JP6101217B2 - 車両の作動油劣化推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された自動変速機(トランスミッション)を動作させるための作動油(ATF:Automatic Transmission Fluid)の劣化率を推定する車両の作動油劣化推定装置に関する。
車両のエンジンの潤滑に用いられるエンジンオイルやトランスミッションの潤滑に用いられる作動油(ATF)は、時間の経過と共に劣化していくので交換が必要になる。ATFの劣化判定に係る先行技術文献としては、例えば、特許文献1,2がある。
特許文献1では、ATFの劣化はATFの温度、回転数の2要素にて促進されることから、油温に基づく熱的劣化と回転数に基づく機械的劣化からATFの劣化を判定し警告を行っていた。
特許文献1に記載の技術では、ATF劣化推定の際に用いる油温センサ及び回転センサがフェールした場合、フェールした状態でのセンサ値を用いて劣化推定するため、劣化推定値と実際の劣化との間に著しく誤差が発生してしまう。例えば、油温センサが低温側でフェールした場合は、実際の劣化は進んでいるのに、推定値からは劣化を判断できないという問題がある。また、油温センサが高温側でフェールした場合は、実際の劣化は、それほど進んでいないのに、推定値からは著しく劣化が進んでいると判断してしまうという問題がある。
そこで、特許文献2に記載の技術では、油温検出手段がフェールしているかを判定して、フェールしている場合には、油温の代替値を設定して、フェール時の熱的劣化率を算出することで、熱的劣化率の推定の精度を向上させている。また、代替値を車両の通常走行時のATFの温度よりも所定の温度だけ高い温度に設定して、安全サイドでATFの劣化推定を行えるようにしている。また、エンジン回転数検出手段、入力軸回転数検出手段、出力軸回転数検出手段のフェールを検出し、検出手段がフェールした場合、代替値を用いて、ATFの機械的劣化率を算出することで、ATFの劣化率推定の精度を向上させている。
特開2005−172048号公報 特開2006−322587号公報
しかしながら、車両が停止している状態(イグニッションオフの状態)では、車両に搭載された油温センサやECUなどの制御手段が作動していないため、上記の先行技術による作動油の劣化推定では、車両が停車してから次回始動するまでの間は熱的劣化率の算出を行わない。そのため、その間に作動油が高温の場合には、実際の熱的劣化率と著しい誤差が発生してしまうおそれがある。例えば、酷暑地域にて風のあたらない炎天下にイグニッションオフで駐車し、イグニッションオンで走行を再開することを短時間で繰り返した場合、作動油の温度はイグニッションオフの間も高温を維持するため、実際は劣化が進んでいるにも関わらず、ECUによる熱的劣化の推定値が適切に上昇しない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の停車中の熱的劣化率を含めたより適切な作動油の熱的劣化率の算出が行えるようにすることで、作動油の劣化率の検知精度を向上させることができる車両の作動油劣化推定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる車両の作動油劣化推定装置は、作動油を介してエンジン(2)の駆動力を入力軸(10a)に伝達するトルクコンバータ(8)と、前記作動油による油圧制御で前記入力軸(10a)に入力された駆動力の回転を変速して出力軸(10b)に出力する自動変速機(6)と、を有する車両の作動油劣化推定装置であって、前記作動油の温度を検出する油温検出手段(18)と、前記エンジン(2)のエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段(20)と、前記自動変速機(6)の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段(22)と、前記自動変速機の出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段(24)と、前記作動油の劣化率を推定する作動油劣化率推定手段(12)と、を備え、前記作動油劣化率推定手段(12)は、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の温度変化の推定値に基づいて、車両が停止していた間の作動油の熱的劣化率を算出する第1の熱的劣化率算出手段(118)と、前記油温検出手段(18)で検出した作動油の温度に基づいて現在の作動油の熱的劣化率を算出し、前記熱的劣化率を過去に算出された熱的劣化率に加算して車両の始動後の熱的劣化率を算出する第2の熱的劣化率算出手段(120)と、前記第1の熱的劣化率算出手段で算出した車両が停止していた間の熱的劣化率と、前記第2の熱的劣化率算出手段で算出した車両の始動後の熱的劣化率とを加算して作動油の現在の熱的劣化率を算出する第3の熱的劣化率算出手段(123)と、前記エンジン回転数検出手段(20)で検出したエンジン回転数、前記入力軸回転数検出手段(22)で検出した入力軸回転数、前記出力軸回転数検出手段(24)で検出した出力軸回転数から前記作動油の剪断回転数を算出し、該剪断回転数に基づいて前記作動油の現在の機械的劣化率を算出し、前記機械的劣化率を過去に算出された機械的劣化率に加算する機械的劣化率算出手段(122)と、前記第3の熱的劣化率算出手段(123)で算出した現在の熱的劣化率と、前記機械的劣化率算出手段(122)で算出した前記機械的劣化率とを比較して、いずれか高いほうの劣化率を作動油の劣化率の推定値とする劣化率比較手段(124)と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる車両の作動油劣化推定装置によれば、第1の熱的劣化率算出手段で車両が停車している間の作動油の熱的劣化率を算出し、これを第2の熱的劣化率算出手段で算出した車両始動後の熱劣化率に加算することによって、作動油の現在の熱的劣化率を算出することができる。すなわち、車両が停車している状態での熱的な環境や走行後の高温状態での作動油の熱による劣化状態まで推定することができるので、実際は作動油の劣化が進んでいるにも関わらず熱的劣化の推定値が適切に上昇しないことを回避できる。したがって、車両の停車中の熱的劣化率を含めたより適切な作動油の熱的劣化率の算出が行えることで、作動油の熱的劣化率の検知精度を向上させることができる。
また、上記の車両の作動油劣化推定装置では、第1の熱的劣化率算出手段(118)は、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の温度変化の推定値と、単位時間当たりの作動油の熱的劣化率とに基づいて、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の熱的劣化率を算出するようにしてよい。
この構成によれば、車両が停車している状態での熱的な環境や走行後の高温状態での作動油の熱による劣化状態をより適切に推定することができるので、車両の停車中の熱的劣化率をより適切に算出することが可能となる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる車両の作動油劣化推定装置によれば、車両の停車中の熱的劣化率を含めたより適切な作動油の熱的劣化率の算出が行えるようになることで、作動油の劣化率の検知精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるATF劣化推定装置を備えた車両の概略図である。 ATF劣化推定装置のブロック図である。 IG−OFF間の熱的劣化率テーブルを示す図である。 IG−ON後の熱的劣化加速度テーブルを示す図である。 IG−ON後の熱的劣化率テーブルを示す図である。 機械的ATF劣化率テーブルを示す図である。 ATF劣化推定の手順を示すフローチャートである。 IG−OFF間の熱的ATF劣化算出フローチャートである。 IG−ON後の熱的ATF劣化算出フローチャートである。 機械的ATF劣化算出フローチャートである。 ATF劣化推定フローチャートである。 ATF交換判定フローチャートである。 ATF劣化リセットフローチャートである。 ATF劣化率リセットフローチャートである。 交換時のATF劣化率リセットを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかるATF劣化推定装置を備えた車両の概略構成図である。図1に示すように、車両は、エンジン2と、クランク軸4と、自動変速機(トランスミッション)6と、ECU(制御手段)12と、油圧制御装置14と、表示装置16と、油温センサ18、エンジン回転数センサ20と、メインシャフト回転数センサ22と、カウンタシャフト回転数センサ24を備える。
エンジン2のクランク軸4がトランスミッション6に連結されている。トランスミッション6に設けられたトルクコンバータ(T/C)8は、流体であるATF(作動油)を介してエンジントルクの伝達を行うものであり、クランク軸4に連結されたフロントカバー8aと一体のポンプインペラ8bと、フロントカバー8aとポンプインペラ8bとの間でポンプインペラ8bに対向配置されたタービンランナ8cと、ステータ8dとを有する。
タービンランナ8cとフロントカバー8aとの間には、ロックアップクラッチ9が設けられている。ロックアップクラッチ9は、ECU12の指令に基づく油圧制御装置14による制御により、フロントカバー8aの内面に向かって押圧されることによりフロントカバー8aに係合し、押圧が解除されることにより係合が解除される。フロントカバー8a及びポンプインペラ8bにより形成される容器内にATFが封入されている。
トランスミッション6は、更に、メインシャフト10a、メインシャフト10aに平行に配設されたカウンタシャフト10b及び互いに異なるギア比に設定されている複数のメインシャフト10a側とカウンタシャフト10b側に設けられたギア対、例えば、前進1〜5速ギア対及び後進ギア対を有する。
複数のギア対はメインシャフト10aに取り付けられた各入力側ギアとカウンタシャフト10bに取り付けられた各出力側ギアとから成り、対をなす各ギア同士は常に噛み合っている。
各入力側ギア又は各出力側ギアの何れか一方は、メインシャフト10a又はカウンタシャフト10bに対して相対回転自在とされ、各シンクロクラッチによって、メインシャフト10a又はカウンタシャフト10bに接続又は分離される。
例えば、図1では、複数のギア対のうち、前進ギア対の高速段(例えば、4速)と低速段(例えば、1速)の2個のギア対を一例として記載している。高速側ギア対の高速出力側ギア40b及び低速側ギア対の低速出力側ギア対42bがカウンタシャフト10bに対して一体に設けられている。
高速側ギア対の高速入力側ギア40a及び低速側ギア対の低速入力側ギア対42aはメインシャフト10aに対して回転可能のアイドルギアとされ、各シンクロクラッチ44,46によってメインシャフト10aに対して接続または分離される。
各シンクロクラッチ44,46は、例えば、湿式多板クラッチ等により構成され、メインシャフト10aと一体に回転可能に配置された各アウタクラッチ板44a,46aと、アウタクラッチ板44a,46aと交互に重ね合わすように配置されてアウタクラッチ板44a,46aに当接可能とされ、メインシャフト10aに対してアイドルギアとされる入力側ギア40a,42aと一体的に回転可能に配置されたインナークラッチ板44b,46bと、ECU12により制御される図示しない油圧アクチュエータとを有する。
各油圧アクチュエータは、摺動可能に配置されてピストン室を形成するピストンを有し、ピストン室に供給されるATFの油圧に応じてスラスト力を発生させ、各アウタクラッチ板44a,46aと各インナークラッチ板44b,46bとを相互に係合させることによって、カウンタシャフト10bと各入力側ギア40a,42aの何れかと一体に締結する。ピストン室内に供給されるATFの油圧は、ECU12によるクラッチ油圧指令値に基づいて制御され、各シンクロクラッチ44,46の係合状態が調整可能とされる。
トランスミッション6のカウンタシャフト10bと一体に設けられた出力側ファイナルギア50aと、駆動輪Wに接続された駆動軸52と一体に設けられた駆動側ファイナルギア50bとはファイナルギア対をなし、常に噛み合っている。
ECU12は、油圧制御装置14を通して、ロックアップクラッチ9及びシンクロクラッチ44,46に対するATFの油圧制御と、後述する表示装置16の表示・操作に係る制御と、後述するATF劣化推定及びATF劣化率リセットを行う。油圧制御装置14は、ECU12からのATFの油圧の指示に基づいて、トランスミッション6のロックアップクラッチ9及びシンクロクラッチ44,46のクラッチトルクを制御する。
表示装置16は、走行距離表示、走行速度表示、時刻表示、オイル交換警告表示、及びオイル交換数表示等を行うための表示部、並びに図示しないリセットスイッチ等の操作部を有する。
油温センサ18は、トランスミッション6内部に設置されたATF温度TATFを検出する油温検出手段である。エンジン回転数センサ20は、エンジン2のクランク軸4の回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段である。メインシャフト回転数センサ22は、メインシャフト10aの回転数Nmを検出する入力軸回転数検出手段である。カウンタシャフト回転数センサ24は、カウンタシャフト10bの回転数Ncを検出する出力軸回転数検出手段である。センサ18〜24の検出信号は、ECU12に入力されている。
車両には、車両(エンジン2)の始動・停止を行うために運転者により操作されるイグニッションスイッチ(IGスイッチ)26が設けられている。また、IGスイッチ26のオンオフを検出するIGスイッチセンサ28が設けられている。IGスイッチセンサ28の検出信号は、ECU12に入力されている。運転者の操作によりIGスイッチ26がオンする(IG−ON)ことで車両が始動し、IGスイッチ26がオフする(IG−OFF)ことで車両が停止する。
また、車両には、外気温を検出するための外気温センサ29が設けられている。外気温センサ29の検出信号は、ECU12に入力されている。
図2は、ECU12が有する本発明に係るATF劣化推定装置のブロック図である。ATF劣化推定装置は、例えば、ECU12内の図示しないROMに記憶されたプログラムを実行することによりその機能が実現されるものであり、データ記憶手段100と、データ読み込み手段102と、データ書き込み手段104と、ROMに記憶された、IG−OFF間の熱的劣化率テーブル105、熱的劣化加速係数テーブル106、IG−ON後の熱的劣化率テーブル108、機械的ATF劣化率テーブル110と、IG−OFF間の熱的劣化率算出手段(第1の熱的劣化率算出手段)118と、IG−ON後の熱的劣化率算出手段(第2の熱的劣化率算出手段)120と、熱的劣化率加算手段(第3の熱的劣化率算出手段)123と、機械的劣化率算出手段122と、ATF劣化推定手段124と、ATF交換判定手段126と、ATF劣化リセット手段128を含んでいる。
データ記憶手段100は、走行距離VCRUN、ATF交換警告表示F_CHANGEATF、ATF交換回数ATFCNT、熱的ATF劣化LOILH(LOILH1+LOILH2)及び機械的ATF劣化LOILR等のATF劣化推定に係るATFデータを記憶するEEPROMである。
データ読み出し手段102は、IG−ONによりエンジン2がスタートしたとき、データ記憶手段100からVCRUN,LOILH及びLOILRを読み出す。データ書き込み手段104は、IG−OFFによりエンジン2がストップしたとき、エンジン2がストップした時点でのLOILH及びLOILRをデータ記憶手段100に書き込む。
図3は、IG−OFF間の熱的劣化率テーブル105を示す図であり、同図(a)は、IG−OFFからの経過時間に対するATF温度(推定値)テーブル、同図(b)は、ATF温度(油温)に対する単位時間当たりの熱的劣化率テーブル、同図(c)は、IG−OFFからの経過時間に対する熱的劣化率(積算値)テーブルである。
図3(a)のIG−OFFからの経過時間に対するATF温度(推定値)テーブルは、横軸にIG−OFFからの経過時間(放置時間)t(秒)を示し、縦軸にATF温度T(℃)を示している。IG−OFFからの経過時間tに対するATF温度Tは、ニュートンの冷却の法則から下記の式(1)で表すことができる。
Figure 0006101217
ここで、IG−OFFからの経過時間(放置時間)t(秒)、時間t=0(IG−OFF直後)のATF温度T(℃)、時間tのATF温度T(℃)、外気温度Tm(℃)、車両の冷却の特性係数αS/Cである。この特性係数αS/Cは、ATFを用いるトルクコンバータ8や自動変速機6などの装置の放熱特性から定まる係数である。外気温度Tmは、外気温センサ29で検出することができる。なお、外気温センサ29を備えていない車両の場合には、IG−ONの直後に下記の式(2)で外気温度Tmを求める。
Figure 0006101217
図3(b)に示すATF温度に対する単位時間当たりの熱的劣化率テーブルでは、横軸にATF温度(TATF)を示し、縦軸にATFの単位時間当たりの熱的劣化率(DTLOILH1)(%)を示している。このテーブルを用いて、ATF温度TATFがT0からTまで変化する場合の単位時間当たりの熱的劣化率DTLOILH1が算出される。同図に示すように、ATF温度TATFが高くなるほどATFの熱的劣化率DTLOILH1が高くなる傾向を有している。
図3(c)に示すIG−OFFからの経過時間に対する熱的劣化率テーブルでは、横軸にIG−OFFからの経過時間(放置時間)t(秒)を示し、縦軸にATFの熱的劣化率(積算値)(LOILH1)(%)を示している。このテーブルでは、図3(a)で算出したIG−OFFからの経過時間に対するATF温度TATFと、図3(b)で算出したATF温度TATFに対する単位時間当たりの熱的劣化率DTLOILH1とを用いて、IG−OFFからの経過時間に対する熱的劣化率の積算値LOILH1が算出される。すなわち、図3(c)のグラフ中の斜線部分Xの面積がIG−OFFからの経過時間に対する熱的劣化率の積算値LOILH1である。
図4は、IG−ON後の熱的劣化加速係数テーブル106を示す図であり、横軸にT/C8内で発生したATF発熱量(DQOILTC)、縦軸に熱的劣化加速度係数(KLOILLH)を示す。図4に示すように、KLOILHはDQOILTCに応じた値であり、特に、DQOILTCが一定範囲であるとき、ATFの劣化が加速されることが分かる。尚、DQOILTCは後述するように、Ne、Nm及びT/C8の増幅率等より算出される。
図5は、IG−ON後の熱的劣化率テーブル108を示す図であり、横軸に油温(TATF)、縦軸に熱的劣化率%(DTLOILH2)を示す。図5に示すように、DTLOILH2は、TATFに応じた値であり、特に、TATFの上昇とともにATF劣化が増大することが分かる。
図6は、機械的ATF劣化率テーブル110を示す図であり、横軸にATFの剪断回転(TREV)、縦軸に動粘度劣化率%(DTLOILR)を示す。図6に示すように、DTLOILRはTREVに応じた値であり、特に、TREVが増加するとともに、ATFの劣化が増大することが分かる。
IG−OFF間の熱的劣化率算出手段118は、図3(a)〜(c)のテーブルを用いて、IG−OFFからの経過時間(放置時間)t(秒)、時間t=0(IG−OFF直後)のATF温度T0(℃)、時間tのときのATF温度T(℃)、外気温度Tm(℃)よりIG−OFF間のATFの熱的劣化率(積算値)LOILH1を算出する。
IG−ON後の熱的劣化率算出手段120は、Ne,Nm等よりDQOILTCを算出し、DQOILTCより熱的劣化加速係数テーブル106を検索して、KLOILH2を算出し、TATFより熱的ATF劣化率テーブル108を検索して、DTLOILH2を算出し、熱的ATF劣化LOILH2に前回のLOILH2+DTLOILH2*KLOILH2を代入する。
熱的劣化率加算手段123は、IG−OFF間の熱的劣化率算出手段118で算出したIG−OFF間のATFの熱的劣化率(熱的ATF劣化)LOILH1と、IG−ON後の熱的劣化率算出手段120で算出したIG−ON後のATFの熱的劣化率(熱的ATF劣化)LOILH2とを加算する。
機械的劣化率算出手段122は、Ne,Nm,NcよりTREVを算出し、TREVより機械的ATF劣化率テーブル110を検索して、機械的ATF劣化率DTLOILRを算出し、機械的ATF劣化LOILRに前回のLOILR+DTLOILRを代入する。
ATF劣化推定手段124は、IG−OFF間の熱的ATF劣化LOILL1とIG−ON後の熱的ATF劣化LOILL2との合計と、機械的ATF劣化LOILRとのうち大きな方をATF劣化推定値LOILに代入する。ATF交換判定手段126は、Nc等より、VCRUNを算出し、VCRUNと、最長保証距離及び最短保証距離の比較、並びにLOILとATF交換しきい値を比較して、ATF交換時期であるか否かを判断して、ATF交換時期でなければ、交換警告表示F_CHANGEATFに交換不要値‘0’を代入し、ATF交換時期ならば、交換警告表示F_CHANGEATFに交換要値‘1’を代入するとともに、ATF交換警告を表示装置16に表示する。
劣化率算出手段118によるLOILH1の算出は、IG−ONによりエンジン2がスタートした直後に行われる。一方、劣化率算出手段120,122によるLOILH2及びLOILRの算出並びにATF劣化推定手段124によるATF劣化推定は、IG−ONによりエンジン2がスタートしてから、IG−OFFによりエンジン2が停止するまでの間、一定周期、例えば、1秒毎に行われる。
ATF劣化リセット手段128は、作業員等により、ATFが交換された後に表示装置16のリセットスイッチがオンされたとき、または、PGMテスタでリセットされたとき、ATFの交換では、T/C8内部や油圧制御系内部のATFが交換されずに、劣化したATFが一定の割合(例えば、40%程度)で残留することを考慮して、LOILH1,LOILH2,LOILRに0とは異なるATF劣化リセット値を代入するとともに、VCRUNに0を代入、F_CHNGEATF、TATFFAIL等に0を代入、ATF交換警告表示、TATF等のフェール警告表示をオフ、ATFCHANGEをインクリメントし、データ記憶手段100に書き込む。
ATF劣化リセット値は、例えば、ATFの60%が交換可能で、40%が交換不可能であれば、ATF劣化リセット値を0.4(40%)とする。または、残留劣化ATF量及び残留劣化ATFの劣化率LOILに基づき、例えば、残留劣化ATF量の割合:40%、残留劣化ATF量の劣化率:50%とすると、リセット値は、0.4*0.5=0.2(20%)劣化となる。
図7〜図12は本発明のATF劣化推定の一例を示すフローチャートである。図13,14はATF劣化リセットの一例を示すフローチャートである。図15は、ATF劣化率を示す図であり、横軸に走行距離、縦軸にATF劣化率LOILを示している。
図7のステップS10において、エンジン2がスタートか否か、即ちイグリッションスイッチがオン(IG−ON)されたか否かを判定し、IG−ONによるエンジン2の始動後初回のみ肯定判定(YES)へ進み、次回以降は、否定判定(NO)へ進む。
肯定判定(YES)の場合には、ステップS12へ進んでデータ記憶手段100よりVCRUN、LOILH及びLOILRを読み込む。ステップS10が否定判定(NO)の場合には、ステップS14へ進んでIG−OFF(エンジン2停止)か否かを判定する。IG−OFF(エンジン2停止)でない場合、即ちIG−ON(エンジン2作動中)と判定された場合には、ステップS15へ進んで、IG−OFF間の熱的ATF劣化補正を行ったか否かを判断する。その結果、IG−OFF間の熱的ATF劣化補正を行っていなければ(NO)、ステップS16に進んで、IG−OFF間の熱的ATF劣化を算出する。
ステップS16では、図8に示すIG−OFF間の熱的ATF劣化算出を行う。すなわち、ステップS36で、IG−OFFからIG−ONまでの経過時間(放置時間)tを取得し、IG−OFF時のATF温度Tと外気温度Tmを取得する。そして、ステップS38で、単位時間当たりの熱的ATF劣化率を経過時間t=0〜tまで積算することで、経過時間t=0〜tまでに対応するATF温度に応じた熱的ATF劣化を算出する。
ステップS16でIG−OFF間の熱的ATF劣化を算出した場合、又はステップS15でIG−OFF間の熱的ATF劣化補正を既に行っていた場合(YES)、ステップS17へ進んでIG−ON後の熱的ATF劣化を算出する。ステップS17では、図9に示すIG−ON後の熱的ATF劣化算出を行う。
図9のステップS56では、T/C8内のATF発熱量を算出する。即ち、T/C8内のDQOILTC(ATF発熱量)とすると、DQOILTC=|TQIN*Ne−TQOUT*Nm|と表せる。
ここで、
TQIN:T/Cポンプ吸収トルク(入力トルク)
TQOUT:T/Cタービントルク(出力トルク)
Ne:エンジン回転数
Nm:メインシャフト回転数
である。
TQIN=τ*(Ne/1000)2*9.8*2*3.14/60,TQOUT=KTR*(TQIN)と表現できるため、
DQOILTC=|TQIN(Ne−KTR*Nm)|=|τ*(Ne/1000)2*(Ne−KTR×Nm)|*9.8*2*3.14/60
となる。
ここで、
τ:T/Cポンプ吸収トルク係数
KTR:T/Cトルク比
である。
次に、ステップS58において、熱的劣化加速係数テーブル106を検索して、トルクコンバータ8内ATF発熱量に応じた熱的劣化加速係数KLOILHを算出し、ステップS64に進む。
ステップS64において、TATFを元に、熱的ATF劣化率テーブル108を検索して、ATF熱的ATF劣化率DTLOILHを検出する。
次いで、ステップS66へ進んで熱的ATF劣化LOILHを算出する。即ち、LOILHに前回のLOILH+DTLOILH*KLOIHを代入して、図7のステップS18に戻る。
ステップS18では、図10に示す機械的ATF劣化LOILRを算出する。図10のステップS112では、Ne、Nm及びNcに基づいて剪断回転数TREVを算出する。
即ち、TREV=Ne×K1+Nm×K2+Nc×K3
を算出する。ここで、K1,K2,K3はそれぞれの回転部分に対して機械的劣化への影響度を補正するための係数であり、各回転部材についているギヤの歯数やベアリング個数等に基づいてK1,K2,K3を設定する。
次いで、ステップS114へ進んで、TREVを元に、機械的ATF劣化率テーブル110を検索して、TREVに応じた機械的ATF劣化率DTLOILRを算出する。
次いで、ステップS116へ進んで機械的ATF劣化LOILRを算出する。即ち、LIOLRに前回のLOILR+DTLOILRを代入して、図7のステップS20に戻る。
ステップ20では、図11に示すATF劣化推定を行う。図11のステップS150において、熱的ATF劣化LOILH(LOILH1+LOILH2)>機械的ATF劣化LOILRであるか否かを判定する。肯定判定(YES)の場合には、ステップS152へ進んでATF劣化LOILに熱的ATF劣化LOILH(LOILH1+LOILH2)を代入し、否定判定(NO)の場合には、ステップ154へ進んでATF劣化LOILに機械的ATF劣化LOILRを代入し、図7のステップS22に戻る。
ステップS22では、図12に示すATF交換判定を行う。図12のステップS200において、Ncに基づいて走行距離を算出する。即ち、RATIO=ファイナルギヤ比、RTIRE=タイヤ半径とすると、
走行距離=車両速度×時間
と表現され、
車両速度=(単位時間当たりのタイヤ回転数)×(タイヤ1回転当りに進む距離)
=(Nc÷RATIO)×(2π×RTIRE)
となるため、VCRUNに前回のVCRUN+この車両速度(1秒当りに進む距離)代入する。
ステップS202において、VCRUNが最長保証距離よりも大きいか否かを判定する。ステップS202が否定判定(NO)の場合には、ステップS204へ進んで走行距離VCRUNが最短保証距離よりも小さいか否かを判定する。
ステップS204が否定判定(NO)の場合には、ステップS206へ進んでATF劣化がATF交換閾値よりも大きいか否かを判定する。ATF劣化がATF交換閾値よりも大きいと判定された場合には、ステップS210へ進んでATF交換フラグF_CHANGEATFに1を代入するとともに、表示装置16にATF交換警告表示する。ステップS206が否定判定(NO)の場合には、ステップS208において、ATF交換フラグF_CHANGEATFに0を代入する。
一方、ステップS202で走行距離VCRUNが最長保証距離よりも大きいと判定された場合(YES)には、ステップ210へ進んでATF交換フラグF_CHANGEATFに1を代入するとともに、表示装置16にATF交換警告表示する。また、ステップS204で走行距離VCRUNが最短保証距離よりも小さいと判定された場合(YES)には、ステップS208へ進んでATF交換フラグビットF_CHANGEATFに0を代入する。そして、図7のステップS10に戻って、一定の周期(1秒)毎に、ステップS10〜ステップS22までの処理を繰り返す。
一方、図7のステップS14でIG−OFFによりエンジン2がシャットダウンされたと判定された場合には、ステップS24へ進んで、データ記憶手段100にLOILH(LOILH+LOILH2),LOILR,F_CHANGEATF,TATFFAIL〜NcFAIL,VCRUNを書き込み、本処理を終了する。
作業者はATF交換警告表示が表示装置16に表示されることから、ATF交換を行い、ATF交換が終了すると、表示装置16のリセットスイッチをオンにする。図13のステップS250において、表示装置16のリセットスイッチONであるか否かを判定する。肯定判定(YES)ならば、ステップS252に進む。否定判定(NO)ならば、終了する。ステップS252において、図14に示すATF劣化率リセットを行う。
図14のステップS300において、LOILHにATF劣化リセット値、例えば、0.4を代入して、ステップS302に進む。次いで、ステップS302において、LOILRにATF劣化リセット値、例えば、0.4を代入して、ステップS304に進む。ステップS304において、データ記憶手段100に、LOILH,LOILRを書き込み、図11のステップS254に戻る。図15に示すように、ATF交換時にATF劣化率は劣化ATFの残量に基づいて、例えば、0.4(40%)にリセットされるので、ATFの劣化が過小評価されることがない。
ATF交換時には、トルクコンバータ内部や油圧制御系内部のATFまでは交換できないため、交換率は100%とならない。このため、ATF交換をしても劣化したATFが残存しているため、ATF劣化率は0にならない。従って、ATF交換時に、劣化推定値を0にリセットしてしまうと、実際の劣化率と著しく誤差が発生してしまう。そのためここでは、ATF交換時にATF劣化率を劣化ATFの残量に基づいて適切な値にリセットするようにしている。
図13のステップS254において、走行距離VCRUNに0を代入して、データ記憶手段100に書き込む。ステップS256において、F_CHANGEATFに0を代入し、データ記憶手段100に書き込む。ステップS258において、表示装置16のATF交換表示をオフする。ステップS260において、ATF交換回数ATFCNTをインクリメントし、データ記憶手段100に書き込む。
以上説明したように、本実施形態の作動油劣化推定装置は、前回の車両の停止時から車両の始動時(IG−ON時)までの作動油の温度変化の推定値に基づいて、車両が停止していた間(IG−OFF間)の作動油の熱的劣化率を算出する熱的劣化率算出手段(第1の熱的劣化率算出手段)118と、油温センサ18で検出した作動油の温度に基づいて現在の作動油の熱的劣化率を算出し、この熱的劣化率を過去に算出された熱的劣化率に加算して車両の始動後の熱的劣化率を算出する熱的劣化率算出手段(第2の熱的劣化率算出手段)120と、熱的劣化率算出手段118で算出した車両が停止していた間の熱的劣化率と、熱的劣化率算出手段120で算出した車両の始動後の熱的劣化率とを加算して作動油の現在の熱的劣化率を算出する熱的劣化率加算手段(第3の熱的劣化率算出手段)123と、作動油の現在の機械的劣化率を算出し、この機械的劣化率を過去に算出された機械的劣化率に加算する機械的劣化率算出手段122と、熱的劣化率加算手段123で算出した現在の熱的劣化率と機械的劣化率算出手段122で算出した現在の機械的劣化率とを比較して、いずれか高いほうの劣化率を作動油の劣化率の推定値とするATF劣化推定手段(劣化率比較手段)124とを備えている。
本発明にかかる車両の作動油劣化推定装置によれば、熱的劣化率算出手段118で車両が停車している間の作動油の熱的劣化率を算出し、これを熱的劣化率算出手段120で算出した車両始動後の熱劣化率に加算することによって、作動油の現在の熱的劣化率を算出することができる。すなわち、車両が停車している状態での熱的な環境や走行後の高温状態での作動油の熱による劣化状態まで推定することができるので、実際は作動油の劣化が進んでいるにも関わらず熱的劣化の推定値が適切に上昇しないことを回避できる。したがって、車両の停車中の熱的劣化率を含めたより適切な作動油の熱的劣化率の算出が行えることで、作動油の熱的劣化率の検知精度を向上させることができる。
また、上記の車両の作動油劣化推定装置では、IG−OFF間の熱的劣化率算出手段118は、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の温度変化の推定値と、単位時間当たりの作動油の熱的劣化率とに基づいて、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の熱的劣化率を算出するようにしている。
この構成によれば、車両が停車している状態での熱的な環境や走行後の高温状態での作動油の熱による劣化状態をより適切に推定することができるので、車両の停車中の熱的劣化率をより適切に算出することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
2 エンジン
6 トランスミッション
8 トルクコンバータ
16 表示装置
18 油温センサ
20 エンジン回転数センサ
22 メインシャフト(入力軸)回転数センサ
24 カウンタシャフト(出力軸)回転数センサ
100 データ記憶手段
102 データ読み込み手段
104 データ書き込み手段
105 IG−OFF間の熱的劣化率テーブル
106 熱的劣化加速係数テーブル
108 IG−ON後の熱的劣化率テーブル
110 機械的ATF劣化率テーブル
118 IG−OFF間の熱的劣化率算出手段(第1の熱的劣化率算出手段)
120 IG−ON後の熱的劣化率算出手段(第2の熱的劣化率算出手段)
122 機械的劣化率算出手段
123 熱的劣化率加算手段(第3の熱的劣化率算出手段)
124 ATF劣化推定手段
126 ATF交換判定手段
128 ATF劣化リセット手段

Claims (2)

  1. 作動油を介してエンジンの駆動力を入力軸に伝達するトルクコンバータと、前記作動油による油圧制御で前記入力軸に入力された駆動力の回転を変速して出力軸に出力する自動変速機と、を有する車両の作動油劣化推定装置であって、
    前記作動油の温度を検出する油温検出手段と、
    前記エンジンのエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    前記自動変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    前記自動変速機の出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、
    前記作動油の劣化率を推定する作動油劣化率推定手段と、を備え、
    前記作動油劣化率推定手段は、
    前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の温度変化の推定値に基づいて、車両が停止していた間の作動油の熱的劣化率を算出する第1の熱的劣化率算出手段と、
    前記油温検出手段で検出した作動油の温度に基づいて現在の作動油の熱的劣化率を算出し、前記熱的劣化率を過去に算出された熱的劣化率に加算して車両の始動後の熱的劣化率を算出する第2の熱的劣化率算出手段と、
    前記第1の熱的劣化率算出手段で算出した車両が停止していた間の熱的劣化率と、前記第2の熱的劣化率算出手段で算出した車両の始動後の熱的劣化率とを加算して作動油の現在の熱的劣化率を算出する第3の熱的劣化率算出手段と、
    前記エンジン回転数検出手段で検出したエンジン回転数、前記入力軸回転数検出手段で検出した入力軸回転数、前記出力軸回転数検出手段で検出した出力軸回転数から前記作動油の剪断回転数を算出し、該剪断回転数に基づいて前記作動油の現在の機械的劣化率を算出し、前記機械的劣化率を過去に算出された機械的劣化率に加算する機械的劣化率算出手段と、
    前記第3の熱的劣化率算出手段で算出した現在の熱的劣化率と、前記機械的劣化率算出手段で算出した前記機械的劣化率とを比較して、いずれか高いほうの劣化率を作動油の劣化率の推定値とする劣化率比較手段と、を備える
    ことを特徴とする車両の作動油劣化推定装置。
  2. 前記第1の熱的劣化率算出手段は、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の温度変化の推定値と、単位時間当たりの作動油の熱的劣化率とに基づいて、前回の車両の停止時から車両の始動時までの作動油の熱的劣化率を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の作動油劣化推定装置。
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