JP6095587B2 - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電動機や発電機などの回転電機およびその製造方法に関し、特に固定子巻線のコイルエンドの絶縁構造に関するものである。
従来の回転電機の巻線は、U字状の複数の電気導体を、これらの電気導体のターン部の内側に形成される空間に帯状の絶縁シートを内包した状態で周方向に配列し、ついでターン部を挟んで配置される電気導体の2つの直線部を周方向反対側に移動させて電気導体を変形させ、変形した電気導体の直線部を、固定子鉄心に形成されたスロットに挿入し、ついでスロットに挿入された電気導体の反ターン部側を周方向に折り曲げ、折り曲げられた隣接する電気導体の端部同士を接合して製造されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−224040号公報
従来の回転電機の巻線では、長尺帯状の絶縁シートを1周以上巻いて絶縁性の信頼性を高めていた。しかしながら、ターン部の内側に形成される空間の隙間は狭いので、絶縁シートを2層に重ねる場合、絶縁シートを1層で当該隙間に挿入する場合に比べ、絶縁シートの厚みは半分となり、周方向に対する剛性が低下し、シワが発生しやすくなる。シワが発生した場合には、絶縁シートの径方向厚みが増大して、コイルエンドが内径側にせり出し、コイルエンドが大型化するという課題があった。また、シワが絶縁シートに発生すると、U字状の電気導体をスロットに挿入する際に、電気導体と絶縁シートとの間の摩擦抵抗によって、絶縁シートが軸方向に座屈し、あるいは損傷して、絶縁性が低下するという課題もあった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、絶縁紙の厚みを薄くして2層に重ねても、周方向の剛性の低下を抑制してコイルへの挿入時のシワの発生を抑え、コイルエンドの大径化を抑制できるとともに、コイルへの挿入時の絶縁紙の損傷発生を抑えて、絶縁性の低下を抑制できる回転電機およびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、スロットが周方向に配列された円環状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有する固定子を備えている。上記固定子巻線は、上記スロットのそれぞれに1列に並んで収納される複数の直線部と、それぞれ、異なる上記スロットに収納されている2つの上記直線部を上記固定子鉄心の軸方向外側で接続する複数のコイルエンド部と、を有し、上記複数のコイルエンド部を、上記コイルエンド部の内側に形成される隙間に円環状の絶縁紙を収納した状態で周方向に配列して構成されるコイルエンド部列が径方向にn層(ただし、nは1以上の整数)に配列され、上記円環状の絶縁紙は、径方向に2層に積層された内側絶縁紙と外側絶縁紙の軸方向の一端部同士を連結して構成され、上記内側絶縁紙と上記外側絶縁紙は、それぞれ帯状体に作製され、上記内側絶縁紙の周方向の一側を突出させ、かつ上記外側絶縁紙の周方向の他側を突出させるように、周方向にずれて軸方向の一端部同士を連結され、上記内側絶縁紙の周方向の一側と上記外側絶縁紙の周方向の他側とを径方向に重ねて、円環状に構成されている。
この発明によれば、コイルエンド部の内側の隙間に挿入される円環状の絶縁紙が、径方向に2層に積層された内側絶縁紙と外側絶縁紙の軸方向の一端部同士を連結して構成されているので、絶縁紙の剛性が高められる。これにより、絶縁紙のコイルへの挿入過程でのシワの発生が抑えられ、コイルエンドの大径化を抑制できる。さらに、絶縁紙のコイルへの挿入過程での絶縁紙の損傷発生が抑えられ、絶縁性の低下を抑制できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子巻線を構成するコイルの配置を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子巻線を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1絶縁紙を説明する図である。 図14の(b)のA部拡大図である。 図14の(a)のB部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1絶縁紙の実施態様を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の実施態様を示す模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子を示す模式断面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における第1絶縁紙を説明する図である。 図32の(b)のC部拡大図である。 図32の(a)のD部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における第1絶縁紙の実施態様を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す模式断面図である。
以下、本発明による回転電機およびその製造方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す端面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線を構成するコイルを示す正面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子巻線を構成するコイルの配置を説明する模式図、図9はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子巻線を示す斜視図である。なお、図8では、便宜上、第1から第3コイルエンド部を直線で示している。
図1および図2において、回転電機100は、有底円筒状のフレーム2およびフレーム2の開口を塞口する端板3を有するハウジング1と、フレーム2の円筒部に内嵌状態に固着された固定子10と、フレーム2の底部および端板3にベアリング4を介して回転可能に支持された回転軸6に固着されて、固定子10の内周側に回転可能に配設された回転子5と、を備えている。
回転子5は、軸心位置に挿通された回転軸6に固着された回転子鉄心7と、回転子鉄心7の外周面側に埋設されて周方向に設定されたピッチで配列され、磁極を構成する永久磁石8と、を備えた永久磁石型回転子である。なお、回転子5は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子や、絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
つぎに、固定子10の構成について具体的に図3から図9を参照しつつ説明する。
固定子10は、図3に示されるように、固定子鉄心11と、固定子鉄心11に装着された固定子巻線20と、固定子鉄心11と固定子巻線20とを電気的に隔離するスロットセル14と、備えている。ここで、説明の便宜上、回転子5の極数を8、固定子鉄心11のスロット数を60、固定子巻線20を三相巻線とする。すなわち、スロット13は、毎極毎相当たり2個の割合で固定子鉄心11に形成されている。なお、毎極毎相当たりのスロット数は2となる。
鉄心ブロック12は、円環状の固定子鉄心11を周方向に30等分割したもので、図4に示されるように、設定された形状に打ち抜かれた設定された枚数の電磁鋼板を積層一体化して作製され、断面円弧形のコアバック部12aと、コアバック部12aの内周壁面から径方向内方に突出するティース12bと、を備えている。
固定子鉄心11は、ティース12bを径方向内方に向けて、コアバック部12aの周方向の側面同士を突き合わせて、30個の鉄心ブロック12を周方向に配列、一体化して、円環状に構成されている。そして、周方向に隣り合う鉄心ブロック12により構成されるスロット13が、内周側に開口するように、周方向に等角ピッチで配列されている。なお、ティース12bは周方向幅が径方向内方に向って漸次狭くなる先細り形状に形成されており、スロット13の断面は長方形となっている。
スロットセル14は、例えばポリイミドフィルムをメタ系アラミド繊維で挟み込んで作製された長方形のシートを曲げ成形してコ字状に形成され、スロット13内に挿入され、固定子鉄心11と固定子巻線20を電気的に隔離する。
固定子巻線20は、複数のコイル21により構成される。コイル21は、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された、且つ接続部のない連続した銅線やアルミニウム線などからなる直径dの円形断面の導体線をδ字状のコイルパターンに巻回して作製される。なお、コイル21は、長方形断面の導体線をδ字状のコイルパターンに巻回して作製してもよい。
コイル21は、図5から図7に示されるように、6スロットピッチ離れて3列となった、第1、第2、第3および第4直線部21a,21b,21c,21dと、第1および第2直線部21a,21bの長さ方向の一端同士を連結する第1コイルエンド部21eと、第2および第3直線部21b,21cの長さ方向の他端同士を連結する第2コイルエンド部21fと、第3および第4直線部21c,21dの長さ方向の一端同士を連結する第3コイルエンド部21gと、第1直線部21aの長さ方向の他端から延びる外周側コイル端末である第1端末21hと、第4直線部21dの長さ方向の他端から延びる内周側コイル端末である第2端末21jと、を備える。第1および第2端末21h,21jは、他のコイル21や給電部、中性点などに接続される。なお、6スロットピッチとは、周方向に連続する6つのティース12bの両側のスロット13のスロット中心間の距離である。ここでは、6スッロットピッチが1磁極ピッチに相当する。
具体的には、コイル21は、図8に示されるように、導体線が固定子鉄心11の軸方向一端側から1番のスロット13内の第1層に挿入され、1番のスロット13から固定子鉄心11の軸方向他端側に延び出て、周方向一側に6スロットピッチ離れた7番のスロット13内の第2層に挿入され、7番のスロット13から固定子鉄心11の軸方向一端側に延び出て、周方向一側に6スロットピッチ離れた13番のスロット13内の第3層に挿入され、13番のスロット1313から固定子鉄心11の軸方向他端側に延び出て、周方向他側に6スロットピッチ離れた7番のスロット13内の第4層に挿入され、7番のスロット13から固定子鉄心11の軸方向一端側に延び出るδ字状のコイルパターンに作製される。
なお、図8中、スロット13内に収納される導体線の収納位置を、便宜的に、外径側から第1層、第2層、第3層、第4層とした。また、13,13・・・1312,1313はスロット13に周方向の並び順にふったスロット番号である。
ここで、1番のスロット13内の第1層から固定子鉄心11の軸方向一端側に延び出た第1コイルエンド部21eは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)のクランク部21kで径方向内方にdだけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向一側かつ軸方向内方に延び、7番のスロット13内の第2層に入る。
7番のスロット13内の第2層から固定子鉄心11の軸方向他端側に延び出た第2コイルエンド部21fは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)のクランク部21kで径方向内方にdだけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向一側かつ軸方向内方に延び、13番のスロット1313内の第3層に入る。
13番のスロット1313内の第3層から固定子鉄心11の軸方向一端側に延び出た第3コイルエンド部21gは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向他側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)のクランク部21kで径方向内方にdだけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向他側かつ軸方向内方に延び、7番のスロット13内の第4層に入る。
1番のスロット13内の第1層から固定子鉄心11の軸方向他端側に延び出た第1端末21hは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向他側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)で曲げられて径方向外方に延び出している。
7番のスロット13内の第4層から固定子鉄心11の軸方向他端側に延び出た第2端末47iは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)で曲げられて径方向外方に延び出している。
このように、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gは、径方向に導体線の径方向幅dだけ径方向に変位するクランク部21kを頂部に有している。第1から第4直線部21a,21b,21c,21dは、直径dの円形断面に形成されている。第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gおよび第1および第2端末21h,21jは、例えば、円形断面の導体線を平行な平板で径方向の両側から加圧して、径方向厚みをd’(但し、d’<d)、軸方向厚みをd”(但し、d”>d)とする扁平な断面に塑性変形されている。
このように作製された60個のコイル21を1スロットピッチで周方向に円環状に配列し、図9に示される固定子巻線20が組み立てられる。この固定子巻線20の軸方向一端側には、第1コイルエンド部21eを周方向に1スロットピッチで配列して構成された第1コイルエンド部列と、第3コイルエンド部21gを周方向に1スロットピッチで配列して構成された第3コイルエンド部列とが、径方向に2層に並んで第1コイルエンド20aを構成する。また、この固定子巻線20の軸方向他端側には、第2コイルエンド部21fを周方向に1スロットピッチで配列して構成された第2コイルエンド部列が、第2コイルエンド20bを構成する。さらに、軸方向外方に延び出している第1端末21hの端部が、第2コイルエンド20bの外径側に周方向に1スロットピッチで配列する。さらにまた、軸方向外方に延び出している第2端末47iの端部が、第2コイルエンド20bの内径側に周方向に1スロットピッチで配列する。
つぎに、固定子10の組立方法を図10から図31を参照しつつ説明する。図10はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する斜視図、図11はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図、図12はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す斜視図、図13はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す模式断面図である。図14はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における第1絶縁紙を説明する図であり、図14の(a)は上面図、図14の(b)は断面図である。図15は図14の(b)のA部拡大図、図16は図14の(a)のB部拡大図、図17はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における第1絶縁紙の実施態様を示す斜視図である。図18から図22はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における第2絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図、図23から図27はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における第1および第3絶縁紙の装着方法を説明する模式断面図、図28はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の実施態様を示す模式断面図、図29および図30はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する図、図31はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子を示す模式断面図である。なお、図29および図30では、固定子巻線を第1から第4直線部のみで示している。
まず、固定子巻線20においては、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gおよび第1および第2端末21h,21jは、直径dの円形断面の導体線を平行な平板で径方向の両側から加圧して、径方向厚みをd’(但し、d’<d)、軸方向厚みをd”(但し、d”>d)とする扁平な断面に塑性変形されている。そこで、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内には、それぞれ、隙間S(=d−d’)が形成されている。
そこで、図10および図11に示されるように、円環状に作製された第2絶縁紙152が第1コイルエンド20a側から固定子巻線20に装着され、円環状に作製された第1および第3絶縁紙151,153が第2コイルエンド20b側から固定子巻線20に装着される。そして、図12および図13に示されるように、第1絶縁紙151が第1コイルエンド部21e内の隙間Sに挿入され、第2絶縁紙152が第2コイルエンド部21f内の隙間Sに挿入され、第3絶縁紙153が第3コイルエンド部21g内の隙間Sに挿入される。なお、第1コイルエンド部21e内の隙間Sに挿入された状態での第1絶縁紙151の直径をΦx1、第2コイルエンド部21f内の隙間Sに挿入された状態での第2絶縁紙152の直径をΦx2、第3コイルエンド部21g内の隙間Sに挿入された状態での第3絶縁紙153の直径をΦx3とした時、Φx1<Φx2<Φx3となっている。
つぎに、第1絶縁紙151の構成について説明する。なお、第2から第5絶縁紙152,153,154,155は、直径が異なる点を除いて、第1絶縁紙151と同様に構成されているので、その説明は省略する。
第1絶縁紙151は、図14および図15に示されるように、それぞれ長尺帯状体に成形された内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bが連結部151cで連結されて2層に重ねられ、丸められて円環状に構成されている。具体的には、長尺帯状の絶縁シートを連結部151cで折り曲げて、2層に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bを作製する。このとき、内側絶縁紙151aの周方向の一側が外側絶縁紙151bの周方向の一端部より周方向一側に突出し、外側絶縁紙151bの周方向の他部が内側絶縁紙151aの周方向の他端部より周方向の他側に突出している。そこで、図16に示されるように、内側絶縁紙151aの突出部151eと外側絶縁紙151bの突出部151fとが径方向に重なるように、2層に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bを円環状に丸め、第1絶縁紙151が作製される。
なお、第1および第2コイルエンド20a,20bの大径化を抑えるためには、第1絶縁紙151の内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bの総厚を(d−d’)より薄くすることが望ましい。また、第1絶縁紙151は、例えば、ポリイミド、アラミド、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの絶縁材料で作製される。
ここで、図17に示されるように、円環状の外側絶縁紙151bに軸方向に延びるスリット151dを周方向に離間して複数形成してもよい。スリット151dが形成されていない第1絶縁紙151では、2層に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bを円環状に丸めた場合、外側絶縁紙151bが周方向に伸びないので、内外径差に起因して内側絶縁紙151aが周方向に圧縮され、シワを発生しやすい。外側絶縁紙151bにスリット151dを形成した第1絶縁紙151Aでは、円環状に丸めた際に、外側絶縁紙151bのスリット151dが周方向に広がり、内外径差に起因する周方向の圧縮が内側絶縁紙151aに作用しにくくなり、内側絶縁紙151aにシワの発生が抑えられる。これにより、コイルエンドの大径化が抑えられる。
つぎに、第1から第3絶縁紙151,152,153の固定子巻線20への装着方法について図18から図27を用いて説明する。
まず、図18に示されるように、ツール201により、固定子巻線20の最内周に配列された第2端末21jを把持し、内径側に移動させる。このとき、外周側に配列されている第1端末21hがツール202に保持され、第1コイルエンド部21eがツール203に保持され、径方向の移動が規制される。これにより、第2から第4直線部21b〜21dの間隔が広げられる。
ついで、図19および図20に示されるように、円環状の絶縁紙挿入ツール221を開口側から第2絶縁紙152の内側絶縁紙152aと外側絶縁紙152bとの間に挿入し、連結部152cを第1コイルエンド20aに向けて、第2絶縁紙152を固定子巻線20の第1コイルエンド20aの軸方向外側から第2直線部21bと第3直線部21cとの間に挿入する。そして、絶縁紙挿入ツール221を軸方向に移動させ、第2絶縁紙152を第2および第3直線部21b,21c間の設定された位置まで挿入する。なお、絶縁紙挿入ツール221の直径Φx2’は、Φ32<Φx2’<Φx2,Φ21となっている。ただし、Φ21はツール201により内径側に変位された第2直線部21bが周方向に配列して構成される第2直線部群の内径、Φ32はツール201により内径側に変位された第3直線部21cが周方向に配列して構成される第3直線部群の外径である。
ついで、絶縁紙挿入ツール221を引き抜き、図21に示されるように、絶縁紙押し込みツール225を外径側から第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの列間に挿入する。そして、図22に示されるように、第2絶縁紙152の第1コイルエンド20a側に位置する絶縁紙押し込みツール225を第2コイルエンド20b側に移動させて、第2絶縁紙152を第2コイルエンド部21f内の隙間Sに押し込み、絶縁紙押し込みツール225を引き抜く。
ついで、図23および図24に示されるように、円環状の絶縁紙挿入ツール211を第1絶縁紙151の内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bとの間に挿入し、連結部151cを第2コイルエンド20bに向けて、第1絶縁紙151を固定子巻線20の第2コイルエンド20bの軸方向外側から第3直線部21cと第4直線部21dとの間に挿入する。同時に、円環状の絶縁紙挿入ツール231を第3絶縁紙153の内側絶縁紙153aと外側絶縁紙153bとの間に挿入し、連結部153cを第2コイルエンド20bに向けて、第3絶縁紙153を固定子巻線20の第2コイルエンド20bの軸方向外側から第1直線部21aと第2直線部21bとの間に挿入する。そして、絶縁紙挿入ツール211,231を軸方向に移動させ、第1および第3絶縁紙151,153を第1および第2直線部21a,21b間、および第3および第4直線部21c,21d間の設定された位置まで挿入する。
なお、絶縁紙挿入ツール211の直径Φx1’は、Φ42<Φx1’<Φx1,Φ31となっている。また、絶縁紙挿入ツール231の直径Φx3’は、Φ22<Φx3’<Φx3,Φ11となっている。ただし、Φ11はツール201により内径側に変位された第1直線部21aが周方向に配列して構成される第1直線部群の内径、Φ22はツール201により内径側に変位された第2直線部21bが周方向に配列して構成される第3直線部群の外径、Φ31はツール201により内径側に変位された第3直線部21cが周方向に配列して構成される第1直線部群の内径、Φ42はツール201により内径側に変位された第4直線部21dが周方向に配列して構成される第3直線部群の外径である。
ついで、絶縁紙挿入ツール211、231を引き抜き、絶縁紙押し込みツール235を外径側から第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの列間に挿入する。そして、図25に示されるように、第1および第3絶縁紙151,153の第2コイルエンド20b側に位置する絶縁紙押し込みツール235を第1コイルエンド20a側に移動させて、第1絶縁紙151を第3コイルエンド部21g内の隙間Sに押し込み、第3絶縁紙153を第1コイルエンド部21e内の隙間Sに押し込む。ついで、図26に示すように、絶縁紙押し込みツール235を引き抜く。
さらに、ツール201による第2端末21jの把持を開放する。これにより、図27に示されるように、第2から第4直線部21b,21c,21d、および第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gが復元し、第1から第3絶縁紙151,152,153が、それぞれ、第1コイルエンド部21e内の隙間S、第2コイルエンド部21f内の隙間S、および第3コイルエンド部21g内の隙間S内に収納される。
ここで、第1から第3絶縁紙151,152,153は、第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間を通して第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gに挿入する過程では、絶縁紙挿入ツール211、221,31の直径Φx1’、Φx2’、Φx3’となっている。そして、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの復元とともに、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gが外径側に変異し、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内に隙間Sが形成される。そこで、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間Sに挿入された第1から第3絶縁紙151,152,153の直径は、直径Φx1’、Φx2’、Φx3’から直径Φx1、Φx2、Φx3に拡張される。
ついで、径方向に1列に配列した第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの各列にスロットセル14を装着する。ついで、30個の鉄心ブロック12が、図29に示されるように、ティース12bを第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの列間の径方向外方に位置させるように、固定子巻線20の外周側に略等角ピッチで配列される。
ついで、30個の鉄心ブロック12を同時に径方向内方に移動させる。この鉄心ブロック12の径方向内方への移動により、ティース12bが第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの列間に挿入される。そして、隣り合う鉄心ブロック12のコアバック部12aの周方向側面同士が当接し、鉄心ブロック12の径方向内方への移動が阻止される。
これにより、図30に示されるように、鉄心ブロック12が、コアバック部12aの周方向側面同士を当接させて円環状に配列し、固定子鉄心11を構成する。また、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの各列がスロット13内に収納され、固定子巻線20が固定子鉄心11に装着される。
さらに、図31に示されるように、円環状の第4および第5絶縁紙154,155を、連結部を第2コイルエンド20bに向けて、第2コイルエンド20b側から、第2コイルエンド部21fと第2端末21jとの間に形成される隙間S、および第2コイルエンド部21fと第1端末21hとの間に形成される隙間Sに挿入する。その後、第1端末21hおよび第2端末21jに設定された結線処理を施し、固定子10が得られる。
この実施の形態1によれば、コイル21は第1から第4直線部21a,21b,21c,21dを第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gにより一続きに連結して構成されているので、U字状のコイルを用いて固定子巻線を構成する場合に比べて、溶接箇所が著しく削減され、生産性が高められる。また、長尺帯状の絶縁シートを連結部151cで折り曲げて、2層に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bを作製しているので、径方向に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bの軸方向の端部同士を連結部151cにより連結して一体に構成された第1絶縁紙151を簡易に作製できる。同様に、第2および第3絶縁紙152,153も簡易に作製できる。
第1絶縁紙151は、径方向に重ねられた内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bの軸方向の端部同士を連結部151cにより連結して一体に構成されている。そこで、内側絶縁紙151aと外側絶縁紙151bが、第1絶縁紙が1層で構成されている場合の半分の厚みになっても、周方向の剛性の低下が抑えられる。そこで、第1絶縁紙151を第3および第4直線部21c,21d間を通して第3コイルエンド部21g内の隙間に挿入する過程で、シワの発生が抑えられる。同様に、第2および第3絶縁紙152,153の周方向の剛性の低下が抑えられる。これにより、第1から第3絶縁紙151,152,153を装着することに起因する第1および第2コイルエンド20a,20bの内径側へのせり出しが抑えられ、コイルエンドの大径化が抑えられる。
第1から第3絶縁紙151,152,153の剛性の低下が抑えられるので、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dと第1から第3絶縁紙151,152,153との間の摩擦抵抗による第1から第3絶縁紙151,152,153の軸方向の座屈や損傷の発生が抑えられる。これにより、絶縁性を向上できるとともに、歩留まりが高められ、生産性を向上できる。
内側絶縁紙151a,152a,153aと外側絶縁紙151b,152b,153bが径方向に2層に重ねられているので、内側および外側絶縁紙の同じ箇所が同時に損傷する可能性は小さく、絶縁性に対する信頼性が高められる。
また、内側絶縁紙151a,152a,153aと外側絶縁紙151b,152b,153bが端部同士を連結して一体に構成されているので、内側絶縁紙と外側絶縁紙が分割されている場合に比べ、部品点数の削減が図られ、生産性を向上できる。
内側絶縁紙151a,152a,153aの周方向の一側部分を外側絶縁紙151b,152b,153bの周方向の他側部分に径方向に重ねて、円環状の第1から第3絶縁紙151,152,153が作製されている。そこで、第1から第3絶縁紙151,152,153は周方向の全域にわたって径方向を貫通する空気隙間がないので、絶縁性を向上できる。また、帯状の第1から第3絶縁紙151,152,153を円環状にする際の繋ぎ目が、内側絶縁紙と外側絶縁紙の4層の重なりとなっていないので、第1から第3絶縁紙151,152,153の径方向厚みの過度の増大がなく、第1および第2コイルエンド20a,20の小型化が図られる。
コイル21の第4直線部21dから延び出た第2端末21jをツール201で把持して内径側に引っ張り、第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間、および第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間を広げた状態で、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間を通して第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間に挿入している。そこで、第1から第3絶縁紙151,152,153の挿入抵抗が低減し、第1から第3絶縁紙151,152,153の損傷発生が抑えられ、生産性が高められる。
また、第1から第3絶縁紙151,152,153は、第2端末21jの内径側への引っ張りを解除した後の第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間に挿入されている第1から第3絶縁紙151,152,153の直径より小さい直径の状態で、第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間を通されている。そこで、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間に挿入された第1から第3絶縁紙151,152,153の直径は、第2端末21jの内径側への引っ張りを解除した後、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの外径側への復元とともに、大きくなる。したがって、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g内の隙間に挿入された第1から第3絶縁紙151,152,153にシワが発生せず、第1および第2コイルエンド20a,20bの小型化が図られる。
また、第1から第3絶縁紙151,152,153の挿入工程において、第1端末21hがツール202に保持され、第1コイルエンド部21eがツール203に保持されて、径方向の移動が規制されている。そこで、第1から第3絶縁紙151,152,153の挿入過程で、第1端末21hおよび第1コイルエンド部21eが外径側に広がることが阻止され、第1および第2コイルエンド20a,20bの大径化が抑えられる。
スリット151dが第1から第3絶縁紙151,152,153の開口側から連結部151c,152c,153c側に延びるように外側絶縁紙151b,152b,153b形成されている。そこで、第1から第3絶縁紙151,152,153を円環状に丸める際の内外径差に起因する内径側絶縁紙151a,152a,153aの周方向のシワの発生が抑制される。
連結部151c,152,153cを前向きにして、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間に挿入している。そこで、第1から第3絶縁紙151,152,153の開口側が第1から第4直線部21a,21b,21c,21dとの間の摩擦抵抗によりまくり上げられ、第1から第3絶縁紙151,152,153が座屈するよう事態の発生を回避でき、歩留まりを高めることができる。
円環状の絶縁紙挿入ツール211,221,231を開口側から第1から第3絶縁紙151,152,153に差し込んで、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間に挿入している。そこで、絶縁紙挿入ツール211,221,231と第1から第4直線部21a,21b,21c,21dとの直接的な接触が回避され、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dに被覆されている絶縁被膜の損傷発生が抑えられ、絶縁性を向上できる。また、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dとの間の摩擦抵抗が連結部151c,152c,153cを介して絶縁紙挿入ツール211,221,231で受けられるので、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間の設定された位置に確実に、安定して挿入することができる。
絶縁紙押し込みツール225を用いて、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間から第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの内部の隙間に押し込んでいるので、成形精度が低いコイル21であっても、第1から第3絶縁紙151,152,153を第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの内部の隙間に確実に挿入することができる。
なお、上記実施の形態1では、コイル21の第1〜第3コイルエンド部21e,21f,21g、第1端末21hおよび第2端末21jの径方向両側を塑性変形させて径方向厚みを薄くして、隙間Sを形成しているが、図28に示されるように、第1〜第3コイルエンド部21e,21f,21g、第1端末21hおよび第2端末21jを径方向片側のみを塑性変形させて径方向厚みを薄くして、隙間Sを形成してもよい。
また、上記実施の形態1では、第1絶縁紙151と第3絶縁紙153とを同時に固定子巻線20に装着しているが、第1絶縁紙151と第3絶縁紙153とを別々に固定子巻線20に装着してもよい。さらに、第1から第3絶縁紙151,152,153は、任意の順番で装着することが可能である。
また、上記実施の形態1では、第1から第5絶縁紙151,152,153,154,155が2層に折り曲げられた長尺帯状の絶縁紙を円環状に丸めて作製されているが、2層に折り曲げられた短冊状の絶縁紙を円環状に配列して第1から第5絶縁紙を作製してもよい。この場合、短冊状の絶縁紙は、短尺帯状の内側絶縁紙の周方向の一側を突出させ、短尺帯状の外側絶縁紙の周方向の他側を突出させ、周方向に隣り合う絶縁紙の内側絶縁紙の一側の突出部と外側絶縁紙の他側の突出部とを径方向に重ねあわせて、円環状に配列すればよい。
また、上記実施の形態1では、円環状の絶縁紙挿入ツール211,221,231を用いているが、絶縁紙挿入ツール211,221,231の形状は円環状に限定されず、円弧形状でもよい。
実施の形態2.
図32はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における第1絶縁紙を説明する図であり、図32の(a)は上面図、図32の(b)は断面図である。図33は図32の(b)のC部拡大図、図34は図32の(a)のD部拡大図、図35はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における第1絶縁紙の実施態様を示す斜視図、図36はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線への絶縁紙の装着方法を説明する斜視図、図37はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線の絶縁紙装着状態を示す模式断面図である。
図32から図34において、第1絶縁紙251は、長尺帯状体に成形された内側絶縁紙251aと外側絶縁紙251bが連結部251cで連結されて2層に重ねられ、丸められて円環状に構成されている。そして、貫通穴251gが、内側絶縁紙251aと外側絶縁紙251bとを貫通して、互いに離間して、周方向に複数形成されている。具体的には、長尺帯状の絶縁シートを連結部251cで折り曲げて、2層に重ねられた内側絶縁紙251aと外側絶縁紙251bを作製する。このとき、内側絶縁紙251aの周方向一端部が外側絶縁紙251bの周方向一端部より周方向一側に突出し、外側絶縁紙251bの周方向他端部が内側絶縁紙251aの周方向他端部より周方向他側に突出している。そこで、内側絶縁紙251aの突出部251eと外側絶縁紙251bの突出部251fとが径方向に重なるように、2層に重ねられた内側絶縁紙251aと外側絶縁紙251bを円環状に丸め、第1絶縁紙251が作製される。
また、第2から第5絶縁紙252,253,254,255は、直径が異なる点を除いて、第1絶縁紙251と同様に構成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2においても、図36に示されるように、円環状に作製された第2絶縁紙252が第1コイルエンド20a側から固定子巻線20に装着され、円環状に作製された第1および第3絶縁紙251,253が第2コイルエンド20b側から固定子巻線20に装着される。この時、上記実施の形態1と同様に、ツール201により第2端末21jが内径側に変位され、第1および第2直線部21a,21b間、第2直線部21b,21c間、および第3および第4直線部21c,21d間が広げられる。そして、図37に示されるように、第1絶縁紙251が第1コイルエンド部21e内の隙間Sに挿入され、第2絶縁紙252が第2コイルエンド部21f内の隙間Sに挿入され、第3絶縁紙253が第3コイルエンド部21g内の隙間Sに挿入される。
さらに、固定子巻線20が固定子鉄心11に装着された後、第4および第5絶縁紙254,255が第3コイルエンド部21fと第2端末21jとの間に形成される隙間S、および第2コイルエンド部21fと第1端末21hとの間に形成される隙間Sに挿入される。ここで、第1および第3絶縁紙251,253は貫通穴251g,253gを径方向に位相を合わせて装着することが好ましい。同様に、第2、第4および第5絶縁紙252,254,255は貫通穴252g,254g,255gを径方向に位相を合わせて装着することが好ましい。
この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態2においては、貫通穴251g,252g,253g,254g,255gが円環状の第1から第5絶縁紙251,252,253,254,255を径方向に貫通するように形成されている。そこで、図37に矢印で示されるように、第1コイルエンド20aでは、貫通穴251g,253gを通る冷却風の通風路が形成され、第2コイルエンド20bでは、貫通穴254g,252g,255gを通る冷却風の通風路が形成されるので、第1および第2コイルエンド20a,20bを効率的に冷却でき、固定子10の高出力化が図られる。
ここで、上記実施の形態2において、図35に示されるように、円環状の外側絶縁紙251bに軸方向に延びるスリット251dを周方向に離間して複数形成してもよい。この場合、円環状に丸めた際に、外側絶縁紙251bのスリット251dが周方向に広がり、内外径差に起因する周方向の圧縮が内側絶縁紙251aに作用しにくくなり、内側絶縁紙251aにシワの発生が抑えられる。
なお、上記各実施の形態では、10極60スロットの回転電機について説明しているが、極数およびスロット数は、10極60スロットに限定されないことは言うまでもないことである。
また、上記各実施の形態では、スロットが毎極毎相当たり2の割合で形成されているものとしているが、毎極毎相当たりのスロット数は2に限定されず、1でもよく、3以上でもよい。例えば、毎極毎相当たりのスロット数が1の場合、3スロットピッチが1磁極ピッチとなる。
また、上記各実施の形態では、コイルが、導体線をδ字状のコイルパターンに1回巻き回して作製されているが、コイルは、それぞれ、異なる3つ以上のスロットに挿入される2m本(但し、mは2以上の整数)の直線部と、2m本の直線部を一続きに連結する(2m−1)本のコイルエンド部と、を有していればよく、例えば、導体線をδ字状のコイルパターンを2回以上巻き回して作製されたコイルでもよい。また、2m本の直線部は、直線部がスロット内に1列に収納される最外周位置、又は最内周位置を1番目としたときに、{2(2p−1)−1}番目、{2(2p−1)}番目および{2(2p−1)+1}番目(但し、pは1以上、m以下の整数)の直線部がこの順番で周方向一側に並び、{2(2p−1)+1}番目の直線部が{2(2p−1)}番目および{2(2p−1)+2}番目の直線部の周方向一側に位置するように、コイルエンド部により一続きに連結される。
また、上記各実施の形態では、コイルは、コイルエンド部により連結される直線部の対が6スロットピッチ離れた直線部の対のみで構成されているが、コイルエンド部により連結される直線部の間隔はすべて同じである必要はなく、例えば、コイルエンド部により連結される直線部の対が6スロットピッチ離れた直線部の対と5スロットピッチ離れた直線部の対とで構成されてもよい。
また、上記各実施の形態では、導体線をδ字状のコイルパターンに1回巻き回してコイルが作製されているが、コイルは、δ字状のコイルパターンのコイルに限定されず、スロットのそれぞれに1列に並んで収納される複数の直線部と、それぞれ、異なるスロットに収納されている2つの直線部を固定子鉄心の軸方向外側で接続する複数のコイルエンド部と、を有し、複数のコイルエンド部を周方向に配列して構成されるコイルエンド部列が径方向にn層(ただし、nは1以上の整数)に配列される固定子巻線を構成できれるコイルであればよく、例えば、2つの直線部をコイルエンド部で連結したU字状のコイル、導体線を螺旋状に巻回して作製された亀甲形のコイル、導体線を波状に巻き回した波巻きコイルでもよい。
10 固定子、11 固定子鉄心、13 スロット、20 固定子巻線、21 コイル、21a 第1直線部、21b 第2直線部、21c 第3直線部、21d 第4直線部、21e 第1コイルエンド部、21f 第2コイルエンド部、21g 第3コイルエンド部、21j 第2端末(内周側コイル端末)、21k クランク部、151,151A 第1絶縁紙、151a 内側絶縁紙、151b 外側絶縁紙、151c 連結部、151d スリット、151e,151f 突出部、152 第2絶縁紙、152a 内側絶縁紙、152b 外側絶縁紙、152c 連結部、153 第3絶縁紙、153a 内側絶縁紙、153b 外側絶縁紙、153c 連結部、211,221,231 絶縁紙挿入ツール、225,235 絶縁紙押し込みツール、251,251A 第1絶縁紙、251a 内側絶縁紙、251b 外側絶縁紙、251c 連結部、251d スリット、251e,251f 突出部、251g 貫通穴、252 第2絶縁紙、252g 貫通穴、253 第3絶縁紙、253g 貫通穴。

Claims (9)

  1. スロットが周方向に配列された円環状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有する固定子を備えた回転電機において、
    上記固定子巻線は、上記スロットのそれぞれに1列に並んで収納される複数の直線部と、それぞれ、異なる上記スロットに収納されている2つの上記直線部を上記固定子鉄心の軸方向外側で接続する複数のコイルエンド部と、を有し、
    上記複数のコイルエンド部を、上記コイルエンド部の内側に形成される隙間に円環状の絶縁紙を収納した状態で周方向に配列して構成されるコイルエンド部列が径方向にn層(ただし、nは1以上の整数)に配列され、
    上記円環状の絶縁紙は、径方向に2層に積層された内側絶縁紙と外側絶縁紙の軸方向の一端部同士を連結して構成され、
    上記内側絶縁紙と上記外側絶縁紙は、それぞれ帯状体に作製され、上記内側絶縁紙の周方向の一側を突出させ、かつ上記外側絶縁紙の周方向の他側を突出させるように、周方向にずれて軸方向の一端部同士を連結され、上記内側絶縁紙の周方向の一側と上記外側絶縁紙の周方向の他側とを径方向に重ねて、円環状に構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. スロットが周方向に配列された円環状の固定子鉄心、および上記固定子鉄心に装着された固定子巻線を有する固定子を備えた回転電機において、
    上記固定子巻線は、上記スロットのそれぞれに1列に並んで収納される複数の直線部と、それぞれ、異なる上記スロットに収納されている2つの上記直線部を上記固定子鉄心の軸方向外側で接続する複数のコイルエンド部と、を有し、
    上記複数のコイルエンド部を、上記コイルエンド部の内側に形成される隙間に円環状の絶縁紙を収納した状態で周方向に配列して構成されるコイルエンド部列が径方向にn層(ただし、nは1以上の整数)に配列され、
    上記円環状の絶縁紙は、径方向に2層に積層された内側絶縁紙と外側絶縁紙の軸方向の一端部同士を連結して構成され、
    上記固定子巻線が、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線を巻き回して作製されたコイルを周方向に1スロットピッチで配列して構成され、
    上記コイルは、それぞれ、異なる3つ以上の上記スロットに挿入される2m本(但し、mは2以上の整数)の上記直線部と、2m本の上記直線部を一続きに連結する(2m−1)本の上記コイルエンド部と、を有し、
    (2m−1)本の上記コイルエンド部のそれぞれが、連結される2本の上記直線部の径方向位置を設定された量だけ変位させるクランク部を周方向中央部に備えていることを特徴とする回転電機。
  3. 上記内側絶縁紙と上記外側絶縁紙の連結された一端部が、上記固定子鉄心の軸方向外方の端部であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. スリットが、上記外側絶縁紙の軸方向の他端部から一端部側に延びるように、上記外側絶縁紙に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 貫通穴が、上記内側絶縁紙と上記外側絶縁紙を径方向に貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 請求項に記載の回転電機の製造方法において、
    上記コイルを周方向に1スロットピッチで配列して上記固定子巻線を作製する工程と、
    最内周位置に位置する上記直線部から延び出る内周側コイル端末を内径側に引いて、径方向に隣り合う上記直線部間の隙間、および上記コイルエンド部内の隙間を拡大させる工程と、
    上記絶縁紙を上記固定子巻線の軸方向の一方から径方向に隣り合う上記直線部間を通して上記固定子巻線の軸方向の他方に位置する上記コイルエンド部の内側の隙間に挿入する絶縁紙挿入工程と、
    上記固定子巻線の軸方向両側に位置する上記コイルエンド部の内側の隙間に上記絶縁紙を挿入した後、上記内周側コイル端末の内径側への引っ張りを解除する工程と、
    を備えていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  7. 上記絶縁紙挿入工程において、上記絶縁紙は、上記内周側コイル端末の内径側への引っ張りを解除した後の上記絶縁紙の直径より小さい直径で径方向に隣り合う上記直線部間を通されていることを特徴とする請求項記載の回転電機の製造方法。
  8. 請求項に記載の回転電機の製造方法において、
    上記コイルを周方向に1スロットピッチで配列して上記固定子巻線を作製する工程と、
    上記絶縁紙を上記固定子巻線の軸方向の一方から径方向に隣り合う上記直線部間に挿入する工程と、
    径方向外方から絶縁紙押し込みツールを周方向に隣り合う上記直線部間を通して上記絶縁紙の軸方向の一方側に挿入し、上記絶縁紙押し込ツールを軸方向の他方に移動させて、上記絶縁紙を上記固定子巻線の軸方向の他方に位置する上記コイルエンド部の内側の隙間に挿入する工程と、
    を備えていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  9. 請求項に記載の回転電機の製造方法において、
    上記コイルを周方向に1スロットピッチで配列して上記固定子巻線を作製する工程と、
    円環状又は円弧状の絶縁紙挿入ツールを上記内側絶縁紙と上記外側絶縁紙との間に差し込んで、上記絶縁紙を上記絶縁紙挿入ツールに装着する工程と、
    上記絶縁紙を上記固定子巻線の軸方向の一方に向けて上記絶縁紙挿入ツールを軸方向に移動させて、上記絶縁紙を上記固定子巻線の軸方向の一方から径方向に隣り合う上記直線部間を通して、上記固定子巻線の軸方向の他方に位置する上記コイルエンド部の内側の隙間に挿入する工程と、
    を備えていることを特徴とする回転電機の製造方法。
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