JP6098327B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来から、大電流に対応するパワー用の半導体装置として、LDMOS(laterally diffused metal oxide semiconductor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等が知られている。そして、このような半導体装置では、数百V以上の高電圧が印加されると、局所的に電界の集中が起きて、耐圧が低下するといった問題がある。このような半導体装置において、耐圧の低下を抑制する技術としては、例えば、特許文献1に示すものがある。
特許文献1には、シリコン基板(1)と高抵抗シリコン層(4)が酸化膜(2)(埋込絶縁層)を介して接合されたシリコンオンインシュレータ(SOI)構造の基板を有し、高抵抗シリコン層(4)に素子領域が形成されて構成された高耐圧半導体素子が開示されている。そして、この特許文献1には、高抵抗シリコン層4の底部に、この高抵抗シリコン層4よりもキャリア濃度の高いn- 型バッファ層10を設けることで、このn- 型バッファ層10が電界を緩和するように働き、高耐圧特性が得られることが記載されている。
特開平5−136436号公報
ところで、基板の厚さ方向(縦方向)の耐圧をさらに向上させるために、SOI構造を備えた半導体装置において、埋込絶縁層を厚く形成することがある。この埋込絶縁層は、例えば、酸化炉において長時間熱処理を行うことでシリコン基板(支持基板)上に形成することができるが、このとき外部(酸化炉のヒータなど)から半導体基板中へCuやFe、Niなどの重金属が拡散して入り込んでしまうといった問題がある。そして、このように半導体基板中に取り込まれた重金属が、半導体素子のゲート酸化膜へ取り込まれたりすると、ゲート耐圧の低下を招く虞がある。
このような重金属汚染の影響を抑える技術としては、半導体基板の内部に故意に格子歪み層(ゲッタリングサイト)を作り、その歪み応力によって、重金属を捕獲する方法(ゲッタリング法)が知られている。この歪み応力が大きいほど、重金属の捕獲効率も向上するが、一方で過剰に格子歪み層を作りすぎると、歪み層を作製する際のインプラダメージに起因して結晶欠陥が多く発生し、リーク電流が発生しやすくなるという問題がある。また、Cuは、Fe、Niなどに比べ、シリコンやSiO中での拡散長が比較的大きいため、Cuの捕獲効率を高めるためには結晶欠陥を多くせざるを得えず、ゲッタリング特性の向上とリーク電流の抑制を両立させることが難しかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、高耐圧化を図ることが可能な半導体装置において、リーク電流の発生を抑えつつ、ゲッタリング特性を向上させることが可能な構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、支持基板と、シリコンを主体として構成される第1導電型の第1半導体層と、前記支持基板と前記第1半導体層との間に埋め込まれた埋込絶縁層とを備えたシリコンオンインシュレータ構造を有した半導体基板と、前記第1半導体層の表層側に形成された半導体素子とを備え、前記埋込絶縁層は、厚さが4μm以上であり、前記第1半導体層には、当該第1半導体層において電気的に不活性となる中性元素が1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されており、前記第1半導体層(2)において埋込絶縁層(4)と隣接する領域には、アンチモン、リン、ヒ素のうち、いずれか1種類若しくは複数種類の元素が、1.0×10 12 atoms/cm 以上、且つ、1.7×10 12 atoms/cm 以下のドーズ量でイオン注入されていることを特徴とする。
本発明者らが鋭意研究した結果、埋込絶縁層を所定の厚さで形成し、さらに、この埋込絶縁層上に形成された第1半導体層中に特定の元素を所定量イオン注入することで、高耐圧化を図ると共にゲッタリング特性の向上を図ることができるという知見を得た。
すなわち、請求項1の半導体装置では、支持基板と、シリコンを主体として構成される第1導電型の第1半導体層と、支持基板と第1半導体層との間に埋め込まれた埋込絶縁層とを備えたシリコンオンインシュレータ構造を有した半導体基板と、第1半導体層の表層側に形成された半導体素子とを備えている。そして、埋込絶縁層は、厚さが4μm以上で形成されている。このように、埋込絶縁層が4μm以上と比較的大きな厚さを有しているので、当該半導体装置の高耐圧化を図ることが可能となる。
さらに、第1半導体層には、当該第1半導体層に対して電気的に不活性となる中性元素が1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されている。一般的に、4μm以上の大きな厚さの埋込絶縁層を形成する場合には、酸化炉で長時間熱処理するため、CuやFe、Niなどの不要な重金属が多く入り込んでしまうといった問題がある。しかしながら、本発明では、第1半導体層に対して、規定されたドーズ量で中性元素をイオン注入することで、リーク電流の発生を最小限に抑えつつ、ゲッタリングサイトとして有効な格子歪み層を形成することができる。したがって、高耐圧化を図ることが可能な半導体装置において、リーク電流の発生を抑えつつ、ゲッタリング特性を向上させることが可能となる。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面説明図である。 図2は、Arドーズ量を変えたときのリーク電流の測定結果を示すグラフである。 図3は、Arドーズ量を変えたときのCu濃度の測定結果を示すグラフである。 図4は、Sbドーズ量および埋込酸化膜の厚さとブレークダウン電圧の関係を示すグラフである。 図5は、ゲッタリングサイトが形成されていない従来構造の半導体装置におけるCu濃度と歩留まりの関係を示すグラフである。 図6は、SOI基板の製造工程を示す断面説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置1は、IGBTとして構成されるものであり、N−型シリコンにて構成されたSOI(Silicon On Insulator)層2と、支持基板3とSOI層2との間に埋め込まれた埋込酸化膜4とから構成されるシリコンオンインシュレータ構造を有したSOI基板5を備えている。そして、SOI層2の表層側には、半導体素子50が形成されている。なお、SOI層2は「第1導電型の第1半導体層」の一例に相当する。また、SOI基板5は、「半導体基板」の一例に相当し、埋込酸化膜4は、「埋込絶縁層」の一例に相当する。
埋込酸化膜4は、例えば、SiO膜などから構成されている。この埋込酸化膜4の厚さは、4〜10μm、より好ましくは5〜7μmの範囲内にあるとよい。埋込酸化膜4の厚さが4μm未満になると、500V以上の耐圧を確保することが難しくなるためである。また、埋込酸化膜4の厚さが10μmを超えると、酸化時間に比較的長い時間を要するため、低コスト化を図ることが難しくなるためである。
SOI層2は、例えば、キャリア濃度が1.0×1014cm−3程度のN−型のシリコン層としてSOI基板5の主面側(図1において上側)に配置されており、支持基板3に貼り合わせたシリコン基板を所定の厚さに研磨することで形成することができる。このSOI層2は、500V以上の耐圧を確保するために、15μm以上の厚さで形成されている。このように、SOI層2の厚さを15μm以上にすることで、高耐圧化を図ることができる。
このSOI層2には、当該SOI層2において電気的に不活性となる中性元素が、1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量で、SOI層2の裏側(半導体素子50が形成される表層側とは反対側)からイオン注入されてなる格子歪み層8が設けられている。SOI層2に対して電気的に中性となる元素のドーズ量が、1.0×1013atoms/cm未満では、Cuなどの拡散長の比較的大きな重金属を十分に捕獲することができないためであり、5.0×1013atoms/cmを超えると、リーク電流が急激に増加するためである。
具体的に、SOI層2にイオン注入される元素として、例えば、Ar、He、Ne、Kr、Xe、C、O、Siなどを用いることができる。これら元素のうちから1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。この中でも、好ましくは、比較的安価で取り扱いやすく、汎用性が高いArを用いるとよい。
さらに、SOI層2には、埋込酸化膜4と隣接する領域(即ち、埋込酸化膜4の上側の領域)に、Sb、P、Asのうち、いずれか1種類若しくは複数種類の元素が、1.0×1012atoms/cm以上、且つ、1.7×1012atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されてなるN拡散層6が設けられている。このように、N拡散層6を設けることで、このN拡散層6により空乏層の広がりを調整することができるため、高耐圧化を図ることができる。なお、SOI層2に対して活性となる元素のドーズ量が、1.0×1012atoms/cm未満では、このN拡散層6が高耐圧化にそれほど寄与しなくなり、1.7×1012atoms/cmを超えると、高いブレークダウン電圧が得られなくなる。そのため、上記ドーズ量の範囲でイオン注入することが好ましい。また、Sb、P、Asのうち、好ましくは、シリコンに対してイオン半径の差が大きなSbを用いるとよい。Sbを用いることで、格子歪みをより大きくすることができ、上述した電気的に不活性となる中性元素とともに、Cuなどの重金属の捕獲をより効率的に行うことができる。
また、SOI層2中には、Cuが3.0×10atoms/cm以上含有されていてもよい。通常、Cuなどの重金属は、埋込酸化膜4(酸化膜92)を酸化炉にて熱処理して形成する過程で、酸化炉のヒータなどから拡散してSOI層2中に取り込まれやすい。そして、特に、Cuは拡散長が比較的大きいため、CuがSOI層2の表層側まで到達し、ゲート酸化膜38中に入り込んでゲート耐圧を低下させてしまい、結果として歩留まりを低下させるといった問題があった。図5は、ゲッタリングサイトが形成されていない従来構造の半導体装置におけるCu濃度と歩留まりの関係を示すグラフである。図5に示すように、Cu濃度が3.0×10atoms/cm以上になると、急激に歩留まりが低下することがわかる。しかしながら、本実施形態では、SOI層2中に、Cuが3.0×10atoms/cm以上含有されていても、ゲッタリンングサイトがSOI層2中に形成されているために、歩留まりの低下を抑えることができる。なお、SOI層2中のCuの含有量の上限値は、ゲッタリングサイトによる捕獲限度など観点から、好ましくは、3.0×1015atoms/cm以下であるとよい。
次に、このように構成されたSOI基板5の製造工程を説明する。
まず、SOI層2に用いる単結晶のシリコン基板60を用意する(図6(A))。このシリコン基板60としては、例えば、CZ基板で導電型N型(ドープ材:リン)のシリコンよりなる基板で、結晶面方位が<100>であり、抵抗率1〜50Ωcmのものを用いる。
次に、シリコン基板60の所望の深さにゲッタリングサイトとして機能する格子歪み層8を形成する。例えば、シリコン基板60の表面に熱酸化により厚さ20nmの熱酸化膜90を形成し、200keV以下(例えば、100keV)の電圧を印加してArイオンを、1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入する。このように、Arイオン注入のダメージによってシリコンの結晶格子に歪みが発生し、格子歪み層8が形成される。さらに、200keV以下(例えば、100keV)の電圧を印加してSbイオンを、1.0×1012atoms/cm以上、且つ、1.7×1012atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入し、N拡散層6を形成する(図6(B))。
次に、シリコン基板60を希フッ酸溶液中に浸漬して表面の熱酸化膜90をエッチング除去する(図6(C))。そして、シリコン基板60と同一表面積を有する単結晶シリコンよりなる支持基板3を用意し、この支持基板3の表面に熱酸化により、4〜10μm、より好ましくは5〜7μmの厚さの酸化膜92を形成する(図6(D))。
格子歪み層8及びN拡散層6を形成したシリコン基板60と酸化膜92を有するシリコン基板60をSC1洗浄液で洗浄し、N拡散層6を形成した側のシリコン面と酸化膜92が密着するように2つの基板3、60を重ね合わせて密着させる。次に、酸素又は窒素雰囲気中において900〜1200℃で30〜120分間熱処理して、シリコン面及び酸化膜92を介して2つの基板を強固に貼り合わせる。これにより、酸化膜92にて支持基板3とシリコン基板60との間に埋め込まれた埋込酸化膜4が構成される(図6(E))。
次に、シリコン基板60の表面を研磨して、15μm程度の厚さにするとともに平滑化する。これにより、シリコン基板60にてSOI層2が構成される。このようにして、SOI基板5を製造することができる。そして、SOI層2の表層側に、公知の方法などによって半導体素子50を形成し、半導体装置1を製造することができる。
次に、SOI層2の表層側に形成される半導体素子50について図1を参照して説明する。
半導体素子50は、横型のIGBTとして構成されている。SOI層2は、ドリフト層として機能し、このSOI層2の表層にNウェル領域11、12、13が形成されている。そして、これらNウェル領域11、12、13内には、それぞれP領域15、16、17が形成されている。
P領域15内には、N+領域19が形成されている。そして、N+領域19上には、エミッタ電極32と、ゲート電極34が設けられている。P領域16内には、2つのN+領域20、21が形成されている。N+領域20上には、ゲート電極34と、エミッタ電極32が設けられている。また、N+領域21上にも、ゲート電極34と、エミッタ電極32が設けられている。
N+領域19上とN+領域20上には同一のゲート電極34が設けられており、N+領域21上に設けられたゲート電極34と接続されている。そして、これらゲート電極34の下層側には、ゲート酸化膜38が設けられている。また、N+領域21上に設けられたゲート電極34は、後述するフィールドプレート35の一端部に接続されている。さらに、N+領域19上に設けられたエミッタ電極32と、N+領域20とN+領域21に跨るように設けられたエミッタ電極32とは互いに接続されている。
P領域17内には、P+領域23が形成されている。そして、P領域17上およびP+領域23上には、コレクタ電極36がそれぞれ設けられている。また、Nウェル領域12とNウェル領域13の間の領域に跨るように、LOCOS酸化膜25が形成されている。そして、このLOCOS酸化膜25上に、電極30と同材質で構成されるフィールドプレート35が設けられている。
次に、このように構成される半導体装置1において、Arドーズ量を変えたときのリーク電流の測定結果を図2に示す。なお、印加電圧450V、150℃の温度下で測定した。図2からもわかるように、Arドーズ量が5.0×1013atoms/cmを超えると、リーク電流が急激に増加していることがわかる。すなわち、図2の結果からも、Arドーズ量が、5.0×1013atoms/cm未満では、リーク電流を比較的低く抑えられることが確認できる。
また、Arドーズ量を変えたときのCu濃度の測定結果を図3に示す。なお、ICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)を用い、SOI層2の表層のCu濃度を測定した。図3からもわかるように、Arドーズ量が増加するにつれCu濃度が減少していることがわかる。
次に、Sbドーズ量および埋込酸化膜4の厚さとブレークダウン電圧の関係を図4に示す。なお、図4中、黒丸は測定値であり、白丸及び埋込酸化膜4の厚さが4.75μmのときのデータはシミュレーション値を表している。図4からもわかるように、Sbのドーズ量が、1.7×1012atoms/cm以下では、比較的高いブレークダウン電圧が得られていることがわかる。また、Sbドーズ量がゼロの場合であっても、500V程度の値が得られていることがわかる。さらに、埋込酸化膜4の厚さを4μm以上にすることで、500V以上の耐圧を確保できることが確認できる。
以上説明したように、本第1実施形態に係る半導体装置1によれば、支持基板3と、シリコンを主体として構成される第1導電型のSOI層2と、支持基板3とSOI層2との間に埋め込まれた埋込酸化膜4とを備えたシリコンオンインシュレータ構造を有したSOI基板5と、SOI層2の表層側に形成された半導体素子50とを備えている。そして、埋込酸化膜4は、厚さが4μm以上で形成されている。このように、埋込酸化膜4が4μm以上と比較的大きな厚さを有しているので、当該半導体装置1の高耐圧化を図ることが可能となる。
さらに、SOI層2には、当該SOI層2に対して電気的に不活性となる中性元素が1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されている。一般的に、4μm以上の大きな厚さの埋込酸化膜4を形成する場合には、酸化炉で長時間熱処理するため、CuやFe、Niなどの不要な重金属が多く入り込んでしまうといった問題がある。しかしながら、本発明では、SOI層2に対して、このように規定されたドーズ量で中性元素をイオン注入することで、リーク電流の発生を最小限に抑えつつ、ゲッタリングサイトとして有効な格子歪み層を形成することができる。したがって、高耐圧化を図ることが可能な半導体装置1において、リーク電流の発生を抑えつつ、ゲッタリング特性を向上させることが可能となる。
また、埋込酸化膜4は、厚さが10μm以下で構成されている。通常、埋込酸化膜4の厚さが10μmを超えると、酸化時間に比較的長い時間を要するため、低コスト化を図ることが難しくなる。しかしながら、本発明では、埋込酸化膜4の厚さが10μm以下であるので、酸化時間を比較的短く抑えることができる。
また、SOI層2において埋込酸化膜4と隣接する領域には、アンチモン、リン、ヒ素のうち、いずれか1種類若しくは複数種類の元素が1.0×1012atoms/cm以上、且つ、1.7×1012atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されている。これにより、空乏層の広がりを調整することができるため、高耐圧化をより図ることができる。
また、SOI層2中には、Cuが3.0×10atoms/cm以上含有されている。このように、SOI層2中に、Cuが3.0×10atoms/cm以上の比較的高い濃度で含有されていても、ゲッタリンングサイトとして有効な格子歪み層が形成されているために、歩留まりの低下を抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、半導体素子50がIGBTから構成された例を示したが、これに限定されず、例えば半導体素子50がLDMOSから構成されていてもよい。
上記実施形態では、SOI層2の埋込酸化膜4と隣接する領域に、N拡散層6を設けた構成を例示したが、これに限定されず、N拡散層6を設けない構成としてもよい。
1…半導体装置
2…SOI層(第1導電型の第1半導体層)
3…支持基板
4…埋込酸化膜(埋込絶縁層)
5…SOI基板(半導体基板)
6…N拡散層
8…格子歪み層
50…半導体素子

Claims (3)

  1. 支持基板(3)と、シリコンを主体として構成される第1導電型の第1半導体層(2)と、前記支持基板(3)と前記第1半導体層(2)との間に埋め込まれた埋込絶縁層(4)とを備えたシリコンオンインシュレータ構造を有した半導体基板(5)と、
    前記第1半導体層(2)の表層側に形成された半導体素子(50)と、
    を備え、
    前記埋込絶縁層(4)は、厚さが4μm以上であり、
    前記第1半導体層(2)には、当該第1半導体層(2)において電気的に不活性となる中性元素が1.0×1013atoms/cm以上、且つ、5.0×1013atoms/cm以下のドーズ量でイオン注入されており、
    前記第1半導体層(2)において埋込絶縁層(4)と隣接する領域には、アンチモン、リン、ヒ素のうち、いずれか1種類若しくは複数種類の元素が、1.0×10 12 atoms/cm 以上、且つ、1.7×10 12 atoms/cm 以下のドーズ量でイオン注入されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記埋込絶縁層(4)は、厚さが10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体層(2)中には、銅が3.0×10atoms/cm以上含有されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
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