JP2016014842A - 光導波路部品およびその製造方法 - Google Patents

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優生 倉田
井藤 幹隆
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幹隆 井藤
青笹 真一
Shinichi Aozasa
真一 青笹
橋詰 泰彰
Yasuaki Hashizume
泰彰 橋詰
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Abstract

【課題】導波路との間における光結合を低損失にするように、光素子が表面集積された光導波路部品を提供する。
【解決手段】アンダークラッド202a、コア201およびオーバークラッド202bからなる光導波路を備えた基板203と、オーバークラッドの表面に形成されたマイクロレンズ206と、コアにおける信号光の伝搬方向と交わり基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面に設けられたミラー204であって、信号光の光路を、コアからマイクロレンズへ変換するまたはマイクロレンズからコアへ変換するミラーとを備えた。マイクロレンズは、オーバークラッド上に、オーバークラッドの屈折率より大きい柱状の突起を形成し、アニール処理することにより形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、光導波路部品およびその製造方法に関し、より詳細には、フォトダイオードやレーザーダイオードなどの光素子を実装する際に用いる反射ミラー構造を有する光導波路部品およびその作製方法に関する。
近年、光ファイバ伝送の普及に伴い、多数の光機能素子を高密度に集積する技術が求められており、その一つとして、石英系平面光波回路(石英系Planar Lightwave Circuit、以下、PLC)が知られている。PLCは低損失、高信頼性、高い設計自由度といった優れた特徴を有する導波路型光デバイスであり、実際に光通信伝送端における伝送装置には合分波器、分岐・結合器等の機能を集積したPLCが搭載されている。また、伝送装置内にはPLC以外の光デバイスとして、光と電気の信号を変換するフォトダイオード(Photodiode、以下PD)や、レーザーダイオード(Laser Diode、以下LD)などの光素子も搭載されている。さらなる通信容量の拡大に向けて、光信号処理を行うPLC等の光導波路と光電変換を行うPD等の光デバイスを集積した高機能な光電子集積型デバイスが求められている。
このような集積型光デバイスのプラットフォームとしてPLCは有望であり、PDチップとPLCチップをハイブリッドに集積した光電子集積型デバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この例では、導波路の一部の領域に45度ミラーを設け、その導波路上にPDを実装することで、光導波路を伝搬する光をミラーで垂直に光路変換し、PDとの光結合を行う方法が採用されている。このようなPLC上に光結合用の光路変換ミラー、およびPD等の光素子を実装するデバイス構造は、デバイスの小型化、および光回路の設計自由度の面で利点がある。
特開2005−70365号公報 特許第5373717号公報
図1は、集積型光デバイスのプラットフォームとしてPLCチップ(光路変換部)の概略構成を示す図である。図1(a)は、上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図を示す。PLCは、導波路基板103上に形成された下部クラッド102a、コア(導波路)101、上部クラッド102bを備える。また、導波路の一部の領域には、導波路基板103に対して傾斜したミラー104が設けられている。ミラー104の傾斜角105は45度である。導波路101上のオーバークラッド102の表面にPDを実装することで、導波路を伝搬する光をミラー104で垂直に光路変換し、PDとの光結合を行う方法が採用されている。PLCから光路変換で光を出射することを想定した場合、図1(b)、(c)に示すように、ビームは導波路から出射されるときに回折されて大きく拡がっていく。したがって、高速なPD(〜数十GHz)を集積し、その小口径なPD受光部に対して低損失な光結合を実現するためにはレンズ等の光結合素子を別途実装して集光する必要があるため、小型化が困難となっていた。その結果、レンズ等の光結合素子を用いない実用的な集積型光デバイスの用途は、拡がったビームと低損失に光結合できるような大口径の低速PD(〜数GHz)を集積した光強度モニタに限られていた。また、PLCに対して光路変換で光を入射することを想定し、例えばLDから垂直にビームを入射しミラー104で光路変換して、光導波路101に光結合することを想定すると、レンズが無い限りビームが拡がってしまうため、低損失な光結合が困難であることがわかる。このようにPLCをプラットフォームとした光素子とのミラーを用いたハイブリッド集積において、小型化と高速化、または低損失化は相反する事項であり、これらを両立することでより高機能化が可能な光電子集積型デバイスの実現が課題であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、PDやLD等の光素子の表面集積において、ミラーによる光路変換で光導波路素子と光素子との間を光信号入出力する際に、低損失で光結合できる構造を備えた光導波路部品、およびその製造方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本願発明の第1の態様は、光導波路部品である。光導波路部品は、アンダークラッド、コアおよびオーバークラッドからなる光導波路を備えた基板と、端部に設けられたコアへ信号光を入出力するポートと、オーバークラッドの表面に形成された集光手段と、コアにおける信号光の伝搬方向と交わり基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面に設けられた反射手段を備える。また、光導波路部品は、オーバークラッドの表面に形成された集光手段を備え、反射手段は、信号光の光路を、コアから集光手段へ変換するまたは集光手段からコアへ変換する。
一実施形態では、集光手段は、オーバークラッドの屈折率より大きい屈折率を有する凸レンズである。一実施形態では、集光手段は、楕円形状の凸レンズである。凸レンズは、オーバークラッドの屈折率より大きい屈折率の第2のオーバークラッドを形成して、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより第2のオーバークラッドを柱状の突起に加工した後に、アニール処理して形成されたものである。
本願発明の第2の態様は、上記第1の態様の光導波路部品の製造方法である。光導波路部品の製造方法は、オーバークラッド上に、当該オーバークラッドの屈折率と異なる屈折率を有する第2のオーバークラッドを生成するステップと、反射手段により光路を変換された信号光が透過する位置で、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより第2のオーバークラッドを柱状の突起に加工するステップと、高温でアニールすることで柱状の突起を溶融し、集合手段としての凸レンズを作製するステップと
を備える。
一実施形態では、第2のオーバークラッドの屈折率は、前記オーバークラッドの屈折率より大きい。一実施形態では、柱状の突起の断面は、楕円形である。一実施形態では、光導波路部品の製造方法は、凸レンズを作製した後に、コアにおける信号光の伝搬方向と交わり、基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面を形成するステップと、形成した傾斜面に金属を被着させるステップと備える。
以上説明したように、本願発明によれば、ミラーによる光路変換で光導波路素子と光素子間を光信号入出力する際に、低損失で光結合できる構造を備えた光導波路部品、およびその製造方法を提供するが可能となる。
集積型光デバイスのプラットフォームとしてPLCチップ(光路変換部)の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品の製造方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にPDを集積した光電子集積型デバイスの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にPDを集積した光電子集積型デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にLDを集積した光電子集積型デバイスの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にLDを集積した光電子集積型デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光導波路部品の上面から見たLD出射部のスポットサイズとレンズ形状を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の説明中の具体的な数値は、例示であり、本発明をこの数値例に限定するものではない。本発明は、一般性を失うことなく他の数値で実施することができることは言うまでもない。
図2は、本発明の一実施形態にかかる光導波路部品(光路変換部)の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。
図2に示す光導波路部品は、導波路基板203上に形成された下部クラッド202a、コア(導波路)201、上部クラッド202bを備えたPLCである。導波路の一部の領域には、導波路基板203に対して傾斜したミラー204が設けられている。また、導波路201上のオーバークラッド102bの表面には、マイクロレンズ206が生成されている。
例えば、光導波路基板203は、Si基板とすることができる。ミラー204は、Si基板203の上面(導波路作製面)を基準として、30〜60度のミラー角度205を有してPLC面内に形成されている。ミラー204は、導波路201を導波してミラー側に出射した光信号がオーバークラッド102の表面のマイクロレンズ206へ入射するように、あるいは、オーバークラッド102の表面のマイクロレンズ206を介して入射した光信号が導波路201へ光結合するように、光信号を光路変換する。図2に示す光導波路部品では、上部クラッド202bの表面の端部209から、導波路基板203と下部クラッド202aとの境界までの領域にミラー204を形成しているが、少なくとも導波路201を含む領域にミラーが形成されれば良く、例えば、上部クラッド202bの表面の端部209から下部クラッド202aの一部を含む領域をミラー204としても良い。すなわち、導波路基板203の垂直方向に対して傾斜した傾斜面を、オーバークラッド202bの表面から導波路(コア)201よりも深い位置まで形成しミラーとすれば良い。
マイクロレンズ206は、オーバークラッド202b上に設けられ、その屈折率は、オーバークラッドの屈折率より大きい。マイクロレンズ206は、オーバークラッド202bの表面に、オーバークラッドの屈折率より大きい屈折率の材料で円柱状の突起を形成し、アニールすることで溶融させて形成したものである。アニールする前の突起の形状は、円柱状に限られず、アニール後に所望のレンズ形状が得られるような形状にすることができる。例えば、突起の形状を楕円柱状とすることで、アニール後に楕円形状のマイクロレンズを得ることができる。マイクロレンズ206は、光信号を、ミラー204を介して導波路201へ入力する際にまたは導波路201からミラー204を介して出力する際に拡がったビームをレンズにより集光することで、光結合効率を改善する。
以上説明したように、本発明は、光路変換用ミラー204と、オーバークラッド202bの表面に該オーバークラッドより大きい屈折率のレンズ206が形成されていることを最大の特長としている。一般的にPLCの断面構造はSiやSiOの基板203の表面上に、SiOの薄膜が、アンダークラッド202aとして約20μm、導波路(コア)201として3〜10μm、オーバークラッド202bとして約20μm堆積されている。SiO膜の堆積は、火炎堆積法を用いるが、スパッタ法や化学気相成長法でも良く、本発明の効果を限定するものではない。このようなPLCに、PLCの基板に対して垂直方向に光路変換する角度45°のミラー204を形成し、導波路201を伝搬する光を跳ね上げたと想定すると、オーバークラッド202bの表面におけるビーム中心208とミラー端209との距離はちょうど20μmとなる。このとき、そのビーム中心208をレンズ206の中心として円形の平凸レンズ形成することを想定すると、その際のビーム径(ガウシアンビームを想定した際に、ビーム強度分布の1/eの強度となる全幅)に依存するものの、サイズとして半径20〜30μmのレンズが最大と考えられる。
このようなレンズ付きミラーに対しPDやLD等の光素子を集積する際に、低損失に光結合するためには、レンズの曲率半径を変えることで焦点距離やビームのスポットサイズを光素子やその実装形態に合わせることが求められる。
しかしながら、小型化や実装の簡便化のため、オーバークラッドを加工してレンズを形成することが望ましい一方で、ある程度のビーム幅を想定した際に上記に示した構造的な制約から、焦点距離を短くするためにレンズの曲率半径を大きくすることが構造および製造上困難であることがわかる。
そこで、本発明の実施形態では、オーバークラッド202bの屈折率よりも大きい屈折率の材料をレンズ206用に使用することで、このような問題を解決し、より低損失な光結合を実現する。例えば、平凸レンズの曲率半径といったレンズ構造自体が同じであっても屈折率の大きい材料を用いることで、より焦点距離を短くすることが可能であり、結果として、光結合距離が短くなるため、小型な集積を実現することができる。
本願発明においてマイクロレンズの屈折率は、オーバーラッド202bの屈折率と同じあるいは小さくてもよいが、上述したように、オーバークラッド202bの屈折率よりも大きい方が望ましい。
ここで、図3を参照して、オーバークラッドの表面にレンズを作製する方法を説明する。図3(e)は、完成した光導波路部品を示す。図3(e)において、光導波路部品(PLC)は、導波路基板303上に形成された下部クラッド302a、導波路(コア)301、上部クラッド202b、オーバークラッド302bの表面に作製されたマイクロレンズ306を備え、導波路基板303に対して傾斜したミラー304が設けられている。本実施形態では、マイクロレンズ306は、ミラー304を形成する前の段階で、以下に説明する工程で作製される。
はじめに、PLCを生成する。より具体的には、導波路基板303上に順次、下部クラッド302a、導波路(コア)301、および上部クラッド202bを積層する(図3(a))。
次いで、生成したPLCのオーバークラッド302bの表面に該オーバークラッド302bの屈折率よりも大きい屈折率の第2のオーバークラッド308を形成する(図3(b))。第2のオーバークラッド308は、加工されて最終的にマイクロレンズ306となる。
次いで、ミラー304により光路変換されたビームが通過すると見積もられる位置で、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより、第2のオーバークラッドを柱状の突起に加工する(図3(c))。
その後、柱状の突起を有するPLCを、アニール処理する。アニール処理によって柱状の突起が溶融し、角が流れることで滑らかな面を形成し、凸レンズ形状が得られる(図3(d))。
最後に、深さが導波路より深くなるように傾斜面を形成してミラー304を作製する。例えば、傾斜面は、ドライエッチングにより形成することができ(例えば、特許文献2参照)、形成した傾斜面に金やアルミ等の金属を蒸着またはスパッタなどにより被着させることで、ミラー304を作製することができる。
第2のオーバークラッドは、光通信波長である1.3μmや1.55μm付近の赤外線が透過する材料であれば良いが、光素子の実装で300℃程度の温度になり得ることを考慮すると、Ge等をドーピングして屈折率を変えた石英系のガラスやMgF、TiO2、ZrO、ポリイミドといった材料であることが望ましい。また、柱状の突起を形成するためのエッチング深さは、導波路(コア)301を伝搬する光に影響しないよう、コアに達しない深さであることが望ましい。さらに安定的にレンズ形状を形成するためには突起の高さは10μm以下であることが望ましく、したがって、第2のオーバークラッド膜厚も10μm以下であることが望ましい。
このように、光路変換ミラー304を備えた光導波路部品と、光素子とのハイブリッド集積において、オーバークラッド302bの屈折率よりも大きい屈折率のレンズ306を形成することにより、光電子集積型デバイスのより一層の低損失化と小型化に貢献する光導波路部品を提供することが可能となる。以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図4および5を参照して、実施例1にかかる受光デバイスを説明する。図4は、本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にPDを集積した光電子集積型デバイス一例である受光デバイスの概略構成を示す図であり、受光デバイスの上面図を示す。
受光デバイスは、光入力部409を有する入力用光導波路、光路変換を構成するミラー404、およびマイクロレンズ406を含む光路変換部を備えた光導波路部品と、光導波路部品の上面に実装される面型の高速PD410で構成される。受光デバイスの光導波路部品は、図2および3を参照して説明したような、導波路がシリコン基板上に形成された石英系PLCを用いて構成されている。光入力部409に接続されたファイバから入力用光導波路に入力された光信号は、ミラーで跳ね上げられたのち、レンズで集光され、PDに入射される。上記の受光デバイスを用い、PDの受光感度を測定し、PLC−PD間の光結合効率を求めた。
図4に示す本実施例の受光デバイスの光導波路部品(PLCチップ)のサイズは、縦5mm、横10mmであり、光入力部409から入力された光信号が導波する入力用光導波路の径(コア径)は3.5μmであり、コアを覆うオーバークラッドの膜厚は16.5μm、クラッドの屈折率は1.44であり、コアとクラッドの比屈折率差は2.5%である。光入力は、PLCチップの短辺側の導波路の端部(光入力部409)から行い、ミラー404を有する光路変換部はチップの中央に形成している。
図5は、本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にPDを集積した光電子集積型デバイス(受光デバイス)の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。
図5に示す受光デバイスは、光導波路部品とPD510とを備える。光導波路部品は、導波路基板503上に形成された下部クラッド502a、コア(導波路)501、上部クラッド502bを備えたPLCである。導波路の一部の領域には、導波路基板503に対して傾斜したミラー504が設けられている。また、導波路501上のオーバークラッド502bの表面には、マイクロレンズ506が生成されている。PD510は、PD受光部511を備える。
導波路基板503に対して傾斜した傾斜面には反射膜としてアルミが蒸着されており、コア501の傾斜面側から出射されたビームを光路変換するためのミラー504として機能する。このとき、導波路基板503に対する傾斜面の角度をミラー角度505とし、ここでは角度45°のミラーを形成した。マイクロレンズ506は、曲率半径11μmで、その中心位置は光路変換されたビーム中心と一致するように形成されている。レンズ形成は、第2のオーバークラッドとして屈折率1.6のSiO−Taを8μm堆積し、フォトリソグラフィーとドライエッチングで直径18μm、高さ7μmの円柱に加工した後、5時間、900℃でアニール処理することで作製した。第2のオーバークラッド膜の堆積は、火炎堆積法を用いるが、スパッタ法や化学気相成長法でも良く、本発明の効果を限定するものではない。作製したレンズ形状は、円柱が溶融されることで直径20μm、高さ7μmの凸形状であり、曲率半径は約11μmとなる。続いてミラー形成を行う。ドライエッチングにより深さが導波路501より深くなるように傾斜面を形成する(例えば、特許文献2参照)。なお、傾斜面の作製方法は、発明の効果を限定するものではないが、ドライエッチングにより作製することで高精度かつ自由度の高いミラーレイアウトが可能となる。続いて傾斜面に対し、蒸着またはスパッタなどによりアルミを被着させ反射膜とし、ミラーを形成する。アルミ以外の金等の金属を用いても良い。このとき、蒸着源、またはスパッタリングターゲットに対して基板表面を傾斜させることで、傾斜面に反射膜が成膜される。ミラーはレンズに対して反射ビームが入射するよう設計した位置に配置する。PDは、PDは受光径19μmの表面入射型PDで、レンズ508の中心とPDの受光面511の中心が一致するようにレンズ上方に実装した。このときオーバークラッド502bの表面を基準として20μmの高さにPD受光面511が位置している。
このような受光デバイスに波長1.55μmの光(強度500μW)を光ファイバで入力したとき、PDで測定した受光感度は0.42A/Wであった。ここでミラー面での損失0.3dB、レンズ表面におけるフレネル損失0.3dB、および光入力部におけるファイバ結合損失3dBを除くと、受光感度1.0A/Wから算出したPDへの結合損失は0.1dBであった。比較のため、第2のオーバークラッド層をオーバークラッドと同じ組成の膜(屈折率1.44)として、上記と同じレンズ形状の光導波路部品を作製し、PDを同じ構造で実装した。波長1.55μの光(強度500μW)を光ファイバで入力したとき、PDで測定した受光感度は0.37A/Wであった。ここでミラー面での損失0.3dB、レンズ表面におけるフレネル損失0.25dB、およびファイバ結合損失3dBを除くと、受光感度0.9A/Wから算出したPDへの結合損失は0.8dBであった。これらの結果から、レンズをオーバークラッドより大きい屈折率の材料で形成し、焦点距離を短くすることで、より高い光結合効率が得られることを確認できた。以上のように本発明のレンズ付きミラーを備えた光導波路部品を用いることで、より低損失で良好な特性を持つ光電子集積型デバイスを提供できる。
図6および7を参照して、実施例2にかかる光源デバイスを説明する。図6は、本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にLDを集積した光電子集積型デバイス一例である光源デバイスの概略構成を示す図であり、光源デバイスの上面図を示す。
光源デバイスは、光出力部609を有する出力用光導波路、光路変換を構成するミラー604、およびマイクロレンズ606を含む光路変換部を備えた光導波路部品と、光導波路部品の上面に実装されるLD610で構成される。光源デバイスの光導波路部品は、図2および3を参照して説明したような、導波路がシリコン基板上に形成された石英系PLCを用いて構成されている。LD610から出射された光信号は、レンズ606で集光され、ミラー604で光路変換されて導波路に結合し、出力用光導波路を伝播し光出力部609に接続されたファイバからへ入射する。上記の光源デバイスを用い、LD−PLC間の光結合効率を求めた。
図6に示す本実施例の光源デバイスの光導波路部品(PLCチップ)のサイズは、縦5mm、横10mmであり、光出力部609まで光信号が導波する出力用光導波路の径(コア径)3.5μmであり、コアを覆うオーバークラッドの膜厚16.5μm、クラッドの屈折率は1.44であり、コアとクラッドの比屈折率差は2.5%である。光出力は、PLCチップの短辺側の導波路の晩部(光出力部609)から行い、ミラー604を有する光路変換部はチップの中央に形成している。
図7は、本発明の一実施形態にかかる光導波路部品にLDを集積した光電子集積型デバイス(光源デバイス)の概略構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)はB−B断面線における断面図、(c)はC−C断面線における断面図である。
図7に示す光源デバイスは、光導波路部品とLD710とを備える。光導波路部品は、導波路基板703上に形成された下部クラッド702a、コア(導波路)701、上部クラッド702bを備えたPLCである。導波路の一部の領域には、導波路基板503に対して傾斜したミラー704が設けられている。また、導波路701上のオーバークラッド702bの表面には、マイクロレンズ706が生成されている。LD710は、LD基板712上に作製されたLD出射部711を備える。
導波路基板703に対して傾斜した傾斜面には反射膜としてアルミが蒸着されており、コア701の傾斜面側から出射されたビームを光路変換するためのミラー704として機能する。このとき、導波路基板703に対する傾斜面の角度をミラー角度705とし、ここでは角度45°のミラーを形成した。マイクロレンズ706は、オーバークラッド702bの表面の上方から見て短軸が14μm、長軸が20μmの楕円状のレンズ形状となっており、その中心位置は光路変換されたビーム中心と一致するように形成されている。レンズ形成は、第2のオーバークラッドとして屈折率1.6のSiO−Taを8μm堆積し、フォトリソグラフィーとドライエッチングで高さ7μm、短軸12μm、長軸18μの楕円の柱に加工した後、5時間、900℃でアニール処理することで作製した。第1の実施例と同様に、第2のオーバークラッド膜の堆積は、火炎堆積法を用いるが、スパッタ法や化学気相成長法でも良く、本発明の効果を限定するものではない。作製したレンズ形状は、柱が溶融されることで高さ7μmの凸形状となっており、オーバークラッド702bの表面の上方から見て短軸14μm長軸20μmの楕円状のレンズ形状となる。続いてミラー形成を行う。ドライエッチングにより深さが導波路より深くなるように傾斜面を形成する(例えば、特許文献2参照)。なお、傾斜面の作製方法は、発明の効果を限定するものではないが、ドライエッチングにより作製することで高精度かつ自由度の高いミラーレイアウトが可能となる。続いて傾斜面に対し、蒸着またはスパッタなどによりアルミを被着させ反射膜とし、ミラーを形成する。アルミ以外の金等の金属を用いても良い。このとき、蒸着源、またはスパッタリングターゲットに対して基板表面を傾斜させることで、傾斜面に反射膜が成膜される。ミラーの位置は、設計したレンズ位置に対応するように、エッチングシフト等を考慮して設定する。
図8は、光導波路部品の上面から見たLD出射部711のスポットサイズ813とレンズ706の形状806を示す図である。LD710は、端面出射型LDである。図8に示すように、LDチップの基板712の面に平行な方向を長軸とし、垂直な方向を短軸とすると、LD710のスポットサイズは、水平方向が3μm、垂直方向が2μmの楕円状ビームとなる。LD710は、レンズ706の中心とLD710のスポットの中心が一致するようにレンズ上方に実装した。このときオーバークラッド702bの面からLD710の出射面までの高さ(距離)は20μmであり、レンズ706の短軸および長軸とLDスポットサイズの短軸および長軸をそれぞれ一致させている。
このような光源デバイスにおいて、LD710を駆動し、波長1.55μの光(強度300μW)を出力し、出力光導波路に調芯した光ファイバで外部のパワーメータへ接続し、光強度を測定した。このとき、測定した光強度は126μWであった。ミラー704の面での損失0.3dB、レンズ706の表面におけるフレネル損失0.3dB、および出力光導波路の光出力部におけるファイバの結合損失3dBを除くと、LD710からPLCへの結合損失は0.1dBであった。
比較のため、第2のオーバークラッド層の組成は同様にして、レンズ形状が直径20μmの円形となる光導波路部品を作製し、LDを同じ構造で実装した。波長1.55μの光(強度300μW)出力したとき、測定した光強度は112μWであった。ここでミラー面での損失0.3dB、レンズ表面におけるフレネル損失0.25dB、およびファイバ結合損失3dBを除くと、LDからPLCへの結合損失は0.7dBであった。これらの結果から、レンズをオーバークラッドより大きい屈折率の材料で形成し、焦点距離を短くし、かつそのレンズの形状を光素子のスポットサイズ形状に合わせた構造にすることで、より高い光結合効率が得られることを確認できた。以上のように本発明のレンズ付きミラーを備えた光導波路部品を用いることで、より低損失で良好な特性を持つ光電子集積型デバイスを提供できる。
101,201,301,501,701 導波路(コア)
102a,202a,302a,502a,702a オーバークラッド
102b,202b,302b,502b,702b アンダークラッド
103,203,303,503,703 Si基板
104,204,304,404,504,604,704 ミラー
105,205,505,705 ミラー傾斜角(ミラー角度)
206,306,406,506,606,706,806 マイクロレンズ
207,507,707 反射ビームの集光方向
208,508,708 反射ビーム中心
209,509,709 ミラー端
308 第2オーバークラッド
409 光入力部
410,510 フォトダイオード(PD)
511 PD受光部
609 光出力部
610,710 レーザーダイオード(LD)
711 LD出射部
712 基板
813 LD出射部のスポットサイズ

Claims (7)

  1. 基板上に順次積層されたアンダークラッド、コアおよびオーバークラッドからなる光導波路を備えた光導波路部品であって、
    端部に設けられた前記コアへ信号光を入出力するポートと、
    前記オーバークラッドの表面に形成された集光手段と、
    前記コアにおける信号光の伝搬方向と交わる傾斜面であり前記基板の垂直方向に対して傾斜した前記傾斜面に設けられた反射手段であって、前記信号光の光路を、前記コアから前記集光手段へ変換するまたは前記集光手段から前記コアへ変換する前記反射手段と
    を備えた光導波路部品。
  2. 前記集光手段は、前記オーバークラッドの屈折率より大きい屈折率を有する凸レンズである、請求項1に記載の光導波路部品。
  3. 前記集光手段は、楕円形状の凸レンズであることを特徴とする請求項2に記載の光導波路部品。
  4. アンダークラッド、コアおよびオーバークラッドからなる光導波路を備えた基板と、前記オーバークラッドの表面に形成された集光手段と、前記コアにおける信号光の伝搬方向と交わる傾斜面であり前記基板の垂直方向に対して傾斜した前記傾斜面に設けられた反射手段であって、前記信号光の光路を、前記コアから前記集光手段へ変換するまたは前記集光手段から前記コアへ変換する前記反射手段とを備えた光導波路部品の製造方法であって、
    前記オーバークラッド上に、前記オーバークラッドの屈折率と異なる屈折率を有する第2のオーバークラッドを生成するステップと、
    前記反射手段により光路を変換された前記信号光が透過する位置で、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより前記第2のオーバークラッドを柱状の突起に加工するステップと、
    高温でアニールすることで前記柱状の突起を溶融し、前記集光手段としての凸レンズを作製するステップと
    を備える、光導波路部品の製造方法。
  5. 前記凸レンズを作製した後に、前記コアにおける信号光の伝搬方向と交わり、前記基板の垂直方向に対して傾斜した傾斜面を形成するステップと、
    前記傾斜面に金属を被着させるステップと
    をさらに備える、請求項4に記載の光導波路部品の製造方法。
  6. 前記第2のオーバークラッドの屈折率は、前記オーバークラッドの屈折率より大きい、請求項4または5に記載の光導波路部品の製造方法。
  7. 前記柱状の突起の断面は、楕円形である、請求項4乃至6のいずれかに記載の光導波路部品の製造方法。
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