JP6097667B2 - 光沢組成物及びその製造方法、ならびに化粧料 - Google Patents

光沢組成物及びその製造方法、ならびに化粧料 Download PDF

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Description

本発明は、光沢組成物及びその製造方法、ならびに化粧料に関する。
シャンプー、リンス、ボディーシャンプー等の化粧料には、例えばパール様の光沢を与えるために、光沢組成物が用いられている。光沢組成物としては、脂肪酸グリコールエステル、界面活性剤、水及び晶析添加剤を含有するものが知られている(例えば、特許文献1)。
従来、化粧料の付加価値をさらに高めるために、パール様の外観を持ちつつ、すすぎ時のなめらかさや、頭髪にボリューム感を与えたり、肌にうるおいを与えたりする等、処理対象の質感の向上を図った化粧料が提案されている。
例えば、アニオン界面活性剤と、特定の平均粒子径のシリコーン誘導体と、融点が55〜75℃にあり、少なくとも一部が結晶形で存在し、その長径に対する短径の割合が0.75以下の結晶型を有するパール化剤と、特定のアルコールとを含有する液体洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2010−95518号公報 特開2000−290148号公報
しかしながら、化粧料には、すすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とのさらなる向上が求められている。
そこで、本発明は、化粧料にパール様の光沢を付与し、かつ化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とをより高められる光沢組成物を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、短径/長径で表される比が0.45未満の結晶を含有する光沢組成物を用いることで、化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とをより高められることを見出し、本発明に至った。
本発明は、以下の[1]〜[4]の態様を有する。
[1]下記一般式(I)で表される脂肪酸グリコールエステル(A)を含有する結晶と、界面活性剤(B)と、炭素数8〜22のアルコール(C)と、水(D)とを併有し、前記(C)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.2〜1.5であり、前記結晶の短径/長径で表される比は、0.45未満である光沢組成物。
Y−O−(RO)−CO−R ・・・(I)
((I)式中、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表し、Rは、炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは、(RO)の平均繰り返し数を表す1〜3の数である。Yは、水素原子又はRCO−を表し、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表す。)
[2]芳香族カルボン酸又はその塩(E)を併有する[1]に記載の光沢組成物。
[3][1]又は[2]に記載の光沢組成物を含有する化粧料。
[4][1]に記載の光沢組成物の製造方法であって、前記(A)〜(D)成分を前記(A)成分の融点以上で混合して混合物を得る混合工程と、晶析槽と冷却器とが接続された製造装置を用い、前記混合物を前記晶析槽と前記冷却器とに循環させて、前記(A)成分の凝固点以下の温度に冷却する晶析工程と、を有する光沢組成物の製造方法。
本発明の光沢組成物によれば、化粧料にパール様の光沢を付与し、かつ化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とをより高められる。
本発明の光沢組成物の製造に用いられる光沢組成物の製造装置の一例を示す模式図である。 実施例1−1の光沢組成物の顕微鏡写真である。 実施例1−11の光沢組成物の顕微鏡写真である。 比較例1−1の光沢組成物の顕微鏡写真である。
(光沢組成物)
本発明の光沢組成物は、下記一般式(I)で表される脂肪酸グリコールエステル(A)を含有する結晶(以下、光沢結晶という)と、界面活性剤(B)と、炭素数8〜22のアルコール(C)と、水(D)とを併有するものであり、例えば、光沢結晶が水中に分散しているものである。光沢組成物は、化粧料等にパール様の光沢を与えるものである。化粧料としては、ヘアシャンプー、ボディーシャンプー、ハンドソープ、フェイスソープ等の身体用の液体洗浄剤、ヘアリンス、ボディートリートメント等の身体用のケア製剤等、頭髪や肌を洗浄したり、洗浄後の頭髪や肌の手入れに用いられる液体製剤が挙げられる。
Y−O−(RO)−CO−R ・・・(I)
((I)式中、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表し、Rは、炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは、(RO)の平均繰り返し数を表す1〜3の数である。Yは、水素原子又はRCO−を表し、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表す。)
光沢結晶は、短径/長径で表される比(以下、短径/長径比ということがある)が0.45未満のものであり、短径/長径比が0.35未満のものが好ましく、短径/長径比が0.30未満のものがより好ましい。短径/長径比が上記上限値未満であれば、化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とを高められる。これは、光沢結晶同士が絡み合って、化粧料中の他の成分(例えば、後述するシリコーン化合物やカチオン性ポリマー等)を取り込み、処理対象である頭髪や肌等に付着しやすくなるためと考えられる。
光沢結晶の短径/長径比の下限は、特に限定されないが、実質的に0.10以上であり、製造効率の観点からは0.20以上が好ましい。
光沢結晶の短径/長径比は、顕微鏡を用いて任意の10個の光沢結晶の長径及び短径を測定し、測定された長径と短径とから算出された値の平均値である。
光沢組成物に含まれる光沢結晶の内、短径/長径比0.45未満の光沢結晶の割合(以下、長結晶率ということがある)は、50%(個数換算)以上が好ましく、75%以上がより好ましく、100%であってもよい。長結晶率が上記下限値以上であれば、化粧料におけるすすぎ感のなめらかさや処理対象の質感のさらなる向上を図れる。
光沢結晶の大きさは、特に限定されないが、例えば、長径は0.8μm以上が好ましく、1.5μm以上がより好ましく、2.0μm以上がさらに好ましい。上記下限値未満では、光沢結晶同士が絡み合いにくくなり、化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感が低下するおそれがある。長径の上限値は、特に限定されず、例えば、4.0μm以下が好ましく、3.0μm以下がより好ましい。上記上限値超では、光沢結晶同士が絡み合ったものの大きさが大きくなりすぎて、べた付きを生じやすくなる。
光沢結晶の短径は、特に限定されず、0.3μm以上が好ましく、0.4μm以上がより好ましい。上記下限値未満では、すすぎ時に破砕されやすくなる。短径の上限値は、特に限定されず、例えば、1.2μm以下が好ましく、1.0μm以下がより好ましい。上記上限値超では、光沢結晶同士が絡み合いにくくなるためである。
光沢組成物の粘度は、特に限定されず、例えば、50〜200mPa・sが好ましい。光沢組成物の粘度は、BL型粘度計(ローター:No.3、回転数:60rpm、測定温度:25℃、東機産業株式会社製)を用い、ローター回転開始60秒後に読み取られた値である。
<脂肪酸グリコールエステル(A)>
脂肪酸グリコールエステル(A)(以下、(A)成分ということがある)は、下記一般式(I)で表されるものである。
Y−O−(RO)−CO−R ・・・(I)
(I)式中、Rは、炭化水素基であればよく、不飽和結合を有していてもよいし、不飽和結合を有していなくてもよい。Rとしては、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
は、直鎖でもよいし、分岐鎖でもよい。
の炭素数は、13〜21であり、16〜20が好ましい。炭素数が上記下限値未満では、融点が低いため不安定になり、上記上限値超では、融点や凝固温度が高くなって、生産効率が低下する。
としては、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ヘンイコシル基等が好ましい。
Yは、水素原子又はRCO−を表す。Yが水素原子であれば、(A)成分はモノ脂肪酸エステルであり、YがRCO−であれば、(A)成分はジ脂肪酸エステルである。
Yが、RCO−である場合、Rは、Rと同様である。Rは、Rと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
は、炭素数2〜4のアルキレン基である。即ち、(RO)は炭素数2〜4のオキシアルキレン基である。Rの炭素数は、2〜3が好ましい。Rの炭素数が上記範囲内であれば、結晶化しやすい。
mは、(RO)の平均繰り返し数を表す1〜3の数であり、1〜2がより好ましい。mが上記範囲内であれば、非水溶性となり、界面活性剤(B)の存在下でも、安定した光沢結晶を得られる。
(A)成分の融点は、50℃以上が好ましく、50〜90℃がより好ましく、60〜80℃がさらに好ましい。上記下限値未満では、界面活性剤(B)の存在下での光沢結晶の安定性が低下するおそれがあり、上記上限超では、融点が高いため、後述する混合工程において、界面活性剤(B)の安定性が低下するおそれがある。
(A)成分の凝固点は、80℃未満が好ましく、40〜70℃がより好ましい。
(A)成分としては、モノパルミチン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノイソステアリン酸エチレングリコール等のモノ脂肪酸エステルのモノエチレングリコール体、ジパルミチン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジベヘン酸エチレングリコール等のジ脂肪酸エステルのモノエチレングリコール体;モノ脂肪酸エステル又はジ脂肪酸エスエルのジエチレングリコール体;モノ脂肪酸エステル又はジ脂肪酸エスエルのトリエチレングリコール体等が挙げられる。中でも、(A)成分としては、モノエチレングリコール体が好ましく、ジ脂肪酸エステルのモノエチレングリコール体がより好ましく、ジステアリン酸エチレングリコールがさらに好ましい。
これらの(A)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
光沢組成物中の(A)成分の含有量の下限値は、2質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましい。光沢組成物中の(A)成分の含有量の上限値は、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、6質量%以下がさらに好ましい。上記下限値未満では、化粧料に十分な光沢を付与するために、光沢組成物の配合量を過度に高めなくてはならないおそれがある。上記上限値超では、流動性が損なわれて取り扱いが煩雑になるおそれがある。
<界面活性剤(B)>
光沢組成物は、界面活性剤(B)(以下、(B)成分ということがある)を含有する。(B)成分は、後述する光沢組成物の製造方法において、分散媒への(A)成分の分散性を高め、かつ光沢結晶の短径/長径比を小さくできる。
(B)成分としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート、α−オレフィンスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルサルフェート、N−アシルグルタミン酸塩等が挙げられる。また、陰イオン性界面活性剤の対イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルカルボキシメチルアンモニウムベタイン、アルキルカルボキシメチルイミダゾリウムベタイン、N−(N’−アシルアミノアルキル)−N−ヒドロキシアルキルアミノカルボン酸塩等が挙げられる。
(B)成分としては、(D)成分への(A)成分の分散性を高める観点から、陰イオン性界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーエルサルフェートがより好ましく、エチレンオキシドを1〜5モル付加した炭素数12〜14のアルキル基を有する、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩又はナトリウム塩がより好ましい。
これらの(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
光沢組成物中の(B)成分の含有量の下限値は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。光沢組成物中の(B)成分の含有量の上限値は、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。上記下限値未満では、光沢結晶の短径/長径比を小さくしにくく、上記上限値超では、流動性が損なわれて取り扱いが煩雑になるおそれがある。
光沢組成物中、(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、A/B比ということがある)は、0.1〜0.5が好ましく、0.2〜0.4がより好ましい。上記下限値以上であれば、後述する晶析工程において、光沢結晶を容易に析出でき、上記上限値以下であれば、微細な光沢結晶を得られやすい。
<炭素数8〜22のアルコール(C)>
光沢組成物は、炭素数8〜22のアルコール(C)(以下、(C)成分ということがある)を含有する。(C)成分を含有することで、後述する光沢組成物の製造方法において、(D)成分への(A)成分の分散性を高め、微細で、短径/長径比のより小さい光沢結晶を得られる。
(C)成分は、飽和の脂肪族アルコールでもよく不飽和の脂肪族アルコールでもよい。(C)成分中の炭化水素基は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。より微細な光沢結晶を得る観点から、(C)成分としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数12〜22の脂肪族アルコールが好ましく、炭素数12〜18の脂肪族アルコールがより好ましい。
(C)成分としては、光沢結晶の短径/長径比をより小さくする観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。
これらの(C)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
光沢組成物中の(C)成分の含有量の下限値は、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましい。光沢組成物中の(C)成分の含有量の上限値は、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくでき、上記上限値以下であれば、処理対象のべたつき感を抑えやすい。
光沢組成物中、(C)成分/(A)成分で表される質量比(以下、C/A比ということがある)は、0.2〜1.5である。C/A比の下限値は、0.4以上が好ましく、0.6以上がより好ましい。C/A比の上限値は、1.3以下が好ましく、1.0以下がより好ましい。C/A比が上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。上記上限値以下であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくでき、処理対象のべたつき感を抑えやすい。
光沢組成物中、(B)成分/(C)成分で表される質量比(以下、B/C比ということがある)は、2〜10が好ましく、4〜8がより好ましい。上記下限値以上であれば、(C)成分が溶解しやすくなり、光沢結晶を製造しやすい、上記上限値以下であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。
<水(D)>
光沢組成物は、水(D)(以下、(D)成分ということがある)を含有する。(D)成分は、主に光沢組成物の分散媒としての役割を有する。
光沢組成物中の水の含有量は、25〜90質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましく、50〜80質量%がさらに好ましい。上記下限値未満では、流動性が損なわれて、取り扱いが煩雑になるおそれがあり、上記上限値超では、化粧料に十分な光沢を付与するために、光沢組成物の配合量を過度に高めなくてはならないおそれがある。
<芳香族カルボン酸又はその塩(E)>
光沢組成物は、芳香属カルボン酸又はその塩(E)(以下、(E)成分ということがある)を含有してもよい。(E)成分は、後述する光沢組成物の製造方法において、短径/長径比がより小さい光沢結晶を得られやすくする。
(E)成分を含有することで光沢結晶がより長くかつ短径/長径比がより小さくなる理由は明らかではないが、以下のように推測される。
後述する光沢組成物の製造方法において、(E)成分は、(A)〜(C)成分の乳化粒子に作用し、(D)成分に対する前記乳化粒子の溶解度を上げる。このため、混合物全体の過飽和度が低くなり、光沢結晶の核の過剰な析出が抑制される。光沢結晶の核の数が少なくなると、微細な結晶同士の凝集が抑制され、長い光沢結晶に成長させやすくなると考えられる。
(E)成分としては、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、サリチル酸又はこれらの塩が好ましい。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が好ましい。
光沢組成物中の(E)成分の含有量は、0.2〜3質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。上記下限値未満では、(E)成分の効果を得られにくく、上記上限値超では、光沢結晶が形成されにくくなる。
光沢組成物中、(A)成分/(E)成分で表される質量比(以下、A/E比ということがある)は、1〜10が好ましく、3〜6がより好ましい。上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくしやすく、上記上限値以下であれば、粗大な結晶の生成を抑制しやすい。
光沢組成物中、(B)成分/(E)成分で表される質量比(以下、B/E比ということがある)は、5〜60が好ましく、10〜30がより好ましい。B/E比が上記範囲内であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくしやすい。
<光沢組成物のその他の任意成分>
光沢組成物は、(A)〜(E)成分以外に、pH調整剤、(C)成分以外の1価のアルコール(任意アルコール)、ポリオール、防腐剤、塩類等の任意成分(光沢組成物用の任意成分)を含有してもよい。
pH調整剤としては、トリエタノールアミン、クエン酸等が挙げられる。
任意アルコールとしては、エタノール等、炭素数1〜6のアルコールが挙げられる。
(光沢組成物の製造方法)
光沢組成物の製造方法は、(A)〜(D)成分を(A)成分の融点以上で混合して混合物を得る混合工程と、混合物を晶析槽と冷却機とに循環させ冷却する晶析工程とを有するものである。
光沢組成物の製造方法について、以下に図1を参照して説明する。図1は、光沢組成物の製造装置(以下、単に製造装置ということがある)の一例を示す模式図である。
図1の製造装置1は、晶析機10と、冷却機20とを備える。晶析機10と冷却機20とは、第一の配管22と第二の配管26とで接続され、第一の配管22にはポンプ24が設けられている。
晶析機10は、晶析槽12と、晶析槽12内に設けられた攪拌翼14とを備える。
晶析槽12は、内部を任意の温度に調節できるものであればよく、例えば、ジャケット付の容器等が挙げられる。
冷却機20としては、例えば、液−液式熱交換器であるスパイラル式熱交換器、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器、多管円筒式熱交換器、多重円管式熱交換器、渦巻管式熱交換器、渦巻板式熱交換器、タンクコイル式熱交換器、タンクジャケット式熱交換器、直接接触液液式熱交換器;気−液式熱交換器である空冷式熱交換器、直接接触気液式熱交換器、フィンチューブ熱交換器等が挙げられる。
ポンプ24としては、うず巻きポンプ、タービンポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプ等のターボ型ポンプ;ギアポンプ、直動蒸気ポンプ、プランジャーポンプ、ピストンポンプ等の定容量型ポンプ;噴流ポンプ、エアリフトポンプ、水撃ポンプ、ダイヤフラムポンプ等の特殊型ポンプ等が挙げられる。
まず、(A)〜(D)成分、及び必要に応じて光沢組成物用の任意成分を晶析槽12に投入し、任意の温度に加熱しつつ、攪拌して混合物30を得る(混合工程)。
混合工程における各成分の混合順序は特に限定されず、例えば、光沢組成物の製造に用いられる成分の全てを晶析槽12内に仕込み、これを任意の温度に加熱しつつ混合(一括混合法)してもよいし、各成分を晶析槽12に順次投入しつつ混合(分割混合法)してもよい。分割混合法としては、各成分の内の任意の成分を混合し(第一の混合操作)、次いで、他の成分を混合する(第二の混合操作)方法が挙げられる。
第一の混合操作は、例えば、(B)成分と(D)成分とを混合してもよいし、(A)成分と(B)成分と(D)成分とを混合してもよい。中でも、光沢結晶の短径/長径比をより小さくする観点からは、第一の混合操作は、(B)成分と(C)成分と(D)成分とを混合することが好ましい。即ち、分割混合法としては、(B)成分と(C)成分と(D)成分とを混合し、次いで(A)成分を添加し混合するのが好ましい。
第一の混合操作で(B)成分と(C)成分と(D)成分とを混合する場合、第二の混合操作では、(A)成分を予め溶融し混合しておき、これを(B)成分と(C)成分と(D)成分との混合物に添加するのが好ましい。
分割混合法において光沢組成物用の任意成分を配合する場合、光沢組成物用の任意成分の添加時期は、光沢組成物用の任意成分の種類等を勘案して決定される。
例えば、光沢組成物用の任意成分として(E)成分を用いる場合、(E)成分は、第一の混合操作で混合されることが好ましい。(E)成分が第一の混合操作で混合されることで、光沢結晶をより長くできる。
混合工程における(A)成分の配合量は、混合物100質量%に対し、2〜30質量%が好ましく、3〜20質量%がより好ましく、4〜15質量%がさらに好ましい。上記下限値未満では、光沢組成物中の光沢結晶の含有量が少なくなりすぎて、化粧料に十分な光沢を付与するために、光沢組成物の配合量を過度に高めなくてはならないおそれがある。上記上限値超では、流動性が損なわれて取り扱いが煩雑になるおそれがある。
混合工程における(B)成分の配合量は、混合物100質量%に対し、5〜40質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。上記下限値未満では、光沢結晶の短径/長径比を小さくしにくく、上記上限値超では、流動性が損なわれて取り扱いが煩雑になるおそれがある。
混合工程における(C)成分の配合量は、混合物100質量%に対し、1〜25質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくでき、上記上限値以下であれば、処理対象のべたつき感を抑えやすい。
混合工程における(D)成分の配合量は、混合物100質量%に対し、25〜90質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましく、50〜80質量%がさらに好ましい。上記下限値未満では、流動性が損なわれて、取り扱いが煩雑になるおそれがあり、上記上限値超では、化粧料に十分な光沢を付与するために、光沢組成物の配合量を過度に高めなくてはならないおそれがある。
光沢組成物用の任意成分として(E)成分を用いる場合、混合工程における(E)成分の配合量は、混合物100質量%に対し、0.2〜3質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。上記下限値未満では、(E)成分の効果を得られにくく、上記上限値超では、光沢結晶が形成されにくくなる。
混合工程におけるA/B比は、0.1〜0.5が好ましく、0.2〜0.4がより好ましい。上記下限値以上であれば、後述する晶析工程において、光沢結晶を容易に析出でき、上記上限値以下であれば、微細な光沢結晶を得られやすい。
混合工程におけるC/A比は、0.2〜1.5である。C/A比の下限値は、0.4以上が好ましく、0.6以上がより好ましい。C/A比の上限値は、1.3以下が好ましく、1.0以下がより好ましい。C/A比が上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。上記上限値以下であれば、晶析工程における結晶の析出を制御しやすく、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。
混合工程におけるB/C比は、2〜10が好ましく、4〜8がより好ましい。(C)成分が溶解しやすくなり、光沢結晶を製造しやすい、上記上限値以下であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。
混合工程におけるA/E比は、1〜10が好ましく、3〜6がより好ましい。上記下限値以上であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくしやすく、上記上限値以下であれば、粗大な結晶の生成を抑制しやすい。
混合工程におけるB/E比は、5〜60が好ましく、10〜30がより好ましい。B/E比が上記範囲内であれば、光沢結晶の短径/長径比をより小さくしやすい.
混合工程における温度(混合温度)は、(A)成分の融点以上であり、(A)成分の融点よりも1〜30℃高い温度が好ましく、(A)成分の融点よりも1〜20℃高い温度がより好ましい。上記下限値未満では、光沢結晶の短径/長径比が大きくなり、かつ粗大になるおそれがあり、上記上限値超では、冷却時間が長くなり生産効率が低下するおそれがある。
加えて、混合温度は、(A)〜(C)成分を溶融できる温度が好ましい。混合温度は、例えば、75〜90℃が好ましく、75〜85℃がより好ましい。
混合工程は、弱攪拌の条件で行われることが好ましい。混合工程が弱攪拌で行われることで、光沢結晶の短径/長径比を小さくしやすい。
本稿において弱攪拌とは、n/V=0.01〜10となる条件である。混合工程の攪拌条件としては、n/V=0.05〜5が好ましく、n/V=0.1〜2がより好ましい。
/Vにおいて、nは攪拌翼の回転数(rpm)、dは攪拌翼の翼径(m)(図1のd1に相当)、Vは混合液の体積(m)である。
なお、混合工程において、攪拌翼14は、連続的に運転されてもよいし、間欠的に運転されてもよい。
次いで、晶析槽12内の混合物30を加熱するのを止め、ポンプ24を起動する。ポンプ24を起動すると、晶析槽12内の混合物30は、第一の配管22を経由して冷却機20に入る。冷却機20に入った混合物30は、冷却機20内を流通し、冷却される。冷却機20を流通した混合物30は、第二の配管26を経由して晶析槽12に戻る。こうして、晶析槽12内の混合物30は、晶析槽12と冷却機20とを循環する(晶析工程)。
このように、晶析槽12内の混合物30の一部を連続的に抜き出し、冷却機20で冷却し、晶析槽12に戻すことで、光沢結晶を析出させ、本発明の光沢組成物を得る。
冷却機20における冷却温度は、(A)成分の凝固点以下の温度であり、(A)成分の凝固点よりも5〜20℃低い温度が好ましく、(A)成分の凝固点よりも5〜15℃低い温度が好ましい。上記下限値未満では、光沢結晶の短径/長径比が小さくなりにくく、上記上限値超では、微細な光沢結晶の凝集体が生成するおそれがある。冷却機20における冷却温度は、冷媒の温度を上記範囲内にする等して調節できる。
冷却機20における冷却速度は、特に限定されない。例えば、冷却速度としては、晶析槽12内の混合物30を0.1〜20℃/minで下げる条件が好ましく、晶析槽12内の混合物30を0.1〜10℃/minで下げる条件がより好ましく、晶析槽12内の混合物30を0.1〜5℃/minで下げる条件がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、短時間で晶析できるため、光沢組成物の製造効率を高められ、上記上限値以下であれば、晶析温度が安定して、光沢結晶の短径/長径比を0.45未満にしやすい。
晶析工程における混合物30の循環速度は、晶析槽12内の混合物30の量や、冷却機20における冷却温度等を勘案して決定される。例えば、1分間当たり、混合物30の全量の0.01〜0.5倍量を冷却機20に流通させ、晶析槽12に戻すことが好ましい。
晶析工程の時間は、特に限定されず、晶析槽12内の混合物30が任意の温度(晶析終了温度)に至る時点を晶析工程の終点とする。
晶析終了温度は、特に限定されず、(A)成分の凝固点以下であればよく、(A)成分の凝固点よりも5〜40℃低い温度がより好ましく、(A)成分の凝固点よりも10〜35℃低い温度がさらに好ましい。晶析終了温度は、例えば、10〜45℃が好ましく、30〜40℃がより好ましい。
冷却機20で凝固点以下に冷却された混合物30が晶析槽12に戻されて、晶析槽12内の混合物30の温度が低下する。混合物30の温度が低下して(A)成分の融点以下かつ凝固点以下になるまでに要する時間は、5〜30分間が好ましく、10〜20分間がより好ましい。上記範囲内であれば、微細で、短径/長径比がより小さい光沢結晶を得られやすい。
晶析工程の後、熟成工程を設けてもよい。熟成工程を設けることで、光沢結晶をさらに伸長させて、光沢結晶の短径/長径比をより小さくできる。
熟成工程は、光沢組成物を任意の温度で任意の時間維持する工程である。
熟成方法としては、例えば、晶析工程と同様にして晶析槽12内の光沢組成物を冷却機20に流通さる方法、ポンプ24を停止し晶析槽12内を任意の温度に維持する方法、晶析槽12内の光沢組成物を他の容器に入れ、この容器を任意の温度で維持する方法等が挙げられる。熟成工程においては、光沢組成物を攪拌してもよいし、攪拌しなくてもよい。ただし、光沢結晶を破砕しないようにする観点からは、攪拌しないことが好ましい。
熟成工程の温度(熟成温度)は、(A)成分の種類等を勘案して決定され、融点以下である。熟成温度は、例えば、30〜60℃が好ましい。熟成温度が上記下限値以上であれば、光沢結晶の成長時間をより短縮でき、上記上限値以下であれば、結晶の成長速度を適正にして、短径/長径比を0.45未満にしやすい。
熟成工程の時間(熟成時間)は、所望する光沢結晶の短径/長径比等を勘案して決定され、例えば、2〜24時間が好ましい。熟成時間が上記下限値以上であれば、光沢結晶を伸長させて、光沢結晶の短径/長径比をより小さくでき、上記上限値以下であれば、光沢結晶の長径が長くなりすぎるのを抑制し、破砕されにくくなる。
なお、上述の実施形態では、晶析機10で混合工程を行っているが、本発明はこれに限定されず、晶析機10以外の装置で混合物30を調製し、この混合物30を晶析槽12に投入してもよい。
(化粧料)
本発明の化粧料は、光沢組成物を含有するものである。
化粧料中の光沢組成物の含有量は、特に限定されないが、例えば、10〜50質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましく、30〜40質量%がさらに好ましい。上記下限値未満では、化粧料の光沢が低下するおそれがあり、上記上限値超では、洗浄力や処理対象に与える質感等の化粧料の機能が低下するおそれがある。
化粧料は、光沢組成物以外に、シリコーン化合物(F)、カチオン性ポリマー(G)等を含有してもよい。
<シリコーン化合物(F)>
化粧料は、シリコーン化合物(F)(以下、(F)成分ということがある)と光沢組成物とを併有することで、すすぎ時のなめらかさを相乗的に高められる。加えて、(F)成分と光沢組成物とを併有するシャンプーやリンスは、洗浄後の頭髪のボリューム感等、処理対象の質感を相乗的に高められる。
(F)成分と光沢組成物とを併有することで、すすぎ時のなめらかさを相乗的に高めたり、処理対象の質感を相乗的に高められる理由は明らかではないが、以下のように推測される。
光沢組成物に含まれる光沢結晶は、短径/長径比0.45未満であり、細長いものである。このため、化粧料を用いて頭髪や皮膚等の処理対象を洗浄する際には、化粧料が水で希釈され、光沢結晶同士が絡み合って、網目状の構造物を形成する。この網目状の構造物は、比較的高い含水率であり、かつ網目構造内に(F)成分を取り込みやすく、(F)成分を取り込んだ網目状の構造物は、処理対象に付着しやすい。
このため、より多くの(F)成分が処理対象に付着し、処理対象をすすぐ際に、処理対象と手指との滑りがよくなって、すすぎ時のなめらかさを高められると考えられる。加えて、(F)成分を取り込んだ網目状の構造物は、頭髪を立体的に支えてボリューム感をより高められると考えられる。
(F)成分としては、従来、化粧料に配合されうるものであればよく、例えば、ジメチルポリシロキサン(高重合ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴムを含む)、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリアミノ変性シリコーン、べタイン変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、シリコーングラフトポリマー、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。中でも、(F)成分としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリアミノ変性シリコーンが好ましく、光沢組成物との相乗効果をより高める観点から、高重合ジメチルポリシロキサンがより好ましい。これらの(F)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(F)成分は、界面活性剤により乳化され、エマルション化されたものであってもよい。
高重合ジメチルポリシロキサンは、25℃における動粘度が500万mm/s以上のジメチルポリシロキサンである。
高重合ジメチルポリシロキサンの動粘度は、800万mm/s以上が好ましい。動粘度の上限は、特に限定されないが、3000万mm/s以下が好ましい。
動粘度は、以下の測定方法により測定された値である。
1g/100mL濃度のジメチルポリシロキサンのトルエン溶液(試料溶液)を調製し、下記式(1)により比粘度ηsp(25℃)を求める。
得られた比粘度ηspを下記式(2)に示すHugginsの関係式に代入し、固有粘度[η]を求める。Huggins定数は、『中牟田、「日本化学会誌」、77号、588頁、1956年』に記載のものを用いる。得られた[η]を下記式(3)に示すA.Kolorlovの式に代入し、ジメチルポリシロキサンの分子量Mを求める。得られたMを下記式(4)に示すA.J.Barryの式に代入し、ジメチルポリシロキサンの動粘度ηを求める。
ηsp=(η/η0)−1 ・・・(1)
((1)式中、η0はトルエンの粘度、ηは試料溶液の粘度を示す。)
ηsp=[η]+K’[η] ・・・(2)
((2)式中、K’はHugginsの定数である。)
[η]=0.215×10−40.65 ・・・(3)
((3)式中、Mはジメチルポリシロキサンの分子量である。)
logη=1.00+0.0123M0.5・・・(4)
上記のη0、ηは、化粧品原料基準、一般試験法、粘度測定法、第1法に準拠して測定されるものである。
高重合ジメチルポリシロキサンは、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサン等が含まれる。
高重合ジメチルポリシロキサンは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
高重合ジメチルポリシロキサンの形態は、溶融した液体でもよいし、エマルションであってもよい。エマルション化における、乳化剤や乳化方法は、特に限定されない。
高重合ジメチルポリシロキサンの市販品としては、例えば、シリコーンエマルジョン(6)(一方社油脂工業株式会社製、動粘度=1000万mm/s、固形換算60質量%)、シリコーンエマルジョンKM−903(信越化学株式会社製、シリコーンオイルジメチルシリコ−ン、動粘度=2000万mm/s、固形換算60質量%)等が挙げられる。
化粧料中の(F)成分の含有量は、化粧料の種類等を勘案して決定される。例えば、化粧料がシャンプーであれば、シャンプー中の(F)成分の含有量は、0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。上記下限値未満では、すすぎ時の滑らかさ、処理対象の質感が低下するおそれがあり、上記上限値超では、乾燥後の頭髪のべたつきが大きくなるおそれがある。
化粧料中、(A)成分/(F)成分で表される質量比(以下、A/F比ということがある)は、化粧料の種類等を勘案して決定される。例えば、化粧料がシャンプーであれば、A/F比は0.06〜60が好ましく、0.2〜40がより好ましく、1〜20がさらに好ましい。上記下限値未満では、(F)成分によるすすぎ時の滑らかさが低下するおそれがあり、上記上限値超では、乾燥後の頭髪のべたつきが大きくなるおそれがある。
<カチオン性ポリマー(G)>
化粧料は、カチオン性ポリマー(G)(以下、(G)成分ということがある)と光沢組成物とを併有することで、すすぎ時のなめらかさを相乗的に高められる。加えて、(G)成分と光沢組成物とを併有するシャンプーやリンスは、洗浄後の頭髪のボリューム感等の処理対象の質感を相乗的に高められる。
(G)成分と光沢組成物とを併有することで、すすぎ時のなめらかさを相乗的に高めたり、処理対象の質感を相乗的に高められる理由は明らかではないが、以下のように推測される。
化粧料を用いて頭髪や皮膚等の処理対象を洗浄する際には、化粧料が水で希釈され、光沢結晶同士が絡み合って、網目状の構造物を形成する。この網目状の構造物は、比較的高い含水率であり、かつ網目構造内に(G)成分を取り込みやすく、(G)成分を取り込んだ網目状の構造物は、処理対象に付着しやすい。
このため、より多くの(G)成分が処理対象に付着した状態となり、処理対象をすすぐ際に、処理対象と手指との滑りがよくなって、すすぎ時のなめらかさを高められると考えられる。加えて、(G)成分を取り込んだ網目状の構造物は、頭髪を立体的に支えてボリューム感をより高められると考えられる。
(G)成分としては、従来、化粧料に配合されうるものであればよく、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、カチオン化デキストラン、カチオン化プルラン等が挙げられる。中でも、光沢組成物との相乗効果をより高める観点から、カチオン化グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が好ましい。
化粧料中の(G)成分の含有量は、化粧料の種類等を勘案して決定される。例えば、化粧料がシャンプーであれば、シャンプー中の(G)成分の含有量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。上記下限値未満では、すすぎ時の滑らかさ、処理対象の質感が低下するおそれがあり、上記上限値超では、すすぎ時にぬるつきやすくなるおそれがある。
化粧料中、(A)成分/(G)成分で表される質量比(以下、A/G比ということがある)は、化粧料の種類等を勘案して決定される。例えば、化粧料がシャンプーであれば、A/G比は0.2〜2000が好ましく、5〜200がより好ましい。上記下限値未満では、すすぎ時の滑らかさが低下するおそれがあり、上記上限値超では、乾燥後の頭髪のべたつきが大きくなるおそれがある。
<化粧料のその他の任意成分>
化粧料は、必要に応じ、光沢組成物及び(F)〜(G)成分以外の任意成分(特に、化粧料任意成分ということがある)を含有してもよい。
化粧料任意成分としては、界面活性剤;アニオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー等、(F)成分及び(G)成分以外のポリマー(任意ポリマー);ポリオール類;食塩、芒硝等の無機塩類;有機塩類;プロピレングリコール等の保湿剤;トニック剤;可溶化剤;BHTやα−トコフェロール等の酸化防止剤;トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド等の粘度調整剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;タンパク誘導体;動植物抽出液;ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤;グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;安息香酸及びその塩、パラベン類、ケーソンCG等の防腐剤;クエン酸、トリエタノールアミン等のpH調整剤;乳濁剤;ビタミン類;揮発性油分;色素;香料;水等が挙げられる。
化粧料任意成分の界面活性剤は、(B)成分と同様のものが挙げられる。
任意ポリマーとしては、ペクチン、カラギーナン、グァーガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸塩、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリメチルアクリル酸塩、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、トラガラントゴム等が挙げられる
配合される化粧料任意成分の種類は、化粧料に求める機能等を勘案して適宜決定される。
化粧料中の化粧料任意成分の含有量は、化粧料任意成分の種類等を勘案して適宜決定される。
(化粧料の製造方法)
化粧料の製造方法としては、特に限定されず、例えば、水等の分散媒に、光沢組成物、(F)〜(G)成分及び必要に応じて化粧料任意成分を分散する方法が挙げられる。分散媒への各成分の添加順序は、特に限定されない。
上述の通り、本発明の光沢組成物は、(A)成分を含有する光沢結晶と、(B)〜(D)成分とを併有し、光沢結晶の短径/長径比が0.45未満で、C/A比が特定の範囲であるため、化粧料に良好な光沢を与え、かつ化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とをより高められる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
A−1:ジステアリン酸エチレングリコール(Genapol PMS(商品名)、クラリアントジャパン株式会社製、融点70℃、凝固点56℃)。
<(B)成分>
B−1:ポリオキシエチレン(平均3モル)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム(Texapon ALES 70(商品名)、コグニスジャパン株式会社製、純分70質量%)。
B−2:ラウリル硫酸アンモニウム(Texapon ALSIS T(商品名)、コグニスジャパン株式会社製)。
B−3:ポリオキシエチレン(平均2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(シノリンSPE−1250(商品名)、新日本理化株式会社製、純分70質量%)。
<(C)成分>
C−1:ラウリルアルコール(コノール20P(商品名)、新日本理化式会社製、融点23℃)。
C−2:セチルアルコール(LANETTE 16(商品名)、コグニスジャパン株式会社製、融点50℃)。
C−3:ステアリルアルコール(LANETTE 18(商品名)、コグニスジャパン株式会社製、融点60℃)。
C−4:ベヘニルアルコール(LANETTE 22(商品名)、コグニスジャパン株式会社製、融点75℃)。
<(D)成分>
D−1:精製水。
<(E)成分>
E−1:安息香酸ナトリウム(安息香酸ソーダ(商品名)、BFGoodrich Kalama Inc.製)。
<(F)成分>
F−1:高重合ジメチルシリコーン(シリコーンエマルジョン(6)(商品名)、一方社油脂工業株式会社製、エマルション、純分60質量%)。
<(G)成分>
G−1:カチオン化グァーガム(ラボールガムCG−M6L(商品名)、大日本製薬株式会社製)。
G−2:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(カヤクリルレジンM−50(商品名)、日本化薬株式会社製)。
<化粧料任意成分>
≪界面活性剤≫
ポリオキシエチレン(平均2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(シノリンSPE−1250(商品名)、新日本理化株式会社製、純分70質量%)。表中、POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムと記載。
ポリオキシエチレン(平均3モル)ラウリン酸モノエタノールアミド(アミゼット2L−Y(商品名)、川研ファインケミカル株式会社製)。表中、POE(3)ラウリン酸モノエタノールアミドと記載。
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(LPB−30(商品名)、一方社油脂工業株式会社製)。
ポリオキシエチレン(平均20モル)硬化ヒマシ油(CW−20−90(商品名)、青木油脂工業株式会社製)。表中、POE(20)硬化ヒマシ油と記載。
≪その他≫
香料(特開2006−63044号公報の表5〜10に記載の香料B)。
クエン酸(扶桑化学工業株式会社製)。
(評価方法)
<短径/長径比の測定>
各例の光沢組成物を精製水で5倍に希釈して、これを試料とした。得られた試料について、位相差光学顕微鏡(AX70、オリンパス株式会社製)を用いて観察(倍率40倍)した。5視野からそれぞれ2個ずつ、計10個の光沢結晶を無作為に選択し、この短径/長径比を求めた。表中には、10個の光沢結晶の短径の平均値、長径の平均値及び短径/長径比の平均値を記載した。
<外観(光沢)>
各例のシャンプーを目視で観察し、パール様の光沢があるものを「○」、パール様の光沢がないものを「×」と評価した。
<すすぎ時のなめらかさ>
10人の被験者が、頭髪を左右に分け、その片方を下記の標準試料3gで洗髪し、他方を各例のシャンプー3gで洗髪した。各例のシャンプーで洗髪した際の感触を下記評価基準に従って評価し、10人の評価点を合算した。評価点の合計が高いほど、すすぎ時のなめらかさに優れるといえる。
≪標準試料の組成≫
・ポリオキシエチレン(平均3モル)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム:15質量%。
・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(アミゾールCME(商品名)、川研ファインケミカル株式会社製):3質量%。
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(CDE100(川研ファインケミカル株式会社製)):1.5質量%。
・香料(特開2006−63044号公報の表5〜10に記載の香料B):0.4質量%。
・クエン酸(扶桑化学工業株式会社製):標準試料をpH6に調整するのに必要な量。
・精製水:バランス(標準試料を100質量%にするのに必要な量)。
≪評価基準≫
+3点:標準試料に比べて、非常になめらかである。
+2点:標準試料に比べて、なめらかである。
+1点:標準試料に比べて、ややなめらかである。
0点:標準試料と同等である。
−1点:標準試料の方が、ややなめらかである。
−2点:標準試料の方が、なめらかである。
−3点:標準試料の方が、非常になめらかである。
<頭髪のボリューム感>
「<すすぎ時のなめらかさ>」と同様にして、10人の被験者が洗髪した。各例のシャンプーで洗髪した際の感触を下記評価基準に従って評価した。10人の評価点を合算した。評価点の合計が高いほど、頭髪のボリューム感に優れるといえる。
≪評価基準≫
+3点:標準試料に比べて、非常にボリューム感がある。
+2点:標準試料に比べて、ボリューム感がある。
+1点:標準試料に比べて、ややボリューム感がある。
0点:標準試料と同等である。
−1点:標準試料の方が、ややボリューム感がある。
−2点:標準試料の方が、ボリューム感がある。
−3点:標準試料の方が、非常にボリューム感がある。
(実施例1−1〜1−10、比較例1−2〜1−3)
表1〜2に従い、以下の手順で各例の光沢組成物600gを調製した。各例の光沢組成物は、環境温度25℃の条件下で調製されたものである。表中の各成分の配合量は、純分換算量である(以降において同じ)。
晶析槽である1Lビーカーに(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を入れ、これを加熱して表中の混合温度に調整しつつ、スリーワンモータ(FBL1200、HEIDON社製)で20分間混合した(第一の混合操作)。(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分との一次混合物に(A)成分を添加して二次混合物とした。マイクロポンプ(型番184−405、株式会社中央理化製)を用い、二次混合物をビーカーとラインホモミキサー(ROBOMIX f−model、Primix社製、攪拌条件:4500rpm)とに、25g/minで10分間循環させて、混合物を得た(第二の混合操作。以上、混合工程。)。この時点で、混合物を加熱するのを止めた。
マイクロポンプ(型番184−405、株式会社中央理化製)を用い、ビーカー内の混合物をビーカーと冷却機(アルミニウム製のスパイラル式熱交換器)とに、25g/minで循環させた。冷却機の冷却温度(冷媒の温度)を表中の「冷却温度」の通りとした。ビーカー内の混合物が表中の「晶析終了温度」になるまで、混合物をビーカーと冷却機とに循環して、光沢組成物P1〜P10、P’2〜P’3を得た(晶析工程)。表中、本例の晶析方法を「循環」と記載した。
得られた光沢組成物について、光沢結晶の短径/長径比を測定した。
(実施例1−11)
晶析工程の後、光沢組成物を48℃の恒温槽内に放置した(熟成工程)以外は、実施例1−1と同様にして、光沢組成物P11を得た。熟成時間は、表中に示した通りである。得られた、光沢組成物について、光沢結晶の短径/長径比を測定した。
(比較例1−1)
晶析工程を以下の通りとした以外は、実施例1−1と同様にして光沢組成物を得た。
ビーカー内の混合物をマイクロポンプで冷却機に1回流通させて、光沢組成物P’1を得た(晶析工程)。この際、冷却機の出口における混合物の温度が35℃となるように、混合物の流量を調整した。熟成工程は、実施例1−1と同じ条件である。得られた光沢組成物について、光沢結晶の短径/長径比を測定した。表中、本例の晶析方法を「ワンパス」と記載した。
表1〜2に示す通り、本発明を適用した実施例1−1〜1−11は、光沢結晶の短径/長径比が0.45未満であった。
一方、晶析工程をワンパス式で行った比較例1−1、(C)成分を含有しない比較例1−2及び(C)成分/(A)成分で表される質量比が1.5を超える比較例1−3は、いずれも光沢結晶の短径/長径比が0.45以上であった。
図2は実施例1−1で得られた光沢組成物P1の顕微鏡写真(倍率40倍)であり、図3は実施例1−11で得られた光沢組成物P11の顕微鏡写真(倍率40倍)である。図4は比較例1−1で得られた光沢組成物P’1の顕微鏡写真(倍率40倍)である。
図2〜3に示すように、光沢組成物P1及び光沢組成物P11の光沢結晶は、短径/長径比が小さい針状のものであった。
図4に示すように、光沢組成物P’1の光沢結晶は、短径/長径比が大きかった。
(実施例2−1〜2−11、比較例2−1〜2−3)
表3〜4に従い、200mLビーカーに、光沢組成物及びクエン酸を除く各成分を入れ、25℃で30分間攪拌した。光沢組成物を加え、10分間攪拌した後、クエン酸でpH6に調整して、各例のシャンプー100gを得た。得られたシャンプーについて、外観、すすぎ時のなめらかさ、頭髪のボリューム感を評価し、その結果を表中に示す。
各例に用いた光沢組成物は、実施例1−1〜1−11、比較例1−1〜1−3で得られた光沢組成物P1〜P11、P’1〜P’3である。
表中、クエン酸の配合量である「適量」は、シャンプーをpH6にするのに要した量を示し、0.8〜1.3質量%である。表中、精製水の配合量である「バランス」は、シャンプーを100質量%とするのに必要な量を示す。
表3〜4に示すように、本発明を適用した実施例2−1〜2−11は、いずれもパール様の光沢があり、すすぎ時のなめらかさの評価が12点以上、頭髪のボリューム感の評価が12点以上であった。
光沢結晶の短径/長径比が0.45以上である光沢組成物を用いた比較例2−1〜2−3は、パール様の光沢があるものの、すすぎ時のなめらかさが−10点以下であり、頭髪のボリューム感が−12点以下であった。
これらの結果から、本発明を適用することで、化粧料にパール様の光沢を付与し、かつ化粧料におけるすすぎ時のなめらかさと処理対象の質感とをより高められることが判った。
1 光沢組成物の製造装置
10 晶析機
12 晶析槽
20 冷却機
30 混合物

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表される脂肪酸グリコールエステル(A)を含有する結晶と、界面活性剤(B)と、炭素数8〜22のアルコール(C)と、水(D)とを併有し、
    前記(C)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.2〜1.5であり、前記結晶の短径/長径で表される比は、0.45未満である光沢組成物。
    Y−O−(RO)−CO−R ・・・(I)
    ((I)式中、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表し、Rは、炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは、(RO)の平均繰り返し数を表す1〜3の数である。Yは、水素原子又はRCO−を表し、Rは、炭素数13〜21の炭化水素基を表す。)
  2. 芳香族カルボン酸又はその塩(E)を併有する請求項1に記載の光沢組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の光沢組成物を含有する化粧料。
  4. 請求項1に記載の光沢組成物の製造方法であって、
    前記(A)〜(D)成分を前記(A)成分の融点以上で混合して混合物を得る混合工程と、
    晶析槽と冷却機とが接続された製造装置を用い、前記混合物を前記晶析槽と前記冷却機とに循環させて、前記(A)成分の凝固点以下の温度に冷却する晶析工程と、
    を有する光沢組成物の製造方法。
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