JP4016238B2 - 洗浄剤組成物及び洗浄剤組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として頭髪用などに用いる洗浄剤組成物及び洗浄剤組成物の製造方法に関し、より詳細には、経時安定性及び使用感に優れた洗浄剤組成物、及び洗浄剤組成物が例えば感触付与剤として配合されるシリコーン化合物等の油性成分を含む系からなるものであっても、液晶形成能を有する基剤を応用することにより、上記油性成分を系中に微分散化でき、使用感及び経時安定性に優れたO/W型エマルションタイプの洗浄剤組成物が得られる洗浄剤組成物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、例えばシャンプーなどの頭髪用洗浄剤組成物には、洗髪時の使用感を向上させるために、種々の提案がなされており、例えばシリコーン化合物やその他の不溶性微粒子、あるいはエステル油などの油分(油性成分)を感触付与剤として配合することによって、要求品質を満たすことが提案されている。
【0003】
しかしながら、上記油性成分は組成中に安定に分散し難いために、上記油性成分に代えて組成中での分散安定性に優れる成分を配合することによって上記要求品質を満たすか、上記油性成分を組成中に安定に分散させる手段が望まれていたが、未だ分散安定性に優れ、且つ上記要求品質を十分に満たすような成分は開発されていないのが現状であった。
【0004】
一方、上記油性成分を組成中に安定に分散させる手段は、種々提案されており、例えば特開平2−19310号公報には、疎水粉体と油剤の混合物とを、架橋型ポリアクリル系高分子物質を含有する水相に分散した液状化粧料、特開平3−135909号公報には、高分子量シリコーンと脂肪酸アルカノールアミドとを含有する毛髪化粧料、特開平5−310539号、同5−310540号公報には、水不溶性シリコーンと水不溶性微粒子とアニオン性、両性、ノニオン性界面活性剤から選ばれる界面活性剤と特定の非イオン性ポリマー又はカチオン性ポリマーとを含有する液状洗浄剤組成物、特開平7−53340号公報には、アニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤から選ばれる界面活性剤とジアルキルジアリルアンモニウム塩のコポリマーと高分子シリコーン油とを含有するシャンプー組成物が提案されている。
【0005】
これらの提案のように、洗浄剤組成物に油性成分を添加する際の組成中における油性成分の状態としては、油性成分を系に溶解させた可溶化系、又は高分子物質などを添加することにより不溶性物質である油性成分を系中に均一に分散させた分散系とすることが従来の一般的な方法であった。そのため、上記提案のように、油性成分を可溶化させるために、油性成分の種類及び添加量を限定する必要があったり、油性成分の分散安定化剤として高分子物質を必須成分とする場合が多かった。
【0006】
しかしながら、油性成分の分散安定化剤として必須成分である高分子物質を例えばシャンプー組成中に配合すると、すすぎ時のきしみが低減するなどの効果があるものの、配合量によっては、乾燥後にゴワツキが発現するなどの不具合が生じる場合もあった。
【0007】
一方、使用する油性成分の特性、物性等を限定する場合、例えば頭髪用洗浄剤組成物の感触付与剤としてシリコーン化合物を用いるのであれば、高分子量のシリコーン油を用いた方が一般的に感触が優れているとされているが、分散安定性や製剤化の面で低分子量のシリコーンと混合したり、各種変性処理が施された変性シリコーンやシリコーン乳化物を用いたりすることで系中に安定に分散させる必要があった。また、上記油性成分を種々の目的で配合する場合、その配合量を設定するに際し、上記油性成分の組成中での溶解性や分散安定性を考慮して、最大の効果が得られる配合量より少ない量で配合せざるを得ないのが現状であった。
【0008】
このように、種々の目的で上記油性成分を洗浄剤組成物に配合しても、その性能面等において最大限の効果を発現させ得る洗浄剤組成物は存在しなかった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、使用感及び経時安定性に優れ、更に、油性成分を配合する場合であっても、その分散安定化を従来必須成分であった高分子物質に依存することなく、また、配合する油性成分の種類、添加量をある程度限定されることなく選択できることを可能せしめる洗浄剤組成物及び油性成分を安定配合することができ、使用感に優れるのみならず、経時安定性にも優れたO/W型エマルションタイプの洗浄剤組成物が得られる洗浄剤組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、液晶形成能を有するカチオン性界面活性剤及び特定の高級アルコールと特定のポリグリセリン脂肪酸エステルとを併用することによって、後述する実施例及び比較例に示すように、例えば頭髪用洗浄剤組成物としての使用感に優れ、且つ経時安定性にも優れた洗浄剤組成物が得られることを見出すと共に、更に、例えば頭髪用洗浄剤組成物の感触付与剤として使用されるシリコーン化合物等の油性成分を洗浄剤組成物に配合するに当たり、油性成分の分散安定化を従来必須成分であった高分子物質に依存することなく、また、油性成分の種類、添加量をある程度限定されることなく選択できることを知見し、本発明の洗浄剤組成物を発明するに至った。
【0011】
そして、更に鋭意検討した結果、このような洗浄剤組成物を製造する際に、上記カチオン性界面活性剤及び上記高級アルコールの液晶形成能を利用して液晶相を形成し、この液晶相中にシリコーン化合物等の油性成分及び上記ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加、混合して(液晶相中に油性成分が微分散し、更にポリグリセリン脂肪酸を含有する油相)を調製した後、この油相中に(洗浄基剤を主とした水相)を徐々に添加して、上記油性成分を転相させることにより、エマルション粒子の合一に対して安定であり、且つ高分子物質等の分散安定剤を必要としなくても経時安定性に優れた洗浄剤組成物が得られることを見出した。
【0012】
即ち、本発明者らは、後述する実施例に示すように、上記油性成分を含有する洗浄剤組成物を製造する際に、上述したように上記液晶相に上記油性成分を微分散させると共に、上記ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加、混合した後、これに上記洗浄基剤を含有する水相(界面活性剤溶液)を徐々に添加していくと、上記液晶相中に練り込まれた油性成分は、水相にて転相し、これによって系中に微粒子化して分散した状態となる。このため、組成中での合一に対して安定化し、分散安定化剤としての高分子物質を必要とすることなく、経時安定性に優れるO/W型エマルションタイプの洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明の洗浄剤組成物の製造方法を発明するに至った。
【0013】
従って、本発明は下記発明を提供する。
[1].(A)カチオン性界面活性剤、(B)融点が45℃以上の高級アルコール、(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分(固体パラフィンを除く)を含有する油相と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤ならびに水を含有する水相とを混合、撹拌して得られるO/W型エマルションからなる経時安定性に優れた洗浄剤組成物。
[2].(A)カチオン性界面活性剤、(B)融点が45℃以上の高級アルコール、(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分を含有する油相と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤ならびに水を含有する水相とを混合、撹拌して、O/W型エマルションを調製することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
[3].(A)カチオン性界面活性剤と、(B)融点が45℃以上の高級アルコールと液晶形成用水相とを混合して液晶相を形成させ、該液晶相に(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分を添加、混合して油相を調製した後、該油相に陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を含有するエマルション形成用水相を添加、混合して、O/W型エマルションを調製することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
【0014】
以下、本発明をより詳細に説明すると、本発明の洗浄剤組成物は、洗浄基剤として、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有するものである。ここで、これらの界面活性剤は、洗浄基剤として使用し得るものであれば、その種類は特に制限されるものではなく、陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。
【0015】
本発明の場合、これらの中でも、特にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンラウリルアミド酢酸塩、モノアルキルリン酸塩等が特に好ましい。なお、ここで用いられる塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等の金属塩;アンモニウム塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム塩等の有機アンモニウム塩などが好ましい。
【0016】
両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン系界面活性剤、アミドベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤、アミノプロピオン酸系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤等が挙げられる。本発明の場合、これらの中でも、特にアルキルベタイン、アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルイミノジプロピオン酸等が特に好ましい。更に、アミンオキサイド系界面活性剤等も好適であり、中でもラウリルジメチルアミンオキサイド等が特に好ましい。
【0017】
非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、HLB7を超えるポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、特にポリエチレングリコールモノステアレート、モノラウリン酸デカグリセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が特に好ましい。更に、これら以外にも、例えばヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルグリコシド、メチルグルコシド脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0018】
本発明の洗浄剤組成物における上記陰イオン性、両性、非イオン性界面活性剤の配合量は、特に制限されるものではなく、通常洗浄剤組成物全体の5〜60%(質量%、以下同様)が好ましく、特に10〜50%が好ましい。配合量が多すぎると、油性成分を配合した場合、その分散に不具合を生じたり、好適な粘度、使用性が得られない場合があり、少なすぎると十分な洗浄作用が得られない場合がある。特に、上記両性界面活性剤を配合する場合、該両性界面活性剤を組成物中に1%以上添加すると、組成物の経時安定性が改善されるので好ましい。これらの界面活性剤は1種を単独で用いてもよいが、陰イオン性、両性及び非イオン性界面活性剤から選ばれる2種以上の界面活性剤を混合して用いるのが好ましい。
【0019】
本発明の(A)成分のカチオン性界面活性剤としては、洗浄剤組成物に配合し得るものであれば、その種類は特に制限されず、例えばシャンプー組成物等の頭髪用洗浄剤組成物に使用し得るものであって、液晶形成能を有するものが好適であり、このようなカチオン性界面活性剤としては、例えば下記一般式(1)で表されるアルキル第四級アンモニウム塩等が好適に使用される。
【0020】
【化1】
【0021】
上記一般式(1)中のR1,R2,R3及びR4は、それぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ポリアルキレンオキシド基又はベンジル基を表し、R1,R2,R3及びR4のうち1つ又は2つは炭素数10〜24、好ましくは16〜22の直鎖アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基であり、残りはメチル基、エチル基、ベンジル基、又は−(C2H4O)q−H、−(C3H6O)r−H(但し、q及びrはそれぞれ1〜5の整数である)で表されるポリアルキレンオキサイド基であり、これらは互いに同一であっても異なっていてもよい。また、Z-はハロゲン原子等の陰イオンを表す。
【0022】
上記一般式(1)で表される(A)成分の具体例としては、例えばステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
【0023】
また、下記一般式(2)で表されるグアニジン誘導体又はその塩も(A)成分のカチオン性界面活性剤として好適に使用することができる。
【0024】
【化2】
[式中、R5は炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、アルケニル基、又はアルキルエーテル基であり、mは0又は1の整数である。AはCHR10(CH2)n〔但し、R10は水素原子又はCOOR11(R11は水素原子、炭素数1〜6の水酸基で置換されていてもよい分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基)を表し、nは0〜9の整数である。〕を表し、R6、R7は水素原子、炭素数1〜12の水酸基で置換されていてもよい分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、R8、R9は水素原子、炭素数1〜6の水酸基で置換されていてもよい分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、Xは無機酸又は有機酸である。]
【0025】
ここで、上記一般式(2)中の置換基R5は、炭素数1〜22、好ましくは11〜21の分岐状もしくは直鎖状のアルキル基、アルケニル基又はアルキルエーテル基であり、例えば酸素原子を介在してもよいC11H23−、C12H25−、C13H27−、C14H29−、C15H31−、C16H33−、C17H35−、(C8H17)2CH−、4−C2H5C15H30−等の基が好適である。
【0026】
R6、R7は、水素原子、炭素数1〜12の分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基である。
【0027】
R8、R9は、水素原子、炭素数1〜6の分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基である。
【0028】
Aは、CHR10(CH2)nで表され、nは0〜9、好ましくは1〜5の整数であり、(CH2)nとしては、好ましくは直鎖状のアルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基などが挙げられる。また、R10は、水素原子又はCOOR11で表され、R11は水素原子、炭素数1〜6の水酸基で置換されていてもよい分岐状もしくは直鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、例えばCOOH、COOC2H5などが挙げられる。なお、mは0又は1の整数である。
【0029】
上記グアニジン誘導体は、通常、塩の形で配合される。即ち、上記一般式(2)中Xが、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸、又はグリコール酸、酢酸、酒石酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、サリチル酸、コハク酸、リンゴ酸、酪酸、p−トルエンスルホン酸、高級脂肪酸、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸等の有機酸などとして用いることができるが、水への溶解性等の点から無機酸塩とする場合は塩酸塩等、有機酸塩とする場合はグリコール酸塩等が望ましい。なお、これらの塩とするためには、上記グアニジン誘導体を上記酸で中和すればよい。
【0030】
このようなグアニジン誘導体及びそれらの塩として、より具体的には、例えばヘキサデシルグアニジン、オクタデシルグアニジン、2−オクチルドデシルグアニジン等のアルキルグアニジン、オレイルグアニジン等のアルキレングアニジン、2−グアニジノエチルラウロアミド、4−グアニジノブチルラウロアミド、3−グアニジノプロピルオクタノイルアミド、2−グアニジノエチルステアロイルアミド、6−グアニジノヘキシルミリストイルアミド等のアルキルアミドグアニジン、4−グアニジノブチルオレノイルアミドグアニジン等のアルキレンアミドグアニジン、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジンなどのグアニジン誘導体、1,8−ジグアニジノオクタン、1,18−ジグアニジノオレイン等のジグアニジン誘導体、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンステアリル、N−ラウロイル−L−アルギニンプロピル、N−2−エチルヘキサノイル−L−アルギニンメチル等のアルギニン誘導体などやこれらの塩が挙げられる
【0031】
更に、本発明の(A)成分として、アミノ酸系カチオン界面活性剤も好適に使用することができ、アミノ酸系カチオン界面活性剤としては、例えばモノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩等を挙げることができる。この化合物を構成する塩基性アミノ酸としては、例えばオルニチン、リシン及びアルギニン等の天然アミノ酸等を挙げることができる。また、α,γ−ジアミノ酪酸のような合成アミノ酸を用いることも可能である。これらは光学活性体でもラセミ体でもよい。
【0032】
また、そのアシル基は、炭素数が8〜22の飽和又は不飽和の高級脂肪酸残基である。これらは天然のものでも合成されたものでもよい。例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基及びステアロイル基等の単一高級脂肪酸残基、並びにヤシ油脂肪酸残基及び牛脂高級脂肪酸残基等の天然の混合高級脂肪酸残基などを採用することができる。
【0033】
低級アルキルエステル成分としては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル及びオクチルエステル等が好適である。塩としては、塩酸塩若しくは硫酸塩のような無機酸塩、又は酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、酸性アミノ酸塩、若しくはピログルタミン酸塩のような有機酸塩を採用することができ、これらの中でも、塩酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩及び酸性アミノ酸塩の形が特に好ましい。
【0034】
上記モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩として、より具体的には、例えばN−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩等を挙げることができる。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物の(A)成分として、上記一般式(1)で示されるアルキル第四級アンモニウム塩、上記一般式(2)で示されるグアニジン誘導体又はその塩及び/又は上記モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩等のアミノ酸系カチオン界面活性剤を配合する場合、その配合量は特に制限されるものではないが、通常、組成物全体に対して0.05〜5%の範囲が好ましく、より好ましくは0.3〜3%の範囲である。これらの配合量が0.05%未満では、仕上がり効果が不十分となったり、十分な分散安定性が得られない場合があり、5%を超えると、ベタつきが発生する場合がある。
【0036】
なお、本発明の洗浄剤組成物の(A)成分としては、上記カチオン性界面活性剤を1種単独で配合してもよく、2種以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
【0037】
本発明の(B)成分である融点が45℃以上の高級アルコールとしては、例えば炭素数12〜26の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコールを挙げることができ、より具体的には、例えばセトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、べヘニルアルコール、カルナービルアルコール、セリルアルコール等が好適なものとして挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。ここで、本発明の場合、これら(B)成分は、融点が45℃以上であることが必要であり、好ましくは45〜75℃である。融点が低すぎると良好な使用感及び十分な分散安定性が得られない。なお、本発明の場合、融点が45℃未満の高級アルコールを併用することもできるが、この場合、高級アルコール混合物としての融点が45℃以上であることが望ましい。
【0038】
本発明の洗浄剤組成物における上記(B)成分の配合量は、特に制限されるものではなく、通常、上記(A)成分の1〜15倍(質量比)、より好ましくは1〜10倍となるように配合することが好ましい。1倍未満では、例えば頭髪用洗浄剤組成物として使用する場合、毛髪に対して十分な仕上がり感触や使用感及び十分な分散安定性が得られない場合があり、また、15倍を超えると高級アルコール自身が析出し易くなり安定に製剤化することが困難になる場合がある。
【0039】
本発明の(C)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは、HLBが7以下であることが必要であり、好ましくはHLBが2〜6、より好ましくはHLBが4付近のものである。HLBが高すぎると例えば頭髪用洗浄剤組成物として使用する場合、毛髪に対して十分な仕上がり感触や使用感及び十分な分散安定性が得られない場合がある。
【0040】
本発明の(C)成分は、HLBが7以下のポリグリセリン脂肪酸エステルであれば、その種類は特に制限されないが、特に重合度2(ジグリセリン)から重合度10のポリグリセリンに炭素数が18〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸をエステル化度1〜10でエステル化したものであって、液晶形成能を有するものが好適に使用される。
【0041】
より具体的には、例えば、モノ・ジステアリン酸ジグリセリン、ヘキサステアリン酸ヘキサグリセリン、オクタステアリン酸ヘキサグリセリン、トリステアリン酸ヘキサグリセリン、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリン、ペンタステアリン酸デカグリセリン、デカステアリン酸デカグリセリン、ヘプタベヘニン酸デカグリセリン、トリオレイン酸ペンタグリセリン、トリステアリン酸ペンタグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン、トリステアリン酸テトラグリセリン、ペンタステアリン酸テトラグリセリン等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明においては、トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。
【0042】
本発明の洗浄剤組成物における上記(C)成分の配合量は、特に制限されるものではなく、通常、組成物全体に対して0.5〜10%の範囲が好ましく、より好ましくは1〜5%である。配合量が0.5%未満では使用感が不十分となったり、十分な分散安定性が得られない場合があり、10%を超えると逆に経時安定性が悪くなる場合がある。
【0043】
本発明の洗浄剤組成物は、更に、(D)成分として油性成分を配合すると、より効果的であり、本発明における油性成分としては、その種類が特に制限されるものではなく、通常洗浄剤組成物に使用されているものを用いることが可能であり、このような油性成分としては、例えばシリコーン化合物、エステル油、油溶性香料、油溶性抗菌剤、流動パラフィン,ワセリン,固形パラフィン等の炭化水素類、液状ラノリン,ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸、アルキル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類、ミンクオイル,オリーブ油等の動植物性油脂類など、α−トコフェロールなどの酸化防止剤、トリクロサン、ピロクトンオラミン、パラベン類等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明の場合、これらの中でも特にシリコーン化合物が好適に使用される。
【0044】
本発明の(D)油性成分として好適に使用されるシリコーン化合物は、その種類が特に制限されるものではなく、例えばジメチルポリシロキサン(高重合ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴムを含む)、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン油、ポリアミノ変性シリコーン油などのシリコーン誘導体等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。これらの中でも、特にジメチルポリシロキサンがより好適である。
【0045】
上記シリコーン化合物としては、25℃における粘度が5〜10,000,000mm2/s、特に、10〜1,000,000mm2/sのものがより好適に用いられる。また、本発明の(D)成分として配合されるシリコーン化合物としては、上記シリコーン誘導体を界面活性剤により乳化し、エマルション化したものも使用することができる。なお、このようなエマルションは、乳化剤や乳化方法に特に制限はなく、種々のものを使用することができる。しかし、本発明においては、シリコーン油でかつ高分子量のもの(例えば重量平均分子量が30,000以上)がより好適である。
【0046】
本発明の洗浄剤組成物における上記油性成分の配合量は、その種類、配合目的等により適宜選定することができ、特に制限されるものではなく、例えばシリコーン化合物を頭髪用洗浄剤組成物の感触付与剤として配合するのであれば、通常組成物全体に対して0.1〜5%が好ましく、より好ましくは0.5〜3%である。配合量が少なすぎると乾燥後の良好な感触が発現しない場合があり、多すぎると安定な乳化分散ができない場合がある。
【0047】
本発明の洗浄剤組成物は、更に使用感を向上させる目的で、少量の水溶性高分子物質を添加することも有効である。その種類はアニオン性、ノニオン性、両性、カチオン性等、特に制限されるものではなく、通常洗浄剤組成物に使用されるものを用いることが可能である。
【0048】
具体的には、アニオン性又はノニオン性の水溶性高分子物質としては、天然、合成のいずれのものでもよく、例えばペクチン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸塩、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリメチルアクリル酸塩、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、トラガラントゴム等が挙げられる。
【0049】
カチオン性残基を有する両性又はカチオン性の水溶性高分子物質としては、例えば官能基がジメチルジアリルアンモニウムハライドである塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸三元共重合体などが挙げられ、より具体的には、例えば米国カルゴン社から商品名「マーコート」シリーズで販売されているものなどを使用することができる。また、別のカチオン性残基を有する高分子物質として、例えばメタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体などが挙げられ、より具体的には、例えば三菱化学株式会社より商品名「ユカフォーマー」シリーズで販売されているものなどを使用することができる。
【0050】
更に、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デキストラン、カチオン化プルランなどの他、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化コラーゲン等のタンパク加水分解物にカチオン基を導入したものなどを用いることができる。
【0051】
なお、上記高分子物質は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記高分子物質を配合する場合、組成物中への配合量は、組成物全体に対して0.01〜5%が好ましく、特に0.1〜2%配合すると、特に泡立ちに優れ、きめ細かい泡質ですすぎ性も向上した洗浄剤組成物が得られる。
【0052】
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果が損なわれない範囲で使用目的などにより、必要に応じて前記成分以外に一般に用いられている各種添加成分を配合することが可能である。このような添加成分としては、例えばポリオール類、無機塩類、有機塩類、可溶化剤、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)などの酸化防止剤、トリクロロカルバン等の殺菌剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、動植物抽出液、ジンクピリチオンなどのフケ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症剤、安息香酸及びその塩、ケーソンCGなどの防腐剤、クエン酸、トリエタノールアミンなどのpH調整剤、エチレングリコールジ脂肪酸エステルなどのパール化剤、乳濁剤、色素、香料などを任意に添加することができ、これらの添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で常用量とすることができる。
【0053】
本発明の洗浄剤組成物は、種々の用途に使用することができ、特に身体用液体洗浄剤組成物として好適であり、例えばシャンプー,リンスインシャンプー等の頭髪用液体洗浄剤組成物、ボディシャンプー,洗顔剤等の皮膚用液体洗浄剤組成物などとして好適に使用され、特に頭髪用液体洗浄剤組成物等として好適に使用される。
【0054】
本発明の洗浄剤組成物は、その製造方法が特に制限されるものではなく、例えば上記(A)カチオン性界面活性剤、(B)融点が45℃以上の高級アルコール、(C)HLBが7以下のポリグリセリン脂肪酸エステル及び必要に応じて(D)油性成分を含有する油相と、陰イオン性、両性及び非イオン性界面活性剤から選ばれる界面活性剤(洗浄基剤)、水及び必要に応じて上記水溶性成分とを含有する水相とを通常の乳化撹拌機を使用して混合、撹拌して、O/W型エマルションを調製することもできるが、特に(D)油性成分を含有する場合、上記(A)成分及び(B)成分の液晶形成能を利用し、液晶転相法によりO/W型エマルションを調製する本発明の製造方法によって製造すると、上記油性成分を容易に組成中に微分散化させることができ、組成中に長期に亘り安定分散させ、経時安定性に優れる洗浄剤組成物が得られるのみならず、上記油性成分を多量に配合しても、組成中に安定分散させることができるので、より好適である。なお、本発明の洗浄剤組成物が(D)油性成分を含有しない場合であっても、液晶転相法によって調製すると、より好適である。
【0055】
即ち、本発明の製造方法は、上記(A)カチオン性界面活性剤と上記(B)高級アルコールと液晶形成用水相とを含有する系を混合して液晶相を形成させた後、撹拌しながら該液晶相に上記(C)ポリグリセリン脂肪酸エステル、(D)油性成分を添加、混合して油相を調製した後、この油相に上記洗浄基剤を含有するエマルション形成用水相を添加し、混合することによって、上記油性成分を転相させて微細化して分散させるものである。以下、本発明の製造方法を液晶形成工程、油相調製工程、水相調製工程、転相工程に分けて説明する。
【0056】
本発明の液晶形成工程は、上述したように上記(A)成分と上記(B)成分と液晶形成用水相とからなる系を混合して液晶相を形成するものであり、これらの添加順序、混合時の条件などは特に制限されるものではないが、上記成分を均一に混合、溶解させて、液晶形成を容易とするには、上記(B)成分の高級アルコールをその融点以上の温度で溶解し、系の温度を維持したまま他の成分を順次添加、混合して液晶構造体を形成すると、より効率的である。ここで、系の温度と(B)成分の融点との温度差は、適宜選定することができるが、通常系の温度が(B)成分の高級アルコールの融点よりも高く、(B)成分と(A)成分とからなる液晶の相転移温度より低いことが望ましい。
【0057】
なお、液晶相形成は、(A)成分、(B)成分及び液晶形成用水相の配合バランスによるため、液晶形成用水相の配合量は、特に制限されないが、組成物全体に対して約10%前後が目安となる。これより配合量が少なすぎると液晶相が形成し難い場合があり、多すぎると油性成分を微細化させて分散させることが困難となる場合がある。
【0058】
より具体的には、例えば上記(B)高級アルコールを融点に応じて40〜80℃で加温、溶解し、これを撹拌しながら、上記(A)カチオン性界面活性剤の原末又は溶液を高級アルコール:カチオン性界面活性剤(質量比)=1:1〜15:1となるように添加して混合する。次いで、該混合物を撹拌しながら上記液晶形成用水相を温水にして徐々に加え、混合、混練することによって液晶相を調製する方法などが好適な方法として挙げられる。
【0059】
ここで、液晶相を調製する装置は、特に制限されず、従来より使用されている撹拌装置を使用することができるが、液晶相の形成と共に系の粘度が上昇することもあるので、例えば工業的に製造する場合、アジホモミキサー等の掻き取り羽根を備えた撹拌槽、乳化釜等で行うことが好ましく、また、これらは温度コントロール機能を備えたものが望ましい。この際の撹拌条件は、これら装置の通常の使用範囲にて行ない、全体が均一に混合、溶解するまで撹拌を続けることが望ましい。なお、液晶が形成されたことはX線回折、光学顕微鏡及び電子顕微鏡観察などによって確認することができる。
【0060】
本発明の油相調製工程において、上記液晶相に上記(D)油性成分、(C)ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加する場合、その添加方法は特に制限されるものではないが、上記液晶相を撹拌しながら、上記(D)油性成分を徐々に添加、混合して、上記液晶相中に分散させた後、上記(C)ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加、混合することが望ましい。
【0061】
なお、この工程において、上記油性成分を十分に微細化して上記液晶相に練り込んだ状態にすることが望ましく、そのために系全体の温度は、上記液晶形成工程の温度と同程度とし、また、撹拌装置は、例えば工業的に製造する場合、ある程度の剪断力を有し、且つ全体混合が行えるように上記工程と同様の装置で行うことが好ましく、この際の撹拌条件は、これら装置の通常の使用範囲にて行ない、全体が均一になるまで撹拌を続けることが望ましい。
【0062】
一方、本発明の水相調製工程は、洗浄基剤として配合される上記各種界面活性剤を含有するエマルション形成用水相を調製するものであるが、必要に応じて添加される添加剤として水性成分を配合する場合、この工程において、上記各種界面活性剤と共に水溶液とすることが望ましい。エマルション形成用水相に使用される水の配合量は特に制限されるものではないが、通常組成物全体に対して40〜90%、特に50〜70%程度が好適である。
【0063】
ここで、水相成分の配合順序は特に制限されるものではなく、水を撹拌しながら上記各種界面活性剤の原末又は溶液、水溶性成分などを順次投入してもよく、上記各種界面活性剤などを混合したものに水を徐々に添加してもよい。なお、この工程において、系全体の温度は、室温〜80℃程度とすることが望ましく、また、撹拌装置は、上記工程と同様の装置を好適に使用することができる。
【0064】
本発明の転相工程は、油相、水相の配合手順が特に制限されるものではないが、上記油相中に上記水相を添加することが望ましく、これによって上記油性成分を転相させて、組成中に微分散化させることが容易となる。ここで、上記水相の添加方法は、特に制限されるものではないが、上記油相を撹拌しながら上記水相を徐々に添加することが望ましい。これとは逆に上記水相中に上記油相を添加していくと、配合部数の制限やハンドリングなど操作性の問題が生じて、経時安定性や感触の点において十分満足するものが得難くなる場合がある。
【0065】
ここで、この工程において添加する水相の温度は、上記油相と同程度にしておくことが好ましい。上記温度の高すぎ、低すぎに伴い、系の不均一化が生じる場合がある。
【0066】
また、撹拌装置は、特に制限されず、従来より使用されている撹拌装置を使用することができるが、系の粘度がエマルションが形成されるに従って高くなる場合があり、また、全体混合ができる程度以上の混合力があることが望ましいことを考慮すれば、上記液晶形成工程と同様の装置が好適に使用され、撹拌条件は、これら装置の通常の使用範囲にて行ない、全体が均一な青白〜白乳濁状態となるまで混合、撹拌を行うことが望ましい。
【0067】
上記製造方法によって得られたO/W型エマルションは、例えば平均粒径が1〜100μm程度に微細化された油性成分の粒子が主に層状構造からなる液晶相に取り囲まれた状態で水相中に分散しているので、エマルション粒子の合一に対しても安定となり、分散安定性に優れるものとなる。なお、この分散粒子の粒子径は特に制限されるものではないが、平均粒径が10μm程度であると、特に好適である。上記O/W型エマルションは、そのまま洗浄剤組成物(製品)として使用してもよく、また、必要に応じて水や水に適宜成分を溶解、分散させた水性液で更に希釈して、洗浄剤組成物として使用することもできる。
【0068】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物によれば、経時安定性及び使用感に優れ、且つシリコーン化合物等の油性成分を組成中に安定配合させることができる洗浄剤組成物が得られ、また、本発明の洗浄剤組成物の製造方法によれば、油性成分を組成中に微分散化することが可能となり、使用感に優れ、且つ分散安定性にも優れた洗浄剤組成物が得られる。
【0069】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって限定されるものではない。なお、以下に示す%はいずれも質量基準である。
【0070】
〔実施例1〜18、比較例1〜5〕
表1〜3に示す組成の実施例、比較例の洗浄剤組成物を下記製造方法に従って製造し、得られた組成物について調製直後の分散状態、経時の安定性及び使用感(乾燥後の風合い)を下記方法にて評価した。なお、ここでは、洗浄剤組成物の代表例として、シャンプー組成物について評価を行った。
【0071】
<製造方法>
▲1▼(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分などの油溶性成分を45〜80℃で加温溶解して油相を調製する。
▲2▼洗浄基剤及びその他の水性成分を精製水に室温〜80℃で溶解して水相を調製する。
▲3▼水相に油相を添加し、アジホモミキサーで撹拌し、O/W型エマルションを形成する。
▲4▼パドルミミサーで撹拌しながら室温まで徐冷し、必要に応じてpH調整をしてシャンプー組成物とする。
【0072】
(1)調製直後の分散状態の評価
<評価方法>
調製したシャンプー組成物を、その外観の目視及び電子顕微鏡観察像により、その均一分散性を評価した。
【0073】
(評価基準)
非常に良好 ◎
良好 ○
普通 △
悪い ×
【0074】
(2)経時の安定性評価
<評価方法>
調製したシャンプー組成物を、−5℃、50℃にて1ヶ月間保存し、その均一分散性を評価した。評価は、それぞれの温度において上記評価基準に準じた。
【0075】
(3)使用感(乾燥後の風合い)の評価
頭髪を左右に二分し、一方に次に示す標準シャンプーを、他方には実施例又は比較例に示す組成物をそれぞれ塗布し、充分泡立てた後、温水にて毛髪をすすいだ。さらに、標準シャンプーで処理した側には次に示す標準コンディショナーを塗布し、温水にて毛髪をすすぎ流した。その後、乾燥させて、使用感について、すすぎ後〜乾燥後までを通しての風合いの評価を、パネル10名の申告により下記基準にて評価を行った。
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
次いで、パネル10名による評点の合計を算出し、以下のように判定した。
判定基準
◎: 20〜 30点
○: 10〜 19点
△:−10〜 9点
×:−30〜−11点
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
表1〜3の結果より、本発明の洗浄剤組成物である実施例のシャンプー組成物は、調製直後の分散性が良く、且つ経時安定性及び使用感に優れていることが認められる。一方、本発明の(A)〜(C)成分を欠く組成物(比較例1〜5)では、十分な分散安定性及び使用感が得られないことが認められる。また、表3に示した実施例では、本発明の組成物を商品化する際に配合することが望ましい成分である保存安定剤等が含まれているが、表3の結果に示す通り、それらによる本発明の効果への悪影響はないことが分かる。なお、本発明の効果はシャンプー組成物に限らず、洗浄剤全般に亘り効果を発揮する。
【0084】
〔実施例19〕
75℃に設定したバス内に撹拌用容器を載置し、容器内をスリーワンモーターを用いて300rpmでプロペラ撹拌しながらセトステアリルアルコール3重量部を加熱溶解し、撹拌を続けながら、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド1重量部を添加し、約10重量部の75℃水を少しずつ加え、更に、高重合ジメチルポリシロキサン(25℃粘度;10万mm2/s)2.5重量部を添加し、次いでトリステアリン酸テトラグリセリン3重量部を添加し、全体が均一になるまで、撹拌して油相小物を調製した。なお、この油相小物の調製時間は、約10分間であった。
【0085】
別に、75℃にて、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)の28%溶液を組成中にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)が15重量部になるように採取すると共に、ラウリン酸アミドプロピルベタインの30%溶液を組成中にラウリン酸アミドプロピルベタインが5重量部になるように採取し、これらを混合し、更に、精製水を加えて約80重量部の水溶液を調製して水相小物とした。油相小物を撹拌しながら、水相小物を油相小物に少しずつ添加し、均一になるまで約30分間撹拌した。この撹拌用容器をバスより取り出し、撹拌しながら室温まで徐冷し、その後、全体が100重量部となるように精製水を加えた。
【0086】
〔実施例20〕
75℃に設定したバス内に撹拌用容器を載置し、容器内をスリーワンモーターを用いて300rpmでプロペラ撹拌しながらセトステアリルアルコール5重量部を加熱溶解し、撹拌を続けながら、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン0.5重量部を添加し、約10重量部の75℃水を少しずつ加え、更に、高重合ジメチルポリシロキサン(25℃粘度;10万mm2/s)と低重合ジメチルポリシロキサン(25℃粘度;30mm2/s)とのミックス品(割合;高重合:低重合=3:7)3重量部を添加し、次いでヘキサステアリン酸ペンタグリセリン2重量部を添加し、全体が均一になるまで撹拌して油相小物を調製した。なお、この油相小物の調製時間は、約10分間であった。
【0087】
別に、75℃にて、モノラウリン酸デカグリセリルの50%溶液を組成中にモノラウリン酸デカグリセリルが10重量部となるように採取すると共に、ラウリン酸アミドプロピルベタインの30%溶液を組成中にラウリン酸アミドプロピルベタインが10重量部となるように採取し、これらを混合し、更に精製水を加えて約80重量部の水溶液を調製して水相小物とした。油相小物を撹拌しながら、水相小物を油相小物に少しずつ添加し、均一になるまで約30分間撹拌した。この撹拌用容器をバスより取り出し、撹拌しながら室温まで徐冷し、その後、全体が100重量部となるように精製水を加えて、シャンプー組成物を調製した。
【0088】
〔実施例21〕
75℃に設定したバス内に撹拌用容器を載置し、容器内をスリーワンモーターを用いて300rpmでプロペラ撹拌しながらステアリルアルコール2.5重量部を加熱溶解し、撹拌を続けながら、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド1重量部を添加し、約10重量部の75℃水を少しずつ加え、更に、グリセリン5重量部、高重合ジメチルポリシロキサン(25℃粘度;10万mm2/s)と低重合ジメチルポリシロキサン(25℃粘度;30mm2/s)とのミックス品(割合;高重合:低重合=3:7)3重量部を添加し、次いでトリステアリン酸テトラグリセリン2重量部を添加し、全体が均一になるまで撹拌して油相小物を調製した。なお、この油相小物の調製時間は、約10分間であった
【0089】
別に、75℃にて、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)10重量部、組成中にα−オレフィンスルホン酸ナトリウムが5重量部となる量のα−オレフィンスルホン酸ナトリウムの36%溶液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン5重量部、カチオン化セルロース0.3重量部、エチレングリコールジ脂肪酸エステル2.5重量部を混合し、更に精製水を加えて約80重量部の水溶液を調製して水相小物とした。油相小物を撹拌しながら、水相小物を油相小物に少しずつ添加し、均一になるまで約30分間撹拌した。この撹拌用容器をバスより取り出し、撹拌しながら室温まで徐冷し、その後、防腐剤とpH調整剤を適量、香料0.5重量部を加え、更に、全体が100重量部となるように精製水を加えて、シャンプー組成物を調製した。
【0090】
実施例19〜21のシャンプー組成物について、上記実施例と同様にして調製直後の分散状態、経時の安定性及び使用感(乾燥後の風合い)を評価したところ、いずれも分散安定性に非常に優れ、また、使用感にも優れることが認められた。更に、X線回折の結果、規則的な回折パターンが観察された。これらを偏光顕微鏡にて観察したところ、組織像は光学異方性を示し、また、クライオ走査型電子顕微鏡にて観察したところ、薄層が重なっていたことより、上記製造方法により得られるO/W型エマルションは、油性成分の微細化した粒子が主に層状構造からなる液晶相に取り囲まれた状態で分散したものであると認められる。従って、本発明の洗浄剤組成物の製造方法により、O/W型エマルションタイプの洗浄剤組成物を製造すれば、上述した従来の可溶化系や高分子物質にて分散安定化した分散系よりも、油性成分を系中に多く取り込むことが可能であり、例えばシャンプー組成物等の頭髪用洗浄剤組成物を調製する場合、洗浄後の毛髪への感触付与剤等の油性成分の吸着量及び保湿効果に繋がる水分保持能が高くなり、非常に使用感に優れる頭髪用洗浄剤組成物が得られることが認められる。
Claims (3)
- (A)カチオン性界面活性剤、(B)融点が45℃以上の高級アルコール、(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分(固体パラフィンを除く)を含有する油相と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤ならびに水を含有する水相とを混合、撹拌して得られるO/W型エマルションからなる経時安定性に優れた洗浄剤組成物。
- (A)カチオン性界面活性剤、(B)融点が45℃以上の高級アルコール、(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分を含有する油相と、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤ならびに水を含有する水相とを混合、撹拌して、O/W型エマルションを調製することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
- (A)カチオン性界面活性剤と、(B)融点が45℃以上の高級アルコールと液晶形成用水相とを混合して液晶相を形成させ、該液晶相に(C)トリステアリン酸テトラグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン、及びヘプタベヘニン酸デカグリセリンから選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル、及び(D)油性成分を添加、混合して油相を調製した後、該油相に陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を含有するエマルション形成用水相を添加、混合して、O/W型エマルションを調製することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
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