JP2000087032A - 低速電子線励起用蛍光体 - Google Patents

低速電子線励起用蛍光体

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JP2000087032A
JP2000087032A JP10261437A JP26143798A JP2000087032A JP 2000087032 A JP2000087032 A JP 2000087032A JP 10261437 A JP10261437 A JP 10261437A JP 26143798 A JP26143798 A JP 26143798A JP 2000087032 A JP2000087032 A JP 2000087032A
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electron beam
geo
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mol
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JP10261437A
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English (en)
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Hidenori Oshima
英紀 大島
Noriyoshi Shibata
柴田  典義
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Noritake Co Ltd
Japan Fine Ceramics Center
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Noritake Co Ltd
Japan Fine Ceramics Center
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低速電子線励起による発光輝度が高く、有害物
質を放出せず、かつ製造工程の簡単な緑色発光蛍光体の
提供。 【解決手段】1kV以下の低速電子線によって励起さ
れ、Zn2GeO4を母体とし、付活剤としてMnがZn
2mol当たり1mol%以上添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速電子線励起に
よって緑色に発光する蛍光体に関し、特に、蛍光表示管
やフィールドエミッションディスプレイ等の表示装置に
おいて表示部に用いられる蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Dis
play,「VFD」と略称される)は、高真空にした容器
内において、電子源であるカソードから放出された電子
を陽極上に形成された蛍光体層に衝突させることによっ
て蛍光体を発光させ、この蛍光体の発光を利用して文
字、図形等の表示を行う表示素子である。
【0003】蛍光表示管の発光部に用いられる蛍光体に
は、電子線励起による輝度が高く、また電子線励起によ
って分解しカソードの電子放出能力を低下させるような
有害物質を放出しないことが要求される。現在、低速電
子線によって励起される蛍光表示管用の緑色発光蛍光体
としては、一般的に硫化物であるZnS:Cu,Al蛍
光体が用いられている。
【0004】また別に、最近になって、電子線照射下で
も分解しにくくカソードの電子放出能力を低下させな
い、低速電子線によって励起される蛍光表示管用の緑色
発光蛍光体として、ZnGa24:Mn蛍光体が開発さ
れ実用化されている(特開平9−194834号公報参
照)。
【0005】なお、第45回応用物理学関係連合講演会
講演予稿集 p1310(1998.3. 東京工科大学)には、
電界の印加によって励起されるエレクトロネミネッセン
ス素子用の蛍光体として、Zn2SiO4:MnとZn2
GeO4:Mnとを複合した蛍光体が報告されている。
また、J.Electrochem.Soc.:SOLID STATE SCIENCE vo
l.117,No.9 p1184-1188,September 1970 「Electro
nic States of Mn2 +-Activated Phosphors.」に
は、Zn2GeO4:0.03Mn蛍光体を紫外線によっ
て励起した結果が報告されている。
【0006】しかし、従来、Zn2GeO4:Mnを主と
する蛍光体を低速電子線によって励起した例は報告され
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は以下
の問題点を有する。
【0008】すなわち、低速電子線によって励起される
蛍光表示管用の緑色発光蛍光体として用いられるZn
S:Cu,Al蛍光体は、電子線励起によって分解し飛
散した硫黄(S)がカソードの電子放出能力を低下させ
るという問題点がある。
【0009】一方、ZnGa24:Mn蛍光体は、その
製造工程が複雑であり製造に多大の時間を要するという
問題がある。
【0010】本発明の目的は、低速電子線励起による発
光輝度が高く、低速電子線励起下でカソードの電子放出
能力を低下させるような有害物質を放出せず、かつ製造
工程の簡単な緑色発光蛍光体で、蛍光表示管等の表示素
子に適した蛍光体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による蛍光体は、
1kV以下の低速電子線によって励起され、Zn2Ge
4を母体とし、付活剤としてMnがZn2mol当た
り1mol%以上添加されている。
【0012】なお、本明細書において数値範囲を示す場
合、その数値範囲は、その数値範囲に含まれる任意の中
間値も含むものである。
【0013】本発明による低速電子線励起用蛍光体は、
Zn2GeO4を母体とし、付活剤としてMnが添加され
ている。Mnを付活剤として添加することにより電子線
励起により緑色に発光する蛍光体が得られる。さらに、
付活剤であるMn濃度を制御することにより低速電子線
励起によっても、十分に高い発光輝度が得られる。
【0014】本発明による低速電子線励起用蛍光体は、
酸化物を母体とするため、従来のZnS:Cu,Al蛍
光体に比べて、電子線が照射されても分解しにくく安定
であるという点で優れている。また、本発明の低速電子
線励起用蛍光体は、従来のZnGa24:Mn蛍光体に
比べて、その製造工程が簡素であって短時間で製造でき
るという利点を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。
【0016】まず、本発明の低速電子線励起用蛍光体が
用いられる蛍光表示管の構造を説明する。図1は、この
蛍光表示管の構造を説明するための図である。図1を参
照すると、この蛍光表示管は、フェースガラス8に対向
する基板1上に導電層2が形成され、導電層2上にはパ
ターン状に複数の陽極4と層状に絶縁層3が形成されて
いる。陽極4上には、低速電子線励起用蛍光体から主と
してなる蛍光体層5がそれぞれ形成されている。蛍光体
層5は、複数の孔を有するグリッド6に覆われている。
この蛍光表示管内において、フェースガラス8側には、
蛍光体層5と対向するように複数のカソード7が設けら
れている。カソード7は、通電加熱されることにより、
熱電子を放出する。カソード7−陽極4間に電圧(これ
を「陽極電圧」という)を印加することにより、カソー
ド7から放出された熱電子は、陽極4に向かって飛来す
る。ここでは、陽極電圧を1kV以下として、低速電子
線を発生させる。また、カソード7−グリッド6間に電
圧(これを「グリッド電圧」という)が印加されること
により、グリッド6は放出された熱電子を均一に分散さ
せる機能と、電子の流れを制御する機能を果たす。カソ
ード7から放出された熱電子は、グリッド6に開けられ
た孔を通って、陽極4上の蛍光体層5に衝突する。この
衝突によって、蛍光体層5が発光し、文字・図形などが
表示される。なお、蛍光表示管の側面には、表示管内部
を真空にするための排気管9が取り付けられている。
【0017】本発明の低速電子線励起用蛍光体はその好
ましい実施の形態において、1kV(陽極電圧)以下の
低速電子線によって励起される。さらに、100V(陽
極電圧)以下の低速電子線によっても励起して十分な発
光輝度が得られる。
【0018】次に、本発明の蛍光体の好ましい製造方法
を説明する。図2は、本発明によるZn2GeO4:Mn
蛍光体の製造プロセスを説明するための工程図である。
Zn 2GeO4:Mn蛍光体は、原料混合、焼成、粉砕、
分級の4つのプロセスで合成することができる。
【0019】詳細には、図2を参照すると、母体となる
Zn2GeO4源としてZnO及びGeO2、付活剤源と
してMnCO3を用い、これらの原料を混合し(ステッ
プ101)、焼成し(ステップ102)、焼成体を粉砕
し(ステップ103)、分級する(ステップ104)こ
とにより、本発明のZn2GeO4:Mn蛍光体を合成す
ることができる。なお、図2中、ステップ102の焼成
を、大気中で行うことが可能であり特別な雰囲気を必要
としない。このように本発明のZn2GeO4:Mn蛍光
体の製造プロセスは、簡便であり量産化に適していると
いう利点がある。
【0020】Geは、原料中、Znに対して化学量論的
組成より過剰に添加されることが好ましい。これによっ
て、特に発光輝度が向上する。好ましくは、GeをZn
2mol当たり1〜1.05mol、より好ましくは
1.01〜1.04mol、或いは1.02〜1.1.
04mol添加する。
【0021】Mnは、Zn2mol当たり1mol%以
上添加されることが好ましい。これによって、特に発光
輝度が向上する。より好ましくは、MnをZn2mol
当たり、3mol%超7mol%以下、さらに好ましく
は4〜6ないし7mol%添加する。
【0022】さらに、Zn2GeO4:Mn蛍光体に導電
処理剤を有効量添加することが好ましい。好ましくは、
導電処理剤としてIn23を、Zn2GeO4:Mn蛍光
体100重量部当たり8重量部以上、さらに好ましくは
10ないし12重量部以上添加する。
【0023】Zn源として、上述のZnOの他、Znの
無機化合物、例えばZn(OH)2、Zn(NO32
ZnCl2、ZnCO3などを用いることができる。
【0024】Ge源として、上述のGeO2の他、Ge
(OH)4、Ge(NO34、GeCl4、Ge(C
32などを用いることができる。
【0025】Mn源として、上述のMnCO3の他、M
nO、Mn(OH)2、Mn(NO32、MnCl2など
を用いることができる。
【0026】
【実施例】以上説明した本発明の実施の形態をさらに明
確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施
例を説明する。
【0027】(1)実施例1:本実施例では、ZnOと
GeO2の混合割合をmol比で2:1〜1.10の範
囲で変化させ、ZnO2mol当たり添加するMnの濃
度を3mol%とした。まず、MnCO3とZnOとG
eO2を表1に示す割合で良く混合した。試料(S/No.)
1〜6において、ZnOとGeO2の混合割合は、モル
比でそれぞれ(ZnO:GeO2)=(2:1),
(2:1.01),(2:1.03),(2:1.0
4),(2:1.05),(2:1.10)である。
【0028】
【表1】
【0029】混合した粉末を、アルミナルツボに充填
し、大気中で1300℃、3時間焼成した。焼成後、ア
ルミナ乳鉢で粉砕しZn2GeO4:Mn蛍光体を得た。
【0030】このようにして得られたZn2GeO4:M
n蛍光体を、X線回折法(XRD)を用いて分析した。
図3に、表1中の試料(S/No.)5に係るZn2Ge
4:Mn蛍光体のX線回折パターンを示す。図3に示
したように、Zn2GeO4が合成されていることが確認
された。
【0031】さらに、合成したZn2GeO4:Mn蛍光
体100重量部当たり導電処理剤としてIn23を10
重量部混合し、さらにビヒクルを混合してペースト化し
た。このペーストを、ガラス基板(図1の1、陽極基
板)上の導電層(図1の2)上に形成された陽極(図1
の4)上にスクリーン印刷法により所定のパターンに印
刷した。印刷後、120℃で30分乾燥しさらに500
℃で焼成した。
【0032】このようにして、蛍光体層(図1の5)を
形成した陽極基板の蛍光面上にグリッド電極(図1の
6)とフィラメントカソード(図1の7)を設置した。
さらに、それらを覆うように、陽極基板上に箱型のガラ
ス容器(図1の8)を載置した。陽極基板とガラス容器
をフリットガラスで封着し、容器内部を高真空に排気し
て封じ切り、評価用の蛍光表示管を作製した。
【0033】このようにして作製した評価用の蛍光表示
管を用いて、その陽極に30Vを印加してZn2Ge
4:Mn蛍光体の発光輝度を測定した。測定に使用し
た輝度計は「BM−7」(商品名、トプコン製)であ
り、蛍光表示管のフェースガラス(図1の8)から垂直
距離で50cm離れた位置に、輝度計のレンズ先端が位
置するように、この輝度計を設置した。そして、蛍光表
示管を点灯発光させ、この輝度計の接眼レンズから蛍光
表示管の蛍光面が明確に視認できるように焦点を合わ
せ、このとき、輝度計のモニタに表示される数字を読み
取り、これを輝度とした。ここでは、原料中、ZnO2
mol当たりGeO21.04molとしたときの発光
輝度を100%とした。相対輝度80%以上であれば実
用レベルの輝度である。図4に、Zn2GeO4:Mn蛍
光体の相対輝度とGeO2混合比の関係を示す。
【0034】図4より、ZnOに対してGeO2を過剰
に加えてZn2GeO4:Mn蛍光体を合成した場合、Z
nOとGeO2の混合割合がmol比で2:1〜1.0
5の範囲において、相対輝度が80%以上であった。G
eO2の混合割合が、ZnO2mol当たり1.05m
olを超えると、相対輝度が急激に低下する傾向があ
る。
【0035】このことから、ZnOとGeO2の混合割
合は、ZnO2モル当たりGeO21〜1.05mol
の範囲が望ましいことが分かる。
【0036】(2)実施例2:本実施例では、ZnOと
GeO2の混合割合をmol比で2:1.05とし、Z
nO2mol当たり添加するMn濃度を1〜7mol%
の範囲で変化させた。まず、ZnOとGeO2とMnC
3を表2に示す割合で良く混合した。
【0037】
【表2】
【0038】混合した粉体をアルミナルツボに充填し、
大気中で1300℃で3hr焼成した。焼成後、アルミ
ナ乳鉢で粉砕し、Zn2GeO4:Mn蛍光体を得た。こ
のようして得たZn2GeO4:MnをX線回折法(XR
D)により分析したところ、検出されたのはZn2Ge
4のみであった。
【0039】合成したZn2GeO4:Mn蛍光体を用い
て実施例1と同様にして、評価用の蛍光表示管を作製
し、同様に発光輝度を測定した。ここで、Zn2mol
当たりMnを5mol%添加したときの発光輝度を10
0%とした。相対輝度80%以上であれば実用レベルの
輝度である。図5は、Zn2GeO4:Mn蛍光体の相対
輝度とMn添加量の関係を示すグラフである。
【0040】図5より、ZnO2mol当たり添加する
Mn濃度を3〜7mol%の範囲とした場合には相対輝
度が80%以上であった。また、添加するMnの濃度を
4〜6mol%とした場合には相対輝度が90%以上で
あった。
【0041】次に、ZnO2モル当たりMnを5mol
%添加した上記Zn2GeO4:Mn蛍光体(実施例)
と、ZnS:Cu,Al蛍光体(比較例)の発光スペク
トルを測定した。図6にこれらの蛍光体の発光スペクト
ルを対比して示す。表3に、これらの蛍光体の発光スペ
クトルのピーク波長と色座標を示す。図6及び表3を参
照すると、これらの蛍光体のピーク波長はほぼ同じであ
るが、発光スペクトルの半値巾はZn2GeO4:Mn蛍
光体(実施例)の方がZnS:Cu,Al蛍光体(比較
例)よりも狭く色純度の良いことが分かる。
【0042】
【表3】
【0043】さらに、ZnO2mol当たり、Mnをそ
れぞれ1、3、5、7mol%添加した上記試料(S/N
o.)7、9、11、13の発光輝度の経時変化を測定
し、発光輝度経時変化のMn濃度依存性を評価した。こ
こでは、点灯後5時間経過した時点の発光輝度を輝度値
100%とした。図7に、Zn2GeO4:Mn蛍光体の
発光輝度経時変化のMn濃度依存性を示す。図7より、
いずれの蛍光体も発光輝度の経時変化が小さかった。
【0044】(3)実施例3:本実施例では、Zn2
eO4:Mn蛍光体に、導電処理剤としてIn23を添
加し、発光輝度のIn23添加量依存性を評価した。す
なわち、本実施例では、ZnOとGeO2の混合割合を
mol比で2:1.05とし、ZnO2mol当たり添
加するMn濃度を5mol%とし、これらの合量100
重量部当たり0〜12重量部のIn23を添加した。
【0045】詳細には、実施例1と同様に、まず、Zn
OとGeO2とMnCO3を上記割合で良く混合し、混合
した粉末を、アルミナルツボに充填し、大気中で100
0℃、3時間焼成した。焼成後、アルミナ乳鉢で粉砕し
Zn2GeO4:Mn蛍光体を得た。さらに、合成したZ
2GeO4:Mn蛍光体100重量部当たり導電処理剤
としてIn23を0〜12重量部混合し、以下、実施例
1と同様にして、評価用の蛍光表示管を作製した。
【0046】次に、実施例1と同様に、本実施例に係る
蛍光体の発光輝度を測定した。図8は、Zn2GeO4
Mn蛍光体の発光輝度とIn23添加量の関係を示すグ
ラフである。図8より、In23を8重量部以上ないし
超添加することにより、蛍光体の発光輝度が高くなるこ
とが分かる。
【0047】次に、本実施例に係る蛍光体の発光効率を
測定した。図9は、Zn2GeO4:Mn蛍光体の発光効
率とIn23添加量の関係を示すグラフである。図9よ
り、In23を8重量部以上添加することにより、蛍光
体の発光効率が高くなることが分かる。
【0048】さらに、本実施例に係るIn23を12重
量部添加した蛍光体の発光輝度の経時変化を測定した。
図10は、Zn2GeO4:Mn蛍光体の発光輝度の経時
変化を示すグラフである。図10より、In23を十分
に添加することにより、蛍光体の発光輝度の経時変化が
小さくなることが分かる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、これまで低速電子線励
起蛍光表示管用の緑色発光蛍光体として用いられてきた
ZnS:Cu,Alと発光色が同等以上で、酸化物系の
低速電子線用蛍光体が提供される。本発明の蛍光体は、
酸化物系であるために硫化物系蛍光体であるZnS:C
u,Alのように電子線照射によって分解しカソードに
向かって有害な硫黄(S)を飛散させることがない。従
って、本発明による蛍光体を用いた場合には、ZnS:
Cu,Al蛍光体を用いた場合よりもカソードの電子放
出能力の経時的な低下が小さくなり、低速電子線励起蛍
光表示管の寿命が長くなるという利点がある。加えて、
本発明による蛍光体は、製造プロセスが簡便であり、従
って製造に要する工数が少なくなり量産化に適している
という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】低速電子線励起蛍光表示管の構造を説明するた
めの図である。
【図2】本発明によるZn2GeO4:Mn蛍光体の好ま
しい製造プロセスを説明するための工程図である。
【図3】本発明の実施例1に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体のX線回折パターンを示すグラフである。
【図4】本発明の実施例1に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体の発光輝度とGeO2混合比の関係を示すグラフで
ある。
【図5】本発明の実施例2に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体の発光輝度とMn添加量の関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明の実施例2に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体と、比較例に係るZnS:Cu,Al蛍光体の発光
スペクトルを対比して示すグラフである。
【図7】本発明の実施例2に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体の発光輝度経時変化のMn濃度依存性を示すグラフ
である。
【図8】本発明の実施例3に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体の発光輝度とIn23添加量の関係を示すグラフで
ある。
【図9】本発明の実施例3に係るZn2GeO4:Mn蛍
光体の発光効率とIn23添加量の関係を示すグラフで
ある。
【図10】本発明の実施例3に係るZn2GeO4:Mn
蛍光体の発光輝度の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 導電層 3 絶縁層 4 陽極 5 蛍光体層 6 グリッド 7 カソード 8 フェースガラス 9 排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 典義 愛知県名古屋市熱田区六野二丁目4番1号 財団法人ファインセラミックスセンター 内 Fターム(参考) 4H001 CB04 XA08 XA30 XA32 YA25 YA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1kV以下の低速電子線によって励起さ
    れ、Zn2GeO4を母体とし、付活剤としてMnがZn
    2mol当たり1mol%以上添加されたことを特徴と
    する低速電子線励起用蛍光体。
  2. 【請求項2】Mnが、Zn2mol当たり4〜6mol
    %の範囲で添加されていることを特徴とする請求項1記
    載の低速電子線励起用蛍光体。
  3. 【請求項3】Geが、原料中、Zn2mol当たり1〜
    1.05molの範囲で添加されたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の低速電子線励起用蛍光体。
  4. 【請求項4】In23が、Zn2GeO4:Mn100重
    量部当たり8重量部以上添加されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一記載の低速電子線励起用蛍
    光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140585A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Keio Gijuku 微粒蛍光体の製造方法
JP2016502567A (ja) * 2012-10-31 2016-01-28 オーシャンズ キング ライティング サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッド ゲルマニウム酸塩発光材料及びその製造方法

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