JP6103174B2 - 画像読取装置及び記録装置 - Google Patents

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本発明は、透明部材及び原稿押圧部材を有する原稿搬送装置によって搬送される原稿から画像を読み取る画像読取装置、及びこの画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能な記録装置に関する。
従来、この種の画像読取装置を備える複合機として、例えば、特許文献1に記載の複合機が知られている。
この複合機における原稿搬送装置は、原稿を給紙側から反転させて排紙側へと搬送する搬送経路の一部を形成する透明部材と、原稿を原稿読取装置が備える透明板に対して押し付ける原稿押圧部材とを有する。
特開2010−41481号公報
近年、上記原稿搬送装置を含めた複合機の小型化の要請が高まっている。そこで、特許文献1に記載の原稿搬送装置について小型化を図るとき、透明部材及び原稿押圧部材を上方から投影したとき一部重複させる構成が考えられる。
しかし、このような構成を原稿搬送装置に採用したとき、例えば、原稿搬送装置の内部で原稿の詰まりが生じた場合には、原稿押圧部材を原稿搬送装置から取り外す作業をした後、更に別の作業として透明部材を原稿搬送装置から取り外す作業をしなければならず、操作性が悪かった。
本発明は、上記課題を解決するため、装置全体の小型化を図りつつも透明部材及び原稿押圧部材を原稿搬送装置から取り外すときの操作性が向上する画像読取装置及び同装置と組み合わせられる記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、原稿の画像を読み取る原稿読取装置と、前記原稿読取装置に対して前記原稿を搬送する原稿搬送装置と、前記原稿を供給側から前記原稿読取装置が備える透明板上の画像読取位置を経由させて排出側へと搬送可能な搬送経路の一部を前記透明板と対向した状態で形成する透明部材と、前記原稿読取装置の前記透明板上に載置された原稿を前記透明板に対して押し付け可能な原稿押圧部材と、前記原稿搬送装置に対して着脱自在な着脱部材とを備え、前記着脱部材に前記透明部材及び前記原稿押圧部材が前記透明部材の一部と前記原稿押圧部材の一部とを重複させる態様で取り付けられている。
上記発明によれば、着脱部材を原稿搬送装置から取り外すことにより、透明部材及び原稿押圧部材が一体的に原稿搬送装置から取り外される。このため、例えば、原稿搬送装置の内部で、原稿の詰まりが生じた場合等、原稿押圧部材及び透明部材を原稿搬送装置から取り外す必要があるときの操作性が向上する。
また、本発明の画像読取装置において、前記着脱部材は、前記原稿搬送装置に対する係合部を複数箇所に有し、複数ある前記係合部の少なくとも一つは、弾性変形可能であって且つ弾性変形させられた状態からの弾性復元力により前記原稿搬送装置の一部と係止する弾性係止部を含んで構成される。
上記発明によれば、少なくとも一つの係合部が弾性係止部を弾性変形させた状態からの弾性復元力でもって係止する構造である。このため、複数ある係合部の構造が、例えば全てねじによって着脱部材を原稿搬送装置に取り付ける構造と比較して、着脱部材を原稿搬送装置に装着するとき及び着脱部材を原稿搬送装置から取り外すときの操作性が向上する。
また、本発明の画像読取装置において、前記着脱部材は、複数の前記係合部が、前記弾性係止部と、前記原稿搬送装置に対して前記着脱部材を位置決め可能に当接させる当接部とを含んで構成される。
上記発明によれば、着脱部材を原稿搬送装置に装着するときに、当接部を先に原稿搬送装置に対して当接させることにより、原稿搬送装置に対して着脱部材を位置決めさせることができる。このため、弾性係止部を原稿搬送装置に対して弾性変形させつつ係止させることができるので、弾性係止部を原稿搬送装置に対して係止させやすくなる。
また、本発明の画像読取装置において、前記原稿搬送装置は、前記原稿読取装置に対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられ、前記原稿搬送装置が前記原稿読取装置に対して開閉動作するときの回転中心となる軸線を基準として、前記弾性係止部は、前記当接部よりも前記軸線から離れた位置に設けられる。
一般的に、開閉動作するときの回転中心となる軸線の近傍は、原稿搬送装置及び原稿読取装置等の部材が密集しているため、細かな操作がしにくい。この点、上記発明によれば、弾性係止部が当接部よりも軸線から離れた位置に設けられるため、弾性係止部が当接部よりも軸線に近い構成と比較して、弾性係止部を原稿搬送装置に対して弾性係止させやすくなる。
また、本発明の画像読取装置において、前記弾性係止部は、前記着脱部材が前記原稿搬送装置に装着された状態において、前記原稿搬送装置の一部との係止状態を解除するときに操作される解除操作部を有する。
上記発明によれば、解除操作部を操作することにより弾性係止部の係止状態を容易に解除することができる。そのため、原稿搬送装置に対する着脱部材の着脱時における弾性係止部の操作性が向上する。
さらに、本発明の記録装置は、上記構成の画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能なである。
この発明によれば、記録装置において上記構成の画像読取装置の場合と同様の効果を享受することができる。
本発明の実施形態における複合機の斜視図。 同複合機について、原稿搬送装置が原稿読取装置の上方を開放した開位置にある状態を示す斜視図。 着脱部材を前方右側斜め上方から見た場合の斜視図。 同着脱部材を後方右側斜め下方から見た場合の斜視図。 透明部材及び原稿押圧部材が取り付けられた着脱部材を原稿搬送装置に装着した状態を示す平面図。 着脱部材が未装着の原稿搬送装置の底面図。 原稿搬送装置において着脱部材側の当接部と対応する位置合わせ部の部分を拡大して示す断面図。 原稿搬送装置において着脱部材側の弾性係止部と対応する被係止部の部分を拡大して示す斜視図。 着脱部材において原稿搬送装置側の被係止部と対応する弾性係止部の部分を拡大して示す斜視図。 原稿搬送装置に着脱部材が装着される状態を示す斜視図。 原稿搬送装置に対する着脱部材の装着時において、(a)は着脱部材側の第1当接部が原稿搬送装置側の第1位置合わせ部に当接した状態を示す斜視図、(b)は着脱部材側の第2当接部が原稿搬送装置側の第2位置合わせ部に当接した状態を示す斜視図。 原稿搬送装置に対する着脱部材の装着時において、着脱部材側の弾性係止部が原稿搬送装置側の被係止部の凹部に挿入される前の状態を示す拡大斜視断面図。 同じく、弾性係止部の弾性変形部が被係止部の係止凸部との摺接により弾性変形している状態を示す拡大斜視断面図。 同じく、弾性係止部の係止孔に被係止部の係止凸部が付勢されつつ係止した状態を示す拡大斜視断面図。 原稿搬送装置から着脱部材を取り外す場合において、着脱部材側の弾性係止部が原稿搬送装置側の被係止部に対する係止を解除された状態を示す拡大斜視断面図。
以下、図面を参照して、本実施形態の複合機1の全体構造について説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、及び「上下方向」を言う場合は、各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、及び上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、複合機1は、媒体の一例としての印刷用紙にインクの噴射により印字及び印画をする記録ヘッドなどの記録部を有する画像形成装置2(記録装置)と、画像形成装置2上に配置され、原稿Pから画像を読み取る画像読取装置3とを備えている。また、画像読取装置3は、同装置の主要部として内部に画像読取のための各種機器を収容した原稿読取装置10と、原稿読取装置10上に配置され、原稿Pを原稿読取装置10の所定位置に搬送する原稿搬送装置20(以下、「搬送装置20」ともいう。)とを備えている。なお、画像形成装置2は、画像読取装置3で読み取った画像の印刷処理(記録処理)が可能である。
また、搬送装置20は、原稿読取装置10によって画像が読み取られる前の原稿Pが載置される給紙トレイ21と、原稿読取装置10によって画像が読み取られた後の原稿Pが排出される排紙トレイ22とを備えている。
図2に示すように、原稿読取装置10と搬送装置20とはそれぞれの左側縁部がヒンジ30を介して回動自在に連結されている。そのため、搬送装置20は、ユーザーによって右側縁部が持ち上げられることにより、図1に示す原稿読取装置10の上方を覆う閉位置と図2に示す原稿読取装置10の上方を開放する開位置との間で開閉自在に変位する。なお、図2に二点鎖線で示す軸線XAは、搬送装置20が、原稿読取装置10に対してヒンジ30を介して開閉動作するときの回転中心となる軸線である。
原稿読取装置10は、原稿Pが載置される透明板11と、透明板11を固定する枠部材12とを備えている。透明板11は、長方形に形成されており、四角環状の枠部材12に対して下側から取り付けられている。なお、枠部材12は、原稿読取装置10の上側に設けられている。そして、透明板11上には、枠部材12の前及び左の各内縁によって規定される位置に原稿Pが位置合わせされて載置される。
また、原稿読取装置10は、図2中に二点鎖線で示すように、透明板11越しに原稿Pから画像を読み取るコンタクトイメージセンサーユニット13(以下、「CIU13」ともいう。)、CIU13を移動させるとき駆動する駆動ベルト14、CIU13の前後方向への移動を案内するレール15を内部に備えている。また、原稿読取装置10内においてCIU13が移動する空間領域内には、CIU13を原稿読取装置10内に配置された制御装置17に接続するフレキシブルフラットケーブル16(以下、「FFC16」ともいう。)が配設されている。
一方、搬送装置20は、給紙トレイ21から排紙トレイ22に原稿Pを搬送する搬送経路(図示略)と、搬送経路を通過する原稿Pを原稿読取装置10側に露出させるための開口部24と、開口部24と透明板11との間に介在する透明部材の一例としての透明シート部材25と、透明板11に載置された原稿Pを押圧する原稿押圧部材の一例としての原稿押圧マット26とを備えている。
開口部24は、搬送装置20を閉位置に移動したときに、透明板11上において、枠部材12の左側の内縁から右方に向かって所定の長さを有し、且つ枠部材12の前後の各内縁の間隔と略同じ幅を有する長方形に形成されている。原稿押圧マット26は、搬送装置20を閉位置に移動したときに、透明板11上において、枠部材12の前側の内縁から後方に向かって開口部24と対応する領域まで延びる所定の長さを有し、且つ枠部材12の左右の各内縁の間隔と同じ幅を有する長方形に形成される。
なお、透明シート部材25及び原稿押圧マット26は、透明シート部材25の一部と原稿押圧マット26の一部とを重複させる態様で、搬送装置20に対して着脱自在な着脱部材40に一体的に取り付けられている。本実施形態の場合は一例として、図2に示すように、透明シート部材25及び原稿押圧マット26は、透明シート部材25における前端側の一部領域と原稿押圧マット26における後端側の一部領域とを重複させる態様で、着脱部材40に一体的に取り付けられている。これにより、透明シート部材25の一部と原稿押圧マット26の一部とが重複しない構成と比較して、搬送装置20の小型化を図ることができる。
次に、図3及び図4を参照して、着脱部材40の構造について説明する。
図3及び図4に示すように、着脱部材40は、合成樹脂で形成された略長方形状の板材であって、搬送装置20に対する装着時には図3において上側を向いた第1面40Aが搬送装置20の底面20aと対面する。そして、その着脱部材40における第1面40Aとは反対側の面、すなわち図4において下側を向いた第2面40B側に原稿押圧マット26が取り付けられる。なお、透明シート部材25の着脱部材40に対する貼着態様は後述する。
着脱部材40において搬送装置20に装着された場合に搬送装置20側の開口部24と対向する領域には、その開口部24と対応した長さ及び幅を有する略矩形の開口孔40aが形成されている。そして、図3に示すように、着脱部材40の第1面40Aにおいて、開口孔40aの前側縁から前方へ連続する部分には、前方に向けて上り勾配をなす斜状のガイド面40bが形成されている。なお、ガイド面40bは、着脱部材40が搬送装置20に装着された場合に、給紙トレイ21側から搬送経路を通って開口孔40aの位置まで搬送された印刷用紙を更に排紙トレイ22側に向けてガイドする機能を果たす。
図5に示すように、透明シート部材25及び原稿押圧マット26を第2面40B側に取り付けた着脱部材40は、搬送装置20に対して、その第1面40Aを搬送装置20の底面20aに対向させた状態で装着される。なお、透明シート部材25は、その後端側(図5では左端側)が開口孔40aの後端縁よりも後方位置で着脱部材40の第2面40B側に貼着されるとともに、その前端側(図5では右端側)が開口孔40aの前端縁よりも前方位置で着脱部材40の第1面40A側に位置してガイド面40bの中途に貼着されている。また、原稿押圧マット26は、その前端部が着脱部材40の前端部に位置合わせされるとともに、その後端部が開口孔40a内に若干露出する状態で、着脱部材40の第2面40Bに貼着される。したがって、透明シート部材25及び原稿押圧マット26は、着脱部材40に取り付けられた状態において、透明シート部材25における前端側の一部と原稿押圧マット26における後端側の一部とが着脱部材40の板厚方向で投影された場合に互いに重複した重複領域WAを形成する。
また、着脱部材40は、搬送装置20に装着されるときに搬送装置20に対して係合する複数(本実施形態では4つ)の係合部を有している。すなわち、着脱部材40は、その長手方向に沿う左右両側部の前後両端付近に、搬送装置20に対する係合部として、第1弾性係止部41、第2弾性係止部42、第1当接部43及び第2当接部44を有する。第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42は、着脱部材40における右側部の前後両端付近に形成され、第1当接部43及び第2当接部44は、着脱部材40における左側部の前後両端付近に形成されている。
一方、図6に示すように、搬送装置20の底面20aには、着脱部材40側の複数の係合部(第1弾性係止部41、第2弾性係止部42、第1当接部43及び第2当接部44)と対応する複数(本実施形態では4つ)の被係合部が設けられている。すなわち、搬送装置20の底面20aには、着脱部材40が装着された場合において第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42と対応する位置に、第1被係止部51及び第2被係止部52が被係合部として設けられている。また、搬送装置20の底面20aにおいて、着脱部材40が装着された場合に第1当接部43及び第2当接部44と対応する位置には、第1位置合わせ部53及び第2位置合わせ部54が被係合部として設けられている。
ここで、図2に示すように、第1被係止部51及び第2被係止部52は、第1位置合わせ部53及び第2位置合わせ部54よりも、搬送装置20が原稿読取装置10に対して開閉動作するときの回転中心となる軸線XAから離れた位置に設けられている。したがって、第1被係止部51及び第2被係止部52と対応する第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42も、同様に、着脱部材40が搬送装置20に装着された状態では、第1位置合わせ部53及び第2位置合わせ部54と対応する第1当接部43及び第2当接部44よりも、軸線XAから離れた位置に設けられることになる。そのため、搬送装置20を原稿読取装置10に対して開位置に開放動作させた場合には、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42と対応する第1被係止部51及び第2被係止部52が、手前側に広い空間を確保した上方位置に移動する。
図7に示すように、第1位置合わせ部53は、搬送装置20の厚さ方向(図7では左右方向)へ段差状をなすよう形成された溝部53aを有し、図7中に白抜き矢印で示すように、同じく先端が段差状をなすように曲げ形成された第1当接部43が斜め上方から溝部53a内に挿入されることにより、着脱部材40を搬送装置20に対して位置決めする。なお、断面図示は省略するが、第2位置合わせ部54も、搬送装置20の厚さ方向へ段差状をなすよう形成された溝部54a(図11(b)参照)を有し、第1当接部43と同様に先端が段差状をなすように曲げ形成された第2当接部44が斜め上方から溝部54a内に挿入されることにより、着脱部材40を搬送装置20に対して位置決めする。
図8に示すように、第1被係止部51は、搬送装置20の底面20aから搬送装置20の厚さ方向に凹設された凹部51aを有し、その凹部51a内には凹部51aの深さ方向(=搬送装置20の厚さ方向)と交差する方向に突出する係止凸部51bが設けられている。なお、第2被係止部52も、図6に示すように、搬送装置20の底面20aから搬送装置20の厚さ方向に凹設された凹部52aを有し、その凹部52a内には凹部52aの深さ方向(=搬送装置20の厚さ方向)と交差する方向に突出する係止凸部52bが設けられている。
図3、図4及び図9に示すように、着脱部材40側において搬送装置20側の第1被係止部51と対応する第1弾性係止部41は、着脱部材40の右側部から右側方へ矩形の板片状をなすように延設された第1固定片部41aを有している。そして、その第1固定片部41aにおける側端縁(本実施形態では後端縁)からは第1面40A側へ逆V字状に突出する山折り形状の第1弾性変形部41bが連続形成されている。また、第1弾性変形部41bにおける第1固定片部41aとは反対側の端部からは第1固定片部41aから離れる方向に延びる板片状の第1操作片部41cが連続形成されている。そして、第1弾性係止部41において、第1弾性変形部41bと第1操作片部41cとの境界となる屈曲部分には矩形状の第1係止孔41dが形成されている。
なお、着脱部材40側において搬送装置20側の第2被係止部52と対応する第2弾性係止部42も、図3及び図4に示すように、第1弾性係止部41の場合と同様の形状をなす第2固定片部42a、第2弾性変形部42b、第2操作片部42c及び第2係止孔42dを有している。そして、着脱部材40が搬送装置20に対して装着される場合には、第1当接部43及び第2当接部44が第1位置合わせ部53及び第2位置合わせ部54に当接した状態において、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42が第1被係止部51及び第2被係止部52に対して係止する。
そこで次に、上記のように構成された画像読取装置3及び同装置と組み合わせられる画像形成装置2における作用について、特に透明シート部材25及び原稿押圧マット26が取り付けられた着脱部材40を搬送装置20に対して着脱する場合の作用に着目して以下説明する。
さて、図10に示すように、透明シート部材25及び原稿押圧マット26が取り付けられた着脱部材40は、搬送装置20に対して装着される場合、まず、第1当接部43及び第2当接部44が、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42に先立って搬送装置20に係合される。すなわち、図11(a)(b)に示すように、第1当接部43が、第1位置合わせ部53の溝部53a内に斜め上方から挿入されるとともに、第2当接部44が、第2位置合わせ部54の溝部54a内に斜め上方から挿入される。なお、着脱部材40は、各当接部43,44が各々対応する位置合わせ部53,54の溝部53a,54a内に挿入されて当接することにより、搬送装置20に対して位置合わせされる。
そして、そのように位置合わせされた状態(図10に示す状態)から、着脱部材40は、各弾性係止部41,42が搬送装置20側の対応する被係止部51,52に近づくように、当接部43,44が当接する位置合わせ部53,54を支点として搬送装置20の底面20a側へ回動変位させられる。すると、各弾性係止部41,42の弾性変形部41b,42bが、対応する被係止部51,52の凹部51a,52a内に進入し、搬送装置20の底面20aと着脱部材40の第1面40Aが対面する状態になると、各弾性係止部41,42が各々対応する被係止部51,52に対して係止する。
以下、第1被係止部51及び第2被係止部52に対する第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42の係止動作及び係止解除動作を図12〜図15を参照しながら説明する。なお、第2被係止部52に対する第2弾性係止部42の係止動作及び係止解除動作は、第1被係止部51に対する第1弾性係止部41の各動作と同様であるので、以下には第1被係止部51に対する第1弾性係止部41の各動作を代表動作例として説明する。
さて、図12に示す状態から、着脱部材40が搬送装置20側へ更に回動変位されると、着脱部材40の第1弾性係止部41は、その弾性変形部41bが第1被係止部51の凹部51a内に挿入され、その凹部51a内において弾性変形部41bの一部が係止凸部51bに接触する。具体的には、弾性変形部41bにおいて固定片部41aとは反対側で斜状をなす部分(以下、「可動片部」という。)の外面(斜面)に係止凸部51bが固定片部41aの反対側から接触する。
そして、その状態から更に着脱部材40が回動変位され、第1弾性係止部41の弾性変形部41bが第1被係止部51の凹部51a内へ更に挿入されると、図13に示すように、係止凸部51bが弾性変形部41bの可動片部に摺接しながら、その可動片部を固定片部41aの方向に押圧する。すると、その押圧力を受けて弾性変形部41bは、その逆V字の形状を狭めるように弾性変形する。
そして、その状態(図13に示す状態)から更に着脱部材40が回動変位され、第1弾性係止部41の弾性変形部41bが第1被係止部51の凹部51a内へ更に挿入されると、係止凸部51bが弾性変形部41bの可動片部に摺接しながら更に逆V字の形状を狭めるように弾性変形させた後、弾性変形部41bと操作片部41cとの境界に形成された第1係止孔41dに入り込む。
すると、図14に示すように、弾性変形部41bは、係止凸部51bによる押圧力がなくなるため、元の逆V字形状に弾性復元し、係止孔41dの内縁が係止凸部51bに対して可動片部の弾性復元力に基づき押し付けられた付勢状態にて係止される。その結果、着脱部材40は、各当接部43,44が対応する位置合わせ部53,54の溝部53a,54aに係合するとともに、各弾性係止部41,42が対応する被係止部51,52に付勢状態で係止することにより、搬送装置20の底面20aに対して良好に装着される。
一方、搬送装置20から着脱部材40を取り外す場合には、第1被係止部51及び第2被係止部52に対する第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42の係止状態が解除される。すなわち、図15に示すように、第1弾性係止部41の場合は、ユーザーにより、操作片部41cが図中に矢印で示される方向(固定片部41aに近づく方向)に押される。すると、係止孔41dに対する係止凸部51bの係止状態が解除される。この点で、操作片部41cは、着脱部材40が搬送装置20に装着された状態において、搬送装置20の一部(被係止部51)と弾性係止部41との係止状態を解除するときに操作される解除操作部として機能する。
そして、その状態(図15に示す状態)から、当接部43,44が当接する位置合わせ部53,54を支点として、着脱部材40が搬送装置20の底面20aから離れる方向へ回動変位させられる。すると、各弾性係止部41,42の弾性変形部41b,42bが、対応する被係止部51,52の凹部51a,52aから抜き出される。そして、その状態から着脱部材40を持ち上げて、位置合わせ部53,54の溝部53a,54a内から各当接部43,44を抜き出すと、着脱部材40は搬送装置20から取り外される。
本実施形態の画像読取装置3及び画像形成装置2は以下の効果を奏する。
(1)着脱部材40を搬送装置20から取り外すことにより、透明シート部材25及び原稿押圧マット26が一体的に搬送装置20から取り外される。このため、搬送装置20の内部で、原稿の詰まりが生じた場合等、透明シート部材25及び原稿押圧マット26を搬送装置20から取り外す必要があるときの操作性が向上する。
(2)着脱部材40の係合部である第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42は、弾性変形させた状態からの弾性復元力でもって搬送装置20側の第1被係止部51及び第2被係止部52と係止する構造である。このため、複数ある係合部の構造が、例えば全てねじによって着脱部材40を搬送装置20に取り付ける構造と比較して、着脱部材40を搬送装置20に装着するとき及び着脱部材40を搬送装置20から取り外すときの操作性が向上する。
(3)着脱部材40を搬送装置20に装着するときに、第1当接部43及び第2当接部44を先に搬送装置20に対して当接させることにより、搬送装置20に対して着脱部材40を位置決めさせることができる。このため、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42を搬送装置20に対して弾性変形させつつ係止させることができるので、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42を搬送装置20側の第1被係止部51及び第2被係止部52に対して係止させやすくなる。
(4)一般的に、開閉動作するときの回転中心となる軸線XAの近傍は、搬送装置20及び原稿読取装置10等の部材が密集しているため、細かな操作がしにくい。この点、第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42が第1当接部43及び第2当接部44よりも軸線XAから離れた位置に設けられるため、各弾性係止部41,42が各当接部43,44よりも軸線XAに近い構成と比較して、各弾性係止部41,42を搬送装置20側の第1被係止部51及び第2被係止部52に対して弾性係止させやすくなる。
(5)第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42は、着脱部材40が搬送装置20に装着された状態において、搬送装置20の一部との係止状態を解除するときには、各操作片部41c,42cを係止解除方向に押圧操作することにより各弾性係止部41,42の係止状態を容易に解除することができる。そのため、搬送装置20に対する着脱部材40の着脱時における各弾性係止部41,42の操作性が向上する。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、弾性変形部41b,42bの可動片部の先端から操作片部41c,42cを切除し、弾性変形部41b,42bにおいて自由端となった可動片部により、解除操作部を構成してもよい。
上記実施形態において、弾性係止部41,42及びこれと対応する被係止部51,52の位置と、当接部43,44及びこれと対応する位置合わせ部53,54の位置とを、互いに逆にしてもよい。なお、この場合でも、着脱部材40の装着時には、弾性係止部41,42を被係止部51,52に係止させるよりも先に当接部43,44が位置合わせ部53,54に当接させられる。
・上記実施形態において、第1当接部43及び第2当接部44を第1弾性係止部41及び第2弾性係止部42と同様の構成、すなわち、固定片部と弾性片部と操作片部と係止孔とを有する構成にしてもよい。なお、その場合には第1位置合わせ部53及び第2位置合わせ部54も第1被係止部51及び第2被係止部52と同様に凹部及び係止凸部を有する構成とされる。
・上記実施形態において、着脱部材40側に設けられる係合部(弾性係止部及び当接部)の個数と搬送装置20側に設けられる被係合部(被係止部及び位置合わせ部)の個数は4つずつ以外の個数であってもよい。
・上記実施形態において、第1弾性係止部41、第2弾性係止部42、第1当接部43及び第2当接部44の代わりに、着脱部材40の係合部は、ねじにより搬送装置20に取り付けられる構成であってもよい。
・上記実施形態において、画像読取装置3は、画像形成装置2と組み合わせて使用されることなく、単独で使用される構成であってもよい。
・上記実施形態において、記録装置としての画像形成装置は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
2…画像形成装置(記録装置)、3…画像読取装置、10…原稿読取装置、11…透明板、20…搬送装置(原稿搬送装置)、25…透明シート部材(透明部材)、26…原稿押圧マット(原稿押圧部材)、30…画像読取装置、40…着脱部材、41…第1弾性係止部(係合部)、41c…第1操作片部(解除操作部)、42…第2弾性係止部(係合部)、42c…第2操作片部(解除操作部)、43…第1当接部(係合部)、44…第2当接部(係合部)、P…原稿、XA…軸線。

Claims (6)

  1. 原稿の画像を読み取る原稿読取装置と、
    前記原稿読取装置に対して前記原稿を搬送する原稿搬送装置と、
    前記原稿を供給側から前記原稿読取装置が備える透明板上の画像読取位置を経由させて排出側へと搬送可能な搬送経路の一部を前記透明板と対向した状態で形成する透明部材と、
    前記原稿読取装置の前記透明板上に載置された原稿を前記透明板に対して押し付け可能な原稿押圧部材と、
    前記原稿搬送装置に対して着脱自在な着脱部材とを備え、
    前記着脱部材に前記透明部材及び前記原稿押圧部材が取り付けられ、前記透明部材の原稿搬送方向下流側の端部と前記原稿押圧部材の原稿搬送方向上流側の端部とが重なっている
    画像読取装置。
  2. 前記着脱部材は、前記原稿搬送装置に対する係合部を複数箇所に有し、複数ある前記係合部の少なくとも一つは、弾性変形可能であって且つ弾性変形させられた状態からの弾性復元力により前記原稿搬送装置の一部と係止する弾性係止部を含んで構成される
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記着脱部材は、複数の前記係合部が、前記弾性係止部と、前記原稿搬送装置に対して前記着脱部材を位置決め可能に当接させる当接部とを含んで構成される
    請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿搬送装置は、前記原稿読取装置に対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられ、
    前記原稿搬送装置が前記原稿読取装置に対して開閉動作するときの回転中心となる軸線を基準として、
    前記弾性係止部は、前記当接部よりも前記軸線から離れた位置に設けられる
    請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記弾性係止部は、前記着脱部材が前記原稿搬送装置に装着された状態において、前記原稿搬送装置の一部との係止状態を解除するときに操作される解除操作部を有する
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能な記録装置。
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