JP6094818B2 - 電極シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極シートおよびその製造方法に関する。かかる電極シートは、例えば、非水電解質二次電池に用いられる。ここで、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な電池一般をいう。「非水電解質二次電池」とは、電解質塩を溶解した非水溶媒からなる非水電解質が用いられた二次電池をいう。「非水電解質二次電池」の一種である「リチウムイオン二次電池」は、電解質イオンとしてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。一般に「リチウム二次電池」のように称される電池(例えば、リチウムイオンポリマー二次電池)は、本明細書におけるリチウムイオン二次電池に包含されうる。
ここで、例えば、特開2013−042053号公報には、集電箔の上にアンダーコートを形成し、かかるアンダーコートの上に、融点が200℃より高い耐熱性を有するバインダを含む電極活物質層を備えた電極シートが提案されている。また、特開2012−129123号には、集電箔に集電箔と電極活物質とを接着する第1バインダを塗布し、その上に電極活物質と電極活物質同士を結着させる第2バインダとを含む電極合剤を塗布する工程を含むリチウムイオン二次電池の製造方法が提案されている。
特開2013−042053号公報 特開2012−129123号公報
ところで、本発明者は、集電箔の上に塗布されるアンダーコート(バインダーの層)について、非水電解質二次電池の抵抗増加の原因となり得る。この点、アンダーコートを有しつつ、アンダーコートの上に塗布される電極活物質層の剥離を適切に防止し、かつ、非水電解質二次電池の抵抗増加を小さく抑えたい。ここでは、かかる観点で、非水電解質二次電池の電極シートについて、新規な構造を提案する。
ここで提案される電極シートは、帯状の集電箔と、帯状の集電箔に塗布されたアンダーコートと、帯状の集電箔に塗布されたアンダーコートの上に形成された電極活物質層とを備えている。ここで、アンダーコートは、接着力を有する樹脂からなる。また、アンダーコートは、帯状の集電箔の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状または斜め縞状のパターンで塗布されている。さらに、電極活物質層の幅方向の端部におけるアンダーコートの密度は、電極活物質層の幅方向の中央部よりも濃い。かかる構成によって、電極活物質層の剥離強度を強くでき、かつ、電気抵抗を小さく抑えられた電極シートが得られる。
かかる電極シート100は、非水電解質二次電池の電極体に用いられうる。また、ここで提案される電極シートの製造方法は、帯状の集電箔を用意する工程と、帯状の集電箔に接着力を有する樹脂を溶媒に分散させたアンダーコートを形成する工程と、当該アンダーコートが形成された帯状の集電箔の上に電極活物質層を形成する工程とを含んでいる。ここで、アンダーコートを形成する工程は、帯状の集電箔の幅方向において、電極活物質層の中央部よりも端部のアンダーコートの密度が濃くなるように、帯状の集電箔の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状または斜め縞状のパターンでアンダーコートを形成するとよい。これにより、上述した電極シートが適切に作成されうる。
図1は、リチウムイオン二次電池を示す断面図である。 図2は、リチウムイオン二次電池に内装される電極体を示す部分展開図である。 図3は、ここで提案される電極シートの断面を模式的に示す図である。
以下、ここで提案される非水電解質二次電池についての一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は模式的に描かれており、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
ここでは、まず適用されうる非水電解質二次電池の構造例としてリチウムイオン二次電池10を説明する。その後、ここで提案される非水電解質二次電池を説明する。
《リチウムイオン二次電池10》
図1は、リチウムイオン二次電池10を示す断面図である。図2は、当該リチウムイオン二次電池10に内装される電極体40を示す図である。なお、図1および図2に示されるリチウムイオン二次電池10は、本発明が適用されうるリチウムイオン二次電池の一例を示すものに過ぎず、本発明が適用されうるリチウムイオン二次電池を特段限定するものではない。
リチウムイオン二次電池10は、図1に示すように、電池ケース20と、電極体40(図1では、捲回電極体)を備えている。
《電池ケース20》
電池ケース20は、ケース本体21と、封口板22とを備えている。ケース本体21は、一端に開口部を有する箱形を有している。ここでは、ケース本体21は、リチウムイオン二次電池10の通常の使用状態における上面に相当する一面が開口した有底直方体形状を有している。この実施形態では、ケース本体21には、矩形の開口が形成されている。封口板22は、ケース本体21の開口を塞ぐ部材である。封口板22は凡そ矩形のプレートで構成されている。かかる封口板22がケース本体21の開口周縁に溶接されることによって、略六面体形状の電池ケース20が構成されている。
電池ケース20の材質は、例えば、軽量で熱伝導性の良い金属材料を主体に構成された電池ケース20が好ましく用いられうる。このような金属製材料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼等が例示される。本実施形態に係る電池ケース20(ケース本体21および封口板22)はアルミニウム若しくはアルミニウムを主体とする合金によって構成されている。
図1に示す例では、封口板22に外部接続用の正極端子23(外部端子)および負極端子24(外部端子)が取り付けられている。封口板22には、安全弁30と、注液口32が形成されている。安全弁30は、電池ケース20の内圧が所定レベル(例えば、設定開弁圧0.3MPa〜1.0MPa程度)以上に上昇した場合に該内圧を開放するように構成されている。また、図1では、電解液が注入された後で、注液口32が封止材33によって封止された状態が図示されている。かかる電池ケース20には、電極体40が収容されている。
《電極体40(捲回電極体)》
電極体40は、図2に示すように、帯状の正極(正極シート50)と、帯状の負極(負極シート60)と、帯状のセパレータ(セパレータ72,74)とを備えている。
《正極シート50》
正極シート50は、帯状の正極集電箔51と正極活物質層53とを備えている。正極集電箔51には、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。正極集電箔51には、例えば、所定の幅を有し、厚さが凡そ15μmの帯状のアルミニウム箔を用いることができる。正極集電箔51の幅方向片側の縁部に沿って露出部52が設定されている。図示例では、正極活物質層53は、正極集電箔51に設定された露出部52を除いて、正極集電箔51の両面に形成されている。ここで、正極活物質層53は、正極集電箔51に保持され、少なくとも正極活物質が含まれている。この実施形態では、正極活物質層53は、正極活物質を含む正極合材が正極集電箔51に塗工されている。また、「露出部52」は、正極集電箔51に正極活物質層53が保持(塗工、形成)されない部位をいう。
正極活物質には、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。好適例として、リチウムニッケル酸化物(例えばLiNiO)、リチウムコバルト酸化物(例えばLiCoO)、リチウムマンガン酸化物(例えばLiMn)等のリチウムと遷移金属元素とを構成金属元素として含む酸化物(リチウム遷移金属酸化物)や、リン酸マンガンリチウム(LiMnPO)、リン酸鉄リチウム(LiFePO)等のリチウムと遷移金属元素とを構成金属元素として含むリン酸塩等が挙げられる。
《導電材》
導電材としては、例えば、カーボン粉末、カーボンファイバーなどのカーボン材料が例示される。このような導電材から選択される一種を単独で用いてもよく二種以上を併用してもよい。カーボン粉末としては、種々のカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、黒鉛化カーボンブラック、カーボンブラック、黒鉛、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末などのカーボン粉末を用いることができる。
《バインダ》
また、バインダは、正極活物質層53に含まれる正極活物質と導電材の各粒子を接着させたり、これらの粒子と正極集電箔51とを接着させたりする。かかるバインダとしては、使用する溶媒に溶解または分散可能なポリマーを用いることができる。例えば、水性溶媒を用いた正極合材組成物においては、セルロース系ポリマー(カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)など)、フッ素系樹脂(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)など)、ゴム類(酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、アクリル酸変性SBR樹脂(SBR系ラテックス)など)などの水溶性または水分散性ポリマーを好ましく採用することができる。また、非水溶媒を用いた正極合材組成物においては、ポリマー(ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリルニトリル(PAN)など)を好ましく採用することができる。
《負極シート60》
負極シート60は、図2に示すように、帯状の負極集電箔61と、負極活物質層63とを備えている。負極集電箔61には、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この負極集電箔61には、所定の幅を有し、厚さが凡そ10μmの帯状の銅箔が用いられている。負極集電箔61の幅方向片側には、縁部に沿って露出部62が設定されている。負極活物質層63は、負極集電箔61に設定された露出部62を除いて、負極集電箔61の両面に形成されている。負極活物質層63は、負極集電箔61に保持され、少なくとも負極活物質が含まれている。この実施形態では、負極活物質層63は、負極活物質を含む負極合材が負極集電箔61に塗工されている。また、「露出部62」は、負極集電箔61に負極活物質層63が保持(塗工、形成)されない部位をいう。
《負極活物質》
負極活物質としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。好適例として、グラファイトカーボン、アモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属窒化物等が挙げられる。
《セパレータ72、74》
セパレータ72、74は、図2に示すように、正極シート50と負極シート60とを隔てる部材である。この例では、セパレータ72、74は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ72、74には、樹脂製の多孔質膜、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータ或いは積層構造のセパレータを用いることができる。この例では、図2に示すように、負極活物質層63の幅b1は、正極活物質層53の幅a1よりも少し広い。さらにセパレータ72、74の幅c1、c2は、負極活物質層63の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
また、セパレータ72、74は、正極活物質層53と負極活物質層63とを絶縁するとともに、電解質の移動を許容する。図示は省略するが、セパレータ72、74は、プラスチックの多孔質膜からなる基材の表面に耐熱層が形成されていてもよい。耐熱層は、フィラーとバインダとからなる。耐熱層は、HRL(Heat Resistance Layer)とも称される。
《電極体40の取り付け》
この実施形態では、電極体40は、図2に示すように、捲回軸WLを含む一平面に沿って扁平に押し曲げられている。図2に示す例では、正極集電箔51の露出部52と負極集電箔61の露出部62とは、それぞれセパレータ72、74の両側において、らせん状に露出している。この実施形態では、図1に示すように、電極体40は、セパレータ72、74からはみ出た正負の露出部52、62の中間部分が寄せ集められ、電池ケース20の内部に配置された正負の内部端子23、24の先端部23a、24aに溶接されている。
電極体40は、図1に示すように、電池ケース20に収容される。電池ケース20には、さらに電解液が注入される。電解液は、捲回軸WL(図2参照)の軸方向の両側から電極体40の内部に浸入する。
《電解液(液状電解質)》
電解液としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定なく使用することができる。かかる非水電解液は、典型的には、適当な非水溶媒に支持塩を含有させた組成を有する。上記非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(以下、適宜に「EC」という。)、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート(以下、適宜に「DMC」という。)、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(以下、適宜に「EMC」という。)、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン等からなる群から選択された一種または二種以上を用いることができる。また、上記支持塩としては、例えば、LiPF,LiBF,LiAsF,LiCFSO,LiCSO,LiN(CFSO,LiC(CFSO等のリチウム塩を用いることができる。一例として、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば体積比1:1)にLiPFを約1mol/Lの濃度で含有させた非水電解液が挙げられる。
かかるリチウムイオン二次電池10の正極集電箔51と負極集電箔61は、電池ケース20を貫通した電極端子23、24を通じて外部の装置に電気的に接続される。以下、充電時と放電時のリチウムイオン二次電池10の動作を説明する。
《充電時の動作》
充電時、リチウムイオン二次電池10は、正極シート50と負極シート60との間に、電圧が印加され、正極活物質層53中の正極活物質からリチウムイオン(Li)が電解液に放出され、正極活物質層53から電荷が放出される。負極シート60では電荷が蓄えられるとともに、電解液中のリチウムイオン(Li)が、負極活物質層63中の負極活物質に吸収され、かつ、貯蔵される。これにより、負極シート60と正極シート50とに電位差が生じる。
《放電時の動作》
放電時、リチウムイオン二次電池10は、負極シート60と正極シート50との電位差によって、負極シート60から正極シート50に電荷が送られるとともに、負極活物質層63に貯蔵されたリチウムイオンが電解液に放出される。また、正極では、正極活物質層53中の正極活物質に電解液中のリチウムイオンが取り込まれる。
このようにリチウムイオン二次電池10の充放電において、正極活物質層53中の正極活物質や負極活物質層63中の負極活物質にリチウムイオンが吸蔵されたり、放出されたりする。そして、電解液を介して、正極活物質層53と負極活物質層63との間でリチウムイオンが行き来する。
以下、ここで提案される非水電解質二次電池を説明する。
図3は、電極シート100の断面を模式的に示す図である。ここで、電極シート100は、具体的には、上述した正極シートまたは負極シートである。つまり、ここで提案される電極シート100の構造は、正極シートと負極シートの何れにも採用されうる。
電極シート100は、図3に示すように、帯状の集電箔101と、帯状の集電箔101に塗布されたアンダーコート102と、帯状の集電箔101に塗布されたアンダーコート102の上に形成された電極活物質層103とを備えている。ここで、電極活物質層103は、正極シートにおいては正極活物質粒子を含む正極活物質層であり、負極シートにおいては負極活物質粒子を含む負極活物質層である。かかる電極活物質層103は、ここでは、電極活物質粒子とバインダを溶媒に混ぜ合わせた電極合剤を塗布し、乾燥させ、プレスすることで形成されている。なお、電極合剤には、必要に応じて導電補助剤や増粘剤が含まれる。
ここで、アンダーコート102は、接着力を有する樹脂からなる。かかるアンダーコート102を導入することによって、電極合剤を乾燥させる工程において、マイグレーションが生じたとしても、電極活物質層103の下層にバインダ成分(アンダーコート102を形成する樹脂成分)が残留するため、電極活物質層103の剥離強度を保つことができる。
ところで、集電箔101に対してアンダーコート102をどのように塗工するかという観点では、従来、特段の提案はない。本発明者の知見では、アンダーコート102は、例えば、接着力を有する樹脂を集電箔101の上にベタ塗りすると、電極シート100の電気的な抵抗が増加する。つまり、電極活物質層103と集電箔101との間に、接着力を有する樹脂からなるアンダーコート102が存在すると、電極活物質層103と集電箔101との導通性が低下し、電気的な抵抗が増加する。
これに対して、例えば、アンダーコート102をドット状に点在させ、アンダーコート102の密度を小さくしてもよいが、この場合、十分な剥離強度が得られない場合があった。特に、捲回電極体のように、電極シートが曲げられるような場合には、より高い剥離強度が求められる。このように、電極シート100は、アンダーコート102を導入する場合、電気的な抵抗を小さく抑えることと、高い剥離強度を確保することを両立することが望ましい。本発明者は、電気的な抵抗を小さく抑えることと、高い剥離強度を確保することとが両立できるアンダーコート102を備えた電極シート100を提案する。
ここで提案される電極シート100は、図3に示すように、帯状の集電箔101の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状のパターンでアンダーコート102が塗布されている。さらに、ここで提案される電極シート100によれば、帯状の集電箔101の中央部よりも端部の方が、アンダーコート102の密度が濃い。
ここで、アンダーコート102に用いられる樹脂は、接着力を有しているものである。アンダーコート102に用いられる樹脂には、例えば、正極活物質層53に含まれる正極活物質と導電材の各粒子を接着させたり、これらの粒子と正極集電箔51とを接着させたりするバインダとして例示した樹脂が用いられる。この場合、水溶性または水分散性ポリマーが好適に用いられる。また、有機溶媒が取り扱える設備であれば、非水溶性のポリマーなども用いられうる。かかるアンダーコート102は、例えば、グラビア印刷やインクジェットなどの方式によって、予め定められたパターンで塗布される。
この場合、アンダーコート102が縞状(ストライプ状)に塗られているためアンダーコート102に適度な空隙がある。このため、かかる空隙を通じて、電極活物質層103と集電箔101とが接触し、導電性が確保され、電気的な抵抗が低く維持される。さらに、この実施形態では、帯状の集電箔101の中央部よりも端部の方が、アンダーコート102の密度が濃い。ここでは、アンダーコート102のストライプ状のパターンは、帯状の集電箔101の中央部よりも端部の方が、幅方向の間隔が狭い。この場合、電極活物質層103の中央部と端部とで、アンダーコート102の密度を同じにする場合よりも、より高く剥離強度が得られる。
以下、本発明者は、上述したアンダーコート102を種々調製した電極シート100を作成し、電極シート100の電極活物質層103の剥離強度の傾向を調べた。
《評価用の電極シート100》
ここではまず、試験用に用意された電極シート100を説明する。なお、電極シート100の構造については、図1から図3が適宜に参照されるものとする。ここでは、評価用の電極シートA、Bについて、それぞれの各サンプルは、中央部と端部とで密度を変えることを除き、同じ手法でアンダーコート102を塗工している。また、ここで、アンダーコート102の端部は、集電箔101の幅方向において、電極活物質層103の端部から凡そ12mmの幅の領域とした。なお、ここで、電極活物質層103は、図3に示すように、帯状の集電箔101の幅方向の両側に未塗工部(露出部)を残しつつ、集電箔101の中央部に塗工される。その後、電極活物質層103が塗工された集電箔101は、電極活物質層103の中央部分で縦方向に沿って切断される(図1又は図2参照)。ここで言及されたアンダーコート102の端部は、電極活物質層103の中央部分で縦方向に沿って切断される前、集電箔101の幅方向の両側において、電極活物質層103の端部から凡そ12mmの幅の領域である。つまり、帯状の集電箔101の幅方向において、未塗工部(露出部)との境界から、電極活物質層103側の凡そ12mmの幅の領域である。
〈評価用の電極シート〉
ここで用意した評価用の電極シートは、図3に示すように、帯状の集電箔101の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状のパターンで塗工されたアンダーコート102を備えている。
ここで、アンダーコート102は、接着力を有する樹脂を水または有機溶媒に分散あるいは溶解させ、上記集電箔の少なくとも片面に塗工する。なお、塗工の手法は限定されないが、例えば、ディップ法、グラビアコート法、転写法、スクリーン印刷法などを選択することができる。なお、アンダーコート102は、接着力の高い樹脂を薄く塗布することが重要になり、かかる観点においてグラビアコート法が優れている。
また、電極活物質層103は、電極活物質とバインダが少なくとも含まれ、必要に応じて導電剤および導電補助剤が添加されている。電極活物質層103は、例えば、かかる電極活物質とバインダなどを溶媒とともに混練してペースト化した合剤を用意する。そして、かかる合剤をアンダーコート102が塗工された集電箔101に、アンダーコート102の上から塗布し、乾燥させ、プレスする。これにより、電極活物質層103を備えた電極シート100が得られる。なお、ペースト化した合剤を塗布することに代えて、電極活物質層103は、含まれる材料(ここでは、電極活物質、バインダ、必要に応じて導電剤および導電補助剤)を固形物の状態で噴霧し、成形して得てもよい。
ここでは、正極シート50(図1および図2参照)を模した評価用の電極シートAと、負極シート60(図1および図2参照)を模した評価用の電極シートBとを備えている。
〈評価用の電極シートA:サンプル1〜7〉
正極シートを模した評価用の電極シートAでは、集電箔101には、例えば、厚さ10μm〜25μmの圧延アルミ(アルミ箔)を用いることができる。ここで例示するサンプルでは、集電箔101として厚さが15μmのアルミ箔を採用した。また、アンダーコート102には、接着力を有する樹脂としてアルカリ系樹脂を用い、その溶媒として水(イオン交換水)を用いた。また、評価用の電極シートAの電極活物質層103には、正極活物質として、住友化学株式会社製の三元系のリチウム遷移金属酸化物(LiNi0.38Co0.32Mn0.30)を用いた。バインダにはクレハ株式会社製のポリフッ化ビニリデン(PVDF#1930)をそれぞれ用いた。また、導電材には電気化学工業製のアセチレンブラック(AB:HS−100)を用いた。
〈サンプル1〜7〉
ここで、サンプル1は、アンダーコート102の中央部の被覆率を35%とし、端部の被覆率を65%とした。つまり、アンダーコート102の中央部では、凡そ65%の空隙が形成されており、端部では凡そ35%の空隙が形成されており、アンダーコート102の密度は中央部よりも端部の方が濃くなっている。サンプル2、3は、アンダーコート102を塗工する際のグラビアロールの版の端部のピッチを変更し、サンプル1に比べてアンダーコート102の端部の被覆率を徐々に低くした。サンプル4では、さらにアンダーコート102の端部の被覆率を35%とし、アンダーコート102の密度を、中央部と端部とで同じにした。その余において、サンプル2〜4はサンプル1と同じ構造とした。
また、サンプル5は、アンダーコート102の中央部の被覆率を54%とし、端部の被覆率を75%とした。かかるサンプル5では、サンプル1よりも全体としてアンダーコート102の密度を濃くしている。ここで、サンプル5では、アンダーコート102の密度は中央部よりも端部の方が濃くなっている。その余において、サンプル5はサンプル1と同じ構造とした。
次に、サンプル6は、アンダーコート102を塗工する際のグラビアロールの版の端部のピッチを変更し、アンダーコート102の端部の被覆率を65%とした。つまり、ここではアンダーコート102の端部密度を、サンプル5よりも少し薄くした。さらに、サンプル7は、アンダーコート102を塗工する際のグラビアロールの版の端部のピッチを変更し、アンダーコート102の端部の被覆率を54%とした。つまり、ここではアンダーコート102の密度を、中央部と端部とで同じにした。その余において、サンプル6、7はサンプル5と同じ構造とした。
〈剥離強度〉
ここで、各サンプルについて電極活物質層103の剥離強度を調べた。剥離強度の測定は、集電箔101の片面にアンダーコート102と電極活物質層103が塗工された状態で測定する。図3に示すように、集電箔101の両面にアンダーコート102と電極活物質層103が塗工されている場合には、片面のアンダーコート102と電極活物質層103を除去し、集電箔101の片面にアンダーコート102と電極活物質層103が塗工された片面電極の状態にする。そして、集電箔101の片面にアンダーコート102と電極活物質層103が塗工された片面電極について、電極活物質層103の剥離強度を測定するとよい。
ここで、(片面電極の状態で)電極シート100は、集電箔101の長さ方向に沿って幅10mmに打ち抜き短冊状の電極を得る。ここでは、電極シート100の端部を打ち抜いた短冊状の電極と、電極シート100の中央部を打ち抜いた短冊状の電極を得る。ここでは、電極シート100の端部から2枚の短冊状の電極を得、中央部から3枚の短冊状の電極を得た。そして、得られた短冊状の電極について、集電箔101を固定するとともに、電極活物質層103の表面にマスキングテープを貼り、集電箔101に対して90度の方向に引っ張り、集電箔101から電極活物質層103が剥離した際の引っ張り力(N)を、オートグラフで測定した。そして、かかる剥離した際の引っ張り力(N)から剥離強度(N/m)を測定した。ここで、各サンプルの剥離強度は、同じサンプルから得られた短冊状の電極のうち、最も弱い力で電極活物質層103が剥離した短冊状の電極の剥離強度を採用している。ここで、引っ張り力(N)から剥離強度(N/m)を得る計算式は、以下の式である。
剥離強度(N/m)=引張り力(N)/短冊状のサンプル(短冊状の電極)の幅(m)
ここでは、短冊状のサンプル(短冊状の電極)の幅は、1cm(0.01m)とした。
〈サンプル1〜7の評価〉
サンプル1〜7の剥離強度および弱い剥離強度が測定された部位は、表1に示すとおりである。表1で示されるように、電極活物質層103の中央部において、アンダーコート102の密度が同程度であるサンプルを比べた場合には、アンダーコート102の密度が中央部と端部とで同じ場合(サンプル4およびサンプル7)よりも、電極活物質層103の端部でアンダーコート102の密度が濃い場合(サンプル1〜3、5、6)の方が、電極活物質層103の剥離強度が高い傾向があった。また、ここで、アンダーコート102の密度が中央部よりも端部で濃い程、電極活物質層103の剥離強度が高い傾向があった。
Figure 0006094818
〈評価用の電極シートB:サンプル8〜14〉
負極シートを模した評価用の電極シートBでは、集電箔101には、例えば、厚さ6μm〜20μmの電解銅箔(銅箔)を用いることができる。ここで例示するサンプルでは、集電箔101として厚さが10μmの銅箔を採用した。評価用の電極シートBでは、アンダーコート102には、接着力を有する樹脂としてスチレンブタジエン共重合体(SBR)を用い、その溶媒として水(イオン交換水)を用いた。
評価用の電極シートBの電極活物質層103には、負極活物質として人造黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボンを選択的に用いることができる。ここでは、電極活物質層103に含まれる負極活物質として、三菱化学株式会社製の10M−1300−5を用いた。バインダには日本ゼオン社製のSBRを用いた。また、増粘剤には第一工業製役株式会社製のカルボキシセルロースナトリウムを用いた。
〈サンプル8〜14〉
ここで、サンプル8は、アンダーコート102の中央部の被覆率を30%とし、端部の被覆率を65%とした。つまり、アンダーコート102の中央部では、凡そ65%の空隙が形成されており、端部では凡そ35%の空隙が形成されており、アンダーコート102の密度は中央部よりも端部の方が濃くなっている。
サンプル9、10では、アンダーコート102を塗工する際のグラビアロールの版の端部のピッチを変更し、サンプル8に比べて、アンダーコート102の端部の被覆率を低くした。さらに、サンプル11では、アンダーコート102の端部の被覆率を30%とし、アンダーコート102の密度を、中央部と端部とで同じにした。その余において、サンプル8〜10はサンプル8と同じ構造とした。
次に、サンプル12は、アンダーコート102の中央部の被覆率を50%とし、端部の被覆率を80%とした。かかるサンプル12では、サンプル8よりも全体としてアンダーコート102の密度を濃くしている。ここで、サンプル12では、アンダーコート102の密度は中央部よりも端部の方が濃くなっている。その余において、サンプル12はサンプル8と同じ構造とした。
また、サンプル13は、アンダーコート102を塗工する際のグラビアロールの版の端部のピッチを変更し、アンダーコート102の端部の被覆率を75%とした。つまり、ここではアンダーコート102の端部密度を、サンプル12よりも少し薄くした。その余において、サンプル13はサンプル5と同じ構造とした。また、サンプル14は、アンダーコート102の端部の被覆率を50%とした。つまり、ここではアンダーコート102の密度を中央部と端部とで同じにした。その余において、サンプル13はサンプル12と同じ構造とした。
〈サンプル8〜14の評価〉
ここで、サンプル8〜14の剥離強度および弱い剥離強度が測定された部位は、表1に示すとおりである。表1で示されるように、電極活物質層103の中央部において、アンダーコート102の密度が同程度であるサンプルを比べた場合には、アンダーコート102の密度が中央部と端部とで同じ場合(サンプル11およびサンプル14)よりも、電極活物質層103の端部でアンダーコート102の密度が濃い場合(サンプル8〜10、12、13)の方が、電極活物質層103の剥離強度が高い傾向があった。また、ここで、アンダーコート102の密度が中央部よりも端部で濃い程、電極活物質層103の剥離強度が高い傾向があった。
以上、ここで提案される電極シート100について、種々の形態を例示したが、ここで提案される電極シート100は、上述した実施形態に限定されない。例えば、アンダーコート102は、帯状の集電箔101の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状を例示したが、アンダーコート102は、集電箔101に対して斜め縞状のパターン(長手方向に対して斜めに傾いたパターン)で塗布されていてもよい。アンダーコート102が斜め縞状のパターンで塗布されている場合でも、電極活物質層103の幅方向の端部におけるアンダーコート102の密度は、電極活物質層103の幅方向の中央部よりも濃いとよい。これにより、電極活物質層103の剥離強度を強くでき、かつ、電極シート100の電気抵抗を小さく抑えることができる。また、アンダーコート102を斜め縞状のパターンで塗布する場合には、いわゆるフィッシュボーン状に、電極活物質層103の幅方向の中央部を境に、電極活物質層103の両端でアンダーコート102の角度を異ならせてもよい。
以上のとおり、ここで提案される電極シート100は、例えば、図3に示すように、帯状の集電箔101と、帯状の集電箔101に塗布されたアンダーコート102と、帯状の集電箔101に塗布されたアンダーコート102の上に形成された電極活物質層103とを備えている。ここで、アンダーコート102は、接着力を有する樹脂からなる。また、アンダーコート102は、帯状の集電箔101の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状または斜め縞状のパターンで塗布されている。さらに、電極活物質層103の幅方向の端部におけるアンダーコート102の密度は、電極活物質層103の幅方向の中央部よりも濃い。かかる構成によって、電極活物質層103の剥離強度を強くでき、かつ、電気抵抗を小さく抑えられた電極シート100が得られる。
かかる電極シート100は、非水電解質二次電池の電極体に用いられうる。この場合、電極シート100は、電極活物質層103の剥離強度を強くでき、かつ、電気抵抗を小さく抑えられる。このため、かかる電極シート100が採用された非水電解質二次電池は、信頼性を高く、低抵抗かつ高出力などの電池特性が高められうる。
また、ここで提案される電極シートの製造方法は、帯状の集電箔101を用意する工程と、帯状の集電箔101に接着力を有する樹脂を溶媒に分散させたアンダーコートを形成する工程と、当該アンダーコートが形成された帯状の集電箔101の上に電極活物質層103を形成する工程とを含んでいる。ここで、アンダーコートを形成する工程は、帯状の集電箔101の幅方向において、電極活物質層103の中央部よりも端部のアンダーコート102の密度が濃くなるように、帯状の集電箔101の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状または斜め縞状のパターンでアンダーコート102を形成するとよい。これにより、縦縞状または斜め縞状のパターンのアンダーコート102を備え、電極活物質層103の幅方向の端部におけるアンダーコート102の密度は、電極活物質層103の幅方向の中央部よりも濃い。電極シート100が適切に作成されうる。
以上のとおり、ここで提案される電極シート100は、電極活物質層103が剥がれ難く、かつ、電気抵抗を小さく抑えられうる。そして、信頼性、低抵抗かつ高出力との観点において、非水電解質二次電池の性能を高めることができる。
このため、ここで開示される電極シート100(図3参照)は、特に、捲回電極体40(図2参照)を有し、かつ、ハイレートでの充放電が繰り返されるような用途において性能が安定した非水電解質二次電池を提供することができる。したがって、例えば、安定した性能が求められる車両駆動用電池として特に好適である。ここで、車両駆動用電池は、非水電解質二次電池を複数個直列に接続して形成される組電池の形態であり得る。かかる車両駆動用電池を電源として備える車両には、典型的には自動車、特にハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド車を含む)、電気自動車のような電動機を備える自動車が含まれる。
また、ここで提案される非水電解質二次電池に関する構成は、リチウムイオン二次電池以外にも、内部構造が同様の他の非水電解質二次電池にも適用されうる。ここで、他の非水電解質二次電池としては、例えば、ナトリウムイオン二次電池でもよい。
10 リチウムイオン二次電池
20 電池ケース
21 ケース本体
22 封口板
23 正極端子
24 負極端子
30 安全弁
32 注液口
33 封止材
40 捲回電極体
50 正極シート
51 正極集電箔
52 露出部
53 正極活物質層
60 負極シート
61 負極集電箔
62 露出部
63 負極活物質層
72,74 セパレータ
100 電極シート
101 集電箔
102 アンダーコート
103 電極活物質層
WL 捲回軸

Claims (3)

  1. 帯状の集電箔と、
    前記帯状の集電箔に塗布されたアンダーコートと、
    前記帯状の集電箔に塗布された前記アンダーコートの上に形成された電極活物質層と
    を備え;
    ここで、
    前記アンダーコートは、
    接着力を有する樹脂からなり、
    前記帯状の集電箔のうち、前記電極活物質層が形成される部分において、幅方向の中央部よりも端部のアンダーコートの間隔が狭くなるように、前記帯状の集電箔の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状のパターンで設けられており;
    前記電極活物質層の幅方向の端部における前記アンダーコートの密度は、前記電極活物質層の幅方向の中央部よりも濃い;
    電極シート。
  2. 極シートを有する、非水電解質二次電池であって、
    前記電極シートは、
    帯状の集電箔と、
    前記帯状の集電箔のうち、幅方向片側の縁に沿って設定された露出部を除いて形成された電極活物質層と、
    前記帯状の集電箔のうち前記電極活物質層が形成された部分において、前記集電箔の上に設けられたアンダーコートと
    を備え;
    ここで、
    前記アンダーコートは、
    接着力を有する樹脂からなり、
    前記帯状の集電箔のうち、前記電極活物質層が形成される部分のうち、前記露出部に沿った端部において、アンダーコートの間隔が狭くなるように、前記帯状の集電箔の幅方向に間隔をあけて長手方向に沿った縦縞状のパターンで設けられ、かつ、
    前記電極活物質層が形成される部分のうち、前記露出部に沿った端部における前記アンダーコートの密度が、前記電極活物質層の幅方向の中央部よりも濃い、
    非水電解質二次電池。
  3. 帯状の集電箔を用意する工程と、
    前記帯状の集電箔に接着力を有する樹脂を溶媒に分散させたアンダーコートを形成する工程と、
    当該アンダーコートが形成された帯状の集電箔の上に電極活物質層を形成する工程と
    を含み;
    ここで、アンダーコートを形成する工程は、
    前記帯状の集電箔の幅方向に間隔をあけ、かつ、長手方向に沿った縦縞状のパターンであって、前記帯状の集電箔のうち、前記電極活物質層が形成される部分において、幅方向の中央部よりも端部のアンダーコートの間隔が狭くされて、前記電極活物質層が形成される部分の中央部よりも端部のアンダーコートの密度が濃くされる
    電極シートの製造方法。
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