JP6108863B2 - 水噴射式織機用の緯糸屈曲装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3以上の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の水噴射織機における緯糸屈曲装置に関する。
流体噴射式織機においては、緯糸に制動を掛ける、あるいは緯糸を引き戻す等の目的で、緯糸の経路に関する緯入ノズルの上流側(測長貯留装置側)に緯糸を屈曲させる装置を設ける場合がある。また、そのような緯糸を屈曲させる装置としては、緯糸を案内する一対の固定ガイド間で緯糸に係合するレバを変位させ、そのレバ等の変位に伴って緯糸を屈曲させる構成が一般的である。そして、複数の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の織機における上記のような緯糸を屈曲する装置として、特許文献1に記載されたものが一例として挙げられる。
この特許文献1では、4つの緯入れノズルを備えた空気噴射式織機において、各緯入れノズルによって緯入れされる緯糸のそれぞれに対応させて上記のようなレバを備えた緯糸を屈曲させる装置が設けられるものとなっている。なお、特許文献1の装置は、緯入れ後の給糸側のカッタによる緯糸の切断後に緯入れノズルの上流側で緯糸を屈曲させて緯糸の先端部を緯入れノズル側へ引き戻すものであり、所謂引戻し装置として機能するものである。
より詳しくは、特許文献1の引戻し装置は、各緯糸に対応して設けられた一対の固定ガイドであって緯入方向に離間した2箇所で各緯糸の経路を規制する一対の固定ガイドと、緯入方向に関し上記一対の固定ガイド間に設けられた可動レバとを備えており、各可動レバを、緯糸の経路に干渉しない待機位置から緯糸を屈曲する作動位置まで回動させることで、対応する緯糸を一対の固定ガイド間で屈曲させる構成となっている。
また、特許文献1の引戻し装置は、可動レバがバネによって上記の待機位置から作動位置へ向けて付勢され、バネの付勢力によって上記回動が行われると共に、そのバネによる付勢に抗して可動レバを作動位置から待機位置へ向けて回動させるために、可動レバ毎にロータリーソレノイドが設けられている。すなわち、特許文献1の引戻し装置は、各緯糸に対応させて設けられた可動レバとロータリソレノイドとを組み合わせた機構を4組含むものとなっている。
さらに、特許文献1の引戻し装置では、上記の各緯糸に対応させて設けられた4組の可動レバ及びロータリソレノイドの組合せによる機構を、2組ずつに分けて経糸方向に向かい合わせに配置すると共に、同じ側に配置される2組の上記機構については、可動レバが緯入方向に離間するように配置され、且つ、ロータリソレノイドを両可動レバの向かい合う側とは反対の側において可動レバに連結する構成となっている。
特開昭60−009945号公報
ところで、水噴射式織機においては、緯入れノズルが織機のフレームに対して固定配置されているのが一般的である。そして、このような従来の水噴射式織機、特に、3以上の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の水噴射式織機において、前述の緯糸を屈曲させる装置を設ける場合に、特許文献1に記載の引戻し装置における可動レバの配置を採用すると、緯入れ後の緯糸の切断に伴って緯入れノズルから緯糸が抜けてしまう所謂ノズル抜けが発生し易くなるといった問題が生じてしまう。詳しくは以下の通り。
一般に、水噴射式織機においては、緯入れノズルの上流側に緯糸を把持するためのクランパ装置が設けられており、多色緯入れ用の水噴射式織機では、このクランパ装置が各緯糸に対応させて設けられている。また、水噴射式織機が前記の緯糸を屈曲させる装置を備える場合には、このクランパ装置は、前記の一対の固定ガイドの上流側(測長貯留装置側)に設けられている。なお、このクランパ装置は、緯入れ時において緯糸を開放すると共に、給糸側カッタの切断時点よりも前の時点に緯糸を把持するものである。
ところで、水噴射式織機においては、前記したクランパ装置と給糸側カッタとの間の距離は、短い方が好ましい。その理由は、前述のように一般的な水噴射式織機においては、緯入れノズルが固定配置されているため、緯糸の筬打ちに伴って緯入れノズルと織端との間の経路長が増加し、その経路長の増加に伴って織端よりも上流側の緯糸の張力が上昇する。そのため、給糸側のカッタによる緯糸の切断に伴い、緯入れノズル側の緯糸が収縮して緯糸の先端が緯入れノズル側へ反発する所謂スプリングバックという現象が発生する。そして、そのスプリングバックによる緯糸の収縮量は、上記切断時点におけるクランパ装置と給糸側カッタとの間の距離、すなわち、上記切断時点におけるクランパ装置からに亘る緯糸の長さに依存し、上記距離が大きいと収縮量が大きくなって前記ノズル抜けが発生し易くなるからである。
より詳しくは、筬打ち後の前記切断時点では、織端よりも上流側の緯糸の張力は緊張状態で安定しており、前記距離に関係無く張力は一定となる。その場合において、糸の単位長さ当たりの伸縮量が同じであれば、前記切断に伴って緊張状態が解消されたときの緯糸の収縮量は、収縮前の緯糸の長さが長い方が多く、収縮前の緯糸の長さが短い方が少なくなる。したがって、クランパ装置による拘束位置から給糸側カッタによる切断位置までの距離が長いと、前記切断に伴って緊張状態が解消された際に収縮する緯糸の収縮量が多くなるため、前記ノズル抜けが発生し易くなる。
しかし、3以上の緯糸を緯入れする多色緯入れ用の水噴射式織機、すなわち、緯糸屈曲装置が各緯糸に対応させて3以上の可動レバを備える場合において、特許文献1のような可動レバの配置、すなわち、可動レバが緯入方向に離間する配置を採用した場合、それに伴って固定ガイドの間隔が2つの可動レバを収容するために広くなり、クランパ装置による拘束位置から給糸側カッタによる切断位置までの距離が長くなって、給糸側カッタに切断されて収縮する緯糸の収縮量が多くなる。そのため、特許文献1に記載されているような従来の構成の場合には、ノズル抜けが発生し易くなる。
そこで、本発明の課題は、3以上の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の水噴射式織機において、従来と比べて緯入れ後の緯糸の切断に伴うノズル抜けの発生しにくい緯糸屈曲装置を提供することにある。
前記の課題の下に、本発明は、3以上の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の水噴射式織機に用いられる緯糸屈曲装置であって、緯入れ方向における前記緯入れノズルの上流側で織機のフレームに対し固定配置されて各緯糸を案内する一対の固定ガイドと、該一対の固定ガイド間で緯糸毎に設けられて緯糸に干渉しない待機位置と緯糸を屈曲させる作動位置とに亘る範囲で変位可能に設けられる可動レバと、前記織機のフレームに対し固定配置されて前記可動レバを変位させる駆動装置とを含む緯糸屈曲装置において、前記各可動レバが、全ての前記可動レバが緯入れ方向に関し互いに位置を重複させて配置されるように、緯入れ方向に関し他の可動レバと重複する位置に配置されることを特徴とする。
なお、本発明の水噴射式織機用の緯糸屈曲装置においては、前記各可動レバは、前記駆動装置による前記変位に伴って前記緯糸と係合する係合部を含み、3以上の前記可動レバに対し2以上の前記作動位置へ向けた係合部の変位方向が設定されるものとしてもよい。
また、前記各可動レバは、支持軸を介し回動可能に設けられると共に、前記支持軸に支持される支持部であって前記係合部を支持する支持部を含み、前記支持部の前記支持軸周りの回動方向と前記作動位置へ向けた係合部の変位方向との組合せが、他の前記可動レバと異なるように設けられるものとしてもよい。
さらに、前記駆動装置は回転式アクチュエータであって、前記支持軸は前記回転式アクチュエータの出力軸であり、前記可動レバは、前記支持部において、前記出力軸を緯入方向に向けて配置された前記回転式アクチュエータの前記出力軸に対し相対回転不能に取り付けられており、前記回転式アクチュエータは、緯入方向に関し前記可動レバに対する同じ側に配置されるものであってもよい。
或いは、前記駆動装置は回転式アクチュエータであって、前記支持軸は前記回転式アクチュエータの出力軸であり、前記可動レバは、前記支持部において、前記出力軸を緯入方向に向けて配置された前記回転式アクチュエータの前記出力軸に対し相対回転不能に取り付けられており、3以上の前記回転式アクチュエータは、経糸方向に関し前記一対の固定ガイドにおける前記緯糸の存在領域の両側に振り分けて配置されるものとしてもよい。
本発明の水噴射式織機の緯糸屈曲装置によれば、各緯糸に対応させて設けられる可動レバを、緯入方向に関し他の可動レバと重複する位置に配置するので、従来の構成と比べ、可動レバを収容するための一対の固定ガイドの間隔を狭くすることが可能となる。したがって、緯糸のクランパ装置による拘束位置から給糸側カッタによる切断位置までの距離を従来よりも短くして給糸側カッタに切断されて収縮する緯糸の収縮量を少なくすることが可能となるので、緯入れ後の緯糸の切断に伴うノズル抜けを従来よりも発生しにくくすることが可能となる。
また、3以上の可動レバに対し2以上の前記作動位置へ向けた係合部の変位方向が設定される構成とすることにより、3以上の可動レバに対し1つの作動位置へ向けた係合部の変位方向しか設定されない場合に比べて、各可動レバの形状等を異ならせることなく、可動レバ同士が干渉すること無しに各可動レバを変位させることが可能となる。したがって、各可動レバの形状等を異ならせることに伴って一部の可動レバの慣性が大きくなることや、それに伴って可動レバを駆動するための駆動装置の大型化することを防止できる。また、駆動装置の大型化を防ぐことにより、緯糸屈曲装置を配置するための領域を緯入れ方向に短くすることが可能となる。
その上で、緯糸屈曲装置における各可動レバが支持軸を介して前記織機のフレームに対し回動可能に設けられるような場合には、前記各可動レバを、支持軸に支持される支持部と緯糸と係合する係合部とで構成される支持部の支持軸周りの回動方向と係合部の作動位置へ向けた変位(回動)方向との組み合わせが他の可動レバと異なるように構成することにより、前記と同様の効果が得られる。
また、緯糸屈曲装置における各可動レバが、対応する回転式アクチュエータの出力軸に対し相対回転不能に取り付けられる構成の場合において、回転式アクチュエータを緯入方向に関し可動レバに対する同じ側に配置する構成とすることにより、従来の構成と比べて、回転式アクチュエータを配置するための領域を小さくすることができ、緯糸屈曲装置を配置するための領域を緯入方向に短くすることが可能となる。
また、緯糸屈曲装置における各前記可動レバが、対応する回転式アクチュエータの出力軸に対し相対回転不能に取り付けられる構成の場合において、回転式アクチュエータを経糸方向に関し一対の固定ガイドにおける緯糸の存在領域の両側に振り分けて配置する構成とすることにより、緯糸屈曲装置を配置するための領域を小さくしつつ、作業者が各緯糸を糸通しする際の作業性を改善することが可能となる。
例えば、回転式アクチュエータを前記緯糸の存在領域の片側に纏めて配置する場合、各可動レバを互いに干渉させずに回動変位させるには、各可動レバの形状等を異ならせる必要が生じ、一部の可動レバを他の可動レバと比べて長く形成しなければならなくなる。その場合、長さの長い可動レバの慣性が大きくなるため、その各可動レバを駆動するための回転式アクチュエータとしてより大型のものを採用しなければならなくなる。そして、その結果として、緯糸屈曲装置の大型化を招き、緯糸屈曲装置を配置する領域が大きくなってしまう。
また、可動レバの形状等を異ならせることを避けるために、回転式アクチュエータを前記緯糸の存在領域の上方に配置することも考えられる。その場合には、回転式アクチュエータの存在がメンテナンス等に伴う固定ガイドへの各緯糸の糸通し作業の妨げとなり、その作業の作業性が悪くなる。
これに対して、前記のように回転式アクチュエータを前記緯糸の存在領域の両側に振り分けて配置する構成とすれば、各可動レバの形状等を異ならせることなく可動レバを回動変位させることが可能となるので、回転式アクチュエータの大型化を招くことなく緯糸屈曲装置の大型化を抑制することが可能になると共に、前記糸通し作業を容易に行うことが可能となる構成とすることができる。
本発明の緯糸屈曲装置1が設けられた多色水噴射織機の部分拡大平面図である。 図1の緯糸屈曲装置1の部分拡大平面図である。 図2のA−A断面で切った側面断面図である。 緯糸屈曲装置1を示す側面断面図である。 緯糸屈曲装置1を示す部分拡大平面図である。 緯糸屈曲装置1を示す側面断面図である。 緯糸屈曲装置1を示す側面断面図である。
以下、本発明の緯糸屈曲装置の一実施例について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下の説明では、緯入れ方向に関し測長貯留装置側を上流側とし、経糸列側を下流側とする。また、経糸9の延在方向を経糸方向とする。
図1は、本発明の緯糸屈曲装置1が設けられた多色水噴射織機の部分拡大平面図である。本実施例では、4つの緯入れノズル6を備えた水噴射式織機に対して緯糸屈曲装置1が設けられている。すなわち、本実施例の水噴射式織機は、4つの給糸体(図示せず)のそれぞれから引き出された緯糸3を緯入れするための4つの緯入れノズル6を備えると共に、緯入れノズル6よりも上流側であって各緯糸6に対応して設けられた測長貯留装置と緯入れノズル6との間に緯糸屈曲装置1が設けられている。なお、本実施例では、前記緯糸屈曲装置1は、給糸カッタ8による緯糸6の切断後に緯糸6の先端部をノズル側へと引き戻す緯糸引戻し装置として設けられている。
各緯入れノズル6は、織機フレーム2に対して固定配置されており、上方から見て、経糸方向に互いに接近して並列された配置となっている。また、緯入れノズル6よりも上流側には、測長貯留装置と緯入れノズル6との間において各緯糸3に対応して設けられて各緯糸3の経路を規定すべく対応する緯糸3が挿通されるヤーンガイド4と、ヤーンガイド4と緯入れノズル6との間に設けられて緯糸3を把持するためのクランパ装置5とが備えられている。
なお、本実施例では、緯入れ時における緯糸3の飛走抵抗を軽減する目的で、前述のように経糸方向に接近して配置された各緯入れノズル6へ至る緯糸3の経路を経糸方向に関し屈曲の少ない経路に設定するために、各クランパ装置5は、経糸方向に互いに接近して配置されている。すなわち、各クランパ装置5は、経糸方向に関し、対応する緯糸3を把持する位置と、その緯糸3に隣接する緯糸3を把持するクランパ装置5の把持位置との間隔が、緯入れノズル6の配置間隔と近い大きさとなるように配置されている。また、図示の例において、各クランパ装置5は、そのような接近した配置を可能とするために、緯入れ方向の位置を異ならせて配置されている。そして、各クランパ装置5は、対応する緯糸3の緯入れ開始前の時点で緯糸把持部5aを上方へ変位させて緯糸3を開放し、緯入れ後の給糸カッタ8により緯糸3が切断される時点よりも前の時点(例えば、筬打ち時点(クランク角度0°)直前の所定のクランク角度(350°前後))に緯糸把持部5aを下方へ変位させて緯糸3を把持するように作動される。
また、各ヤーンガイド4は、挿通される緯糸3を対応するクランパ装置5へ導くために、挿通される緯糸3の経路がクランパ装置5の緯糸把持部5aを通過する経路となる配置で、織機フレーム2に対して固定配置されている。具体的には、各ヤーンガイド4は、緯入れ方向の同じ位置において、クランパ装置5における緯糸把持部5aとほぼ同じ高さ位置に配置されると共に、経入れ方向に関し緯入れノズル6の間隔に近い間隔で配列されている。従って、ヤーンガイド4から緯入れノズル6へと導かれる各緯糸3の経路は、経糸方向に互いに接近した経路となっている。
次に、図2、3を参照して、本発明による緯糸引戻し装置1の具体例を説明する。なお、本実施例では、緯糸引戻し装置1は、緯糸3と係合する可動レバを駆動装置としての回転式アクチュエータによって回動させて緯糸3を屈曲させるものとなっている。
緯糸引戻し装置1は、緯入れ方向のクランパ装置5と緯入れノズル6との間の位置で、織機のフレーム2に対し固定配置されている。また、緯糸引戻し装置1は、織機フレーム2に固定配置されて各緯糸3を案内する第1、第2の緯糸ガイド18a、18bと、各緯糸3に対応させて設けられ第1、第2の緯糸ガイド18a、18b間で緯糸3を屈曲する緯糸屈曲機構14と、各緯糸屈曲機構14を支持するための共通の支持ブラケット12とを備える。従って、図示の例では、緯糸引戻し装置1が4つの緯糸屈曲機構14を備えている。
支持ブラケット12は、緯入れ方向と直交する方向に延在するように配置される平板部12bと、平板部12bを織機のフレーム2に対し固定配置するための固定部12aとで構成されている。より詳しくは、支持ブラケット12は薄板状の板材で形成されており、平板部12bは、後述の第1、第2のガイド18a、18bにおける目孔部材20によって確定される4本の緯糸3の存在領域を包含可能な幅寸法及び高さ寸法を有すると共に、幅方向における中央部において上方へ開放する略V字形の切欠部12cを有している。また、固定部12aは、平板部12bに略直交するかたちで平板部12bの幅方向における両端部から厚さ方向の一方の側へ向けて延在するように平板部12bと一体的に形成されており、その端部において織機フレーム2に対し固定可能となっている。そして、支持ブラケット12は、平板部12bが緯入れ方向に略直交するかたちで、緯入れ方向に関し平板部12bがクランパ装置5と緯入れノズル6との間に位置する配置で、固定部12aにおいて織機フレーム2に対し固定されている。
第1、第2の緯糸ガイド18a、18bは、経糸方向に関し支持ブラケット12における平板部12bの前記切欠部12cを横切る配置で、支持ブラケット12に固定されるかたちで設けられている。但し、第1の緯糸ガイド18aは、支持ブラケット12に対し、平板部12bの反緯入れノズル6側の面に取り付けられており、一方で、第2の緯糸ガイド18bは、平板部12bの緯入れノズル6側の面に取り付けられている。また、図示の例では、第2の緯糸ガイド18bは、その両端部に折曲部18dを有し、その折曲部18dにおいて固定されることにより、支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分が緯入れ方向において平板部12bから離間した位置となるように構成されている。さらに、両緯糸ガイド18a、18bは、支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分が上下方向に関し同じ高さ位置となるように、支持ブラケット12に対し取り付けられている。従って、両緯糸ガイド18a、18bは、その支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分が緯入れ方向に関し離間して互いに対向するように設けられている。
また、第1、第2の緯糸ガイド18a、18bは、支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分において、各緯糸3に対応した4つの貫通孔19を有し、各貫通孔19には、目孔部材20が取り付けられている。なお、第1の緯糸ガイド18aの各貫通孔19(目孔部材20)は、対応する緯糸3が挿通されるヤーンガイド4と緯入れノズル6の導糸孔とを結ぶ直線上に位置するように形成されると共に、第2の緯糸ガイド18bの各貫通孔19(目孔部材20)は、経糸方向に関し第1の緯糸ガイド18aの各貫通孔19(目孔部材20)と位置を一致させて形成されている。そして、対応するヤーンガイド4に挿通されて緯入れノズル6側へ導かれる各緯糸3は、第1、第2の緯糸ガイド18a、18bにおける対応する目孔部材20に挿通されて案内されると共に、第1、第2の緯糸ガイド18a、18b間において支持ブラケット12における切欠部12c内を通過している。従って、本実施例では、第1、第2の緯糸ガイド18a、18bが一対の固定ガイド18に相当し、両緯糸ガイド18a、18bに形成された貫通孔19(目孔部材20)によって画定される4本の緯糸3の存在領域が、経糸方向に関し支持ブラケット12の切欠部12c内に位置するものとなっている。
(緯糸屈曲機構)
緯糸屈曲機構14は、前述のように各緯糸3に対応させて設けられるものであって、本実施例では、緯糸引戻し装置1は、4つの緯糸屈曲機構14を有する。そして、本実施例では、各緯糸屈曲機構14は、第1、第2の緯糸ガイド18a、18b間で緯糸3を屈曲させる可動レバ21と、可動レバ21を回転駆動するための回転式アクチュエータとしてのロータリーソレノイド15とを備えている。より詳しくは、以下の通りである。
本実施例では、各(4つの)緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15は、いずれも出力軸16の軸線を緯入れ方向における緯入れノズル6側に向けた状態で配置され、支持ブラケット12の平板部12bにおける反緯入れノズル6側(上流側)の面に対して取り付けられている。
また、4つのロータリーソレノイド15は、経糸方向に関し支持ブラケット12の切欠部12cに対し両側に2つずつ位置するように振り分けて配置されている。なお、前述のように、支持ブラケット12における切欠部12c内には、第1、第2の緯糸ガイド18a、18bで画定される4本の緯糸3の存在領域が位置している。従って、本実施例では、4つのロータリーソレノイド15は、経糸方向に関し第1、第2の緯糸ガイド18a、18b間(一対の固定ガイド18間)における緯糸3の存在領域の両側に振り分けられた配置となっている。
さらに、4つのロータリーソレノイド15は、支持ブラケット12の切欠部12cに対し振り分けられたそれぞれの側において、経糸方向に位置を重複させると共に、第1、第2の緯糸ガイド18a、18bに対する上側の位置と下側の位置とに1つずつを振り分けられた配置となっている。そして、支持ブラケット12の平板部12bには、以上のような各ロータリーソレノイド15の配置に対応させて貫通孔が形成されており、各ロータリーソレノイド15は、その出力軸16を貫通孔に挿通させて緯入れノズル6側へ突出させた状態で、支持ブラケット12に対し固定されている。
また、各ロータリーソレノイド15の出力軸16には、前記のような支持ブラケット12に対し緯入れノズル6側へ突出させた部分において、可動レバ21が取り付けられている。従って、本実施例では、各ロータリーソレノイド15は、緯入れ方向に関し可動レバ21に対する同じ側(反緯入れノズル6側)に配置されている。
各可動レバ21は、前記のようにロータリーソレノイド15における出力軸16の支持ブラケット12からの突出部分に取り付けられ、緯入れ方向に関し第1の緯糸ガイド18aと第2の緯糸ガイド18bとの間に配置されている。また、各可動レバ21は、図3に示すように、棒材で形成されたレバー部23と、そのレバー部23を支持すると共にロータリーソレノイド15の出力軸16に取り付けられる取付部22とを有している。より詳しくは、各可動レバ21は、図3に示すように棒材で形成されて一端側がU字形に屈曲されたレバー部23と、レバー部23の他端側が固定されると共にロータリーソレノイド15への取付構造を有する取付部22とで構成されている。
なお、図示の例では、取付部22は、長手方向と直交する幅方向に貫通する貫通孔22cと、この貫通孔22cに連通するすり割り溝22dとが形成された割締め機構22bを有しており、貫通孔22cにおいてロータリーソレノイド15の出力軸16に嵌装されると共に割締め機構22bによる締め付け固定により、軸線を緯入れ方向へ向けたロータリーソレノイド15の出力軸16に対し相対回転不能に取り付けられる構成となっている。
また、レバー部23は、取付部22におけるすり割り溝22dが開口する側とは反対側の端面から、取付部22の長手方向と平行に(ロータリーソレノイド15の出力軸16の軸線と直交して)延びるようにして取付部22に対し固定されている。さらに、レバー部23は、取付部22がロータリーソレノイド15の出力軸16に取り付けられた状態において、一端側のU字形に屈曲された部分の先端側の部分が、ロータリーソレノイド15の出力軸16の軸線と直交するように取付部22に対し固定されている。
この構成により、可動レバ21は、ロータリーソレノイド15の出力軸16の回転に伴ってレバー部23が出力軸の軸線周りに回動するものとなっており、この回動に伴ってレバー部23におけるU字形に屈曲された部分が緯糸3と係合する。よって、本実施例では、レバー部23におけるU字形の部分が係合部23bに相当すると共に、この係合部23bと取付部22とを繋ぐレバー部23の部分(以下、この部分を「延在部23a」と言う)及び取付部22が支持部に相当する。またロータリーソレノイド15の出力軸16が支持軸17に相当する。
また、本実施例では、各可動レバ21は、レバー部23(係合部23b及び延在部23a)が緯入れ方向に離間して一対存在する構成となっている。より詳しくは、各可動レバ21におけるレバー部23は、U字形の係合部23bおよび係合部23bから延在する延在部23aを一対有しており、それらを係合部23bの先端側において連結したかたちで一体的に形成すると共に、延在部23aを取付部22の幅方向(緯入れ方向/ロータリーソレノイド15の出力軸16の軸線方向)に離間させたかたちで取付部22に対し固定されている。なお、このような構成の可動レバ21について、本実施例では、前記した一対の係合部23bおよび延在部23aの間の空間も可動レバ21の一部とする。すなわち、本実施例の可動レバ21は、前記した一対の係合部23b及び延在部23aの間隔に相当する緯入れ方向の幅寸法を有している。
そして、本実施例では、図2に示すように、上方から見て、4つの可動レバ21が、緯入れ方向に関し同じ位置となる配置で、対応するロータリーソレノイド15の出力軸16に対し取り付けられている。また、各可動レバ21は、図3に示すように、緯入れ方向に見て、前述のように支持ブラケット12の切欠部12cに対し両側に振り分けられると共に、切欠部12cの両側のそれぞれにおいて上下に振り分けて配置されたロータリーソレノイド15の出力軸16に対し、切欠部12c側(緯糸3の存在領域側)へ延在するように取り付けられている。
なお、本実施例では、4本の緯糸3のそれぞれに対応して設けられる各緯糸屈曲機構14における各可動レバ21は、同じ形状のものが用いられている。一方で、各可動レバ21が対応付けられる各緯糸3の経路は、前述のように、第1、第2の緯糸ガイド18a、18b(目孔部材20)で画定され、経糸方向に互いに間隔をあけて並列されたものとなっている。そこで、本実施例では、このような経糸方向の位置が異なる各緯糸3に対し、同じ形状の可動レバ21がその係合部23bにおいて対応する緯糸3と係合可能とするために、各ロータリーソレノイド15(出力軸16)は、経糸方向に位置を異ならせて配置されている。
具体的には、本実施例では、図3に示すように、緯入れ方向に見て、最も織前側の緯糸3(第1の緯糸3a)及びその第1の緯糸3aに隣接する緯糸3(第2の緯糸3b)に対応する緯糸屈曲機構14が支持ブラケット12の切欠部12c(緯糸3の存在領域)に対し織前側に配置されると共に、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14が第1、第2の緯糸ガイド18a、18bよりも上方に配置され、第2の緯糸3bに対応する緯糸屈曲機構14が下方に配置されている。その上で、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14は、そのロータリーソレノイド15の出力軸16の位置が、第2の緯糸3bに対応する緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16の位置よりも織前側となるように配置されている。
同様に、最も反織前側の緯糸3(第4の緯糸3d)に対応する緯糸屈曲機構14は、支持ブラケット12の切欠部12c(緯糸3の存在領域)に対し反織前側において、その第4の緯糸3dに隣接する緯糸3(第3の緯糸3c)に対応する緯糸屈曲機構14の上方に配置され、そのロータリーソレノイド15の出力軸16の位置が第3の緯糸3cに対応する緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16の位置よりも反織前側となるように配置されている。
そして、このような各ロータリーソレノイド15の配置により、各ロータリーソレノイド15の出力軸16に取り付けられて緯糸3の存在領域側に向けて延在する各可動レバ21は、その先端側に形成されたU字形の係合部23bにおいて対応する緯糸3に係合可能な配置となる。その上で、各可動レバ21は、ロータリーソレノイド15により、図3において二点鎖線で示される待機位置25と、実線で示される作動位置26との間で回動駆動される。なお、図示のように、上記待機位置25では、各可動レバ21は、対応する緯糸3とは係合(干渉)しておらず、対応する緯糸3が係合部23b内を通過する配置となっている。
また、本実施例では、前述のような可動レバ21の配置において、前記回動駆動に伴い、緯糸3の存在領域に対し同じ側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21が互いに干渉するのを防止すべく、上下に配置された両可動レバ21の待機位置25から作動方向へ向けた回動(変位)の方向を、互いに離間する方向に設定している。具体的には、上側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21については、作動位置26へ向けた係合部23bの変位方向が上方向に設定されており、下側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21については、作動位置26へ向けた係合部23bの変位方向が下方向に設定されている。このように、本実施例では、4つの可動レバ21に対して、作動位置26へ向けての係合部23bの変位方向として、上方向と下方向との2つの変位方向が設定されている。
そして、そのような変位方向による作動位置26へ向けた変位によって、係合部23bでの緯糸3との係合を可能とするために、上側の緯糸屈曲機構14においては、可動レバ21は、U字形の開放部23cを上側へ向けた状態でロータリーソレノイド15の出力軸16に取り付けれており、下側の緯糸屈曲機構14においては、可動レバ21は、U字形の開放部23cを下側へ向けた状態でロータリーソレノイド15の出力軸16に取り付けられている。
また、各可動レバ21を待機位置25から作動位置26へ向けて変位させるにあたり、各ロータリーソレノイド15は、待機位置25に相当する位相から作動位置26に相当する位相へ向けて出力軸16を回動駆動するものであるが、前記のような係合部23bの変位方向を実現するために、緯糸の存在領域に対し織前側に配置されるものについては、上側の緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16は反時計回りに回動駆動され、下側の緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16は時計回りに回動駆動される。また、緯糸3の存在領域に対し反織前側に配置されるものについては、上側の緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイドの出力軸16は時計回りに回動駆動され、下側の緯糸屈曲機構14におけるロータリソレノイドの出力軸16は反時計回りに回動駆動される。
そして、このような各ロータリーソレノイド15における出力軸16の回動駆動に伴い、各可動レバ21における支持部は、出力軸16の回動方向と同方向に回動する。また、各可動レバ21における係合部23bは、前記変位方向に変位する。すなわち、可動レバ21の作動方向へ向けた回動において、緯糸3の存在領域に対し織前側に配置されるものについては、ロータリーソレノイド15の出力軸16の回動駆動に伴って可動レバ21の支持部が反時計回り方向に回動する上側の緯糸屈曲機構14では、可動レバ21の係合部23bが上方向へと変位し、ロータリーソレノイド15の出力軸16の回動駆動に伴って可動レバ21の支持部が時計回り方向に回動する下側の緯糸屈曲機構14では、可動レバ21の係合部23bが下方向へ変位する。一方で、緯糸3の存在領域に対し反織前側に配置されるものについては、ロータリーソレノイド15の出力軸16の回動駆動に伴って可動レバ21の支持部が時計回りに回動する上側の緯糸屈曲機構14では、可動レバ21の係合部23bが上方向へと変位し、ロータリーソレノイド15の出力軸16の回動駆動に伴って可動レバ21の支持部が反時計回り方向に回動する下側の緯糸屈曲機構14では、可動レバ21の係合部23bが下方向へ変位する。
このように、本実施例では 4つの可動レバ21に対し係合部23bの作動位置26へ向けた変位方向として上方向と下方向との2つの異なる方向が設定されると共に、その変位方向を実現する上で、ロータリーソレノイド15の出力軸16(可動レバ21の支持部)の回動方向は、上記変位方向が同じである、緯糸3の存在領域に対し織前側及び反織前側に配置された各緯糸屈曲機構14で異なる方向となっている。すなわち、本実施例では、4つの緯糸屈曲機構14のそれぞれにおける可動レバ21の係合部23bの変位方向と支持部の回動方向との組み合わせは、いずれも他の緯糸屈曲機構14の上記組み合わせとは異なるものとなっている。
なお、本実施例における緯糸屈曲装置1では、図示のように、各緯糸屈曲機構14が、可動レバ21の位置を待機位置25と作動位置26とに規定するためのストッパ24を有している。すなわち、本実施例では、可動レバ21を回転駆動する駆動装置(回転式アクチュエータ)としてロータリーソレノイド15を採用していることから、ロータリーソレノイド15による回動駆動に伴う可動レバ21の回動限の位置を正確に規定するための構成として、各緯糸屈曲機構14における可動レバ21の上下に一対のストッパ24が設けられている。
各ストッパ24は、板状の部材で形成されており、各緯糸屈曲機構14における可動レバ21の上下のそれぞれにおいて、可動レバ21の支持部における取付部22と当接可能な配置で、支持ブラケット12の平板部12bに対して取り付けられる。そして、上下一対のストッパ24のうちの一方は、そのストッパ24との当接によって可動レバ21が待機位置25に配置される位置に設けられており、他方のストッパ24は、そのストッパ24との当接によって可動レバ21が作動位置26に配置される位置に設けられている。より詳しくは、前記した作動位置26への回動方向との関係で、上側の緯糸屈曲機構14については、可動レバ21の下側に位置するストッパ24が可動レバ21を待機位置25に配置するものとなり、上側に位置するストッパ24が可動レバ21を作動位置26に配置するものとなる。一方で、下側の緯糸屈曲機構14については、可動レバ21の上側に位置するストッパ24が可動レバ21を待機位置25に配置するものとなり、下側に位置するストッパが、可動レバを作動位置26に配置するものとなる。そして、ロータリーソレノイド15による可動レバ21の回動駆動に伴い、可動レバ21の取付部22がいずれか一方のストッパ24に当接することで、可動レバ21は待機位置25又は作動位置26に配置される。
なお、本実施例の緯糸屈曲装置1では、緯糸3の屈曲量(引戻量)を大きくする目的で、緯入れ方向に関し支持ブラケット12の平板部12bと第2の緯糸ガイド18bとの間に、第3の緯糸ガイド18cを設けている。この第3の緯糸ガイド18cは、第2の緯糸ガイド18bとほぼ同様の構成を有しており、支持ブラケット12における切欠部12cを横切る部分と、その両端部に連続する折曲部18eとを有し、その折曲部18eにおいて平板部12bの緯入れノズル6側の面に固定されている。そして、その構成により、第3の緯糸ガイド18cは、緯入れ方向に関しては、支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分が、緯入れ方向に関し平板部12bから離間した配置であって各可動レバ21における一対のレバー部23の間に位置するように配置されている。
また、第3の緯糸ガイド18cは、上下方向に関し、支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分が第1、第2の緯糸ガイド18a、18bと同じ高さ位置となるように配置されている。そして、その支持ブラケット12の切欠部12cを横切る部分には、各緯糸3に対応した4つの貫通孔19が形成されており、また、各貫通孔19には目孔部材20が取り付けられている。その上で、各貫通孔19(各目孔部材20)が、経糸方向に関し第1、第2の緯糸ガイド18a、18bの各貫通孔19(各目孔部材20)と位置を一致させて配置されており、各緯糸3は、第1、第2の緯糸ガイド18a、18b間において、第3の緯糸ガイド18cの対応する目孔部材20にも挿通されて案内されている。従って、本実施例では、各可動レバ21における前記一対の係合部23bが、その待機位置25から作動位置26へ向けての変位に伴って、第3の緯糸ガイド18cに対する緯入れ方向の上流側と下流側のそれぞれにおいて、対応する緯糸3を係合により屈曲する構成となっている。
次に、以上で説明した本実施例の水噴射式織機における緯糸屈曲装置1(緯糸引戻し装置1)について、その動作を説明する。なお、以降では、前記4本の緯糸3のうち、最も織前側に位置する第1の緯糸3aを緯入れする場合の動作について、主に説明する。
製織中における緯入れ開始前の時点において、各クランパ装置5は、対応する緯糸3を把持して拘束した状態となっている。また、緯糸引戻し装置1においては、各緯糸屈曲機構14の可動レバ21は、ロータリーソレノイド15によって作動位置26に配置された状態となっている。従って、各測長貯留装置から対応する緯入れノズル6へと導かれている緯糸3は、クランパ装置5と緯入れノズル6との間において可動レバ21の係合部23bによって屈曲された状態となっており、それに伴い、各緯入れノズル6の経糸列側から突出した緯糸3の先端は、緯入れノズル6側へと引戻された状態となっている。
より詳しくは、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14では、図3において実線で示すように、ロータリーソレノイド15は、その出力軸16の位相が、可動レバ21の取付部22が上側(作動位置側)のストッパ24に当接する作動状態となっており、それに伴い、可動レバ21は、係合部23bにおいて緯糸3と係合しつつ、上方の作動位置26に配置された状態となっている。従って、第1の緯糸3aは、第1、第3の緯糸ガイド18a、18c間の位置および第3、第2の緯糸ガイド18c、18b間の位置のそれぞれにおいて、可動レバ21の係合部23bによって屈曲された状態となっている。
緯入れされる緯糸3が第1の緯糸3aの場合において、緯入れが開始される前の予め設定された時点で、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14のロータリーソレノイド15は、待機位置25へ向けて図3における時計回りの方向へ可動レバ21を回動駆動し、それにより、可動レバ21は、待機位置25に配置された状態となる。なお、この状態では、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14における可動レバ21は、その取付部22において下側(待機位置25側)のストッパ24に当接した状態となっており、第1の緯糸3aとの係合が解除され、第1の緯糸3aと干渉しない状態となっている。
従って、第1の緯糸3aは、可動レバ21による屈曲が解除された緯入れの可能な状態となっており、この状態において、第1の緯糸3aに対応する緯入れノズル6から噴射水の噴射が開始される。また、この緯入れノズル6からの噴射水の噴射開始に伴い、クランパ装置5は、第1の緯糸3aの把持(拘束)を解除し、測長貯留装置側からの第1の緯糸3aの引き出しを可能な状態とする。これにより、第1の緯糸3aの緯入れが開始される。
その後、緯入れされた第1の緯糸3aは、筬7の移動に伴って経糸開口内を経糸方向の織前側へと運ばれ、織前10に筬打ちされる。なお、このとき、第1の緯糸3aにおいては、経糸方向における緯入れノズル6前方を筬7が通過した時点以降において、緯入れノズル6と織端10との間の部分で緯糸経路長が増加し、第1の緯糸3aは、その結果として、織端11よりも上流側の部分の張力が上昇して緊張した状態となる。
また、筬打ち動作の過程において、第1の緯糸3aに対応するクランパ装置5は、予め設定された筬打ち直前の時点(例えば、クランク角度350°)において、その作動を切り換えられて、第1の緯糸3aを再び把持(拘束)した状態となる。因みに、緯糸3の経路長は、前記筬打ち時点で最大となり、その時点で緯糸3は最も緊張した状態となるものであるが、これに対し、クランパ装置5による緯糸3の拘束時点はその筬打ち時点の直前に設定されており、その拘束時点以降における緯入れノズル6と織端11との間の経路長の増加が少ないため、このクランパ装置5による拘束時点における緯糸3のクランパ装置5と織端11との間の部分の張力は、緯入れ方向におけるクランパ装置5の位置に関係無く一定の状態となる。
筬打ち後、筬7が織前11から後退する過程の所定の時点において、給糸カッタ8により、第1の緯糸3aが切断される。それに伴い、第1の緯糸3aは、緊張状態を解消されることによって、織端11よりも緯入れノズル6側の部分が収縮し、その先端部が緯入れノズル6側へと反発することになり、所謂スプリングバックが発生する。ここで、前記のように、クランパ装置5による拘束時点におけるクランパ装置5と織端11との間の部分の緯糸3の張力はクランパ装置5の位置に関係無く一定であるため、前記スプリングバックによる緯糸3の収縮量は、クランパ装置5と給糸カッタ8との間の距離Wに依存するものとなる。そのため、上記距離Wが大きいと収縮量が大きくなってノズル抜けが発生し易くなる。
これに対し、本発明による緯糸屈曲装置1によれば、各可動レバ21が緯入れ方向に関し他の可動レバ21と重複する位置に配置されるため、可動レバ21を配置する一対の固定ガイド18の間隔を狭くすることができ、一対の固定ガイド18よりも緯入れ方向における反織端側に配置されるクランパ装置5と給糸カッタ8との間の距離Wを短くすることができる。特に、本実施例における緯糸屈曲装置1では、各可動レバ21が緯入れ方向の同じ位置に配置されるので、可動レバ21を配置するための一対の固定ガイド18の間隔を更に狭くすることができ、クランパ装置5と給糸カッタ8との間の距離Wを更に短くすることができる。従って、本実施例の緯糸屈曲装置1によれば、前記スプリングバックに伴う緯糸3のノズル抜けを可及的に防止することができる。
また、本実施例における緯糸屈曲装置1では、駆動装置としてのロータリーソレノイド15が全て緯入れ方向に関し可動レバ21に対する同じ側(本実施例では反織端側)に配置されているので、緯入れ方向におけるロータリーソレノイド15の配置スペースを小さくすることができ、緯糸屈曲装置1を配置するための領域を緯入れ方向に小さくすることができる。
さらに、本実施例における緯糸屈曲装置1では、対応するロータリーソレノイド15によって各可動レバ21が回動変位される構成において、可動レバ21及びロータリーソレノイド15を含む4つの緯糸屈曲機構14が、緯糸3の存在領域の両側に2つずつを振り分けて配置されており、且つ、経糸方向の同じ側に配置された2つの緯糸屈曲機構14における可動レバ21の作動位置26へ向けた回動方向を互いに離間する方向に異ならせている、すなわち、前述のように、可動レバ21における支持部の作動位置26へ向けた回動方向(ロータリーソレノイド15の出力軸16の回動方向)と係合部23bの作動位置26へ向けた変位方向との組み合わせを緯糸屈曲機構14毎に異ならせる構成となっている。
これにより、本実施例の緯糸屈曲装置1では、各緯糸屈曲機構14における可動レバ21の形状を異ならせることなく、より詳しくは、他の緯糸屈曲機構14における可動レバ21との干渉を避けるために一部の可動レバ21を他の可動レバ21の回動範囲を迂回するような形状とすることなく、各可動レバ21を他の可動レバ21と干渉しない状態で回動変位させることができる構成となっている。そして、この構成によれば、可動レバ21同士の干渉を避けるべく上記のように一部の可動レバ21の形状を変更した結果として生じる一部の可動レバ21の回動変位時の慣性の増加を回避することができる。また、慣性の増大が回避されるため、ロータリーソレノイド15の大型化を避けることができ、それに伴い、緯糸屈曲装置1の大型化を抑制することができる。従って、緯糸屈曲装置1を配置するための領域を緯入れ方向に関し更に小さくすることができる。
なお、図1、2に示すように、本実施例の緯糸屈曲装置1では、緯糸3の存在領域に対する経糸方向に振り分けられたロータリーソレノイド15の間に一部のクランパ装置5を配置する構成となっているが、例えば、全てのクランパ装置5を上記ロータリーソレノイド15間に配置しようとすると、必然的に経糸方向におけるロータリーソレノイド15の間の距離を大きくしなければならなくなる。しかし、その場合、各ロータリソレノイド15の配置が緯糸3の存在領域から大きく離間したものとなるため、各可動レバ21の長さを長くしなければならなくなり、それに伴って各可動レバ21の回動変位時における慣性が増大してしまう。
そこで、少なくとも一部のクランパ装置5については、緯入れ方向に関しロータリーソレノイド15の配置を避けて配置する必要がある。その場合において、緯糸屈曲装置1の配置領域が大きいと、一部のクランパ装置5について、その位置から給糸カッタ8までの距離が大きくなり、前述のようにスプリングバックによるノズル抜けが発生し易くなってしまう。これに対し、本実施例の緯糸屈曲装置1では、前述のように緯入れ方向における配置領域を小さくすることができる構成となっているため、ロータリーソレノイド15の配置を避けて配置されるクランパ装置5についても、その位置から給糸カッタ8までの距離Wを可及的に短くすることができ、スプリングバックによるノズル抜けを発生しにくくすることができる。
また、本実施例の緯糸屈曲装置1では、前記のように、各緯糸屈曲機構14(ロータリーソレノイド15)は、緯糸3の存在領域の両側に振り分けて配置されており、クランパ装置5を含む緯糸経路の上方に部材を配置しない構成となっている。このような構成によれば、メンテナンス等に伴うクランパ装置5や固定ガイド18等への各緯糸3の糸通し作業において、ロータリーソレノイド15等の緯糸屈曲機構14を構成する部材がその作業の妨げとならず、作業を容易に行うことが可能となっている。
給糸カッタ8による切断後、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14のロータリーソレノイド15は、作動位置26へ向けて図3における反時計回りの方向に可動レバ21を回動駆動し、それにより、可動レバ21は、作動位置26に配置された状態となる。なお、この状態では、第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14における可動レバ21は、上側のストッパ24に当接した状態となり、第1の緯糸3aと係合して第1の緯糸3aを屈曲させた状態となる。従って、第1の緯糸3aは、緯入れノズル6よりも上流側において、クランパ装置5によって拘束された状態で、緯入れ方向の第1、第3の緯糸ガイド18a、18c間の位置および第3、第2の緯糸ガイド18c、18b間の位置のそれぞれにおいて可動レバ21によって屈曲され、それに伴い、緯入れノズル6から突出した切断後の第1の緯糸3aの先端が、緯入れノズル6側へと引き戻される。
以上の説明では、前記4本の緯糸3のうち、第1の緯糸3aを緯入れする場合の動作について説明したが、他の緯糸3を緯入れする場合においても同様の動作が行われる。ただし、その際の動作においては、以上で説明した第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14の可動レバ21の作動位置26へ向けた回動方向および係合部23bの変位方向を、各緯糸3に対応する緯糸屈曲機構14の可動レバ21の前記回動方向および係合部23bの変位方向に読み換えたものとなる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の実施形態を採りうる。以下に、他の実施形態について説明する。
前記実施例では、各緯糸屈曲機構14の駆動装置としてロータリソレノイド15を採用しているが、これに限らず、ロータリーソレノイド15に代えて、例えばサーボモータ等の他の形式の回転式アクチュエータを採用するようにしてもよい。なお、前記実施例では、可動レバ21の回動限の位置を正確に規定する構成として一対のストッパ24を設けているが、出力軸16の回転位相を制御可能なサーボモータ等を採用した場合には、前記一対のストッパ24を省略することが可能である。
また、回転式アクチュエータの緯入れ方向の配置について、前記実施例では、緯入れ方向に関し可動レバ21の上流側に全ての回転式アクチュエータ(ロータリーソレノイド15)を配置しているが、これに限らず、緯入れ方向に関し可動レバ21の下流側に全ての回転式アクチュエータを配置するようにしてもよい。また、本発明においては、全ての回転式アクチュエータが緯入れ方向に関し可動レバ21に対し同じ側に配置されているものに限らず、緯糸屈曲装置1を配置するための領域に余裕が有る場合には、回転式アクチュエータを緯入れ方向に関し可動レバ21に対する両側に分散配置してもよい。
さらに、回転式アクチュエータの経糸方向の配置について、前記実施例では、4つのロータリーソレノイド15を、経糸方向に関し緯糸3の存在領域に対する両側に2つずつを配置している。すなわち、前記実施例では、緯糸3の存在領域の両側に同じ数の回転式アクチュエータが配置されるように複数の回転式アクチュエータを振り分け配置しているが、これに限らず、振り分け配置する場合において、緯糸3の存在領域の両側に配置される回転式アクチュエータの数が異なるように複数の回転式アクチュエータを振り分け配置してもよい。具体的には、例えば、回転式アクチュエータが4つの場合において、経糸方向に関し緯糸3の存在領域に対する一方側に1つの回転式アクチュエータを、他方側に3つの回転式アクチュエータを配置するようにしてもよい。
なお、回転式アクチュエータの経糸方向の配置について、前記実施例のような緯糸3の存在領域に対する両側に振り分ける配置に限らず、可動レバ21の待機位置25から作動位置26に亘る回動範囲を他の可動レバ21の前記回動範囲との干渉の生じない範囲とすることのできる回転式アクチュエータの配置が可能な場合には、全ての回転式アクチュエータを経糸方向に関し緯糸3の存在領域に対する同じ側(上流側または下流側)に纏めて配置するようにしてもよい。さらに、回転式アクチュエータの経糸方向の配置については、前記のような緯糸3の存在領域に対する両側または片側の位置への配置に限らず、織機の装置構成により回転式アクチュエータの配置に制約を受ける場合や作業者が各緯糸3を糸通しする際の作業性等に支障の生じない場合においては、回転式アクチュエータを緯糸3の存在領域の上方の位置に配置してもよい。
可動レバ21を支持する支持軸17について、前記実施例では、可動レバ21を回転式アクチュエータの出力軸16に対し相対回転不能に取り付け、回転式アクチュエータの出力軸16が本願発明で言う支持軸17を兼ねるものとなっているが、これに限らず、支持軸17を回転式アクチュエータの出力軸16とは別の独立した軸として設けるようにしてもよい。なお、この場合、回転式アクチュエータをその出力軸16の軸線が支持軸17の軸線と一致するように配置して支持軸17と回転式アクチュエータの出力軸16とを直接的に連結してもよく、また、回転式アクチュエータをその出力軸16が支持軸17の軸線と一致しない位置に配置し、回転式アクチュエータの出力軸16と支持軸17とを、歯車伝達機構、ベルト伝達機構等の作動伝達機構を介して間接的に連結するものとしてもよい。
緯糸屈曲装置1に含まれる3以上の可動レバ21における係合部23bの作動位置26へ向けた変位方向(以下、単に「変位方向」とも言う。)について、前記実施例では、4つの可動レバ21に対し上方向と下方向の2つの方向を設定している、すなわち、4つの可動レバ21のうちの2つについては係合部23bの前記変位方向を上方向に設定し、他の2つについては下方向に設定しているが、これに限らず、係合部23bの前記変位方向が全体として3以上となるように各可動レバ21の回動方向を設定するようにしてもよい。
例えば、図4に示すように、前記実施例の構成において、第4の緯糸3dに対応する緯糸屈曲機構14を、ロータリソレノイド15(出力軸16/支持軸17)が前記実施例よりも上方に配置されるものとし、その可動レバ21の回動方向を、係合部23bの前記変位方向が上方向となるものに代えて、係合部23bの前記変位方向が経糸方向における反織前方向(図の右方向)となるようなものに設定するものとしてもよい。そして、この例では、他の緯糸屈曲機構14における可動レバ21については、係合部23bの前記変位方向が前記実施例と同じとなるように回動方向が設定されているため、緯糸屈曲装置1全体としての可動レバ21における係合部23bの前記変位方向は、上方向、下方向、及び反織前方向の3つの変位方向が設定されていることとなる。なお、可動レバ21における係合部23bの前記変位方向については、前記のような上下方向に沿った方向や経糸方向に沿った方向に限らず、上下方向と経糸方向との間の斜め方向に沿った方向を設定するようにしてもよい。
なお、図4に示す例では、第4の緯糸3dに対応する緯糸屈曲機構14における可動レバ21の支持部の作動位置26へ向けた回動方向は、前記実施例と異なり、反時計回りの方向としている。但し、前記のように、第4の緯糸3dに対応する緯糸屈曲機構14の可動レバ21における係合部23bの前記変位方向は、第1、第3の緯糸3a、3cに対応する緯糸屈曲機構14の可動レバ21における係合部23bの前記変位方向とも異なっているため、この例においても、各緯糸屈曲機構14における作動位置26へ向けた可動レバ21の変位(回動)での係合部23bの変位方向と支持部の回動方向との組み合わせは、他の緯糸屈曲機構14(可動レバ21)における前記組み合わせと異なるものとなっている。
また、前記実施例では、各緯糸屈曲機構14に対し同じ形状の可動レバ21を用いているが、これに限らず、可動レバ21の慣性の増加および前記慣性の増加に伴う駆動装置の大型化を許容可能な場合には、一部の緯糸屈曲機構14に対し、他の緯糸屈曲機構14における可動レバ21と異なる形状の可動レバ21を用いるものとしてもよい。すなわち、前記実施例では、各緯糸屈曲機構14に対し同じ形状の可動レバ21を用い、それぞれの可動レバ21の待機位置25から作動位置26へ向けた回動変位においてその可動レバ21が他の可動レバ21と干渉しないようなロータリーソレノイド15(回転式アクチュエータ)の配置及び可動レバ21の回動方向を設定しているが、例えば、前記実施例の構成において、第2及び/又は第3の緯糸3b、3cに対応する下側に配置された緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイドの配置に制限があり、前記実施例よりも経糸方向において緯糸3の存在領域から離間して配置しなければならない場合には、その緯糸屈曲機構14における可動レバ21を、上側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21よりもレバー部23における支持部に相当する部分が長いものとして形成してもよい。
また、例えば、前記実施例の構成において、下側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21の構成及び回動方向を、係合部23bの前記変位方向が上方向となるようにした場合、前記実施例のままの構成では、作動位置26へ向けた回動変位に伴い、その可動レバ21が上側に配置された緯糸屈曲機構14における可動レバ21と干渉してしまう。そこで、その場合において、可動レバ21のレバー部23における支持部に相当する部分を、その回動範囲に亘って上側の可動レバ21の存在位置を迂回するように、下側に大きく屈曲させた形状としてもよい。
前記実施例では、緯糸3の屈曲量(引戻量)を大きくする目的で、各可動レバ21が緯入れ方向に離間する2つの係合部23bを有すると共に、その係合部23b間に第3の緯糸ガイド18cを設ける構成としているが、必要な引戻量が得られる場合には、この第3の緯糸ガイド18cについては省略可能である。そして、その場合には、可動レバ21は、係合部23bを1つのみを有し、緯入れ方向に関し1箇所のみで緯糸3と係合する構成にしてもよい。また、前記実施例の構成よりも更に緯糸3の屈曲量(引戻量)を大きくすべく、各可動レバ21が緯入れ方向に離間する3以上の係合部23bを有し、各係合部23b間に緯糸ガイドを配置する構成としてもよい。
(全体に掛かる変形例 可動レバ)
本発明による緯糸屈曲装置1における可動レバ21について、前記実施例では、可動レバ21が、それぞれ別部材として形成されたレバー部23と取付部22とを一体的に組み合わせて構成されるものとしたが、可動レバ21の構成はこのようなものに限らず、単一の部材で形成されたものであってもよい。また、可動レバ21は、前記実施例のような棒材で形成されるものに限らず、板材で形成されるものであってもよい。
さらに、前記実施例では、可動レバ21がU字形に屈曲された係合部23bを有する構成としたが、可動レバ21における係合部23bはそのような形態のものに限らず、例えば、U字形以外の任意の形状に屈曲されたものとしてもよい。また、可動レバ21の作動位置26へ向けた回動変位において可動レバ21と屈曲される緯糸3との係合状態を維持可能な場合には、可動レバ21に屈曲された部分を設けず、直線状の部分で緯糸3と係合するようにしてもよい。この場合、可動レバ21の直線状の部分における緯糸3と係合する範囲が係合部23bに相当する。さらには、可動レバ21を、その先端部に緯入れ方向の貫通孔が形成される構成、または、先端部に緯入れ方向の貫通孔を有する目孔部材が取り付けられる構成とし、その貫通孔に緯糸3を挿通する構成としてもよい。この場合、その貫通孔が形成された部分または目孔部材が、係合部23bに相当する。
可動レバ21の緯入れ方向の配置について、前記実施例では、各緯糸に対応する可動レバ21を緯入れ方向の同じ位置に配置しているが、本発明による緯糸屈曲装置1における可動レバ21の配置は、緯入れ方向に関し同じ位置に配置されているものに限らず、各可動レバ21が、緯入れ方向に関し、その少なくとも一部において他の可動レバ21と重複する位置に配置されるものであればよい。例えば、前記実施例の構成において、図5に示すように、いずれかの可動レバ21(図示の例は、第2の緯糸3bに対応する緯糸屈曲機構14における可動レバ21)を、緯入れ方向に関し前記実施例よりも下流側の位置であってその幅方向(緯入れ方向)の存在領域内に他の緯糸屈曲機構14における可動レバ21の一部が存在するように配置してもよい。
そして、このような構成であっても、従来の緯糸屈曲装置のように可動レバを緯入れ方向に関し他の可動レバと離間させて配置する構成と比べて、一対の固定ガイド18の間隔を狭くすることが可能となる。なお、図5に示す例では、1つの可動レバ21のみを、緯入れ方向に関し他の可動レバ21と異なる位置に配置するものとしているが、これに限らず、全ての可動レバ21が緯入れ方向に関し互いに位置を重複させている場合であれば、さらに他の可動レバ21を緯入れ方向に関し異なる位置に配置してもよく、また、全ての可動レバ21を緯入れ方向に関し異なる位置に配置してもよい。
このように、本発明における可動レバ21の「重複する位置に配置」とは、前記実施例のように各可動レバが緯入れ方向に関し同じ位置に配置される場合に限らず、各可動レバ21の緯入れ方向における存在領域の少なくとも一部と重複する場合を表すものである。
前記実施例では、各緯糸屈曲機構14における駆動装置として回転式アクチュエータであるロータリーソレノイド15を用い、可動レバ21(係合部23b)を、支持軸17の周りで回動駆動する構成としているが、これに限らず、可動レバ21を、その支持部の延在方向へ直線的に変位させる構成としてもよい。具体的には、図6に示す例のように、駆動装置として直動式アクチュエータ27を採用し、可動レバ21を直線的に変位駆動する構成としてもよい。具体的には、以下の通り。
図6に示す緯糸屈曲装置1は、各緯糸屈曲機構14の駆動装置として直動式アクチュエータ27を採用し、可動レバ21を、その支持部において、直動式アクチュエータ27の出力軸28に対し、出力軸28の延在方向と支持部の延在方向とが一致するようにして取り付け、その構成により前記出力軸28の変位方向と同じ直線方向に沿って係合部23bを変位駆動するものである。図示の例では、各直動式アクチュエータ27は、緯糸3の存在領域の上方で、緯入れ方向に関し同じ位置であって経糸方向に関し隣接する他の直動式アクチュエータ27と若干離間させるかたちで並設配置されており、緯糸3の存在領域へ向けて出力軸28の軸線を指向するように扇形の配置で設けられている。そして、各直動式アクチュエータ27の出力軸28は、係合部23bとしての目孔部材を先端に有する可動レバ21が、先端側を対応する緯糸3の経路へ向けて延在するかたちで取り付けられている。従って、各可動レバ21の係合部23b(目孔部材)は、直動式アクチュエータ27における出力軸28の上下方向への変位に伴い、待機位置26と作動位置27との間で往復変位駆動される。
なお、図6の例では、緯糸3の存在領域の上方に全ての直動式アクチュエータ27を配置しているが、これに限らず、緯糸3の存在領域の下方に直動式アクチュエータ27の配置が可能な場合には、全ての直動式アクチュエータ27を緯糸3の存在領域の下方に配置するように配置するようにしてもよい。また、縦糸方向における直動式アクチュエータ27の配置領域を小さくするために、緯糸3の存在領域の上方と下向とに直動式アクチュエータ27を振り分けて配置するようにしてもよい。
また、図6に示す例では、全ての緯糸屈曲機構14における駆動装置として直動式アクチュエータ27を採用しているが、これに限らず、一部の緯糸屈曲機構14を前記実施例と同様に回転式アクチュエータで可動レバ21を回転駆動する構成とし、可動レバ21を直線方向に沿って変位させる構成の緯糸屈曲機構14と可動レバ21を回動変位させる構成の緯糸屈曲機構14とを併設するようにしてもよい。
前記実施例では、本発明による緯糸屈曲装置1について、4つの緯入れノズル6を備える(4本の緯糸3を緯入れする)水噴射式織機に適用する場合について述べたが、本発明が適用される水噴射式織機はこれに限らず、3つの緯入れノズル6を備える水噴射式織機や5以上の緯入れノズル6を備える水噴射式織機にも適用可能である。
図7は、その一例として、6つの緯入れノズル6を備える水噴射式織機に対し本発明による緯糸屈曲装置1を適用した例を示すものである。なお、図示の例では、前記実施例の緯糸屈曲装置1に基づき、前記実施例の構成に対し同様の構成の2つの緯糸屈曲機構14を追加したものである。また、図示の例では、経糸方向における最も織前側に位置する緯糸3を第5の緯糸3eとし、最も反織前側に位置する緯糸3を第6の緯糸3fとして、それらが前記実施例の第1〜第4の緯糸3a、3b、3c、3dと同様に、一対の固定ガイド18によって案内されているものとする。そして、そのような各緯糸3の経路位置に合わせ、第5の緯糸3eに対応する緯糸屈曲機構14が緯糸3の存在領域に対する経糸方向の織前側に配置され、第6の緯糸3fに対応する緯糸屈曲機構14が緯糸3の存在領域に対する反織前側に配置されるものとなっている。
より詳しくは、図示の例では、第5の緯糸3eに対応する緯糸屈曲機構14は、その駆動装置としてロータリーソレノイド15(回転式アクチュエータ)を、支持軸17に相当する出力軸16が第1の緯糸3aに対応する緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16に対し経糸方向に関し織前側であって上下方向に関し下側に位置するように配置するかたちで設けられており、可動レバ21が、その出力軸16に対し緯糸3の存在領域側(上側)へ延在するように取り付けられている。そして、その可動レバ21は、その係合部23bの前記変位方向が織前側へ向けた方向となるように、待機位置25から作動位置26へ向けての回動方向を反時計回り方向としてロータリーソレノイド15によって回動駆動されるものとなっている。
同様に、第6の緯糸3fに対応する緯糸屈曲機構14は、その駆動装置としてロータリーソレノイド15を、支持軸17に相当する出力軸16が第4の緯糸3fに対応する緯糸屈曲機構14におけるロータリーソレノイド15の出力軸16に対し経糸方向に関し反織前側であって上下方向に関し下側に位置するように配置するかたちで設けられており、可動レバ21が、その出力軸16に対し緯糸3の存在領域側(上側)へ延在するように取り付けられている。そして、その可動レバ21は、その係合部23bの前記変位方向が反織前側へ向けた方向となるように、待機位置25から作動位置26へ向けての回動方向を時計回り方向としてロータリーソレノイド15によって回動駆動されるものとなっている。従って、図示の例では、6つの可動レバ21に対し、係合部23bの前記変位方向として、上方向、下方向、織前方向、反織前方向の4つの方向が設定されるものとなっている。また、図示の例でも、各可動レバ21の作動位置26へ向けた回動変位での係合部23bの前記変位方向と支持部の回動方向との組み合わせは、各緯糸屈曲機構14(可動レバ21)において異なるものとなっている。
なお、以上で説明した各例においては、一対の固定ガイド18について、各緯糸3に対応する貫通孔19(目孔部材20)を上下方向に関し同じ高さ位置に配置して各緯糸3の経路を同じ高さ位置に設定しているが、これに限らず、2以上の高さ位置で緯糸3を案内するものであってもよい。
また、本発明による水噴射式織機の緯糸屈曲装置1は、前記実施例で説明した緯糸引戻し装置として用いる場合に限らず、例えば、緯糸に制動力を付与する緯糸制動装置等、他の緯糸処理装置として用いることも可能である。
1 緯糸屈曲装置(緯糸引戻し装置)
2 織機フレーム
3 緯糸
3a 第1の緯糸
3b 第2の緯糸
3c 第3の緯糸
3d 第4の緯糸
3e 第5の緯糸
3f 第6の緯糸
4 ヤーンガイド
5 クランパ装置
5a 緯糸把持部
6 緯入れノズル
7 筬
8 給糸カッタ
9 経糸
10 織前
11 織端
12 支持ブラケット
12a 固定部
12b 平板部
12c 切欠部
14 緯糸屈曲機構
15 ロータリーソレノイド(回転式アクチュエータ)
16 出力軸
17 支持軸
18 固定ガイド
18a 第1の緯糸ガイド
18b 第2の緯糸ガイド
18c 第3の緯糸ガイド
18d 折曲部
18e 折曲部
19 貫通孔
20 目孔部材
21 可動レバ
22 取付部
22b 割締め機構
22c 貫通孔
22d すり割り部
23 レバー部
23a 延在部
23b 係合部
23c 開口部
24 ストッパ
25 待機位置
26 作動位置
27 直動式アクチュエータ
28 出力軸
CW 時計回りの方向
ACW 反時計回りの方向
B 経糸方向
D 織前側(織前方向)
E 反織前側(反織前方向)
F 緯入れ方向
G 上流側(測長貯留装置側)
H 下流側(織端側)
J 上下方向
K 上側(上方向)
L 下側(下方向)
W 間隔

Claims (5)

  1. 3以上の緯入れノズルを備えた多色緯入れ用の水噴射式織機における緯糸屈曲装置であって、緯糸方向における前記緯入ノズルの上流側で織機のフレームに対し固定配置されて各緯糸を案内する一対の固定ガイドと、該一対の固定ガイド間で緯糸毎に設けられて緯糸に干渉しない待機位置と緯糸を屈曲させる作動位置とに亘る範囲で変位可能に設けられる可動レバと、前記織機のフレームに固定配置されると共に前記可動レバ毎に設けられて前記可動レバを変位させる駆動装置とを備える水噴射式織機用の緯糸屈曲装置において、
    前記各可動レバは、全ての前記可動レバが緯入れ方向に関し互いに位置を重複させて配置されるように、緯入方向に関し他の前記可動レバと重複する位置に配置される
    ことを特徴とする水噴射式織機用の緯糸屈曲装置。
  2. 前記各可動レバは、前記駆動装置による前記変位に伴って前記緯糸と係合する係合部を含み、
    3以上の前記可動レバに対し2以上の前記作動位置へ向けた係合部の変位方向が設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の水噴射式織機用の緯糸屈曲装置。
  3. 前記各可動レバは、支持軸を介して前記織機のフレームに対し回動可能に設けられると共に、前記支持軸に支持される支持部であって前記係合部を支持する支持部を含み、
    前記支持部の前記支持軸周りの回動方向と前記係合部の前記作動位置へ向けた変位方向との組合せが、他の前記可動レバと異なるように設けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の水噴射式織機用の緯糸屈曲装置。
  4. 前記駆動装置は回転式アクチュエータであって、前記支持軸は前記回転式アクチュエータの出力軸であり、
    前記可動レバは、前記支持部において、前記出力軸を緯入れ方向に向けて配置された前記回転式アクチュエータの前記出力軸に対し相対回転不能に取り付けられており、
    前記各回転式アクチュエータは、緯入方向に関し前記可動レバに対する同じ側に配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の水噴射式織機用の緯糸屈曲装置。
  5. 前記駆動装置は回転式アクチュエータであって、前記支持軸は前記回転式アクチュエータの出力軸であり、
    前記可動レバは、前記支持部において前記出力軸に対し相対回転不能に取り付けられており、
    3以上の前記回転式アクチュエータは、経糸方向に関し前記一対の固定ガイドにおける前記緯糸の存在領域の両側に振り分けて配置される
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の水噴射式織機用の緯糸屈曲装置。
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