JP6100118B2 - 嵌合検知コネクタ - Google Patents

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本発明は、嵌合検知コネクタに関する。
従来、嵌合検知コネクタとしては、接触部としての接点部が設けられた検知端子としての短絡電極と、この短絡電極を収容する第1ハウジングと、この第1ハウジングに嵌合可能な第2ハウジングと、この第2ハウジングに収容され第1ハウジングと第2ハウジングとの正規嵌合状態で接点部に接触される被接触部としての接触面が設けられた相手検知端子としての検知電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この嵌合検知コネクタでは、検知電極が一対設けられており、第1ハウジングと第2ハウジングとの正規嵌合状態で、短絡電極の接点部が一対の検知電極の接触面に接触され、短絡電極を介して一対の検知電極が導通されることによって、第1ハウジングと第2ハウジングとの正規嵌合状態を検知することができる。
特開平9−274967号公報
ところで、上記特許文献1のような嵌合検知コネクタでは、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合するときに、検知端子の接触部が相手検知端子の被接触部と摺動することにより、接触部や被接触部に付着していたゴミや埃が押し退けられる構造となっている。
しかしながら、上記特許文献1のように、検知端子の接触部と、相手検知端子の被接触部との摺動によってゴミや埃などの異物を除去する構造では、第1ハウジングと第2ハウジングとが正規嵌合状態となったときに、接触部や被接触部の近傍に除去された異物が堆積されてしまう。
このため、第1ハウジングと第2ハウジングとにガタなどが生じ、検知端子の接触部が相手検知端子の被接触部から動いてしまった場合、接触部と被接触部との間に堆積された異物が入り込んでしまい、検知端子と相手検知端子との導通不良を生じる恐れがあった。
そこで、この発明は、接触部と被接触部との間の異物の混入を抑制することができ、検知端子と相手検知端子との導通信頼性を向上することができる嵌合検知コネクタの提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、接触部が設けられた検知端子と、この検知端子を収容する第1ハウジングと、この第1ハウジングに嵌合可能な第2ハウジングと、この第2ハウジングに収容され前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの正規嵌合状態で前記接触部に接触される被接触部が設けられた相手検知端子とを備えた嵌合検知コネクタであって、前記第1ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部が前記検知端子の接触部に接触される前に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記被接触部と摺動する第1摺動部が設けられ、前記第2ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部が前記検知端子の接触部に接触される前に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記接触部と摺動する第2摺動部が設けられていることを特徴とする。
この嵌合検知コネクタでは、相手検知端子の被接触部が検知端子の接触部に接触される前に、第1摺動部と第2摺動部とが相手検知端子の被接触部と検知端子の接触部とにそれぞれ摺動するので、接触部と被接触部とが接触した状態で、接触部と被接触部との近傍に除去された接触部や被接触部に付着していたゴミや埃などの異物が堆積されることがない。
従って、このような嵌合検知コネクタでは、外力などによって検知端子の接触部が相手検知端子の被接触部から動いたとしても、接触部と被接触部との間の異物の混入を抑制することができ、検知端子と相手検知端子との導通信頼性を向上することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の嵌合検知コネクタであって、前記第2ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部を支持し前記第1ハウジングへの嵌合方向下流側に向けてリブが延設され、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記リブを挿入可能な開口部が設けられ、前記第1摺動部は、前記開口部の開口端に設けられ、前記第2摺動部は、前記リブの先端に設けられていることを特徴とする。
この嵌合検知コネクタでは、第1摺動部が開口部の開口端に設けられ、第2摺動部がリブの先端に設けられているので、大きな設計変更を必要とすることがなく、簡易な構造で第1摺動部と第2摺動部とを設けることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の嵌合検知コネクタであって、前記第1ハウジングには、箱状の接続部を有する複数の端子が収容され、前記第2ハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの正規嵌合状態で前記箱状の接続部に挿入されるタブ状の被接続部を有する複数の相手端子が収容され、前記リブは、前記相手端子の被接続部より前記第1ハウジングへの嵌合方向下流側に向けて長く延設されていることを特徴とする。
この嵌合検知コネクタでは、リブが相手端子の被接続部より第1ハウジングへの嵌合方向下流側に向けて長く延設されているので、第2ハウジングに対して第1ハウジングが傾いて嵌合されたとしても、第1ハウジングとリブの先端側とが先に干渉し、第1ハウジングと相手端子の被接続部との干渉を防止でき、相手端子の被接続部を保護することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の嵌合検知コネクタであって、前記検知端子には、前記接触部が設けられ前記接触部を付勢力によって前記相手検知端子の被接触部に接触させる弾性片が設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとのうち少なくとも一方には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが正規嵌合状態となるまでの間に前記弾性片の付勢力に抗して前記弾性片を変位させる変位部が設けられていることを特徴とする。
この嵌合検知コネクタでは、第1ハウジングと第2ハウジングとのうち少なくとも一方に第1ハウジングと第2ハウジングとが正規嵌合状態となるまでの間に弾性片の付勢力に抗して弾性片を変位させる変位部が設けられているので、第1ハウジングと第2ハウジングとの半嵌合状態で、変位部による弾性片の変位によって検知端子の接触部と相手検知端子の被接触部とが接触することがなく、第1ハウジングと第2ハウジングとの半嵌合状態を確実に検知することができる。
本発明によれば、接触部と被接触部との間の異物の混入を抑制することができ、検知端子と相手検知端子との導通信頼性を向上することができる嵌合検知コネクタを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの斜視図である。 本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第1ハウジングの断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第1ハウジングの斜視図である。(b)は図3(a)の要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第2ハウジングの断面図である。 本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第1ハウジングと第2ハウジングとを誤って嵌合させたときを示す図である。 本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合途中の断面図である。 本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの第1ハウジングと第2ハウジングとの正規嵌合状態の断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの検知端子の接触部と第2摺動部とが摺動したときの断面図である。(b)は図8(a)の要部拡大図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタの相手検知端子の被接触部と第1摺動部とが摺動したときの断面図である。(b)は図9(a)の要部拡大図である。
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタについて説明する。
本実施の形態に係る嵌合検知コネクタ1は、接触部3が設けられた検知端子5と、この検知端子5を収容する第1ハウジング7と、この第1ハウジング7に嵌合可能な第2ハウジング9と、この第2ハウジング9に収容され第1ハウジング7と第2ハウジング9との正規嵌合状態で接触部3に接触される被接触部11が設けられた相手検知端子13とを備えている。
そして、第1ハウジング7には、相手検知端子13の被接触部11が検知端子5の接触部3に接触される前に、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合により被接触部11と摺動する第1摺動部15が設けられ、第2ハウジング9には、相手検知端子13の被接触部11が検知端子5の接触部3に接触される前に、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合により接触部3と摺動する第2摺動部17が設けられている。
また、第2ハウジング9には、相手検知端子13の被接触部11を支持し第1ハウジング7への嵌合方向下流側に向けてリブ19が延設され、第1ハウジング7には、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合によりリブ19を挿入可能な開口部21が設けられている。
そして、第1摺動部15は、開口部21の開口端に設けられ、第2摺動部17は、リブ19の先端に設けられている。
さらに、第1ハウジング7には、箱状の接続部23を有する複数の端子25が収容され、第2ハウジング9には、第1ハウジング7と第2ハウジング9との正規嵌合状態で箱状の接続部23に挿入されるタブ状の被接続部27を有する複数の相手端子29が収容されている。
そして、リブ19は、相手端子29の被接続部27より第1ハウジング7への嵌合方向下流側に向けて長く延設されている。
また、検知端子5には、接触部3が設けられ接触部3を付勢力によって相手検知端子13の被接触部11に接触させる弾性片31が設けられている。
そして、第1ハウジング7には、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となるまでの間に弾性片31の付勢力に抗して弾性片31を変位させる変位部33が設けられている。
図1〜図9に示すように、検知端子5は、薄板状の導電性材料を打ち抜き加工と折り曲げ加工とを施すことにより、基部35に対して弾性片31と、一対の接触部3,3とが設けられる。なお、検知端子5は、2つの導体間を接続させる短絡端子が用いられることが好ましい。
弾性片31は、基部35の一端側を折り曲げ加工することにより基部35と連続する一部材で形成され、所定の付勢力を有して弾性変形可能に設けられている。この弾性片31の先端部には、一対の接触部3,3が設けられている。
一対の接触部3,3は、弾性片31の先端部にそれぞれ半円状となるように折り曲げ形成され、弾性片31の先端部の幅方向に並列に配置されている。この一対の接触部3,3は、弾性片31の付勢力によって第2ハウジング9に収容された一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11に接触され、検知端子5と一対の相手検知端子13,13とを電気的に接続させる。
このような検知端子5は、基部35が第1ハウジング7のロック部37に設けられた挿入溝39に挿入されてロック部37に支持され、弾性片31と一対の接触部3,3とが第1ハウジング7内部の収容室41内に収容配置される。
第1ハウジング7は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、筐体状に形成され、収容室41と、ロック部37とを備えている。収容室41は、第1ハウジング7内部の高さ方向の上側で幅方向の中央部に設けられ、検知端子5の弾性片31と一対の接触部3,3とが収容配置されている。また、収容室41のロック部37の基端側に位置する壁部には、第2ハウジング9に収容された一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11を支持するリブ19を挿入可能な開口部21が設けられている。
一方、収容室41の高さ方向の下側と幅方向の両側には、電源や機器などに接続された電線43の端部に加締めなどによって電気的に接続された箱状の接続部23を有する雌端子からなる複数の端子25が収容配置される複数の端子収容部45が設けられている。
この複数の端子収容部45に収容された複数の端子25は、係止ランス47や端子収容部45に挿入される二重係止部材49などと係止することによって抜け止めがなされている。このような端子収容部45の上方に位置する収容室41の上方には、ロック部37が設けられている。
ロック部37は、収容室41の開口部21側を基端として収容室41の上方に揺動可能に設けられ、挿入溝39と、係止凸部51とを備えている。挿入溝39は、ロック部37の下面である収容室41側に設けられ、検知端子5の基部35が挿入されて検知端子5を支持する。このように挿入溝39に検知端子5の基部35を挿入して検知端子5を支持することにより、ロック部37の揺動によって検知端子5の配置位置が変動される。
係止凸部51は、ロック部37の上面の中央部に設けられ、第2ハウジング9との嵌合方向の前側が傾斜面となっており、嵌合方向の後側が垂直面で形成された係止面となっている。この係止凸部51は、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合時に、傾斜面が第2ハウジング9の被ロック部53と当接することによってロック部37を下方に向けて揺動させ、第1ハウジング7と第2ハウジング9との正規嵌合時に、係止面がロック部37の上方への復元によって被ロック部53に係止される。
なお、ロック部37の先端側には、操作部55が設けられており、操作部55を下方に向けて押圧操作することによってロック部37が下方に揺動され、係止凸部51と被ロック部53との係止が解除され、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合を解除することができる。
第2ハウジング9は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、筐体状に形成され、フード部57と、リブ19とを備えている。フード部57は、第1ハウジング7との嵌合方向の前側が開口され、第2ハウジング9の幅方向に、ここでは3つ設けられ、各フード部57に第1ハウジング7が嵌合可能となっている。また、フード部57の開口端には、第1ハウジング7のロック部37の係止凸部51が当接及び係止される被ロック部53が下方に向けて延設されている。このフード部57内には、リブ19が設けられている。
リブ19は、フード部57内において、一対の相手検知端子13,13が挿入される壁部から第1ハウジング7への嵌合方向下流側(フード部57の開口側)に向けて延設されている。このリブ19は、フード部57内に配置される一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11を支持し、第1ハウジング7と第2ハウジング9とを嵌合させることにより、第1ハウジング7の開口部21から収容室41内に挿入される。
一方、フード部57には、L字状に形成され、一端が基板59に接続され、他端側がタブ状の被接続部27を有する雄端子からなる複数の相手端子29の被接続部27が収容配置されている。この複数の相手端子29は、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となることにより、被接続部27が第1ハウジング7に収容された複数の端子25の箱状の接続部23に挿入され、端子25に電気的に接続される。
ここで、リブ19は、複数の相手端子29の被接続部27より第1ハウジング7への嵌合方向下流側(フード部57の開口側)に向けて長く延設されている。このようにリブ19を設定することにより、例えば、図5に示すように、第1ハウジング7が傾いて第2ハウジング9のフード部57内に誤って挿入されたとしても、リブ19の先端側が被接続部27より先に第1ハウジング7と干渉し、第1ハウジング7と被接続部27との干渉を防止することができる。このようなリブ19上には、一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11が配置され、被接触部11,11をフード部57内に保持する。
一対の相手検知端子13,13は、導電性材料からなり、L字状に形成され、一端側が基板59に接続され、他端側がフード部57内に挿入されてリブ19上に支持される被接触部11,11となっている。また、被接触部11,11は、リブ19上で、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合方向と直交する方向、詳細にはリブ19の幅方向に並列に配置されている。
この一対の相手検知端子13,13は、基板59に形成された導通回路にそれぞれ接続され、被接触部11,11に検知端子5の一対の接触部3,3がそれぞれ接触することによって検知端子5を介して一対の相手検知端子13,13が電気的に接続される。
このような一対の相手検知端子13,13は、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となったときに、被接触部11,11に検知端子5の弾性片31の付勢力によって一対の接触部3,3が接触されて導通される。
この一対の相手検知端子13,13の導通の有無により、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合状態を検知することができる。このような検知端子5の弾性片31は、第1ハウジング7に設けられた変位部33によって変位される。
変位部33は、第1ハウジング7の収容室41内でロック部37に対して対向して設けられ、ロック部37側に突設された支点部61を有する。この支点部61は、検知端子5が第1ハウジング7に組付けられた状態で、検知端子5の弾性片31に当接される。この支点部61と検知端子5の弾性片31との当接により、ロック部37の揺動によって配置位置が変動される検知端子5の弾性片31を付勢力に抗して変位させることができる。
詳細には、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合途中では、ロック部37の下方への揺動によって検知端子5の配置位置が下方に変動されることにより、支点部61が弾性片31の付勢力に抗して弾性片31を上方に変位させる。この弾性片31の変位により、一対の接触部3,3と一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11とが離間され、検知端子5と一対の相手検知端子13,13との導通が防止される。これにより、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが半嵌合状態であることを検知することができる。
一方、第1ハウジング7と第2ハウジング9との正規嵌合状態では、ロック部37の上方への揺動によって検知端子5の配置位置が上方に変動されることにより、弾性片31の付勢力によって弾性片31が下方に変位される。この弾性片31の変位により、一対の接触部3,3が弾性片31の付勢力によって一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11に接触され、検知端子5を介して一対の相手検知端子13,13が導通される。これにより、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態であることを検知することができる。
このように検知端子5の一対の接触部3,3と一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11との接触の有無、すなわち検知端子5を介した一対の相手検知端子13,13の導通の有無によって、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合状態を検知することができる。
このような第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合状態を検知する検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とには、それぞれの表面にゴミや埃、或いは表面に形成された酸化皮膜などの異物が付着していることがある。このような異物が付着していると、接触部3と被接触部11との間に異物が介在されてしまうので、検知端子5と相手検知端子13とに導通不良が生じる恐れがあった。
そこで、第1ハウジング7と第2ハウジング9とには、相手検知端子13の被接触部11と検知端子5の接触部3とに付着した異物を除去するために、それぞれ第1摺動部15と第2摺動部17とが設けられている。
第1摺動部15は、第1ハウジング7の開口部21の開口端から下方に向けて突設された突起となっている。また、第1摺動部15は、一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11と対応するように一対設けられている。
この第1摺動部15は、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合によって、開口部21にリブ19が挿入されることにより、先端面が相手検知端子13の被接触部11の表面と摺動する。このとき、第1摺動部15は、検知端子5の接触部3より第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合方向の前側に位置するので、検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触する前に、相手検知端子13の被接触部11と摺動する。
この第1摺動部15と相手検知端子13の被接触部11との摺動により、検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触する前に、相手検知端子13の被接触部11の表面に付着したゴミや埃、或いは表面に形成された酸化皮膜などの異物を除去することができる。
加えて、相手検知端子13の被接触部11は、第1摺動部15によって異物が除去された後、開口部21から第1ハウジング7内に収容配置されるので、相手検知端子13の被接触部11の表面に、除去された異物が堆積することを防止することができる。
第2摺動部17は、第2ハウジング9のリブ19の先端側に幅方向に沿って設けられ、第1ハウジング7と第2ハウジング9と嵌合方向の前側から後側に向けて上り傾斜となる傾斜面となっている。また、第2摺動部17の幅は、検知端子5の一対の接触部3,3と対応するように設定されている。
この第2摺動部17は、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが嵌合を開始してからロック部37が揺動を開始するまでの間に、第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合による第1ハウジング7の開口部21へのリブ19の挿入によって、検知端子5の接触部3と摺動する。このとき、第2摺動部17は、相手検知端子13の被接触部11より第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合方向の前側に位置するので、検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触する前に、検知端子5の接触部3と摺動する。
この第2摺動部17と検知端子5の接触部3との摺動により、検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触する前に、検知端子5の接触部3の表面に付着したゴミや埃、或いは表面に形成された酸化皮膜などの異物を除去することができる。
加えて、検知端子5の接触部3は、第2摺動部17によって異物が除去された後、変位部33による弾性片31の変位によって第2摺動部17から離間されるので、検知端子5の接触部3の表面に、除去された異物が堆積することを防止することができる。
このように検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触する前に、第1摺動部15と第2摺動部17とによって接触部3と被接触部11とに付着する異物を除去することにより、接触部3と被接触部11とが接触した状態で、接触部3と被接触部11との近傍に除去された異物が堆積されることを防止することができる。
このため、第1ハウジング7と第2ハウジング9とに生じるガタなどの外力によって、検知端子5の接触部3が相手検知端子13の被接触部11から動いたとしても、接触部3と被接触部11との間に除去された異物の混入を防止することができ、異物介在による検知端子5と相手検知端子13との導通不良を防止することができる。
このように構成された嵌合検知コネクタ1は、まず、第1ハウジング7に検知端子5と各部材を組付けると共に、第2ハウジング9に一対の相手検知端子13,13と各部材を組付ける。次に、第1ハウジング7と第2ハウジング9とを嵌合させる。
第1ハウジング7と第2ハウジング9とが嵌合を開始してからロック部37が揺動を開始するまでの間には、第1ハウジング7の開口部21から第2ハウジング9のリブ19が挿入される。このとき、検知端子5の一対の接触部3,3とリブ19の先端に設けられた第2摺動部17とが摺動する。この摺動により、検知端子5の一対の接触部3,3の表面の異物が除去される。
第1ハウジング7と第2ハウジング9との嵌合途中では、ロック部37の係止凸部51が被ロック部53の頂面に当接されロック部37が下方に揺動され、検知端子5の配置位置が下方に変動される。この検知端子5の配置位置の変動により、変位部33によって弾性片31が上方に変位され、検知端子5の一対の接触部3,3と一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11とが離間される。この接触解除により、検知端子5と一対の相手検知端子13,13との導通が防止され、第1ハウジング7と第2ハウジング9との半嵌合状態を検知することができる。
このとき、第1ハウジング7の開口部21から第2ハウジング9のリブ19がさらに挿入されており、一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11と開口部21の開口端に設けられた第1摺動部15とが摺動する。この摺動により、一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11の表面の異物が除去される。
そして、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となったときには、ロック部37の係止凸部51が被ロック部53に係止されロック部37が上方に揺動され、検知端子5の配置位置が上方に変動される。この検知端子5の配置位置の変動により、弾性片31が付勢力によって下方に変位され、弾性片31の付勢力によって一対の接触部3,3が一対の相手検知端子13,13の被接触部11,11に接触される。この接触により、検知端子5を介して一対の相手検知端子13,13が導通され、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となったことを検知することができる。
このような嵌合検知コネクタ1では、相手検知端子13の被接触部11が検知端子5の接触部3に接触される前に、第1摺動部15と第2摺動部17とが相手検知端子13の被接触部11と検知端子5の接触部3とにそれぞれ摺動するので、接触部3と被接触部11とが接触した状態で、接触部3と被接触部11との近傍に除去された接触部3や被接触部11に付着していたゴミや埃などの異物が堆積されることがない。
従って、このような嵌合検知コネクタ1では、外力などによって検知端子5の接触部3が相手検知端子13の被接触部11から動いたとしても、接触部3と被接触部11との間の異物の混入を抑制することができ、検知端子5と相手検知端子13との導通信頼性を向上することができる。
また、第1摺動部15は開口部21の開口端に設けられ、第2摺動部17はリブ19の先端に設けられているので、大きな設計変更を必要とすることがなく、簡易な構造で第1摺動部15と第2摺動部17とを設けることができる。
さらに、リブ19は、相手端子29の被接続部27より第1ハウジング7への嵌合方向下流側に向けて長く延設されているので、第2ハウジング9に対して第1ハウジング7が傾いて嵌合されたとしても、第1ハウジング7とリブ19の先端側とが先に干渉し、第1ハウジング7と相手端子29の被接続部27との干渉を防止でき、相手端子29の被接続部27を保護することができる。
また、第1ハウジング7には、第1ハウジング7と第2ハウジング9とが正規嵌合状態となるまでの間に弾性片31の付勢力に抗して弾性片31を変位させる変位部33が設けられているので、第1ハウジング7と第2ハウジング9との半嵌合状態で、変位部33による弾性片31の変位によって検知端子5の接触部3と相手検知端子13の被接触部11とが接触することがなく、第1ハウジング7と第2ハウジング9との半嵌合状態を確実に検知することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る嵌合検知コネクタでは、第1ハウジングの開口部に第1摺動部を設け、第2ハウジングのリブに第2摺動部を設けているが、これに限らず、相手検知端子の被接触部が検知端子の接触部に接触される前に、第1摺動部と被接触部及び第2摺動部と接触部が摺動できる構造であれば、第1摺動部及び第2摺動部を第1ハウジング及び第2ハウジングのどの位置に設けてもよい。
また、検知端子の弾性片を変位させる変位部が第1ハウジングに設けられているが、これに限らず、例えば、第2ハウジングのリブに変位部を設けるなど、第1ハウジングと第2ハウジングとの半嵌合状態で検知端子の弾性片を変位させることができる構造であれば、第2ハウジングに変位部を設けてもよい。
1…嵌合検知コネクタ
3…接触部
5…検知端子
7…第1ハウジング
9…第2ハウジング
11…被接触部
13…相手検知端子
15…第1摺動部
17…第2摺動部
19…リブ
21…開口部
23…接続部
25…端子
27…被接続部
29…相手端子
31…弾性片
33…変位部

Claims (4)

  1. 接触部が設けられた検知端子と、この検知端子を収容する第1ハウジングと、この第1ハウジングに嵌合可能な第2ハウジングと、この第2ハウジングに収容され前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの正規嵌合状態で前記接触部に接触される被接触部が設けられた相手検知端子とを備えた嵌合検知コネクタであって、
    前記第1ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部が前記検知端子の接触部に接触される前に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記被接触部と摺動する第1摺動部が設けられ、
    前記第2ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部が前記検知端子の接触部に接触される前に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記接触部と摺動する第2摺動部が設けられていることを特徴とする嵌合検知コネクタ。
  2. 請求項1記載の嵌合検知コネクタであって、
    前記第2ハウジングには、前記相手検知端子の被接触部を支持し前記第1ハウジングへの嵌合方向下流側に向けてリブが延設され、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合により前記リブを挿入可能な開口部が設けられ、
    前記第1摺動部は、前記開口部の開口端に設けられ、前記第2摺動部は、前記リブの先端に設けられていることを特徴とする嵌合検知コネクタ。
  3. 請求項2記載の嵌合検知コネクタであって、
    前記第1ハウジングには、箱状の接続部を有する複数の端子が収容され、前記第2ハウジングには、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの正規嵌合状態で前記箱状の接続部に挿入されるタブ状の被接続部を有する複数の相手端子が収容され、
    前記リブは、前記相手端子の被接続部より前記第1ハウジングへの嵌合方向下流側に向けて長く延設されていることを特徴とする嵌合検知コネクタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の嵌合検知コネクタであって、
    前記検知端子には、前記接触部が設けられ前記接触部を付勢力によって前記相手検知端子の被接触部に接触させる弾性片が設けられ、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとのうち少なくとも一方には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが正規嵌合状態となるまでの間に前記弾性片の付勢力に抗して前記弾性片を変位させる変位部が設けられていることを特徴とする嵌合検知コネクタ。
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