JP4108576B2 - Y分岐導波路 - Google Patents

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Description

本発明は、Y分岐導波路に関するものであり、特に、テーパ導波路を介して第1の導波路を第2の導波路と第3の導波路とに分岐するY分岐導波路に関するものである。
光ファイバは、高速かつ大容量の通信を可能とする通信ケーブルとして、基幹ネットワークやFTTH(fiber to the home)などで利用されている。さらに、光ファイバは、施工性や耐久性に優れ、ノイズにも強いことから、各種センサとしても利用されている。
光ファイバ通信や光ファイバセンサでは、様々な光学部品が使われており、例えば、一つの光ファイバの光を複数の光ファイバへ分岐あるいは結合させる光カプラや、一方向のみの光を透過する光アイソレータ等が使われている。
従来の光カプラを図12に示す。この光カプラ1200は、図に示されるように、端子1201乃至1204を備え、各端子から入射される光を伝搬する導波路は分岐点1205において交差している。この例では、分岐点1205における光の分岐比は50:50とする。また、端子1201と光源の間、端子1202と受光素子の間及び端子1203とデバイスの間が光ファイバにより接続されている。例えば、光源は、レーザーダイオード等であり、受光素子は、フォトダイオード等であり、デバイスは、センサや通信相手となる通信機器等である。
光源から発する光は、端子1201から入射され、分岐点1205において、50:50の比率で分配され、入射された光の50%が端子1203を介しデバイスへ出射され、残り50%が端子1204から外部へ出射される。さらに、デバイスにより反射した反射光が端子1203から入射され、分岐点1205において、前述と同様に反射光が分岐され、反射光の50%が端子1201へ出射され、残り50%が端子1202を介し受光素子へ出射される。反射光は、光源から入力された光波の50%であるから、受光素子が受ける光は、光源から入力された光波の25%(=50%×50%)となり、他の25%が、光源への戻り光となり、さらに残り50%が、端子1204からシステム外に捨てられ、エネルギーロスとなる。また、この構成では、光源への戻り光を防ぐため、光源と端子1201の間に、さらに、光アイソレータが必要である。
尚、非対称な分岐比をもつ分岐導波路が提案されている(特許文献1及び2参照)。しかしながら、双方向に光を伝搬する構成については開示されていない。また、曲線導波路による光アイソレータが提案されている(特許文献3参照)。さらに、エバネッセント光カプラを用いた光カプラが提案されている(特許文献4参照)。
特開平8−122547号公報 特開2000−121857号公報 特開平11−248952号公報 特開平6−235842号公報
上述のように、従来の光カプラでは、光源の発する光のうち、例えば25%しか受光素子で受けることができないため、光の損失が大きくS/N比を低下させるという問題があった。また、上述の特許文献3における光アイソレータにおいては、曲線導波路による光の損失が大きく、上述の特許文献4における光カプラにおいては、導波路の構成が多段であり複雑である。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、簡素な構成で、かつ、低損失のY分岐導波路を提供することを目的とする。
本発明にかかるY分岐導波路は、テーパ導波路を介して第1の導波路を第2の導波路と第3の導波路とに分岐するY分岐導波路であって、前記テーパ導波路は、一端において第1の導波路と、他端上部において前記第2の導波路と、他端下部において前記第3の導波路とそれぞれ接続され、前記第2の導波路は、前記第1の導波路に対して当該第2の導波路から入射される光が前記第1の導波路および前記テーパ導波路の下面において全反射条件を満たす角度となるように前記テーパ導波路と接続され、前記第3の導波路は、当該第1の導波路から入射される光が前記第3の導波路に伝播するように、前記第1の導波路と前記テーパ導波路の接続部におけるコア幅よりも広いコア幅で前記テーパ導波路と接続され、前記テーパ導波路と前記第3の導波路との接続部のコア幅が、前記第1の導波路から入射される光の回折範囲よりも広いことを特徴とするものである。これにより、簡素な構成で、かつ、低損失のY分岐導波路を得ることができる。また、第1の導波路から入射される光を低損失で第3の導波路に伝搬できるため、光アイソレータとして利用することができる。
上述のY分岐導波路において、前記テーパ導波路の下面は、前記第1の導波路の下面と同一面上にあってもよい。これにより、光の損失をより低減することができる。
上述のY分岐導波路において、前記第3の導波路の下面は、前記テーパ導波路の下面と同一面上にあってもよい。これにより、光の損失をより低減することができる。
上述のY分岐導波路において、前記第3の導波路の長手方向は、前記第1の導波路から入射される光が前記第3の導波路の上面において全反射条件を満たすように前記第2の導波路に近づく方向に向いていてもよい。これにより、光の損失をより低減することができる。
上述のY分岐導波路において、前記第3の導波路は、前記テーパ導波路と接続する一端から他端にかけてコア幅が狭くなるようにテーパを有していてもよい。これにより、低損失で、かつ、光ファイバの形状にあわせたY分岐導波路を得ることができる。
本発明によれば、簡素な構成で、かつ、低損失のY分岐導波路を提供することができる。
発明の実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるY分岐導波路の構成を示す平面図である。尚、以下の説明においては、図の上方を「上」若しくは「上側」とし、下方を「下」若しくは「下側」として説明する。このY分岐導波路100は、図に示されるように、テーパ導波路140、テーパ導波路140の一端にその一端が接続された導波路120、導波路120の他端に設けられた開口部121、テーパ導波路140の他端上部にその一端が接続された導波路110、導波路110の他端に設けられた開口部111、テーパ導波路140の他端下部にその一端が接続された導波路130、導波路130の他端に設けられた開口部131及びクラッド層150から構成されている。また、テーパ導波路140の上面と導波路120の上面は、交点141を介して接続され、導波路110の下面と導波路130の上面は、分岐点142を介して分岐接続されている。さらに、導波路110、120、130及びテーパ導波路140は、これらの周りをクラッド層150により覆われている。
テーパ導波路140は、その上面が導波路120の長手方向、即ち光軸方向に対し後述するテーパ角Θ1に広がるように傾斜し、下面が導波路120の下面と同一面となるような形状を有している。例えば、テーパ導波路140は、後述するように、導波路110から入射された光を導波路120へ伝搬し、また、導波路120から入射された光を導波路130へ伝搬する。また、テーパ導波路140は、クラッド層よりも屈折率が高いものであればよく、例えば、ポリマ等であるが、材料等は限定されない。このテーパ導波路140の断面形状は、例えば、四角形状を有するが、他の形状であってもよい。
導波路110は、テーパ角Θ1の方向にテーパ導波路140とコア幅W1の幅で接続されている。また、導波路110は、導波路130とエバネッセント効果(一方の導波路からの光漏れが、他方の導波路に混入すること)が起きない程度に離れている。導波路110は、後述するように、開口部111から入射された光をテーパ導波路140へ伝搬する。導波路110は、ここでは、直線形状をしているが、テーパ導波路140と接続される一端部近傍が直線形状であればよく、開口部111が設けられた他端部近傍は直線形状に限らず、曲線形状としてもよい。また、導波路110は、一端部から他端部までコア幅W1に均一であり、開口部111に接続される光ファイバの断面形状に応じた幅である。即ち、導波路110は、一端部から他端部に亘って同じ断面形状を有する。さらに、導波路110の材料や断面形状等は、テーパ導波路140と同様である。
開口部111は、例えば、光ファイバと接続され入力端子となるものである。例えば、開口部111は、光ファイバを介して光源等と接続され、光源の発した光が開口部111へ入射される。また、開口部111に直接、光源等を接続してもよい。開口部111は、光ファイバや光源等と接続できる形状であればよい。また、導波路110の他端部近傍を曲線形状とし、開口部111と開口部131の間隔を、接続する光ファイバに合わせた長さとしてもよい。
導波路120は、コア幅W1の幅でテーパ導波路140と接続されている。導波路120は、後述するように、テーパ導波路140から入射された光を伝搬し開口部121へ出射し、また、開口部121から入射された光をテーパ導波路140へ伝搬する。導波路120の一端部から他端部までのコア幅W1は、均一の長さを有する。即ち、導波路120は、一端部から他端部に亘って同じ断面形状を有する。導波路120のコア幅や材料、断面形状等は、導波路110と同様である。さらに、テーパ導波路140に直接、開口部121を設け、導波路120を光ファイバ等としてもよい。
開口部121は、例えば、光ファイバと接続され入出力端子となるものである。例えば、開口部121は、光ファイバを介してセンサ等と接続され、導波路120から伝搬された光をセンサへ出射し、また、センサから反射された光が開口部121へ入射される。また、開口部121に直接、センサ等を接続してもよい。さらに、開口部121の形状等は、開口部111と同様であるが、開口部111や開口部131と同じ形状でもよいし、違う形状でもよい。
導波路130は、一端をコア幅W2の幅でテーパ導波路140と接続し、他端をコア幅W1の開口部131としている。導波路130は、上面が分岐点142から開口部131へ狭くなるように傾斜し、下面がテーパ導波路140の下面と同一面となるような形状を有している。ここで、コア幅W2は、導波路120のコア幅W1と広がり幅dの和で表される。また、導波路130は、図に示されるように、開口部131に合わせてコア幅W2からコア幅W1へ狭めてもよいが、一端部から他端部までコア幅W2の同一幅で直線形状としてもよい。導波路130の材料や断面形状等は、導波路110と同様である。
開口部131は、例えば、光ファイバと接続され出力端子となるものである。例えば、開口部131は、光ファイバを介して受光素子等と接続され、導波路130から伝搬された光を受光素子へ出射する。また、開口部131に直接、受光素子等を接続してもよい。開口部131の形状等は、開口部111と同様である。
クラッド層150は、導波路110、120、130及びテーパ導波路140よりも屈折率が低いものであればよく、例えば、ポリマ等であるが、材料は限定されない。また、クラッド層150と各導波路の、屈折率や大きさ等は、接続される光ファイバのモード(シングルモードやマルチモード)に基づいた値である。
尚、Y分岐導波路100は、例えば、基板上に形成されているが、基板材料や製造方法等は限定されない。
次に、図2を用いて、本発明の実施の形態1にかかるY分岐導波路の動作について説明する。
図2(a)は、開口部111から光が入射された場合の動作を示している。図に示されるように、開口部111から入射された光は、導波路110によりテーパ導波路140へ伝搬される。そして、図の矢印に示すように、テーパ導波路140の下面において、入射された光が反射し、導波路120へ伝搬され、さらに、導波路120により、伝搬された光が開口部121から出射される。
ここで、導波路110から入射された光が全反射条件を満たす場合、つまり、光の入射角Θ2が臨界角Θcよりも大きい場合に、光が全反射し損失なしで伝搬することができる。臨界角Θcは、例えば、テーパ導波路140とクラッド層150の屈折率により求めることができる。また、入射角Θ2によりテーパ導波路140のテーパ角Θ1が決定される。
図2(b)は、開口部121から光が入射された場合の動作を示している。図に示されるように、開口部121から入射された光は、導波路120によりテーパ導波路140へ伝搬される。そして、図の矢印に示すように、テーパ導波路140において、導波路130へ伝搬され、さらに、導波路130により、伝搬された光が開口部131から出射される。
ここで、図中の山なりの曲線は、入射された光の強度分布(ビーム)を示している。図に示されるように、光が導波路120からテーパ導波路140に到達すると、光が放射するため、強度分布が広がり、強度分布の最も高い中心部分は直進するが、回折によりビームの裾野が、テーパ導波路140の上方に移動していく。したがって、この放射した強度分布に応じて分岐点142及び導波路130のコア幅W2を決定する。例えば、強度分布のすその部分に、分岐点142を置くことにより、少ない損失で光を導波路130へ伝搬することができる。また、分岐点142をより上にし、導波路130の上面の傾斜を急にしてもよいが、導波路120から入射された光が導波路130の上面において反射するため、全反射条件を満たす必要がある。さらに、分岐点142をより下にし、導波路130と導波路110へ光を分岐させるようにしてもよい。
このような構成により、導波路110から導波路120及び導波路120から導波路130へ、少ない損失で光を伝搬することができる。また、屈折率やサイズ等を変える必要はあるが、同じ形状でシングルモードでもマルチモードでも使用することができる。
発明の実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかるY分岐導波路の構成を示す平面図である。図において、図1と同様の符号を付された要素は、同一の要素を示している。このY分岐導波路300は、導波路130が、図1のY分岐導波路100のように導波路120と同一の方向ではなく、導波路120よりも上方向にずれていることを特徴とする。導波路130の下面とテーパ導波路140の下面は、交線143を介して接続されている。また、導波路130は、下面が導波路120の長手方向に対し後述するテーパ角Θ3の角度で傾斜している。導波路130の上面は、交線143においては、コア幅W2であり、開口部131側の幅がコア幅W1となるように傾斜している。尚、導波路130のずれは、開口部121の中心と開口部131の中心との間隔であるシフトDにより表される。
次に、図4を用いて、本発明の実施の形態2にかかるY分岐導波路の動作について説明する。開口部111から光が入射された場合の動作は、図2(a)と同様のため説明を省略する。
図4は、開口部121から光が入射された場合の動作を示している。図2(b)と同様に、開口部121から入射された光は、導波路120によりテーパ導波路140へ伝搬され、図の矢印に示すように、テーパ導波路140において、導波路130へ伝搬され、さらに、導波路130により、伝搬された光が開口部131から出射される。
ここで、入射された光は、テーパ導波路140に到達すると、図2(b)と同様に、光の強度分布が広がり導波路130へ伝搬されるため、この強度分布に応じて分岐点142及び導波路130のコア幅W2を決定する。また、テーパ導波路140から導波路130へ光が到達すると、図の矢印のように、導波路130の下面において光が反射し、開口部131から出射される。したがって、テーパ角Θ3が、光の全反射条件を満たすことにより、損失なく光を伝搬することができる。
このような構成により、本発明の実施の形態1に加えて、テーパ角Θ3により、導波路120から導波路130への光の入射角が大きくなるため、さらに放射損失を減らすことができる。
Figure 0004108576
続いて、表1を用いて、Y分岐導波路300の光の伝搬効率の算出例について説明する。表1は、マルチモードについての算出例であり、算出条件は、入射する光の波長λが0.85μm、導波路110、導波路120及び導波路130の他端におけるコア幅W1が45μm、導波路110、120、130及びテーパ導波路140の厚さが45μm、導波路110、120、130及びテーパ導波路140の屈折率が1.5397、クラッド層150の屈折率が1.5144である。これらの条件は、一例であり、シングルモードとして別の値としてもよい。
表1は、導波路130の一端におけるコア幅W2を55μmから85μm、導波路110のテーパ角Θ1を0.448°から0.673°、導波路130のテーパ角Θ3を0.008°から0.034°とした場合の伝搬効率を示している。また、伝搬効率は、光を開口部111に入射し開口部121から出射した伝搬効率(A)、光を開口部121に入射し開口部131から出射した伝搬効率(B)、光を開口部121に入射し開口部111から出射した伝搬効率(C)、光を開口部111に入射し開口部121において反射させ開口部131から出射した伝搬効率(D)、光を開口部111に入射し開口部121において反射させ開口部111から出射した伝搬効率(E)である。伝搬効率(D)は、例えば、開口部111における入力デバイスからの光を開口部121におけるセンサ等で反射させ開口部131における出力デバイスで受光した取り出し光の伝搬効率である。伝搬効率(E)は、例えば、開口部111における入力デバイスからの光を開口部121におけるセンサ等で反射させ当該入力デバイスで受光した戻り光の伝搬効率である。ここで、伝搬効率(D)及び(E)において、開口部121における光の反射率は100%として算出している。また、表1の各伝搬効率は、導波路110、120、130及びテーパ導波路140における損失と、開口部111、121及び131における光ファイバや入出力デバイス等との接続損失を考慮せずに算出している。実際には、各導波路自身の伝送損失、光ファイバや入出力デバイス等との接続損失等が生じるため、各伝搬効率は表1よりも低い値となる。尚、表1では、算出例として伝搬効率を%で表記しているが、伝送損失としてdBで表記してもよい。
伝搬効率(A)は、上述したテーパ角Θ1が全反射条件を満たしているため、90%以上の値を示している。また、伝搬効率(A)は、コア幅W1やテーパ角Θ3の影響はなく、テーパ角Θ1がより小さい方が高い傾向となっている。伝搬効率(B)は、上述したコア幅W2とテーパ角Θ3により、85%以上の値を示している。また、伝搬効率(B)は、テーパ角Θ1が大きい方がより高く、コア幅W2が大きい場合、テーパ角Θ3がより小さい方が高い傾向となっている。伝搬効率(C)は、上述したコア幅W2により、6%以下の値を示している。伝搬効率(D)は、伝搬効率(A)及び(B)により、71%以上の値を示している。伝搬効率(E)は、伝搬効率(A)及び(C)により、5%以下の値を示している。
このように、導波路130の一端におけるコア幅W2、導波路110のテーパ角Θ1及び導波路130のテーパ角Θ3を適切な値とすることにより、取り出し光の伝搬効率(E)を高く、戻り光の伝搬効率(E)を低くすることができる。
その他の発明の実施の形態.
上述のY分岐導波路は、光ファイバセンサや光ファイバ通信において、例えば、以下のように利用することができる。尚、以下の例では、図1のY分岐導波路100を用いてもよいし、図3のY分岐導波路300を用いてもよい。
図5は、光差動出力装置の構成図である。この光差動出力装置は、図に示されるように、光源、受光素子、2つのY分岐導波路100及び2つのセンサにより構成され、各々の間は光ファイバによって接続されている。光差動出力装置は、光源の発する光を、光路差を発生させる一方のセンサに入力し、その応答を他方のセンサに入力し、さらに、その応答を受光素子で受け、光の差分値によりセンシングを行うものである。光差動出力装置は、例えば、圧力や温度等を検出することができる。光差動出力装置において、従来の光カプラに代わり本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、検出精度を向上することができ、さらに、長距離にわたって使用することができる。
図6は、ファイバ型光電センサの構成図である。このファイバ型光電センサは、図に示されるように、光源、受光素子、Y分岐導波路100及び光ファイバから構成されている。ファイバ型光電センサは、光源の発する光を光ファイバを介して外部へ出力し、物体による反射光を光ファイバを介して受光素子により受けることにより、センシングを行うものである。ファイバ型光電センサは、例えば、物体の有無、物体までの距離、物体の変位、物体の変形等を検出することができる。ファイバ型光電センサにおいて、従来の光カプラに代わり本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、上記と同様に、検出精度や使用距離等の面で効果がある。
図7は、干渉型光ファイバセンサの構成図である。この干渉型光ファイバセンサは、図に示されるように、光源、受光素子、Y分岐導波路100及びセンサから構成され、Y分岐導波路100とセンサ間は光ファイバにより接続されている。干渉型光ファイバセンサは、光源の発する光を光ファイバを介してセンサへ出力し、センサにおいて、一方の光波を受光素子へ出力し、さらに、他方の光波をセンサ面に反射させて受光素子へ出力し、受光素子において、2つの光の干渉強度によりセンシングを行うものである。干渉型光ファイバセンサは、例えば、圧力、温度、湿度、変位、歪、加速度、振動等を検出することができる。干渉型光ファイバセンサにおいて、従来の光カプラに代わり本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、上記と同様に、検出精度や使用距離等の面で効果がある。
図8は、分布型光ファイバセンサの構成図である。この分布型光ファイバセンサは、図に示されるように、光源、受光素子、Y分岐導波路100及び光ファイバから構成されている。分布型光ファイバセンサは、OTDR(Optical Time Domain Reflectometry)を用いたもので、光源の発する光を光ファイバへ出力し、光ファイバに加わる歪による伝搬損失を利用して、後方散乱した光を、受光素子で受け、センシングを行うものである。分布型光ファイバセンサは、例えば、温度、圧力、歪等を検出することができる。分布型光ファイバセンサにおいて、従来の光カプラに代わり本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、上記と同様に、検出精度や使用距離等の面で効果がある。
図9は、光ファイバグレーティングセンサの構成図である。この光ファイバグレーティングセンサは、図に示されるように、光源、受光素子、Y分岐導波路100及びグレーティングを有する光ファイバから構成されている。このグレーティングは、光ファイバ中に形成された波長フィルタである。光ファイバグレーティングセンサは、光源の発する光を光ファイバへ出力し、反射波を受光素子で受け、外場の変動による反射波長の中心位置の変化を測定して、外場の大きさを検出する。光ファイバグレーティングセンサは、例えば、圧力、温度、歪、変位、加速度、振動等を検出することができる。光ファイバグレーティングセンサにおいて、従来の光カプラに代わり本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、上記と同様に、検出精度や使用距離等の面で効果がある。
図10は、光ファイバ通信システムの構成図である。図10(a)は、従来の光ファイバ通信システムを示しており、図10(b)は、本発明にかかるY分岐導波路を用いた光ファイバ通信システムを示している。従来の光ファイバ通信システムは、図10(a)に示されるように、光源、受光素子及び光ファイバから構成されている。双方向通信を行うために2本の光ファイバを使用している。1本の光ファイバにより双方向通信を行うためには、この他に多重化装置が必要である。本発明にかかるY分岐導波路を用いた光ファイバ通信システムは、図10(b)に示されるように、光源、受光素子、光ファイバ及びY分岐導波路100から構成されている。光ファイバ通信システムにおいて、本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、通信品質を向上することができ、さらに、長距離にわたって使用することができる。また、多重化装置等を用いることなく1本の光ファイバにより双方向通信が可能となる。
図11は、半導体レーザの構成図である。上述の光ファイバセンサや光ファイバ通信等において半導体レーザが用いられる。図11(a)は、従来の半導体レーザを示しており、図11(b)は、本発明にかかるY分岐導波路を用いた半導体レーザを示している。従来の半導体レーザは、図11(a)に示されるように、光源、受光素子、光アイソレータ及び光カプラから構成され各々の間は光ファイバにより接続されている。戻り光によるレーザ駆動条件の揺らぎが生じるため、その予防としてアイソレータが挿入されている。本発明にかかるY分岐導波路を用いた半導体レーザは、図11(b)に示されるように、光源、受光素子及びY分岐導波路100から構成され各々の間は光ファイバにより接続されている。半導体レーザにおいて、本発明にかかるY分岐導波路を用いることにより、性能を向上することができ、さらに、アイソレータが不要となる。
本発明にかかるY分岐導波路の構成図である。 本発明にかかるY分岐導波路の動作を示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路の構成図である。 本発明にかかるY分岐導波路の動作を示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いたセンサを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いたセンサを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いたセンサを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いたセンサを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いたセンサを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いた通信システムを示す図である。 本発明にかかるY分岐導波路を用いた半導体レーザを示す図である。 従来の光カプラの構成図である。
符号の説明
100 Y分岐導波路 110 導波路
111 開口部 120 導波路
121 開口部 130 導波路
131 開口部 140 テーパ導波路
141 交点 142 分岐点
150 クラッド層

Claims (5)

  1. テーパ導波路を介して第1の導波路を第2の導波路と第3の導波路とに分岐するY分岐導波路であって、
    前記テーパ導波路は、一端において第1の導波路と、他端上部において前記第2の導波路と、他端下部において前記第3の導波路とそれぞれ接続され、
    前記第2の導波路は、前記第1の導波路に対して当該第2の導波路から入射される光が前記第1の導波路および前記テーパ導波路の下面において全反射条件を満たす角度となるように前記テーパ導波路と接続され、
    前記第3の導波路は、前記第1の導波路から入射される光が前記第3の導波路に伝播するように、前記第1の導波路と前記テーパ導波路の接続部におけるコア幅よりも広いコア幅で前記テーパ導波路と接続され、
    前記テーパ導波路と前記第3の導波路との接続部のコア幅が、前記第1の導波路から入射される光の回折範囲よりも広いことを特徴とするY分岐導波路。
  2. 前記テーパ導波路の下面は、前記第1の導波路の下面と同一面上にあることを特徴とする請求項1記載のY分岐導波路。
  3. 前記第3の導波路の下面は、前記テーパ導波路の下面と同一面上にあることを特徴とする請求項1又は2記載のY分岐導波路。
  4. 前記第3の導波路の長手方向は、前記第1の導波路から入射される光が前記第3の導波路の上面において全反射条件を満たすように前記第2の導波路に近づく方向に向いていることを特徴とする請求項1又は2記載のY分岐導波路。
  5. 前記第3の導波路は、前記テーパ導波路と接続する一端から他端にかけてコア幅が狭くなるようにテーパを有していることを特徴とする請求項3又は4記載のY分岐導波路。
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