JP2019138954A - 光導波路素子及び反射率取得方法 - Google Patents

光導波路素子及び反射率取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力端におけるフレネル反射の反射率を定量的に取得可能な光導波路素子、及びこれを利用する反射率取得方法を提供する。【解決手段】光導波路素子100は、この順に接続された入出力ポート31、接続導波路部32及び反射部33を含む光導波路コア30と、光導波路コアを包含するクラッドとを備える。入出力ポートには、外部の光学素子からの光が入力され、及び入出力ポートは、接続導波路部から送られる光を前記外部の光学素子に出力する。接続導波路部は、入出力ポートから送られる光を反射部に送り、及び反射部から送られる光を入出力ポートに送る。反射部は、接続導波路部から送られる光を反射してこの接続導波路部に送る。【選択図】図1

Description

この発明は、出力端におけるフレネル反射の反射率を定量的に取得するための光導波路素子、及びこれを利用する反射率取得方法に関する。
情報伝達量の増大に伴い、光配線技術が注目されている。光配線技術では、光ファイバや光導波路を伝送媒体とした光送受モジュール(以下、単に光モジュールとも称する)を用いて、情報処理機器内の装置間、ボード間又はチップ間等の情報伝達を光信号で行う。その結果、高速信号処理を要する情報処理機器においてボトルネックとなっている、電気配線の帯域制限を改善することができる。
光モジュールは、光送信器や光受信器等の光学素子を備えて構成される。これらの光学素子は、各光学素子の中心位置(受光位置あるいは発光位置)を設計位置に合せるための複雑な光軸合わせを行った上で、例えばレンズを用いて互いに空間結合することができる。
各光学素子を結合するための手段として、レンズの代わりに光導波路を利用する技術がある。光導波路を利用する場合には、光が光導波路内に閉じ込められて伝搬するため、レンズを利用する場合と異なり、複雑な光軸合わせを必要としない。従って、光モジュールの組立工程が簡易となるため、量産に適する形態として有利である。
ここで、光導波路は、例えばシリコン(Si)を導波路材料とすることができる。Siを材料とする光導波路(Si導波路)では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えば酸化シリコン(SiO)等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば数μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。また、並走する導波路間の配線ピッチを数μm程度まで小さくすることもできる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光モジュール全体の小型化に有利である。
しかも、Si導波路を利用する場合には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)の製造過程を流用することによって、多様な機能を有する素子を同一基板上にモノシリック集積した光モジュールを、大量生産することが可能である。
従って、Si導波路を利用する光モジュールは、小型化及び低コスト化に有利である(例えば、特許文献1〜4並びに非特許文献1及び2参照)。
ここで、光モジュールと光ファイバ等の外部の光学系との接続には、端面接続型のスポットサイズ変換器(例えば、特許文献5参照)や、平面結合型のグレーティングカプラが用いられる。特にスポットサイズ変換器は、動作波長が広帯域である点、偏波に対する依存性が小さい点、及び高い結合効率が得られる点等において有利である。
光モジュールと外部の光学系(ここでは例えば光ファイバ)との接続部では、光モジュールの出力ポートの出力端が存在するチップ端面と光ファイバの端面とが確実に接触していることが理想である。
しかし、実際には、光ファイバの実装誤差や光モジュールのチップ端面及び光ファイバの端面が完全に平坦でないこと等に起因して、光モジュールの出力ポートの出力端と光ファイバとの間に空隙が生じる。この空隙により、光モジュールからの送信光に対する実効的な屈折率が、出力ポートの出力端において急激に変化する。このため、出力ポートの出力端において、送信光のフレネル反射が生じる。フレネル反射が大きいと、光回路への送信光の戻り光強度が大きくなり、強い光が発光素子へと逆行する。この場合には、光源の不安定動作を引き起こす原因となる。このため、発光素子へ光が逆行するのを防ぐアイソレータを設置する等の処置が必要となる。
また、受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)では、加入者側の光モジュール(すなわち加入者側装置(ONU:Optical Network Unit))から局側の光モジュール(すなわち局側装置(OLT:Optical Line Terminal))へ送られる上り信号と、OLTからONUへ送られる下り信号とで、それぞれ異なる波長が割り当てられる。そして、OLT及びONUの各光モジュールには、送信光と受信光とを、低損失で別の経路に送ること、及び各光モジュール内において送信光が受光素子へ送られることを防止するために、WDM(Wavelength Division Multiplex)フィルタが設けられる。
WDMフィルタの性能指数として要求される送受波長間アイソレーションは、外部から光モジュールへの有意な受信光の強度と、上述した出力端における送信光のフレネル反射等によって送信光が反射された、ノイズとしての戻り光の強度との信号雑音比(SNR:Signal−Noise Ratio)で決まる。
PONにおいて送受信される上り信号及び下り信号は、スターカプラによりネットワーク上で多分岐される。このため、光モジュールにおいて、送信光の強度は大きく設定される。一方、ネットワーク上で送信光が減衰されるため、光モジュールにおける受信光の強度は微弱となる。従って、出力端におけるフレネル反射によって、逆行する送信光の戻り光は、上述したSNRの観点においても大きく影響する。
これらのことから、出力端における送信光のフレネル反射による反射率は、光モジュールの信頼性において重要な指標である。
特開2011−77133号公報 特開2013−57847号公報 特開平6−201942号公報 特開2009−244326号公報 特開2004−133446号公報
IEEE Journal of selected topics in quantum electronics, vol.11, No.1, January/February 2005 p.232-240 IEEE Journal of selected topics in quantum electronics, vol.12, No.6, November/December 2006 p.1371-1379
ここで、出力端における送信光のフレネル反射による反射率を評価するに際して、光リフレクトメータを用いることが考えられる。光リフレクトメータは、伝送システムにおける反射点を解析するための装置である。光リフレクトメータでは、評価対象の光素子に、検査光を入力し、この検査光が反射された反射光を受光することによって、反射点の位置座標及び反射光の強度に関する情報を得ることができる。
しかしながら、光モジュールにおける光回路は、上述したスポットサイズ変換器やWDMフィルタ等の各種機能素子の組み合わせで構成される。このため、光モジュール内を伝播する光には、複雑な損失や多重干渉が生じる。従って、光モジュールに組み込まれた状態の光回路では、光リフレクトメータを用いても、上述した出力端における送信光のフレネル反射による反射率を定量的に取得することが困難である。
そこで、この発明の目的は、Si導波路を利用する光モジュールにおいて、出力端におけるフレネル反射の反射率を評価するために、参照用の反射率を定量的に取得可能な光導波路素子、及びこれを利用する反射率取得方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明による光導波路素子は、この順に接続された入出力ポート、接続導波路部及び反射部を含む光導波路コアと、光導波路コアを包含するクラッドとを備える。入出力ポートには、外部の光学素子からの光が入力される。また、入出力ポートは、接続導波路部から送られる光を外部の光学素子に出力する。接続導波路部は、入出力ポートから送られる光を反射部に送り、及び反射部から送られる光を入出力ポートに送る。反射部は、接続導波路部から送られる光を反射して該接続導波路部に送る。
また、この発明による反射率取得方法は、以下の過程を含む。すなわち、第1過程では、上述した光導波路素子の入出力ポートに光信号を入力する。第2過程では、光信号が、往路としての接続導波路部、反射部及び復路としての接続導波路部を順次に経る経路を、n−1回(nは2以上の整数)経て入出力ポートの入出力端に到達した第n−1波のうち、入出力ポートから出力される光信号の強度を取得する。第3過程では、光信号が、往路としての接続導波路部、反射部及び復路としての接続導波路部を順次に経る経路を、n回経て入出力端に到達した第n波のうち、入出力ポートから出力される光信号の強度を取得する。第4過程では、第2過程で取得した強度と第3過程で取得した強度との強度比を算出する。第5過程では、上述した強度比から、光導波路コアにおける往復分の伝播損失を減算することによって、入出力端におけるフレネル反射による反射率を決定する。
この発明による光導波路素子及びこれを利用する反射率取得方法では、入出力ポートに検査用の光信号を入力し、その後、入出力ポートから出力される光信号の強度を取得することによって、この取得した強度に基づいて、入出力ポートの入出力端における、出力光に対するフレネル反射による反射率を、定量的に取得することができる。そして、取得された反射率を参照することにより、例えば、光モジュールの、出力端における送信光に対するフレネル反射の反射率を評価することができる。
この発明の光導波路素子を示す概略的平面図である。 この発明の光導波路素子を示す概略的端面図である。 結合領域における光の伝播定数と伝播軸座標との関係を示す図である。 (A)及び(B)は、入出力ポートの変形例を示す図である。 反射部の変形例を示す図である。 この発明の反射率取得方法を説明するための図である。 光リフレクトメータによって取得される光信号の強度の情報を示す図である。 実験において、光リフレクトメータによって取得された光信号の強度の情報を示す図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(光導波路素子)
図1及び図2を参照して、この発明の光導波路素子について説明する。図1は、光導波路素子を示す概略的平面図である。図2は、図1に示す光導波路素子をI−I線で切り取った概略的端面図である。なお、図1では、後述するクラッドを省略している。また、図2では、ハッチングを省略している。
なお、以下の説明では、各構成要素について、光の伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、支持基板の厚さに沿った方向を厚さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
光導波路素子100は、支持基板10、クラッド20及び光導波路コア30を備えて構成されている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド20は、支持基板10上に、支持基板10の上面10aを被覆し、かつ光導波路コア30を包含して形成されている。クラッド20は、例えばSiOを材料として形成されている。
光導波路コア30は、クラッド20よりも高い屈折率を有する例えばSiを材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、実質的な光の伝送路として機能し、入力された光が光導波路コア30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。また、光導波路コア30は、伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、支持基板10から例えば少なくとも1μm以上離間して形成されているのが好ましい。
光導波路コア30は、この順に直列に接続された入出力ポート31、接続導波路部32及び反射部33を含んで構成されている。
入出力ポート31は、例えば図1の構成例では、スポットサイズ変換器として構成されている。
入出力ポート31は、接続導波路部32と接続された他端31bから一端(入出力端)31aへ向かって(すなわち接続導波路部32から離間する方向へ向かって)、連続的に幅が縮小するテーパ形状とされている。入出力ポート31の入出力端31aは、光導波路素子100の一端面100aと、面位置が一致している。入出力ポート31では、幅が狭い入出力端31a側に向かうにつれて光の閉じ込め効果が弱まり、幅が広い他端31b側に向かうにつれて光の閉じ込め効果が強くなる。従って、入出力ポート31を伝播する光のMFD(Mode Field Diameter:モードフィールド径)は、入出力端31aへ向かうほど拡大される。これによって、入出力ポート31と、例えば光ファイバ等のサイズの異なる外部の光学素子との間において、MFDを合わせて光を入出力することができる。
接続導波路部32は、シングルモード条件を達成する幅に設定されている。従って、接続導波路部32は、基本モードの光を伝播させる。
反射部33は、例えば図1の構成例では、分岐カプラ34及びループ導波路部38を含んで構成されている。
分岐カプラ34は、接続導波路部32から送られる光を1:1の強度比で2分岐する(すなわち等分岐する)分波器である。ここでは、分岐カプラ34は、1つの主導波路部35並びに、これを180°反転させた形状を有する2つの副導波路部36及び37を含む方向性結合器として構成されている。方向性結合器としての分岐カプラ34では、主導波路部35並びに副導波路部36及び37が互いに離間しかつ並んで配置された結合領域40が設定されている。
主導波路部35は、一端35a側で接続導波路部32と接続されている。結合領域40において、主導波路部35は、一端35a側から他端35b側へ向かって、連続的に幅が縮小するテーパ形状とされている。
また、結合領域40において、副導波路部36及び37は、主導波路部35を挟んで対称となる配置及び形状で、それぞれ主導波路部35と平行に形成されている。結合領域40において、副導波路部36は、接続導波路部32側の一端36a側からループ導波路部38側の他端36b側へ向かって、連続的に幅が拡大するテーパ形状とされている。副導波路部36の他端36bは、ループ導波路部38と接続されている。
同様に、結合領域40において、副導波路部37も、接続導波路部32側の一端37a側からループ導波路部38側の他端37b側へ向かって、連続的に幅が拡大するテーパ形状とされている。副導波路部37の他端37bは、ループ導波路部38と接続されている。
ここで、図3を参照して、分岐カプラ34の結合領域40の設計について説明する。図3は、主導波路部35を伝播する光の伝播定数、並びに副導波路部36及び37を伝播する光の伝播定数と、伝播軸座標(結合領域40の光伝播方向に沿った座標)との関係を示す図である。図3では、縦軸に伝播定数を、及び横軸に伝播軸座標をそれぞれ任意単位でとって示している。ここでは、主導波路部35の一端35a並びに副導波路部36及び37の一端36a及び37a側の、結合領域40の一端40aを伝播軸座標の0としている。なお、図3において、曲線βmは主導波路部35を伝播する光の伝播定数を示している。また、曲線βsは副導波路部36及び37を伝播する光の伝播定数を示している。
図3に示すように、主導波路部35では、結合領域40の一端40aから他端40bに向かって幅が狭まるに従い、光の伝播定数が小さくなる。一方、副導波路部36及び37では、結合領域40の一端40aから他端40bに向かって幅が拡がるに従い、光の伝播定数が大きくなる。そのため、結合領域40の一端40aから他端40bの間において、主導波路部35並びに副導波路部36及び37には、主導波路部35を伝播する光の伝播定数と、副導波路部36及び37を伝播する光の伝播定数とが一致する点90が含まれる。この伝播定数が一致する点90に対応する幅を、主導波路部35並びに副導波路部36及び37が含むことによって、主導波路部35を伝播する光と、副導波路部36及び37を伝播する光とが結合される。
上述したように、副導波路部36及び37は、主導波路部35に対して対称的に形成されているため、接続導波路部32から主導波路部35へ送られる光は、等分岐されて副導波路部36及び37へ移行する。そして、等分岐された光は、それぞれループ導波路部38へ送られる。
ループ導波路部38は、副導波路部36の他端36bと副導波路部37の他端37bとの間を接続する。ループ導波路部38は、分岐カプラ34で等分岐された光を、互いに対向する方向に伝播させて分岐カプラへ送る。ここでは、ループ導波路部38は、副導波路部36から送られる光を副導波路部37へ、及び副導波路部37から送られる光を副導波路部36へ、互いに同強度及び同位相でそれぞれ送る。これによって、ループ導波路部38は、実質的なミラーとして機能する。従って、分岐カプラ34の副導波路部36及び37から送られる光は、再び分岐カプラ34の副導波路部36及び37へ送られる。ループ導波路部38から副導波路部36及び37へ送られるそれぞれの光は、結合領域40において、主導波路部35へ移行し合波される。合波された光は、接続導波路部32に送られる。
なお、ここでは、反射部33の分岐カプラ34が方向性結合器である構成例について説明したが、分岐カプラ34は方向性結合器に限定されない。分岐カプラ34としては、方向性結合器に代えて、例えば、マルチモード干渉(MMI:Multi Mode Interference)カプラやY字状の分岐(Y分岐)導波路等を、設計に応じて適宜用いることができる。
光導波路素子100は、例えば、当該光導波路素子100からの出力光について、出力端(ここでは入出力ポート31の一端31a)におけるフレネル反射による反射率を定量的に取得する評価用素子として使用される。
ここでは、一端(入出力端)31aから入出力ポート31に検査用の光信号が入力される。入力された光信号は、入出力ポート31から、接続導波路部32に送られる。接続導波路部32は、光信号を反射部33に送る。反射部33は、接続導波路部32から送られる光信号を反射し、再び接続導波路部32に送る。接続導波路部32は、光信号を入出力ポート31に送る。入出力ポート31に送られた光信号は、入出力ポート31の入出力端31aから、当該光導波路素子100の外部へ出力される。光導波路素子100では、入出力端31aから出力される光信号(出力光)の強度を測定し解析することによって、入出力端31aにおける、出力光に対するフレネル反射による反射率を、定量的に取得することができる。そして、光導波路素子100によって取得された反射率を参照することにより、例えば、光モジュールの、出力端における送信光のフレネル反射による反射率を評価することができる。
なお、光導波路素子100は、光モジュールと共通の支持基板10を用いて作成することができる。この場合には、光モジュールと共通の支持基板10上において、光モジュールが備える光回路が形成された領域以外の余剰の領域に、光導波路素子100が形成される。そして、光導波路素子100の入出力ポート31と、光モジュールが備える出力ポートとを、共通の設計で形成する。また、光導波路素子100の入出力ポート31の入出力端31aと、光モジュールの出力ポートの出力端とを、共通のダイシング等により端面を揃えて形成する。これにより、光導波路素子100の入出力ポート31の入出力端31aと、光モジュールの出力ポートの出力端とを、物理的状態を共通させて形成することができる。従って、光導波路素子100を用いて決定した反射率に基づき、光モジュールの出力端におけるフレネル反射に関する特性を、正確に評価することができる。
ここで、図4を参照して、入出力ポート31として用いるスポットサイズ変換器の変形例について説明する。図4(A)は、入出力ポート31の変形例を示す概略的平面図である。図4(B)は、図4(A)に示す光導波路素子をII−II線で切り取った概略的端面図である。なお、図4(A)では、クラッドを省略している。また、図4(B)では、ハッチングを省略している。
図4に示す変形例では、スポットサイズ変換器として構成された入出力ポート31は、第1光導波路コア51及び第2光導波路コア52を含んで構成されている。
第1光導波路コア51は、光導波路コア30の一部として例えばSiを材料として形成されている。第1光導波路コア51は、接続導波路部32と接続された他端51bから一端51aへ向かって(すなわち接続導波路部32から離間する方向へ向かって)、連続的に幅が縮小するテーパ形状とされている。なお、第1光導波路コア51の一端51aは、光導波路素子100の一端面100aから離間して配置される。
第2光導波路コア52は、第1光導波路コア51の上面及び側面を被覆して構成されている。第2光導波路コア52は、第1光導波路コア51よりも(すなわち光導波路コア30よりも)低い屈折率で、かつクラッド20よりも高い屈折率を有する例えばSiOx(xは0<x<2を満たす実数)を材料として形成されている。第2光導波路コア52の一端52a(すなわち入出力端31a)は、光導波路素子100の一端面100a100aと、面位置が一致している。
なお、クラッド20は、第2光導波路コア52を包含して形成されている。
変形例によるスポットサイズ変換器では、第1光導波路コア51を伝播する光は、他端51bから一端51aへ向かうにつれて光の閉じ込め効果が弱まるため、徐々に第2光導波路コア52に移行する。第2光導波路コア52は、第1光導波路コア51よりも屈折率が低く、かつ第1光導波路コア51よりも断面の面積が大きいため、第1光導波路コア51から第2光導波路コア52へ移行する光のMFDが拡大される。これによって、入出力ポート31と、例えば光ファイバ等のサイズの異なる外部の光学素子との間において、MFDを合わせて光を入出力することができる。
なお、この実施の形態では、図1又は図4に示すように、入出力ポート31をスポットサイズ変換器とする構成例について説明したが、入出力ポート31はスポットサイズ変換器に限定されない。入出力ポート31としては、スポットサイズ変換器に代えて、例えばグレーティングカプラ等を、設計に応じて適宜用いることができる。上述したように、光導波路素子100によって取得する反射率の情報は、光モジュールの出力端におけるフレネル反射の情報として参照される。そして、光導波路素子100では、想定する光モジュールの出力ポートの構成に応じて、入出力ポート31を形成することができる。
次に、図5を参照して、反射部33の変形例について説明する。図5は、反射部33の変形例を示す概略的平面図である。なお、図5では、光導波路コアのみを示してあり、クラッド及び支持基板を省略している。
図5に示す変形例では、上述した分岐カプラ34及びループ導波路部38(図1参照)に代えて、光導波路コア30にグレーティング60を形成することによって反射部33を構成している。
グレーティング60は、基部61と突出部63a及び63bとを一体的に含んで構成されている。基部61は、一定の幅で、光の伝播方向に沿って延在して形成されている。突出部63aは、基部61の一方の側面に、周期的に複数形成されている。突出部63bは、基部61の他方の側面に、突出部63aと共通の周期で複数形成されている。これら突出部63a及び63bは、基部61を挟んで対称となる位置に形成されている。
グレーティング60は、入力される特定の波長の光をブラッグ反射する。グレーティング60におけるブラッグ反射条件は、ブラッグ反射波長をλ、グレーティング周期(突出部63a及び63bの形成周期)をΛ、入力される光に対する等価屈折率をNeffとして、下式(1)で表される。
2ΛNeff=λ ・・・(1)
グレーティング60では、上式(1)が成立する波長、すなわちブラッグ波長λの光がブラッグ反射される。従って、グレーティング60は、検査用に用いる光信号の波長に応じて、上式(1)が成立するように設計される。その結果、反射部33としてのグレーティング60は、接続導波路部32から送られる光信号を反射し、再び接続導波路部32に送ることができる。
(製造方法)
上述した光導波路素子100は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって、簡易に製造することができる。
すなわち、まず、支持基板層、SiO層、及びSi層が順次積層されて構成されたSOI基板を用意する。次に、例えばエッチング技術を用い、Si層をパターニングすることによって、光導波路コア30を形成する。その結果、支持基板10としての支持基板層上にSiO層が積層され、さらにSiO層上に光導波路コア30が形成された構造体を得ることができる。次に、例えばCVD法を用いて、SiO層上に、SiOを、光導波路コア30を被覆して堆積させる。その結果、SiOのクラッド20によって光導波路コア30が包含され、光導波路素子100を製造することができる。
なお、入出力ポート31として、図4に示す変形例のスポットサイズ変換器を採用する場合には、クラッド20を形成する前に、例えばCVD法を用いて、SiO層上に、SiO(xは0<x<2を満たす実数)を、光導波路コア30を被覆して堆積させる。そして、SiOをパターニングすることによって、光導波路コア30の一部として形成された第1光導波路コア51が、SiOの第2光導波路コア52で被覆された構造体を得る。その後、クラッド20を形成することによって、図4に示す変形例のスポットサイズ変換器を含む光導波路素子100を製造することができる。
(反射率取得方法)
図6を参照して、上述した光導波路素子100を用いて、入出力端31aにおける、出力光に対するフレネル反射による反射率を、定量的に取得する方法(反射率取得方法)について説明する。図6は、この実施の形態の反射率取得方法を説明するための概略図である。なお、図6に示す光導波路素子100はクラッドを省略している。
反射率を取得するに際して、光導波路素子100、光リフレクトメータ200、及びこれらを接続する光ファイバ300を用意する。
光リフレクトメータ200としては、例えばHewlett Packard製のPrecision Reflectmeter(型番:8504B)を使用することができる。
光リフレクトメータ200は、発光素子を備えており、検査用の光信号を出力することができる。また、光リフレクトメータ200は、受光素子を備えており、光信号が反射されて当該光リフレクトメータ200に戻る場合、この光信号を受光することができる。そして、光リフレクトメータ200では、光信号の出力から反射された光信号の受光までの時間に基づき、反射点の位置座標及び反射光の強度に関する情報を得ることができる。
光ファイバ300は、光導波路素子100及び光リフレクトメータ200の間を接続する。光ファイバ300は、光リフレクトメータ200が出力する光信号を光導波路素子100に送り、及び光導波路素子100が出力する、反射光としての光信号を光リフレクトメータ200に送る。
光ファイバ300の、光導波路素子100側の入出力端300aは、光導波路素子100の入出力ポート31の入出力端31aと接続される。
光ファイバ300としては、入出力ポート31の入出力端31aにおける光のMFDに応じて、当該光ファイバ300の入出力端300aにおける端面のサイズが設計された所謂テーパードファイバを用いることができる。また、光ファイバ300として、高NA(Numerical Aperture)の細径ファイバを用いることもできる。さらに、光ファイバ300の入出力端300aにおけるフレネル反射を抑えるべく、入出力端300aにAR(Anti−Reflection)処理を施すこともできる。
この実施の形態の反射率取得方法では、光リフレクトメータ200が出力する光信号を、光ファイバ300を経て、入出力端31aから光導波路素子100の入出力ポート31に入力する。ここで、入出力ポート31に入力された光信号の強度をA[dBm]とする。
既に説明したように、光信号は、接続導波路部32を経て反射部33に送られ、反射部33において反射される。反射光としての光信号は、再び接続導波路部32を経て入出力ポート31に送られる。ここで、光信号が接続導波路部32を伝播することによる片道分の伝播損失をB[dB]とする。また、入出力ポート31の入出力端31aに、反射光として到達する光信号(第1波と称する)の強度をE[dBm]とする。なお、入出力ポート31及び反射部33における過剰損失については、接続導波路部32における伝播損失に対して十分小さいため、光導波路コア30全体としての伝播損失をB[dB]と見なすことができる。第1波としての光信号の強度E[dBm]は、強度A[dBm]で入出力ポート31に入力された光信号に対し、光導波路コア30における往復分の伝播損失2B[dB]を差し引いて、E=A−2B[dBm]と表すことができる。
第1波としての光信号は、入出力端31aから出力され、光ファイバ300に入力される。ここで、入出力ポート31から光ファイバ300への光信号の結合損失(入出力ポート31の入出力端31aにおけるフレネル反射による損失を含む)をC[dB]とする。また、入出力端31aにおける、出力光としての光信号に対するフレネル反射による反射率をD[dB]とする。
光ファイバ300に入力された光信号は、光ファイバ300を経て、光リフレクトメータ200に送られる。ここで、第1波のうち、光リフレクトメータ200に送られる光信号の強度をF[dBm]とする。光リフレクトメータ200では、光ファイバ300から送られる光信号を受光することによって、この強度F[dBm]が取得される。光リフレクトメータ200に送られる光信号の強度F[dBm]は、第1波の強度E[dBm]から、入出力ポート31及び光ファイバ300間の結合損失C[dB]を差し引いて、F=E−C=A−2B−C[dBm]と表すことができる。
一方、第1波のうち、入出力端31aにおいてフレネル反射された光信号は、戻り光として再び接続導波路部32に送られる。ここで、第1波のうち、戻り光として接続導波路部32に送られる光信号の強度をG[dBm]とする。戻り光の強度G[dBm]は、第1波の強度E[dBm]と、フレネル反射による反射率D[dB]を用いて、G=E−D=A−2B−D[dBm]と表すことができる。
第1波の戻り光は、上述した経路と同様に、往路としての接続導波路部32、反射部33及び復路としての接続導波路部32を順次に経て、再び入出力ポート31の入出力端31aに到達する(この入出力端31aに到達する光信号を第2波と称する)。ここで、第2波として入出力端31aに到達する光信号の強度をH[dBm]とする。第2波としての光信号の強度H[dBm]は、戻り光の強度G[dBm]から、光導波路コア30における往復分の伝播損失2B[dB]を差し引いて、H=G−2B=A−4B−D[dBm]と表すことができる。
第2波としての光信号は、入出力端31aから出力され、光ファイバ300に入力される。光ファイバ300に入力された光信号は、光ファイバ300を経て、光リフレクトメータ200に送られる。ここで、第2波のうち、光リフレクトメータ200に送られる光信号の強度をI[dBm]とする。光リフレクトメータ200では、光ファイバ300から送られる光信号を受光することによって、この強度I[dBm]が取得される。光リフレクトメータ200に送られる光信号の強度I[dBm]は、第2波の強度H[dBm]から、入出力ポート31及び光ファイバ300間の結合損失C[dB]を差し引いて、I=H−C=A−4B−D−C[dBm]と表すことができる。
一方、第2波のうち、入出力端31aにおいてフレネル反射された光信号は、戻り光として再び接続導波路部32に送られる。ここで、第2波のうち、戻り光として接続導波路部32に送られる光信号の強度をJ[dBm]とする。戻り光の強度J[dBm]は、第2波の強度H[dBm]と、フレネル反射による反射率D[dB]を用いて、J=H−D=A−4B−2D[dBm]と表すことができる。
この実施の形態の反射率取得方法では、第1波から第n波(nは2以上の整数)について、光リフレクトメータ200に順次送られる光信号の強度を取得する。なお、第n波は、往路としての接続導波路部32、反射部33及び復路としての接続導波路部32を順次に経る経路を、n回経て入出力ポート31の入出力端31aに到達する光信号である。
ここで、光リフレクトメータ200によって取得される光信号の強度の情報を図7に示す。図7では、縦軸に、光リフレクトメータ200によって取得される光信号の強度をdBm目盛で、及び横軸に、光導波路素子100における位置座標を任意単位でとって示している。なお、ここでは、第1波から第4波までに基づく光信号の各強度を示している。
図7に示す、位置座標において最初に取得される光信号の強度(図7における最も左側のピーク60)は、光リフレクトメータ200が出力した光信号が、光ファイバ300の入出力端300aにおいてフレネル反射されたことによる、反射光の強度である。そして、光導波路素子100から光リフレクトメータ200に順次に送られる、第1波から第4波に基づく光信号の強度のピーク61〜64が、等間隔で現れる。各ピーク61〜64間の距離は、光導波路コア30の片道分の長さに相当する。なお、光導波路コア30を伝播する光信号は、反射部33において反射されるため、実際には光導波路コア30を往復して伝播するが、光リフレクトメータ200の特性上、片道分の位置座標として観測される。
光導波路コア30における伝播損失をB[dB]、入出力ポート31及び光ファイバ300間の結合損失C[dB]、及び入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率D[dB]は一定であるから、隣り合うピーク61〜64間の強度比X[dB]は一定となる。
ここで、隣り合うピークとして、第1波に基づくピーク61と第2波に基づくピーク62との強度比X[dB]は、F=A−2B−C[dBm]及びI=A−4B−D−C[dBm]から、X=F−I=2B+D[dB]となる。従って、隣り合うピーク61〜64間の強度比X[dB]には、光導波路コア30における伝播損失をB[dB]、及び入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率D[dB]が含まれる。ここで、光導波路コア30における伝播損失をB[dB]は、カットバックパターンによって、見積もることが可能である。このため、光リフレクトメータ200によって取得される光信号の強度から、隣り合うピーク61〜64間の強度比X[dB]を算出し、既知である光導波路コア30における伝播損失をB[dB]を用いることによって、X=2B+D[dB]の関係から、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率D[dB]を定量的に取得することができる。
このように、この実施の形態の反射率取得方法では、第n−1波に基づいて取得された強度と、第n波に基づいて取得された強度との強度比X[dB]を算出する。そして、この強度比X[dB]から、光導波路コア30における往復分の伝播損失2B[dB]を減算することによって、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率D[dB]を決定することができる。
(実験)
発明者は、上述した反射率取得方法を用いて、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率D[dB]を定量的に取得する実験を行った。
この実験では、光導波路素子100を以下のような設計で作成した。
光導波路コア30は、全体的に厚さを200nmとした。
入出力ポート31は、図1に示す構成例のスポットサイズ変換器とした。入出力ポート31は、一端(入出力端)31aの幅を220nm、他端31bの幅を接続導波路部32と対応させて480nm、及び入出力端31aから他端31bまでの長さを300μmとした。
接続導波路部32は、幅を480nm、及び長さを5mmとした。なお、この設計における接続導波路部32の往復分の伝播損失をカットバックパターンにより見積もったところ、0.7dBとなった。
反射部33は、図1に示す、主導波路部35並びに副導波路部36及び37を含む分岐カプラ34とループ導波路部38とを備える構成とした。
主導波路部35は、一端35aの幅を接続導波路部32と対応させて480nm、及び他端35bの幅を120nmとした。副導波路部36及び37は、一端36a及び37aの幅を各120nm、並びに他端36b及び37bの幅を各480nmとした。主導波路部35の一端35a並びに副導波路部36及び37の一端36a及び37aの面位置を一致させた。また、主導波路部35の他端35b並びに副導波路部36及び37の他端36b及び37bの面位置を一致させた。そして、主導波路部35並びに副導波路部36及び37は、長さを共通の各30μmとした。従って、結合領域40の長さも30μmである。また、主導波路部35と副導波路部36及び37との各離間距離(中心間距離)を、それぞれ550nmとした。
ループ導波路部38は、幅を副導波路部36及び37の他端36b及び37bと対応させて480nm、及び環状部分の曲線曲率を10μmとした。
また、光ファイバ300は、上述したテーパードファイバを用い、入出力端300aにおける光のMFDが3μm程度となるように設計した。
また、光リフレクトメータ200は、上述したHewlett Packard製のPrecision Reflectmeter(型番:8504B)を使用した。光リフレクトメータ200が出力する光信号の波長は、1550nmに設定した。
このような条件において、光リフレクトメータ200によって取得された光信号の強度の情報を図8に示す。図8では、縦軸に、光リフレクトメータ200によって取得される光信号の強度をdBm目盛で、及び横軸に、光導波路素子100における位置座標をmm単位でとって示している。なお、ここでは、第1波から第4波までに基づく光信号の各強度を示している。
図8に示すように、光導波路素子100から光リフレクトメータ200に順次に送られる、第1波から第4波に基づく光信号の強度のピーク71〜74が、等間隔で観測される。なお、位置座標において最初に取得された光信号の強度(図8における最も左側のピーク70)は、光リフレクトメータ200が出力した光信号が、光ファイバ300の入出力端300aにおいてフレネル反射されたことによる、反射光の強度である。
取得された各ピーク71〜74の強度から、隣り合うピークの強度比X[dB]を算出したところ、X=19.7dBであった。上述したように、接続導波路部32の往復分の伝播損失は2B=0.7dBである。既に説明したように、入出力ポート31及び反射部33における過剰損失については、接続導波路部32における伝播損失に対して十分小さいため、光導波路コア30全体としての往復分の伝播損失を2B=0.7dBと見なすことができる。従って、X=2B+D[dB]の関係から、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率をD=19.0[dB]と決定した。
このように、上述した反射率取得方法を用いることによって、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率を、定量的に取得することができた。
なお、この実験では、光信号のTE偏波成分に対して、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率を決定した。従って、光リフレクトメータ200によって取得した光信号の強度について、TE偏波成分のピークを利用して、強度比の算出及び反射率の決定を行った。また、予め見積もった、接続導波路部32における伝播損失についても、TE偏波に対して決定した。さらに、入出力ポート31、接続導波路部32及び反射部33の設計についても、TE偏波に最適化させた。しかし、これらの設計をTM偏波に最適化することにより、光信号のTM偏波成分に対して、入出力端31aにおけるフレネル反射による反射率を決定することもできる。
10:支持基板
20:クラッド
30:光導波路コア
31:入出力ポート
32:接続導波路部
33:反射部
34:分岐カプラ
35:主導波路部
36、37:副導波路部
38:ループ導波路部
40:結合領域
51:第1光導波路コア
52:第2光導波路コア
60:グレーティング
100:光導波路素子
200:光リフレクトメータ
300:光ファイバ
上述した目的を達成するために、この発明による光導波路素子は、この順に接続された入出力ポート、接続導波路部及び反射部を含む光導波路コアと、光導波路コアを包含するクラッドとを備える。入出力ポートには、外部の光学素子からの光が入力される。また、入出力ポートは、接続導波路部から送られる光を外部の光学素子に出力する。接続導波路部は、入出力ポートから送られる光を反射部に送り、及び反射部から送られる光を入出力ポートに送る。反射部は、接続導波路部から送られる光を反射して該接続導波路部に送る。また、この発明による光導波路素子は、光モジュールと共通の支持基板上の、該光モジュールが備える光回路が形成された領域以外の領域に形成される。入出力ポートは、光モジュールが備える出力ポートと共通の設計で形成される。

Claims (7)

  1. この順に接続された入出力ポート、接続導波路部及び反射部を含む光導波路コアと、
    前記光導波路コアを包含するクラッドと
    を備え、
    前記入出力ポートには、外部の光学素子からの光が入力され、及び前記入出力ポートは、前記接続導波路部から送られる光を前記外部の光学素子に出力する
    前記接続導波路部は、前記入出力ポートから送られる光を前記反射部に送り、及び前記反射部から送られる光を前記入出力ポートに送り、
    前記反射部は、前記接続導波路部から送られる光を反射して該接続導波路部に送る
    ことを特徴とする光導波路素子。
  2. 前記入出力ポートは、前記接続導波路部から離間する方向へ向かって、連続的に幅が縮小するテーパ形状で形成されたスポットサイズ変換器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路素子。
  3. 前記入出力ポートは、
    前記光導波路コアの一部として形成され、前記接続導波路部から離間する方向へ向かって連続的に幅が縮小するテーパ形状である第1光導波路コアと、
    前記第1光導波路コアを被覆し、前記第1光導波路コアよりも低い屈折率で、かつ前記クラッドよりも高い屈折率を有する第2光導波路コアと
    を含むスポットサイズ変換器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路素子。
  4. 前記反射部は、分岐カプラ及びループ導波路部を含み、
    前記分岐カプラは、前記接続導波路部から送られる光を1:1の強度比で2分岐して前記ループ導波路部に送り、及び前記ループ導波路部からそれぞれ送られる前記2分岐された光を合波して前記接続導波路部に送り、
    前記ループ導波路部は、前記2分岐された光を、互いに対向する方向に伝播させて前記分岐カプラへ送る
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光導波路素子。
  5. 前記反射部は、前記光導波路コアにグレーティングが形成されることによって構成されており、
    グレーティングは、ブラッグ波長をλ、グレーティング周期をΛ、入力される光に対する等価屈折率をNeffとして、2ΛNeff=λを満足する設計で形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光導波路素子。
  6. 当該光導波路素子は、光モジュールと共通の支持基板上の、該光モジュールが備える光回路が形成された領域以外の領域に形成され、
    前記入出力ポートは、前記光モジュールが備える出力ポートと共通の設計で形成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光導波路素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の光導波路素子の前記入出力ポートに光信号を入力する第1過程と、
    光信号が、往路としての前記接続導波路部、前記反射部及び復路としての前記接続導波路部を順次に経る経路を、n−1回(nは2以上の整数)経て前記入出力ポートの入出力端に到達した第n−1波のうち、前記入出力ポートから出力される光信号の強度を取得する第2過程と、
    光信号が、往路としての前記接続導波路部、前記反射部及び復路としての前記接続導波路部を順次に経る経路を、n回経て前記入出力端に到達した第n波のうち、前記入出力ポートから出力される光信号の強度を取得する第3過程と、
    前記第2過程で取得した強度と前記第3過程で取得した強度との強度比を算出する第4過程と、
    前記強度比から、前記光導波路コアにおける往復分の伝播損失を減算することによって、前記入出力端におけるフレネル反射による反射率を決定する第5過程と
    を含むことを特徴とする反射率取得方法。
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