JP6009092B2 - ゲルマニウム酸塩発光材料及びその製造方法 - Google Patents

ゲルマニウム酸塩発光材料及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光材料分野に関し、特にゲルマニウム酸塩発光材料及びその製造方法に関する。
電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)は、発展の可能性があるパネルディスプレイ技術である。電界放出ディスプレイデバイスは、動作電圧が陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)の動作電圧より低く、一般的に5kV未満である一方、動作電流密度が比較的大きく、一般的に10〜100μA・cm−2である。したがって、電界放出ディスプレイデバイスに用いられる発光材料に対する要求がより高くなり、例えば、より良い彩度を有し、低電圧における発光效率が高く、高電流密度で輝度飽和の現象がないことが求められる。
現在、電界放出ディスプレイ発光材料に関する研究は、主として既存の陰極線管発光材料を使用して改良すること、又は新しい発光材料を求めることに集中している。市販の陰極線発光材料は主として硫化物であり、それを電界放出表示パネルの製造に用いる場合、その中の硫黄が陰極における微量のモリブデン、ケイ素又はゲルマニウムなどと反応することがあるので、その電子放出を低減させ、FEDの発光強度を減弱させる。
そのため、発光強度が高いゲルマニウム酸塩発光材料及びその製造方法を提供する必要がある。
ゲルマニウム酸塩発光材料であって、その一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mであり、ここで、MはZn2−2xGeO:Mn2xにドープされ、Ag、Au、Pt、Pd、及びCu金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種であり、xは0<x≦0.05であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である。
1つの実施形態において、xは0.0005≦x≦0.02である。
1つの実施形態において、yは1×10−5≦y≦5×10−3である。
ゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法であって、
M(ここで、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCu金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種である)含有のゾルを調製する工程と、
一般式Zn2−2xGeO:Mn2x,M(ここで、xは0<x≦0.5であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である)の化学量論比に応じてZnイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液を調製し、上記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液に上記M含有のゾル及びクエン酸を加え、得られる混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌して前駆体ゾルを得る工程と、
上記前駆体ゾルを乾燥させ、得られるキセロゲルを研磨してから400℃〜600℃で1時間〜6時間予備焼成し、予備焼成により得られる固体を研磨してから600℃〜1400℃で2時間〜10時間焼成して冷却した後、一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mであるゲルマニウム酸塩発光材料を得る工程と、
を含む。
1つの実施形態において、上記M含有のゾルを調製する工程は、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液を助剤、還元剤と混合し、10分間〜45分間反応させてM含有のゾルを得ることであり、
上記Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液の濃度は1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lであり、
上記助剤は、ポリビニルピロリドン、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種であり、
上記M含有のゾルにおける助剤の濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLであり、
上記還元剤はヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムから選ばれる少なくとも1種であり、
上記還元剤と上記Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液における金属イオンとのモル比は3.6:1〜18:1である。
1つの実施形態において、上記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液の調製方法は、Znイオン及びGeイオンを含有する混合液にエタノール溶液を加えた後、Mnのシュウ酸塩溶液、Mnの硝酸塩溶液、又はMnの酢酸塩溶液を加え、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液を得ることであり、
上記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液は、
Znの酸化物又はZnの炭酸塩を塩酸又は硝酸に溶解させてZnイオン含有の溶液を得ることと、Geの酸化物をアルカリ溶液に、又はGeの塩化物を希塩酸に溶解させてGeイオン含有の溶液を得ることと、上記Znイオン含有の溶液と上記Geイオン含有の溶液とを混合して上記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液を得ることとを含む方法、又は
Znの酢酸塩、Znの塩酸塩、及びZnの硝酸塩のうちの一種と上記Geイオン含有の溶液とを混合して上記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液を得る方法により調製される。
1つの実施形態において、上記エタノール溶液には、エタノールと水との体積比は3〜8:1である。
1つの実施形態において、上記クエン酸のモル重量と上記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンの合計モル重量との比は1〜5:1である。
1つの実施形態において、上記混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌する前に、上記混合物に界面活性剤を添加することをされに含む。
1つの実施形態において、上記界面活性剤は平均分子量が100〜20000のポリエチレングリコールであり、上記ポリエチレングリコールの濃度は0.05g/mL〜0.20g/mLである。
上記ゲルマニウム酸塩発光材料は、ゲルマニウム酸塩である発光基材に金属ナノ粒子Mをドープすることで、金属ナノ粒子Mにより当該発光材料の内量子效率を向上させ、そのゲルマニウム酸塩発光材料の発光強度を高める。
図1は、一実施形態に係るゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法のフロー図である。 図2は、実施例3で製造されたZn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料とZn1.992GeO:Mn0.008ゲルマニウム酸塩発光材料とを3kv電圧における陰極線発光スペクトルの比較図である。
以下、具体的な実施形態及び図面により、上記アルミン酸塩発光材料及びその製造方法をさらに説明する。
一実施形態に係るゲルマニウム酸塩発光材料は、一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mである。
ここで、Mは銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、及び銅(Cu)金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種である。
xは0<x≦0.05であり、好ましくは0.0005≦x≦0.02である。
「:」符号はドーピング及び置換を表し、当該ゲルマニウム酸塩発光材料は、ゲルマニウム酸亜鉛(ZnGeO)を発光基材とし、マンガンイオン(Mn2+)をZnGeO基材にドープして一部のZnを置換して、Zn2−2xGeO:Mn2xを得る。
MはZn2−2xGeO:Mn2xにドープされ、ゲルマニウム酸塩発光材料Zn2−2xGeO:Mn2x,Mを形成する。
yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2であり、好ましくは1×10−5≦y≦5×10−3である。
2価マンガンイオン(Mn2+)はゲルマニウム酸塩発光材料の活性イオンとして、電圧の作用によりそのゲルマニウム酸塩発光材料を緑色発光させる。
ZnGeOはオキシ基のワイドバンドギャップ(約4.4eV)半導体材料として、良い熱安定性、非毒性、高輝度等などのメリットを有する。ZnGeOを発光基材として使用する場合には、そのゲルマニウム酸塩発光材料の発光輝度を高めて、安定性を良くするとともに、使用中に毒性物質を放出することなく、安全で環境にもやさしい。
上記ゲルマニウム酸塩発光材料は、ゲルマニウム酸塩である発光基材に金属ナノ粒子Mをドープすることで、金属ナノ粒子Mにより当該発光材料の内量子效率を向上させ、そのゲルマニウム酸塩発光材料の発光強度を高める。
図1に示すように、アルミン酸塩発光材料の製造方法は、工程S110と、工程S120と、工程S130とを含む。
工程S110において、M含有のゾルを調製する。
MはAg、Au、Pt、Pd、及びCu金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種である。
そのM含有のゾルを調製する工程は、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液を助剤、還元剤と混合して反応させ、M含有のゾルを得ることである。ここで、M含有のゾルが得られることの確保を前提で、エネルギー消費量を抑えるために、反応時間は10分間〜45分間であることが好ましい。
Ag、Au、Pt、Pd、又はCuの塩溶液は、Ag、Au、Pt、Pd、又はCuの塩化物溶液、硝酸塩溶液などである。Ag、Au、Pt、Pd、又はCuの塩溶液の濃度は必要に応じて調整されるが、好ましくは1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lである。
助剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である。M含有のゾルにおける助剤の濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLである。
還元剤は、ヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である。還元剤を濃度が1×10−4mol/L〜1mol/Lの水溶液に調製した後、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液及び助剤と混合して反応させる。
還元剤とAg、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液における金属イオンとのモル比は3.6:1〜18:1である。
還元剤及び助剤の作用で、Ag、Au、Pt、Pd、又はCuイオンはAg、Au、Pt、Pd、又はCu金属ナノ粒子に還元され溶剤に分散してM含有のゾルが得られる。
工程S120において、一般式Zn2−2xGeO:Mn2x,Mの化学量論比に応じて、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液を調製し、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液にM含有のゾル及びクエン酸を加え、得られる混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌して前駆体ゾルを得る。ここで、xは0<x≦0.5であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である。
Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液の調製方法は、Znイオン及びGeイオンを含有する混合液にエタノール溶液を加えた後、Mnのシュウ酸塩溶液、Mnの硝酸塩溶液、又はMnの酢酸塩溶液を加え、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液を得ることである。
ここで、エタノール溶液は、エタノールと水とを体積比3〜8:1で混合して得られる混合液である。
ここで、Znイオン及びGeイオンを含有する混合液の調整方法は次の通りである。
まず、Znの酸化物又はZnの炭酸塩を塩酸又は硝酸に溶解させてZnイオン含有の溶液を得る。Znの酸化物は酸化亜鉛(ZnO)であってもよく、Znの炭酸塩は炭酸亜鉛(ZnCO)であってもよい。
次に、Geの酸化物をアルカリ溶液に、又はGeの塩化物を希塩酸に溶解させてGeイオン含有の溶液を得る。Geの酸化物は酸化ゲルマニウム(GeO)であってもよく、Geの塩化物は四塩化ゲルマニウム(GeCl)であってもよい。
続いて、Znイオン含有の溶液とGeイオン含有の溶液とを混合してZnイオン及びGeイオンを含有する混合液を得る。
Znの酸化物又はZnの炭酸塩は塩酸又は硝酸に溶解しやすく、Geの酸化物はアルカリ溶液に溶解しやすいため、最初にZnイオン含有の溶液及びGeイオン含有のアルカリ溶液を調製することは、Znイオン含有の化合物及びGeイオン含有の化合物の溶解に有利になる。
他の実施形態において、酢酸亜鉛(Zn(CHCOO)・2HO))などの水溶性のZnの酢酸塩、塩化亜鉛(ZnCl)などのZnの塩酸塩、硝酸亜鉛(Zn(NO)・6HO)などのZnの硝酸塩を使用することができる。
Znの酢酸塩、Znの塩酸塩、又はZnの硝酸塩を使用する場合、Znの酢酸塩、Znの塩酸塩、又はZnの硝酸塩とGeイオン含有の溶液とを、エタノールと水とを体積比3〜8:1で混合して得られるエタノール溶液に直接溶解させる。
他の実施形態において、水溶性が優れたZn含有の塩(例えば、酢酸亜鉛)とGeの酸化物(例えば、酸化ゲルマニウム)とを混合した後、アルカリ性のエタノールと水との混合液を加え、その後、Mnイオン含有の溶液を加え、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノールの水溶液を得ることができる。
酸化ゲルマニウムがアルカリ溶液に溶解しやすいため、アルカリ性のエタノールと水との混合液は酸化ゲルマニウムを溶解し得る。ここで、アルカリ性のエタノールと水との混合液は、エタノールと水との混合液にアルカリ(例えば、アンモニア水)を加えてアルカリ性に調整することにより得られる。
Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液にM含有のゾル及びクエン酸を加えて混合物を得る。ここで、クエン酸はキレート剤として添加される。
好ましくは、クエン酸のモル重量とZnイオン、Geイオン、及びMnイオンの合計モル重量との比は1〜5:1である。
好ましくは、上記混合物に界面活性剤を添加する。界面活性剤を添加する前に、M含有のゾルは主にコロイド粒子間の静電気斥力により安定性が維持される。界面活性剤はコロイド粒子の凝集を防止し、コロイド粒子間の安定性をさらに向上するために用いられる。
界面活性剤は、コロイド粒子の表面に一層の分子膜を形成してコロイド粒子間の相互接触を阻止することができ、表面張力及び毛細管吸着力を低減させ、立体障害効果を減少させることができるため、凝集を阻止する目的を達成できる。界面活性剤はコロイド粒子に吸着された後、コロイド粒子表面における−OHへの結合を弱め、さらにコロイドの分散性を増加させるため、コロイド粒子の凝集を減少することができる。
界面活性剤は、平均分子量が100〜20000のポリエチレングリコール(PEG)、すなわちPEG100〜20000であることが好ましく、平均分子量が2000〜10000のポリエチレングリコール(PEG2000〜10000)であることがより好ましい。
平均分子量が2000〜10000のポリエチレングリコールは、適切な粘性を有し、コロイド粒子の表面と強い水素結合を形成することで、コロイド粒子の表面に一層の大分子親水性膜を形成し、コロイド粒子の分散性を向上させ、コロイド粒子の凝集を低減させる。
好ましくは、ポリエチレングリコールの濃度は0.05g/mL〜0.20g/mLである。
Znイオン、Geイオン、及びMnイオンを含有するエタノール溶液と、クエン酸及び界面活性剤との混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌して前駆体ゾルを得る。ここで、xは0<x≦0.05であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である。
工程S130において、前駆体ゾルを乾燥させ、得られるキセロゲルを研磨してから400℃〜600℃で1時間〜6時間予備焼成し、予備焼成により得られる固体を研磨してから600℃〜1400℃で2時間〜10時間焼成して冷却した後、一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mであるゲルマニウム酸塩発光材料を得る。
前駆体ゾルを70℃〜150℃で6時間〜20時間乾燥することにより溶剤を取り除いてキセロゲルを得る。キセロゲルを400℃〜600℃で1時間〜6時間予備焼成した後、予備焼成により得られる固体を2時間〜10時間焼成して一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mであるゲルマニウム酸塩発光材料を得る。ここで、MはZn2−2xGeO:Mn2xにドープされ、Ag、Au、Pt、Pd、及びCu金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種である。xは0<x≦0.05であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である。
予備焼成の前にキセロゲルを研磨し、焼成の前に予備焼成により得られるキセロゲルを研磨することで、2回の研磨により反応をさらに十分に促進するとともに、得られるゲルマニウム酸塩発光材料の粒径を減少させ、粒径分布を均一にする。
上記ゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法は、プロセスが簡単で、デバイスに対する要求が低く、非汚染で、コントロールし易く、工業的生産に適して、幅広い生産・応用が期待できる。
以下、具体的な実施例で説明する。
<実施例1>
[ゾル・ゲル法によるZn1.99GeO:Mn0.01,Pd1×10−5の製造]
(1)Pdナノ粒子含有のゾルの調製
塩化パラジウム(PdCl・2HO)0.22mgを秤量して脱イオン水19mLに溶解させた。塩化パラジウムが完全に溶解した後、クエン酸ナトリウム11.0mg及びドデシル硫酸ナトリウム4.0mgを秤量して磁気撹拌しながら塩化パラジウム水溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム3.8mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させて濃度が1×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム還元液を得た。磁気撹拌しながら塩化パラジウム水溶液に1×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液1mLを迅速に加えた後20分間反応を続けて、Pd含有量が5×10−5mol/LのPdナノ粒子含有のゾルを20mL得た。
(2)前駆体ゾルの調製
酢酸亜鉛(Zn(CHCOO)・2HO)6.5521g及び酸化ゲルマニウム(GeO)1.5696gを秤量して容器に入れた後、体積比4:1のエタノールと水とのアルカリ性混合溶液(ここでアルカリ性はアンモニア水により調整される)50mLを加え、80℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.1mol/Lの硝酸マンガン(Mn(NO)・4HO)溶液1.5mL、Pd含有量が5×10−5mol/LのPdナノ粒子含有のゾル3mL、8.6454gのクエン酸、及び2.75gのポリエチレングリコール100を加え、2時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.99GeO:Mn0.01,Pd1×10−5の調製
前駆体ゾルを70℃で20時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において600℃の恒温で2時間予備焼成した後、900℃で4時間焼成し、室温まで冷却してZn1.99GeO:Mn0.01,Pd1×10−5ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
<実施例2>
[ゾル・ゲル法によるZn1.98GeO:Mn0.02,Au1×10−2の製造]
(1)Auナノ粒子含有のゾルの調製
クロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)206mgを秤量して脱イオン水16.8mLに溶解させた。クロロ金酸が完全に溶解した後、クエン酸ナトリウム14mg及びセチルトリメチルアンモニウム臭化物6mgを秤量して磁気撹拌しながらクロロ金酸水溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム1.9mg及びアスコルビン酸17.6mgを秤量してそれぞれ脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が5×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液10mL、及び濃度が1×10−2mol/Lのアスコルビン酸水溶液10mLを得た。磁気撹拌しながら、まずクロロ金酸水溶液に水素化ホウ素ナトリウム水溶液0.08mLを加え、5分間撹拌して反応させた後、クロロ金酸水溶液に1×10−2mol/Lのアスコルビン酸水溶液3.12mLを加えその後30分間反応を続けて、Au含有量が5×10−2mol/LのAuナノ粒子含有のゾル20mLを得た。
(2)前駆体ゾルの調製
酸化亜鉛(ZnO)0.3223gを秤量して濃硝酸1mL及び脱イオン水1mLにより容器で加熱して溶解させた。四塩化ゲルマニウム(GeCl)0.4289gを希塩酸3mLに溶解した後、体積比3:1のエタノールと水との混合溶液50mLを加え、60℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.02mol/Lのシュウ酸マンガン(MnC・2HO)溶液2mL、Au含有量が5×10−2mol/LのAuナノ粒子含有のゾル0.4mL、5.7636gのクエン酸、及び6gのポリエチレングリコール2000を加え、4時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.98GeO:Mn0.02,Au1.5×10−4の調製
前駆体ゾルを150℃で6時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において500℃の恒温で6時間予備焼成した後、1400℃で2時間焼成し、室温まで冷却してZn1.98GeO:Mn0.02,Au1×10−2ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
<実施例3>
[ゾル・ゲル法によるZn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4の製造]
(1)Agナノ粒子含有のゾルの調製
硝酸銀(AgNO)3.4mgを秤量して脱イオン水18.4mLに溶解させた。硝酸銀が完全に溶解した後、クエン酸ナトリウム42mgを秤量して磁気撹拌しながら硝酸銀水溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム5.7mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液10mLを得た。磁気撹拌しながら硝酸銀水溶液に1回で1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液1.6mLを加えた後、10分間反応を続けてAg含有量が1×10−3mol/LのAgナノ粒子含有のゾル20mL得た。
(2)前駆体ゾルの調製
四塩化ゲルマニウム(GeCl)0.6433gを秤量して希塩酸溶液5mLに溶解させた。硝酸亜鉛(Zn(NO)・6HO)1.7778gを秤量して容器に入れた後、体積比8:1のエタノールと水との混合溶液50mLを加え、70℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.01mol/Lの酢酸マンガン(Mn(CHCOO))溶液2.4mL、Ag含有量が1×10−3mol/LのAgナノ粒子含有のゾル0.75mL、6.9163gのクエン酸、及び5gのポリエチレングリコール10000を加え、4時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4の調製
前駆体ゾルを120℃で8時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において400℃の恒温で4時間予備焼成した後、900℃で4時間焼成し、室温まで冷却してZn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
図2は、実施例3で製造されたZn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料とZn1.992GeO:Mn0.008ゲルマニウム酸塩発光材料との3kv電圧における陰極線発光スペクトルの比較図である。ここで、曲線1はZn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料の発光スペクトル図であり、曲線2はZn1.992GeO:Mn0.008ゲルマニウム酸塩発光材料の発光スペクトル図である。
図2に示すように、535nmにおける発光ピークについて、Zn1.992GeO:Mn0.008,Ag2.5×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料の発光強度は、Zn1.992GeO:Mn0.008ゲルマニウム酸塩発光材料の発光強度より50%強くなることが分かる。実施例3の発光材料は、安定性及び色純度が良く、発光強度が高いなどの特徴を有する。
<実施例4>
[ゾル・ゲル法によるZn1.96GeO:Mn0.04,Pt5×10−3の製造]
(1)Ptナノ粒子含有のゾルの調製
塩化白金酸(HPtCl・6HO)103.6mgを秤量して脱イオン水17mLに溶解させた。塩化白金酸が完全に溶解した後、クエン酸ナトリウム40.0mg及びドデシルスルホン酸ナトリウム60.0mgを秤量して磁気撹拌しながら塩化白金酸水溶液に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム1.9mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が5×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液10mLを得た。同時に、濃度が5×10−2mol/Lのヒドラジン水和物溶液を調製した。磁気撹拌しながら、まず塩化白金酸水溶液に水素化ホウ素ナトリウム水溶液0.4mLを滴下し、5分間撹拌して反応させた後、塩化白金酸水溶液に5×10−2mol/Lのヒドラジン水和物溶液2.6mLを滴下し、その後40分間反応し続けてPt含有量が1×10−2mol/LのPtナノ粒子含有のゾル10mLを得た。
(2)前駆体ゾルの調製
炭酸亜鉛(ZnCO)1.2679gを秤量して希硝酸5mLにより容器で加熱して溶解させた。四塩化ゲルマニウム(GeCl)1.0723gを希塩酸溶液5mLで溶解して冷却した後、体積比3:1のエタノールと水との混合溶液45mLを加え、65℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.1mol/Lの酢酸マンガン(Mn(CHCOO))溶液2mL、Pt含有量が1×10−2mol/LのPtナノ粒子含有のゾル2.5mL、5.7642gのクエン酸、及び12gのポリエチレングリコール200を加え、4時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.96GeO:Mn0.04,Pt5×10−3の調製
前駆体ゾルを100℃で8時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において600℃の恒温で1時間予備焼成した後、1200℃で2時間焼成し、室温まで冷却してZn1.96GeO:Mn0.04,Pt5×10−3ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
<実施例5>
[ゾル・ゲル法によるZn1.999GeO:Mn0.001,Cu1×10−4の製造]
(1)Cuナノ粒子含有のゾルの調製
硝酸銅(Cu(NO)・3HO)2.4mgを秤量してエタノール16mLに溶解させた。硝酸銅が完全に溶解した後、撹拌しながらPVP12mgを加え、その後水素化ホウ素ナトリウム0.4mgをエタノール10mLに溶解して得た1×10−3mol/Lの水素化ホウ素ナトリウムアルコール溶液4mLを徐々に滴下し、10分間撹拌しながら反応を続けて、Cu含有量が6×10−4mol/LのCuナノ粒子含有のゾル20mLを得た。
(2)前駆体ゾルの調製
塩化亜鉛(ZnCl)4.0869g及び四塩化ゲルマニウム(GeCl)3.2167gを秤量して容器に入れた後、体積比4:1のエタノールと水との混合溶液50mLを加え、60℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.01mol/Lの硝酸マンガン(Mn(NO)・4HO)溶液1.5mL、Cu含有量が6×10−4mol/LのCuナノ粒子含有のゾル2.5mL、8.6454gのクエン酸、及び2.5gのポリエチレングリコール20000を加え、6時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.999GeO:Mn0.001,Cu1×10−4の調製
前駆体ゾルを80℃で15時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において600℃の恒温で3時間予備焼成した後、600℃で10時間焼成し、室温まで冷却してZn1.999GeO:Mn0.001,Cu1×10−4ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
<実施例6>
[ゾル・ゲル法によるZn1.9GeO:Mn0.1,(Ag0.5/Au0.5)1.25×10−3の製造]
(1)Ag0.5/Au0.5ナノ粒子含有のゾルの調製
クロロ金酸(AuCl・HCl・4HO)6.2mg及びAgNO2.5mgを秤量して脱イオン水28mLに溶解させた。クロロ金酸が完全に溶解した後、クエン酸ナトリウム22mg及びPVP20mgを加え、磁気撹拌しながら上記混合溶液に溶解させた。新たに調製した水素化ホウ素ナトリウム5.7mgを秤量して脱イオン水10mLに溶解させ、濃度が1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液10mLを得た。磁気撹拌しながら、上記混合溶液に1.5×10−2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム水溶液2mLを1回加えた後20分間反応を続けて、金属(Ag+Au)合計濃度が1×10−3mol/LのAg0.5/Au0.5ナノ粒子含有のゾル30mLを得た。
(2)前駆体ゾルの調製
酸化亜鉛(ZnO)0.7732gを秤量して濡らせた後、濃硝酸1mL及び脱イオン水1mLにより容器で加熱して溶解させた。四塩化ゲルマニウム(GeCl)1.0722gを希塩酸5mLで溶解した後、体積比3:1のエタノールと水との混合溶液45mLに加え、70℃で水浴において撹拌しながら濃度が0.2mol/LのMnC溶液2.5mL、濃度が1×10−3mol/LのAg/Auナノ粒子ゾル6.25mL、8.6454gのクエン酸及び8gのポリエチレングリコール4000を加え、4時間撹拌して均一かつ透明な前駆体ゾルを得た。
(3)Zn1.9GeO:Mn0.1,(Ag0.5/Au0.5)1.25×10−3の調製
前駆体ゾルを100℃で12時間乾燥して溶剤を揮発させ、キセロゲルを得た。得られるキセロゲルを粉末に研磨し、高温箱式炉において500℃の恒温で5時間予備焼成した後、1200℃で2時間焼成し、室温まで冷却してZn1.9GeO:Mn0.1,(Ag0.5/Au0.5)1.25×10−3ゲルマニウム酸塩発光材料を得た。
上述した実施例は、具体的、かつ詳細に説明しており、本発明のいくつかの実施形態を示すものであるが、本発明の特許請求の範囲を限定するものではないと理解されるべきである。本発明の思想を逸脱しないことを前提とする場合、当業者が複数の変形及び変更をしても、本発明の保護範囲に属するものであると理解されるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に基づくものである。

Claims (7)

  1. ゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法であって、
    M(ここで、MはAg、Au、Pt、Pd、及びCu金属ナノ粒子から選ばれる少なくとも1種である)含有のゾルを調製する工程と、
    一般式Zn2−2xGeO:Mn2x,M(ここで、xは0<x≦0.5であり、yはMとZn2−2xGeO:Mn2xとのモル比で、0<y≦1×10−2である)の化学量論比に応じてZnイオン、Geイオン、及びMnイオンがエタノールと水との混合液に溶解しているエタノール水溶液を調製し、前記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンが溶解しているエタノール水溶液に前記M含有のゾル及びクエン酸を加え、得られる混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌して前駆体ゾルを得る工程と、
    前記前駆体ゾルを乾燥させ、得られるキセロゲルを研磨してから400℃〜600℃で1時間〜6時間予備焼成し、予備焼成により得られる固体を研磨してから600℃〜1400℃で2時間〜10時間焼成して冷却した後、一般式がZn2−2xGeO:Mn2x,Mであるゲルマニウム酸塩発光材料を得る工程と、
    を含む、ことを特徴とするゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  2. 前記M含有のゾルを調製する工程は、Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液を助剤、還元剤と混合し、10分間〜45分間反応させてM含有のゾルを得ることであり、
    前記Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液の濃度は1×10−3mol/L〜5×10−2mol/Lであり、
    前記助剤は、ポリビニルピロリドン、クエン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウム臭化物、ドデシル硫酸ナトリウム、及びドデシルスルホン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種であり、
    前記M含有のゾルにおける助剤の濃度は1×10−4g/mL〜5×10−2g/mLであり、
    前記還元剤はヒドラジン水和物、アスコルビン酸、クエン酸ナトリウム、及び水素化ホウ素ナトリウムから選ばれる少なくとも1種であり、
    前記還元剤と前記Ag、Au、Pt、Pd、及びCuのうちの少なくとも1種の塩溶液における金属イオンとのモル比は3.6:1〜18:1である、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  3. 前記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンが溶解しているエタノール水溶液の調製方法は、Znイオン及びGeイオンを含有する混合液にエタノールと水との混合液を加えた後、Mnのシュウ酸塩溶液、Mnの硝酸塩溶液、又はMnの酢酸塩溶液を加え、Znイオン、Geイオン、及びMnイオンが溶解しているエタノール水溶液を得ることであり、
    前記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液は、
    Znの酸化物又はZnの炭酸塩を塩酸又は硝酸に溶解させてZnイオン含有の溶液を得ることと、Geの酸化物をアルカリ溶液に、又はGeの塩化物を希塩酸に溶解させてGeイオン含有の溶液を得ることと、前記Znイオン含有の溶液と前記Geイオン含有の溶液とを混合して前記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液を得ることとを含む方法、又は
    Znの酢酸塩、Znの塩酸塩、及びZnの硝酸塩のうちの一種と前記Geイオン含有の溶液とを混合して前記Znイオン及びGeイオンを含有する混合液を得る方法により調製される、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  4. 前記エタノールと水との混合液におけるエタノールと水との体積比は3〜8:1である、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  5. 前記クエン酸のモル重量と前記Znイオン、Geイオン、及びMnイオンの合計モル重量との比は1〜5:1である、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  6. 前記混合物を60℃〜80℃で2時間〜6時間撹拌する前に、前記混合物に界面活性剤を添加することをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
  7. 前記界面活性剤は平均分子量が100〜20000のポリエチレングリコールであり、前記ポリエチレングリコールの濃度は0.05g/mL〜0.20g/mLである、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲルマニウム酸塩発光材料の製造方法。
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