JP6100475B2 - カーテン - Google Patents

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Description

本発明は、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛、および該布帛を用いてなるインテリア用品に関する。
従来、カーテンなどのインテリア分野において、防視認性(外部から室内の物品や人の動きがみえない性質)が求められている。
このため、通常、室内側には厚手のドレープカーテン、窓側には薄手のレースカーテンを配し、夜間は厚手のドレープカーテンを閉め、日中は防視認性と採光性を得るために薄手のレースカーテンを閉めておくことが一般的である。しかるに、厚手のドレープカーテンでは採光性が乏しく、他方、薄手のレースカーテンでは、夜間はもとより昼間においても防視認性が十分でなく、その改善が望まれていた。
かかる問題を解決するため、例えば、酸化チタンなどの艶消し剤を含んだポリエステル繊維と黒原着ポリエステル繊維とを交織することにより得られる、光を反射・吸収する遮光カーテン(例えば、特許文献1)や、布帛の側面に光沢のある三角断面糸を編織成し、光沢のある側面に光があたると、反射光により目くらまし効果が発現するミラーカーテン(例えば特許文献2)などが提案されている。
しかるに、これらの遮光カーテンやミラーカーテンにおいて、屋外から室内を見とおし難いものの、室内から屋外も同様に見とおしにくく、カーテンを閉めた状態で室内から屋外の風景を見とおすことができないという問題があった。
特開平8−322707号公報 特開2000−237035号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛、および該布帛を用いてなるインテリア用品を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、布帛の一方表面を光沢を有する面とし、反対側表面を濃色にすることで、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛、および該布帛を用いてなるインテリア用品が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「有機繊維を含む布帛であって、布帛の一方表面(A面)は光沢を有し、かつ当該表面(A面)とは反対側の表面(B面)のL値がA面のL値よりも小さく、かつ前記有機繊維に艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.15重量%未満のポリエステルからなる三角断面繊維と艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.25重量%以上のポリエステルからなる丸型断面繊維とが含まれ、かつ、前記三角断面繊維がA面に露出し、かつ前記丸型断面繊維がB面に露出し、かつ前記A面とB面との色差ΔEが0.5以上であり、布帛が、カバーファクター1500〜3000の織物またはコース数10〜50本/2.54cmかつウェール数9〜30本/2.54cmの編物であり、かつ布帛の目付けが50〜220g/m の範囲内であることを特徴とする布帛を用いてなるカーテン。」が提供される。
その際、前記丸型断面繊維が、原着繊維またはカチオン染料可染性ポリエステル繊維であることが好ましい。
本発明によれば、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛、および該布帛を用いてなるインテリア用品が得られる。
実施例1で用いた織組織図である。1は緯糸1を示し、2は緯糸2を示す。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明は有機繊維を含む布帛であって、布帛の少なくとも一方表面(以下、この表面を「A面」と称することもある。)は光沢を有する。布帛が光沢を有さない場合は、防視認性が得られないおそれがあり好ましくない。布帛の両表面が光沢を有していてもよいが、一方表面のみが光沢を有していることが好ましい。かかる光沢は試験者が目視して光沢を感じる程度以上の光沢であればよい。なお、かかる光沢は、例えば、後記のように、艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.15重量%未満の異型断面繊維など光沢を有する繊維を布帛のA面に露出させることにより得られる。
また、前記A面とは反対側表面であるB面のL値がA面のL値よりも小さいことが肝要である。B面のL値をA面のL値よりも小さくする(すなわち濃色とする)ことにより、布帛のB面を介して一方の側から他方の側を見とおし易くすることが可能となる。その際、B面のL値がA面のL値よりも0.3以上(より好ましくは0.5〜2.0)小さいことが好ましい。なお、L値は例えば、Macbeth社のColor−Eye3100を用いて測定することができる。
また、また、前記A面と、A面とは反対側表面であるB面との色差ΔEが0.5以上(より好ましくは0.5〜1.9)であることが好ましい。該色差ΔEが0.5未満の場合、B面を介して向こう側の物体を見とおし難くなるおそれがある。なお、色差ΔEは、例えば、Macbeth社のColor−Eye3100を用いて測定することができる。
前記有機繊維としては、前記有機繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリアクリルニトリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等の合成繊維、レーヨン繊維などの再生繊維、綿繊維、ウール繊維、絹繊維などの天然繊維、これらを複合したものなどが例示される。なかでもポリエステル繊維が好ましい。
前記ポリエステル繊維はジカルボン酸成分とジグリコール成分とから製造される。ジカルボン酸成分としては、主としてテレフタル酸が用いられることが好ましく、ジグリコール成分としては主としてエチレングリコール、トリメチレングリコール及びテトラメチレングリコールから選ばれた1種以上のアルキレングリコールを用いることが好ましい。また、ポリエステル樹脂には、前記ジカルボン酸成分及びグリコール成分の他に第3成分を含んでいてもよい。該第3成分としては、カチオン染料可染性アニオン成分、例えば、ナトリウムスルホイソフタル酸;テレフタル酸以外のジカルボン酸、例えばイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸;及びアルキレングリコール以外のグリコール化合物、例えばジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールスルフォンの1種以上を用いることができる。かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸であってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
前記有機繊維の形状としては、短繊維でもよいし長繊維(マルチフィラメント)でもよいが、防視認性の点で長繊維であることが好ましい。特に、撚数が1000T/m以下(より好ましくは200T/m以下、特に好ましくは無撚)の長繊維であることが好ましい。
さらには、通常の仮撚捲縮加工が施された仮撚捲縮加工糸や2種以上の構成糸条を空気混繊加工や複合仮撚加工させた複合糸であってもよい。特に、前記有機繊維が仮撚捲縮加工糸であると、防視認性がさらに向上し好ましい。
その際、マルチフィラメントの単繊維繊度、総繊度、単糸数は、単繊維繊度0.0001〜30.0dtex、総繊度20〜500dtex、単糸数1〜200本の範囲であることが好ましい。
また、前記有機繊維において、単糸繊維の断面形状には制限はなく、通常の丸型断面のほかに三角、扁平、特開2004−52167号公報に記載のくびれ付扁平、十字形、六様形、あるいは中空形などの異型断面形状であってもよい。
なかでも、異型断面繊維は光を反射し光沢を有するので、異型断面繊維と丸型断面繊維とが布帛に含まれることが好ましい。なお、かかる丸型断面繊維は、通常の丸型吐出孔から紡糸された繊維を含み、後加工により断面形状が変形された繊維も含む。
その際、前記異型断面繊維が、艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.15重量%未満(より好ましくは0〜0.15重量%)のポリエステルからなるポリエステル繊維であると、異型断面繊維の光沢が向上し好ましい。また、前記丸型断面繊維が、艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.25重量%以上(好ましくは0.25〜3.0重量%)のポリエステルからなるポリエステル繊維であると、A面とB面との色差ΔEを0.5以上としやすく好ましい。
また、前記異型断面繊維をカチオン染料不染性ポリエステル繊維とし、一方、前記丸型断面繊維をカチオン染料可染性ポリエステル繊維とすると、布帛をカチオン染料で染色することによりB面を濃色としA面とB面との色差ΔEを容易に0.5以上とすることができ好ましい。
なお、前記の有機繊維には、ベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系有機紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系有機紫外線吸収剤、サリチル酸系有機紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤を含ませてもよい。さらには、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン可染剤、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、着色剤、帯電防止剤、吸湿剤、抗菌剤、マイナスイオン発生剤等を1種又は2種以上を添加してもよい。
本発明の布帛は、例えば、以下の製造方法により製造することができる。例えば、固有粘度が0.55〜0.80の、艶消し剤を含む(または含まない)、カチオン染料不染性ポリエステルまたはカチオン染料可染性ポリエステルまたは原着ポリマー(着色剤が練りこまれたポリマー)を通常の丸型吐出孔または異型吐出孔により紡糸し、2000〜4300m/分の速度で未延伸糸(中間配向糸)として一旦巻き取り、延伸するか、巻き取る前に延伸するか、さらには、仮撚捲縮加工を施して仮撚捲縮加工糸とすることにより、異型断面繊維(光沢を有する繊維)および丸型断面繊維を得る。その際、丸型断面繊維が、原着繊維またはカチオン染料可染性ポリエステル繊維であることが好ましい。
次いで、これら異型断面繊維および丸型断面繊維を用いて布帛を製編織した後、必要に応じて染色加工を施す。その際、布帛にカチオン染料可染性ポリエステル繊維が含まれる場合は、カチオン染料を用いて染色加工を施す。さらには、常法のアルカリ減量加工、起毛加工、後加工で防炎加工、あるいは、難燃剤、紫外線遮蔽、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
その際、布帛の織編組織は限定されず、平組織、綾組織、サテン組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなど公知の織組織や、平編、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等などのよこ編組織や、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などのたて編組織が例示される。なかでも、織物組織が好ましく、よこ二重織組織が特に好ましい。
その際、異型断面繊維がA面に露出し、かつ前記丸型断面繊維がB面に露出することが好ましい。特に、A面において異型断面繊維が総露出繊維の60%以上であり、かつ、B面において丸型断面繊維が総露出繊維の60%以上であると、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛となり易く好ましい。
かくして得られた布帛において、カバーファクター1500〜3000の織物であると、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛となり易く好ましい。該カバーファクターが3000よりも大きいと、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易い効果が損なわれるおそれがある。逆に、該カバーファクターが1500よりも小さいと、他方の側から一方の側を見とおし難い効果が損なわれるおそれがある。なお、カバーファクター(CF)は下記式で定義される。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
また、布帛が、コース数10〜50本/2.54cmかつウェール数9〜30本/2.54cmの編物であると、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛となり易く好ましい。
また、布帛の目付けとしては50〜220g/mの範囲内であることが好ましい。該目付けが220g/mよりも大きいと、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易い効果が損なわれるおそれがある。逆に、該目付けが50g/mより小さいと、他方の側から一方の側を見とおし難い効果が損なわれるおそれがある。
本発明の布帛において、布帛の一方表面(A面)は光沢を有し、かつ当該表面(A面)とは反対側の表面(B面)のL値がA面のL値よりも小さい(すなわち、B面はA面よりも濃色である。)。その結果、A面からは反射光による目くらまし効果により他方の側を見とおし難い。逆に、B面は濃色であるため光を吸し、B面からは他方の側を見とおし易い。
次に、本発明のインテリア用品は、前記の布帛を用いてなる、カーテン、ロールブランド、およびパーテションからなる群より選択されるいずれかのインテリア用品である。例えば、カーテンの場合、A面が外気側に、B面が室内側に位置するよう用いると、室外からは室内を見難く、逆に室内からは室外の風景を見やすいという効果が得られる。なお、前記カーテンには室内で使われるインテリアカーテン(レースカーテンまたはレースカーテンに代替される薄地カーテンなど)だけでなく自動車用カーテンなど各種カーテンが含まれる。
(1)カバーファクター
カバーファクター(CF)を下記式で求めた。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
(2)両表面のL値および色差ΔEの測色方法
Macbeth社のColor−Eye3100を用いて、生地を8枚重ねて測定した。
(3)照度
YOKOGAWA社製、型番51002を用いて測定した。
(4)見え方の評価
奥行き27.5cm、幅27.5cm、高さ39.0cmのサイズの前面が開放された箱を用い、開放面にサンプルを設置して、開放面と対する面にランドルト環を模した図形を記載し、その図形の隙間の向きを遠距離視力、近距離視力ともに1.5の評価者をサンプルから50cm離れた位置にくるようにして確認する。図形のサイズは、円環全体の直径:円弧の幅:輪の開いている幅を5:1:1の比率とした。円環全体の直径を番号1は25.0mm、同様に番号2は13.0mm、番号3は8.5mm、番号4は6.5mm、番号5は5.0mm、番号6は4.0mm、番号7は3.5mm、番号8は3.4mm、番号9は2.8mm、番号10は2.7mmとし、輪の開いている方向がわかった時は番号の点数を付与する。
室内から室外の見え易さの評価として、箱内部の底面の照度6000lux、評価者の目の位置で照度500luxに設定して、光沢の低いB面が評価者側にくるようにサンプルを装着して確認する。
室外から室内の見え難さの評価として、箱内部の底面の照度60lux、評価者の目の位置で照度500luxに設定して、光沢を有するA面が評価者側にくるようにサンプルを装着して確認する。
(5)目付け
JISL1096 6.4により目付けを測定した。
[実施例1]
艶消し剤として二酸化チタンをポリマー重量対比0.30wt%含むポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸SD22dtex/1fil(丸型断面繊維)を経糸に配し、艶消し剤として二酸化チタンをポリマー重量対比0.10wt%含むポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸B110dtex/48fil(三角断面繊維)を緯糸1に配し、艶消し剤として二酸化チタンをポリマー重量対比0.30wt%含むカチオン染料可染性共重合ポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸330dtex/96fil(丸型断面繊維)を緯糸2に配し、図1に示す織組織図で緯平二重織物を製織した。
次いで常法によりカチオン染料(Estrol Yellow N−2RL200を0.0021%owf、Estorol Red N−GSL 0.0001%owf、Estorol B Blue N−RLを0.0003%owf、ただし、使用量は繊維重量全体で実施)を用いて浴比1:100で染色し、経糸密度144本/2.54cm、緯密度92本/2.54cmの織物を得た。得られた織物の光沢を有するA面と光沢の低いB面(濃色側の面)の色差はΔE0.87であった。見え方の評価は、室外の見え易さ4、室内の見え難さ1であった。また、該織物において、カバーファクターは1901であり、目付けは105g/mであった。また、A面のL値は93.18、B面のL値は92.79であった。また、A面において経糸が20%、緯糸1が80%露出し、B面において、経糸が15%、緯糸2が85%露出していた。
次いで、該布帛を、A面が外気側にB面が室内側に位置するように用いて室内カーテンを得て使用したところ、室外からは室内を見難く、逆に室内からは室外の風景を見やすいものであった。
[実施例2]
実施例1において、カチオン染料を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の光沢を有するA面と光沢の低いB面の色差はΔE0.45で、A面のL値は94.18、B面のL値は93.81であった。見え方の評価は、室外の見え易さ2、室内の見え難さ1であった。
[実施例3]
実施例1において、カチオン染料の使用量を倍に変更すること以外は、実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の光沢を有するA面と光沢の低いB面の色差はΔE1.68で、A面のL値は92.01、B面のL値は91.38であった。見え方の評価は、室外の見え易さ5、室内の見え難さ1であった。
[実施例4]
実施例1において、カチオン染料を分散染料(Dianix Yellow AC−Eを0.0015%owf、Dianix Red AC−Eを0.0006%owf、Dianix Blue AC−Eを0.0004%owf)に変更すること以外は、実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の光沢を有するA面と光沢の低いB面の色差はΔE0.35で、A面のL値は92.62、B面のL値は92.51であった。見え方の評価は、室外の見え易さ2、室内の見え難さ1であった。
[実施例5]
実施例4において、分散染料の使用量を倍に変更すること以外は、実施例4と同様にして織物を得た。得られた織物の光沢を有するA面と光沢の低いB面の色差はΔE0.95で、A面のL値は90.74、B面のL値は90.20であった。見え方の評価は、室外の見え易さ4、室内の見え難さ1であった。
[比較例1]
実施例1において、緯糸2の艶消し剤としての二酸化チタンを含有させないこと以外は実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の光沢を有する面Aと光沢の低い面Bの色差はΔE0.77で、A面のL値は92.79、B面のL値は93.18であった。見え方の評価は、室外の見え易さ1、室内の見え難さ1であった。
本発明によれば、布帛の面を介して一方の側から他方の側を見とおし易く、逆に他方の側から一方の側を見とおし難い、防視認性に方向性のある布帛、および該布帛を用いてなるインテリア用品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (2)

  1. 有機繊維を含む布帛であって、布帛の一方表面(A面)は光沢を有し、かつ当該表面(A面)とは反対側の表面(B面)のL値がA面のL値よりも小さく、かつ前記有機繊維に艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.15重量%未満のポリエステルからなる三角断面繊維と艶消し剤の含有量がポリマー重量対比0.25重量%以上のポリエステルからなる丸型断面繊維とが含まれ、かつ、前記三角断面繊維がA面に露出し、かつ前記丸型断面繊維がB面に露出し、かつ前記A面とB面との色差ΔEが0.5以上であり、布帛が、カバーファクター1500〜3000の織物またはコース数10〜50本/2.54cmかつウェール数9〜30本/2.54cmの編物であり、かつ布帛の目付けが50〜220g/m の範囲内であることを特徴とする布帛を用いてなるカーテン。
  2. 前記丸型断面繊維が、原着繊維またはカチオン染料可染性ポリエステル繊維である、請求項1に記載のカーテン。
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