JP6098411B2 - 電池パック及び電池パックが収容される収容部を有する車両 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の二次電池ユニットは、複数の単位電池を接続した組電池によって構成されている。組電池におけるそれぞれの単位電池には、単位ヒューズが直列接続されている。単位ヒューズは、単位電池が内部短絡したときに溶断する単位ヒューズである。二次電池ユニットが接続される負荷には、メインヒューズが接続されている。負荷が短絡した場合、メインヒューズが単位ヒューズよりも先に溶断するように各ヒューズが選定されている。これにより、負荷が短絡したときにメインヒューズが先に溶断し、負荷と二次電池ユニットとの電気的な接続が遮断される。このため、負荷の短絡時に、単位ヒューズが溶断しにくい。
本発明の目的は、電池ユニットに直列接続された電池パック用ヒューズを交換しやすい電池パック及び電池パックが収容される収容部を有する車両を提供することにある。
上記電池パックが収容される収容部を有する車両であって、前記収容部は、前記車両の車幅方向に開閉可能な蓋部材を有することが好ましい。
上記車両について、前記電池パック用ヒューズは、前記蓋部材寄りに設けられていることが好ましい。
これによれば、蓋部材を開放すると、電池パック用ヒューズの交換作業を行うことができ、電池パック用ヒューズを交換しやすい。
これによれば、組電池を積層配置して電池ユニットを構成する場合、積層方向下側(鉛直方向下側)に設けられた組電池の組電池用ヒューズを交換するためには、積層方向上側に設けられた組電池を取り外して作業する必要がある。このため、組電池用ヒューズよりも先に溶断する電池パック用ヒューズを交換作業しやすい位置に設けることで、積層方向上側に設けられた組電池を取り外して作業を行う頻度が少なくなる。
以下、車両に搭載される電池パックの第1の実施形態について説明する。以下の説明において「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、フォークリフト(車両)の運転者がフォークリフトの前方を向いた状態を基準とした場合の「前」「後」「左」「右」「上」「下」を示すものとする。
図5に示すように、各組電池40は、複数の電池セル42(図5では1個のみ図示)に組電池用ヒューズF1が直列接続されている。組電池用ヒューズF1は、電池セル42の内部短絡時に溶断するヒューズである。6個の組電池40は並列接続されている。これにより、組電池40を並列接続した電池ユニット23が構成されている。電池ユニット23には、負荷(モータM1,M2)が接続されるとともに、電池ユニット23と負荷との間には、電池パック用ヒューズF2が設けられている。電池パック用ヒューズF2は、電池ユニット23に直列接続されている。電池パック用ヒューズF2は、負荷が短絡したときに(外部短絡時に)溶断するヒューズである。
負荷が短絡し、電池ユニット23に定格以上の電流(溶断電流)が流れると、電池パック用ヒューズF2が溶断する。電池パック用ヒューズF2は、組電池用ヒューズF1よりも早く溶断して、電気的な接続を遮断するため、負荷の短絡時、組電池用ヒューズF1が溶断しにくい。したがって、電池パック用ヒューズF2の交換頻度は、組電池用ヒューズF1よりも多い。
(1)負荷が短絡したときに組電池用ヒューズF1よりも早く溶断する電池パック用ヒューズF2を設けることで、負荷が短絡しても組電池用ヒューズF1が溶断しにくい。交換頻度の多い電池パック用ヒューズF2を電池ユニット23よりも鉛直方向上側に設けることで、電池パック用ヒューズF2の交換作業を行いやすい。
次に、車両に搭載される電池パックの第2の実施形態について説明する。
図6に示すように、電池パック20は、リーチ式フォークリフト70(産業車両)に搭載されている。フォークリフト70の車体71には、左右一対のリーチレグ72が前方に向かって延設されている。各リーチレグ72の前方にはそれぞれ前輪73が設けられている。一方、車体71の後方には、駆動輪としての後輪74とキャスタホイール(図示せず)が配設されている。また、車体71の前方には、各リーチレグ72に沿ってリーチシリンダ(図示せず)の駆動により前後動作するマスト75が立設されている。マスト75の前面側には、左右一対のフォーク76がリフトブラケット77を介して設けられている。
(6)蓋部材79が車体71の車幅方向に開閉可能に設けられているため蓋部材79の開閉を行いやすく、電池パック用ヒューズF2の交換作業を行いやすい。
○ 実施形態では、天板30上に電池パック用ヒューズF2が設けられていたが、ケース22内に電池パック用ヒューズF2が設けられていてもよい。例えば、積層方向の最も上側に設けられる組電池40と天板30との間にジャンクションボックスを設けて、ジャンクションボックスの内部に電池パック用ヒューズF2を収容してもよい。ケース22内に電池パック用ヒューズF2を設けたとしても、電池パック用ヒューズF2が、組電池40よりも鉛直方向上側に設けられていることで、ユーザーはかがんで作業する必要がなく、あるいは、かがんで作業する必要があったとしても、電池パック用ヒューズF2の交換作業を行いやすい。
○ 組電池40は、電池ホルダ41に保持された電池セル42を並設して構成されていたが、電池ホルダ41を有さず、電池セル42のみを並設して構成されていてもよい。
○ 組電池用ヒューズF1は、電池セル42(組電池40)と直列接続されていればよく、組電池40の正極に接続されていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握することができる技術的思想について説明する。
(イ)電池セルと前記電池セルに直列接続された組電池用ヒューズとを有する組電池を複数接続した電池ユニットを電力源として走行する車両であって、請求項1〜請求項7のうちいずれか1項に記載の電池パックを搭載した車両。
Claims (7)
- 電池セルと前記電池セルに直列接続された組電池用ヒューズとを有する組電池を複数接続した電池ユニットと、
前記電池ユニットと直列接続されるとともに、前記電池ユニットに定格以上の電流が流れると前記組電池用ヒューズよりも早く溶断するように定数が設定された電池パック用ヒューズと、を備え、車両に搭載される電池パックであって、
前記電池パック用ヒューズは、前記電池ユニットよりも鉛直方向上側に設けられ、
前記複数の組電池の各々は、前記組電池の一端に設けられた前記電池セルの接続端子に前記組電池用ヒューズが接続された状態で積層配置されていることを特徴とする電池パック。 - 電池セルと前記電池セルに直列接続された組電池用ヒューズとを有する組電池を複数接続した電池ユニットと、
前記電池ユニットと直列接続されるとともに、前記電池ユニットに定格以上の電流が流れると前記組電池用ヒューズよりも早く溶断するように定数が設定された電池パック用ヒューズと、
前記電池ユニットを収容するケースと、を備え、車両に搭載される電池パックであって、
前記電池パック用ヒューズは、前記ケースの外部に設けられ、
前記複数の組電池の各々は、前記組電池の一端に設けられた前記電池セルの接続端子に前記組電池用ヒューズが接続された状態で積層配置されていることを特徴とする電池パック。 - 請求項1又は請求項2に記載された電池パックが収容される収容部を有する車両であって、
前記収容部は、該収容部を閉塞する開閉可能な蓋部材を有し、該蓋部材は、前記車両の座席の下に設けられ、前記電池パックは、前記座席の鉛直方向下側に配置されることを特徴とする車両。 - 請求項1又は請求項2に記載された電池パックが収容される収容部を有する車両であって、
前記収容部は、前記車両の車幅方向に開閉可能な蓋部材を有することを特徴とする車両。 - 前記電池パック用ヒューズは、前記蓋部材寄りに設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両。
- 前記電池パック用ヒューズは、前記蓋部材が閉塞されている状態で前記蓋部材と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5のうちいずれか1項に記載の車両。
- 前記電池ユニットは、前記組電池を積層配置してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池パック。
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