JP6111062B2 - ブレーカ - Google Patents

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Description

本発明は、あらかじめ設定している温度よりも高くなるとバイメタルが変形して電流を遮断するブレーカに関する。
パック電池やモータなどの機器は、温度が異常に高くなる状態で電流を遮断することで安全に使用できる。この目的のために、設定温度になると接点をオフに切り換えるブレーカが使用される。たとえば、リチウムイオン電池を内蔵するパック電池は、異常な使用状態で充放電されると温度が高くなるので、設定温度よりも高温になるとブレーカで電流を遮断することでより安全に使用できる。また、モータ等は過負荷な状態や異常な電流が流れる状態で温度が異常に高くなることがあるので、この状態ではブレーカで電流を遮断して安全に使用できる。
以上の用途に使用されるブレーカとして、電池など、機器の温度が設定値まで上昇すると電流を遮断するブレーカが開発されている。従来のブレーカを図21に示す。このブレーカは、固定金属片104と、可動金属片106との間にバイメタル108を配置している。さらに、図21のブレーカは、バイメタル108と固定金属片104との間にPTCヒーター109を配置している。バイメタル108は、設定温度になると反転するように熱変形して可動接点107を固定接点105から離してオフ状態とする。反転湾曲状態のバイメタル108が可動金属片106の弾性アーム部106Aを押し上げて、可動接点107を固定接点105から離すからである。反転しない、すなわち非変形状態のバイメタル108は、可動金属片106の弾性アーム部106Aを押し上げることなく、可動接点107を固定接点105に接触させてオン状態となる。
図21の(a)は、バイメタル108が反転しない非変形状態にあって、オン状態となるブレーカを示している。このブレーカは、非変形状態のバイメタル108が可動金属片106を押し上げず、弾性アーム部106Aの弾性で可動接点107を固定接点105に接触させる。周囲温度が高くなると、ブレーカは、図21の(b)で示すように、バイメタル108が熱変形して反転し、反転湾曲状態となって、可動接点107を固定接点105から離してオフ状態に切り換えられる。反転する反転湾曲状態のバイメタル108が可動金属片106の弾性アーム部106Aを押し上げるからである。さらに、図のブレーカは、PTCヒーター109を内蔵するので、オフ状態でPTCヒーター109に通電し、PTCヒーター109でバイメタル108を加熱してオフ状態に保持できる。また、異常時にPTCヒーター109が通電されて、ブレーカをオフ状態に切り換えることもできる。
特開2002−56755号公報
以上のブレーカは、パック電池などに使用されることから、可能な限り小型化することが要求される。ブレーカの小型化は、オフ状態にある可動接点と固定接点との間隔、すなわちオフ状態における接点ギャップを狭くする。接点ギャップの狭いブレーカは、接点を速やかにオフ状態に切り換えできず、オフに切り換えるときに接点間でスパークが発生しやすく、接点の溶融や消耗が発生して、動作不良の原因となる。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造としながら、オフ状態における接点ギャップを大きくできるブレーカを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のブレーカは、外装ケース1、51と、この外装ケース1、51に固定してなる固定接点5を有する固定金属片4と、この固定金属片4の固定接点5と対向する位置に可動接点7を配置する弾性アーム部6Aを有し、かつ弾性アーム部6Aを可動できるように弾性アーム部6Aの一端の固定部6Bを外装ケース1、51に固定してなる可動金属片6と、この可動金属片6の弾性アーム部6Aを押して可動接点7を固定接点5から離すバイメタル8とを備えている。可動金属片6の弾性アーム部6Aは、バイメタル8に押されない状態で、それ自体の弾性で可動接点7を固定接点5に接触させる弾性を有している。バイメタル8は、弾性アーム部6Aと外装ケース底部1T、51Tとの間に配設されており、バイメタル8が熱変形しない非変形状態においては、弾性アーム部6Aの弾性で可動接点7が固定接点5に接触されてオン状態となり、バイメタル8が熱変形する反転湾曲状態においては、外装ケース底部1T、51T側に突出する支点8aを外装ケース底部1T、51T側の対向面23に接触させて、外周縁部8bで弾性アーム部6Aを押して、可動接点7を固定接点5から離してオフ状態に切り換える。さらに、ブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタル8が、外装ケース底部1T、51T側の対向面23に接触する支点8aよりも可動接点7側にある接点側長さ(L1)を、支点8aよりも固定部6B側にある固定部側長さ(L2)よりも長くしている。
さらに、外装ケース1;51は、バイメタル8を加温するヒーター9を内蔵し、外装ケース52は、ヒーター9を配置するヒーター収納部29と、バイメタル8を定位置に配置するバイメタル収納部28とを有し、ヒーター収納部29は前記バタル収納部28の内側にあり、ヒーター収納部29とバイメタル収納部28との間であって、ヒーター収納部29の外周縁に沿って、ヒーター収納部29及びバイメタル収納部28から突出してなる突出部14を設けており、ヒーター収納部29に挿入してなるヒーター9に、バイメタル収納部28の定位置に配置してなるバイメタル8を熱結合状態に載せている。
以上のブレーカは、極めて簡単な構造としながら、オフ状態における接点ギャップを大きくできる特徴がある。それは、弾性アーム部を押し上げて可動接点を固定接点から離す反転湾曲状態にあるバイメタルが、支点よりも可動接点側の接点側長さ(L1)を、支点よりも固定部側の固定部側長さ(L2)よりも長くしているからである。
図13ないし図15の実線は、以上のブレーカのオフ状態を示し、鎖線は、従来のブレーカのオフ状態を示す断面図である。以上のブレーカのバイメタル8は、図13ないし図15の実線で示すように、反転湾曲状態において、支点8aよりも可動接点7側にある接点側長さ(L1)を、支点8aよりも固定部6B側にある固定部側長さ(L2)よりも長くしているので、弾性アーム部6Aを押し上げる接点側長さ(L1)が長くなって、オフ状態の接点ギャップを大きくできる。これに対して、従来のブレーカは、図13ないし図15の鎖線で示すように、反転湾曲状態にあるバイメタルの接点側長さを固定部側長さと等しくするので、弾性アーム部を押し上げて可動接点を固定接点から引き離す接点側長さが短く、オフ状態の接点ギャップが小さくなる。
本発明のブレーカは、可動金属片6の弾性アーム部6Aを中間部において折曲すると共に、弾性アーム部6Aが、可動金属片6の固定部6Bから折曲部6Sに向かって、対向面23を含む平面Qからの距離が大きくなるように傾斜させることができる。
以上のブレーカは、バイメタルの支点を可動金属片の固定部に接近させるにしたがって、可動接点を固定接点から離して接点ギャップを大きくできる。
本発明のブレーカは、可動接点7を固定接点5から離すオフ状態にある弾性アーム部6Aが、可動金属片6の固定部6Bから可動接点7に向かって、対向面23を含む平面Qからの距離が大きくなるように傾斜させることができる。
以上のブレーカは、バイメタルの支点を可動金属片の固定部に接近させるにしたがって、可動接点を固定接点から離して接点ギャップを大きくできる。
本発明のブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタル8を、両端の外周縁部8bで弾性アーム部6Aに接触させると共に、可動接点6B側の外周縁部8bが弾性アーム部6Aに接触する接触点P1から対向面23を含む平面Qまでの距離(d1)を、固定部6B側の外周縁部8bが弾性アーム部6Aに接触する接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)よりも大きくすることができる。
以上のブレーカは、バイメタルの両端の外周縁部が接触する弾性アーム部の可動接点側を固定部側よりも対向面から離すことにより、可動接点を固定接点から離して接点ギャップを大きくできる。
本発明のブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタル8の固定部6B側の外周縁部8bが弾性アーム部6Aに接触する接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)を、反転湾曲状態にあるバイメタル8の最大たわみ(a)よりも小さくすることができる。
なお、本明細書において、バイメタルの最大たわみ(a)とは、図12で示すように、反転湾曲状態にあるバイメタル8と可動金属片6との接触点P1、P2を結ぶ直線nに対して、湾曲するバイメタル8の対向面14側の変位が最大となる頂点P3と直線nとの距離であって、中央凹に湾曲するバイメタル8の直線nに対する最大深さ(h)とバイメタル8の厚さ(t)との和を意味するものとする。
以上のブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタルの固定部側の外周縁部を弾性アーム部に接触させる状態で、バイメタルの支点を弾性アーム部の固定部側に接近させて、接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも大きくできるので、可動接点側の外周縁部を大きく押し上げる姿勢として、オフ状態の接点ギャップを大きくできる。
本発明のブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタル8の湾曲形状を、支点8aの両側で非対称な形状とすることができる。
以上のブレーカは、バイメタルの形状を支点の両側で非対称とすることで、効果的に接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも大きくできる。
本発明のブレーカは、バイメタル8が、支点8Aよりも固定部6B側の曲率半径(r2)を、支点8aよりも可動接点7側の曲率半径(r1)よりも小さくして、支点8aを対向面23の固定部6B側に偏在させることができる。
以上のブレーカは、支点よりも固定部側の曲率半径(r2)を、可動接点側の曲率半径(r1)よりも小さくすることで、理想的に支点を固定部側に偏在させて接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも大きくできる。
本発明のブレーカは、反転湾曲状態にあるバイメタル8において、支点8aよりも可動接点7側にある接点側長さ(L1)を、支点8aよりも固定部6B側にある固定部側長さ(L2)の1.2倍以上とすることができる。
本発明のブレーカは、外装ケース底部1T、51Tにヒーター9を備えて、このヒーター9に、反転湾曲状態にあるバイメタル8の支点8aを接触させており、さらに、ヒーター9は、バイメタル8と固定金属片4の間にあって固定金属片4に接続されて、ブレーカのオフ状態において、バイメタル8を介して可動金属片6に接続することができる。
以上のブレーカは、オフ状態においてヒーターに通電してバイメタルを加温し、バイメタルを反転湾曲状態に保持して、ブレーカをオフ状態に自己保持できる。さらに、以上のブレーカは、電池の異常を検出してヒーターに通電して、ヒーターでバイメタルを加熱して電池の電流を遮断することもできる。
本発明のブレーカは、ヒーター9を円盤状とし、バイメタル8の外形を四角形として、ヒーター9とバイメタル8とを外装ケース1、51の定位置に配置することができる。
以上のブレーカは、ヒーターとバイメタルとを外装ケースの定位置に配置できる。とくに、バイメタルを四角形とするので、水平面内で回転しない状態で外装ケースの定位置に配置できる。このため、バイメタルが安定して弾性アーム部を押してオフ状態に切り換えできる特徴がある。
本発明のブレーカは、ヒーター9をPTCヒーター9Aとすることができる。
以上のブレーカは、ヒーターをPTCヒーターとするので、ヒーターの温度を制御する回路を設けることなく、ヒーターの温度を好ましい温度にとして、安定してオフ状態に保持できる。
本発明のブレーカは、オフ状態にある可動接点7と固定接点5との接点ギャップを0.05mm以上であって、0.3mm以下とすることができる。
以上のブレーカは、小型化しながら、オフ状態の接点ギャップを大きくできる。
本発明のブレーカは、パック電池に使用されて、パック電池の電池30、60と直列に接続される保護素子とすることができる。
以上のブレーカは、パック電池に使用されて、電池の異常な状態で電流を遮断して安全に使用できる。また、ヒーターを備えるブレーカにおいては、オフ状態でヒーターに通電して電池を放電できるので、より安全性の高いパック電池を実現できる。
本発明の一実施例にかかるブレーカの斜視図である。 図1に示すブレーカのオン状態を示す垂直縦断面図である。 図2に示すブレーカのオフ状態を示す垂直縦断面図である。 図2に示すブレーカのIV−IV線断面図である。 図2に示すブレーカの分解断面図である。 図5に示すブレーカの本体ケースの平面図である。 本発明の他の実施例にかかるブレーカの斜視図である。 図7に示すブレーカのオン状態を示す垂直縦断面図である。 図8に示すブレーカのオフ状態を示す垂直縦断面図である。 図8に示すブレーカのX−X線断面図である。 図7に示すブレーカの分解断面図である。 反転湾曲状態にあるバイメタルが弾性アーム部を押し上げる状態を示す概略断面図である。 本発明の一実施例にかかるブレーカのバイメタルが弾性アーム部を押し上げる原理を示す原理図である。 本発明の他の実施例にかかるブレーカのバイメタルが弾性アーム部を押し上げる原理を示す原理図である。 本発明の他の実施例にかかるブレーカのバイメタルが弾性アーム部を押し上げる原理を示す原理図である。 ブレーカを備えるパック電池の一例を示す一部拡大断面図である。 図16に示すパック電池の組み立て工程を示す斜視図である。 ブレーカを備えるパック電池の他の一例を示す一部拡大断面図である。 ブレーカを備えるパック電池の他の一例を示す斜視図である。 図19に示すパック電池の製造工程を示す斜視図である。 従来のブレーカの一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのブレーカを例示するものであって、本発明はブレーカを以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図11に示すブレーカ40、50は、外装ケース1、51と、この外装ケース1、51に固定している固定接点5を有する固定金属片4と、この固定金属片4の固定接点5と対向する位置に可動接点7を配置する弾性アーム部6Aを有し、かつ弾性アーム部6Aを可動できるように弾性アーム部6Aの一端の固定部6Bを外装ケース1、51に固定してなる可動金属片6と、この可動金属片6の弾性アーム部6Aを押して可動接点7を固定接点5から離すバイメタル8と、このバイメタル8を加温するヒーター9とを備える。図のブレーカ40、50は、ヒーター9を備えるので、反転湾曲状態にあるバイメタル8の支点8aは、外装ケース底部1T、51Tに直接には接触することなく、ヒーター9を介して外装ケース底部1T、51Tに接触する。すなわち、反転湾曲状態にあるバイメタル8の支点8aは、外装ケース底部1T、51T側の対向面23であるヒーター9の表面に接触する。本発明のブレーカは、必ずしもヒーターを内蔵する必要はなく、ヒーターを内蔵しないブレーカは、図示しないが、反転湾曲状態のバイメタルの支点を外装ケースに直接に接触させる。
可動金属片6の弾性アーム部6Aは、バイメタル8で押圧されない状態では、それ自体の弾性で可動接点7を固定接点5に接触させる弾性を有する。バイメタル8は、弾性アーム部6Aとヒーター9との間に配置される。このバイメタル8は、設定温度よりも低い状態では熱変形しない非変形状態にある。この状態ではバイメタル8が弾性アーム部6Aを押さず、ブレーカ40、50は、弾性アーム部6Aの弾性で可動接点7を固定接点5に接触させてオン状態となる。ブレーカ40、50は、設定温度よりも高くなると、バイメタル8が熱変形して反転して、反転湾曲状態となる。反転湾曲状態のバイメタル8は、外装ケース底部1T、51Tに配置されたヒーター9側に突出する支点8aをヒーター9の表面である対向面23に接触させて、外周縁部8bで弾性アーム部6Aを押して、可動接点7を固定接点5から離してオフ状態に切り換える。
バイメタル8は、温度が上昇して熱変形するように、熱膨張率が異なる金属を積層したものである。バイメタル8は、外形を四角形とし、かつ中央凸に湾曲する形状である。バイメタル8は、図において、弾性アーム部6Aとヒーター9との間にあって、設定温度になると熱変形して反転し、反転湾曲状態となる。図2、図3、図8、及び図9のバイメタル8は、非変形状態においては、反転湾曲状態とは上下反対に湾曲する。反転湾曲状態のバイメタル8は、ヒーター9の表面である対向面23に接触する支点8aをヒーター9側、すなわち下方に突出させる。非変形状態のバイメタル8は、中央部を上方の弾性アーム部6A側に突出させる中央凸形状に湾曲する。バイメタル8は、図2と図8に示すように、中央部、正確には外周縁部8bの内側を、図において上方に突出させて非変形状態となる。バイメタル8は、熱変形して反転湾曲状態となるが、反転湾曲状態のバイメタル8は、図3と図9に示すように、ヒーター9に接触する支点8aを下方のヒーター9側に突出させる湾曲形状となる。
反転湾曲状態のバイメタル8は、支点8aを外装ケース底部1T、51Tのヒーター9に接触させて、両端の外周縁部8bで弾性アーム部6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から離してオフ状態に切り換える。反転湾曲状態のバイメタル8は、図3と図9に示すように、可動接点7側の接触点P1と固定部6B側の接触点P2において弾性アーム部6Aの下面側に接触する。反転湾曲状態のバイメタル8は、図3と図10に示すように、外装ケース底部1T、51Tのヒーター9に接触する支点8aよりも可動接点7側にある接点側長さ(L1)を、支点8aよりも固定部6B側にある固定部側長さ(L2)よりも長くしている。
反転湾曲状態となって弾性アーム部6Aをオフ状態に切り換えるバイメタル8は、可動接点7側の接点側長さ(L1)を、固定部6B側の固定部側長さ(L2)の1.1倍以上、好ましくは1.2倍以上、さらに好ましくは、1.5倍以上とする。バイメタル8は、固定部側長さ(L2)に対する接点側長さ(L1)の比率を大きくすることで、全体の長さを長くすることなく、弾性アーム部6Aの変形を大きくして接点ギャップを大きくできる。
接点側長さ(L1)を長くするバイメタル8は、図12に示すように、弾性アーム部6Aの変形を大きくして、可動接点7と固定接点5の間隔、すなわち接点ギャップを大きくする。ここで、図12は、図1ないし図11に示すブレーカ40、50において、反転湾曲状態にあるバイメタル8が、両端の外周縁部8bで弾性アーム部6Aを押し上げる状態を示す概略断面図である。なお、図12は、反転湾曲状態にあるバイメタル8の作用をわかりやすくするために誇張して表示している。
図12のブレーカ40、50は、オフ状態にある弾性アーム部6Aとバイメタル8の両端との接触点P1、P2からヒーター9の表面である対向面23を含む平面Qまでの距離(d1;d2)が、可動金属片6の固定部6B側で小さく、可動接点7側で大きくなるようにしている。すなわち、可動金属片6の可動接点7側における接触点P1から対向面23を含む平面Qまでの距離(d1)を、可動金属片6の固定部6B側における接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)よりも大きくして、可動接点7と固定接点5との接点ギャップを大きくしている。この弾性アーム部6Aは、反転湾曲状態にあるバイメタル8との接触点P1、P2を結ぶ直線nを、固定部6Bから可動接点7側に(図において左から右に)向かって、対向面23に対して上り勾配に傾斜させて、可動接点7と固定接点5との接点ギャップを大きくしている。
さらに、図12に示すブレーカ40、50は、オフ状態にある弾性アーム部6Aを、可動金属片6の固定部6Bから可動接点7側に向かって、図において左から右に向かって、対向面23を含む平面Qからの距離(d)が大きくなるように傾斜させて、図においては対向面23に対して上り勾配に傾斜させて、可動接点7と固定接点5との接点ギャップを大きくしている。
図12に示す可動金属片6は、弾性アーム部6Aを中間部において、くの字状に折曲して、中間の折曲部6Sが山形に突出する姿勢となるように外装ケース1、51に固定している。この可動金属片6は、オフ状態にある弾性アーム部6Aが、図12に示すように、折曲部6Sよりも固定部6B側では、固定部6B側から折曲部6Sに向かって上り勾配で傾斜し、折曲部6Sよりも可動接点7側では、可動接点7に向かって上り勾配ないし水平姿勢となるようにしている。ただ、オフ状態にある弾性アーム部は、折曲部よりも可動接点側を多少下り勾配となるようにすることもできる。さらに、可動金属片は、必ずしも弾性アーム部の中間において、折曲する必要はなく、固定部側から可動接点側に向かって、直線状あるいは円弧状に傾斜する姿勢とすることもできる。
以上のブレーカ40、50は、可動金属片6の固定部6B側における接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)を、反転湾曲状態にあるバイメタル8の最大たわみ(a)よりも小さくしている。ここで、反転湾曲状態にあるバイメタル8の最大たわみ(a)とは、図12に示すように、反転湾曲状態にあるバイメタル8と可動金属片6との接触点P1、P2を結ぶ直線nに対して、湾曲するバイメタル8の対向面23側の変位が最大となる頂点P3と直線nとの距離であって、中央凹に湾曲するバイメタル8の直線nに対する最大深さ(h)とバイメタル8の厚さ(t)との和である。ブレーカ40、50は、図12と図13に示すように、可動金属片6の固定部6B側における接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)を、反転湾曲状態にあるバイメタル8の最大たわみ(a)よりも小さくすることで、バイメタルの支点8aの位置を、固定部6B側に偏在させて、支点8aよりも可動接点7側にある接点側長さ(L1)を、支点8aよりも固定部6B側にある固定部側長さ(L2)よりも長くしている。このため、図13の鎖線で示す接点側長さを固定部側長さと等しくする従来の構造に比べて、弾性アーム部6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から引き離す接点側長さ(L1)を長くして、オフ状態の接点ギャップを大きくできる。
反転湾曲状態にあるバイメタル8の最大たわみ(a)は、使用するバイメタルの材質、大きさ、及び形状によって特定される値である。また、弾性アーム部6Aの固定部6B側における接触点P2から対向面23を含む平面Qまでの距離(d2)は、外装ケース1、51に固定される可動金属片6の固定部6Bの位置や弾性アーム部の姿勢によって特定される値である。したがって、ブレーカは、以上のことを考慮して、バイメタルの材質、大きさ、及び形状や、可動金属片6の固定部6Bの位置や弾性アーム部6Aの姿勢等を決定する。
図14のブレーカ80は、反転湾曲状態にあるバイメタル8Xの湾曲形状を支点8aの両側で非対称な形状として、接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも長くしている。図14のバイメタル8Xは、支点8aよりも固定部6B側、図において支点8aの左側の曲率半径(r2)を、支点8aよりも可動接点7側、図において支点8aの右側の曲率半径(r1)よりも小さくして、支点8aをヒーター9の中央部から固定部6B側に偏在させている。このブレーカ80は、弾性アーム部6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から離す接点側長さ(L1)を長くして、接点ギャップを大きくする。このため、図14の鎖線で示す接点側長さを固定部側長さと等しくする従来の構造に比べて、弾性アーム部6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から引き離すオフ状態の接点ギャップを大きくできる。ただ、バイメタルは、必ずしも支点を境界として固定部側と可動接点側とで曲率半径を変える必要はなく、曲率半径を変える境界部分を、支点よりも固定部側や可動接点側にずらすこともできる。この場合においても、反転湾曲状態にあるバイメタルの湾曲形状を支点の両側で非対称な形状として、効果的に接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも大きくできる。
さらにまた、図15のブレーカ90は、バイメタル8全体の位置を、可動金属片6の固定部6B側に偏在させて、反転湾曲状態の支点8aをヒーター9の中央部から固定部6B側に接近するように偏在させている。このブレーカ90は、バイメタル8を外装ケース1、51に配置する位置を、固定部6B側に偏在させて、ヒーター9に接触する支点8aを固定部6B側に偏在させて、接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも長くしている。反転湾曲状態のバイメタル8は、弾性アーム部6Aの可動接点7側に接触する接触点P1において弾性アーム部6Aの先端部を押し上げて、可動接点7を固定接点5から離してオフ状態とする。接点側長さ(L1)を固定部側長さ(L2)よりも長くしている本発明のブレーカは、図15の鎖線で示す接点側長さと固定部側長さとを同じ長さとする従来の構造に比較して、接触点P1と支点8aとの距離(D1)が長くなって、接点ギャップを大きくする。また、ヒーター9の対向面23との隙間が次第に狭くなる固定部6B側に偏在してバイメタル8を配置して、弾性アーム部6Aの変形量を大きく、すなわち接点ギャップを大きくしている。
バイメタル8は、非変形状態から反転湾曲状態に変形でき、かつ位置ずれしないように外装ケース1、51に設けたバイメタル収納部28に配置される。外装ケース1、51は、図6の平面図に示すように、四角形のバイメタル8を定位置に配置するバイメタル収納部28を設けている。外装ケース1、51は、バイメタル8の周囲に外周壁10を設けて、外周壁10の内側をバイメタル収納部28としている。外周壁10で囲まれるバイメタル収納部28は、その内形をバイメタル8の外形よりもわずかに大きくして、バイメタル8を非変形状態と反転湾曲状態に変形できる状態で定位置に配置している。
可動金属片6は、弾性変形する金属板で、外装ケース1、51に固定される固定部6Bと、先端に可動接点7を設けている弾性アーム部6Aとを有する。可動金属片6は、図2、図3、図8、及び図9に示すように、固定部6Bを外装ケース1、51に固定して、先端側の弾性アーム部6Aを、外装ケース1、51に設けている収納スペース20に配設している。可動金属片6は、固定部6Bの外側を外装ケース1、51から突出させて外部接続端子6Xとしている。可動金属片6は、外装ケース1、51に設けている第2の外壁11Bの上部に固定部6Bを固定している。
可動金属片6は、収納スペース20に配置される弾性アーム部6Aを、あるいは全体を弾性変形できる金属板としている。さらに、可動金属片6は、この弾性アーム部6Aの先端部であって固定接点5と対向する面に可動接点7を設けている。この可動金属片6は、バイメタル8の非変形状態では、可動接点7を固定接点5に接触させてブレーカをオン状態とし、バイメタル8の反転湾曲状態では、バイメタル8に押される弾性アーム部6Aを弾性変形して、可動接点7を固定接点5から離してブレーカをオフ状態とする。
さらに、図2ないし図5、及び図8ないし図11に示す可動金属片6は、バイメタル8側に凸部6Cを設けている。図の可動金属片6は、バイメタル8に接触する一対の凸部6Cを、バイメタル8側に突出して設けている。一対の凸部6Cは、図6に示すように、可動金属片6の長手方向に延びる中心線m上であって、可動金属片6の長手方向に離して配置している。この可動金属片6は、一対の凸部6Cにバイメタル8の両端の外周縁部8bを接触させて互いに押圧するようにしている。図に示す凸部6Cは、外形を円弧状としており、バイメタル8の外周縁部8bを横方向に摺動させることなく確実に接触させて互いに押圧できるようにしている。図示しないが、可動金属片は、バイメタルの両端部と対向する下面に、複数の凸部を設けることもできる。
図1ないし図11に示すブレーカ40、50は、外装ケース1、51を、プラスチック製の本体ケース2とプラスチック部を有する蓋ケース3、53とで形成している。図1ないし図11の外装ケース1、51は、本体ケース2の底部13に固定金属片4をインサート成形して固定して、上面に蓋ケース3、53を固定している。本体ケース2は、両端部分に、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとを突出するように設けて、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとの間に収納スペース20を設けている。収納スペース20は、固定金属片4で底面を閉塞して、蓋ケース3、53で上面を閉塞している。したがって、外装ケース1、51は、底面側の表面には固定金属片4が露出している。
可動金属片6と固定金属片4と蓋ケース3、53は、本体ケース2に固定される。本体ケース2は、バイメタル8やヒーター9を収納する収納スペース20の両側に、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとを設け、さらに第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとの間を連結する対向壁12を設けて、一対の対向壁12と、一対の外壁11とで収納スペース20の周囲を囲む外周壁10を構成している。したがって、収納スペース20は、周囲を外周壁10で囲み、底面を固定金属片4で閉塞し、さらに上面を蓋ケース3、53で閉塞して内部を閉塞された中空状としている。
本体ケース2は、第1の外壁11Aに固定金属片4の一部を、図2、図3、図8、及び図9においては固定金属片4の中間部4Bを第1の外壁11Aの途中にインサート成形して固定している。したがって、固定金属片4は、第1の外壁11Aを貫通する状態で本体ケース2に固定され、収納スペース20の内部に露出する部分を固定接点5とし、外部に引き出される部分を外部接続端子4Xとしている。
さらに、本体ケース2は、第2の外壁11Bに可動金属片6の固定部6Bを固定して、可動金属片6の弾性アーム部6Aを収納スペース20に配置している。図2、図3、図8、及び図9のブレーカ40、50は、第2の外壁11Bの上端面に可動金属片6の固定部6Bを固定している。本体ケース2は、図2、図3、図6、図8、及び図9に示すように、第2の外壁11B上端面に、外周壁10の上面よりも一段低い段差凹部21を設けており、この段差凹部21に可動金属片6の固定部6Bを嵌合させて定位置に配置している。図の本体ケース2は、この嵌着凹部21の中央部から突出して、可動金属片6の固定部6Bを貫通する連結凸部15を設けている。可動金属片6の固定部6Bには、連結凸部15を貫通させる貫通孔6Fを設けている。図6に示す連結凸部15は、水平断面形状を長円形として、可動金属片6の固定部6Bを正確な姿勢で段差凹部21に配置できるようにしている。さらに、図6に示す段差凹部21は、可動金属片6の両側部を位置決めする位置決リブ22を第2の外壁11Bの上端部に形成している。図6に示す第2の外壁11Bは、その上端面において、位置決リブ22以外の部分を、外周壁10の上面よりも低くして嵌着凹部21を設けることにより、段差形状の位置決リブ22を形成している。可動金属片6は、固定部6Bの両側に位置決リブ22を案内する位置決凹部6Gを設けている。可動金属片6は、固定部6Bに開口された貫通孔6Fに連結凸部15が挿入されると共に、固定部6Bの両側に設けた位置決凹部6Gに位置決リブ22が案内されて、第2の外壁11Bの段差凹部21の定位置に配置される。固定部6Bが段差凹部21に配置された可動金属片6は、接着して第2の外壁11Bに固定され、あるいは本体ケース2に固定される蓋ケース3、53に挟まれて、すなわち、第2の外壁11Bの段差凹部21の底面と蓋ケース3、53の対向面とで上下両面から挟着されて外装ケース1、51の定位置に固定される。
蓋ケース3、53は、図1ないし図11に示すように、本体ケース2の上端開口部側において、可動金属片6の外側に積層される積層金属板25、55と、この積層金属板25、55を固定している連結プラスチック26、56とを備えている。蓋ケース3、53は、内面側、すなわち、本体ケース2側に積層金属板25、55を表出させており、この積層金属板25、55で可動金属片6の上方をカバーする状態で、本体ケース2の開口部側に配置されている。図1ないし図5に示す蓋ケース3は、上面側において積層金属板25の外周部を除く中央部分を連結プラスチック26から露出させている。図7ないし図11に示す蓋ケース53は、上面側において積層金属板55のほぼ全面を連結プラスチック56で被覆して絶縁している。積層金属板25、55は、連結プラスチック26、56にインサート成形して固定される。インサート成形される積層金属板25、55は、連結プラスチック26、56を成形する金型の成形室に仮止めされ、成形室に溶融状態のプラスチックを注入して連結プラスチック26、56に固定される。
図1ないし図5に示す蓋ケース3は、上面側に露出する積層金属板25の露出部を露出端子43としている。図の蓋ケース3は、積層金属板25の露出部と連結プラスチック26の上面を同一平面としている。このブレーカ40は、露出端子43にリードを確実に接触して溶接できる。すなわち、連結プラスチック26が突出して、溶接されるリードを露出端子43から離すことがなく、露出端子43に確実に安定してリードを溶接できる。蓋ケース3は、積層金属板25の露出部と連結プラスチック26の上面を同一平面とするために、図4に示すように、上面の外周部に低くなる段差部25aを設けて、段差部25aに連結プラスチック26を成形している。このブレーカ40は、外装ケース1の底面側の表面に固定金属片4を露出させて露出端子44とし、外装ケース1の上面側の表面に積層金属板25を表出させて露出端子43としている。
以上の蓋ケース3、53は、連結プラスチック26、56の外周縁部を本体ケース2の外周壁10の上面に固定して、本体ケース2に固定している。蓋ケース3、53の連結プラスチック26、56は、図5と図11に示すように、本体ケース2の外周壁10と対向する外周縁部に、本体ケース2側に突出する外周壁27、57を備えており、この外周壁27、57の内側に積層金属板25、55を表出させている。連結プラスチック26、56の外周壁27、57は、本体ケース2の両端部に設けている第1の外壁11Aと第2の外壁11Bに固定され、さらに対向壁12に固定される。
図5と図11に示す外装ケース1、51は、蓋ケース3、53と本体ケース2とを正確に位置決めしながら連結するために、互いに嵌合する連結凸部15、17と連結凹部16、18とを備えている。本体ケース2は、前述のように、第2の外壁11Bの上面において、可動金属片6の固定部6Bを貫通して位置決めする連結凸部15を突出して設けている。蓋ケース3、53は、本体ケース2の第2の外壁11B側の端部において、この連結凸部15と対向する位置に、連結凸部15を案内する連結凹部16を設けている。さらに、図5と図11に示す蓋ケース3、53は、本体ケース2の第1の外壁11A側の端部の両側において、外周壁27、57の下面から本体ケース2に向かって突出する連結凸部17を設けている。本体ケース2は、図6に示すように、これらの連結凸部17と対向する対向壁12の上面に、連結凸部17を案内する連結凹部18を設けている。以上の外装ケース1、51は、本体ケース2の第1の外壁11A側の端部において、蓋ケース3、53の両側の連結凸部17が本体ケース2の連結凹部18に案内されると共に、本体ケース2の第2の外壁11B側の端部において、可動金属片6の固定部6Bを貫通する連結凸部15が蓋ケース3、53の連結凹部16に案内されて、蓋ケース3、53が本体ケース2の正確な位置に連結される。
連結凸部15、17と連結凹部16、18を介して定位置に連結される蓋ケース3、53と本体ケース2は、超音波溶着して連結プラスチック26、56が本体ケース2に固定される。図5と図11に示す蓋ケース3、53は、連結プラスチック26、56の外周壁27、57の下面であって、本体ケース2の外周壁10との対向面に位置して、超音波振動で溶融される溶融凸条19を設けている。図の蓋ケース3、53は、外周壁27、57の下面に沿って溶融凸条19を突出して設けている。この蓋ケース3、53は、可動金属板6の固定部6Bと対向する部分を除く外周縁部に、底面視略コ字状の溶融凸条19を設けている。この蓋ケース3、53は、前述の連結凸部15、17と連結凹部16、18とを介して本体ケース2の定位置に連結する状態で、外周部を超音波振動させて、溶融凸条19を摩擦熱で溶融させて本体ケース2の外周壁10に溶着させる。さらに、超音波振動される蓋ケース3、53と本体ケース3は、互いに連結された連結凸部15、17と連結凹部16、18の接触部分も摩擦熱で溶融されて互いに溶着される。ただ、外装ケースは、蓋ケースの連結プラスチックと本体ケースとを接着して、あるいは嵌着構造や係止構造で連結して固定することもできる。
図1ないし図5の外装ケース1は、本体ケース2の第2の外壁11Bと蓋ケース3の積層金属板25とで可動金属片6の固定部6Bを挟着して外装ケース1に固定している。この外装ケース1は、蓋ケース3の積層金属板25の一端部を、可動金属片6の固定部6Bに接触状態に積層して、積層金属板25を可動金属片6に電気接続している。このブレーカ40は、積層金属板25を可動金属片6の外部接続端子として使用することもできる。積層金属板25と可動金属片6は、積層部をレーザー溶接することで、より確実に電気接続される。図に示す積層金属板25は、連結プラスチック26から引き出された突出部25Xを可動金属片6の上面に積層してレーザー溶接している。この構造は、蓋ケース3の積層金属板25を可動金属片6に直接に積層して固定するので、全体をより薄くしながら、積層金属板25を可動金属片6に確実に電気接続できる。図1ないし図5に示すブレーカ40は、蓋ケース3の積層金属板25を可動金属片6に電気接続するので、蓋ケース3の上面から露出する積層金属板25を露出端子43として外部接続し、あるいは可動金属片6に外部接続端子6Xを設けて外部接続することができる。
図7ないし図11に示すブレーカ50は、蓋ケース53から積層金属板55を露出させないので、可動金属片6の固定部6Bに積層金属板55を接触させることなく積層している。さらに、図7と図8に示すブレーカ50は、バイメタル8が熱変形しない状態で、可動接点7を確実に固定接点5に接触できるように、弾性アーム部6Aの後端部を下方に押圧する押圧凸部58を積層金属板25の内面から突出して設けている。この可動金属片6は、弾性アーム部6Aの後端部が押圧凸部58で下向きに押圧されることで、弾性アーム部6Aの先端部が下方に付勢されて、先端の可動接点7を確実に固定接点5に接触させる。
さらに、図2ないし図5、及び図8ないし図11に示す外装ケース1、51は、本体ケース2の収納スペース20の底部にヒーター9を配置するヒーター収納部29を設けている。ヒーター収納部29は、バイメタル収納部28の内側にあって、その底部に設けられる。ヒーター収納部29は、ヒーター9を定位置に抜けないように固定する凹部である。ヒーター9は、このヒーター収納部29に接着して固定され、あるいは抜けないように嵌着して固定される。ヒーター収納部29は収納スペース20の中央部にあって、その底面を固定金属片4の先端部4Aで閉塞している。ヒーター収納部29は、ここにヒーター9を挿入できるように、内形をヒーター9の外形よりもわずかに大きくしている。また、ヒーター収納部29は、外周縁に沿って突出部14を設けている。ヒーター収納部29に挿入されるヒーター9は、突出部14の上面からわずかに突出して、上面に湾曲するバイメタル8を熱結合状態に載せている。
収納スペース20は、ヒーター収納部29の底面を固定金属片4で閉塞し、ヒーター収納部29の外側底面を本体ケース2のプラスチックで閉塞している。本体ケース2は、ヒーター収納部29の外側で収納スペース20の底を閉塞しているプラスチック製の底部13に、固定金属片4をインサート成形して本体ケース2に固定している。
図1ないし図11に示すブレーカ40、50は、本体ケース2の収納スペース20に、底から順番に、ヒーター9とバイメタル8と可動金属片6の弾性アーム部6Aを収納して、本体ケース2の第1の外壁11Aには固定金属片4の中間部4Bを固定して、第2の外壁11Bには可動金属片6の固定部6Bを固定している。
固定金属片4は、インサート成形して本体ケース2に固定している。固定金属片4は、先端部4Aを収納スペース20の底部13に埋設し、中間部4Bを収納スペース20の底部13から本体ケース2の第1の外壁11Aに埋設するようにインサート成形して、本体ケース2に固定している。図2、図3、図8、及び図9の固定金属片4は、ヒーター収納部29の底部を閉塞する部分よりも、第1の外壁11Aに埋設される部分を高くするように段差部4Dを設けて、段差部4Dを本体ケース2の底部13に埋設して、段差部4Dの後端側を底部13の上面に露出させて、この露出部を固定接点5としている。
ヒーター9は、通電されることによって発熱して、バイメタル8を加熱する。ヒーター9は、対向面23を円形あるいは長円形とする厚みのあるPTCヒーター9Aで、上面と下面に電極を設けている。ただし、ヒーターには必ずしもPTCヒーターを使用する必要はなく、通電されてバイメタル8を加熱できる全てのヒーターを使用することができる。上下面に電極を設けているヒーター9は、下面を固定金属片4に接触して、上面をバイメタル8を介して可動金属片6に接触できるようにしている。このヒーター9は、可動金属片6の可動接点7が固定接点5に接触するオン状態では、可動金属片6とバイメタル8とが非接触状態となって通電されず、可動金属片6の可動接点7が固定接点5から離れてオフ状態となる状態では、可動金属片6に接触するバイメタル8と固定金属片4とを介して通電されて発熱し、バイメタル8を加熱する。加熱されるバイメタル8は、図3と図9に示すように、可動接点7を固定接点5から離すオフ状態に保持する。
このブレーカ40、50は、オフ状態に切り換えられた状態で、可動接点7をオフ状態に保持するので、パック電池に使用して安全性を向上できる。それは、パック電池が異常な温度になってブレーカ40、50がオフに切り換えられた後は、パック電池の電池からヒーター9に通電され続けてバイメタル8が加熱されるので、ブレーカ40、50がオン状態に復帰することなく、電池が放電されるまで電流を遮断する状態に保持できるからである。電池が完全に放電されると、ヒーターに通電できなくなってヒーターがバイメタルを加温できなくなり、ブレーカがオン状態に復帰するが、この状態では、電池は放電できなくなっているので、安全性は確保される。また、パック電池を充電器に接続して充電する状態でパック電池が異常な温度になって、ブレーカで電流を遮断する場合においても、充電器から供給される電力でヒーターに通電してオフ状態に保持できるので、ブレーカがオン状態に復帰することなく、充電器から電力が供給される間は電流を遮断する状態に保持できる。したがって、このパック電池は、ブレーカがオフに切り換えられた後は、通電状態が解除されるまでヒーターに通電してブレーカをオフ状態に保持できるので、安全性をより向上できる。
以上のブレーカ40、50は、例えば、パック電池に使用されて、パック電池の電池と直列に接続される保護素子として使用することができる。保護素子であるブレーカは、電池温度や周囲温度を検出して、検出温度が設定温度を越えるとバイメタルを熱変形させて電流を遮断する。以上のブレーカをパック電池に使用する例を以下に示す。
図16ないし図18に示すパック電池は、電池30と、この電池30と直列に接続しているブレーカ40と、このブレーカ40の外部接続端子と電池30とにリード36を介して接続している回路基板35とを備えている。
図16ないし図18のパック電池は、角形電池の電池30を備える。電池30は、金属製の外装缶31の開口部を、金属製の封口板32で閉塞して、内部に電解液と正負の電極を収納している。封口板32はレーザー溶接して外装缶31の開口部を気密に閉塞している。封口板32は、凸部電極33を中央部に設けている。凸部電極33は、絶縁して封口板32に固定される。電池30は、リチウムイオン電池である。ただし、電池には、リチウムイオン電池に代わってニッケル水素電池などの全ての二次電池とすることができる。リチウムイオン電池は、凸部電極33を負極、封口板32と外装缶31を正極とし、ニッケル水素電池は、凸部電極を正極、封口板を負極とする。
パック電池は、電池30と直列にブレーカ40を接続している。ブレーカ40は、電池30の温度が設定温度よりも高くなるとオン状態からオフ状態に切り換えられて、電池30の電流を遮断する。また、過電流が流れる状態にあっても、オフ状態に切り換えられて、電池30の電流を遮断する。図16ないし図18のパック電池は、電池30の凸部電極33と回路基板35との間にブレーカ40を接続している。回路基板35は、電池30の過充電や過放電を防止する保護回路などを実現する回路を実装している。また、回路基板35は、パック電池の出力端子(図示せず)も設けている。この回路基板35は、リード36とブレーカ40を介して電池30に接続している。ここで、図に示すパック電池は、リード36をリード板としているが、リードはリード線とすることもできる。
ブレーカ40は、電池30と回路基板35との間に接続される。図16と図17のパック電池に使用されるブレーカ40は、上面に露出端子43を設けている。露出端子43は、蓋ケース3に固定された積層金属板25の露出部に設けている。この蓋ケース3は、積層金属板25を可動金属片6の固定部6Bに接触状態に積層して本体ケース2に固定され、上側面を露出して露出端子43としている。このパック電池は、ブレーカ40の固定金属片4の外部接続端子4Xを電池30の凸部電極33に溶接して、上面に設けている露出端子43を外部接続端子として、回路基板35に接続しているリード36に溶接している。図において、回路基板35に接続しているリード36はリード板であって、L字状に折曲されて、水平方向に折曲している折曲片36Aをブレーカ40の露出端子43に溶接している。このリード36は、ハンダ付けして回路基板35に接続している。
図16と図17のブレーカ40は、リード37を介して固定金属片4を凸部電極33に接続している。図に示すリード37は、リード板としているが、リード線とすることもできる。固定金属片4を凸部電極33に接続するリード37は、一端を固定金属片4に溶接して、他端を凸部電極33に溶接している。図示しないが、固定金属片は、外部接続端子を本体ケースから長く突出させて、直接に凸部電極に溶接することもできる。さらに、図に示すパック電池は、ブレーカ40と封口板32との間に絶縁層34を設けており、この絶縁層34でブレーカ40を封口板32から絶縁している。
以上のパック電池は、以下の工程で組み立てられる。
(1)固定金属片4を直接あるいはリード37を介して電池30の凸部電極33に溶接する。
(2)回路基板35に接続しているリード36を、電池30の封口板32とブレーカ40上面の露出端子43である外部接続端子とに溶接する。
図18のパック電池は、図16のパック電池のブレーカ40を上下反転して電池30に溶接している。したがって、このブレーカ40は、固定金属片4を上面に、蓋ケース3を下面に配置している。上面に配置している固定金属片4は、両端部分を除く部分を露出させて露出端子44とし、この露出端子44を外部接続端子として、ブレーカ40の上面に配置している。露出端子44は、回路基板35に接続しているL字状のリード板であるリード36の折曲片36Aに溶接している。さらに、ブレーカ40は、可動金属片6を本体ケース2から突出させて外部接続端子6Xとし、この外部接続端子6Xを電池30の凸部電極33に溶接している。さらに、図に示すパック電池は、ブレーカ40と封口板32との間に絶縁層34を設けており、この絶縁層34でブレーカ40を封口板32から絶縁している。
以上のパック電池は、以下の工程で組み立てられる。
(1)可動金属片6の外部接続端子6Xを直接あるいはリード37を介して電池30の凸部電極33に溶接する。
(2)回路基板35に接続しているリード36を、電池30の封口板32とブレーカ40上面の露出端子44である外部接続端子とに溶接する。
以上のパック電池の製造工程において、ブレーカ40と電池30とリード36は、スポット溶接して接続され、あるいはレーザー溶接して接続される。
さらに、パック電池は、図19と図20に示すように、外装をフィルムとするポリマー電池60Aを備えることもできる。図に示すポリマー電池60Aは、正負の出力リード61を外装フィルム62で絶縁状態に挟着して外部に引き出している。ポリマー電池60Aは、一方の出力リード61をブレーカ40の外部接続端子に溶接して、ブレーカ40に直列に接続され、他方の出力リード61を回路基板65に接続している基板リード66に溶接している。
図19と図20のポリマー電池60Aは、出力リード61を引き出している一方の端面から突出する突出壁63を有する。突出壁63は、片方の表面とほぼ同一平面に位置する。突出壁63のあるポリマー電池60Aが、鎖線で示す電池ケース70に収納されて、突出壁63によって空隙64ができる。ブレーカ40は、この空隙64にあって、電池60の端面に接近して熱結合状態に配設される。
さらに、突出壁63によってできる空隙64には、回路基板65を定位置に配置する鎖線で示す絶縁ホルダー68が配置される。絶縁ホルダー68は、空隙64の定位置に配置され、さらに、回路基板65を定位置に配置する形状にプラスチックを成形している。絶縁ホルダー68は、嵌着構造で、あるいは接着されて、あるいはまたパック電池の電池ケース70にネジ止めされて、空隙64の定位置に配置され、また回路基板65を定位置に配置する。
図19のパック電池は、絶縁ホルダー68でもって回路基板65をパック電池の端面に配置している。図示しないが、パック電池は、回路基板を電池の表面側に配置することもできる。以上のパック電池は、回路基板65に、一対の基板リード66の一端をハンダ付けして固定し、この基板リード66の一方をポリマー電池60Aの出力リード61に、他方をブレーカ40を介してポリマー電池60Aの他方の出力リード61に溶接して接続している。回路基板65は、基板リード66や出力リード61であるリード69を折曲して、パック電池の端面又は表面側に配置している。
以上のパック電池は、以下の工程で組み立てられる。
(1)図20に示すように、ブレーカ40の外部接続端子である露出端子43にポリマー電池60Aの一方の出力リード61の先端部を載せてスポット溶接し、ブレーカ40の他方の外部接続端子4Xと回路基板65に接続している基板リード66とを積層して積層部をスポット溶接して接続し、さらに、ポリマー電池60Aの他方の出力リード61と回路基板65に接続している他方の基板リード66とを積層して積層部を溶接して接続する。
以上の工程で、回路基板65の一方の基板リード66はブレーカ40を介して電池60の一方の出力リード61に、他方の基板リード66は電池60の他方の出力リード61に溶接して接続される。
(2)その後、図19に示すように、基板リード66と出力リード61からなるリード69を折曲加工して回路基板65を絶縁ホルダー68の定位置にセットし、絶縁ホルダー68を電池60の定位置にセットして、回路基板65とブレーカ40と電池60を電池ケース70の定位置に配置する。
1…外装ケース 1T…外装ケース底部
2…本体ケース
3…蓋ケース
4…固定金属片 4A…先端部
4B…中間部
4D…段差部
4X…外部接続端子
5…固定接点
6…可動金属片 6A…弾性アーム部
6B…固定部
6C…凸部
6F…貫通孔
6G…位置決凹部
6S…折曲部
6X…外部接続端子
7…可動接点
8…バイメタル 8X…バイメタル
8a…接点
8b…外周縁部
9…ヒーター 9A…PTCヒーター
10…外周壁
11…外壁 11A…第1の外壁
11B…第2の外壁
12…対向壁
13…底部
14…凸部
15…連結凸部
16…連結凹部
17…連結凸部
18…連結凹部
19…溶融凸条
20…収納スペース
21…段差凹部
22…位置決リブ
23…対向面
25…積層金属板 25X…突出部
25a…段差部
26…連結プラスチック
27…外周壁
28…バイメタル収納部
29…ヒーター収納部
30…電池
31…外装缶
32…封口板
33…凸部電極
34…絶縁層
35…回路基板
36…リード 36A…折曲片
37…リード
40…ブレーカ
43…露出端子
44…露出端子
50…ブレーカ
51…外装ケース 51T…外装ケース底部
53…蓋ケース
55…積層金属板
56…連結プラスチック
57…外周壁
58…押圧凸部
60…電池 60A…ポリマー電池
61…出力リード
62…外装フィルム
63…突出壁
64…空隙
65…回路基板
66…基板リード
68…絶縁ホルダー
69…リード
70…電池ケース
80…ブレーカ
90…ブレーカ
104…固定金属片
105…固定接点
106…可動金属片 106A…弾性アーム部
107…可動接点
108…バイメタル
109…PTCヒーター
P1…接触点
P2…接触点
P3…頂点
Q…平面
m…中心線
n…直線

Claims (13)

  1. 外装ケース(1;51)と、この外装ケース(1;51)に固定してなる固定接点(5)を有する固定金属片(4)と、前記固定金属片(4)の固定接点(5)と対向する位置に可動接点(7)を配置する弾性アーム部(6A)を有し、かつ前記弾性アーム部(6A)を可動できるように前記弾性アーム部(6A)の一端の固定部(6B)を前記外装ケース(1;51)に固定してなる可動金属片(6)と、前記可動金属片(6)の弾性アーム部(6A)を押して前記可動接点(7)を前記固定接点(5)から離すバイメタル(8)とを備え、
    前記可動金属片(6)の弾性アーム部(6A)は、前記バイメタル(8)に押されない状態で、それ自体の弾性で前記可動接点(7)を前記固定接点(5)に接触させる弾性を有し、
    前記バイメタル(8)は、前記弾性アーム部(6A)と外装ケース底部(1T;51T)との間に配設され、
    前記バイメタル(8)が、熱変形しない非変形状態においては、前記弾性アーム部(6A)の弾性で前記可動接点(7)が前記固定接点(5)に接触されてオン状態となり、
    前記バイメタル(8)が、熱変形する反転湾曲状態においては、前記外装ケース底部(1T;51T)側に突出する支点(8a)を前記外装ケース底部(1T;51T)側の対向面(23)に接触させて、外周縁部(8b)で前記弾性アーム部(6A)を押して、前記可動接点(7)を前記固定接点(5)から離してオフ状態に切り換えるようにしてなるブレーカであって、
    反転湾曲状態にある前記バイメタル(8)が、前記外装ケース底部(1T;51T)側の対向面(23)に接触する支点(8a)よりも前記可動接点(7)側にある接点側長さ(L1)を、支点(8a)よりも固定部(6B)側にある固定部側長さ(L2)よりも長く、
    さらに、前記外装ケース(1;51)は、前記バイメタル(8)を加温するヒーター(9)を内蔵し、
    前記外装ケース(52)は、前記ヒーター(9)を配置するヒーター収納部(29)と、前記バイメタル(8)を定位置に配置するバイメタル収納部(28)とを有し、
    前記ヒーター収納部(29)は前記バイメタル収納部(28)の内側にあり、
    前記ヒーター収納部(29)と前記バイメタル収納部(28)との間であって、前記ヒーター収納部(29)の外周縁に沿って、前記ヒーター収納部(29)及びバイメタル収納部(28)から突出してなる突出部(14)が設けられ、前記ヒーター収納部(29)に挿入してなる前記ヒーター(9)に、前記バイメタル収納部(28)の定位置に配置してなる前記バイメタル(8)を熱結合状態に載せてなることを特徴とするブレーカ。
  2. 前記可動金属片(6)の弾性アーム部(6A)が中間部において折曲されており、前記弾性アーム部(6A)が、前記可動金属片(6)の固定部(6B)から折曲部(6S)に向かって、前記対向面(23)を含む平面(Q)からの距離が大きくなるように傾斜する請求項1に記載されるブレーカ。
  3. 前記可動接点(7)を前記固定接点(5)から離すオフ状態にある前記弾性アーム部(6A)が、前記可動金属片(6)の固定部(6B)から前記可動接点(7)に向かって、前記対向面(23)を含む平面(Q)からの距離が大きくなるように傾斜する請求項1または2に記載されるブレーカ。
  4. 反転湾曲状態にある前記バイメタル(8)が両端の外周縁部(8b)で前記弾性アーム部(6A)に接触しており、
    可動接点(6B)側の外周縁部(8b)が前記弾性アーム部(6A)に接触する接触点(P1)から、前記対向面(23)を含む平面(Q)までの距離(d1)を、固定部(6B)側の外周縁部(8b)が前記弾性アーム部(6A)に接触する接触点(P2)から、前記対向面(23)を含む平面(Q)までの距離(d2)よりも大きくしてなる請求項1ないし3のいずれかに記載されるブレーカ。
  5. 反転湾曲状態にある前記バイメタル(8)の固定部(6B)側の外周縁部(8b)が前記弾性アーム部(6A)に接触する接触点(P2)から、前記対向面(23)を含む平面(Q)までの距離(d2)を、反転湾曲状態にあるバイメタル(8)の最大たわみ(a)よりも小さくしてなる請求項1ないし4のいずれかに記載されるブレーカ。
  6. 反転湾曲状態にある前記バイメタル(8)の湾曲形状が、支点(8a)の両側で非対称な形状である請求項1ないし5のいずれかに記載されるブレーカ。
  7. 前記バイメタル(8)が、支点(8a)よりも固定部(6B)側の曲率半径(r2)を、支点(8a)よりも可動接点(7)側の曲率半径(r1)よりも小さくして、支点(8a)を前記対向面(23)の固定部(6B)側に偏在させてなる請求項6に記載されるブレーカ。
  8. 反転湾曲状態にある前記バイメタル(8)が、支点(8a)よりも前記可動接点(7)側にある接点側長さ(L1)を、支点(8a)よりも固定部(6B)側にある固定部側長さ(L2)の1.2倍以上である請求項1ないし7のいずれかに記載されるブレーカ。
  9. 前記外装ケース底部(1T;51T)にヒーター(9)を備え、このヒーター(9)に、反転湾曲状態にあるバイメタル(8)の支点(8a)が接触され、
    さらに、前記ヒーター(9)は、バイメタル(8)と固定金属片(4)の間にあって固定金属片(4)に接続され、
    ブレーカのオフ状態においては、バイメタル(8)を介して可動金属片(6)に接続されるようにしてなる請求項1ないし8のいずれかに記載されるブレーカ。
  10. 前記ヒーター(9)が円盤状で、前記バイメタル(8)の外形が四角形で、前記ヒーター(9)と前記バイメタル(8)とが前記外装ケース(1;51)の定位置に配置されてなる請求項9に記載されるブレーカ。
  11. 前記ヒーター(9)がPTCヒーター(9A)である請求項9または10に記載されるブレーカ。
  12. オフ状態にある可動接点(7)と固定接点(5)との接点ギャップが0.05mm以上であって、0.3mm以下である請求項1ないし11のいずれかに記載されるブレーカ。
  13. パック電池に使用されてパック電池の電池(30;60)と直列に接続される保護素子である請求項1ないし12のいずれかに記載されるブレーカ。
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