JP2014013971A - 画像読取装置、及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉部材のスキャナーハウジングに対する開閉状態を検出できる構成及びスキャナーハウジングをベースハウジングに対して開閉動作不能にロックする構成を備える場合においても装置全体の大型化を抑制することのできる画像読取装置、及びこれと組み合わされる記録装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、ベースハウジング2Aに対して開閉自在な原稿読取装置10、原稿読取装置10に対して開閉自在な搬送装置、原稿読取装置10をベースハウジング2Aにロック状態又はアンロック状態とするロック部材52、搬送装置が閉位置のときロック部材52をアンロック位置に移動させる一方で開位置のときにはロック位置に移動させる移動部材51及びロック部材52及び移動部材51の少なくとも一方のアンロック状態での位置により搬送装置の閉位置を検出する一方でロック状態での位置により搬送装置の開位置を検出する開閉センサー54を有する。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取装置は、ベースハウジング2Aに対して開閉自在な原稿読取装置10、原稿読取装置10に対して開閉自在な搬送装置、原稿読取装置10をベースハウジング2Aにロック状態又はアンロック状態とするロック部材52、搬送装置が閉位置のときロック部材52をアンロック位置に移動させる一方で開位置のときにはロック位置に移動させる移動部材51及びロック部材52及び移動部材51の少なくとも一方のアンロック状態での位置により搬送装置の閉位置を検出する一方でロック状態での位置により搬送装置の開位置を検出する開閉センサー54を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、ベースハウジングの上側に開閉動作可能スキャナーハウジングを取り付けるとともに、そのスキャナーハウジングの上側に更に開閉部材を開閉動作可能に取り付けた画像読取装置、及び同装置と組み合わせられる記録装置に関する。
従来、この種の画像読取装置として様々のものが提案されている。このような画像読取装置においては、開閉部材をスキャナーハウジングに対して開いたとき、スキャナーハウジングはベースハウジングに対して開閉不可能であることが好ましい。すなわち、開閉部材をスキャナーハウジングに対して開いたとき、スキャナーハウジングはベースハウジングに対して開閉動作不能にロックされていることが好ましい。
この点、特許文献1は、そのような画像読取装置の一例として、原稿カバー(開閉部材)が閉じているときには、スキャナーハウジングを開くことができる一方、原稿カバーが開いているときには、スキャナーハウジングを開くことができないロック手段を有する画像入出力装置を開示している。
ところで、上記の画像入出力装置において、原稿カバーのスキャナーハウジングに対する開閉状態を検出するためには、ロック手段を構成する機構とは別途に原稿カバーの開閉状態を直接的に検出する検出レバー等からなるセンサー機構が必要となる。そのため、このようなセンサー機構を、上記のロック手段を構成する機構とは別機構で画像入出力装置に取り付ける場合、画像入出力装置の大型化をまねくおそれがある。
なお、こうした実情は、上記の画像入出力装置に限らず、ベースハウジングの上側に開閉動作可能にスキャナーハウジングを取り付けるとともに、そのスキャナーハウジングの上側に更に開閉部材を開閉動作可能に取り付けた画像読取装置、及び同装置に組み合わせられる記録装置においては、概ね共通したものとなっていた。
本発明は、上記課題を解決するため、開閉部材のスキャナーハウジングに対する開閉状態を検出できる構成及びスキャナーハウジングをベースハウジングに対して開閉動作不能にロックする構成を備える場合においても装置全体の大型化を抑制することのできる画像読取装置、及びこれと組み合わされる記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、原稿から画像を読み取る読取り部を収容するとともに、下方側のベースハウジングに対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられるスキャナーハウジングと、前記スキャナーハウジングに対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられる開閉部材と、ロック位置に移動することにより前記スキャナーハウジングを前記ベースハウジングに対して開閉不能なロック状態とする一方、アンロック位置に移動することにより前記スキャナーハウジングを前記ベースハウジングに対して開閉可能なアンロック状態とするロック部材と、前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあるときに一方向へ変位して前記ロック部材を前記アンロック位置に移動させる一方、前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあるときに他方向へ変位して前記ロック部材を前記ロック位置に移動させる移動部材と、前記アンロック状態における前記ロック部材及び前記移動部材の少なくとも一方の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを検出する一方、前記ロック状態における前記ロック部材及び前記移動部材の少なくとも一方の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあることを検出する開閉センサーとを有する。
この構成によれば、開閉センサーは、スキャナーハウジングがベースハウジングに対して開閉不能なロック状態にある場合と開閉可能なアンロック状態にある場合におけるロック部材及び移動部材の位置の違いを利用して開閉部材のスキャナーハウジングに対する開閉状態を検出する。このため、ロック部材及び移動部材に加えて、開閉部材の開閉状態を直接的に検出するセンサーを画像読取装置に取り付ける構成と比較して、画像読取装置の大型化を抑制することができる。
本発明の画像読取装置において、前記開閉センサーは、前記アンロック状態における前記移動部材の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを検出する一方、前記ロック状態における前記移動部材の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあることを検出するものであり、前記ロック状態における前記移動部材の位置を第1位置とし、前記アンロック状態における前記移動部材の位置を第2位置として、前記移動部材は、前記第1位置から前記第2位置に移動する過程で前記ロック部材と当接して該ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる当接部分と、前記第2位置において前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを前記開閉センサーに検出させる被検出部分とを有する。
この構成によれば、簡易な構成で、上記と同様の効果、すなわち、ロック部材及び移動部材に加えて、開閉部材の開閉状態を直接的に検出するセンサーを画像読取装置に取り付ける構成と比較して、画像読取装置の大型化を抑制することができる。
本発明の画像読取装置において、前記第1位置と前記第2位置との間の前記移動部材が移動する領域を第1領域とし、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の前記ロック部材が移動する領域を第2領域として、前記第1領域と前記第2領域の一部が重複し、該重複した領域に前記開閉センサーが設けられる。
この構成によれば、移動部材の移動領域である第1領域とロック部材の移動領域である第2領域との重複する領域に開閉センサーが位置するため、第1領域と第2領域との重複する領域以外の領域に開閉センサーを設ける構成と比較して、画像読取装置の大型化を抑制することができる。
本発明の画像読取装置において、前記ロック部材のうち前記当接部分と接触する部分を接触部分として、前記当接部分及び前記接触部分の少なくとも一方は、他方に対して相対移動しながらカム係合することにより、前記ロック部材を前記ロック位置と前記アンロック位置との間で移動させるカム形状を有する。
この構成によれば、当接部分及び接触部分の少なくとも一方が有するカム形状を適宜変更することにより、移動部材の移動に伴いロック部材が移動する態様を様々な態様に変更することができる。
本発明の画像読取装置において、前記ロック部材は、係合部分を有し、前記スキャナーハウジングは、前記係合部分と係止することが可能な係止部を有し、前記係合部分は、前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあるときに前記係止部と係止することにより前記ロック状態を形成する。
この構成によれば、開閉部材がスキャナーハウジングに対して開位置にあるときに、スキャナーハウジングがベースハウジングに対して開くことを抑制できる。
本発明の記録装置は、上記構成の画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能である。この構成によれば、記録装置において前記画像読取装置と同様の効果を享受することができる。
本発明の記録装置は、上記構成の画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能である。この構成によれば、記録装置において前記画像読取装置と同様の効果を享受することができる。
以下、本発明を画像読取装置と画像形成装置を組み合わせた複合機において具体化した一実施形態を図1〜図7を参照して説明する。なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」及び「前後方向」と記載する場合には、各図中に矢印で示す上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、複合機1は、媒体の一例としての印刷用紙にインクの噴射により印字及び印画をする記録ヘッドなどの記録部を有する画像形成装置(記録装置)2と、画像形成装置2上に配置され、原稿Pから画像を読み取る画像読取装置3とを備えている。また、画像読取装置3は、同装置の主要部として内部に画像読取のための各種機器を収容した原稿読取装置10と、原稿読取装置10上に配置され、原稿Pを原稿読取装置10の所定位置に搬送する原稿搬送装置20(以下、「搬送装置20」ともいう。)とを備えている。
そして、搬送装置20は、原稿読取装置10によって画像が読み取られる前の原稿Pが載置される給紙トレイ21と、原稿読取装置10によって画像が読み取られた後の原稿Pが排出される排紙トレイ22とを備えている。なお、画像形成装置2は、画像読取装置3で読み取った画像の印刷処理(記録処理)が可能である。
図2に示すように、原稿読取装置10と搬送装置20とはそれぞれの左側縁部がヒンジ30を介して回動自在に連結されている。そのため、搬送装置20は、指掛部20aのある右側縁部がユーザーによって持ち上げられることにより、図1に示す原稿読取装置10の上方を覆う閉位置から図2に示す原稿読取装置10の上方を開放する開位置との間で開閉自在に変位する。この点で、搬送装置20は、原稿読取装置10に対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられる開閉部材として機能する。
なお、図示はしないが、原稿読取装置10とヒンジ30との連結において、原稿読取装置10の位置を調整できるように、原稿読取装置10側を長穴にして、原稿読取装置10とヒンジ30とをネジで固定している。
また、搬送装置20は、給紙トレイ21から排紙トレイ22に原稿Pを搬送する反転経路を途中に有する搬送路と、その搬送路を通過する原稿Pを原稿読取装置10側に露出させるための開口部24と、開口部24を覆う透明シート部材25と、透明板11に載置された原稿Pを押圧する原稿押圧マット26とを備えている。
開口部24は、搬送装置20を閉位置に移動したときに、透明板11上において、枠部材12の後側の内縁から前方に向かって所定の長さを有し、且つ枠部材12の左右の各内縁の間隔と略同じ幅を有する長方形に形成されている。原稿押圧マット26は、搬送装置20を閉位置に移動したときに、透明板11上において、枠部材12の前側の内縁から後方に向かって開口部24と対応する領域まで所定の間隔を有する位置までの長さを有し、且つ枠部材12の左右の各内縁の間隔と同じ幅を有する長方形に形成される。
また、図2に示すように、原稿読取装置10は、原稿Pが載置される透明板11と、透明板11を固定する枠部材12とを備えている。透明板11は、長方形に形成されており、四角環状のハウジングである枠部材12に対して下側から取り付けられている。そして、透明板11上には、枠部材12の前及び左の各内縁によって規定される位置に原稿Pが位置合わせされて載置される。
また、図2において一点鎖線で示すように、原稿読取装置10は、透明板11越しに原稿Pから画像を読み取るコンタクトイメージセンサーユニット13(以下、「CIS13」ともいう。)、CIS13を移動させるとき駆動する駆動ベルト14、CIS13の前後方向への移動を案内するレール15を内部に備えている。また、原稿読取装置10内においてCIS13が移動する空間領域内には、CIS13を原稿読取装置10内に配置された制御装置17に接続するフレキシブルフラットケーブル16(以下、「FFC16」ともいう。)が配設されている。したがって、この点で、原稿読取装置10は、原稿Pから画像を読み取る読取部の一例であるCIS13を内部に収容した状態で、画像形成装置2のハウジングでもある複合機1のベースハウジング2Aに対して、その上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられたスキャナーハウジングとして機能する。
図3に示すように、原稿読取装置10は、その枠部材12の左側の縁部がベースハウジング2Aにおける左側の上側縁部にヒンジ31を介して回動自在に支持されることにより、ベースハウジング2Aに対して、その上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられている。なお、原稿読取装置10は、ベースハウジング2Aに対して閉位置状態のとき、ベースハウジング2Aの上側に向いた開口部2a内に嵌め込まれる。
原稿読取装置10の下面側には、矩形状の底板部材18がその四隅をボルト19により枠部材12の隅角部に締結された状態で固定されている。また、図3に示すように、原稿読取装置10の枠部材12における1つの隅角部(開位置状態の図3では上方前側となる隅角部)の近傍には、枠部材12の下端側から厚さ方向に矩形の凹部12aが切り欠き形成されている。そして、その凹部12aの下端側開口内に位置するように、底板部材18の縁辺からは突片状の係止部18aが突設されている。
図3に示すように、画像形成装置2内(すなわち、ベースハウジング2A)内の底部には、印刷時に印刷用紙を支持する支持台41が配設されるとともに、その支持台41の上方位置にはガイド軸42が主走査方向となる前後方向に沿って架設されている。ガイド軸42には直方体状のキャリッジ43が往復移動自在に支持されるとともに、そのキャリッジ43の下面側には支持台41上に搬送された印刷用紙に対してインクを噴射可能な記録ヘッド44が搭載されている。また、ベースハウジング2Aにおける右側壁には、前後方向に長い長方形の開閉パネル45が、印刷用紙の排出口となる開口を覆う閉位置(図3の位置)と、その開口を開放する開位置との間での開閉自在に設けられている。
また、図2及び図3に示すように、ベースハウジング2Aの前側壁の右端上部には、指先を挿入可能な窪み部2cが形成されている。したがって、ユーザーはベースハウジング2Aに対して閉位置にある原稿読取装置10を開位置に変位させたい場合には、この窪み部2cに指先を入れた後、その指先で原稿読取装置10を持ち上げるようにすれば、容易に原稿読取装置10を開位置に変位させることができる。
また、ベースハウジング2Aの右側壁において開閉パネル45が設けられた部位よりも前方側部位、すなわち、ベースハウジング2Aの四隅のうち1つの隅角部付近の上壁部には、開孔2bが形成されている。一方、搬送装置20において閉位置になったときに開孔2bと上下方向で一致する箇所には、剛性を有する押圧部(例えば、金属面部位など)20bが形成されている。そして、ベースハウジング2A内において、開孔2bと対応する位置には、原稿読取装置10をベースハウジング2Aに対して開閉不能なロック状態と開閉可能なアンロック状態とするために作動されるロック機構50が設けられている。
そこで次に、図4及び図5を併せ参照して、ロック機構50の詳細な構造について説明する。なお、以下の説明においては、複合機1が図1に示す状態、すなわち、ベースハウジング2Aに対して原稿読取装置10が閉位置にあるとともに、原稿読取装置10に対して搬送装置20が閉位置にある状態のことを「第1状態」という。その一方、複合機1が図2に示す状態、すなわち、ベースハウジング2Aに対して原稿読取装置10が閉位置にある一方、原稿読取装置10に対して搬送装置20が開位置にある状態のことを「第2状態」という。さらに、複合機1が図3に示す状態、すなわち、原稿読取装置10に対して搬送装置20が閉位置にあるとともに、その原稿読取装置10がベースハウジング2Aに対して開位置にある状態のことを「第3状態」という。また、説明の便宜上、図4及び図5においては、ベースハウジング2Aにおける右側壁と前側壁とのコーナー部近傍の側壁の図示を省略している。
図4及び図5に示すように、ロック機構50は、その主たる構成要素として、移動部材51、ロック部材52、保持部材53、第1スプリング61、第2スプリング62及び開閉センサー54を有している。
図4に示すように、ベースハウジング2Aにおける開孔2bが形成された部位の下面側には、ロック機構50の各構成要素を保持可能な保持部材53がボルト55により取り付けられている。そして、この保持部材53に対して、移動部材51が開孔2bの貫通方向である上下方向への移動自在に保持されるとともに、ロック部材52が移動部材51の移動方向と直交する方向である前後方向への移動自在に保持されている。なお、本実施形態では、移動部材51の後方側にロック部材52は配置されている。
第1スプリング61は、保持部材53と移動部材51との間に蓄力状態で介在し、移動部材51を上方側に付勢している。第2スプリング62は、ベースハウジング2Aの一部とロック部材52との間に蓄力状態で介在し、ロック部材52を移動部材51に接近する方向である前方側に付勢している。
また、移動部材51は、ベースハウジング2Aの開孔2bに挿通可能な角柱状をなす突出部分51Aを上部に有し、複合機1が第2状態及び第3状態にあるときには、その突出部分51Aが第1スプリング61に付勢された状態で開孔2bから先端を突出させた状態に保持される。また、移動部材51において突出部分51Aの基端部からは、ロック部材52側(すなわち、本実施形態では後方側)に向けて板片状の当接部分51Bが突設されている。さらに、移動部材51において突出部分51Aの基端部のロック部材52側(すなわち、本実施形態では前方側)からは垂下片状の被検出部分51Cが下方に向けて延出されている。
図4及び図5に示すように、ロック部材52は、移動部材51の突出部分51Aと接触可能とされる接触部分52A及び原稿読取装置10における枠部材12の凹部12a内に出入り可能であって且つその凹部12a内を前後方向への移動自在とされる係合部分52Bを有している。接触部分52Aは、移動部材51側(すなわち、本実施形態では前方側)ほど下り勾配となる斜面部分の下端に鉛直面部分が連続したカム形状のカム面に形成されている。また、係合部分52Bは、ベースハウジング2Aにおいて原稿読取装置10の枠部材12が嵌合される開口部2aが位置する側(すなわち、本実施形態では左方側)に突出する板片形状を呈する。
図4及び図5に示すように、開閉センサー54は、ロック部材52の移動領域よりも下方となる位置であって且つベースハウジング2Aに形成された開孔2bのほぼ直下となる位置で保持部材53に保持されている。この開閉センサー54は、周知の投受光センサーであって、左右方向に並んだ投光部分54A及び受光部分54Bを有する。投光部分54Aは受光部分54Bに対して光Lを出力する。開閉センサー54は、投光部分54Aから出力された光Lが受光部分54Bに入力されたとき、複合機1が第2状態(及び第3状態)であることを検出する。一方、開閉センサー54は、投光部分54Aから出力された光Lが受光部分54Bに入力されないとき、複合機1が第1状態であることを検出する。
そこで次に、本実施形態の複合機1における作用について、特にロック機構50の作用に着目して以下説明する。
さて、複合機1が図2に示す第2状態にある場合、ロック機構50は、図4に示すように、第1スプリング61の上方向への付勢力により、移動部材51が上方向に移動する。すなわち、移動部材51は、その突出部分51Aの先端をベースハウジング2Aの開孔2bから上方向に突出させた位置(以下、「第1位置」という。)に移動する。
さて、複合機1が図2に示す第2状態にある場合、ロック機構50は、図4に示すように、第1スプリング61の上方向への付勢力により、移動部材51が上方向に移動する。すなわち、移動部材51は、その突出部分51Aの先端をベースハウジング2Aの開孔2bから上方向に突出させた位置(以下、「第1位置」という。)に移動する。
また、この第2状態において、移動部材51は上方の第1位置に移動するため、その被検出部分51Cが開閉センサー54の投光部分54Aと受光部分54Bとの間よりも上方に位置する。このため、投光部分54Aから出力された光は、移動部材51の当接部分51Bに遮られることなく、受光部分54Bに入力される。その結果、開閉センサー54は、複合機1が第2状態であることを検出する。
さらに、複合機1が第2状態にある場合において、移動部材51が上方の第1位置にあるとき、ロック部材52は、第2スプリング62の前方向への付勢力により、前方向に移動する。そして、その接触部分52Aにおける斜面部分の上部が移動部材51の突出部分51Aに当接した位置、すなわちロック位置で停止する。このとき、ロック部材52の係合部分52Bは、原稿読取装置10における枠部材12の凹部12a内を前方向へ移動し、底板部材18の係止部18aと係止する。その結果、ロック部材52がロック位置に移動した第2状態において、原稿読取装置10は、ベースハウジング2Aに対して開閉不能な状態であるロック状態となる。
一方、複合機1が図1に示す第1状態にある場合、ロック機構50は、閉じ動作した搬送装置20の押圧部20bに移動部材51の突出部分51Aが上方から押圧されることにより、図6に示すように、移動部材51が第1スプリング61の付勢力に抗して下方向に移動する。すなわち、移動部材51は、その突出部分51Aの先端をベースハウジング2Aの開孔2bから下方向に没入させた位置(以下、「第2位置」という。)に移動する。
また、この第1状態において、移動部材51は下方の第2位置に移動するため、その被検出部分51Cが開閉センサー54の投光部分54Aと受光部分54Bとの間に位置する。このため、投光部分54Aから出力された光は、移動部材51の当接部分51Bにより遮られ、受光部分54Bに入力されない。その結果、開閉センサー54は、複合機1が第1状態であることを検出する。
さらに、複合機1が第1状態にある場合において、移動部材51が下方の第2位置にあるとき、ロック部材52は、移動部材51の当接部分51Bに接触部分52Aの斜面部分が押されることにより、第2スプリング62の付勢力に抗して後方向に移動する。そして、その接触部分52Aにおける鉛直面部分が移動部材51の突出部分51Aに当接した位置、すなわちアンロック位置で停止する。このとき、ロック部材52の係合部分52Bは、原稿読取装置10における枠部材12の凹部12a内を後方向へ移動し、底板部材18の係止部18aとは非係止となる。その結果、ロック部材52がアンロック位置に移動した第1状態において、原稿読取装置10は、ベースハウジング2Aに対して開閉可能な状態であるアンロック状態となる。
なお、第1位置と第2位置との間の移動部材51が移動する領域を第1領域とする一方、ロック位置とアンロック位置との間のロック部材52が移動する領域を第2領域とした場合、図6に示すように、開閉センサー54は、第1領域と第2領域との重複する領域X内に設けられる。そのため、開閉センサー54は、ベースハウジング2Aの開孔2bのほぼ直下となる領域X内にコンパクトに配置されることになる。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)開閉センサー54は、原稿読取装置10がベースハウジング2Aに対して開閉不能なロック状態にある場合と開閉可能なアンロック状態にある場合における移動部材51の位置の違いを利用して搬送装置20の原稿読取装置10に対する開閉状態を検出する。このため、移動部材51に加えて、搬送装置20の開閉状態を直接的に検出するセンサーを画像読取装置3に取り付ける構成と比較して、画像読取装置3の大型化を抑制することができる。
(1)開閉センサー54は、原稿読取装置10がベースハウジング2Aに対して開閉不能なロック状態にある場合と開閉可能なアンロック状態にある場合における移動部材51の位置の違いを利用して搬送装置20の原稿読取装置10に対する開閉状態を検出する。このため、移動部材51に加えて、搬送装置20の開閉状態を直接的に検出するセンサーを画像読取装置3に取り付ける構成と比較して、画像読取装置3の大型化を抑制することができる。
(2)開閉センサー54は、アンロック状態における移動部材51の位置によって搬送装置20が原稿読取装置10に対して閉位置にあることを検出する。一方、開閉センサー54は、ロック状態における移動部材51の位置によって搬送装置20が原稿読取装置10に対して開位置にあることを検出する。移動部材51は、第1位置から第2位置に移動する過程でロック部材52と当接してロック部材52をロック位置からアンロック位置に移動させる当接部分51Bと、第2位置において搬送装置20が原稿読取装置10に対して閉位置にあることを開閉センサー54に検出させる被検出部分51Cとを有する。
このため、より簡易な構成で、上記(1)と同様な効果、すなわち、ロック部材52及び移動部材51に加えて、搬送装置20の開閉状態を直接的に検出するセンサーを画像読取装置3に取り付ける構成と比較して、画像読取装置3の大型化を抑制することができる。
(3)移動部材51の移動領域である第1領域とロック部材52の移動領域である第2領域との重複する領域Xに開閉センサー54が位置する。このため、領域X以外の領域に開閉センサー54を設ける構成と比較して、画像読取装置3の大型化を抑制することができる。
(4)接触部分52Aは、移動部材51側ほど下り勾配となる斜面部分の下端に鉛直面部分が連続したカム形状のカム面に形成されている。このため、接触部分52Aが有するカム形状を適宜変更することにより、移動部材51の移動に伴いロック部材52が移動する態様を様々な態様に変更することができる。
(5)複合機1が第2状態にある場合において、ロック部材52の係合部分52Bは、底板部材18の係止部18aと係止することによりロック状態を形成する。このため、第2状態において、原稿読取装置10がベースハウジング2Aに対して開閉不能な状態とすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、開閉センサー54は、ロック部材52の位置によって複合機1が、第1状態または第2状態及び第3状態であることを検出してもよい。
・上記実施形態において、開閉センサー54は、ロック部材52の位置によって複合機1が、第1状態または第2状態及び第3状態であることを検出してもよい。
・上記実施形態において、搬送装置20は、原稿Pを原稿読取装置10の所定位置に搬送する機能を有さなくてもよい。すなわち、搬送装置20は、原稿読取装置10に対して回動自在に連結されていればよい。
・上記実施形態において、移動部材51の当接部分51Bにカム形状を形成してもよい。
・上記実施形態において、開閉センサー54を、領域X以外の領域に設けてもよい。
・上記実施形態において、開閉センサー54を、領域X以外の領域に設けてもよい。
・上記実施形態において、画像読取装置3は、画像形成装置2と組み合わせて使用されることなく、単独で使用される構成であってもよい。
・上記実施形態において、記録装置としての画像形成装置は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・上記実施形態において、記録装置としての画像形成装置は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
2…画像形成装置(記録装置)、2A…ベースハウジング、3…画像読取装置、10…原稿読取装置(スキャナーハウジング)、13…コンタクトイメージセンサーユニット(読取り部)、20…原稿搬送装置(開閉部材)、51…移動部材、51B…当接部分、51C…被検出部分、52…ロック部材、52A…接触部分、54…開閉センサー、P…原稿、X…領域。
Claims (6)
- 原稿から画像を読み取る読取り部を収容するとともに、下方側のベースハウジングに対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられるスキャナーハウジングと、
前記スキャナーハウジングに対してその上方を覆う閉位置とその上方を開放する開位置との間での開閉自在に取り付けられる開閉部材と、
ロック位置に移動することにより前記スキャナーハウジングを前記ベースハウジングに対して開閉不能なロック状態とする一方、アンロック位置に移動することにより前記スキャナーハウジングを前記ベースハウジングに対して開閉可能なアンロック状態とするロック部材と、
前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあるときに一方向へ変位して前記ロック部材を前記アンロック位置に移動させる一方、前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあるときに他方向へ変位して前記ロック部材を前記ロック位置に移動させる移動部材と、
前記アンロック状態における前記ロック部材及び前記移動部材の少なくとも一方の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを検出する一方、前記ロック状態における前記ロック部材及び前記移動部材の少なくとも一方の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあることを検出する開閉センサーとを有する画像読取装置。 - 前記開閉センサーは、前記アンロック状態における前記移動部材の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを検出する一方、前記ロック状態における前記移動部材の位置によって前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあることを検出するものであり、
前記ロック状態における前記移動部材の位置を第1位置とし、
前記アンロック状態における前記移動部材の位置を第2位置としたとき、
前記移動部材は、前記第1位置から前記第2位置に移動する過程で前記ロック部材と当接して該ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる当接部分と、前記第2位置において前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して閉位置にあることを前記開閉センサーに検出させる被検出部分とを有する
請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記第1位置と前記第2位置との間の前記移動部材が移動する領域を第1領域とし、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の前記ロック部材が移動する領域を第2領域として、
前記第1領域と前記第2領域の一部が重複し、該重複した領域に前記開閉センサーが設けられる
請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記ロック部材のうち前記当接部分と接触する部分を接触部分として、
前記当接部分及び前記接触部分の少なくとも一方は、他方に対して相対移動しながらカム係合することにより、前記ロック部材を前記ロック位置と前記アンロック位置との間で移動させるカム形状を有する
請求項2または3に記載の画像読取装置。 - 前記ロック部材は、係合部分を有し、
前記スキャナーハウジングは、前記係合部分と係止することが可能な係止部を有し、
前記係合部分は、前記開閉部材が前記スキャナーハウジングに対して開位置にあるときに前記係止部と係止することにより前記ロック状態を形成する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置と組み合わされ、同画像読取装置で読み取った画像の記録処理が可能な記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012149925A JP2014013971A (ja) | 2012-07-03 | 2012-07-03 | 画像読取装置、及び記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012149925A JP2014013971A (ja) | 2012-07-03 | 2012-07-03 | 画像読取装置、及び記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014013971A true JP2014013971A (ja) | 2014-01-23 |
Family
ID=50109423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012149925A Pending JP2014013971A (ja) | 2012-07-03 | 2012-07-03 | 画像読取装置、及び記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014013971A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10212295B2 (en) | 2016-02-26 | 2019-02-19 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
CN118283188A (zh) * | 2023-08-22 | 2024-07-02 | 鱼快创领智能科技(南京)有限公司 | 一种扫描仪稳定锁止机构 |
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2012
- 2012-07-03 JP JP2012149925A patent/JP2014013971A/ja active Pending
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US10212295B2 (en) | 2016-02-26 | 2019-02-19 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
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