JP6001172B2 - スズ酸塩蛍光材料、及び、その製造方法 - Google Patents

スズ酸塩蛍光材料、及び、その製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光材料に関連し、特にスズ酸塩蛍光材料とその製造方法に関する。
電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)は、新たに開発されたフラットパネルディスプレイであり、その動作原理は従来の陰極ブラウン管と同様であり、電子ビームがディスプレイ上の蛍光体に衝突することで画像が形成されるものである。他のフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display,FPD)と比較して、FEDは、輝度、視野角、応答時間、動作温度範囲、消費電力等において、バランスの取れた潜在的な利点を有する。優れた性質を有するFEDを製造するための重要な要因の一つとして、蛍光材料の製造がある。
しかし、現在の陰極ブラウン管の蛍光材料は、硫化物を主とするものであり、それを用いてディスプレイに発射された場合に、その中の硫黄と、陰極中の微量なモリブデン、シリコン、或いはゲルマニウム等の他の元素が反応し、それによって電子放出が弱められ、FEDの発光強度が弱められることになってしまう。
以上のことから、既存の蛍光材料の低発光強度の問題に着目し、より発光強度が高いスズ酸塩蛍光材料とその製造方法を提供することが必要とされている。
スズ酸塩蛍光材料は、分子一般式を以下とする。
2−xSnO:Eu@SnO@M
ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つが選択され、
0<x≦0.05であり、
yは上記分子一般式中の全てのSnに対するMのモル比であって、0<y≦10−2であり、
@はコーティングを表し、スズ酸塩蛍光材料において、Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する。
以下のステップを含むスズ酸塩蛍光材料を準備する方法とする。
Mを含有するコロイド溶液を準備するステップであって、Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つから選択され、
Mを含有するコロイド溶液の表面処理を行い、Mを含有するコロイド溶液のpHを10〜12に調整し、次いで60℃〜90℃の温度で加熱攪拌し、分子式A2−xSnO:Eu@SnO@M中のMとSnのモル比をyとし、錫酸ナトリウム、スズ酸カリウム、または四塩化すずを加えて攪拌反応させ、分離、乾燥して、SnO でMがコーティングがされたSnO@M粉末を得て、0<y≦1×10−2とする、ステップと、
分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mの化学量論比に従って、A化合物、Eu化合物、およびSnO@M粉を混合し、混合物を得るステップと、
混合物を熱処理して、冷却し、研磨して分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mを有するスズ酸塩蛍光材料を得るステップと、を含み、
ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
0<x≦0.05であり、
Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する、こととする。
1つの実施例として、Mを含有するコロイド溶液を準備するステップは、
Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液と、添加剤と、還元剤とを混合し、10〜45分間反応させ、Mを含有するコロイド溶液を得るステップとする。
1つの実施例として、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液の濃度は、1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lの範囲とし、
添加剤は、ポリビニルピロリドン、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチル臭化アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および硫酸ドデシルナトリウムから少なくとも一つが選択され、
Mを含有するコロイド溶液の添加剤の濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLの範囲とし、
還元剤は、ヒドラジンヒドラート、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、および水素化ホウ素ナトリウムから少なくとも一つが選択され、
還元剤と、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液の金属イオンとのモル比は、3.6:1〜18:1の範囲とする。
1つの実施例として、Mを含有するコロイド溶液の表面処理のステップは、
Mを含有するコロイド溶液をポリビニルピロリドンの水溶液に加え、12〜24時間かき混ぜる。
1つの実施例として、ポリビニルピロリドンの水溶液の濃度は、0.005g/mL〜0.01g/mLの範囲とする。
1つの実施例として、Mを含有するコロイド溶液のpH値を10〜12に調整するステップでは、水酸化ナトリウム、又は、アンモニアを使用してpH値を調整することとする。
1つの実施例として、攪拌反応時間は、1〜5時間とする。
1つの実施例として、混合物を加熱するステップでは、
2時間から12時間、800℃から1200℃の温度で混合物を仮か焼し、その後、混合物を1000℃から1400℃の温度で0.5〜6時間か焼する。
1つの実施例として、A化合物は、Ca、Sr、Baの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩であり、
Eu化合物は、Euの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩である。
上述のスズ酸塩蛍光材料では、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属ナノ粒子をコーティングすることによるコアシェル構造が形成され、金属ナノ粒子が蛍光材料の内部量子効率を改良し、スズ酸塩蛍光材料の発光強度が高められる。
図1は、スズ酸塩蛍光材料の製造方法の一実施例にかかるフローチャートである。
図2は、1.5kVの電圧にある陰極ルミネセンススペクトルのグラフ表示であって、実施例2のAu金属ナノ粒子に対してコーティングがされたCa1.99SnO:Eu0.01@SnO@Au1.5×10(^−4)と、金属ナノ粒子に対してコーティングがされないCa1.99SnO:Eu0.01@SnOのスズ酸塩蛍光材料を比較して表示するものである。
以下では具体的な実施例と図を用いて上述したスズ酸塩蛍光材料とその製造方法について、より詳細に説明する。
一実施例としてのスズ酸塩蛍光材料の分子式は以下である。
2−xSnO:Eu@SnO@M
ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つが選択され、
0<x≦0.05であり、
yはSnに対するMのモル比であって、0<y≦10−2であり、
@はコーティングを表し、スズ酸塩蛍光材料において、Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する。
2−xSnO:Euの“:”はドープ処理を表すものであり、即ち、Eu(ユーロビウム)はドープ剤であり、二価のEuイオンは蛍光材料の活性イオンである。
外殻層A2−xSnO:Euはユーロビウム(Eu)によってドープ処理されスズ酸塩(A2−xSnO)の中に形成される。
スズ酸塩(A2−xSnO)は良好な化学安定性と熱的安定度を示し、その内部の構造欠陥は高品質な蛍光材料を形成するのに非常に有利である。
さらに、Ca、Sr、およびBaのスズ酸塩は安定性は、比較的高いものとなる。
Euイオン(Eu2+)はスズ酸塩蛍光材料の活性イオンとなり、電圧をかけると、蛍光材料が赤色蛍光を放つことになる。
金属ナノ粒子Mは、スズ酸塩蛍光材料のコアとして機能し、表面プラズモン共振効果を発揮し、スズ酸塩蛍光材料の内部量子効率を高める。
上述のスズ酸塩蛍光材料では、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属ナノ粒子に対してコーティングがされることによりコアシェル構造が形成され、金属ナノ粒子が蛍光材料の内部量子効率を改良し、スズ酸塩蛍光材料の発光強度が高められる。
このスズ酸塩蛍光材料の材料であるM、SnO,及び、A2−xSnO:Euは、科学的性質が安定な物質であり、コアシェル構造の蛍光材料が使用される間の安定性は良好であり、良好な発光性能を維持することができる。
従って、このスズ酸塩蛍光材料の安定性は高く、発光性能がよく、ディスプレイと照明分野において広範囲で応用することができる。
従来の硫化物蛍光材料と比べて、このスズ酸塩蛍光材料は、使用の間において毒性の硫化物を発生させず、環境に優しく無毒であり、安全に使用できる。
図1に示すように、一実施例としてのスズ酸塩蛍光材料を製造方法は以下のステップを含む。
ステップS110:
Mを含有するコロイド溶液の準備。
Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つが選択される。
Mを含有するコロイド溶液を準備するステップは、
Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属の塩溶液と、添加剤と還元剤を混合し、Mを含有するコロイド溶液を得る。Mを含有するコロイド溶液が得られる前提において、省エネのために、反応性時間は10〜45分とすることが好ましい。
Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの塩溶液は、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの塩化物溶液、硝酸塩溶液、及び、同様のものとすることができる。
Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの溶液濃度は実際の要求に応じて決められるものであり、好ましくは、1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lである。
添加剤は、ポリビニルピロリドン、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチル臭化アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および硫酸ドデシルナトリウムの少なくとも一つから選択される。
Mを含有するコロイド溶液の添加剤の濃度は、1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLの範囲とされる。
還元剤は、ヒドラジンヒドラート、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、および水素化ホウ素ナトリウムの少なくとも一つから選択される。
還元剤は、濃度1×10−4mol/L〜1mol/Lの水溶液を準備し、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属の塩溶液と添加剤を加え反応を実行する。
還元剤と,Ag,Au,Pt,Pd,及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液の金属イオンとのモル比は、3.6:1〜18:1の範囲とする。
ステップS120:
Mを含有するコロイド溶液の表面処理を行い、Mを含有するコロイド溶液のpHを10〜12に調整し、次いで60℃〜90℃の温度で行う加熱攪拌であって、分子式A2−xSnO:Eu@SnO@M中のMとSnのモル比をyとし、錫酸ナトリウム、スズ酸カリウム、または四塩化すずを加えることによる加熱攪拌の反応をさせ、分離、乾燥して、SnO でMがコーティングされたSnO@M粉末を得て、0<y≦1×10−2とする。
コーティング促進ため、ステップS110のMを含有するコロイド溶液についてまず表面処理を実施することで、SnO でコーティングがされた安定した金属ナノ粒子Mを有するSnO@M構造が得られる。
Mを含有するコロイド溶液の表面処理のステップは、ポリビニルピロリドン(PVP)の水溶液にMを含有するコロイド溶液を加え、12〜24時間攪拌するステップを含む。
好ましくは、ポリビニルピロリドン(PVP)の濃度は、0.005g/mL〜0.01g/mLの範囲とする
より具体的には、水酸化ナトリウム(NaOH)、或いは、アンモニアを用い、表面処理を行ったMを含有するコロイド溶液のpH値を10〜12に調整し、その後、60℃〜90℃の水浴で恒温加熱攪拌する。
攪拌をさせながら、分子式A2−xSnO:Eu@SnO@MのMのSnに対するモル比をyとして、スズ酸ナトリウム(NaSnO)、スズカリウム(KSnO)、又は、四塩化すず(SnCl)を素早く加え、攪拌して反応させる。
分離して乾燥させ、金属ナノ粒子Mに対してコーティングがされたSnO@M粉末を得ることとし、yは、0<y≦1×10−2の範囲とされる。
加熱攪拌による反応時間は、好ましくは1〜5時間とする。
反応中、スズ酸ナトリウム(NaSnO)、スズカリウム(KSnO)、又は、四塩化すず(SnCl)は、Sn(OH)に加水分解され、さらに焼成されてSnOとされる。
SnOはMの表面をコーティングし、SnO@M粉末が得られる。
スズ酸ナトリウム(NaSnO)、又は、スズカリウム(KSnO)を用いた反応式は、以下の通りである。
NaSnO+HO+CO→Sn(OH)+NaCO
Sn(OH)→SnO+2H
四塩化すず(SnCl)を伴う反応式は、以下の通りである。
SnCl+4NHOH→Sn(OH)+4NHCl
Sn(OH)→SnO+2H
ステップS130:
分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mの化学量論比に従って、A化合物、Eu化合物、およびSnO@M粉を混合し、混合物を得る。
A化合物は、Ca、Sr、Baの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩であり、炭酸カルシウム(CaCO)、硝酸カルシウムCa(NO、バリウムオキサラート(BaC)、などである。
Eu化合物は、Euの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩であり、オキサラートユウロピウム(Eu(C)、酢酸ユーロピウム(Eu(CHCOO))、ユウロピウム炭酸塩(Eu(CO)3)、などである。
分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mの化学量論比に従って、A化合物、Eu化合物、およびSnO@M粉を混合し、混合物を得て、その次の反応が行われる。
ステップS140:
混合物を熱処理し、冷却し、研磨して分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mを有するスズ酸塩蛍光材料が得られる。
ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
0<x≦0.05であり、
Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する、こととする。
ステップS130で得た混合物を、2時間から12時間、800℃から1200℃の温度で混合物を予か焼し、その後、混合物を1000℃から1400℃の温度で0.5〜6時間か焼する。
次いで、混合物は室温にまで冷却され、研磨して粉末にし、分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mを有する金属ナノ粒子に対してコーティングがされたスズ酸塩蛍光材料が得られる。
ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つが選択され、
0<x≦0.05であり、
yはSnに対するMのモル比であって、0<y≦10−2であり、
@はコーティングを表し、スズ酸塩蛍光材料において、Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する。
2−xSnO:Euの“:”はドープ処理を表すものであり、即ち、Eu(ユーロビウム)はドープ剤であり、二価のEuイオンは蛍光材料の活性イオンである。
外殻層A2−xSnO:Euはユーロビウム(Eu)によってドープ処理されスズ酸塩(A2−xSnO)の中に形成される。
上述のスズ酸塩蛍光材料では、高温の固相方法を採用する製造方法であるため、Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する。
この方法はシンプルであり、設備要件が低く、汚染が少なく、制御が容易で、工業的製造に適しており、広範な応用の前途がある。
詳細な実施例を以下に説明する。
実施例1
高温固相方法によるBa1.992SnO:Eu0.008@SnO@Pd1×10(^−5)の製造。
Pdナノ金属粒子を含むコロイド溶液の準備。
0.22mgの塩化パラジウム(PdCl−2HO)を、19mLの脱イオン水に溶解させる。
塩化パラジウムが完全に溶けた後に、11.0mgのクエン酸ナトリウムと4.0mgのラウリル硫酸ナトリウムを、磁力攪拌させながらパラジウム塩化物水溶液に溶解させる。
3.8mgの水素化ホウ素ナトリウムを10mLの脱イオン水に溶解させ、1×10−2mol/Lの濃度の水素化ホウ素ナトリウム還元溶液を得る。
磁力攪拌させながら、濃度が1×10−2mol/Lの1mLの水素化ホウ素ナトリウム液が、パラジウム塩化物水溶液に素早く加えられる。
その後20分反応を続け、Pdの含量を5×10−5mol/Lとする金属ナノ粒子Pdを含有するコロイド溶液を20mL得る。
SnO@Pdの準備。
金属ナノ粒子Pdを含有する5×10−5mol/Lのコロイド溶液を、ビーカーに1.5mL計りとり、0.005g/mLのPVPを8mL加え、16時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Pdを含有するコロイド溶液を得る。
次いで、NaOHを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Pdを含有するコロイド溶液のpH値を10に調整する。
10分間攪拌した後、60℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
25mLの濃度0.3mol/LのNaSnO溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて2時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Pdに対してコーティングがされたSnO粉末、即ち、SnO@Pdを得る。
Ba1.992SnO:Eu0.008@SnO@Pd1×10(^−5)の準備。
1.7955gのBaC,0.0181gのEu(C,0.6030gのSnO@Pd粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
次いで、コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で900℃で4時間加熱する。
次いで、1300℃で3時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Pdに対してコーティングがされたBa1.992SnO:Eu0.008@SnO@Pd1×10(^−5)のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
実施例2
高温固相方法によるCa1.99SnO:Eu0.01@SnO@Au1.5x10(^−4)の製造。
ナノ金属粒子Auを含むコロイド溶液の準備。
0.21mgのクロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)が16.8mLの脱イオン水に溶解される。
クロロ金酸が完全に溶けた後に、14.0mgのクエン酸ナトリウムと6mgのセチルトリメチル臭化アンモニウムを、磁力攪拌させながらクロロ金酸水溶液に溶解させる。
1.9mgの水素化ホウ素ナトリウムと17.6mgのアスコルビン酸をそれぞれ10mLの脱イオン水に溶解させ、濃度5×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液10mLと、濃度1×10−2mol/Lのアスコルビン酸10mLを得る。
磁力攪拌させながら、まず水素化ホウ素ナトリウム溶液0.08mLをクロロ金酸水溶液に加え、5分間攪拌反応させた後、濃度1×10−2mol/Lのアスコルビン酸溶液3.12mLをクロロ金酸水溶液に加える。
30分反応を続け、20mLのAuの含量を5×10−5mol/Lとする金属ナノ粒子Auを含有するコロイド溶液を得る。
SnO@Auの準備。
金属ナノ粒子Auを含有する5×10−5mol/Lのコロイド溶液を、ビーカーに15mL計りとり、0.1g/mLのPVPを2mL加え、8時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Auを含有するコロイド溶液を得る。
次いで、NaOHを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Auを含有するコロイド溶液のpH値を10.5に調整する。
5分間攪拌した後、60℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
20mLの濃度0.25mol/LのKSnO溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて3時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Auに対してコーティングがされたSnO粉末、即ち、SnO@Auを得る。
Ca1.99SnO:Eu0.01@SnO@Au1.5x10(^−4)の準備。
0.7967gのCaCO、0.0070gのEu、0.6148gのSnO@Au粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
次いで、コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で800℃で2時間加熱する。
次いで、1200℃で4時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Auに対してコーティングがされたCa1.99SnO:Eu0.01@SnO@Au1.5×10−4のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
図2は、1.5kVの電圧にある陰極ルミネセンススペクトルのグラフ表示であって、実施例2のAu金属ナノ粒子に対してコーティングがされたCa1.99SnO:Eu0.01@SnO@Au1.5×10(^−4)と、金属ナノ粒子に対してコーティングがされないCa1.99SnO:Eu0.01@SnOのスズ酸塩蛍光材料を比較して表示するものである。
図2において明らかなように、615nmにおいて発光ピークが見られ、金属ナノ粒子Auに対してコーティングがされた蛍光材料は、コーティングされていない蛍光材料と比較して発光強度が28%増強された。
実施例2の蛍光材料は、安定性がよく、色純度がよく、しかも、発光効率が高いという特徴を有する。
実施例3
高温固相方法によるSr1.98SnO:Eu0.02@SnO@Ag2.5×10(^−4)の製造。
Agナノ金属粒子を含むコロイド溶液の準備。
3.4mgの硝酸銀(AgNO)は18.4mLの脱イオン水に溶解されて、硝酸銀が完全に溶けた後に、42mgのクエン酸ナトリウムを秤量し、磁力攪拌させながら硝酸銀水溶液に溶解させる。
5.7mgの水素化ホウ素ナトリウムを10mLの脱イオン水に溶解させ、1.5×10−2mol/Lの濃度の水素化ホウ素ナトリウム溶液10mLを得る。
磁力攪拌させながら、1.6mLの水素化ホウ素ナトリウム液(1.5×10−2mol/L)が硝酸銀水溶液に加えられる。
10分反応を続け、20mLのAgの含量を1×10−3mol/Lとする金属ナノ粒子Agを含有するコロイド溶液を得る。
SnO@Agの準備
金属ナノ粒子Agを含有する1×10−3mol/Lのコロイド溶液をビーカーに1.2mL計りとり、0.01g/mLのPVPを10mL加え、12時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Agを含有するコロイド溶液を得る。
次いで、アンモニアを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Agを含有するコロイド溶液のpH値を11に調整する。
5分間攪拌した後、80℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
15mLの濃度0.32mol/LのSnCl溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて3時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Agに対してコーティングがされたSnO粉末、即ち、SnO@Agを得る。
Sr1.98SnO:Eu0.02@SnO@Ag2.5×10−4の準備
1.6292gのSr(CHCOO)、0.0263gのEu(CHCOO)、0.6030gのSnO@Ag粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
次いで、コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で1000℃で4時間加熱する。
次いで、1200℃で6時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Agに対してコーティングがされたSr1.98SnO:Eu0.02@SnO@Ag2.5×10−4のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
実施例4
高温固相方法によるBa1.95SnO:Eu0.05@SnO@Pt5×10(^−3)の製造。
Ptナノ金属粒子を含むコロイド溶液の準備
25.9mgの塩化白金酸(HPtCl・6HO)を、17mLの脱イオン水に溶解させる。
塩化白金酸が完全に溶けた後に、40.0mgのクエン酸ナトリウムと60.0mgのラウリル硫酸ナトリウムを計量し、磁力攪拌させながら塩化白金酸水溶液に溶解させる。
1.9mgの水素化ホウ素ナトリウムを10mLの脱イオン水に溶解させ、5×10−3mol/Lの濃度の水素化ホウ素ナトリウム水溶液10mLを得る。
10mLのヒドラジンヒドラート溶液(5×10−2mol/L)は同時に準備される。
磁力攪拌させながら、水素化ホウ素ナトリウム溶液0.4mLを塩化白金酸水溶液に滴下して添加し、5分間攪拌反応させた後、5×10−2mol/Lの濃度のヒドラジンヒドラート2.6mLを塩化白金酸水溶液に滴下して添加した。
40分反応を続け、10mLのPtの含量を2.5×10−3mol/Lとする金属ナノ粒子Ptを含有するコロイド溶液を得る。
SnO@Ptの準備
金属ナノ粒子Ptを含有する2.5×10−3mol/Lのコロイド溶液を、ビーカーに8mL計りとり、0.02g/mLのPVPを4mL加え、18時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Ptを含有するコロイド溶液を得る。
次いで、NaOHを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Ptを含有するコロイド溶液のpH値を12に調整する。
5分間攪拌した後、60℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
10mLの濃度0.4mol/LのNaSnO溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて5時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Ptに対してコーティングがされたSnO粉末、即ち、SnO@Ptを得る。
Ba1.95SnO:Eu0.05@SnO@Pt5×10(^−3)の製造は下記により説明する。
1.5392gのBaCO、0.0967gのEu(CO、及び0.6028gのSnO@Pt粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
次いで、コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で900℃で12時間加熱する。
次いで、1400℃で4時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Ptに対してコーティングがされたBa1.95SnO:Eu0.05@SnO@Pt5×10(^−3)のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
実施例5
高温固相方法によるCa1.998SnO:Eu0.002@SnO@Cu1×10−4の製造。
Cuナノ金属粒子を含むコロイド溶液の準備
1.6mgの硝酸銅は16mLのエタノールに溶解されて、硝酸銅が完全に溶けた後に、12mgのPVPを攪拌しながら添加する。
0.4mgの水素化ホウ素ナトリウムを10mLのエタノールに溶解させることにより、得られた1×10−3mol/Lの濃度の水素化ホウ素ナトリウムアルコール溶液4mLを銅の硝酸塩溶液に滴下して添加し、10分の攪拌反応を続け、20mLの4×10−4mol/Lとする金属ナノ粒子Cuを含有するコロイド溶液を得る。
SnO@Cuの準備
金属ナノ粒子Cuを含有する4×10−4mol/Lのコロイド溶液を、ビーカーに1.5mL計りとり、0.03g/mLのPVPを5mL加え、10時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Cuを含有するコロイド溶液を得る。
次いで、NaOHを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Cuを含有するコロイド溶液のpH値を10.5に調整する。
15分間攪拌した後、90℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
30mLの濃度0.2mol/LのNa SnO 溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて1時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Cuに対してコーティングがされたSnO 粉末、即ち、SnO @Cuを得る。
Ca1.998SnO:Eu0.002@SnO@Cu1×10−4の製造は下記により説明する。
1.3107gのCa(NO、0.0027gのEu(NO、及び0.6028gのSnO@Cu粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で800℃で5時間加熱する。
次いで、1300℃で0.5時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Cuに対してコーティングがされたCa 1.998 SnO :Eu 0.002 @SnO @Cu1×10 −4 のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
実施例6
高温固相法によるSr1.88SnO:Eu0.12@SnO@(Ag0.5/Au0.5)1.25×10(^−3)の製造。
金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5を含有するコロイド溶液の製造。
6.2mgのクロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)と2.5mgのAgNOを28mLの脱イオン水で溶解する。
完全に溶けた後に、22mgのクエン酸ナトリウムと20mgのPVPを計量し、磁力攪拌させながら上述の混合溶液に加えた。
5.7mgの水素化ホウ素ナトリウムを計量し、10mLの脱イオン水に溶解させ、1.5×10−2mol/Lの濃度の水素化ホウ素ナトリウム水溶液10MLを得る。
磁力攪拌させながら、2mLの水素化ホウ素ナトリウム水溶液(1.5×10−2mol/L)が、混合溶液に加えられる。
20分反応を続け、30mLの全金属(Ag+Au)の含量を1×10−3mol/Lとする金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5を含有するコロイド溶液を得る。
SnO@(Ag0.5/Au0.5)の製造
金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5を含有する1×10−3mol/Lのコロイド溶液を、ビーカーに5mL計りとり、0.1g/mLのPVPを10mL加え、12時間磁力攪拌し、正面処理がなされた金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5を含有するコロイド溶液を得る。
次いで、NaOHを用い、表面処理がなされた金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5を含有するコロイド溶液のpH値を11に調整する。
15分間攪拌した後、70℃の水浴中で恒温で加熱攪拌する。
30mLの濃度0.2mol/LのKSnO溶液を攪拌させながら素早く加え、続いて1時間攪拌反応させ、遠心分離し、乾燥して、金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5でコーティングされたSnO粉末、即ち、SnO@(Ag0.5/Au0.5)を得る。
Sr1.88SnO:Eu0.12@SnO@(Ag0.5/Au0.5)1.25×10(^−3)の製造。
0.7792gのSrO、0.0844gのEu、0.6028gのSnO@(Ag0.5/Au0.5)1.25×10(^−3)粉末を計量し、めのう乳ばちの中で研磨してよく混合させる。
次いで、コランダムるつぼに粉を移し、マッフル炉で1000°Cで3時間加熱する。
次いで、1250℃で5時間焼結し、室温に冷却し、研磨して粉末として、金属ナノ粒子Ag0.5/Au0.5でコーティングされたSr1.88SnO:Eu0.12@SnO@(Ag0.5/Au0.5)1.25×10(^−3)のスズ酸塩蛍光材料が得られる。
理解されるべきは、上述した本発明の好ましい実施例は、詳細に説明するためのものであり、これにより本発明の特許の権利範囲を制限するものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲の記載に基くものである。

Claims (10)

  1. 分子一般式を以下とするスズ酸塩蛍光材料。
    2−xSnO:Eu@SnO@M
    ここで、Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
    Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つが選択され、
    xは0<x≦0.05であり、
    yは上記分子一般式中の全てのSnに対するMのモル比であって、0<y≦1×10−2であり、
    @はコーティングを表し、スズ酸塩蛍光材料において、Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する。
  2. Mを含有するコロイド溶液を準備するステップであって、Mは、Ag、Au、Pt、Pd、及び、Cuの金属ナノ粒子の少なくとも一つから選択されるステップと、
    Mを含有するコロイド溶液の表面処理を行い、Mを含有するコロイド溶液のpHを10〜12に調整し、次いで60℃〜90℃の温度で行う加熱攪拌であって、分子式A2−xSnO:Eu@SnO@M中のMとSnのモル比をyとし、錫酸ナトリウム、スズ酸カリウム、または四塩化すずを加えることによる加熱攪拌の反応をさせ、分離、乾燥して、SnO でMがコーティングされたSnO@M粉末を得て、0<y≦1×10−2とする、ステップと、
    分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mの化学量論比に従って、A化合物、Eu化合物、およびSnO@M粉を混合し、混合物を得るステップと、
    混合物を熱処理して、冷却し、研磨して分子式A2−xSnO:Eu@SnO@Mを有するスズ酸塩蛍光材料を得るステップと、
    を含むスズ酸塩蛍光材料の製造方法であり、
    前記Aは、Ca、Sr、Baのうちの一つが選択され、
    前記xは、0<x≦0.05であり、
    前記Mはコアとして機能し、SnOは中間層殻として機能し、A2−xSnO:Euは外層殻として機能する、
    スズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  3. 前記Mを含有するコロイド溶液を準備するステップは、
    Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液と、添加剤と、還元剤とを混合し、10〜45分間反応させ、Mを含有するコロイド溶液を得るステップとする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  4. Ag,Au,Pt,Pd,及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液の濃度は、1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lの範囲とし、
    前記添加剤は、ポリビニルピロリドン、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチル臭化アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および硫酸ドデシルナトリウムから少なくとも一つが選択され、
    Mを含有するコロイド溶液の添加剤の濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLの範囲とし、
    前記還元剤は、ヒドラジンヒドラート、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、および水素化ホウ素ナトリウムから少なくとも一つが選択され、
    還元剤と、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuの内から選択される少なくとも1つの金属を含む塩溶液の金属イオンとのモル比は、3.6:1〜18:1の範囲とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  5. Mを含有するコロイド溶液の表面処理のステップでは、
    Mを含有するコロイド溶液をポリビニルピロリドンの水溶液に加え、12〜24時間かき混ぜる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  6. ポリビニルピロリドンの水溶液の濃度は、0.005g/mL〜0.01g/mLの範囲とする、
    ことを特徴とする請求項5に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  7. Mを含有するコロイド溶液のpH値を10〜12に調整するステップでは、
    水酸化ナトリウム,又は、アンモニアを使用してpH値を調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  8. 加熱攪拌による反応時間は、1〜5時間とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  9. 前記スズ酸塩蛍光材料を得るステップにおける混合物の熱処理は、
    2時間から12時間、800℃から1200℃の温度で混合物を予か焼し、その後、混合物を1000℃から1400℃の温度で0.5〜6時間か焼する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
  10. A化合物は、Ca,Sr,Baの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩であり、
    Eu化合物は、Euの酸化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスズ酸塩蛍光材料の製造方法。
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