JP6107025B2 - 自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造 - Google Patents

自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造に関する。
エンジンの排気流量を調整する排気バルブを備える自動二輪車が知られている。この排気バルブは、シートフレームの下方のサイドカバー内に配置される。
特開2008−106644号公報
ところで、シートフレームやサイドカバーに囲まれるシート下の空間には、2次バッテリやABS(アンチロック・ブレーキ・システム、Antilock Brake System)装置など、比較的に容積や外形寸法の大きい大型装置が配置される。
従来の自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造は、シート下の空間、より詳しくはサイドカバー内に排気バルブ用のアクチュエータを配置する。この場合、他の大型装置との配置の都合上、排気バルブ用のアクチュエータは、排気バルブからより遠い箇所、例えば車両の後端側に配置される場合がある。排気バルブとアクチュエータとの距離が遠ざかれば、アクチュエータから排気バルブへ駆動力を伝達するケーブルの長さも増し、ケーブル途中の保持箇所の増加や、ケーブルを保護するシースとの摺動抵抗の増加を招き、好ましくない。
一方、アクチュエータに接続される駆動プーリも、シート下の空間、より詳しくはサイドカバー内に配置されるため、その回転面の向き、例えば車体の前後上下に沿う面内に回転面を向ける場合には、駆動プーリを配置するスペースを確保するために、サイドカバー内の空間を幅方向に拡大させ、ひいては車両の幅寸法を拡大して搭乗者の乗り心地を損なう。
そこで、本発明は、アクチュエータから排気バルブへ駆動力を伝達するハーネスの配索経路において、ケーブルとシースとの摺動抵抗の抑制の観点で改善し、かつ、車両の幅寸法の拡大を抑制できる自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造は、車体フレームの後部に設けられて車両の後方へ延びる左右一対のシートフレームと、前記左右のシートフレーム間に架設されて車両の左右方向に延びるブリッジと、前記車体フレームに搭載されるエンジンの排気を車両の後方へ導く排気管と、前記排気管に設けられて前記エンジンの排気流量を調整する排気バルブと、前記ブリッジに固定されて前記排気バルブの開閉駆動力を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータの出力軸に設けられて前記シートフレームの下縁に対して略平行な回転面を有する駆動プーリと、前記駆動プーリから前記排気バルブへ駆動力を伝達するケーブルと、を備え、前記アクチュエータは、前記ブリッジの下面に設けられ前記左右のシートフレームの間に配置され、前記アクチュエータの底面には、前記駆動プーリに前記排気バルブの開閉駆動力を伝達する出力軸が突出され、前記駆動プーリは、前記出力軸に固定され前記アクチュエータの底面を臨み、前記駆動プーリの回転面は前記出力軸に直行し、前記アクチュエータの底面に対して略平行に配置され、前記ケーブルは、前記駆動プーリの回転面に沿って配索される
本発明によれば、アクチュエータから排気バルブへ駆動力を伝達するハーネスの配索経路において、ケーブルとシースとの摺動抵抗の抑制の観点で改善し、かつ、車両の幅寸法の拡大を抑制できる自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す右側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を車両の左後方から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す右側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す右側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す平面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す背面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す断面図。
以下、本発明に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造の実施の形態について、図1から図10を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す右側面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、車両の前後に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2に固定されるV型エンジン3と、車体フレーム2の前方に配置されて車両の左右方向へ操舵自在に支持されるステアリング機構5と、車体フレーム2の前方に配置されてステアリング機構5に回転自在に支持される前輪6と、車体フレーム2の後方に配置されて車両の上下方向へ揺動自在に支持される後輪懸架装置7と、車体フレーム2の後方に配置されて後輪懸架装置7に回転自在に支持される後輪9と、を備える。
なお、以下の説明における上下前後左右の向きは、自動二輪車1の搭乗者から見て左手側を自動二輪車1の左方、搭乗者から見て右手側を自動二輪車1の右方と定義する。自動二輪車1の搭乗者の頭部側を自動二輪車1の上方、その反対側を自動二輪車1の下方と定義する。自動二輪車1を構成する各部の方向は自動二輪車1と同一とする。
車体フレーム2は、例えばツインチューブ型である。車体フレーム2は、車体フレーム2の前部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の直後で車両の幅方向に広がりつつ斜め後ろ下方に延びる左右一対のメインフレーム12と、メインフレーム12の後端部に一体的に接続されて略下方に向かって延びる左右一対のセンターフレーム13と、メインフレーム12の後端から斜め後上方に向かって延びる左右一対のシートフレーム15と、を備える。
メインフレーム12は乗員が跨ぐのに好適な適宜の幅まで車両の幅方向に広がる。
ヘッドパイプ11はステアリング機構5を操舵自在に支持する。
センターフレーム13はピボット部16を備える。ピボット部16は後輪懸架装置7を揺動自在に支持する。
V型エンジン3は、車両の前後方向に見て前輪6と後輪9との間に配置されて車体フレーム2に設けられる。V型エンジン3は、V字形状に傾斜するシリンダ列を備える。V型エンジン3は、車両の前側に配置される前側シリンダ18と、後ろ側に配置される後側シリンダ19とを備える。V型エンジン3の吸気側はスロットルボディ(図示省略)に接続される。他方、V型エンジン3の排気側は排気管21に接続される。
排気管21は、前側シリンダ18から垂下してV型エンジン3よりも下方で車両の後方へ延びる前側排気管22と、後側シリンダ19から垂下してV型エンジン3よりも下方で車両の前方へ延び、反転して前側排気管22に合流する後側排気管23と、前側排気管22、後側排気管23から合流した排気を車両の右側面後方へ導く排気マフラー25と、を備える。
V型エンジン3の動力は、ドライブスプロケット(図示省略)と、チェーン(図示省略)と、ドリブンスプロケット(図示省略)とを順次に介して後輪9に伝達される。
ステアリング機構5はヘッドパイプ11を中心に左右へ操舵される。ステアリング機構5は、ヘッドパイプ11に回転自在に支持されるステアリングヘッド26と、ステアリングヘッド26に設けられる左右一対のフロントフォーク27と、フロントフォーク27に設けられて前輪6の上部を部分的に覆うフロントフェンダ28と、ステアリングヘッド26の頂部に設けられるハンドル29と、を備える。
フロントフォーク27はサスペンション機構(図示省略)を内装して前輪6を接地させる。
後輪懸架装置7はピボット部16を中心に揺動する。後輪懸架装置7は、ピボット部16から車両の後方へ延びるスイングアーム31と、スイングアーム31の後端部に回転自在に支持される後輪9と、スイングアーム31と車体フレーム2との間に架設されるリヤクッションユニット32と、を備える。
スイングアーム31はピボット部16に揺動自在に支持される前端部を備える。
リヤクッションユニット32は、車両の前後方向における略中央に配置されて車体フレーム2とスイングアーム31とを緩衝する。リヤクッションユニット32は、リンク機構34を介してスイングアーム31に接続される。
さらに、自動二輪車1は、V型エンジン3の上方に配置されて車体フレーム2に支持される燃料タンク33と、燃料タンク33の後方に配置される乗員用のシート35と、シート35の下方および後方を覆うフレームカバー36と、後輪9の上部を部分的に覆うリヤフェンダ37と、を備える。
さらにまた、自動二輪車1は車体の前部を覆う流線形のカウリング38を備える。カウリング38は、自動二輪車1の走行中の空気抵抗を低減させるとともに、走行風圧からライダーを保護する。
次に、自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を車両の左後方から示す斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す右側面図である。
図5は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す右側面図である。
図6は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す左側面図である。
図7は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す平面図である。
図8は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す背面図である。
図9は、図5のIX−IX線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す断面図である。
図10は、図5のX−X線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造を示す断面図である。
なお、図5は、図4から燃料タンク33、シート35、フレームカバー36、リヤフェンダ37およびカウリング38等を除いて示す図である。
図3から図10に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、車体フレーム2の後部に設けられて車両の後方へ延びるシートフレーム15と、車体フレーム2に搭載されるV型エンジン3の排気を車両の後方へ導く排気管21と、排気管21に設けられてV型エンジン3の排気流量を調整する排気バルブ72と、シートフレーム15に固定されて排気バルブ72の開閉駆動力を発生させるアクチュエータ73と、アクチュエータ73の出力軸75に設けられてシートフレーム15の下縁に対して略平行な回転面Pを有する駆動プーリ76と、駆動プーリ76から排気バルブ72へ駆動力を伝達するケーブル77と、を備える。
シートフレーム15は、左右一対の上側フレーム78と、左右一対の下側フレーム79と、を備える。左右それぞれの上側フレーム78の前端部は、メインフレーム12の後端上部に接続される。左右それぞれの下側フレーム79の前端部は、メインフレーム12の後端下部に接続される。そして、左右それぞれの上側フレーム78および左右それぞれの下側フレーム79の後端部は、車両の後部で合流し、接続される。
また、シートフレーム15は、左右それぞれの上側フレーム78および左右それぞれの下側フレーム79の長手方向における適宜の箇所に架設される補助フレーム80と、左右それぞれの補助フレーム80間に架設されて車両の左右方向に延びるブリッジ81と、を備える。なお、ブリッジ81は、左右それぞれの上側フレーム78間または下側フレーム79間に架設されても良い。
左右一対のシートフレーム15は、上側フレーム78でシート35を支持する一方、シート35の下方にABSユニット82や、二次電池83を挟み込んで支持する。ABSユニット82はリヤクッションユニット32の直後に配置され、二次電池83はABSユニット82の後方に配置される。直方体形状を呈する二次電池83は、底部を前側へ、頂部を後ろ側へと後傾して搭載される。
V型エンジン3は、4ストロークV型2気筒エンジンである。なお、これに限らずV型4気筒以上のエンジンであっても良い。さらに、シリンダ配置がV型以外の他の形態であっても良い。
V型エンジン3は車両の幅方向(左右方向)に延びるクランクシャフト(図示省略)を収容するクランクケース51と、クランクケース51の前上部から斜め前上方に向かって延びる前側シリンダ18と、前側シリンダ18の直ぐ後部から斜め後ろ上方に向かって延びる後側シリンダ19と、クランクケース51の下部に設けられたオイルパン52と、クランクケース51の前下部に設けられたオイルフィルタ53と、を備える。
クランクケース51は前半部にクランクシャフトを収容し、後半部にクラッチ(図示省略)および変速機(図示省略)を収容する。
前側シリンダ18および後側シリンダ19は、車両の側面視においてV字型に開き、それぞれクランクケース51に設けられるシリンダ本体55と、シリンダ本体55の上端を塞ぐシリンダヘッド56と、シリンダヘッド56の上端を塞ぐヘッドカバー57と、を備える。
前側排気管22、後側排気管23、集合管42およびチャンバ45は、排気管21の一部である。排気管21は前側排気管22、後側排気管23、集合管42およびチャンバ45の他に排気マフラー25を備える。
前側排気管22は、前側シリンダ18の排気ポートに接続し、一旦車両の前方へ張り出しつつ、屈曲しながら垂下してV型エンジン3よりも下方の領域L(以下、「下方領域L」と呼ぶ。)に到達し、下方領域Lを車両の後方へ向かって略直線的に延びて集合管42に到達する。この前側排気管22の直線部は、下方領域LのうちV型エンジン3または車体フレーム2の左側縁部の近傍に寄る。
後側排気管23は、後輪9、スイングアーム31、リヤクッションユニット32、リンク機構34の存在領域との兼ね合いの都合から、後側シリンダ19の排気ポートに接続し、車両の後方へ延びてV型エンジン3から遠ざかり、リヤクッションユニット32の脇に到達する位置でリヤクッションユニット32の右側に並び略真っ直ぐに垂下して、V型エンジン3の下方領域Lに到達し、下方領域Lを車両の前方へ向かって略直線的に延びつつチャンバ45の右側方に並び、チャンバ45の前端部近傍から集合管42の右側方に渡る領域でU字形状に屈曲し、反転するU字形状屈曲部59を経て集合管42に到達する。
集合管42は前側排気管22および後側排気管23に接続され、前側排気管22が案内する前側シリンダ18の排気と、後側排気管23が案内する後側シリンダ19の排気とを合流させてチャンバ45へ送り込む。
チャンバ45は、前側排気管22や後側排気管23よりも大径で短尺な円筒形状を呈し、集合管42に接続される。チャンバ45は、前側排気管22の直線部の後方にあり、下方領域LのうちV型エンジン3または車体フレーム2の左側縁部の近傍に寄る。なお、チャンバ45の右側方に並ぶ後側排気管23の直線部分とチャンバとの管径の和は、自動二輪車1のバンク角の確保の観点から、V型エンジン3または車体フレーム2の幅寸法よりも小さく、側方へはみ出さないことが好ましい。
排気マフラー25は、チャンバ45の後端部に接続し、車両の左側部近傍から後側排気管23を迂回しつつ車両の右側方に至り、斜め後ろ上方に延びる。
排気バルブ72は、チャンバ45の下流側にある排気マフラー25に設けられて、当該箇所の排気流路断面積を変化させる。排気バルブ72は排気流路の一部を成す弁箱85と、弁箱85内に納められて排気流路の断面積を変更する弁体(図示省略)と、弁箱85外に設けられて弁体を駆動させる従動プーリ86と、を備える。排気バルブ72は、排気マフラー25のうち後側排気管23を迂回する部分に設けられる。
アクチュエータ73は、ブリッジ81の下面に設けられ、ABSユニット82の下方に配置され、二次電池83の底面を臨み、左右一対のシートフレーム15の間に挟まれる。アクチュエータ73は、扁平な直方体形状を呈し、面積が大きい天面をABSユニット82に向け、天面の対となる同等の面積を有する底面をシートフレーム15の下縁に沿わせる。アクチュエータ73の底面には、駆動プーリ76に排気バルブ72の開閉駆動力を伝達する出力軸75が突出される。
アクチュエータ73は、車両側面視において排気バルブ72の略真上に配置される。また、アクチュエータ73は、車両側面視においてリヤクッションユニット32に重なる部分を有する。
駆動プーリ76は、アクチュエータ73の出力軸75に固定され、アクチュエータ73の底面を臨む。駆動プーリ76の回転面Pは出力軸75に直交し、アクチュエータ73の底面に対して略平行に配置される。駆動プーリ76の回転面Pはシートフレーム15の下縁に対して略平行な位置関係にある。自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76の回転面Pがシートフレーム15の下縁に対して略平行な位置関係にあることによって、車体フレーム2に沿って配索されるケーブル77の曲率半径を確保し、摺動抵抗を抑制する。
また、本実施形態における駆動プーリ76は、シートフレーム15の下縁よりも下方に配置され、回転面Pがシートフレーム15の下縁を臨むが、左右一対のシートフレーム15に挟まれるシート35下の空間内に配置されていても良い。
ケーブル77は、可撓なシース87に覆われて保護される。ケーブル77は、駆動プーリ76の回転面Pに略沿って右側シートフレーム15aの前端部に導かれ、右側シートフレーム15aと右側センターフレーム13aとの接合部で下方へ向かって緩やかに湾曲し、右側センターフレーム13aに沿って垂下し、スイングアーム31よりも下方において右側センターフレーム13aから車両の後方へ向かって緩やかに湾曲し、車両の後方へ延ばされて排気マフラー25に近づき、排気バルブ72の従動プーリ86に接続される。ケーブル77は、弛みを生じないように、右側センターフレーム13aに沿う適宜の箇所をクランプ88で固定される。
ケーブル77のうち駆動プーリ76の回転面Pに略沿って右側シートフレーム15aの前端部に導かれる部分は、左右一対のシートフレーム15の下縁に沿う扁平な占有領域E内を通過する。
本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76の回転面Pをシートフレーム15の下縁へ臨ませることによって、ケーブル77を緩やかに湾曲させ、極力大きな曲率半径でシートフレーム15や車体フレーム2に沿わせることができる。これによって、自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、ケーブル77の摺動抵抗を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76の回転面Pをシートフレーム15の下縁へ臨ませることによって、ケーブル77をシートフレーム15、特に下側フレーム79に這わせることができる。これによって、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76の回転面Pを車両の上下方向へ立てる(つまり、アクチュエータ73を縦に扁平に配置する)場合に比べて車両の上下方向に大きな配置スペースを必要とせず、左右一対のシートフレーム15に挟まれるシート35下の空間に、ABSユニット82や、二次電池83を収容するスペースを確保し易い。また、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、アクチュエータ73を縦に扁平に配置する場合に比べて車両の上下方向に大きな配置スペースを必要とせず、ABSユニット82や、二次電池83の下方にアクチュエータ73を配置できる。これによって、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、ABSユニット82や、二次電池83の左右いずれかの側方にアクチュエータ73を縦に扁平に配置する場合に比べて、車両の幅寸法の拡大を抑制して乗り心地を改善できる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76をアクチュエータ73の底面に対向させるため、駆動プーリ76の上方をアクチュエータ73で覆うことになる。これにより、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、仮にシート35下の空間から埃や砂などの異物が落下しても、これらの異物を駆動プーリ76に噛み込む虞が低く、排気バルブ72の制御性を確保し易く、保守、整備の負担も低減させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、車両側面視においてリヤクッションユニット32にアクチュエータ73を部分的に重ねて配置することによって、車両重量を集中化して自動二輪車1の扱い易さを向上させる。また、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、車両側面視においてリヤクッションユニット32にアクチュエータ73を部分的に重ねて配置することによって、駆動プーリ76からセンターフレーム13までの離間距離を短くし、駆動プーリ76からセンターフレーム13のクランプ88に至るケーブル77の長さを短く、弛みを小さく抑えることができる。さらに、本実施形態に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71は、駆動プーリ76からセンターフレーム13のクランプ88に至るケーブル77の長さを短く、弛みを小さく抑えることができるため、当該部分のケーブル77の揺動量も抑制でき、特に併設されるリヤクッションユニット32に、より近接させて配置し、周囲の他の搭載品に係る設置スペースの確保や、車両の幅寸法の低減に寄与できる。
したがって、本発明に係る自動二輪車1の排気バルブアクチュエータ配置構造71によれば、アクチュエータ73から排気バルブ72へ駆動力を伝達するケーブル77の配索経路において、ケーブル77とシース87との摺動抵抗の抑制の観点で改善し、かつ、車両の幅寸法の拡大を抑制できる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 V型エンジン
5 ステアリング機構
6 前輪
7 後輪懸架装置
9 後輪
11 ヘッドパイプ
12 メインフレーム
13 センターフレーム
13a 右側センターフレーム
15 シートフレーム
15a 右側シートフレーム
16 ピボット部
18 前側シリンダ
19 後側シリンダ
21 排気管
22 前側排気管
23 後側排気管
25 排気マフラー
26 ステアリングヘッド
27 フロントフォーク
28 フロントフェンダ
29 ハンドル
31 スイングアーム
32 リヤクッションユニット
33 燃料タンク
34 リンク機構
35 シート
36 フレームカバー
37 リヤフェンダ
38 カウリング
42 集合管
45 チャンバ
51 クランクケース
52 オイルパン
53 オイルフィルタ
55 シリンダ本体
56 シリンダヘッド
57 ヘッドカバー
59 U字形状屈曲部
71 排気バルブアクチュエータ配置構造
72 排気バルブ
73 アクチュエータ
75 出力軸
76 駆動プーリ
77 ケーブル
78 上側フレーム
79 下側フレーム
80 補助フレーム
81 ブリッジ
82 ABSユニット
83 二次電池
85 弁箱
86 従動プーリ
87 シース
88 クランプ

Claims (4)

  1. 車体フレームの後部に設けられて車両の後方へ延びる左右一対のシートフレームと、
    前記左右のシートフレーム間に架設されて車両の左右方向に延びるブリッジと、
    前記車体フレームに搭載されるエンジンの排気を車両の後方へ導く排気管と、
    前記排気管に設けられて前記エンジンの排気流量を調整する排気バルブと、
    前記ブリッジに固定されて前記排気バルブの開閉駆動力を発生させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの出力軸に設けられて前記シートフレームの下縁に対して略平行な回転面を有する駆動プーリと、
    前記駆動プーリから前記排気バルブへ駆動力を伝達するケーブルと、を備え
    前記アクチュエータは、前記ブリッジの下面に設けられ前記左右のシートフレームの間に配置され、
    前記アクチュエータの底面には、前記駆動プーリに前記排気バルブの開閉駆動力を伝達する出力軸が突出され、
    前記駆動プーリは、前記出力軸に固定され前記アクチュエータの底面を臨み、
    前記駆動プーリの回転面は、前記出力軸に直行し、前記アクチュエータの底面に対して略平行に配置され、
    前記ケーブルは、前記駆動プーリの回転面に沿って配索される自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造。
  2. 前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプの直後で車両の幅方向に広がりつつ斜め後ろ下方に延びる左右一対のメインフレームと、前記メインフレームの後端部に一体的に接続されて略下方に向かって延びる左右一対のセンターフレームと、前記メインフレームの後端から斜め後上方に向かって延びる前記左右一対のシートフレームと、を備え、
    前記ケーブルは、前記駆動プーリの回転面に略沿って前記センターフレームの一方に向かい、前記センターフレームの一方に沿って垂下し、前記センターフレームの一方から車両の後方へ向かって湾曲し、車両の後方へ延ばされて前記排気管に近づき、前記排気バルブの従動プーリに接続され、前記センターフレームの一方に沿う箇所をクランプで固定される請求項1に記載の自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造。
  3. 前記車体フレームに固定されるV型エンジンと、
    車両の前後方向における略中央に配置されて前記車体フレームとスイングアームとを緩衝するリヤクッションユニットと、を備え、
    前記V型エンジン3は、クランクケースと、前記クランクケースの前上部から斜め前上方に向かって延びる前側シリンダと、前側シリンダの直ぐ後部から斜め後ろ上方に向かって延びる後側シリンダと、を有し、
    前記排気管は、前記前側シリンダの排気ポートに接続する前側排気管部と、前記後側シリンダの排気ポートに接続する後側排気管部と、を有し、
    前記後側排気管部は、前記後側シリンダの排気ポートから車両の後方へ延びて前記エンジンから遠ざかり、前記リヤクッションユニットの脇に到達する位置で前記リヤクッションユニットに並び、
    前記アクチュエータは、前記後側排気管部の後方に配置され車両側面視において前記リヤクッションユニットに重なる部分を有する請求項1または2に記載の自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造。
  4. 前記アクチュエータの上方に配置されるABSユニットと、
    前記アクチュエータを臨む底面を有する二次電池と、を備え、
    前記アクチュエータは、前記ブリッジの下面に設けられ、扁平な直方体形状を呈し、面積が大きい天面を前記ABSユニットに向け、前記天面の対となる同等の面積を有する底面を前記シートフレームの下縁に沿わせる請求項1から3のいずれか1項に記載の自動二輪車の排気バルブアクチュエータ配置構造。
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