JP6099312B2 - プロテオグリカン固定化有機材料 - Google Patents
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Description
プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基が、一般式(1):
Xは、アジド基、
式(2):
式(3):
Yは、式(10):
で表される基、
式(11):
で表される基、又は
式(12):
で表される基を示す]
で表される基で置換された、光反応基含有プロテオグリカン。
有機材料とプロテオグリカンとが少なくとも一つの一般式(4):
*2はプロテオグリカン中の窒素原子と共有結合する部位を示し、
X’は、式(5):
で表される基、
式(6):
で表される基、又は
式(7):
で表される基を示し、
Yは、式(10):
で表される基、
式(11):
で表される基、又は
式(12):
で表される基を示す]
で表される基を介して結合してなる、プロテオグリカン固定化有機材料。
前記有機材料が高分子繊維材料である項2に記載のプロテオグリカン含有有機材料。
前記有機材料がプラスチック材料である項2に記載のプロテオグリカン含有有機材料。
プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基が、一般式(1):
Xは、アジド基、
式(2):
式(3):
Yは、式(10):
で表される基、
式(11):
で表される基、又は
式(12):
で表される基を示す]
で表される基で置換された、光反応基含有プロテオグリカンと
有機材料とを
光照射下で反応させることを特徴とする、項2〜4のいずれかに記載のプロテオグリカン含有有機材料の製造方法。
本発明は、プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基が、一般式(1):
で表される基で置換された、光反応基含有プロテオグリカンに関する。
式(2):
式(3):
式(11):
式(12):
Y’は、式(13):
式(14):
式(15):
で表される化合物とを反応させることにより製造することができる。より詳細には、該反応により、プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基と、一般式(8)で表される化合物中のカルボキシル基との間で結合を形成させることにより製造することができる。この結合は、Y’が式(13)で表される基である場合はアミド結合であり、Y’が式(14)で表される基である場合は尿素結合であり、Y’が式(15)で表される基である場合はチオ尿素結合である。
本発明は、有機材料とプロテオグリカンとが少なくとも一つの一般式(4):
で表される基を介して結合してなる、プロテオグリカン固定化有機材料に関する。
式(6):
式(7):
本発明は、上記「2.プロテオグリカン固定化有機材料」で説明したプロテオグリカン固定化有機材料の、製造方法に関する。
本発明は、プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基が、一般式(1)で表される基で置換された、光反応基含有プロテオグリカンと
有機材料とを
光照射下で反応させることを特徴とする、プロテオグリカン固定化有機材料の製造方法に関する。
本発明は、プロテオグリカン含有有機材料の製造方法であって、下記工程(a)及び(b):
(a)一般式(8)で表される化合物と有機材料とを光照射下で反応させ、光反応基含有有機材料を得る工程、
(b)プロテオグリカンと、工程(a)で得られた光反応基含有有機材料とを反応させ、プロテオグリカン含有有機材料を得る工程
を含む製造方法に関する。
工程(a)は、一般式(8)で表される化合物と有機材料とを光照射下で反応させ、光反応基含有有機材料を得る工程である。
で表される基で置換された材料である。
工程(b)は、プロテオグリカンと、工程(a)で得られた光反応基含有有機材料とを反応させ、プロテオグリカン含有有機材料を得る工程である。
図1に示す反応式に従って、光反応性含有プロテオグリカンを調製した。詳細を以下に説明する。
図1に示す反応式に従って、光反応性含有プロテオグリカンを調製した。詳細を以下に説明する。
図2に示す方法に従って、プロテオグリカン固定化プラスチックシャーレを製造した。詳細を以下に説明する。
図4に示す方法に従って、プロテオグリカン固定化プラスチックシャーレを製造した。詳細を以下に説明する。
蒸留水(30 mL)に実施例1に係る光反応基含有プロテオグリカン(30 mg)を、0.1 wt %の濃度になるように溶解させ、遮光下室温にて24時間放置した。その水溶液にナイロンとポリウレタンの混合繊維を全体が溶液に浸るようにいれ、5分間室温にて放置した。ついでナイロンとポリウレタンの混合繊維を取出し水滴が落ちない程度に絞ったあとUVライト(UVG-54 Hand held UV Lamp)を用いて15分間、ナイロンとポリウレタンの混合繊維に向けてUVを照射し、プロテオグリカンをナイロンとポリウレタンの混合繊維に固定化した。
染色した結果を図5に示す。図5中、左側が上記固定化処理をした繊維の染色結果を示し、右側がコントロールの繊維(実施例1に係る光反応基含有プロテオグリカンの水溶液の代わりに、プロテオグリカン(光反応基を含有していない)水溶液を用いる以外は、上記と同様の操作を加えた繊維)の染色結果を示す。上記固定化処理した繊維が青く染色されていることから、上記固定化処理により、プロテオグリカンが繊維に固定化されたことが確認された。一方、コントロールの繊維は染色されなかった。
4−アジド安息香酸(25 mg, 0.15 mmol)をジメチルスルフォキシド(DMSO: 10 mL)に溶解し、その溶液にナイロン繊維を浸した。UVライトを30分間照射し、溶液を廃棄して、ナイロン繊維をDMSOにて洗浄し、固定化されていない4−アジド安息香酸を除いた。次に、水溶性カルボジイミド(WSC)(50 mg, 0.26 mmol)をDMSO(10 mL)に溶解した溶液にナイロン繊維を浸し、12時間室温にてシェーカーにて揺らしながら反応させた。その後、DMSO溶液を廃棄し、ナイロン繊維をDMSOにて洗浄した。最後にプロテオグリカン水溶液(0.01 wt %;1 mL)にナイロン繊維を浸し、12時間室温にてシェーカーにて揺らしながら反応させた。
0.1 wt % アジド化プロテオグリカン水溶液(2 mL)を片先端をふさいだポリ塩化ビニル製医療用チューブ(容量2.1 mL)へ注入した。次に注入口もふさぎ、UVライトを30分間チューブに照射し、プロテオグリカンを医療用チューブに固定化した。
その後、水洗いによる洗浄をおこなったあと、プロテオグリカンの検出法であるアルシアンブルー染色法に供し、プロテオグリカンの医療用チューブへの固定化を確認した。
実施例5に係るプロテオグリカン固定化ナイロン繊維の保湿特性、具体的には肌水分量に与える影響を評価した。
実施例3に係るプロテオグリカン固定化プラスチックシャーレと固定化していないシャーレを用いてヒト皮膚繊維芽細胞を培養し、その増殖度合を比較することにより、プロテオグリカン固定化プラスチックシャーレの細胞増殖促進活性を評価した。
Claims (3)
- 高分子繊維材料とプロテオグリカンとが少なくとも一つの一般式(4):
*2はプロテオグリカン中の窒素原子と共有結合する部位を示し、
X’は、式(5):
で表される基、
式(6):
する部位を示す)
で表される基、又は
式(7):
で表される基を示し、
Yは、式(10):
で表される基、
式(11):
で表される基、又は
式(12):
で表される基を示す]
で表される基を介して結合してなる、プロテオグリカン固定化高分子繊維材料。 - 前記高分子繊維材料が、肌に直接触れ得る高分子繊維加工材料である、請求項1に記載のプロテオグリカン固定化高分子繊維材料。
- プロテオグリカンの少なくとも一つのアミノ基が、一般式(1):
Xは、アジド基、
式(2):
式(3):
Yは、式(10):
で表される基、
式(11):
で表される基、又は
式(12):
で表される基を示す]
で表される基で置換された、光反応基含有プロテオグリカンと
高分子繊維材料とを
光照射下で反応させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプロテオグリカン固定化高分子繊維材料の製造方法。
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