JP2022048749A - ブレーカ - Google Patents
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Abstract
Description
従来のブレーカを図17に示す。このブレーカは、固定接点金属板104と、可動接点金属板106の弾性アーム106Aとの間に、設定温度で反転するバイメタル108を配置している。バイメタル108は、設定温度よりも低い状態で非反転形状(図17の(a)参照)にあり、設定温度を超えると反転して反転形状(図17の(b)参照)に変形する。非反転形状のバイメタル108は、可動接点金属板106を押圧することなく、可動接点107を固定接点105に接触させてブレーカをオン状態とする。設定温度よりも高くなるとバイメタル108が反転形状に変形して、可動接点107を固定接点105から分離してオフ状態に切り換える。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
ブレーカは、電池パックに内蔵されて、電池や周囲温度が高温になり、あるいは電池パックが異常な状態で使用されるときに、内蔵するバイメタルを変形させて電流を遮断する。ただし、本発明は、ブレーカとブレーカの用途を特定するものではなく、たとえばモータ等のように温度上昇を検出して電流を遮断する全ての用途に使用するブレーカに利用できる。
図1ないし図6のブレーカ100は、周囲温度でバイメタル8を非反転形状から反転形状に変形させて、反転するバイメタル8が可動接点金属板6の弾性アーム6Aを変形して、オン状態からオフ状態に切り換えられる。さらに、図のブレーカ100は、バイメタル8を加温するヒーター9を内蔵している。ヒーター9を内蔵するブレーカ100は、ヒーター9でバイメタル8を加温して、オフ状態となって電流を遮断する状態に保持できる。オフ状態においてヒーター9に通電し、通電されるヒーター9でバイメタル8を加温して、オフ状態に保持できるからである。このブレーカ100は、電池パックに内蔵されて、電池パックの安全性をより向上できる。電池パックが異常な温度になってブレーカ100で電流を遮断した後、電池でヒーター9に通電して、オフ状態に保持できるので、電池が放電できる限りブレーカ100をオフ状態に保持して外部に流れる電流を遮断状態に保持できるからである。電池が完全に放電されると、ヒーター9に通電できなくなってヒーター9がバイメタル8を加温できなくなってオン状態に復帰しても、この状態では電池は放電できなくなっているので、安全性は確保される。さらに、ヒーター9を内蔵するブレーカ100は、電池の異常を検出してヒーター9に通電して、ヒーター9でバイメタル8を加熱して電池の電流を遮断することもできる。ブレーカを内蔵する電池パックは、素電池と直列にブレーカを接続して、ブレーカで電池の電流を遮断する。
外装ケース1は、プラスチック製の本体ケース1Aと蓋ケース1Bとからなり、本体ケース1Aに蓋ケース1Bを超音波溶着して連結し、あるいは接着して連結している。外装ケース1は、固定接点金属板4と可動接点金属板6を定位置に固定している。図の外装ケース1は、本体ケース1Aの底部に固定接点金属板4をインサート成形して固定すると共に、本体ケース1Aと蓋ケース1Bとの間に可動接点金属板6を挟着状態で固定して、上面に蓋ケース1Bを固定している。本体ケース1Aは、両端部分に、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとを突出するように設けて、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとの間に、バイメタル8とヒーター9を定位置に配置する収納部20を設けている。図の外装ケース1は、本体ケース1Aに設けている収納部20の底面を固定接点金属板4で閉塞して、連結する蓋ケース1Bで収納部20の上面を閉塞している。
本体ケース1Aは、外周壁10の内側にバイメタル8を配置する収納部20を設けている。外周壁10は、第1の外壁11A及び第2の外壁11Bからなる一対の外壁11と、一対の外壁11の両端を連結している一対の対向壁12とからなり、対向壁12と外壁11の内側に収納部20を設けている。本体ケース1Aは、収納部20の周囲を外周壁10で囲み、外周壁10の底面と上面を閉塞している。収納部20の底面は、本体ケース1Aと一体的に成形している底部13や固定接点金属板4で閉塞し、上面は本体ケース1Aに連結している蓋ケース1Bで閉塞して、収納部20を閉塞された中空状としている。
バイメタル8は、加熱して変形するように、熱膨張率が異なる金属を積層したものである。バイメタル8は、ヒーター9と可動接点金属板6の弾性アーム6Aとの間に配設され、設定温度で反転して、可動接点7を固定接点5から離してブレーカ100をオフ状態に切り換える。バイメタル8は、中央凸に湾曲する形状であって、熱変形しない状態、すなわち、非反転形状においては、図2に示すように、中央突出部を弾性アーム6A側に突出させる姿勢に保持される。バイメタル8は、設定温度になると反転して反転形状に変形するが、反転形状では、図3に示すように、中央突出部をヒーター9側に突出させる姿勢となって、両端部で弾性アーム6Aを押圧する形状となる。バイメタル8は、図3に示す反転形状では、中央突出部をヒーター9に接触させると共に、両端部分で弾性アーム6Aを押圧して、弾性アーム6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から離してオフに切り換える。
収納部20は、バイメタル8を定位置に配置する位置決めガイド30を外周壁10の内面に設けている。図6の平面図と図7の斜視図に示すバイメタル8は平面視が四角形状で、平面視を略四角形とする収納部20の内側にセットしている。バイメタル8は、外周縁8aの外側に設けている位置決めガイド30で収納部20の定位置に配置される。バイメタル8は、非反転形状と反転形状に変形できるように収納部20に配置される。したがって、バイメタル8の位置決めガイド30は、バイメタル8の外周縁8aとの間にクリアランスを設けている。位置決めガイド30は、クリアランスを小さくして、バイメタル8の位置ずれを少なくして、反転する温度誤差を小さくできる。しかしながら、バイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30の隙間、すなわちクリアランスを小さくすることは、前述したように、バイメタル8を速やかに収納部20にセットするのが難しくなり、またバイメタル8が収納部20の内部で確実に安定して反転するのを阻害する原因となるので、クリアランスを小さくするのが難しい。
可動接点金属板6は、弾性変形する金属板で、外装ケース1に固定される固定部6Bと、先端に可動接点7を設けている弾性アーム6Aとを有する。可動接点金属板6は、図2と図3に示すように、固定部6Bを外装ケース1に固定して、先端側の弾性アーム6Aを、外装ケース1に設けている収納部20に配設している。可動接点金属板6は、外装ケース1に設けている第2の外壁11Bの上部に固定部6Bを固定している。可動接点金属板6は、固定部6Bの外側を外装ケース1から突出させており、この突出片を接続端子6Xとしている。
弾性アーム6Aは、図2と図3に示すように、収納部20に配置されたバイメタル8の上方に配置されて、弾性変形できる弾性金属板としている。この弾性アーム6Aは、Cu-Zr系合金やCu-Cr-Ag-Si系合金である。Cu-Zr系合金は、母体となるCuに、好ましくは0.05~0.15wt%のZrを含有している。Cu-Cr-Ag-Si系合金は、母体となるCuに、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のCrと、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のAgと、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のSiを含有している。さらに、弾性アームは、CrとAgとSiの合計含有率を0.5~3重量%、IACSを78%~84%とする銅合金とする弾性金属板「マテリオン パーフォーマンス アロイズ アンド コンポジット社(MATERION PERFORMANCE ALLOYS AND COMPOSITES USA)のQMET 300 登録商標)とすることができる。さらにまた、弾性アームは、NiとPとZnとFeとを含有する銅合金、FeとPとZnとを含有する銅合金、CrとMgとを含有するIACSを75%以上とする銅合金、Zrを含有するIACSを80%以上とする銅合金、Snを含有するIACSを80%以上とする銅合金等の弾性金属板等も使用できる。
ただし、IACS[international annealed copper standerd]は、電気抵抗又は電気伝導度の基準として、国際的に採択された焼鈍標準軟銅(体積抵抗率を1.7241×10-2μΩm)の導電率を100%として規定する表記である。
蓋ケース1Bは、図2ないし図5に示すように、弾性アーム6Aの上方をカバーする状態で、本体ケース1Aの開口部側に配置されている。図に示す蓋ケース1Bは、本体ケース1Aの上端開口部側において、可動接点金属板6の外側に積層される積層金属板24と、この積層金属板24を固定している連結プラスチック23とを備えている。蓋ケース1Bは、内面側、すなわち、本体ケース1A側に積層金属板24を表出させており、この積層金属板24で可動接点金属板6の上方をカバーする状態で、本体ケース1Aの開口部側に配置されている。図2ないし図5に示す蓋ケース1Bは、上面側において積層金属板24のほぼ全面を連結プラスチック23で被覆して絶縁している。積層金属板24は、連結プラスチック23にインサート成形して固定される。インサート成形される積層金属板24は、連結プラスチック23を成形する金型の成形室に仮止めされ、成形室に溶融状態のプラスチックを注入して連結プラスチック23に固定される。連結プラスチック23にインサート成形される積層金属板24は、弾性アーム6Aの後端部を下方に押圧する押圧凸部25と、バイメタル8に押されて変形する弾性アーム6Aの変形量を制限する変形制限凸部26とを内面から突出して設けている。
固定接点金属板4は、インサート成形して本体ケース1Aに固定している。固定接点金属板4は、先端部4Aで収納部20の底部13の開口部を閉塞し、中間部4Bと先端部4Aの一部を収納部20の底部13から本体ケース1Aの第1の外壁11Aに埋設するようにインサート成形して、本体ケース1Aに固定している。図2と図3の固定接点金属板4は、収納凹部29の底部を閉塞する部分よりも、第1の外壁11Aに埋設される部分を高くするように段差部4Dを設けて、段差部4Dを本体ケース1Aの底部13に埋設して、段差部4Dの後端側を底部13の上面に露出させて、この露出部を固定接点5としている。
弱い接触圧のマイクロブレーカは、組み立てた状態で、接点を活性化処理して接触抵抗を小さくできる。接点の活性化処理は、組み立てられたブレーカ100の接点に通電する状態で超音波振動させて処理される。ブレーカ100は、可動接点7と固定接点5とを互いに衝突させて離反方向に超音波振動させる。すなわち、ブレーカ100は、固定接点5と可動接点7とが互いに接近し衝突し、また互いに離れる方向に相対的に移動するように超音波振動させる。超音波振動させる状態で接点の電流は、抵抗負荷の状態で、好ましくは0.1A~100Aとする。超音波振動時における接点電流を大きくして、接点はより効果的に活性化される。抵抗と直列にコイルを接続しているインダクタンスのある負荷は、電流を遮断するときにコイルに蓄えられる電流エネルギーが大きくなるので接点電流を小さくして接点を活性化できる。コイルに蓄えられる電流のエネルギーを消費するために、接点の放電電流が大きくなるからである。したがって、接点電流は、抵抗負荷とインダクタンス負荷とを考慮して最適な値に設定する。さらに、ブレーカ100は、接点の電流を大きくするとジュール熱で発熱してそれ自体でオフ状態に切り換えられる特性がある。超音波振動で接点を活性化するには、可動接点7を固定接点5に接触するオン状態に保持する必要がある。したがって、接点に大電流を流して超音波振動させる方法は、超音波振動させる時間を短くして、接点がオン状態にある状態で超音波振動させる。したがって、接点に大電流を流して超音波振動させる方法は、超音波振動させる時間を短くする。
ヒーター9は、通電されることによって発熱して、バイメタル8を加熱する。ヒーター9は、対向面を長円形あるいは長方形とする厚みのあるPTCヒーターで、上面と下面に電極を設けている。ただし、ヒーターには必ずしもPTCヒーターを使用する必要はなく、通電されてバイメタル8を加熱できる全てのヒーターを使用することができる。上下面に電極を設けているヒーター9は、下面を固定接点金属板4に接触して、上面をバイメタル8を介して弾性アーム6Aに接触できるようにしている。このヒーター9は、弾性アーム6Aの可動接点7が固定接点5に接触するオン状態では、弾性アーム6Aとバイメタル8とが非接触状態となって通電されず、弾性アーム6Aの可動接点7が固定接点5から離れてオフ状態となる状態では、弾性アーム6Aに接触するバイメタル8と固定接点金属板4とを介して通電されて発熱し、バイメタル8を加熱する。加熱されるバイメタル8は、図3に示すように、可動接点7を固定接点5から離すオフ状態に保持する。この無通電タイプのブレーカ100は、オフ状態に切り換えられた状態で、可動接点7をオフ状態に保持するので、電池パックに安全に使用できる。それは、電池パックが異常な状態で使用されて設定温度よりも高くなり、無通電タイプのブレーカ100がオフに切り換えられた後は、電池パックの電池からヒーター9に通電され続けてバイメタル8が加熱されるので、ブレーカ100がオン状態に復帰することなく、電池が放電されるまで電流を遮断する状態に保持できるからである。
以上のブレーカ100は、例えば、電池パックに内蔵されて、電池や周囲温度が高温になり、あるいは電池パックが異常な状態で使用されるときに電流を遮断する。電池パックに内蔵されるブレーカ100は、外装ケース1の両端から引き出された一対の接続端子6X、4Xが、直接に、あるいは接続リードを介して電池端子や回路基板に接続される。接続端子6X、4Xは、例えば、レーザー溶接により接続リードや電池端子に接続される。また、ブレーカ100は、外装ケース1が電池表面や回路基板に接近する状態で、好ましくは熱結合状態で配置されて、電池や周囲温度が高温になると内蔵するバイメタル8を反転させて電流を遮断する。
以上のブレーカ100は、図15に示す構造として、回路基板60にハンダ付けして固定することもできる。図15に示すブレーカ100は、外装ケース1から外部に引き出される可動接点金属板6の接続端子6Xと固定接点金属板4の接続端子4Xを、外装ケース1の底面、すなわち本体ケース1Aの底面とほぼ同一平面に位置するように折曲している。このブレーカ100は、外装ケース1の両端から外部に引き出された可動接点金属板6の接続端子6Xと固定接点金属板4の接続端子4Xとを回路基板60にハンダ付けして固定される。このブレーカ100は、外装ケース1の底面、すなわち、本体ケース1Aの底面を回路基板60の上面に対向する姿勢として回路基板60に配置されてハンダ付けされる。このブレーカ100は、外装ケース1の両端に設けられた接続端子6Xと接続端子4Xとを、回路基板60の表面に設けたハンダ面61に配置する状態で加熱処理されてリフローハンダされる。ブレーカ100は、接続端子6Xと接続端子4Xを介して回路基板60のハンダ面61に接続されると共に、回路基板60の定位置に固定される。
バイメタル8を3.48mm×3.00mmの長方形、厚さを68μm、反転温度を85℃、復帰温度を30℃とし、図6~図8に示すように、収納部20の入り隅壁部20Aに一対の位置決めガイド30を設けて、位置決めガイド30の傾斜ガイド31を幅0.3mm、位置決めガイド30のバイメタル反転方向の長さを0.41mm、非反転形状におけるバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを20μm、反転形状におけるバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを30μmとし、
可動接点金属板6の一部分で構成される弾性アーム6Aの厚さを100μm、弾性アーム6AにはCu-Zr系合金を使用し、弾性アーム6Aの長さを4.35mm、横幅を1.5mm、弾性アーム6Aの先端部に可動接点7を設けて、この可動接点7を厚さ120μmとするシーム材(Ag-Ni)とし、固定接点5を、4.5μmのAgメッキ層とし、外装ケース1の外形を、縦5.8mm、横3.7mm、高さ1.05mmとするブレーカ100を試作し、このブレーカ100を弾性アーム6Aの長手方向を垂直姿勢として、上下反転した後に、オフ状態からオン状態に切り換えて、切り換える温度差を検出すると、復帰温度の温度ばらつきレンジが5℃以下となる。
Cu………99.9wt%
Zr………0.1wt%
実施例1と同じ構造のブレーカであって、非反転形状のバイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30の傾斜ガイド31とのクリアランスを25μm、反転形状のバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを35μmとする以外、実施例1と同様とする実施例2のブレーカは、復帰温度のばらつきレンジが約10℃となる。
収納部20の内壁面20aを傾斜面とすることなく、図16に示すように、底面に対して垂直面とし、バイメタル8の外周縁8aと収納部20の内壁面20aとのクリアランスを非反転形状と反転形状において、60μmとする以外、実施例1と同様として比較例1のブレーカを製造した。このブレーカは、上下反転で反転温度を検出すると、復帰温度のばらつきレンジが約20℃と実施例1の4倍も大きくなった。
1…外装ケース
1A…本体ケース
1B…蓋ケース
4…固定接点金属板
4A…先端部
4B…中間部
4D…段差部
4X…接続端子
5…固定接点
6…可動接点金属板
6A…弾性アーム
6B…固定部
6C…突出部
6F…貫通孔
6G…位置決凹部
6X…接続端子
7…可動接点
8…バイメタル
8a…外周縁
8b…押圧縁
8A…出隅部
9…ヒーター
10…外周壁
11…外壁
11A…第1の外壁
11B…第2の外壁
12…対向壁
13…底部
14…突出部
15…連結凸部
16…連結凹部
17…連結凸部
18…連結凹部
20…収納部
20A…入り隅壁部
20a…内壁面
21…段差凹部
22…位置決リブ
23…連結プラスチック
24…積層金属板
25…押圧凸部
26…変形制限凸部
27…外周壁
28…溶融凸条
29…収納凹部
30…位置決めガイド
31…傾斜ガイド
32…ガイドリブ
33…垂直ガイド
60…回路基板
61…ハンダ面
104…固定接点金属板
105…固定接点
106…可動接点金属板
106A…弾性アーム
107…可動接点
108…バイメタル
Claims (12)
- 外装ケースと、
前記外装ケースに固定してなる固定接点を有する固定接点金属板と、
前記固定接点金属板の前記固定接点と対向する位置に可動接点を有し、かつ前記可動接点を可動できるように前記外装ケースに一部を固定してなる可動接点金属板と、
前記可動接点金属板と前記固定接点金属板との間に配設され、設定温度よりも高くなると非反転形状から反転形状に反転して、前記可動接点金属板をオンからオフに切り換えるバイメタルと、
を備えるブレーカであって、
前記外装ケースは、前記バイメタルを非反転形状と反転形状に変形自在に配置してなる収納部を有し、
前記収納部は、前記バイメタルの外周縁の対向面に、前記バイメタルを定位置に配置する位置決めガイドを有し、
前記位置決めガイドは、前記バイメタルが非反転形状から反転形状に変形して、外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイドを有することを特徴とするブレーカ。 - 請求項1に記載のブレーカであって、
前記傾斜ガイドが、
前記収納部の開口部を含む領域に設けられてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
前記位置決めガイドが、
前記収納部の内側に突出するガイドリブで、
前記ガイドリブが、
前記バイメタルの外周縁との対向面を前記傾斜ガイドとしてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項2又は3に記載のブレーカであって、
前記傾斜ガイドが、
傾斜する平面を有することを特徴とするブレーカ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のブレーカであって、
前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
前記位置決めガイドが、
四角形状である前記バイメタルの外周縁の対向する2辺の支持位置に配置されてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のブレーカであって、
前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
前記位置決めガイドが、
四角形状である前記バイメタルの外周縁の4辺の支持位置に配置されてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
前記位置決めガイドが、
前記バイメタルの外周縁と対向する全周に設けられており、
前記位置決めガイドの全周内面に前記傾斜ガイドを設けてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
前記収納部が、
前記バイメタルの外周縁の出隅部の外側に配置されてなる入り隅壁部を有し、
前記位置決めガイドが、
前記入り隅壁部に配置されてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項8に記載のブレーカであって、
前記入り隅壁部において、
前記バイメタルの外周縁の隣接する2辺の支持位置に、前記位置決めガイドが配置されてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項8又は9に記載のブレーカであって、
前記入り隅壁部に配置してなる位置決めガイドが、
前記収納部の内側に突出するガイドリブで、
前記ガイドリブが、
前記バイメタルの外周縁との対向面を前記傾斜ガイドとしてなることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1ないし10のいずれかに記載のブレーカであって、
前記バイメタルの非反転形状において、
前記バイメタルの外周縁と前記位置決めガイドとの最小隙間が100μm以下であることを特徴とするブレーカ。 - 請求項1ないし11のいずれかに記載のブレーカであって、
前記傾斜ガイドの垂直面に対する傾斜角が3度よりも大きいことを特徴とするブレーカ。
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