JP6098966B1 - 大引配置具セット、大引配置具キット及び大引配置工法 - Google Patents

大引配置具セット、大引配置具キット及び大引配置工法 Download PDF

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Abstract

【課題】スラブ用型枠の施工に際し、一人で大引を所定の高さに水平に配置することを可能にする大引配置具セット、大引配置具キット及び大引配置工法を提供する。【解決手段】大引を所定の高さに水平に配置する大引配置具セットであって、所定の長さを有する矩形断面の長尺部材と、一の長尺部材と他の一の長尺部材との重なり部分を伸縮自在に結合する結合部材と、一の長尺部材又は結合部材で結合された長尺部材の両端に嵌合し、長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止する掛止部材と、一の長尺部材又は結合部材で結合された長尺部材に掛止され、大引きを長尺部材と直交するように吊着する吊着部材と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、スラブ用型枠の施工に際し、大引を所定位置に水平に配置する大引配置具セット、大引配置具キット及び大引配置工法に関するものである。
従来からスラブ型枠の施工は、床上の所要位置に、所定間隔でパイプサポートを設置し、その上に90mm角程度の大引を載置する。そして、それら大引上に複数の根太を設置して土台を形成し、その上にせき板を敷設することでスラブ型枠を構築している。
しかしながら、パイプサポート上の大引を水平にするための高さ調整に手間取ることが多い。さらに、大引の上に複数の根太を設置し、その上にせき板を敷設するには不安定な高所作業が必要である。
そこで、大引、根太、及びベニヤ板からなるスラブ型枠を別の場所で先組みし、それを揚重機で吊り下げ、床上に設置したサポート上に配置する先組工法が提案されている(特許文献1参照)。
また、廊下などスパンの短い場所にスラブ型枠を構築する場合には、狭い通路にパイプサポートを複数本並設することになるので作業員の通行が困難になり、作業効率の点からも作業の安全性の観点からも問題がある。
そこで、対向する梁型枠の内側上端の桟木それぞれに根太受金具を掛止して釘で固定し、その金具に根太を直接架設してパイプサポート及び大引の設置作業を省く方法が提案されている(特許文献2参照)。
一方、パイプサポート上に大引を配置し、その大引に直交するように根太を設置し、その根太と大引とを釘で固定し、さらにその根太とせき板とを釘で固定する方法では、根太に多数の釘穴ができるので根太の転用効率が悪いうえに、せき板を根太から引きはがすのにかなりの手間ひまが掛かるので、せき板の接合部分に、根太と並行させて結合用根太を設置し、接合部分のみを釘で固定することにより、転用効率の向上と手間や時間の削減を図る方法が提案されている(特許文献3)。
特開平6−42174号公報 特開平10−121726号公報 特開2016−84603号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法は、敷地面積が広く、楊重機の使用スペースが十分確保できる場合には有効であるが、マンションの建築現場等、楊重機の設置スペースを十分確保できない場所に適用することはできない。
また、特許文献2記載の方法は、廊下のスラブやベランダ部分のスラブ等、梁相互の間隔が狭い場合には適用可能であるが、床用のスラブに適用するのは困難である。さらに、特許文献3記載の方法は、大引の水平を確保する手間ひまは改善されない。
本発明は、上記事情に鑑み、スラブ用型枠の施工に際し、大引を所定の高さに水平に配置する作業を一人で行えるようにする大引配置具セット、大引配置具キット及び大引配置工法を提供することを目的とする。
本発明の大引配置具セットは、壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置具セットであって、所定の長さを有する矩形断面の長尺部材と、一の上記長尺部材と他の一の該長尺部材との重なり部分を伸縮自在に結合する結合部材と、一の上記長尺部材又は上記結合部材で結合された該長尺部材の両端に嵌合し、該長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止する掛止部材と、一の上記長尺部材又は上記結合部材で結合された該長尺部材に掛止され、上記大引きを該長尺部材と直交するように吊着する吊着部材と、を備えたことを特徴とする。
その場合、上記長尺部材に係合し、対向する2辺のうちの一辺にパイプサポートの上端に嵌合する嵌合部が、他の一辺にねじ孔がそれぞれ形成されたコ字形の補助部材を備えることが好ましい。
このように2本の長尺部材を重ね合わせて結合部材で伸縮自在に結合すれば、壁型枠又は梁型枠相互間が多様な距離に設定されていても、相互間に長尺部材を張架することができ、その長尺部材に所定の長さの吊着部材を掛止すれば、大引を所定の高さに、水平に配置することが一人でも容易におこなえる。また、パイプサポートに嵌合する補助部材を用いれば、長尺部材を長くしても、撓みを回避することができる。
また、上記吊着部材は、上記大引を載せる載置部及び上記長尺部材に掛止される掛止部を有し、該掛止部は、該載置部から所定の高さに、該載置部と直交させて配置されたものであって、該高さが不変の第1吊着部材と、該高さが可変の第2吊着部材とを有することが好ましい。
このように、大引を載せる載置部から長尺部材に掛止される掛止部までの間の高さが一定の第1吊着部材と、高さが変えられる第2吊着部材とを備えれば、高さが異なる大引であっても同じ長尺部材に掛止して吊ることができる。
その場合、上記第1吊着部材は、上下2つのL字形の部材を、それぞれの長尺部位が直交し、かつ上記載置部となる下部側の短尺部位と上記掛止部となる上部側の長尺部位とが直交するように接合したものであって、下部側の長尺部位の長さが上記高さに設定されたものとして構成することができる。また、上記第2吊着部材は、中空の第1角柱部と、該第1角柱部に内嵌めされ、中心にねじ孔が形成された第2角柱部と、該第1角柱部の下部側開口端に回転自在に係止され、該第2角柱部の該ねじ孔に螺合する長尺ボルトと、を備え、該第1角柱部の下部に該第1角柱部と直交する上記載置部が一体形成され、該第2角柱部の上部に該第2角柱部及び該載置部双方に直交する上記掛止部が一体形成され、該長尺ボルトを回すことにより、上記高さが変化するものとして構成することができる。
さらに、上記結合部材は、上記重なり部分における上記長尺部材が密着した状態で嵌合自在な単一の空洞が形成された第1結合部材と、該重なり部分における該長尺部材が離間した状態で嵌合自在な一対の空洞が形成された第2結合部材と、を有することが好ましい。
このように2種類の結合部材、特に長尺部材の重なり部分において離間した状態で嵌合する第2結合部材をも備えておけば、第1吊着部材及び第2吊着部材いずれであっても重なり部分に容易に掛止できるので大引を配置する自由度が高くなる。
本発明の大引配置具キットは、壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置具セットを複数含む大引配置具キットであって、所定の長さを有する矩形断面の少なくとも4本の長尺部材と、
一の上記長尺部材と他の一の該長尺部材との重なり部分を伸縮自在に結合する少なくとも4個の結合部材と、一の上記長尺部材又は上記結合部材で結合された該長尺部材に掛止され、上記大引きを該長尺部材と直交するように吊着する少なくとも4個の吊着部材と、一の上記長尺部材又は上記結合部材で結合された該長尺部材の両端に嵌合し、該長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止する少なくとも4個の掛止部材と、上記長尺部材に係合し、対向する2辺のうちの一辺にパイプサポートの上端に嵌合する嵌合部が、他の一辺にねじ孔がそれぞれ形成されたコ字形の少なくとも2個の補助部材と、を備えたことを特徴とする。
このように、複数の大引配置具セットを例えば収納箱に収容してキット化しておけば、整理整頓が楽で、器具不足を心配する必要がないので、キットをそのまま工事現場に持ち込めばよく、作業効率が高まる。
本発明の大引配置工法は、壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置工法であって、矩形断面の長尺部材相互を重ね合わせた重なり部分を結合部材で伸縮自在に結合し、両端に掛止部材を嵌合させた大引配置具セットの複数の本体を壁型枠又は梁型枠に掛止する第1工程と、上記本体それぞれに、大引を所定の高さに吊着する吊着部材をすくなくとも2個ずつ掛止する第2工程と、上記第2工程で掛止した吊着部材に大引を載置して、該大引を上記長尺部材と直交する所定の高さに水平に吊り、該大引をパイプサポートで支保する第3工程と、を備えたことを特徴とする。
このようにして結合した長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止し、吊着部材を使って大引を所定の高さに水平に配置した後に、パイプサポートで支保する工法を用いれば、それらの作業を一人で容易に行うことができる。
本発明の大引配置具セット及び大引配置工法によれば、スラブ用型枠の施工に際し、一人で大引を所定の高さに水平に配置することができる。また本発明の大引配置具キットによれば、器具の整理整頓が楽で、器具不足を心配する必要がないうえ、複数の大引配置具セットが収納箱等に収容されているので、工事現場にそのまま持ち込めばよく、作業効率が向上する。
図1は、第1の実施形態の大引配置セットの本体の構成部材を一例として示す平面図である。 図2は、図2は、第1の実施形態の本体に他の構成部材を取り付けた状態を一例として示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態の第1結合部材の一例を正面斜め上方から見た斜視図である。 図4は、第1の実施形態の第1結合部材の一例を平面斜め前方から見た斜視図である。 図5は、第1の実施形態の掛止部材の一例を正面斜め上方から見た斜視図である。 図6は、第1の実施形態の掛止部材の一例を底面斜め下方から見た斜視図である。 図7は、第1の実施形態の補助部材の一例を正面斜め上方から見た斜視図である。 図8は、第1の実施形態の補助部材の一例を側面上方から見た斜視図である。 図9は、大引を吊る高さが不変の第1吊着部材を一例として示す図である。 図10は、大引を吊る高さが可変の第2吊着部材を一例として示す図である。 図11は、第1角柱部の斜視図である。 図12は、第2角柱部及び掛止部の斜視図である。 図13は、長尺ボルト及び回転ハンドルの正面図である。 図14は、第2吊着部材の内部構造概略図である。 図15は、第1の実施形態の大引配置具キット並びに大引配置工法を一例として示す大引配置形態図である。 図16は、第2の実施形態の大引配置具セットの本体を示す平面図である。 図17は、長尺部材に補助部材を係合させた本体の斜視図である。 図18は、第2結合部材の一例の正面図である。 図19は、第2結合部材の一例の底面を斜め下方から見た斜視図である。
以下に、本発明の大引配置セット及び大引配置キット並びに大引配置方法の第1の実施形態について説明する。
図1及び図2は、第1の実施形態の大引配置セットの構成部材を一例として示す図であり、図1は、長尺部材を結合して両端に掛止部材を嵌合させた本体の構成部材を一例として示す平面図、図2は、本体に他の構成部材を取り付けた状態を一例として示す斜視図である。
図1及び図2に示す第1の実施形態の大引配置セットの構成部材は、長尺部材11、第1結合部材12、掛止部材14、補助部材15、第1吊着部材16、及び第2吊着部材17である。
本実施形態の大引配置セット1は、単一の空洞部を有する少なくとも2個の結合部材12それぞれに、2本の長尺部材11を密着した状態で重ね合わせて嵌合させ、その両端に掛止部材14を嵌合することにより、大引配置セット1の本体10が構成される。
そして、その本体10に、パイプサポートの上端が嵌合する補助部材15を係合させ、さらに、大引を載置する第1吊着部材16又は第2吊着部材17を少なくとも2個所に掛止することにより(図では、便宜上1個所のみに掛止させてある。)、大引配置セット1が構成される。
なお、吊着部材は、大引を吊る高さが不変の第1吊着部材16と、大引を吊る高さが可変の第2吊着部材17の2種類がある。大引の配置位置に応じて、同じ種類のものを複数用いることもできるし、異なる種類のものそれぞれを複数用いることもできる。
本実施形態の長尺部材11は、断面が50mm平方、長さが3m、重量約3kgの中空のアルミ製角柱を用いている。この長尺部材11を2本、第1結合部材12で重ね合わせ、その重なり部分を伸縮させることにより、あるいは長尺部材11を1本用いることにより、スラブの一辺が3mから5.5mのスラブ用型枠を構築する際に使用することができる。また、第1結合部材12で重ね合わせた本体10は、最大長が5.5m、重量が6kgであるから、大引配置セット1を一人で設置することができる。さらに、大引を本体10に水平に載置することや、その大引をパイプサポートで志保することも1人で十分行うことが可能である。
さらに、長尺部材11の長さを4mにすれば、一辺が4mから7.5m程度までのスラブに適用することが可能になるが、スパンが長くなることにより、大引を吊る高さが中間出で撓む恐れがある場合には、長尺部材11に補助部材15を係合させ、それをパイプサポートで志保することにより撓みを回避することができる。
なお、ここで示した数値及び材質は一例であって、必ずしもこれらに限定する必要はない。
図3及び図4は、第1の実施形態の第1結合部材の一例を示す図であり、図3は正面斜め上方から見た斜視図、図4は、平面斜め前方から見た斜視図である。
図3及び図4に示す本実施形態の第1結合部材12は、正面及び背面が開口した矩形部材で、2本の長尺部材11の断面積よりも僅かに大きい単一の空洞12aが形成されている。2本の長尺部材11を重ね合わせれば、その単一の空洞12aに自在に嵌合させることができる。また、第1結合部材12の側面には、ねじ孔があり、つまみ付ボルト12bが螺合している。したがって、つまみ付ボルト12bを回して、2本の長尺部材11を締め付けて密着させることができる。そして、2本の長尺部材11の重なり部分の少なくとも2か所に第1結合部材12を外嵌めすれば2本の長尺部材11を一体化させることができる。
図5及び図6は、第1の実施形態の掛止部材の一例を示す図であり、図5は正面斜め上方から見た斜視図、図6は底面斜め下方から見た斜視図である。
図5及び図6に示す掛止部材14は、長尺部材11の端に外嵌めする嵌合部14aと、壁型枠又は梁型枠の桟木に掛止する掛止部14bとを有する。
嵌合部14aは、中空の矩形部材の長手方向の一端が長尺部材11の嵌合する開口部14dになっており、他端は閉口部14eになっている。掛止部14bは、L形をした部材で、閉口部14eの辺縁から延設し、嵌合部14aと一体成形されている。また、L形部材の短辺にはねじ孔があり、つまみ付ボルト14cが螺合している。
従って、嵌合部14aに長尺部材11の一端を嵌め込む一方、掛止部14bを壁型枠又は梁型枠それぞれの上端に取りつけられた桟木に掛止し、つまみ付ボルト14cを締め付けて掛止部材14を壁型枠又は梁型枠に固定することができる。
図7及び図8は、第1の実施形態の補助部材の一例を示す図であり、図7は正面斜め上方から見た斜視図、図8は側面上方から見た斜視図である。
図7及び図8に示す補助部材15は、コ字形をなし、対向する2辺のうちの一辺に、パイプサポート上端に嵌合する嵌合部15aが形成され、他の一辺に、つまみ付ボルト15bが螺合するねじ孔が形成されている。コ字形の中央の辺の長さは、長尺部材11の断面の一辺よりも僅かに長くなっており、対向する2辺は、断面の他の一辺とほぼ等しくなっている。従って、嵌合部15aが長尺部材11の底面側に配置される向きにして長尺部材11に係合させ、天面側のつまみ付ボルト15bを締め付ければ、補助部材15は長尺部材11に固定されるので、嵌合部15aをパイプサポート上端に嵌合させれば、本体10が撓むのを回避できる。
図9は、大引を吊る高さが不変の第1吊着部材を一例として示す図である。
図9に示す第1吊着部材16は、上下2つのL字形の部材を、それぞれの長尺部位相互が直交し、かつ下部側L字形の短尺部位と上部側L字形の長尺部位とが直交するように接合した金属部材で、下部側L字形の短尺部位が、大引を載置する載置部18に相当し、上部側L字形の長尺部位が長尺部材11に掛止される掛止部19に相当する。従って、掛止部19を本体10に掛止させたとき、大引は、載置部18によって本体10と直交する方向に配置される。
そして、下部側L字形の長尺部位16aの長さは、大引を配置する高さに根太の高さを加えた高さに設定されている。なお、掛止部19の端には、大引が滑落しないように、ストッパが設けてある。
図10から図14は、大引を吊る高さが可変の第2吊着部材を一例として示す図であり、図11は、第1角柱部の斜視図、図12は第2角柱部及び掛止部の斜視図、13は、長尺ボルト及び回転ハンドルの正面図、図14は内部構造概略図である。
図10から図14に示す第2吊着部材17は、大引を載置する載置部18が下部に形成された中空の第1角柱部3と、その第1角柱部3に内嵌めされ、中心にねじ孔5が形成された第2角柱部4と、その第2角柱部4の上部に延設された掛止部19と、を有し、載置部18は、第1角柱部3と直交し、掛止部19は、第2角柱部4及び載置部18双方に直交している。
そして、長尺ボルト6は、第2角柱部4のねじ孔5に螺合する一方、第1角柱部3の下部側開口端3aに、長尺ボルト6のヘッド6aとナット6bとによって回転自在に第1角柱部3に係止されている。なお、ヘッド6aには回転ハンドル7が固定されている。
従って、回転ハンドル7により長尺ボルト6を回すと、ねじ孔5に螺合する長尺ボルト6の長さが変化して、第2角柱部4及び掛止部19が上下に動き、大引を配置する高さを変えることができる。
図15は、第1の実施形態の大引配置具キット並びに大引配置工法を一例として示す大引配置形態図である。
第1の実施形態の大引配置具キットは、長尺部材11が10本、第1結合部材12が10個、第1吊着部材16が10個、第2吊着部材17が6個、掛止部材14が10個、補助部材15が5個、収容箱に収納されている。
図15に示す大引配置形態は、大引配置具キットのうち、8本の長尺部材11と、8個の第1結合部材12と、8個の第1吊着部材16と、4個の第2吊着部材17と、8個の掛止部材14と、を用いて4組の本体10を作成し、所定位置に配置されている。
そして、図1から図14で示したように、先ず、8本の長尺部材11を2本ずつ組み合わせ、2本の長尺部材11の重なり合う部分の端寄り2か所に第1結合部材12の単一の空洞12aそれぞれを嵌め込み、2本の長尺部材11を密着させて結合する。そして、1本に結合された長尺部材11の両端に掛止部材14の嵌合部14aを外嵌めして本体10を作成する。
次に、両端の掛止部材14における掛止部14b相互間の長さが、掛止部14bを掛止する壁型枠及び/又は梁型枠23相互間の距離に合致するように、第1結合部材12で結合された重なり部分の長さを調整する。長さの調整が済んだ本体10は、第1結合部材12のつまみ付ボルト12bで締結して固定し、掛止部14bを壁型枠又は梁型枠23に掛止する。
以下、他の3組の本体10も同様にして作成し、長さ調整を行なった後、掛止部14bを壁型枠又は梁型枠23に掛止する。
ここでは長尺部材11の両端に掛止部材14の嵌合部14aを外嵌めした後に、長さ調整を行うことにしているが、第1結合部材12によって結合された段階で長さ調整してつまみ付ボルト14cで固定してもよい。また、ここでは、各本体10が作成される都度、壁型枠又は梁型枠23に掛止することにしているが、4組の本体10を全て作成した後に長さを調整して、壁型枠又は梁型枠23に掛止してもよい。
ここで示す大引配置形態は、比較的高さの高いスラブを2か所、比較的高さの低いスラブを1か所構築するもので、高さの高いスラブを構築するために、本体10を2組ずつ、合計4組設置している。そして、比較的高さの低いスラブを構築するための本体10は、高さの高いスラブを構築するための4組の本体10のうち、中央寄りの2組によって兼用することができる。
まず、4組の本体10それぞれの端寄りに各1個、合計8個の第1吊着部材16をそれぞれの掛止部19で長尺部材11に掛止する。
次に、並行設置された本体10それぞれに掛止された第1吊着部材16の載置部18それぞれに、本体10と直交させて比較的短い大引20を載置する。
その場合、本体10を掛止する壁型枠又は梁型枠23の桟木は、同じ高さに設置されているので、本体10は水平に保たれる。また、第1吊着部材16における載置部18から掛止部19までの高さは一定であるから、載置部18に載置された比較的短い大引20は、自ずと水平が保たれる。
次に、載置部18から掛止部19までの高さを調整した第2吊着部材17を中央寄りの2組の本体10に2個ずつ、4個設置し、それらの本体10と直交させて比較的長い大引21を2本載置する。
ここで、大引が水平に配置されたか否かを確認し、第2吊着部材の回転ハンドルを回すことにより大引の高さを微調整して、さらに精度よく水平を確保することができる。
また、第2吊着部材17を第1結合部材12による重なり部分に掛止する場合には、第1結合部材12のつまみ付ボルト12bを緩め、重なり部分に若干の隙間を作ることにより行うことができる。
次に、比較的短い大引20は、端寄りの2か所、比較的長い大引21は、中央に1か所と端寄りの2か所それぞれをパイプサポート22で志保する。
大引20、21をパイプサポート22で志保したら、大引配置具セット1の第1吊着部材16、第2吊着部材17、及び本体10を撤去し、大引20,21に複数の根太を渡し、その上にせき板を敷設してスラブ用型枠が完成する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施形態に較べて、結合部材として第2結合部材が使用される点が相違するが、それ以外は共通するので、相違点について説明し、重複する説明は省略する。
図16及び図17は、第2の実施形態の大引配置具セットの本体を示す図であり、図16は平面図、図17は長尺部材に補助部材を係合させた本体の斜視図である。
図16及び図17に示す第2の実施形態の本体9は、2本の長尺部材11を重ねあわせた重なり部分における長尺部材11相互が離間した状態で第2結合部材13に結合されている。
従って、その重なり部分であっても、第1吊着部材16あるいは第2吊着部材17を本体9に掛止することができる。
図18及び図19は、第2結合部材の一例を示す図であり、図18は正面図、図19は底面を斜め下方から見た斜視図である。
図18及び図19に示す第2結合部材13は、前面及び背面が開口し、周囲のみが囲われ、中央の仕切り壁13bによって2つの空洞13aが形成された箱形部材で、それぞれの空洞の面積が、長尺部材11の断面積よりも僅かに大きい程度に設定され、長尺部材11が自在に嵌合できるようになっている。従って、2個の第2結合部材13それぞれに2本の長尺部材11それぞれを嵌合させると、第2結合部材13に嵌合している部位以外の重なり部分には、わずかな隙間Gが生じるものの、2本の長尺部材11は、一体化されたものとして扱うことができる。
また、本実施形態の大引配置具キットは、第1の実施形態の大引配置具キットに、第2結合部材13を4個加えたものとすることができる。
さらに、本実施形態の大引配置工法は、第1の実施形態の大引配置工法における4組の本体10の作成にあたり使用した第1結合部材12の全部又は一部を第2結合部材13に変更することによって行われるが、それ以外の工程変更はないので、説明を省略する。
1 大引配置具セット
3 第1角柱部
3a 下部側開口端
4 第2角柱部
5 ねじ孔
6 長尺ボルト
6a ヘッド
6b ナット
7 回転ハンドル
9,10 本体
11 長尺部材
12 第1結合部材
12a 単一の空洞
12b つまみ付ボルト
13 第2結合部材
13a 2つの空洞
13b 仕切壁
14 掛止部材
14a 嵌合部
14b 掛止部
14c つまみ付ボルト
14d 開口部
14e 閉口部
15 補助部材
15a 嵌合部
15b つまみ付ボルト
16 第1吊着部材
16a 長尺部位
17 第2吊着部材
18 載置部
19 掛止部
20 比較的短い大引
21 比較的長い大引
22 パイプサポート
23 壁型枠又は梁型枠
G 隙間

Claims (8)

  1. 壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置具セットであって、
    所定の長さを有する矩形断面の長尺部材と、
    一の前記長尺部材と他の一の該長尺部材との重なり部分を伸縮自在に結合する結合部材と、
    一の前記長尺部材又は前記結合部材で結合された該長尺部材の両端に嵌合し、該長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止する掛止部材と、
    一の前記長尺部材又は前記結合部材で結合された該長尺部材に掛止され、前記大引きを該長尺部材と直交するように吊着する吊着部材と、を備えたことを特徴とする大引配置具セット。
  2. 前記長尺部材に係合し、対向する2辺のうちの一辺にパイプサポートの上端に嵌合する嵌合部が形成され、他の一辺にねじ孔が形成されたコ字形の補助部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の大引配置具セット。
  3. 前記吊着部材は、前記大引を載せる載置部及び前記長尺部材に掛止される掛止部を有し、該掛止部は、該載置部から所定の高さに、該載置部と直交させて配置されたものであって、該高さが不変の第1吊着部材と、該高さが可変の第2吊着部材とを有することを特徴とする請求項1記載の大引配置具セット。
  4. 前記結合部材は、前記重なり部分における前記長尺部材が密着した状態で嵌合自在な単一の空洞が形成された第1結合部材と、該重なり部分における該長尺部材が離間した状態で嵌合自在な一対の空洞が形成された第2結合部材と、を有することを特徴とする請求項1記載の大引配置具セット。
  5. 前記第1吊着部材は、上下2つのL字形の部材を、それぞれの長尺部位が直交し、かつ前記載置部となる下部側の短尺部位と前記掛止部となる上部側の長尺部位とが直交するように接合したものであって、下部側の長尺部位の長さが前記高さに設定されたものであることを特徴とする請求項3記載の大引配置具セット。
  6. 前記第2吊着部材は、中空の第1角柱部と、該第1角柱部に内嵌めされ、中心にねじ孔が形成された第2角柱部と、該第1角柱部の下部側開口端に回転自在に係止され、該第2角柱部の該ねじ孔に螺合する長尺ボルトと、を備え、
    該第1角柱部の下部に該第1角柱部と直交する前記載置部が一体形成され、該第2角柱部の上部に該第2角柱部及び該載置部双方に直交する前記掛止部が一体形成され、該長尺ボルトを回すことにより、前記高さが変化することを特徴とする請求項3記載の大引配置具セット。
  7. 壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置具セットを複数含む大引配置具キットであって、
    所定の長さを有する矩形断面の少なくとも4本の長尺部材と、
    一の前記長尺部材と他の一の該長尺部材との重なり部分を伸縮自在に結合する少なくとも4個の結合部材と、
    一の前記長尺部材又は前記結合部材で結合された該長尺部材に掛止され、前記大引きを該長尺部材と直交するように吊着する少なくとも4個の吊着部材と、
    一の前記長尺部材又は前記結合部材で結合された該長尺部材の両端に嵌合し、該長尺部材を壁型枠又は梁型枠に掛止する少なくとも4個の掛止部材と、
    前記長尺部材に係合し、対向する2辺のうちの一辺にパイプサポートの上端に嵌合する嵌合部が、他の一辺にねじ孔がそれぞれ形成されたコ字形の少なくとも2個の補助部材と、を備えたことを特徴とする大引配置具キット。
  8. 壁型枠及び梁型枠に連設するスラブ形成用型枠を施工する際に、大引を所定の高さに水平に配置する大引配置工法であって、
    矩形断面の長尺部材相互を重ね合わせた重なり部分を結合部材で伸縮自在に結合し、両端に掛止部材を嵌合させた大引配置具セットの複数の本体を壁型枠又は梁型枠に掛止する第1工程と、
    前記本体それぞれに、大引を所定の高さに吊着する吊着部材をすくなくとも2個ずつ掛止する第2工程と、
    前記第2工程で掛止した吊着部材に大引を載置して、該大引を前記長尺部材と直交する所定の高さに水平に吊り、該大引をパイプサポートで支保する第3工程と、を備えたことを特徴とする大引配置工法。
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