JP6303323B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
図1(a)および(b)を参照して、本実施の形態に係る投光・受光デバイス10の構成について説明する。
ただし、本迷光防止部材32は必須のものではなく、投光部側、受光部側の分離を特に厳密に行いたい場合などに採用すればよい。
つまり、発光素子24から出射した光は、光屈折部14Aで光路を変換された後、仮想焦点Fからレンズに向かう仮想光線DAに沿って進む。
図3(a)に示すように、投光・受光デバイス10におけるレンズ18は、発光素子24側、受光素子26側の光線に各々対応して、紙面上下方向に各々半面の2つの仮想レンズ18A、18Bに分けて考えることができる。
ここで、図4(a)に示すように、光集積回路12の光集積回路本体(バルク部BG)の屈折率をnr、空気の屈折率をnaとし、光線Laとx軸とのなす角度をθ1、コア20の中心軸とx軸とのなす角度(すなわち、光線Lrとx軸とのなす角度)をθ2とする。
この場合、光屈折部14の端面の法線lhに対する角度は図4(b)に示すような関係となるから、スネルの法則より、下記式(1)が成立する。
つぎに、図5(b)に示すように、SOI基板74のSi層84上にレジストを塗布した後露光して、Si層84を、たとえばコア20にパターニングするためのレジストパターン86を形成する。
つぎに、図5(d)に示すように、酸素プラズマを用いた反応性イオンエッチング等により、不要なレジストを剥離する。
つぎに、図5(f)に示すように、上記レジストパターン88をマスクとし、イオン注入等によってAs(ヒ素)等を打ち込み、N型層90を形成する。
つぎに、図5(i)に示すように、レジストパターン92をマスクとして、反応性イオンエッチング等により開孔94を形成する。その後、不要なレジストを反応性イオンエッチング等により剥離する。該開孔94が回折格子の一部となる。
不純物残渣は、Alドライエッチング残渣除去液等により除去してもよい。
なお、上述した光集積回路の製造方法は、以下に説明する光集積回路の製造方法にも同様に適用可能である。
図6および図7を参照して、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス100について説明する。投光・受光アレイデバイス100は、第1の実施の形態に係る投光・受光デバイス10を複数集積してアレイ化したデバイスである。
CH1は、光軸をCA1とし、発光素子24−1、受光素子26−1、コア20C、20D、光屈折部14C、14Dを含んで構成されている。CH1は、図1(a)に示す投光・受光デバイス10と基本的に同じ構成のものである。
また、CH3は光軸をCA3とし、発光素子24−3、受光素子26−3、コア20G、20H、光屈折部14G、14Hを含んで構成されており、コア20Gおよび20Hは、光軸CA3に平行に配置されている。
図7(b)は、CH1の発光素子24−1を発光させ、該発光した光を投光・受光アレイデバイス100の外部へ放射し、外部の物体等で反射した光を受光素子26−1で受光する場合の光線を図示している。
図7(c)は、CH3の発光素子24−3を発光させ、該発光した光を投光・受光アレイデバイス100の外部へ放射し、外部の物体等で反射した光を受光素子26−3で受光する場合の光線を図示している。
なお、投光・受光アレイデバイス100では、必ずしも各チャンネルを前記のように順番に発光・受光動作させる必要はなく、任意の順序で発光・受光動作させることが可能であり、たとえば、各チャンネルを同時に動作させてもよい。
図6(b)では、CH2で受光素子26−2の代わりに発光素子24−3を配置して、
CH2を投光部として構成し、CH3で発光素子24−3の代わりに受光素子26−2を配置して、CH2を受光部として構成している。
受光部を任意に配置することができる。
光軸調整がさらに容易なものとなる。
つぎに、図8を参照して、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス350について説明する。本実施の形態は、投光・受光デバイスを2次元的に面状に配列するとともに、光路変換部とレンズとを一体的に形成した形態である。
図8(a)は、投光・受光アレイデバイス350の側面図であり、図8(b)は、投光・受光アレイデバイス350のレンズ352の平面図および側面図である。
光路変換部としての光屈折部を光集積回路に形成する形態を例示して説明したが、これに限られず、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス350のように、レンズ側に設けてもよい。このような構成によれば、光屈折部354も含むレンズ352を、たとえば透光性樹脂による射出成形で製造することができるので、投光・受光アレイデバイスの製造をより簡易にすることができる。
図9を参照して、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス250について説明する。
投光・受光アレイデバイス250は、半導体素子252、レンズ254、および半田バンプ256を含んで構成されている。
したがって、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス250は、小型化が可能であり、また低コストで製造することができる。また、ナノインプリントによるレンズの成形はアレイ化が容易なので、投光・受光アレイデバイスの簡易な製造、あるいは投光・受光デバイスの一括製造等が可能となる。
図10を参照して、本実施の形態に係る投光・受光デバイス200について説明する。
図10(a)は、投光・受光デバイス200の平面図、図10(b)は、投光・受光デバイス200の、図10(a)におけるB−B’線に沿って切断した断面図を示している。
投光・受光デバイス200は、同軸光学系を面型発光・受光デバイス(面型光学装置)として構成するものであり、そのため、光路変換部として回折格子を用いている。つまり、投光・受光デバイス200では、投光・受光デバイス10の光屈折部14の代わりに回折格子50A、50Bを配置している。
さらに、コア52と光集積回路56の光集積回路本体部分で形成されたクラッドとで光導波路を構成していることも投光・受光デバイス10と同様である。
コア52の先端に、図11に示すテーパ58を設けて、光の拡がりをより確実なものとしてもよい。テーパ58は、たとえばSiによるコア52形成時に同時に形成することができる。
なお、図10(a)では、発光素子側のテーパ58をテーパ58A、受光素子側のテーパ58をテーパ58Bと表記している。
上述したように、本発明は、仮想光軸DAおよびDBに沿って進む光の光路を途中で変換し、仮想焦点Fに集束する光路を複数(図10では2つ)に分離する点を1つの特徴としている。
回折格子50の回折角度θdをこのように設定することにより、回折格子50は、投光・受光デバイス10の光屈折部14と同様の作用を奏することができる。
SOI基板を用いた方法、あるいは透光性樹脂による一体成型等による製造方法で製造することができる。
また、本発明の光路変換手段は、光集積回路の端面の傾斜部を用いる方法のみならず、
光路を変換する方法であれば得に制約なく採用することが可能であり、本実施の形態のように回折格子を採用することも可能である。
図12を参照して、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス300について説明する。図12(a)は投光・受光アレイデバイス300の平面図を、図12(b)は投光・受光アレイデバイス300の図12(a)におけるC−C’線に沿って切断した断面図を示している。
図12に示すように、投光・受光アレイデバイス300は、先述した投光・受光デバイス200を複数(図12では、一例として19個)アレイ状に配置したものである。
図13を参照して、本実施の形態に係る投光・受光アレイデバイス150について説明する。本実施の形態は、投光・受光アレイデバイス300において分離されていた回折格子とレンズとを一体的に構成した形態である。図13(a)は投光・受光アレイデバイス150の斜視図、図13(b)は、図13(a)におけるD−D’線に沿って切断した断面図を示している。
回折格子部156の作用は、投光・受光アレイデバイス300の回折格子50と同様であり、各回折格子部156には、光導波路あるいは発光素子、受光素子(図示省略)が光結合されていることも同様である。
図14および図15を参照して、本実施の形態に係る投光・受光デバイス400および500について説明する。
図14に示すように、投光・受光デバイス400は、投光・受光アレイデバイス300および、投光・受光アレイデバイス300からの出射光および投光・受光アレイデバイス300への入射光に光結合されたコーンミラー64を含んで構成されている。コーンミラーとは、円錐の周囲面を鏡面としたミラーである。
このような構成を有する投光・受光デバイス400をレーザ測距装置になどに適用すれば、全方向計測が可能となる。
図15に示す投光・受光デバイス500は、投光・受光アレイデバイス300および魚眼レンズ66を含んで構成されている。先述した各実施の形態に係る投光・受光デバイスでは、その構造上、出射する光線の振れ角には制約がある。そこで、本実施の形態に係る投光・受光デバイス500では、投光・受光デバイスからの出射光に対し魚眼レンズ66を配して、上記投光・受光デバイス400同様全周方向に光を出射し、全周方向から光を入射するとともに、出射光および入射光の振れ角を拡大している。
したがって、上記構成を有する投光・受光デバイス500をレーザを用いたスキャナや、マルチビーム走査装置等に適用すれば、出射する光線、入射する光線の偏光角を拡大することができる。
光集積回路から出射させる光のビーム形状との関係に応じて、スポットサイズ変換導波路(たとえば、参考文献1等参照)として構成してもよい。
[参考文献1]
K. Shiraishi, et al.,‘A silicon-based spot-size converter between single-mode fibers and Si-wire waveguides using cascaded tapers’,Applied Physics Letters 91,141120(2007)
12 光集積回路
14、14A〜14H 光屈折部
18 レンズ
18A、18B 仮想レンズ
20、20A〜20H コア
24、24−1〜24−3 発光素子
26、26−1〜26−3 受光素子
28 レンズ
30 クラッド
32 迷光防止部材
34A、34B 開孔部
40 光集積回路
50、50A、50B 回折格子
52、52A、52B コア
54A、54B 開孔部
56 光集積回路
58、58A、58B テーパ
60 光集積回路
62 レンズ
64 コーンミラー
66 魚眼レンズ
68 レンズ
70 光導波路
74 SOI基板
76 レジストパターン
78 電極
80 Si基板
82 SiO2層
84 Si層
86、88 レジストパターン
90 N型層
92 レジストパターン
94 開孔
96 SiO2膜
98 コンタクトホール
100、150 投光・受光アレイデバイス
152 光集積回路部
154 レンズ部
156 回折格子部
200 投光・受光デバイス
250 投光・受光アレイデバイス
252 半導体素子
254 レンズ
256 半田バンプ
258 主面
300、350 投光・受光アレイデバイス
352 レンズ
354、354A、354B 光屈折部
356 コア
360 光集積回路
400 投光・受光デバイス
500 投光・受光デバイス
BG バルク部
CA,CA1〜CA3 光軸
DA、DB 仮想光線
F 仮想焦点
Claims (3)
- 入射した光を集光点に向けて進む光線として出射し集光する集光手段と、
各々前記集光手段の異なる部分を通過した2つの前記光線の光路を前記集光点とは異なる2つの予め定められた位置へ向かう2つの光路に各々変換する2つの光路変換手段と、 前記2つの光路に沿う光線を導波する光導波手段の内部に形成されかつ各々前記2つの予め定められた位置に配置された第1の端面および第2の端面を有する2つの光導波路、前記2つの光導波路の一方の前記第2の端面に光結合された発光素子、および前記2つの光導波路の他方の前記第2の端面に光結合された受光素子を含む光学部材と、を含み、
前記2つの光路変換手段は、前記集光手段から出射した2つの光線の各々に対して交差する方向に互いに逆向きの角度で形成され、かつ入射した光線を2つに分離して前記2つの光導波路の各々に光結合させる前記光導波手段の2つの端面である
光学装置。 - 前記集光手段と前記光導波手段とが一体的に形成されている
請求項1に記載の光学装置。 - 複数の請求項1または請求項2に記載の光学装置と、
前記複数の光学装置の複数の前記発光素子および複数の前記受光素子の少なくとも一方を駆動する駆動手段と、
を備えた光走査装置。
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