を防止するためにダクトをヒーターで十分に保温する必要がある。ヒーターによる保温が不十分であれば、供給する過酸化水素ガスがダクト中で凝縮し除染対象室への供給濃度と供給量が不十分となる。また、凝縮により生じた過酸化水素液は加温されており、ダクト内を腐食するという問題があった。
このように、大量の過酸化水素ガスを除染ガス発生装置から除染対象室に供給するには、大口径で大規模なダクト工事と、ダクトを保温するヒーター設備と、腐食に耐える材質のダクトが必要であるという問題があった。
更に、医薬品製造現場においては、除染対象室は1室と限らず、複数の除染対象室を同時に除染する必要がある。この場合に除染対象室ごとに上記特許文献1のような除染ガス発生装置を設け、除染ガス発生装置ごとにダクト工事をすることは効率的ではない。そこで、1台の除染ガス発生装置から複数の除染対象室に対して長い距離のダクトを配し、このダクトから各除染対象室に分岐ダクトを配して同時に除染することが行われる。この場合には、ダクトの分岐部分で凝縮が生じやすく、また、除染ガス発生装置から各除染対象室への距離が異なることから、それぞれ、どれだけの量の過酸化水素ガスが供給されたかを正確に把握することができないという問題があった。
一方、大口径のダクトを使用することなく各除染対象室を除染する方法として、ガス化する前の密度の高い過酸化水素水を小口径の供給配管で各除染対象室に供給し、各除染対象室の近傍又は室内でガス化するということが考えられる。この場合、各除染対象室の近傍又は室内でのガス化は、供給された過酸化水素水を小型の蒸発装置(加熱版など)に滴下することで可能である。
また、ガス供給での大口径のダクトに比べ、液供給での小口径の供給配管は工事が容易で、除染対象室ごとに配管工事をするとしてもその費用は軽減される。更に、供給する過酸化水素水を加熱する必要がないので、供給配管を保温する必要がなく、また、配管内の腐食も軽減される。しかし、この方法では小口径の供給配管中に常に過酸化水素水が残留し、除染対象室ごとに配設された長くて多くの配管中に多量のデッド液が生じる。このため、各除染対象室にどれだけの過酸化水素水が供給されたかを正確に把握することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記の諸問題に対処して、大口径のダクトや凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要とせず、複数の除染対象室に対しても各室ごとに長い距離の配管が可能で、且つ、各室ごとに正確な量の除染用ガスを供給することのできる除染システムを提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明者らは、小口径の供給配管を利用して過酸化水素水を圧縮空気中に混合した混合ミストを当該供給配管で各除染対象室に供給し、各除染対象室の近傍又は室内で当該混合ミストを気化して過酸化水素ガスを発生させることにより本発明の完成に至った。
即ち、本発明に係る除染システムは、請求項1の記載によれば、
1又は2以上の除染対象室(R1〜R4)に対して、過酸化水素ガスを使用して各除染対象室の内部を除染する除染システム(100)であって、
圧縮空気を発生する圧縮空気発生手段(10)と、過酸化水素ガスの発生源となる除染液を供給する除染液供給手段(20)とを有し、
各除染対象室に対して、それぞれ、前記圧縮空気と前記除染液とを混合した除染用混合気液を調整する混合気液調整器(31〜35)と、前記混合気液を気化させて過酸化水素ガスを発生するガス発生器(41〜45)と、前記圧縮空気発生手段から前記混合気液調整器までの間を連通する空気供給配管(11〜15)と、前記除染液供給手段から前記混合気液調整器までの間を連通する除染液供給配管(21〜25)と、前記混合気液調整器から前記ガス発生器までの間を連通する混合気液供給配管(61〜65)とを具備してなり、
前記圧縮空気発生手段と前記除染液供給手段と前記各混合気液調整器とを前記混合気液供給配管を介して各除染対象室から離隔した位置に配設し、前記各ガス発生器を前記混合気液供給配管を介して各対応の除染対象室の近傍又は室内に配設することにより、
各除染対象室に対して前記混合気液供給配管の搬送距離は、各対応の前記除染液供給配管の搬送距離よりも長いことを特徴とする。
また、本発明は、請求項2の記載によると、請求項1に記載の除染システムにおいて、
1又は2以上の除染対象室のうち少なくとも1つ以上又は全ての除染対象室について、
各除染対象室がそれぞれ具備する前記混合気液供給配管の搬送距離をAx、各対応の前記除染液供給配管の搬送距離をBxとしたときに下記の各式、
Ax/Bx ≧ 3 ・・・・・(1)
(xは、1〜nの整数であって、n室ある除染対象室の各除染対象室に対応する)
を満足することを特徴とする。
また、本発明は、請求項3の記載によると、請求項1又は2に記載の除染システムにおいて、
前記圧縮空気発生手段から前記空気供給配管を介して前記混合気液調整器に供給される圧縮空気は、各混合気液調整器に対して、それぞれ、吐出圧力が0.05MPa以上で空気流量が5NL/min〜70NL/minであって、
前記除染液供給手段から前記除染液供給配管を介して前記混合気液調整器に供給される除染液は、各混合気液調整器に対して、それぞれ、流量が0.3mL/min〜30mL/minであることを特徴とする。
また、本発明は、請求項4の記載によると、請求項1〜3のいずれか1つに記載の除染システムにおいて、
各除染対象室(R1〜R4)を加湿するための水を供給する水供給手段(70)を有し、
各除染対象室に対して、それぞれ、前記水供給手段から前記混合気液調整器までの間を連通する水供給配管(71〜75)を具備し、
前記混合気液調整器(31〜35)に対して、前記水供給配管を介しての水の供給と前記除染液供給配管(21〜25)を介しての前記除染液の供給とを切り替えるようにして、
前記混合気液調整器に対して水が供給されているときには、当該混合気液調整器によって前記圧縮空気と水とを混合した加湿用混合気液を調整し、この加湿用混合気液を前記混合気液供給配管(61〜65)を介して前記ガス発生器(41〜45)に供給して当該加湿用混合気液を気化させて水蒸気からなる加湿用ガスを発生することとし、
前記混合気液調整器に対して前記除染液が供給されているときには、当該混合気液調整器によって前記圧縮空気と前記除染液とを混合した除染用混合気液を調整し、この除染用混合気液を前記混合気液供給配管を介して前記ガス発生器に供給して当該加湿用混合気液を気化させて過酸化水素ガスを発生することを特徴とする。
また、本発明に係る除染方法は、請求項5の記載によれば、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の除染システムを使用し、
前記混合気液調整器に対して前記除染液を供給することにより、前記ガス発生器で気化される過酸化水素ガスにより各除染対象室の内部を除染することを特徴とする。
また、本発明に係る除染方法は、請求項6の記載によれば、
請求項4に記載の除染システムを使用し、
まず、前記混合気液調整器に対して水を供給することにより、前記ガス発生器で気化される加湿用ガスにより各除染対象室内の湿度を予め設定した値に加湿し、
次に、前記混合気液調整器に対して前記除染液を供給することにより、前記ガス発生器で気化される過酸化水素ガスにより加湿後の各除染対象室の内部を除染することを特徴とする。
上記請求項1に記載の構成によれば、過酸化水素ガスの発生源となる除染液は混合気液調整器によって圧縮空気発生手段で発生した圧縮空気に混合され混合気液となる。この混合気液は、混合気液供給配管を介してガス発生器に供給されガス化されて過酸化水素ガスとなる。ここで混合気液は、圧縮空気と液体との混合物であり密度の高い状態にあり搬送速度も速いので、混合気液供給配管には小口径の配管を用いることができる。従って、除染対象室が複数あり、また、各除染対象室に対する混合気液供給配管の配設距離が異なる場合でも、除染対象室ごとに適切な距離であり、且つ、長い距離の供給配管を配設することができる。このことにより、大口径のダクトなどの大掛かりな設備を必要としない。
また、混合気液中の過酸化水素水は液体の状態にあるので、凝縮を防止するために混合気液供給配管を保温する必要がない。従って、除染対象室が複数あり除染対象室ごとに長い距離の供給配管を配設する場合であっても、凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要としない。
また、除染対象室が複数ある場合には、圧縮空気発生手段と除染液供給手段とを各除染対象室に共通とし、一方、混合気液調整器とガス発生器及びこれらを結ぶ混合気液供給配管(以下、これらを「除染ユニット」という。)とは除染対象室ごとに配設するようにする。このことにより、圧縮空気発生手段と除染液供給手段と各混合気液調整器とを各除染対象室から離隔した位置に配設することができる。一方、各ガス発生器を各対応の除染対象室の近傍又は室内に配設する。このようにして、除染対象室ごとに別個の除染ユニットを配設し、除染液供給配管の搬送距離を短く、混合気液供給配管の搬送距離を長くする。
このように、除染液供給配管の搬送距離を短くすることで、混合気液調整器への除染液の供給量を正確に把握することができる。このことにより、除染対象室ごとにガス発生器に供給された除染液の量を正確に把握することができ、当該除染対象室に放出された過酸化水素ガスの量が明確になる。一方、混合気液中の過酸化水素水は液体の状態にあり凝縮することがないので、混合気液供給配管の搬送距離を長くして除染液を遠くまで正確に搬送することができる。更に、圧縮空気により配管中の過酸化水素水を完全に搬送することができるので配管中にデッド液が残留することがない。
よって、本発明によれば、大口径のダクトや凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要とせず、複数の除染対象室に対しても各室ごとに長い距離の配管が可能で、且つ、各室ごとに正確な量の過酸化水素ガスを供給することのできる除染システムを提供することができる。
また、上記請求項2に記載の構成によれば、各除染対象室において、混合気液供給配管の搬送距離Axは、除染液供給配管の搬送距離Bxの3倍以上の距離であってもよい。このことにより、混合気液供給配管の搬送距離を長くして除染液を遠くまで正確に搬送することができる。よって、上記請求項2に記載の構成においても、請求項1と同様の作用効果をより一層達成し得る。
また、上記請求項3に記載の構成によれば、各混合気液調整器に供給される圧縮空気は、吐出圧力が0.05MPa以上で空気流量が5NL/min〜70NL/minであってもよい。また、各混合気液調整器に供給される除染液は、流量が0.3mL/min〜30mL/minであってもよい。このことにより、各混合気液調整器における混合気液の調整と、混合気液供給配管を介する混合気液の搬送が良好となる。よって、上記請求項3に記載の構成においても、請求項1と同様の作用効果をより一層達成し得る。
また、上記請求項4に記載の構成によれば、更に、水供給手段と水供給配管を備えて、各混合気液調整器に対して、水供給配管を介しての水の供給と除染液供給配管を介しての除染液の供給とを切り替えるようにしてもよい。そして、混合気液調整器に水を供給したときには、混合気液調整器によって圧縮空気と水とを混合した加湿用混合気液を調整する。この加湿用混合気液は、混合気液供給配管を介してガス発生器に供給され気化されて水蒸気を発生し除染対象室内を加湿する。この加湿により、除染対象室内の湿度状態を過酸化水素ガスによる除染により適切な状態にすることができる。
一方、混合気液調整器に除染液を供給したときには、混合気液調整器によって圧縮空気と除染液とを混合した除染用混合気液を調整する。この除染用混合気液は、加湿後の除染対象室を除染する。よって、上記請求項4に記載の構成においては、除染対象室の加湿を行ってから除染を行うことができるので、請求項1と同様の作用効果をより一層達成し得る。
第1実施形態に係る除染システムの概略構成図である。 過酸化水素ガスによる除染効果(D値)とその際の室内の相対湿度との関係を示す概要図である。 第2実施形態に係る除染システムの概略構成図である。
以下、本発明に係る除染システムの各実施形態について説明する。なお、本発明は、下記に示す各実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態:
まず、本発明に係る除染システムの第1実施形態を図面に従って説明する。図1は、本第1実施形態に係る除染システム100の概略構成図である。本第1実施形態においては、図1に示すように、広さの異なる4室からなる無菌室(クリーンルーム)を除染対象室R1〜R4としている。各除染対象室の間には、それぞれ、ドアが設けられており、これらのドアを解放した状態で除染してもよく、或いは、これらのドアを閉鎖した状態で除染してもよい。なお、本第1実施形態においては、除染の際にこれらのドアを開放した状態で除染する。
図1において、除染システム100は、除染対象室R1〜R4の各室に共通の空気圧縮機10と過酸化水素水タンク20とを有している。また、除染対象室R1〜R4は、それぞれ、各室に対応したエジェクタ31〜35と蒸発器41〜45と循環ファン51〜55とを備えている。
空気圧縮機10は、過酸化水素水を搬送するためのキャリアガスとしての圧縮空気を発生するための圧縮空気発生手段として作用する。この空気圧縮機10は、除染対象室R1〜R4から離れた位置に配設されている。
過酸化水素水タンク20は、除染用ガスとしての過酸化水素ガスの発生源である過酸化水素水を貯留するための除染液供給手段として作用する。この過酸化水素水タンク20は、除染対象室R1〜R4から離れた位置で空気圧縮機10の近傍に配設されている。ここで、過酸化水素水タンク20に貯留される過酸化水素水の濃度は特に限定するものではないが、一般に、危険物等の取扱いを考慮して30〜35重量%のものを使用することが好ましい。
エジェクタ31〜35は、過酸化水素水を圧縮空気中に混合した混合ミストを調整するための混合気液調整器として作用する。このエジェクタ31〜35は、除染対象室R1〜R4から離れた位置で空気圧縮機10及び過酸化水素水タンク20の近傍に配設されている。
蒸発器41〜45は、エジェクタ31〜35から搬送されてくる過酸化水素水を含む混合ミストを気化して過酸化水素と水蒸気との混合ガス(以下「過酸化水素ガス」という。)にするガス発生器として作用する。この蒸発器41〜45は、加熱された蒸発板を有し供給された混合ミストを蒸発させる。蒸発板の温度は気化に十分な熱量を持つものであればよいが、一般に、110〜200℃程度であればよい。この蒸発器41〜45は、除染対象室R1〜R4の上壁外側に配設されている。
循環ファン51〜55は、蒸発器41〜45から放出される過酸化水素ガスを除染対象室R1〜R4に均一に循環させる。この循環ファン51〜55は、蒸発器41〜45の下部の各除染対象室内に配設されている。蒸発器41〜45の吐出口から放出される過酸化水素ガスは、循環ファン51〜55の吹出口に供給され、各除染対象室内を循環する。
なお、最も広い除染対象室R2には、2組の除染ユニット(2つのエジェクタ32、33と2つの蒸発器42、43と後述の2つの混合ミスト配管62、63)及び2つの循環ファン52、53が配設されている。これは、除染対象室R2の容積が大きく、1組の除染ユニットのみから多量の過酸化水素ガスを供給するより、2組の除染ユニットに分けて2か所から過酸化水素ガスを放出することにより除染効率が高くなるからである。また、除染対象室の広さによっては、1室に2組より多くの除染ユニットを設けるようにしてもよい。なお、このように1室に複数の除染ユニットを設ける場合でも、配管は小口径であり設備費の点で問題となることはない。
また、図1において、除染システム100は、空気圧縮機10とエジェクタ31〜35とを連通する空気配管11〜15と、過酸化水素水タンク20とエジェクタ31〜35とを連通する過酸化水素水配管21〜25と、エジェクタ31〜35と蒸発器41〜45とを連通する混合ミスト配管61〜65とを備えている。
空気配管11〜15は、空気圧縮機10の吐出口とエジェクタ31〜35の駆動流路(図示しない)とを連通する。空気配管11〜15の管路には、それぞれ、圧縮空気の供給を制御する開閉弁11a〜15aが設けられている。ここで、空気配管11〜15の材質及び管径については特に限定するものではないが、一般に、内径1〜10mmのステンレス管であることが好ましい。なお、図1には示していないが、空気圧縮機10と空気配管11〜15の間の管路には、エアドライヤ、エアレギュレータ、オートドレン、オイルミストセパレータ、その他のフィルタなどを設けるようにしてもよい。
過酸化水素水配管21〜25は、過酸化水素水タンク20の供給口とエジェクタ31〜35の吸引流路(図示しない)とを連通する。過酸化水素水配管21〜25の管路には、それぞれ、過酸化水素水の供給を制御するチューブポンプ21a〜25aが設けられている。ここで、過酸化水素水配管21〜25の材質及び管径については、過酸化水素水に使用可能なものであれば特に限定するものではないが、一般に、内径1〜10mmのステンレス管であることが好ましい。
混合ミスト配管61〜65は、エジェクタ31〜35の吐出流路と蒸発器41〜45とを連通する。混合ミスト配管61〜65は、空気圧縮機10及び過酸化水素水タンク20の近傍から除染対象室R1〜R4の上壁外部に配設された蒸発器41〜45の位置まで長い距離を配管されている。ここで、混合ミスト配管61〜65の材質及び管径については、単位時間当りに必要な量の過酸化水素ミストを長い距離搬送することのできるものであることが好ましく、一般に、内径1〜10mmのステンレス管であることが好ましい。
このように、除染対象室R1〜R4に対して、それぞれ、空気配管11〜15と過酸化水素水配管21〜25と混合ミスト配管61〜65とを配設することにより、除染対象室ごとに、別個に過酸化水素ガスを放出することができ、各室ごとに正確な除染を行うことができる。
また、図1から分かるように、混合ミスト配管61〜65の搬送距離は、空気配管11〜15の搬送距離又は過酸化水素水配管21〜25の搬送距離よりも長い距離となる。この混合ミスト配管61〜65による混合ミストの搬送距離は、特に限定するものではないが、通常、3〜100m程度は搬送することができる。一方、空気配管11〜15の搬送距離又は過酸化水素水配管21〜25の搬送距離は短くすることができる。
本発明において、混合ミスト配管61〜65の搬送距離をAx、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離をBx(xは、1〜nの整数であって、n室ある除染対象室の各除染対象室に対応する)としたときに、(Ax/Bx)の値が3以上であり、また、必要に応じて5以上、更に10以上であってもよい。このように、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離に対して混合ミスト配管61〜65の搬送距離を長くすることにより、過酸化水素水タンク20の位地から各除染対象室への長い距離でも過酸化水素水を混合ミストの状態で安定して搬送することができる。
本第1実施形態において、混合ミストは、圧縮空気と過酸化水素水との混合物であり密度の高い状態にあり搬送速度も速いので、混合ミスト配管61〜65には小口径の配管を用いることができる。従って、除染対象室ごとに長い距離の混合ミスト配管61〜65を配設することができる。このことにより、大口径のダクトなどの大掛かりな設備を必要としない。
また、混合ミスト中の過酸化水素水は液体の状態にあるので、凝縮を防止するために混合ミスト配管61〜65を保温する必要がない。従って、除染対象室ごとに長い距離の配管を配設する場合であっても、凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要としない。
このように、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離を短くすることで、エジェクタ31〜35への過酸化水素水の供給量を正確に把握することができる。このことにより、除染対象室ごとに蒸発器41〜45に供給された過酸化水素水の量を正確に把握することができ、当該除染対象室に放出された過酸化水素ガスの量が明確になる。一方、混合ミスト中の過酸化水素水は液体の状態にあり凝縮することがないので、混合ミスト配管61〜65の搬送距離を長くして過酸化水素水を遠くまで正確に搬送することができる。更に、圧縮空気により混合ミスト配管61〜65中の過酸化水素水を完全に搬送することができるので配管中にデッド液が残留することがない。
次に、本第1実施形態に係る除染システム100を使用して除染対象室R1〜R4を除染する除染方法について説明する。
本第1実施形態においては、4室の除染対象室R1〜R4を同一のガス発生時間で除染する。各除染対象室の広さが異なることから、除染対象室ごとに単位時間当りに放出すべき過酸化水素ガスの量を算出する。これらのガス放出量から、各除染対象室に対応するエジェクタ31〜35に対して、過酸化水素水配管21〜25を介して過酸化水素水タンク20から供給する過酸化水素水の量を算出する。なお、除染前の各室は温度調節機及び湿度調節機を用いて所定の条件に設定しておくことが好ましい。
次に、除染操作を開始する。まず、空気配管11〜15の開閉弁11a〜15aを開放し、空気圧縮機10から空気配管11〜15を介してエジェクタ31〜35の駆動流路に圧縮空気を供給する。ここで、エジェクタ31〜35に供給される圧縮空気は、それぞれ、吐出圧力が0.05MPa以上であって、空気流量が5〜70NL/minであることがよい。この空気流量は、各除染対象室に供給する過酸化水素水の濃度と量、及び、各除染対象室への距離に応じて適宜設定するようにすればよい。
次に、過酸化水素水配管21〜25のチューブポンプ21a〜25aを作動し、過酸化水素水タンク20から過酸化水素水配管21〜25を介してエジェクタ31〜35の吸引流路に過酸化水素水を供給する。なお、この過酸化水素水の供給量は、エジェクタ31〜35に対して上述のようにして計算した量に対応する。ここで、エジェクタ31〜35に供給される過酸化水素水の濃度は、特に限定するものではないが、一般に流通している30〜35重量%のものをそのまま使用してもよく、又は、これらを濃縮或いは希釈して使用するようにしてもよい。また、エジェクタ31〜35に供給される過酸化水素水は、それぞれ、流量が0.3〜30mL/minであることがよく、或いは、0.5〜15mL/minに調整するようにしてもよい。
なお、過酸化水素水の量が上記範囲であることにより、且つ、圧縮空気の量が上記範囲であることにより、過酸化水素水を混合した混合ミストを混合ミスト配管61〜65を介して長い距離でも搬送することができる。
上述の操作により、エジェクタ31〜35において過酸化水素水と圧縮空気が混合ミスト化し、エジェクタ31〜35の吐出流路から混合ミスト配管61〜65を介して蒸発器41〜45に供給される。
蒸発器41〜45においては、混合ミストが蒸発して過酸化水素ガスが発生する。蒸発器41〜45で気化した過酸化水素ガスは、蒸発器41〜45の吐出口から除染対象室R1〜R4内に設置された循環ファン51〜55の吹出口に供給される。このことにより、各除染対象室内に過酸化水素ガスが放出され、各除染対象室内が均一に除染される。
このようにして、所定の時間、過酸化水素ガスを放出する。所定の時間を経過した段階で、過酸化水素水配管21〜25のチューブポンプ21a〜25aを停止し、過酸化水素水の供給を止める。この段階では、空気配管11〜15を介してエジェクタ31〜35に圧縮空気が供給された状態にあり、混合ミスト配管61〜65中の残余の過酸化水素水が全て蒸発器41〜45に送られる。このことにより、除染対象室R1〜R4に対して、それぞれ、所定量の過酸化水素ガスが正確に放出される。
次に、空気配管11〜15の開閉弁11a〜15aを閉鎖し、圧縮空気の供給を止める。その後、室内の過酸化水素ガスを排出し室内をエアリングして除染操作を終了する。なお、上記各操作は、マイクロコンピュータによる自動制御により行うことが好ましい。
第2実施形態:
次に、本発明に係る除染システムの第2実施形態を説明する。本第2実施形態は、過酸化水素ガスによる除染に先立って、各除染対象室内の調湿を行うことのできる除染システムである。過酸化水素による除染において、除染時の室内温度及び湿度、特に湿度条件が重要である。図2は、過酸化水素ガスによる除染効果(D値)とその際の室内の相対湿度との関係を示す概要図である。図2に示すように、過酸化水素ガスによる除染においては、室内の相対湿度が40〜60%の時に除染効果が高い(D値が低い)ことが分かる。
ここで、D値(Decimal reduction value)とは、一定の除染条件下で初期の菌数を1/10に減少(90%死滅)させるのに必要な時間(分)を意味する。D値が低いほど除染を短時間で行うことができ、除染効果が高いといえる。
本発明に係る除染システムの第2実施形態を図面に従って説明する。図3は、本第2実施形態に係る除染システム200の概略構成図である。本第2実施形態においては、上記第1実施形態と同じく、広さの異なる4室からなる無菌室(クリーンルーム)を除染対象室R1〜R4としている。各除染対象室の間には、それぞれ、ドアが設けられており、これらのドアを解放した状態で除染してもよく、或いは、これらのドアを閉鎖した状態で除染してもよい。なお、本第2実施形態においては、これらのドアを全て閉鎖した状態で加湿及び除染を行った。
図3において、除染システム200は、除染対象室R1〜R4に共通の空気圧縮機10と過酸化水素水タンク20と蒸留水タンク70とを有している。また、除染対象室R1〜R4は、それぞれ、各室に対応したエジェクタ31〜35と蒸発器41〜45と循環ファン51〜55とを備えている。
本第2実施形態においては、空気圧縮機10と過酸化水素水タンク20との構成は、上記第1実施形態と同様でありその説明は省略する。
本第2実施形態においては、上記第1実施形態と異なり蒸留水タンク70を有している。蒸留水タンク70は、除染対象室内を調湿するための水蒸気の発生源である蒸留水を貯留するための蒸留水供給手段として作用する。この蒸留水タンク70は、除染対象室R1〜R4から離れた位置で空気圧縮機10及び過酸化水素水タンク20の近傍に配設されている。
エジェクタ31〜35は、上記第1実施形態と同様に過酸化水素水を圧縮空気中に混合した混合ミスト(除染用混合気液)を調整するための混合気液調整器として作用すると共に、蒸留水を圧縮空気中に混合した混合ミスト(加湿用混合気液)を調整するための混合気液調整器としても作用する。このため、本第2実施形態においては、エジェクタ31〜35の吸引流路(図示しない)には、切替弁(図示しない)が設けられ2つの経路から液体を供給できるようにしている。
一方の経路は上記第1実施形態と同様であり、エジェクタ31〜35の吸引流路と過酸化水素水タンク20とを連通する。他方の経路は、エジェクタ31〜35の吸引流路と蒸留水タンク70とを連通する。このエジェクタ31〜35は、除染対象室R1〜R4から離れた位置で空気圧縮機10、過酸化水素水タンク20及び蒸留水タンク70の近傍に配設されている。
蒸発器41〜45は、エジェクタ31〜35から搬送されてくる蒸留水又は過酸化水素水を含む混合ミストを気化して水蒸気又は過酸化水素ガスにするガス発生器として作用する。本第2実施形態においては、上記第1実施形態と同様の蒸発板を有する蒸発器41〜45を採用する。
循環ファン51〜55は、蒸発器41〜45から放出される水蒸気又は過酸化水素ガスを除染対象室R1〜R4に均一に循環させる。本第2実施形態においては、上記第1実施形態と同様に、この循環ファン51〜55は、蒸発器41〜45の下部の除染対象室内に配設されている。蒸発器41〜45の吐出口から放出される水蒸気又は過酸化水素ガスは、循環ファン51〜55の吹出口に供給され、各除染対象室内を循環する。
なお、本第2実施形態においても、最も広い除染対象室R2には、2組の除染ユニット(2つのエジェクタ32、33と2つの蒸発器42、43と2つの混合ミスト配管62、63)及び2つの循環ファン52、53が配設されている。これは、除染対象室R2の容積が大きく、1組の除染ユニットのみから多量の水蒸気又は過酸化水素ガスを供給するより、2組の除染ユニットに分けて2か所から水蒸気又は過酸化水素ガスを放出することにより調湿効率及び除染効率が高くなるからである。また、除染対象室の広さによっては、1室に2組より多くの除染ユニットを設けるようにしてもよい。なお、このように1室に複数の除染ユニットを設ける場合でも、配管は小口径であり設備費の点で問題となることはない。
また、図3において、除染システム200は、空気圧縮機10とエジェクタ31〜35とを連通する空気配管11〜15と、過酸化水素水タンク20とエジェクタ31〜35とを連通する過酸化水素水配管21〜25と、蒸留水タンク70とエジェクタ31〜35とを連通する蒸留水配管71〜75と、エジェクタ31〜35と蒸発器41〜45とを連通する混合ミスト配管61〜65とを備えている。
本第2実施形態においては、空気配管11〜15と過酸化水素水配管21〜25と混合ミスト配管61〜65との構成は、上記第1実施形態と同様でありその説明は省略する。
蒸留水配管71〜75は、蒸留水タンク70の供給口とエジェクタ31〜35の吸引流路(図示しない)とを連通する。この吸引流路には、上述のように、切替弁(図示しない)が設けられ2つの経路が設けられている。蒸留水配管71〜75の管路には、それぞれ、過酸化水素水の供給を制御するチューブポンプ71a〜75aが設けられている。ここで、蒸留水配管71〜75の材質及び管径については特に限定するものではないが、一般に、内径1〜10mmのステンレス管であることが好ましい。
このように、除染対象室R1〜R4に対して、それぞれ、空気配管11〜15と過酸化水素水配管21〜25と蒸留水配管71〜75と混合ミスト配管61〜65とを配設することにより、除染対象室ごとに、別個に水蒸気及び過酸化水素ガスを放出することができ、各室ごとに正確な調湿と除染を行うことができる。
また、図3から分かるように、混合ミスト配管61〜65の搬送距離は、空気配管11〜15の搬送距離、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離又は蒸留水配管71〜75の搬送距離よりも長い距離となる。この混合ミスト配管61〜65による混合ミストの搬送距離は、特に限定するものではないが、通常、3〜100m程度は搬送することができる。一方、空気配管11〜15の搬送距離、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離又は蒸留水配管71〜75の搬送距離は短くすることができる。
本第2実施形態において、混合ミストは、圧縮空気と蒸留水又は過酸化水素水との混合物であり密度の高い状態にあり搬送速度も速いので、混合ミスト配管61〜65には小口径の配管を用いることができる。従って、除染対象室ごとに長い距離の混合ミスト配管61〜65を配設することができる。このことにより、大口径のダクトなどの大掛かりな設備を必要としない。
また、混合ミスト中の蒸留水又は過酸化水素水は液体の状態にあるので、凝縮を防止するために混合ミスト配管61〜65を保温する必要がない。従って、除染対象室ごとに長い距離の配管を配設する場合であっても、凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要としない。
このように、過酸化水素水配管21〜25の搬送距離を短くすることで、エジェクタ31〜35への過酸化水素水の供給量を正確に把握することができる。このことにより、除染対象室ごとに蒸発器41〜45に供給された過酸化水素水の量を正確に把握することができ、当該除染対象室に放出された過酸化水素ガスの量が明確になる。
一方、混合ミスト中の蒸留水又は過酸化水素水は液体の状態にあり凝縮することがないので、混合ミスト配管61〜65の搬送距離を長くして過酸化水素水を遠くまで正確に搬送することができる。更に、圧縮空気により混合ミスト配管61〜65中の蒸留水又は過酸化水素水を完全に搬送することができるので配管中にデッド液が残留することがない。
次に、本第2実施形態に係る除染システム200を使用して除染対象室R1〜R4を調湿してから除染する除染方法について説明する。
本第2実施形態においては、まず、除染対象室R1〜R4の相対湿度を所定の値に調湿する。上述のように、室内の相対湿度を40〜60%にすることが好ましい。但し、上述のように、除染で室内に放出される過酸化水素ガスには水蒸気が含まれており、除染時間の経過と共に室内湿度が上昇する。従って、除染開始時から終了時までに相対湿度が40〜60%を維持する時間が最も長くなるように、除染開始時の相対湿度を40%より若干低く設定しておくようにしてもよい。
まず、調湿操作を開始する。空気配管11〜15の開閉弁11a〜15aを開放し、空気圧縮機10から空気配管11〜15を介してエジェクタ31〜35の駆動流路に圧縮空気を供給する。ここで、エジェクタ31〜35に供給される圧縮空気の吐出圧力と空気流量は、上記第1実施形態の除染操作における圧縮空気と同様である。
次に、蒸留水配管71〜75のチューブポンプ71a〜75aを作動し、蒸留水タンク70から蒸留水配管71〜75を介してエジェクタ31〜35の吸引流路に蒸留水を供給する。このとき、エジェクタ31〜35の吸引流路は、切替弁(図示しない)の切替えにより蒸留水配管71〜75側にしておく必要がある。ここで、エジェクタ31〜35に供給される蒸留水の量は、上記第1実施形態の除染操作における過酸化水素水の量と同程度であってもよい。
上述の操作により、エジェクタ31〜35において蒸留水と圧縮空気が気液ミスト化し、エジェクタ31〜35の吐出流路から混合ミスト配管61〜65を介して蒸発器41〜45に供給される。
蒸発器41〜45においては、混合ミストが蒸発して水蒸気が発生する。蒸発器41〜45で気化した水蒸気は、蒸発器41〜45の吐出口から除染対象室R1〜R4内に設置された循環ファン51〜55の吹出口に供給される。このことにより、各除染対象室内に水蒸気が放出され、各除染対象室内が均一に調湿される。
ここで、除染対象室R1〜R4には、温度センサーと湿度センサー(共に図示せず)を設置しておく。調湿操作の経過と共に除染対象室R1〜R4の温度と相対湿度が設定範囲内になったところで、蒸留水配管71〜75のチューブポンプ71a〜75aを停止し、蒸留水の供給を止める。この段階では、空気配管11〜15を介して各エジェクタ31〜35に圧縮空気が供給された状態にあり、混合ミスト配管61〜65中の残余の蒸留水が全て蒸発器41〜45に送られる。
なお、各除染対象室の相対湿度が設定範囲内になるには、各室ごとに時間差が生じる。従って、各室ごとに個別に制御することが必要である。一度、設定範囲内になった除染対象室の相対湿度が下がった場合には、再度、蒸留水の供給を開始し、全室の相対湿度が設定範囲内になった時点で調湿操作を終了する。
次に、除染操作を開始する。本第2実施形態においても、4室の除染対象室R1〜R4を同一のガス発生時間で除染する。除染対象室ごとに単位時間当りに放出すべき過酸化水素ガスの量と、エジェクタ31〜35に対して、過酸化水素水配管21〜25を介して過酸化水素水タンク20から供給する過酸化水素水の量の算出は、上記第1実施形態と同様である。
次に、除染操作を開始する。空気配管11〜15の開閉弁11a〜15aを開放し、空気圧縮機10から空気配管11〜15を介してエジェクタ31〜35の駆動流路に圧縮空気を供給する。ここで、各エジェクタ31〜35に供給される圧縮空気の吐出圧力と空気流量は、上記第1実施形態の除染操作における圧縮空気と同様である。
次に、エジェクタ31〜35の吸引流路の切替弁(図示しない)を切替えにより過酸化水素水配管21〜25側にする。その後、過酸化水素水配管21〜25のチューブポンプ21a〜25aを作動し、過酸化水素水タンク20から過酸化水素水配管21〜25を介してエジェクタ31〜35の吸引流路に過酸化水素水を供給する。ここで、エジェクタ31に供給される過酸化水素水は、上記第1実施形態の除染操作における過酸化水素水の量と同様である。なお、この過酸化水素水の供給量は、エジェクタ31〜35に対して上述のようにして計算した量に対応する。
上述の操作により、エジェクタ31〜35において過酸化水素水と圧縮空気が気液ミスト化し、エジェクタ31〜35の吐出流路から混合ミスト配管61〜65を介して蒸発器41〜45に供給される。
蒸発器41〜45においては、混合ミストが蒸発して過酸化水素ガスが発生する。蒸発器41〜45で気化した過酸化水素ガスは、蒸発器41〜45の吐出口から除染対象室R1〜R4内に設置された循環ファン51〜55の吹出口に供給される。このことにより、各除染対象室内に過酸化水素ガスが放出され、各除染対象室内が均一に除染される。
このようにして、所定の時間、過酸化水素ガスを放出する。所定の時間を経過した段階で、過酸化水素水配管21〜25のチューブポンプ21a〜25aを停止し、過酸化水素水の供給を止める。この段階では、空気配管11〜15を介してエジェクタ31〜35に圧縮空気が供給された状態にあり、混合ミスト配管61〜65中の残余の過酸化水素水が全て蒸発器41〜45に送られる。このことにより、除染対象室R1〜R4に対して所定量の過酸化水素ガスが正確に放出される。
次に、空気配管11〜15の開閉弁11a〜15aを閉鎖し、圧縮空気の供給を止める。その後、室内の過酸化水素ガスを排出し室内をエアリングして除染操作を終了する。なお、上記各操作は、マイクロコンピュータによる自動制御により行うことが好ましい。
以下、上記各実施形態に基づいて、それぞれ、次のような各実施例の除染操作を行った。
実施例1は、上記第1実施形態に基づいて実施した。なお、本実施例1においては、図1を用いて説明した上記第1実施形態と異なる容積の除染対象室を除染した。本実施例1の除染対象室は、大小4室からなる医薬品製造ラインのクリーンルームであって各室の容積を表1に示す。特に、第4室の容積が258m3と非常に大きかった。これらの除染対象室に対して、上記第1実施形態に係る除染システムを適用した。各室に対して配設した除染ユニットの数を表1に示す。容積の大きい第4室については、5組の除染ユニットを配設した。
本実施例1において、混合ミスト配管には、内径6mmのステンレス管(SUS304)を使用した。混合ミスト配管の搬送距離Axと過酸化水素水配管の搬送距離Bxとの比を表す(Ax/Bx)の値は、表1に示すように、3.5〜13であった。このように、本実施例1においては、過酸化水素水の混合ミストを搬送する混合ミスト配管の搬送距離は長いものであった。
次に、各室の所定の位置に除染効果を確認するのに必要な枚数の6対数減少用BIをセットした。なお、本実施例1においては、各室の間のドアは全て開放した。また、各室の調湿は特に行っていないが、各室とも約25℃、相対湿度を約35%であった。この状態から、上記第1実施形態に沿った除染操作を行い、全室とも所定時間に亘って必要量の過酸化水素ガスを放出した。
除染操作の終了後の各室の室内温度は約30℃であり、その時の相対湿度は約55%であった。過酸化水素ガスの放出を停止してから各除染対象室の過酸化水素ガスを除去するために室内のエアレーションを実施し、その後、全てのBIを回収した。
Figure 0006111087
回収したBIは、所定の方法で培養し滅菌の程度を判定した。本実施例1においては、使用したBIが6対数減少用のものであり、回収した全てのBIの滅菌指標菌が全到死した条件を6対数減少が達成されたものとして判定した。表1の除染効果の欄には、6対数減少が達成されたものを「10-6」として表示した。表1から分かるように、全ての除染対象室において6対数減少が達成されており、混合ミスト配管の搬送距離が長い場合であっても高度な除染バリデーションが可能となる。
実施例2は、上記第2実施形態に基づいて実施した。なお、本実施例2においては、図2を用いて説明した上記第2実施形態と異なる室数及び容積の除染対象室を除染した。本実施例2の除染対象室は、大小5室からなる医薬品製造ラインのクリーンルームであって各室の容積を表2に示す。特に、第3室の容積が313m3と非常に大きかった。これらの除染対象室に対して、上記第2実施形態に係る除染システムを適用した。各室に対して配設した除染ユニットの数を表2に示す。容積の大きい第3室については、6組の除染ユニットを配設した。
本実施例2において、混合ミスト配管には、内径6mmのステンレス管(SUS304)を使用した。混合ミスト配管の搬送距離Axと過酸化水素水配管の搬送距離Bxとの比を表す(Ax/Bx)の値は、表2に示すように、3〜18.5であった。このように、本実施例2においては、過酸化水素水の混合ミストを搬送する混合ミスト配管の搬送距離は長いものであった。
次に、各室の所定の位置に除染効果を確認するのに必要な枚数の6対数減少用BIをセットした。なお、本実施例2においては、各室の間のドアは全て閉鎖した。次に、調湿操作を上記第2実施形態に沿って行い、各室とも26〜28℃において相対湿度を約40%に調湿した。次に、除染操作を上記第2実施形態に沿って行い、全室とも所定時間に亘って必要量の過酸化水素ガスを放出した。
除染操作の終了後の各室の室内温度は30〜32℃であり、その時の相対湿度は50〜60%であった。過酸化水素ガスの放出を停止してから各除染対象室の過酸化水素ガスを除去するために室内のエアレーションを実施し、その後、全てのBIを回収した。
Figure 0006111087
回収したBIは、所定の方法で培養し滅菌の程度を判定した。本実施例2においては、使用したBIが6対数減少用のものであり、回収した全てのBIの滅菌指標菌が全到死した条件を6対数減少が達成されたものとして判定した。表2の除染効果の欄には、6対数減少が達成されたものを「10-6」として表示した。表2から分かるように、全ての除染対象室において6対数減少が達成されており、混合ミスト配管の搬送距離が長い場合であっても高度な除染バリデーションが可能となる。
以上のように上記各実施例から明らかなように、本発明においては、大口径のダクトや凝縮防止のヒーターなどの大掛かりな設備を必要とせず、複数の除染対象室に対しても各室ごとに長い距離の配管が可能で、且つ、各室ごとに正確な量の除染用ガスを供給することのできる除染システムを提供することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限らず次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記各実施例においては、4室又は5室からなる除染対象室を除染したが、これらに限定されるものではなく、1室のみを対象として本発明の除染システムにより除染するようにしてもよく、或いは、10室以上を対象とするようにしてもよい。
(2)上記実施例1においては、除染前の調湿は特に行っていないが、各室に備えられた調湿器による調湿を行ってから、除染を行うようにしてもよい。
(3)上記各実施形態においては、圧縮空気発生手段として空気圧縮機を採用するが、これに限定されるものではなく、高圧空気ボンベ等その他の手段を採用するようにしてもよい。
(4)上記各実施形態においては、気液混合器としてエジェクタを採用するが、これに限定されるものではなく、気液ポンプ等その他の気液混合手段を採用するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態においては、水供給手段として蒸留水タンクを採用するが、これに限定されるものではなく、給水配管等その他の手段を採用するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態においては、過酸化水素水配管の管路及び蒸留水配管の管路にチューブポンプを採用するが、これに限定されるものではなく、他のどのようなポンプ或いは給液手段を採用するようにしてもよい。
(7)上記各実施形態においては、ガス発生器として蒸発板を有する蒸発器を採用するが、これに限定されるものではなく、混合ミストを気化できるものであれば他のガス発生器を採用するようにしてもよい。
(8)上記各実施形態においては、各除染対象室に循環ファンを採用するが、これに限定されるものではなく、例えば、除染対象室がRABS(Restricted Access Barrier System)やLF(Laminer Flow)などの独自の空気流機構を有する場合には、これらの機構により室内の過酸化水素ガスの循環をするようにしてもよい。また、除染対象室に既に設置されているエアーコンディショナー装置などにより過酸化水素ガスの循環をするようにしてもよい。
10…空気圧縮機、11〜15…空気配管、20…過酸化水素水タンク、
21〜25…過酸化水素水配管、31〜35…エジェクタ、41〜45…蒸発器、
51〜55…循環ファン、61〜65…混合ミスト配管、70…蒸留水タンク、
71〜75…蒸留水配管、100、200…除染システム、R1〜R4…除染対象室。

Claims (6)

  1. 1又は2以上の除染対象室に対して、過酸化水素ガスを使用して各除染対象室の内部を除染する除染システムであって、
    圧縮空気を発生する圧縮空気発生手段と、過酸化水素ガスの発生源となる除染液を供給する除染液供給手段とを有し、
    各除染対象室に対して、それぞれ、前記圧縮空気と前記除染液とを混合した除染用混合気液を調整する混合気液調整器と、前記混合気液を気化させて過酸化水素ガスを発生するガス発生器と、前記圧縮空気発生手段から前記混合気液調整器までの間を連通する空気供給配管と、前記除染液供給手段から前記混合気液調整器までの間を連通する除染液供給配管と、前記混合気液調整器から前記ガス発生器までの間を連通する混合気液供給配管とを具備してなり、
    前記圧縮空気発生手段と前記除染液供給手段と前記各混合気液調整器とを前記混合気液供給配管を介して各除染対象室から離隔した位置に配設し、前記各ガス発生器を前記混合気液供給配管を介して各対応の除染対象室の近傍又は室内に配設することにより、
    各除染対象室に対して前記混合気液供給配管の搬送距離は、各対応の前記除染液供給配管の搬送距離よりも長いことを特徴とする除染システム。
  2. 1又は2以上の除染対象室のうち少なくとも1つ以上又は全ての除染対象室について、
    各除染対象室がそれぞれ具備する前記混合気液供給配管の搬送距離をAx、各対応の前記除染液供給配管の搬送距離をBxとしたときに下記の各式、
    Ax/Bx ≧ 3 ・・・・・(1)
    (xは、1〜nの整数であって、n室ある除染対象室の各除染対象室に対応する)
    を満足することを特徴とする請求項1に記載の除染システム。
  3. 前記圧縮空気発生手段から前記空気供給配管を介して前記混合気液調整器に供給される圧縮空気は、各混合気液調整器に対して、それぞれ、吐出圧力が0.05MPa以上で空気流量が5NL/min〜70NL/minであって、
    前記除染液供給手段から前記除染液供給配管を介して前記混合気液調整器に供給される除染液は、各混合気液調整器に対して、それぞれ、流量が0.3mL/min〜30mL/minであることを特徴とする請求項1又は2に記載の除染システム。
  4. 各除染対象室を加湿するための水を供給する水供給手段を有し、
    各除染対象室に対して、それぞれ、前記水供給手段から前記混合気液調整器までの間を連通する水供給配管を具備し、
    前記混合気液調整器に対して、前記水供給配管を介しての水の供給と前記除染液供給配管を介しての前記除染液の供給とを切り替えるようにして、
    前記混合気液調整器に対して水が供給されているときには、当該混合気液調整器によって前記圧縮空気と水とを混合した加湿用混合気液を調整し、この加湿用混合気液を前記混合気液供給配管を介して前記ガス発生器に供給して当該加湿用混合気液を気化させて水蒸気からなる加湿用ガスを発生することとし、
    前記混合気液調整器に対して前記除染液が供給されているときには、当該混合気液調整器によって前記圧縮空気と前記除染液とを混合した除染用混合気液を調整し、この除染用混合気液を前記混合気液供給配管を介して前記ガス発生器に供給して当該除染用混合気液を気化させて過酸化水素ガスを発生することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の除染システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の除染システムを使用し、
    前記混合気液調整器に対して前記除染液を供給することにより、前記ガス発生器で気化される過酸化水素ガスにより各除染対象室の内部を除染することを特徴とする除染方法。
  6. 請求項4に記載の除染システムを使用し、
    まず、前記混合気液調整器に対して水を供給することにより、前記ガス発生器で気化される加湿用ガスにより各除染対象室内の湿度を予め設定した値に加湿し、
    次に、前記混合気液調整器に対して前記除染液を供給することにより、前記ガス発生器で気化される過酸化水素ガスにより加湿後の各除染対象室の内部を除染することを特徴とする除染方法。
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