JP2022048749A - ブレーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】バイメタルの反転温度と復帰温度を高い精度で特定しながら、組み立て工程においてはスムーズにバイメタルを定位置にセットする。【解決手段】ブレーカは、外装ケース1と、固定接点5を有する固定接点金属板4と、固定接点5と対向する位置に可動接点7を有し、かつ可動接点7を可動できるように外装ケース1に一部を固定してなる可動接点金属板6と、設定温度よりも高くなると非反転形状から反転形状に反転して、可動接点金属板6をオンからオフに切り換えるバイメタル8とを備える。外装ケース1は、バイメタル8を非反転形状と反転形状に変形自在に配置してなる収納部20を有し、収納部20は、バイメタル8の外周縁8aの対向面に、バイメタル8を定位置に配置する位置決めガイド30を有し、位置決めガイド30は、バイメタル8が非反転形状から反転形状に変形して、外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイド31を有している。【選択図】図7

Description

本発明は、あらかじめ設定している温度よりも高くなると電流を遮断するブレーカに関する。
電池パックやモータなどの機器に保護素子として内蔵される小型のブレーカは開発されている。このブレーカは、たとえば、リチウムイオン電池の電池パックに使用されて、電池温度が異常な高温になると電流を遮断する。また、モータ等においても、温度が異常に高くなることがあるので、この状態ではブレーカで電流を遮断してモータを安全に保護できる。
以上の目的に使用される小型のブレーカは開発されている。(特許文献1)
従来のブレーカを図17に示す。このブレーカは、固定接点金属板104と、可動接点金属板106の弾性アーム106Aとの間に、設定温度で反転するバイメタル108を配置している。バイメタル108は、設定温度よりも低い状態で非反転形状(図17の(a)参照)にあり、設定温度を超えると反転して反転形状(図17の(b)参照)に変形する。非反転形状のバイメタル108は、可動接点金属板106を押圧することなく、可動接点107を固定接点105に接触させてブレーカをオン状態とする。設定温度よりも高くなるとバイメタル108が反転形状に変形して、可動接点107を固定接点105から分離してオフ状態に切り換える。
特開2011-198645号公報
ブレーカは、可動接点金属板と固定接点金属板の間にバイメタルを配置して、可動接点金属板に弾性アームを設けている。弾性アームは先端に可動接点を固定している。バイメタルの非反転形状において、弾性アームは、可動接点を弾性的に固定接点に押圧して接点をオン状態に保持する。設定温度を超えてバイメタルが反転すると、反転したバイメタルが弾性アームを押圧して、可動接点を固定接点から分離してオフ状態に切り換える。可動接点は、弾性アームの弾性力で固定接点に向かって押圧され、バイメタルが反転して固定接点から分離される。すなわち、可動接点は、弾性アームの弾性力と、反転したバイメタルで互いに反対方向に押圧されて、接点をオン状態とオフ状態に切り換える。接点のオン状態で、バイメタルは非反転形状にあって弾性アームを押圧しない。したがって、接点のオン状態で、可動接点は弾性アームの弾性力で固定接点に押圧される。これに対してオフ状態においては、弾性アームが弾性力で可動接点を固定接点に向かって付勢する状態としながら、反転したバイメタルに押されて可動接点を固定接点から分離する。バイメタルは設定温度よりも低い状態では非反転形状にあり、設定温度を超えると反転するが、非反転形状から反転形状に変形するタイミングで、弾性アームの弾性力は、バイメタルを反転形状に変形するのを抑制する方向に作用する。接点がオン状態からオフ状態に切り換えられる瞬間において、弾性アームの弾性力よりも、バイメタルが反転しようとする変形力が強くなるタイミングで特定される。バイメタルは、弾性アームの弾性力に押圧されながら、この弾性力に打ち勝つ反転力が発生して、可動接点を固定接点から分離する。バイメタルは、設定温度から高くなるに従って反転力が大きくなるので、弾性アームの弾性力を超える反転力となる温度で反転して、オフ状態に切り換える。
バイメタルは、弾性アームの弾性力に打ち勝って、反転してブレーカをオフ状態に切り換えるので、バイメタルと弾性アームとの相対的な位置ずれは、バイメタルが反転する反転温度の誤差を大きくする原因となる。バイメタルが弾性アームの先端部を押圧しながら反転すると反転温度が低くなり、反対に弾性アームの先端部から離れて外装ケースに固定している付け根部を押圧して反転すると反転温度は高くなる。弾性アームがバイメタルを押圧する弾性力は、先端に近づくほど弱くなって、バイメタルが反転し易くなるからである。さらに、同じ理由で、バイメタルと弾性アームとの相対的な位置ずれは、反転したバイメタルが復帰する復帰温度の誤差も大きくする原因となる。
ブレーカは、可動接点金属板を外装ケースに固定して、バイメタルを外装ケースの収納部に配置する。収納部は、バイメタルを非反転形状と反転形状に変形できるように配置するので、収納部の内形をバイメタルの外形よりもわずかに大きくして、収納部とバイメタルとの間にクリアランスを設けている。クリアランスは、バイメタルを位置ずれさせる原因となる。クリアランスを狭くしてバイメタルの位置ずれを少なくして、バイメタルが反転する温度誤差を少なくできるが、狭いクリアランスの収納部は、組み立て工程においてバイメタルを速やかに安定してセットすることを難しくし、さらにバイメタルが確実に反転するのを阻害する原因ともなる。クリアランスを狭くすると、バイメタルの外周縁が収納部の内面に衝突するからである。このことから、バイメタルの位置ずれを少なくして、反転し又復帰する温度と誤差を小さくすることと、組み立て工程でバイメタルをスムーズに収納部にセットし、さらに収納部のバイメタルを確実に反転できることは、互いに相反する特性であって、両方を同時に満足するのは極めて難しい。
本発明は、さらに以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、バイメタルの反転温度と復帰温度を高い精度で特定しながら、組み立て工程においてはスムーズにバイメタルを定位置にセットできるブレーカを提供することにある。
本発明のブレーカは、外装ケースと、外装ケースに固定してなる固定接点を有する固定接点金属板と、固定接点金属板の固定接点と対向する位置に可動接点を有し、かつ可動接点を可動できるように外装ケースに一部を固定してなる可動接点金属板と、可動接点金属板と固定接点金属板との間に配設され、設定温度よりも高くなると非反転形状から反転形状に反転して、可動接点金属板をオンからオフに切り換えるバイメタルとを備えている。外装ケースは、バイメタルを非反転形状と反転形状に変形自在に配置してなる収納部を有し、収納部は、バイメタルの外周縁の対向面に、バイメタルを定位置に配置する位置決めガイドを有し、位置決めガイドは、バイメタルが非反転形状から反転形状に変形して、外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイドを有している。
以上のブレーカは、バイメタルの反転温度と復帰温度を高い精度で特定しながら、設定温度で確実に電流を遮断できる特長がある。それは、以上のブレーカの外装ケースが、バイメタルを非反転形状と反転形状に変形自在に配置する収納部の内側面であって、バイメタルの外周縁との対向面に、バイメタルを定位置に配置する位置決めガイドを備えており、この位置決めガイドが、非反転形状から反転形状に変形するバイメタルの外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイドを有しているからである。さらに、以上のブレーカは、バイメタルの外周縁と対向する収納部の対向面に位置決めガイドを設けているので、組み立て工程においては、この位置決めガイドの傾斜ガイドに沿ってバイメタルをセットすることで、収納部の定位置にスムーズに、しかも正確に配置できる。
本発明の一実施形態にかかるブレーカの斜視図である。 図1に示すブレーカのオン状態を示す一部拡大垂直縦断面図である。 図1に示すブレーカのオフ状態を示す一部拡大垂直縦断面図である。 図2に示すブレーカの一部拡大IV-IV線断面図である。 図2に示すブレーカの一部拡大分解断面図である。 図1に示すブレーカの蓋ケースを外した平面図である。 図6に示すブレーカの分解斜視図である。 本体ケースの収納部の要部拡大斜視図である。 位置決めガイドの他の一例を示す要部拡大斜視図である。 位置決めガイドの他の一例を示す分解斜視図である。 図10に示す位置決めガイドの要部拡大断面斜視図である。 傾斜ガイドの他の一例を示す要部拡大断面図である。 位置決めガイドを備える本体ケースの他の一例を示す平面図である。 図2に示すブレーカの接点構造を示す拡大断面図である。 図2に示すブレーカを回路基板に実装する一例を示す断面図である。 比較例にかかるブレーカの収納部の内面構造を示す拡大断面図である。 従来のブレーカの一例を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明のある実施態様のブレーカは、外装ケースと、外装ケースに固定してなる固定接点を有する固定接点金属板と、固定接点金属板の固定接点と対向する位置に可動接点を有し、かつ可動接点を可動できるように外装ケースに一部を固定してなる可動接点金属板と、可動接点金属板と固定接点金属板との間に配設され、設定温度よりも高くなると非反転形状から反転形状に反転して、可動接点金属板をオンからオフに切り換えるバイメタルとを備えるブレーカであって、外装ケースは、バイメタルを非反転形状と反転形状に変形自在に配置してなる収納部を有し、収納部は、バイメタルの外周縁の対向面に、バイメタルを定位置に配置する位置決めガイドを有し、位置決めガイドは、バイメタルが非反転形状から反転形状に変形して、外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイドを有している。
本発明の他の実施態様のブレーカは、傾斜ガイドを、収納部の開口部を含む領域に設けている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、位置決めガイドが、収納部の内側に突出するガイドリブで、ガイドリブが、バイメタルの外周縁との対向面を傾斜ガイドしている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、傾斜ガイドを、傾斜する平面としている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、バイメタルと収納部が平面視において四角形状で、位置決めガイドを、四角形状であるバイメタルの外周縁の対向する2辺の支持位置に配置している。
本発明の他の実施態様のブレーカは、バイメタルと収納部が平面視において四角形状で、位置決めガイドを、四角形状であるバイメタルの外周縁の4辺の支持位置に配置している。
本発明の他の実施態様のブレーカは、位置決めガイドをバイメタルの外周縁と対向する全周に設けており、位置決めガイドの全周内面に傾斜ガイドを設けている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、バイメタルと収納部が平面視において四角形状で、収納部が、バイメタルの外周縁の出隅部の外側に配置されてなる入り隅壁部を有し、位置決めガイドを入り隅壁部に配置している。
本発明の他の実施態様のブレーカは、入り隅壁部において、バイメタルの外周縁の隣接する2辺の支持位置に位置決めガイドを配置している。
本発明の他の実施態様のブレーカは、入り隅壁部に配置してなる位置決めガイドが、収納部の内側に突出するガイドリブで、ガイドリブがバイメタルの外周縁との対向面を傾斜ガイドとしている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、バイメタルの非反転形状において、バイメタルの外周縁と位置決めガイドとの最小隙間(t)を100μm以下としている。
本発明の他の実施態様のブレーカは、傾斜ガイドの垂直面に対する傾斜角(α)を3度よりも大きくしている。
(実施形態1)
ブレーカは、電池パックに内蔵されて、電池や周囲温度が高温になり、あるいは電池パックが異常な状態で使用されるときに、内蔵するバイメタルを変形させて電流を遮断する。ただし、本発明は、ブレーカとブレーカの用途を特定するものではなく、たとえばモータ等のように温度上昇を検出して電流を遮断する全ての用途に使用するブレーカに利用できる。
(ブレーカ100)
図1ないし図6のブレーカ100は、周囲温度でバイメタル8を非反転形状から反転形状に変形させて、反転するバイメタル8が可動接点金属板6の弾性アーム6Aを変形して、オン状態からオフ状態に切り換えられる。さらに、図のブレーカ100は、バイメタル8を加温するヒーター9を内蔵している。ヒーター9を内蔵するブレーカ100は、ヒーター9でバイメタル8を加温して、オフ状態となって電流を遮断する状態に保持できる。オフ状態においてヒーター9に通電し、通電されるヒーター9でバイメタル8を加温して、オフ状態に保持できるからである。このブレーカ100は、電池パックに内蔵されて、電池パックの安全性をより向上できる。電池パックが異常な温度になってブレーカ100で電流を遮断した後、電池でヒーター9に通電して、オフ状態に保持できるので、電池が放電できる限りブレーカ100をオフ状態に保持して外部に流れる電流を遮断状態に保持できるからである。電池が完全に放電されると、ヒーター9に通電できなくなってヒーター9がバイメタル8を加温できなくなってオン状態に復帰しても、この状態では電池は放電できなくなっているので、安全性は確保される。さらに、ヒーター9を内蔵するブレーカ100は、電池の異常を検出してヒーター9に通電して、ヒーター9でバイメタル8を加熱して電池の電流を遮断することもできる。ブレーカを内蔵する電池パックは、素電池と直列にブレーカを接続して、ブレーカで電池の電流を遮断する。
図に示すブレーカ100は、固定接点5を有する固定接点金属板4と、固定接点5と対向する位置に可動接点7を配置している可動接点金属板6と、固定接点金属板4と可動接点金属板6の間に配置しているバイメタル8と、固定接点金属板4と可動接点金属板6を固定している外装ケース1とを備える。このブレーカ100は、周囲温度が設定温度よりも低い状態では、図2に示すように、非反転形状のバイメタル8が可動接点金属板6の弾性アーム6Aを押圧せず、可動接点7が固定接点5に接触してオン状態に保持される。周囲温度が上昇して設定温度よりも高くなると、図3に示すように、バイメタル8が反転して反転形状に変形し、反転するバイメタル8が可動接点金属板6の弾性アーム6Aを押圧して、可動接点7を固定接点5から離して接点をオフ状態に切り換える。反転したバイメタル8は、周囲温度が所定の温度まで低下すると、非反転形状に変形して、可動接点金属板6の弾性アーム6Aを押圧しない状態となって、可動接点7を固定接点5に接触してオン状態に切り換える。
(外装ケース1)
外装ケース1は、プラスチック製の本体ケース1Aと蓋ケース1Bとからなり、本体ケース1Aに蓋ケース1Bを超音波溶着して連結し、あるいは接着して連結している。外装ケース1は、固定接点金属板4と可動接点金属板6を定位置に固定している。図の外装ケース1は、本体ケース1Aの底部に固定接点金属板4をインサート成形して固定すると共に、本体ケース1Aと蓋ケース1Bとの間に可動接点金属板6を挟着状態で固定して、上面に蓋ケース1Bを固定している。本体ケース1Aは、両端部分に、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとを突出するように設けて、第1の外壁11Aと第2の外壁11Bとの間に、バイメタル8とヒーター9を定位置に配置する収納部20を設けている。図の外装ケース1は、本体ケース1Aに設けている収納部20の底面を固定接点金属板4で閉塞して、連結する蓋ケース1Bで収納部20の上面を閉塞している。
(本体ケース1A)
本体ケース1Aは、外周壁10の内側にバイメタル8を配置する収納部20を設けている。外周壁10は、第1の外壁11A及び第2の外壁11Bからなる一対の外壁11と、一対の外壁11の両端を連結している一対の対向壁12とからなり、対向壁12と外壁11の内側に収納部20を設けている。本体ケース1Aは、収納部20の周囲を外周壁10で囲み、外周壁10の底面と上面を閉塞している。収納部20の底面は、本体ケース1Aと一体的に成形している底部13や固定接点金属板4で閉塞し、上面は本体ケース1Aに連結している蓋ケース1Bで閉塞して、収納部20を閉塞された中空状としている。
本体ケース1Aは、固定接点金属板4をインサート成形して固定している。図2と図3において、固定接点金属板4は中間部4Bを第1の外壁11Aに埋設するようにインサート成形して本体ケース1Aに固定している。この固定接点金属板4は、第1の外壁11Aを貫通する状態で本体ケース1Aに固定されて、外装ケース1の内部に露出する部分に固定接点5を設けて、外部に引き出される部分を接続端子4Xとしている。
(バイメタル8)
バイメタル8は、加熱して変形するように、熱膨張率が異なる金属を積層したものである。バイメタル8は、ヒーター9と可動接点金属板6の弾性アーム6Aとの間に配設され、設定温度で反転して、可動接点7を固定接点5から離してブレーカ100をオフ状態に切り換える。バイメタル8は、中央凸に湾曲する形状であって、熱変形しない状態、すなわち、非反転形状においては、図2に示すように、中央突出部を弾性アーム6A側に突出させる姿勢に保持される。バイメタル8は、設定温度になると反転して反転形状に変形するが、反転形状では、図3に示すように、中央突出部をヒーター9側に突出させる姿勢となって、両端部で弾性アーム6Aを押圧する形状となる。バイメタル8は、図3に示す反転形状では、中央突出部をヒーター9に接触させると共に、両端部分で弾性アーム6Aを押圧して、弾性アーム6Aを押し上げて可動接点7を固定接点5から離してオフに切り換える。
(収納部20)
収納部20は、バイメタル8を定位置に配置する位置決めガイド30を外周壁10の内面に設けている。図6の平面図と図7の斜視図に示すバイメタル8は平面視が四角形状で、平面視を略四角形とする収納部20の内側にセットしている。バイメタル8は、外周縁8aの外側に設けている位置決めガイド30で収納部20の定位置に配置される。バイメタル8は、非反転形状と反転形状に変形できるように収納部20に配置される。したがって、バイメタル8の位置決めガイド30は、バイメタル8の外周縁8aとの間にクリアランスを設けている。位置決めガイド30は、クリアランスを小さくして、バイメタル8の位置ずれを少なくして、反転する温度誤差を小さくできる。しかしながら、バイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30の隙間、すなわちクリアランスを小さくすることは、前述したように、バイメタル8を速やかに収納部20にセットするのが難しくなり、またバイメタル8が収納部20の内部で確実に安定して反転するのを阻害する原因となるので、クリアランスを小さくするのが難しい。
図6~図8の位置決めガイド30は、バイメタル8の位置ずれを少なくして反転し、また復帰する温度の誤差を小さくし、さらに能率よく組み立てして、バイメタル8を確実に安定して反転し、また復帰できるように傾斜ガイド31を設けている。傾斜ガイド31は、図2及び図3の一部拡大図に示すように、バイメタル8の外周縁8aとの対向面に設けられて、バイメタル8が反転して外周縁8aとの隙間が次第に大きくなる方向に傾斜している。位置決めガイド30の傾斜ガイド31で収納部20に配置されるバイメタル8は、非反転形状においては、外周縁8aとのクリアランスを小さくしてバイメタル8を収納部20の正確な位置に配置し、さらに、バイメタル8を収納部20にセットする組み立て工程では、収納部20の開口面積を大きくして能率よく収納部20に配置でき、さらに、バイメタル8が反転するタイミングでは、位置決めガイド30に衝突することなく確実に反転してブレーカをオフ状態に切り換えできる。
図6の平面図に示すブレーカ100は、バイメタル8と収納部20の平面視を四角形状として、四角形であるバイメタル8の外周縁8aの対向する4辺の支持位置に位置決めガイド30を配置している。この図の収納部20は、四角形であるバイメタル8の外周縁8aの1辺に2組の位置決めガイド30を配置して、各々の位置決めガイド30を各辺の両端部に配置している。この構造は、収納部20の入り隅壁部20Aに一対の位置決めガイド30を配置して、各辺の両端部に位置決めガイド30を配置している。入り隅壁部20Aは、バイメタル8の外周縁8aの出隅部8Aの外側に配置するので、一対の位置決めガイド30を四隅の入り隅壁部20Aに配置する収納部20は、四角形のバイメタル8を四隅部で定位置に保持して位置ずれを防止する。
図7ないし図9の斜視図に示す位置決めガイド30は、収納部20の内側に突出するガイドリブ32で、このガイドリブ32は、図6に示すバイメタル8の外周縁8aとの対向面を平面状の傾斜ガイド31として、バイメタル8を定位置に配置している。図8は、図7の要部拡大斜視図で、この図に示すガイドリブ32は、全体の形状を略三角柱状として傾斜ガイド31を平面状としている。位置決めガイド30は、図9の拡大斜視図に示すように、図において上部に位置する収納部20の開口部に傾斜ガイド31を設けて、図においてガイドリブ32の下部を垂直ガイド33とすることができる。図6に示すブレーカ100は、四角形であるバイメタル8の外周縁8aの対向する4辺を位置決めガイド30として、位置決めガイド30に、局部的に収納部20の内側に突出する複数のガイドリブ32を設け、各々のガイドリブ32に傾斜ガイド31を設けて、各々のガイドリブ32に設けている各々の傾斜ガイド31でバイメタル8を定位置に案内している。
さらに、ブレーカは、図10及び図11に示すように、バイメタル8の外周縁8aと対向する全周を位置決めガイド30とし、位置決めガイド30の全周内面に傾斜ガイド31を設けて、バイメタル8を収納部20の定位置に案内することもできる。これらの図に示す位置決めガイド30は、外周壁10の内面全体にわたって設けられており、バイメタル8の外周縁と対向する内周面全体を傾斜面として傾斜ガイド31としている。
ただ、位置決めガイド30は、バイメタル8の外周縁8aとの対向面を曲面状の傾斜ガイド31とすることもできる。図12に示す位置決めガイド30は、バイメタル8の外周縁8aとの対向面を、下端と上端の中間部が凹む形状である中央凹に湾曲する湾曲面状の傾斜ガイド31としている。この位置決めガイド30は、傾斜ガイド31を、バイメタル8が反転して移動する外周縁8aの移動軌跡に沿う湾曲面形状とすることで、バイメタル8を位置ずれすることなくスムーズに反転できる。
位置決めガイド30は、傾斜ガイド31とバイメタル8とのクリアランスを小さくしてバイメタル8の位置ずれをより少なくできる。したがって、このクリアランスは、バイメタル8の非反転形状において、バイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30の傾斜ガイド31との最小隙間(t)を、例えば100μm以下、好ましくは80μm以下、さらに好ましくは50μm以下とする。クリアランスは、バイメタル8を収納部20に速やかにセットして、バイメタル8が確実に反転できるように、傾斜ガイド31の傾斜角を考慮して最適値に設定されるが、組み立て工程においてバイメタル8をスムーズに収納部20にセットできるように、好ましくは10μm以上とする。
本明細書において、「クリアランスの最小隙間」は、非反転形状のバイメタル8を収納部20の中央部に配置して、バイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30との間の最小隙間(t)を意味するものとする。ガイドリブ32のある位置決めガイド30は、バイメタル8の外周縁8aとガイドリブ32との最小隙間(t)を意味するものとする。
位置決めガイド30は、図5に示す傾斜ガイド31の傾斜角(α)を大きくして、バイメタル8をスムーズに収納部20にセットできるので、傾斜ガイド31の傾斜角(α)は、好ましくは3度よりも大きくする。ただ、大きすぎる傾斜角は、反転するバイメタル8の位置ずれを大きくする原因となるので、傾斜角は、好ましくは30度よりも小さく、さらに好ましくは15度よりも小さくする。ここで、傾斜ガイド31の傾斜角(α)とは、垂直面に対する角度であって、図5及び図8においては、収納部20の外周壁10の内壁面20aである垂直面に対して、傾斜ガイド31の上端から下端に向かって内側に突出する傾斜面が傾斜する角度を意味している。
以上の収納部20は、四角形の四隅部に一対の位置決めガイド30を設けて、バイメタル8を収納部20の定位置に配置しているが、収納部20は、図13に示すように、四角形であるバイメタル8の外周縁8aの2辺の支持位置に配置することもできる。図13のブレーカは、弾性アーム6Aの両端部に位置するバイメタル8の2辺の外周縁8aとの対向位置に位置決めガイド30を設けている。この収納部20は、位置決めガイド30でもって、バイメタル8が弾性アーム6Aの長手方向に位置ずれするのを防止している。バイメタル8の横幅(W)は弾性アーム6Aの横幅(d)よりも大きく、反転したバイメタル8は、弾性アーム6Aの両端部に位置する2辺の外周縁が押圧縁8bとなる。押圧縁8bと弾性アーム6Aとの位置ずれが反転温度の誤差となるので、バイメタル8のこの方向の位置ずれを抑制して、反転温度の誤差を少なくできる。したがって、図13に示すように、バイメタル8の押圧縁8bの両側にのみ位置決めガイド30を配置して、バイメタル8の反転温度の誤差を少なくできる。ただし、好ましくは、図6と図7に示すように、バイメタル8の外周縁aの4辺の外側に位置決めガイド30を配置する。このブレーカ100は、反転温度の誤差を少なくしながら、バイメタル8をスムーズに収納部20に配置して、バイメタル8の反転もスムーズにできるからである。
以上のブレーカ100は、バイメタル8と収納部20を四角形状として、四角形の隅部に位置決めガイド30を設けて、複数の位置決めガイド30を、バイメタル8の外周縁8aの局所に配置するので、バイメタルの外周縁の全周に位置決めガイドを配置するブレーカ(図示しない)に比較すると、バイメタル8をよりスムーズに反転できる特長がある。それは、反転するバイメタル8の外周縁8aが、収納部20の内壁面20aに衝突する確率を小さくできるからである。また、この構造のブレーカ100は、クリアランスの小さい収納部20にバイメタル8をスムーズにセットできる特長もある。
以上のブレーカ100は、バイメタル8と収納部20を平面視において四角形状とするが、バイメタル8と収納部20は四角形に特定するものでなく、例えば、図示しないが、バイメタルと収納部を楕円形や円形とし、バイメタルの外周縁の複数カ所に位置決めガイドを配置して、バイメタルの中央部に弾性アームを配置する構造とすることもできる。バイメタルや収納部を楕円形や円形とするブレーカは、楕円や円の中央部に弾性アームを配置し、さらに楕円形のバイメタルは、弾性アームの長手方向と楕円の長径方向が平行となる姿勢に配置して、反転するバイメタルで弾性アームを押圧してオフ状態に切り換えることができる。
さらに、図2ないし図5の断面図に示す本体ケース1Aは、収納部20にヒーター9を配置する収納凹部29を設けている。収納凹部29は収納部20の中央部にあって、その底面を固定接点金属板4の先端部4Aで閉塞している。収納凹部29は、ここにヒーター9を挿入できるように、内形をヒーター9の外形よりもわずかに大きくしている。また、収納凹部29は、外周縁に沿って突出部14を設けている。収納凹部29に挿入されるヒーター9は、突出部14の上面からわずかに突出して、上面に湾曲するバイメタル8を熱結合状態に載せている。
収納部20は、収納凹部29の底面を固定接点金属板4で閉塞し、収納凹部29の外側底面を本体ケース1Aのプラスチックで閉塞している。本体ケース1Aは、収納凹部29の外側で収納部20の底を閉塞しているプラスチック製の底部13に、固定接点金属板4をインサート成形して本体ケース1Aに固定している。
(可動接点金属板6)
可動接点金属板6は、弾性変形する金属板で、外装ケース1に固定される固定部6Bと、先端に可動接点7を設けている弾性アーム6Aとを有する。可動接点金属板6は、図2と図3に示すように、固定部6Bを外装ケース1に固定して、先端側の弾性アーム6Aを、外装ケース1に設けている収納部20に配設している。可動接点金属板6は、外装ケース1に設けている第2の外壁11Bの上部に固定部6Bを固定している。可動接点金属板6は、固定部6Bの外側を外装ケース1から突出させており、この突出片を接続端子6Xとしている。
可動接点金属板6は、収納部20に配置される弾性アーム6Aを、あるいは全体を弾性変形できる金属板としている。図のブレーカ100は、可動接点金属板6を1枚の金属板で構成するので、全体を弾性変形できる金属板としている。ただ、可動接点金属板は、互いに連結された2枚の金属板で構成することもできる。この可動接点金属板は、図示しないが、外装ケースに固定される端子板と、この端子板に溶着等により連結、固定される弾性アームとで構成し、弾性アームを弾性変形できる金属板とする。可動接点金属板を、弾性アームと端子板からなる2枚の金属板で構成するブレーカは、端子板を本体ケースにインサート成形して固定し、外装ケースの内部に露出する端子板に弾性アームをレーザー溶接等により固定して製造できる。
さらに、可動接点金属板6は、弾性アーム6Aの先端部であって固定接点5と対向する面に可動接点7を設けている。この可動接点金属板6は、バイメタル8が非反転形状の状態では、可動接点7を固定接点5に接触させてブレーカをオン状態とし、バイメタル8が反転形状の状態では、バイメタル8に押される弾性アーム6Aを弾性変形して、可動接点7を固定接点5から離してブレーカをオフ状態とする。
(弾性アーム6A)
弾性アーム6Aは、図2と図3に示すように、収納部20に配置されたバイメタル8の上方に配置されて、弾性変形できる弾性金属板としている。この弾性アーム6Aは、Cu-Zr系合金やCu-Cr-Ag-Si系合金である。Cu-Zr系合金は、母体となるCuに、好ましくは0.05~0.15wt%のZrを含有している。Cu-Cr-Ag-Si系合金は、母体となるCuに、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のCrと、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のAgと、0.01~5wt%、好ましくは0.01~2.5wt%のSiを含有している。さらに、弾性アームは、CrとAgとSiの合計含有率を0.5~3重量%、IACSを78%~84%とする銅合金とする弾性金属板「マテリオン パーフォーマンス アロイズ アンド コンポジット社(MATERION PERFORMANCE ALLOYS AND COMPOSITES USA)のQMET 300 登録商標)とすることができる。さらにまた、弾性アームは、NiとPとZnとFeとを含有する銅合金、FeとPとZnとを含有する銅合金、CrとMgとを含有するIACSを75%以上とする銅合金、Zrを含有するIACSを80%以上とする銅合金、Snを含有するIACSを80%以上とする銅合金等の弾性金属板等も使用できる。
ただし、IACS[international annealed copper standerd]は、電気抵抗又は電気伝導度の基準として、国際的に採択された焼鈍標準軟銅(体積抵抗率を1.7241×10-2μΩm)の導電率を100%として規定する表記である。
さらに、弾性アーム6Aは、先端部であって固定接点5と対向する面に可動接点7を設けている。図14に示す弾性アーム6Aの可動接点7は、固定接点5と対向する領域に銀、又は銀合金からなる金属板を固定して設けており、固定接点5との接触抵抗を低減させている。可動接点7は、例えば、厚さを100μm~150μmとするAg-Ni合金をシーム溶接して接合している。この弾性アーム6Aは、バイメタル8が熱変形しない状態では、可動接点7が固定接点5に接触してオン状態となり、バイメタル8が熱変形する状態では、バイメタル8に押圧されて弾性変形して、可動接点7が固定接点5から離れてオフ状態となる。図2と図3に示す無通電タイプのブレーカ100は、バイメタル8が熱変形しない状態で、可動接点7を確実に固定接点5に接触できるように、弾性アーム6Aの後端部側を下方に押圧する押圧凸部25を蓋ケース1Bの内面から突出して設けている。この弾性アーム6Aは、後端部側が押圧凸部25で下向きに押圧されることで、先端部が下方に付勢されて、先端の可動接点7を確実に固定接点5に接触させる。
さらに、図2と図3のブレーカ100は、蓋ケース1Bに変形制限凸部26を設けている。変形制限凸部26は、バイメタル8が熱変形して可動接点7が固定接点5から離れるオフ状態において、弾性アーム6Aがバイメタル8に押されて変形する変形量を制限するために、弾性アーム6Aの先端部、すなわち可動接点7側を下方に押圧する位置にあって、弾性アーム6A側に突出している。このブレーカ100は、弾性アーム6Aの先端部を変形制限凸部26で下向きに、すなわち固定接点5側に押圧して、弾性アーム6Aが反転したバイメタル8に押し上げられて変形する量を制限できる。このため、この構造のブレーカ100は、反転したバイメタル8が弾性アーム6Aを弾性限界を超えるように押し上げてバネ性を低下させるのを防止して、復帰後において可動接点7を固定接点5に所定の接触圧で押圧して接触抵抗を小さく保持できる特長がある。
さらに、図2ないし図5の弾性アーム6Aは、下面に突出部6Cを設けており、この突出部6Cにバイメタル8の両端部を接触させて互いに押圧するようにしている。図に示す突出部6Cは、外形を円弧状としており、バイメタル8の両端部を横方向に摺動させることなく確実に接触させて互いに押圧できるようにしている。図に示す弾性アーム6Aは、バイメタル8の両端部と対向する下面に複数の突出部6Cを設けている。この構造は、幅のあるバイメタル8であっても確実に接触させて互いに押圧できる。
可動接点金属板6は、固定部6Bを本体ケース1Aの第2の外壁11Bに固定して、弾性アーム6Aを収納部20に配置している。図2と図3のブレーカ30は、第2の外壁11Bの上端面に可動接点金属板6の固定部6Bを固定している。本体ケース1Aは、図2、図3、及び図5に示すように、第2の外壁11B上端面に、外周壁10の上面よりも一段低い段差凹部21を設けており、この段差凹部21に可動接点金属板6の固定部6Bを嵌合させて定位置に配置している。図7の本体ケース1Aは、この段差凹部21の中央部から突出して、可動接点金属板6の固定部6Bを貫通する連結凸部15を設けている。可動接点金属板6の固定部6Bには、連結凸部15を貫通させる貫通孔6Fを設けている。図に示す連結凸部15は、水平断面形状を長円形として、可動接点金属板6の固定部6Bを正確な姿勢で段差凹部21に配置できるようにしている。さらに、図6及び図7に示す段差凹部21は、可動接点金属板6の両側部を位置決めする位置決リブ22を第2の外壁11Bの上端部に形成している。図7に示す第2の外壁11Bは、その上端面において、位置決リブ22以外の部分を、外周壁10の上面よりも低くして段差凹部21を設けることにより、段差形状の位置決リブ22を形成している。可動接点金属板6は、固定部6Bの両側に位置決リブ22を案内する位置決凹部6Gを設けている。可動接点金属板6は、固定部6Bに開口された貫通孔6Fに連結凸部15が挿入されると共に、固定部6Bの両側に設けた位置決凹部6Gに位置決リブ22が案内されて、第2の外壁11Bの段差凹部21の定位置に配置される。固定部6Bが段差凹部21に配置された可動接点金属板6は、接着して第2の外壁11Bに固定され、あるいは本体ケース1Aに固定される蓋ケース1Bに挟まれて、すなわち、第2の外壁11Bの段差凹部21の底面と蓋ケース1Bの対向面とで上下両面から挟着されて外装ケース1の定位置に固定される。
可動接点金属板6は、外装ケース1から外部に引き出される延伸部分を接続端子6Xとしている。図に示す接続端子6Xは、外装ケース1の反対側の端面から引き出される固定接点金属板4の接続端子4Xとほぼ同一平面に位置するように後端部を段差形状に折曲している。
(蓋ケース1B)
蓋ケース1Bは、図2ないし図5に示すように、弾性アーム6Aの上方をカバーする状態で、本体ケース1Aの開口部側に配置されている。図に示す蓋ケース1Bは、本体ケース1Aの上端開口部側において、可動接点金属板6の外側に積層される積層金属板24と、この積層金属板24を固定している連結プラスチック23とを備えている。蓋ケース1Bは、内面側、すなわち、本体ケース1A側に積層金属板24を表出させており、この積層金属板24で可動接点金属板6の上方をカバーする状態で、本体ケース1Aの開口部側に配置されている。図2ないし図5に示す蓋ケース1Bは、上面側において積層金属板24のほぼ全面を連結プラスチック23で被覆して絶縁している。積層金属板24は、連結プラスチック23にインサート成形して固定される。インサート成形される積層金属板24は、連結プラスチック23を成形する金型の成形室に仮止めされ、成形室に溶融状態のプラスチックを注入して連結プラスチック23に固定される。連結プラスチック23にインサート成形される積層金属板24は、弾性アーム6Aの後端部を下方に押圧する押圧凸部25と、バイメタル8に押されて変形する弾性アーム6Aの変形量を制限する変形制限凸部26とを内面から突出して設けている。
以上の蓋ケース1Bは、連結プラスチック23の外周縁部を本体ケース1Aの外周壁10の上面に固定して、本体ケース1Aに固定している。蓋ケース1Bの連結プラスチック23は、図5に示すように、本体ケース1Aの外周壁10と対向する外周縁部に、本体ケース1A側に突出する外周壁27を備えており、この外周壁27の内側に積層金属板24を表出させている。蓋ケース1Bは、図5に示すように、外周壁27の内側を下方開口の凹部形状として、バイメタル8に押圧されて弾性変形する弾性アーム6Aを収納する空間としている。連結プラスチック23の外周壁27は、本体ケース1Aの両端部に設けている第1の外壁11Aと第2の外壁11Bに固定され、さらに対向壁12に固定される。
図5ないし図7に示す外装ケース1は、蓋ケース1Bと本体ケース1Aとを正確に位置決めしながら連結するために、互いに嵌合する連結凸部15、17と連結凹部16、18とを備えている。本体ケース1Aは、前述のように、第2の外壁11Bの上面において、可動接点金属板6の固定部6Bを貫通して位置決めする連結凸部15を突出して設けている。蓋ケース1Bは、本体ケース1Aの第2の外壁11B側の端部において、この連結凸部15と対向する位置に、連結凸部15を案内する連結凹部16を設けている。さらに、図5に示す蓋ケース1Bは、本体ケース1Aの第1の外壁11A側の端部の両側において、外周壁27の下面から本体ケース1Aに向かって突出する連結凸部17を設けている。本体ケース1Aは、図6と図7に示すように、これらの連結凸部17と対向する外周壁10の上面に、連結凸部17を案内する連結凹部18を設けている。
以上の外装ケース1は、本体ケース1Aの第1の外壁11A側の端部において、蓋ケース1Bの両側の連結凸部17が本体ケース1Aの連結凹部18に案内されると共に、本体ケース1Aの第2の外壁11B側の端部において、可動接点金属板6の固定部6Bを貫通する連結凸部15が蓋ケース1Bの連結凹部16に案内されて、蓋ケース1Bが本体ケース1Aの正確な位置に連結される。
連結凸部15、17と連結凹部16、18を介して定位置に連結される蓋ケース1Bと本体ケース1Aは、超音波溶着して連結プラスチック23が本体ケース1Aに固定される。図5に示す蓋ケース1Bは、連結プラスチック23の外周壁27の下面であって、本体ケース1Aの外周壁10との対向面に位置して、超音波振動で溶融される溶融凸条28を設けている。図の蓋ケース1Bは、外周壁27の下面に沿って溶融凸条28を突出して設けている。この蓋ケース1Bは、可動接点金属板6の固定部6Bと対向する部分を除く外周縁部に、底面視略コ字状の溶融凸条28を設けている。この蓋ケース1Bは、前述の連結凸部15、17と連結凹部16、18とを介して本体ケース1Aの定位置に連結する状態で、外周部を超音波振動させて、溶融凸条28を摩擦熱で溶融させて本体ケース1Aの外周壁10に溶着させる。さらに、超音波振動される蓋ケース1Bと本体ケース3は、互いに連結された連結凸部15、17と連結凹部16、18の接触部分も摩擦熱で溶融されて互いに溶着される。ただ、外装ケースは、蓋ケースの連結プラスチックと本体ケースとを接着して、あるいは嵌着構造や係止構造で連結して固定することもできる。
(固定接点金属板4)
固定接点金属板4は、インサート成形して本体ケース1Aに固定している。固定接点金属板4は、先端部4Aで収納部20の底部13の開口部を閉塞し、中間部4Bと先端部4Aの一部を収納部20の底部13から本体ケース1Aの第1の外壁11Aに埋設するようにインサート成形して、本体ケース1Aに固定している。図2と図3の固定接点金属板4は、収納凹部29の底部を閉塞する部分よりも、第1の外壁11Aに埋設される部分を高くするように段差部4Dを設けて、段差部4Dを本体ケース1Aの底部13に埋設して、段差部4Dの後端側を底部13の上面に露出させて、この露出部を固定接点5としている。
固定接点金属板4は、図14に示すように、可動接点7と対向する領域に銀メッキ層を設けて固定接点5としている。固定接点5の銀メッキ層は、たとえば5μmである。ただ、固定接点の銀メッキ層の膜厚は、3μm~20μm、好ましくは4μm~10μmとすることができる。固定接点5の銀メッキ層を薄くすることで、製造コストを低減できる。
固定接点金属板4は、外装ケース1から外部に引き出される延伸部分を接続端子4Xとしている。図に示す固定接点金属板4は、外装ケース1から外部に延長される部分を、外装ケース1に埋設される中間部4Bから直線状に引き出して接続端子4Xとしている。
以上のブレーカ100は、周囲温度が設定温度になるとバイメタル8が瞬間的に反転し、また周囲温度が復帰温度まで低下すると瞬間的に復帰して、弾性アームを変形させるが、このことは、弾性アームを長期間にわたって確実に端子板に固定するのを難しくする。このことに加えて、全体が極めて小さいマイクロブレーカは、接点の接触位置のわずかなずれによっても接触抵抗は増加する。可動接点と固定接点の接触圧が弱く、オン状態では可動接点と固定接点が極めて狭い局部で接触しているからである。さらに、ブレーカの可動接点と固定接点の表面は、常に全面が均一な状態には保持されず、常時接触している位置に比較して、常時接触していない非接触位置の表面は薄膜の酸化膜などによって接触抵抗が増加する。
マイクロブレーカは、接点の接触抵抗を小さくすることを目的として、活性化処理が採用されている。接点の活性化処理は、オン状態で通電しながら、超音波振動させる。この方法で活性化処理された接点は、可動接点と固定接点とが特定の位置で接触する状態に限って、接触抵抗を小さくするので、接点の接触位置がずれると接触抵抗は増加する。
(接点の活性化処理)
弱い接触圧のマイクロブレーカは、組み立てた状態で、接点を活性化処理して接触抵抗を小さくできる。接点の活性化処理は、組み立てられたブレーカ100の接点に通電する状態で超音波振動させて処理される。ブレーカ100は、可動接点7と固定接点5とを互いに衝突させて離反方向に超音波振動させる。すなわち、ブレーカ100は、固定接点5と可動接点7とが互いに接近し衝突し、また互いに離れる方向に相対的に移動するように超音波振動させる。超音波振動させる状態で接点の電流は、抵抗負荷の状態で、好ましくは0.1A~100Aとする。超音波振動時における接点電流を大きくして、接点はより効果的に活性化される。抵抗と直列にコイルを接続しているインダクタンスのある負荷は、電流を遮断するときにコイルに蓄えられる電流エネルギーが大きくなるので接点電流を小さくして接点を活性化できる。コイルに蓄えられる電流のエネルギーを消費するために、接点の放電電流が大きくなるからである。したがって、接点電流は、抵抗負荷とインダクタンス負荷とを考慮して最適な値に設定する。さらに、ブレーカ100は、接点の電流を大きくするとジュール熱で発熱してそれ自体でオフ状態に切り換えられる特性がある。超音波振動で接点を活性化するには、可動接点7を固定接点5に接触するオン状態に保持する必要がある。したがって、接点に大電流を流して超音波振動させる方法は、超音波振動させる時間を短くして、接点がオン状態にある状態で超音波振動させる。したがって、接点に大電流を流して超音波振動させる方法は、超音波振動させる時間を短くする。
通電状態で接点を超音波振動させる時間は0.1ミリ秒~1秒とする。超音波振動させる時間は、長くして接点をより効果的に活性化できるが、長すぎると接点の銀メッキ層が損傷を受けるので、銀メッキ層を損傷することなく接点を活性化できる時間に設定される。また、超音波振動による接点の活性化は、接点電流、負荷の種類、超音波振動の振幅にも影響を受け、接点電流と振幅が大きいと短時間で接点がより効果的に活性化される。したがって、超音波振動させる時間は、接点電流と超音波振動の振幅を考慮して前述の範囲で最適値に設定される。
また、接点を超音波振動させる周波数は20KHz~6GHz、好ましくは20KHz~1GHzとする。超音波振動の周波数を高くして、単位時間に可動接点7と固定接点5との衝突回数と離反回数とを多くできる。ただ、超音波振動の周波数が高すぎると可動接点7が固定接点5から離れる間隔が狭くなって放電による活性化が低下し、反対に周波数が低すぎると衝突回数が少なくなって活性化が低下するので、超音波振動の周波数は、弾性アーム6Aの厚さや長さを考慮し、さらに弾性アーム6Aの共振周波数を考慮して、最適値に設定される。
さらに、ブレーカ100を超音波振動させる振幅は0.01μm~100μmとする。超音波振動の振幅を大きくして、可動接点7が固定接点5に衝突する運動のエネルギーを大きくでき、また可動接点7が固定接点5から離れる間隔を大きくできる。ブレーカ100を超音波振動させる振幅は、可動接点7を固定接点5から離す間隔に影響を与える。ただ、可動接点7が固定接点5から離れる間隔は、弾性アーム6Aを共振させることで、ブレーカ100を超音波振動させる振幅よりも大きくできる。したがって、ブレーカ100を超音波振動させる周波数を、弾性アーム6Aの共振周波数やその近傍、あるいはその共振周波数の整数倍、あるいは又、共振周波数の整数分の1に設定することで可動接点7を固定接点5から充分な間隔に離して、効果的に活性化できる。
ブレーカ100を超音波振動させる振幅を大きくするには、ブレーカ100に接触してこれを超音波振動させる超音波振動子や超音波ホーンの出力を大きくする必要がある。大出力の超音波振動子や超音波ホーンをブレーカ100の外装ケース1に押圧して超音波振動させると、超音波振動子との接触箇所が超音波振動による発熱で変形する等の弊害があるので、ブレーカ100を超音波振動させる振幅は、接点を活性化できる範囲で小さく設定される。
(ヒーター9)
ヒーター9は、通電されることによって発熱して、バイメタル8を加熱する。ヒーター9は、対向面を長円形あるいは長方形とする厚みのあるPTCヒーターで、上面と下面に電極を設けている。ただし、ヒーターには必ずしもPTCヒーターを使用する必要はなく、通電されてバイメタル8を加熱できる全てのヒーターを使用することができる。上下面に電極を設けているヒーター9は、下面を固定接点金属板4に接触して、上面をバイメタル8を介して弾性アーム6Aに接触できるようにしている。このヒーター9は、弾性アーム6Aの可動接点7が固定接点5に接触するオン状態では、弾性アーム6Aとバイメタル8とが非接触状態となって通電されず、弾性アーム6Aの可動接点7が固定接点5から離れてオフ状態となる状態では、弾性アーム6Aに接触するバイメタル8と固定接点金属板4とを介して通電されて発熱し、バイメタル8を加熱する。加熱されるバイメタル8は、図3に示すように、可動接点7を固定接点5から離すオフ状態に保持する。この無通電タイプのブレーカ100は、オフ状態に切り換えられた状態で、可動接点7をオフ状態に保持するので、電池パックに安全に使用できる。それは、電池パックが異常な状態で使用されて設定温度よりも高くなり、無通電タイプのブレーカ100がオフに切り換えられた後は、電池パックの電池からヒーター9に通電され続けてバイメタル8が加熱されるので、ブレーカ100がオン状態に復帰することなく、電池が放電されるまで電流を遮断する状態に保持できるからである。
ただ、ブレーカは、必ずしもヒーターを内蔵する構造には限定しない。ヒーターを内蔵しないブレーカは、バイメタル8が設定温度よりも高くなって変形し、弾性アームを変形させて接点をオフ状態に切り換えると、バイメタルを加熱してブレーカをオフ状態に保持することなく、バイメタル8が所定の温度まで低下すると、バイメタルと弾性アームとを復帰させてブレーカをオン状態に切り換える。
(ブレーカ100の電池パックへの内蔵)
以上のブレーカ100は、例えば、電池パックに内蔵されて、電池や周囲温度が高温になり、あるいは電池パックが異常な状態で使用されるときに電流を遮断する。電池パックに内蔵されるブレーカ100は、外装ケース1の両端から引き出された一対の接続端子6X、4Xが、直接に、あるいは接続リードを介して電池端子や回路基板に接続される。接続端子6X、4Xは、例えば、レーザー溶接により接続リードや電池端子に接続される。また、ブレーカ100は、外装ケース1が電池表面や回路基板に接近する状態で、好ましくは熱結合状態で配置されて、電池や周囲温度が高温になると内蔵するバイメタル8を反転させて電流を遮断する。
(ブレーカ100の回路基板への固定)
以上のブレーカ100は、図15に示す構造として、回路基板60にハンダ付けして固定することもできる。図15に示すブレーカ100は、外装ケース1から外部に引き出される可動接点金属板6の接続端子6Xと固定接点金属板4の接続端子4Xを、外装ケース1の底面、すなわち本体ケース1Aの底面とほぼ同一平面に位置するように折曲している。このブレーカ100は、外装ケース1の両端から外部に引き出された可動接点金属板6の接続端子6Xと固定接点金属板4の接続端子4Xとを回路基板60にハンダ付けして固定される。このブレーカ100は、外装ケース1の底面、すなわち、本体ケース1Aの底面を回路基板60の上面に対向する姿勢として回路基板60に配置されてハンダ付けされる。このブレーカ100は、外装ケース1の両端に設けられた接続端子6Xと接続端子4Xとを、回路基板60の表面に設けたハンダ面61に配置する状態で加熱処理されてリフローハンダされる。ブレーカ100は、接続端子6Xと接続端子4Xを介して回路基板60のハンダ面61に接続されると共に、回路基板60の定位置に固定される。
[実施例1]
バイメタル8を3.48mm×3.00mmの長方形、厚さを68μm、反転温度を85℃、復帰温度を30℃とし、図6~図8に示すように、収納部20の入り隅壁部20Aに一対の位置決めガイド30を設けて、位置決めガイド30の傾斜ガイド31を幅0.3mm、位置決めガイド30のバイメタル反転方向の長さを0.41mm、非反転形状におけるバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを20μm、反転形状におけるバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを30μmとし、
可動接点金属板6の一部分で構成される弾性アーム6Aの厚さを100μm、弾性アーム6AにはCu-Zr系合金を使用し、弾性アーム6Aの長さを4.35mm、横幅を1.5mm、弾性アーム6Aの先端部に可動接点7を設けて、この可動接点7を厚さ120μmとするシーム材(Ag-Ni)とし、固定接点5を、4.5μmのAgメッキ層とし、外装ケース1の外形を、縦5.8mm、横3.7mm、高さ1.05mmとするブレーカ100を試作し、このブレーカ100を弾性アーム6Aの長手方向を垂直姿勢として、上下反転した後に、オフ状態からオン状態に切り換えて、切り換える温度差を検出すると、復帰温度の温度ばらつきレンジが5℃以下となる。
この実施例1で使用したCu-Zr系合金は、以下の組成とした。
Cu………99.9wt%
Zr………0.1wt%
[実施例2]
実施例1と同じ構造のブレーカであって、非反転形状のバイメタル8の外周縁8aと位置決めガイド30の傾斜ガイド31とのクリアランスを25μm、反転形状のバイメタル8の外周縁8aと傾斜ガイド31とのクリアランスを35μmとする以外、実施例1と同様とする実施例2のブレーカは、復帰温度のばらつきレンジが約10℃となる。
[比較例1]
収納部20の内壁面20aを傾斜面とすることなく、図16に示すように、底面に対して垂直面とし、バイメタル8の外周縁8aと収納部20の内壁面20aとのクリアランスを非反転形状と反転形状において、60μmとする以外、実施例1と同様として比較例1のブレーカを製造した。このブレーカは、上下反転で反転温度を検出すると、復帰温度のばらつきレンジが約20℃と実施例1の4倍も大きくなった。
本発明は、バイメタルの反転温度に高い精度が要求されて、設定温度で確実に電流を遮断できるブレーカとして好適に採用できる。
100…ブレーカ
1…外装ケース
1A…本体ケース
1B…蓋ケース
4…固定接点金属板
4A…先端部
4B…中間部
4D…段差部
4X…接続端子
5…固定接点
6…可動接点金属板
6A…弾性アーム
6B…固定部
6C…突出部
6F…貫通孔
6G…位置決凹部
6X…接続端子
7…可動接点
8…バイメタル
8a…外周縁
8b…押圧縁
8A…出隅部
9…ヒーター
10…外周壁
11…外壁
11A…第1の外壁
11B…第2の外壁
12…対向壁
13…底部
14…突出部
15…連結凸部
16…連結凹部
17…連結凸部
18…連結凹部
20…収納部
20A…入り隅壁部
20a…内壁面
21…段差凹部
22…位置決リブ
23…連結プラスチック
24…積層金属板
25…押圧凸部
26…変形制限凸部
27…外周壁
28…溶融凸条
29…収納凹部
30…位置決めガイド
31…傾斜ガイド
32…ガイドリブ
33…垂直ガイド
60…回路基板
61…ハンダ面
104…固定接点金属板
105…固定接点
106…可動接点金属板
106A…弾性アーム
107…可動接点
108…バイメタル

Claims (12)

  1. 外装ケースと、
    前記外装ケースに固定してなる固定接点を有する固定接点金属板と、
    前記固定接点金属板の前記固定接点と対向する位置に可動接点を有し、かつ前記可動接点を可動できるように前記外装ケースに一部を固定してなる可動接点金属板と、
    前記可動接点金属板と前記固定接点金属板との間に配設され、設定温度よりも高くなると非反転形状から反転形状に反転して、前記可動接点金属板をオンからオフに切り換えるバイメタルと、
    を備えるブレーカであって、
    前記外装ケースは、前記バイメタルを非反転形状と反転形状に変形自在に配置してなる収納部を有し、
    前記収納部は、前記バイメタルの外周縁の対向面に、前記バイメタルを定位置に配置する位置決めガイドを有し、
    前記位置決めガイドは、前記バイメタルが非反転形状から反転形状に変形して、外周縁との隙間が大きくなる方向に傾斜してなる傾斜ガイドを有することを特徴とするブレーカ。
  2. 請求項1に記載のブレーカであって、
    前記傾斜ガイドが、
    前記収納部の開口部を含む領域に設けられてなることを特徴とするブレーカ。
  3. 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
    前記位置決めガイドが、
    前記収納部の内側に突出するガイドリブで、
    前記ガイドリブが、
    前記バイメタルの外周縁との対向面を前記傾斜ガイドとしてなることを特徴とするブレーカ。
  4. 請求項2又は3に記載のブレーカであって、
    前記傾斜ガイドが、
    傾斜する平面を有することを特徴とするブレーカ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のブレーカであって、
    前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
    前記位置決めガイドが、
    四角形状である前記バイメタルの外周縁の対向する2辺の支持位置に配置されてなることを特徴とするブレーカ。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載のブレーカであって、
    前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
    前記位置決めガイドが、
    四角形状である前記バイメタルの外周縁の4辺の支持位置に配置されてなることを特徴とするブレーカ。
  7. 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
    前記位置決めガイドが、
    前記バイメタルの外周縁と対向する全周に設けられており、
    前記位置決めガイドの全周内面に前記傾斜ガイドを設けてなることを特徴とするブレーカ。
  8. 請求項1又は2に記載のブレーカであって、
    前記バイメタルと前記収納部が平面視において四角形状で、
    前記収納部が、
    前記バイメタルの外周縁の出隅部の外側に配置されてなる入り隅壁部を有し、
    前記位置決めガイドが、
    前記入り隅壁部に配置されてなることを特徴とするブレーカ。
  9. 請求項8に記載のブレーカであって、
    前記入り隅壁部において、
    前記バイメタルの外周縁の隣接する2辺の支持位置に、前記位置決めガイドが配置されてなることを特徴とするブレーカ。
  10. 請求項8又は9に記載のブレーカであって、
    前記入り隅壁部に配置してなる位置決めガイドが、
    前記収納部の内側に突出するガイドリブで、
    前記ガイドリブが、
    前記バイメタルの外周縁との対向面を前記傾斜ガイドとしてなることを特徴とするブレーカ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のブレーカであって、
    前記バイメタルの非反転形状において、
    前記バイメタルの外周縁と前記位置決めガイドとの最小隙間が100μm以下であることを特徴とするブレーカ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のブレーカであって、
    前記傾斜ガイドの垂直面に対する傾斜角が3度よりも大きいことを特徴とするブレーカ。
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