以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1、および情報処理装置1に後述する個人動的情報を送信するサーバ装置3のブロック図である。
情報処理装置1は、個人動的情報取得部100、個人動的情報格納部101、特典情報格納部102、第一カード管理情報格納部1031、第二カード管理情報格納部1032、第二カード管理情報格納部1033、カード利用情報受付部104、特典情報取得部105、店舗位置管理情報格納部107、出力部108、および抽出特典格納部110を備える。
特典情報取得部105は、ユーザ抽出手段1051と、取得手段1052とを備える。
出力部108は、通知手段1081と、特典出力手段1082とを備える。
サーバ装置3は、個人動的情報受付部300と、サーバ個人動的情報格納部301と、判断部302と、送信部303とを備えている。
情報処理装置1の個人動的情報取得部100と、サーバ装置3の送信部303とは、ここでは一例として、インターネット等のネットワークや、通信回線等により通信可能に接続されているものとする。なお、図1においては、説明の便宜上、サーバ装置3が一つである場合を例に挙げて説明しているが、サーバ装置3は、複数であっても良い。
個人動的情報取得部100は、1または2以上の個人動的情報を取得する。個人動的情報は、ユーザについて動的に設定される期間に関する情報である。個人動的情報は、例えば、ユーザ識別情報を有する。動的に設定される期間とは、例えば、ユーザに対して動的に設定される期間である。動的に設定される期間とは、例えば、ユーザやユーザが属する企業により動的に設定された期間である。動的に設定される期間とは、例えば、ユーザが個人の意志で設定可能な期間である。動的に設定される期間とは、例えば、ユーザの休暇の期間である。ここでの休暇とは、例えば、有給休暇である。また、動的に設定される期間とは、例えば、ユーザが旅行に出ている期間や、ユーザが出張している期間である。また、動的に設定される期間は、ユーザの出勤の期間の情報や出張の期間の情報である。ここでの期間は、例えば、「14日」や、「21日から24日まで」等の日単位の期間であっても良いし、「7日午後6時から7日午後2時まで」等の時刻単位で指定される期間であっても良い。
なお、動的に設定される期間を除いた期間とは、例えば、ユーザ等が変更できない静的に設定された期間である。動的に設定される期間以外の期間とは、例えば、日曜日や祝日等の休日である。また、動的に設定される期間以外の期間とは、例えば、ユーザの誕生日等である。
ここでのユーザは、例えば、決済カードのユーザである。決済カードのユーザとは、例えば、決済カードの契約者や、決済カードの名義人、決済カードの利用者として登録されている人、決済カードの利用者、決済カードの購入者等である。ユーザは、例えば、通常は個人であるが、家族や企業等のグループと考えても良い。ユーザは、例えば、企業等の組織の構成員である。決済カードについては後述する。例えば、ユーザは、企業の社員である。ユーザ識別情報は、ユーザの識別情報である。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの名前や、社員番号、会員番号、携帯電話番号、メールアドレス等である。ユーザ識別情報は、Twitter(登録商標)やfacebook(登録商標)等のいわゆるソーシャルメディアのユーザ名やユーザIDであっても良い。各個人動的情報は、具体的には、各個人動的情報が有するユーザ識別情報が示すユーザについて動的に設定される期間である。個人動的情報取得部100は、異なるユーザの個人動的情報を取得しても良い。
個人動的情報は、例えば、ユーザ識別情報と、動的に設定される期間を示す期間情報を有する情報である。期間情報は、例えば、期間の範囲、即ち期間の開始時と終了時とを判断可能な情報であれば、期間の開始日時と終了日時との組合せや、期間を構成する1以上の日付等、どのような情報であっても良い。また、期間情報は、今日が期間であること示す情報であっても良い。
個人動的情報は、更に、動的に決定される期間の種類を示す情報である期間種類情報を有していても良い。期間種類情報は、期間情報が示す期間の種類を示す情報と考えても良い。期間の種類とは、例えば、期間の名目や、期間の分類、期間の目的や用途等である。期間種類情報は、例えば、育児休暇、看護休暇、リフレッシュ休暇、結婚休暇、ボランティア休暇、人間ドック休暇、転勤休暇、出張、出勤、休日出勤等である。
個人動的情報は、例えば、会社勤怠情報である。会社勤怠情報とは、企業におけるユーザの勤怠に関する情報である。勤怠とは、例えば、出勤、退勤、欠勤などの状況である。会社勤怠情報は、例えば、休暇情報である。休暇情報は、休暇に関する情報である。ここでの休暇とは、例えば、有給休暇である。また、ここでの休業は、例えば、産前産後休暇や、育児休暇等のように、ユーザの属する企業のルールや法律等によって、ユーザ毎に動的に与えられる休業期間であってもよい。休暇情報は、例えば、ユーザが会社に申請して受理された休暇期間を示す情報を含む情報である。休暇情報は、例えば、上述したようなユーザ識別情報と、期間情報とを有する。休暇情報は、更に、期間種類情報を有していても良い。また、会社勤怠情報は、出勤に関する情報である出勤情報や、出張の情報である出張情報であっても良い。出勤情報は、例えば、出勤期間の情報を有する情報である。また、出張の情報は、出張期間の情報を有する情報である。
個人動的情報取得部100は、どのように個人動的情報を取得してもよい。ここでの取得は、例えば、情報の受信や、情報の受け付け、情報の読み出し等を含む概念である。情報の受け付けとは、キーボードやマウスなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。以下においては、一例として、個人動的情報取得部100が、1以上のサーバ装置3等から、ネットワークや通信回線等を介して送信される個人動的情報を受信する場合を例に挙げて説明する。1以上のサーバ装置3は、例えば、企業において、会社勤怠情報を管理するサーバ装置であり、個人動的情報取得部100は、このサーバ装置3から送信される会社勤怠情報を個人動的情報として受信する。
なお、個人動的情報取得部100は、例えば、1または2以上のサーバ装置(図示せず)をクローリングして個人動的情報を取得するようにしてもよい。クローリングとは、1または2以上のサーバ装置(図示せず)で管理されている情報(例えば、ファイル)を自動取得する処理である。例えば、クローリングとは、WEBサーバ装置(図示せず)で管理されているHTMLファイル等を、各HTMLファイルに含まれるリンク情報を辿って自動取得する処理である。クローリングの対象となるサーバ装置は、予め指定された1または2以上のサーバ装置であっても良いし、不特定の1または2以上のサーバ装置であっても良い。個人動的情報取得部100は、クローリングにより取得した情報から、個人動的情報を取得する。例えば、クローリングにより取得したファイル等から、個人動的情報が配置されていると考えられる予め指定されたパターンを有する箇所を検出し、検出した箇所に含まれる個人動的情報を取得する。予め指定されたパターンとは、例えば、文字列やコードの出現パターンである。このようにクローリングにより取得した情報から特定の情報を取得する処理は、スクレイピングと呼ばれる。なお、クローリングやスクレイピングについては、検索サイト等の技術として公知の技術であるのでここでは詳細な説明は省略する。個人動的情報取得部100は、例えば、Twitter(登録商標)やfacebook(登録商標)等のいわゆるソーシャルメディアへの投稿文と、そのユーザ名やユーザIDから個人動的情報を取得しても良い。なお、個人動的情報取得部100がクローリングにより個人動的情報を取得する場合の例については、後述する具体例2において説明する。
個人動的情報取得部100は、例えば、取得した個人動的情報を個人動的情報格納部101に蓄積する。
個人動的情報取得部100は、例えば、個人動的情報を受信するための通信手段や、個人動的情報を受け付けるための入力デバイス等のドライバや、個人動的情報を読み出すためのドライバ等を有していても良い。
個人動的情報格納部101には、個人動的情報が格納される。個人動的情報格納部101に個人動的情報が格納される過程等は問わない。この実施の形態においては、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が個人動的情報格納部101に格納される場合を例に挙げて説明する。ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。特典情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは他の格納部においても同様である。
特典情報格納部102には、1または2以上の特典情報が格納される。特典情報とは、ユーザに提供される特典を示す情報である。特典とは、例えば、カード決済を行うユーザに特別に与えられる待遇や、物や、サービス等である。特典とは、例えば、決済カードを用いて購入した購入代金からの割引、購入した商品またはサービスのアップグレード、割引クーポン、特別なポイントの付与、おまけ付与、ユーザのステイタスの上位のステイタスへの変更等である。通常、ステイタスが高くなるほど、ユーザは、さまざまな割引やサービスと受けることが可能となる。なお、特典情報は、プログラム等に埋め込まれていても良い。
特典情報格納部102には、例えば、1または2以上の特典管理情報が格納される。特典管理情報は、例えば、1または2以上の特典情報と、1または2以上の条件情報とを有する情報である。条件情報とは、個人動的情報についての条件に関する情報である。条件情報は、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報に対応した特典情報を検出するために用いられる条件に利用される情報と考えてもよい。条件情報は、例えば、条件の一部や、条件の変数として用いられる情報である。また、条件情報は、条件に用いられる情報を取得するために利用される情報であっても良い。条件情報は、例えば、上述した期間種類情報や、店舗識別情報等のカテゴリーに属する条件情報である。店舗識別情報は、決済カードを利用して決済が行われる店舗を識別する情報である。決済が行われる店舗は、決済カードを利用して商品またはサービスの購入が行われる店舗と考えても良い。店舗識別情報は、例えば、店舗名や、店舗に割り当てられたコードや、店舗の電話番号、店舗のメールアドレス等である。特典情報を検出する際に用いられる条件は、例えば、当該条件情報を変数や、その一部等として利用して条件を得るための予め用意された情報を用いて生成される。また、この予め用意された情報は、一以上の関数や、メソッド名や、制御構文やアルゴリズム等であっても良い。予め用意された情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにすればよい。
特典情報格納部102には、例えば、期間種類情報を条件情報として有する1または2以上の特典管理情報が格納される。特典情報格納部102には、例えば、異なる期間種類情報と特典情報とを有する複数の特典管理情報が格納されるようにしてもよい。特典情報格納部102には、例えば、店舗識別情報を条件情報として有する1または2以上の特典管理情報が格納されてもよい。特典情報格納部102には、例えば、異なる店舗識別情報と特典情報とを有する複数の特典管理情報が格納されるようにしてもよい。なお、一の特典管理情報は、条件情報である期間種類情報と、条件情報である店舗識別情報とを有していてもよい。特典情報格納部102には、例えば、異なる期間種類情報と、異なる店舗識別情報と、特典情報とを有する複数の特典管理情報が格納されるようにしてもよい。また、条件情報は、上記以外の条件を更に有していてもよい。
特典情報格納部102には、決済カードで決済が行われる店舗を識別する情報である店舗識別情報を有する特典管理情報が格納されていてもよい。この店舗識別情報は、上述した条件情報の店舗識別情報と考えてもよいし、条件情報の店舗識別情報とは別に設けられていても良い。
第一カード管理情報格納部1031には、1または2以上の第一カード管理情報が格納される。第一カード管理情報は、例えば、決済カードを利用するユーザのユーザ識別情報と、このユーザの通知先情報とを有する。通知先情報は、ユーザの通知先を示す情報である。ここでの通知先とは、例えば、特典情報を通知する際の通知先である。通知先情報は、例えば、通知先のメールアドレス等のアドレス情報や、通知先のユーザのアカウントや、通知先のユーザが利用しているサービスを指定する情報とそのユーザのアカウントの組み合わせや、通知先のファクシミリ番号等である。
決済カードを利用するユーザとは、決済カードの契約者や、決済カードの名義人、決済カードの利用者として登録されている人、決済カードの購入者等も含む概念である。
第二カード管理情報格納部1032には、1または2以上の第二カード管理情報が格納される。第二カード管理情報は、例えば、決済カードを利用するユーザのユーザ識別情報と、この決済カードのカード識別情報とを有する情報である。決済カードとは、ユーザが購入した商品やサービスの代金の決済に用いられるカードである。決済カードは、例えば、クレジットカードや、デビッドカード、電子マネーカード等である。クレジットカードやデビッドカード等は、通常、カード番号等のカード識別情報を有している。また、例えば、カードの種類の情報や、カードの有効期限の情報等を有している。電子マネーカードは、例えば、カード内のICチップに金額に相当する値が格納されており、この値の授受によって金銭の授受を行うICカード型のものであっても良い。また、カード内のICチップにカードID等が格納されており、このカードID等をサーバ等に送信することで、金銭の授受を行うサーバ型のものであっても良い。なお、決済カードは、必ずしも外観がカード形状を有していなくても良い。例えば、決済カードと同様の情報を有する携帯電話や、携帯情報端末等を、決済カードと考えても良い。
カード識別情報とは、決済カードの識別情報であり、例えば、決済カードのカード番号や、決済カードのカード番号とセキュリティコードとの組合せや、決済カードに格納されているコード等である。通常、決済カードには、この決済カード自身のカード識別情報が、取得可能な態様で付与されている。取得可能な態様で付与とは、例えば、決済カードの表面や裏面に、このカード自身のカード識別情報が記載(刻印または印刷)されていることであっても良い。また、取得可能な態様で付与とは、決済カードに取り付けられた磁気テープ等の磁気記録媒体や、決済カード5に取り付けられたRFIDタグ等に、カード識別情報が読み取り可能に蓄積されていることであってもよい。
第三カード管理情報格納部1033には、1または2以上の第三カード管理情報が格納される。第一カード管理情報は、例えば、決済カードを利用するユーザのユーザ識別情報と、このユーザのユーザ位置情報とを有する情報である。ユーザ位置情報は、ユーザの位置を示す情報である。ユーザの位置情報は、例えば、ユーザの自宅の位置や勤務先の位置等の、ユーザが登録した位置や、ユーザが定住している位置や、ユーザの滞在時間が長い位置を示す情報であってもよい。また、ユーザの位置情報は、例えば、ユーザの現在位置の位置情報であってもよい。ユーザの位置情報は、例えば、緯度と経度とを組み合わせた座標や住所等で示される。
なお、本実施の形態においては、上述した第一カード管理情報と、第二カード管理情報と、第三カード管理情報とのうちの2以上のかわりに、同じユーザ識別情報を有する管理情報を対応付けた一の管理情報を用いるようにしても良い。例えば、第一カード管理情報と、第二カード管理情報とを用いる代わりに、これらの各レコードの、同じユーザ識別情報を有するレコードを対応付けた、ユーザ識別情報と、通知先情報と、カード識別情報とを有する管理情報を用いるようにしても良い。このような場合も、第一カード管理情報と第二カード管理情報とを有するものと考えて良い。この場合、第一カード管理情報格納部1031と第二カード管理情報格納部1032とを一の格納部(図示せず)で実現するようにしても良い。本実施の形態においては、このような場合も、実質的に、第一カード管理情報が格納される第一カード管理情報格納部と、第二カード管理情報が格納される第二カード管理情報格納部とを有しているものと考えて良い。また、同様に、例えば、第一カード管理情報と、第二カード管理情報と、第三カード管理情報とを用いる代わりに、これらの各レコードの、同じユーザ識別情報を有するレコードを対応付けた、ユーザ識別情報と、通知先情報と、カード識別情報と、ユーザ位置情報とを有する管理情報を用いるようにしても良い。この場合、第一カード管理情報格納部1031と第二カード管理情報格納部1032と第三カード管理情報格納部1033を一の格納部(図示せず)で実現するようにしても良い。本実施の形態においては、このような場合も、実質的に、第一カード管理情報が格納される第一カード管理情報格納部と、第二カード管理情報が格納される第二カード管理情報格納部と、第三カード管理王が格納される第三カード管理情報格納部を有しているものと考えて良い。後述する具体例においては、このように一の格納部(図示せず)にユーザ識別情報と、通知先情報と、カード識別情報と、ユーザ位置情報とを有する管理情報が格納されている場合の例について説明している。
カード利用情報受付部104は、1または2以上のカード利用情報を受け付ける。カード利用情報は、ユーザにより決済カードを利用して行われた決済に関する情報である。例えば、カード利用情報は、決済に利用された決済カードのカード識別情報を有する情報である。また、カード利用情報は、決済された金額や、決済された商品やサービスの識別情報や、決済された商品やサービスの数量や時間等に関する情報を有していても良い。
カード利用情報は、決済カードを利用した日時の情報である利用日時情報を有していても良い。なお、ここでの利用日時情報は、決済カードを利用して決済が行われた日付だけの情報や、決済が行われた時間帯を示す情報も含む概念である。
カード利用情報は、決済カードで決済が行われた店舗の店舗識別情報を有していてもよい。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
例えば、カード利用情報受付部104は、各店舗に設置されている決済カードを用いて決済を行う端末装置(図示せず)から送信されるカード利用情報を受信する。あるいは、カード決済を提供する企業等のサーバ装置等が、決済を行う端末装置等から一旦受信したカード利用情報を、カード利用情報受付部104が受け付けるようにしてもよい。
カード利用情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものや、通信手段等、何でも良い。カード利用情報受付部104は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、通信手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
特典情報取得部105は、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報を取得する。
特典情報取得部105は、例えば、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が有するユーザ識別情報と、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報と、の組を取得してもよい。
また、特典情報取得部105は、カード利用情報受付部105が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応するユーザ識別情報を、第二カード管理情報格納部1032から取得し、この取得したユーザ識別情報を有する個人動的情報に対応する特典情報を取得するようにしてもよい。ここでの個人動的情報に対応する特典情報とは、例えば、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報が有する特典情報であって、この特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、上記の個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報である。また、ここでのカード識別情報と対応するユーザ識別情報を有する個人動的情報に対応する特典情報は、例えば、上記で取得したユーザ識別情報と特典情報との組のうちの、カード識別情報と対応するユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を有する組に含まれる特典情報であってもよい。
また、特典情報取得部105は、例えば、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報である店舗識別情報を用いて店舗位置管理情報から取得した店舗位置情報と、第三カード管理情報から取得した、個人動的情報が有するユーザ識別情報に対応付けられたユーザ位置情報とが予め指定された位置関係となる特典管理情報が有する特典情報を取得する。
また、特典情報取得部105は、例えば、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、特典管理情報が有する条件情報である期間種類情報が、個人動的情報が有する期間種類情報に対応する期間種類情報である特典管理情報が有する特典情報を取得する。
また、特典情報取得部105は、例えば、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれる店舗識別情報と対応する店舗識別情報と更に対応付けられた特典情報を取得するようにしてもよい。
また、特典情報取得部105は、例えば、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれる利用日時情報が示す日時を含む期間を示す期間情報と更に対応付けられた特典情報を取得するようにしてもよい。
ユーザ抽出手段1051は、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が有するユーザ識別情報と、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報との組を取得する。カード抽出部105は、例えば、個人動的情報取得部101が取得した一の個人動的情報が、特典情報格納部102に格納されている一の特典管理情報から取り出した1または2以上の条件情報が示す条件を満たすか否かを判断し、満たす場合に、この個人動的情報が有するユーザ識別情報と、この一の特典管理情報が有する1以上の特典情報との組を取得する。カード抽出部105は、この処理を、個人動的情報取得部101が取得した1以上の個人動的情報と、特典情報格納部102に格納されている1以上の特典管理情報との組合せについて行う。個人動的情報取得部101が取得した個人動的情報として、個人動的情報格納部101に格納されている1以上の個人動的情報を用いても良い。条件情報に対応した条件とは、例えば、条件情報または条件情報を用いて取得された情報を用いて取得された条件である。条件情報に対応した条件とは、例えば、条件情報または条件情報を用いて取得された情報を、条件の一部として含む条件である。
ここで利用する条件情報は、特典管理情報に格納されている条件情報のうちの一部の条件情報であっても良い。ここで利用する条件情報は、例えば、予め指定されている条件情報や、予め指定されているカテゴリーの条件情報である。例えば、ここでユーザ抽出手段1051が利用する条件情報は、期間種類情報や、店舗識別情報である。利用する条件情報が期間種類情報である場合、この期間種類情報に対応する条件とは、例えば、個人動的情報が有する期間種類情報が、この期間種類情報と対応する、という条件である。2つの期間種類情報が対応するということは、ここでは、例えば、期間種類情報が一致することである。但し、ここでの一致は、部分一致としても良い。期間種類情報と対応する期間種類情報と、一方の期間種類情報が、他方の期間種類情報の上位概念であることや、期間種類情報間の関係が包含関係にあることであっても良い。
例えば、条件情報として期間種類情報を用いる場合、ユーザ抽出手段1051は、例えば、個人動的情報取得部100が取得した一の個人動的情報が有するユーザ識別情報と、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報である期間種類情報が、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が有する期間種類情報に対応する期間種類情報である特典管理情報が有する特典情報と、の組を取得する。
具体的には、カード抽出部105は、具体的には、個人動的情報取得部101が取得した一の個人動的情報が有する期間種類情報が、特典情報格納部102に格納されている一の特典管理情報から取り出した条件情報である期間種類情報に対応する期間種類情報であるか否かを判断し、対応する場合に、この個人動的情報が有するユーザ識別情報と、この一の特典管理情報が有する1以上の特典情報との組を取得する。
また、利用する条件情報が店舗識別情報である場合、この店舗識別情報に対応する条件とは、例えば、この店舗識別情報が示す店舗の位置が、個人動的情報が有するユーザ識別情報が示すユーザの位置に対して予め指定された位置関係にある、という条件である。店舗識別情報が示す店舗の位置とは、例えば、条件情報である店舗識別情報を用いて、店舗位置管理情報から検索等により取得した店舗位置情報が示す位置である。店舗位置管理情報とは、店舗識別情報と、この店舗識別情報が示す店舗位置情報とを有する1以上の情報である。店舗の位置を示す情報は、例えば、店舗の位置を示す座標や、店舗の住所や、店舗の属するエリアコード等である。店舗位置管理情報は、例えば、店舗位置管理情報格納部107に予め格納されている。ユーザの位置は、例えば、第三カード管理情報から、個人動的情報が有するユーザ識別情報を用いて検索等により取得されたユーザ位置情報が示す位置である。
例えば、条件情報として店舗識別情報を用いる場合、ユーザ抽出手段1051は、例えば、ユーザ抽出部102は、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が有するユーザ識別情報と、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報である店舗識別情報を用いて店舗位置管理情報から取得した店舗位置情報と、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報が有するユーザ識別情報に対応付けられたユーザ位置情報とが予め指定された位置関係となる特典管理情報が有する特典情報との組を取得する。予め指定された位置関係にあるという条件は、例えば、店舗識別情報が示す店舗の位置を示す座標と、個人動的情報が有するユーザ識別情報が示すユーザの位置を示す座標との間の距離が予め指定された距離未満になるということや、店舗識別情報が示す店舗の位置を示す住所と、ユーザの位置を示す住所とが、同じ都道府県の住所であるということや、同じ市町村の住所であるという条件である。あるいは、店舗識別情報が示す店舗の位置を示す住所と、ユーザの位置を示す住所とが、隣り合った都道府県や、市町村を示すという条件である。あるいは、店舗識別情報が示す店舗の位置を示す住所と、ユーザの位置を示す住所とが、隣り合った都道府県や、市町村を示すという条件である。また、店舗およびユーザの位置を示す情報である郵便番号の上位三桁が一致するという条件等であっても良い。
具体的には、カード抽出部105は、具体的には、個人動的情報取得部101が取得した一の個人動的情報が有するユーザ識別情報と対応付けられたユーザ位置情報が、特典情報格納部102に格納されている一の特典管理情報から取り出した条件情報である店舗識別情報に対応する店舗位置情報に対して、予め指定された位置関係であるか否かを判断し、指定された位置関係である場合に、この個人動的情報が有するユーザ識別情報と、この一の特典管理情報が有する1以上の特典情報との組を取得する。
なお、特典管理情報が、条件情報として、期間種類情報と店舗識別情報との両方の条件を有する場合、ユーザ抽出手段1051は、上記の2つの処理を適宜組み合わせて、この2つの条件をともに満たすユーザ識別情報と特典情報との組を取得すればよい。
ユーザ抽出手段1051は、例えば、取得したユーザ識別情報と特典情報との組を、抽出特典情報として抽出特典格納部110等に蓄積する。
なお、ユーザ抽出手段1051は、更に、ユーザ抽出手段1051が取得する特典情報と対応付けられた店舗識別情報を取得してもよい。ユーザ抽出手段1051が取得する特典情報と対応付けられた店舗識別情報とは、具体的には、ユーザ抽出手段1051が取得する特典情報を有する特典管理情報に含まれる店舗識別情報である。この店舗識別情報は、条件情報である店舗識別情報であっても良い。ユーザ抽出手段1051は、例えば、取得したユーザ識別情報と特典情報と店舗識別情報との組を、抽出特典情報として抽出特典格納部110等に蓄積する。
また、ユーザ抽出手段1051は、更に、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報に含まれる期間情報を取得しても良い。この期間情報は、具体的には、ユーザ抽出手段1051が取得するユーザ識別情報を有する個人動的情報に含まれる期間情報である。ユーザ抽出手段1051は、例えば、取得したユーザ識別情報と特典情報と期間情報との組、あるいは取得したユーザ識別情報と特典情報と店舗識別情報と期間情報との組を、抽出特典情報として抽出特典格納部110等に蓄積する。
なお、特典情報を取得できなかった場合、ユーザ抽出手段1051は、ユーザ識別情報を取得しなくてよい。なお、ユーザ識別情報と特典情報との組を取得できなかった場合、取得できなかったことを示す情報等を取得するようにしてもよい。
取得手段1052は、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応するユーザ識別情報を、第二カード管理情報格納部1032から取得する。そして、取得手段1052は、この取得したユーザ識別情報に対応する特典情報を、ユーザ抽出手段1051が取得したユーザ識別情報と特典情報との1または2以上の組から取得する。ユーザ抽出手段1051が取得したユーザ識別情報と特典情報とを有する情報を、後述する具体例等においては、抽出特典管理情報と呼ぶ場合がある。取得手段1052は、例えば、カード利用情報に含まれるカード識別情報と対応するユーザ識別情報を、第二カード管理情報格納部1032に格納されている第二カード管理情報から検索とにより取得する。また、取得手段1052は、この取得したユーザ識別情報に対応する特典情報を、例えば、ユーザ抽出手段1051が取得したユーザ識別情報と特典情報との1または2以上の組から検索等により取得する。
また、カード利用情報受付部104が店舗識別情報を更に有するカード利用情報を受け付け、ユーザ抽出手段1051が、ユーザ識別情報と特典情報との組に加えて、更に、この特典情報に対応する店舗識別情報を取得する場合、取得手段1052は、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれる店舗識別情報と対応する店舗識別情報と更に対応付けられた特典情報を取得するようにしてもよい。カード利用情報に含まれる店舗識別情報と対応する店舗識別情報とは、例えば、カード利用情報に含まれる店舗識別情報と一致する店舗識別情報である。ここでの一致は完全一致としても部分一致としても良い。また、一方の店舗識別情報が、他方の店舗識別情報と類似している場合や、上位概念となる場合に、店舗識別情報が対応すると判断しても良い。取得手段1052は、例えば、ユーザ抽出手段1051が取得した店舗識別情報とユーザ識別情報と特典情報との1以上の組の中に、カード利用情報に含まれる店舗識別情報とユーザ識別情報とに一致する店舗識別情報とユーザ識別情報とを有する組が検出された場合に、カード利用情報受付部104は、この検出された組に含まれる特典情報を取得する。
また、例えば、ユーザ抽出手段1051が特典情報に加えて更に期間情報を取得し、カード利用情報に利用日時情報が含まれる場合、取得手段1052は、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれる利用日時情報が示す日時を含む期間を示す期間情報と更に対応付けられた特典情報を、ユーザ抽出手段1051が取得し特典情報から取得するようにしてもよい。取得手段1052は、例えば、上記で取得したカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応するユーザ識別情報に対応する特典情報であって、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれる利用日時情報が示す日時を含む期間を示す期間情報を有する期間情報と更に対応付けられた特典情報を、ユーザ抽出手段1051が取得した特典情報から取得するようにしてもよい。利用日時情報が示す日時を含む期間を示す期間情報とは、例えば、利用日時情報が示す日付を含む期間を示す期間情報である。これにより、決済カードを利用したユーザに対応する特典情報であって、決済カードが利用された日時を含む期間を示す期間情報と対応付けられた特典情報を取得することができる。
なお、例えば、個人動的情報取得部100が取得する個人動的情報が、当日の期間に関する個人動的情報であり、ユーザ抽出手段1051が取得する特典情報とユーザ識別情報との組が、当日の期間に有効な特典情報とユーザ識別情報との組であり、カード利用情報受付部104が決済カードの利用された当日のカード利用情報を受け付ける場合には、上記のような利用日時情報や、期間情報を用いた処理は省略して良い。
店舗位置管理情報格納部107には、1または2以上の店舗位置管理情報が格納される。店舗位置管理情報は、店舗識別情報と、この店舗識別情報が示す店舗位置情報とを有する情報である。
出力部108は、特典情報取得部108が取得した特典情報を出力する。例えば、出力部108は、特典情報取得部108のユーザ抽出手段1051が取得した特典情報を出力する。また、例えば、出力部108は、特典情報取得部108の取得手段1052が取得した特典情報を出力する。
出力部108は、特典情報取得部108がユーザ識別情報と特典情報との1以上の組を取得した場合、この特典情報取得部108が取得したユーザ識別情報を用いて、第一カード管理情報から通知先情報を取得し、この通知先情報が示す通知先に、このユーザ識別情報に対応する特典情報を送信する。ユーザ識別情報に対応する特典情報とは、ユーザ識別情報と同じ組に属する特典情報である。
また、出力部108は、例えば、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応する決済カードの表示を変更する出力を行う。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果や指示や命令等の引渡しなどを含む概念である。
出力部108は、例えば、特典情報を出力するための出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部108は、例えば、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
通知手段1081は、ユーザ抽出手段1051が取得したユーザ識別情報を用いて、第一カード管理情報から、検索等により通知先情報を取得する。そして、通知手段1081は、この取得した通知先情報が示す通知先に、このユーザ識別情報に対応する特典情報を送信する。ユーザ識別情報に対応する特典情報とは、ユーザ抽出手段1051が取得した1以上のユーザ識別情報と特典情報との組のうちの、通知先情報を取得する際に用いたユーザ識別情報と同じユーザ識別情報を有する組に属する特典情報である。特典情報の通知とは、特典情報取得部105、具体的にはユーザ抽出手段1051が取得した特典情報を送信することであっても良い。また、特典情報を通知するということは、特典情報が取得できたことを通知することも含む概念と考えても良い。特典情報を通知することは、例えば、特典情報の概要を示す情報を通知することであってもよいし、特典情報の取得先を示すアドレス情報等の情報を通知することであってもよい。ここでの通知の手段は、問わない。例えば、通知は、特典情報や、特典情報の概要を示す情報等をメールやミニブログや、メッセージ、ファクシミリ等で送信することである。通知は、ソーシャルメディア等の投稿文やコメント等を送信する機能を用いて行ってもよい。通知手段1081は、例えば、通信手段等で実現可能である。
特典出力手段1082は、取得手段1052が取得した特典情報を出力する。特典情報の出力とは、例えば、特典情報が示す特典をカード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに提供することである。また、特典情報が示す特典をユーザに与えるための処理等を行うモジュール等への、特典情報が示す特典を実行する指示等の引き渡し等であってもよい。
例えば、特典情報が、購入代金の割引を行うことを指定する情報である場合、特典出力手段1082は、特典情報が示す割引率や金額分を、カード利用情報が示す購入代金から割引く処理を行う指示を、特典出力手段1082が、カード決済の処理を行うモジュールや図示しない処理部や装置等に出力しても良い。
また、例えば、特典情報が、購入した商品やサービスをアップグレードする指示である場合、特典出力手段1082は、購入した商品やサービスをアップグレードする処理を行う指示を、アップグレード処理を行うモジュールや図示しない処理部や装置等に出力しても良い。商品やサービスをアップグレードする処理は、例えば、カード決済が行われた店舗等に、決済カードで購入された商品やサービスをアップグレードする指示を送信することであってもよい。
また、例えば、特典情報が、ユーザのステイタスを一時的にアップグレードする指示である場合、特典出力手段1082は、ユーザのステイタスをアップグレードする処理を特典情報の出力として行う。例えば、特典出力手段1082は、第一カード管理情報格納部1031や第二カード管理情報格納部1032等に予め格納されている図示しないカード識別情報と、ユーザのステイタスとを対応付けて有する情報において、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応するステイタスを、現在よりも高いステイタスに変更する。あるいは、あるいは、このような処理を行う指示を、図示しない処理部や装置等に出力しても良い。
また、例えば、特典情報が、割引クーポンの送付を指定する情報である場合、特典出力手段1082は、カード決済を行った決済カードのユーザに、割引のクーポンを送付する処理を行う。例えば、特典出力手段1082は、メール等で割引のクーポンを特典情報の出力として送付する。なお、ユーザのメールアドレス等は、第二カード管理情報に予めカード識別情報と対応付けて格納しておくようにして、検索等による適宜取得するようにすればよい。あるいは、このような処理を行う指示を、図示しない処理部や装置等に出力しても良い。
また、例えば、特典情報が、予め指定された値、あるいは比率のポイントをユーザに付与することを指示する情報である場合、特典出力手段1082は、カード決済を行った決済カードのユーザのポイントを格納する図示しない格納部に、予め指定された値、あるいは、購入金額に予め指定された比率を乗算した値のポイントを蓄積する処理を、特典情報の出力として行う。あるいは、このような処理を行う指示を、特典出力手段1082が、図示しない処理部や装置等に出力しても良い。
また、例えば、特典情報が、おまけをユーザに与えることを指示する情報である場合、特典出力手段1082は、カード決済を行った決済カードのユーザに対して、特典情報により指定されたおまけ等のおまけを与える処理(例えば、送付する処理)を、特典情報の出力として行う。あるいは、このような処理を行う指示を、図示しない処理部や装置等に出力しても良い。
また、特典出力手段1082は、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応する決済カードの表示を変更する出力を行うようにしても良い。ここでの表示の変更は、取得手段1052が取得した特典情報に応じた表示の変更である。表示の変更とは、例えば、決済カードの表面に特典情報に応じた情報を印刷することである。例えば、決済カードの表面や裏面等に、特典情報に応じた文字列やマーク等を印刷することである。例えば、特典情報が、ユーザのステイタスを変更する指示である場合、決済カードの表面に、変更後のステイタスを示す文字列や記号を印刷する。例えば、決済カードの表面に「VIP」等の文字列を印刷する。また、決済カードが、モニタ等の表示デバイス(図示せず)を有している場合、この表示デバイスに出力される情報を、特典情報に応じた情報に変更させることである。
表示を変更する出力とは、例えば、決済カードの表示を変更するよう決済カードの情報の読み出し等を行った後述する決済端末装置2等に指示を出力することであっても良いし、直接、情報処理装置1が出力を行うことであっても良い。例えば、携帯型の情報処理端末が、決済カードとしての機能を有している場合、この情報処理端末に、情報処理装置1が直接表示を変更する指示を出しても良い。
なお、特典出力手段1082は、取得手段1052が一の個人動的情報について取得した特典情報については、この特典情報を最初に取得した場合にだけ、決済カードの表示を変更する出力を行うようにしても良い。また、個人動的情報が有する期間情報が示す期間の経過後は、表示を終了することが好ましい。例えば、表示を消去する指示等を決済端末装置2等に送信しても良い。例えば、プレート上の決済カードの表面に文字列等の情報を書き換え可能に表示する技術を用いることで、特典出力手段1082は、決済カードの表面または裏面に、特典情報に応じた表示を行うことが可能である。このような技術については、以下の文献等を参考にされたい([非特許文献1]"カード解説|書き換えの仕組み|三和ニューテック"、[online]、平成10年4月1日、特許学会、[平成12年10月31日検索]、インターネット<URL:http://www.sanwa−newtec.co.jp/products/t_card_step2.html>)。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
抽出特典格納部110には、1または2以上の抽出特典管理情報が格納される。抽出特典管理情報は、ユーザ識別情報と、1または2以上の特典情報とを有する情報である。抽出特典管理情報は、更に、1または2以上の期間情報を有していてもよい。また、抽出特典管理情報は、更に、1または2以上の店舗識別情報を有していても良い。抽出特典格納部110には、例えば、特典情報取得部105が取得した抽出特典管理情報が格納される。具体的には、抽出特典格納部110には、例えば、ユーザ抽出手段1051が取得した抽出特典管理情報が格納される。
個人動的情報受付部300は、個人動的情報を受け付ける。例えば、ユーザ等や企業の担当者等が入力デバイス等を介して入力した個人動的情報を受け付ける。個人動的情報受付部300は、受け付けた個人動的情報を、例えば、サーバ個人動的情報格納部301に蓄積する。ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
個人動的情報受付部300は、は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、通信手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
サーバ個人動的情報格納部301には、個人動的情報が格納される。例えば、サーバ個人動的情報格納部301には、個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報が格納される。
判断部302は、個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報が、予め指定された条件を満たすか否かを判断する。予め指定された条件は、例えば、個人動的情報に含まれるユーザ識別情報、期間情報、または期間種類情報のうちの少なくとも1以上に関する条件である。
例えば、判断部302は、予め指定されたユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含む個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。例えば、予め指定されたユーザ識別情報を、正社員のユーザ識別情報とすることで、正社員のユーザ識別情報を含む個人動的情報だけを条件を満たす個人動的情報と判断することができる。なお、予め指定されたユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を含まない個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。
また、例えば、判断部302は、予め指定された期間情報と一致する期間情報を含まない個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。例えば、予め指定された期間情報を、企業の休日を示す情報とすることで、休日を示す期間情報を含まない個人動的情報だけを条件を満たす個人動的情報と判断することができる。なお、予め指定された期間情報と一致する期間情報を含む個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。
また、例えば、判断部302は、予め指定された期間種類情報と一致する期間種類情報を含まない個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。例えば、予め指定された期間種類情報を、「振替出勤」とすることで、「振替出勤」を示す期間種類情報を含まない個人動的情報だけを条件を満たす個人動的情報と判断することができる。なお、予め指定された期間種類情報と一致する期間種類情報を含む個人動的情報だけを、条件を満たす個人動的情報と判断しても良い。
予め指定された条件は、例えば、図示しない記憶媒体等に格納されていても良いし、判断部302自体が条件を有していても良い。予め指定された条件は、判断部302が行う判断処理のアルゴリズム等に組み込まれていても良い。
送信部303は、判断部302が上述した個人動的情報が条件を満たすと判断した場合に、個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報を情報処理装置1に送信する。送信部303は、無線や有線の通信手段や、そのドライバ等により実現される。
次に、情報処理装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、図示しないサーバ等から個人動的情報を受信する場合を例に挙げて説明する。
(ステップS101)個人動的情報取得部100は、個人動的情報を取得したか否かを判断する。ここでは、一例として、個人動的情報取得部100は、一度に一つの個人動的情報を取得するものである場合について説明する。取得した場合、ステップS102に進み、取得していない場合、ステップS203に進む。
(ステップS102)個人動的情報取得部100は、ステップS101で取得した個人動的情報を個人動的情報格納部101に蓄積する。
(ステップS103)ユーザ抽出手段1051は、カウンターnの値に1を代入する。
(ステップS104)ユーザ抽出手段1051は、n番目の特典管理情報が、特典情報格納部102に格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS105に進み、格納されていない場合、ステップS109に進む。
(ステップS105)ユーザ抽出手段1051は、n番目の特典管理情報に含まれる条件情報を読み出し、この条件情報に対応する条件を、ステップS101で受け付けた個人動的情報が満たすか否かを判断する。満たす場合、ステップS106に進み、満たさない場合、ステップS108に進む。
(ステップS106)ユーザ抽出手段1051は、ステップS101で受け付けた個人動的情報に含まれるユーザ識別情報と、n番目の特典管理情報に含まれる特典情報との組を取得する。
(ステップS107)ユーザ抽出手段1051は、ステップS106で取得した特典情報を、ステップS106で取得したユーザ識別情報と対応付けて、抽出特典格納部110に蓄積する。
(ステップS108)ユーザ抽出手段1051は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS104に戻る。
(ステップS109)通知手段1081は、ステップS106で取得したユーザ識別情報に対応する通知先情報を、第一カード管理情報から、検索等により取得する。
(ステップS110)通知手段1081は、ステップS101で受け付けた個人動的情報に含まれるユーザ識別情報と対応付けてステップS107で蓄積された1以上の特典情報を、ステップS109で取得した通知先情報が示す通知先に通知する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS111)カード利用情報受付部104は、カード利用情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS104に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS112)取得手段1052は、ステップS103で受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報を用いて、このカード識別情報に対応するユーザ識別情報を第二カード管理情報から取得する。
(ステップS113)取得手段1052は、ステップS104で取得したユーザ識別情報、ステップS103で受け付けたカード利用情報に含まれる利用日時情報、及びステップS103で受け付けたカード利用情報に含まれる店舗識別情報に対応する特典情報を、個人動的情報格納部101に格納されている個人動的情報から検出する処理を行う。
(ステップS114)取得手段1052は、特典情報を取得できたか否かを判断する。取得できた場合、ステップS115に進み、取得できなかった場合、ステップS101に戻る。
(ステップS115)特典出力手段1082は、ステップS209で取得した特典情報を出力する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
図3は、本実施の形態のサーバ装置3の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
(ステップS201)個人動的情報受付部300は、個人動的情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)個人動的情報受付部300は、ステップS201で受け付けた個人動的情報を、サーバ個人動的情報格納部301に蓄積する。
(ステップS203)判断部302は、ステップS201で受け付けた個人動的情報が予め指定された条件を満たすか否かを判断する。満たす場合、ステップS204に進み、満たさない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS204)送信部303は、ステップS201で受け付けた個人動的情報を情報処理装置1に送信する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
(具体例1)
以下、本実施の形態における情報処理装置1およびサーバ装置3の具体例1について説明する。
図4は、本実施の形態の具体例1にかかる情報処理装置1を備えた情報処理システム1000の一例を示す概念図である。情報処理システム1000は、情報処理装置1と、複数の決済端末装置2と、複数のサーバ装置3を備えている。複数の決済端末装置2を、ここでは決済端末装置2a〜2cとして表している。また、複数のサーバ装置3を、ここでは、サーバ装置3a〜3cとして表している。情報処理装置1と、1以上の決済端末装置2a〜2cと、1以上のサーバ装置3a〜3cとは、インターネット等のネットワークや通信回線等を介して相互に通信可能に接続されているものとする。なお、図においては、情報処理システム1000が、複数の決済端末装置2a〜2cと、複数のサーバ装置3a〜3cとを備えている場合について説明しているが、本発明においては、これらはそれぞれ1以上であればよい。決済端末装置2は、決済カードを用いた決済を行うための端末装置であり、決済カードを用いた決済が可能な複数の店舗にそれぞれ設置されているものとする。決済端末装置2は、例えば、カードリーダ(図示せず)等を備えている。サーバ装置3は、決済カードを利用するユーザが勤務する各企業に設置されているサーバ装置であり、ユーザの休暇情報を管理するサーバ装置であるとする。また、決済カード5は、決済端末装置2で決済が可能なクレジットカードであるとする。なお、決済端末装置2は、通常の決済カードを用いた決済を行う端末装置と同様の構成であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、サーバ装置3a〜3cは、後述するように、少なくとも入力された休暇情報を情報処理装置1に送信することが可能な装置であればよく、このような構成については公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、この具体例1および以下の具体例2においては、第一カード管理情報と、第二カード管理情報と、第三カード管理情報とを、同じユーザ識別情報で対応付けて一つにした管理情報を、便宜上用いる場合について説明する。この管理情報をここでは、カード管理情報と呼ぶ。このカード管理情報は、ここでは、図示しない一の格納部に格納されているものとする。この図示しない格納部を、ここではカード管理情報格納部と呼ぶ。
例えば、ユーザ識別情報が「A001」であるユーザが、人間ドックに入るために、勤務先の企業である「企業A」に「11月22日」付けの有給休暇の届けを提出し、その届けが受理されたとする。「企業A」の社員の勤怠情報等を管理する管理者(図示せず)は、「企業A」に設置されているサーバ装置3aに休暇情報を登録する。登録した休暇情報は、ユーザ識別情報「A001」と、期間情報「2012年11月22日」と、期間種類情報「人間ドック休暇」とを有する情報であるとする。サーバ装置3aの個人動的情報受付部300は、管理者により入力された休暇情報を、個人動的情報として受け付け、サーバ個人動的情報格納部301に蓄積する。
判断部302は、個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報が予め指定された条件を満たすか否かを判断する。予め指定された条件は、ここでは、期間種類情報が、「振替出勤」以外である、という条件であるとする。この条件は、例えば、判断部302に予め設定されている条件であるとする。なお、ここでは、条件を自然言語で示しているが、この条件は、例えば条件式等であっても良い。
個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報の期間種類情報は「人間ドック休暇」であり、「振替出勤」とは異なるため、判断部302は、個人動的情報が条件を満たすと判断する。
サーバ装置3aの送信部303は、個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報(ここでは、休暇情報)を、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1の個人動的情報取得部100は、サーバ装置3aから送信される個人動的情報を受信し、受信した個人動的情報を個人動的情報格納部101に蓄積する。受信した個人動的情報は、ユーザ識別情報「A001」と、期間情報「2012年11月22日」と、期間種類情報「人間ドック休暇」とを有する情報であるとする。
図5は、個人動的情報格納部101に格納されている個人動的情報を管理する個人動的情報管理情報を示す図である。個人動的情報管理情報は、個人動的管理情報のレコード(ここでは各行)を管理する識別情報である「ID」と、ユーザ識別情報を示す「ユーザID」と、期間情報を示す「期間」と、期間種類情報を示す「種類」という項目を有している。例えば、「種類」が「人間ドック休暇」は、人間ドックのための休暇を意味する。また、「種類」が「一般」は目的等が指定されていない休暇を意味する。「種類」が「育児休暇」は、育児休暇を示す。例えば、ここでは、個人動的情報の蓄積により、「ID」が「1027」のレコードが追記されたとする。
図14は、店舗位置管理情報格納部102に格納されている店舗位置管理情報を示す図である。店舗位置管理情報は、店舗識別情報である「店舗ID」と、店舗の位置情報である住所を示す「住所」という属性を有している。
図7は、特典情報格納部に予め格納されている特典情報を管理する特典管理情報である。特典管理情報は、「ID」と、「期間種類」と、「店舗ID」と、「特典」という項目を有している。「ID」は、特典管理情報のレコード(ここでは行)を管理する識別情報である。「期間種類」は、期間種類情報である。「期間種類」の値「一般」は、全ての期間種類情報を指定する値であるとする。「店舗ID」は、店舗識別情報である。「店舗ID」の値「指定なし」は、全ての店舗を指定する値であるとする。「店舗名」は、店舗名である。「特典」は特典情報である。例えば、「当日だけステイタスを1ランクアップ」という特典情報は、ユーザの決済カードに対応付けられているステイタス情報を、決済カードが利用された当日だけ、現状よりも1つ高い位のステイタスを示す値に変更する特典を示す。また、例えば、「購入代金をn%オフ」(ただし、nは100以下の正の数)という特典情報は、ユーザの決済カードで購入した購入代金をn%割り引いて決済を行う特典を示す。「転居商品の割引クーポンを送付」という特典情報は、ユーザにメール等の予め指定された送信手段により、予め指定された転居商品の割引クーポンを送付する特典を示す。予め指定された転居商品は、例えば、転居先等で有用であると考えられる1以上の商品である。また、「送料無料」は、決済カードで購入した商品を送付する場合に、送料を無料にする特典を示す。なお、ここでは、特典情報を自然言語で示しているが、この特典情報は、例えば、これらの自然言語に相当する一以上の関数や、メソッド名や、「if」、「then」等で示される制御構文等で構成されていてもよい。また、特典情報は、これらの自然言語に対応する判断処理等を行うためのアルゴリズムであっても良い。
図6は、図示しないカード管理情報格納部に格納されているカード管理情報を示す図である。このカード管理情報は、上述した第一カード管理情報、第二カード管理情報、および第三カード管理情報に相当する情報である。また、このカード管理情報が格納される図示しないカード管理情報格納部は、第一カード管理情報1031、第二カード管理情報1032、第三カード管理情報1033に相当する。カード管理情報は、第一カード管理情報のレコード(ここでは行)を管理する識別情報である「ID」と、カード識別情報である「カード番号」と、ユーザ識別情報である「ユーザID」と、決済カードのステイタスである「ステイタス」と、ユーザのメールアドレスである「メール」いう項目を有している。「ユーザID」は、図5の「ユーザID」に対応しているものとする。「ステイタス」は、決済カードを利用するユーザのステイタスを示すステイタス情報である。ステイタス情報は、決済カードを利用するユーザが、予め指定された店舗やカード会社等から受けることができる特典のレベルと対応付けられており、ユーザは、ステイタスに応じた特典を受けることができる。ここでの特典は、情報処理装置1が出力する特典と同様のものである。「ステイタス」は、「シルバー」、「ゴールド」、「プラチナ」、「ダイヤモンド」の順に位が高いことを示すものとする。カード管理情報は、例えば、決済カードの申請時等に蓄積される情報である。「住所」は、ユーザ位置情報であり、ここでは、ユーザの住所であるとする。
ユーザ抽出手段1051は、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報について、ユーザ識別情報と特典情報との組を取得する処理を以下のように行う。
まず、ユーザ抽出手段1051は、図7に示した特典管理情報の一番上のレコードの「期間種類」の値「一般」を読み出す。この「期間種類」の値は、一番上のレコードの特典情報に対応する条件情報である。そして、この「期間種類」の値に対応する条件を取得する。ここでは、「期間種類」の値に対応する条件として、「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「期間種類」の値に一致する」という条件を取得することが、予め指定されているとする。この場合、一番上のレコードの値「一般」から、「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「一般」に一致する」という条件を取得する。ただし、ここでの「一般」は、全ての値を指すため、この条件は、個人動的情報に何らかの期間種類情報が含まれることを示す条件となる。
次に、ユーザ抽出手段1051は、上記で取得した個人動的情報に含まれる期間種類情報が、上記で取得した条件を満たすか否かを判断する。ここでは、個人動的情報取得部100が、上述したように「人間ドック休暇」という期間種類情報を有する個人動的情報を取得しているための、上記で取得した条件を満たすと判断する。
更に、ここでは、ユーザ抽出手段1051は、図7に示した特典管理情報の一番上のレコードの「店舗ID」の値が空欄であるか否かを判断する。空欄でなければ、店舗の位置に対応する条件を満たすか否かの判断処理を行うが、ここでは、空欄であるため、この判断処理を行わないと判断する。
ユーザ抽出手段1051は、上記で期間種類情報に対応した条件を満たすと判断したため、図7に示した特典管理情報の一番上の特典管理情報の「特典」の値である特典情報「当日だけステータスを1ランクアップ」と、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報に含まれるユーザ識別情報「A001」との組を取得する。また、特典情報に対応する店舗識別情報も取得するが、ここでは、店舗識別情報が空欄であるため、取得しない。また、ユーザ抽出手段1051は、個人動的情報の期間情報である「2012年11月22日」を取得する。そして、取得した特典情報とユーザ識別情報と期間情報との組を、抽出特典格納部110に蓄積する。
次に、ユーザ抽出手段1051は、図7に示した特典管理情報の上から2番目のレコードの「期間種類」の値「育児休暇」を読み出す。そしてこの「期間種類」の値に対応する条件である「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「育児休暇」の値に一致する」という条件を取得する。そして、ユーザ抽出手段1051は、上記で取得した個人動的情報に含まれる期間種類情報が、上記で取得した条件を満たすか否かを判断する。ここでは、個人動的情報取得部100が、上述したように「人間ドック休暇」という期間種類情報を有する個人動的情報を取得しているための、上記で取得した条件を満たさないと判断する。
そして、同様の処理を、特典管理情報の上から二番目以降のレコードについても行う。
ここで、特典管理情報の上から954番目のレコードの処理について説明する。954番目のレコードの「期間種類」は「人間ドック休暇」であるため、この期間種類情報に対応する条件は、「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「人間ドック休暇」の値に一致する」という条件を取得する。そして、ユーザ抽出手段1051は、上記で取得した個人動的情報に含まれる期間種類情報が、上記で取得した条件を満たすか否かを判断する。ここでは、個人動的情報取得部100が、上述したように「人間ドック休暇」という期間種類情報を有する個人動的情報を取得しているための、上記で取得した条件を満たすと判断する。
更に、ここでは、ユーザ抽出手段1051は、図7に示した特典管理情報の上から954番目のレコードの「店舗ID」の値が空欄であるか否かを判断する。空欄は、値がNullであることと考えてもよい。空欄でないため、ユーザ抽出手段1051は、店舗の位置に対応する条件を満たすか否かの判断処理を行う。まず、ユーザ抽出手段1051は、上記で取得した個人動的情報に含まれるユーザ識別情報「A001」に対応する「住所」の値「東京都渋谷区…」を、図6に示したカード管理情報から検索により取得する。また、ユーザ抽出手段1051は、図7に示した特典管理情報の954番目のレコードの「店舗ID」の値「R3002」を取得し、この値「3002」と一致する「店舗ID」を有するレコードを、図14に示した特典情報管理情報から検出し、検出したレコードに含まれる「住所」の値を取得する。取得した住所の値が「東京都渋谷区…」であったとする。ユーザ抽出手段1051は、特典管理情報が有する条件情報である店舗識別情報を用いて店舗位置管理情報から取得した店舗位置情報「東京都渋谷区…」と、個人動的情報が有するユーザ識別情報に対応付けられたユーザ位置情報である「東京都渋谷区…」とが予め指定された位置関係となるか否かを判断する。ここでは、予め指定された位置関係が、「住所」の「区」の値、即ち区名が一致するという条件であるとすると、ここでは、両者の区名が「渋谷区」であり、一致するため、条件を満たすと判断する。このため、ユーザ抽出手段1051は、個人動的情報が有するユーザ識別情報である「R001」と、特典管理情報の954番目のレコードの特典情報である「購入代金を50%オフ」という特典情報との組を取得する。また、ここでは、この特典管理情報の954番目のレコードの「店舗ID」の値、即ち店舗識別情報の値である「R3002」も取得する。また、ユーザ抽出手段1051は、個人動的情報の期間情報である「2012年11月22日」を取得する。そして、取得した特典情報とユーザ識別情報と店舗識別情報と期間情報との組を抽出特典格納部110に蓄積する。
そして、特典管理情報の全てのレコードについて上記の処理が完了したとする。
図15は、抽出特典格納部110に格納されたユーザ識別情報と特典情報と店舗識別情報を管理する抽出特典管理情報である。抽出特典管理情報は、抽出した情報の組を管理する識別情報である「ID」と、ユーザ識別情報である「ユーザID」と、店舗識別情報である「店舗ID」と、期間情報である「期間」と、特典情報である「特典情報」とを有する。
通知手段1081は、ユーザ抽出手段1051が抽出したユーザ識別情報が示すユーザに登録情報を通知する。ここでは、上記で個人動的情報受付部300が受け付けた個人動的情報についてユーザ識別情報と特典情報と店舗識別情報と期間情報との1以上の組が取得できた場合に、この1以上の組に含まれる特典情報と、店舗識別情報と、期間情報との組を、これらの組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに通知する。期間情報は、特典が利用可能な期間を示す情報となる。通知手段1081は、具体的には、ユーザ識別情報「A001」に対応する通知先情報であるメールアドレス「A001@abc…」を、図6に示したカード管理情報から検索により取得する。そして、このメールアドレスに、上記でユーザ抽出手段1051が取得したユーザ識別情報「A001」を有するユーザ識別情報と特典情報と店舗識別情報と期間情報との組に含まれる特典情報と店舗識別情報と期間情報との組を、電子メールにより送信する。ここでは、図15に示した抽出特典管理情報の、「ユーザID」が「A001」であるレコード(ここでは、行)の「店舗ID」と「特典」と「期間」との値の1以上の組を含む電子メールを送信する。なお、ここでは、店舗識別情報が、店舗のコードであるため、通知先のユーザが理解できるよう、通知手段1081は、この店舗識別情報を図7に示した特典管理情報を用いて、店舗名に変更して通知する。具体的には、「店舗ID」の値が一致するレコードを特典管理情報のレコード(行)から検索し、検出したレコードの「店舗名」の値で、店舗識別情報を置き換えて送信する。なお、「店舗ID」の値が空欄である場合には、「全店舗」という値に置き換える。なお、値が空欄とは値が「Null」であることと考えても良い。このように、一の識別情報を、この識別情報に対応する他の識別情報に置き換えて送信することも、ここでは一の識別情報を実質的に送信することであると考える。特典情報等は、例えば、予め図示しない格納部等に格納されているテンプレート等に配置されて送信される。
なお、特典情報に、店舗名等の店舗識別情報が含まれている場合、店舗識別情報は通知しなくても良い。
図16は、通知手段1081が送信した特典情報を含む電子メールの表示例を示す図である。この図のような電子メールが、ユーザ識別情報が「A001」であるユーザに送信される。ユーザは、このメールを読むことで、どのような特典情報がどのような期間にどのような店舗で利用可能であるかを認識することができる。また、この特典情報を印刷して、店舗で提示したり、この特典情報を図示しない携帯情報端末等で表示させて提示ことにより、クーポン券等として利用することも可能である。
ここで、11月22日に、ユーザ識別情報が「A001」であるユーザが、会社を休んで人間ドックにいき、その帰りに、飲食店で食事を食べたとする。そして、その支払を、決済カード5で行ったとする。この飲食店には決済端末装置2aが設置されているものとする。決済カード5で決済を行うと、決済端末装置2aは、決済カード5のカード識別情報であるカード番号「4980…1001」を読み取り、このカード番号と、食事の購入代金(即ち飲食代金)である「1200円」と、利用日時情報「2012年11月22日14時15分」と、この飲食店の店舗識別情報である「R3002」とを有するカード利用情報を、ネットワーク等を介して情報処理装置1に送信する。利用日時情報は、例えば、図示しない時計等から取得する。店舗識別情報は、例えば、決済端末装置2a内の図示しない格納部等に予め格納されているものを読み出したとする。
情報処理装置1のカード利用情報受付部104は、上記のようなカード利用情報を決済端末装置2aから受信する。カード利用情報受付部104は、受信したカード利用情報を、図示しないメモリ等に一時記憶する。
取得手段1052は、カード利用情報受付部104が上記で受け付けたカード利用情報から、カード番号「4980…1001」を取得し、「カード番号」の値がこのカード番号と一致するカード管理情報のレコードを、図6に示したカード管理情報の中から検索し、検出したレコードのユーザIDである「A001」を取得する。
取得手段1052は、取得した「ユーザID」である「A001」と、上記で受信して一時記憶したカード利用情報に含まれる利用日時情報「2012年11月22日14時15分」と「店舗ID」である「R3002」とに対応する特典情報を、図15に示した抽出特典管理情報から検索により取得する。具体的には、図15に示した個人動的情報管理情報において、「ユーザID」の値が上記で取得したユーザID「A001」と一致し、「期間」の値が、利用日時情報「2012年11月22日14時15分」を含む期間を示し、「店舗ID」が「R3002」であるレコードを検索する。なお、「店舗ID」が空欄である抽出特典管理情報のレコードは、「店舗ID」が全ての店舗識別情報であるレコードとして扱うものとする。ここでは、「ID」が「10001」であるレコードと、「10002」であるレコードが検出されたとする。取得手段1052は、これらのレコードに含まれる「特典情報」である「当日だけステータスを1ランクアップ」と「購入代金を50%オフ」とを取得する。
特典出力手段1082は、取得手段1052が取得した2つの特典情報を出力する。特典出力手段1082は、具体的には、特典出力手段1082は、ステイタスを変更する処理を行うモジュールに、図6に示したカード管理情報の、カード利用情報が有するカード識別情報「4980…1001」に対応する「ステイタス」の値「シルバー」を1ランクアップした値である「ゴールド」に変更する指示を引き渡す。この指示を受け付けたモジュールは、この指示に従って「ステイタス」の値を変更する。これにより、ユーザは、予め指定された店舗で、「ゴールド」ステイタスに対応した特典等を受けることが可能となる。なお、当日、即ち「2012年11月22日」をすぎた時点で、特典出力手段1082は、変更した「ステイタス」の値を元に戻す指示をモジュールに与えるものとする。また、特典出力手段1082は、カード利用情報の送信元である決済端末装置2aに、カード番号「4980…1001」の決済カード5の表面の、書き換え可能な印刷面に、変更前のステイタスを示す文字列「シルバー」を削除して、変更後のステイタスを示す文字列「ゴールド」を表示する指示、具体的には印刷する指示を送信する。
この指示を受け付けた決済端末装置2aは、図示しないカードリーダ等に設けられた図示しないプリンタ等を用いて、決済カード5の表面に、「ゴールド」という文字を印刷する。
図17は、表示が変更された決済カード5の表面を示す図である。元々は「シルバー」という文字列が表示されていた領域180の表示が、「ゴールド」という文字列の表示に変更されている。一部の店舗においては、このような文字列が表示された決済カード5を提示するだけで、ユーザは、例えば、ステイタスがゴールドであるユーザに対応した特典を受けることが可能となる。
また、特典出力手段1082は、カード利用情報に含まれる購入代金「1200円」を50%オフした購入代金「600円」で決済を行う指示をモジュール等に引き渡す。例えば、情報処理装置1が決済を行うモジュールを有している場合、特典出力手段1082は、このモジュールに購入代金「600円」で決済を行うよう指示するようにすればよい。また、他の決済を行う装置(図示せず)が決済を行う場合、特典出力手段1082は、この装置に購入代金「600円」で決済を行うよう指示するようにすればよい。なお、上述したようなモジュール等は、例えば、図示しない処理部等が実行するようにすればよい。
ここで、仮に、上記のユーザ識別情報が「A001」であるユーザが、同日に店舗識別情報が「R2104」であるベビー用品店で、決済カード5を用いて商品を購入したとする。そして、カード利用情報受付部104が、購入した店舗の決済端末装置2から送信された店舗識別情報が「R2104」で、利用日時情報が、「2012年11月22日16時30分」であるカード利用情報を受け付けたとする。この場合、取得手段1052は、「ユーザID」の値がユーザID「A001」と一致し、「期間」の値が、利用日時情報「2012年11月22日」であり、「店舗ID」の値が「R2104」または空欄であるレコードを、図15に示した抽出特典管理情報のレコードの中から検索する。この場合、上記の場合と異なり、「ID」が「1」であるレコードしか検出されない。このため、特典出力手段1082は、ユーザのステイタスを変更する指示等しか引き渡さず、購入した商品の割引の指示は出力しない。
このように、この具体例においては、決済カードを利用したユーザに対して、ユーザの個人動的情報に応じた特典を与えることができる。
(具体例2)
以下、本実施の形態の具体例2について説明する。この具体例2は、上記の具体例1において、個人動的情報取得部100が、複数のサーバ装置をクローリングして個人動的情報を取得するようにしたものである。
図8は、情報処理装置1を備えた情報処理システム1001の概念図である。情報処理システム1001は、情報処理装置1と、複数の決済端末装置2と、複数のサーバ装置4とを備えている。複数の決済端末装置2を、ここでは決済端末装置2a〜2cとして表している。また、複数のサーバ装置4を、ここでは、サーバ装置4a〜4cとして表している。情報処理装置1と、1以上の決済端末装置2a〜2cと、1以上のサーバ装置4a〜4cとは、インターネット等のネットワークや通信回線等を介して相互に通信可能に接続されているものとする。なお、図においては、情報処理システム1001が、複数の決済端末装置2a〜2cと、複数のサーバ装置4a〜4cとを備えている場合について説明しているが、本発明においては、これらはそれぞれ1以上であればよい。
決済端末装置2は、決済カード5を用いた決済を行うための端末装置であり、決済カード5を用いた決済が可能な複数の店舗にそれぞれ設置されているものとする。ここでは一例として、決済カード5がクレジットカードであるとする。
サーバ装置4は、当該サーバ装置4内に格納されている情報を出力するサーバ装置である。サーバ装置4は、例えば、上述したサーバ装置3のような会社勤怠情報を管理するサーバ装置や、個人の予定等を管理したり公開したりするサーバ装置や、個人の予定等を含むカレンダーを管理したり公開したりするサーバ装置である。サーバ装置は、例えば、個人のスケジュールの管理や、カレンダーの管理を行うWEBサーバ装置等であっても良い。なお、この具体例においては、一例として、各サーバ装置4は、WEBページを出力するWEBサーバ装置であるとする。WEBサーバ装置4の構成については公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
例えば、個人動的情報取得部100は、サーバ装置4a〜4cをクローリングしてWEBページを順次取得する。例えば、個人動的情報取得部100は、予め指定されたアドレスに、WEBページを要求する情報を送信したり、このアドレスが示すWEBページに設定されたリンク情報をたどったりすること等により、WEBページを順次取得する。個人動的情報取得部100が取得するWEBページは、例えばHTMLファイルである。
個人動的情報取得部100は、例えば、一のWEBページ情報を取得すると、このWEBページに含まれる個人動的情報を取得する。なお、個人動的情報取得部100がクローリングするWEBページ等は、予め指定されたWEBページのみであっても良い。また、予め指定されたWEBサーバ装置が提供するWEBページのみであっても良い。
例えば、サーバ装置4aが、1以上のユーザのスケジュールを管理するWEBページを出力するサーバ装置4aであり、個人動的情報取得部100が、このサーバ装置4aから送信される一のWEBページを取得したとする。
図9は、個人動的情報取得部100が取得した一のWEBページのソースの例を示す図(図9(a))、およびWEBページの表示例を示す図(図9(b))である。
個人動的情報取得部100は、図9に示すWEBページのソースから、個人動的情報を取得する。ここでは、例えば、カード管理情報格納部(図示せず)に図6と同様のカード管理情報が格納されていたとすると、まず、個人動的情報取得部100は、図6に示したカード管理情報の各レコードから順番に「ユーザID」の値を読み出し、読み出した値と一致する文字列が、図9(a)に示したWEBページのソースに含まれているか否かを判断する。具体的には、読み出した値と一致する文字列をソース内において検索し、一致する文字列が検出された場合、一致する文字列が含まれていると判断する。ここでは、個人動的情報取得部100が、ソースの10aの領域内に、「A002」という「ユーザID」と一致する文字列を検出したとする。なお、ソース内に、カード管理情報の全てのレコードに含まれるユーザ識別情報のいずれかと一致する文字列が含まれていない場合、このWEBページから個人動的情報を取得する処理を終了し、次のWEBページの取得を行う。
個人動的情報取得部100は、一致する「ユーザID」の値が含まれていると判断した場合、その「ユーザID」の値を個人動的情報として取得する。ここでは、「A002」という「ユーザID」を取得する。つぎに、個人動的情報取得部100は、このソースにおいて、「date」という文字列を含むタグを検出する。そして、そのタグの要素(即ちタグで挟まれた情報)を、期間情報として取得する。さらに、そのタグ以降に出現するタグにおいて、「schedule」という文字列を含む最初のタグを検出し、そのタグの要素を期間種類情報として取得する。ここでは、例えば、領域10bの「<td id="date">」タグの要素である「2012/11/12〜2012/11/14」を期間情報として取得し、領域10bの「<td id="schedule">」タグの要素である「旅行:熱海」を期間種類情報として取得する。そして、この期間情報と期間種類情報と、上記で取得した「ユーザID」である「A002」とを有する個人動的情報を個人動的情報取得部100が取得する。そして、上記の具体例1と同様に、個人動的情報格納部101に蓄積する。同様に、領域10c〜10eについても、それぞれ期間情報と、期間種類情報との組を取得し、それぞれの組と上記で取得した「ユーザID」である「A002」とを有する個人動的情報を、個人動的情報格納部101に蓄積する。
そして、図9(a)に示したソース内に、「date」という文字列を含むタグが検出されなくなった時点で、このWEBページについての個人動的情報を取得する処理を終了する。その後、他のWEBページを取得して、取得したWEBページについて同様の個人動的情報を取得する処理を行う。
図10は、個人動的情報取得部100が取得して個人動的情報格納部101に蓄積した個人動的情報管理情報を示す図である。この図は、図7の個人動的情報管理情報と同様の構造を有する管理情報であるとする。
ユーザ抽出手段1051は、このように個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報について、それぞれ、上記の具体例1の場合と同様に、抽出特典管理情報を取得する。
まず、ユーザ抽出手段1051は、図10に示した個人動的情報管理情報の一番上のレコードの値を図示しないメモリ等に読み出す。また。ユーザ抽出手段1051は、図11に示した特典管理情報の一番上のレコードの「期間種類」の値「旅行」を読み出す。この「期間種類」の値は、一番上のレコードの特典情報に対応する条件情報である。そして、この「期間種類」の値に対応する条件を取得する。ここでは、「期間種類」の値に対応する条件として、「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「期間種類」の値に一致する」という条件を取得することが、予め指定されているとする。この場合、一番上のレコードの値「旅行」から、「個人動的情報に含まれる期間種類情報が、「旅行」に一致する」という条件を取得する。
次に、ユーザ抽出手段1051は、上記で読み出した個人動的情報管理情報の一番上のレコードの個人動的情報に含まれる期間種類情報「旅行:熱海」が、上記で取得した条件を満たすか否かを判断する。具体的には、期間種類情報「旅行:熱海」が、「旅行」に一致するか否かを判断する。ただし、ここでの一致は、部分一致であっても良いものとする。ここでは、「旅行:熱海」が、「旅行」と部分一致するため、一致すると判断する。
また、上記と同様に、個人動的情報管理情報の一番上のレコードの個人動的情報と、特典管理情報の一番上のレコードの特典管理情報とについて、上記の具体例1と同様に、店舗の位置に対応する条件を満たすか否かの判断処理を行う。まず、ユーザ抽出手段1051は、上記で取得した個人動的情報に含まれるユーザ識別情報「A002」に対応する「住所」の値を、図6に示したカード管理情報から検索により取得する。また、ユーザ抽出手段1051は、特典管理情報の上から1番目のレコードの「店舗ID」の値「G2000」を取得し、この値「G2000」と一致する「店舗ID」を有するレコードを、図14に示した特典情報管理情報から検出し、検出したレコードに含まれる「住所」の値を取得する。そして、取得した二つの「住所」の値が、予め指定された位置関係となるか否かを判断する。ここでは、予め指定された位置関係が、「住所」の「区」の値、即ち区名が一致するという条件であるとすると、ここでは、両者の区名が一致したとすると、ユーザ抽出手段1051は、店舗の位置に対応する条件を満たすと判断する。
このため、ユーザ抽出手段1051は、上記で読み出した個人動的情報管理情報の一番上のレコードの個人動的情報に含まれる「ユーザID」の値「A002」及び「期間」の値「2012/11/12〜2012/11/14」と、図11に示した特典管理情報の一番上のレコードの「店舗ID」の値「G2000」および「店舗名」の値「A旅行社」との組を取得し、図15と同様の抽出特典管理情報として抽出特典格納部110に蓄積する。
そして、レコード抽出部105は、同様の処理を、特典管理情報の上から二番目以降のレコードについても行う。
レコード抽出部105が特典管理情報の全てのレコードについて上記の処理を行った場合、特典出力手段1082は、上記の具体例1と同様に、レコード抽出部105が、個人動的情報管理情報の上から1番目のレコードの個人動的情報について取得した特典情報等の情報の1以上の組を、1番目のレコードの個人動的情報が有する「ユーザID」の値に対応するメールアドレスに通知する。
更に、レコード抽出部105は、図10に示した個人動的情報管理情報の上から2番目以降の各レコードが示す個人動的情報についても、上記と同様の処理を行う。
なお、その後の決済カードが利用された場合の特典情報を出力する処理等は、上記具体例1と同様である。
この具体例2においては、個人動的情報をクローリングにより取得するため、サーバ装置が自発的に個人動的情報を情報処理装置1に送信する必要がない。このため、サーバ装置の構成等を簡易にできる。また、サーバ装置を運営する企業等の協力がなくても、個人動的情報を自動取得して、特典の出力が可能となる
以上、本実施の形態によれば、決済カードを利用したユーザに対して、ユーザの個人動的情報に応じた特典を与えることができるため、カード決済を行ったユーザに対して、このユーザについて動的に設定された期間に応じた適切な特典を与えることができる。
なお、上記各具体例においては、特典情報取得部105が、ユーザ抽出手段1051と取得手段1052とを備えており、ユーザ抽出手段1051が抽出したユーザ識別情報と特典情報との組から、取得手段1052が特典情報をカード利用情報に対応した特典情報を取得する例について説明した。しかしながら、本願発明においては、通知手段1081による特典情報の通知が不要な場合等には、特典情報取得部105が、ユーザ識別情報と特典情報との組を利用せずに、カード利用情報に対応した特典情報を取得するようにしてもよい。例えば、特典情報取得部105は、カード利用情報受付部104が受け付けたカード利用情報に含まれるカード識別情報と対応する個人動的情報を、第二カード管理情報格納部1032から検索等により取得し、取得したユーザ識別情報に対応する個人動的情報を、個人動的情報取得部100が取得した個人動的情報の中から検出する。取得したユーザ識別情報に対応する個人動的情報は、例えば、取得したユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を有する個人動的情報である。そして、特典情報取得部105は、この検出した個人動的情報に対応する特典情報を特典情報格納部102から取得しても良い。例えば、特典情報取得部105は、特典情報格納部102に格納されている特典管理情報であって、この特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、検出した個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報を取得する。例えば、特典情報取得部105は、条件情報である期間種類情報が、検出した個人動的情報が有する期間種類情報と対応する(例えば、一致する)特典管理情報を検索し、検出した特典管理情報に含まれる特典情報を取得するようにしてもよい。
また、上記各具体例において、特典情報の通知が不要である場合、通知手段1081を省略しても良い。また、特典出力手段1082による特典情報の出力が不要の場合、取得手段1052及び特典出力手段1082は省略してもよい。
特に、個人動的情報が、休暇情報である場合、ユーザにとっては、休暇の際に特典を受けることができるため、休暇を取ることに対するモチベーションが高くなるという効果や、特典を受けることによって休暇を有意義に過ごせる等の効果がある。また、企業にとっては、社員が有給休暇を取りたくなるため、社員による有給休暇の取得率をアップさせることが可能となる。また、社員の休暇の目的等に応じて特典を与えることによって、福利厚生の一手段としても利用することができる。また、決済カードの加盟店等においては、休日以外の平日の昼間等の閑散期に、来店するユーザを増やすことができるという効果がある。また、カード会社は、上記のようなメリットによって、会員数を増加させることや、加盟店での決済カードの利用を増加させることが可能となる。
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(個人動的情報取得部100やカード利用情報受付部104等)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態の情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザに提供される特典を示す情報である特典情報と、個人動的情報についての条件に関する情報である条件情報とを有する1以上の特典管理情報が格納される特典情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザについて動的に設定される期間に関する情報である個人動的情報を取得する個人動的情報取得部と、特典情報格納部に格納されている特典管理情報であって、当該特典管理情報が有する条件情報に対応した条件を、個人動的情報取得部が取得した個人動的情報が満たす特典管理情報が有する特典情報を取得する特典情報取得部と、特典情報取得部が取得した特典情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図12は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図12において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図13は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図13において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。