JP2013170606A - オイルポンプ制御装置 - Google Patents

オイルポンプ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013170606A
JP2013170606A JP2012033670A JP2012033670A JP2013170606A JP 2013170606 A JP2013170606 A JP 2013170606A JP 2012033670 A JP2012033670 A JP 2012033670A JP 2012033670 A JP2012033670 A JP 2012033670A JP 2013170606 A JP2013170606 A JP 2013170606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
engine
torque converter
control device
oil pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012033670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5783082B2 (ja
Inventor
Yosuke Nakamura
陽介 中村
Daishu Ri
大洙 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012033670A priority Critical patent/JP5783082B2/ja
Publication of JP2013170606A publication Critical patent/JP2013170606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783082B2 publication Critical patent/JP5783082B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】トルクコンバータのオイル抜けによる車両発進性能の低下を防止できるオイルポンプ制御装置を提供する。
【解決手段】このオイルポンプ制御装置1は、自動変速機ATがトルクコンバータTCの出力軸7の回転速度を遮断する状態において、エンジンEGの出力回転速度の立ち上がりに対する出力軸7の回転速度の立ち上がりの遅れが所定閾値以下の場合は、電動オイルポンプP1は、トルクコンバータTCへのオイル供給量が第1供給量となるように駆動し、他方、前記遅れが前記閾値よりも大きい場合は、電動オイルポンプP1は、トルクコンバータTCへのオイル供給量が前記第1供給量よりも多い第2供給量となるように駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されたトルクコンバータにオイルを供給するオイルポンプを制御するオイルポンプ制御装置に関する。
従来のオイルポンプ制御装置に関しては、例えば特許文献1の制御装置が知られている。この制御装置は、エンジンにより駆動される機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプからオイル(フルード)が供給される油路とを有する油圧回路を用いて変速機へのオイル供給を制御するものである。より詳細には、この制御装置は、エンジンがスタータの補助なく回転することで機械式オイルポンプがオイルを油路に供給している最中に、変速機および油圧回路の状態変化を検出すると、電動オイルポンプを駆動させて電動オイルポンプからもオイルを油路に供給するものである。
特開2004−286148号公報
しかしながら、特許文献1の制御装置では、変速機へのオイル供給については考慮されているが、トルクコンバータのオイル抜けについては考慮されていない。
即ち、一般に、エンジンと変速機との間にはトルクコンバータが搭載される。このようなトルクコンバータを搭載した車両では、機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプの何れかのオイルポンプの駆動により、トルクコンバータにもオイルが供給される。このような車両では、オイルポンプが駆動されない状態(即ち、トルクコンバータにオイルが供給されない状態)が長時間経過すると、トルクコンバータ内のオイルが各オイルシールやバルブの隙間から徐々に抜けて、トルクコンバータのオイル抜けが発生する場合がある。なお、高負荷(他車両の牽引、悪路走行または高速走行など)での車両使用により変速機内のオイル温度が高くなった状態でエンジンを停止させて車両を放置すると、トルクコンバータのオイル抜けがより発生し易くなる。
このようなトルクコンバータのオイル抜けが発生すると、トルクコンバータ内で、エンジンの動力を変速機側に伝達する媒体が少なくなって当該動力を伝達できなくなる。そのため、変速機のクラッチが締結されても、トルクコンバータにおいて動力が伝達できないので、車両を直ぐに発進できない(即ち、車両発進性能が低下する)という問題があった。また、そのような場合、従来では、トルクコンバータ内のオイルが充填されて発進可能になるまで、20秒以上掛かる場合もあった。
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、トルクコンバータのオイル抜けによる車両発進性能の低下を防止できるオイルポンプ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のオイルポンプ制御装置は、内燃機関と、入力軸および出力軸を有し、前記入力軸に入力された前記内燃機関の出力回転速度をオイルを介して前記出力軸に伝達するトルクコンバータと、前記出力軸の回転速度を変速または遮断する変速機と、前記トルクコンバータに前記オイルを供給するオイルポンプと、を備え、前記変速機が前記出力軸の回転速度を遮断する状態において、前記内燃機関の前記出力回転速度の立ち上がりに対する前記出力軸の前記回転速度の立ち上がりの遅れが所定閾値以下の場合は、前記オイルポンプは、前記トルクコンバータへのオイル供給量が第1供給量となるように駆動し、他方、前記遅れが前記閾値よりも大きい場合は、前記オイルポンプは、前記トルクコンバータへのオイル供給量が前記第1供給量よりも多い第2供給量となるように駆動するものである。
一般に、トルクコンバータからオイルが抜けると、トルクコンバータの入力軸と出力軸との間で回転速度が伝達し難くなるので、前記入力軸の回転速度(即ち、内燃機関の出力回転速度)の立ち上がりに対する前記出力軸の回転速度の立ち上がりが遅くなる。
上記の構成によれば、変速機がトルクコンバータの出力軸の回転速度を遮断する状態において、内燃機関の出力回転速度の立ち上がりに対する前記出力軸の回転速度の立ち上がりの遅れが所定閾値よりも大きい場合(即ち、トルクコンバータからオイルが抜けていると考えられる場合)は、オイルポンプは、トルクコンバータへのオイル供給量を、前記遅れが前記所定閾値以下の場合(即ち、トルクコンバータからオイルが抜けていると考えられる場合)のオイル供給量よりも増加するので、トルクコンバータのオイル抜けに応じて、素早く、トルクコンバータへのオイル供給量を増加でき、車両発進性能の低下を防止できる。
本発明のオイルポンプ制御装置によれば、トルクコンバータのオイル抜けによる車両発進性能の低下を防止できるオイルポンプ制御装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るオイルポンプ制御装置の構成概略図である。 速度比Eoとオイル温度Tとの対応関係の一例を示した図である。 エンジン回転速度Neの立ち上がりとタービン回転速度Ntの立ち上がりとの一例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るオイルポンプ制御装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2および第3実施形態に係るオイルポンプ制御装置の構成概略図である。 本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ制御装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るオイルポンプ制御装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態におけるエンジン回転速度Ntの一例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
<全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るオイルポンプ制御装置の構成概略図である。
この実施形態に係るオイルポンプ制御装置1は、車両に搭載されたオイルポンプ制御装置であって、図1に示すように、エンジン(内燃機関)EGと自動変速機(変速機)ATとの間に配設されたトルクコンバータTCにオイル(フルード)を供給する電動オイルポンプ(オイルポンプ)P1を制御するものであり、より詳細には、自動変速機ATがトルクコンバータTCの出力回転速度Ntを遮断する状態において、エンジンEGの出力回転速度Neの立ち上がりに対するトルクコンバータTCの出力回転速度Ntの立ち上がりの遅れに応じて、電動オイルポンプP1からトルクコンバータTCに供給されるオイルの供給量が制御されるものである。
このオイルポンプ制御装置1は、内燃機関の一例であるエンジンEGと、エンジンEGの出力トルクを伝達または遮断するトルクコンバータTCと、トルクコンバータTCの出力回転速度Ntを変速または遮断する自動変速機ATと、トルクコンバータTCにオイルを供給する電動オイルポンプP1と、各種の車両センサS1〜S5と、イグニッション(IG)スイッチSWと、各車両センサS1〜S5の検出結果およびIGスイッチSWに基づいてエンジンEG,電動オイルポンプP1および自動変速機ATを制御する制御装置3とを備えている。
エンジンEGは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼室内で燃焼させて動力を出力する公知の内燃機関である。エンジンEGの動力は、クランクシャフト4を回転させる回転力(トルク)として出力される。クランクシャフト4は、トルクコンバータTCの後述の入力軸5に連結されている。
トルクコンバータTCは、入力軸5に入力されたエンジンEGの出力トルクをオイルを介して出力軸7に伝達する周知のトルクコンバータである。
ここでは、トルクコンバータTCは、入力軸5と、出力軸7と、入力軸5に固定されたインペラ9と、出力軸7に固定されたタービン11と、インペラ9とタービン11との間に配置されたステータ13と、トルクコンバータTC内に充填されたオイルとを備えている。入力軸5は、エンジンEGのクランクシャフト4に連結されており、クランクシャフト4の回転速度(即ち、エンジンEGの出力回転速度(エンジン回転速度)Neと同じ回転速度で回転される。出力軸7は、自動変速機ATの後述の入力軸15に連結されている。
このトルクコンバータTCでは、エンジンEGの動力によってインペラ9が回転して、インペラ9からタービン11に向けてオイルが流れることでトルクが伝達され、その際、ステータ13によりオイルの流れる方向が変えられることで、入力軸7に入力されたトルクが増大されて出力軸7に伝達される。これにより、入力軸5に入力されたエンジンEGの出力回転速度がオイルを介して出力軸7に伝達される。
自動変速機ATは、周知の自動変速機であり、例えば、入力軸15と、出力軸17と、例えば複数の遊星歯車機構Rと、複数のクラッチCと、複数のブレーキBとを備えている。
入力軸15は、トルクコンバータTCの出力軸7に連結されており、回転軸7の回転速度(即ち、トルクコンバータTCの出力回転速度(タービン回転速度))Ntと同じ回転速度で回転される。また、入力軸15は、例えば、クラッチCを介して初段の遊星歯車機構Rの所定の歯車に連結されている。各遊星歯車機構Rの歯車は、他の遊星歯車機構Rの歯車にクラッチCを介して連結されるか、または直接連結されるか、またはブレーキBに接続される。出力軸17は、例えば、最後段の遊星歯車機構Rの所定の歯車に連結されている。なお、出力軸17の出力は、所定のデフェレンシャルギヤ(図示省略)に出力され、その出力に基づいて当該デフェレンシャルギヤによって駆動輪が回転駆動される。なお、図1の遊星歯車機構R、クラッチCおよびブレーキBの連結状態は一例である。
この自動変速機ATでは、制御装置3からの制御に応じて、各クラッチCの締結/切離が制御される共に各ブレーキBの制動/解除が制御される。各クラッチCの締結/切離および各ブレーキBの制動/解除の組み合わせにより、入力軸15に入力されたトルクコンバータTCの出力回転速度Ntが、遮断されるかまたは所望の変速比で変速されて、出力軸17から出力される。
電動オイルポンプP1は、所定の電動モータ(図示省略)により駆動されて、所定のオイル貯溜部(図示省略)に貯溜されたオイルをトルクコンバータTCに供給するものであり、制御装置3の制御に応じて、その作動/停止および吐出量(即ち、トルクコンバータTCへのオイルの供給量)が制御される。この電動オイルポンプP1のオイル供給により、トルクコンバータTC内のオイル抜けによるオイル不足が解消される。
各車両センサS1〜S5には、エンジン回転速度センサS1と、タービン回転速度センサS2と、シフトポジションセンサS3と、車速センサS4と、油温センサS5とが含まれる。
エンジン回転速度センサS1は、エンジンEGの出力軸(クランクシャフト)4の回転速度(即ち、エンジン回転速度)Neを検出し、その検出結果を制御装置3に出力する。
タービン回転速度センサS2は、トルクコンバータTCの出力軸7の回転速度(即ち、タービン回転速度)Ntを検出し、その検出結果を制御装置3に出力する。
シフトポジションセンサS3は、シフトレバー(操作レバー)21のシフトポジション(操作位置)を検出し、その検出結果を制御装置3に出力する。ここでは、シフトポジションには、このオイルポンプ制御装置1が搭載された当該車両を停止させるパーキング(P)レンジと、当該車両を発進可能状態にするドライブ(D)レンジとが含まれる。
車速センサS4は、例えば、このオイルポンプ制御装置1が搭載された当該車両の駆動輪の回転速度に基づいて当該車両の車速を検出し、その検出結果を制御装置3に出力する。
油温センサS5は、トルクコンバータTC内のオイル温度Tを検出し、その検出結果を制御装置3に出力する。
IGスイッチSWは、エンジンEGの始動を指示する操作を受け付けるスイッチであり、そのオン操作がエンジンEGの始動を指示する操作となり、そのオフ操作がエンジンEGを停止する操作となる。ここでは、IGスイッチSWのオン操作を含むエンジン始動条件が成立すると、エンジンEGが始動され、IGスイッチSWのオフ操作を含むエンジン停止条件が成立すると、エンジンEGが停止される。
制御装置3は、(a)エンジンEGの始動/停止の制御、(b)自動変速機ATでの変速および遮断の制御、および、(c)電動オイルポンプP1の作動/停止およびその吐出量の制御を行う。
より詳細には、前記(a)では、制御装置3は、シフトポジションセンサS3の検出結果に基づいてシフトポジションを検出する。そして、制御装置3は、シフトポジションがPレンジにある場合において、IGスイッチSWがオン操作されてエンジン始動条件が成立するとエンジンEGを始動させ、また、IGスイッチSWがオフ操作されてエンジン停止条件が成立するとエンジンEGを停止させる。
また、前記(b)では、制御装置3は、シフトポジションがPレンジである場合は、入力軸15の回転速度が遮断されて出力軸17に伝達されないように自動変速機ATを制御し、他方、シフトポジションがDレンジである場合は、エンジン回転速度センサS1および車速センサS4の各検出結果に応じた変速比で、入力軸15の回転速度が変速されて出力軸17に伝達されるように自動変速機ATを制御する。
また、前記(c)では、制御装置3は、シフトポジションがPレンジである場合(即ち、自動変速機ATにおいて入力軸15の回転速度が遮断されて出力軸17に伝達されない状態)において、エンジンEGが始動されると、エンジン回転速度センサS1およびタービン回転速度センサS2の各検出結果に基づいて、エンジン回転速度(即ち、入力軸5の回転速度)Neの立ち上がりに対するタービン回転速度(即ち、出力軸7の回転速度)Ntの立ち上がりの遅れを検出する。また、制御装置3は、油温センサS5の検出結果(即ち、トルクコンバータTC内のオイル温度T)に応じて、下記の判断で使用する第1閾値(所定閾値)を設定(変更)する。例えば、制御装置3は、当該オイル温度Tが高いほど、前記第1閾値をより低くなるように変更する。
そして、制御装置3は、その検出した遅れとその設定した第1閾値とを比較し、前記遅れが前記第1閾値以下である場合は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していないと判定して、トルクコンバータTCへのオイル供給量が第1供給量となるように電動オイルポンプP1の吐出量を制御し、他方、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していると判定して、トルクコンバータTCへのオイル供給量が前記第1供給量よりも多い第2供給量となるように電動オイルポンプP1の吐出量を制御する。なお、前記第1供給量は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合の最適な供給量であり、一定値またはエンジン回転速度Neに応じて変化する値である。
即ち、制御装置3は、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合(即ち、トルクコンバータからオイルが抜けていると判定される場合)は、トルクコンバータTCへのオイル供給量が、前記遅れが前記第1閾値以下の場合(即ち、トルクコンバータTCからオイルが抜けていないと判定される場合)のトルクコンバータTCへのオイル供給量よりも増加するように、電動オイルポンプP1を制御する。
より詳細には、前記遅れの指標として、例えば、エンジン始動直後のエンジン回転速度Neとタービン回転速度Ntとの速度比E(=Nt/Ne)が用いられる。そして、この速度比Eが第2閾値未満であるか否かに応じて、前記遅れが前記第1閾値よりも大きいか否か(即ち、トルクコンバータTCからオイルが抜けているか否か)が判定される。
前記第2閾値は、前記遅れの指標を速度比Eと定義した場合の前記第1閾値に対応する閾値であり、ここでは、速度比Eoの所定割合Y(但し、Yは0<Y≦1を満たす定数である。)として設定される(即ち、前記第2閾値=Eo×Y)。なお、速度比Eoは、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合の速度比Eである。速度比Eoは、エンジン回転速度Neとオイル温度Tとの各々の変化に応じて変化する値である。
ここでは、制御装置3には、図2に示すように、速度比Eoとオイル温度Tとの対応関係Mがエンジン回転速度Ne毎に複数設定されている。図2では、一例として4つの対応関係M1,M2,M3,M4が図示される。各対応関係M1,M2,M3,M4はそれぞれ、異なるエンジン回転速度Neに対応している。このような対応関係Mは、例えば実験データによって求めることができる。
そして、制御装置3は、エンジン回転速度センサS1およびタービン回転速度センサS2の検出結果Ne,Ntに基づいて速度比E(=Nt/Ne)を求める。また、制御装置3は、エンジン回転速度センサS1の検出結果Neに対応した対応関係Mを用いて、油温センサS5の検出結果(オイル温度)Tに対応した速度比Eoを求め、その速度比Eoに所定割合Yを掛けたものを前記第2閾値(=Eo×Y)に設定する。そして、制御装置3は、その求めた速度比Eが前記第2閾値未満であるか否かの判定を行い、その求めた速度比Eが前記第2閾値未満である場合は、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい(即ち、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足している)と判定し、他方、その求めた速度比Eが前記第2閾値以上の場合は、前記遅れは前記第1閾値以下である(即ち、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していない)と判定する。
図3は、エンジン回転速度Neの立ち上がりと、タービン回転速度Ntの立ち上がりとの一例を示した図である。図3中のNt1は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合のタービン回転速度Ntの立ち上がりの一例であり、Nt2は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合のタービン回転速度Ntの立ち上がりの一例である。図3から分かるように、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足するほど、タービン回転速度Ntの立ち上がりが遅くなるので、速度比E=Nt/Neは小さくなる。この特性を利用して、ここでは、速度比Eが前記第2閾値未満の場合は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していると判定し、他方、速度比Eが前記第2閾値以上の場合は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していないと判定している。
<動作説明>
図4に基づいて、このオイルポンプ制御装置1の動作を説明する。図4は、このオイルポンプ制御装置1の動作を説明するフローチャートである。
ステップU1では、シフトポジションがPレンジである状態(即ち、自動変速機ATによってトルクコンバータTCの出力回転速度Ntが遮断されて出力軸17に伝達されない状態)において、IGスイッチSWがオン操作されてエンジン始動条件が成立することで、制御装置3によってエンジンEGが始動される。
そして、ステップU2では、エンジン回転速度センサS1の検出結果(即ち、エンジン回転速度)Ne、タービン回転速度センサS2の検出結果(即ち、タービン回転速度)Ntおよび油温センサS5の検出結果(即ち、オイル温度)Tが制御装置3によって取得される。
そして、ステップU3では、制御装置3によって、予め設定された複数の対応関係Mの中から、ステップU2で取得したエンジン回転速度Neに対応する対応関係Mを求め、その求めた対応関係Mを用いて、ステップU2で取得したオイル温度Tに対応する速度比Eoを求め、その求めた速度比Eoから第2閾値(=速度比Eo×割合Y)が計算される。また、制御装置3によって、ステップU2で求めたエンジン回転速度Neおよびタービン回転速度Ntから速度比E(=Nt/Ne)が計算される。
そして、ステップU4では、制御装置3によって、速度比Eが第2閾値未満であるか否か(即ち、エンジン回転速度Neに対するタービン回転速度Ntの遅れが第1閾値よりも大きいか否か)の判定が行われる。その判定の結果、速度比Eが第2閾値以上である場合(即ち、前記遅れが第1閾値以下の場合)は、制御装置3によってトルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していないと判定されて、処理がステップU5に進み、他方、速度比Eが第2閾値未満である場合(即ち、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合)は、制御装置3によってトルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していると判定されて、処理がステップU6に進む。
ステップU5では、制御装置3によって、トルクコンバータTCへのオイル供給量が第1供給量となるように、電動オイルポンプP1の吐出量が制御される。そして、処理が終了する。
他方、ステップU6では、制御装置3によって、トルクコンバータTCへのオイル供給量が前記第1供給量よりも多い第2供給量となるように、電動オイルポンプP1の吐出量が制御される。そして、処理がステップU2に戻る。
以上の動作により、速度比Eが第2閾値未満の場合(即ち、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合)は、処理U4→U6→U2→U3→U4が繰り返されて、速度比Eが第2閾値以上になるまで(即ちU4でNOとなるまで)、トルクコンバータTCへのオイル供給が、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合のオイル供給量(第1供給量)よりも多くなるように、電動オイルポンプP1の吐出量が制御される。これにより、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合は、素早く、トルクコンバータTCへのオイル供給量が増加されてトルクコンバータTC内のオイルの充填量の不足が解消され、これにより、車両発進性能の低下が防止される。
<主要な効果>
以上のように構成されたオイルポンプ制御装置1によれば、自動変速機ATがトルクコンバータTCの出力軸7の回転速度Ntを遮断する状態において、エンジンEGの出力回転速度Neの立ち上がりに対する出力軸7の回転速度Ntの立ち上がりの遅れが第1閾値よりも大きい場合(即ち、トルクコンバータTからオイルが抜けていると考えられる場合)は、電動オイルポンプP1は、トルクコンバータTCへのオイル供給量を、前記遅れが前記第1閾値以下の場合(即ち、トルクコンバータTCからオイルが抜けていないと考えられる場合)のオイル供給量よりも増加するので、トルクコンバータTCのオイル抜けに応じて、素早く、トルクコンバータTCへのオイル供給量を増加でき、車両発進性能の低下を防止できる。
≪第2実施形態≫
第1実施形態では、電動オイルポンプ(オイルポンプ)P1を用いた場合で説明したが、この実施形態では、機械式オイルポンプ(オイルポンプ)を用いた場合で説明する。
<全体構成>
図5は、本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ制御装置の構成概略図である。
この実施形態に係るオイルポンプ制御装置1Bは、第1実施形態に係るオイルポンプ制御装置1において、電動オイルポンプP1が機械式オイルポンプP2に置換されたものである。
機械式オイルポンプP2は、エンジンEGの動力によって駆動されて、所定のオイル貯溜部(図示省略)に貯溜されたオイルをトルクコンバータTCに供給するものであり、エンジンEGの回転速度Neに応じて、その吐出量(即ち、トルクコンバータTCへのオイル供給量)が制御される。
この実施形態の制御装置3Bは、(a)エンジンEGの始動/停止の制御、(b)自動変速機ATでの変速および遮断の制御、および、(c’)機械式オイルポンプP2の吐出量を制御するためのエンジン回転速度Neの制御を行う。前記(a)および前記(b)は、第1実施形態の前記(a)および前記(b)と同じであるので、詳細な説明は省略する。
前記(c’)では、第1実施形態の前記(c)と比べて、電動オイルポンプP1が制御される代わりに、下記のようにエンジンEGが制御される点が異なる以外は同じである。
即ち、制御装置3Bは、前記遅れが前記第1閾値以下である場合(即ち、速度比Eが前記第2閾値以上である場合)は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していないと判定して、エンジン回転速度Neを第1回転速度Ne1となるようにエンジンEGを制御する。これにより、機械式オイルポンプP2は、第1回転速度Ne1に応じた吐出量で駆動され、その吐出量に応じたオイル供給量(第1供給量)でトルクコンバータTCにオイルが供給される。なお、前記第1回転速度Ne1は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合の最適なエンジン回転速度(アイドリング時のエンジン回転速度)である。
他方、制御装置3Bは、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合(即ち、速度比Eが前記第2閾値未満である場合)は、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していると判定して、エンジン回転速度Neが第1回転速度Ne1よりも大きい第2回転速度Ne2となるようにエンジンEGを制御する。これにより、機械式オイルポンプP2は、第1回転速度Ne1よりも速い第2回転速度Ne2に応じて駆動されるので、第1供給量よりも多いオイル供給量(第2供給量)で、トルクコンバータTCにオイルを供給する。
即ち、制御装置3Bは、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合(即ち、トルクコンバータからオイルが抜けていると判定される場合)は、トルクコンバータTCへのオイル供給量が、前記遅れが前記第1閾値以下の場合(即ち、トルクコンバータからオイルが抜けていないと判定される場合)のトルクコンバータTCへのオイル供給量よりも増加するように、エンジンEGの制御を介して機械式オイルポンプP2の排出量を制御する。
<動作説明>
図6に基づいて、このオイルポンプ制御装置1Bの動作を説明する。図6は、このオイルポンプ制御装置1Bの動作を説明するフローチャートである。
図6は、図4の各ステップU5,U6をそれぞれ各ステップU5B,U6Bに置換したものであるので、各ステップU1,U3,U4の説明は省略して、各ステップU5B,U6Bの説明を中心に行う。
ステップU4では、ステップU4での判定の結果、速度比Eが前記第2閾値以上である場合(即ち、前記遅れが前記第1閾値以下の場合)は、処理がステップU5Bに進み、他方、速度比Eが前記第2閾値未満である場合(即ち、前記遅れが前記第1閾値よりも大きい場合)は、処理がステップU6Bに進む。
ステップU5Bでは、制御装置3Bによって、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していないと判定されて、エンジン回転速度Neが第1回転速度Ne1となるようにエンジンEGが制御される。これにより、機械式オイルポンプP2が第1回転速度Ne1に応じた吐出量で駆動され、機械式オイルポンプP2からトルクコンバータTCへのオイル供給量が当該吐出量に応じた第1供給量となる。そして、処理が終了する。
他方、ステップU6Bでは、制御装置3Bによって、トルクコンバータTC内のオイルの充填量は不足していると判定されて、エンジン回転速度Neが第1回転速度Ne1よりも大きい第2回転速度Ne2となるようにエンジンEGが制御される。これにより、機械式オイルポンプP2は、第1回転速度Ne1よりも速い第2回転速度Ne2に応じた吐出量で駆動され、機械式オイルポンプP2からトルクコンバータTCへのオイル供給量が当該吐出量に応じた第2供給量(即ち、前記第1供給量よりも多い供給量)となる。そして、処理がステップU2に戻る。
以上の動作により、速度比Eが前記第2閾値未満の場合(即ち、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合)は、処理U4→U6B→U2→U3→U4が繰り返されて、速度比Eが前記第2閾値以上になるまで(即ちU4でNOになるまで)、トルクコンバータTCへのオイル供給が、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足していない場合のオイル供給量(第1供給量)よりも多くなるように機械式オイルポンプP2の吐出量がエンジンEGを介して制御される。これにより、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合は、素早く、トルクコンバータTCへのオイル供給量が増加されて、トルクコンバータTC内のオイルの充填量の不足が解消され、これにより、車両発進性能の低下が防止される。
<主要な効果>
以上のように構成されたオイルポンプ制御装置1Bによれば、機械式オイルポンプP2を用いて、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
≪第3実施形態≫
第2実施形態では、エンジン回転速度Neに対するタービン回転速度Ntの遅れに基づいて、トルクコンバータTC内のオイル不足の有無が判定され、その判定結果に応じてエンジンEGが制御されたが、この実施形態では、エンジン停止時のトルクコンバータTC内のオイル温度と、当該エンジン停止時から次のエンジン始動時までの経過時間とに基づいて、トルクコンバータTC内のオイルの不足量(即ち、オイル抜け量)が推定され、その推定結果に応じてエンジンEGが制御される。
<全体構成>
この実施形態に係るオイルポンプ制御装置1Cは、図5に示すように、第2実施形態に係るオイルポンプ制御装置1Bにおいて、制御装置3が制御装置3Cに置換されたものである。
制御装置3Cは、(a’)エンジンEGの始動/停止の制御、(b)自動変速機ATでの変速および遮断の制御を行う。前記(b)は第2実施形態の場合(従って第1実施形態の場合)と同じである。
前記(a’)では、制御装置3Cは、IGスイッチSWがオフ操作されてエンジン停止条件が成立すると、エンジンEGを停止させる。その際、制御装置3Cは、油温センサS5の検出結果に基づいてそのエンジン停止時のトルクコンバータTC内のオイル温度Tfを検出し、その検出結果を所定の記憶部に保存する。また、制御装置3Cは、そのエンジン停止時から次のエンジン始動時までの経過時間Δt1を計時する。
そして、制御装置3Cは、IGスイッチSWがオン操作されてエンジン始動条件が成立すると、エンジンEGを始動させると共に、上述のように計時した前回のエンジン停止時から今回のエンジン始動時までの経過時間Δt1と前記所定の記憶部に保存したオイル温度Tfとに基づいて、前回のエンジン停止時から今回のエンジン始動時までの経過時間Δt1の間のトルクコンバータTCからのオイル抜け量Q1を求める。
このオイル抜け量Q1は、トルクコンバータTC内のオイル温度Tが高いほど大きくなり、また、エンジン停止時からの経過時間が長いほど大きくなる。ここでは、制御装置3Cには、例えば経過時間Δt1およびオイル温度Tfとオイル抜け量Q1との対応関係が設定されており、制御装置3は、その対応関係を用いて、その計時した経過時間Δt1およびその保存したオイル温度Tfに基づいて、オイル抜け量Q1を求める。
そして、制御装置3Cは、その求めたオイル抜け量Q1から当該エンジン始動時のトルクコンバータTC内のオイル量Q2を求め、このオイル量Q2に基づいて当該車両のクリープ発進に必要なオイル量Q3からの不足量Q4(=Q3−Q2)を求め、その不足量Q4をエンジン始動後、所定秒ΔT2(例えば2秒)で充填するのに必要な排出量(機械式オイルポンプP2の排出量)に対応するエンジン回転速度Nt1を算出する。そして、制御装置3Cは、エンジンEGの始動直後から、その算出したエンジン回転速度Nt1でエンジンEGを駆動させる。
そして、制御装置3Cは、そのエンジン始動直後から所定秒Δt2経過するまで、エンジンEGをエンジン回転速度Nt1で駆動させ、所定秒Δt2経過すると、通常のエンジン回転速度(アイドリング時のエンジン回転速度)Nt2に戻す。
<動作説明>
次に図7を基づいて、このオイルポンプ御装置1Cの動作を説明する。図7は、このオイルポンプ制御装置1Cの動作を説明するフローチャートである。
ステップV1では、IGスイッチSWがオフ操作されてエンジン停止条件が成立すると、制御装置3CによってエンジンEGが停止される。
そして、ステップV2で、制御装置3Cによって、油温センサS5の検出結果に基づいて、そのエンジン停止時のオイル温度(即ち、トルクコンバータTC内のオイル温度)Tfが検出され、その検出結果が所定の記憶部に保存される。そして、ステップV3で、制御装置3Cによって、そのエンジン停止時から次のエンジン始動時までの経過時間Δt1の計時が開始される。
そして、ステップV4で、IGスイッチSWがオン操作されてエンジンEGの始動条件が成立すると、処理がステップV5に進み、制御装置3Cによって、エンジンEGが始動されると共に、ステップV3の経過時間Δt1の計時が終了され、その計時された経過時間Δt1とステップV2で保存されたオイル温度Tfとに基づいて、当該エンジン始動時のトルクコンバータTC内のオイル抜け量Q1が求められる。
そして、ステップV6で、制御装置3Cによって、その求められたオイル抜け量Q1から当該エンジン始動時のトルクコンバータTC内のオイル量Q2が求められ、このオイル量Q2に基づいて当該車両のクリープ発進に必要なオイル量(トルクコンバータTC内のオイル量)Q3からの不足量Q4(=Q3−Q2)が求められ、その不足量Q4をエンジン始動直後からの所定秒(例えば2秒)Δt2間で充填するのに必要な排出量(即ち、機械式オイルポンプP2の排出量)に対応するエンジン回転速度Nt1が算出される。
そして、ステップV7で、制御装置3Cによって、エンジン始動直後からエンジン回転速度Nt=Nt1となるように、エンジンEGが制御される。これにより、機械式オイルポンプP2からトルクコンバータTCへのオイル供給量が通常のオイル供給量(即ち、不足量Q4がゼロの場合のオイル供給量)よりも増加され、エンジン始動直後からの所定秒Δt2間で、トルクコンバータTC内のオイル不足が解消される。
そして、ステップV8で、エンジン始動直後から所定秒Δt2経過していない場合は、処理がステップV7に戻り、他方、エンジン始動直後から所定秒Δt2経過すると、処理がステップV9に進み、制御装置3Cによって、エンジン回転速度Ntが通常のエンジン回転速度(アイドリング時のエンジン回転速度)Nt2となるように、エンジンEGが制御される。これにより、機械式オイルポンプP2からトルクコンバータTCへのオイル供給量が通常のオイル供給量に戻される。そして、処理が終了する。
この動作により、このオイルポンプ制御装置1Cでは、図8のG1に示すように、エンジン始動時t1の直後からの所定秒(例えば2秒)Δt2間、エンジン回転速度Ntが、従来の場合(G2)のエンジン回転速度Nt2よりも速いエンジン回転速度Nt1に制御される。これにより、トルクコンバータTC内のオイル量が、エンジン始動時t1の直後からの所定秒Δt2間で、当該車両のクリープ発進に必要なオイル量Q3まで充填されて、車両のクリープ発進可能になる。
なお、図8は、このオイルポンプ制御装置1Cにおけるエンジン始動時t1からのエンジン回転速度Ntの時間変化の一例(G1)と、従来の場合のエンジン始動時t1からのエンジン回転速度Ntの時間変化の一例(G2)とを示したものである。
<主要な効果>
以上のように構成されたオイルポンプ制御装置1Cによれば、エンジン停止時のオイル温度Tfとエンジン停止時から次のエンジン始動時までの経過時間Δt1とを用いて、当該エンジン始動時のトルクコンバータTC内のオイル抜け量Q1を推定し、その推定に基づいて、トルクコンバータTC内のオイルの不足量(即ち、車両のクリープ発進に必要なオイル量に対する不足量)を、エンジン始動直後から所定秒Δt2で充填できるエンジン回転速度Nt1を算出し、エンジン始動直後から、そのエンジン回転速度Nt1でエンジンEGを駆動させる。これにより、トルクコンバータTC内のオイルの充填量が不足している場合は、エンジン始動直後から所定秒Δt2間で(即ち、素早く)、第2実施形態と同様に、トルクコンバータTCへのオイル供給量が増加されてトルクコンバータTC内のオイルの充填量の不足が解消され、これにより、車両発進性能の低下が防止される。
≪付帯事項≫
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は斯かる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
また、第1から第3実施形態の何れかを組み合わせた発明についても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
本発明は、トルクコンバータのオイル抜けによる車両発進性能の低下を防止するオイルポンプ制御装置への適用に好適である。
1,1B,1C オイルポンプ制御装置
3,3B 制御装置
4 クランクシャフト
5,15 入力軸
7,17 出力軸
19 オイルパン
C クラッチ
B ブレーキ
EG エンジン(内燃機関)
TC トルクコンバータ
P1 電動オイルポンプ(オイルポンプ)
P2 機械式オイルポンプ(オイルポンプ)
Ne エンジンの出力回転速度
Nt トルクコンバータの出力回転速度

Claims (1)

  1. 内燃機関と、
    入力軸および出力軸を有し、前記入力軸に入力された前記内燃機関の出力回転速度をオイルを介して前記出力軸に伝達するトルクコンバータと、
    前記出力軸の回転速度を変速または遮断する変速機と、
    前記トルクコンバータに前記オイルを供給するオイルポンプと、
    を備え、
    前記変速機が前記出力軸の回転速度を遮断する状態において、前記内燃機関の前記出力回転速度の立ち上がりに対する前記出力軸の前記回転速度の立ち上がりの遅れが所定閾値以下の場合は、前記オイルポンプは、前記トルクコンバータへのオイル供給量が第1供給量となるように駆動し、他方、前記遅れが前記閾値よりも大きい場合は、前記オイルポンプは、前記トルクコンバータへのオイル供給量が前記第1供給量よりも多い第2供給量となるように駆動することを特徴とするオイルポンプ制御装置。
JP2012033670A 2012-02-20 2012-02-20 オイルポンプ制御装置 Expired - Fee Related JP5783082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033670A JP5783082B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 オイルポンプ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033670A JP5783082B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 オイルポンプ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013170606A true JP2013170606A (ja) 2013-09-02
JP5783082B2 JP5783082B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=49264686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012033670A Expired - Fee Related JP5783082B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 オイルポンプ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783082B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016016703A1 (en) 2014-07-30 2016-02-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic control circuit for vehicle
JPWO2016084588A1 (ja) * 2014-11-28 2017-06-08 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機
JP2020016268A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 ジヤトコ株式会社 車両制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340160A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Toyota Motor Corp オイルポンプ制御装置、およびエア混入量推定装置
JP2003262264A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Honda Motor Co Ltd 車両制御装置
JP2004036736A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の作動流体供給装置
JP2009074592A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Aisin Aw Co Ltd 車両用制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340160A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Toyota Motor Corp オイルポンプ制御装置、およびエア混入量推定装置
JP2003262264A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Honda Motor Co Ltd 車両制御装置
JP2004036736A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の作動流体供給装置
JP2009074592A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Aisin Aw Co Ltd 車両用制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016016703A1 (en) 2014-07-30 2016-02-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic control circuit for vehicle
JPWO2016084588A1 (ja) * 2014-11-28 2017-06-08 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機
JP2020016268A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 ジヤトコ株式会社 車両制御装置
JP7139049B2 (ja) 2018-07-24 2022-09-20 ジヤトコ株式会社 車両制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5783082B2 (ja) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7563195B2 (en) Speed change control device and speed change control method for automatic transmission for vehicle
JP5936690B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
CN103375577B (zh) 车辆双离合器变速器的可调式热管理
KR101728612B1 (ko) 하이브리드 차의 구동 제어 시스템
US8352136B2 (en) Vehicle control system designed to minimize acceleration shock
JP2010159722A (ja) エンジントルクの制御装置
JP2013204625A (ja) 車両の制御装置
US10352439B2 (en) Method for operating an automatic transmission of a motor vehicle
JP5783082B2 (ja) オイルポンプ制御装置
JP3503494B2 (ja) 車両用変速機の油温推定装置
EP2909067B1 (en) Retarder for braking a motive power source, vehicle comprising a retarder and method for engaging and disengaging a retarder
JP5320413B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP5392147B2 (ja) 油圧システム
US20140379241A1 (en) Hydraulic accumulator temperature estimation for controlling automatic engine stop/start
KR101584457B1 (ko) 엔진의 출력 제어 장치
JP4701820B2 (ja) パワートレーンの潤滑装置
JP4577658B2 (ja) エンジン回転速度制御装置
US20160025212A1 (en) Vehicle control device and vehicle control method
JP2011099513A (ja) 車両用摩擦係合装置の表面温度算出装置
JP4145993B2 (ja) 車両の動力伝達装置
KR101673722B1 (ko) 자동변속기의 제어방법
JP2011002101A (ja) パワートレーンの潤滑装置
JP6575383B2 (ja) 変速装置
JP2007100866A (ja) 電気自動車の変速装置
JP4932138B2 (ja) 自動クラッチ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150706

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5783082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees