JP6107696B2 - 液体カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、内部に貯留された液体を流出させる液体カートリッジに関する。
従来より、インクカートリッジに貯留されたインクを記録ヘッドのノズルから吐出することにより、用紙に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。また、このようなインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジとして、インク流路及び大気流路の両方を1つの弁機構によって開閉可能なインクカートリッジが特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたインクカートリッジにおいて、筒状部材の貫通孔に挿入されたインク供給管は、インク供給管と筒状部材との間の摩擦力及びコイルバネの付勢力に抗して弁体を移動させることにより、インク流路を開放させる。また、インク供給管は、筒状部材と大径孔を区画する壁面との間の摩擦力及びコイルバネの付勢力に抗して筒状部材を移動させることにより、大気流路を開放させる。
特許第4506301号公報
ここで、特許文献1に記載のインクカートリッジをインクジェット記録装置に装着しようとするユーザは、筒状部材と大径孔を区画する壁面との間の摩擦力及びコイルバネの付勢力の合計より大きな力で、インクカートリッジを押し込む必要がある。すなわち、特許文献1の構成では、大気流路及び液体流路を開放するのに必要な荷重が大きいという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、気体流路及び液体流路を開放するのに必要な荷重を低減した液体カートリッジを提供することにある。
本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留された液体貯留室と、外方に向かう第1向きに延び且つ上記第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側の第1端に設けられた基端壁面によって区画され、上記側壁面の上記第1向きの下流側の第2端が開口されたバルブ室と、上記第1向きと逆向きの第2向きに移動可能に上記バルブ室内に配置されており、上記バルブ室の上記第1端側の空間と上記第2端側の空間とを連通させる貫通孔が内部に形成された移動部材と、上記移動部材の外面に環状に設けられた第1封止部及び上記第1封止部より上記第2端側に位置する第2封止部と、上記側壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室を大気に連通させる第1気体流路と、上記側壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体を流通させる第2気体流路と、上記第1開口及び上記第2開口より上記第1端側において上記側壁面又は上記基端壁面に設けられた第3開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で液体を流通させる第1液体流路と、上記第3開口から上記貫通孔を通じて上記第2端に至る第2液体流路とを備える。上記移動部材は、上記第2液体流路を閉塞及び開放する弁を有する。上記側壁面は、上記第1開口が設けられており、上記第1封止部及び上記第2封止部に全周に亘って密着される中央領域と、上記第2開口が設けられており、上記中央領域より上記第1端側に位置する第1端側領域と、上記中央領域より上記第2端側に位置する第2端側領域とに区分されている。上記第1端側領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積は上記中央領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積よりも大きく、上記第2端側領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積は上記中央領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積よりも大きい。そして、上記移動部材は、第1位置において、上記中央領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口より上記第1端側に上記第1封止部を位置させ、上記第2端側領域に囲まれた空間内に上記第2封止部を位置させ、上記第2液体流路を上記弁に閉塞させ、上記第1位置より上記第1端側の第2位置において、上記第1端側領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口と上記第2開口とが連通される位置に上記第1封止部を位置させ、上記中央領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口より上記第2端側に上記第2封止部を位置させ、上記第2液体流路を上記弁に開放させる。
側壁面の第1端側領域に囲まれた空間の断面積を側壁面の中央領域に囲まれた空間の断面積より大きくすることにより、第1封止部と側壁面の第1端側領域との間の摩擦力(摩擦力がゼロの場合も含む)は、第1封止部と側壁面の中央領域との間の摩擦力より小さくなる。同様に、第2封止部と側壁面の第2端側領域との間の摩擦力(摩擦力がゼロの場合も含む)は、第2封止部と側壁面の中央領域との間の摩擦力より小さくなる。そして、第1位置において第2封止部を第2端側領域に囲まれた空間内に位置させ、第2位置において第1封止部を第1端側領域に囲まれた空間内に位置させることにより、気体流路及び液体流路を開放するのに必要な荷重(以下、「装着荷重」と表記する。)を低減することができる。
本発明によれば、移動部材が第1位置にあるときに第2封止部を第2端側領域に囲まれた空間内に位置させ、移動部材が第2位置にあるときに第1封止部を第1端側領域に囲まれた空間内に位置させることにより、気体流路及び液体流路を開放するのに必要な荷重を低減した液体カートリッジを得ることができる。
図1は、実施形態に係るカートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図であって、(A)はインクカートリッジ30を右上前方から視た斜視図、(B)はインクカートリッジ30を右下後方から視た斜視図である。 図3は、バルブ室47を開閉するための各構成要素を前方側から視た分解斜視図である。 図4は、バルブ室47を開閉するための各構成要素を後方側から視た分解斜視図である。 図5は、本実施形態におけるインクカートリッジ30の水平断面を上方から視たバルブ室47の拡大断面図であって、(A)は移動部材90の第1位置を、(B)は弁80が開放位置に移動された状態を、(C)は移動部材90の第2位置を示す。 図6は、変形例1におけるインクカートリッジ30の水平断面を上方から視たバルブ室47の拡大断面図であって、(A)は移動部材90の第1位置を、(B)は弁80が開放位置に移動された状態を、(C)は移動部材90の第3位置を、(D)は移動部材90の第2位置を示す。 図7は、変形例2におけるインクカートリッジ30の水平断面を上方から視たバルブ室47の拡大断面図であって、(A)は移動部材90の第1位置を、(B)は移動部材90の第3位置を、(C)は移動部材90の第2位置を示す。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10(液体消費装置の一例)は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21(液体消費部の一例)と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に挿入向き56(第1向きの一例)に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から脱抜向き55(第2向きの一例)に抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインク(液体の一例)が貯留されている。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。具体的には、記録ヘッド21に設けられたヘッド制御基板21Aから各ノズル29に対応して設けられたピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。
プリンタ10は、さらに、以下のような用紙搬送機構を備えている。すなわち、給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ給送された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対27によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インク供給装置100]
インク供給装置100は、図1に示されるように、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21にインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。カートリッジ装着部110は、ケース101と、インクニードル102(液体抽出管の一例)とを備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。
[インクニードル102]
ケース101には、開口112が形成されている。また、ケース101は、開口112とは反対側に位置する奥面を備えている。インクニードル102は、図1に示されるように、ケース101の奥面から脱抜向き55に突出している。インクニードル102は、ケース101の奥面において、インクカートリッジ30の筒壁46に対面し得る位置に配置されている。インクニードル102は、内部に液体流路が形成された管状の樹脂針であって、その突出端側に開口が設けられており、基端側にインクチューブ20が接続されている。インクニードル102は、筒壁46の内部に進入する。これにより、インク室36(液体貯留室の一例)内のインクは、筒壁46の内部に形成されたバルブ室47を通じてインクニードル102に接続されたインクチューブ20に流出される。なお、本明細書におけるインクニードル(針)とは、必ずしも先端の尖ったものを指すわけではなく、細長い管状のもの一般を含む。
[インクカートリッジ30]
インクカートリッジ30は、図2に示されるように、内部にインク室36が形成されたフレーム31と、内部にバルブ室47(図5参照)が形成された円筒形状の筒壁46とを有する。このインクカートリッジ30は、インク室36に貯留されたインクをバルブ室47を通じて外部に供給する。インクカートリッジ30は、図2に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して挿入及び取出方向50に沿って挿抜される。本実施形態では、挿入及び取出方向50は水平方向である。また、起立状態におけるインクカートリッジ30の幅方向51及び奥行き方向53もそれぞれ水平方向である。また、起立状態におけるインクカートリッジ30の高さ方向52は重力方向(鉛直方向)である。脱抜向き55及び挿入向き56は、各々が挿入及び取出方向50に沿う向きであり、且つ互いに反対の向きである。また、挿入及び取出方向50は、奥行き方向53に一致する。
[フレーム31]
フレーム31は、外形が概ね直方体であり、幅方向(左右方向)51に細く、高さ方向(上下方向)52及び奥行き方向(前後方向)53の寸法が幅方向51の寸法よりも大きい扁平形状である。フレーム31は、奥行き方向53から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う前壁40及び後壁41と、高さ方向52から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う上壁39及び下壁42と、幅方向51の一方側(図2の例では、前壁40側からフレーム31を平面視したときに左側)に配置された左壁38とで構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに前方側となるのが前壁40であり、後方側となるのが後壁41である。フレーム31は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
上壁39は、左壁38、前壁40、及び後壁41の上端同士を接続する。下壁42は、左壁38、前壁40、及び後壁41の下端同士を接続する。左壁38は、上壁39、前壁40、後壁41、及び下壁42の左端同士を接続する。一方、フレーム31の幅方向51の他方側(図3の例では、前壁40側からフレーム31を平面視したときに右側)は、開放されている。開放されたフレーム31の面は、フィルム43によって封止される。フィルム43の外形は、幅方向51から平面視した場合のフレーム31の外形と概ね一致する。フィルム43は、フレーム31の幅方向51の他方側(右側)に配置されて、幅方向51におけるインク室36の右壁37を構成する。フィルム43は、上壁39、前壁40、後壁41、及び下壁42の右端面に熱溶着される。これにより、左壁38、上壁39、前壁40、後壁41、下壁42、及びフィルム43で区画されたインク室36にインクが貯留可能となる。
[バルブ室47]
バルブ室47は、図2及び図5に示されるように、基端壁45の前面と、円筒形状の筒壁46の内面とによって区画された空間である。バルブ室47は、図1及び図2に示されるように、高さ方向52におけるインクカートリッジ30の下部で、且つ奥行き方向53におけるインクカートリッジ30の前部に設けられている。基端壁45及び筒壁46は、例えば、樹脂材料によって形成されている。バルブ室47には、第1気体流路60、第2気体流路63、及び第1液体流路66が接続されている。また、筒壁46の内部には、図5に示されるように、第2液体流路69が形成されている。また、筒壁46の内部には、封止部材70と、補強部材76と、弁80と、コイルバネ83(付勢部材の一例)とが収容されている。さらに、筒壁46の先端には、キャップ84が取り付けられている。
基端壁45は、図2に示されるように、奥行き方向53において隣接するインク室36及びバルブ室47の間に配置されている。筒壁46は、基端壁45の前面から前方に延びている。換言すると、筒壁46は、基端壁45の前面からインクカートリッジ30の外方に向かって挿入向き56に延びている。筒壁46は、その前部が前壁40から外方に突出し、後部が前壁40より後方側に位置する。筒壁46の基端(挿入向き56の上流側の端部であって、第1端の一例)が基端壁45に接続され、先端(挿入向き56の下流側の端部であって、第2端の一例)が開口されている。筒壁46の内面は、挿入向き56に直交する断面において連続して延びている、すなわち環状である。なお、環状とは、円形状に限定されず、楕円形状や矩形状等であってもよい。筒壁46の内面は、環状の側壁面の一例である。また、基端壁45の前面は、基端壁面の一例である。したがって、第1端の一例としての筒壁46の基端は、筒壁46の内面の挿入向き56の上流側の端部を指す。また、第2端の一例としての筒壁46の先端は、筒壁46の内面の挿入向き56の下流側の端部を指す。
筒壁46の内面は、図5に示されるように、中央領域46Aと、基端側領域46B(第1端側領域の一例)と、先端側領域46C(第2端側領域の一例)とに区分されている。中央領域46Aは、奥行き方向53(挿入及び取出方向50)において、基端側領域46B及び先端側領域46Cの間に位置する領域である。換言すれば、基端側領域46Bは中央領域46Aより筒壁46の基端側に位置し、先端側領域46Cは中央領域46Aより筒壁46の先端側に位置する。また、中央領域46Aの内径寸法は、基端側領域46B及び先端側領域46Cの内径寸法より小さい。換言すれば、基端側領域46B及び先端側領域46Cの内径寸法は、中央領域46Aの内径寸法より大きい。さらに、換言すれば、基端側領域46Bに囲まれた空間の挿入向き56に直交する断面積は、中央領域46Aに囲まれた空間の挿入向き56に直交する断面積よりも大きい。また、先端側領域46Cに囲まれた空間の挿入向き56に直交する断面積は、中央領域46Aに囲まれた空間の挿入向き56に直交する断面積よりも大きい。
第1気体流路60は、バルブ室47とインクカートリッジ30の外部との間で気体を流通させる流路である。すなわち、第1気体流路60は、バルブ室47を大気に連通させる。第1気体流路60は、前壁40の右端面を高さ方向52に延びる溝60Aと、溝60Aの上端から上壁39の右端面を奥行き方向53に延びる溝60Bとで構成される。また、第1気体流路60は、筒壁46の内面(すなわち、側壁面)の中央領域46Aに設けられた開口61(第1開口の一例、図5参照)を通じて、溝60Aの下端がバルブ室47に連通されている。さらに、第1気体流路60は、上壁39の右端面に設けられた開口62を通じて、溝60Bの後端がインクカートリッジ30の外部に連通されている。
第2気体流路63は、バルブ室47とインク室36との間で気体を流通させる流路である。第2気体流路63は、前壁40の右端面を高さ方向52に延びる溝である。また、第2気体流路63は、筒壁46の内面の基端側領域46Bに設けられた開口64(第2開口の一例、図5参照)を通じて、その下端がバルブ室47に連通されている。さらに、第2気体流路63は、前壁40の後面(インク室36側の面)に設けられた開口65を通じて、その上端がインク室36に連通されている。開口64は、図5に示されるように、開口61より筒壁46の基端側に位置している。また、開口65は、未使用状態のインクカートリッジ30のインク室36に貯留されたインクの液面より上方に位置している。
第1気体流路60及び第2気体流路63は、図2に示されるように、インクカートリッジ30の右壁37を構成するフィルム43によって気密的に封止される。また、開口62は、半透膜44によって封止されている。すなわち、フィルム43は、開口62に対応する位置において切欠かれている。半透膜44は、インクの通過を遮断し且つ気体の通過を許容する微小な孔を有する多孔質膜であり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体などのフッ素樹脂からなる。
第1液体流路66は、図5に示されるように、バルブ室47とインク室36との間でインクを流通させる流路である。本実施形態における第1液体流路66は、基端壁45を厚み方向(すなわち、奥行き方向53或いは挿入及び取出方向50)に貫通する貫通孔である。そして、第1液体流路66は、基端壁45の前面(バルブ室47側の面)に設けられた開口67(第3開口の一例)を通じて、バルブ室47に連通されている。すなわち、開口67は、開口61、64より筒壁46の基端側に位置している。また、第1液体流路66は、基端壁45の後面(インク室36側の面)に設けられた開口68を通じて、インク室36に連通されている。
封止部材70は、円筒形状の円筒部71と、円筒部71の外面から径方向外側に突出するフランジ形状の第1封止部72及び第2封止部73とで構成される。封止部材70は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。第1封止部72及び第2封止部73は、奥行き方向53に離間して設けられている。具体的には、第1封止部72は、第2封止部73より筒壁46の基端側に配置されている。換言すれば、第2封止部73は、第1封止部72より筒壁46の先端側に配置されている。封止部材70は、バルブ室47内を奥行き方向53に移動する。第1封止部72及び第2封止部73は、封止部材70が移動することによって、筒壁46の内面に対して摺動する。
第1封止部72及び第2封止部73は、図5に示されるように、筒壁46の内面の中央領域46Aに周方向の全域に亘って気密的に密着する。封止部材70がバルブ室47に挿入されていない状態において、第1封止部72及び第2封止部73の外径寸法は、筒壁46の内面の中央領域46Aの内径寸法より大きい。すなわち、筒壁46の内面の中央領域46Aに密着した第1封止部72及び第2封止部73は、外径寸法を減じる向きに弾性変形する。その結果、バルブ室47の基端側の空間と、バルブ室47の先端側の空間とは、封止部材70の外側において遮断されている。一方、第1封止部72及び第2封止部73は、筒壁46の内面の基端側領域46B及び先端側領域46Cから離間している。すなわち、第1封止部72及び第2封止部73の外径寸法は、基端側領域46B及び先端側領域46Cの内径寸法より小さい。
また、封止部材70には、奥行き方向53に貫通する貫通孔74が設けられている。そして、バルブ室47の基端側の空間と、バルブ室47の先端側の空間とは、貫通孔74を通じて連通されている。開口67から貫通孔74を経由して筒壁46の先端に至る流路は、バルブ室47内においてインクを流通させる第2液体流路69を構成する。また、封止部材70は、小径部70A(第1部分の一例)と、大径部70B(第2部分の一例)とを含む。小径部70Aの内径寸法(小径部70Aにおける貫通孔74の直径)は、大径部70Bの内径寸法(大径部70Bにおける貫通孔74の直径)より小さい。また、奥行き方向53において、小径部70Aの長さは、第1封止部72及び第2封止部73の離間距離より短い。封止部材70は、小径部70Aを筒壁46の基端側に向け、大径部70Bを筒壁46の先端側に向けた状態でバルブ室47内に配置される。
さらに、封止部材70には、円筒形状の第1筒壁75が設けられている。第1筒壁75は、封止部材70の小径部70A側の開口(第4開口の一例)を囲む位置において、筒壁46の基端側に向けて突設されている。また、基端壁45には、開口67を囲む位置において筒壁46の先端側に向けて突出する第2筒壁48が設けられている。第1筒壁75と第2筒壁48とは、図5(C)に示されるように、液密的に嵌まり合う。具体的には、第2筒壁48の外径寸法は、第1筒壁75の内径寸法より僅かに大きい。その結果、第1筒壁75は、第2筒壁48の外周面に液密的に密着する。
補強部材76は、円筒形状の円筒部77と、円筒部77の端部から径方向外向きに突出するフランジ部78とで構成されている。補強部材76は、封止部材70より剛性の高い材料(例えば、樹脂材料)によって形成されている。補強部材76は、円筒部77を筒壁46の基端側に向け、フランジ部78を筒壁46の先端側に向けた状態でバルブ室47内に配置される。補強部材76は、封止部材70と一体となってバルブ室47内を奥行き方向53に移動する。
円筒部77の外径寸法は、大径部70Bにおける円筒部71の内径寸法と概ね一致する。そして、円筒部77は、貫通孔74を画定する大径部70Bの内面に密着する。フランジ部78の外径寸法は、封止部材70の円筒部71の内径寸法より大きい。フランジ部78は、筒壁46の先端側を向く封止部材70の端面に当接される。補強部材76には、円筒部77及びフランジ部78を貫通する貫通孔79が形成されている。貫通孔79の直径は、小径部70Aにおける貫通孔74の直径より大きい。封止部材70の内部に補強部材76が挿入されることにより、貫通孔74、79が連通される。
弁80は、円板形状の当接部81と、当接部81の一方側の面(後面)に突設された規制部82とで構成されている。弁80は、例えば、樹脂材料によって形成されている。弁80は、当接部81を筒壁46の先端側に向け、規制部82を筒壁46の基端側に向けた状態でバルブ室47内に配置される。より具体的には、弁80は、第1筒壁75の内部に配置される。当接部81は、貫通孔74の小径部70A側の開口(すなわち、基端壁45に対面する側の開口)の周縁部に対して接離する。規制部82は、コイルバネ83に挿入されることにより、弁80とコイルバネ83との位置ズレを規制する。
弁80は、当接部81の前面が小径部70Aの開口の周縁部に液密的に密着して貫通孔74を閉塞する閉塞位置(図5(A)参照)と、小径部70Aから離間して貫通孔74を開放する開放位置(図5(B)及び図5(C)参照)との間を、封止部材70に対して奥行き方向53に移動可能に構成されている。また、封止部材70、補強部材76、及び弁80は、ある時は独立して、またある時は一体となってバルブ室47内を奥行き方向53に移動する。封止部材70、補強部材76、及び弁80は、移動部材90を構成する。
コイルバネ83は、基端壁45と弁80との間に配置される。具体的には、コイルバネ83は、一端が基端壁45の前面に当接され、他端が規制部82を囲む位置において当接部81の後面に当接されている。このコイルバネ83は、弁80を筒壁46の先端側へ向けて付勢する。但し、コイルバネ83に代えて、板バネ等の他の付勢部材を用いてもよい。
キャップ84は、図3及び図4に示されるように、円板形状の蓋部85と、蓋部85の厚み方向(すなわち、奥行き方向53或いは挿入及び取出方向50)の一方側の壁面から突出する円筒形状の円筒部86と、円筒部86の突出端から蓋部85と反対向きに突出する係合部87とで構成される。キャップ84は、例えば、樹脂材料によって形成されている。円筒部86は、図5に示されるように、筒壁46の外面の一部を覆う。係合部87は、前壁40に設けられた被係合部40A(図2参照)に係合される。また、蓋部85には、中央部を厚み方向に貫通する貫通孔88が形成されている。貫通孔88の直径は、補強部材76のフランジ部78の外径寸法より小さい。円筒部86は、貫通孔88を囲む位置に設けられている。
インクニードル102は、図3〜図5に示されるように、ケース101の奥面から脱抜向き55に突出する太管部102Aと、太管部102Aの先端から脱抜向き55に突出する細管部102Bとを有している。細管部102Bの外径寸法は、太管部102Aの外径寸法より小さい。太管部102Aの外径寸法は、図5に示されるように、キャップ84の貫通孔88の直径より小さく、補強部材76の貫通孔79の直径より大きい。すなわち、太管部102Aの先端は、補強部材76のフランジ部78に当接する。細管部102Bの外径寸法は、キャップ84の貫通孔88の直径及び補強部材76の貫通孔79の直径より小さく、小径部70Aの内径寸法より僅かに大きい。すなわち、細管部102Bは、貫通孔88、79を通じて封止部材70の内部に進入し、小径部70Aに圧入される。より具体的には、細管部102Bは、貫通孔74を画定する小径部70Aの周壁面に接触して、当該周壁面を径方向に弾性変形させると共に、その先端が弁80の前面に当接する。
次に、図5を参照して、インクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に装着する過程における移動部材90の動きを説明する。図5(A)は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される前のバルブ室47内の状態を示す。図5(B)は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中(インクニードル102が途中まで挿入された)のバルブ室47内の状態を示す。図5(C)は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された(インクカートリッジ30からインクが流出可能な状態)のバルブ室47内の状態を示す。
図5(A)に示される状態において、封止部材70は、コイルバネ83の付勢力によって第1位置に位置している。また、弁80は、コイルバネ83の付勢力によって閉塞位置に位置している。すなわち、図5(A)の矢印で示される第2液体流路69は、貫通孔74の小径部70A側の開口の位置において閉塞されている。図5(A)に示される移動部材90の位置は、第1位置の一例である。さらに、補強部材76のフランジ部78の前面は、キャップ84の蓋部85の後面に当接している。これにより、移動部材90が図5(A)に示される位置より筒壁46の先端側に移動することが阻止される。
また、第1封止部72は、筒壁46の内面の中央領域46Aに囲まれた空間内であって且つ開口61より筒壁46の基端側において、周方向の全域に亘って中央領域46Aに気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63との間の連通が遮断される。なお、第1気体流路60と第2気体流路63との間の連通が遮断されていれば、第1封止部72が開口61の一部に重なっていてもよい。また、第2封止部73は、筒壁46の内面の先端側領域46Cに囲まれた空間内に位置する。なお、本実施形態では、先端側領域46Cと第2封止部73とが離間しているので、第2封止部73と開口61との位置関係は、特に限定されない。
次に、図5(B)に示される状態において、インクニードル102の細管部102Bは、貫通孔88、79を通じて封止部材70内に進入し、小径部70Aを通過して弁80を筒壁46の基端側に押圧する。細管部102Bの先端に押圧された弁80は、コイルバネ83の付勢力に抗して、閉塞位置から開放位置に移動する。これにより、第2液体流路69が開放される。その結果、第1液体流路66、第2液体流路69、及びインクニードル102を通じて、インク室36内のインクがインクカートリッジ30の外部に流出可能となる。一方、インクニードル102の太管部102Aは、補強部材76のフランジ部78から離間している。
また、細管部102Bは、小径部70Aに圧入されている。すなわち、細管部102Bに進入された小径部70Aは、拡径する向きに弾性変形する。その結果、細管部102Bの外面と小径部70Aの内面とは、液密的に密着する。但し、本実施形態では、細管部102Bの外面と小径部70Aの内面との間の摩擦力によって、封止部材70は奥行き方向53に移動されない。すなわち、細管部102Bの外面と小径部70Aの内面との間の摩擦力は、第1封止部72と筒壁46の内面の中央領域46Aとの間の摩擦力より小さい。
次に、図5(C)に示される状態において、インクニードル102の太管部102Aの先端は、補強部材76のフランジ部78を筒壁46の基端側に押圧する。太管部102Aの先端に押圧された封止部材70及び補強部材76は、コイルバネ83の付勢力に抗して筒壁46の基端側に移動される。また、細管部102Bの先端は、弁80を筒壁46の基端側にさらに押圧する。細管部102Bの先端に押圧された弁80は、封止部材70と共に筒壁46の基端側に移動される。その結果、図5(C)に示される弁80は、開放位置に位置する。図5(C)に示される移動部材90の位置は、第1位置より筒壁46の基端側の第2位置の一例である。
また、第1封止部72は、筒壁46の内面の基端側領域46Bに囲まれた空間内に位置する。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通される。その結果、第1気体流路60、バルブ室47、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通される。なお、本実施形態では、第1封止部72と筒壁46の内面の基端側領域46Bとが離間しているので、第1封止部72と開口64との位置関係は、特に限定されない。また、第2封止部73は、筒壁46の内面の中央領域46Aに囲まれた空間であって且つ開口61より筒壁46の先端側において、中央領域46Aに周方向の全域に亘って気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と、開口された筒壁46の先端との間の連通が遮断される。なお、第1気体流路60及び第2気体流路63と筒壁46の先端との間の連通が遮断されていれば、第2封止部73が開口61の一部に重なっていてもよい。
なお、中央領域46Aと基端側領域46Bとの境界位置を第1封止部72が通過するタイミングと、先端側領域46Cと中央領域46Aとの境界位置を第2封止部73が通過するタイミングとは、特に限定されない。一例として、移動部材90は、第1位置から第2位置に移動される過程において、第1封止部72及び第2封止部73を同時に中央領域46Aに密着させてもよい。他の例として、移動部材90は、第1位置から第2位置に移動される過程において、第1封止部72を基端側領域46Bに囲まれた空間内に位置させると同時に、第2封止部73を先端側領域46Cに囲まれた空間内に位置させてもよい。
さらに、移動部材90を第2位置に位置させた状態において、第1筒壁75と第2筒壁48とは互いに嵌め合わされる。具体的には、第1筒壁75の内面と第2筒壁48の外面とが液密的に密着する。その結果、第1気体流路60及び第2気体流路63と第1液体流路66及び第2液体流路69との間の連通が遮断される。なお、中央領域46Aと基端側領域46Bとの境界位置を第1封止部72が通過するタイミングと、第1筒壁75と第2筒壁48とが嵌合されるタイミングとは、特に限定されない。一例として、第1筒壁75と第2筒壁48とは、第1封止部72が中央領域46Aに密着しているタイミングで嵌合されてもよい。他の例として、第1筒壁75と第2筒壁48とは、第1封止部72が基端側領域46Bに囲まれた空間内に移動した後に嵌合されてもよい。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、インクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に装着する過程において、第1封止部72及び第2封止部73の一方が筒壁46の内面に密着され、他方が筒壁46の内面から離間される。その結果、インクカートリッジ30をカートリッジ装着部110に装着する際に、小さな装着荷重で気体流路及び液体流路を確実に開放することができる。
なお、第2封止部73と筒壁46の内面の中央領域46Aとの摩擦力(換言すれば、第2封止部73と筒壁46の内面の中央領域46Aとの密着力)は、第1封止部72と筒壁46の内面の中央領域46Aとの間の摩擦力(換言すれば、第1封止部72と筒壁46の内面の中央領域46Aとの密着力)より小さいのが望ましい。上記の関係を実現する具体的な方法は特に限定されないが、例えば、第2封止部73の外径寸法を第1封止部72の外径寸法より小さくしてもよいし、第2封止部73の肉厚を第1封止部72の肉厚より薄くしてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
未使用状態(すなわち、移動部材90が第1位置に位置する)のインクカートリッジ30においては、搬送時の振動等によるインクの漏洩を抑制するために、第1封止部72を筒壁46の内面に強固に密着させるのが望ましい。一方、使用状態(すなわち、移動部材90が第2位置に位置する)のインクカートリッジ30においては、未使用状態と比較してインクの漏洩の心配は少ない。そこで、筒壁46の内面に対する第1封止部72及び第2封止部73の密着力を上記の関係とすることにより、特に、カートリッジ装着部110に対するインクカートリッジ30の装着操作の後半において、装着荷重を低減させることができる。
なお、上記の実施形態では、筒壁46の内面の基端側領域46Bから第1封止部72を完全に離間させ、筒壁46の内面の先端側領域46Cから第2封止部73を完全に離間させる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第1封止部72と筒壁46の内面の基端側領域46Bとの密着力が、第1封止部72と筒壁46の内面の中央領域46Aとの密着力より小さければよい。同様に、第2封止部73と筒壁46の内面の先端側領域46Cとの密着力が、第2封止部73と筒壁46の内面の中央領域46Aとの密着力より小さければよい。
上記の関係を実現するために、基端側領域46B及び先端側領域46Cの内径寸法を、中央領域46Aの内径寸法より大きくすればよい。換言すれば、基端側領域46Bに囲まれた空間及び先端側領域46Cに囲まれた空間の奥行き方向53に直交する断面積が、中央領域46Aに囲まれた空間の奥行き方向53に直交する断面積より大きければよい。すなわち、第1封止部72と基端側領域46Bとは、周方向の全域に亘って密着されてもよいし、周方向の一部において密着されてもよいし、周方向の全域に亘って離間していてもよい。第2封止部73と先端側領域46Cとの関係も同様である。なお、第1封止部72が基端側領域46Bに周方向の全域に亘って密着する場合において、移動部材90を第2位置に位置させた時の第1封止部72は、開口64より筒壁46の基端側に位置される必要がある。
また、上記の実施形態において、移動部材90を第2位置に位置させた状態において、第1筒壁75と第2筒壁48とを液密的に嵌合させることにより、開口67からバルブ室47に流入したインクが封止部材70の外側の空間に流出するのを抑制することができる。その結果、筒壁46の内面に対する第2封止部73の密着力を弱くしたとしても、開口された筒壁46の先端からインクが漏洩するのを抑制することができる。このとき、インクカートリッジ30の装着荷重をさらに低減させるために第2封止部73と筒壁46の内面の中央領域46Aとの摩擦力及び第1筒壁75と第2筒壁48との間の摩擦力の和は、第1封止部72と筒壁46の内面の中央領域46Aとの間の摩擦力より小さいのが望ましい。
また、上記の実施形態において、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から引き抜かれると、移動部材90は、コイルバネ83の付勢力によって、図5(C)に示される第2位置から図5(A)に示される第1位置に移動する。その結果、弁80によって貫通孔74が閉塞され、第1封止部72によって第1気体流路60及び第2気体流路63の間の連通が遮断される。これにより、インクニードル102が抜去された後で、インク室36内のインクが漏れ出すのを抑制することができる。
但し、移動部材90が第2位置にから第1位置に移動されると、第1筒壁75と第2筒壁48とが離間される。すなわち、インクニードル102が抜去された後、第1液体流路66を通じてバルブ室47に進入したインクが第2気体流路63に流入する可能性がある。そして、移動部材90が再び第1位置から第2位置に移動されると、第2気体流路63内のインクが第1気体流路60に流入する可能性がある。しかしながら、開口62を半透膜44で閉塞したことにより、当該インクがインクカートリッジ30の外部に漏洩するのを抑制することができる。
なお、半透膜44の取り付け位置は開口62に限定されず、第1気体流路60の経路上の任意の位置であってもよい。また、開口61から半透膜44に至る第1気体流路60の任意の位置にラビリンス構造を設けることにより、インクが半透膜44に付着することによって気体の流通が阻害されるのを抑制することができる。
また、上記の実施形態において、筒壁46の内面、円筒部71の外面、第1封止部72及び第2封止部73の外面の奥行き方向53に直交する断面は、円形状となっている。これにより、周方向における第1封止部72及び第2封止部73と筒壁46の内面との密着力が平準化される。その結果、第1封止部72及び第2封止部73のシール性が向上する。但し、当該断面は円形状に限定されず、楕円形状や矩形状等であってもよい。同様に、筒壁46の外面及びその他の構成要素の断面形状も円形状に限定されない。
また、上記の実施形態における第1液体流路66は、基端壁45に設けられている。これにより、インク室36とバルブ室47とが最短距離で連通される。その結果、シンプル且つコンパクトなインクカートリッジ30を得ることができる。但し、第1液体流路66の位置は、上記の位置に限定されない。例えば、開口67は、開口61、64より筒壁46の基端側において、筒壁46の内面に設けられていてもよい。すなわち、開口67は、開口61、64より筒壁46の基端側において、基端壁45の前面又は筒壁46の内面に設けられていればよい。
また、上記の実施形態において、剛性の高い補強部材76に封止部材70が外嵌されることにより、第1封止部72及び第2封止部73を筒壁46の内面に確実に密着させることができる。すなわち、第1封止部72及び第2封止部73のシール性が向上する。そのため、第1封止部72及び第2封止部73の少なくとも一方は、補強部材76によって補強された封止部材70の大径部70Bに設けられるのが望ましい。なお、第1封止部72及び第2封止部73は、例えば、円筒部71に設けられた円周溝に嵌まり込むOリング等であってもよい。
また、上記の実施形態における開口61、64は、筒壁46の周方向の同一の位置で且つ奥行き方向53に離間して設けられている。しかしながら、開口61、64の位置関係はこれに限定されない。例えば、開口61、64は、奥行き方向53の同一の位置で且つ筒壁46の周方向に離間した位置に設けられていてもよい。また、奥行き方向53及び筒壁46の周方向に離間した位置に設けられてもよい。なお、この場合の第1封止部72は、移動部材90が第1位置に位置する時に開口61、64の間を遮断できれば(すなわち、円筒部71の外周面を一周する環状であれば)、どのような形状であってもよい。
例えば、第1封止部72は、奥行き方向53に交差(上記の実施形態では、直交)する平面に沿って円筒部71の外周面を一周していてもよい。すなわち、当該平面上における円筒部71の接線は、奥行き方向53と交差する。また、第1封止部84は、単一の平面に沿って設けられている必要はなく、途中で蛇行或いは屈曲していてもよい。この場合において、第1封止部72の一部が奥行き方向53に沿って延びていてもよい。第2封止部73についても同様である。
さらに、バルブ室47の位置は上記の実施形態の例に限定されない。例えば、前壁40の前面から筒壁46を突出させてもよい。この場合の基端壁45は前壁40が兼ねることになる。または、前壁40を厚み方向(すなわち、奥行き方向53或いは挿入及び取出方向50)に貫通する貫通孔の内部をバルブ室47としてもよい。この場合、当該貫通孔の内面が側壁面となり、筒壁46は省略される。
[変形例1]
図6を参照して、変形例1に係るバルブ室47内の構成を説明する。なお、上記の実施形態と共通する構成要素には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明するものとする。変形例1は、第1筒壁75に代わる第1筒壁95が基端壁45に当接して弾性変形すると共に、第2筒壁48が省略されている点において、上記の実施形態と相違する。
図6(A)及び図6(B)に示されるバルブ室47内の構成は、図5(A)及び図5(B)と共通する。図6(C)に示される移動部材90の位置は、第1位置及び第2位置の間の第3位置の一例である。移動部材90を第3位置に位置させた状態において、第1封止部72及び第2封止部73は筒壁46の内面の中央領域46Aに密着している。また、変形例1に係る第1筒壁95は、その先端が開口67を囲む位置において基端壁45に当接する。
次に、図6(C)に示される第3位置から図6(D)に示される第2位置に移動部材90が移動される過程において、第1筒壁95は、奥行き方向53の長さを減じるように弾性変形する。具体的には、変形例1に係る第1筒壁95は、その先端が拡径する向きに弾性変形する。なお、図6(D)に示される第1封止部72、第2封止部73、及び弁80の位置は図5(C)と共通するので、再度の説明は省略する。すなわち、本発明に係る第1筒壁75、95は、移動部材90を第2位置に位置させた状態において開口67を液密に囲むことができれば、どのような構成であってもよい。
[変形例2]
図7を参照して、変形例2に係るバルブ室47内の構成を説明する。なお、上記の実施形態と共通する構成要素には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明するものとする。変形例2は、封止部材70に設けられた第1封止部72及び第2封止部73と、補強部材76に設けられた弁96とが、一体となってバルブ室47内を移動する点において、上記の実施形態と相違する。また、変形例2に係る筒壁46の先端には、シール部材97が取り付けられている。さらに、変形例2に係るインクニードル102は、その外径寸法が長手方向のどの箇所においても略同一である。
シール部材97は、図7に示されるように、外径寸法が筒壁46の外径寸法と概ね一致する円板形状である。シール部材97は、筒壁46の先端に液密的に密着される。また、シール部材97には、中央部を厚み方向(すなわち、奥行き方向53或いは挿入及び取出方向50)に貫通する貫通孔98が形成されている。この貫通孔98は、バルブ室47の内外を連通させる。なお、貫通孔98の直径は、インクニードル102及び弁96の外径寸法より僅かに小さい。シール部材97は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。また、キャップ84は、シール部材97を筒壁46の先端に保持する。
変形例2に係る弁96は、筒壁46の先端側を向く補強部材76の面において、筒壁46の先端側に向けて突設されている。弁96は、円柱形状である。また、筒壁46の基端側における補強部材76の外径寸法は、封止部材70の内径寸法よりも小さくなっている。その結果、封止部材70と補強部材76との間に径方向の隙間が周方向に連続して設けられている。そして、コイルバネ83は、当該隙間に入り込んで移動部材90を筒壁46の先端側に付勢する。さらに、変形例2に係る補強部材76に設けられた貫通孔79は、その一端が筒壁46の基端側を向く補強部材76の端面において開口し、他端が第2封止部73より筒壁46の先端側において補強部材76の外周面において開口する。開口67から貫通孔74、79を経由して貫通孔98に至る経路は、変形例2に係る第2液体流路69の一例である。
まず、図7(A)に示されるように、変形例2に係る移動部材90を第1位置に位置させた状態において、弁96は貫通孔98に圧入されている。より具体的には、弁96は、貫通孔98を画定するシール部材97の周壁面に接触して、当該周壁面を径方向に弾性変形させる。すなわち、第2液体流路69は、貫通孔98の位置において閉塞されている。なお、図7(A)に示される第1封止部72、第2封止部73、及び第1筒壁75の位置は図5(A)と共通するので、再度の説明は省略する。
次に、図7(B)に示されるように、貫通孔88、98を通じてバルブ室47内に挿入されたインクニードル102は、弁96の先端を押圧する。これにより、移動部材90は、コイルバネ83の付勢力に抗して、筒壁46の基端側へ移動される。図7(B)に示される移動部材90の位置は、変形例2に係る第3位置の一例である。
変形例2に係る移動部材90を第3位置に位置させた状態において、第1封止部72は、基端側領域46Bに囲まれた空間内に位置する。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通される。その結果、第1気体流路60、バルブ室47、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通される。また、第2封止部73は、中央領域46Aに囲まれた空間内であって且つ開口61より筒壁46の先端側において、中央領域46Aに気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と、貫通孔98との間の連通が遮断される。また、変形例2に係る第1筒壁75と第2筒壁48とは互いに嵌め合わされる。すなわち、第1気体流路60及び第2気体流路63と第1液体流路66及び第2液体流路69との間の連通が遮断される。一方、弁96は、未だ貫通孔98に圧入されたままである。すなわち、第2液体流路69は、貫通孔98の位置において閉塞されている。
次に、図7(C)に示されるように、バルブ室47内にさらに挿入されたインクニードル102は、コイルバネ83の付勢力に抗して、移動部材90を筒壁46の基端側に移動させる。図7(C)に示される移動部材90の位置は、変形例2に係る第2位置の一例である。変形例2に係る移動部材90を第2位置に位置させた状態において、変形例2に係る弁96は、貫通孔98から離間される。これにより、その結果、第1液体流路66、第2液体流路69、及びインクニードル102を通じて、インク室36内のインクがインクカートリッジ30の外部に流出可能となる。なお、図7(C)に示される第1封止部72、第2封止部73、及び第1筒壁75の位置は図5(C)と共通するので、再度の説明は省略する。
変形例2によれば、第1液体流路66及び第2液体流路69とインクニードル102とが連通する前に、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通される。これにより、上記の実施形態の効果に加えて、インクニードル102を通じてインクが流出可能となる前にインク室36が大気に連通される。その結果、インクカートリッジ30内外の圧力差に起因するインクの急激な移動を抑制することができる。その結果、ノズル29内におけるインクのメニスカスが破壊されるのを抑制することができる。
なお、上記の実施形態及び変形例1〜3では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド21のノズル29の乾燥を防止するために記録ヘッド21のノズル29近傍に噴霧される水等を液体としてもよい。
また、上記の実施形態及び変形例1〜3では、カートリッジ装着部110に対するインクカートリッジ30の挿入及び取出方向50は水平方向であったが、本発明はこれに限定されない。すなわち、挿入及び取出方向50は水平方向と交わる方向であってもよい。
また、上記の変形例2において、シール部材97の貫通孔98の直径は、インクニードル102及び弁96の外径寸法より僅かに小さいが、本発明はこれに限定されない。すなわち、シール部材97に貫通孔98の少なくとも一部は、当該貫通孔98にインクニードル102が挿入されていないときに、シール部材97自身の弾性によって閉塞されていてもよい。この構成によると、必ずしもバルブ室47内にコイルバネ83を配置しなくてもよい。すなわち、バルブ室47内にコイルバネ83が配置されていないと、移動部材90が第2位置に到達した後にインクニードル102がバルブ室47から抜かれても、移動部材90は第2位置に留まる。したがって、弁96はシール部材97に接触しないが、シール部材97の弾性によって貫通孔98の少なくとも一部が閉じられるため、バルブ室47から貫通孔98を通じてインクが流出することが抑制される。
30・・・インクカートリッジ
36・・・インク室
44・・・半透膜
45・・・基端壁
46・・・筒壁
47・・・バルブ室
48・・・第2筒壁
60・・・第1気体流路
61,64,67・・・開口
63・・・第2気体流路
66・・・第1液体流路
69・・・第2液体流路
70・・・封止部材
72・・・第1封止部
73・・・第2封止部
74,98・・・貫通孔
75,95・・・第1筒壁
76・・・補強部材
78・・・フランジ部
80,96・・・弁
83・・・コイルバネ
90・・・移動部材
97・・・シール部材

Claims (11)

  1. 液体が貯留された液体貯留室と、
    外方に向かう第1向きに延び且つ第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側の第1端に設けられた基端壁面によって区画され、上記側壁面の上記第1向きの下流側の第2端が開口されたバルブ室と、
    上記第1向きと逆向きの第2向きに移動可能に上記バルブ室内に配置されており、上記バルブ室の上記第1端側の空間と上記第2端側の空間とを連通させる貫通孔が内部に形成された移動部材と、
    上記移動部材の外面に環状に設けられた第1封止部及び上記第1封止部より上記第2端側に位置する第2封止部と、
    上記側壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室を大気に連通させる第1気体流路と、
    上記側壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体を流通させる第2気体流路と、
    上記第1開口及び上記第2開口より上記第1端側において上記側壁面又は上記基端壁面に設けられた第3開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で液体を流通させる第1液体流路と、
    上記第3開口から上記貫通孔を通じて上記第2端に至る第2液体流路と、を備えており、
    上記移動部材は、上記第2液体流路を閉塞及び開放する弁を有しており、
    上記側壁面は、
    上記第1開口が設けられており、上記第1封止部及び上記第2封止部に全周に亘って密着される中央領域と、
    上記第2開口が設けられており、上記中央領域より上記第1端側に位置する第1端側領域と、
    上記中央領域より上記第2端側に位置する第2端側領域と、に区分されており、
    上記第1端側領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積は上記中央領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積よりも大きく、上記第2端側領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積は上記中央領域に囲まれた空間の上記第1向きに直交する断面積よりも大きく、
    上記移動部材は、
    第1位置において、上記中央領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口より上記第1端側に上記第1封止部を位置させ、上記第2端側領域に囲まれた空間内に上記第2封止部を位置させ、上記第2液体流路を上記弁に閉塞させ、
    上記第1位置より上記第1端側の第2位置において、上記第1端側領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口と上記第2開口とが連通される位置に上記第1封止部を位置させ、上記中央領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口より上記第2端側に上記第2封止部を位置させ、上記第2液体流路を上記弁に開放させる液体カートリッジ。
  2. 上記第2封止部と上記側壁面の上記中央領域との間の摩擦力は、上記第1封止部と上記側壁面の上記中央領域との間の摩擦力より小さい請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 上記第3開口は、上記基端壁面に設けられており、
    上記移動部材は、上記貫通孔の上記基端壁面に対面する側の第4開口を囲む位置から上記第2向きに突出し、上記第2位置において上記第3開口を液密的に囲む第1筒壁を有する請求項1又は2に記載の液体カートリッジ。
  4. 上記基端壁面には、上記第3開口を囲む位置から上記第1向きに突出する筒状の第2筒壁が設けられており、
    上記移動部材は、上記第2位置において、上記第1筒壁と上記第2筒壁とを液密的に嵌め合わせる請求項3に記載の液体カートリッジ。
  5. 上記第2封止部と上記側壁面の上記中央領域との間の摩擦力、及び上記第1筒壁と上記第2筒壁との間の摩擦力の和は、上記第1封止部と上記側壁面の上記中央領域との間の摩擦力より小さい請求項4に記載の液体カートリッジ。
  6. 上記移動部材は、上記第1位置から上記第2位置に移動される過程において、上記第1筒壁の先端を上記第3開口を囲む位置で上記基端壁面に当接させて、上記第2向きの長さを減じるように上記第1筒壁を弾性変形させる請求項3に記載の液体カートリッジ。
  7. 上記移動部材は、上記第1封止部及び上記第2封止部を有し且つ上記貫通孔が内部に形成された封止部材と、上記封止部材と別体の上記弁とで構成されており、
    上記弁は、上記貫通孔の上記基端壁面に対面する側の第4開口の周縁部に密着して上記貫通孔を閉塞する閉塞位置と、上記第4開口の周縁部から離間して上記貫通孔を開放する開放位置との間を移動可能に構成されている請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  8. 上記側壁面の上記第2端に設けられており、上記バルブ室の内外を連通させる貫通孔が形成されたシール部材を備えており、
    上記弁は、上記移動部材の上記第2端側において上記第1向きに突設されており、
    上記移動部材は、上記第1位置及び上記第2位置の間の第3位置において、上記第1端側領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口と上記第2開口とが連通される位置に上記第1封止部を位置させ、上記中央領域に囲まれた空間内であって且つ上記第1開口より上記第2端側に上記第2封止部を位置させ、
    上記第1位置及び上記第3位置における上記移動部材の上記弁は、上記シール部材の上記貫通孔に圧入されており、
    上記第2位置における上記移動部材の上記弁は、上記シール部材の上記貫通孔から離間されている請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  9. 上記移動部材が上記第2位置にあるときに、上記第1封止部は、上記側壁面の上記第1端側領域から離間しており、
    上記移動部材が上記第1位置にあるときに、上記第2封止部は、上記側壁面の上記第2端側領域から離間している請求項1から8のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  10. 上記バルブ室内において上記基端壁面と上記移動部材との間に配置されており、上記移動部材を上記第1向きに付勢する付勢部材を備えており、
    上記移動部材は、上記第1向き及び上記第2向きに移動可能に上記バルブ室内に配置されている請求項1から9のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  11. 上記側壁面及び上記移動部材の外面の上記第1向きに直交する断面は、円形状であり、
    上記第1封止部及び上記第2封止部は、上記移動部材の外面から径方向外側に突出するフランジ形状である請求項1から10のいずれかに記載の液体カートリッジ。
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