JP6110797B2 - 受光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、光通信システムに応用可能な光導波路部品に関し、反射ミラー構造を有する光導波路上に、フォトダイオードなどの受光素子を集積した受光デバイスに関する。
近年、光ファイバ伝送の普及に伴い、多数の光機能素子を高密度に集積する技術が求められており、その一つとして、石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit、以下PLCとも言う。)が知られている。PLCは低損失、高信頼性、高い設計自由度といった優れた特徴を有する導波路型光デバイスであり、実際に光通信伝送端における伝送装置には合分波器、分岐・結合器等の機能を集積したPLCが搭載されている。また、伝送装置内にはPLC以外の光デバイスとして、光と電気の信号を変換するフォトダイオード(Photodiode、以下PD)や、レーザーダイオードなどの光デバイスも搭載されている。さらなる通信容量の拡大に向けて、光信号処理を行うPLC等の導波路型光デバイスと光電変換を行うPD等の光デバイスを集積した高機能な光電子集積型デバイスが求められている。
このような集積型光デバイスのプラットフォームとしてPLCは有望であり、個別に作製したPDチップとPLCチップをハイブリッドに集積した光電子集積型デバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この例では、PLCチップに形成された導波路の一部の領域に45度ミラーを設け、その導波路上にPDを実装することで、光導波路を伝搬する光をミラーで垂直に光路変換し、PDとの光結合を行う方法が採用されている。このようなPLC上に光結合用ミラーとPDを実装する集積型の受光デバイス構造は、デバイスの小型化、および光波回路設計自由度の面で利点がある。
PLC上にPDを実装する際には、PLCとPDを何らかの方法で接合すると同時に電気的に接続する必要がある。一般的に、裏面入射型の面PDの場合は通信波長の透過性が高い接着剤でPDの基板側を接合してワイヤボンディング等で表面のPD電極と接続し、また、表面入射型の面PDの場合はPLC側に設けた電極に対してバンプ接続することでPLCとPDの接合とこれらの電気的接続を同時に行う。その結果、導波路から出射されたビームは、ミラーで光路変換された後、クラッドを透過して、PD基板またはバンプの距離を経た後、PDと光結合する。ビームは導波路からの出射時に回折され、光結合距離が長くなるほどビームが拡がるため、効率的に光結合を可能とするためには大口径のPDを集積する必要がある。大口径のPDは小口径のPDに比べ応答性能が低く、大口径のPD(〜数GHz)をハイブリッド集積した受光デバイスは光強度モニタ用途に限られていた。一方で、高速なPD(〜数十GHz)を集積するには小口径のPD受光部に対し、レンズ等の光学素子で集光する必要がある。その結果、導波路・PD間の光結合距離が長くなるため、高速な受光デバイスでは小型化が困難になる。このように受光デバイスのハイブリッド集積において小型化と高速化は相反する事項であり、これらを両立することでより高機能化が可能な受光デバイスの実現が課題であった。
この課題に対し、光結合距離を究極まで縮めることで、高速PDへの高効率光結合を可能にする集積技術としてヘテロジニアス集積がある(例えば、非特許文献1,2参照)。上記の受光デバイスでは、PLC表面上へのPD実装構造として、PD基板、バンプ等のPD本来の機能以外の部分が含まれており、光結合距離が長くなる原因となっていた。レンズ等を用いずに高速PDを集積し、光結合距離を短くするには、PDの機能部分、つまり光半導体のエピタキシャル層からなるPD構造のみがPLC表面に接合された構造が望ましい。ヘテロジニアス集積技術は異なる材料同士を接合した後、プラットフォーム基板上でデバイスを作製するプロセスから成る異種材料融合集積技術であり、この技術を用いることで上記の構造を実現可能である。
図1に、ヘテロジニアス集積技術により高速PDをPLCに集積した受光デバイスを示す。図1において(a)は上面図、(b)はB−B線における断面図、(c)はC−C線における断面図である。図1に示す受光デバイスは、Si基板103にクラッド102及びコア101からなる導波路層が作製されたPLCと、ヘテロジニアス集積技術によりPLC基板上に集積されたPD構造106とを備える。PLCの導波路層を構成するクラッド102の内、コア101とSi基板103との間のクラッドをアンダークラッドと呼び、PD構造106が集積されるクラッドをオーバークラッドという。
具体的には、PD構造106は、光半導体エピタキシャル層を形成した基板をフェイスダウンでPLCのオーバークラッド表面に接合し、基板を研磨やエッチング等で除去することで、エピタキシャル層のみがPLC表面(オーバークラッド表面)上に接合された状態とする。この状態でフォトリソグラフィーおよびエッチングのような一般的な光半導体加工プロセスでPD構造を形成する工程を経て、基板やバンプの無い、必要な部分のみでPD構造106が集積される。
高効率な光結合には、PLCとエピタキシャル層を薄い層(〜1μm)で接合する必要があるため、ダイレクトボンディングや樹脂による接着が用いられる。実際にPDまで作製する場合には以下の手順で作製する。PLCを作製した後、オーバークラッド上にエピタキシャル層付きInP基板の表面側を接合する。そしてInP基板を研磨、ウェットエッチングにより除去することでエピタキシャル層のみがPLC表面上に残る。この状態でエピタキシャル層を、フォトリソグラフィーおよび、エッチングにより加工することでPDを作製する。続いてドライエッチングにより深さが導波路より深くなるように傾斜面を形成し、ミラーを形成する(図1(b))。
このように異種材料を接合し、プラットフォーム基板上で光デバイスを作製するプロセスは、材料的にPLC自体が本来持たない光半導体の機能を小型に集積できる。さらに、ハイブリッド集積では集積するそれぞれの光デバイス間で精密な光学実装が必要であるのに対し、ヘテロジニアス集積ではフォトリソグラフィプロセスを適用することで、一括で高精度にアライメントでき、高スループットな光デバイス作製できる。
特開2005−070365号公報 特開2012−042515号公報
Kurata Yu et al. "Heterogeneous Integration of High−Speed InP PDs on Silica−Based Planar Lightwave Circuit Platform," Proc. ECOC2011, Th.12, LESALEVE.5, (2011) 倉田優生 他著 "ヘテロジニアス技術による高速InP−PD集積型石英系PLCデバイス", 信ソ会,2011, C−3−33, (2011)
従来の実装方法では、PDの電流値をモニタしながら最大値が得られるように調芯し、光結合させるのに対し、ヘテロジニアス集積ではフォトリソグラフィプロセスで作製するため、PDの集積位置は予めフォトマスク上で決められている。そのため、PDの集積位置はPLCの作製条件(膜厚、導波路幅や高さ)やミラー角度、材料の屈折率などから、結合効率が高い位置を計算し、設定される。
しかしながら、PDとミラーを集積したときの光結合効率はPDの受光感度から評価されるため、ミラーにより反射され、PDへ入射するビームを直接測定、評価することはできない。そのため、作製したデバイスが計算より低い受光感度であった場合、その要因がPDの不具合か、PDへの反射ビームの不具合か、切り分けることが困難であった。例えば、ミラー角度やエッチングのシフトずれが起きた場合には、PD受光部でビームのケラレにより受光感度が低下することから入射ビームの不具合であり、PDの接着層にボイドや剥離があった場合には、散乱や反射により受光感度が低下するため、集積したPDの不具合となる。受光感度低下の要因を特定し、プロセスにフィードバックしていくことは、歩留まりや再現性を向上させていくために重要である。これまでは評価用のデバイスを別途作製、評価することが必要になり、煩雑な方法となってしまう。
このようにヘテロジニアス集積では、高速なPDの集積をフォトリソグラフィプロセスにより高精度に一括して行うことが可能となる一方で、PDへ入射するビームの特性をモニタすることが難しい構造である。そこでPDおよびミラーと同時に集積でき、かつPDに入射するビームのみを直接モニタし、簡便に結合損失やビームプロファイルを評価できる構造を備えた受光デバイスの実現が課題となっている。PDへ入射するビームをモニタできれば、PDへ入射する光強度やプロファイルを評価することで、光学設計上で受光感度に影響がない範囲でPDやミラーが形成できているかをモニタすることが可能となる。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、受光素子の表面集積において、ミラーによる光路変換で光導波路素子と受光素子間を光信号入出力する際に、光路変換されて受光素子に入力されるビームの光強度やプロファイルを簡便に求めることができる構造を備えた受光デバイスを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の一態様は、アンダークラッド、コア及びオーバークラッドからなる導波路層を含む光平面回路のオーバークラッド表面に受光手段を集積した受光デバイスである。受光デバイスは、アンダークラッド、第1のコア、第2のコア及びオーバークラッドからなる導波路層が基板に作製された光平面回路であり、前記導波路層が入力された光を前記第1のコアおよび前記第2のコアに分岐する分岐手段を含む、光平面回路を備え、前記オーバークラットの表面の前記第1のコアの上方の位置に受光手段が集積されている。また、受光デバイスは、前記オーバークラットの表面の前記第2のコアの上方の位置に形成された開口領域を有する遮光手段を備える。
一実施形態では、光平面回路が、第1のコア及び第2のコアの光の出射方向と交わり、基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面を有し、反射手段が、前記傾斜面に設けられており、前記第1のコア及び前記第2のコアから出射する光を前記受光手段の受光面の方向及び前記遮光手段の前記開口領域の方向へそれぞれ反射する。
一実施形態では、オーバークラッドから見たときの遮光手段の開口領域の形状と受光手段の受光面の形状とは等しい。また、第1のコア及び第2のコアは、光の導波方向に垂直な断面の形状が等しく且つ互いに平行であり、前記第2のコアと前記遮光手段の開口領域との相対的な位置の関係は、前記第1のコアと前記受光手段の受光面との相対的な位置の関係と等しい。反射手段は、前記第1のコアからの光と前記第2のコアからの光を等しい角度で反射する。
一実施形態では、反射手段は、傾斜面に被着された反射膜、金属薄膜及び多層膜のいずれかからなるミラーである。
一実施形態では、遮光手段は、オーバークラッドの表面の第2のコアの上方の位置に被着した遮光膜であり、前記第2のコアから出射した光が反射手段により反射され前記遮光膜の開口領域を通過する。
一実施形態では、受光手段は、オーバークラットの表面の第1のコアの上方の位置に接合された光半導体エピタキシャル層より形成されたフォトダオードである。前記光半導体エピタキシャル層を成長させるための成長基板は除去されており、受光手段の一部を構成しない。
一実施形態では、第2のコアから出射し反射手段により反射され受光手段の受光面に光学的に結合された光の光結合距離は、前記第2のコアから出射し前記反射手段により反射され前記受光手段の受光面に光学的に結合された光の径が前記受光面と等しくなる径となる光結合距離よりも小さい。例えば、光結合距離は30μm以下である。
一実施形態では、反射手段が形成される傾斜面と基板とのなす角度は、30度以上60度以下である。
以上説明したように、本発明によれば、光平面回路に表面集積した受光手段に入力されるビームの光強度やプロファイルを簡便に求めることができる受光デバイスを提供することが可能となる。
ヘテロジニアス集積技術によりPDをPLCに集積した受光デバイスの概略構成図であり、(a)は上面の一部を示す図、(b)はB−B線における断面図、(c)はC−C線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる受光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は上面の一部を図、(b)はB−B線における断面図、(c)はC−C線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる受光デバイスの概略構成を示す上面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図2は、本願発明の一実施形態にかかる受光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B線における断面図、(c)はC−C線における断面図である。
図2に示す受光デバイスは、クラッド202、コア201a及びコア201bからなる導波路層がSi基板203に作製されたPLCと、オーバークラット表面のコア201aの上方の位置にヘテロジニアス集積技術により集積されたPD構造206と、オーバークラット表面のコア201bの上方の位置に形成(被着)された遮光膜208と、コア201a及びコア201bを導波する光をそれぞれPD構造206の受光面及び遮光膜208のピンホール210の方向へ反射するミラー204とを備える。また、図2の受光デバイスは、入力された光を分岐してするカプラまたは方向性結合器などの光分岐素子(不図示)を備える。分岐された光は、コア201a及びコア201bをそれぞれ導波する。
コア201a及びコア201bの組成や断面等の形状は等しい。また、コア201a及びコア201bは、PD構造206、遮光膜208及びミラー204が生成される領域において互いに平行となるように、且つSi基板203の面およびオーバークラッド表面に対して平行となるように直線状に作製されている。
ミラー204は、コア201aおよびコア201bを導波し反射された光の光軸が互いに並行になるように作製されている。例えば、ミラー204は、ミラー面の法線とコア201aまたはコア201bを含む面とSi基板203の面とが垂直になるように作製されている。
PD構造206の受光面(光吸収層)と遮光膜のピンホール210は、オーバークラッド側から見た形状が等しく、また、受光面の中心とオーバークラッド表面のミラー端211との距離がピンホール210の中心とオーバークラッド表面のミラー端211との距離と等しくなる位置に配置されている。すなわち、ミラー204におけるコア201aの位置に対するPD構造206の受光面の位置関係と、ミラー204におけるコア201bの位置に対する遮光膜208のピンホール208の位置関係は等しい。
より具体的には、図2(b)に示すようにミラー240は、傾斜してPLC面内に形成されており、ミラー傾斜角205はSi基板203の面を基準として30〜60度の角度であり、導波路(コア201a,201b)を伝搬する光信号をそれぞれオーバークラッド側に光路変換する。導波路(コア201b)からの光信号はミラーで光路変換されて遮光膜208に設けられたピンホール210を通過しモニタされる(光の強度が測定される)。また、導波路(201b)からの光信号はミラーで光路変換されてPDで受光される。上述したようにオーバークラッド側から見たピンホール形状は集積するPDの受光面と同じ形状であり、ピンホール210と導波路(コア201b)との位置関係は、PDと導波路(コア201a)との位置関係と等しい。
PLCに集積するPDの受光面が円形の面型PDであり、ピンホールの直径が同等である場合、ミラー204で光路変換され、実際にPDに入射する場合と同じビームプロファイルの光が、ピンホール210を通ることになる。したがってピンホール210を通過する光強度を測定し、PLC表面のフレネル反射による損失を計算により除くことで、実際にPDに入射する光強度を求めることができる。
PDと共にこのようなピンホール210を形成したモニタポートを設け、PDに入射する光強度を求めることで、PDで測定された受光感度から所望の受光特性が得られているかどうかを検証することができる。
ピンホールは設計自由度の高いフォトリソグラフィプロセスで形成できるため、直径や形状が異なるPDをヘテロジニアス集積する場合でも、それに合わせたピンホールの形状やサイズを設定することで、ミラーで光路変換されたビームの、PD集積位置における強度分布やビーム径などのプロファイルを測定することが可能となる。
このようにPLCに表面集積したPDとともに、ピンホール210を設けた遮光膜208と、導波路および光路変換用ミラー204が形成された受光デバイスを用い、光入力した際にミラーで光路変換されてピンホールを通過するビームの強度を測定することで、実際にPDに入射される光強度を算出し、損失やビームプロファイルをモニタし、所望のミラー特性が得られているかどうかを評価することができる。
ヘテロジニアス集積型PDで構成されるこれまでの受光デバイスでは、光結合効率はPDの受光感度から評価されるため、PD入射されるビームの特性を直接モニタすることができなかった。また、PDを設けずミラーで光路変換されたビームの光強度を直接測定しても、PLC中の迷光までがミラーで跳ね上げられるため、PDに入射するビームと迷光を分けることができず、PDに入射するビームのみを測定することが困難であった。一方、本実施形態によれば、ミラーで光路変換されたビームが通過するピンホールをPDを模した形状とし、PDと共に設ける工夫により、PDに入射するビームの光強度を簡便にモニタできる受光デバイスを提供することが可能となる。以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図3を参照して、本発明の実施例1にかかる受光デバイスを説明する。図3の受光デバイスは、入力部320から入力された光を分岐する方向性結合器330と、クラッド、コア301a及びコア301bからなる導波路層がSi基板に作製されたPLCと、オーバークラット表面のコア301aの上方の位置にヘテロジニアス集積技術により集積されたPD構造306と、オーバークラット表面のコア301bの上方の位置に形成(被着)された遮光膜308と、コア301a及びコア301bを導波する光をそれぞれPD構造306の受光面及び遮光膜308のピンホール310の方向へ反射するミラー304とを備える。
入力用光導波路に入力された光信号は、方向性結合器330で1対1の光強度比でPD側のコア301aとピンホール側のコア301bとに2分割され、それぞれミラー304でオーバークラッド表面方向に跳ね上げられた後(光路変換された後)、一方はPDの受光面に入射され、もう一方はピンホール310を介して出射される。
本発明の効果を検証するため、上記の受光デバイスを用い、PDの受光感度とピンホールを通過する光強度を測定し、PLC−PD間の光結合効率を求めた。
図3に示す受光デバイスのサイズは、縦が10mm、横(コア301中を光が伝搬する方向)が15mmである。コア径は3.5μm、オーバークラッド膜厚は16.5μm、コア(301a,301bを含む)とクラッドの比屈折率差は2.5%の導波路がシリコン基板上に形成された石英系PLCを用いた。光入力はPLCの短辺側に設けられた光導波路入力部320から行い、ミラー304となる傾斜面は光導波路入力部320の反対側に形成する。ミラー304の構造は図2を参照して上述した通りである。石英系PLCはシリコン基板上に形成され、その光導波路のコア(301a、301b)の端部には傾斜面が形成されている。傾斜面は反射膜としてアルミが蒸着されており、コアの傾斜面側から出射されたビームを光路変換するためのミラー304として機能する。このとき、基板に対する傾斜面の角度をミラー角度とする。オーバークラッド上面のミラー周辺部には、受光径(円形受光面の直径)が19μmの面型PDが形成され、このPD隣の領域には、遮光層308が形成されている。遮光層308は、縦方向の中心を導波路中心とし、横方向をミラー端を基準として、縦の長さが200μm、横の長さが300μmの範囲にアルミを0.3μmの膜厚で蒸着して形成されている。遮光層308には、PD受光径と同等の直径が19μmのピンホールが設けられている。なおミラー304を構成する反射膜としては、多層膜をスパッタで堆積する方法を用いてもよく、遮光層の材料としてはアルミや金といった金属だけでなく、光吸収材を用いてもよく、反射膜や遮光層の材料が本発明を制限するものではない。ミラー角度は、損失が大きく増加しないように30度から60度の範囲で設定する必要がある。そこでミラー角度はピンホール部のオーバークラッド界面におけるフレネル反射や、遮光層のアルミの反射で導波路側に戻ってきたビームが導波路に再結合しないよう、52度に設定した。導波路中心からPDの受光面までの距離(基板面に垂直方向の距離:図2(c)においてビーム反射方向209の矢印の方向の長さ)は約20μmであり、光結合距離(ミラー204とコア201bの中心との交点からPD受光面までの距離:図2(b)においてビーム反射方向209の矢印の方向の長さ)は30μm以下の21μmとなる。このように、光結合距離は、ミラーにより反射されPDの受光面に光学的に結合された光の径が当該受光面の径以下となる光結合距離よりも小さいく設計されている。このとき反射されたビーム強度分布の1/eの強度となる幅をビーム径とすると、ビーム径はビンホールにおいて14μm程度に拡大するものの、ピンホール310の直径に対して小さいため、ビーム中心とピンホール中心が合えば、ほとんど損失無く透過できるサイズである。そしてピンホールを通過したビームの強度は、パワーメータで測定される。PDの位置は、結合効率が最も高い位置を計算で求め、PD受光面の中心を基準としてミラー端(図2の“211”)から22μmの位置で導波路301aの上の位置に設定した。ピンホール310の位置も対応する導波路301bに対して、ピンホール中心を基準にミラー端から22μmの位置で導波路301bの上の位置に設定した(図2(a)同様)。
次に上記の光受光デバイスを作製するプロセスを示す。まず適切な工程により方向性結合器330、光導波路301a及び301bを作製した石英系PLCを用意し、PLCのオーバークラッド上にエピタキシャル層付きInP基板の表面側を接合する。(PLCのオーバークラッドの表面とエピタキシャル層の表面とを接合する。)その後、InP基板を研磨、ウェットエッチングにより除去することでエピタキシャル層のみがPLC基板のオーバークラッド上に残る。この状態でエピタキシャル層を、フォトリソグラフィーおよび、エッチングにより加工することでPD構造306を作製する。さらに、PLC基板のオーバークラッドにレジストなどでピンホール部などをマスキングし、蒸着でアルミ等の金属を被着してピンホール310を有する遮光膜308を形成する。その後、ドライエッチングにより深さが導波路より深くなるように傾斜面を形成する(例えば、特許文献2参照)。なお、傾斜面の作製方法が、発明の効果を限定するものではないが、ドライエッチングにより作製することで高精度かつ自由度の高いミラーレイアウトが可能となる。続いて傾斜面に対し、蒸着またはスパッタなどにより金やアルミ等の金属を被着させ反射膜とし、ミラー304を形成する。このとき、蒸着源、またはスパッタリングターゲットに対して基板表面を傾斜させることで、傾斜面に反射膜が成膜される。ミラーの位置は、設定したPDおよびピンホール位置に対応するように、エッチングシフト等を考慮して設定する。
このような受光デバイスに波長1.55μの光(強度500μW)を入力したとき、PDで測定した受光感度は0.35A/W、ピンホールで測定した光強度は202μWであった。ピンホール側において、オーバークラッド表面におけるフレネル損失0.3dBを除くと、ミラーで反射された光強度は216μWと計算される。方向性結合器の分岐比は1対1であるから、PD側に入射されるビームの光強度も216μWであることがわかった。ここでInP表面でのフレネル損失0.5dBとPD単体の受光感度0.9A/Wから受光感度を算出すると、0.35A/Wとなり、測定した受光感度と一致する。したがって、ミラーおよびPDが設計通り形成され、損失増加といった不具合が発生していないことを確認できた。このように、PD構造を模擬したピンホールを設けておくことで、作製した受光デバイスの受光特性の検証を簡便に行うことが可能となり、低損失で良好な特性を持つ受光デバイスを提供できる。
101 コア
102 クラッド
103 Si基板
104 ミラー
106 PD構造
107 PD受光部
108 PD電極
110 接着層
201a,201b コア
202 クラッド
203 Si基板
204 ミラー
206 PD構造
208 遮光膜
210 ピンホール
301a,301b コア
304 ミラー部
306 PD構造
308 遮光膜
310 ピンホール
320 光導波路入力部
330 方向性結合器

Claims (6)

  1. アンダークラッド、第1のコア、第2のコア及びオーバークラッドからなる導波路層が基板に作製された光平面回路であり、前記導波路層が入力された光を前記第1のコアおよび前記第2のコアに分岐する分岐手段を含む、光平面回路と、
    前記オーバークラッの表面の前記第1のコアの上方の位置に集積された受光手段と、
    前記オーバークラッの表面の前記第2のコアの上方の位置に形成された遮光手段であり、開口領域を有する遮光手段と、
    前記第1のコア及び前記第2のコアから出射する光を前記受光手段の受光面の方向及び前記遮光手段の前記開口領域の方向へそれぞれ反射する反射手段と
    を備えた受光デバイスであって、
    前記光平面回路が、前記第1のコア及び前記第2のコアの光の出射方向と交わり、前記基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面を有し、
    前記反射手段が、前記傾斜面に設けられ
    前記オーバークラッドから見たときの前記遮光手段の開口領域の形状と前記受光手段の受光面の形状とが等しく、
    前記第1のコア及び前記第2のコアは、光の導波方向に垂直な断面の形状が等しく且つ互いに平行であり、
    前記第2のコアと前記遮光手段の開口領域との相対的な位置の関係は、前記第1のコアと前記受光手段の受光面との相対的な位置の関係と等しく、
    前記反射手段は、前記第1のコアからの光と前記第2のコアからの光を等しい角度で反射することを特徴とする受光デバイス。
  2. 前記反射手段が、前記傾斜面に被着された
    反射膜、
    金属薄膜、および
    多層膜
    のいずれかからなるミラーであることを特徴とする請求項1に記載の受光デバイス。
  3. 前記遮光手段は、前記オーバークラッドの表面の前記第2のコアの上方の位置に被着した遮光膜であり、前記第2のコアから出射した光が前記反射手段により反射され前記開口領域を通過することを特徴とする請求項1または2に記載の受光デバイス。
  4. 前記受光手段は、前記オーバークラッの表面の前記第1のコアの上方の位置に接合された光半導体エピタキシャル層より形成され、前記光半導体エピタキシャル層の成長基板を含まないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の受光デバイス。
  5. 前記第2のコアから出射し前記反射手段により反射され前記受光手段の受光面に光学的に結合された光の光結合距離は、
    前記第2のコアから出射し前記反射手段により反射され前記受光手段の受光面に光学的に結合された光の径が前記受光面と等しくなる径となる光結合距離よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の受光デバイス。
  6. 前記傾斜面と前記基板とのなす角度は、30度以上60度以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の受光デバイス。
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