JP6093870B2 - 酸硫化物発光材料及びその製造方法 - Google Patents

酸硫化物発光材料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6093870B2
JP6093870B2 JP2015538248A JP2015538248A JP6093870B2 JP 6093870 B2 JP6093870 B2 JP 6093870B2 JP 2015538248 A JP2015538248 A JP 2015538248A JP 2015538248 A JP2015538248 A JP 2015538248A JP 6093870 B2 JP6093870 B2 JP 6093870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
emitting material
oxysulfide
added
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015538248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015536364A (ja
Inventor
ミンジェ チョウ
ミンジェ チョウ
ワン ロン
ロン ワン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shenzhen Oceans King Lighting Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shenzhen Oceans King Lighting Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shenzhen Oceans King Lighting Engineering Co Ltd filed Critical Shenzhen Oceans King Lighting Engineering Co Ltd
Publication of JP2015536364A publication Critical patent/JP2015536364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6093870B2 publication Critical patent/JP6093870B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/02Use of particular materials as binders, particle coatings or suspension media therefor
    • C09K11/025Use of particular materials as binders, particle coatings or suspension media therefor non-luminescent particle coatings or suspension media
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7783Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals one of which being europium
    • C09K11/7784Chalcogenides
    • C09K11/7787Oxides
    • C09K11/7789Oxysulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/87Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing platina group metals
    • C09K11/873Chalcogenides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

本発明は、発光材料技術分野に関し、特に酸硫化物発光材料及びその製造方法に関する。
近年、電界放出デバイスは、作業電圧が低く、電力消費が小さく、偏向コイルが不要で、X線照射がなく、抗放射線及び磁気妨害などのメリットを有するため、大きく関心を引いている。電界放出陰極と発光材料の組み合わせにより、高輝度、高発色の電界放出光源が得られ、ディスプレ、各種の表示、一般照明などの分野に適用することができる。このような電界放出デバイスの作動原理は、従来の陰極線管の作動原理と類似している。即ち、電子ビームで赤、緑及び青の三色蛍光粉に衝撃を与え発光させることによって、結像又は照明への適用を実現することである。この電界放出デバイスは、輝度、視角、応答時間、使用温度の範囲、及びエネルギー消費量等の面で、潜在的優位性を持つ。
酸硫化物は、化学安定性が良く、水に不溶で、融点が高く、酸化安定性が強く、光吸収効率及びエネルギー伝達効率が高く、非毒性であるなどのメリットを有するため、希土類イオンにより励起される発光材料の重要な基質になる。そのうち、ユーロピウムイオンがドープされる酸硫化物LnS:Eu3+は、性能が優れ、広く用いられる重要な赤色発光材料である。しかしながら、従来の酸硫化物発光材料は発光効率が良くないので、そのさらなる使用が限定されている。
そのため、発光効率が高い酸硫化物発光材料を提供する必要がある。
酸硫化物発光材料であって、その一般式はLn2−xS:Eu 3+@Mであり、ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、@は被覆のことを表し、LnはY、Gd又はLa元素であり、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.2であり、yはMとLn2−xS:Eu 3+とのモル比で、0<y≦1×10−2である。
1つの実施形態において、xは0.001≦x≦0.1である。
1つの実施形態において、yは1×10−5≦y≦1×10−3である。
また、発光効率が高い酸硫化物発光材料の製造方法を提供する必要がある。
酸硫化物発光材料の製造方法であって、
金属の塩溶液、助剤及び還元剤を混合して反応させ、M(ここで、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種である)含有のゾルを調製する工程と、
スクロース又はグルコースの無水エタノール溶液に上記M含有のゾルを加え、得られる混合液を120℃〜200℃で反応させてC@M(ここで、@はC(炭素)でMを被覆することを表し、Mとスクロース又はグルコースにおけるC元素とのモル比は5×10−4〜5×10−2である)含有の溶液を調製し、上記C@M含有の溶液を遠心分離し、得られる固相を洗浄して乾燥した後、C@Mナノスフェアを得る工程と、
Ln3+とEu3+とMとのモル比が(2−x):x:y(ここで、Ln3+はY3+、Gd3+又はLa3+であり、xは0<x≦0.2であり、yは0<y≦1×10−2である)の比例でLn3+及びEu3+を含有する溶液に上記C@Mナノスフェアを加え、均一に撹拌してからpH値を2〜3に調整し、続いてシュウ酸を加えて反応システムのpH値を8〜9に調整し、撹拌して反応させ、Ln(C:Eu3+@C@M含有の懸濁液を調製し、上記懸濁液を分離してLn(C:Eu3+@C@M固体を得る工程と、
SとLn3+とのモル比が1:(2−x)の比例で上記Ln(C:Eu3+@C@M固体に硫黄(S)粉を加えるとともに溶融助剤を加え、研磨して均一に混合した後、1000℃〜1450℃で焼成して一般式がLn2−xS:Eu 3+@M(ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、@は被覆のことを表す)である酸硫化物発光材料を得る工程と、を含む。
1つの実施形態において、上記金属の塩溶液における溶質は、PdCl・2HO、AuCl・HCl・4HO、HPtCl・6HO、AgNO、及びCu(NOのうちの少なくとも1種であり、溶媒は脱イオン水又はエタノールであり、上記金属の塩溶液の濃度は1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lである。
1つの実施形態において、上記助剤はポリビニルピロリドン、チルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、上記助剤の上記M含有のゾルにおける濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLである。
1つの実施形態において、上記還元剤はヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、上記還元剤の添加量と上記Mとのモル比は3.6:1〜18:1である。
1つの実施形態において、上記Ln3+及びEu3+を含有する溶液は、Ln(NOとEu(NOとの混合溶液である。
1つの実施形態において、上記溶融助剤は無水NaCOであり、上記溶融助剤の添加量と上記S粉とのモル比は1:100〜1:10である。
上記酸硫化物発光材料は、金属ナノ粒子Mを内コアとして多孔質構造のLn2−xS:Eu 3+で外層シェルを構成し、金属ナノ粒子Mを被覆してなるコア・シェル構造により、酸硫化物発光材料の内部量子効率を向上させるとともに、金属ナノ粒子の表面プラズマ効果のため、酸硫化物発光材料が同様な励起条件において、放出光の波長を変更することなく、発光効率を大幅に向上させる。同時に、上記酸硫化物発光材料の内コアと外層シェルとの間の隙間が大きいので、発光材料の粒子サイズを満たすとともに、外層シェルにおける希土類元素の用量を有効に減少させ、発光材料のコストを低減することができる。
上記酸硫化物発光材料の製造方法は、まず金属ナノ粒子含有のゾルを調製した後、スクロース又はグルコースを原料として水熱法で金属ナノ粒子が被覆される炭素を調製し、その後、金属ナノ粒子が被覆される炭素を基材とし、Ln3+及びEu3+の溶液を原料としてシュウ酸沈殿法により前駆体粉末を調製し、最後に前駆体粉末、硫黄(S)粉及び溶解補助剤を一緒に焼成し、焼成過程で炭素をCOに転換して放出してから、金属ナノ粒子が被覆される酸硫化物発光材料を得ることである。この製造方法は、プロセスが簡単でコントロールし易く、希土類元素の使用を抑えてコストが比較的低く、工業的生産に適している。得られる酸硫化物発光材料は、発光性効率が高く、電界放出デバイスへの幅広い応用が期待できる。
図1は、一実施形態に係る酸硫化物発光材料の製造方法のフロー図である。 図2は、実施例4で製造された発光材料の加速電圧1.5kVにおける陰極線励起の発光スペクトルの比較図であり、ここで、曲線1は金属ナノ粒子Agが被覆されるLn1.92S:Eu0.08 3+@Ag2.5×10−4発光材料の発光スペクトルであり、曲線2は金属ナノ粒子が被覆されないLn1.92S:Eu0.08 3+発光材料の発光スペクトルである。
以下、図面及び具体的な実施形態を参照して、酸硫化物発光材料及びその製造方法をさらに説明する。
一実施形態に係る酸硫化物発光材料は、一般式がLn2−xS:Eu 3+@Mである。ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、@は被覆のことを表す。すなわちMがLn2−xS:Eu 3+の孔隙に位置することを表す。LnはY、Gd又はLa元素であり、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種である。xは0<x≦0.2である。yはMとLn2−xS:Eu 3+とのモル比で、0<y≦1×10−2である。
さらに、他の好適な実施形態において、xは0.001≦x≦0.1であり、yは1×10−5≦y≦1×10−3である。
その酸硫化物発光材料は、金属ナノ粒子Mを内コアとして多孔質構造のLn2−xS:Eu 3+で外層シェルを構成し、金属ナノ粒子Mを被覆してなるコア・シェル構造により、酸硫化物発光材料の内部量子効率を向上させるとともに、金属ナノ粒子の表面プラズマ効果のため、酸硫化物発光材料が同様な励起条件において、放出光の波長を変更することなく、発光効率を大幅に向上させる。同時に、上記酸硫化物発光材料の内コアと外層シェルとの間の隙間が大きいので、発光材料の粒子サイズを満たすとともに、外層シェルにおける希土類元素の使用量を有効に減少させ、発光材料のコストを低減することができる。
また、本実施形態は、図1に示すように、工程S110と、工程S120と、工程S130と、工程S140とを含み、発光効率が高い酸硫化物発光材料の製造方法を提供する。
工程S110において、金属の塩溶液、助剤及び還元剤を混合して反応させ、M含有のゾルを調製する。
ここで、金属の塩溶液における溶質は、PdCl・2HO、AuCl・HCl・4HO、HPtCl・6HO、AgNO、及びCu(NOのうちの少なくとも1種であり、溶媒は脱イオン水又はエタノールである。本実施形態において、金属の塩溶液の濃度は1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lである。得られる金属単体はAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種である。
助剤は、ポリビニルピロリドン、チルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、助剤のM含有のゾルにおける濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLである。
還元剤はヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、還元剤の添加量と上記Mとのモル比は3.6:1〜18:1である。
工程S120において、スクロース又はグルコースの無水エタノール溶液にM含有のゾルを加え、得られる混合液を120℃〜200℃で反応させてC@M含有の溶液を調製し、C@M含有の溶液を遠心分離し、得られる固相を洗浄して乾燥した後、C@Mナノスフェアを得る。ここで、@はCでMを被覆することを表す。Mとスクロース又はグルコースにおけるC元素とのモル比は5×10−4〜5×10−2である。
工程S130において、Ln3+とEu3+とMとのモル比が(2−x):x:yの比例でLn3+及びEu3+を含有する溶液にC@Mナノスフェアを加え、均一に撹拌してから反応システムのpH値を2〜3に調整し、続いて反応システムに沈殿剤であるシュウ酸を加えて反応システムのpH値を8〜9に調整し、撹拌して反応させ、Ln(C:Eu3+@C@M含有の懸濁液を調製し、懸濁液を分離してLn(C:Eu3+@C@M固体を得る。
ここで、Ln3+はY3+、Gd3+又はLa3+である。xは0<x≦0.2である。yは0<y≦1×10−2である。Ln3+及びEu3+を含有する溶液は、Ln(NOとEu(NOとの混合溶液であり、対応するLn及びEuの酸化物を硝酸溶液に溶解させて得られるか、又はLnの硝酸塩及びEuの硝酸塩を水に直接溶解させて得られる。
工程S140において、SとLn3+とのモル比が1:(2−x)の比例でLn(C:Eu3+@C@M固体にS粉を加えるとともに溶融助剤を加え、研磨して均一に混合した後、1000℃〜1450℃で焼成し、焼成過程でC@Mにおける炭素元素をCOに転換して放出してから一般式がLn2−xS:Eu 3+@Mである酸硫化物発光材料を得る。ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、@は被覆のことを表す。すなわちMがLn2−xS:Eu 3+の孔隙に位置することを表す。
本実施形態において、溶融助剤は無水NaCOであり、溶融助剤の添加量とS粉とのモル比は1:100〜1:10である。
その酸硫化物発光材料の製造方法は、まず金属ナノ粒子含有のゾルを調製した後、スクロース又はグルコースを原料として水熱法で金属ナノ粒子が被覆される炭素を調製し、その後、金属ナノ粒子が被覆される炭素を基材とし、Ln3+及びEu3+の溶液を原料としてシュウ酸沈殿法により前駆体粉末を調製し、最後に前駆体粉末、S粉及び溶解補助剤を一緒に焼成し、焼成過程で炭素をCOに転換して放出してから、金属ナノ粒子が被覆される酸硫化物発光材料を得ることである。この製造方法は、プロセスが簡単でコントロールし易く、希土類元素の使用を抑えてコストが比較的低く、工業的生産に適している。得られる酸硫化物発光材料は、発光性効率が高く、電界放出デバイスへの幅広い応用が期待できる。
以下、具体的な実施例を参照しながら、酸硫化物発光材料の異なる組成、その製造方法、及びその性能などのテストを説明する。
(実施例1)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はLa1.9S:Eu0.1 3+@Pd1×10−5であり、@は前者で後者を被覆することを表す。製造方法は以下に示す。
<Pdナノ粒子含有のゾルの調製>
塩化パラジウム(PdCl・2HO)0.22mgを秤量して脱イオン水19mLに溶解させ、磁気撹拌しながらクエン酸ナトリウム11.0mg及びドデシル硫酸ナトリウム4.0mgを上記塩化パラジウム溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム3.8mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を得た。磁気撹拌しながら上記塩化パラジウム溶液に上記水素化ホウ素ナトリウム溶液1mLを迅速に加え、20分間反応させてPdナノ粒子の濃度が5×10−5mol/Lのゾル20mLを得た。
<C@Pdナノスフェアの調製>
グルコース4gを秤量して無水エタノール32mLに溶解させ、グルコースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル8mLをグルコースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、120℃で36時間反応させ、C@Pd含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して60℃で乾燥し、C@Pdナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
酸化ランタン(La)15.4753g及び酸化ユーロピウム(Eu)0.8797gをそれぞれ秤量して硝酸に完全に溶解させ、La3+及びEu3+を含有する硝酸塩溶液250mLを調製した。ピペットで上記La3+及びEu3+を含有する硝酸塩溶液10mLを取ってビーカーに移し、上記C@Pdナノスフェア0.0016gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を2に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を9に調整し、反応システムを磁気撹拌しながら6時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過し、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して60℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<La1.9S:Eu0.1 3+@Pd1×10−5の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1282g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0042gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1000℃で10時間焼成し、冷却してから研磨し、La1.9S:Eu0.1 3+@Pd1×10−5発光材料を得た。
(実施例2)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はGd1.8S:Eu0.2 3+@Au1×10−2であり、@は前者で後者を被覆することを表す。製造方法は以下に示す。
<Auナノ粒子含有のゾルの調製>
クロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)20.6mgを秤量して脱イオン水16.8mLに溶解させ、磁気撹拌しながらクエン酸ナトリウム14mg及びセチルトリメチルアンモニウム臭化物6mgを上記クロロ金酸溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム1.9mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が5×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を得た。アスコルビン酸17.6mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1×10−2mol/Lのアスコルビン酸溶液を得た。磁気撹拌しながら上記クロロ金酸溶液に上記水素化ホウ素ナトリウム溶液0.08mLを加えて5分間反応させた後、上記クロロ金酸溶液に上記アスコルビン酸溶液3.12mLを加え、20分間反応を続けて、Auナノ粒子の濃度が5×10−3mol/Lのゾル20mLを得た。
<C@Auナノスフェアの調製>
スクロース0.0389gを秤量して無水エタノール24mLに溶解させ、スクロースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル16mLをスクロースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、160℃で20時間反応させ、C@Au含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ3回洗浄して80℃で乾燥し、C@Auナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
ピペットで濃度が0.8mol/Lの硝酸ガドリニウム(Gd(NO)溶液9mL及び濃度が0.4mol/Lの硝酸ユーロピウム(Eu(NO)溶液2mLを取ってビーカーに移し、上記C@Auナノスフェア0.96gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を3に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を8に調整し、反応システムを磁気撹拌しながら2時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過し、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して80℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<Gd1.8S:Eu0.2 3+@Au1×10−2の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1282g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0084gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1450℃で2時間焼成し、冷却してから研磨し、Gd1.8S:Eu0.2 3+@Au1×10−2発光材料を得た。
(実施例3)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はGd1.999S:Eu0.001 3+@Pt5×10−3であり、@は前者で後者を被覆することを表す。製造方法は以下に示す。
<Ptナノ粒子含有のゾルの調製>
塩化白金酸(HPtCl・6HO)25.9mgを秤量して脱イオン水17mLに溶解させ、磁気撹拌しながらクエン酸ナトリウム40.0mg及びドデシルスルホン酸ナトリウム60.0mgを上記塩化白金酸溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム1.9mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が5×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を得た。同時に、濃度が5×10−2mol/Lのヒドラジン水和物溶液10mLを調製した。磁気撹拌しながら上記塩化白金酸溶液に上記水素化ホウ素ナトリウム溶液0.4mLを滴下して5分間反応させた後、上記塩化白金酸溶液に上記ヒドラジン水和物溶液2.6mLを加え、40分間反応を続けて、Ptナノ粒子の濃度が2.5×10−3mol/Lのゾル20mLを得た。
<C@Ptナノスフェアの調製>
グルコース0.0023gを秤量して無水エタノール30mLに溶解させ、グルコースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル10mLをグルコースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、150℃で10時間反応させ、C@Pt含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して70℃で乾燥し、C@Ptナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
ピペットで濃度が0.5mol/Lの硝酸ガドリニウム(Gd(NO)溶液19.99mL及び濃度が0.01mol/Lの硝酸ユーロピウム(Eu(NO)溶液0.5mLを取ってビーカーに移し、上記C@Ptナノスフェア0.024gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を2.5に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を8.5に調整し、反応システムを磁気撹拌しながら4時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過し、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して65℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<Gd1.999S:Eu0.001 3+@Pt5×10−3の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1602g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0530gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1250℃で6時間焼成し、冷却してから研磨し、Gd1.999S:Eu0.001 3+@Pt5×10−3発光材料を得た。
(実施例4)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はY1.92S:Eu0.08 3+@Ag2.5×10−4であり、@は前者で後者を被覆することを表す。製造方法は以下に示す。
<Agナノ粒子含有のゾルの調製>
硝酸銀(AgNO)3.4mgを秤量して脱イオン水18.4mLに溶解させ、磁気撹拌しながらクエン酸ナトリウム42mgを上記硝酸銀溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム5.7mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を得た。磁気撹拌しながら上記硝酸銀溶液に上記水素化ホウ素ナトリウム溶液1.6mLを1回で加え、10分間反応を続けて、Agナノ粒子の濃度が1×10−3mol/Lのゾル20mLを得た。
<C@Agナノスフェアの調製>
グルコース5gを秤量して無水エタノール35mLに溶解させ、グルコースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル5mLをグルコースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、180℃で24時間反応させ、C@Ag含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して60℃で乾燥し、C@Agナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
ピペットで濃度が0.4mol/Lの硝酸イットリウム(Y(NO)溶液19.99mL及び濃度が0.1mol/Lの硝酸ユーロピウム(Eu(NO)溶液3.2mLを取ってビーカーに移し、上記C@Agナノスフェア0.0016gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を3に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を8に調整し、反応システムを磁気撹拌しながら4時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過し、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ3回洗浄して60℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<Y1.92S:Eu0.08 3+@Ag2.5×10−4の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1282g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0212gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1200℃で5時間焼成し、冷却してから研磨し、Y1.92S:Eu0.08 3+@Ag2.5×10−4発光材料を得た。
図2は、本実施例で製造した金属ナノ粒子Agが被覆されるY1.92S:Eu0.08 3+@Ag2.5×10−4発光材料(曲線1)と、金属ナノ粒子が被覆されないY1.92S:Eu0.08 3+発光材料(曲線2)との、1.5kV電圧における陰極線発光スペクトルの比較図である。図2に示すように、626nmにおける発光ピークについて、金属ナノ粒子がドープされた後、発光材料の発光強度はドープされないものより25%強くなることが分かる。
(実施例5)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はLa1.85S:Eu0.15 3+@Cu1×10−4であり、@は前者で後者を被覆することを表す。製造方法は以下に示す。
<Cuナノ粒子含有のゾルの調製>
硝酸銅(Cu(NO)1.6mgを秤量して脱イオン水16mLに溶解させ、磁気撹拌しながらポリビニルピロリドン(PVP)12mgを上記硝酸銅溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム0.4mgを秤量してエタノール10mLに溶解させ、濃度が1×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウムアルコール溶液を得た。磁気撹拌しながら上記硝酸銅溶液に上記水素化ホウ素ナトリウムアルコール溶液4mLを徐々に滴下し、10分間反応を続けて、Cuナノ粒子の濃度が4×10−4mol/Lのゾル20mLを得た。
<C@Cuナノスフェアの調製>
スクロース6gを秤量して無水エタノール39.5mLに溶解させ、スクロースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル0.5mLをスクロースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、200℃で5時間反応させ、C@Cu含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して75℃で乾燥し、C@Cuナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
ピペットで濃度が0.4mol/Lの硝酸ランタン(La(NO)溶液18.5mL及び濃度が0.3mol/Lの硝酸ユーロピウム(Eu(NO)溶液5mLを取ってビーカーに移し、上記C@Cuナノスフェア0.0048gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を3に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を9に調整し、磁気撹拌しながら6時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過した後、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して70℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<La1.85S:Eu0.15 3+@Cu1×10−4の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1282g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0106gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1350℃で4時間焼成し、冷却してから研磨し、La1.85S:Eu0.15 3+@Cu1×10−4発光材料を得た。
(実施例6)
本実施例に係る酸硫化物発光材料の一般式はY1.95S:Eu0.05 3+@(Ag0.5/Au0.51.25×10−3であり、@は前者で後者を被覆することを表し、「/」は2種類の物質が同時に存在することを表す。製造方法は以下に示す。
<Ag及びAuナノ粒子含有のゾルの調製>
クロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)6.2mg及び硝酸銀(AgNO)2.5mgを秤量して脱イオン水28mLに溶解させ、混合溶液を得た。磁気撹拌しながらクエン酸ナトリウム22mg及びポリビニルピロリドン(PVP)20mgを上記混合溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム5.7mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を得た。磁気撹拌しながら上記混合溶液に上記水素化ホウ素ナトリウム溶液2mLを1回で加え、20分間反応を続けて、Ag及びAuナノ粒子の合計濃度が1×10−3mol/Lのゾル30mLを得た。
<C@(Ag/Au)ナノスフェアの調製>
スクロース5.705gを秤量して無水エタノール30mLに溶解させ、スクロースのアルコール溶液を調製した。上記ゾル10mLを上記スクロースのアルコール溶液に加え、得られる混合溶液を50mLポリ四フッ化エチレンのライニング付き反応釜に移し、蓋をかぶせて回して締めた後、140℃15時間反応させ、C@(Ag/Au)含有の溶液を調製した。その溶液を遠心分離し、得られる固相物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して80℃で乾燥し、C@(Ag/Au)ナノスフェアを得た。
<前駆体粉末の調製>
ピペットで濃度が0.4mol/Lの硝酸イットリウム(Y(NO)溶液19.5mL及び濃度が0.1mol/Lの硝酸ユーロピウム(Eu(NO)溶液3.2mLを取ってビーカーに移し、上記C@(Ag/Au)ナノスフェア0.0012gを加えて均一に撹拌し、硝酸を滴下してpH値を3に調整した。続いて、沈殿剤のシュウ酸を加えた後、アンモニア水を滴下してpH値を8に調整し、反応システムを磁気撹拌しながら4時間反応させ、得られる生成物の懸濁液を吸引ろ過した後、生成物を脱イオン水及び無水エタノールでそれぞれ2回洗浄して60℃で乾燥し、前駆体粉末を得た。
<Y1.95S:Eu0.05 3+@(Ag0.5/Au0.51.25×10−3の調製>
上記調製した前駆体粉末に硫黄(S)粉0.1282g及び無水炭酸ナトリウム(NaCO)0.0127gを加え、研磨して均一に混合し、得られる混合材料を蓋付きアルミナるつぼに入れて1100℃で8時間焼成し、冷却してから研磨し、Y1.95S:Eu0.05 3+@(Ag0.5/Au0.51.25×10−3発光材料を得た。
上述した実施例は、具体的、かつ詳細に説明しており、本発明のいくつかの実施形態を示すものであるが、本発明の特許請求の範囲を限定するものではないと理解されるべきである。本発明の思想を逸脱しないことを前提とする場合、当業者が複数の変形及び変更をしても、本発明の保護範囲に属するものであると理解されるべきである。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲に基づくものである。

Claims (9)

  1. 酸硫化物発光材料であって、
    一般式がLn2−xS:Eu 3+@Mである、
    (ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、MはLn 2−x S:Eu 3+ の孔隙に位置しており、@は被覆のことを表し、LnはY、Gd又はLa元素であり、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.2であり、yはMとLn2−xS:Eu 3+とのモル比で、0<y≦1×10−2である。)
    ことを特徴とする酸硫化物発光材料。
  2. 前記xは0.001≦x≦0.1である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の酸硫化物発光材料。
  3. 前記yは1×10−5≦y≦1×10−3である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の酸硫化物発光材料。
  4. 酸硫化物発光材料の製造方法であって、
    金属の塩溶液、助剤及び還元剤を混合して反応させ、M(ここで、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCuナノ粒子のうちの少なくとも1種である)含有のゾルを調製する工程と、
    スクロース又はグルコースの無水エタノール溶液に前記M含有のゾルを加え、得られる混合液を120℃〜200℃で反応させてC@M(ここで、@はCでMを被覆することを表し、Mとスクロース又はグルコースにおけるC元素とのモル比は5×10−4〜5×10−2である)含有の溶液を調製し、前記C@M含有の溶液を遠心分離し、得られる固相を洗浄して乾燥した後、C@Mナノスフェアを得る工程と、
    Ln3+とEu3+とMとのモル比が(2−x):x:y(ここで、Ln3+はY3+、Gd3+又はLa3+であり、xは0<x≦0.2であり、yは0<y≦1×10−2である)の比例で、Ln3+及びEu3+を含有する溶液に前記C@Mナノスフェアを加え、均一に撹拌してからpH値を2〜3に調整し、続いてシュウ酸を加えて反応システムのpH値を8〜9に調整し、撹拌して反応させ、Ln(C:Eu3+@C@M含有の懸濁液を調製し、前記懸濁液を分離してLn(C:Eu3+@C@M固体を得る工程と、
    SとLn3+とのモル比が1:(2−x)の比例で前記Ln(C:Eu3+@C@M固体に硫黄(S)粉を加えるとともに溶融助剤を加え、研磨して均一に混合した後、1000℃〜1450℃で焼成して、一般式がLn2−xS:Eu 3+@M(ここで、Eu3+はLn2−xSにドープされ、Ln2−xS:Eu 3+は多孔質構造であり、@は被覆のことを表す)である酸硫化物発光材料を得る工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする酸硫化物発光材料の製造方法。
  5. 前記金属の塩溶液における溶質は、PdCl・2HO、AuCl・HCl・4HO、HPtCl・6HO、AgNO、及びCu(NOのうちの少なくとも1種であり、溶媒は脱イオン水又はエタノールであり、前記金属の塩溶液の濃度は1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸硫化物発光材料の製造方法
  6. 前記助剤はポリビニルピロリドン、チルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、前記助剤の前記M含有のゾルにおける濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸硫化物発光材料の製造方法
  7. 前記還元剤はヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムのうちの少なくとも1種であり、前記還元剤の添加量と前記Mとのモル比は3.6:1〜18:1である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸硫化物発光材料の製造方法
  8. 前記Ln3+及びEu3+を含有する溶液は、Ln(NOとEu(NOとの混合溶液である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸硫化物発光材料の製造方法
  9. 前記溶融助剤は無水NaCOであり、前記溶融助剤の添加量と前記硫黄(S)粉とのモル比は1:100〜1:10である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の酸硫化物発光材料の製造方法
JP2015538248A 2012-10-31 2012-10-31 酸硫化物発光材料及びその製造方法 Active JP6093870B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/CN2012/083883 WO2014067114A1 (zh) 2012-10-31 2012-10-31 硫氧化物发光材料及其制备方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015536364A JP2015536364A (ja) 2015-12-21
JP6093870B2 true JP6093870B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=50626338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015538248A Active JP6093870B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 酸硫化物発光材料及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9650562B2 (ja)
EP (1) EP2915865B1 (ja)
JP (1) JP6093870B2 (ja)
CN (1) CN104736668A (ja)
WO (1) WO2014067114A1 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50132864A (ja) 1974-04-05 1975-10-21
KR930012011B1 (ko) 1990-12-15 1993-12-23 삼성전관 주식회사 안료부착 적색발광형광체 및 그 제조방법
JPH09235547A (ja) * 1995-12-28 1997-09-09 Kasei Optonix Co Ltd 希土類酸化物蛍光体及び希土類酸硫化物蛍光体の製造方法
JPH1161113A (ja) * 1997-08-27 1999-03-05 Osaka Gas Co Ltd 無機質蛍光性多孔質粒子、及びその製造方法
DE10051242A1 (de) * 2000-10-17 2002-04-25 Philips Corp Intellectual Pty Lichtemittierende Vorrichtung mit beschichtetem Leuchtstoff
JP2004143277A (ja) * 2002-10-24 2004-05-20 Mitsubishi Chemicals Corp 蛍光体、及び、その製造方法
WO2009023350A2 (en) 2007-05-24 2009-02-19 Calgon Carbon Corporation Metal impregnated activated carbons and method of making same
WO2009028350A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. シンチレータプレート
JP2010202708A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Sumitomo Bakelite Co Ltd 波長変換組成物及び波長変換組成物からなる層を備えた光起電装置
JP2011066227A (ja) 2009-09-17 2011-03-31 Toshiba Corp 白色led光源、バックライトユニット、液晶パネルおよび液晶tv
WO2011120227A1 (zh) 2010-03-31 2011-10-06 海洋王照明科技股份有限公司 双重核壳荧光材料及其制备方法
CN102337136B (zh) 2010-07-21 2013-08-07 海洋王照明科技股份有限公司 掺有金属纳米粒子的空心结构氧化物发光材料及其制备方法
CN102061168A (zh) * 2011-01-06 2011-05-18 浙江理工大学 一种提高掺铕氧化钇红色荧光粉发光亮度的方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2915865B1 (en) 2017-06-28
EP2915865A4 (en) 2016-06-29
US9650562B2 (en) 2017-05-16
CN104736668A (zh) 2015-06-24
WO2014067114A1 (zh) 2014-05-08
US20150291877A1 (en) 2015-10-15
EP2915865A1 (en) 2015-09-09
JP2015536364A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8895143B2 (en) Double core-shell fluorescent materials and preparation methods thereof
JP5568180B2 (ja) セリウム酸ストロンチウム発光材料、その製造方法およびその応用
JP5636098B2 (ja) 金属ナノ粒子を有するハロゲン珪酸塩蛍光粉及びその調製方法
JP6017679B2 (ja) 金属ナノ粒子を被覆するケイ酸塩発光材料およびその製造方法
JP2014500901A (ja) タングステン酸塩蛍光体及びその調製方法
JP5951136B2 (ja) アルミン酸亜鉛発光材料、及びその製造方法
JP2013527277A (ja) ホウ酸塩基赤色発光材料及びその調製方法
JP6093870B2 (ja) 酸硫化物発光材料及びその製造方法
JP6001172B2 (ja) スズ酸塩蛍光材料、及び、その製造方法
JP2015525816A (ja) アルミン酸亜鉛蛍光材料,及び,その製造方法
JP2015519437A (ja) マンガンドープスズ酸マグネシウム発光材料及びその調製方法
CN103773362A (zh) 偏硅酸钙发光材料及其制备方法
JP5872735B2 (ja) チタン酸塩発光材料、及び、その製造方法
CN104059651A (zh) 掺杂金属纳米粒子的铌酸钇发光材料及制备方法
CN103849389B (zh) 钙钇锡酸盐发光材料及其制备方法
JP6009091B2 (ja) アルミン酸塩発光材料及びその製造方法
JP5951135B2 (ja) チタン酸塩発光材料、及び、その製造方法
JP6034503B2 (ja) ケイ酸塩発光材料及びその製造方法
JP5677568B2 (ja) 酸化物発光材料及びその調製方法
US20140374658A1 (en) Luminescent materials doped with metal nano particles and preparation methods therefor
CN104059654A (zh) 掺杂金属纳米粒子的空心结构锡酸钇钙发光材料及制备方法
JP5903530B2 (ja) スズ酸塩発光材料、及び、その製造方法
CN104059661A (zh) 掺杂金属纳米粒子的钆酸钙发光材料及制备方法
CN103788950A (zh) 稀土铝酸镧发光材料及其制备方法
CN104059638A (zh) 掺杂金属纳米粒子的碱土硫代镓酸锶发光材料及制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6093870

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250